JPWO2019159631A1 - ロータ、モータおよび電動パワーステアリング装置 - Google Patents

ロータ、モータおよび電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

本発明のロータの一つの態様は、中心軸を有するシャフトと、シャフトに固定されるロータコアと、ロータコアの径方向外側面に、周方向に配列して複数設けられるマグネット部と、を備える。ロータコアは、ロータコアの径方向外側面に、周方向に並んで複数配置され、それぞれがマグネット部の径方向内側面と接触する平面部と、ロータコアの径方向外端部に、周方向に互いに間隔をあけて複数配置され、軸方向に延びる空隙部と、を有する。径方向から見て、空隙部は、マグネット部の径方向外側面のうち周方向の中央部以外の部分、および平面部と重なって配置される。

Description

本発明は、ロータ、モータおよび電動パワーステアリング装置に関する。
一般に、モータは、ロータとステータとを有する。特許文献1に記載のロータは、ロータコアと、複数のマグネットと、を有する。マグネットの径方向外側面は、ステータと径方向に隙間をあけて対向する。
特許第5571480号公報
モータの特性を改善するために、マグネットの径方向外側面の曲率を変更することがある。しかしながら、モータの仕様が多種多様になるにつれ、モータの仕様に応じてマグネットの曲率を変更する必要が生じる。その場合、モータの仕様毎に異なる形状の(複数種類の)マグネットを用意しなければならず、モータ製造のコストが増大する。また、マグネットの曲率によっては、マグネットの材料歩留まりが低下する場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みて、マグネット部の径方向外側面の曲率を変えずに、マグネット部の径方向外側面の曲率を変えた場合と同様の作用効果が得られるロータ、モータおよび電動パワーステアリング装置を提供することを目的の一つとする。
本発明のロータの一つの態様は、中心軸を有するシャフトと、前記シャフトに固定されるロータコアと、前記ロータコアの径方向外側面に、周方向に配列して複数設けられるマグネット部と、を備え、前記ロータコアは、前記ロータコアの径方向外側面に、周方向に並んで複数配置され、それぞれが前記マグネット部の径方向内側面と接触する平面部と、前記ロータコアの径方向外端部に、周方向に互いに間隔をあけて複数配置され、軸方向に延びる空隙部と、を有し、径方向から見て、前記空隙部は、前記マグネット部の径方向外側面のうち周方向の中央部以外の部分、および前記平面部と重なって配置される。
また、本発明のモータの一つの態様は、上述のロータと、前記ロータと径方向に隙間をあけて対向するステータと、を備える。
また、本発明の電動パワーステアリング装置の一つの態様は、上述のモータを備える。
本発明の一つの態様のロータ、モータおよび電動パワーステアリング装置によれば、マグネット部の径方向外側面の曲率を変えずに、マグネット部の径方向外側面の曲率を変えた場合と同様の作用効果が得られる。
図1は、一実施形態のロータおよびモータの断面模式図である。 図2は、一実施形態のロータの斜視図である。 図3は、一実施形態のロータのロータコアの斜視図である。 図4は、図1のIV-IV断面の一部を示す部分断面図である。 図5は、図1のV-V断面の一部を示す部分断面図である。 図6は、一実施形態のモータを用いた電動パワーステアリング装置を示す模式図である。 図7は、一実施形態のロータの変形例を示す部分断面図である。 図8は、一実施形態のロータの変形例を示す部分断面図である。 図9は、一実施形態のロータの変形例を示す部分断面図である。
以下の説明においては、中心軸Jの軸方向、すなわち上下方向と平行な方向を単に「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。本実施形態において、上側(+Z)は、軸方向一方側に相当し、下側(−Z)は、軸方向他方側に相当する。モータ10を上から下側に向かって見て、周方向の反時計回りに進む側、すなわち矢印θの向きに進む側を「周方向一方側」と呼ぶ。モータ10を上から下側に向かって見て、周方向の時計回りに進む側、すなわち矢印θの向きと反対方向に進む側を「周方向他方側」と呼ぶ。なお、上下方向、上側および下側とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
図1に示すように、本実施形態のモータ10は、ロータ20と、ステータ30と、ハウジング11と、複数のベアリング15,16と、を備える。図1〜図5に示すように、ロータ20は、中心軸Jを有するシャフト21と、ロータコア27と、複数のマグネット部25と、マグネットホルダ26と、を備える。
シャフト21は、中心軸Jに沿って上下方向に延びる。本実施形態の例では、シャフト21が、軸方向に延びる円柱状である。シャフト21は、複数のベアリング15,16により、中心軸J回りに回転自在に支持される。複数のベアリング15,16は、軸方向に互いに間隔をあけて配置され、ハウジング11に支持される。ハウジング11は、筒状である。
シャフト21は、ロータコア27に対して、圧入や接着などによって固定される。つまりロータコア27は、シャフト21に固定される。なお、シャフト21は、ロータコア27に対して、樹脂部材などを介して固定されてもよい。すなわち、シャフト21は、ロータコア27と直接または間接的に固定される。シャフト21は、上記円柱状に限らず、例えば筒状でもよい。
ロータコア27は、磁性部材である。ロータコア27は、例えば、複数の電磁鋼板が軸方向に積層されて構成される積層鋼板である。ロータコア27は、筒状である。ロータコア27は、中心軸Jに垂直な横断面(以下、単に横断面という場合がある)において、外形が多角形状である。本実施形態の例では、横断面においてロータコア27の外形が、8角形状である。
ロータコア27は、第1ロータコア22と、第2ロータコア23と、を有する。第1ロータコア22は、ロータコア27のうち、軸方向に沿う第1の部分(第1の段、第1の領域)S1に配置される。第2ロータコア23は、ロータコア27のうち、軸方向に沿う第1の部分S1と異なる第2の部分(第2の段、第2の領域)S2に配置される。本実施形態では、少なくとも1つの第1ロータコア22および少なくとも1つの第2ロータコア23が、軸方向に交互に並んで計3つ配置される。つまりロータコア27は、3段タイプのロータコアである。
図示の例では、ロータコア27が、2つの第1ロータコア22と、1つの第2ロータコア23と、を有する。2つの第1ロータコア22は、ロータコア27において軸方向の両端部に配置される。すなわち、ロータ20は、軸方向に離れて配置される2つの第1の部分S1を有し、2つの第1の部分S1は、ロータコア27において軸方向の両端部に位置する。1つの第2ロータコア23は、ロータコア27において軸方向の中央部に配置される。1つの第2ロータコア23は、軸方向において2つの第1ロータコア22同士の間に配置される。すなわち、ロータ20は、1つの第2の部分S2を有し、1つの第2の部分S2は、軸方向において2つの第1の部分S1同士の間に位置する。
本実施形態では、第1ロータコア22の軸方向の長さと、第2ロータコア23の軸方向の長さとが、互いに異なる。具体的には、第1ロータコア22の軸方向の長さに比べて、第2ロータコア23の軸方向の長さが僅かに大きい。ただしこれに限らず、第1ロータコア22の軸方向の長さと、第2ロータコア23の軸方向の長さとが、互いに同じであってもよい。第1ロータコア22の外径と、第2ロータコア23の外径とは、互いに同じである。
ロータコア27は、平面部22a,23aと、貫通孔27aと、孔部22b,23bと、溝部22c,23cと、空隙部28と、を有する。平面部22a,23aは、ロータコア27の径方向外側面に、周方向に並んで複数配置される。平面部22a,23aは、それぞれがマグネット部25の径方向内側面25bと接触する。平面部22a,23aは、径方向に垂直な方向に広がる平面状である。つまり平面部22a,23aは、径方向と直交する。中心軸Jに垂直な横断面において、平面部22a,23aは、径方向と直交する向きに延びる直線状である。平面部22a,23aは、径方向外側から見て、四角形状である。平面部22a,23aは、ロータコア27の径方向外側面において、軸方向に延びる。本実施形態の例では、平面部22a,23aの軸方向の長さが、周方向の長さよりも大きい。
平面部22aは、第1ロータコア22の径方向外側面に、周方向に並んで複数配置される。平面部23aは、第2ロータコア23の径方向外側面に、周方向に並んで複数配置される。本実施形態の例では、横断面において第1ロータコア22が、第1ロータコア22の径方向外側面に、周方向に並ぶ8つの平面部22aを有する。また、横断面において第2ロータコア23が、第2ロータコア23の径方向外側面に、周方向に並ぶ8つの平面部23aを有する。
第1ロータコア22の平面部22aの周方向位置と、第2ロータコア23の平面部23aの周方向位置とは、互いに異なる。つまり、第1ロータコア22の平面部22aおよび第2ロータコア23の平面部23aの各周方向位置は、互いにずらされている。本実施形態の例では、第2ロータコア23の平面部23aに対して、2つの第1ロータコア22のうち、上側に位置する一方の第1ロータコア22の平面部22aが、周方向一方側にずらされて配置される。また、第2ロータコア23の平面部23aに対して、2つの第1ロータコア22のうち、下側に位置する他方の第1ロータコア22の平面部22aが、周方向他方側にずらされて配置される。
軸方向から見て、貫通孔27aは、ロータコア27の中心部に配置される。貫通孔27aは、中心軸J上に位置して軸方向に延びる。貫通孔27aは、ロータコア27を軸方向に貫通する。貫通孔27aは、2つの第1ロータコア22および1つの第2ロータコア23を軸方向に貫通する。貫通孔27aには、シャフト21が挿入される。
孔部22bは、第1ロータコア22を軸方向に貫通する。孔部22bは、第1ロータコア22に、周方向に互いに間隔をあけて複数配置される。本実施形態の例では、孔部22bが、第1ロータコア22に周方向に等間隔に8つ配列する。孔部22bは、第1ロータコア22のうち、径方向の外端部以外の部位に配置される。すなわち、孔部22bは、第1ロータコア22においてマグネット部25の磁束に影響しない径方向内端部または径方向中央部に配置される。中心軸Jに垂直な横断面において、孔部22bは、円形状である。
孔部23bは、第2ロータコア23を軸方向に貫通する。孔部23bは、第2ロータコア23に、周方向に互いに間隔をあけて複数配置される。本実施形態の例では、孔部23bが、第2ロータコア23に周方向に等間隔に8つ配列する。孔部23bは、第2ロータコア23のうち、径方向の外端部以外の部位に配置される。すなわち、孔部23bは、第2ロータコア23においてマグネット部25の磁束に影響しない径方向内端部または径方向中央部に配置される。中心軸Jに垂直な横断面において、孔部23bは、円形状である。本実施形態によれば、孔部22b,23bによりロータコア27を肉抜きして、ロータコア27の軽量化および材料費削減を図ることができる。
溝部22c,23cは、ロータコア27の径方向外側面から径方向内側に窪み、軸方向に延びる。溝部22c,23cは、周方向に隣り合う一対の平面部22a,23a同士の間に配置されて、径方向外側に開口する。溝部22c,23cは、径方向外側に向かうにしたがい溝幅が小さくなる。すなわち、溝部22c,23cは、径方向外側に向かうにしたがい周方向の幅寸法が小さくなる。溝部22c,23cの径方向外側の開口部は、平面部22a,23aの周方向の端部で構成される。溝部22c,23cの径方向外側の開口部は、周方向に隣り合う一
対の平面部22a,23aの周方向の端部間に開口する。中心軸Jに垂直な横断面において、溝部22c,23cは、くさび形状である。
溝部22cは、第1ロータコア22の径方向外側面から径方向内側に窪み、軸方向に延びる。溝部22cは、第1ロータコア22の径方向外側面において、周方向に隣り合う一対の平面部22a同士の間に配置されて、径方向外側に開口する。溝部22cは、第1ロータコア22の径方向外側面に、第1ロータコア22の軸方向の全長にわたって配置される。溝部22cは、第1ロータコア22の径方向外側面に、周方向に互いに間隔をあけて複数配置される。本実施形態の例では、溝部22cが、第1ロータコア22に周方向に等間隔に8つ配列する。
溝部23cは、第2ロータコア23の径方向外側面から径方向内側に窪み、軸方向に延びる。溝部23cは、第2ロータコア23の径方向外側面において、周方向に隣り合う一対の平面部23a同士の間に配置されて、径方向外側に開口する。溝部23cは、第2ロータコア23の径方向外側面に、第2ロータコア23の軸方向の全長にわたって配置される。溝部23cは、第2ロータコア23の径方向外側面に、周方向に互いに間隔をあけて複数配置される。本実施形態の例では、溝部23cが、第2ロータコア23に周方向に等間隔に8つ配列する。第1ロータコア22の溝部22cの周方向位置と、第2ロータコア23の溝部23cの周方向位置とは、互いに異なる。つまり、第1ロータコア22の溝部22cおよび第2ロータコア23の溝部23cの各周方向位置は、互いにずらされている。各溝部22c,23cには、それぞれマグネットホルダ26が装着される。本実施形態によれば、ロータコア27の径方向外側面に、くさび状の溝部22c,23cが設けられることにより、溝部22c,23cに対して径方向に抜け止めされたマグネットホルダ26を設けることができ、マグネットホルダ26を機能させることができる。マグネットホルダ26の構成および機能については、別途後述する。また、空隙部28については、マグネット部25を説明した後に、説明する。
マグネット部25は、永久磁石である。マグネット部25は、ロータコア27の径方向外側面に、周方向に配列して複数設けられる。複数のマグネット部25は、周方向に互いに間隔をあけて配置される。本実施形態では、複数のマグネット部25が、周方向に等間隔に配列する。周方向に隣り合う一対のマグネット部25同士の間には、溝部22c,23cが配置される。マグネット部25は、ロータコア27の径方向外側面に、軸方向に配列して複数設けられる。マグネット部25は、ロータ20の径方向外側面の一部(部分)を構成する。つまり、マグネット部25の径方向外側面25aは、ロータ20の径方向外側面の一部である。本実施形態のロータ20は、ロータ20の径方向外側面にマグネット部25が配置される、表面磁石型(Surface Permanent Magnet:SPM)のロータである。
マグネット部25は、第1ロータコア22の径方向外側面に、周方向に配列して複数設けられる。マグネット部25は、第1ロータコア22の径方向外側面に、第1ロータコア22の軸方向の全長にわたって配置される。マグネット部25は、第1ロータコア22の平面部22aにそれぞれ設けられる。マグネット部25は、平面部22aに径方向外側から接触する。本実施形態では、マグネット部25の周方向の長さが、平面部22aの周方向の長さと略同じである。
マグネット部25は、第2ロータコア23の径方向外側面に、周方向に配列して複数設けられる。マグネット部25は、第2ロータコア23の径方向外側面に、第2ロータコア23の軸方向の全長にわたって配置される。マグネット部25は、第2ロータコア23の平面部23aにそれぞれ設けられる。マグネット部25は、平面部23aに径方向外側から接触する。本実施形態では、マグネット部25の周方向の長さが、平面部23aの周方向の長さと略同じである。第1ロータコア22の平面部22aに配置されるマグネット部25と、第2ロータコア23の平面部23aに配置されるマグネット部25とは、共通の部材である。本実施形態において、ロータコア27に設けられる複数のマグネット部25は、互いに形状が同じである。
マグネット部25は、板状である。マグネット部25の板面は、径方向を向く。マグネット部25は、径方向から見て、四角形状である。本実施形態の例では、マグネット部25は、軸方向の長さが周方向の長さよりも大きい。中心軸Jに垂直な横断面において、マグネット部25は、周方向の長さが径方向の長さよりも大きい。マグネット部25は、マグネット部25の周方向の両端部から、周方向の中央部側(周方向の内側)に向かうにしたがい、径方向の厚さが大きくなる。
中心軸Jに垂直な横断面において、マグネット部25の径方向内側面25bは、直線状である。マグネット部25の径方向内側面25bは、径方向に垂直な方向に広がる平面状である。マグネット部25の径方向内側面25bは、径方向内側から見て、四角形状である。マグネット部25の径方向内側面25bは、平面部22a,23aと接触する。
横断面において、マグネット部25の径方向外側面25aは、凸曲線状である。マグネット部25の径方向外側面25aは、横断面において径方向外側に凸となる曲面状である。図4および図5に符号VCで示すものは、横断面において、マグネット部25の径方向外側面25aの少なくとも一部を通り、中心軸Jを中心とする仮想円である。横断面において、マグネット部25の径方向外側面25aは、仮想円VCに略沿って延びる。本実施形態の例では、横断面において、マグネット部25の径方向外側面25aの曲率半径が、仮想円VCの半径よりも小さい。横断面において、マグネット部25の径方向外側面25aは、周方向の中央部が仮想円VC上に位置し、周方向の中央部から周方向の両側(一方側および他方側)に向かうにしたがい、仮想円VCから径方向内側に離れて位置する。すなわち、マグネット部25の径方向外側面25aにおいて、最も径方向外側に位置する部分は周方向の中央部であり、周方向の中央部が頂点である。マグネット部25の径方向外側面25aは、周方向の中央部から周方向の両側に向かうにしたがい、径方向内側に位置する。マグネット部25の径方向外側面25aは、径方向外側から見て、四角形状である。マグネット部25の径方向外側面25aは、ステータ30の後述するティース31bと、径方向に対向する。つまり、ロータ20の径方向外側面は、ティース31bと、径方向に対向する。
ロータコア27の空隙部28について説明する。空隙部28は、ロータコア27の径方向外端部に、周方向に互いに間隔をあけて複数配置され、軸方向に延びる。空隙部28は、ロータコア27の径方向外端部においてマグネット部25の径方向内側に配置される。空隙部28は、ロータコア27の径方向外端部に位置して、非磁性空間である室を構成する。空隙部28の内面は、径方向を向く内面部分と、周方向を向く内面部分と、を有する。本実施形態では空隙部28が、例えば空気等の雰囲気で満たされる空隙であるが、空隙部28には接着剤等の非磁性材料が充填されてもよい。空隙部28に接着剤が充填される場合には、接着剤が、空隙部28の内面とマグネット部25の径方向内側面25bとに接触し、ロータコア27とマグネット部25とを固定する。これにより、ロータコア27に対するマグネット部25の固定強度を向上できる。
本実施形態の例では、中心軸Jに垂直な横断面において、空隙部28が略四角形状である。空隙部28は、径方向から見て、略四角形状である。径方向から見て、空隙部28は、マグネット部25の径方向外側面25aのうち周方向の中央部以外の部分、および平面部22aと重なって配置される。本実施形態では、径方向から見て、空隙部28が、マグネット部25の径方向外側面25aのうち最も径方向外側に位置する部分(つまり頂部)以外の部分、および平面部22aと重なって配置される。
本実施形態によれば、空隙部28によって、マグネット部25の磁束が周方向において部分的に弱められる。すなわち、径方向から見て、マグネット部25のうち空隙部28と重なる部分の磁束が、空隙部28に重ならない場合と比べて弱まる。このため、空隙部28によって、マグネット部25の径方向外側面25aの曲率を変えずに、マグネット部25の径方向外側面25aの曲率を変えた場合と同様の作用効果を得ることができる。この作用効果とは、例えば、トルクリップルの波形を部分的に逆位相で発生させることにより、モータ10全体のトルクリップルを低減する効果等である。そして、モータ10が発する振動および騒音を低減できる。言い換えると、空隙部28により、マグネット部25の径方向外側面25aの曲率と異なる曲率を模擬できる。すなわち本実施形態において、空隙部28は、ロータコア27の径方向外端部のうち、マグネット部25の曲率を変更したい箇所の径方向内側に位置する部分に設けられる。本実施形態によれば、空隙部28を設けたことにより、マグネット部25の径方向外側面25aの曲率を小さく抑えられる。つまり横断面において、マグネット部25の径方向外側面25aの曲率半径を大きくできる。これにより、マグネット部25の形状を直方体に近づけることができるので、マグネット部25の材料歩留まりを向上できる。たとえモータ10の仕様が多種多様になっても、モータ10の仕様に応じてマグネット部25の曲率を変更する必要性が抑えられる。つまり、モータ10の仕様毎に異なる形状の(複数種類の)マグネット部25を用意する必要性が低減する。そして、マグネット部25を部品共通化できる。したがって、モータ10の製造コストを削減できる。
本実施形態において、空隙部28は、平面部22aに配置されて径方向内側に窪む凹部である。空隙部28は溝状であり、平面部22aにおいて径方向外側に開口し、軸方向に延びる。本実施形態によれば、空隙部28が、マグネット部25に径方向内側から対向するので、マグネット部25の磁束をより安定してコントロールしやすい。
径方向から見て、空隙部28は、マグネット部25の径方向外側面25aのうち周方向の両端部のいずれかと重なる位置に配置される。本実施形態では、径方向から見て、空隙部28が、マグネット部25の径方向外側面25aのうち周方向の両端部と重なる位置に、それぞれ配置される。図示の例では、平面部22aのうち、径方向から見てマグネット部25の径方向外側面25aの周方向の両端部と重なる位置に、空隙部28が1つずつ配置される。本実施形態によれば、空隙部28により、マグネット部25の周方向の端部の磁束を弱めることができる。したがって、マグネット部25の周方向の端部の曲率を小さく抑えつつ、曲率を大きくした場合と同様の作用効果が得られる。マグネット部25の形状をより直方体に近づけることができ、マグネット部25の材料歩留まりが高められる。
空隙部28は、平面部22aの周方向の両端22eよりも周方向の内側に配置される。すなわち、空隙部28は、平面部22aの周方向の両端22eよりも、平面部22aにおける周方向の中央部側に配置される。平面部22aの周方向の両端22eは、マグネット部25の径方向内側面25bの周方向の両端部と接触する。平面部22aの周方向の両端22eは、マグネット部25の径方向内側面25bの周方向の両端部に、径方向内側から接触する。本実施形態によれば、空隙部28により上述の作用効果が得られつつ、平面部22aの周方向の両端22eにより、マグネット部25を安定して支持できる。すなわち、マグネット部25が、平面部22aの周方向の両端22eに支持されることにより固定しやすくなり、ガタついたり傾いたりすることが抑制される。
空隙部28は、第1ロータコア22の径方向外端部に配置され、第2ロー
タコア23の径方向外端部には配置されない。本実施形態では、空隙部28が、ロータコア27の径方向外端部の平面部22a,23aのうち、第1ロータコア22の平面部22aにのみ配置される。空隙部28は、平面部22aにおいて軸方向の全長にわたって延びる。本実施形態によれば、第1ロータコア22の径方向外側面に設けられるマグネット部25と、第2ロータコア23の径方向外側面に設けられるマグネット部25とを、部品共通化しつつ、第1ロータコア22のマグネット部25においては実際の曲率と異なる曲率を模擬できる。これにより、第1の部分S1に発生するトルクリップルの波形と、第2の部分S2に発生するトルクリップルの波形とを、互いに逆位相で生じさせて、合成トルクリップルの波形の変動幅(合成トルクリップルの波形の最大値と最小値との差)を小さく抑えることができる。したがって、モータ10の製造コストを抑えつつ、トルクリップルを低減できる。
本実施形態では、第1ロータコア22の平面部22aに配置されるマグネット部25の周方向位置と、第2ロータコア23の平面部23aに配置されるマグネット部25の周方向位置とが、互いに異なる。つまり、第1ロータコア22の平面部22aのマグネット部25および第2ロータコア23の平面部23aのマグネット部25の各周方向位置は、互いにずらされている。本実施形態の例では、第2ロータコア23の平面部23aのマグネット部25に対して、2つの第1ロータコア22のうち、上側に位置する一方の第1ロータコア22の平面部22aのマグネット部25が、周方向一方側にずらされて配置される。また、第2ロータコア23の平面部23aのマグネット部25に対して、2つの第1ロータコア22のうち、下側に位置する他方の第1ロータコア22の平面部22aのマグネット部25が、周方向他方側にずらされて配置される。つまり、各段のマグネット部25が互いに周方向にずらされて配置されており、マグネット部25にステップスキューが掛けられている。これにより、第1の部分S1および第2の部分S2のそれぞれに発生する各コギングトルクの波形を、互いに逆位相で生じさせて、合成コギングトルクの波形の変動幅(合成コギングトルクの波形の最大値と最小値との差)を小さく抑えることができる。したがって、コギングトルクを低減できる。そして、モータ10が発する振動および騒音を低減できる。
中心軸Jに垂直な横断面において、空隙部28は、径方向の長さよりも周方向の長さが大きい。本実施形態によれば、ロータコア27の径方向外端部の剛性を確保しつつ、マグネット部25の磁束の大きさをコントロールしやすくできる。本実施形態では、横断面において、空隙部28の径方向の長さが、平面部22aが延びる向きに沿って一定である。すなわち、中心軸Jに垂直な横断面視で、平面部22aは径方向に直交する方向に直線状に延び、この平面部22aの延在方向に沿って、空隙部28の径方向寸法(深さ)は一定である。
空隙部28は、中心軸Jに垂直な横断面の形状が、軸方向に沿って一定である。空隙部28は、第1ロータコア22の軸方向の全長にわたって、横断面の形状が一定である。本実施形態によれば、簡素な構造の空隙部28によって、上述の作用効果が得られる。1種類の電磁鋼板を軸方向に積層させることにより第1ロータコア22を構成でき、ロータコア27の構造を簡素化できる。
マグネットホルダ26は、ロータコア27の径方向外側面に設けられる。マグネットホルダ26は、周方向に隣り合う一対のマグネット部25同士の間に位置して、軸方向に延びる。マグネットホルダ26は、ロータコア27の径方向外側面に、周方向に互いに間隔をあけて複数配置される。マグネットホルダ26は、第1ロータコア22の径方向外側面と、第2ロータコア23の径方向外側面とに、それぞれ設けられる。マグネットホルダ26は、溝部22c,23cに沿って延びる。マグネットホルダ26は、非磁性部材である。本実施形態では、マグネットホルダ26が樹脂製である。マグネットホルダ26は、例えば、溶融した樹脂をロータコア27とともにインサート成形し固化することにより形成される。ただしこれに限らず、マグネットホルダ26は、組み立てによりロータコア27に取り付けられてもよい。
マグネットホルダ26は、アンカー部26aと、押さえ部26bと、を有する。アンカー部26aは、例えば、溶融した樹脂を溝部22c,23cに充填し固化することにより形成される。アンカー部26aは、軸方向に延びる。アンカー部26aは、径方向内側へ向かうにしたがい周方向の幅が大きくなる部分を有する。アンカー部26aは、溝部22c,23cに嵌合する。
押さえ部26bは、アンカー部26aよりも径方向外側に位置して、アンカー部26aと繋がる。押さえ部26bは、マグネットホルダ26の径方向外側の端部に配置される。押さえ部26bは、アンカー部26aに対して、周方向の両側(一方側および他方側)に向けてそれぞれ突出する。押さえ部26bは、板面が径方向を向く板状である。押さえ部26bは、軸方向に延びる。押さえ部26bは、平面部22a,23aの径方向外側に、平面部22a,23aとの間に間隔をあけて配置される。径方向から見て、押さえ部26bと、平面部22a,23aとは、重なって配置される。押さえ部26bは、マグネット部25に径方向外側から接触する。すなわち、押さえ部26bの径方向内側を向く板面は、マグネット部25の径方向外側面25aに接触する。押さえ部26bの径方向内側を向く板面は、マグネット部25の径方向外側面25aのうち、少なくとも周方向の端部と接触する。マグネット部25は、平面部22a,23aと押さえ部26bとの間に、例えば軸方向に圧入される。
本実施形態によれば、マグネットホルダ26により、マグネット部25を径方向外側から押さえることができ、マグネット部25の径方向外側への移動を抑制できる。本実施形態のように、平面部22aの周方向の両端22eおよび平面部23aの周方向の両端が、それぞれ、マグネット部25の径方向内側面25bの周方向の両端部に対して径方向内側から接触する場合には、溝部22c,23cを周方向の小さなスペースにおいてくさび状に構成することが容易となり、より好ましい。すなわち、周方向に隣り合う平面部22a,23a同士の隙間を小さく抑えつつ、この隙間にくさび状の溝部22c,23cおよびマグネットホルダ26を配置しやすい。
図1に示すように、ステータ30は、ステータコア31と、インシュレータ30Zと、複数のコイル30Cと、を有する。ステータコア31は、中心軸Jを中心とする環状である。ステータコア31は、ロータ20の径方向外側においてロータ20を囲む。ステータコア31は、ロータ20と径方向に隙間をあけて対向する。すなわち、ステータ30は、ロータ20と径方向に隙間をあけて対向する。ステータコア31は、例えば、複数の電磁鋼板が軸方向に積層されて構成される積層鋼板である。
ステータコア31は、コアバック31aと、複数のティース31bと、を有する。つまり、ステータ30は、コアバック31aと、複数のティース31bと、を有する。コアバック31aは、中心軸を中心とする環状である。コアバック31aの径方向外側面は、ハウジング11の周壁部の内周面と直接または間接的に固定される。ティース31bは、コアバック31aの径方向内側面31cから径方向内側に延びる。複数のティース31bは、コアバック31aの径方向内側面31cに、周方向に互いに間隔をあけて配置される。本実施形態では、複数のティース31bが、周方向に等間隔に配列する。複数のティース31bは、マグネット部25と径方向に対向する。すなわち、ティース31bの径方向内側面は、第1ロータコア22のマグネット部25の径方向外側面25aおよび第2ロータコア23のマグネット部25の径方向外側面25aに、径方向外側から対向する。
インシュレータ30Zは、ステータコア31に装着される。インシュレータ30Zは、ティース31bを覆う部分を有する。インシュレータ30Zの材料は、例えば樹脂などの絶縁材料である。
コイル30Cは、ステータコア31に取り付けられる。複数のコイル30Cは、インシュレータ30Zを介してステータコア31に装着される。複数のコイル30Cは、インシュレータ30Zを介して各ティース31bに導線が巻き回されることで構成される。
次に、本実施形態のモータ10を搭載する装置の一例について説明する。本実施形態においては、モータ10を電動パワーステアリング装置に搭載した例について説明する。
図6に示すように、電動パワーステアリング装置100は、自動車の車輪の操舵機構に搭載される。電動パワーステアリング装置100は、操舵力を油圧により軽減する装置である。本実施形態の電動パワーステアリング装置100は、モータ10と、操舵軸114と、オイルポンプ116と、コントロールバルブ117と、を備える。
操舵軸114は、ステアリング111からの入力を、車輪112を有する車軸113に伝える。オイルポンプ116は、車軸113に油圧による駆動力を伝えるパワーシリンダ115に油圧を発生させる。コントロールバルブ117は、オイルポンプ116のオイルを制御する。電動パワーステアリング装置100において、モータ10は、オイルポンプ116の駆動源として搭載される。
本実施形態の電動パワーステアリング装置100は、本実施形態のモータ10を備える。このため、上述のモータ10と同様の効果を奏する電動パワーステアリング装置100が得られる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
前述の実施形態では、ロータコア27に、第1の部分S1および第2の部分S2が、軸方向に並んで計3つ配置され、第1ロータコア22および第2ロータコア23が軸方向に交互に並んで計3つ配置される例を挙げたが、これに限らない。ロータコア27に、第1の部分S1および第2の部分S2が、軸方向に交互に並んで同じ数ずつ配置されてもよい。この場合、第1ロータコア22および第2ロータコア23が、軸方向に交互に並んで同じ数ずつ配置される。すなわち、第1ロータコア22の数と第2ロータコア23の数との和が偶数となり、かつ第1ロータコア22と第2ロータコア23とが軸方向に交互に配列する。これにより、トルクリップルを低減できるという上述の作用効果が、より安定して得られやすくなる。なお、第1ロータコア22および第2ロータコア23が、軸方向に並んで1つずつ配置されてもよい。この場合、より簡単な構造によって、上述の作用効果が得られる。
前述の実施形態では、軸方向に隣り合う複数のマグネット部25にステップスキューが掛けられているが、特にコギングトルクの低減が要求されない場合には、ステップスキューは掛けられなくてもよい。すなわちこの場合、軸方向から見て、第1ロータコア22のマグネット部25の周方向の中心部と、第2ロータコア23のマグネット部25の周方向の中心部とが、互いに重なって配置される。また、軸方向から見て、複数の第1ロータコア22のマグネット部25の周方向の中心部同士が、互いに重なって配置される。
前述の実施形態では、中心軸Jに垂直な横断面において、マグネット部25の径方向外側面25aの曲率半径が、仮想円VCの半径よりも小さい例を挙げたが、これに限らない。中心軸Jに垂直な横断面において、マグネット部25の径方向外側面25aが、径方向外側面25aの周方向の全域にわたって、仮想円VC上に位置してもよい。つまり横断面において、マグネット部25の径方向外側面25aの曲率半径と、仮想円VCの半径とが、互いに同じでもよい。この場合、マグネット部25をより直方体に近づけ
ることができ、マグネット部25の材料歩留まりがより向上する。
前述の実施形態では、径方向から見て、空隙部28が、マグネット部25の径方向外側面25aのうち周方向の両端部と重なる位置に、それぞれ配置される例を挙げたが、これに限らない。空隙部28は、径方向から見て、マグネット部25の径方向外側面25aのうち周方向一方側の端部と重なる位置にのみ配置されてもよい。空隙部28は、径方向から見て、マグネット部25の径方向外側面25aのうち周方向他方側の端部と重なる位置にのみ配置されてもよい。
前述の実施形態では、平面部22aのうち、径方向から見てマグネット部25の径方向外側面25aの周方向の端部と重なる位置に、空隙部28が1つ配置される例を挙げたが、これに限らない。平面部22aのうち、径方向から見てマグネット部25の径方向外側面25aの周方向の端部と重なる位置に、空隙部28が複数配置されてもよい。
前述の実施形態では、中心軸Jに垂直な横断面において、空隙部28の径方向の長さが、平面部22aが延びる向きに沿って一定である例を挙げたが、これに限らない。図7に示す変形例のように、中心軸Jに垂直な横断面において、空隙部28の径方向の長さが、平面部22aの周方向の外側に向かうにしたがい大きくなってもよい。図示の例では、横断面において、空隙部28が略三角形状である。なお空隙部28は、横断面において、三角形状以外の例えば台形状等であってもよい。この変形例の場合、空隙部28によって、マグネット部25の周方向の端部において磁束をより弱めやすい。したがって、マグネット部25の周方向の端部の曲率を小さく抑えつつ、曲率を大きくした場合と同様の作用効果がより効果的に得られやすい。
また、図8に示す変形例のように、中心軸Jに垂直な横断面において、空隙部28の径方向の長さが、平面部22aの周方向の外側に向かうにしたがい小さくなってもよい。図示の例では、横断面において、空隙部28が略三角形状である。なお空隙部28は、横断面において、三角形状以外の例えば台形状等であってもよい。この変形例の場合、平面部22aの周方向の端部の剛性が、空隙部28を設けたことで低下することを抑制できる。したがって、平面部22aによってマグネット部25をより安定して支持できる。
また、図9に示す変形例のように、空隙部28は、ロータコア27の径方向外端部において、平面部22aよりも径方向内側に位置する孔であってもよい。この場合、空隙部28は、第1ロータコア22を軸方向に貫通する孔である。すなわち、空隙部28は、平面部22aに配置されて径方向内側に窪む凹部、および、平面部22aよりも径方向内側に位置する孔のいずれかであればよい。空隙部28が、平面部22aよりも径方向内側に位置する孔である場合、空隙部28によってマグネット部25の磁束を部分的に弱める機能が得られつつ、平面部22aの面積が大きく確保されて、マグネット部25が平面部22aに安定して支持される。
前述の実施形態では、空隙部28の横断面の形状が、軸方向に沿って一定である例を挙げたが、これに限らない。空隙部28は、中心軸Jに垂直な横断面の形状が、軸方向の各部で互いに異なってもよい。この場合、マグネット部25の径方向外側面25aの曲率が軸方向の各部で変化させられた構成と同様の作用効果を得ることができる。よって多種多様なモータ仕様の要求により対応しやすい。
前述の実施形態では、モータ10が電動パワーステアリング装置100に搭載される一例を挙げたが、これに限らない。モータ10は、例えば、ポンプ、ブレーキ、クラッチ、掃除機、ドライヤ、シーリングファン、洗濯機および冷蔵庫などの多様な機器に用いることができる。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例およびなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
10…モータ、20…ロータ、21…シャフト、22…第1ロータコア、22a,23a…平面部、22c,23c…溝部、22e…平面部の周方向の両端、23…第2ロータコア、25…マグネット部、25a…マグネット部の径方向外側面、25b…マグネット部の径方向内側面、26…マグネットホルダ、26a…アンカー部、26b…押さえ部、27…ロータコア、28…空隙部、30…ステータ、100…電動パワーステアリング装置、J…中心軸、S1…第1の部分、S2…第2の部分

Claims (21)

  1. 中心軸を有するシャフトと、
    前記シャフトに固定されるロータコアと、
    前記ロータコアの径方向外側面に、周方向に配列して複数設けられるマグネット部と、
    を備え、
    前記ロータコアは、
    前記ロータコアの径方向外側面に、周方向に並んで複数配置され、それぞれが前記マグネット部の径方向内側面と接触する平面部と、
    前記ロータコアの径方向外端部に、周方向に互いに間隔をあけて複数配置され、軸方向に延びる空隙部と、を有し、
    径方向から見て、前記空隙部は、前記マグネット部の径方向外側面のうち周方向の中央部以外の部分、および前記平面部と重なって配置される、ロータ。
  2. 請求項1に記載のロータであって、
    前記空隙部は、前記平面部に配置されて径方向内側に窪む凹部、および、前記平面部よりも径方向内側に位置する孔のいずれかである、ロータ。
  3. 請求項1または2に記載のロータであって、
    径方向から見て、前記空隙部は、前記マグネット部の径方向外側面のうち周方向の両端部のいずれかと重なる位置に配置される、ロータ。
  4. 請求項3に記載のロータであって、
    径方向から見て、前記空隙部は、前記マグネット部の径方向外側面のうち周方向の両端部と重なる位置に、それぞれ配置される、ロータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のロータであって、
    前記中心軸に垂直な横断面において、前記マグネット部の径方向内側面は、直線状であり、
    前記空隙部は、前記平面部の周方向の両端よりも周方向の内側に配置され、
    前記平面部の周方向の両端が、前記マグネット部の径方向内側面の周方向の両端部と接触する、ロータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のロータであって、

    前記ロータコアは、前記ロータコアの径方向外側面から径方向内側に窪み、軸方向に延びる溝部を有し、
    前記溝部は、周方向に隣り合う一対の前記平面部同士の間に配置されて径方向外側に開口し、径方向外側に向かうにしたがい溝幅が小さくなる、ロータ。
  7. 請求項6に記載のロータであって、
    前記ロータコアの径方向外側面に設けられ、周方向に隣り合う一対の前記マグネット部同士の間に位置して軸方向に延びるマグネットホルダを備え、
    前記マグネットホルダは、
    前記溝部に嵌合するアンカー部と、
    前記アンカー部よりも径方向外側に位置して前記アンカー部と繋がり、前記マグネット部に径方向外側から接触する押さえ部と、を有する、ロータ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のロータであって、
    前記ロータコアは、
    軸方向に沿う第1の部分に配置される第1ロータコアと、
    軸方向に沿う前記第1の部分と異なる第2の部分に配置される第2ロータコアと、を有し、
    前記空隙部は、前記第1ロータコアの径方向外端部に配置され、前記第2ロータコアの径方向外端部に配置されない、ロータ。
  9. 請求項8に記載のロータであって、
    少なくとも1つの前記第1ロータコアおよび少なくとも1つの前記第2ロータコアが、軸方向に交互に並んで計3つ配置される、ロータ。
  10. 請求項8に記載のロータであって、
    前記第1ロータコアおよび前記第2ロータコアが、軸方向に交互に並んで同じ数ずつ配置される、ロータ。
  11. 請求項8または10に記載のロータであって、
    前記第1ロータコアおよび前記第2ロータコアが、軸方向に並んで1つずつ配置される、ロータ。
  12. 請求項8〜11のいずれか一項に記載のロータであって、
    前記第1ロータコアの前記平面部および前記第2ロータコアの前記平面部の各周方向位置が、互いにずらされている、ロータ。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載のロータであって、
    複数の前記マグネット部は、互いに形状が同じである、ロータ。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載のロータであって、
    前記中心軸に垂直な横断面において、前記空隙部は、径方向の長さよりも周方向の長さが大きい、ロータ。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載のロータであって、
    前記中心軸に垂直な横断面において、前記空隙部の径方向の長さは、前記平面部が延びる向きに沿って一定である、ロータ。
  16. 請求項1〜14のいずれか一項に記載のロータであって、
    前記中心軸に垂直な横断面において、前記空隙部の径方向の長さは、前記平面部の周方向の外側に向かうにしたがい大きくなる、ロータ。
  17. 請求項1〜14のいずれか一項に記載のロータであって、
    前記中心軸に垂直な横断面において、前記空隙部の径方向の長さは、前記平面部の周方向の外側に向かうにしたがい小さくなる、ロータ。
  18. 請求項1〜17のいずれか一項に記載のロータであって、
    前記空隙部は、前記中心軸に垂直な横断面の形状が、軸方向に沿って一定である、ロータ。
  19. 請求項1〜17のいずれか一項に記載のロータであって、
    前記空隙部は、前記中心軸に垂直な横断面の形状が、軸方向の各部で互いに異なる、ロータ。
  20. 請求項1〜19のいずれか一項に記載のロータと、
    前記ロータと径方向に隙間をあけて対向するステータと、を備える、モータ。
  21. 請求項20に記載のモータを備える、電動パワーステアリング装置。
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