JP2012100472A - ロータ、及びモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】突極比の改善を図ることができ、ひいては回転性能の向上を図ることができるロータを提供する。
【解決手段】ロータコア22のマグネット固定部22bは、周方向の中央部分がマグネット23と当接されている。またマグネット固定部22bの周方向の両端部分には、溝部22dが設けられq軸磁路に対する磁気抵抗部として機能する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンシクエントポール型構造を採用したロータ、及びモータに関するものである。
省資源や低コスト等の観点から、ロータコアの外周面の周方向に一方の磁極のマグネットが複数配置され、他方の磁極を各マグネット間に空隙を以て配置されたロータコアの突極で代用する所謂コンシクエントポール型モータ(ハーフマグネット型モータともいう)が考案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平9−327139号公報
ところで、コンシクエントポール型モータにおいては、磁束の強制力(誘導)が無い突極を磁極として機能させた影響により、d軸磁路とq軸磁路とにおける磁気抵抗が不均一となる。そのため、全磁極をマグネットで構成した通常構成のロータに比べ、q軸磁路におけるインダクタンスLqの値がd軸磁路におけるインダクタンスLdに対して大きくなる傾向がある。言い換えれば、コンシクエントポール型モータでは、突極比(Ld/Lq)が1より小さくなる傾向にある。従って、コンシクエントポール型モータに対して弱め界磁制御を行ってロータを高速回転させる場合に、所望の回転数増加効果を得ることが困難となる問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、突極比の改善を図ることができ、ひいては回転性能の向上を図ることができるロータ、及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、ロータコアの外周面にマグネット固定部が周方向に複数設けられ、これらマグネット固定部に一方の磁極のマグネットがそれぞれ配置されるとともに、前記ロータコアに設けられた突極が各マグネット間に空隙を以て配置され、前記突極を他方の磁極として機能するように構成されたロータであって、前記ロータコアの前記マグネット固定部と前記マグネットとは周方向中央部分で当接され、周方向両側部分では相互間に磁気抵抗部が介在されてなることをその要旨とする。
この発明では、コンシクエントポール型構造のロータにおいて、ロータコアのマグネット固定部とマグネットとは周方向中央部分で当接され、周方向両側部分では相互間に磁気抵抗部が介在されて構成される。これにより、マグネットとの境界付近のロータコア内を通るq軸磁路を磁気抵抗部にて迂回させてq軸磁路の磁気抵抗を増大させることで、ロータのd軸磁路とq軸磁路における磁気抵抗の均一化を図ることが可能となる。つまり、q軸磁路のインダクタンスLqの値をd軸磁路のインダクタンスLdに対して相対的に小さくすることで、突極比(Ld/Lq)の値を1に近づけることができ、回転性能を向上させることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のロータにおいて、前記磁気抵抗部は、前記ロータコアと前記マグネットとの間に設けた溝部であり、前記溝部には、前記マグネットを前記ロータコアに接着固定する接着剤が充填されていることをその要旨とする。
この発明では、磁気抵抗部は、ロータコアとマグネットとの間に設けた溝部として構成され、該溝部には、マグネットをロータコアに接着固定する接着剤が充填される。従って、磁気抵抗部を溝部として容易に構成できるとともに、該溝部に十分な接着剤を充填できてロータコアに対してマグネットをより強固に固定することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のロータにおいて、前記マグネット固定部の周方向中心位置から前記磁気抵抗部が隣接する周方向端部位置までの長さAを算出するにあたり、前記ロータの外径をR、前記ロータの極数をnとしたときの次式、A=K・R・sin(360°/(2・n))の係数Kを0.4≦K≦0.6に設定したことをその要旨とする。
この発明では、マグネット固定部の周方向中心位置から周方向端部位置までの長さAは、ロータの外径をR、ロータの極数をnとしたときの次式、A=K・R・sin(360°/(2・n))の係数Kが0.4≦K≦0.6に設定される。つまり、この式に基づいて磁気抵抗部を設けることで、突極比及びロータ出力トルクの改善を確実に行うことができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータおいて、前記マグネット固定部は、径方向に突出した凸形状をなすとともに、前記マグネットは、前記マグネット固定部と対向する面の中央部に凹部を設け、その凹部に前記マグネット固定部の先端部が嵌合するように構成されたことをその要旨とする。
この発明では、マグネット固定部は径方向に突出した凸形状をなし、その先端部とマグネットに設けた凹部とが嵌合して、ロータコアに対しマグネットが固定される。従って、マグネットの回り止め等を含み、より強固に固定できる。また、マグネット固定部を凸形状としてマグネットに食い込む形状としたことでd軸磁路の磁気抵抗を小さくできるため、q軸磁路側の磁気抵抗部の大きさを抑えながらも、各磁路における磁気抵抗をより均一化できることが期待できる。
請求項5に記載の発明では、請求項2に記載のロータおいて、前記溝部に充填された前記接着剤は、前記マグネットの周方向の側面を少なくとも一部覆うように充填されたことをその要旨とする。
この発明では、溝部に充填された接着剤は、マグネットの周方向の側面の少なくとも一部を覆うように充填される。従って、マグネットの側面まで回り込んだ接着剤の一部がマグネットの回り止めとしても機能し、ロータコアに対してマグネットをより強固に固定することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のいずれか1項に記載のロータを備えたことをその要旨とする。
この発明では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の突極比の改善されたロータを用いることで、回転性能に優れたモータを提供することができる。
本発明によれば、突極比の改善を図ることができ、ひいては回転性能の向上を図ることができるロータ、及びモータを提供することができる。
本実施形態におけるモータの平面図。 ロータコアの分解斜視図。 ロータコアのマグネット固定部の拡大図。 係数Kに対する突極比及びロータ出力トルクの関係を示すグラフ。 (a)(b)は本実施形態におけるロータコア内のq軸磁路及びd軸磁路の磁束を示す拡大図、(c)(d)は従来構成を採用したロータコア内のq軸磁路及びd軸磁路の磁束を示す拡大図。 別例におけるロータコアのマグネット固定部の拡大図。 別例におけるロータコアのマグネット固定部の拡大図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のインナロータ型のブラシレスモータ(以下、単にモータという)Mは、略円環状のステータ10の内側にロータ20を配置して構成されている。ステータ10は、磁性金属板材を複数枚積層してなる略円筒状のステータコア11を有し、そのステータコア11には円筒部11aから径方向内側に延びて周方向に複数(この例では60個)のティース11bが形成されている。ステータコア11の各ティース11b間には、ロータ20を回転させる磁界を発生させるための巻線としてのセグメント巻線12が挿入されている。
ステータ10のセグメント巻線12は、多相(3相)とされている。セグメント巻線12は、ティース11b間のスロットを軸方向(紙面直交方向)に貫通するようにスロット内に配置されるスロット挿入部13aと、スロットから軸方向に突出するスロット突出部(図示略)とを有する複数のセグメント導体13を相毎に有している。そして、その相毎のセグメント導体13同士が、前記スロット突出部同士にて周方向に電気的に接続されて構成される。尚、各セグメント導体13は、導体板が折り曲げ加工されてなり、略U字状に形成されており、U字の平行直線部に相当する一対のスロット挿入部13aは、周方向に6個のティース11bを跨いで離間した2つのスロット内にそれぞれ配置されるようになっている。即ち、このステータ10は、60スロットで分布巻のものである。
また、セグメント巻線12には制御回路30が接続されて、ロータ20の回転駆動のための駆動電流が供給される。また、この制御回路30は、弱め界磁制御も行えるものであり、弱め磁界制御を用いてロータ20を高速回転させるようにもなっている。
図1及び図2に示すように、ステータ10の内側に配置されるロータ20は、磁性金属板材を複数枚積層してなり、回転軸21の外周面に圧入孔22aを以て外嵌された略円環状のロータコア22を有する。ロータコア22の外周面には、径方向に突出した凸形状をなすマグネット固定部22bを有し周方向に(等角度間隔に)5つ形成されている。各マグネット固定部22bの径方向内側には、その内側が短辺となる略台形の貫通孔22cが形成され、マグネット固定部22bと同様に周方向に5つ形成されている。その貫通孔22cの外周面側の中央は、マグネット固定部22b側に凸形状に突出して形成されている。
各マグネット固定部22bの凸形状の先端部分には、周方向中央部分に当接してN極のマグネット23がそれぞれ(全部で5個)固定されている。マグネット23は、外周面が円弧状、径方向内側面が平面をなす形状をなしている。マグネット固定部22bの周方向の両端部分では、マグネット23との径方向の相互間に溝部22dが形成されている。溝部22dは、マグネット23の背面(平面)に沿うように径方向と直交する方向に延びる長方形状をなし、空隙Xと連通している。そして、この溝部22dには非磁性体からなる接着剤24が充填され、マグネット23がロータコア22に対して接着固着されている。因みに、マグネット固定部22b及びマグネット23は、マグネット固定部22bの周方向中心に対して線対称に構成されている。
各マグネット23の周方向の間には、ロータコア22の外周部に設けられた突極22eがそれぞれマグネット23との各境界部に(本実施の形態では軸方向から見て一定面積の)空隙Xを以て配置されている。つまり、各マグネット23及び突極22eは等角度(36°)間隔に交互に配置され、ロータ20は、N極のマグネット23に対して突極22eをS極として機能させる10磁極の所謂コンシクエントポール型にて構成されている。
図3の拡大図に示すように、本実施形態のロータ20において、マグネット23の周方向中心位置を通る径方向の直線はd軸中心線、マグネット23と隣り合う突極22eとの境界中央を通る径方向の直線はq軸中心線となっている。その場合に、図5(b)に示すように、マグネット23の周方向中心位置を表面(外周面)から背面(内側面)、マグネット固定部22bを通り、ロータコア22の内部を経由して隣り合う突極22eの周方向中心位置を通る磁路がd軸磁路である。一方、図5(a)に示すように、マグネット23と一方の突極22eとの間の空隙Xからロータコア22の内部、この場合、マグネット23との境界付近を経由して他方側の空隙Xを通る磁路がq軸磁路である。
ここで、図5(a)〜(d)を用いて、本実施形態と従来例とにおけるロータコア22内部の磁束の状態について説明する。
図5(a)に示すように、本実施形態のロータコア22では、非磁性体からなる接着剤24を含む溝部22dがq軸磁路に対する磁気抵抗部として機能する。このような磁気抵抗部を設けることで、q軸磁路における磁束G1は、接着剤24を含む溝部22dを迂回するようにマグネット23との境界付近よりも若干径方向内側部分のロータコア22内部を通るように規制され、その迂回する分だけq軸磁路における磁気抵抗が高くなる。
一方、図5(b)に示す本実施形態のd軸磁路における磁束G2は、透磁率の低いマグネット23による制限を受けるため、マグネット23の背面側の中央部分とマグネット固定部22bとが当接している状態ではその当接部分両側の溝部22d(磁気抵抗部)を設けた影響を受けにくい。
これに対し、図5(c)は、前記溝部22dが省略され、マグネット23の背面とマグネット固定部22bとが径方向と直交する方向全体で当接する従来構成を採用したロータコア40である。図5(d)に示すように、従来構成のロータコア40でのd軸磁路における磁束G4は、図5(b)に示した本実施形態の構成での磁束G2と略同様であるものの、図5(c)に示すように、q軸磁路における磁束G3は、マグネット23との境界付近のロータコア40内部を沿うように通るため、q軸磁路の磁気抵抗は低くなる。従って、従来構成ではd,q軸磁路における磁気抵抗が不均一となり、q軸磁路におけるインダクタンスLqの値がd軸磁路におけるインダクタンスLdに比べて大きくなる傾向にある。つまり、突極比(Ld/Lq)が1より小さくなる傾向にある。因みに、図中に示される各磁束G1〜G4の線の太さは磁束の量を示す。
従って、本実施形態のように溝部22dを設けることで、q軸磁路を迂回させるようにして磁気抵抗を増大させ、d軸磁路とq軸磁路における磁気抵抗の均一化を図るようにしている。つまり、インダクタンスLqの値をインダクタンスLdに対して相対的に小さくして、モータMにおける突極比(Ld/Lq)の値を1に近づけるようにしている。その結果、このように突極比(Ld/Lq)が改善されることで、モータMに対して制御回路30を用いて弱め界磁の制御を行ってロータ20を高速回転させる場合においても、所望の回転数増加効果を得ることが可能となる。
因みに、以降は、本実施形態のロータコア22に設けた溝部22dの具体的な設定等について説明する。
図3に示すように、ロータコア22の外周面に溝部22dを設ける位置を、マグネット固定部22bの周方向中心位置から溝部22dが隣接する周方向端部位置までの長さをAに設定して形成した。そして、本出願人によるシミュレーション等を行った結果、長さAを算出するにあたり、ロータ20の外径をRとし、ロータ20の極数をnとしたときの次式、

A=K・R・sin(360°/(2・n))

の係数Kを0.4≦K≦0.6の範囲に設定すると好ましいことが分かった。
次に、図4に、横軸を係数Kとし、縦軸を突極比(Ld/Lq)(図中左側縦軸)及びロータ20の出力トルク(図中右側縦軸)とした場合の関係をグラフに示す。尚、図4に示すグラフにおいて、突極比(Ld/Lq)を実線で示し、ロータ20の出力トルクを一点鎖線で示す。図4に示すように、突極比(Ld/Lq)の値は、係数Kの値が0.5付近まで増加するのに伴って、「1」付近の最大値Tmまで増大し、係数Kが0.5付近をピークとして係数Kの増加に伴って減少する。
一方、d軸磁路における磁気抵抗は、係数Kの値が0.4付近から減少するのに伴って増大するため、d軸磁路における磁束の量は減少する。その結果、ロータ20の出力トルクは、係数Kの値が0.4付近までほぼ一定値を示すが、その後、係数Kの減少に伴って減少する(換言すれば、モータ体格の増大に繋がる)。つまり、係数Kの値を0.4〜0.6としたときに、突極比(Ld/Lq)の値が好適値である「1」付近の最大値Tmとなり、さらにロータ20の出力トルクも好適値となる傾向にあることが分かった。従って、本実施形態のロータ20は、この式と係数Kの範囲に沿った長さAの設定がなされ、突極比(Ld/Lq)を確実に改善させ、モータMの回転性能の向上を図るようにしている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)ロータ20は、マグネット固定部22bの周方向の両端部分において、q軸磁路に対する磁気抵抗部として機能する溝部22dが設けられている。これにより、q軸磁路おける磁束G1がマグネット23との境界付近よりも径方向内側に迂回させるように規制してq軸磁路の磁気抵抗を高くすることができる。これにより、本実施形態のような1磁極のマグネット23と突極22eとで磁極を構成した所謂コンシクエントポール型ロータにおいて、q軸磁路の磁気抵抗がd軸磁路の磁気抵抗よりも相対的に小さくなりがちであるが、磁気抵抗部として機能する溝部22dを設けたことで、d軸磁路とq軸磁路における磁気抵抗の均一化を図ることができる。その結果、モータMにおける突極比(Ld/Lq)を改善でき、モータMの回転性能を向上させることができる。
(2)磁気抵抗部として機能する溝部22dには、マグネット23をロータコア22に固定するための接着剤24が充填されている。これにより、磁気抵抗部を溝部22dとして容易に構成できるとともに、該溝部22dに十分な接着剤24を充填できてロータコア22に対してマグネット23をより強固に固定することができる。
(3)マグネット固定部22bの周方向中心位置から溝部22dが隣接する周方向端部位置までの長さAは、上記の式、A=K・R・sin(360°/(2・n))を満たすように設定される。つまり、マグネット固定部22bの周方向中心位置からの溝部22dの位置が決定されている。本実施形態ではこのときの係数Kを0.4≦K≦0.6に設定しているため、突極比(Ld/Lq)及びロータ20の出力トルクの改善を確実に行うことができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、係数Kの範囲を、「0.4≦K≦0.5」の範囲としてもよい。これにより、ロータコア22の重量や材料を減らし出力トルクを好適値とすることが可能となる。
・上記実施形態では、マグネット23のマグネット固定部22bとの対向面を平面状に形成したが、例えば図6に示すように、マグネット51の対向面の中央部に凹部51aを設けて、その凹部51aにマグネット固定部22bの先端部分が嵌合する構成としてもよい。このようにすると、マグネット23の回り止め等を含み、より強固に固定することができる。また、マグネット固定部22bを凸形状としてマグネット23に食い込む形状としたことでd軸磁路の磁気抵抗を小さくできるため、q軸磁路側の磁気抵抗部(溝部22d)の大きさを抑えながらも、各磁路における磁気抵抗をより均一化できることが期待できる。
・上記実施形態において、マグネット固定部22bとマグネット23との径方向の相互間に接着剤24を充填したが、例えば図7に示すように、マグネット23の周方向の側面52の一部を覆う位置まで充填してもよい。これにより、マグネット23の側面まで回り込んだ接着剤24の一部がマグネット23の回り止めとしても機能し、マグネット23をロータコア22に対してより強固に固定することができる。
・上記実施形態において、マグネット23とロータコア22との間に設けた溝部22dの形状を適宜変更してもよい。
・上記実施形態において、溝部22dにマグネット23の固定のための接着剤24を充填したが、例えばマグネット23がマグネット固定部22bのみで十分に固定できれば、溝部22dに充填していた接着剤24を省略してもよい。また、例えば溝部22dに相当する部分のロータコア22自体を磁気抵抗が高くなる加工を施す等、他の構成の磁気抵抗部を採用してもよい。
・上記実施形態では、ロータコア22及びステータコア11を磁性金属板材の積層にて構成したが、このような積層型のコアに限らず、例えば磁性粉体の成形にてコアを構成してもよい。
・上記実施形態でのロータ20の磁極数、ステータ10の磁極数は一例であり、適宜変更してもよい。
20…ロータ、22…ロータコア、22b…マグネット固定部、22e…突極、23,51…マグネット、22d…溝部(磁気抵抗部)、24…接着剤、51a…凹部、52…側面、A…長さ、K…係数、n…極数、R…外径、X…空隙。

Claims (6)

  1. ロータコアの外周面にマグネット固定部が周方向に複数設けられ、これらマグネット固定部に一方の磁極のマグネットがそれぞれ配置されるとともに、前記ロータコアに設けられた突極が各マグネット間に空隙を以て配置され、前記突極を他方の磁極として機能するように構成されたロータであって、
    前記ロータコアの前記マグネット固定部と前記マグネットとは周方向中央部分で当接され、周方向両側部分では相互間に磁気抵抗部が介在されてなることを特徴とするロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、
    前記磁気抵抗部は、前記ロータコアと前記マグネットとの間に設けた溝部であり、
    前記溝部には、前記マグネットを前記ロータコアに接着固定する接着剤が充填されていることを特徴とするロータ。
  3. 請求項1又は2に記載のロータにおいて、
    前記マグネット固定部の周方向中心位置から前記磁気抵抗部が隣接する周方向端部位置までの長さAを算出するにあたり、前記ロータの外径をR、前記ロータの極数をnとしたときの次式、

    A=K・R・sin(360°/(2・n))

    の係数Kを

    0.4≦K≦0.6

    に設定したことを特徴とするロータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータおいて、
    前記マグネット固定部は、径方向に突出した凸形状をなすとともに、前記マグネットは、前記マグネット固定部と対向する面の中央部に凹部を設け、その凹部に前記マグネット固定部の先端部が嵌合するように構成されたことを特徴とするロータ。
  5. 請求項2に記載のロータおいて、
    前記溝部に充填された前記接着剤は、前記マグネットの周方向の側面を少なくとも一部覆うように充填されたことを特徴とするロータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のロータを備えたことを特徴とするモータ。
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CN111742467A (zh) * 2018-02-15 2020-10-02 日本电产株式会社 转子、马达以及电动助力转向装置

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