JPWO2019244463A1 - バスケットカテーテル - Google Patents

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Abstract

外筒部材(2)とその内腔に配置されている内挿部材(3)とバスケット部とを有しているバスケットカテーテルであって、バスケット部において複数の弾性ワイヤが遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されており、内挿部材(3)の近位端部が操作部(5)に接続されており、バスケットカテーテルの長手軸方向と垂直な操作部(5)の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通り前記X軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における断面積をS1、第2象限における断面積をS2、第3象限における断面積をS3、第4象限における断面積をS4としたとき、S1<S2、S1<S4、S3<S2、S3<S4の関係を有している。

Description

本発明は、バスケットに異物を捕捉することができるカテーテルに関するものである。
胆管や尿道に生じる結石の治療では、SUS撚線やNi−Ti等の形状記憶合金線を籠状に編んだバスケットカテーテル(バスケット鉗子)や結石除去用バルーンカテーテルが用いられる。バスケットカテーテルにおいて、結石などの異物を捕捉するバスケット部は、複数の金属ワイヤが遠位端と該遠位端よりも近位側の2箇所で結束されて、この2箇所の結束部の間でワイヤが折り曲げられたり、らせん状にねじり合わされることで籠状に構成されている。バスケットカテーテルは、内視鏡の鉗子口を通じて胆管内等の処置部に到達する。バスケット部は患部への送達時には例えば樹脂製のシースに収められており、異物の捕捉時にシースの遠位端から露出させることにより籠状に展開される。異物をバスケット内に収容した後、バスケットカテーテルを処置部から抜去し、異物を除去する。
バスケットカテーテルは、手元側の操作部において遠近方向に移動させることにより、バスケット部を籠状に展開、またはシース内に収納することができる。バスケットカテーテルの操作部の形状としては、例えば特許文献1の図1には円筒状の操作部(ハンドル4a)が開示され、特許文献2の図1や図3には扁平状の操作部(移動摘まみ16)が開示されている。
特開2010−213918号公報 特開2017−176672号公報
バスケットカテーテルは、異物をバスケット部内に容易に取り込むことができるとともに、バスケット部内に取り込んだ異物ができるだけ抜け落ちないようにするという、相反する特性を有することが望まれる。一方、バスケットカテーテルによる処置の際には、術者はモニタや計器類に注視したり手元の感覚に集中しながら操作を行うため、手元側で手間のかかる操作を行うことが難しい場合がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バスケット部を回転させる操作を手元側の操作部によって自然に行うことができるバスケットカテーテルを提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明のバスケットカテーテルの一実施態様は、遠位側と近位側を有する外筒部材と、該外筒部材の内腔に配置されている内挿部材と、内挿部材の遠位側に配置されており、複数の弾性ワイヤが、第1結束部と該第1結束部よりも近位側の第2結束部とにおいて結束されている拡張可能なバスケット部と、を有しているバスケットカテーテルであって、バスケット部において、複数の弾性ワイヤは遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されており、内挿部材の近位端部は操作部に接続されており、バスケットカテーテルの長手軸方向と垂直な操作部の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通りX軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における断面積をS1、第2象限における断面積をS2、第3象限における断面積をS3、第4象限における断面積をS4としたとき、S1<S2、S1<S4、S3<S2、S3<S4の関係を有しているところに特徴を有する。本発明のバスケットカテーテルの他の実施態様は、上記のように外筒部材と内挿部材とバスケット部とを有しているものであって、バスケット部において、複数の弾性ワイヤが遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されており、内挿部材の近位端部が操作部に接続されており、バスケットカテーテルの長手軸方向と垂直な操作部の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通りX軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における外形線の長さをL1、第2象限における外形線の長さをL2、第3象限における外形線の長さをL3、第4象限における外形線の長さをL4としたとき、L1>L2、L1>L4、L3>L2、L3>L4の関係を有するものであってもよい。
上記のように構成されたバスケットカテーテルによれば、術者が操作部を手に持った際に、自然に操作部の第1象限と第3象限に指をかけて操作部を右回りに回転させることができる。そして、操作部の右回りの回転モーメントがバスケット部に伝わることによって、バスケット部を右回りに回転させることができる。遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回された複数の弾性ワイヤは、バスケット部の回転とバスケット部が配置された処置部との接触によって、ワイヤ間隔が回転に伴って変化する。これにより、異物がバスケット部内に取り込まれる機会を増やすことができる。また、バスケット部の右回りの回転時に、ワイヤが遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されていることで、バスケット部内に取り込まれた異物が、バスケット部の回転に伴い、バスケット部のワイヤ間隔の密な部分へ移動しやすくなる。そのため、異物をバスケット部内に取り込んでバスケット部を処置部から抜去する際に、異物の取りこぼしを減らすことができる。
上記のように構成されたバスケットカテーテルは、バスケットカテーテルの長手軸回りにおける第1結束部の回転が規制されているときに、バスケットカテーテルを近位端側から見て、操作部を遠位側に向かって右回りに回転させたときの弾性ワイヤどうしの間隔が、操作部を遠位側に向かって左回りに回転させたときの弾性ワイヤどうしの間隔よりも狭くなるものが好ましい。
本発明のバスケットカテーテルは、バスケット部において、複数の弾性ワイヤが遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回されているものであってもよい。この場合の本発明のバスケットカテーテルの一実施態様は、上記のように外筒部材と内挿部材とバスケット部とを有しているものであって、バスケット部において、複数の弾性ワイヤが遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回されており、内挿部材の近位端部が操作部に接続されており、バスケットカテーテルの長手軸方向と垂直な操作部の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通りX軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における断面積をS1、第2象限における断面積をS2、第3象限における断面積をS3、第4象限における断面積をS4としたとき、S2<S1、S2<S3、S4<S1、S4<S3の関係を有するものとなる。本発明のバスケットカテーテルの他の実施態様は、上記のように外筒部材と内挿部材とバスケット部とを有しているものであって、バスケット部において、複数の弾性ワイヤが遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回されており、内挿部材の近位端部が操作部に接続されており、バスケットカテーテルの長手軸方向と垂直な操作部の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通りX軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における外形線の長さをL1、第2象限における外形線の長さをL2、第3象限における外形線の長さをL3、第4象限における外形線の長さをL4としたとき、L2>L1、L2>L3、L4>L1、L4>L3の関係を有するものであってもよい。
上記のように構成されたバスケットカテーテルによれば、術者が操作部を手に持った際に、自然に操作部の第2象限と第4象限に指をかけて操作部を左回りに回転させることができる。そして、操作部の左回りの回転モーメントがバスケット部に伝わることによって、バスケット部内に取り込まれた異物が、バスケット部の回転に伴い、バスケット部のワイヤ間隔の密な部分へ移動しやすくなる。そのため、異物をバスケット部内に取り込んでバスケット部を処置部から抜去する際に、異物の取りこぼしを減らすことができる。
上記のように構成されたバスケットカテーテルは、バスケットカテーテルの長手軸回りにおける第1結束部の回転が規制されているときに、バスケットカテーテルを近位端側から見て、操作部を遠位側に向かって右回りに回転させたときの弾性ワイヤどうしの間隔が、操作部を遠位側に向かって左回りに回転させたときの弾性ワイヤどうしの間隔よりも広くなるものが好ましい。
バスケットカテーテルの長手軸方向と垂直な操作部の断面において、操作部の外形は、X軸の中点を回転中心とする回転対称であることが好ましい。このように操作部が形成されていれば、術者が操作部を手に持って回転操作しやすくなる。
操作部の前記長手軸方向と垂直な断面において、X軸が断面外形を横切る長さは、Y軸が断面外形を横切る長さよりも長いことが好ましい。このように操作部が形成されていれば、術者が操作部を手に持った際に、操作部の断面形状の大まかな方向性を認識しやすくなり、その上で、操作部の外形表面の形状を認識して、操作部を適切な方向に回転操作しやすくなる。
操作部の回転モーメントが内挿部材を介してバスケット部に効率的に伝達されるようにする点から、内挿部材は、複数の線材がらせん状に巻回されていることが好ましい。内挿部材はまた、長手軸方向に垂直な断面において、複数の線材が層状に配置されていることも好ましい。内挿部材は、複数の線材がらせん状に巻回されている中空コイル体を有するものであってもよく、これにより、補助処置具を内挿部材内に配置することができる。
バスケット部および/または内挿部材は、外筒部材の遠位端から突没可能であることが好ましい。これにより、バスケットカテーテルによる処置を行う際に、バスケット部のデリバリーが容易になり、バスケットカテーテルが内視鏡の鉗子口から鉗子チャンネル内を通って処置部に搬送されるまでの間に、バスケット部が内視鏡内の鉗子口、鉗子チャンネル、体内組織等を傷付けることを防止することができる。
バスケット部の遠近方向の中心よりも遠位側にある弾性ワイヤの長さが、前記遠近方向の中心よりも近位側にある弾性ワイヤの長さよりも長いことが好ましい。このように弾性ワイヤの長さを設計することによって、弾性ワイヤの間隔をバスケット部の遠位側では密に、近位側では疎にすることができる。バスケット部の遠位側を密にすることによって異物の取りこぼしを抑え、近位側を疎にすることによって異物の回収を容易にすることができる。
外筒部材の遠近方向において、第1結束部の近位端を0%としバスケット部の最大外径位置を100%としたとき、バスケット部の外径が最大外径の半分となる位置が0%〜25%の範囲にあり、バスケット部を側面から見て、複数の弾性ワイヤは、第1結束部の近位端から最大外径位置までの間における包絡線が弧状となるように形成されていることが好ましい。これによりバスケット部の弧状の部分が胆管等の体腔の内壁に沿いやすくなり、小さいサイズの異物であってもバスケット部の遠位側で取りこぼしが起こりにくくなる。
本発明のバスケットカテーテルによれば、術者が操作部を手に持った際に、操作部を回転操作する方向を自然に認識することができる。そのため、特に意識しなくても操作部を所定の方向に回転させることができ、これにより、異物をバスケット部内に取り込んでバスケット部を処置部から抜去する際に、異物の取りこぼしを減らすことができる。
本発明の実施の形態に係るバスケットカテーテルの全体図を表す。 図1に示したバスケットカテーテルのバスケット部を含む遠位側部分の平面図(一部断面図)を表す。 図1に示したバスケットカテーテルの近位側に設けられた操作部および把持部の平面図を表す。 図3に示した操作部と把持部の長手軸方向に沿った断面図を表す。 図3に示した操作部と把持部について、操作部を把持部に対して近位側に引いた状態の平面図を表す。 図3に示した操作部の長手軸方向と垂直なVI−VI断面図を表す。 操作部の長手軸方向と垂直な断面図の他の例を表す。 操作部の長手軸方向と垂直な断面図の他の例を表す。
以下、下記実施の形態に基づき本発明を具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
図1〜図5を参照して、まずバスケットカテーテルの基本構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るバスケットカテーテルの全体図を表し、図2は、図1に示したバスケットカテーテルの遠位側部分の平面図(一部断面図)を表し、図3は、図1に示したバスケットカテーテルの近位側に設けられた操作部と把持部の平面図を表し、図4は、図3に示した操作部および把持部の長手軸方向に沿った断面図を表し、図5は、図3に示した操作部と把持部について、操作部を把持部に対して近位側に引いた状態の平面図を表す。
本発明においてバスケットカテーテル1は、遠位側と近位側を有するものであり、結石等の体内の異物を捕捉する籠状のバスケット部11を有する医療用の処置具である。バスケットカテーテルを、以下単に「カテーテル」と称することがある。カテーテル1は、外筒部材2と内挿部材3と操作部5とバスケット部11を有している。
本発明において、カテーテル1の近位側とは、カテーテル1の延在方向に対して使用者、つまり術者の手元側の方向を指し、遠位側とは近位側の反対方向、すなわち処置対象側の方向を指す。また、カテーテル1の近位側から遠位側への方向を長手軸方向または遠近方向と称する。
バスケットカテーテル1は内視鏡を用いた治療に用いられ、内視鏡の鉗子口を通じて、内視鏡の鉗子口の遠位側から体内に配置され、処置部まで到達する。カテーテル1の全ての材料は生体適合性を有することが望ましい。
外筒部材2は、遠位側と近位側を有しており、内腔にバスケット部11を収容することができる。外筒部材2は、内腔にバスケット部11を収容することによって、カテーテル1が内視鏡の鉗子口から鉗子チャンネル内を通って捕捉すべき異物の近くに搬送されるまでのデリバリーが容易になる。
外筒部材2としては、樹脂チューブ、単線または複数の線材、撚線の線材を特定のパターンで配置することによって形成された筒状体、金属管またはこれらを組み合わせたものが挙げられる。樹脂チューブは、例えば押出成形によって製造することができる。線材が特定のパターンで配置された筒状体としては、線材が単に交差される、または編み込まれることによって網目構造を有する筒状体や、線材が巻回されたコイルが示される。網目構造の種類は特に制限されず、コイルの巻き数や密度も特に制限されない。網目構造やコイルは軸方向の全体にわたって一定の密度で形成されていてもよく、長手軸方向の位置によって異なる密度で形成されていてもよい。金属管の可撓性を高めるために、金属管の外側表面には複数の環状の溝やらせん状の溝が形成されていてもよい。中でも、溝が金属管の軸方向の中央よりも遠位側の外表面、特に外周面に形成されていることが好ましい。
外筒部材2は樹脂または金属から構成されることが好ましい。外筒部材2を構成する樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、天然ゴム等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂が好適に用いられる。外筒部材2を構成する金属としては、例えば、SUS304、SUS316等のステンレス鋼、白金、ニッケル、コバルト、クロム、チタン、タングステン、金、Ni−Ti合金、Co−Cr合金、またはこれらの組み合わせが挙げられる。特に、Ni−Ti合金から構成されている線材は、形状記憶性および高弾性に優れている。また、線材は、上述の金属、ポリアリレート繊維、アラミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、PBO繊維、炭素繊維等の繊維材料であってもよい。繊維材料は、モノフィラメントであっても、マルチフィラメントであってもよい。また、樹脂から構成されている筒状体に金属線材等の補強材が配設されているものを外筒部材2として用いてもよい。
外筒部材2は、単層から構成されていてもよく、複数層から構成されていてもよい。また、長手軸方向において、外筒部材2の一部が単層から構成されており、他部が複数層から構成されていてもよい。
内挿部材3は外筒部材2の内腔に配置されている。内挿部材3は、近位側に設けられる操作部5と遠位側のバスケット部11に接続されており、操作部5による手元側の操作をバスケット部11に伝達する。
内挿部材3は、上記の外筒部材2の構成材料として説明した樹脂または金属から構成することができる。内挿部材3の材料は、外筒部材2の材料と同じであってもよく、異なっていてもよい。内挿部材3は外筒部材2と同様に、樹脂チューブ、単線または複数の線材、撚線の線材を特定のパターンで配置することによって形成された筒状体、金属管またはこれらを組み合わせたものを用いることができる。
内挿部材3は、中実状に形成されてもよく、中空状に形成されてもよい。中実状の内挿部材3は、例えば、単線から形成されたり、あるいは複数の線材が結束または撚られて形成される。これにより内挿部材3の外径を小さくすることができ、カテーテル1自体の外径も小さくすることができる。例えば、バスケット部11を形成する長尺な弾性ワイヤを準備し、弾性ワイヤの遠位部分にバスケット部11を形成し、バスケット部11よりも近位部分を内挿部材3としてもよい。
内挿部材3の手元側のトルクがバスケット部11に効率的に伝達されるようにする点から、内挿部材3は、複数の線材がらせん状に巻回されて形成されていることが好ましい。内挿部材3が中空状に形成される場合は、内挿部材3は、複数の線材がらせん状に巻回されている中空コイル体から構成されることが好ましい。複数の線材がらせん状に巻回されて形成される中空コイル体は、複数の線材を撚り合わせて芯のない中空体として形成することができる。内挿部材3において、複数の線材がらせん状に巻回される方向は特に限定されず、遠位側に向かって右回りに巻回されるものであってもよく、左回りに巻回されるものであってもよい。
内挿部材3は、長手軸方向に垂直な断面において、単層から構成されるものであってもよく、複数層から構成されるものであってもよい。また、長手軸方向において、内挿部材3の一部が単層から構成されており、他部が複数層から構成されていてもよい。内挿部材3が複数層から構成される場合、内挿部材3の手元側のトルクをバスケット部11に効率的に伝達されるようにする観点から、内挿部材3は、長手軸方向に垂直な断面において、複数の線材が層状に配置されていることが好ましい。
内挿部材3は中空状に形成されていることが好ましく、これにより、補助処置具を内挿部材3内に配置することができる。補助処置具によって、バスケット部11で捕捉された異物を除去したり、体腔内の観察や異物の観察をすることができ、また嵌頓の防止、症例に応じた手技の選択肢の増加、低侵襲治療の促進といった効果が得られる。例えば、内視鏡を併用して、胆管内の結石を除去する場合、内視鏡を胆管内に挿入することができないため、十二指腸に配置された内視鏡から胆管内に挿入されたカテーテル1から、追加の処置具である補助処置具を挿入することによって、処置の効率を高め、治療の低侵襲性を促進することができる。補助処置具としては、バルーンカテーテル、マイクロカテーテル、鉗子、レーザープローブ、ファイバースコープ、電気水圧衝撃破砕プローブ、ガイドワイヤが挙げられる。
中空体は、複数層から構成された複層中空体であってもよい。複層中空体は、例えば、芯材に線材を巻きつけてコイルを形成し、そのコイルの上にさらに線材を巻きつけてコイルを形成した複層中空コイル体から構成することができる。このような複層中空コイル体によれば、手元側のトルクをバスケット部11に伝達しやすくなる。この場合、複層中空コイル体の各層において、線材の巻回方向、巻き間隔の少なくとも一方が異なっていることが好ましい。また、各層の線材の外径が同じであってもよく、異なっていてもよい。例えば、複層中空コイル体は、外層の線材の外径が、内層の線材の外径よりも大きくてもよく、小さくてもよい。
複層中空コイル体は、少なくとも第1層と、第1層よりも外側に配置されている第2層を有している。この場合、線材の巻回方向が第1層と第2層で反対となっていることが好ましい。これにより、線材の巻回方向が反対である第1層と第2層が互いに接触することで、内挿部材3が長手軸方向に伸びることを抑制できる。
複層中空コイル体は、第1層と、第1層よりも外側に配置されている第2層と、第2層よりも外側に配置されている第3層からなるものであってもよい。この場合、線材の巻回方向が第1層と第2層で反対となっており、第2層と第3層で反対となっていることが好ましい。これにより、線材の巻回方向が反対である第1層と第2層、第2層と第3層がそれぞれ接触することで、内挿部材3が長手軸方向に伸びることが一層抑制される。複層中空コイル体が、複数の線材を撚り合わせて芯のない3層の中空体として形成される場合、第1層がS撚り、第2層がZ撚り、第3層がS撚りであってもよく、また、第1層がZ撚り、第2層がS撚り、第3層がZ撚りであってもよい。
内挿部材3は中空体の近位端部に接続されている金属管をさらに有していてもよい。金属管が設けられることによって内挿部材3の長手軸方向への伸びを抑えることができる。例えば、中空体がコイル状に形成されている場合は、長手軸方向に沿って延在している伸長抵抗部材を中空コイル体の内側または外側に配置し、伸長抵抗部材の遠位端部と近位端部を中空コイル体に固定することができる。
内挿部材3の近位端部には操作部5が接続されている(図3〜図5を参照)。術者が操作部5を遠近方向に動かすことにより、内挿部材3とそれに接続したバスケット部11を遠近方向に移動させることができる。また、術者が操作部5を長手軸方向を中心として回転操作することにより、内挿部材3とそれに接続したバスケット部11を長手軸方向を中心として回転させることができる。例えば、カテーテル1を近位端側から見て、操作部5を右回りに回転させると、内挿部材3とそれに接続したバスケット部11も同じく右回りに回転し、操作部5を左回りに回転させると、内挿部材3とそれに接続したバスケット部11も同じく左回りに回転させることができる。
内挿部材3の外筒部材2に対する相対位置を調整しやすくするために、外筒部材2の近位端部には把持部6が接続されていることが好ましい。把持部6は操作部5の遠位側に設けられ、内挿部材3が挿通され摺動可能な内腔を有していることが好ましい。これにより、把持部6の内腔に挿通された内挿部材3の近位端部が操作部5に接続され、把持部6を持ちながら操作部5を操作することが容易になる。操作部5は、把持部6に対して、長手軸方向を中心とした回転操作が可能となっていることが好ましく、また把持部6に対して、遠近方向に移動可能となっていることが好ましい。
操作部5や把持部6の材料としては、例えば、ABSやポリカーボネート等の合成樹脂や、ポリウレタン発泡体等の発泡プラスチックを用いることができる。内挿部材3と操作部5、外筒部材2と把持部6の接合は、接着剤や熱溶着など従来公知の接合手段を用いて行うことができる。
把持部6には、内挿部材3が挿通される内腔に接して、抵抗部材9が設けられていてもよい。図4では、把持部6の近位端に環状の抵抗部材9が設けられ、この抵抗部材9に内挿部材3が挿通されている。これにより、操作部5に対する把持部6の位置が意図せず移動することを防止できる。加えて、抵抗部材9により、挿入口7から薬剤を注入した場合に、薬剤が挿入口8側へリークすることを防止することができる。
把持部6には薬剤等の挿入口7が設けられていてもよい。挿入口7は、外筒部材2の内腔と連通していることが好ましい。また操作部5に内腔が設けられ、この内腔に内挿部材3の近位端部が挿入されていてもよい。内挿部材3が中空である場合、操作部5の内腔および内挿部材3の内腔に連通して補助処置具の挿入や薬剤等の注入を行う挿入口8が設けられてもよい。この場合、内挿部材3は中空状に形成され、挿入口8を通じて、内挿部材3の内腔に補助処置具を挿入したり、薬剤を供給することができる。
操作部5、把持部6または外筒部材2に、外筒部材2の内腔にガイドワイヤを挿入するためのガイドワイヤポートを設けてもよい。図1では、外筒部材2にガイドワイヤポート10が設けられている。ガイドワイヤポートを設ける場合、外筒部材2の内部には、ガイドワイヤを挿通するためのガイドワイヤルーメンが設けられることが好ましい。
図1および図2に示すように、内挿部材3の遠位側にはバスケット部11が設けられている。バスケット部11は体内で異物を捕捉するために設けられる。バスケット部11は内挿部材3の遠位側に配置され、拡張可能なものである。バスケット部11は、複数の弾性ワイヤ12と、これを結束する第1結束部13と第2結束部14とを有する。弾性ワイヤ12は、湾曲形状や屈曲形状が付与されることにより籠状に形成され、この状態で、第1結束部13と第2結束部14の間の空間に異物を取り込むことができる。詳細には、バスケット部11の第2結束部14の遠位端よりも遠位側の部分を外筒部材2から露出させると、バスケット部11は弾性ワイヤ12の径方向の外方への拡張によってバスケット形状となり、弾性ワイヤ12の隙間からバスケット部11に異物を取り込むことができる。
カテーテル1を用いた処置を行う場合は、次のように操作することが好ましい。まず、図5に示すように操作部5を外筒部材2あるいは把持部6に対して近位側に移動させ、バスケット部11を外筒部材2の遠位端部に収容し、この状態でバスケット部11を処置部まで到達させる。その後、図3に示すように操作部5を外筒部材2あるいは把持部6に対して遠位側に移動させることにより、バスケット部11を外筒部材2の遠位端より遠位側へ移動させる。これによりバスケット部11は、外筒部材2による拘束から脱して徐々に拡張し、予め設計されたバスケット形状となる。このようにカテーテル1を操作することにより、バスケット部11による処置を好適に行うことができる。従って、バスケット部11は外筒部材2の遠位端から突没可能であることが好ましい。また、内挿部材3が外筒部材2の遠位端から突没可能に形成されていてもよい。
弾性ワイヤ12は、弾性を有する線状部材であり、形状記憶合金または形状記憶樹脂から構成されることが好ましい。弾性ワイヤ12は例えば、SUS304、SUS316等のステンレス鋼、白金、ニッケル、コバルト、クロム、チタン、タングステン、アルミニウム、金、銀、Ni−Ti合金、Co−Cr合金等から構成されている単線または撚線の金属線材であってもよい。中でもNi−Ti合金から構成されている金属線材であることが好ましい。
弾性ワイヤ12の本数は特に制限されず、対象とする異物の大きさに応じて適宜選択することができる。一般的には、大きいサイズの異物を対象とするときは、弾性ワイヤ12の本数を少なく、小さいサイズの異物を対象とするときは、弾性ワイヤ12の本数を多くすることが好ましい。弾性ワイヤ12の本数は、例えば、3本以上、4本以上、5本以上、6本以上、8本以上、または10本以上であってもよく、また20本以下、または15本以下であってもよい。
弾性ワイヤ12の外径は、外筒部材2の内径の5分の1以下であることが好ましく、10分の1以下であることがより好ましく、15分の1以下であることがさらに好ましい。弾性ワイヤ12の外径が小さいほど、バスケット部11を外筒部材2内に引き込むときの荷重を低減することができる。具体的には、弾性ワイヤ12の外径が0.26mm以下であることが好ましく、0.20mm以下であることがより好ましい。
バスケット部11は複数の弾性ワイヤ12が第1結束部13において結束されている。具体的には、バスケット部11の遠位側(好ましくはバスケット部11の遠位端部)に第1結束部13が配置されている。第1結束部13において、複数の弾性ワイヤ12はそれぞれが互いに接触していても接触していなくてもよい。図2に示すように、先端チップ15によって弾性ワイヤ12が第1結束部13で結束されていてもよい。弾性ワイヤ12を結束可能である限り、先端チップ15の形状は特に限定されないが、例えば長手軸方向の少なくとも一部(より好ましくは先端チップ15の近位端を含む部分)に筒状に形成されている筒部を有していることが好ましい。先端チップ15の筒部内に弾性ワイヤ12の遠位端部を挿入して、筒部をかしめることによって弾性ワイヤ12を結束することができる。
第1結束部13では、熱溶着または銀ロウ付け、接着、かしめ加工などの方法により、複数の弾性ワイヤ12が結束されていてもよい。また、複数の弾性ワイヤ12を用いて結び目を形成することにより、複数の弾性ワイヤ12が結束されていてもよい。
先端チップ15は、弾性ワイヤ12と同じ材料で構成されていてもよく、異なる材料で構成されていてもよい。例えば、先端チップ15と弾性ワイヤ12をともに金属材料から構成し、溶接によって両者を固定することができる。あるいは、先端チップ15を樹脂材料から構成し、接着剤を用いて弾性ワイヤ12と接着してもよい。先端チップ15として、例えば金属材料と樹脂材料のように異なる材料を用いてもよい。この場合、例えば弾性ワイヤ12を固定する部分を金属材料とし、その金属部分の遠位側に樹脂部分を設けることができる。これにより固定をより強固にし、かつ生体を傷つけにくくすることができる。先端チップ15はまた、外筒部材2と同じ材料で構成されていてもよく、異なる材料で構成されていてもよい。
先端チップ15には、カテーテル1とは別の処置具である補助処置具を挿通させる処置具挿通路が設けられていてもよい。中空状の内挿部材3を経由して補助処置具をバスケット部11の遠位側まで到達させる場合には、処置具挿通路は、内挿部材3の長手軸方向に沿って延在していることが好ましい。先端チップ15は、先端チップ15の内挿部材3の長手軸方向でない方向に延在する処置具挿通路が設けられていてもよい。このような処置具挿通路には、例えば、ガイドワイヤを挿通することができる。また、バスケット部11を外筒部材2内に引き込んだときに、バスケット部11の位置を固定できるように、内挿部材3の径方向において、先端チップ15の外径が外筒部材2の内径よりも大きいことが好ましい。
複数の弾性ワイヤ12は、第1結束部13よりも近位側の第2結束部14において結束されている。第2結束部14では、第1結束部13と同様の方法で弾性ワイヤ12を結束することができる。例えば、接続具16によって、弾性ワイヤ12が第2結束部14で結束されていてもよい。また、複数の弾性ワイヤ12と内挿部材3が接続具16によって接続されていることが好ましい。接続具16は、円筒状や多角筒状等の筒状に形成することができる。接続具16は、先端チップ15や外筒部材2と同様の材料から構成することができる。接続具16は、弾性ワイヤ12とともに外筒部材2内に収容されるため、接続具16の外径は外筒部材2の内径よりも小さいものである。第1結束部13と同様に、熱溶着または銀ロウ付け、接着、かしめ加工などの方法により、複数の弾性ワイヤ12や接続具16が互いに第2結束部14で結束されていてもよい。
複数の弾性ワイヤ12は筒状の接続具16によって第2結束部14で結束され、接続具16は、遠位側から弾性ワイヤ12の近位端部が挿入されるワイヤ挿通路を複数有していることが好ましい。これにより、筒状の接続具16を介して内挿部材3と弾性ワイヤ12をより強固に接続することができる。また、中空状に形成されている内挿部材3と弾性ワイヤ12が、筒状の接続具16によって第2結束部14で結束されていることが好ましい。これにより、手技において内挿部材3の内腔に挿通される補助処置具を併用することができる。ワイヤ挿通路は接続具16の周方向に並んで配置されることが好ましく、このようにワイヤ挿通路を配置することによって、バスケット部11における弾性ワイヤ12の延在方向を調整することができる。
バスケット部11において、複数の弾性ワイヤ12はらせん状に配置されている。好ましくは、全ての弾性ワイヤ12がらせん状に配置される。このように弾性ワイヤ12が形成されることにより、異物を捕捉しやすくなる。バスケット部11において、複数の弾性ワイヤ12は、遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されていてもよく、右回りにらせん状に巻回されていてもよい。図1および図2に示したバスケット部11では、複数の弾性ワイヤ12は、遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されている。
複数の弾性ワイヤ12がらせん状に巻回されて形成されたバスケット部11は、図2に示すように、バスケット部11の最大外径位置17またはその近傍から遠位側に向かって、弾性ワイヤ12のらせん間隔が狭くなるように形成されることが好ましい。そのため、異物をバスケット部11内に取り込んでバスケット部11を処置部から抜去する際に、バスケット部11内に取り込んだ異物を遠位側に移動させることにより、異物の取りこぼしを減らすことができる。
バスケット部11は、胆管等の体腔の内壁に接する状態で長手軸方向を中心として回転させることにより、らせんの間隔を広げたり狭めたりして、弾性ワイヤ12のワイヤ間距離を変動させることができる。これにより、異物がバスケット部11内に取り込まれる機会を増やすことができる。カテーテル1による処置の際は、バスケット部11を外筒部材2から露出させてバスケット形状に形成して異物をバスケット部11内に取り込んだ後、異物の取りこぼしをできるだけ防ぐ観点から、バスケット部11を回転させて、異物を弾性ワイヤ12のらせん間隔が密なバスケット部の遠位側部分に移動させる操作を行うことが望ましい。図1および図2に示したバスケット部11では、近位側から見て、内挿部材3を長手軸方向を中心に右回りに回転させる、すなわちカテーテル1の近位端側から見て、操作部5を遠位側に向かって右回りに回転させることにより、バスケット部11を回転させて、異物を弾性ワイヤ12のワイヤ間隔が密なバスケット部の遠位側部分まで移動させることができる。胆管等の体腔内に配置しない状態でカテーテル1を操作した場合は、カテーテル1の長手軸回りにおける第1結束部13の回転が規制されているときに、カテーテル1を近位端側から見て、操作部5を遠位側に向かって右回りに回転させたときの弾性ワイヤ12どうしの間隔が、操作部5を遠位側に向かって左回りに回転させたときの弾性ワイヤ12どうしの間隔よりも狭くなるように、カテーテル1が構成されていることが好ましい。
しかしながら、カテーテル1による処置の際には、バスケット部11のワイヤ間隔を狭めるために操作部5の回転方向を一々確認するといった余裕がない場合が多い。例えば操作部5に回転方向を表す目印を付けたとしても、カテーテル1による処置の際には、術者はモニタや計器類に注視したり手元の感覚に集中しながら操作を行うため、操作部5に付けた目印を目視確認する余裕がない場合がある。
そこで本発明のカテーテル1では、術者が操作部5を手に持った状態で、操作部5を回転させる方向を自然に認識できるように、操作部5の外形形状を工夫している。具体的には、図1および図2に示したカテーテル1のように、バスケット部11において複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されている場合は、カテーテル1の長手軸方向と垂直な操作部5の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通りX軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における断面積をS1、第2象限における断面積をS2、第3象限における断面積をS3、第4象限における断面積をS4としたとき、S1<S2、S1<S4、S3<S2、S3<S4の関係を有している。
図6〜図8にはこのように形成された操作部5であって、操作部5の長手軸方向と垂直な断面をカテーテル1の近位端側から見た図を示した。図6には、図3に示した操作部のVI−VI断面図を示し、図7および図8には、操作部の長手軸方向と垂直な断面図の他の例を示した。
図6〜図8に示した操作部5は、各象限における断面積がS1<S2、S1<S4、S3<S2、S3<S4の関係を有している。すなわち、操作部5は、第1象限と第3象限の断面積が、第2象限と第4象限の断面積よりも狭くなっている部分を有する。操作部5がこのような外形形状を有していれば、操作部5を術者が手に持った際に、自然に操作部5の第1象限と第3象限に指がかかりやすくなり、そのまま指に力を入れて操作部5を回転させることができる。そのため、特に意識しなくても操作部5を右回りに回転させることができ、その結果として、バスケット部11を容易に回転させることができる。
カテーテル1はまた、操作部5の外形が次のように形成されていてもよい。すなわち、図1および図2に示したカテーテル1のように、バスケット部11において複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されている場合は、カテーテル1の長手軸方向と垂直な操作部5の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通りX軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における外形線の長さをL1、第2象限における外形線の長さをL2、第3象限における外形線の長さをL3、第4象限における外形線の長さをL4としたとき、L1>L2、L1>L4、L3>L2、L3>L4の関係を有していてもよい。この場合もまた、術者が操作部5を手に持った際に、操作部5を回転させる方向を自然に認識できるようになる。
図6および図7に示した操作部は、第2象限と第4象限における外形線が比較的平坦な形状で形成されているのに対し、第1象限と第3象限における外形線は操作部5の断面内方に窪んだ形状となっている。その結果、第1象限と第3象限における外形線の長さL1,L3が、第2象限と第4象限における外形線の長さL2,L4よりも長くなっている。そのため、術者が手に持った際に、自然に操作部5の第1象限と第3象限に指がかかりやすく、あるいは指を当てて力を入れやすくなる。そのため、特に意識しなくても操作部5を右回りに回転させることができ、その結果として、バスケット部11を容易に回転させることができる。なお、図8に示した操作部5は、各象限における外形線の長さが全て等しくなっている。
バスケット部11において複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されている場合、操作部5の断面外形は、各象限における断面積がS1<S2、S1<S4、S3<S2、S3<S4の関係を満たし、かつ各象限における外形線の長さがL1>L2、L1>L4、L3>L2、L3>L4の関係を満たすものであってもよく、いずれか一方の関係のみを満たすものであってもよい。
術者が操作部5を手に持って回転操作することを容易にする点から、操作部5の外形は、カテーテル1の長手軸方向と垂直な断面において、X軸の中点を回転中心とする回転対称であることが好ましい。図6〜図8に示した操作部5は、断面形状がいずれもX軸の中点を回転中心とする回転対称に形成されている。このように操作部5が形成されることより、術者が操作部5を手に持って操作部5の回転方向を認識しながら、操作部5を約半回転ずつ回転操作することが容易になる。
操作部5は、X軸方向の長さがY軸方向の長さよりも長く形成されていることが好ましい。すなわち、操作部5の長手軸方向と垂直な断面において、X軸が操作部5の断面外形を横切る長さは、Y軸が操作部5の断面外形を横切る長さよりも長いことが好ましい。このように操作部5が形成されていれば、術者が操作部5を手に持った際に、操作部5の断面形状の大まかな方向性を認識しやすくなり、その上で、操作部5の外形表面の窪みや出っ張り形状を認識して、操作部5を適切な方向に回転操作しやすくなる。X軸が操作部5の断面外形を横切る長さは、例えば、Y軸が操作部5の断面外形を横切る長さの1.2倍以上であることが好ましく、1.5倍以上がより好ましく、1.8倍以上がさらに好ましい。一方、操作部5のY軸方向の強度を確保する点から、X軸が操作部5の断面外形を横切る長さは、Y軸が操作部5の断面外形を横切る長さの10倍以下が好ましく、6倍以下がより好ましく、4倍以下がさらに好ましい。X軸が操作部5の断面外形を横切る具体的な長さは、例えば、5mm以上が好ましく、10mm以上がより好ましく、また40mm以下が好ましく、30mm以下がより好ましい。
操作部5は、カテーテル1の長手軸方向の少なくとも一部において、断面外形の各象限における断面積がS1<S2、S1<S4、S3<S2、S3<S4の関係を満たす、および/または、断面外形の各象限における外形線の長さがL1>L2、L1>L4、L3>L2、L3>L4の関係を満たすものであればよい。なお、術者が操作部5を手に持った際に、操作部5のこのような断面外形形状を認識しやすくする点から、操作部5は、カテーテル1の長手軸方向に対して10mm以上の長さにわたって、断面外形の各象限における断面積が上記関係を満たす、および/または、断面外形の各象限における外形線の長さが上記関係を満たすものであることが好ましい。操作部5は、より好ましくは、カテーテル1の長手軸方向に対して15mm以上の長さにわたって外形形状が上記のように形成され、さらに好ましくは、カテーテル1の長手軸方向に対して20mm以上の長さにわたって外形形状が上記のように形成される。
図1および図2に示したバスケット部11では、複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されていたが、バスケット部11は、複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって右回りに巻回されているものであってもよい。この場合は、近位側から見て、内挿部材3を長手軸方向を中心に左回りに回転させる、すなわちカテーテル1の近位端側から見て、操作部5を遠位側に向かって左回りに回転させることにより、バスケット部11内に取り込まれた異物が、バスケット部11の回転に伴い、バスケット部11のワイヤ間隔の密な部分へ移動させることができる。胆管等の体腔内に配置しない状態でカテーテル1を操作した場合は、カテーテル1の長手軸回りにおける第1結束部13の回転が規制されているときに、カテーテル1を近位端側から見て、操作部5を遠位側に向かって右回りに回転させたときの弾性ワイヤ12どうしの間隔が、操作部5を遠位側に向かって左回りに回転させたときの弾性ワイヤ12どうしの間隔よりも広くなることが好ましい。
このようにバスケット部11において複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回されている場合は、カテーテル1の長手軸方向と垂直な操作部5の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通りX軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における断面積をS1、第2象限における断面積をS2、第3象限における断面積をS3、第4象限における断面積をS4としたとき、S2<S1、S2<S3、S4<S1、S4<S3の関係を有していることが好ましい。すなわち、操作部5は、第2象限と第4象限の断面積が、第1象限と第3象限の断面積よりも狭くなっている部分を有していることが好ましい。これにより、術者が操作部5を手に持った際に、操作部5の第2象限と第4象限に指をかけて、自然に操作部5を左回りに回転させることができる。このような操作部5の断面外形としては、図6〜図8に示した操作部5の断面外形の鏡像形状が挙げられる。
バスケット部11において複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回されている場合は、操作部5の外形は次のように形成されていてもよい。すなわち、カテーテル1の長手軸方向と垂直な操作部5の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通りX軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における外形線の長さをL1、第2象限における外形線の長さをL2、第3象限における外形線の長さをL3、第4象限における外形線の長さをL4としたとき、L2>L1、L2>L3、L4>L1、L4>L3の関係を有するものであってもよい。すなわち、操作部5は、第2象限と第4象限における外形線の長さL2,L4が、第1象限と第3象限における外形線の長さL1,L3よりも長くなっている部分を有するものであってもよい。操作部5がこのような外形形状を有していれば、操作部5を術者が手に持った際に、特に意識しなくても操作部5を左回りに回転させることができる。このような操作部5の断面外形としては、図6や図7に示した操作部5の断面外形の鏡像形状が挙げられる。
バスケット部11において複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回されている場合、操作部5の断面外形は、各象限における断面積がS2<S1、S2<S3、S4<S1、S4<S3の関係を満たし、かつ各象限における外形線の長さがL2>L1、L2>L3、L4>L1、L4>L3の関係を満たすものであってもよく、いずれか一方の関係のみを満たすものであってもよい。
バスケット部11において複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回されている場合も、操作部5の外形は、カテーテル1の長手軸方向と垂直な断面において、X軸の中点を回転中心とする回転対称であることが好ましい。また、操作部5の長手軸方向と垂直な断面において、X軸が操作部5の断面外形を横切る長さは、Y軸が操作部5の断面外形を横切る長さよりも長いことが好ましい。これらの詳細や、操作部5の大きさや形状等に関する詳細は、上記の説明が参照される。
カテーテル1は、操作部5のトルク、すなわち長手軸方向を中心とした回転モーメントが、内挿部材3を介してバスケット部11に好適に伝達されることが好ましい。これにより、操作部5の回転操作によって、バスケット部11を反応性良く回転させることができる。
バスケット部11は、バスケット部11の回転とバスケット部11が配置された体内の処置部との接触によって複数の弾性ワイヤ12のらせん間隔が狭まるときまたは広がるときに、操作部5のトルクが効率的に伝達されることが好ましい。このような観点から、内挿部材3を形成する複数の線材は、らせん状に巻回されていることが好ましい。内挿部材3を構成する線材のらせんの巻回し方向とバスケット部11の複数の弾性ワイヤ12のらせんの巻回し方向は、同じであっても異なっていてもよい。例えば、図1や図2に示したカテーテル1では、バスケット部11において複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回され、内挿部材3を形成する線材が遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回されている。その他の例として、バスケット部11において複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回され、内挿部材3を形成する線材が遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されている構成、バスケット部11において複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回され、内挿部材3を形成する線材は遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されている構成、あるいはバスケット部11において複数の弾性ワイヤ12が遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回され、内挿部材3を形成する線材は遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回されている構成が挙げられる。このようにカテーテル1を構成することにより、操作部5を回転操作することによって、内挿部材3により大きなトルクをかけることができる。
内挿部材3が複数層から構成されている場合は、いずれかの層を形成する線材が、バスケット部11の複数の弾性ワイヤ12と反対方向に巻回されていることが好ましい。例えば、効率的に操作部5のトルクをバスケット部11に伝達する点から、内挿部材3において最も外側に巻回されている線材が、バスケット部11の複数の弾性ワイヤ12と反対方向に巻回されていてもよい。
バスケット部11は、拡張した状態で、バスケット部11の遠近方向の中心よりも遠位側にある弾性ワイヤ12の長さが、前記遠近方向の中心よりも近位側にある弾性ワイヤ12の長さよりも長いことが好ましい。このように弾性ワイヤ12の長さを設計することによって、弾性ワイヤ12の間隔を、バスケット部11の遠位側部分を近位側部分よりも密に形成しやすくなる。バスケット部11の遠位側部分を密にすることによって異物の取りこぼしを抑え、近位側部分を疎にすることによって異物の回収を容易にすることができる。
外筒部材2の遠近方向において、第1結束部13の近位端を0%としバスケット部11の最大外径位置17を100%としたとき、バスケット部11の外径が最大外径の半分となる位置が0%〜25%の範囲にあり、バスケット部11を側面から見て、複数の弾性ワイヤ12は、第1結束部13の近位端から最大外径位置17までの間における包絡線18が弧状となるように形成されていることが好ましい。このように最大外径位置17よりも遠位側の包絡線18が弧状であることにより、バスケット部11のうち弧状の部分が胆管等の体腔の内壁に沿いやすくなるため、小さいサイズの異物であってもバスケット部11の遠位側で取りこぼしを起こりにくくすることができる。なお、外筒部材2の遠近方向において、バスケット部11の最大外径位置17は特に限定されない。
バスケット部11の外径が最大外径の半分となる位置は、3%〜20%の範囲にあることがより好ましく、5%〜15%の範囲にあることがさらに好ましい。これにより、バスケット部11の遠位側が胆管等の体腔の内壁に一層沿いやすくなるため、小さいサイズの異物であってもバスケット部11の遠位側で取りこぼしにくくすることができる。また、弧状の包絡線18は、径方向の外方に張り出していることが好ましく、これによりバスケット部11の弧状の部分が胆管等の体腔の内壁により一層沿いやすくなる。
本願は、2018年6月21日に出願された日本国特許出願第2018−118077号に基づく優先権の利益を主張するものである。2018年6月21日に出願された日本国特許出願第2018−118077号の明細書の全内容が、本願に参考のため援用される。
1: バスケットカテーテル
2: 外筒部材
3: 内挿部材
5: 操作部
6: 把持部
7,8: 挿入口
9: 抵抗部材
11: バスケット部
12: 弾性ワイヤ
13: 第1結束部
14: 第2結束部
15: 先端チップ
16: 接続具
17: 最大外径位置
18: 包絡線

Claims (14)

  1. 遠位側と近位側を有する外筒部材と、
    該外筒部材の内腔に配置されている内挿部材と、
    前記内挿部材の遠位側に配置されており、複数の弾性ワイヤが、第1結束部と該第1結束部よりも近位側の第2結束部とにおいて結束されている拡張可能なバスケット部と、を有しているバスケットカテーテルであって、
    前記バスケット部において、複数の弾性ワイヤは遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されており、
    前記内挿部材の近位端部は操作部に接続されており、
    前記バスケットカテーテルの長手軸方向と垂直な前記操作部の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通り前記X軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における断面積をS1、第2象限における断面積をS2、第3象限における断面積をS3、第4象限における断面積をS4としたとき、S1<S2、S1<S4、S3<S2、S3<S4の関係を有していることを特徴とするバスケットカテーテル。
  2. 遠位側と近位側を有する外筒部材と、
    該外筒部材の内腔に配置されている内挿部材と、
    前記内挿部材の遠位側に配置されており、複数の弾性ワイヤが、第1結束部と、該第1結束部よりも近位側の第2結束部において結束されている拡張可能なバスケット部と、を有しているバスケットカテーテルであって、
    前記バスケット部において、複数の弾性ワイヤは遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回されており、
    前記内挿部材の近位端部は操作部に接続されており、
    前記バスケットカテーテルの長手軸方向と垂直な前記操作部の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通り前記X軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における断面積をS1、第2象限における断面積をS2、第3象限における断面積をS3、第4象限における断面積をS4としたとき、S2<S1、S2<S3、S4<S1、S4<S3の関係を有していることを特徴とするバスケットカテーテル。
  3. 遠位側と近位側を有する外筒部材と、
    該外筒部材の内腔に配置されている内挿部材と、
    前記内挿部材の遠位側に配置されており、複数の弾性ワイヤが、第1結束部と該第1結束部よりも近位側の第2結束部とにおいて結束されている拡張可能なバスケット部と、を有しているバスケットカテーテルであって、
    前記バスケット部において、複数の弾性ワイヤは遠位側に向かって左回りにらせん状に巻回されており、
    前記内挿部材の近位端部は操作部に接続されており、
    前記バスケットカテーテルの長手軸方向と垂直な前記操作部の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通り前記X軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における外形線の長さをL1、第2象限における外形線の長さをL2、第3象限における外形線の長さをL3、第4象限における外形線の長さをL4としたとき、L1>L2、L1>L4、L3>L2、L3>L4の関係を有していることを特徴とするバスケットカテーテル。
  4. 遠位側と近位側を有する外筒部材と、
    該外筒部材の内腔に配置されている内挿部材と、
    前記内挿部材の遠位側に配置されており、複数の弾性ワイヤが、第1結束部と、該第1結束部よりも近位側の第2結束部において結束されている拡張可能なバスケット部と、を有しているバスケットカテーテルであって、
    前記バスケット部において、複数の弾性ワイヤは遠位側に向かって右回りにらせん状に巻回されており、
    前記内挿部材の近位端部は操作部に接続されており、
    前記バスケットカテーテルの長手軸方向と垂直な前記操作部の断面を近位端側から見て、断面外形を横切る線であって最も長い線の1つをX軸、該X軸上の中点を通り前記X軸と垂直な線をY軸とし、XY座標上の第1象限における外形線の長さをL1、第2象限における外形線の長さをL2、第3象限における外形線の長さをL3、第4象限における外形線の長さをL4としたとき、L2>L1、L2>L3、L4>L1、L4>L3の関係を有していることを特徴とするバスケットカテーテル。
  5. 前記バスケットカテーテルの長手軸回りにおける前記第1結束部の回転が規制されているときに、
    前記バスケットカテーテルを近位端側から見て、前記操作部を遠位側に向かって右回りに回転させたときの前記弾性ワイヤどうしの間隔が、前記操作部を遠位側に向かって左回りに回転させたときの前記弾性ワイヤどうしの間隔よりも狭い請求項1または3に記載のバスケットカテーテル。
  6. 前記バスケットカテーテルの長手軸回りにおける前記第1結束部の回転が規制されているときに、
    前記バスケットカテーテルを近位端側から見て、前記操作部を遠位側に向かって右回りに回転させたときの前記弾性ワイヤどうしの間隔が、前記操作部を遠位側に向かって左回りに回転させたときの前記弾性ワイヤどうしの間隔よりも広い請求項2または4に記載のバスケットカテーテル。
  7. 前記断面において、前記操作部の外形は、前記X軸の中点を回転中心とする回転対称である請求項1〜6のいずれか一項に記載のバスケットカテーテル。
  8. X軸が前記断面外形を横切る長さは、Y軸が前記断面外形を横切る長さよりも長い請求項1〜7のいずれか一項に記載のバスケットカテーテル。
  9. 前記内挿部材は、複数の線材がらせん状に巻回されている請求項1〜8のいずれか一項に記載のバスケットカテーテル。
  10. 前記内挿部材は、複数の線材がらせん状に巻回されている中空コイル体を有する請求項1〜8のいずれか一項に記載のバスケットカテーテル。
  11. 前記内挿部材は、長手軸方向に垂直な断面において、複数の線材が層状に配置されている請求項1〜10のいずれか一項に記載のバスケットカテーテル。
  12. 前記バスケット部および/または前記内挿部材は、前記外筒部材の遠位端から突没可能である請求項1〜11のいずれか一項に記載のバスケットカテーテル。
  13. 前記バスケット部の遠近方向の中心よりも遠位側にある前記弾性ワイヤの長さが、前記遠近方向の中心よりも近位側にある前記弾性ワイヤの長さよりも長い請求項1〜12のいずれか一項に記載のバスケットカテーテル。
  14. 前記外筒部材の遠近方向において、前記第1結束部の近位端を0%とし前記バスケット部の最大外径位置を100%としたとき、前記バスケット部の外径が最大外径の半分となる位置が0%〜25%の範囲にあり、
    前記バスケット部を側面から見て、前記複数の弾性ワイヤは、前記第1結束部の近位端から前記最大外径位置までの間における包絡線が弧状となるように形成されている請求項1〜13のいずれか一項に記載のバスケットカテーテル。
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JPH09534A (ja) * 1995-06-19 1997-01-07 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡用バスケット型把持具
JP2009536081A (ja) * 2006-05-03 2009-10-08 ウイルソン‐クック メディカル インク. 砕石術適合ワイヤバスケット

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