JP6378039B2 - 超電導磁石およびmri装置、nmr装置 - Google Patents

超電導磁石およびmri装置、nmr装置 Download PDF

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Description

本発明は、冷凍機を利用した高温超電導磁石およびそれを備えたMRI装置、NMR装置に関するものである。
短時間の停電、断水等による冷凍機の運転停止時でも、クエンチせず強磁場を発生することができる超電導磁石として、特許文献1には、冷却部材に冷却管を設け、真空容器の外部へ出し、冷却管内圧力をヘリウムガスの臨界圧力以下に調節する圧力流量調整装置を介してヘリウムガスが充填されたヘリウムガス容器に接続する発明が記載されている。
特開平8−69911号公報
磁気共鳴を用いた分析装置、画像診断装置としてNMR(核磁気共鳴分析、Nuclear Magnetic Resonance)装置や医療用MRI(磁気共鳴イメージング、Magnetic Resonance Imaging)装置がある。これらの装置は高磁場になるほどS/N比が向上するため、超電導磁石が用いられている。従来の超電導線(ニオブ・チタン等)は超電導臨界温度が約9Kであるため、この超電導線をコイル状に成形した超電導磁石の冷却には温度4.2Kの液体ヘリウムが用いられていた。
しかしながら、液体ヘリウムは入手が困難な状況にあることから、最近では超電導磁石を冷却するためにヘリウム冷凍機が用いられている。また、比較的温度の高いときでも超電導になる高温超電導材料を用いた高温超電導磁石も開発されてきており、液体ヘリウムを用いない、ヘリウム冷凍機と組み合わせた伝導冷却型高温超電導磁石冷却構造の開発が進められている。高温超電導材料としては、例えばMgB(ニホウ化マグネシウム)が挙げられる。
例えば、およそ温度40Kで超電導になるMgB線材を用いた伝導冷却型高温超電導磁石においては、従来の約9Kの温度で超電導になる低温超電導線を用いた液体ヘリウム冷却の超電導磁石と同様に、冷凍機で冷却された超電導磁石は励磁後に電源なしで超電導コイル内に電流を永久的に流すことができる。いわゆる、これが超電導磁石の永久電流モードに相当する。
永久電流モードの超電導磁石の利点として、一度超電導磁石を励磁した後は、電源が不要で、電源ノイズが発生しないことがあげられる。また、MRIの場合は、MRI撮像画像の解像度が劣化しない、との利点がある。
永久電流スイッチは、内部にヒータと超電導線とを設置したもので、そのヒータで加熱して、超電導線を超電導臨界温度以上にすることで超電導線を常伝導状態(OFF状態)とすることができる。また、内部のヒータ加熱を止めて、永久電流スイッチ内部の超電導線の温度を超電導臨界温度以下に冷却し、永久電流スイッチ内部の超電導線を超電導状態(ON状態)に切り換えることでスイッチとしている。
しかしながら、このような永久電流スイッチと伝導冷却型高温超電導磁石を冷凍機で冷却している場合、永久電流スイッチをオフにするためのヒータからの熱量が高温超電導磁石に伝達してしまう問題がある。また、その加熱量によっては、高温超電導磁石に伝達する熱負荷のために、大きな冷凍能力の冷凍機を使用することになり、冷凍機の運転コストが増加するとの問題も生じ得る。
超電導磁石の励磁時間を短くするためには、超電導コイルの目標電流値まで電流を早急に上げ、超電導コイル内部に電流を短時間に流すことが重要である。この超電導コイルを励磁するための時間は、永久電流スイッチのヒータを加熱して、永久電流スイッチ内部の超電導線を超電導相から常伝導相にして超電導コイルに通電する時間と、永久電流スイッチの温度を常伝導相から超電導相に変えるために永久電流スイッチを冷却して励磁用電源の電流をゼロまで電流降下させるための時間の和である。
超電導コイルを励磁するときに永久電流スイッチを加熱する必要があるが、超電導コイルへの入熱が増加し、温度が上昇するため、熱量は増やせない。更に言えば、永久電流スイッチの熱量を超電導コイルに伝達したくない。そこで、永久電流スイッチと冷凍機間には断熱材を介して冷凍機と接続することがある。しかし、永久電流スイッチを冷却するときはこの断熱材が冷却を妨げてしまう。このため永久電流スイッチの冷却時間が長くなるとの問題が生じていた。
上述した特許文献1に記載の発明の構造では、永久電流スイッチが冷凍機と接続され、固定されている。このため、永久電流スイッチを超電導相から常伝導相に加熱する熱量が増えて、超電導コイル自体も常伝導化するので超電導コイルを励磁することが困難である、との問題がある。
本発明の目的は、永久電流スイッチ内部のヒータ加熱で永久電流スイッチ内部の超電導線が超電導相から常伝導相に相転移する永久電流スイッチを使った超電導磁石において、永久電流スイッチの温度を高速に冷却することができ、超電導磁石の励磁時間の短縮化が可能な超電導磁石とそれを備えたMRI装置、NMR装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、冷凍機と、真空容器と、この真空容器内部に格納された熱伝導体と、この熱伝導体を介して前記冷凍機と熱的に連結され、かつ、前記真空容器内部に格納された超電導コイルを有する永久電流スイッチと、液溜室と、凝縮器と、前記真空容器外部から前記凝縮器へガスを供給し、前記凝縮器で凝縮された前記ガスの凝縮液を前記液溜室へ給する第1配管と、前記液溜室から前記真空容器外部へガスを放出する第2配管と、前記液溜室から前記真空容器外部へのガスの流れを抑制するよう前記第1配管に設けられた逆止弁とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、永久電流スイッチの温度を高速に冷却することができ、超電導磁石の励磁時間の短縮化が可能である。
本発明の第1の実施形態に関わる超電導磁石の断面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に関わる超電導磁石の断面の他の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に関わる超電導磁石の励磁回路の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に関わる超電導磁石の断面の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に関わる超電導磁石の液溜室付近の断面の一例を示す図である。 図5に示す本発明の第3の実施形態に関わる超電導磁石の液溜室の底面部の断面の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に関わる超電導磁石に関わる沸騰特性図である。 本発明の第4の実施形態に関わる超電導磁石の断面の一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に関わる超電導磁石の冷凍機および熱交換器周りの部品を示した鳥瞰図である。 本発明の超電導磁石を備えたオープン型MRI装置の外観図である。
以下に本発明の超電導磁石とそれを備えたMRI装置、NMR装置の実施形態を、図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
本発明の超電導磁石の第1の実施形態を、図1乃至図3を用いて説明する。
図1は本実施形態の超電導磁石の断面図、図2は液溜室を永久電流スイッチから離した状態の本実施形態の超電導磁石の断面図、図3は本実施形態の超電導磁石を励磁するための電気回路図である。
図1において、超電導コイル1は、温度39K以上の超電導臨界温度の超電導線を利用した超電導コイルである。この超電導コイル1は、後述する冷凍機2の第2ステージ22に熱的に接続された低温側高熱伝導体3の上面に設けられており、低温側高熱伝導体3と熱的に接触している。
冷凍機2は、冷凍能力の異なる第1ステージ21および第2ステージ22を備えた2段式の冷却源である。冷凍機2の第1ステージ21の冷凍能力は温度40Kで60Wであり、第2ステージ22の冷凍能力は温度4Kで1W、超電導コイル1を冷却するために十分な冷凍性能を有している。
熱シールド12および熱シールドフランジ121は、真空容器16および真空容器フランジ161からの放射熱を遮蔽するためのシールド部材であり、冷凍機2の第1ステージ21に接続されている。熱シールド12および熱シールドフランジ121は銅又はアルミニウム等の高熱伝導率の材質からなる。
真空容器16は、大気の熱が熱シールド12やその内側に配置された超電導コイル1等に伝導されることを遮断する真空空間を保つためのチャンバーであり、真空容器フランジ161を備えている。
断熱支持体24は低熱伝導率の部材から成り、低温側高熱伝導体3を熱シールド12の上部フランジで支持している。
永久電流スイッチ4は、超電導コイル1と同様に巻き枠41に巻き付けられたスイッチである。この永久電流スイッチ4および巻き枠41は高熱伝導体5と連結されており、永久電流スイッチ4の温度と高熱伝導体5の温度がおおよそ同じ温度になるよう構成されている。高熱伝導体5の下面は断熱材6の上部と接合されており、この断熱材6の下面は低温側高熱伝導体3に接合されている。断熱材6は低熱伝導率のオーステナイト系ステンレス鋼またはカーボン繊維、ガラス繊維およびアルミナ繊維のFRPでできており、熱が伝わり難い材質が採用されている。
液溜室7は、ガスボンベ8から供給され、後述する凝縮器11で凝縮された凝縮液を溜める空間である。液溜室7に供給されるガスの種類はヘリウム、水素、アルゴン、窒素等である。例えば、ガスボンベ8のガスがヘリウムの場合で、また、冷凍機2の第1ステージ21と第2ステージ22の冷凍能力がそれぞれ60W@40K、1W@4.2Kである場合、ガスの圧力が大気圧のとき、室温のガスはガスボンベ8から冷凍機2の第1ステージ21を通過することで約60K以下のガス温度になり、第2ステージ22と接続した、低温側高熱伝導体3を介して熱的に接続された高熱伝導体110の凝縮器11で温度が約4.2Kになる。また、液溜室7に4.2K以上の温度の液体ヘリウムが流れる。
次に、ガスボンベ8から液溜室7へガスを供給するためのガス配管について説明する。
配管26はガスボンベ8と圧力調整弁9、およびこの圧力調整弁9とガス室10との間を連通している。第1配管14および第2配管15はガス室10と液溜室7とを接続している。これら第1配管14と第2配管15は真空容器16外部から内部に貫通して設置されている。これらの配管の材質は、一部を除いてステンレス鋼である。
第1配管14は、熱シールドフランジ121を貫通しており、冷凍機2の第1ステージ21および高熱伝導体110の外周に巻き付けられている。このうち高熱伝導体110に巻き付けられた第1配管14の部分が凝縮器11に相当する。第1配管14のうち、凝縮器11に接触する部分の配管には、ガスボンベ8より供給されたガスを効率的に液化するために内面溝付管が使用されている。また、凝縮器11の材質には、内面に設けた溝と溝間に形成したフィンのフィン効率を上げるために高純度の銅が使用されている。また、高熱伝導体110外周に巻き付けられた凝縮器11は、逆止弁13および液溜室7に第1配管14を介して接続されている。この逆止弁13は、液溜室7内部の圧力が高くなった場合に、凝縮液が第1配管14に逆流することを抑制するための弁である。
第2配管15は、主に液溜室7のガスをガス室10に戻すための配管である。熱シールド12の第2配管15は熱シールドフランジ121を貫通しており、第1ステージ21に巻きつけられている。さらに、真空容器フランジ161を貫通してガス室10と連通している。第2配管15は第1ステージ21に巻きつけることで第2配管15の温度を低温にして、第2配管15から液溜室7に入る熱量を低減している。この他の手法として、第2配管15が熱シールドフランジ121を貫通する部分が熱シールド12の温度と等しい温度になるように、銅粘着テープ又はアルミ粘着テープで第2配管15と熱シールドフランジ121を接続することでサーマルアンカの働きをさせることができる。共に、熱量を低減する方法として有効である。
配管26には、この配管26内の圧力が異常に高くなった場合に、第1配管14と第2配管と連通した部品の破裂防止のための第2逆止弁25が圧力調整弁9とガス室10間に設置されている。この第2逆止弁25は、配管26内のガス圧が大気圧以下の場合に大気が配管26に侵入することを防止する働きがある。
次に、液溜室7を上下方向に移動させる構造について説明する。
マイクロメータヘッド17は、真空容器フランジ161の上面側に導出されるように設置されており、マイクロメータヘッド17の下端に接続されたシャフト18は回転することなく上下方向に移動させることが可能となっている。このシャフト18の上下方向の動きは、オーステナイト系ステンレス製の中実円柱形状の高温側伝達部材19、ブロック20、低温側伝達部材27を介して液溜室7に対して機械的(物理的)に伝達される。この液溜室7が上下方向に移動することで、高熱伝導体5上面と液溜室7下面との距離を機械的に変えることができるようになっている。本実施形態においては、移動装置は、マイクロメータヘッド17、シャフト18、高温側伝達部材19、ブロック20、低温側伝達部材27とで構成される。これらの各部材は、シャフト18から液溜室7への伝導熱を抑えるために低熱伝導率の材質でできている。低温側伝達部27と高温側伝達部19とは、圧縮と張力の応力を考慮して、高強度、かつ、低熱伝導率のカーボン繊維、ガラス繊維又はアルミナ繊維から成るFRPの材質が有効である。
マイクロメータヘッド17のシャフト18に接続された高温側伝達部材19下端と液溜室7に接続された低温側伝達部材27の上端との間にはブロック20が設けられている。ブロック20は、ベローズ28を介して熱シールドフランジ121と熱的に接続されている。熱シールドフランジ121は第1ステージと連結していることから、ブロック20の温度は低温に維持されている。ブロック20は高温側伝達部19からの侵入熱を遮断し、かつ、温度を低温に固定することで低温側伝達部27から液溜室7に入る熱量を低減している。ブロック20およびベローズ28は、高熱伝導の材質でできており、高熱伝導率の銅又は銅合金製である。
シャフト18と高温側伝達部材19とに挟みつけられたベローズ23は、真空容器16内部の真空を密封すること、およびシャフト18等の上下の動きを容易にするための部材であり、真空容器フランジ161と接合されている。
更に、第1配管14は螺旋状の第1螺旋管141を有しており、第2配管15は螺旋状の第2螺旋管151を有している。これら第1螺旋管141と第2螺旋管151は、スプリングと同じ構造になっており、小さな力で液溜室7を上下に移動させることに寄与するとともに、第1配管14や第2配管15へかかる応力負荷を低減している。
図2は真空容器16外部のマイクロメータヘッド17を使って永久電流スイッチ4上部の液溜室7を上方に移動した状態の超電導磁石の断面図である。このように、マイクロメータヘッド17のシャフト18を上方に移動させることで、各高温側伝達部19、ブロック20、低温側伝達部27はシャフト18の移動した距離だけ上方に移動する。また、液溜室7も上方に移動する。
宙吊り状態の液溜室7は、低温側伝達部27や第1螺旋管141、第2螺旋管151と接続されているが、それぞれの高温部の温度が低温の熱シールドフランジ121や逆止弁13に固定されているので熱量は小さい。このため、凝縮器11で凝縮した凝縮液が液溜室7に流れて溜まる。
このように、マイクロメータヘッド17を回転させて高熱伝導体5と液溜室7との距離を機械的に変えることができる。液溜室7を下降させることで高熱伝導体5上面と液溜室7下面との距離を最小、好ましくは接触させて液溜室7と高熱伝導体5、延いては永久電流スイッチ4と間の伝導伝熱量を大きくする。逆に、液溜室7の下面を上昇させることで高熱伝導体5上面と液溜室7下面との間の距離を大きくし、液溜室7と高熱伝導体5、延いては永久電流スイッチ4と間の伝導伝熱量を小さくする。
図3は超電導コイル1を励磁するための電気回路である。図3において、永久電流スイッチ4は、図3中点線で包囲された部分であり、コイル状の超電導線42と、ヒータ43とから構成されている。超電導線42の配線両端部は超電導コイル1の配線の両端部と結線されている。また、超電導コイル1を励磁するために、ヒータ43用の電源200と、超電導コイル1励磁用の電源300と、ヒータ43と直列に結線されたスイッチ201と、超電導コイル1用の2個のスイッチ301と、それらを接続する高温超電導材からなるリード線44とを備えている。超電導コイル1はスイッチ301を介して励磁用電源300と結線されている。また、永久電流スイッチ4内部のヒータ43を加熱するためのヒータ電源200がスイッチ201を介して結線されている。また、任意で、超電導コイル1が励磁されていることを確認するための磁気センサーを設けることが可能である。
図1乃至図3を参照して、超電導コイル1の励磁動作について以下説明する。
初期状態(超電導コイル1を励磁する直前の状態)として、超電導コイル1と永久電流スイッチ4とが温度20K以下の超電導状態にある。また、永久電流スイッチ4と超電導コイル1とを結んだリード線44も高温超電導線であり、超電導状態にある。更に、スイッチ201およびスイッチ301はともに開いており、超電導コイル1および超電導線42とで構成される回路に電流は流れていない状態である、とする。この状態では、図1に示した通り、液溜室7は永久電流スイッチ4周りの巻き枠41上の高熱伝導体5と密着している。このため、永久電流スイッチ4と超電導コイル1は超電導線の超電導臨界温度以下の温度であり、超電導状態にある。
超電導コイル1を励磁する場合、まず、図2に示すように、真空容器16外部のマイクロメータヘッド17によって液溜室7を高熱伝導体5から離す。このとき、永久電流スイッチ4の内部のヒータ43が発熱してないときは高温側からの伝導熱量および放射熱量も微量であることから、永久電流スイッチ4の温度は低温側高熱伝導体3とほぼ等しいままであり、永久電流スイッチ4内部の超電導線42の温度は超電導臨界温度以下になっている。
超電導コイル1に励磁用電源300から電流を供給するには永久電流スイッチ4内部の超電導線を常伝導にする必要がある。そこで、スイッチ201をONにしてヒータ電源200を入れて、永久電流スイッチ4内部のヒータ43に電流を流してヒータ43を加熱する。その熱が永久電流スイッチ4内部の超電導線42に伝達されて超電導線42が臨界温度以上の温度になり、超電導線42は常伝導状態になる。
次いで、スイッチ301をONにして励磁用電源300から超電導コイル1に電流を供給し、設定電流が流れるようにする。このとき、永久電流スイッチ4は断熱材6と接触しただけの断熱状態であるため、ヒータ43に加えるエネルギは少量でも永久電流スイッチ4の温度を高温にすることができる。
超電導コイル1の電流設定値まで電流を流した後、超電導コイル1の発生した磁場が安定するまで設定電流値を一定に維持して電流を流し続ける。磁場が一定になった後、永久電流スイッチ4のヒータ43に流していたヒータ電源200の電流をゼロにし、永久電流スイッチ4のヒータ43の加熱を停止し、永久電流スイッチ4をオン(閉じる)にする準備を行う。このときの永久電流スイッチ4の温度は超電導線42の温度がまだ超電導臨界温度以上の高い温度である。
ここで、上述のように、永久電流スイッチ4の温度が低いほど短時間に永久電流スイッチ4の超電導線42の温度が下がって超電導に転移しやすいので、励磁時間の短縮化を図れる。
そこで、図2に示した液溜室7の状態から、真空容器16外部のマイクロメータヘッド17を使って液溜室7を下方に移動させて、高熱伝導体5に接続させる。図1はその状態を示した図である。液溜室7が高熱伝導体5に接触した瞬間に、高熱伝導体5の熱(永久電流スイッチ4のヒータ43で発生した熱)で液溜室7の底板が加熱されて液溜室7の凝縮液は沸騰する。沸騰現象によりたくさんの気泡が発生して液溜室7の内圧が上昇する。また、凝縮液は蒸発潜熱により熱を奪うことで液溜室7の底板を冷却する。これにより、永久電流スイッチ4を20K以下の温度に冷却する。
永久電流スイッチ4内部の超電導線42を常伝導相から超電導相にするための冷却エネルギE(J)は、常伝導相に維持する温度T(K)と超電導相を維持する温度T(K)、各質量m(kg)と比熱c(J/kg/K)も既知であれば、次式(1)から求めることができる。
Figure 0006378039
エネルギE(J)は凝縮液の消費量に等しくなるので、消費液質量m(kg)も次式(2)で算出できる。式(2)中のLは蒸発潜熱(J/kg)である。
Figure 0006378039
この沸騰熱伝達は自然対流、強制対流熱伝達より冷却特性が高いことで知られている。このため、永久電流スイッチ4を急速に冷却することができ、永久電流スイッチ4内部の超電導線42が超電導相に早急に転移するため、永久電流スイッチ4を短時間に冷却できる効果がある。これにより超電導コイル1の励磁用電源300の電流をゼロにする操作を開始する時間を早めることができるので超電導コイル1の励磁時間の短縮化に寄与できる。
この際、凝縮液が沸騰することによりガスに変換され、液溜室7内部の圧力が高くなるが、逆止弁13が設置された第1配管14には凝縮液が逆流することはない。逆止弁13がない場合は凝縮液を供給する第1配管14に凝縮液が逆流して凝縮液の損失を招くことになるが、逆止弁13により凝縮液の損失を無くすことができる。
逆止弁13には一般的に方向性があり、逆方向には流体が流れず、順方向にのみ流れる働きがある。逆方向に流れたときは弁が閉じ、順方向では弁が開く構造で、弁の開閉はバネ式と重力式がある。市販されているバネ式の逆止弁の開閉圧力差は最小で約2kPaである。重力式は弁の開閉方向は鉛直方向にすることが重要である。極低温下でも使用可能で、低密度のアルミニウム合金の弁を用いた重力式逆止弁の開閉差圧は約1kPa以下で作動した。このように、逆止弁の開閉差圧は小さい。また、逆止弁13により液溜室7内のガスは第2配管にしか流れない。このため、凝縮器11内の凝縮液が第1ステージに移動することがないので無駄な凝縮液の消費を低減し、永久電流スイッチ4の冷却をより早める効果がある。また、液溜室7の内圧が下がると、凝縮器11から凝縮液が液溜室7内に供給される。
永久電流スイッチ4の温度が20K以下になり、永久電流スイッチ4が超電導状態に復帰したとき、超電導コイル1と永久電流スイッチ4の超電導線42には設定電流が流れる。
励磁作業は、永久電流スイッチ4が超電導状態に復帰した後、電源300から流している電流を徐々に下げてゼロにした上でスイッチ301をオフにすることで終了する。これにより、超電導線のみで構成される超電導コイル1および超電導線42とで構成される回路に電流が半永久的に流れ続け、超電導コイル1による磁場が発生し続ける。
このように、本実施形態では、超電導コイル1が冷凍機2の第2ステージ22と低温側高熱伝導体3を介して連結されており、高熱伝導体5で覆われた永久電流スイッチ4が断熱材6および低温側高熱伝導体3を介して冷凍機2の第2ステージ22と接続した超電導磁石構造とし、真空容器16外部のガスボンベ8からガスを熱シールド12内の凝縮器11に供給し、さらに、凝縮液を液溜室7に供給する第1配管14を設け、液溜室7を永久電流スイッチ4の上部に設置して、逆止弁13を第1配管14に接続した。
このような構造により、永久電流スイッチ4の冷却を液溜室7の凝縮液の沸騰熱伝達を用いて行うことができ、永久電流スイッチ4の超電導線42の温度を短時間で超電導状態に転移させることができ、励磁時間の短縮化を図ることができる。また沸騰時の液溜室7内の圧力が高圧になっても、逆止弁13により液溜室7内の凝縮液は逆流が起こらないので、凝縮液の無駄が生じず、永久電流スイッチ4の高速冷却が可能な超電導磁石とすることができる。
また、真空容器16外部から機械的な操作により液溜室7を永久電流スイッチ4に隣接した高熱伝導体5と接触させたり、離したりする。具体的には、永久電流スイッチ4を「OFF」状態にするときは液溜室7を永久電流スイッチ4と隣接する高熱伝導体5から切り離して永久電流スイッチ4内部のヒータ43で加熱することで、少量の加熱エネルギで永久電流スイッチ4を「OFF」状態にできる。また、永久電流スイッチ4を「ON」状態にするときは真空容器16外部の操作により、液溜室7を永久電流スイッチ4と隣接する高熱伝導体5に接触させる。これにより、液溜室7内の凝縮液が沸騰して永久電流スイッチ4の冷却ができるので、永久電流スイッチ4を高速に冷却でき、超電導コイル1の励磁時間、すなわち永久電流スイッチ4を短時間に「ON」状態することできる。この永久電流スイッチ4の切り替え時間の短縮化により励磁に要する時間が更に短くすることができ、励磁時間におけるヒータ加熱エネルギの低減で冷凍機の運転コストを下げることができる。
<第2の実施形態>
本発明の超電導磁石の第2の実施形態を図4を用いて説明する。図1と同じ構成には同一の符号を示している。以下の実施形態においても同様とする。
図4は本実施形態の超電導磁石の断面図である。
図4に示すように、本実施形態の超電導磁石は、液溜室7の液容積が小さく消費液質量が足りない場合を想定して、第2液溜室80を設けた形態である。
第2液溜室80は液溜室7と凝縮器11との間に設けられている。また、第2液溜室80は低温側高熱伝導体3の上の第2液溜室用高熱伝導体81の上端側に設置されている。
凝縮器11と第2液溜室80とを連通する第1配管14は第2液溜室80への凝縮液の供給管として使用され、第2液溜室80と液溜室7とを連通する第1配管14は第2液溜室80の凝縮液吐出管として用いられている。
逆止弁13はこの第2液溜室80の液吐出管と第1螺旋管141の上流側の第1配管14に設けられている。
その他の構成は、第1の実施形態の超電導磁石と略同じであり、詳細は省略する。
本発明の超電導磁石の第2の実施形態においても、前述した超電導磁石の第1の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。
また、凝縮液を溜める空間を液溜室7と第2液溜室80との2つに分離することで、液溜室7を小型化できる。更に、この小型化で液溜室7の上下方向の移動がより容易になるとの効果がある。
<第3の実施形態>
本発明の超電導磁石の第3の実施形態を図5乃至図7を用いて説明する。
図5は本実施形態の超電導磁石の液溜室付近の断面図、図6は図5の一部拡大図、図7は沸騰特性図である。
図5および図6に示すように、本実施形態の超電導磁石は、液溜室7の底板71の液溜室7側に膜70が設けられている。底板71は、高熱伝導の銅を材質としている。
膜70はエポキシ系の高分子膜で、その熱伝導率は温度4Kで室温の約1/10まで低下する。この膜70は底板71にエポキシ樹脂膜を塗布して固めたものである。
なお、液溜室7の底板71の液溜室7側には、膜70の代わりに箔を設けることができる。この箔は、10μm〜500μmの厚みのステンレス製の薄い板である。ステンレス箔は、エポキシ系の接着剤で底板71の表面に固定する。
その他の構成は、第1の実施形態の超電導磁石と略同じであり、詳細は省略する。
図7は、底板上に膜や箔がない無処理の底板と、膜や箔を設けた場合の沸騰特性である。横軸は底板と液温の温度差ΔTのlogスケールで、縦軸は熱流束のlogスケールである。無処理面は実線と点線の細い線で表した。また、処理面は実線と点線の太い線で表した。無処理面のA−Bは核沸騰領域、B−Cは膜沸騰(C−C’)と核沸騰の間の遷移領域を表している。膜又は箔付面のA−B’は核沸騰領域で、B’−C’は遷移領域を表している。
図7に示すように、各面の核沸騰領域に熱流束の最大値がある。また膜又は箔付面の熱流束最大値は無処理面の温度差ΔTより大きい。その理由について図7を参照して以下説明する。
膜又は箔付面では膜や箔の熱抵抗が熱量の増加とともに温度差ΔTに加算されるので、底板71での最大熱流束は無処理面の温度差ΔTの場合の最大熱流束より大きくなる。ある温度差Pのとき、処理した面の核沸騰領域(A−B’)の熱流束は無処理面の遷移沸騰領域(B−C)の熱流束に比べて高くなる。このため、核沸騰領域に遷移するまでに時間がかかるため、長時間に渡って核沸騰領域での冷却が可能となり、冷却速度の更なる高速化が可能となる。
本発明の超電導磁石の第3の実施形態においても、前述した超電導磁石の第1の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。
また、液溜室7の底板71の液溜室7側に膜または箔を設けたことにより、長時間に渡って核沸騰領域での冷却が可能となり、冷却速度の更なる高速化が可能となる。
<第4の実施形態>
本発明の超電導磁石の第4の実施形態を図8および図9を用いて説明する。
図8は本実施形態の超電導磁石の断面図、図9は本実施形態の冷凍機および熱交換器周りの部品を示した鳥瞰図である。
図8において、低温側高熱伝導体3の位置より鉛直方向下方に凝縮液溜室700が設けられている。この凝縮液溜室700は、永久電流スイッチ4を冷却する液溜室7に重力で凝縮液を供給するために、液溜室7の位置を凝縮液溜室700や低温側高熱伝導体3の位置よりさらに低く設置されている。凝縮液溜室700内部には、凝縮用熱交換器701が設置されている。
凝縮用熱交換器701を冷凍機2と接続した構造について図9を使って説明する。冷凍機2の第2ステージ22に設置した凝縮用熱交換器701には多数のフィンが設けられている。凝縮用熱交換器701と低温側高熱伝導体3との接触部分には、表側および裏側にインジウム箔702が設けられている。表側のインジウム箔702は第2ステージ22と低温側高熱伝導体3との間の真空リークを防止するための箔であり、裏側のインジウム箔702は低温側高熱伝導体3と凝縮液溜室700との間の真空リークを防止するための箔である。
また、真空容器16外部のマイクロメータヘッド17の操作により液溜室7の位置を上下に移動させることは第1の実施形態と同様である。液溜室7が高熱伝導体5と接触していない状態であっても、永久電流スイッチ4および巻き枠41、高熱伝導体5の温度を低温側高熱伝導体3の温度とほぼ等しい温度にするために、本実施形態では低温側高熱伝導体3を掘り込んで、その中に液溜室7、永久電流スイッチ4、巻き枠41、高熱伝導体5を設置している。
その他の構成は、第1の実施形態の超電導磁石と略同じであり、詳細は省略する。
本実施形態では、ガスはガスボンベ8、そしてガス室10から第1配管14により冷凍機2の第1ステージ21を経由して凝縮液溜室700に供給される。第1ステージ21を通ったガスは冷却されて、凝縮用熱交換器701でガスが液化される。凝縮液は凝縮液溜室700と逆止弁13、逆止弁13と第1螺旋管141を結んだ第1配管14を通って液溜室7に供給される。液溜室7のガス吐出管の働きを担う第2配管15は第1の実施形態と同じである。
本発明の超電導磁石の第4の実施形態においても、前述した超電導磁石の第1の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。
また、凝縮用熱交換器701を冷凍機2の第2ステージ22と直付けすることにより凝縮用熱交換器701を最低温度で使用できる。凝縮液溜室700内のガス温度Tgと熱交換器温度Twとの温度差(Tg−Tw)が大きく取れるので液化効率の高い凝縮器となる。また、逆に、温度差が大きくとれるので凝縮用熱交換器701のフィンの伝熱面積を小さくして凝縮熱交換器701および凝縮液溜室700の小型化が図れる、との効果も奏する。
<第5の実施形態>
これまで述べてきた第1乃至第4の実施形態の超電導磁石は人体の撮像装置として使用されているMRI用超電導磁石、又は、分子構造の構造解析として利用されているNMR用超電導磁石に応用できる。
以下、図10を参照して、本発明のMRI装置の実施形態の一例を説明する。
図10は超電導磁石を備えたオープン型MRI装置の外観図である。
図10に示すように、MRI装置において、コイル型静磁場を発生する超電導磁石は上部真空容器219、下部真空容器220に格納され、その間に上下方向の均一磁界を発生させている。患者223は、乗降台224の寝台225により、上部遮容器221と下部遮容器222の間の空間に搬送される。
なお、図10に示すようなMRI装置に限られず、NMR装置の超電導磁石に第1乃至第4の実施形態の超電導磁石を搭載することができる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
1…超電導コイル、
2…冷凍機、
3…低温側高熱伝導体、
4…永久電流スイッチ、
5…高熱伝導体、
6…断熱材、
7…液溜室、
8…ガスボンベ、
9…圧力調整弁、
10…ガス室、
11…凝縮器、
12…熱シールド、
13…逆止弁、
14…第1配管、
15…第2配管、
17…マイクロメータヘッド、
19…高温側伝達部、
21…第1ステージ、
22…第2ステージ、
24…断熱支持体、
25…第2逆止弁、
41…巻き枠、
42…超電導線、
43…ヒータ、
70…膜又は箔、
700…凝縮液溜室、
701…凝縮用熱交換器、
702…インジウム箔。

Claims (10)

  1. 冷凍機と、
    真空容器と、
    この真空容器内部に格納された熱伝導体と、
    この熱伝導体を介して前記冷凍機と熱的に連結され、かつ、前記真空容器内部に格納された超電導コイルを有する永久電流スイッチと、
    液溜室と、
    凝縮器と、
    前記真空容器外部から前記凝縮器へガスを供給し、前記凝縮器で凝縮された前記ガスの凝縮液を前記液溜室へ給する第1配管と、
    前記液溜室から前記真空容器外部へガスを放出する第2配管と、
    前記液溜室から前記真空容器外部へのガスの流れを抑制するよう前記第1配管に設けられた逆止弁とを備えた
    ことを特徴とする超電導磁石。
  2. 請求項1に記載の超電導磁石において、
    前記永久電流スイッチは、前記真空容器外に導出され、前記液溜室を前記超電導コイルに対して接触する方向と離れる方向に相対的に移動させる移動装置を有する
    ことを特徴とする超電導磁石。
  3. 請求項2に記載の超電導磁石において、
    前記第1配管および前記第2配管は、螺旋状部を有する
    ことを特徴とする超電導磁石。
  4. 請求項1に記載の超電導磁石において、
    前記凝縮器は、冷凍機の第1ステージと熱的に接触した配管であり、この冷凍機の第1ステージと熱的に接触した部分より前記液溜室側で前記熱伝導体に対して熱的に接続された
    ことを特徴とする超電導磁石。
  5. 請求項4に記載の超電導磁石において、
    前記凝縮器は、内面側に溝が設けられた熱伝導部材からなる
    ことを特徴とする超電導磁石。
  6. 請求項1に記載の超電導磁石において、
    前記液溜室と前記凝縮器との間の前記第1配管に、第2液溜室を設けた
    ことを特徴とする超電導磁石。
  7. 請求項1に記載の超電導磁石において、
    前記凝縮器は、前記冷凍機の第2ステージに連結された熱交換器と、この熱交換器の外周側に凝縮した液を溜める液溜室とで構成された
    ことを特徴とする超電導磁石。
  8. 請求項1に記載の超電導磁石において、
    前記液溜室は、前記超電導コイルと接触する部分の内周側に膜または金属箔が設けられた
    ことを特徴とする超電導磁石。
  9. 請求項1に記載の超電導磁石を備えたMRI装置。
  10. 請求項1に記載の超電導磁石を備えたNMR装置。
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