JP2005331823A - 光ファイバ着色心線、光ファイバ着色テープ心線、光ファイバケーブル、及び光ファイバドロップケーブル - Google Patents

光ファイバ着色心線、光ファイバ着色テープ心線、光ファイバケーブル、及び光ファイバドロップケーブル Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、光ファイバ心線の端末処理の作業性を向上させる光ファイバ着色心線、光ファイバ着色テープ心線、光ファイバケーブル、及び光ファイバドロップケーブルを提供する。
【解決手段】 本発明の光ファイバ着色心線は、光ファイバ心線の外周に着色層が設けられた光ファイバ着色心線であって、着色層は2色以上の色の組合せにより構成される。これにより、人が識別可能な色数の範囲内で、多数本の光ファイバを識別可能に着色することができるので、光ファイバ心線を複数本収納してもそれぞれの識別性が向上し、引いては光ファイバ心線の端末処理の作業性を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光伝送通信に使用される光ファイバ心線、光ファイバテープ心線、光ファイバネットワークの幹線系に使用される光ファイバケーブル、及びクロージャから集合住宅の戸内への引き落しに利用する光ファイバドロップケーブルに関し、特に、識別性の向上及び作業性の向上に寄与する光ファイバ着色心線、光ファイバ着色テープ心線、光ファイバケーブル、及び光ファイバドロップケーブルに関する。
近年の高度情報通信社会の推進に伴い、FTTH(Fiber to the Home)が普及し始めている。FTTHは、図11に示すように、電話局100の末端に設けられたリモート端末108から幹線上に設けられる地下用クロージャ102、架空用クロージャ104を介して各ユーザ宅まで光ファイバを布設し、電話、コンピュータ通信、CATV(ケーブル・テレビや光ネットワークの配線方法)などの通信サービスを統合して提供するネットワークサービスである。
ここで幹線系に用いる光ファイバのことを光ファイバケーブル103と呼び、架空用クロージャ104から各ユーザ宅への引き落しに使用する光ファイバを光ファイバドロップケーブル106という。
次に図12(a)、図12(b)、図13を参照して、上記光ファイバケーブル103と光ファイバドロップケーブル106の具体的な構造を説明する。
図12(a)に示す光ファイバケーブル103aは、断面中心部に配置されたテンションメンバ114と、このテンションメンバ114の周囲を覆いつつ外側面に5つのスロット112を備える円柱形のスロットロッド111と、光ファイバ心線を複数本横一列に並べて二次被覆によりテープ状に加工してなる光ファイバテープ心線113を複数枚重ねてスロット112に収納し、その外周をケーブルシース116で被覆してなるものである。
一方、図12(b)に示す光ファイバケーブル103bは、光ファイバ心線120の状態で収納した場合のケーブル断面図である。
これら光ファイバケーブル103a、bは、複数本束ねられた状態で、マンホールの地下埋設路に埋設されたり、電柱105上に設けられた架空用クロージャ104間に懸架される。
一方、光ファイバドロップケーブル106は、図13に示すように長尺の光ファイバ心線120を挟んでその両側に平行に配置される一対のテンションメンバ121と、このテンションメンバ121と平行且つ一対のテンションメンバ121の断面中心点を結んだ延長線上に配置される支持線122と、これら光ファイバ心線120、テンションメンバ121及び支持線122を一括被覆するケーブルシース123とで構成され、光ファイバ心線120の両側には引き裂き用のノッチ124が設けられている。
このような光ファイバドロップケーブル106は、一方の端が架空用クロージャに接続され、他方がユーザ宅の光成端箱107に接続される。即ち、一方の端の内支持線122が収納されている首部と光ファイバ心線120が収納されている光エレメント部とが分離され、首部は電柱の固定金具に固定され、光エレメント部は予め架空用クロージャ104内に収納されている光ファイバ心線に融着接続される。また他方の端の首部は、ユーザ宅の引き留め具に固定され、光ファイバ心線は光成端箱107に収納されている光ファイバ心線と融着接続される。これにより電話局100からユーザ宅までの通信が可能になる。
ところで、上記光ファイバケーブル103a、b及び光ファイバドロップケーブル106に収納される光ファイバ心線については、近年、被覆除去作業性を考慮して非加熱式リムーバでの被覆除去可能な光ファイバ心線が提案されている(特許文献1)。
この特許文献1に開示されている光ファイバ心線は、光ファイバを被覆する第1及び第2の被覆層と、更にこの外周面を被覆するオーバーコート層とからなり、第2の被覆層の外径は約250μmを有し、オーバーコート層の外径は約500μmを有している。
この光ファイバ心線によれば、オーバーコート層に適用する紫外線硬化型樹脂のヤング率を30MPa以上100MPa以下に設定することで、非加熱式リムーバであっても容易に被覆を除去することができ、作業性を向上させることができるというものである。
ところで上述した光ファイバケーブル103a、bは、複数本の光ファイバ心線を収納しているが、これら光ファイバ心線のそれぞれに目的別の信号を確実に伝送させるには送信側のケーブルと受信側のケーブルを確実に接続させる必要がある。
そこで、光ファイバ心線の外周に着色層を設けることで、光ファイバ心線の識別を行う技術が既に開示されている(特許文献2)。このような光ファイバ心線は、光ファイバ心線の外周に均一な厚さを有する着色層を設け、それに単色色付けを行っている。
特開2003−241033号公報 特開2004−12680号公報
ところで、上述した外径250μmの光ファイバ素線と比較して、外径500μmを有する光ファイバ心線は、クロージャの収納性及び接続の作業性の点から市場で要望視されている。
しかし、外径500μmの光ファイバ心線を複数本含むケーブルは、数十本〜数百本のレベルで光ファイバ心線を収納するため、その識別性の点で問題が生じていた。
即ち、図12(a)に示した従来の光ファイバケーブル103aは、1つのスロット112に光ファイバテープ心線(4心)を5枚積層させて収納するため(即ち20心を収納する)、ケーブルの布設作業を行う際に、収納された複数本の光ファイバテープ心線から目的の光ファイバ心線を探し出すのは容易であるが、図12(b)に示した外径500μmの光ファイバ心線を複数本収納した光ファイバケーブル103bでは、1つのスロット112に20本の光ファイバ心線が収納されており、目的の光ファイバ心線を探し出すのに手間が掛かり、作業効率を低下させている。
一般に、光ファイバ心線の着色層に用いられる着色の種類は十数種類程度であることから、作業者が端末処理の作業速度を低下させずに作業を行うためには、識別できる光ファイバ心線の色は12〜16本程度が限界であるといわれている。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、光ファイバ心線の識別性を向上させることで、光ファイバ心線の端末処理の作業性を向上させる光ファイバ着色心線、光ファイバ着色テープ心線、光ファイバケーブル、及び光ファイバドロップケーブルを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明に係る光ファイバ着色心線は、光ファイバ心線の外周に着色層が設けられた光ファイバ着色心線であって、着色層は、2色以上の色の組合せにより構成されることを要旨とする。
請求項2記載の本発明に係る光ファイバ着色心線は、請求項1記載の光ファイバ着色心線であって、着色層は、延伸方向に垂直な断面において、この着色層を2分割し、第1の着色層と第2の着色層で構成され、第1の着色層と第2の着色層が異なる色で構成されていることを要旨とする。
請求項3記載の本発明に係る光ファイバ着色テープ心線は、請求項1又は2記載の光ファイバ着色心線を用い、この光ファイバ着色心線の延伸方向を揃えて複数本を並列配置し、これらを二次被覆によりテープ状に加工してなることを要旨とする。
請求項4記載の本発明に係る光ファイバケーブルは、断面形状が円形のスロットロッドであって延伸方向に沿って複数個のスロットを備える円柱形のスロットロッドと、請求項1又は2記載の光ファイバ心線、又は請求項3記載の光ファイバテープ心線を複数本集合させてなる集合体とを有し、スロットに集合体を収納し、その外周をケーブルシースで被覆してなることを要旨とする。
請求項5記載の本発明に係る光ファイバドロップケーブルは、請求項1又は2記載の光ファイバ着色心線、又は請求項3記載の光ファイバ着色テープ心線と、光ファイバ着色心線、又は光ファイバ着色テープ心線の延伸方向に沿って光ファイバ着色心線、又は光ファイバ着色テープ心線の両側に配置される抗張力体と、光ファイバ着色心線又は光ファイバ着色テープ心線と抗張力体を被覆するケーブルシースであって、延伸方向に垂直な面内において抗張力体を結ぶ第1方向に直交する第2方向の光ファイバ心線の両側におけるケーブルシースの表面に少なくとも1つのノッチが形成されたケーブルシースとを備えることを要旨とする。
本発明の光ファイバ着色心線によれば、光ファイバ心線の外周に設けられた着色層の色を2色以上の色の組合せで構成することにより、作業者の色識別が可能な範囲内で、多数本の光ファイバから目的の1本の光ファイバの識別性を向上させることができる。これに伴い、作業者の端末処理の作業性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバ着色心線10の断面図である。
この光ファイバ着色心線10は、光ファイバ心線の外周に着色層が設けられた光ファイバ着色心線であって、着色層の配色が2色以上の色の組合せにより構成されることを特徴とする。
ここで本発明の光ファイバ着色心線10の特徴は、これまで単色で構成されていた着色層を2色以上の色を組合せで構成することにより、従来例えば8色で8本を識別していたものを、8色の各組合せにより最大36本まで識別可能にする点にある。これにより人が識別できる色数の範囲内で、単色着色時よりも3倍以上の識別を可能にすることができる。従ってこのような構成によれば、多数本の光ファイバ着色心線10を1つに束ねることができるようになる。
本発明において光ファイバ着色心線10とは、光ファイバ1と、光ファイバ1を被覆する第1の被覆層12及び第2の被覆層13と、この第1及び第2の被覆層12及び13を更に被覆するオーバーコート層(ジャケット層ともいう。)14を備えている。
ここで光ファイバ1とは、一般的には誘電体で構成される光を伝送する繊維であって、裸光ファイバ、光ファイバ素線、光ファイバ心線、光ファイバ着色心線、光ファイバコードの総称を指すが、本実施の形態においては光ファイバ着色心線を指す。
尚、裸光ファイバとは、少なくともコアとクラッドを含む光ファイバであり、その種類には、ガラスコアとガラスクラッドのみからなる2層型、ガラスクラッドの外側に更に石英ガラス層を設けた3層型等があるが、これら層型は使用用途により適宜選択されるものとする。尚、この裸光ファイバの断面外径は125μmである。
一方、光ファイバ素線11とは、上記裸光ファイバにプラスチックの一次被覆を施した光ファイバである。しかし光ファイバ素線11の構成は上記構成に限らず、コアをガラスとしクラッドをプラスチックとしたもの、又はコア及びクラッドを共にプラスチックとしたものであってもよい。尚、このような光ファイバ素線11の断面外径は250μmを有する。
尚、上記一次被覆とは、本実施の形態において第1及び第2の被覆層12及び13に相当する。本実施の形態において第1及び第2の被覆層12及び13は、製造コストの低減と高速化に適した材料として紫外線硬化型樹脂を用いている。しかし第1及び第2の被覆層12及び13の材料はこれに限らず、使用用途に応じてシリコーン樹脂や変性シリコーン樹脂に代替してもよい。
本発明の光ファイバ着色心線10は、この光ファイバ素線11に二次被覆を被せたものである。この二次被覆は本実施の形態においてオーバーコート層14に相当する。このオーバーコート層14も、第1及び第2の被覆層12及び13と同様に、製造コスト面と高速化の観点から紫外線硬化型樹脂を用いている。
また本実施の形態において第1の着色層15aとは、上述した2種類以上の色素で構成されている。一般に人が識別できる色の種類は12〜16種類であるといわれていることから、これらの組合せにより構成されるものとする。具体的な色としては、「青」、「黄」、「緑」、「赤」、「紫」、「白」、「茶」、「黒」・・・等が挙げられる。
尚、本実施の形態においては2色以上としていることから、3色、4色・・・であっても本発明の効果を奏することができる。しかし断面外径が500μmの光ファイバ着色心線の場合には、着色面積が狭いことから2色又は3色程度が作業者の識別性の観点から適当である。また2色以上の色をどのように着色するかは、図1に一例に示したように、外周の半周分で色分けを行う方法が挙げられる。
図2は、上記本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバ着色心線10の変形例を示す図である。
この光ファイバ着色心線17は、上記着色面積の比率を可変させたものである。つまり、図1に示した光ファイバ着色心線10は、第1の着色層15aと第2の着色層15bの着色割合が5:5(半周分ずつ)で構成されていたが、本変形例は、第1及び第2の着色層15a及び15bの着色割合を1:3にしている。
このような構成によれば、一方の着色面積が広くなるので、目的の光ファイバ心線を探すときに、まず着色面積の広い方の色を指標として探し出し、次に選び出された中から他方の色を探せばよい。これにより選択範囲を段階的に絞ることができるので目的の光ファイバ心線を探し易くなる。
尚、上述した着色割合(5:5及び1:3)はこれら割合に限定されるものではなく、他の割合であってもよい。即ち、第1の着色層15aと第2の着色層15bを交互に配色してストライプ状に構成してもよい。このとき一方の巾を太くすれば、上述のように段階的に選択範囲を絞る効果も得ることができる。
また、一方の着色層を光ファイバ心線の延伸方向に沿って一筋に伸びる連続線にすることを基本とし、これに代えて連続線を間欠模様に代替してもよい。これらは使用用途によって適宜設定されるものとする。
次に、図3を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバ着色テープ心線20の構成を説明する。
図3は、上記第1の実施の形態で説明した光ファイバ着色心線10を適用した光ファイバ着色テープ心線20の断面図である。
この光ファイバ着色テープ心線20は、光ファイバ心線の外周に2色以上の色の組合せにより構成される着色層を備える光ファイバ着色心線10を複数本用意し、これらを延伸方向を揃えて並列配置してテープ状に被覆加工したものである。
本発明の光ファイバ着色テープ心線20の特徴は、1本の光ファイバ着色テープ心線20に収納される複数本の光ファイバ着色心線10それぞれに共通する共通色を入れる点にある。即ち、第1の着色層15aを基準色(共通色)とした場合、第2の着色層15bには基準色と同色又は異色とする。
具体的には図3に示すように、4本の光ファイバ着色心線10を用意し、1本のテープ心線に収納する場合に、第1の着色層15aに入るいわゆる基準色を「青」とし、第2の着色層15bに入る色を「青」又は青以外の色として「白」、「茶」、「黒」とする。
このような構成により、光ファイバ着色テープ心線20には、必ず基準色(ここでは「青」)が入るので、複数の光ファイバ着色テープ心線20の束の中から目的の光ファイバ着色心線を見つけ出すときに、この基準色を目印にして大雑把な選択範囲を絞り、更にその選択された中から他方の組合色を指標にして選択肢を絞ることができるようになるので、複数本の光ファイバ着色心線の中から目的の光ファイバ着色心線を容易に見つけ出すことができるようになる。
尚、このとき同じ組合せの配色が、同じテープ心線に収納されないようにする必要がある。即ち、「青」「黄」の組合せに対して、「黄」「青」の組合せのようなケースである。
ところで、このような光ファイバ着色心線10を被覆する被覆21は、例えば熱可塑性樹脂からなり、その色は透明又は半透明である。これにより光ファイバ着色心線10の第1及び第2の着色層15a及び15bの色が被覆21を通して外部から認識可能となる。
上記構成を有する光ファイバ着色テープ心線20によれば、このテープ心線の布設作業において、一方の作業者が電話局100で作業し、他方の作業者がマンホール内で作業する状況において、例えば無線等の通信手段を用いて、まずは一方の作業者が他方の作業者に基準色を伝達し、次に組合色の他方の色を伝達することで、目的の光ファイバ着色心線を相手の作業者に容易且つ確実に伝えることができる。これにより受信者も目的の光ファイバ心線を選び出し易くなる。
次に、図4(a)、(b)を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る光ファイバケーブル30の構成を説明する。
この光ファイバケーブル30は、断面中心部に配置されたテンションメンバ34と、このテンションメンバ34の周囲を覆いつつ外側面に例えば5つのスロット32を備える円柱形のスロットロッド31を少なくとも有し、このスロット32に本発明の光ファイバ着色心線10を複数本束ねて収納した状態で、その外周をケーブルシース35で被覆したものである。
本発明の光ファイバケーブル30の特徴は、1つのスロット32に複数本の光ファイバ着色心線10をバラバラの状態で収納できる点にある。これまで複数本の光ファイバを収納する場合は、テープ化しなければ複数本の光ファイバ心線を収納することができなかった(即ち、塗布できる色数が限られている為、バラバラに収納する場合はその色数分の本数しか収納できない。)。しかし本発明の光ファイバ着色心線10を適用することにより、複数本の光ファイバ心線をバラバラの状態で収納しても心線毎に識別が可能になるのでテープ化せずとも収納することができるようになる。
具体的に図4(b)のスロット拡大図を参照して説明する。スロット32には、光ファイバ着色心線1−1〜1−4、光ファイバ着色心線2−1〜2−4、光ファイバ着色心線3−1〜3−4、光ファイバ着色心線4−1〜4−4、光ファイバ着色心線5−1〜5−4からなる合計20本の光ファイバ着色心線が収納されている。
ここで図5に示す配色表と併せて説明を行う。図5の表中の「ユニット−心線No」は図4(b)に示した心線番号に対応している。また図5表中の「着色A」は図1及び図2に示した「第1の着色層15a」に対応し、「着色B」は同じく「第2の着色層15b」に対応している。
本実施の形態においては、図5に示すように光ファイバ着色心線1−1〜1−4の基準色が「青」、光ファイバ着色心線2−1〜2−4の基準色が「黄」、光ファイバ着色心線3−1〜3−4の基準色が「緑」、光ファイバ着色心線4−1〜4−4の基準色が「赤」、光ファイバ着色心線5−1〜5−4の基準色が「紫」を有している。
従って、光ファイバ着色心線1−1〜1−4には必ず基準色である「青」が入り、その組合色として「青」又は「白」、「茶」、「黒」が配色される。光ファイバ着色心線2−1〜2−4、光ファイバ着色心線3−1〜3−4、光ファイバ着色心線4−1〜4−4、光ファイバ着色心線5−1〜5−4も同様である。
このような光ファイバケーブルによれば、現在地下埋設されている光ファイバケーブルの中には未だに複数の光ファイバ心線を束ねたものやテープ心線のままのものが存在するが、このような状況に対して本発明を以下のように使用することができる。
即ち、相手がテープ心線である場合は、新たに布設する本発明の光ファイバケーブルに収納された1本ずつバラバラの状態で存在する光ファイバ心線を、基準色(例えば「青」)を目印にしてグルーピングし、このグルーピングされた光ファイバ心線を所望の順番に並べ替えて(例えば「青」、「白」、「茶」、「黒」)テープ化し、その後、テープ心線用融着器を用いて既に埋設されているテープ心線と一括融着する。
従ってこのような構成によれば、従来は複数本の中から目的の1本を見つけるのに非常に時間が必要であったが、本発明の光ファイバケーブルを適用することにより、予め光ファイバ着色心線の外周の半分又はそれ以上の領域が基準色で着色されているので見分け易くなる。また、接続先がテープ状であってもバラバラであっても、その状況に応じて適宜テープ化することができるので汎用性が高い。
尚、本実施の形態においては、基準色の種類を5種類(青、黄、緑、赤、紫)としたが、色の種類はこれに限定されるものではない。人の目で識別できる範囲が12〜16種類といわれているので、その範囲内で変更可能である。また同様に、組合せる色の種類(即ち、第2の着色層の色)も上記実施の形態の種類に限定されるものではなく、適宜、視覚認識可能な範囲内で変更可能である。従って最大16種類の色を適用した場合には、136本の着色組合せを提供することができる(2色使いの場合)。
次に、図6(a)、(b)を参照して、本発明の第4の実施の形態に係る光ファイバケーブル37について説明する。
この光ファイバケーブルは、図4に示した光ファイバケーブル30において、バラバラの状態で収納した光ファイバ着色心線に代えて、図3に示した光ファイバ着色テープ心線20を複数枚重ねて収納したものである。
即ち、この光ファイバケーブル30は、断面中心部に配置されたテンションメンバ34と、このテンションメンバ34の周囲を覆いつつ外側面に例えば5つのスロット32を備える円柱形のスロットロッド31と、本発明の光ファイバ着色心線10を並列接続してなる光ファイバ着色テープ心線20を複数枚重ねてスロット32に収納し、その外周をケーブルシース35で被覆してなるものである。
図6(b)に示すように、この光ファイバケーブル37には、複数本の光ファイバ着色心線1−1〜1−4を一列に並列配置させてなる第1の光ファイバ着色テープ心線と、光ファイバ着色心線2−1〜2−4からなる第2の光ファイバ着色テープ心線と、以下同様に光ファイバ着色心線3−1〜3−4からなる第3の光ファイバ着色テープ心線と、光ファイバ着色心線4−1〜4−4からなる第4の光ファイバ着色テープ心線と、光ファイバ着色心線5−1〜5−4からなる第5の光ファイバ着色テープ心線を収納している。以下、第1〜第5の光ファイバ着色テープ心線を、単に第1〜第5のテープ心線と呼ぶ。
ここで示した心線番号も第3の実施の形態と同様に図5に示す表の「ユニット−心線No」に対応している。また表中の「着色A」は「第1の着色層15a」に対応し、「着色B」は「第2の着色層15b」に対応している。
本実施の形態においては、図5に示すように、第1のテープ心線の基準色が「青」、第2のテープ心線の基準色が「黄色」、第3のテープ心線の基準色が「緑」、第4のテープ心線の基準色が「赤」、第5のテープ心線の基準色が「紫」とした。
従って、第1のテープ心線には、必ず基準色である「青」が入り、その組合色として「青」又は「白」、「茶」、「黒」が配色されている。第2〜第5のテープ心線も同様である。
このような光ファイバケーブル30によれば、作業時は、架空用クロージャ104に懸架されたケーブルシース35の端をニッパで切開し、次にスロットロッド31の外側面の長尺方向に刻まれたトレース33を目印にして目的のスロット32を探し出し、そしてスロット32に収納された光ファイバ着色テープ心線20の中から基準色を目印にして目的の光ファイバ着色テープ心線20を取り出して、次いで選択された光ファイバ着色テープ心線20から組合色を指標にして目的の光ファイバ着色心線を取り出すことで、数百本程度収納された光ファイバケーブルの中から目的の1本の光ファイバ心線を取り出すことができる。
次に、図7を参照して、上記第3及び第4の実施の形態に示した光ファイバケーブル30及び37の他の変形例を示す。
この光ファイバケーブル40は、断面中心部に複数本を束ねて構成されるテンションメンバ44と、このテンションメンバ44の周囲を覆いつつ外側面に複数個のスロット42を備える円柱形のスロットロッド41と、光ファイバ着色心線10を複数本束ねて収納する、又は光ファイバ着色心線10を並列接続してテープ状に加工してなる光ファイバ着色テープ心線を複数枚重ねてスロット42に収納し、その外周をWBテープ(防水テープ)46で巻き、更にその外周をケーブルシース45で被覆してなるものである。
このような構成の場合も、収納されている光ファイバ着色心線10又は光ファイバ着色テープ心線20の1本1本に本発明の第1の着色層15aと第2の着色層15bを予め配色させておくことで、目的の1本の光ファイバ着色心線10を見つけ出すことが容易になる。
また更に図8は、図4及び図6に示した光ファイバケーブル30(又は37、以下同様)の更に他の変形例を示す図である。
この光ファイバケーブル50は、断面中心部に複数本を束ねて構成されるテンションメンバ54と、このテンションメンバ54の周囲を囲むように配置される図4に示した光ファイバケーブル30と、これら光ファイバケーブル30の間に光ファイバケーブル30と平行に配置される介在対53と、これらを一括して被覆するケーブルシース55で構成されている。
このような構成を有する光ファイバケーブル50も、本発明の光ファイバ着色心線10を適用することにより、多数本の光ファイバ着色心線10の中から目的の1本の光ファイバ着色心線10を容易に見つけ出し易くなる。
図9は、本発明の第5の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブル60であって、本発明の光ファイバ着色心線10を適用した光ファイバドロップケーブル60の断面図である。
この光ファイバドロップケーブル60は、複数本の光ファイバ着色心線1−1〜1−8を一列に並列配置させてなる光ファイバ着色心線の集合体と、この集合体を固定するために縦添えされるテープ状介在61と、この集合体の配列方向の延長線上であって且つこの配列の両側に設けられるテンションメンバ62と、更にこの延長線上に設けられる支持線63と、上記集合体、テープ状介在61、テンションメンバ62及び支持線63を一括被覆するケーブルシース64と、集合体の配列方向に対して垂直方向のケーブルシース表面に設けられるノッチ66とを備えている。
このような構成によれば、作業者は、架空用クロージャ104から各ユーザ宅の設置された光成端箱に布設した後に、光ファイバドロップケーブル60のノッチ66を切欠きにケーブルシース64を引き裂いて、光ファイバ着色心線10の口出しを行う。光ファイバ着色心線10の着色層には、2色以上の色の組合せにより構成されるユニークな着色が施されているため、これらの中から目的の1本の光ファイバ着色心線10を容易に選び出すことができる。
尚、本実施の形態においては、図9に示すように光ファイバ着色心線の本数を8本としたが、本数はこれに限定されるものではない。また、8本の光ファイバ着色心線の基準色は、共通であっても、或いは4本ずつ2つの集合体毎に共通色を設けるようにしてもよい。これらは使用用途に応じて適宜設定するものとする。
図10は、上記第5の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブル60の変形例である。
この光ファイバドロップケーブル70は、前述した光ファイバドロップケーブル60の断面構成において光ファイバ着色心線1−1〜1−8を横一列に並列配置していたことに代えて、光ファイバ着色心線を4本ずつ並列配置させた集合体を3個用意し、これらを平行に3段積層させたものである。
即ち、この光ファイバドロップケーブル70は、4本の光ファイバ着色心線1a−1〜1a−4を並列配置してなる第1心線層の上に、光ファイバ着色心線1b−1〜1b−4を並列配置してなる第2心線層を平行に積層し、更にその上に同様の構成を有する第3心線層を積層させたものを、ケーブルシース64で一括被覆したものである。
上記構成によれば、光ファイバ着色心線を並列配置してなる第1乃至第3の心線層を平行に積層し、これらの層間又はこれらを一体としてテープ状介在61で挟み込むことで、図9と比較して、更に光ファイバ着色心線を複数本収納することができる。
尚、本実施の形態では、光ファイバ心線層の積層数を三層にしているが、積層数はこれに限らず二層又は四層、又はそれ以上であってもよい。
また更に、上記変形例として、複数層積層させた集合体を90°回転させて収納するようにしてもよい。これにより上記同様の効果が得られると共に、ノッチ66を切り裂いて光ファイバ心線を取り出すときに、テープ状介在61が引き裂き方向に引っ張られるので光ファイバ心線の取り出し性も向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバ着色心線の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバ着色心線の断面図の変形例である。 本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバ着色テープ心線の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光ファイバケーブルの断面図であり、(a)は斜視図、(b)はスロット拡大断面図である。 本発明の光ファイバ着色心線の着色層に付す配色の一例を示す表である。 本発明の第4の実施の形態に係る光ファイバケーブルの断面図であり、(a)は斜視図、(b)はスロット拡大断面図である。 本発明の第3及び第4の実施の形態に係る光ファイバケーブルの変形例を示す図である。 本発明の第3及び第4の実施の形態に係る光ファイバケーブルの他の変形例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブルの断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る光ファイバドロップケーブルの変形例を示す図である。 FTTHの布設構成を示す図である。 光ファイバケーブル103a、bの断面図である。 光ファイバドロップケーブル106の断面図である。
符号の説明
1…光ファイバ
10…光ファイバ着色心線
11…光ファイバ素線
12…第1の被覆層
13…第2の被覆層
14…オーバーコート層
15a…第1の着色層
15b…第2の着色層
17…光ファイバ着色心線
20…光ファイバ着色テープ心線
21…被覆
30、37、40、50…光ファイバケーブル
31、41…スロットロッド
32、42…スロット
33…トレース
34、44、54…テンションメンバ
35、45、55…ケーブルシース
53…介在対
60、70…光ファイバドロップケーブル
61…テープ状介在
62…テンションメンバ
63…支持線
64…ケーブルシース
66…ノッチ

Claims (5)

  1. 光ファイバ心線の外周に着色層が設けられた光ファイバ着色心線であって、
    前記着色層は、2色以上の色の組合せにより構成されることを特徴とする光ファイバ着色心線。
  2. 前記着色層は、延伸方向に垂直な断面において、該着色層を2分割し、第1の着色層と第2の着色層で構成され、前記第1の着色層と前記第2の着色層が異なる色で構成されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ着色心線。
  3. 請求項1又は2記載の光ファイバ着色心線の延伸方向を揃えて複数本を並列配置し、これらを二次被覆によりテープ状に加工してなることを特徴とする光ファイバ着色テープ心線。
  4. 断面形状が円形のスロットロッドであって延伸方向に沿って複数個のスロットを備える円柱形のスロットロッドと、
    請求項1、2記載の光ファイバ心線、請求項3記載の光ファイバテープ心線のいずれか又はこれらの組合せを複数本集合させてなる集合体とを有し、
    前記スロットに前記集合体を収納し、その外周をケーブルシースで被覆してなることを特徴とする光ファイバケーブル。
  5. 請求項1又は2記載の光ファイバ着色心線、又は請求項3記載の光ファイバ着色テープ心線と、
    前記光ファイバ着色心線又は光ファイバ着色テープ心線の延伸方向に沿って光ファイバ着色心線又は光ファイバ着色テープ心線の両側に配置される抗張力体と、
    前記光ファイバ着色心線又は光ファイバ着色テープ心線と前記抗張力体を被覆するケーブルシースであって、前記延伸方向に垂直な面内において前記抗張力体を結ぶ第1方向に直交する第2方向の前記光ファイバ心線の両側におけるケーブルシースの表面に少なくとも1つのノッチが形成されたケーブルシースと、
    を備えることを特徴とする光ファイバドロップケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011132610A1 (ja) * 2010-04-20 2011-10-27 株式会社フジクラ 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル及び配線形態

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