JPWO2019172214A1 - 光ファイバテープ心線、光ユニット、光ファイバケーブル - Google Patents
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Abstract
着色層を有する4心以上の光ファイバ心線を並列に配置してなる光ファイバテープ心線である。着色層の色は、配列方向の一端側に配置された光ファイバ心線の着色層を着色する第1色と、第1色とは異なる色であり、第1色で着色していない他の光ファイバ心線の着色層を着色する第2色と、からなる。第1色で着色される光ファイバ心線の本数と、第2色で着色される光ファイバ心線の本数とが異なる。
Description
本開示は、光ファイバテープ心線、光ユニット、光ファイバケーブルに関する。
本出願は、2018年3月5日出願の日本出願第2018−038695号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
本出願は、2018年3月5日出願の日本出願第2018−038695号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
特許文献1には、光ファイバ心線を並列に配置して一括被覆した光ファイバテープ心線(リボン心線ともいう)を識別するために、一括被覆の色を変更する手法が開示されている。また、特許文献2には、一括被覆にテープ番号を表示する手法が開示されている。
本開示の光ファイバテープ心線は、着色層を有する4心以上の光ファイバ心線を並列に配置してなる光ファイバテープ心線であって、前記着色層の色は、配列方向の一端側に配置された光ファイバ心線の着色層を着色する第1色と、該第1色とは異なる色であり、前記第1色で着色していない他の光ファイバ心線の着色層を着色する第2色と、からなり、前記第1色で着色される光ファイバ心線の本数と、前記第2色で着色される光ファイバ心線の本数とが異なる。
[本開示が解決しようとする課題]
光ファイバは、一般的に光導波路をなすガラスファイバの外側に2層の被覆層が設けられ、その外側にさらに着色層が設けられている。ガラスファイバおよび2層の被覆層からなる光ファイバは、光ファイバ素線とも呼ばれている。光ファイバ素線の外側に、さらに着色層を設けたものが、光ファイバ心線とも呼ばれている。
光ファイバケーブル中の光ファイバは、国際電気標準会議(IEC:International Electro technical Commission)が制定する国際規格などで規定された色(青、橙、緑、茶、灰、白、赤、黒、黄、紫、桃、水の12色)を着色層に付して識別される。
光ファイバは、一般的に光導波路をなすガラスファイバの外側に2層の被覆層が設けられ、その外側にさらに着色層が設けられている。ガラスファイバおよび2層の被覆層からなる光ファイバは、光ファイバ素線とも呼ばれている。光ファイバ素線の外側に、さらに着色層を設けたものが、光ファイバ心線とも呼ばれている。
光ファイバケーブル中の光ファイバは、国際電気標準会議(IEC:International Electro technical Commission)が制定する国際規格などで規定された色(青、橙、緑、茶、灰、白、赤、黒、黄、紫、桃、水の12色)を着色層に付して識別される。
しかし、光ファイバケーブルの多心化等に伴い、光ファイバ心線の色分け以外の手法でも光ファイバを識別する必要が出てきている。
例えば、光ファイバ心線を並列に配置して一括被覆した光ファイバテープ心線(リボン心線ともいう)を識別するために、一括被覆にマーキング(リボンマーキングともいう)を付す、あるいは、特許文献1のように一括被覆の色を変更する、特許文献2のように一括被覆にテープ番号を表示する手法が知られている。
例えば、光ファイバ心線を並列に配置して一括被覆した光ファイバテープ心線(リボン心線ともいう)を識別するために、一括被覆にマーキング(リボンマーキングともいう)を付す、あるいは、特許文献1のように一括被覆の色を変更する、特許文献2のように一括被覆にテープ番号を表示する手法が知られている。
しかしながら、一括被覆上に付すリボンマーキングや特許文献2に記載のテープ番号は、そのままでは着色層の色に埋もれてしまうため、見えにくく、また、一目では判別しにくい、という問題がある。また、特許文献1に記載のような一括被覆の色の変更は、12通りしか変更できないので、光ファイバケーブルの多心化等に対応しにくい。
本開示は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、簡便な方法で識別が容易になる光ファイバテープ心線、光ユニット、光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
[本開示の効果]
本開示によれば、光ファイバテープ心線を、簡便な方法で、容易に識別することができる。また、光ファイバ心線の配列方向も速やかに特定できる。
本開示によれば、光ファイバテープ心線を、簡便な方法で、容易に識別することができる。また、光ファイバ心線の配列方向も速やかに特定できる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
本開示の一態様に係る光ファイバテープ心線は、(1)着色層を有する4心以上の光ファイバ心線を並列に配置してなる光ファイバテープ心線であって、前記着色層の色は、配列方向の一端側に配置された光ファイバ心線の着色層を着色する第1色と、該第1色とは異なる色であり、前記第1色で着色していない他の光ファイバ心線の着色層を着色する第2色と、からなり、前記第1色で着色される光ファイバ心線の本数と、前記第2色で着色される光ファイバ心線の本数とが異なる。第1色と第2色の組み合わせから光ファイバテープ心線を、簡便な方法で、容易に識別することができるとともに、光ファイバ心線の配列方向で見た色が非対称なので、光ファイバ心線の配列方向も速やかに特定できる。
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
本開示の一態様に係る光ファイバテープ心線は、(1)着色層を有する4心以上の光ファイバ心線を並列に配置してなる光ファイバテープ心線であって、前記着色層の色は、配列方向の一端側に配置された光ファイバ心線の着色層を着色する第1色と、該第1色とは異なる色であり、前記第1色で着色していない他の光ファイバ心線の着色層を着色する第2色と、からなり、前記第1色で着色される光ファイバ心線の本数と、前記第2色で着色される光ファイバ心線の本数とが異なる。第1色と第2色の組み合わせから光ファイバテープ心線を、簡便な方法で、容易に識別することができるとともに、光ファイバ心線の配列方向で見た色が非対称なので、光ファイバ心線の配列方向も速やかに特定できる。
(2)本開示の光ファイバテープ心線の一態様では、前記光ファイバテープ心線に対してリボンマーキングを施す。リボンマーキングを施すことで、識別できる光ファイバテープ心線の数を増やすことができる。
(3)本開示の光ファイバテープ心線の一態様では、前記第2色で着色される光ファイバ心線のうち、少なくとも1本の光ファイバ心線の着色層は白色または黒色である。第2色で着色している光ファイバ心線の一部を白色または黒色で着色すれば、識別できる光ファイバテープ心線の数を増やすことができる。
(4)本開示の光ファイバテープ心線の一態様では、前記第2色は、透明色であり、前記光ファイバテープ心線に対してリボンマーキングを施す。第2色を透明色にすれば、光ファイバテープ心線に対してリボンマーキングを付した場合、リボンマーキングを施すことにより、識別できる光ファイバテープ心線の数を増やすことができるとともに、光ファイバテープ心線を裏側から見てもリボンマーキングを容易に認識できる。
本開示の一態様に係る光ユニットは、(5)上記の光ファイバテープ心線が集められた光ユニットである。光ファイバテープ心線の識別容易な光ユニットを提供することができる。
本開示の一態様に係る光ファイバケーブルは、(6)上記の光ファイバテープ心線を収容した光ファイバケーブルである。光ファイバテープ心線の識別容易な光ファイバケーブルを提供することができる。
本開示の一態様に係る光ファイバケーブルは、(6)上記の光ファイバテープ心線を収容した光ファイバケーブルである。光ファイバテープ心線の識別容易な光ファイバケーブルを提供することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照しながら、本開示による光ファイバテープ心線、光ユニット、光ファイバケーブルの好適な実施の形態について説明する。
図1は、本開示の一実施形態による光ファイバケーブルの一例を示す図であり、図2Aは、間欠テープ心線の構造の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本開示による光ファイバテープ心線、光ユニット、光ファイバケーブルの好適な実施の形態について説明する。
図1は、本開示の一実施形態による光ファイバケーブルの一例を示す図であり、図2Aは、間欠テープ心線の構造の一例を示す図である。
図1に示した光ファイバケーブル1は、例えばスロットロッド10と、光ユニット30と、スロットロッド10の周囲に縦添えまたは横巻きで巻かれた押さえ巻きテープ40と、押さえ巻きテープ40の周囲に施されたケーブル外被41とを備えている。
スロットロッド10は、その中心部にテンションメンバ11が埋設されている。テンションメンバ11は、引張りおよび圧縮に対する耐力を有する線材、例えば、鋼線やFRP(Fiber Reinforced Plastics)などが用いられる。
スロットロッド10は、その中心部にテンションメンバ11が埋設されている。テンションメンバ11は、引張りおよび圧縮に対する耐力を有する線材、例えば、鋼線やFRP(Fiber Reinforced Plastics)などが用いられる。
また、スロットロッド10の外周面には、ケーブル長手方向に沿って螺旋状またはSZ状のスロット溝12が複数条(例えば8つ)形成されている。
詳しくは、スロットロッド10は、テンションメンバ11の周囲から放射状に延びた例えば8つのスロットリブ13を有しており、スロットリブ13がスロット溝12を形成し、他のスロット溝12と区分している。なお、スロットリブ13の外周面には、スロット溝12の位置を識別するトレーサマークを設けることも可能である。
詳しくは、スロットロッド10は、テンションメンバ11の周囲から放射状に延びた例えば8つのスロットリブ13を有しており、スロットリブ13がスロット溝12を形成し、他のスロット溝12と区分している。なお、スロットリブ13の外周面には、スロット溝12の位置を識別するトレーサマークを設けることも可能である。
各スロット溝12には、例えば間欠テープ心線20が収容されている。なお、間欠テープ心線20が本開示の光ファイバテープ心線に相当する。
間欠テープ心線とは、複数本の光ファイバ心線が平行一列に配列され、隣り合う光ファイバ心線同士を連結部と非連結部により間欠的に連結してなるものである。図2Aは間欠テープ心線を配列方向に開いた状態を、図2Bは図2AのB−B線矢視断面図をそれぞれ示しており、図示の間欠テープ心線20は、12本の光ファイバ心線F1〜F12が平行に並べられ、2心毎に間欠的に接続されて構成されている例である。
間欠テープ心線とは、複数本の光ファイバ心線が平行一列に配列され、隣り合う光ファイバ心線同士を連結部と非連結部により間欠的に連結してなるものである。図2Aは間欠テープ心線を配列方向に開いた状態を、図2Bは図2AのB−B線矢視断面図をそれぞれ示しており、図示の間欠テープ心線20は、12本の光ファイバ心線F1〜F12が平行に並べられ、2心毎に間欠的に接続されて構成されている例である。
図2Bに示すように、各光ファイバ心線F1〜F12の周囲には、紫外線硬化樹脂等によるテープ被覆24が設けられ、例えば2心を一体化した心線同士が連結部22と非連結部23により間欠的に連結されている。連結部22では、テープ被覆24が連結されており、非連結部23では、隣り合うテープ被覆24が連結されずに分離している。なお、間欠テープ心線は、2心毎に連結部と非連結部を設けなくてもよく、例えば1心毎に連結部と非連結部で間欠的に連結してもよい。
この間欠テープ心線に収容される各光ファイバ心線F1〜F12は、例えば、標準外径125μmのガラスファイバに被覆外径が250μm前後の被覆を施した光ファイバ素線と称されるものの外側に、さらに着色層を施したものであるが、これに限られるものでは無く、被覆外径が135μmから220μmの範囲、例えば、165μmや200μm程度の細径ファイバであってもよい。細径ファイバを用いれば、高密度実装がより一層容易になる。
そして、間欠テープ心線20の番号(以下、リボン番号と称す)を容易に識別するために、各光ファイバ心線F1〜F12の着色層を所定の色で着色するが、この点は図3以降で詳述する。
図1に示す光ユニット30は、例えば12心の間欠テープ心線20を複数枚(例えば36枚)集めて螺旋状に撚って形成されており、各スロット溝12に収められる。なお、間欠テープ心線20の撚りは、一方向の螺旋状の他、周期的に反転するSZ状であってもよい。間欠テープ心線20は、一般的なテープ心線に比べて柔軟性を有しており、光ユニット30を間欠テープ心線で構成すれば、スロット溝12内における光ファイバ心線21の占有率を上げることができる。なお、光ユニット30を構成するテープ心線としては、このような間欠テープ心線を用いなくともよく、連結型のテープ心線を用いてもよい。
スロットロッド10は、光ユニット30が飛び出さないように押さえ巻きテープ40で巻かれ、最外周形状が円形にまとめられている。
押さえ巻きテープ40は、例えば、不織布をテープ状に形成したものや、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の基材と不織布とを貼り合わせたもの等が用いられる。なお、押さえ巻きテープに吸水剤(例えば吸水パウダー)を付与してもよい。押さえ巻きテープを吸水層として機能させれば、間欠テープ心線などへの止水が可能になる。
押さえ巻きテープ40は、例えば、不織布をテープ状に形成したものや、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の基材と不織布とを貼り合わせたもの等が用いられる。なお、押さえ巻きテープに吸水剤(例えば吸水パウダー)を付与してもよい。押さえ巻きテープを吸水層として機能させれば、間欠テープ心線などへの止水が可能になる。
押さえ巻きテープ40の外側には、例えばPE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)等の樹脂を押し出し成型したケーブル外被41が設けられている。
(実施例1)
図3は、実施例1の光ファイバテープ心線を説明する図である。
図3に示す間欠テープ心線20は、図2Aで説明した間欠テープ心線20と同様に、間欠テープ心線20の一端(図3の上側)から順に、光ファイバ心線F1〜F12が並べられており、例えば、光ファイバ心線F1〜F3の計3本の着色層が第1色で着色され、光ファイバ心線F4〜F12の計9本の着色層が第2色で着色されている。
図3は、実施例1の光ファイバテープ心線を説明する図である。
図3に示す間欠テープ心線20は、図2Aで説明した間欠テープ心線20と同様に、間欠テープ心線20の一端(図3の上側)から順に、光ファイバ心線F1〜F12が並べられており、例えば、光ファイバ心線F1〜F3の計3本の着色層が第1色で着色され、光ファイバ心線F4〜F12の計9本の着色層が第2色で着色されている。
着色層に付す第1色は、光ファイバ心線に対してIECなどで規定された色であり、例えば、青、橙、緑、茶、灰、白の6色の中から選択される。一方、実施例1では、第2色もIECなどで規定された色であるが、第1色とは異なる色、例えば、赤、黒、黄、紫、桃、水の6色の中から選択される。
そして、図3に示すように、間欠テープ心線20の一端から隣接する3本の光ファイバ心線F1〜F3の着色層を第1色(例えば、青色)とし、残り9本の光ファイバ心線F4〜F12の着色層を第2色(例えば、赤色)とし、青色の着色本数と、赤色の着色本数とは異なっている。これら青色と赤色の組み合わせをリボン番号1に設定し、他の色の組み合わせを別のリボン番号とすることで、リボン番号1の間欠テープ心線20を容易に識別できる。また、青色の配列を光ファイバ心線F1(心線番号1)から始めるように設定すれば、光ファイバ心線F1〜F12の配列方向も特定できる。
次に、光ファイバ心線F1〜F3の着色層を第1色(例えば、橙色)とし、光ファイバ心線F4〜F12の着色層を第2色(例えば、赤色)とし、これら橙色と赤色の組み合わせをリボン番号2とする。また、光ファイバ心線F1〜F3の着色層を第1色(例えば、緑色)とし、光ファイバ心線F4〜F12の着色層を第2色(例えば、赤色)とし、これら緑色と赤色の組み合わせをリボン番号3とする。すなわち、第2色の色を固定し、第1色を青、橙、緑、茶、灰、白色のいずれか1色に設定する。
以下、第1色(例えば、茶色)と第2色(例えば、赤色)の組み合わせをリボン番号4、第1色(例えば、灰色)と第2色(例えば、赤色)の組み合わせをリボン番号5、第1色(例えば、白色)と第2色(例えば、赤色)の組み合わせをリボン番号6とすれば、第1色が青、橙、緑、茶、灰、白色のいずれか1色と、第2色が赤色との組み合わせにより、6通りの光ファイバテープ心線の識別が可能になる。
続いて、第2色を例えば、黒色にすれば、第1色が青、橙、緑、茶、灰、白色のいずれか1色と、第2色が黒色との組み合わせにより、さらに6通りの識別(リボン番号7〜12)が可能になる。また、第2色を例えば、黄色にすれば、第1色が青、橙、緑、茶、灰、白色のいずれか1色と、第2色が黄色との組み合わせにより、さらに6通りの識別(リボン番号13〜18)が可能になる。同様に、第2色を例えば、紫色、桃色、水色の順に変更すれば、それぞれ6通りの識別(リボン番号19〜24、リボン番号25〜30、リボン番号31〜36)が可能になる。
ここで、光ユニット30から所望の間欠テープ心線20を探しやすくするために、例えば、第2色が同じ色(例えば赤色)の間欠テープ心線20を6枚まとめておき、スロット溝12内に収容するのが好ましい。
詳しくは、例えば、リボン番号1の間欠テープ心線20を選ぶ場合を想定する。このリボン番号1は、上記のように、第1色が青色で第2色が赤色の組み合わせである。このため、まず、スロット溝12から、赤色でまとめられた間欠テープ心線20の束を取り出す。次に、取り出した間欠テープ心線20のうち、青色の着色心線を有した間欠テープ心線20を探せば、リボン番号1の間欠テープ心線20を選ぶことができる。そして、この青色の着色心線の一端を心線番号1の心線と特定して接続作業を行う。
詳しくは、例えば、リボン番号1の間欠テープ心線20を選ぶ場合を想定する。このリボン番号1は、上記のように、第1色が青色で第2色が赤色の組み合わせである。このため、まず、スロット溝12から、赤色でまとめられた間欠テープ心線20の束を取り出す。次に、取り出した間欠テープ心線20のうち、青色の着色心線を有した間欠テープ心線20を探せば、リボン番号1の間欠テープ心線20を選ぶことができる。そして、この青色の着色心線の一端を心線番号1の心線と特定して接続作業を行う。
なお、例えば、リボン番号2の間欠テープ心線20を選ぶ場合には、赤色でまとめられた間欠テープ心線20のうち、橙色の着色心線を有した間欠テープ心線20を探せばよい。また、例えば、リボン番号7の間欠テープ心線20を選ぶ場合には、黒色でまとめられた間欠テープ心線20を探し、その中から青色の着色心線を有した間欠テープ心線20を探せばよい。同様に、例えば、リボン番号13の間欠テープ心線20を選ぶ場合には、黄色でまとまった間欠テープ心線20を探し、その中から青色の着色心線を有した間欠テープ心線20を探せばよい。
このように、第1色と第2色との組み合わせから、計36通りの間欠テープ心線20を容易に識別することができる。また、光ファイバ心線F1〜F12の配列方向(テープ幅方向)で見た色を左側と右側とで非対称にしており、第1色で着色した光ファイバ心線F1〜F3の本数と第2色で着色した光ファイバ心線F4〜F12の本数とが同じではないので、光ファイバ心線F1〜F12の配列方向も速やかに特定できる。
さらに、第1,2色をIEC等で規定された色にすれば、従前の装置等を使用して着色できる。
なお、実施例1では、第1色の着色本数を3本、第2色の着色本数を9本にする例で説明した。しかし、本開示はこの例に限定されず、第1色の着色本数と第2色の着色本数とが異なればよい。つまり、例えば、第1色の着色本数を5本、第2色の着色本数を7本としてもよく、第1色の着色本数を7本、第2色の着色本数を5本としてもよい。但し、第1色(または第2色)で着色した本数が1本だけだと、第1色の色を認識することが難しく、また、第1色と第2色で着色された本数が同程度であると、配列方向を特定しにくくなるので、第1色(または第2色)で着色する本数は、12心の光ファイバテープ心線の場合、3本程度とすることが好ましい。
また、実施例1では12心の間欠テープ心線20の例を挙げて説明したが、本開示はこの例に限定されない。例えば、4心〜36心の間欠テープ心線にも適用できる。一例として、光ファイバ心線F1〜F4の4心の間欠テープ心線の場合、例えば光ファイバ心線F1を青色で、光ファイバ心線F2〜F4を赤色で着色したものをテープ番号1にし、上記同様の色の組み合わせにすれば、計36通りの4心間欠テープ心線を容易に識別することができる。
また、実施例1では12心の間欠テープ心線20の例を挙げて説明したが、本開示はこの例に限定されない。例えば、4心〜36心の間欠テープ心線にも適用できる。一例として、光ファイバ心線F1〜F4の4心の間欠テープ心線の場合、例えば光ファイバ心線F1を青色で、光ファイバ心線F2〜F4を赤色で着色したものをテープ番号1にし、上記同様の色の組み合わせにすれば、計36通りの4心間欠テープ心線を容易に識別することができる。
(実施例2)
図4A、図4Bは、実施例2の光ファイバテープ心線を説明する図である。
実施例1では、計36通りの識別が可能になるが、識別数をさらに増やしたい場合には、さらにマーキングを施してもよい。
図4A、図4Bは、実施例2の光ファイバテープ心線を説明する図である。
実施例1では、計36通りの識別が可能になるが、識別数をさらに増やしたい場合には、さらにマーキングを施してもよい。
具体的には、図4Aに示すように、光ファイバ心線F1〜F3の着色層については、実施例1と同様に、第1色(青、橙、緑、茶、灰、白のいずれか1色)で着色し、残り8本の光ファイバ心線F4〜F12の着色層は、第2色(赤、黒、黄、紫、桃、水のいずれか1色)で着色するが、さらに、図2Bで説明したテープ被覆24にリボンマーキングM1(細いバー1本)を加えている。
そして、図4Aに示すように、間欠テープ心線20の一端から隣接する3本の光ファイバ心線F1〜F3の着色層を第1色(例えば、青色)とし、残り9本の光ファイバ心線F4〜F12の着色層を第2色(例えば、赤色)とし、これら青色と赤色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号1とする。
そして、図4Aに示すように、間欠テープ心線20の一端から隣接する3本の光ファイバ心線F1〜F3の着色層を第1色(例えば、青色)とし、残り9本の光ファイバ心線F4〜F12の着色層を第2色(例えば、赤色)とし、これら青色と赤色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号1とする。
同様に、実施例1の色の組み合わせに対し、リボンマーキングM1を組み合わせれば、さらに36通りの識別が可能になる。
また、図4Bに示すように、図2Bで説明したテープ被覆24にリボンマーキングM2(細いバー2本)を加えれば、さらに36通りの識別が可能になる。
また、図示は省略するが、リボンマーキングM3(細いバー3本)を加えれば、さらに36通りの識別が可能になる。同様に、リボンマーキングM4(細いバー4本)、リボンマーキングM5(太いバー1本)、リボンマーキングM6(太いバー1本と細いバー1本)の順に加えれば、さらに36通りずつの識別数を増やせる。
また、図4Bに示すように、図2Bで説明したテープ被覆24にリボンマーキングM2(細いバー2本)を加えれば、さらに36通りの識別が可能になる。
また、図示は省略するが、リボンマーキングM3(細いバー3本)を加えれば、さらに36通りの識別が可能になる。同様に、リボンマーキングM4(細いバー4本)、リボンマーキングM5(太いバー1本)、リボンマーキングM6(太いバー1本と細いバー1本)の順に加えれば、さらに36通りずつの識別数を増やせる。
このように、リボンマーキングM1−M6と組み合わせることにより、リボンマーキングなしの場合と合わせ、計252通りの間欠テープ心線20を容易に識別することができる。
実施例1と同様に、光ファイバ心線F1〜F12の配列方向が非対称なので、光ファイバ心線F1〜F12の配列方向も速やかに特定できる。また、色が2色しかないので、リボンマーキングの種類が6種類程度であれば、リボンマーキングの識別もしやすい。
実施例1と同様に、光ファイバ心線F1〜F12の配列方向が非対称なので、光ファイバ心線F1〜F12の配列方向も速やかに特定できる。また、色が2色しかないので、リボンマーキングの種類が6種類程度であれば、リボンマーキングの識別もしやすい。
(実施例3)
図5A、図5Bは、実施例3の光ファイバテープ心線を説明する図である。
実施例1では、計36通りの識別が可能になる。しかし、識別数をさらに増やしたい場合には、第2色で着色した着色心線のうち、少なくとも1本の光ファイバ心線の着色層を白色または黒色で着色すればよい。
図5A、図5Bは、実施例3の光ファイバテープ心線を説明する図である。
実施例1では、計36通りの識別が可能になる。しかし、識別数をさらに増やしたい場合には、第2色で着色した着色心線のうち、少なくとも1本の光ファイバ心線の着色層を白色または黒色で着色すればよい。
詳しくは、図5Aに示すように、光ファイバ心線F1〜F3の着色層については、実施例1と同様に、第1色(青、橙、緑、茶、灰、白のいずれか1色)で着色し、残り8本の光ファイバ心線F4〜F12の着色層は主に第2色(赤、黒、黄、紫、桃、水のいずれか1色)で着色するが、本実施例では、第2色で着色された光ファイバ心線の真ん中、光ファイバ心線F8(心線番号8)の着色層を白色で着色している。この場合、光ファイバ心線F8は、第2色(例えば、赤色)の光ファイバ心線F4〜F7、F9〜F12とは異なる色になり、これら青色と赤色と白色の組み合わせをリボン番号37とする。
また、第1色(例えば、橙色)と第2色(例えば、赤色)と心線番号8が白色の組み合わせをリボン番号38、第1色(例えば、緑色)と第2色(例えば、赤色)と心線番号8が白色の組み合わせをリボン番号39、第1色(例えば、茶色)と第2色(例えば、赤色)と心線番号8が白色の組み合わせをリボン番号40、第1色(例えば、灰色)と第2色(例えば、赤色)と心線番号8が白色の組み合わせをリボン番号41、第1色(例えば、白色)と第2色(例えば、赤色)と心線番号8が白色の組み合わせをリボン番号42とすれば、第1色が青、橙、緑、茶、灰、白色のいずれか1色と、第2色が赤色と、心線番号8が白色との組み合わせにより、さらに6通りの識別が可能になる。
続いて、第2色を例えば、黒色にすれば、第1色が青、橙、緑、茶、灰、白色のいずれか1色と、第2色が黒色と、心線番号8が白色との組み合わせにより、さらに6通りの識別(リボン番号43〜48)が可能になる。また、第2色を例えば、黄色にすれば、第1色が青、橙、緑、茶、灰、白色のいずれか1色と、第2色が黄色と、心線番号8が白色との組み合わせにより、さらに6通りの識別(リボン番号49〜54)が可能になる。同様に、第2色を例えば、紫色、桃色、水色の順に変更すれば、それぞれ6通りの識別(リボン番号54〜60、リボン番号61〜66、リボン番号67〜72)が可能になる。
このように、実施例1の色の組み合わせに加え、第2色の着色心線中の白色との組み合わせから、実施例1よりもさらに36通り多くの識別が可能になるため、計72通りの間欠テープ心線20を容易に識別することができる。
また、図5Bに示すように、例えば光ファイバ心線F8(心線番号8)を黒色で着色してもよい。この場合には、第1色が青、橙、緑、茶、灰、黒色のいずれか1色と、第2色が赤、白、黄、紫、桃、水色のいずれか1色と、心線番号8が黒色との組み合わせにより、図5Aの場合と同様、計72通りの間欠テープ心線20を容易に識別することができる。
また、実施例3では、心線番号8の1本だけを白色または黒色にした例で説明したが、例えば、心線番号7,8の2本や心線番号7〜9の3本を白色または黒色にしてもよい。
また、実施例3では、心線番号8の1本だけを白色または黒色にした例で説明したが、例えば、心線番号7,8の2本や心線番号7〜9の3本を白色または黒色にしてもよい。
(実施例4)
図6A、図6Bは、実施例4の光ファイバテープ心線を説明する図である。
実施例1では、計36通りの識別が可能になるが、識別数をさらに増やしたい場合には、実施例2のように、実施例1の色の組み合わせに対し、さらにマーキングを施すことにより実現することができる。
実施例4は、マーキングを施すことにより識別数を増やすとともに、マーキングの視認性も高めるようにした例である。
具体的には、図6Aに示すように、光ファイバ心線F1〜F3の着色層は、第1色(青、橙、緑、茶、灰、白、赤、黒、黄、紫、桃、水のいずれか1色)で着色し、残り8本の光ファイバ心線F4〜F12の着色層は、第2色(透明色)で着色し、図2Bで説明したテープ被覆24にリボンマーキングM1(細いバー1本)を加えている。これら青色と透明色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号1とする。
図6A、図6Bは、実施例4の光ファイバテープ心線を説明する図である。
実施例1では、計36通りの識別が可能になるが、識別数をさらに増やしたい場合には、実施例2のように、実施例1の色の組み合わせに対し、さらにマーキングを施すことにより実現することができる。
実施例4は、マーキングを施すことにより識別数を増やすとともに、マーキングの視認性も高めるようにした例である。
具体的には、図6Aに示すように、光ファイバ心線F1〜F3の着色層は、第1色(青、橙、緑、茶、灰、白、赤、黒、黄、紫、桃、水のいずれか1色)で着色し、残り8本の光ファイバ心線F4〜F12の着色層は、第2色(透明色)で着色し、図2Bで説明したテープ被覆24にリボンマーキングM1(細いバー1本)を加えている。これら青色と透明色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号1とする。
次に、光ファイバ心線F1〜F3の着色層を第1色(例えば、橙色)で着色し、光ファイバ心線F4〜F12の着色層を透明色で着色し、リボンマーキングM1を加えた組み合わせをリボン番号2とする。また、光ファイバ心線F1〜F3の着色層を第1色(例えば、緑色)で、光ファイバ心線F4〜F12の着色層を透明色で着色し、リボンマーキングM1を加えた組み合わせをリボン番号3とする。
以下、第1色(例えば、茶色)と透明色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号4、第1色(例えば、灰色)と透明色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号5、第1色(例えば、白色)と透明色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号6、第1色(例えば、赤色)と透明色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号7、第1色(例えば、黒色)と透明色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号8、第1色(例えば、黄色)と透明色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号9、第1色(例えば、紫色)と透明色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号10、第1色(例えば、桃色)と透明色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号11、第1色(例えば、水色)と透明色とリボンマーキングM1の組み合わせをリボン番号12とすれば、青、橙、緑、茶、灰、白、赤、黒、黄、紫、桃、水色のいずれか1色と、透明色とリボンマーキングM1の組み合わせにより、12通りの識別が可能になる。
続いて、図6Bに示すように、図2Bで説明したテープ被覆24にリボンマーキングM2(細いバー2本)を加えれば、青、橙、緑、茶、灰、白、赤、黒、黄、紫、桃、水色のいずれか1色と、透明色との組み合わせにより、さらに12通りの識別が可能になる。
また、図示は省略するが、リボンマーキングM3(細いバー3本)を加えれば、青、橙、緑、茶、灰、白、赤、黒、黄、紫、桃、水色のいずれか1色と、透明色との組み合わせにより、さらに12通りの識別が可能になる。同様に、リボンマーキングM4(細いバー4本)、リボンマーキングM5(太いバー1本)、リボンマーキングM6(太いバー1本と細いバー1本)の順に加えれば、さらに12通りずつの識別数を増やせる。
また、図示は省略するが、リボンマーキングM3(細いバー3本)を加えれば、青、橙、緑、茶、灰、白、赤、黒、黄、紫、桃、水色のいずれか1色と、透明色との組み合わせにより、さらに12通りの識別が可能になる。同様に、リボンマーキングM4(細いバー4本)、リボンマーキングM5(太いバー1本)、リボンマーキングM6(太いバー1本と細いバー1本)の順に加えれば、さらに12通りずつの識別数を増やせる。
このように、リボンマーキングM1−M6との組み合わせから、リボンマーキングなしの場合と合わせ、計84通りの間欠テープ心線20を容易に識別することができる。なお、第2色が着色されていると、リボンマーキングM1−M6が識別しにくいこともあるが、実施例4では第2色を透明色にしているので、リボンマーキングM1−M6を付した場合、間欠テープ心線20を裏側から見てもリボンマーキングM1−M6を容易に認識できる。また、リボンマーキングが6種類程度であれば、リボンマーキングの識別もしやすい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…光ファイバケーブル、10…スロットロッド、11…テンションメンバ、12…スロット溝、13…スロットリブ、20…間欠テープ心線、22…連結部、23…非連結部、24…テープ被覆、30…光ユニット、40…押さえ巻きテープ、41…ケーブル外被、F1〜F12…光ファイバ心線、M1,M2…リボンマーキング。
Claims (6)
- 着色層を有する4心以上の光ファイバ心線を並列に配置してなる光ファイバテープ心線であって、
前記着色層の色は、配列方向の一端側に配置された光ファイバ心線の着色層を着色する第1色と、該第1色とは異なる色であり、前記第1色で着色していない他の光ファイバ心線の着色層を着色する第2色と、からなり、
前記第1色で着色される光ファイバ心線の本数と、前記第2色で着色される光ファイバ心線の本数とが異なる、光ファイバテープ心線。 - 前記光ファイバテープ心線に対してリボンマーキングを施す、請求項1に記載の光ファイバテープ心線。
- 前記第2色で着色される光ファイバ心線のうち、少なくとも1本の光ファイバ心線の着色層は白色または黒色である、請求項1または請求項2に記載の光ファイバテープ心線。
- 前記第2色は、透明色であり、
前記光ファイバテープ心線に対してリボンマーキングを施す、請求項1に記載の光ファイバテープ心線。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線が集められた光ユニット。
- 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線を収容した光ファイバケーブル。
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