JPWO2019198266A1 - 超電導磁石装置 - Google Patents

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Abstract

超電導磁石装置(100)は、上下方向と交差する方向に延びる軸を中心とする第1超電導コイル(1a)と、冷媒が循環する冷媒循環回路(10)とを備える。冷媒循環回路(10)は、第1超電導コイル(1a)と熱的に接触された第1冷却管路(11a)と、第1冷却管路(11a)よりも上方に配置されている上方管路(12)と、第1冷却管路(11a)よりも下方に配置されている下方管路(13)と、上方管路(12)と下方管路(13)とを接続する接続管路(14)とを含む。第1冷却管路(11a)は、冷媒が貯留される第1貯留部(16a)とを有している。

Description

本発明は、超電導磁石装置に関し、特に超電導コイルと、超電導コイルに熱的に結合されており冷媒が循環する回路とを備える超電導磁石装置に関する。
特開2013−118228号公報には、超電導コイルと、超電導コイルを冷却するための冷媒が循環する冷媒循環回路(サーモサイフォン部)と、超電導コイルと熱的に接触している保護抵抗と、保護抵抗の内部に冷媒よりも高沸点である高沸点冷媒を供給する高沸点冷媒供給部とを備える超電導磁石装置が開示されている。
また、上記のようなサーモサイフォン方式の超電導磁石装置を備える磁気共鳴イメージング装置(MRI)が実用化されている。
特開2013−118228号公報
しかしながら、上記のようなサーモサイフォン方式の超電導磁石装置では、超電導コイルに電流を供給して超電導磁石を励磁する場合または電流の供給を停止して消磁する場合に、保護抵抗が通電されて過渡的な発熱が起こる。これにより、冷媒循環回路内の冷媒の液面高さが超電導コイルの高さよりも低下し、超電導コイルの温度が上昇して超電導状態が消失されることがある。
上記問題の発生を抑制するためには、冷媒循環回路内に封入される冷媒量(冷媒使用量)を多くする必要がある。
本発明の主たる目的には、従来の超電導磁石装置と比べて、冷媒使用量の削減を図りながらも、励磁または消磁の際に超電導状態の消失が抑制されている超電導磁石装置を提供することにある。
本発明に係る超電導磁石装置は、上下方向と交差する方向に延びる軸を中心とする超電導コイルと、冷媒が循環する冷媒循環回路と、冷媒を冷却する冷却部とを備える。冷媒循環回路は、超電導コイルと熱的に接触された冷却管路と、冷却管路に接続されており冷却管路よりも上方に配置されている上方管路と、冷却管路に接続されており冷却管路よりも下方に配置されている下方管路と、上方管路と下方管路とを接続する接続管路とを含む。冷媒は冷却管路、上方管路、接続管路、および下方管路を順に循環する。冷却部は上方管路内の冷媒を冷却するように設けられている。冷却管路は、冷媒が貯留される貯留部を有している。
本発明によれば、第1超電導コイルと熱的に接続された第1冷却管路が励磁または消磁の際に冷媒が貯留される第1貯留部を有しているため、従来の超電導磁石装置と比べて、冷媒使用量の削減を図りながらも、励磁または消磁の際に超電導状態の消失が抑制されている超電導磁石装置を提供することができる。
実施の形態1に係る超電導磁石装置を示す斜視図である。 図1中の領域IIの部分拡大図である。 実施の形態1に係る超電導磁石装置が通常運転されているときの、冷媒循環回路内の冷媒の液面高さを示す図である。 実施の形態1に係る超電導磁石装置の超電導コイルが励磁または消磁されるときの、冷媒循環回路内の冷媒の液面高さを示す図である。 図4に示される冷媒循環回路の断面図である。 実施の形態2に係る超電導磁石装置を示す図である。 実施の形態2に係る超電導磁石装置が通常運転されているときの、冷媒循環回路内の冷媒の液面高さを示す図である。 実施の形態2に係る超電導磁石装置の超電導コイルが励磁または消磁されるときの、冷媒循環回路内の冷媒の液面高さを示す図である。 実施の形態3に係る超電導磁石装置が通常運転されているときの、冷媒循環回路内の冷媒の液面高さを示す図である。 実施の形態3に係る超電導磁石装置の超電導コイルが励磁または消磁されるときの、冷媒循環回路内の冷媒の液面高さを示す図である。 実施の形態4に係る超電導磁石装置が通常運転されているときの、冷媒循環回路内の冷媒の液面高さを示す図である。 実施の形態4に係る超電導磁石装置の超電導コイルが励磁または消磁されるときの、冷媒循環回路内の冷媒の液面高さを示す図である。 実施の形態5に係る超電導磁石装置が通常運転されているときの、冷媒循環回路内の冷媒の液面高さを示す図である。 実施の形態5に係る超電導磁石装置の超電導コイルが励磁または消磁されるときの、冷媒循環回路内の冷媒の液面高さを示す図である。
実施の形態1.
<超電導磁石装置の構成>
図1〜図4に示されるように、超電導磁石装置100は、複数の超電導コイル1と、冷媒が循環する冷媒循環回路10と、冷媒を冷却する冷却部20とを備える。
超電導コイル1の数は特に制限されるものではないが、例えば図1に示されるように4つである。複数の超電導コイル1の各々は、上下方向と交差する方向に延びる軸を中心とする周方向に延在する。複数の超電導コイル1は、上記軸の延在方向に並んでいる第1超電導コイル1a、第2超電導コイル1b、第3超電導コイル1cおよび第4超電導コイル1dを有している。複数の超電導コイル1は、図示しない巻枠に巻き付けられている。複数の超電導コイル1を構成する材料は、超電導線材である。なお、複数の超電導コイル1は、互いに同軸上に配置されていてもよい。また、複数の超電導コイル1は、上記軸の延在方向において互いに重なるように配置されていてもよい。第1超電導コイル1aの外径は、例えば第2超電導コイル1bの外径より大きいである。第2超電導コイル1bの外径は、例えば第3超電導コイル1cの外径と等しい。第4超電導コイル1dの外径は、例えば第3超電導コイル1cの外径より大きいである。
冷媒循環回路10には、冷媒が充填されている。冷媒は、いわゆるサーモサイフォン効果に基づいて、冷媒循環回路10内を循環する。冷媒は、例えば液体ヘリウムである。冷媒循環回路10は、複数の冷却管路11a〜11d、上方管路12、下方管路13、および接続管路14を含む。冷媒は、複数の冷却管路11a〜11d、上方管路12、接続管路14、および下方管路13を順に循環する。冷媒循環回路10を構成する各管路および第1貯留部16aを構成する材料は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、およびステンレス鋼(SUS)から選択される少なくとも1つを含む。冷媒循環回路10内部の圧力は、例えば大気圧または大気圧に近い圧力とされる。
複数の冷却管路11a〜11dは、複数の超電導コイル1a〜1dと熱的に接触されている。複数の冷却管路11a〜11dは、第1超電導コイル1aと熱的に接触されている第1冷却管路11a、第2超電導コイル1bと熱的に接触されている第2冷却管路11b、第3超電導コイル1cと熱的に接触されている第3冷却管路11c、第4超電導コイル1dと熱的に接触されている第4冷却管路11dを有している。複数の冷却管路11a〜11dの各々は、上下方向に冷媒が流れるための主管路と、主管路の途中に設けられて主管路の冷媒の液面が低下した場合にも内部に冷媒が残るように設けられた貯留部とを有している。第1冷却管路11aは、第1主管路15aと、第1主管路15aから分岐された第1貯留部16aとを有している。第2冷却管路11bは、第2主管路15bと、第2主管路15bから分岐された第2貯留部16bとを有している。第3冷却管路11cは、第3主管路15cと、第3主管路15cから分岐された第3貯留部16cとを有している。第4冷却管路11dは、第4主管路15dと、第4主管路15dから分岐された第4貯留部16dとを有している。
第1冷却管路11aは、例えば第1主管路15aから分岐されており冷媒が貯留される下方貯留部17aをさらに有している。第2冷却管路11bは、例えば第2主管路15bから分岐されており冷媒が貯留される下方貯留部17bをさらに有している。第3冷却管路11cは、例えば第3主管路15cから分岐されており冷媒が貯留される下方貯留部17cをさらに有している。第4冷却管路11dは、例えば第4主管路15dから分岐されており冷媒が貯留される下方貯留部17dをさらに有している。
上方管路12は、複数の冷却管路11a〜11dの上方に配置されている。上方管路12は、例えば液相の冷媒および気相の冷媒を貯留するタンクを有している。上方管路12において気相の冷媒が貯留される部分には、冷却部20が配置されている。下方管路13は、複数の冷却管路11a〜11dの下方に配置されている。下方管路13は、例えば液相の冷媒を貯留するタンクを有している。下方管路13の内部には、例えばクエンチが発生したときに超電導コイル1の性能低下または焼損を防止するための図示しない保護抵抗が配置されている。保護抵抗は、複数の超電導コイル1a〜1dと並列に接続されている。
接続管路14は、上方管路12と下方管路13とを接続している。接続管路14は、上方管路12を介して複数の冷却管路11a〜11dと接続されており、かつ下方管路13を介して複数の冷却管路11a〜11dと接続されている。
冷却部20は、気相の冷媒を液相の冷媒に凝縮させる。冷却部20は、例えば上方管路12において気相の冷媒が貯留される部分に配置され、気相の冷媒を凝縮させる低温ヘッド21を有している。冷却部20で凝縮した冷媒は各冷却管路11a〜11dよりも接続管路14の上部に優先的に流入するようにされている。
超電導磁石装置100は、冷媒循環回路10および冷却部20の他に、例えばヘリウムガスが循環する図示しない予備冷却回路をさらに備えていてもよい。予備冷却回路は、常温の超電導コイル1を臨界温度以下まで冷却させるときに使用される。予備冷却回路の一部は、例えば冷媒循環回路10の一部を兼ねている。予備冷却回路は、例えば超電導コイル1の温度を予め定められた温度範囲内、例えば中心値−20K以上中心値+20K以下、に保ちながら、3〜5日をかけて超電導コイル1を臨界温度以下まで冷却する。
超電導磁石装置100において、各超電導コイル1a〜1dおよび各冷却管路11a〜11dの構成は、例えば互いに同等である。以下では、代表して第1超電導コイル1aおよび第1冷却管路11aの構成について説明する。
<第1超電導コイルおよび第1冷却管路の構成>
第1冷却管路11aは、例えば第1超電導コイル1aの外周面にロウ付けされている。なお、第1冷却管路11aは、第1超電導コイル1aの内周面または上記巻枠の外周面にロウ付けされていてもよい。上述したいずれの場合にも、第1冷却管路11aおよび第1超電導コイル1aの一方から他方に、直接または巻枠を介して、熱が伝達され得るため、第1冷却管路11aは第1超電導コイル1aと熱的に接触されていると言える。
図1〜図4に示されるように、第1冷却管路11aは、相対的に上方に位置する上端部と、相対的に下方に位置する下端部とを有している。第1冷却管路11aの上端部は、上方管路12に接続されている。第1冷却管路11aの下端部は、下方管路13に接続されている。
図1〜図5に示されるように、第1冷却管路11aは、第1主管路15aと、第1主管路15aから分岐された第1貯留部16aとを有している。第1主管路15aは、上方管路12と下方管路13とを繋ぐ管路である。第1主管路15aは、任意の構成を有していればよいが、例えば上記周方向に沿って延在する第1管部31aおよび第2管部32aと、上記軸に沿って延在する第3管部33aとを有している。第2管部32aは、第1管部31aの下端よりも上方から下方に向けて延在している。第1貯留部16aは第1主管路15aの途中から下方に分岐し、第1超電導コイル1aの外周面に沿って下端を有する管とされる。典型的には第1貯留部16aの下端は第1超電導コイル1aの最下位置より上、従って下方管路13よりも高い位置とされる。
図1〜図5に示されるように、第1管部31aおよび第2管部32aは、上記軸に対する中心角が180度未満の円弧状を成している。第1管部31aは、上方管路12に接続されている。第1管部31aと第2管部32aとは、第3管部33aを介して接続されている。第1管部31aにおいて第3管部33aと接続されている部分は、第1管部31aの下端よりも上方に配置されている。第1管部31aにおいて第3管部33aと接続されている部分よりも下方に位置する部分が、第1貯留部16aを構成している。第1貯留部16aは、第1主管路15aからの分岐部、すなわち第1管部31aと第3管部33aとの接続部よりも下方に底部を有しており、該底部は第1管部31aの下端により構成されている。
図1〜図5に示されるように、第1主管路15aは、例えばS字状またはZ字状に折り曲げられた管路として構成されており、第1貯留部16aはその屈曲部から分岐されている。なお、第1主管路15aは、上記構成に限定されるものではなく、たとえば一方向に沿って延びる直管として構成されていてもよい。この場合、第1貯留部16aは、たとえば第1主管路15aの途中から分岐して下方に曲がる管として構成されていてもよい。
図1、図3〜図5に示されるように、第1冷却管路11aは、例えば第1主管路15aから分岐された下方貯留部17aをさらに有している。第1貯留部16aおよび下方貯留部17aは、上記周方向に互いに間隔を隔てて配置されている。下方貯留部17aは、第1貯留部16aよりも下方に配置されている。
第1主管路15aは、例えば上記周方向に沿って延在する第4管部34aと、上記軸に沿って延在する第5管部35aとをさらに有している。第4管部34aは、例えば第1管部31aと上記周方向に間隔を隔てて配置されている。第4管部34aは、下方管路13に接続されている。第5管部35aは、例えば第3管部33aと上記周方向に間隔を隔てて配置されている。第2管部32aにおいて第5管部35aと接続されている部分は、第2管部32aの下端部よりも上方に配置されている。第2管部32aにおいて第5管部35aと接続されている部分よりも下方に位置する部分が、下方貯留部17aを構成している。
図1〜図4に示されるように、第2管部32aと第3管部33aとの接続部は、例えば第2管部32aの上端部よりも下方に配置されている。異なる観点から言えば、第2管部32aは、例えば第3管部33aとの接続部よりも上方に突出している突出部18aを有している。突出部18aの容積は、第1貯留部16aの容積未満である。第4管部34aと第5管部35aとの接続部は、例えば第4管部34aの上端部よりも下方に配置されている。異なる観点から言えば、第4管部34aは、例えば第5管部35aとの接続部よりも上方に突出している突出部を有している。
上述のように、第1冷却管路11aは、その全体が第1超電導コイル1aと熱的に接触している。すなわち、第1管部31a、第2管部32a、第3管部33a、第4管部34a、第5管部35a、第1貯留部16a、および下方貯留部17aは、第1超電導コイル1aと熱的に接触している。
図3に示されるように、冷媒循環回路10には、超電導磁石装置100が通常運転されているときに冷媒の液面L1が上方管路12内に配置されるように、冷媒が充填されている。ここで、超電導磁石装置100の通常運転時とは、超電導コイル1の全体が超電導状態にあり、超電導コイル1に局所的な常電動転移が生じていない運転時を指す。通常運転時では、冷媒循環回路10において液面L1よりも下方に位置する領域には、液相の冷媒が満たされている。気相の冷媒は、冷媒循環回路10において液面L1よりも上方に位置する領域のみを満たしている。通常運転時において、超電導磁石装置100の外部から超電導コイル1への熱侵入が起こると、当該熱は冷媒を昇温させて蒸発させることにより消費される。冷却管路11a〜11d内において蒸発した気相の冷媒は、矢印Aの方向に移動し、冷却管路11a〜11dから排出されて上方管路12に貯留される。上方管路12に貯留された気相の冷媒は、冷却部20の低温ヘッド21によって冷却されて液相の冷媒に凝縮する。液相の冷媒は、接続管路14内を矢印Bの方向に移動する。このようにして、冷媒循環回路10では、いわゆるサーモサイフォン効果により、冷媒が還流する。
超電導コイル1へ侵入する熱量が増えると、気相の冷媒量が増加するため、冷媒循環回路10における冷媒の液面が下降する。特に、冷媒の蒸発に消費された熱量が冷却部20の冷却能力を上回る場合には、冷媒の液面が図3に示される液面L1よりも下降する。また、超電導磁石を励磁または消磁するときにも、上記保護抵抗は通電されて過渡的に発熱する。この場合、冷媒循環回路10において保護抵抗が配置された下方管路13内の冷媒が保護抵抗からの熱により蒸発する。一般的に励磁または消磁時の保護抵抗の発熱量は冷却部20の冷却能力を上回るため、冷媒の液面が図3に示される液面L1よりも下降する。このように、冷媒循環回路10は、超電導コイル1への熱侵入または保護抵抗の発熱が生じたときに冷媒を相変化させることにより、超電導コイル1の温度を臨界温度以下(例えば6.0K以下)に維持する。
超電導磁石装置100では、図4に示される状態が実現され得る。図4に示される状態は、例えば複数の超電導コイル1において貯留部16a〜16dに熱的に接している部分から離れた部分へ外部から熱が侵入し、かつ当該熱侵入量が図3に示される通常運転時よりも増大したときに、実現される。または、図4に示される状態は、上述のように保護抵抗が過渡的に発熱したときに、実現され得る。図4に示される状態では、冷媒の液面は、主管路15a〜15d内、貯留部16a〜16d内、および接続管路14内に配置される。主管路15a〜15d内および接続管路14内に配置される冷媒の液面L2は、貯留部16a〜16d内に配置される冷媒の液面L3よりも下方に配置される。この場合、貯留部16a〜16d内に貯留された液相の冷媒は、複数の超電導コイル1a〜1dにおいて貯留部16a〜16dと熱的に接触している部分を冷却し、場合によっては蒸発する。貯留部16a〜16d内で蒸発した気相の冷媒は、第1主管路15a内または下方管路13内で蒸発した気相の冷媒と同様に、上方管路12において凝縮されて冷媒循環回路10内を循環する。このように、図4において貯留部16a〜16d内に貯留された液相の冷媒も、冷媒循環回路10による熱輸送に寄与する。
<作用効果>
超電導磁石装置100は、上下方向と交差する方向に延びる軸を中心とする第1超電導コイルと、冷媒が循環する冷媒循環回路と、冷媒を冷却する冷却部とを備える。冷媒循環回路10は、第1超電導コイル1aと熱的に接触された第1冷却管路11aと、第1冷却管路11aよりも上方に配置されている上方管路12と、第1冷却管路11aよりも下方に配置されている下方管路13と、上方管路12と下方管路13とを接続する接続管路14とを含む。冷媒は第1冷却管路11a、上方管路12、接続管路14、および下方管路13を順に循環する。
冷却部20は上方管路12内の冷媒を冷却するように設けられている。第1冷却管路11aは、上方管路12と下方管路13とを接続している第1主管路15aと、第1主管路15aから分岐されており冷媒が貯留される第1貯留部16aとを有している。
超電導磁石装置100は、図4に示される状態を採ることができる。冷媒循環回路10は、図4に示されるような気相の冷媒量が比較的多い状態においても、第1超電導コイル1aにおいて冷媒の液面L2よりも上方に位置する部分に浸入した熱を第1貯留部16aに貯留された液相の冷媒によって速やかに除去できる。つまり、超電導磁石装置100は、第1貯留部16aが設けられていない従来の超電導磁石装置と比べて、液相冷媒の不足に伴うドライアウトの発生が抑制されており、クエンチの発生をより効果的に防ぐことができる。
また、第1貯留部16aが設けられていない従来の超電導磁石装置においてクエンチの発生を防ぐには、気相の冷媒量が比較的多い状態においても冷媒の液面が冷却管路内の比較的高い位置に保たれるように、冷媒循環回路に充填される冷媒量を増やす必要がある。これに対し、超電導磁石装置100では、第1主管路15a内の冷媒の液面L2よりも上方に第1貯留部16a内の冷媒の液面L3が配置された図4に示された状態が実現され得る。そのため、超電導磁石装置100は、第1貯留部16aが設けられていない従来の超電導磁石装置と比べて、冷媒量を削減しながらも、クエンチの発生を効果的に防ぐことができる。
さらに、超電導磁石装置100では、第2超電導コイル1b、第3超電導コイル1cおよび第4超電導コイル1dが第1超電導コイル1aと同様の構成を備えており、第2冷却管路11b、第3冷却管路11cおよび第4冷却管路11dが第1冷却管路11aと同様の構成を備えている。そのため、超電導磁石装置100は、第1貯留部16a、第2貯留部16b、第3貯留部16cおよび第4貯留部16dが設けられていることにより、これらが設けられていない従来の超電導磁石装置と比べて、クエンチの発生をより効果的に防ぐことができる。
さらに、第1冷却管路11aは、第1貯留部16aよりも下方において第1主管路15aから分岐されており冷媒が貯留される下方貯留部17aをさらに有している。第1貯留部16aおよび下方貯留部17aは、上記周方向に間隔を隔てて配置されている。第2冷却管路11bは、第2貯留部16bよりも下方において第2主管路15bから分岐されており冷媒が貯留される下方貯留部17bをさらに有している。第3冷却管路11cは、第3貯留部16cよりも下方において第3主管路15cから分岐されており冷媒が貯留される下方貯留部17cをさらに有している。第4冷却管路11dは、第4貯留部16dよりも下方において第4主管路15dから分岐されており冷媒が貯留される下方貯留部17dをさらに有している。そのようにすれば、例えば主管路15a内の冷媒の液面が下方貯留部17aよりも下方に配置された状態であって、かつ第1貯留部16aおよび下方貯留部17a内に液相の冷媒が貯留された状態が実現され得る。そのため、超電導磁石装置100は、貯留部16a〜16dおよび下方貯留部17a〜17dが設けられていない従来の超電導磁石装置と比べて、冷媒量を削減しながらも、クエンチの発生を効果的に防ぐことができる。
また、複数の冷却管路11a〜11dは、突出部18a〜18dを有している。このような冷却管路は、複数の管部を溶接等により接続することで、比較的容易に形成され得る。また、このような冷却管路は、直線状の管路が折り曲げられることにより形成される場合と比べて、熱応力によって破断等が生じるリスクが低い。なお、図6に示されるように、複数の冷却管路11a〜11dは、図3に示される突出部18a〜18dを有していなくてもよい。
実施の形態2.
図7および図8に示されるように、実施の形態2に係る超電導磁石装置101は、実施の形態1に係る超電導磁石装置100と基本的に同様の構成を備えるが、冷媒循環回路10が、第1冷却管路11aの第1貯留部16aと第2冷却管路11bの第2貯留部16bとを連通させる第1連通管路としての連通管路40をさらに含む点で異なる。
冷媒循環回路10は、例えば第3冷却管路11cの第3貯留部16cと第4冷却管路11dの第4貯留部16dとを連通させる第1連通管路としての連通管路41をさらに含む。
連通管路40は、例えば第1貯留部16aの下端部と第2貯留部16bの下端部とを連通させる。連通管路41は、例えば第3貯留部16cの下端部と第4貯留部16dの下端部とを連通させる。連通管路40および連通管路41は、例えば水平方向に対して傾斜する方向に沿って延在している。連通管路40と第1貯留部16aとの接続部の下端は、例えば連通管路40と第2貯留部16bとの接続部の下端と上端との間に配置されている。第2貯留部16bは、例えば第1貯留部16aよりも下方に配置されている。連通管路40は、例えば第1主管路15aおよび第1貯留部16aよりも第1超電導コイル1aから離れて配置されている。連通管路41は、例えば第3主管路15cおよび第3貯留部16cよりも第3超電導コイル1cから離れて配置されている。連通管路41と第4貯留部16dとの接続部の下端は、例えば連通管路41と第3貯留部16cとの接続部の下端と上端との間に配置されている。
超電導磁石装置101は、超電導磁石装置100と基本的に同様の構成を備えているため、超電導磁石装置100と同様の効果を奏することができる。
さらに超電導磁石装置101では、例えば第1超電導コイル1aに第2超電導コイル1bよりも多くの熱量が侵入して第1貯留部16a内に貯留された液相の冷媒の全てが蒸発した場合に、第2貯留部16b内に貯留された液相の冷媒の一部が連通管路40を通って第1貯留部16a内に供給される。連通管路40を介した液相冷媒の移動は、重力を受けて行われる。そのため、超電導磁石装置101では、超電導磁石装置100と比べて、複数の超電導コイル1a〜1d間で熱侵入量にばらつきが生じる場合にもクエンチの発生がより効果的に防止される。
図8に示されるように、第2貯留部16bが第1貯留部16aよりも下方に配置されている場合には、第2貯留部16bには第1貯留部16aよりも多量の液相冷媒が貯留され得る。そのため、例えば第2超電導コイル1bが第1超電導コイル1aと比べて外部からの熱侵入を受けやすい場合、第2超電導コイル1bにおいてクエンチが発生することを効果的に防止することができる。
なお、連通管路40および連通管路41は、水平方向に沿って延在していてもよい。
実施の形態3.
図9および図10に示されるように、実施の形態3に係る超電導磁石装置102は、実施の形態1に係る超電導磁石装置100と基本的に同様の構成を備えるが、冷媒循環回路10が、第1貯留部16a、第2貯留部16b、第3貯留部16cおよび第4貯留部16dを互いに連通させる第1連通管路としての連通管路42をさらに含む点で異なる。
連通管路42は、第1冷却管路11aの第1貯留部16a、第2冷却管路11bの第2貯留部16b、第3冷却管路11cの第3貯留部16c、および第4冷却管路11dの第4貯留部16dを連通させている。連通管路42において、第1貯留部16aと第2貯留部16bとを連通させている部分と、第3貯留部16cと第4貯留部16dとを連通させている部分とは、例えば水平方向に対して傾斜する方向に沿って延在している。連通管路42において、第2貯留部16bと第3貯留部16cとを連通させている部分は、例えば水平方向に沿って延在している。連通管路42と第1貯留部16aとの接続部の下端は、例えば連通管路42と第2貯留部16bとの接続部の下端と上端との間に配置されている。連通管路42と第4貯留部16dとの接続部の下端は、例えば連通管路42と第3貯留部16cとの接続部の下端と上端との間に配置されている。
連通管路42は、例えば第1主管路15a、第2主管路15b、第3主管路15c、第1貯留部16a、第2貯留部16bおよび第3貯留部16cよりも、第1超電導コイル1a、第2超電導コイル1bおよび第3超電導コイル1cから離れて配置されている。
超電導磁石装置102は、超電導磁石装置100と基本的に同様の構成を備えているため、超電導磁石装置100と同様の効果を奏することができる。
さらに超電導磁石装置102では、例えば第1超電導コイル1aに他の超電導コイル1b〜1dよりも多くの熱量が侵入して第1貯留部16a内に貯留された液相の冷媒の全てが蒸発した場合に、第2貯留部16b、第3貯留部16cおよび第4貯留部16d内に貯留された液相の冷媒の一部が連通管路42を通って第1貯留部16a内に供給される。連通管路42を介した液相冷媒の移動は、重力を受けて行われる。そのため、超電導磁石装置102では、超電導磁石装置100と比べて、複数の超電導コイル1a〜1d間で熱侵入量にばらつきが生じる場合にもクエンチの発生がより効果的に防止される。
図10に示されるように、第2貯留部16bおよび第3貯留部16cが第1貯留部16aおよび第4貯留部16dよりも下方に配置されている場合には、第2貯留部16bおよび第3貯留部16cには第1貯留部16aおよび第4貯留部16dよりも多量の液相冷媒が貯留され得る。そのため、例えば第2超電導コイル1bおよび第3超電導コイル1cが第1超電導コイル1aおよび第4超電導コイル1dと比べて外部からの熱侵入を受けやすい場合、第2超電導コイル1bおよび第3超電導コイル1cにおいてクエンチが発生することを効果的に防止することができる。
実施の形態4.
図11および図12に示されるように、実施の形態4に係る超電導磁石装置103は、実施の形態1に係る超電導磁石装置100と基本的に同様の構成を備えるが、冷媒循環回路10が第1冷却管路11aと第4冷却管路11dとを連通させる第2連通管路としての連通管路43をさらに含み、第2貯留部16bおよび第3貯留部16cが連通管路43により構成されている点で異なる。
連通管路43は、第1冷却管路11aおよび第4冷却管路11dの各々から分岐されている。連通管路43は、第1冷却管路11aおよび第4冷却管路11dの各々に接続されている両端部よりも下方に突出するように折り曲げられた中央部を有している。連通管路43の内径は、第1冷却管路11aおよび第4冷却管路11dの内径よりも大きい。
具体的には、連通管路43は、例えば第1冷却管路11aに接続されておりかつ上記軸方向に沿って延びる第1部43aと、第4冷却管路11dに接続されておりかつ上記軸方向に沿って延びる第2部43bと、第1部43aと第2部43bとの間を接続しておりかつ第1部43aおよび第2部43bよりも下方に突出するように設けられている第3部43cとを有している。
第1部43aは、第1超電導コイル1aと熱的に接触している部分と、第2超電導コイル1bと熱的に接触している部分とを有している。第2部43bは、第4超電導コイル1dと熱的に接触している部分と、第3超電導コイル1cと熱的に接触している部分とを有している。第3部43cは、第2超電導コイル1bと熱的に接触している部分と、第3超電導コイル1cと熱的に接触している部分とを有している。
上記連通管路43は、第1冷却管路11aおよび第4冷却管路11dの少なくともいずれかの冷媒の液面が連通管路43との接続部よりも低下した場合、その内部に冷媒が残るように設けられている。つまり、連通管路43のうち第2超電導コイル1bと熱的に接触している部分は第2貯留部16bとして作用する。連通管路43のうち第3超電導コイル1cと熱的に接触している部分は第3貯留部16cとして作用する。
超電導磁石装置103は、超電導磁石装置100と基本的に同様の構成を備えているため、超電導磁石装置100と同様の効果を奏することができる。
さらに超電導磁石装置103では、例えば第1超電導コイル1aに他の超電導コイル1b〜1dよりも多くの熱量が侵入して第1冷却管路11a内に貯留された液相の冷媒の全てが蒸発した場合に、連通管路43内に貯留された液相の冷媒の一部が連通管路43を通って第1冷却管路11a内に供給される。連通管路43を介した液相冷媒の移動は、重力を受けて行われる。そのため、超電導磁石装置103では、超電導磁石装置100と比べて、複数の超電導コイル1a〜1d間で熱侵入量にばらつきが生じる場合にもクエンチの発生がより効果的に防止される。
図12に示されるように、連通管路43には第1冷却管路11aおよび第4冷却管路11dよりも多量の液相冷媒が貯留され得る。そのため、例えば第2超電導コイル1bおよび第3超電導コイル1cが第1超電導コイル1aおよび第4超電導コイル1dと比べて外部からの熱侵入を受けやすい場合にも、第2超電導コイル1bおよび第3超電導コイル1cにおいてクエンチが発生することを効果的に防止することができる。
また、連通管路43の内径は第1冷却管路11aおよび第4冷却管路11dの内径よりも大きい。そのため、超電導磁石装置103では、冷媒量を削減する観点から連通管路43の内径が第1冷却管路11aおよび第4冷却管路11dの内径と同等とされている場合と比べて、連通管路43を流れる冷媒の圧力損失が低減されている。特に、冷媒の流通方向の反転によって生じる冷媒の圧力損失は、管路の内径が小さいほど顕著に大きくなる。連通管路43における冷媒の流通方向は、超電導磁石装置103の運転状態によって、上向きまたは下向きに反転する。そのため、第1冷却管路11aおよび第4冷却管路11dよりも拡径された連通管路43を備える超電導磁石装置103では、冷媒の流通方向の反転に伴う圧力損失の増大が効果的に抑制されている。
なお、図11および図12に示される超電導磁石装置103は、第2冷却管路11bおよび第3冷却管路11c、ならびに第1貯留部16aおよび第4貯留部16dを備えていないが、これに限られるものではない。実施の形態4に係る超電導磁石装置103は、実施の形態1〜3に係る超電導磁石装置100〜102のいずれかと同様の構成を備える複数の冷却管路11a〜11dおよび複数の貯留部16a〜16dをさらに備えていてもよい。
実施の形態5.
図13および図14に示されるように、実施の形態5に係る超電導磁石装置104は、実施の形態1に係る超電導磁石装置100と基本的に同様の構成を備えるが、各貯留部16a〜16dが各主管路15a〜15dが折り曲げられてなる折れ曲がり管部により構成されている点で異なる。
第1主管路15aは、下方に突出するように折り曲げられている第1折れ曲がり管部15aaと、第1折れ曲がり管部15aaと下方管路との間に接続されており、かつ第1折れ曲がり管部15aaよりも上方に突出するように折り曲げられている第2折れ曲がり管部15abとを有している。言い換えると、第1主管路15aの一部は、S字状またはZ字状に折り曲げられて第1折れ曲がり管部15aaおよび第2折れ曲がり管部15abを成している。
第1折れ曲がり管部15aaおよび第2折れ曲がり管部15abは、例えば第1超電導コイル1aの外周面に沿って折り曲げられている。つまり、第1折れ曲がり管部15aaおよび第2折れ曲がり管部15abは、その全体が第1超電導コイル1aと熱的に接触している。なお、第1折れ曲がり管部15aaおよび第2折れ曲がり管部15abは、例えば第1超電導コイル1aの内周面または上記巻枠の外周面に沿って折り曲げられていてもよい。
上記第1折れ曲がり管部15aaは、第1主管路15aの冷媒の液面が第2折れ曲がり管部15abよりも低下した場合、その内部に冷媒が残るように設けられている。つまり、第1折れ曲がり管部15aaは第1貯留部16aとして作用する。
超電導磁石装置104は、超電導磁石装置100と基本的に同様の構成を備えているため、超電導磁石装置100と同様の効果を奏することができる。
なお、図13および図14に示される超電導磁石装置104は、実施の形態1に係る超電導磁石装置100と同様の構成を備える下方貯留部17a〜17dを備えているが、これに限られるものではない。下方貯留部17a〜17dは、貯留部16a〜16dと同様に、各主管路15a〜15dが折り曲げられてなる折れ曲がり管部により構成されていてもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
1,1a,1b,1d 超電導コイル、10 冷媒循環回路、11a 第1冷却管路,11b 第2冷却管路,11c 第3冷却管路,11d 第4冷却管路、12 上方管路、13 下方管路、14 接続管路、15a 第1主管路、15aa 第1折れ曲がり管部、15ab 第2折れ曲がり管部、15b 第2主管路,15c 第3主管路,15d 第4主管路、16a 第1貯留部,16b 第2貯留部,16c 第3貯留部,16d 第4貯留部、17a,17b,17c,17d 下方貯留部、18a,18d,19a 突出部、20 冷却部、21 低温ヘッド、31a 第1管部、32a 第2管部、33a 第3管部、34a 第4管部、35a 第5管部、40,41,42,43 連通管路、100,101,102 超電導磁石装置。

Claims (10)

  1. 上下方向と交差する方向に延びる軸を中心とする超電導コイルと、冷媒が循環する冷媒循環回路と、冷媒を冷却する冷却部とを備える超電導磁石装置であって、
    前記冷媒循環回路は、前記超電導コイルと熱的に接触された冷却管路と、前記冷却管路に接続されており前記冷却管路よりも上方に配置されている上方管路と、前記冷却管路に接続されており前記冷却管路よりも下方に配置されている下方管路と、前記上方管路と前記下方管路とを接続する接続管路とを含み、
    冷媒は前記冷却管路、前記上方管路、前記接続管路、および前記下方管路を順に循環し、
    前記冷却部は前記上方管路内の冷媒を冷却するように設けられており、
    前記冷却管路は、冷媒が貯留される貯留部を有している、超電導磁石装置。
  2. 前記冷却管路は、前記上方管路と前記下方管路とを接続している主管路をさらに有し、
    前記貯留部は、前記主管路から分岐されている、請求項1に記載の超電導磁石装置。
  3. 前記超電導コイルは、前記軸を中心とする第1超電導コイルおよび第2超電導コイルを含み、
    前記冷却管路は、
    前記第1超電導コイルと熱的に接触されている第1冷却管路と、
    前記第2超電導コイルと熱的に接触されており、かつ前記上方管路および前記下方管路に対して前記第1冷却管路と並列に接続されている第2冷却管路とを有し、
    前記第1冷却管路は、前記貯留部としての第1貯留部を有しており、
    前記第2冷却管路は、前記貯留部としての第2貯留部を有しており、
    前記第1貯留部は前記第1超電導コイルと熱的に接触されており、
    前記第2貯留部は前記第2超電導コイルと熱的に接触されている、請求項2に記載の超電導磁石装置。
  4. 前記冷媒循環回路は、前記第1貯留部と前記第2貯留部とを連通させる第1連通管路をさらに含む、請求項3に記載の超電導磁石装置。
  5. 前記主管路は、前記軸を中心とする周方向に沿って延在する第1管部および第2管部と、前記第1管部と前記第2管部とを接続しており、前記軸に沿って延在する第3管部とを有し、
    前記第2管部は、前記第1管部の下端よりも上方から下方に向けて延在しており、
    前記第1管部と前記第3管部との接続部は、前記第1管部の前記下端よりも上方に配置されており、
    前記貯留部は、前記第1管部において前記接続部よりも下方に位置する部分により構成されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の超電導磁石装置。
  6. 前記第2管部と前記第3管部との接続部は、前記第2管部の上端よりも下方に配置されている、請求項5に記載の超電導磁石装置。
  7. 前記冷却管路は、前記上方管路および前記下方管路に対して互いに並列に接続されている複数の冷却管路を有し、
    前記冷媒循環回路は、前記複数の冷却管路間を連通させる第2連通管路をさらに含み、
    前記貯留部は、前記第2連通管路により構成されている、請求項2に記載の超電導磁石装置。
  8. 前記超電導コイルは、前記軸を中心とする第1超電導コイルおよび第2超電導コイルを含み、
    前記複数の冷却管路は、前記第1超電導コイルと熱的に接触された第1冷却管路を有し、
    前記貯留部は、前記第2超電導コイルと熱的に接触している、請求項7に記載の超電導磁石装置。
  9. 前記冷却管路は、前記上方管路と前記下方管路とを接続している主管路を有し、
    前記主管路は、
    下方に突出するように折り曲げられている第1折れ曲がり管部と、
    前記第1折れ曲がり管部と前記下方管路との間に接続されており、かつ前記第1折れ曲がり管部よりも上方に突出するように折り曲げられている第2折れ曲がり管部とを有し、
    前記貯留部は、前記第1折れ曲がり管部により構成されている、請求項1に記載の超電導磁石装置。
  10. 前記冷却管路は、前記貯留部よりも下方において冷媒が貯留される下方貯留部をさらに有している、請求項1〜9のいずれか1項に記載の超電導磁石装置。
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