JPWO2019244245A1 - 温度推移特定装置、保守計画システム及びエレベーターシステム - Google Patents

温度推移特定装置、保守計画システム及びエレベーターシステム Download PDF

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Abstract

温度推移特定装置は、例えば記憶部(50)、変動算出部(51)、及び推移特定部(52)を備える。記憶部(50)に、エレベーターの診断運転において計測された値が記憶される。変動算出部(51)は、記憶部(50)に記憶された値の経時変化から長期変動成分を除去することにより、経時変化の季節変動成分を算出する。推移特定部(52)は、変動算出部(51)によって算出された経時変化の季節変動成分とエレベーター空間の温度の実測値とに基づいて、エレベーター空間の温度推移を特定する。

Description

この発明は、温度推移特定装置、保守計画システム及びエレベーターシステムに関する。
特許文献1に、エレベーターが記載されている。特許文献1に記載されたエレベーターは温度計を備える。温度計によって、蓄電池の温度が計測される。温度計によって計測された値に基づいて、蓄電池の寿命の進行度が算出される。
日本特開2006−312528号公報
エレベーターに備えられた部品の劣化は、温度によって進み具合が異なる。特許文献1に記載されたエレベーターでは、蓄電池の温度を計測するために温度計が用いられる。温度計を常設する場合は、温度計が正しく機能するように温度計を適切に管理しなければならない。このため、エレベーターの保守員による保守項目が増え、手間がかかるといった問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、新たな計測器を常設する必要がなく、エレベーター空間の温度推移を特定することができる温度推移特定装置を提供することである。この発明の他の目的は、このような温度推移特定装置を利用した保守計画システムを提供することである。この発明の他の目的は、新たな計測器を常設する必要がなく、エレベーター空間の温度推移を特定することができるエレベーターシステムを提供することである。
この発明に係る温度推移特定装置は、特定の機器を用いてエレベーターのかごが特定の動作を行う診断運転において計測された値を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された値の経時変化から長期変動成分を除去することにより、経時変化の季節変動成分を算出する算出手段と、算出手段によって算出された経時変化の季節変動成分とエレベーター空間の温度の実測値とに基づいて、エレベーター空間の温度推移を特定する第1特定手段と、を備える。
この発明に係る保守計画システムは、上記温度推移特定装置と、第1特定手段によって特定された温度推移とかごの走行履歴とに基づいて、エレベーター空間に配置された部品の寿命を算出する第2算出手段と、第2算出手段が算出した寿命に基づいて、部品の点検時期又は交換時期を判定する判定手段と、を備える。
また、この発明に係る保守計画システムは、上記温度推移特定装置と、第1特定手段によって特定された温度推移に基づいて、エレベーター空間が属する環境カテゴリーを決定するカテゴリー決定部と、カテゴリー決定部によって決定された環境カテゴリーに基づいて、エレベーター空間に配置された部品の点検時期又は交換時期を判定する判定手段と、を備える。
また、この発明に係る保守計画システムは、上記温度推移特定装置と、第1特定手段によって特定された温度推移及び外気温度の差に基づいて、エレベーター空間が属する環境カテゴリーを決定するカテゴリー決定部と、カテゴリー決定部によって決定された環境カテゴリーに基づいて、エレベーター空間の湿度推移を特定する第2特定手段と、第1特定手段によって特定された温度推移と第2特定手段によって特定された湿度推移とかごの走行履歴とに基づいて、エレベーター空間に配置された部品の寿命を算出する第2算出手段と、第2算出手段が算出した寿命に基づいて、部品の点検時期又は交換時期を判定する判定手段と、を備える。
この発明に係るエレベーターシステムは、エレベーターのかごと、特定の機器と、開始条件が成立すると診断運転を開始し、機器を用いてかごに特定の動作を行わせる運転制御手段と、診断運転において特定の値を計測する計測手段と、計測手段によって計測された値を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された値の経時変化から長期変動成分を除去することにより、経時変化の季節変動成分を算出する算出手段と、算出手段によって算出された経時変化の季節変動成分とエレベーター空間の温度の実測値とに基づいて、エレベーター空間の温度推移を特定する特定手段と、を備える。
例えば、この発明に係る温度推移特定装置は、記憶手段、算出手段、及び特定手段を備える。算出手段は、記憶手段に記憶された値の経時変化から長期変動成分を除去することにより、経時変化の季節変動成分を算出する。特定手段は、算出手段によって算出された経時変化の季節変動成分とエレベーター空間の温度の実測値とに基づいて、エレベーター空間の温度推移を特定する。この発明によれば、新たな計測器を常設する必要がなく、エレベーター空間の温度推移を特定することができる。
実施の形態1におけるエレベーターシステムの例を示す図である。 エレベーターに備えられた機器の接続例を示す図である。 制御装置の動作例を示すフローチャートである。 制御装置の他の動作例を示すフローチャートである。 保守端末の例を示す図である。 データセンターの動作例を示すフローチャートである。 データセンターの他の動作例を示すフローチャートである。 バッテリーの最小電圧値の経時変化を示す図である。 推移特定部の機能を説明するための図である。 データセンターの他の例を示す図である。 データセンターの動作例を示す図である。 データセンターの他の例を示す図である。 データセンターの他の動作例を示す図である。 データセンターの他の例を示す図である。 データセンターの他の動作例を示す図である。 推移特定部の機能を説明するための図である。 制御装置のハードウェア資源の例を示す図である。 制御装置のハードウェア資源の他の例を示す図である。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるエレベーターシステムの例を示す図である。図1に示すエレベーターシステムは、エレベーター1、及びデータセンター2を備える。エレベーター1とデータセンター2とは、通信ネットワーク3を介して通信が可能である。エレベーター1とデータセンター2とが通信を行う方式は、如何なる方式であっても良い。図2は、エレベーター1に備えられた機器の接続例を示す図である。
エレベーター1は、例えばかご10及びつり合いおもり11を備える。かご10は、昇降路12を上下に移動する。つり合いおもり11は、昇降路12を上下に移動する。かご10及びつり合いおもり11は、主ロープ13によって昇降路12に吊り下げられる。
巻上機14は、駆動綱車15、電動機16、及びブレーキ装置17を備える。駆動綱車15に主ロープ13が巻き掛けられる。電動機16は、駆動綱車15を駆動する。電動機16は、制御装置18によって制御される。即ち、制御装置18は、駆動綱車15の回転及び停止を制御する。駆動綱車15の回転に応じてかご10は移動する。駆動綱車15が回転していなければ、かご10は停止する。電動機16の回転軸にエンコーダ(図示せず)が設けられる。電動機16が回転すると、回転方向及び回転角度を示す回転信号がエンコーダから出力される。エンコーダから出力された回転信号は、制御装置18に入力される。
ブレーキ装置17は、かご10を静止保持するための装置である。ブレーキ装置17は、制御装置18によって制御される。通常運転では、ブレーキ装置17は、駆動綱車15が停止してから動作する。ブレーキ装置17が動作すると、駆動綱車15に連動する部材に対して、駆動綱車15の回転を阻止するように力が加えられる。
調速機19は、かご10の下降速度が特定の第1基準速度を超えると、かご10に備えられた非常止め20を動作させる。調速機19は、例えば調速ロープ21、調速綱車22、及び張り車23を備える。調速ロープ21は、かご10に連結される。調速ロープ21は、調速綱車22及び張り車23に巻き掛けられる。かご10が移動すると、調速ロープ21が移動する。調速ロープ21が移動すると、調速綱車22及び張り車23が回転する。調速綱車22の回転軸にエンコーダが設けられても良い。この場合、調速綱車22の回転方向及び回転角度を示す回転信号がエンコーダから出力される。エンコーダから出力された回転信号は、制御装置18に入力される。
安全装置24は、例えば昇降路12に設けられる。安全装置24は、かご10が特定の第2基準速度より速い速度で終端階に進入した際に、かご10を強制的に停止させる。図1に示す例では、かご10が第2基準速度より速い速度で特定の位置を上方に通過すると、安全装置24が動作する。安全装置24が動作すると電動機16の減速が強制的に開始される。これにより、駆動綱車15が停止する。即ち、かご10が停止する。
バッテリー25は、停電時にかご10にいる乗客を最寄り階に降ろすために使用される。例えば、停電が発生すると、バッテリー25からの電力が制御装置18、巻上機14、及びかご10に供給される。
通信装置26は、データセンター2と通信する。通信装置26は、制御装置18に接続される。通信装置26がデータセンター2と通信を行う方式は、如何なる方式であっても良い。
図1は、巻上機14、制御装置18、バッテリー25、及び通信装置26が昇降路12に設けられる例を示す。エレベーター1が機械室を備える場合、巻上機14、制御装置18、バッテリー25、及び通信装置26は、機械室に設けられても良い。巻上機14、制御装置18、バッテリー25、及び通信装置26の一部が機械室に設けられても良い。
図2に示すように、制御装置18は、例えば運転制御部30、計測部31、及び温度取得部32を備える。以下に、図3及び図4も参照し、制御装置18が備える機能について説明する。図3は、制御装置18の動作例を示すフローチャートである。
制御装置18では、開始条件が成立したか否かが判定される(S101)。開始条件は、診断運転を開始するための条件である。開始条件は、予め設定される。開始条件が成立していなければ、運転制御部30は、例えば通常運転を制御する。通常運転では、運転制御部30は、登録された呼びにかご10を順次応答させる。
一例として、診断運転は定期的に行われる。例えば、毎月10日の午前1時になると、開始条件が成立する。他の例として、診断運転は不定期に行われる。例えば、通信装置26が外部から特定の信号を受信すると、開始条件が成立する。開始条件が成立すると、運転制御部30は、診断運転を開始する(S102)。診断運転は、エレベーター1に備えられた機器に異常があるか否かを判定するために行なわれる。
運転制御部30は、例えば、診断運転において特定の機器を用いてかご10に特定の動作を行わせる。計測部31は、診断運転において特定の値を計測する(S103)。例えば、計測部31は、かご10の動作に関する値或いは上記機器に関する値を計測する。計測部31によって計測された値は、異常の有無を判定するために使用される。
一例として、運転制御部30は、診断運転においてバッテリー25を用いてかご10に特定の動作を行わせる。例えば、運転制御部30は、バッテリー25からの電力により、かご10に特定の走行を行わせる。診断運転において上記特定の走行が行われている間、バッテリー25の電圧値が計測部31によって計測される。計測部31によって計測されたバッテリー25の最小電圧値Vminが基準値を下回ると、異常が判定される。
他の例として、運転制御部30は、診断運転においてブレーキ装置17を用いてかご10に特定の動作を行わせる。例えば、運転制御部30は、かご10を特定の方向に特定の速度で移動させる。運転制御部30は、かご10が上記特定の速度で移動している時に、ブレーキ装置17を動作させる。ブレーキ装置17が動作するとかご10が減速を開始し、その後にかご10は停止する。計測部31は、ブレーキ装置17が動作してからかご10が停止するまでにかご10が移動した距離を計測する。以下においては、この距離のことを移動距離L1とも表記する。例えば、移動距離L1の計測は、電動機16の回転軸に設けられたエンコーダからの回転信号に基づいて行われる。調速綱車22の回転軸にエンコーダが設けられる場合は、移動距離L1の計測は、調速綱車22の回転軸に設けられたエンコーダからの回転信号に基づいて行われても良い。計測部31によって計測された移動距離L1が基準値を上回ると、異常が判定される。
他の例として、運転制御部30は、診断運転において安全装置24を用いてかご10に特定の動作を行わせる。例えば、運転制御部30は、かご10を第2基準速度より速い特定の速度で終端階に進入させる。これにより、安全装置24が動作する。計測部31は、安全装置24が動作してからかご10が停止するまでにかご10が移動した距離を計測する。以下においては、この距離のことを移動距離L2とも表記する。例えば、移動距離L2の計測は、電動機16の回転軸に設けられたエンコーダからの回転信号に基づいて行われる。調速綱車22の回転軸にエンコーダが設けられる場合は、移動距離L2の計測は、調速綱車22の回転軸に設けられたエンコーダからの回転信号に基づいて行われても良い。計測部31によって計測された移動距離L2が基準値を上回ると、異常が判定される。
診断運転が終了すると(S104)、計測部31による計測値がデータセンター2に送信される(S105)。データセンター2に送信される計測値には、例えば、最小電圧値Vmin、移動距離L1、及び移動距離L2が含まれる。なお、異常の有無を判定する機能は、エレベーター1が備えても良いし、データセンター2が備えても良い。上記判定機能をエレベーター1が備える場合、異常の有無の判定は、例えば診断運転が終了した後に行われる。上記判定機能をデータセンター2が備える場合、異常の有無の判定は、例えばS105の処理の後に行われる。
図4は、制御装置18の他の動作例を示すフローチャートである。制御装置18では、保守端末40との通信が可能であるか否かが判定される(S201)。
保守員は、定期的或いは不定期にエレベーター1の保守作業を行う。保守員は、保守作業を行う際に保守端末40を携帯する。保守員は、保守端末40を携帯して昇降路12に入る。エレベーター1が機械室を備える場合、保守員は、保守端末40を携帯して機械室に入る。
図5は、保守端末40の例を示す図である。保守端末40は、例えば温度計41、及び通信部42を備える。通信部42は、制御装置18と通信する。例えば、保守端末40が制御装置18に接続されると、S201でYesと判定される。通信部42は、通信装置26を介して制御装置18と通信しても良い。通信部42は、かご10に備えられた機器を介して制御装置18と通信しても良い。通信部42は、制御装置18と無線通信しても良い。
S201でYesと判定されると、制御装置18では、保守端末40が昇降路12に存在するか否かが判定される(S202)。例えば、制御装置18が昇降路12に設けられ、保守端末40が制御装置18に有線接続されると、S202でYesと判定される。保守員が保守端末40を携帯している場合、例えば昇降路12に配置された特定のスイッチが操作されると、S202でYesと判定される。他の例として、かご10の上に設けられた保守スイッチが操作されると、S202でYesと判定される。
S202でYesと判定されると、温度取得部32は、温度計41によって計測された温度の実測値を取得する(S203)。S203で取得される値は、昇降路12の温度の実測値である。温度取得部32によって取得された温度の実測値は、データセンター2に送信される(S204)。
図1に示すように、データセンター2は、例えば記憶部50、変動算出部51、推移特定部52、及び通信部53を備える。以下に、図6から図9も参照し、データセンター2が備える機能について説明する。図6は、データセンター2の動作例を示すフローチャートである。
データセンター2では、計測部31が計測した値をエレベーター1から受信したか否かが判定される(S301)。S105でエレベーター1から送信された計測値は、通信部53によって受信される。通信部53は、エレベーター1から計測値を受信すると、受信した計測値を記憶部50に記憶する(S302)。これにより、記憶部50には、診断運転において計測部31によって計測された値が記憶される。即ち、記憶部50には、かご10の動作に関する値及び特定の機器に関する値が記憶される。
診断運転は、例えば定期的に行われる。記憶部50には、診断運転で計測されたバッテリー25の最小電圧値Vminが定期的に記憶される。他の例として、記憶部50には、診断運転で計測されたかご10の移動距離L1が定期的に記憶される。他の例として、記憶部50には、診断運転で計測されたかご10の移動距離L2が定期的に記憶される。
また、データセンター2では、温度取得部32が取得した温度の実測値をエレベーター1から受信したか否かが判定される(S303)。S204でエレベーター1から送信された温度の実測値は、通信部53によって受信される。通信部53は、エレベーター1から温度の実測値を受信すると、受信した実測値を記憶部50に記憶する(S304)。これにより、記憶部50には、温度計41によって計測された昇降路12の温度の実測値が記憶される。保守員は、例えば定期的に保守作業を行う。記憶部50には、温度計41によって計測された昇降路12の温度の実測値が定期的に記憶される。
図7は、データセンター2の他の動作例を示すフローチャートである。例えば、記憶部50に、診断運転において計測されたバッテリー25の最小電圧値Vminが記憶されている。変動算出部51は、記憶部50からバッテリー25の最小電圧値Vminを読み出す(S401)。
図8は、バッテリー25の最小電圧値Vminの経時変化を示す図である。図8に示す曲線Aは、あるエレベーターAの診断運転において計測された最小電圧値Vminの経時変化を示す。曲線Bは、他のエレベーターBの診断運転において計測された最小電圧値Vminの経時変化を示す。
図8に示すように、最小電圧値Vminの経時変化には、長期変動成分と季節変動成分とが含まれる。長期変動成分は、主としてバッテリー25の劣化に起因して発生する。例えば、バッテリー25が劣化することにより、最小電圧値Vminは時間の経過とともに徐々に小さな値になる。一方、季節変動成分は、主として、バッテリー25が設置されている昇降路12の温度の変化に起因して発生する。例えば、最小電圧値Vminは、昇降路12の温度が高くなる夏に大きな値になり、昇降路12の温度が低くなる冬に小さな値になる。
変動算出部51は、最小電圧値Vminの経時変化から長期変動成分を除去することにより、経時変化の季節変動成分を算出する(S402)。例えば、変動算出部51は、長期変動成分として、ある月に計測された最小電圧値と翌年の同じ月に計測された最小電圧値との差分を計算する。変動算出部51は、複数月分の上記差分を平均した値を長期変動成分として計算しても良い。変動算出部51は、ある年に計測された最小電圧値の最大値と翌年に計測された最小電圧値の最大値との差分を長期変動成分として計算しても良い。変動算出部51は、ある年に計測された最小電圧値の最小値とその翌年に計測された最小電圧値の最小値との差分を長期変動成分として計算しても良い。また、変動算出部51は、長期変動成分と周期変動成分とを有する予測モデルを統計的手法によって同定することにより、長期変動成分を求めても良い。上記予測モデルとして、例えば、1次関数又は2次関数で表現される成分と三角関数で表現される成分の合計として表現されるモデルを採用することができる。上記予測モデルとして、他のモデルを採用しても良い。
変動算出部51は、S402において季節変動成分の周期と振幅とを算出しても良い。算出された季節変動成分の振幅は、昇降路12の夏の温度と冬の温度との差に対応する。
次に、推移特定部52は、記憶部50から昇降路12の温度の実測値を読み出す(S403)。推移特定部52は、S402で算出された最小電圧値Vminの経時変化の季節変動成分とS403で読み出した温度の実測値とに基づいて、昇降路12の温度推移を特定する(S404)。
図9は、推移特定部52の機能を説明するための図である。例えば、記憶部50に、最小電圧値Vminの経時変化の季節変動成分を相対的温度推移に変換するための第1変換テーブルが予め記憶される。推移特定部52は、第1変換テーブルを用いることにより、S402で算出された季節変動成分を相対的温度推移に変換する。また、推移特定部52は、S403で読み出した温度の実測値に基づいて、相対的温度推移のオフセット値を決定する。これにより、推移特定部52は、昇降路12の絶対的な温度推移を特定する。以下においては、絶対的な温度推移のことを単に「温度推移」という。
図9では、推移特定部52によって特定される昇降路12の温度推移を曲線Cで示している。曲線Cを特定することができれば、過去及び未来の特定の日の昇降路12の温度を推定することができる。なお、保守員が訪問した時に実測された温度と上記推定された温度とが一致しない場合は、確率モデルによって実際の温度を求めても良い。
本実施の形態に示す例では、バッテリー25の最小電圧値Vminを用いて、昇降路12の温度推移を特定する。バッテリー25の最小電圧値Vminは、診断運転において計測される値である。このため、本実施の形態に示す例であれば、新たな計測器を常設することなく、昇降路12の温度推移を特定できる。保守点検において、保守員の保守項目が増えることもない。
本実施の形態では、昇降路12の温度推移を特定するために、バッテリー25の最小電圧値Vminを用いる例について説明した。これは一例である。上述した特定方法と同様の方法により、かご10の移動距離L1を用いて昇降路12の温度推移を特定しても良い。かご10の移動距離L2を用いて昇降路12の温度推移を特定しても良い。なお、バッテリー25は、通常運転で使用される機器ではない。このため、バッテリー25の最小電圧値Vminを用いる場合は、かご10の走行回数等の影響を受けることなく昇降路12の温度推移を特定できるといった利点がある。
本実施の形態では、昇降路12の温度の実測値を用いて、昇降路12の温度推移を特定する例について説明した。昇降路12は、機器が設置されるエレベーター空間の一例である。エレベーター1が機械室を備える場合、エレベーター空間は機械室であっても良い。即ち、推移特定部52は、温度計41によって計測された機械室の温度の実測値を用いて、機械室の温度推移を特定しても良い。かかる場合、S202において、保守端末40が機械室に存在するか否かが判定される。S202でYesと判定されると、温度取得部32は、温度計41によって計測された温度の実測値を取得する。
なお、昇降路12の温度と機械室の温度との差は、比較的小さいことが多い。このため、推移特定部52は、温度計41によって計測された昇降路12の温度の実測値を用いて、機械室の温度推移を特定しても良い。推移特定部52は、温度計41によって計測された機械室の温度の実測値に基づいて、昇降路12の温度推移を特定しても良い。即ち、推移特定部52は、温度計41によって計測されたエレベーター空間の温度の実測値を用いて、エレベーター空間の温度推移を特定する。
次に、データセンター2に備えられた温度推移特定機能を利用して、保守計画システムを構築する例について説明する。図10は、データセンター2の他の例を示す図である。図10に示すデータセンター2は、記憶部50、変動算出部51、推移特定部52、及び通信部53に加え、例えば寿命算出部54、及び判定部55を更に備える。図11は、データセンター2の他の動作例を示す図である。図11に示す動作は、例えば図7に示す動作の後に行われる。
S404でエレベーター空間の温度推移が特定されると、寿命算出部54は、そのエレベーター空間に配置された部品の寿命を算出する(S501)。例えば、寿命算出部54は、推移特定部52によって特定された温度推移とかご10の走行履歴とに基づいて部品劣化のシミュレーションを行い、その部品の寿命を算出する。かご10の走行履歴は、かご10の走行回数でも良いし、かご10の走行距離でも良い。例えば、寿命算出部54は、制御装置18の内部に配置された電気部品の寿命を算出する。寿命算出部54は、ベルト等の樹脂部品の寿命を算出しても良い。
判定部55は、部品の点検時期を判定する(S502)。判定部55は、寿命算出部54によって算出された部品の寿命に基づいて、点検時期の判定を行う。判定部55は、S502において部品の交換時期を判定しても良い。これにより、部品の点検時期或いは交換時期に応じた適切な保守計画を作成することができる。
図12は、データセンター2の他の例を示す図である。図12に示すデータセンター2は、記憶部50、変動算出部51、推移特定部52、及び通信部53に加え、例えばカテゴリー決定部56、及び判定部55を更に備える。図13は、データセンター2の他の動作例を示す図である。図13に示す動作は、例えば図7に示す動作の後に行われる。
S404でエレベーター空間の温度推移が特定されると、カテゴリー決定部56は、そのエレベーター空間が属する環境カテゴリーを決定する(S601)。例えば、エレベーター1が設置されているビルの構造により、そのエレベーター空間の環境は異なる。また、エレベーター1が設置されている位置及び向きにより、そのエレベーター空間の環境は異なる。例えば、エレベーター1が大規模ビルの中央部に設置されている場合、そのエレベーター空間の温度は年間を通して一定である。また、外気が入りやすい位置にエレベーター1が設置されている場合、そのエレベーター空間の温度は外気温度に影響され易い。エレベーター1が所謂シースルーエレベーターであり且つ直射日光を受ける位置に設置されている場合、そのエレベーター空間の温度は、外気温度の変化より大きく変化する。
図12及び図13に示す例では、複数の環境カテゴリーが予め設定される。また、エレベーター空間が属する環境カテゴリーを決定するための第1分類条件が予め設定される。カテゴリー決定部56は、推移特定部52によって特定された温度推移と第1分類条件とに基づいて、環境カテゴリーの決定を行う。例えば、カテゴリー決定部56は、特定された温度推移から最高温度、最低温度、推移の周期、及び推移の振幅といった特徴量を算出する。カテゴリー決定部56は、算出した特徴量を第1分類条件に当てはめ、環境カテゴリーを決定する。
判定部55は、部品の点検時期を判定する(S602)。判定部55は、カテゴリー決定部56によって決定されたエレベーター空間の環境カテゴリーに基づいて、そのエレベーター空間に配置された部品の点検時期を判定する。例えば、部品の点検周期が環境カテゴリーごとに予め設定される。判定部55は、S602において部品の交換時期を判定しても良い。これにより、部品の点検時期或いは交換時期に応じた適切な保守計画を作成することができる。
図14は、データセンター2の他の例を示す図である。図14に示すデータセンター2は、記憶部50、変動算出部51、推移特定部52、及び通信部53に加え、例えばカテゴリー決定部56、推移特定部57、寿命算出部54、及び判定部55を更に備える。図15は、データセンター2の他の動作例を示す図である。図15に示す動作は、例えば図7に示す動作の後に行われる。
S404でエレベーター空間の温度推移が特定されると、カテゴリー決定部56は、そのエレベーター空間が属する環境カテゴリーを決定する(S701)。図14及び図15に示す例では、カテゴリー決定部56は、推移特定部52によって特定された温度推移と外気温度との差に基づいて、環境カテゴリーの決定を行う。外気温度は、例えば気象庁等の外部機関から入手することができる。カテゴリー決定部56は、温度推移から推定されるある日のエレベーター空間の温度とその日の外気温度との差に基づいて、環境カテゴリーを決定する。
例えば、エレベーター空間に空調装置が設けられている場合、上記差は季節によって変動する。外気が入りやすい位置にエレベーター1が設置されている場合、上記差は年間を通して比較的小さくなる。昇降路12を形成する壁の材質によっても上記差は変動する。
図14及び図15に示す例では、複数の環境カテゴリーが予め設定される。また、エレベーター空間が属する環境カテゴリーを決定するための第2分類条件が予め設定される。カテゴリー決定部56は、例えば、上記差と第2分類条件とに基づいて、環境カテゴリーの決定を行う。
また、図14及び図15に示す例では、記憶部50に、環境カテゴリー別の第2変換テーブルが予め記憶される。第2変換テーブルは、外気湿度をエレベーター空間の湿度に変換するためのテーブルである。例えば、第2変換テーブルを作成するため、様々なエレベーター空間の湿度が実際に計測される。第2変換テーブルは、外気湿度とエレベーター空間の湿度の実測値とを用いて事前に作成され、記憶部50に記憶される。外気湿度は、例えば気象庁等の外部機関から入手することができる。
推移特定部57は、カテゴリー決定部56が決定した環境カテゴリーに基づいて、エレベーター空間の湿度推移を特定する。図16は、推移特定部57の機能を説明するための図である。図16は、ビルに空調設備が備えられているが昇降路12には空調設備が備えられていない環境カテゴリーの第2変換テーブルを用いて、湿度推移が特定された例を示す。例えば、推移特定部57は、記憶部50から対応の第2変換テーブルを読み出す(S702)。即ち、推移特定部57は、S702において、カテゴリー決定部56が決定した環境カテゴリーに対応する第2変換テーブルを記憶部50から読み出す。推移特定部57は、読み出した第2変換テーブルを用いて、エレベーター空間の湿度推移を特定する(S703)。
S703でエレベーター空間の湿度推移が特定されると、寿命算出部54は、そのエレベーター空間に配置された部品の寿命を算出する(S704)。例えば、寿命算出部54は、推移特定部52によって特定された温度推移と推移特定部57によって特定された湿度推移とかご10の走行履歴とに基づいて部品劣化のシミュレーションを行い、その部品の寿命を算出する。かご10の走行履歴は、かご10の走行回数でも良いし、かご10の走行距離でも良い。
判定部55は、部品の点検時期を判定する(S705)。判定部55は、寿命算出部54によって算出された部品の寿命に基づいて、点検時期の判定を行う。判定部55は、S705において部品の交換時期を判定しても良い。これにより、部品の点検時期或いは交換時期に応じた適切な保守計画を作成することができる。
本実施の形態では、温度推移特定機能がデータセンター2に備えられる例について説明した。上述した温度推移特定機能は、エレベーター1に備えられても良い。温度推移機能の一部がエレベーター1に備えられても良い。
本実施の形態において、符号30〜32に示す各部は、制御装置18が有する機能を示す。図17は、制御装置18のハードウェア資源の例を示す図である。制御装置18は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ61とメモリ62とを含む処理回路60を備える。制御装置18は、メモリ62に記憶されたプログラムをプロセッサ61によって実行することにより、符号30〜32に示す各部の機能を実現する。
プロセッサ61は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ或いはDSPともいわれる。メモリ62として、半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク或いはDVDを採用しても良い。採用可能な半導体メモリには、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM及びEEPROM等が含まれる。
図18は、制御装置18のハードウェア資源の他の例を示す図である。図18に示す例では、制御装置18は、例えばプロセッサ61、メモリ62、及び専用ハードウェア63を含む処理回路60を備える。図18は、制御装置18が有する機能の一部を専用ハードウェア63によって実現する例を示す。制御装置18が有する機能の全部を専用ハードウェア63によって実現しても良い。専用ハードウェア63として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
同様に、符号50〜57に示す各部は、データセンター2が有する機能を示す。データセンター2のハードウェア資源は、図17に示す例と同様である。データセンター2は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサとメモリとを含む処理回路を備える。記憶部50が有する機能は、上記メモリによって実現される。データセンター2は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサによって実行することにより、符号50〜57に示す各部の機能を実現する。データセンター2は、ハードウェア資源として、プロセッサ、メモリ、及び専用ハードウェアを含む処理回路を備えても良い。また、データセンター2が有する機能の全部を専用ハードウェアによって実現しても良い。
特定された温度推移を利用し、エレベーター空間に配置された空調設備を制御することも可能である。
1 エレベーター、 2 データセンター、 3 通信ネットワーク、 10 かご、 11 つり合いおもり、 12 昇降路、 13 主ロープ、 14 巻上機、 15 駆動綱車、 16 電動機、 17 ブレーキ装置、 18 制御装置、 19 調速機、 20 非常止め、 21 調速ロープ、 22 調速綱車、 23 張り車、 24 安全装置、 25 バッテリー、 26 通信装置、 30 運転制御部、 31 計測部、 32 温度取得部、 40 保守端末、 41 温度計、 42 通信部、 50 記憶部、 51 変動算出部、 52 推移特定部、 53 通信部、 54 寿命算出部、 55 判定部、 56 カテゴリー決定部、 57 推移特定部、 60 処理回路、 61 プロセッサ、 62 メモリ、 63 専用ハードウェア

Claims (12)

  1. 特定の機器を用いてエレベーターのかごが特定の動作を行う診断運転において計測された値を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された値の経時変化から長期変動成分を除去することにより、前記経時変化の季節変動成分を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記経時変化の季節変動成分とエレベーター空間の温度の実測値とに基づいて、前記エレベーター空間の温度推移を特定する第1特定手段と、
    を備えた温度推移特定装置。
  2. 前記機器はバッテリーであり、
    前記診断運転において、前記バッテリーからの電力で前記かごが特定の走行を行い、
    前記記憶手段に、前記診断運転において計測された前記バッテリーの最小電圧値が記憶された請求項1に記載の温度推移特定装置。
  3. 前記機器は、前記かごを静止保持するためのブレーキ装置であり、
    前記診断運転において、前記かごが特定の第1速度で移動している時に前記ブレーキ装置が動作し、
    前記記憶手段に、前記診断運転において計測された前記かごの移動距離が記憶され、
    前記移動距離は、前記ブレーキ装置が動作してから前記かごが停止するまでに前記かごが移動した距離である請求項1に記載の温度推移特定装置。
  4. 前記機器は、前記かごが基準速度より速い速度で終端階に進入すると前記かごを強制的に停止させる安全装置であり、
    前記診断運転において、前記かごが前記基準速度より速い第2速度で前記終端階に進入し、
    前記記憶手段に、前記診断運転において計測された前記かごの移動距離が記憶され、
    前記移動距離は、前記安全装置が動作してから前記かごが停止するまでに前記かごが移動した距離である請求項1に記載の温度推移特定装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の温度推移特定装置と、
    前記第1特定手段によって特定された温度推移と前記かごの走行履歴とに基づいて、前記エレベーター空間に配置された部品の寿命を算出する第2算出手段と、
    前記第2算出手段が算出した寿命に基づいて、前記部品の点検時期又は交換時期を判定する判定手段と、
    を備えた保守計画システム。
  6. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の温度推移特定装置と、
    前記第1特定手段によって特定された温度推移に基づいて、前記エレベーター空間が属する環境カテゴリーを決定するカテゴリー決定部と、
    前記カテゴリー決定部によって決定された環境カテゴリーに基づいて、前記エレベーター空間に配置された部品の点検時期又は交換時期を判定する判定手段と、
    を備えた保守計画システム。
  7. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の温度推移特定装置と、
    前記第1特定手段によって特定された温度推移及び外気温度の差に基づいて、前記エレベーター空間が属する環境カテゴリーを決定するカテゴリー決定部と、
    前記カテゴリー決定部によって決定された環境カテゴリーに基づいて、前記エレベーター空間の湿度推移を特定する第2特定手段と、
    前記第1特定手段によって特定された温度推移と前記第2特定手段によって特定された湿度推移と前記かごの走行履歴とに基づいて、前記エレベーター空間に配置された部品の寿命を算出する第2算出手段と、
    前記第2算出手段が算出した寿命に基づいて、前記部品の点検時期又は交換時期を判定する判定手段と、
    を備えた保守計画システム。
  8. エレベーターのかごと、
    特定の機器と、
    開始条件が成立すると診断運転を開始し、前記機器を用いて前記かごに特定の動作を行わせる運転制御手段と、
    前記診断運転において特定の値を計測する計測手段と、
    前記計測手段によって計測された値を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された値の経時変化から長期変動成分を除去することにより、前記経時変化の季節変動成分を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記経時変化の季節変動成分とエレベーター空間の温度の実測値とに基づいて、前記エレベーター空間の温度推移を特定する特定手段と、
    を備えたエレベーターシステム。
  9. 前記機器はバッテリーであり、
    前記運転制御手段は、前記診断運転において、前記バッテリーからの電力で前記かごに特定の走行を行わせ、
    前記計測手段は、前記バッテリーの電圧値を計測し、
    前記記憶手段に、前記診断運転において前記計測手段によって計測された最小電圧値が記憶される請求項8に記載のエレベーターシステム。
  10. 前記機器は、前記かごを静止保持するためのブレーキ装置であり、
    前記運転制御手段は、前記診断運転において、前記かごが特定の第1速度で移動している時に前記ブレーキ装置を動作させ、
    前記計測手段は、前記診断運転において前記ブレーキ装置が動作してから前記かごが停止するまでに前記かごが移動した距離を計測し、
    前記記憶手段に、前記計測手段によって計測された距離が記憶される請求項8に記載のエレベーターシステム。
  11. 前記機器は、前記かごが基準速度より速い速度で終端階に進入すると前記かごを強制的に停止させる安全装置であり、
    前記運転制御手段は、前記診断運転において、前記かごを前記基準速度より速い第2速度で前記終端階に進入させ、
    前記計測手段は、前記診断運転において前記安全装置が動作してから前記かごが停止するまでに前記かごが移動した距離を計測し、
    前記記憶手段に、前記計測手段によって計測された距離が記憶される請求項8に記載のエレベーターシステム。
  12. 保守員が携帯する保守端末に備えられた温度計と、
    前記保守端末が前記エレベーター空間に存在する時に前記温度計によって計測された温度の実測値を取得する取得手段と、
    を更に備え、
    前記取得手段によって取得された温度の実測値が前記記憶手段に記憶される請求項8から請求項11の何れか一項に記載のエレベーターシステム。
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