JP2003180335A - 収納培養容器 - Google Patents
収納培養容器Info
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- JP2003180335A JP2003180335A JP2001390394A JP2001390394A JP2003180335A JP 2003180335 A JP2003180335 A JP 2003180335A JP 2001390394 A JP2001390394 A JP 2001390394A JP 2001390394 A JP2001390394 A JP 2001390394A JP 2003180335 A JP2003180335 A JP 2003180335A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 創薬やバイオテクノロジー分野などに用いら
れる組織保存、細胞培養プレートに関するもので、簡便
に効率よく保持でき、試料に液性物質を供給できる容器
を提供する。 【解決手段】 生物組織由来の組織を収めたり、または
細胞を培養する容器と試料または細胞が容器から出ない
ようにする押さえ器具であって、その一部または全部が
メッシュ材、またはメンブレンからなる収納培養容器。
れる組織保存、細胞培養プレートに関するもので、簡便
に効率よく保持でき、試料に液性物質を供給できる容器
を提供する。 【解決手段】 生物組織由来の組織を収めたり、または
細胞を培養する容器と試料または細胞が容器から出ない
ようにする押さえ器具であって、その一部または全部が
メッシュ材、またはメンブレンからなる収納培養容器。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、創薬やバイオテク
ノロジー分野などに用いられる生物試料の収納、細胞の
保存、処理又は培養に用いる収納培養容器に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】一般的に細胞組織や生体組織の染色には
スライドガラスなどに固定してから染色されるが、これ
は染色中に細胞や組織が染色液や洗浄液に洗い流されて
なくなることを防ぎ、検体の保護と作業の効率化を図る
ためである。これは血球などの浮遊系の細胞でも同様
で、サイトスピンなど、浮遊細胞をスライドグラスに固
定化するための遠心装置などが実際に販売されている。 【0003】一般的に血球細胞に代表される浮遊系の細
胞や、足場依存性細胞が基材に接着せず凝集した状態
(スフェロイド)を培養する場合において培地の交換作
業は手間のかかる作業である。それというのも、細胞や
スフェロイドが浮遊状態であるため培地の除去の時、除
去すべき培養液と共に肝心の細胞やスフェロイドを吸い
取ってしまうことがよくあるからである。特にマルチウ
ェルプレートを使用しているときには注意を払っていて
も処理する検体の多さからこうしたロスが発生しがちで
ある。 【0004】マルチウェルプレートの中で最も汎用性が
高く、色々な試験に使用されているプレートは96ウェ
ルタイプのプレートであり数多くのメーカーから市販さ
れている。こうした市販の細胞培養用96ウェルプレー
トは、そのウェルの位置、大きさ等が標準化されている
こともあって、分析方法においてロボットによる全自動
システムも適用されており、製薬会社や臨床検査機関に
おいて大量に使用されている。前記の染色などにも使用
されているが、容器から浮遊して存在する試料の場合
は、ロボットによる培地交換などで吸引除去されてしま
う場合が多く未だ自動化システムに適用できないのが現
状である。 【0005】こうした問題点はマルチウェルプレートで
培養されている細胞だけでなく、同様にマルチウェルプ
レート内で凍結保存された細胞や組織においても同様で
ある。即ちマルチウェルプレート上で凍結された細胞を
融解し、再び生存状態に戻すときは、足場依存性動物細
胞は基材より剥離しやすくなり、融解後の培養液交換に
あたって慎重な操作を行わなければ浮遊し除去されてし
まうという問題があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、創薬やバイ
オテクノロジー分野などに用いられる組織保存、細胞培
養プレートに関するもので、簡便に効率よく保持でき、
試料に液性物質を供給できる収納培養容器を提供するこ
とを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】即ち本発明は、組織を収
納、又は細胞を培養する容器で、容器と押さえ器具から
なり、押さえ器具の一部がメッシュ材、メンブレン又は
これらの組み合わせからなることを特徴とする収納培養
容器である。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明で用いられる容器は、生体
試料または細胞を収めるための容器とそれを押さえるた
めの器具の二つからなる。まず、生体試料または細胞を
収めるための容器は組織培養用のマルチウェルプレート
としての特性を必要とする。すなわち、高分子基材から
なり、複数個の培養孔(ウェル)を有する形状である。
組織培養用マルチウェルプレートはその複雑な形状から
基材として成形性に優れたポリスチレンが使用される事
が多いが、それに限定するものではない。 【0009】さらに足場依存性細胞を培養する場合に
は、その培養表面は、コロナ放電、低温プラズマ等の親
水化処理や、コラーゲン、ゼラチン、フィブロネクチ
ン、ラミニン等の細胞接着因子の塗布を実施することが
望ましい。さらに、ウェル底面の形状は一般的には平坦
面だが、半球状や、漏斗状であっても何ら問題は無い。
一般的に組織培養用マルチウェルプレートは,プレート
寸法、ウェルのサイズや容量といった基本的なサイズは
同一であり、特に96ウェルプレートは汎用性が高く洗
浄用の装置や測定機器などプレートサイズに合わせた機
器類が豊富であるのでそれに合わせて設計することが望
ましい。 【0010】次に生物試料および細胞を押さえるための
器具にも必要な特性がいくつか考えられる。まず、生物
試料や細胞が素通りしないようなポアサイズのメッシュ
やメンブランで構成される必要がある。ポアサイズに関
しては当然、生物試料や細胞が素通りしない必要がある
ので細胞の直径の20μm以下である必要があるが、生
物試料や細胞が連なった細胞シートの状態では100μ
m以下のサイズで十分である。または、不織布などポア
サイズは規定できないが入り組んだ繊維で構成されてい
る形状のものであればそれも使用可能である。 【0011】次に、生物試料や細胞への液性物質の供給
が可能なことがあげられる。この液性物質にはタンパク
質、脂質、アミノ酸といった栄養因子や、蛍光物質、色
素といった生物試料や細胞を標識する因子が含まれる。
こういった因子を含む溶液は、生物試料や細胞の出す老
廃物を蓄積するので交換する必要性がある。また蛍光物
質、色素は余剰の分を除去する必要性あるので液体物質
の交換ができるようになっていなければならない。従っ
て溶液が通りぬけられる構造である必要があり、ポアサ
イズが小さい場合はコロナ放電処理や低温プラズマ処理
等の親水化処理を行い溶液の流れを良くする必要があ
る。 【0012】さらに、試料や細胞の流出を押さえる必要
があるが、直接試料や細胞に触れて押さえつける状態で
は、繊細な細胞組織等がダメージを受ける可能性がある
ので上から圧をかけて押さえることは好ましくない。従
って生物試料、細胞が収める容器とその押さえのための
器具の間にはある程度の間隙が必要である。一般的に生
物試料や細胞の最小の単位は細胞の直径の20μmと考
えられるので最小で20μmの隙間が存在すればよく、
好ましくは50μm〜2mmの範囲であることが望まし
い。 【0013】押さえに使用する器具は、必要が無くなっ
た時点で取り外せるようにしておくことで、不透明なメ
ンブランやメッシュを用いても必要な時取り外して光学
顕微鏡観察が可能にすることができる。また、使用する
メンブランが光学的に透明な素材からなり、液体透過の
ための孔がイオンビームなどの処理により小口径で開け
た場合、メンブランの光学的特性はそこなわれず生物試
料や細胞の観察が可能となる。 【0014】 【実施例】(実施例1)細胞培養用96ウェルプレート
(住友ベークライト製 MS−8096F)の内側に挿
入でき、挿入した場合に外側になる細胞培養用96ウェ
ルプレートの底面から100μmの高さになるように作
成したカップ状のポリスチレン成形品の底面部分を直径
4mmくりぬき、その部分に細胞培養用フィルターとし
て市販されているメッシュで構成されたFibra−C
el Desk(New Brunswick Sci
entific社製)を接着し、放射線滅菌したものを
準備した。 【0015】細胞培養用96ウェルプレートに浮遊細胞
であるHL60細胞を5x105細胞/1mLの濃度で
10%ウシ胎児血清を含むRPMI1630培地に分散
させた細胞分散液を播種した後、先に準備したメッシュ
を取り付けたカップ状の形成品を取り付け37℃、5%
炭酸ガス条件で培養。翌日培地交換を行い、そこで除去
される細胞を調べた。 【0016】(実施例2)実施例1と同じ容器を用い
て、接着細胞であるHepG細胞を5x105細胞/1
mLの濃度で10%ウシ胎児血清を含むダルベッコ改変
イーグル培地に分散させた細胞分散液を播種した後、先
に準備したメッシュを取り付けたカップ状の形成品を取
り付け37℃、5%炭酸ガス条件で培養。翌日プレート
ごと−80℃のフリーザーで凍結し、1週間後、取り出
して37℃雰囲気化で解凍、培地交換を行い、そこで除
去される細胞を調べた。 【0017】(比較例1)細胞培養用96ウェルプレー
トに浮遊細胞であるHL60細胞を5x105細胞/1
mLの濃度で10%ウシ胎児血清を含むRPMI163
0培地に分散させた細胞分散液を播種した後、37℃、
5%炭酸ガス条件で培養。翌日培地交換を行い、そこで
除去される細胞を調べた。 【0018】(比較例2)接着細胞であるHepG細胞
を5x105細胞/1mLの濃度で10%ウシ胎児血清
を含むダルベッコ改変イーグル培地に分散させた細胞分
散液を播種した後、37℃、5%炭酸ガス条件で培養。
翌日プレートごと−80℃のフリーザーで凍結し、1週
間後、取り出して37℃雰囲気化で解凍して培地交換を
行い、そこで除去される細胞を調べた。 【0019】(結果)結果を下表に示すが、押さえ器具
を装着した方がプレート内に残る細胞、すなわち吸引操
作によって除去されない細胞が圧倒的に多いことが確認
された。 【0020】 【表1】 【0022】 【発明の効果】本発明の容器及び押さえ器具の使用によ
り、マイクロプレート内の生物試料、細胞を損なうこと
なく液体交換が可能となった。
ノロジー分野などに用いられる生物試料の収納、細胞の
保存、処理又は培養に用いる収納培養容器に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】一般的に細胞組織や生体組織の染色には
スライドガラスなどに固定してから染色されるが、これ
は染色中に細胞や組織が染色液や洗浄液に洗い流されて
なくなることを防ぎ、検体の保護と作業の効率化を図る
ためである。これは血球などの浮遊系の細胞でも同様
で、サイトスピンなど、浮遊細胞をスライドグラスに固
定化するための遠心装置などが実際に販売されている。 【0003】一般的に血球細胞に代表される浮遊系の細
胞や、足場依存性細胞が基材に接着せず凝集した状態
(スフェロイド)を培養する場合において培地の交換作
業は手間のかかる作業である。それというのも、細胞や
スフェロイドが浮遊状態であるため培地の除去の時、除
去すべき培養液と共に肝心の細胞やスフェロイドを吸い
取ってしまうことがよくあるからである。特にマルチウ
ェルプレートを使用しているときには注意を払っていて
も処理する検体の多さからこうしたロスが発生しがちで
ある。 【0004】マルチウェルプレートの中で最も汎用性が
高く、色々な試験に使用されているプレートは96ウェ
ルタイプのプレートであり数多くのメーカーから市販さ
れている。こうした市販の細胞培養用96ウェルプレー
トは、そのウェルの位置、大きさ等が標準化されている
こともあって、分析方法においてロボットによる全自動
システムも適用されており、製薬会社や臨床検査機関に
おいて大量に使用されている。前記の染色などにも使用
されているが、容器から浮遊して存在する試料の場合
は、ロボットによる培地交換などで吸引除去されてしま
う場合が多く未だ自動化システムに適用できないのが現
状である。 【0005】こうした問題点はマルチウェルプレートで
培養されている細胞だけでなく、同様にマルチウェルプ
レート内で凍結保存された細胞や組織においても同様で
ある。即ちマルチウェルプレート上で凍結された細胞を
融解し、再び生存状態に戻すときは、足場依存性動物細
胞は基材より剥離しやすくなり、融解後の培養液交換に
あたって慎重な操作を行わなければ浮遊し除去されてし
まうという問題があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、創薬やバイ
オテクノロジー分野などに用いられる組織保存、細胞培
養プレートに関するもので、簡便に効率よく保持でき、
試料に液性物質を供給できる収納培養容器を提供するこ
とを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】即ち本発明は、組織を収
納、又は細胞を培養する容器で、容器と押さえ器具から
なり、押さえ器具の一部がメッシュ材、メンブレン又は
これらの組み合わせからなることを特徴とする収納培養
容器である。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明で用いられる容器は、生体
試料または細胞を収めるための容器とそれを押さえるた
めの器具の二つからなる。まず、生体試料または細胞を
収めるための容器は組織培養用のマルチウェルプレート
としての特性を必要とする。すなわち、高分子基材から
なり、複数個の培養孔(ウェル)を有する形状である。
組織培養用マルチウェルプレートはその複雑な形状から
基材として成形性に優れたポリスチレンが使用される事
が多いが、それに限定するものではない。 【0009】さらに足場依存性細胞を培養する場合に
は、その培養表面は、コロナ放電、低温プラズマ等の親
水化処理や、コラーゲン、ゼラチン、フィブロネクチ
ン、ラミニン等の細胞接着因子の塗布を実施することが
望ましい。さらに、ウェル底面の形状は一般的には平坦
面だが、半球状や、漏斗状であっても何ら問題は無い。
一般的に組織培養用マルチウェルプレートは,プレート
寸法、ウェルのサイズや容量といった基本的なサイズは
同一であり、特に96ウェルプレートは汎用性が高く洗
浄用の装置や測定機器などプレートサイズに合わせた機
器類が豊富であるのでそれに合わせて設計することが望
ましい。 【0010】次に生物試料および細胞を押さえるための
器具にも必要な特性がいくつか考えられる。まず、生物
試料や細胞が素通りしないようなポアサイズのメッシュ
やメンブランで構成される必要がある。ポアサイズに関
しては当然、生物試料や細胞が素通りしない必要がある
ので細胞の直径の20μm以下である必要があるが、生
物試料や細胞が連なった細胞シートの状態では100μ
m以下のサイズで十分である。または、不織布などポア
サイズは規定できないが入り組んだ繊維で構成されてい
る形状のものであればそれも使用可能である。 【0011】次に、生物試料や細胞への液性物質の供給
が可能なことがあげられる。この液性物質にはタンパク
質、脂質、アミノ酸といった栄養因子や、蛍光物質、色
素といった生物試料や細胞を標識する因子が含まれる。
こういった因子を含む溶液は、生物試料や細胞の出す老
廃物を蓄積するので交換する必要性がある。また蛍光物
質、色素は余剰の分を除去する必要性あるので液体物質
の交換ができるようになっていなければならない。従っ
て溶液が通りぬけられる構造である必要があり、ポアサ
イズが小さい場合はコロナ放電処理や低温プラズマ処理
等の親水化処理を行い溶液の流れを良くする必要があ
る。 【0012】さらに、試料や細胞の流出を押さえる必要
があるが、直接試料や細胞に触れて押さえつける状態で
は、繊細な細胞組織等がダメージを受ける可能性がある
ので上から圧をかけて押さえることは好ましくない。従
って生物試料、細胞が収める容器とその押さえのための
器具の間にはある程度の間隙が必要である。一般的に生
物試料や細胞の最小の単位は細胞の直径の20μmと考
えられるので最小で20μmの隙間が存在すればよく、
好ましくは50μm〜2mmの範囲であることが望まし
い。 【0013】押さえに使用する器具は、必要が無くなっ
た時点で取り外せるようにしておくことで、不透明なメ
ンブランやメッシュを用いても必要な時取り外して光学
顕微鏡観察が可能にすることができる。また、使用する
メンブランが光学的に透明な素材からなり、液体透過の
ための孔がイオンビームなどの処理により小口径で開け
た場合、メンブランの光学的特性はそこなわれず生物試
料や細胞の観察が可能となる。 【0014】 【実施例】(実施例1)細胞培養用96ウェルプレート
(住友ベークライト製 MS−8096F)の内側に挿
入でき、挿入した場合に外側になる細胞培養用96ウェ
ルプレートの底面から100μmの高さになるように作
成したカップ状のポリスチレン成形品の底面部分を直径
4mmくりぬき、その部分に細胞培養用フィルターとし
て市販されているメッシュで構成されたFibra−C
el Desk(New Brunswick Sci
entific社製)を接着し、放射線滅菌したものを
準備した。 【0015】細胞培養用96ウェルプレートに浮遊細胞
であるHL60細胞を5x105細胞/1mLの濃度で
10%ウシ胎児血清を含むRPMI1630培地に分散
させた細胞分散液を播種した後、先に準備したメッシュ
を取り付けたカップ状の形成品を取り付け37℃、5%
炭酸ガス条件で培養。翌日培地交換を行い、そこで除去
される細胞を調べた。 【0016】(実施例2)実施例1と同じ容器を用い
て、接着細胞であるHepG細胞を5x105細胞/1
mLの濃度で10%ウシ胎児血清を含むダルベッコ改変
イーグル培地に分散させた細胞分散液を播種した後、先
に準備したメッシュを取り付けたカップ状の形成品を取
り付け37℃、5%炭酸ガス条件で培養。翌日プレート
ごと−80℃のフリーザーで凍結し、1週間後、取り出
して37℃雰囲気化で解凍、培地交換を行い、そこで除
去される細胞を調べた。 【0017】(比較例1)細胞培養用96ウェルプレー
トに浮遊細胞であるHL60細胞を5x105細胞/1
mLの濃度で10%ウシ胎児血清を含むRPMI163
0培地に分散させた細胞分散液を播種した後、37℃、
5%炭酸ガス条件で培養。翌日培地交換を行い、そこで
除去される細胞を調べた。 【0018】(比較例2)接着細胞であるHepG細胞
を5x105細胞/1mLの濃度で10%ウシ胎児血清
を含むダルベッコ改変イーグル培地に分散させた細胞分
散液を播種した後、37℃、5%炭酸ガス条件で培養。
翌日プレートごと−80℃のフリーザーで凍結し、1週
間後、取り出して37℃雰囲気化で解凍して培地交換を
行い、そこで除去される細胞を調べた。 【0019】(結果)結果を下表に示すが、押さえ器具
を装着した方がプレート内に残る細胞、すなわち吸引操
作によって除去されない細胞が圧倒的に多いことが確認
された。 【0020】 【表1】 【0022】 【発明の効果】本発明の容器及び押さえ器具の使用によ
り、マイクロプレート内の生物試料、細胞を損なうこと
なく液体交換が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による容器においける培養容器、生物使
用または細胞、押さえ容器の関係を示している。 【符号の簡単な説明】 11 保存容器 12 生物試料または細胞 13 押さえ器具
用または細胞、押さえ容器の関係を示している。 【符号の簡単な説明】 11 保存容器 12 生物試料または細胞 13 押さえ器具
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 組織を収納又は細胞を培養する容器で、
容器と押さえ器具から少なくとも構成され、押さえ器具
の一部がメッシュ材、メンブレン又はこれらの組み合わ
せからなることを特徴とする収納培養容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001390394A JP2003180335A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 収納培養容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001390394A JP2003180335A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 収納培養容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003180335A true JP2003180335A (ja) | 2003-07-02 |
Family
ID=27598336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001390394A Pending JP2003180335A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 収納培養容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003180335A (ja) |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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GB2435646A (en) * | 2006-03-01 | 2007-09-05 | Spin Tec Engineering Gmbh | Apparatus and method of extraction of an arthropod gland |
US8105633B2 (en) | 2006-03-01 | 2012-01-31 | Spintec Engineering Gmbh | Method and apparatus for extraction of arthropod gland |
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KR20170073696A (ko) * | 2014-10-29 | 2017-06-28 | 코닝 인코포레이티드 | 스페로이드 포획 삽입체 |
KR101934185B1 (ko) | 2017-03-24 | 2018-12-31 | 중앙대학교 산학협력단 | 시료 이송용 틀을 이용한 시료 이송 방법 |
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-
2001
- 2001-12-21 JP JP2001390394A patent/JP2003180335A/ja active Pending
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