JP2005300698A - スロット型光ケーブル及び光ケーブル。 - Google Patents
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Abstract
【課題】 端末処理作業を容易に行うことができ作業性を向上させることができるとともに、端末処理作業時に光ファイバテープ心線を傷つけるという不具合を低減させることができるスロット型光ケーブルを提供する。
【解決手段】 スロット型光ケーブル1は、長手方向に形成されたスロット6を有するスペーサ3の前記スロット6に、光ファイバテープ心線8を樹脂被覆体10で被覆してなる光ファイバコード7を収容して構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】 スロット型光ケーブル1は、長手方向に形成されたスロット6を有するスペーサ3の前記スロット6に、光ファイバテープ心線8を樹脂被覆体10で被覆してなる光ファイバコード7を収容して構成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光ファイバテープ心線を複数まとめてケーブル化したスロット型光ケーブル及び光ケーブルに関する。
光ファイバ素線を複数本平行に並べその上に樹脂を一括被覆してなる光ファイバテープ心線を複数まとめてケーブル化した光ケーブルとして、スロット型光ケーブルが知られている。このスロット型光ケーブルは、中心部にテンションメンバを有する樹脂製のスペーサに、複数のスロットを長手方向に形成し、該スロット内に前記光ファイバ心線を収容してその上に押さえ巻きテープを施し、さらにその上に外被を施して構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
このように構成されたスロット型光ケーブルにおいては、各光ファイバテープ心線を分岐して種々の機器類に接続するため、次のような端末処理を行うことが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
すなわち、先ず、前記外被及び押さえ巻きテープを剥いて、スペーサのスロット内に収容されている光ファイバテープ心線を取り出す。そして、取り出した光ファイバテープ心線を保護被覆するため、各光ファイバテープ心線にチューブ状の樹脂被覆体を被覆して光ファイバコードを形成し、該光ファイバコードの先端にコネクタを接続するとともに、光ファイバテープ心線を取り出した基端部分であるスロット型光ケーブルの端部に、保護のための円筒状の成端部材を被せ、該成端部材の中空部に樹脂を充填して成端部を形成する。
特開2002−202444号公報(第3頁、第1図)
特開平9−159890号公報(第2頁、第1−2図)
しかしながら、このような端末処理作業を行うのは煩雑であり、また、スペーサのスロット内から取り出した保護被覆を行う前の光ファイバテープ心線は、上記のような端末処理作業を行う際に傷つき易い。そして、このように光ファイバテープ心線は傷付き易いことから、作業者は傷を付けないよう注意を払って作業を行う必要がある。
さらに、前記円筒状の成端部材を被せ該成端部材の中空部に樹脂を充填した後に、光ファイバテープ心線を傷つけてしまった場合、その端末処理部分は用いることができなくなり、再度新たに前記成端部材を被せてその中空部に樹脂を充填して端末処理を行わなければならず、作業効率が悪い。
また、成端部材の外径は、スロット型光ケーブルの外径に比べて大きなものとなっており、端末処理部分の外径が大きくなってしまうことから、ケーブル配線時の取り回し効率が良好ではない。
本発明の目的は、端末処理作業を容易に行うことができ作業性を向上させることができるとともに、端末処理作業時に光ファイバテープ心線を傷つけるという不具合を低減させることができるスロット型光ケーブル及び光ケーブルを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、長手方向に形成されたスロットを有するスペーサの前記スロットに、光ファイバテープ心線を樹脂被覆体で被覆してなる光ファイバコードを収容したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、光ファイバテープ心線を複数まとめてケーブル化した光ケーブルであって、前記光ファイバテープ心線の上に介在を介してシースを施し断面略円形状に形成してなる光ファイバコードを、テンションメンバの外周に複数本撚り合わせ、該撚り合わせた複数本の光ファイバコードの上に外被を施してなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記スロット内には、光ファイバテープ心線を樹脂被覆体で被覆してなる光ファイバコードが収容され、光ファイバテープ心線は樹脂被覆体によって保護されている。したがって、スロット型光ケーブルの端末処理作業は、スロットから光ファイバコードを取り出すだけで行うことが可能であり、新たに樹脂被覆体を被覆したり、光ファイバコードを取り出した基端部分であるスロット型光ケーブルの端部に、保護のための成端部材を被せるたりする必要もない。したがって、端末処理作業を容易に行うことができその作業性を向上させることができる。また、成端部材を使用しないことから、部材数を削減することができ、端末処理部の外径が大きくなってしまうこともない。
また、前記スペーサのスロット内に収容されている光ファイバテープ心線は、樹脂被覆体で被覆されていることから、前記端末処理作業を行う際に、傷付きにくい。
請求項2に記載の発明によれば、光ケーブルの端末処理作業は、前記外被を剥き、テンションメンバの外周に集合撚りされている光ファイバコードの撚りを解くことにより行う。このとき、光ファイバコードは光ファイバテープ心線の上に介在を介してシースを施して形成されているので、光ファイバテープ心線は保護された状態となっており、端末処理作業時に、光ファイバテープ心線に新たに樹脂被覆体を被覆したり、光ファイバコードの撚りを解いた基端部分であるケーブル端部に保護のための成端部材を被せる必要もない。したがって、光ケーブルの端末処理作業は、外被を剥いて光ファイバコードの撚りを解くだけで行うことができることから、端末処理作業を容易に行うことができ作業性を向上させることができる。そして、成端部材を使用しないことから、部材数を削減することができ、端末処理部の外径が大きくなってしまうこともない。
さらに、ケーブル化された光ファイバコードは、その撚りを解くことにより、1本ずつ多方向へ容易に分岐することが可能である。
また、光ファイバテープ心線は、その上に介在を介してシースを施して形成した光ファイバコードの状態でケーブル化されていることから、光ケーブルの端末処理作業を行う際に、前記光ファイバテープ心線が傷付きにくい。
以下、図面を参照して本発明に係るスロット型光ケーブル及び光ケーブルの実施の形態の一例について詳細に説明する。
先ず、本発明に係るスロット型光ケーブルの実施の形態の一例について説明する。
図1は本発明に係るスロット型光ケーブルの実施の形態の一例を示す断面図、図2は図1に示すスロット型光ケーブルの斜視図である。
先ず、本発明に係るスロット型光ケーブルの実施の形態の一例について説明する。
図1は本発明に係るスロット型光ケーブルの実施の形態の一例を示す断面図、図2は図1に示すスロット型光ケーブルの斜視図である。
図において、符号1は、光ファイバテープ心線(後述の符号8)を複数まとめてケーブル化したスロット型光ケーブルを示しており、このスロット型光ケーブル1は、中心部にテンションメンバ2を有するスペーサ3を備え、スペーサ3の上に押さえ巻きテープ4が施され、さらにその上に外被5が施されている。
前記テンションメンバ2は、鋼線又は鋼より線などで構成され、また、前記スペーサ3は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂で構成されている。スペーサ3には、その長手方向に断面略矩形状のスロット6が形成されている。このスロット6は、本例では周方向に等間隔で5本形成されていて、各スロット6には、複数の光ファイバコード7が積層されて収容されている。なお、図においては、光ファイバコード7は、1つのスロット6にのみ図示されており、他の4つのスロット6内に収容された光ファイバコード7は図示省略されている。
光ファイバコード7の構成について詳しく説明すると、この光ファイバコード7は、光ファイバテープ心線8と、この光ファイバテープ心線8の上に芳香族ポリアミド等の繊維の介在9を介して被覆された樹脂被覆体10とで構成されている。
前記光ファイバテープ心線8は、光ファイバ素線11を複数本平行に並べその上に樹脂12を一括被覆して構成されている。前記光ファイバ素線11は、その詳しい構成は図示省略されているが、コアとクラッドよりなる裸光ファイバに樹脂を被覆して構成されている。
光ファイバテープ心線8の上に被覆されている樹脂被覆体10は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂で構成され、光ファイバテープ心線8の上に押し出し被覆することにより形成されている。
符号13は、外被5を引き裂くための引き裂き紐である。なお、図示しないが、スペーサ3には、各スロット6を識別するためのトレーサマークを施してもよい。
以上のように構成されるスロット型光ケーブル1は、スペーサ3に形成された各スロット6内に、所要数の光ファイバコード7を落とし込んでスロット6内に積層状態とした後、スペーサ3の外周に押さえ巻きテープ4を巻回し、さらにその押さえ巻きテープ4の上に外被5を被覆することにより、製造される。
スロット型光ケーブル1のスロット6内に収容されている光ファイバコード7に機器類を接続するための端末処理作業をするにあたっては、先ず、引き裂き紐13で外被5を引き裂いて該外被5を剥いた後、押さえ巻きテープ4を剥く。そして、スロット6内の光ファイバコード7を取り出し、取り出した光ファイバコード7の端末にコネクタを接続する。
以上説明したスロット型光ケーブル1によれば、スペーサ3に形成されたスロット6内には、光ファイバテープ心線8を樹脂被覆体10で被覆してなる光ファイバコード7が収容され、光ファイバテープ心線8は、樹脂被覆体10によって保護されている。このようなことから、スロット型光ケーブル1の端末処理作業は、スロット6内から光ファイバコード7を取り出すだけで行うことが可能であり、端末処理作業時に光ファイバテープ心線8に新たに樹脂被覆体を被覆したり、光ファイバコード7を取り出した基端部分であるスロット型光ケーブル1の端部に、保護のための成端部材を被せる必要はない。したがって、端末処理作業を容易に行うことができその作業性を向上させることができる。また、成端部材を使用しないことから、部材数を削減することができ、端末処理部の外径が大きくなってしまうこともない。
また、スペーサ3のスロット6内に収容されている光ファイバテープ心線8は、樹脂被覆体10で被覆されていることから、前記端末処理作業を行う際に、傷付きにくい。
次に、本発明に係る光ケーブルの実施の形態の一例について説明する。
図3は本発明に係る光ケーブルの実施の形態の一例を示す断面図、図4は図3に示す光ケーブルの斜視図である。
図3は本発明に係る光ケーブルの実施の形態の一例を示す断面図、図4は図3に示す光ケーブルの斜視図である。
図において、符号20は、光ファイバテープ心線(後述の符号25)を複数まとめてケーブル化した光ケーブルを示しており、この光ケーブル20は、中心部にテンションメンバ21を有し、このテンションメンバ21の外周に、光ファイバコード22が複数本撚り合わされている。そして、テンションメンバ21の外周に撚り合わされた複数本の光ファイバコード22の上に押さえ巻きテープ23が施され、更にその上に外被24が施されている。
前記テンションメンバ21は、鋼線又は鋼撚線などの上にポリエチレンの樹脂が被覆されてなり、また、前記光ファイバコード22は、光ファイバテープ心線25の上に介在26を介してシース27を施して構成されている。
前記光ファイバテープ心線25は、前記スロット型光ケーブル1における光ファイバテープ心線8と同様の構成となっており、光ファイバ素線28を複数本平行に並べその上に樹脂29を一括被覆して構成されている。また、前記介在26は、芳香族ポリアミドなどの繊維で形成され、かかる介在26の上のシース27は、ポリエチレンやポリ塩化ビニルなどの合成樹脂で構成されている。
以上のように構成される光ケーブル20は、テンションメンバ21の外周に複数本の光ファイバコード22を撚り合わせ、撚り合わせた複数本の光ファイバコード22の上に押さえ巻きテープ23を巻回し、さらにこの押さえ巻きテープ23の上に外被24を被覆することにより製造される。
光ケーブル20の光ファイバコード22に機器類を接続するための端末処理作業をするにあたっては、先ず、外被24及び押さえ巻きテープ23を剥く。そして、テンションメンバ21の外周に撚り合わされている複数本の光ファイバコード22の撚りを解き、この光ファイバコード22の端末にコネクタを接続する。
以上説明した光ケーブル20によれば、前記光ファイバコード22は光ファイバテープ心線25の上に介在26を介してシース27を施して形成され、光ファイバテープ心線25は被覆が施されて保護された状態となっているので、端末処理作業の際に、光ファイバテープ心線25に、新たに樹脂被覆体を被覆したり、光ファイバコード22の撚りを解いた基端部分である光ケーブル20の端部に保護のための成端部材を被せる必要もない。したがって、光ケーブル20の端末処理作業は、外被24を剥いて光ファイバコード22の撚りを解くだけで行うことができることから、端末処理作業を容易に行うことができ作業性を向上させることができる。そして、成端部材を使用しないことから、部材数を削減することができ、端末処理部の外径が大きくなってしまうこともない。
さらに、ケーブル化された光ファイバコード22は、その撚りを解くことにより、1本ずつ多方向へ容易に分岐することが可能である。
また、光ファイバテープ心線25は、その上に介在26を介してシース27を施して形成した光ファイバコード22の状態でケーブル化されていることから、光ケーブル20の端末処理作業を行う際に、前記光ファイバテープ心線25が傷付きにくい。
1 スロット型光ケーブル
3 スペーサ
6 スロット
7 光ファイバコード
8 光ファイバテープ心線
10 樹脂被覆体
20 光ケーブル
21 テンションメンバ
22 光ファイバコード
24 外被
25 光ファイバテープ心線
26 介在
27 シース
3 スペーサ
6 スロット
7 光ファイバコード
8 光ファイバテープ心線
10 樹脂被覆体
20 光ケーブル
21 テンションメンバ
22 光ファイバコード
24 外被
25 光ファイバテープ心線
26 介在
27 シース
Claims (2)
- 長手方向に形成されたスロットを有するスペーサの前記スロットに、光ファイバテープ心線を樹脂被覆体で被覆してなる光ファイバコードを収容した
ことを特徴とするスロット型光ケーブル。 - 光ファイバテープ心線を複数まとめてケーブル化した光ケーブルであって、
前記光ファイバテープ心線の上に介在を介してシースを施し断面略円形状に形成してなる光ファイバコードを、テンションメンバの外周に複数本撚り合わせ、該撚り合わせた複数本の光ファイバコードの上に外被を施してなる
ことを特徴とする光ケーブル。
Priority Applications (1)
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JP2004113718A JP2005300698A (ja) | 2004-04-08 | 2004-04-08 | スロット型光ケーブル及び光ケーブル。 |
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Cited By (2)
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JP2018173649A (ja) * | 2018-06-13 | 2018-11-08 | エーエフエル・テレコミュニケーションズ・エルエルシー | リボン型光ファイバー構造体を有する円形で小径の光ケーブル |
US10520691B2 (en) | 2012-05-02 | 2019-12-31 | Afl Telecommunications Llc | Round and small diameter optical cables with a ribbon-like optical fiber structure |
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2004
- 2004-04-08 JP JP2004113718A patent/JP2005300698A/ja not_active Withdrawn
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