JPWO2019131673A1 - 細胞培養容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 予め細胞保持領域を有している細胞培養容器の提供。【解決手段】 マルチウェルプレートW1のウェル100の突出部105は、底面部101から内部空間S100側に向かって突出するように、島状に形成されている。細胞保持空間107は、突出部105の上面P105uから底面部101までの中空円柱形状の中空空間として形成される。つまり、細胞保持空間107は、突出部105の上面P105uから底面部101に向かって凹状に形成されている。このように、マルチウェルプレートW1は、各ウェル100に対して予め定められた位置に細胞保持空間107が形成されている。このため、ウェル100において細胞が培養され、培養された細胞が保持される場所を固定できる。また、予め容量が定められた細胞保持空間107が配置されているため、ウェル100間で、培養する細胞量に差がでないようできる。【選択図】 図2

Description

本発明は、細胞培養容器に関し、特に、予め細胞保持領域を有しているものに関する。
従来の細胞培養容器について、プラスチック製容器10を用いて説明する。図7に示すように、プラスチック製容器10は、生物の細胞や組織等の生細胞を培養する容器であり、かつ、培養した生細胞を位相差顕微鏡で撮像(あるいは観察)するための容器である。また、プラスチック製容器10は、いわゆるマルチウェルプレートであり、円形に開口された複数のウェル11を有している。ウェル11は、培養及び培養後に撮像する生細胞と生細胞を培養するための培養液を入れる凹部である。図7では、一例として、8行12列の96個のウェル11を有する96ウェルプレートを示しているが、プラスチック製容器10は、ウェル11を少なくとも2つ以上有していれば良く、ウェル11の個数は任意である。96ウェルプレートの他には、ウェル11が、6個、24個、または384個のマルチウェルプレートがよく用いられる。
プラスチック製容器10に好適な材料は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、TAC(トリアセチルセルロース)、ポリイミド(PI)、ナイロン(Ny)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ウレタンアクリレート等のアクリル系材料、セルロース、ガラス等が挙げられる。また、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクタン、もしくはその共重合体のような生分解性ポリマー等の樹脂等を用いることができる。これらなかでも、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネートを好ましく用いることができ、特に、ポリスチレンを好ましく用いることができる。細胞毒性が低いからである。また、プラスチック製容器10の表面は、任意の表面処理(例えば、プラズマ、コロナ、マイクロウェーブ、電子線および紫外線等の照射等)が施されていても良い。
図8に示すように、ウェル11は非貫通孔であり、プラスチック製容器10の表面に開口されている。ウェル11には、開口から、培養する生細胞13と生細胞13を培養するための培養液12(例えば血清液)とが注入される。プラスチック製容器10を用いる場合、ウェル11は開口されているので、ウェル11に注入された培養液12は、生細胞13の培養中及び位相差顕微鏡での撮像時にも常にウェル11の開口近傍で空気に接触する。このため、培養された生細胞13は生きたまま位相差顕微鏡によって撮像(観察)される。
プラスチック製容器10では、ウェル11は、開口の直径Rが0.5mm以上2cm未満に形成され、深さDが2mm以上2cm未満に形成されている。ウェル11の開口の直径Rが0.5mm以上2cm未満に形成されているのは、同一環境下で培養された生細胞13の細胞数をばらつきなく収束したデータを取得するために好ましいからである。ウェル11の開口の直径Rは、1mm以上であることがより好ましい。ウェル11の開口の直径Rが2cm未満の場合には、培養液12の液面12aのメニスカスが顕著になるので、本発明が特に有用であり、ウェル11の開口の直径Rは1cm以下である場合に特に好適である。例えば、96個のウェル11を有する96ウェルプレートの場合、ウェル11の開口の直径は例えば6mmである、384個のウェル11を有する384ウェルプレートの場合、ウェル11の開口の直径は例えば3mmである。
ウェル11の深さDとは、ウェル11の底面11bから開口(プラスチック製容器10の表面)までの高さであり、ウェル11の深さDが2mm以上に形成されているのは、生細胞13を培養するために十分な培地を確保し、かつ、生細胞13を培養するために十分な培養液12の量を確保するためである。ウェル11の深さDが2cm未満に形成されているのは、透過型顕微鏡で観察する場合のケラレによる周辺視野の光量低下を防ぐためである。ウェル11の深さDが3mm以上1cm以下の範囲内であれば、生細胞13の培養及び撮像に特に好適である。また、ウェル11に入れる培養液12の量は、ウェル11の深さDの1/2以下であることが好ましい(以上、特許文献1参照)。
特開2016−67322号公報
前述のプラスチック製容器10には、以下に示すような改善すべき点がある。プラスチック製容器10では、ウェル11の底部において生細胞13が培養されている。ウェル11の底部は、培養する細胞からすれば比較的面積が大きく、底部のどの位置で細胞、どの程度培養されるかは、不明である。そのため、細胞培養の前提条件、細胞数や培地量、温度等を同一にしたとしても、ウェル11の底部においては、均一に細胞が培養されていない。このため、ウェル11においても、どの位置の細胞対象として実験を行うかによって、結果に差異が生ずる可能性ある、という改善すべき点がある。
本発明者らは、上記の従来技術の問題点を克服することを目的とし、鋭意検討した結果、予め細胞保持領域を有している細胞培養容器を提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の目的は、以下の発明により達成される。
(1)
底面及び側面によって形成される細胞培養空間に駐留した培地内で細胞を培養する際に用いる細胞培養容器であって、
前記底面から前記細胞培養空間に対して突出した突出部、
前記突出部において、上面から前記底面に向かって凹状に形成された細胞保持空間、
を有する細胞培養容器。
(2)
(1)に係る細胞培養容器において、
前記細胞培養容器は、
マルチウェルプレートに配置されるウェルであること、
を特徴とする細胞培養容器。
(3)
(1)又は(2)に係る細胞培養容器において、
前記本体は、
少なくとも中空柱形状の上面及び内側面により形成されており、
前記細胞保持空間は、
前記中空柱形状の中空空間であること、
を特徴とする細胞培養容器。
(4)
(1)〜(3)に係るいずれかの細胞培養容器において、
前記細胞保持空間は、
前記細胞を保持しやすくするための親水処理が施されていること、
を特徴とする細胞培養容器。
(5)
(4)に係る細胞培養容器において、
前記細胞保持空間は、
少なくとも前記細胞保持空間の底面を形成する領域は、60°未満の接触角を有する細胞培養容器。
(6)
(1)〜(5)に係るいずれかの細胞培養容器において、
前記細胞保持空間は、
培養する前記細胞を有していること、
を特徴とする細胞培養容器。
(7)
(1)〜(6)に係るいずれかの細胞培養容器において、
前記細胞保持空間を形成する面以外の面は、60°以上の接触角を有する細胞培養容器。
(8)
(1)〜(7)に係るいずれかの細胞培養容器において、
前記細胞保持空間の容量は、30μL〜0.5μLである細胞培養容器。
(9)
(1)〜(8)に係るいずれかの細胞培養容器において、
前記細胞保持空間の底面を形成する領域は、全光線透過率が80%以上を有する材料により形成される細胞培養容器。
(10)
(9)に係る細胞培養容器において、
前記細胞保持空間は、
前記底面を形成する領域が、ポリスチレン(PS)、ガラス, ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンポリマー(COP)、環状オレフィン・コポリマー(COC)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、及び、アクリル樹脂(PMMA)から成る群から選ばれる1種類以上の材料により形成される細胞培養容器。
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
本発明に係る細胞培養容器は、底面及び側面によって形成される細胞培養空間に駐留した培地内で細胞を培養する際に用いる細胞培養容器であって、前記底面から前記細胞培養空間に対して突出した突出部、前記突出部において、上面から前記底面に向かって凹状に形成された細胞保持空間、を有する。
これにより、細胞培養容器に対して予め定められた位置に細胞保持空間が形成されるので、細胞培養容器において細胞が培養され、培養された細胞が保持される場所を固定できる。
また、細胞培養容器に対して、予め容量が定められた細胞保持空間が配置されているため、細胞培養容器間で、培養する細胞量に差がでないようできる。これにより、各細胞培養容器で培養した細胞を対象に比較実験、比較試験を行う際に、各細胞培養容器における実験前の条件を同じにできる。
さらに、細胞保持空間で細胞を培養できるので、3次元的に所望の細胞を培養できる。
本発明に係る細胞培養容器では、前記細胞培養容器は、マルチウェルプレートに配置されるウェルであること、を特徴とする。
これにより、マルチウェルプレートにおいて、各ウェルに対して予め定められた位置に細胞保持空間が形成されるので、各ウェルにおいて細胞が培養され、培養された細胞が保持される場所が固定される。
本発明に係る細胞培養容器では、前記本体は、少なくとも中空柱形状の上面及び内側面により形成されており、前記細胞保持空間は、前記中空柱形状の中空空間であること、を特徴とする。
これにより、細胞培養容器用細胞保持領域形成装置を容易に生成することができる。
本発明に係る細胞培養容器では、前記細胞保持空間は、前記細胞を保持しやすくするための表面被覆処理が施されていること、を特徴とする。
これにより、細胞保持空間に容易に細胞を播種し、保持できる。
本発明に係る細胞培養容器では、前記細胞保持空間は、培養する前記細胞を有していること、を特徴とする。
これにより、予め細胞が固定位置に播種されている細胞培養容器を提供することができる。
本発明に係る細胞培養容器の一実施例であるマルチウェルプレートW1を示す図であり、Aは平面図を、Bは正面図を、CはAのX1−X1断面を、それぞれ示す。 マルチウェルプレートW1のウェル100を示す図である。 本発明に係る細胞培養容器の一実施例であるマルチウェルプレートW2を示す図であり、Aは平面図を、Bは正面図を、CはAのX3−X3断面を、それぞれ示す。 マルチウェルプレートW2のウェル200を示す図である。 本発明に係る細胞培養容器の一実施例であるマルチウェルプレートW3を示す図であり、Aは平面図を、Bは正面図を、CはAのX5−X5断面を、それぞれ示す。 マルチウェルプレートW3のウェル300を示す図である。 従来の細胞培養容器を示す図である。 従来の細胞培養容器を示す図である。 細胞保持空間の形状を示す図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
本発明に係る細胞培養容器について、一実施例である96個のウェルを有するマルチウェルプレートW1を用いて説明する。マルチウェルプレートW1は、培地内で細胞を培養し、培養した細胞に対して所定の実験、検査を実施するための装置である。
第1 構成
マルチウェルプレートW1の構成について、図1を用いて説明する。ここで、図1AはマルチウェルプレートW1の平面図を、図1BはマルチウェルプレートW1の正面図を、図1Cは図1AのX1−X1断面を、それぞれ示す。
図1Aに示すように、マルチウェルプレートW1は、96個のウェル100を有している。各ウェル100は、8×12のマトリクス状にマルチウェルプレートW1に配置されている。図1Bに示すように、ウェル100は、底面部101、及び、側面部103を有している。底面部101、及び、側面部103によって、円筒状の内部空間S100が形成される。内部空間S100には、細胞培養のための培地等が貯留される。
また、図1Cに示すように、ウェル100は、突出部105、及び、細胞保持空間107を有している。図2に、図1Cの円部Aの拡大図を示す。突出部105は、中空円柱形状に形成されている(図1A参照)。突出部105は、中空円柱形状の中心が、底面部101の中心と一致するように形成されている。また、突出部105は、底面部101から内部空間S100側に向かって突出するように、島状に形成されている。突出部105の高さ、つまり、上面P105uから底面部101までの高さは、内部空間S100において細胞培養のための一般的な培地貯留高さよりも低くなっている。これにより、細胞保持空間107を培地中に配置し培地中で細胞を培養ができる。
図2に示すように、細胞保持空間107は、突出部105の上面P105uから底面部101までの中空円柱形状の中空空間として形成される。つまり、細胞保持空間107は、突出部105の上面P105uから底面部101に向かって凹状に形成されている。このように、マルチウェルプレートW1は、各ウェル100に対して予め定められた位置に細胞保持空間107が形成されている。このため、ウェル100において細胞が培養され、培養された細胞が保持される場所が固定される。
また、ウェル100に対して、予め容量が定められた細胞保持空間107が配置されているため、ウェル100間で、培養する細胞量に差がでないようできる。これにより、各ウェル100で培養した細胞を対象に比較実験、比較試験を行う際に、各ウェル100における実験前の条件を同じにできる。マルチウェルプレートW1間でも同様に、実験前の条件を同じにできる。
さらに、細胞保持空間107で細胞を培養できるので、3次元的に所望の細胞を培養できる。
第2 マルチウェルプレートW1における細胞培養方法
マルチウェルプレートW1における細胞培養方法について、心筋細胞を培養する場合を例に説明する。使用者は、細胞保持空間107に、播種した心筋細胞を保持しやすくする細胞保持領域生成処理を施す。細胞保持領域生成処理は、親水処理、洗浄処理、及び、表面被覆処理を有している。
使用者は、まず、細胞保持空間107に親水処理を施す。親水処理は、例えば、ピペットに吸引した牛の血清を細胞保持空間107に吐出し、細胞保持空間107に牛の血清を所定時間滞留させた後、アスピレータで吸引することによって行う。
次に、使用者は、親水処理を施した細胞保持空間107に洗浄処理を施す。洗浄処理は、例えば、ピペットを用いて純水を吸引し、細胞保持空間107に吐出し、アスピレータを用いて、吸引することにより行う。
さらに、使用者は、洗浄処理を施した細胞保持空間107に表面被覆処理を施す。表面被覆処理は、例えば、市販の表面被覆材、例えばゲルトレックス(Geltrex:商標)をピペットで吸引し、細胞保持空間107に吐出し、所定時間、乾燥する。なお、乾燥は、湿度60%以上で、30分〜2時間とする。
そして、使用者は、細胞保持空間107に、心筋細胞を含む細胞懸濁液を用いて、心筋細胞を播種する。これにより、ウェル100の所定の位置、具体的には細胞保持空間107が形成されている位置に、正確に、心筋細胞を含む細胞懸濁液を配置し、つまり、心筋細胞を播種し、保持することができる。使用者は、必要なウェル100について、同様に、心筋細胞を播種する。
本発明に係る細胞培養容器について、一実施例である96個のウェルを有するマルチウェルプレートW2を用いて説明する。前述のマルチウェルプレートW1では、各ウェル100が、島状に突出した突出部105を有するものであった。一方、マルチウェルプレートW2は、前述の突出部105とは異なる形状の突出部205(後述)を有するものである。なお、以下においては、実施例1と同様の構成について、同符号を付し、詳細な説明を省略する。
第1 構成
マルチウェルプレートW2の構成について、図3を用いて説明する。ここで、図3AはマルチウェルプレートW2の平面図を、図3BはマルチウェルプレートW2の正面図を、図3Cは図3AのX3−X3断面を、それぞれ示す。
図3Aに示すように、マルチウェルプレートW2は、96個のウェル200を有している。各ウェル200は、8×12のマトリクス状にマルチウェルプレートW2に配置されている。図3Bに示すように、ウェル200は、底面部101、及び、側面部103を有している。
また、図3Cに示すように、ウェル200は、突出部205、及び、細胞保持空間107を有している。図4に、図3Cの円部P3の拡大図を示す。突出部205は、中空円柱形状に形成されている(図3A参照)。突出部205は、中空円柱形状の中心が、底面部101の中心と一致するように配置されている。また、突出部205は、底面部101から内部空間S100(図3参照)側に向かって突出するように形成されている。突出部205は、突出部205の外側面P205sと側面部103とが一体となるように、また、突出部205の低面P205bと底面部101とが一体となるように形成されている。突出部205の高さ、つまり、上面P205uから底面部101までの高さは、内部空間S100において細胞培養のための一般的な培地貯留高さよりも低くなっている。これにより、細胞保持空間107を培地中に配置し、培地中で細胞を培養ができる。
図4に示すように、細胞保持空間107は、底面部101から突出部205の上面P205uまでの中空円柱形状の中空空間として形成される。つまり、細胞保持空間107は、突出部205の上面P205uから底面部101に向かって凹状に形成されている。このように、マルチウェルプレートW2は、各ウェル200に対して予め定められた位置に細胞保持空間107が形成されている。このため、ウェル200において細胞が保持される場所が固定される。
また、ウェル200に対して、予め容量が定められた細胞保持空間107が配置されているため、ウェル200間で、培養する細胞量に差がでないようできる。これにより、各ウェル200で培養した細胞を対称に比較実験を行う際に、各ウェル200における実験前の条件を同じにできる。マルチウェルプレートW2間でも同様に、実験前の条件を同じにできる。
さらに、細胞保持空間107で細胞を培養できるので、3次元的に所望の細胞を培養できる。
本発明に係る細胞培養容器について、一実施例である96個のウェルを有するマルチウェルプレートW3を用いて説明する。前述のマルチウェルプレートW2は、各ウェル200が、突出部205の外側面P205sと側面部103とが一体となるように、また、突出部205の低面P205bと底面部101とが一体となるように形成されている突出部205を有するものであった。一方、マルチウェルプレートW3は、前述の突出部205とは異なる形状の突出部305(後述)を有するものである。なお、以下においては、実施例1、実施例2と同様の構成について、同符号を付し、詳細な説明を省略する。
第1 構成
マルチウェルプレートW3の構成について、図5を用いて説明する。ここで、図5AはマルチウェルプレートW3の平面図を、図5BはマルチウェルプレートW3の正面図を、図5Cは図5AのX5−X5断面を、それぞれ示す。
図5Aに示すように、マルチウェルプレートW3は、96個のウェル300を有している。各ウェル300は、8×12のマトリクス状にマルチウェルプレートW3に配置されている。図5Bに示すように、ウェル300は、底面部301、及び、側面部303を有している。なお、底面部301は、突出部305の内側面P305i(後述)の下部の一端を閉じる面として形成される。
また、図5Cに示すように、ウェル300は、突出部305、及び、細胞保持空間107を有している。図6に、図5Cの円部P5の拡大図を示す。突出部305は、中空円柱形状の上面P305u及び内側面P305iにより形成されている(図5A参照)。突出部305は、上面P305u及び内側面P305iにより形成される中空円柱形状の一部形状の中心が底面部301の中心と一致するように配置されている。また、突出部305は、底面部301から内部空間S100側に向かって突出するように形成されている。突出部305の高さ、つまり、上面P305uから底面部301までの高さは、内部空間S100において細胞培養のための一般的な培地貯留高さよりも低くなっている。これにより、細胞保持空間107を培地中に配置し培地中で細胞を培養ができる。
図6に示すように、細胞保持空間107は、底面部301から突出部305の上面P305uまでの中空円柱形状の中空空間として形成される。つまり、細胞保持空間107は、突出部305の上面P305uから底面部301に向かって凹状に形成されている。このように、マルチウェルプレートW3は、各ウェル300に対して予め定められた位置に細胞保持空間107が形成されている。このため、ウェル300において細胞が保持される場所が固定される。
また、ウェル300に対して、予め容量が定められた細胞保持空間107が配置されているため、ウェル300間で、培養する細胞量に差がでないようできる。これにより、各ウェル300で培養した細胞を対称に比較実験を行う際に、各ウェル300における実験前の条件を同じにできる。マルチウェルプレートW3間でも同様に、実験前の条件を同じにできる。
さらに、細胞保持空間107で細胞を培養できるので、3次元的に所望の細胞を培養できる。
[その他の実施形態]
(1)突出部の形状:前述の実施例1においては、突出部105は中空円柱形状としたが、底面部101から内部空間S100に向かって突出する形状であれば、例示のものに限定されない。例えば、角柱形状の中空角柱形状としてもよい。また、角柱形状から円筒形状が取り除かれた形状としてもよい。実施例2、実施例3についても、同様である。
(2)細胞保持空間107:前述の実施例1においては、ウェル100は、1つの細胞保持空間107を有するとしたが、複数の細胞保持空間を有するようにしてもよい。実施例2、実施例3についても、同様である。
(3)計測対象の細胞:前述の実施例1においては、ウェル100を用いて培地内で培養する細胞として心筋細胞を用いたが、例示のものに限定されない。例えば、神経細胞であってもよい。また、多能性幹細胞由来の神経細胞であってもよい。なお、多能性幹細胞としては、例えば、胚性幹細胞(ES細胞)やiPS細胞がある。実施例2、実施例3についても、同様である。
(4)マルチウェルプレート:前述の実施例1においては、マルチウェルプレートW1として8×12のマトリクス状に配置されたウェル100を有するものを用いたが、複数のウェルを有するものであれば、例示のものに限定されない。例えば、3×4、4×6のマトリクス状に配置されたウェルを有するものであってもよい。実施例2、実施例3についても、同様である。
(5)親水処理:前述の実施例1においては、親水処理を牛の血清を用いて行ったが、少なくとも細胞保持空間107を親水化できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、プラズマ処理、コロナ放電処理、マイクロウェーブ、電子線や紫外線照射等を用いた物理的処理、コラーゲン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、ラミニン、マトリゲル、ゼラチン、ゲルトレックス、合成アミノ酸鎖、ポリ-L-オルニチン、アルブミン等を用いたタンパク-アミノ酸-マトリックコート処理、又は、酸化剤、親水物質、ハイドロゲル、ガラス化剤等を用いた化合物処理等であってもよい。実施例2、実施例3についても、同様である。
(6)洗浄処理:前述の実施例1においては、洗浄処理を、純水を用いて行ったが、少なくとも細胞保持空間107を洗浄できるものであれば、例示のものに限定されない。また、必要でなければ、細胞保持領域生成処理において、洗浄処理を施さなくてもよい。実施例2、実施例3についても、同様である。
(7)表面被覆処理:前述の実施例1においては、表面被覆処理を、ゲルトレックスを用いて行ったが、少なくとも細胞保持空間107を、表面を被覆できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、コラーゲン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、ラミニン、マトリゲル、ゼラチン、ゲルトレックス、合成アミノ酸鎖、ポリ-L-オルニチン、アルブミン等を用いたタンパク-アミノ酸-マトリックコート処理を用いるようにしてもよい。また、必要でなければ、細胞保持領域生成処理において、表面被覆処理を施さなくてもよい。実施例2、実施例3についても、同様である。
(8)接触角:前述の実施例1において、細胞保持空間107を形成する面以外の面について、細胞保持空間107に貯留する細胞懸濁液が細胞保持空間107以外の領域へ流出しないような接触角を有することが望ましい。具体的には、細胞保持空間107を形成する面以外の面は、60°より大きい接触角を有することが望ましい。その他の実施例についても同様である。
(9)細胞保持空間の大きさ:前述の実施例1において、細胞保持空間107の大きさを、細胞保持空間107に細胞懸濁液を貯留する際に用いるピペットから1回で吐出される細胞懸濁液の量と、同程度の大きさとしてもよい。具体的には、細胞保持空間107の容量として、30μL〜0.5μL程度が望ましい。
(10)細胞保持空間を形成する部材:前述の実施例1において、底面部101のうち、細胞保持空間107の底面を形成する領域、つまり、底面部101のうち、少なくとも突出部105の中空円柱部分に対応する領域を、透明な材料により形成するようにすることが望ましい。これにより、細胞保持空間107における細胞培養の様子を外部、特に底面側から確認しながら、作業を進めることができる。その他の実施例についても同様である。前記透明な材料としては、例えば、ポリスチレン(PS)、ガラス、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンポリマー(COP)、環状オレフィン・コポリマー(COC)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル樹脂(PMMA)等が挙げられるが、これらに限定するものではない。
また、実施例2におけるウェル200(図4参照)において、底面部101を透明な材料で形成し、側面部103と突出部205との合成体と接合することによって、ウェル200を形成するようにしてもよい。また、底面部101と突出部205とを透明な材料で形成し、両端が開放された側面部103と接合することによって、ウェル200を形成するようにしてもよい。実施例3におけるウェル300(図6参照)においも同様に、底面部301を透明な材料で形成し、中空円柱形状の上面P305u、内側面P305i、及び、側面部301の合成体と、両端が開放された側面部103と接合することによって、ウェル300を形成するようにしてもよい。また、底面部301、及び、突出部305を透明な材料で形成し、両端が開放された側面部103と接合することによって、ウェル300を形成するようにしてもよい。なお、両部材の接合には、シリコン接着材等、細胞毒性が低い接着材を用いるようにする。
なお、各実施例における細胞保持空間の底面を形成する領域は、細胞を保持しやすくするために、60°未満の接触角を有するようにすることが望ましい。
(11)ウェルの材質:前述の実施例1において、ウェル100をポリスチレン、シリコン、ガラス、ポリカーボネート等により形成してもよい。
(12)細胞保持空間の形状:前述の実施例1においては、細胞保持空間107を形成する突出部105は中空円柱形状であり、細胞保持空間107は円筒形状であったが、細胞懸濁液を貯留できる細胞保持空間107であれば、例示のものに限定されない。例えば、図9に示すように、円筒形状から円錐台形状を除いた形状を有する突出部505を用いるようにしてもよい。この場合、側面P505を下に向かって先細りに形成できるため、逆円錐台形状の細胞保持空間507に安定して細胞懸濁液を貯留することができる。その他の実施例についても同様である。
本発明に係る細胞培養容器は、例えば、マルチウェルプレートに用いることができる。
W1 マルチウェルプレート
100 ウェル
101 底面部
103 側面部
105 突出部
P105u 上面
107 細胞保持空間
S100 内部空間
W2 マルチウェルプレート
200 ウェル
205 突出部
P205s 外側面
P205b 低面
P205u 上面
W3 マルチウェルプレート
300 ウェル
301 底面部
303 側面部
305 突出部
P305i 内側面
P305u 上面

Claims (10)

  1. 底面及び側面によって形成される細胞培養空間に駐留した培地内で細胞を培養する際に用いる細胞培養容器であって、
    前記底面から前記細胞培養空間に対して突出した突出部、
    前記突出部において、上面から前記底面に向かって凹状に形成された細胞保持空間、
    を有する細胞培養容器。
  2. 請求項1に係る細胞培養容器において、
    前記細胞培養容器は、
    マルチウェルプレートに配置されるウェルであること、
    を特徴とする細胞培養容器。
  3. 請求項1又は請求項2に係る細胞培養容器において、
    前記本体は、
    少なくとも中空柱形状の上面及び内側面により形成されており、
    前記細胞保持空間は、
    前記中空柱形状の中空空間であること、
    を特徴とする細胞培養容器。
  4. 請求項1〜請求項3に係るいずれかの細胞培養容器において、
    前記細胞保持空間は、
    前記細胞を保持しやすくするための親水処理が施されていること、
    を特徴とする細胞培養容器。
  5. 請求項4に係る細胞培養容器において、
    前記細胞保持空間は、
    少なくとも前記細胞保持空間の底面を形成する領域は、60°未満の接触角を有する細胞培養容器。
  6. 請求項1〜請求項5に係るいずれかの細胞培養容器において、
    前記細胞保持空間は、
    培養する前記細胞を有していること、
    を特徴とする細胞培養容器。
  7. 請求項1〜請求項6に係るいずれかの細胞培養容器において、
    前記細胞保持空間を形成する面以外の面は、60°以上の接触角を有する細胞培養容器。
  8. 請求項1〜請求項7に係るいずれかの細胞培養容器において、
    前記細胞保持空間の容量は、30μL〜0.5μLである細胞培養容器。
  9. 請求項1〜請求項8に係るいずれかの細胞培養容器において、
    前記細胞保持空間の底面を形成する領域は、全光線透過率が80%以上を有する材料により形成される細胞培養容器。
  10. 請求項9に係る細胞培養容器において、
    前記細胞保持空間は、
    前記底面を形成する領域が、ポリスチレン(PS)、ガラス, ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンポリマー(COP)、環状オレフィン・コポリマー(COC)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、及び、アクリル樹脂(PMMA)から成る群から選ばれる1種類以上の材料により形成される細胞培養容器。
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