JPWO2020004086A1 - 有機el素子および有機el素子の製造方法 - Google Patents

有機el素子および有機el素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

特性の劣化を抑制することが可能な構造にて有機EL素子を構成する。それぞれ異なる色が発光される発光層を少なくとも含む有機化合物層(117)を挟んで第1電極(118)および第2電極(116)が積層される副画素(110)が、前記積層方向と直交する平面上に互いに離隔して少なくとも2つ以上設けられ、前記有機化合物層の側面は、前記副画素毎に異なる膜で覆われる、有機EL素子(100)を提供する。この構造により、特性の劣化を抑制することが可能な構造にて有機EL素子を構成することができる。

Description

本開示は、有機EL素子および有機EL素子の製造方法に関する。
近年、有機EL素子(以下、単に発光素子と称する場合は、有機EL素子のことを指す)を用いた表示装置の開発が進んでいる。有機EL素子を用いた表示装置は、画素毎に離隔して形成された第1電極の上に、少なくとも発光層を含む有機化合物層および第2電極が積層される構造を有する。1つの画素は、RGBなどの複数の副画素で構成される。
各副画素の形成方式としては、白色発光素子とRGBのカラーフィルタとを用いて、各色を発色させる方式と、赤色発光素子、緑色発光素子、及び青色発光素子それぞれを塗り分けて、各色を発色させる方式とがある。
白色発光素子とRGBのカラーフィルタとを用いる方式は、カラーフィルタによる光取り出しの損失が大きいため、赤色発光素子、緑色発光素子、及び青色発光素子それぞれを塗り分ける方式の更なる開発が求められている。
上記の塗り分け方式の場合、各色の発光素子の塗り分けには、マスクを用いて画素ごとに発光層を蒸着するマスク蒸着方式、インクジェットヘッドを用いて画素ごとに発光層を塗布形成する印刷方式、又は全面に形成した発光層をエッチングによって画素ごとにパターニングするエッチング方式などが用いられる。特に高精細なディスプレイを製造する場合には、画素の形成精度が高いエッチング方式が適している。例えば特許文献1では、エッチング方式で有機EL素子を塗り分ける技術が開示されている。
特開2009−170336号公報
しかしながら、赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子を塗り分けるプロセスを順次繰り返す過程で、有機EL素子の有機化合物層は、外気中の酸素若しくは水分、プロセスガス、又は薬液などと反応して特性を劣化させることがある。特に、有機化合物層の側面は、外気等に露出されるため、劣化が進行しやすい。
上記事情に鑑みれば、特性の劣化を抑制することが可能な構造にて有機EL素子を構成することが望ましい。
本開示によれば、それぞれ異なる色が発光される発光層を少なくとも含む有機化合物層を挟んで第1電極および第2電極が積層される副画素が、前記積層方向と直交する平面上に互いに離隔して少なくとも2つ以上設けられ、前記有機化合物層の側面は、前記副画素毎に異なる膜で覆われる、有機EL素子が提供される。
また、本開示によれば、それぞれ異なる色が発光される発光層を少なくとも含む有機化合物層を挟んで第1電極および第2電極が積層される副画素を前記積層方向と直交する平面上に互いに離隔して少なくとも2つ以上形成すること、を含み、前記副画素の形成では、前記有機化合物層の側面を覆う膜を形成することを、各色を発光する前記有機化合物層を形状加工する都度行う、有機EL素子の製造方法が提供される。
本開示によれば、各副画素を形成するプロセスにおいて、各副画素の有機化合物層の側面が露出しないため、有機化合物層が外気やプロセスガス、薬液等に曝されることを抑制できる。
本開示によれば、特性の劣化を抑制可能な有機EL素子を提供することができる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の実施形態に係る有機EL素子の積層方向断面図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の製造工程の一例を示した図である。 同実施形態に係る有機EL素子の変形例の一例を示した断面図である。 同実施形態に係る有機EL素子の変形例の一例を示した断面図である。 同実施形態に係る有機EL素子の変形例の一例を示した断面図である。 同実施形態に係る有機EL素子の変形例の一例を示した断面図である。 副画素の平面配置レイアウトの一例を示した図である。 副画素の平面配置レイアウトの一例を示した図である。 副画素の平面配置レイアウトの一例を示した図である。 副画素の平面配置レイアウトの一例を示した図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.有機EL素子の概要
2.有機EL素子の構成
3.有機EL素子の製造方法
4.変形例
5.有機EL素子の平面レイアウト
<1.有機EL素子の概要>
まず、本開示の一実施形態にかかる有機EL素子の概要を説明する。本開示の有機EL素子では、それぞれ異なる色が発光される発光層を少なくとも含む有機化合物層が設けられている。さらに、その有機化合物層を挟んで第1電極および第2電極が積層されている。この構成を有する副画素が、積層方向と直交する平面上に互いに離隔して少なくとも2つ以上設けられる。
有機EL素子では、第1電極および第2電極の間に電界が印加されることにより、第1電極および第2電極のそれぞれから正孔及び電子が注入され、有機化合物層にて正孔及び電子が結合することで発光が行われる。この有機EL素子の製造においては、各副画素を順次製造する過程で、該有機化合物層が大気中の水分、酸素、プロセスガス、薬液等に曝されることにより、有機化合物層が劣化することがある。
そこで、本開示の有機EL素子は、有機化合物層の側面を、各色の副画素毎に異なる膜で覆うことにより、有機化合物層の劣化を抑制するものである。
<2.有機EL素子の構成>
図1を参照して、本開示の一実施形態に係る有機EL素子の構成について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る有機EL素子を積層方向に切断した断面を模式的に示す断面図である。
なお、以下の説明では、有機EL素子100における各層の積層方向を上下方向と表現する。また、基板120が配置される方向を下方向と表現し、対向ガラス111が配置される方向を上方向と表現する。なお、以下の説明にて参照する各図面では、説明の便宜上、一部の構成部材の大きさを誇張して表現している場合がある。したがって、各図面において図示される構成部材同士の相対的な大きさは、必ずしも実際の構成部材同士の大小関係を正確に表現するものではない。
また、異なる色を発光する領域として、緑色を発光する領域を緑色発光領域G、青色を発光する領域を青色発光領域B、赤色を発光する領域を赤色発光領域Rとした。異なる色を発光する領域毎に形成される副画素をそれぞれ、緑色を発光する副画素110G、青色を発光する副画素110B、赤色を発光する副画素110Rとした。(以下、これらの各々を区別しない場合には、まとめて副画素110とも称する。)。
まず、有機EL素子の構成を積層方向の下方向から順に説明する。図1に示すように、有機EL素子の最も下側には、有機EL素子の積層構造を支持する基板120が形成される。
基板120は、有機EL素子を配置する場所に一様に設けられる。例えば、基板120には、半導体プロセスによって、有機EL素子を駆動させるための駆動トランジスタ等の回路構成(図示せず。)が形成されている。
基板120の上部には、第1電極118G、第1電極118B、第1電極118R(以下、これらの各々を区別しない場合には、まとめて第1電極118とも称する)が断面図の積層方向と直交する方向に、互いに離隔して3つ配置されている。配置される第1電極118の数は限られず、適宜決定されてよい。第1電極118の各々の間には、第1電極118をそれぞれ離隔することで、1副画素を定義するWindow層119が形成される。なお、Window層119は、第1電極118の端部と一部重なっていてもよい。Window層119は、具体的にはSiONで形成されてもよい。
第1電極118は、有機EL素子100の電極として機能する。第1電極118をアノードとして機能させる場合、第1電極118は、例えば、白金、金、銀、クロム、タングステン、ニッケル、銅、鉄、コバルト、タンタル、といった仕事関数の高い金属で形成されてもよい。あるいは、第1電極118は、上述した仕事関数の高い金属の合金で形成されてもよく、具体的には、Ag−Pb−Cu合金、Al−Nd合金で形成されてもよい。
また、第1電極118は、アルミニウム(Al)又はアルミニウムを含む合金等の仕事関数の値が小さく、かつ、光反射率の高い導電材料で形成されてもよい。このような場合には、第1電極118は、副画素の積層構造内に正孔注入層を設けるなどして正孔注入性を向上させることで、アノード電極として用いることができる。
さらにまた、第1電極118は、酸化インジウム、インジウム−錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide、Snドープの酸化インジウム、結晶性ITOおよびアモルファスITOを含む)、インジウム−亜鉛酸化物(IZO:Indium Zinc Oxide)、インジウム−ガリウム酸化物(IGO)、インジウム・ドープのガリウム−亜鉛酸化物(IGZO、In−GaZnO)、IFO(FドープのIn)、ITiO(TiドープのIn)、InSnZnO、酸化錫(SnO)、ATO(SbドープのSnO)、FTO(FドープのSnO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化アルミニウム・ドープの酸化亜鉛(AZO)、ガリウム・ドープの酸化亜鉛(GZO)、BドープのZnO、AlMgZnO(酸化アルミニウムおよび酸化マグネシウム・ドープの酸化亜鉛)、酸化アンチモン、酸化チタン、NiO、スピネル型酸化物、YbFe構造を有する酸化物で形成されてもよい。また、第1電極118は、ガリウム酸化物、チタン酸化物、ニオブ酸化物、若しくはニッケル酸化物等を母層とする多層膜、又はアルミニウムといった光反射性の高い反射膜の上にインジウムと錫の酸化物(ITO)、インジウムと亜鉛の酸化物(IZO)等の正孔注入特性に優れた透明導電材料を積層した構造にて形成されてもよい。
一方、第1電極118をカソード電極として機能させる場合、第1電極118は、仕事関数の値が小さく、かつ、光反射性の高い導電材料にて構成されることが望ましい。ただし、第1電極118は、アノード電極として用いられる光反射率の高い導電材料にて形成されてもよい。このような場合、第1電極118は、副画素の積層構造内に電子注入層を設けるなどして電子注入性を向上させることで、カソード電極として用いることができる。
第1電極118G、第1電極118B、第1電極118Rの上部には、第1電極118の各々の平面形状と同様の平面形状を有する有機化合物層117G、有機化合物層117B、有機化合物層117R(以下、これらの各々を区別しない場合には、まとめて有機化合物層117とも称する)が形成されている。
有機化合物層117は、少なくとも発光層を含み、副画素毎に発光する。発光層では、第1電極118および第2電極116の間に電界が生じることで、第1電極118および第2電極116の各々から注入された電子と正孔との結合が生じ、光を発生させる。該発光層は有機発光材料で形成される。図1に記載の有機EL素子では、左から緑色(波長:495nm〜570nm)を発光する有機化合物層117G、青色(波長:450nm〜495nm)を発光する有機化合物層117B、赤色(波長:620nm〜750nm)を発光する有機化合物層117Rが形成されている。
第1電極118がアノードであり、第2電極116がカソードである場合に、有機化合物層117は、発光効率上昇のため、第1電極118から順に、電子輸送層と発光層と正孔輸送層とを積層した構造を有してもよい。または、第1電極118がアノードであり、第2電極116がカソードである場合に、有機化合物層117は、第1電極118から順に、電子注入層と電子輸送層と、発光層と、正孔輸送層と正孔注入層とを積層した構造を有していてもよい。
電子輸送層は、発光層への電子輸送効率を高める層であり、電子注入層は、第1電極118から電子輸送層への電子注入効率を高める層である。また、正孔輸送層は、発光層への正孔輸送効率を高める層であり、正孔注入層は、第2電極116から正孔輸送層への正孔注入効率を高める層である。
正孔注入層は、例えば、以下の化学式(1)で表されるヘキサアザトリフェニレン誘導体を含んでいてもよい。
Figure 2020004086
ここでRからRは、それぞれ、独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、アリールアミノ基、炭素数20以下の置換或は無置換のカルボニル基、炭素数20以下の置換或は無置換のカルボニルエステル基、炭素数20以下の置換或は無置換のアルキル基、炭素数20以下の置換あるいは無置換のアルケニル基、炭素数20以下の置換或は無置換のアルコキシ基、炭素数30以下の置換或は無置換のアリール基、炭素数30以下の置換或は無置換の複素環基、ニトリル基、シアノ基、ニトロ基、又は、シリル基から選ばれ得る置換基であり、隣接するR(m=1〜6)は環状構造を介して互いに結合してもよい。また、X〜Xはそれぞれ、独立に、炭素または窒素原子である。
より具体的には、正孔注入層は、例えば、以下の化学式(2)で表されるヘキサアザトリフェニレン誘導体を含んでいてもよい。
Figure 2020004086
正孔輸送層は、例えば、4,4,4−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)または、α―ナフチルフェニルジアミン(αNPD)を含んでもよい。
電子輸送層は、例えば、8−ヒドロキシキノリンアルミニウム(Alq3)を含んでもよい。
電子注入層は、例えば、LiFまたはLiOを含んでもよい。また、電子注入層は、アルカリ金属等のドナーをドープした有機化合物層として形成されてもよい。
以上までで説明した有機化合物層117の各々の上部には、該有機化合物層117の平面形状と同様の平面形状を有する第2電極116G、第2電極116B、第2電極116R(以下、これらの各々を区別しない場合には、まとめて第2電極116とも称する)が形成されている。つまり、有機化合物層117Gの上部には、第2電極116Gが設けられ、有機化合物層117Bの上部には、第2電極116Bが設けられ、有機化合物層117Rの上部には、第2電極116R、が設けられている。
第2電極116は、第1電極118との間で電界が印加されることにより、有機化合物層117を発光させる機能を有する。第2電極116をカソード電極として機能させる場合、第2電極116は、金属酸化物で形成されてもよい。金属酸化物としては、例えば、IZO、ITO、ZnO、SnO、AZO、GZO等の透明導電材料を用いてもよい。
また、第2電極116は、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ナトリウム(Na)、ストロンチウム(Sr)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属と銀、マグネシウムと銀との合金、マグネシウムとカルシウムとの合金、アルミニウムとリチウム(Li)との合金等にて形成されてもよい。
第2電極116の各々の上部には、該第2電極116の平面形状と同様の平面形状を有するハードマスク115G、ハードマスク115B、ハードマスク115R(以下、これらの各々を区別しない場合には、まとめてハードマスク115とも称する)が形成されている。つまり、第2電極116Gの上部には、ハードマスク115Gが設けられ、第2電極116Bの上部には、ハードマスク115Bが設けられ、第2電極116Rの上部には、ハードマスク115Rが設けられている。ハードマスク115は、各副画素をエッチングで形成する際のマスクとして機能する。
本開示の有機EL素子100では、ハードマスク115の上面および、上述した有機化合物層117、第2電極116、ハードマスク115の積層構造の各側面に膜114が設けられている。膜114は、各副画素で異なる膜で形成されている。
図1で示すように、副画素110G、副画素110B、副画素110Rが配列する方向において、緑色発光領域Gでは、Window層119の上面の一部、ハードマスク115Gの上面、有機化合物層117Gの側面、第2電極116Gの側面、ハードマスク115Gの側面に対して一様の膜114Gが設けられている。
青色発光領域Bでは、Window層119の上面の一部、ハードマスク115Bの上面、有機化合物層117Bの側面、第2電極116Bの側面、ハードマスク115Bの側面に対して、膜114Gとは異なる一様の膜114Bが設けられている。
赤色発光領域Rでは、Window層119の上面の一部、ハードマスク115Rの上面、有機化合物層117Rの側面、第2電極116Rの側面、ハードマスク115Rの側面に対して、膜114Gおよび膜114Bとは異なる一様の膜114Rが設けられている。このように、有機化合物層117の側面、第2電極116の側面、に膜114が形成されることにより、有機化合物層117および第2電極116が、有機EL素子製造プロセス等において、大気中の水、酸素またはプロセスガス等に曝されることを防ぐことができる。これによれば、有機化合物層117および第2電極116が酸化等されることを防止することができるため、有機EL素子の特性が劣化することを抑制することができる。
本開示の有機EL素子100では、上述のように副画素110G、副画素110B、副画素110Rにて互いに異なる、膜114G、膜114B、膜114Rが設けられる。膜114G、膜114B、膜114Rは、例えば、膜厚が互いに異なってもよい。膜厚が互いに異なることにより、膜114G、膜114B、膜114Rは、膜厚を同一にするよりも効率的に製造することができる。
図1を参照すると、膜114Gが最も膜厚が厚く、次に、膜114Bの膜厚が厚く、膜114Rの膜厚は最も薄くともよい。ただし、これらの膜厚は適宜決定されてよい。また、膜114G、膜114B、膜114Rは、有機EL素子の各副画素の形成順に膜厚が変化して良い。例えば、有機EL素子の各副画素の形成順に膜厚が厚くなるように形成されてもよい。
膜厚は、製膜方法により異なっていてもよい。例えば、酸素又は水分等に対して、より高いバリア性を有するALD(Atomic Layer Deposition)法を用いる場合では、膜厚が50nm以下の膜厚で側面保護効果が高く、さらに10nm以下の膜厚であっても側面保護効果がみられる。
また、膜114G、膜114B、膜114Rは、膜質が互いに異なってもよい。膜質とは、膜を製造する過程の成膜条件により変化する膜の性質のことである。成膜条件とは、例えば、成膜方法、成膜圧力、成膜温度、又は成膜パワー等の条件を挙げることができる。また、成膜条件として、プロセスガスの種類や混合比、流量等も挙げることができる。これらの成膜条件の違いにより、膜の密度、硬度等が変化する。
また、膜114G、膜114B、膜114Rは、材料が互いに異なってもよい。膜114G、膜114B、膜114Rの少なくとも1つ以上が、無機系材料で形成されてもよい。具体的には、膜の少なくとも1つ以上は、無機系材料の中でもAlO、TiO、SiN、SiON、又はSiOのいずれか一つ以上を含んでもよい。これらの材料を使用することにより、膜114G、膜114B、膜114Rは、酸素又は水分に対して、より高いバリア性を発揮することができる。
なお、膜114G、膜114B、膜114Rの少なくとも1つ以上は、有機系材料で形成されてもよい。具体的には、膜114G、膜114B、膜114Rの少なくとも1つ以上は、フッ素原子を含む炭化水素であってもよい。
膜114G、膜114B、膜114Rは単層膜に限らず、複数の膜が積層されて形成されてもよい。例えば、多層の異なる膜が積層して一つの膜114G、膜114B、膜114Rが形成されてもよい。
このような膜114G、膜114B、膜114Rの上部には、充填層113が形成されている。充填層113は、有機EL素子100の各々を封止することで、有機化合物層117への水分等の侵入を防止する機能を有する。また、充填層113は、後述する対向ガラス111等の充填層113の上部の構成を接着する機能も有する。充填層113は、例えば、有機系の樹脂で形成されてもよい。有機系の樹脂としては、熱硬化樹脂、UV硬化樹脂等の公知の材料であってよい。
また、充填層113の下部には、ガスバリア層が下部層として形成されてもよい。充填層113が有機系の樹脂で形成される積層構造である一方で、ガスバリア層は、絶縁性無機材料で形成されてもよい。ガスバリア層は、副画素に対して、ガスバリア性を強化する機能を有する。
ガスバリア層を形成する絶縁性無機材料は、有機化合物層117で発生した光を透過可能な材料であり、有機化合物層117で発生した光を、例えば、80%以上透過する材料で構成されることが望ましい。具体的には、ガスバリア層を形成する絶縁性無機材料として、無機アモルファス性の絶縁性材料を例示することができる。無機アモルファス性の絶縁材料は、グレインを生成しないため、透水性が低く、良好な保護膜を構成する。具体的には、ガスバリア層を形成する絶縁性無機材料は、透明材料であり、緻密で水分を透過させない材料であることが望ましい。より具体的には、ガスバリア層を形成する絶縁性材料としては、アモルファス窒化シリコン(α−Si1−x)を含むSiNX、アモルファス酸化シリコン(α−Si1−y)を含むSiOy、アモルファス酸化・窒化シリコン(α−SiON)を含むSiON、アモルファスシリコン(α−Si)、アモルファス炭化シリコン(α−SiC)、Alを挙げることができる。
充填層113の上部には、各副画素中の有機化合物層117が形成される平面領域と重なる平面領域に緑色カラーフィルタ112G、青色カラーフィルタ112B、赤色カラーフィルタ112R(これらの各々を区別しない場合には、まとめてカラーフィルタ112とも称する)が形成されている。具体的には、緑色を発光する有機化合物層117Gと重なる領域には、緑色カラーフィルタ112Gが形成され、青色を発光する有機化合物層117Bと重なる領域には、青色カラーフィルタ112Bが形成され、赤色を発光する有機化合物層117Gと重なる領域には、赤色カラーフィルタ112Rが形成されている。
緑色カラーフィルタ112G、青色カラーフィルタ112B、赤色カラーフィルタ112Rは、各副画素の有機化合物層117から発せられた光の色又は波長を調整する。緑色カラーフィルタ112G、青色カラーフィルタ112B、赤色カラーフィルタ112Rは、場合によっては設けられていなくともよい。
緑色カラーフィルタ112Gと青色カラーフィルタ112Bとの間、青色カラーフィルタ112Bと赤色カラーフィルタ112Rとの間には、ブラックマトリクス層BMが形成されている。このブラックマトリクス層BMにより、発光層から出射した光が、隣接する他の副画素のカラーフィルタ112に入射して混色が生じることを防ぐことができる。
ブラックマトリクス層BMは、例えば、黒色の着色剤を混入した光学濃度が1以上の黒色の樹脂膜であってよい。具体的には、黒色のポリイミド樹脂であってよい。また、ブラックマトリクス層BMは、薄膜の干渉を利用した薄膜フィルタであってもよい。薄膜フィルタは、例えば、金属、金属窒化物あるいは金属酸化物からなる薄膜を2層以上に積層することで形成され、薄膜の干渉を利用して光を減衰させることができる。薄膜フィルタとして具体的には、Crと三価の酸化クロム(Cr)とを交互に積層した構造を挙げることができる。
これらのカラーフィルタ112およびブラックマトリクスBMが形成された層の上部には、各副画素に共通して一様に対向ガラス111が形成されている。対向ガラス111は、有機化合物層117から発光される光を透過させる物質にて形成され、例えば、高歪点ガラス、ソーダガラス(NaO・CaO・SiO)、硼珪酸ガラス(NaO・B・SiO)、鉛ガラス(NaO)等の各種ガラス基板、石英基板等であってよい。
<3.有機EL素子の製造方法>
以上までで、有機EL素子の構造を説明した。次に、図2〜図18を参照して、図1に示した有機EL素子100の製造方法に関して説明を行う。図2〜図18は、有機EL素子100の製造工程の一例を示した図である。
まず、図2に示すように、有機EL素子100の積層構造を支持し、有機EL素子100を駆動させる駆動トランジスタ等の駆動回路を含む基板120を形成する。基板120には、スパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)、又はALD(Atomic Layer Deposition)を用いて、第1電極118およびWindow層119を形成する。
具体的には、Si基板上に駆動回路を含む回路層を形成した基板120の上に、第1電極118としてITOからなる金属層を形成し、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて該金属層をパターニングする。その後、Window層119として、パターニングした金属層の間の各副画素を離隔する領域を埋めるように、絶縁層が形成される。Window層119は、具体的には、SiON等で形成されてもよい。
次いで、図3を参照すると、第1電極118およびWindow層119の上部には、真空蒸着法、スピンコート法、ダイコート法等のコーティング法によって、有機化合物層117Gが形成される。有機化合物層117Gの上部にはさらに、第2電極116Gおよびハードマスク115Gが形成される。
具体的には、有機化合物層117Gは、上述した積層構造及び材料にて形成されてもよい。例えば、第2電極116GはIZOを含む材料で形成されてよく、ハードマスク115Gは、SiNを含む材料で形成されてよい。他には、ハードマスク115Gは、SiO、SiON等を含むCVD膜または、AlO、TiO、SiO等を含むALD膜で形成されてもよい。なお、第2電極116Gは、IZOに限らず、ITO等の他の金属酸化物、または、MgAg合金、Al、Caなどの金属電極であってもよい。また、ハードマスク115Gは、必ずしも形成されなくともよい。
さらに、図4を参照すると、第1電極118Gの平面形状と同様の平面形状を有したレジスト131Gがハードマスク115Gの所望の位置の上部にフォトリソグラフィにより形成される。レジスト131Gは、ハードマスク115Gをエッチングする際のマスクとして機能する。
次いで、図5を参照すると、レジスト131Gをマスクとしてハードマスク115Gをエッチングすることで、ハードマスク115Gがパターニングされる。ハードマスク115Gのエッチングは、フッ素系炭化水素ガスを用いたプラズマエッチングによって行われてもよい。
その後、図6を参照すると、保護されたハードマスク115Gの上部のレジスト131Gが除去される。レジスト131Gの除去は、アッシングにより行われる。レジスト除去は、後述する図7に示す第2電極116Gおよび有機化合物層117Gのエッチング工程よりも後に行ってもよい。
次に、図7を参照すると、ハードマスク115Gをマスクとして第2電極116G、有機化合物層117Gがエッチングされる。具体的には、ハードマスク115Gと重なる領域の下部に積層される第2電極116G、有機化合物層117Gは、ハードマスク115Gによりエッチングから保護されて残存する。一方で、ハードマスク115Gにより保護されない領域の第2電極116Gおよび有機化合物層117Gは、エッチングにより除去される。例えば、IZOで形成された第2電極116Gは、アルゴンを用いたドライエッチングにより除去され、有機化合物層117Gは、酸素を用いたドライエッチングにより除去される。ここまでで、緑色発光領域Gの副画素が形成される。本開示では、この後に、このまま他の副画素の形成に移行するのではなく、膜を形成する工程が行われる。
次に、図8を参照すると、他の色を発光する副画素を形成する前に、緑色発光領域Gの副画素の積層構造に対して、膜114Gが形成される。具体的には、緑色発光領域Gを含む基板120の全面に亘って膜114Gが一様に形成される。
膜114Gは、例えば、ALD法を用いて、AlOにより形成されてよい。膜114Gは、AlOに限らず、TiO等の他のALD膜、またはSiN、SiO、SiON等のCVD膜であってもよい。本工程を、有機化合物層117Gに対してドライエッチングを行った直後に行うことにより、以降の工程による有機化合物層117Gに対する劣化等のダメージを抑制することができる。特に、他の副画素を形成する際に用いられるプロセスガス、大気中の水または酸素等と、有機化合物層117Gの側面とが接触することにより、有機化合物層117Gが劣化することを抑制することができる。
次に、図9を参照しながら説明すると、緑色発光領域G以外の領域の膜114Gがエッチングにより除去される。具体的には、緑色発光領域Gの各構成の上部にレジストを成膜し、該レジストをマスクとして膜114Gをエッチングする。これにより、緑色発光領域G以外の領域の膜114Gが除去される。なお、膜114Gのエッチングは、塩素系ガスを用いることで行うことができる。また、レジストはアッシングにより除去される。
以上までで、膜114Gを含む緑色を発光する副画素110Gの形成が終了する。続いて、緑色を発光する副画素110Gの形成と同様に、青色発光領域Bの副画素110Bの形成が行われる。青色を発光する副画素110Bの製造は、図10〜図14を参照して説明を行う。
図10を参照すると、基板120の全面に亘って、青色を発光する有機化合物層117B、第2電極116B、およびハードマスク115Bが、緑色を発光する副画素110Gの形成時と同様に形成される。
次に、図11を参照すると、第1電極118Bの平面形状と同様の平面形状を有したレジスト131Bがハードマスク115Bの所望の位置の上部にフォトリソグラフィにより形成される。レジスト131Bは、ハードマスク115Bをエッチングする際のマスクとして機能する。
次に、図12を参照すると、緑色を発光する副画素110Gを形成する工程と同様に、青色を発光する副画素110Bを形成する工程においても、レジスト131Bをマスクとするエッチングによってハードマスク115Bがパターニングされ、さらにハードマスク115Bをマスクとするエッチングによって第2電極116Bおよび有機化合物層117Bがパターニングされる。なお、レジスト131Bは、アッシング等により除去されてもよい。
ここで、ハードマスク115Bのエッチングは、緑色発光領域Gの副画素110Gの形成工程と同様に、例えば、フッ素系炭化水素ガスを用いたプラズマエッチングによって行われてもよい。IZOで形成された第2電極116Bのエッチングは、アルゴンを用いたドライエッチングにより行われてもよく、有機化合物層117Bのエッチングは、酸素を用いたドライエッチングにより行われよい。
緑色発光領域Gの副画素110Gでは、有機化合物層117Gの側面を覆う膜114Gがあることにより、有機化合物層117Gが、これらのエッチングの際に、プロセスガスに曝されることを防いだり、大気中の水または酸素に曝されることを防いだりすることができる。これにより、膜114Gは、有機化合物層117Gの劣化を抑制することができる。また、第2電極116Gの側面も膜114Gにより覆われているために、第2電極116Gにおいても、これらのエッチングを含む工程によるダメージ、および大気中の水分または酸素等との接触から保護することができる。
次に、図13を参照すると、有機化合物層117Bおよび第2電極116Bの側面を覆う膜114Bを形成するために、膜114Bが、緑色発光領域G、青色発光領域B、および赤色発光領域R(すなわち、基板120の全面)に亘って一様に形成される。膜114Bは、膜114Gが形成されたときと同様の方法にて形成されてよい。
膜114Bは、例えば、ALD法を用いて、膜114Gと同様の物質(例えばAlO)で形成されてよい。このとき膜114Gでは、膜114Bを形成する時のAlOがさらに重なって成膜されるため、膜114Gの膜厚は、より厚くなることになる。よって、膜114Gの膜厚は、膜114Bの膜厚よりも厚く形成されることになる。膜114G及び膜114Bは、膜厚が異なるように形成されてもよく、膜質又は材料が異なり、かつ膜厚が同じとなるように形成されてもよい。膜114G及び膜114Bが同じ膜厚で形成される場合には、膜114Bよりも厚く成膜された膜114Gを膜114Bの膜厚に相当するまでエッチング等で除去することで、膜厚が同等な膜114Gおよび膜114Bを形成することができる。
また、膜114Bは、ハードマスク115Gの直上の膜114Gを形成する物質とは別の物質で形成されてもよい。例えば、ハードマスク115Gの直上の膜114GがAlOで形成され、膜114BがAlOとは異なる物質で形成される場合、膜114Gは、AlOで形成された層と、他の物質で形成された層との積層膜として形成される。
さらにまた、膜114Bは、膜114Gと同じ物質かつ異なる膜質で形成されてもよい。膜質に影響を及ぼす因子としては、成膜方法、成膜圧力、成膜温度、成膜パワー、プロセスガスの種類、混合比、または流量等の各膜の成膜条件が挙げられ、膜質としては、膜密度、膜の硬度等を挙げることができる。このように、膜114Bは、膜114Gと異なった成膜条件で形成されてもよい。
次に、図14を参照すると、赤色発光領域Rの膜114Bがエッチングにより除去されている。赤色発光領域Rにおける膜114Bの除去は、膜114Gと同様のエッチングにて行われてよい。なお、緑色発光領域Gに形成された膜114Bは、除去せずともよいが、除去してもよい。
具体的には、緑色発光領域Gおよび青色発光領域Bにおける膜114Gおよび膜114Bの上部にレジストを形成し、該レジストをマスクとしてドライエッチング等を行うことで、赤色発光領域Rにおける膜114Bを除去することができる。
以上までで、青色を発光する副画素110Bの形成が終了する。続いて、緑色を発光する副画素110Gおよび青色を発光する副画素110Bの形成と同様に、赤色を発光する副画素110Rの形成が行われる。赤色を発光する副画素110Rの製造は、図15〜図18を参照して説明を行う。
図15を参照すると、基板120の全面に亘って、赤色を発光する有機化合物層117R、第2電極116R、およびハードマスク115Rが、緑色を発光する副画素110Gおよび青色を発光する副画素110Bの形成時と同様に形成される。
次に、図16を参照すると、第1電極118Rの平面形状と同様の平面形状を有したレジスト131Rがハードマスク115Rの所望の位置の上部にフォトリソグラフィにより形成される。レジスト131Rは、ハードマスク115Rをエッチングする際のマスクとして機能する。
次に、図17を参照すると、緑色を発光する副画素110Gおよび青色を発光する副画素110Bを形成する工程と同様に、赤色を発光する副画素110Rを形成する工程においても、レジスト131Rをマスクとするエッチングによってハードマスク115Rがパターニングされ、さらにハードマスク115Rをマスクとするエッチングによって第2電極116Rおよび有機化合物層117Rがパターニングされる。なお、レジスト131Rは、アッシング等により除去されてもよい。
ここで、緑色発光領域Gの副画素110Gおよび青色発光領域Bの副画素110Bでは、膜114Gおよび膜114Bが、有機化合物層117Gおよび有機化合物層117Bの側面を覆っている。したがって、膜114Gおよび膜114Bは、赤色発光領域Rの副画素110Rを形成する際のエッチングにおいて、有機化合物層117Gおよび有機化合物層117Bに対して、エッチングプロセスによるダメージ等の発生、大気中の水分または酸素との接触を抑制することができる。これにより、114Gおよび膜114Bは、有機化合物層117G及び有機化合物層117Bの劣化を抑制することができる。
次に、図18を参照すると、有機化合物層117Rおよび第2電極116Rの側面を覆う膜114Rを形成するために、膜114Rが、緑色発光領域G、青色発光領域B、および赤色発光領域R(すなわち、基板120の全面)に亘って一様に形成される。膜114Rは、膜114Gおよび膜114Bが形成されたときと同様の方法にて形成されてよい。
膜114Rは、例えば、ALD法を用いて、膜114Gおよび膜114Bと同様の物質(例えばAlO)で形成されてよい。このとき膜114Gでは、膜114Rを形成する時のAlOがさらに重なって成膜されるため、膜114Gの膜厚は、さらに厚くなる、したがって、膜114G、膜114B、及び膜114Rでは、膜114Gの膜厚が最も厚く、その次に膜114Bの膜厚が厚く、膜114Rの膜厚が最も薄くなる。膜114G、膜114B、及び膜114Rの膜厚は、このように異なる色を発光する副画素の間で異なるように形成されてもよく、膜質又は材料が異なり、かつ膜厚が同じとなるように形成されてもよい。膜114G、膜114B、及び膜114Rが同じ膜厚で形成される場合には、例えば、膜114Rよりも厚く成膜された膜114Gおよび膜114Bを膜114Rの膜厚に相当するまでエッチング等で除去することで、膜厚が同等な膜114G、膜114Bおよび膜114Rを形成することができる。
また、膜114Rは、ハードマスク115Gの直上の膜114G、およびハードマスク115Bの直上の膜114Bを形成する物質(例えば、AlO)とは別の物質で形成されてもよい。このとき、膜114Gおよび膜114Bは、AlOで形成された層と、他の物質で形成された層との積層膜として形成される。
さらにまた、膜114Rは、膜114Gおよび膜114Bと同じ物質かつ異なる膜質で形成されてもよい。膜質に影響を及ぼす因子としては、成膜方法、成膜圧力、成膜温度、又は成膜パワー、プロセスガスの種類、混合比、または流量等の各膜の成膜条件が挙げられ、膜質としては、膜密度、膜の硬度等を挙げることができる。このように、膜114Rを形成する際には、膜114Gおよび膜114Bと異なった成膜条件で形成されてもよい。
以上までで、発光色の異なる副画素毎の有機化合物層117および第2電極116を異なる膜で覆うまでの有機EL素子の製造方法を説明した。その後は、図1に示すように、各副画素間で、共通で使用される充填層113を形成する。充填層113は、各副画素の積層構造の全面を保護する有機系の樹脂で、少なくとも形成されてもよい。これによれば、充填層113は、充填層113によって封止した有機EL素子100の積層構造に対する外界からの影響、具体的には、製造時のプロセスガスによるダメージ、および大気中の水分または酸素への接触を抑制できる。
なお、充填層113の形成前に、膜114の上層に、各副画素を共通で被覆するガスバリア層が形成されていても良い。ガスバリア層は、CVD法またはMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、ALD法、といった成膜方法を用いて形成されてもよい。また、ガスバリア層は、有機化合物層117の劣化による輝度の低下を防止するために、成膜温度を150℃以下の温度に設定し、更にはガスバリア層の剥がれを防止するためにガスバリア層のストレスが最小になる条件で形成されることが望ましい。
充填層113を形成した後は、カラーフィルタ112が接着された対向ガラス111を、充填層113上に接着してもよい。あるいは、充填層の形成前に、膜114もしくはガスバリア層の上層にカラーレジストをフォトリソグラフィにより形成するOCCF(On Chip Color Filter)法を用いて、カラーフィルタを形成しても良い。また、場合によっては、カラーフィルタは設けられていなくても良い。
上述した有機化合物層117の側面に形成される膜114の膜厚、膜質および材料は、互いにいずれか1つ以上の特性が異なっていれば適宜決定されてよく、かかる例に限定されない。また、それぞれの組合せにより膜114が形成されてもよい。また、同実施形態では、副画素は、緑色発光領域G、青色発光領域B、赤色発光領域Rの順で製造されたが、副画素の製造順序は、かかる例に限定されない。
<4.変形例>
以上までで、図1に示した有機EL素子の製造方法に関して説明した。本開示の技術では、有機化合物層117に対して有機EL素子の製造時のプロセスによるダメージ、および大気中の水分または酸素への接触による有機化合物層の劣化が発生しないように、有機化合物層117の側面に膜114を形成する。膜114により有機化合物層117の側面を保護する構造として、以下では、図1の変形例の一例を図19〜図22を参照して説明する。図1と同様の構造は、説明を省略し、図1と異なる点に関して説明を行う。
(変形例1)
図19は、本実施形態にかかる有機EL素子の変形例の一例(変形例1)を示した図である。図19では、カラーフィルタ、ブラックマトリクス、および対向ガラスは図示されておらず、省略されている。有機EL素子200では、図1に示す有機EL素子100と異なり、副画素210G、副画素210Bおよび副画素210Rの両側面にのみ膜214G、膜214B、および214Rが形成されている。具体的には、有機化合物層217G、有機化合物層217B、および有機化合物層217Rの側面を含む副画素210G、副画素210Bおよび副画素210Rの互いに隣接する側面にのみ膜214G、膜214B、および214Rが形成されている。つまり、各副画素210における上部、具体的にはハードマスク215の上部には、膜214が形成されていない。有機EL素子200では、この点が、有機EL素子100と異なる。
変形例1における膜214G、膜214B、および膜214Rは、上述した製造工程において、以下のように有機化合物層217をドライエッチングすることで、有機化合物層217のドライエッチングと同時に形成される。例えば、エッチングガスとしてC等のカーボン比率が比較的高いガスを使用することにより、有機化合物層217の側面に、エッチング堆積物である有機系材料、具体的にはフッ素原子を含む炭化水素であるCF系ポリマー等を成膜することで、膜214を形成することができる。膜214は、使用するガス種、または被エッチング材により異なる材質で形成されるが、膜214の材質は、適宜決定されてよい。例えば、膜214は、ハロゲン、シリコン、又は酸素を含有する反応生成物により形成されてよい。この手法では、ドライエッチングと膜214の形成とが一貫して行われるため、有機化合物層217の側面がドライエッチングにより露出してから、膜214を形成するまでに外気にさらされるリスクがより低下する。また、変形例1の有機EL素子では、膜214を別途積層して製造を行う必要がなく、上述したような図1の有機EL素子を製造するのと比べて製造工程を削減できる。
変形例1に示した膜214G、膜214B、および膜214Rは、上述のようにドライエッチングと同時に形成されてもよいが、サイドウォールの形成技術を適用することにより、形成されてもよい。サイドウォール技術を適用する場合、有機化合物層217をドライエッチングした後に、膜214を各副画素内に各副画素の構成を埋め込むように形成し、膜214に対して異方性のエッチングを施すことにより、有機化合物層217の側面のみに膜214を残すことができる。これにより、膜214によって有機化合物層217を覆うことができる。この手法では、副画素210G、副画素210Bおよび副画素210Rの全体に膜214を形成しなくてよいため、レジストを用いて膜214をパターニングする工程を削減できる。
(変形例2)
図20は、本実施形態にかかる有機EL素子の変形例の一例(変形例2)を示した図である。図20では、充填層、カラーフィルタ、ブラックマトリクス、および対向ガラスは図示されておらず、省略されている。有機EL素子300では、図1に示す有機EL素子100と異なり、赤色を発光する副画素310Rに対して、緑色を発光する副画素310Gおよび青色を発光する副画素310Bに形成される膜314Gおよび膜314Bに対応する側面を覆う膜が形成されていない。そのかわり、副画素310Rは、副画素310G、副画素310Bおよび副画素310Rに亘って共通して形成される保護膜314Rにて側面が覆われている。保護膜314Rは、具体的には、ガスバリア層であってよく、保護膜314Rの形成後には、保護膜314Rの上層に充填層が形成されてもよい。例えば、副画素310Rは、最後に形成されるため、副画素310Rを形成した後に他の副画素の有機化合物層をドライエッチングする工程を経ることがなく、有機化合物層317Rがエッチングプロセスガスに曝されることがない。また、保護膜314Rが形成されることにより、大気中の水または酸素等と有機化合物層との接触を防ぐことができることは言うまでもない。したがって、保護膜314Rにより、有機EL素子300では、有機化合物層の劣化を抑制することができる。
(変形例3)
図21は、本実施形態にかかる有機EL素子の変形例の一例(変形例3)を示した図である。図21では、充填層、カラーフィルタ、ブラックマトリクス、および対向ガラスは図示されておらず、省略されている。有機EL素子400では、図20に示す有機EL素子300とさらに異なり、発光色の異なる副画素410G、副画素410Bおよび副画素410Rに亘って連続して設けられた共通電極416が形成されている。つまり、図21に示す有機EL素子400では、図20に示すような有機化合物層317G、有機化合物層317Bおよび有機化合物層317Rの上に積層された各副画素における第2電極316G、第2電極316B、第2電極316R、がそれぞれ互いに隣接する副画素の第2電極316G、第2電極316B、第2電極316Rと電気的に接続されている。図21では、図20では各副画素に個別に配置されていた第2電極316が互いに連結されることで、共通電極416として形成されている。
図21に示した例では、上述のように第2電極316が共通電極416として一体化して、各副画素と導通している。ただし、本変形例は、このような例に限定されない。例えば、図20のように有機化合物層317の上に副画素毎に個別に積層された第2電極316の上に、隣接する副画素の第2電極316の上に連続して設けられる共通電極が更に設けられてもよい。また、これらの構造では、第2電極316または共通電極416は、光の一部を透過し、光の一部を反射する材料で形成されてよい。第2電極316または共通電極416がこのような材料で形成される場合、マイクロキャビティ効果による光量の増幅を期待できる。
(変形例4)
図22は、本実施形態にかかる有機EL素子の変形例の一例(変形例4)を示した図である。図22では、カラーフィルタ、ブラックマトリクス、および対向ガラスは図示されておらず、省略されている。有機EL素子500では、図1に示す有機EL素子100と異なり、ハードマスク115が形成されていない。具体的には、有機EL素子500では、副画素510G、副画素510Bおよび副画素510Rに対して、第2電極516G、第2電極516B、および第2電極516Rの上に、膜514G、膜514Bおよび膜514Rが形成されている。これによっても有機化合物層517G、有機化合物層517B、および有機化合物層517Gは、膜514G、膜514Bおよび膜514Rによって、大気等のガスまたはプロセスガスに曝されることを防止している。
<5.有機EL素子の平面レイアウト>
以上までで、本実施形態に係る有機EL素子の構造の変形例の一例を説明した。次に、図1に示したような副画素の平面での配置例の一例を図23〜図26を参照して説明する。図23〜図26は、副画素の平面配置レイアウトの一例を示した図である。
図23〜図26に示す矩形は、それぞれ画素開口部を表し、各矩形に表記されるG、B、Rはそれぞれ、緑色を発光する副画素G、青色を発光する副画素B、赤色を発光する副画素Rを示している。破線は、有機化合物層が分断されている箇所を示している。
図23を参照すると、副画素G、副画素B、および副画素Rが第1方向(図23に正対して横方向)に等間隔で順に並んで配置される。副画素G、副画素B、および副画素Rはそれぞれ離隔され、それぞれの副画素では有機化合物層が分断されている。また、第1方向と直交する第2方向(図23に正対して縦方向)では、各副画素と同色の副画素がそれぞれ離隔して配置され、それぞれの副画素では有機化合物層が分断されている。各副画素は、このようなレイアウトで配置されてもよい。副画素Bは、副画素G及び副画素Rと比較して単位面積当たりの光量が少ないことがあり得るため、画素面積を拡大することで副画素全体での光量を副画素G及び副画素Rのそれぞれの光量と略同じとなるようにしてもよい。
図24を参照すると、副画素Rと副画素Gが順に第2方向(図24に正対して縦方向)に並んで配置される。副画素R及び副画素Gの第2方向と直交する第1方向(図24に正対して横方向)には、副画素Rと副画素Gの第2方向の合計長さと同等の長さを有する副画素Bが並んで配置される。第1方向には、これらの副画素Rおよび副画素Gと副画素Bとが、繰り返して並んで配置される。また、第2方向にも同様に副画素Rおよび副画素Gと副画素Bとが、繰り返して並んで配置される。それぞれの副画素は、互いに離隔され、それぞれの副画素では有機化合物層は分断される。各副画素は、このようなレイアウトで配置されてもよい。
図25を参照すると、図24と同様に副画素G、副画素B、および副画素Rが第1方向(図25に正対して横方向)に等間隔で順に配置される。副画素G、副画素B、および副画素Rはそれぞれ離隔され、それぞれ副画素では有機化合物層が分断されている。一方で、図25ではさらに第1方向と直交する第2方向(図25に正対して縦方向)には、各副画素と同色の副画素がそれぞれ離隔して配置されるものの、同色を発光する副画素間で有機化合物層が分断されていない。このような場合でも、有機化合物層が連続する副画素の各々で、第1電極118又は第2電極116を分断して形成することで、各副画素を独立して駆動させることができる。これによれば、有機化合物層のパターニングを簡略化することができるため、有機EL素子100をより容易に製造することが可能となる。
図26を参照すると、図24と同様に、副画素Rと副画素Gとが順に第2方向(図26に正対して縦方向)に並んで配置される。副画素R及び副画素Gの第2方向と直交する第1方向(図26に正対して横方向)には、副画素Rと副画素Gの第2方向の合計長さと同等の長さを有する副画素Bが並んで配置される。第1方向には、これらの副画素Rおよび副画素Gと副画素Bとが、繰り返して並んで配置される。また、第2方向にも同様に副画素Rおよび副画素Gと副画素Bとが、繰り返して並んで配置される。一方で、図26では、同色の副画素間で有機化合物層は分断されない。このように、複数の同色の副画素で、有機化合物層を連続して設けてもよい。このような場合でも、有機化合物層が連続する副画素の各々で、第1電極118又は第2電極116を分断して形成することで、各副画素を独立して駆動させることができる。この配置例によれば、有機化合物層の最小加工寸法をより大きくすることができるため、パターニングの際に、有機化合物層の寸法の誤差許容量を緩和でき、より簡素な加工技術にて有機化合物層を加工することができる。
本開示が適用され得る各副画素の平面サイズとしては、例えば、副画素の矩形の長辺が100μm以下であってもよく、さらに微細な10μm以下であってもよい。
本実施形態では、各副画素が矩形である場合に関して説明を行ったが、かかる例に限定されず、各副画素は多様な平面形状であってよい。この場合、平面サイズは、例えば三角形であれば長辺の寸法等であってよく、五角形以上の多角形であれば、該多角形の外接円の直径等であってもよい。また、平面サイズは、円形状であれば、直径であってよく、楕円形状であれば、長径の寸法であってよい。本開示の技術では、このような平面サイズを有する副画素を形成するような微細な加工を要する際に、特に有効に適用できる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
それぞれ異なる色が発光される発光層を少なくとも含む有機化合物層を挟んで第1電極および第2電極が積層される副画素が、前記積層方向と直交する平面上に互いに離隔して少なくとも2つ以上設けられ、
前記有機化合物層の側面は、前記副画素毎に異なる膜で覆われる、
有機EL素子。
(2)
前記膜は、前記副画素毎に膜厚、膜質、または膜材料の少なくともいずれか一つ以上が異なる、前記(1)に記載の有機EL素子。
(3)
前記膜の少なくとも1つ以上は、無機系材料で形成される、前記(1)または前記(2)に記載の有機EL素子。
(4)
前記膜の少なくとも1つ以上は、AlO、TiO、SiN、SiON、又はSiOのいずれか1つ以上を含む、前記(3)に記載の有機EL素子。
(5)
前記膜の少なくとも1つ以上は、有機系材料で形成される、前記(1)または前記(2)に記載の有機EL素子。
(6)
前記有機系材料は、フッ素原子を含む炭化水素である、前記(5)に記載の有機EL素子。
(7)
前記副画素は、前記第1電極、前記有機化合物層、および前記第2電極の順に積層されることで形成され、
前記有機化合物層の側面を覆う前記副画素毎に異なる膜は、前記第2電極の側面をさらに覆う、
前記(1)〜前記(6)のいずれか一項に記載の有機EL素子。
(8)
前記有機化合物層の上に積層された前記第2電極は、隣接する前記副画素の前記第2電極と接続される、または、
前記有機化合物層の上に積層された前記第2電極の上には、隣接する前記副画素の前記第2電極の上に連続して設けられる共通電極が更に設けられる、
前記(7)に記載の有機EL素子。
(9)
前記第2電極または前記共通電極は、光の一部を透過し、光の一部を反射する、前記(8)に記載の有機EL素子。
(10)
前記第2電極は、カソードである、前記(7)に記載の有機EL素子。
(11)
前記第2電極は金属酸化物で形成される、前記(7)に記載の有機EL素子。
(12)
前記副画素の平面サイズは、100μm以下である、前記(1)〜前記(11)のいずれか一項に記載の有機EL素子。
(13)
前記副画素の平面サイズは、10μm以下である、前記(1)〜前記(11)のいずれか一項に記載の有機EL素子。
(14)
それぞれ異なる色が発光される発光層を少なくとも含む有機化合物層を挟んで第1電極および第2電極が積層される副画素を前記積層方向と直交する平面上に互いに離隔して少なくとも2つ以上形成すること、を含み、
前記副画素の形成では、前記有機化合物層の側面を覆う膜を形成することを、各色を発光する前記有機化合物層を形状加工する都度行う、
有機EL素子の製造方法。
110 副画素
111 対向ガラス
112 カラーフィルタ
113 充填層
114 膜
115 ハードマスク
116 第2電極
117 有機化合物層
118 第1電極
119 Window層
120 基板
131G、131B、131R レジスト

Claims (14)

  1. それぞれ異なる色が発光される発光層を少なくとも含む有機化合物層を挟んで第1電極および第2電極が積層される副画素が、前記積層方向と直交する平面上に互いに離隔して少なくとも2つ以上設けられ、
    前記有機化合物層の側面は、前記副画素毎に異なる膜で覆われる、
    有機EL素子。
  2. 前記膜は、前記副画素毎に膜厚、膜質、または膜材料の少なくともいずれか一つ以上が異なる、請求項1に記載の有機EL素子。
  3. 前記膜の少なくとも1つ以上は、無機系材料で形成される、請求項1に記載の有機EL素子。
  4. 前記膜の少なくとも1つ以上は、AlO、TiO、SiN、SiON、又はSiOのいずれか1つ以上を含む、請求項3に記載の有機EL素子。
  5. 前記膜の少なくとも1つ以上は、有機系材料で形成される、請求項1に記載の有機EL素子。
  6. 前記有機系材料は、フッ素原子を含む炭化水素である、請求項5に記載の有機EL素子。
  7. 前記副画素は、前記第1電極、前記有機化合物層、および前記第2電極の順に積層されることで形成され、
    前記有機化合物層の側面を覆う前記副画素毎に異なる膜は、前記第2電極の側面をさらに覆う、
    請求項1に記載の有機EL素子。
  8. 前記有機化合物層の上に積層された前記第2電極は、隣接する前記副画素の前記第2電極と接続される、または、
    前記有機化合物層の上に積層された前記第2電極の上には、隣接する前記副画素の前記第2電極の上に連続して設けられる共通電極が更に設けられる、
    請求項7に記載の有機EL素子。
  9. 前記第2電極または前記共通電極は、光の一部を透過し、光の一部を反射する、請求項8に記載の有機EL素子。
  10. 前記第2電極は、カソードである、請求項7に記載の有機EL素子。
  11. 前記第2電極は金属酸化物で形成される、請求項7に記載の有機EL素子。
  12. 前記副画素の平面サイズは、100μm以下である、請求項1に記載の有機EL素子。
  13. 前記副画素の平面サイズは、10μm以下である、請求項1に記載の有機EL素子。
  14. それぞれ異なる色が発光される発光層を少なくとも含む有機化合物層を挟んで第1電極および第2電極が積層される副画素を前記積層方向と直交する平面上に互いに離隔して少なくとも2つ以上形成すること、を含み、
    前記副画素の形成では、前記有機化合物層の側面を覆う膜を形成することを、各色を発光する前記有機化合物層を形状加工する都度行う、
    有機EL素子の製造方法。
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