JPWO2019130404A1 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

本発明の使い捨ておむつ(1)は、吸収体(23)及び表面シート(21)を含む吸収性本体(2)と、吸収性本体(2)を固定する外装体(3)とを備える。使い捨ておむつ(1)は、腹側部(F)、背側部(R)及び股下部(M)を有する。外装体(3)は、背側部(R)又は腹側部(F)の肌当接面に吸汗領域(KT)を有する。吸汗領域(KT)は、疎水性の繊維を有し且つ吸汗領域(KT)の肌当接面側に配された疎水層(4)と、親水性の繊維(51)を有し且つ疎水層(4)の非肌当接面側に隣接して配された親水層(5)とを含み、疎水層(4)及び親水層(5)をホットメルト接着剤で接合して形成される。ホットメルト接着剤で接合した接合部(6)は、親水性の繊維(51)の配向方向と交差する方向に延び且つ該配向方向に間欠的に配された第1接合部(61)を有している。接合部(6)に対する水の接触角が90度以上である。

Description

本発明は、使い捨ておむつ及び使い捨ておむつに用いる吸汗シートに関する。
従来、使い捨ておむつの肌に触れる面に、汗を吸収するシート等を設け、湿疹、あせも、かぶれ等の発生を効果的に防止する使い捨ておむつが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、吸汗性能と共に放湿性能を向上させるために、おむつの背側の上端部或いはおむつの腹側の上端部に、おむつの幅方向に長い帯状の吸汗放湿シートがホットメルト接着剤により接着されている使い捨ておむつが開示されている。また、特許文献1には、おむつの上下方向に汗を拡散させるために、吸汗放湿シートの構成繊維をおむつの上下方向に配向させることや、前記ホットメルト接着剤により吸汗放湿シートをおむつ内面に固定する固定部分と非固定部分とを幅方向に交互に設けることが記載されている。
特開2009−82482号公報
本発明は、液保持性の吸収体及び該吸収体の肌当接面側に配された表面シートを含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌当接面側に配されて該吸収性本体を固定する外装体とを備える使い捨ておむつである。前記使い捨ておむつは、着用者の腹側に位置する腹側部、背側に位置する背側部、及び該腹側部と該背側部との間に位置する股下部を有している。前記外装体は、前記背側部又は前記腹側部の肌当接面に吸汗領域を有している。前記吸汗領域は、疎水性の繊維を有し且つ該吸汗領域の肌当接面側に配された疎水層と、親水性の繊維を有し且つ該疎水層の非肌当接面側に隣接して配された親水層とを含み、該疎水層と該親水層とをホットメルト接着剤で接合して形成されている。前記ホットメルト接着剤で接合した接合部は、前記親水性の繊維の配向方向と交差する方向に延び且つ該配向方向に間欠的に配された第1接合部を有している。前記接合部に対する水の接触角が90度以上である。
また、本発明は、疎水性の繊維を有し且つ肌当接面側に配される疎水層と、親水性の繊維を有し且つ該疎水層の非肌当接面側に隣接して配される親水層とを含み、該疎水層と該親水層とをホットメルト接着剤で接合して形成された使い捨ておむつ用の吸汗シートである。前記ホットメルト接着剤による接合部は、前記親水性の繊維の配向方向と交差する方向に延び且つ該配向方向に間欠的に配された第1接合部を有している。前記接合部に対する水の接触角が90度以上である。
図1は、本発明の使い捨ておむつの一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態における肌当接面側(内面側)を模式的に示す展開平面図である。 図3は、図2のIII−III線断面(縦方向に沿う断面)を模式的に示す縦断面図である。 図4は、図1に示すおむつの備える吸汗領域の横方向に沿う断面を模式的に示す横断面図である。 図5は、図1に示すおむつの吸汗領域を構成する親水層における疎水層との対向面を模式的に示す平面図である。 図6は、図1に示すおむつの吸汗領域を構成する親水層における疎水層との対向面とは反対側の面である非肌当接面を模式的に示す平面図である。 図7は、本発明の使い捨ておむつの他の実施形態のおむつにおける縦方向の一端部(背側部側の縦方向端部)を拡大して模式的に示す縦断面図(図3相当図)である。 図8は、本発明の使い捨ておむつの別の実施形態のおむつにおける縦方向の一端部(背側部側の縦方向端部)を拡大して模式的に示す縦断面図(図4相当図)である。 図9は、本発明の使い捨ておむつのまた別の実施形態のおむつにおける縦方向の一端部(背側部側の縦方向端部)を拡大して模式的に示す縦断面図(図4相当図)である。
発明の詳細な説明
特許文献1に記載のおむつのように、吸汗放湿シートの構成繊維をおむつの上下方向に配向させ、ホットメルト接着剤の固定部分と非固定部分とを幅方向に交互に設けると、おむつの上下方向に汗を拡散させることができるが、上下方向及び幅方向の面方向に汗を効率的に拡散させることができず、ドライ感を向上させることが難しい。
本発明は、汗を効率的に拡散でき、ドライ感が向上する使い捨ておむつ及び使い捨ておむつ用の吸汗シートに関する。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1〜図6には、本発明の使い捨ておむつの一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、液保持性の吸収体23及び該吸収体23の肌当接面側に配された表面シート21を含む吸収性本体2と、該吸収性本体2の非肌当接面側に配されて該吸収性本体2を固定する外装体3とを備えている。おむつ1は、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる方向に相当する縦方向Xと、これに直交する横方向Yとを有している。
本明細書において、「肌当接面」は、使い捨ておむつ又はその構成部材(例えば表面シート)における、使い捨ておむつの着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌当接面」は、使い捨ておむつ又はその構成部材における、使い捨ておむつの着用時に肌側とは反対側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌から遠い側である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該使い捨ておむつの正しい着用位置が維持された状態を意味する。
おむつ1は、図1及び図2に示すように、股下部M並びに該股下部Mから縦方向Xの前後に延出する腹側部F及び背側部Rを有する。股下部Mは、おむつ1の着用状態において、着用者の股間部に配される部位である。腹側部Fは、おむつ1の着用状態において、着用者の腹側に位置する部位、即ち、股下部Mよりも縦方向Xの前側に配される部位である。背側部Rは、おむつ1の着用状態において、着用者の背側に位置する部位、即ち、股下部Mよりも縦方向Xの後側に配される部位である。腹側部F及び背側部Rは、おむつ1の着用時に着用者の胴周りに配される胴周り部である。換言すれば、おむつ1は胴周り部を有し、該胴周り部は、腹側部Fと背側部Rとに区分されている。
おむつ1では、吸収性本体2は、図2に示すとおり、おむつ1を展開させ且つ伸長させた状態において、縦方向Xが相対的に長い縦長の形状を有している。吸収性本体2は、肌当接面を形成する液透過性の表面シート21と、非肌当接面を形成する液難透過性(撥水性も含む)の裏面シート22と、これら両シート21,22間に介在配置された液保持性の吸収体23とを具備する(図3参照)。吸収体23は、腹側部Fと背側部Rとに亘って配されている。また、吸収性本体2の縦方向Xに沿う両側部には、図2に示すように、縦方向Xに伸長状態で配された弾性部材を有する防漏カフ24,24が設けられている。具体的には、防漏カフ24は、液不透過性又は撥水性で且つ通気性の素材から構成されており、各防漏カフ24の自由端部近傍には、防漏カフ形成用弾性部材25が縦方向Xに伸長した状態で配されている。おむつの着用時には、防漏カフ形成用弾性部材25の収縮により防漏カフ24の自由端部側が起立して、横方向Yへの体液の流出が阻止される。
表面シート21、裏面シート22、吸収体23及び防漏カフ24等としては、使い捨ておむつ等の吸収性物品に従来用いられている各種のもの等を特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては、単層又は多層構造の不織布や、開孔フィルム等を用いることができる。裏面シート22としては、透湿性の樹脂フィルム等を用いることができる。吸収体23としては、吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成された吸収コアをティッシュペーパーによって被覆されているものを用いることができる。また、防漏カフ24としては、撥水性の単層又は多層構造の不織布等を用いることができる。
防漏カフ形成用弾性部材25としては、使い捨ておむつ等の吸収性物品に従来用いられている各種のもの等を特に制限なく用いることができ、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。弾性部材の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、楕円形、若しくは多角形状等の糸状(糸ゴム等)、又は紐状(平ゴム等)のもの等を好ましく用いることができる。各部材を固定する接着剤としては、使い捨ておむつ等の吸収性物品に従来用いられている各種のホットメルト接着剤等を特に制限なく用いることができる。
以上のように構成された吸収性本体2は、図2に示すように、その縦方向Xを、展開させ且つ伸長させた状態におけるおむつ1の縦方向Xに一致させて、外装体3の中央部に、本体固定用接着剤によって接合されている。このように、外装体3は、使い捨ておむつ1の厚み方向における、吸収性本体2を構成する裏面シート22の非肌当接面側に配されて接着固定されている。おむつ1には、外装体3の腹側部Fにおける縦方向Xに沿う両側縁部及び外装体3の背側部Rにおける縦方向Xに沿う両側縁部が、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されて、図1に示すように、一対のサイドシール部S,S、並びに着用者の胴が通されるウエスト開口部WH、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部LH,LHが形成される。外装体3及び吸収性本体2等を固定する本体固定用接着剤としては、使い捨ておむつ等の吸収性物品に従来用いられている各種のホットメルト接着剤等を特に制限なく用いることができる。
上述した「展開させ且つ伸長させた状態」とは、図2に示すように、サイドシール部Sを引き剥がして、おむつ1を展開状態とし、その展開状態のおむつ1を、各部の弾性部材を伸長させて、設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで広げた状態を意味する。
外装体3は、図2に示す如き展開且つ伸長状態のおむつ1の外形を形作っており、外装体3の周縁は、その状態のおむつ1の輪郭線、即ち腹側部F、股下部M及び背側部Rそれぞれの輪郭線を形成している。外装体3は、図2に示すように、腹側部F及び背側部Rにおいては、縦方向Xよりも横方向Yの長さが長い長方形形状をなし、腹側部Fと背側部Rとの間に位置する股下部Mにおいては、外装体3の縦方向Xに沿う両側縁部即ち一対のレッグ縁部LS,LSが横方向Yの中央に向かって凸の円弧状に湾曲しており、図2に示す如き平面視において、縦方向Xの中央域が横方向Yの内方に向けて括れた砂時計状をなしている。
外装体3は、図2〜図3に示すように、その肌当接面に吸汗領域KTを有している。吸汗領域KTは、疎水性の繊維を有し且つ吸汗領域KTの肌当接面側に配された疎水層4と、親水性の繊維を有し且つ疎水層4の非肌当接面側に隣接して配された親水層5とを含み、疎水層4と親水層5とをホットメルト接着剤で接合して形成されている。吸汗領域KTは、腹側部F又は背側部Rに配されており、少なくとも背側部Rの肌当接面に配されていることが好ましく、図2に示すおむつ1では、腹側部F及び背側部Rのそれぞれに配されている。具体的には、吸汗領域KTは、吸収性本体2の縦方向Xの前後端部2E,2Eの端縁よりも縦方向Xの外方に位置するエンドフラップを少なくとも含む位置に形成されている。外装体3は、図3に示すように、着用状態においておむつ1の外面即ち非肌当接面を形成する外層シート31と、外層シート31の肌当接面に対向配置された内層シート32との積層体を含んで構成されている。おむつ1の着用状態において、外層シート31は着用者の身体から遠い側に位置して、おむつ1の非肌当接面(外面)を形成し、内層シート32は着用者の身体に近い側に位置して、おむつ1の肌当接面(内面)を形成している。
尚、図3では背側部Rを拡大して示し、腹側部Fの拡大図は示していないが、腹側部Fも背側部Rと同様に構成されており、特に断らない限り、腹側部Fについては背側部Rについての説明が適宜適用される。
吸汗領域KTは、図3に示すように、複数枚のシートが重なって構成されている。おむつ1では、外装体3を構成する外層シート31及び内層シート32が、何れも疎水性のシートで形成されている。そして、外層シート31は、ウエスト開口部WHの周縁部に沿って内層シート32の肌当接面側に折り返されて、その折り返し部分31Rが、吸収性本体2を構成する吸収体23の縦方向Xの前後端部23E,23Eを覆っている。おむつ1では、外装体3が、折り返し部分31Rを含む外層シート31と、内層シート32とは別体のシート部材35を有している。シート部材35は、横方向Yに長い長方形状のシートであり、親水性の繊維51を有する親水性のシートである。親水性のシート部材35は、折り返し部分31Rと略同じ大きさを有しており、折り返し部分31Rと吸収性本体2との間に配され、折り返し部分31Rで覆われている。
おむつ1の吸汗領域KTでは、疎水層4が外装体3の肌当接面を形成する折り返し部分31Rで形成されており、親水層5が折り返し部分31Rの非肌当接面に隣接して配されたシート部材35で形成されている。吸汗領域KTは、折り返し部分31R及びシート部材35をホットメルト接着剤による接合部6で接合して形成されている。
折り返し部分31Rを含む外層シート31の有する疎水性の繊維は、界面活性剤などの親水化剤を含んでおらず、親水化処理が施されていないもの、即ち本来的に疎水性の繊維であることが好ましい。疎水性の繊維としては、各種の熱可塑性樹脂からなる繊維(熱融着繊維)を用いることができる。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。疎水性の繊維は、短繊維でも長繊維でも良い。疎水性の繊維としては、芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型等の複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。尚、内層シート32も同様である。
疎水層4を構成する繊維、即ちおむつ1では外層シート31の折り返し部分31Rを構成する繊維における疎水性の繊維の割合は、肌に貼り付き難く、ドライ感が向上する観点から、50質量%より大きいことが好ましく、80質量%以上であることが更に好ましく、そして100質量%以下であることが好ましく、具体的には、50質量%より大きく100質量%以下であることが好ましく、80質量%以上100質量%以下であることが更に好ましい。疎水層4の坪量は、同様の観点から、5g/m2以上であることが好ましく、8g/m2以上であることが更に好ましく、そして、25g/m2以下であることが好ましく、20g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、5g/m2以上25g/m2以下であることが好ましく、8g/m2以上20g/m2以下であることが更に好ましい。
親水層5を構成する繊維、即ちおむつ1ではシート部材35に含まれる親水性の繊維51は、上述した外層シート31の折り返し部分31Rに含まれる疎水性の繊維に親水化処理を施したもの、具体的には例えば、親水化剤が練り込まれた疎水性の繊維、表面に親水化剤が付着した疎水性の繊維などを用いることができる。また、本来的に親水性を有する繊維、例えばセルロース繊維などの天然系や半天然系の繊維を用いることもできる。
親水層5を構成する繊維、即ちおむつ1ではシート部材35を構成する繊維における親水性の繊維の割合は、着用者の汗を吸収し易い観点から、50質量%より大きいことが好ましく、80質量%以上であることが更に好ましく、そして100質量%以下であることが好ましく、具体的には、50質量%より大きく100質量%以下であることが好ましく、80質量%以上100質量%以下であることが更に好ましい。親水層5の坪量は、同様の観点から、8g/m2以上であることが好ましく、10g/m2以上であることが更に好ましく、そして、30g/m2以下であることが好ましく、25g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、8g/m2以上30g/m2以下であることが好ましく、10g/m2以上25g/m2以下であることが更に好ましい。
繊維が親水性であるか疎水性であるかは、下記接触角の測定方法で測定される繊維の接触角に基づき判断される。具体的には、繊維の接触角が90度未満であれば親水性であり、90度以上であれば疎水性である。下記方法で測定される繊維の接触角が小さいほど親水性が高く(疎水性が低く)、該接触角が大きいほど親水性が低い(疎水性が高い)。
<接触角の測定方法>
測定対象のシート(不織布)の厚み方向に沿う断面が上面となるようにセットし、シートの厚み方向へシートの最表面から厚みの1/10までの区間の繊維をランダムに複数サンプリングし、水の接触角を測定する。測定装置として、協和界面科学株式会社製の自動接触角計MCA−Jを用いる。接触角の測定には蒸留水を用いる。インクジェット方式水滴吐出部(クラスターテクノロジー社製、吐出部孔径が25μmのパルスインジェクターCTC−25)から吐出される液量を15ピコリットルに設定して、水滴を、それぞれの繊維の中央の真上に滴下する。滴下の様子を水平に設置されたカメラに接続された高速度録画装置に録画する。録画装置は後に画像解析をする観点から、高速度キャプチャー装置が組み込まれたパーソナルコンピュータが望ましい。本測定では、17msecごとに画像が録画される。録画された映像において、繊維に水滴が着滴した最初の画像を、付属ソフトFAMAS(ソフトのバージョンは2.6.2、解析手法は液滴法、解析方法はθ/2法、画像処理アルゴリズムは無反射、画像処理イメージモードはフレーム、スレッシホールドレベルは200、曲率補正はしない、とする)にて画像解析を行い、水滴の空気に触れる面と繊維とのなす内角を算出し、接触角とする。繊維は、繊維長1mm程度に裁断し、該繊維を接触角計のサンプル台に載せて、水平に維持する。N=5本の接触角を小数点以下1桁まで計測し、合計10箇所の測定値を平均した値(小数点以下第1桁で四捨五入)を接触角と定義する。接触角の低いものほど親水性が高いことを意味する。測定環境は、室温22±2℃、湿度65±2%RHとする。
吸汗領域KTは、図3及び図4に示すように、疎水層4である含む外層シート31の折り返し部分31Rと親水層5であるシート部材35とをホットメルト接着剤で接合して形成されている。ホットメルト接着剤による接合部6は、少なくとも親水性の繊維51の配向方向と交差する方向に延び且つ該配向方向に間欠的に配された第1接合部61を有している。尚、ホットメルト接着剤は、図3においては、X方向に直線状に延びる線状に形成されているが、螺旋を描く線状、ジグザグを描く線状、或いはΩ状に形成されていてもよい。接合部6は、図3及び図4に示すように、親水層5(シート部材35)における疎水層4(外層シート31の折り返し部分31R)との対向面5Tに形成されている。おむつ1では、接合部6は、シート部材35を構成する親水性の繊維51の配向方向と交差する方向に延びる第1接合部61を有しており、第1接合部61は、親水性の繊維51の配向方向に間欠的に配されている。親水性の繊維51の配向方向は、下記繊維の配向方向の測定方法で測定される。
<繊維の配向方向の測定方法>
日本電子株式会社製の走査電子顕微鏡JCM−5100を使用し、例えば親水層5であるシート部材35を厚み方向が上下となるように静置し、該シートの測定する面に対して垂直の方向から撮影した画像(測定する繊維が10本以上計測できる倍率に調整:100〜300倍)を印刷し、透明PET製シート上に繊維をなぞる。前記の画像をパソコン内に取り込み、株式会社ネクサス社製のnexusNewQube(スタンドアロン版)画像処理ソフトウエアを使用し、前記画像を二値化する。次いで、前記二値化した画像を、繊維配向解析プログラムである、株式会社ネクサス製のFiber Orientation Analysis 8.13 Singleソフトを用い、フーリエ変換し、パワースペクトルを得て、楕円近似した分布図から、繊維の配向性を評価する。
第1接合部61は、吸汗領域KTが吸収した汗の拡散性向上の観点から、その幅W61(親水性の繊維51の配向方向の長さ)(図5参照)が、好ましくは0.05mm以上、更に好ましくは0.1mm以上、そして、好ましくは2mm以下、更に好ましくは1mm以下であり、具体的には、好ましくは0.05mm以上2mm以下、更に好ましくは0.1mm以上1mm以下である。第1接合部61の幅は、光学顕微鏡(キーエンス製VHX−1000)で観察し、N=10の値を小数点以下1桁まで計測し、合計10箇所の測定値を平均した値(小数点以下第1桁で四捨五入)として測定する。測定環境は、室温22±2℃、湿度65±2%RHとする。
親水性の繊維51の配向方向に隣り合う第1接合部61,61どうしの間隔D61(図5参照)は、吸汗領域KTが吸収した汗の蒸発性向上の観点から、好ましくは1mm以上、更に好ましくは3mm以上、そして、好ましくは15mm以下、更に好ましくは10mm以下であり、具体的には、好ましくは1mm以上15mm以下、更に好ましくは3mm以上10mm以下である。第1接合部61,61どうしの間隔は、光学顕微鏡(キーエンス製VHX−1000)で観察し、N=10の値を小数点以下1桁まで計測し、合計10箇所の測定値を平均した値(小数点以下第1桁で四捨五入)として測定する。測定環境は、室温22±2℃、湿度65±2%RHとする。
ホットメルト接着剤による接合部6に対する水の接触角は、90度以上となっており、90度以上であることが好ましく、そして、好ましくは120度以下、更に好ましくは100度以下であり、具体的には、好ましくは90度以上120度以下、更に好ましくは90度以上100度以下である。であることが更に好ましい。接触角が90度以上であるので接合部6は疎水性である。接合部6に対する水の接触角は、下記接触角の測定方法で測定される。
<接合部6に対する水の接触角の測定方法>
測定対象の接合部6を有するシート(不織布)の厚み方向に沿う断面が上面となるようにセットし、シートの最表面にある接合部6をランダムに複数サンプリングし、水の接触角を測定する。測定装置として、協和界面科学株式会社製の自動接触角計MCA−Jを用いる。接触角の測定には蒸留水を用いる。インクジェット方式水滴吐出部(クラスターテクノロジー社製、吐出部孔径が25μmのパルスインジェクターCTC−25)から吐出される液量を15ピコリットルに設定して、水滴を、それぞれの接合部6の中央の真上に滴下する。滴下の様子を水平に設置されたカメラに接続された高速度録画装置に録画する。録画装置は後に画像解析をする観点から、高速度キャプチャー装置が組み込まれたパーソナルコンピュータが望ましい。本測定では、17msecごとに画像が録画される。録画された映像において、接合部6に水滴が着滴した最初の画像を、付属ソフトFAMAS(ソフトのバージョンは2.6.2、解析手法は液滴法、解析方法はθ/2法、画像処理アルゴリズムは無反射、画像処理イメージモードはフレーム、スレッシホールドレベルは200、曲率補正はしない、とする)にて画像解析を行い、水滴の空気に触れる面と接合部6とのなす内角を算出し、接触角とする。接合部は、接合部を有する繊維長を1mm程度に裁断し、該繊維を接触角計のサンプル台に載せて、水平に維持する。N=5の接触角を小数点以下1桁まで計測し、合計10箇所の測定値を平均した値(小数点以下第1桁で四捨五入)を接触角と定義する。接触角の低いものほど親水性が高いことを意味する。測定環境は、室温22±2℃、湿度65±2%RHとする。
おむつ1は、図2〜図4に示すように、外装体3の肌当接面に疎水層4である含む外層シート31の折り返し部分31Rと親水層5であるシート部材35とをホットメルト接着剤で接合して形成された吸汗領域KTを有している。その為、吸汗領域KTに吸収された着用者の汗は、親水層5の親水性の繊維51の配向方向に沿って拡散する。そして、吸汗領域KTの疎水層4と親水層5とを接合する接合部6は、図5に示すように、親水性の繊維51の配向方向と交差する方向に延びる第1接合部61を有しており、第1接合部61は、親水性の繊維51の配向方向に間欠的に配されている。ここで、本発明者らは、第1接合部61は疎水性のホットメルト接着剤で形成されているにもかかわらず、吸汗領域KTに吸収された着用者の汗を第1接合部61に沿って親水性の繊維51の配向方向に交差する方向に拡散することができることを見出した。この結果、おむつ1の吸汗領域KTでは着用者の汗を親水性の繊維51の配向方向及び交差する方向にそれぞれ拡散させることができ、汗を効率的に拡散できる。そして、縦方向X及び横方向Yの面方向に拡散した汗が蒸発し易く、ドライ感が向上する。特に、おむつ1では、図3に示すように、疎水性の折り返し部分31Rと疎水性の内層シート32との間に親水性のシート部材35を配しているので、吸汗領域KTに吸収された汗が蒸発し易く、ドライ感が向上する。即ち、吸汗領域KTはシート部材35を用いて形成されており、吸汗領域KTでは、折り返し部分31Rで形成される疎水層4が外装体3の肌当接面側に配され、シート部材35で形成される親水層5が外装体3の非肌当接面側に配されている。その為、着用者の汗を外装体3の非肌当接面側の親水層5に吸収でき、吸汗領域KTの肌当接面が疎水層4となっていることによりドライ感が向上する。
吸汗領域KTを形成する接合部6は、おむつ1では、図5に示すように、親水性の繊維51の配向方向と交差する方向に延びる第1接合部61に加え、更に、親水性の繊維51の配向方向に延び且つ該配向方向と交差する方向に間欠的に配された第2接合部62を有している。即ち、接合部6は、第1接合部61と、親水性の繊維51の配向方向に延びる第2接合部62とを有しており、第2接合部62は、親水性の繊維51の配向方向と交差する方向に間欠的に配されている。吸汗領域KTでは着用者の汗を第1接合部61及び第2接合部62によって縦方向X及び横方向Yの面方向に効率的に拡散させることができる。
第2接合部62は、吸汗領域KTが吸収した汗の拡散性向上の観点から、その幅W62(親水性の繊維51の配向方向の長さ)(図5参照)が、好ましくは0.05mm以上、更に好ましくは0.1mm以上、そして、好ましくは2mm以下、更に好ましくは1mm以下であり、具体的には、好ましくは0.05mm以上2mm以下、更に好ましくは0.1mm以上1mm以下である。第2接合部62の幅は、上述した第1接合部61の幅と同様にして測定する。
親水性の繊維51の配向方向と交差する方向に隣り合う第2接合部62,62どうしの間隔D62(図5参照)は、吸汗領域KTが吸収した汗の蒸発性向上の観点から、好ましくは1mm以上、更に好ましくは3mm以上、そして、好ましくは25mm以下、更に好ましくは20mm以下であり、具体的には、好ましくは1mm以上25mm以下、更に好ましくは3mm以上20mm以下である。第2接合部62,62どうしの間隔は、上述した第1接合部61,61どうしの間隔と同様にして測定する。
外装体3は、図2及び図3に示すように、外層シート31と内層シート32との間に、横方向Yに伸長した状態で、縦方向Xに間欠的に配された複数の弾性部材33を有している。外装体3が複数の弾性部材33を備えることにより、ウエスト伸縮部G1及び胴回り下部伸縮部G2を形成している。また、おむつ1は、外層シート31と内層シート32との間に、図2に示すように、伸長した状態の複数のレッグ弾性部材34を有している。おむつ1が複数のレッグ弾性部材34を備えることにより、レッグ伸縮部G3を形成している。このように、おむつ1は、ウエスト伸縮部G1、胴回り下部伸縮部G2及びレッグ伸縮部G3を有している。
ウエスト伸縮部G1は、図2に示すように、縦方向Xにおいて、吸収性本体2を構成する吸収体23の縦方向Xの前後端部23E,23Eの端縁よりも縦方向Xの外方に形成されている。ウエスト伸縮部G1の位置は吸汗領域KTの位置と略一致していてもよく、ウエスト伸縮部G1が吸汗領域KTに含まれていてもよい。また、胴回り下部伸縮部G2は、縦方向Xにおいて、ウエスト伸縮部G1の縦方向Xの下端とサイドシール部Sの下端との間に位置するサイドフラップに形成されている。また、レッグ伸縮部G3は、レッグ開口部LHの周縁部に形成されている。
吸汗領域KTに吸収された着用者の汗を縦方向X及び横方向Yの面方向に一層拡散させる観点から、親水性の繊維51の配向方向と交差する方向に延びる第1接合部61と、親水性の繊維51の配向方向とのなす内角は、30度以上であることが好ましく、45度以上であることが更に好ましく、そして、90度以下であることが好ましく、具体的には、30度以上90度以下であることが好ましく、45度以上90度以下であることが更に好ましい。前記なす内角は、光学顕微鏡(キーエンス製VHX−1000)で観察し、N=10の値を小数点以下1桁まで計測し、合計10箇所の測定値を平均した値(小数点以下第1桁で四捨五入)として測定する。測定環境は、室温22±2℃、湿度65±2%RHとする。
吸汗領域KTに吸収された着用者の汗を親水性の繊維51の配向方向と交差する方向に拡散させる観点から、第1接合部61及び第2接合部62を有する接合部6のホットメルト接着剤の坪量は、4g/m2以上であることが好ましく、6g/m2以上であることが更に好ましく、そして、40g/m2以下であることが好ましく、30g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、4g/m2以上40g/m2以下であることが好ましく、6g/m2以上30g/m2以下であることが更に好ましい。接合部6の坪量は、下記接合部6の坪量の測定方法で測定される。
〔接合部6のホットメルト接着剤の坪量の測定方法〕
背側部R又は腹側部Fの吸汗領域KTにおいて、ホットメルト接着剤で接合されている疎水層4(外層シート31の折り返し部分31R)と親水層5(シート部材35)を、縦方向Xに50mm×横方向Yに100mmの矩形状に切り出し、切り出した切片の重量(WT1)と面積(SQ)を測定する。その後、切片を酢酸ブチル中に浸漬させてピンセットで3分間振とうしたのち、金属トレー上に取り出して、換気されたドラフトチャンバー内に48時間静置し、風乾後の切片重量(WT2)を測定する。これらを用いて、下記式より接合部6の坪量を測定する。

接合部6の坪量BW=(WT1−WT2)/SQ
吸汗領域KTに吸収された着用者の汗を縦方向X及び横方向Yの面方向に一層拡散させる観点から、吸汗領域KTにおける接合部6を形成するホットメルト接着剤の塗布面積の割合は、3%以上であることが好ましく、5%以上であることが更に好ましく、そして、30%以下であることが好ましく、25%以下であることが更に好ましく、具体的には、3%以上30%以下であることが好ましく、5%以上25%以下であることが更に好ましい。同様な観点から、吸汗領域KTの縦方向X50mm及び横方向Y100mmの矩形内に有する接合部6のホットメルト接着剤の塗布面積は、150mm2以上であることが好ましく、250mm2以上であることが更に好ましく、そして、1500mm2以下であることが好ましく、1250mm2以下であることが更に好ましく、具体的には、150mm2以上1500mm2以下であることが好ましく、250mm2以上1250mm2以下であることが更に好ましい。接合部6の塗布面積、及び接合部6の塗布面積の割合は、下記測定方法で測定される。
〔接合部6の塗布面積、及び接合部6の塗布面積の割合の測定方法〕
吸汗領域KTにおいて、ホットメルト接着剤で接合されている疎水層4(外層シート31の折り返し部分31R)と親水層5(シート部材35)を、縦方向Xに50mmx横方向Yに100mmの矩形状(A1)に切り出してトナーを散布する。切り出した切片の接着部6に接着しなかった過剰の未接着トナーは、掃除機により吸引して除去する。接着部6が塗布されている領域中の接着剤の塗布パターンが、いわゆるベタ塗りであり、その塗布形状が、長方形状や正方形状等、その面積を定規等で容易に測定できる形状である場合には、接着剤が塗布されている領域の、縦横の長さ等の寸法を定規等で測定して面積を算出し、接着剤の塗布面積(A2)とする。接着剤が塗布されている領域の接着剤の塗布パターンが、螺旋状に塗布されていたりする場合等には、接着剤が塗布されている領域について、画像処理機能を有する光学顕微鏡を用いてトナーにより着色された面積を測定する。なお、トナーで着色されている部分の光学顕微鏡による観察は、25mm2の面積を5点任意に抽出し、観察と画像処理によりトナーで着色されている部分の面積を詳細に算出する。これらを用いて、下記式より接合部6の塗布面積の割合を測定する。

接合部6の塗布面積の割合=(A2/A1)×100
吸汗領域KTに吸収された着用者の汗を、親水層5を構成する繊維の配向方向に拡散させる観点から、吸汗領域KTの親水層5を構成する繊維の繊維間距離が、100μm以下であることが好ましく、80μm以下であることが更に好ましく、そして、9μm以上であることが好ましく、15μm以上であることが更に好ましく、具体的には、9μm以上100μm以下であることが好ましく、15μm以上80μm以下であることが更に好ましい。前記繊維間距離は、下記の方法により測定される。
〔繊維間距離の測定方法〕
下記式(1)により求めることができる。
Figure 2019130404
吸汗領域KTに吸収された着用者の汗を縦方向X及び横方向Yの面方向に一層拡散させ観点から、親水層5(シート部材35)の有する親水性の繊維51の配向方向と、疎水層4(外層シート31の折り返し部分31R)の有する疎水性の繊維の配向方向とが同じ方向であることが好ましい。疎水性の繊維の配向方向は、上述した繊維の配向方向の測定方法で測定される。尚、同じ方向とは、同じ方向に向かっていればよく、完全一致している必要はない。
吸汗領域KTに吸収された着用者の汗を縦方向X及び横方向Yの面方向に一層拡散させる観点から、折り返し部分31Rを含む外層シート31を構成する繊維の配向方向、内層シート32を構成する繊維の配向方向、及び別体のシート部材35を構成する繊維の配向方向は、何れも同じ方向であることが好ましい。外層シート31、内層シート32及びシート部材35の繊維の配向方向は、上述した繊維の配向方向の測定方法で測定される。
おむつ1では、図3に示すように、親水層5であるシート部材35は、疎水層4である折り返し部分31Rとの対向面5Tと反対側の面である非肌当接面5Hにおいて、該疎水層4と別の層である内層シート32とホットメルト接着剤で接合されている。ホットメルト接着剤で接合した別接合部7が、図6に示すように、シート部材35の親水性の繊維51の配向方向と交差する方向に延びており、交差方向に延びた別接合部7が配向方向に間欠的に配されている。このように、本実施形態のおむつ1は、吸汗領域KTを形成する接合部6のみならず、シート部材35と内層シート32とを接合する別接合部7を備えているので、吸汗領域KTに吸収された着用者の汗を縦方向X及び横方向Yの面方向に一層拡散させることができる。
別接合部7は、吸汗領域KTが吸収した汗の拡散性向上の観点から、その幅W7(親水性の繊維51の配向方向の長さ)(図6参照)が、好ましくは0.025mm以上、更に好ましくは0.08mm以上、そして、好ましくは1.75mm以下、更に好ましくは0.8mm以下であり、具体的には、好ましくは0.025mm以上1.75mm以下、更に好ましくは0.08mm以上0.8mm以下である。別接合部7の幅は、光学顕微鏡(キーエンス製VHX−1000)で観察し、N=10の値を小数点以下1桁まで計測し、合計10箇所の測定値を平均した値(小数点以下第1桁で四捨五入)として測定する。測定環境は、室温22±2℃、湿度65±2%RHとする。
親水性の繊維51の配向方向に隣り合う別接合部7,7どうしの間隔D7(図6参照)は、吸汗領域KTが吸収した汗の蒸発性向上の観点から、好ましくは1.2mm以上、更に好ましくは3.5mm以上、そして、好ましくは17.5mm以下、更に好ましくは12.5mm以下であり、具体的には、好ましくは1.2mm以上17.5mm以下、更に好ましくは3.5mm以上12.5mm以下である。別接合部7,7どうしの間隔は、光学顕微鏡(キーエンス製VHX−1000)で観察し、N=10の値を小数点以下1桁まで計測し、合計10箇所の測定値を平均した値(小数点以下第1桁で四捨五入)として測定する。測定環境は、室温22±2℃、湿度65±2%RHとする。
また、吸汗領域KTに吸収された汗を蒸発させ易くして、ドライ感を向上させる観点から、図1〜図6に示すおむつ1では、親水層5である別体のシート部材35の疎水層4である折り返し部分31Rとの対向面5Tにおける交差する方向に延びる第1接合部61と親水性の繊維51の配向方向とのなす内角は、該親水層5であるシート部材35の非肌当接面5Hにおける交差する方向に延びる別接合部7と親水性の繊維51の配向方向とのなす内角よりも大きいことが好ましい。具体的には、親水性の繊維51の配向方向と交差する方向に延びる別接合部7と、親水性の繊維51の配向方向とのなす内角は、25度以上であることが好ましく、30度以上であることが更に好ましく、そして、85度以下であることが好ましく、具体的には、25度以上85度以下であることが好ましく、30度以上85度以下であることが更に好ましい。前記なす内角は、光学顕微鏡(キーエンス製VHX−1000)で観察し、N=10の値を小数点以下1桁まで計測し、合計10箇所の測定値を平均した値(小数点以下第1桁で四捨五入)として測定する。測定環境は、室温22±2℃、湿度65±2%RHとする。
また、吸汗領域KTに吸収された汗を蒸発させ易くして、ドライ感を一層向上させる観点から、図1〜図6に示すおむつ1では、親水層5である別体のシート部材35の疎水層4である折り返し部分31Rとの対向面5Tにおける接合部6のホットメルト接着剤の坪量は、該親水層5であるシート部材35の非肌当接面5Hにおける別接合部7のホットメルト接着剤の坪量よりも大きいことが好ましい。具体的には、別接合部7のホットメルト接着剤の坪量は、3g/m2以上であることが好ましく、5g/m2以上であることが更に好ましく、そして、35g/m2以下であることが好ましく、25g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、3g/m2以上35g/m2以下であることが好ましく、5g/m2以上25g/m2以下であることが更に好ましい。別接合部7の坪量は、下記別接合部7のホットメルト接着剤の坪量の測定方法で測定される。
〔別接合部7のホットメルト接着剤の坪量の測定方法〕
背側部R又は腹側部Fの吸汗領域KTにおいて、ホットメルト接着剤で接合されている疎水層4(折り返し部分31R)と親水層5(シート部材35)と内層シート32を、吸汗領域KTの厚み方向において、疎水層4(折り返し部分31R)と親水層5(シート部材35)が接合されてなく、親水層5(シート部材35)と内層シート32が接合されている部位(別接合部7)から切り出し、切り出した切片の重量(WT1)と面積(SQ)を測定する。その後、切片を酢酸ブチル中に浸漬させてピンセットで3分間振とうしたのち、金属トレー上に取り出して、換気されたドラフトチャンバー内に48時間静置し、風乾後の切片重量(WT2)を測定する。これらを用いて、下記式より別接合部7の坪量を測定する。

別接合部7の坪量BW=(WT1−WT2)/SQ
また、吸汗領域KTに吸収された汗を蒸発させ易くして、ドライ感を一層向上させる観点から、図1〜図6に示すおむつ1では、親水層5である別体のシート部材35の疎水層4である折り返し部分31Rとの対向面5Tにおける接合部6を形成するホットメルト接着剤の塗布面積は、該親水層5であるシート部材35の非肌当接面5Hにおける別接合部7を形成するホットメルト接着剤の塗布面積よりも大きいことが好ましい。吸汗領域KTの縦方向X50mm及び横方向Y100mmの矩形内に有する別接合部7の塗布面積は、125mm2以上であることが好ましく、200mm2以上であることが更に好ましく、そして、1250mm2以下であることが好ましく、1000mm2以下であることが更に好ましく、具体的には、125mm2以上1250mm2以下であることが好ましく、200mm2以上1000mm2以下であることが更に好ましい。別接合部7の塗布面積は、上述した接合部6の塗布面積の測定方法と同様にして測定される。
図7、図8及び図9には、それぞれ、本発明の他の実施形態が示されている。後述する他の実施形態については、上述したおむつ1と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、上述したおむつ1についての説明が適宜適用される。
図7に示すおむつ1では、外装体3は、折り返し部分31R及びシート部材35を有しておらず、外層シート31及び内層シート32を有している。図7に示すおむつ1では、吸汗領域KTは、疎水層4が外装体3の肌当接面を形成する内層シート32で形成されており、親水層5が外装体3の非肌当接面を形成する外層シート31で形成されている。内層シート32は、疎水性のシートであり、疎水性の繊維を有している。一方、外層シート31は、親水性のシートであり、親水性の繊維51を有している。吸汗領域KTは、疎水性の内層シート32及び親水性の外層シート31をホットメルト接着剤による接合部6で接合して形成されている。図7に示すおむつ1は、上述した図1〜図6に示すおむつ1と同様の効果を奏することができる。
図7に示すおむつ1の吸汗領域KTでは、内層シート32で形成される疎水層4が外装体3の肌当接面側に配され、外層シート31で形成される親水層5が外装体3の非肌当接面側に配されている。その為、着用者の汗を外装体3の非肌当接面側の親水層5に吸収でき、吸汗領域KTの肌当接面が疎水層4となっていることによりドライ感が向上する。
また、図7に示すおむつ1の吸汗領域KTには、内層シート32で形成される疎水層4と外層シート31で形成される親水層5との間に、横方向Yに伸長した状態の弾性部材33が、縦方向Xに間欠的に配されている。このように疎水層4と親水層5との間に弾性部材33が配されていると、吸汗領域KTにおいて縦方向X及び横方向Yの面方向に拡散した汗が蒸発し易く、ドライ感が向上する。特に、おむつ1では、伸長した状態の弾性部材33が親水性の繊維51の配向方向に延びており、交差する方向に間欠的に配されているので、吸汗領域KTに吸収された着用者の汗を親水性の繊維51の配向方向に交差する方向に沿った襞が生じるため、親水性の繊維51の配向方向に交差する方向に効率的に拡散させることができる。
また、図7に示すおむつ1の外装体3は、吸汗領域KT以外の外装体3の肌当接面に疎水性の繊維を有している。具体的には、外装体3の肌当接面を構成する内層シート32は、吸汗領域KT以外の領域においても疎水性の繊維を有している。その為、肌当接面が肌に貼り付き難く、ドライ感が向上する。
疎水層4を構成する繊維、即ち図7に示すおむつ1では内層シート32を構成する繊維における疎水性の繊維の割合は、肌に貼り付き難く、ドライ感が向上する観点から、50質量%より大きいことが好ましく、80質量%以上であることが更に好ましく、そして100質量%以下であることが好ましく、具体的には、50質量%より大きく100質量%以下であることが好ましく、80質量%以上100質量%以下であることが更に好ましい。疎水層4の坪量は、同様の観点から、5g/m2以上であることが好ましく、8g/m2以上であることが更に好ましく、そして、25g/m2以下であることが好ましく、20g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、5g/m2以上25g/m2以下であることが好ましく、8g/m2以上20g/m2以下であることが更に好ましい。
親水層5を構成する繊維、即ち図7に示すおむつ1では外層シート31を構成する繊維における親水性の繊維の割合は、着用者の汗を吸収し易い観点から、50質量%より大きいことが好ましく、80質量%以上であることが更に好ましく、そして100質量%以下であることが好ましく、具体的には、50質量%より大きく100質量%以下であることが好ましく、80質量%以上100質量%以下であることが更に好ましい。親水層5の坪量は、同様の観点から、8g/m2以上であることが好ましく、10g/m2以上であることが更に好ましく、そして、30g/m2以下であることが好ましく、25g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、8g/m2以上30g/m2以下であることが好ましく、10g/m2以上25g/m2以下であることが更に好ましい。
次に、図8に示すおむつ1では、上述した図1〜図6に示すおむつ1と同様に、外装体3を構成する外層シート31及び内層シート32が、何れも疎水性のシートで形成されている。そして、外層シート31は、ウエスト開口部WHの周縁部に沿って内層シート32の肌当接面側に折り返されて、その折り返し部分31Rが、吸収性本体2を構成する吸収体23の縦方向Xの前後端部23E,23Eを覆っている。図8に示すおむつ1では、外装体3が、折り返し部分31Rを含む外層シート31と、内層シート32とは別体のシート部材35を有している。シート部材35は、横方向Yに長い長方形状のシートであり、疎水層4と親水層5との積層構造を有している。積層構造のシート部材35は、折り返し部分31Rと略同じ大きさを有しており、折り返し部分31Rの肌当接面上に配され、親水層5側が折り返し部分31R側に配され、疎水層4が肌当接面を形成している。
図8に示すおむつ1では、吸汗領域KTは、外装体3を形成する外層シート31と内層シート32とは別体であって、疎水層4と親水層5との積層構造のシート部材35を用いて形成されている。図8に示すおむつ1は、上述した図1〜図6に示すおむつ1と同様の効果を奏することができる。また、折り返し部分31Rの肌当接面上に配された積層構造のシート部材35を用いているので、吸汗領域KTの位置を制御し易く、汗の吸収性が向上する。
図8に示すおむつ1では、吸汗領域KTは、疎水層4と親水層5とをホットメルト接着剤で接合した2枚の複合不織布からなるシート部材35を用いて形成されている。複合不織布からなるシート部材35は、吸汗シートとなっている。吸汗シートであるシート部材35は、肌当接面側に配される疎水層4と、疎水層4の非肌当接面側に隣接して配される親水層5とを含み、疎水層4及び親水層5をホットメルト接着剤で接合して形成されている。ホットメルト接着剤による接合部6は、シート部材35の親水層5を構成する親水性の繊維51の配向方向と交差する方向に延びた第1接合部61を有しており、交差方向に延びた第1接合部61が配向方向に間欠的に配されている。そして、シート部材35は、疎水層4の構成繊維と親水層5の構成繊維とを固定してなる複数個の融着固定部8をさらに有している。融着固定部8は、ホットメルト接着剤で接合後に形成されている。融着固定部8は、例えば超音波シール又はレーザー等を用いて形成することができる。吸汗シートであるシート部材35は、折り返し部分31Rの肌当接面上に別接合部7(図8参照)を介して接合されている。別接合部7は、ホットメルト接着剤で形成されており、シート部材35の親水層5を構成する親水性の繊維51の配向方向と交差する方向に延びており、交差方向に延びた別接合部7が配向方向に間欠的に配されている。融着固定部8は、基本的には、不織布の形態を維持できれば、均等に分散配置されていてもよいし、不均等に分散配置されていてもよい。図8に示すおむつ1は、融着固定部8を有する別体のシート部材35を用いて吸汗領域KTが形成されている。その為、着用者の汗を融着固定部8を介して吸汗領域KTに吸収でき、吸汗領域KTに吸収された汗を縦方向X及び横方向Yの面方向に一層拡散させることができる。
図8に示すおむつ1のように、吸汗シートであるシート部材35で吸汗領域KTが構成されている場合、汗の吸収力が高く、吸収した汗が拡散し易い観点から、シート部材35は、その全体の坪量が50g/m2以下であることが好ましく、40g/m2以下であることが更に好ましく、そして、10g/m2以上であることが好ましく、20g/m2以上であることが更に好ましく、具体的には、10g/m2以上50g/m2以下であることが好ましく、20g/m2以上40g/m2以下であることが更に好ましい。
図8に示すおむつ1のように、吸汗領域KTが吸汗シートであるシート部材35で構成されている場合、汗の吸収性の観点から、吸汗領域KTの全面積に対する融着固定部8全体の面積の比率は、15%以下であることが好ましく、10%以下であることが更に好ましく、そして、1%以上であることが好ましく、3%以上であることが更に好ましく、具体的には、1%以上15%以下であることが好ましく、3%以上10%以下であることが更に好ましい。
そして、同様の観点から、融着固定部8は、その一つの面積が、5mm2以下であることが好ましく、4mm2以下であることが更に好ましく、そして、0.5mm2以上であることが好ましく、0.75mm2以上であることが更に好ましく、具体的には、0.5mm2以上5mm2以下であることが好ましく、0.75mm2以上4mm2以下であることが更に好ましい。
また、図8に示すおむつ1では、肌のさらさらのドライ感を一層発現させる観点から、吸汗領域KTに、吸汗シートであるシート部材35の疎水層4及び親水層5を貫通する複数個の貫通孔が配されていることが好ましい。前記貫通孔は、融着固定部8の中心部に形成してもよいし、融着固定部8以外の部分に形成してもよい。前記貫通孔を融着固定部8の中心部に形成する際、融着固定部8を超音波シール又はレーザー等を採用する場合には、単に融着固定部8を形成する場合に比べて、出力を上げたり、溶融時間を長くしたりすることによって形成できる。融着固定部8以外の部分に前記貫通孔を形成する場合には、ピンエンボス装置等を用いて形成することができる。尚、吸汗領域KTに吸収した汗が前記貫通孔を介して蒸発し易くなる観点から、前記貫通孔が融着固定部8と重ならないように融着固定部8以外の部分に配されている方が好ましい。前記貫通孔は、その面積が、0.5mm2以上5mm2以下であることが好ましく、0.75mm2以上4mm2以下であることが更に好ましい。
次に、図9に示すおむつ1では、外装体3を構成する外層シート31が疎水性シートで、内層シート32が親水性シートで形成されている。そして、図9に示すおむつ1では、外装体3が、外層シート31と内層シート32とは別体のシート部材35を有している。シート部材35は、横方向Yに長い長方形状のシートであり、疎水性のシートである。疎水性のシート部材35は、吸収性本体2を構成する吸収体23の縦方向Xの前後端部23E,23Eを覆っている。図9に示すおむつ1では、吸汗領域KTは、親水層5が内層シート32で形成されており、疎水層4がシート部材35で形成されている。吸汗領域KTは、シート部材35及び内層シート32をホットメルト接着剤による接合部6で接合して形成されている。図9に示すおむつ1は、上述した図1〜図6に示すおむつ1と同様の効果を奏することができる。また、肌当接面に疎水性のシート部材35が配されているので、吸汗領域KTが汗を吸収しても吸汗領域が肌にはりつきにくい。
本発明の使い捨ておむつは、上述の図1〜図6に示すおむつ1、図7に示すおむつ1、図8に示すおむつ1及び図9に示すおむつ1に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の各おむつ1における各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、上述の図1〜図6に示すおむつ1では、外層シート31及び内層シート32の少なくとも一方が横方向Yに伸縮性のある伸縮性不織布で形成されていてもよい。伸縮性不織布で形成されている場合、弾性部材33を有していなくてもよい。また、上述の図7に示すおむつ1も同様に、吸汗領域KTを構成する外層シート31及び内層シート32の少なくとも一方が横方向Yに伸縮性のある伸縮性不織布で形成されていてもよい。伸縮性不織布で形成されている場合、外層シート31と内層シート32との間に配された横方向Yに伸長した状態の複数の弾性部材33を有していなくてもよい。弾性部材33を有していない場合、横方向Yに伸縮性のある伸縮性不織布を、疎水層4である内層シート32及び親水層5である外層シート31の少なくとも一方に用いて吸汗領域KTを形成すれば、吸汗領域KTにおいて肌と内層シート32が密に接し、隙間なく吸汗することができる。
使用可能な伸縮性不織布としては、例えば、弾性繊維層の両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されている伸縮シートが挙げられ、弾性繊維層と伸長可能な繊維層との一体化の方法としては、例えば、両者を積層して水流交絡する方法、エアスルー等により繊維を交絡させる方法、ヒートエンボス、接着剤、超音波等によって接合させる方法が挙げられる。尚、「伸縮性」とは、所定方向に伸長可能であり且つ伸長を解除すると収縮する性質を意味する。
また、上述の図7に示すおむつ1は、吸汗領域KTを構成する親水層5が外装体3の外層シート31で形成されている。そして、該外層シート31は、親水性の繊維51を有する1枚の親水性のシートで形成されているが、吸汗領域KTを構成する部分のみ親水性のシートとしてもよい。具体的には、外層シート31における腹側部F及び背側部Rそれぞれの吸汗領域KTに位置する部分のみが、親水性のシートからなり、外層シート31における股下部Mに位置する部分が、疎水性のシートからなる形態が挙げられる。また、外層シート31として疎水性のシートを用い、腹側部F及び背側部Rそれぞれの吸汗領域KTに位置する部分のみを、界面活性剤等の親水化剤を用いて親水化処理を施してもよい。
また、上述の図1〜図6に示すおむつ1においては、図2に示すように、外装体3が腹側部F、股下部M及び背側部Rにわたる連続した形状をなしているが、これに代えて、外装体3が腹側シート部材と背側シート部材とに分割された形態であり、吸収性本体2が両シート部材に架け渡して固定されていてもよい。
また、本発明の使い捨ておむつは、前述したおむつ1の如きパンツ型使い捨ておむつに限定されず、例えば、展開型使い捨ておむつに適用することができる。
上述した実施形態に関し、さらに以下の使い捨ておむつを開示する。
<1>
液保持性の吸収体及び該吸収体の肌当接面側に配された表面シートを含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌当接面側に配されて該吸収性本体を固定する外装体とを備える使い捨ておむつであって、前記使い捨ておむつは、着用者の腹側に位置する腹側部、背側に位置する背側部、及び該腹側部と該背側部との間に位置する股下部を有しており、前記外装体は、前記背側部又は前記腹側部の肌当接面に吸汗領域を有しており、前記吸汗領域は、疎水性の繊維を有し且つ該吸汗領域の肌当接面側に配された疎水層と、親水性の繊維を有し且つ該疎水層の非肌当接面側に隣接して配された親水層とを含み、該疎水層と該親水層とをホットメルト接着剤で接合して形成されており、前記ホットメルト接着剤で接合した接合部は、前記親水性の繊維の配向方向と交差する方向に延び且つ該配向方向に間欠的に配された第1接合部を有しており、前記接合部に対する水の接触角が90度以上である、使い捨ておむつ。
<2>
前記親水層を構成する繊維における前記親水性の繊維の割合は、50質量%より大きく100質量%以下である、前記<1>に記載の使い捨ておむつ。
<3>
前記疎水層を構成する繊維における前記疎水性の繊維の重量割合は、50質量%より大きく100質量%以下である、前記<1>又は<2>に記載の使い捨ておむつ。
<4>
前記第1接合部の延びる方向と、前記親水性の繊維の配向方向とのなす内角は、30度以上90度以下である、前記<1>〜<3>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<5>
前記第1接合部の前記ホットメルト接着剤の坪量は、4g/m2以上40g/m2以下である、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<6>
前記吸汗領域における前記ホットメルト接着剤の塗布面積の割合は、3%以上30%以下である、前記<1>〜<5>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<7>
前記親水層を構成する繊維の繊維間距離が、9μm以上100μm以下である、前記<1>〜<6>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<8>
前記親水性の繊維の配向方向と、前記疎水性の繊維の配向方向とが同じ方向である、前記<1>〜<7>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<9>
前記吸汗領域には、前記疎水層と前記親水層とを固定してなる複数個の融着固定部が形成されている、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<10>
前記吸汗領域には、前記疎水層及び前記親水層を貫通する複数個の貫通孔が配されている、前記<1>〜<9>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<11>
前記接合部は、更に、前記親水性の繊維の配向方向に延び且つ該配向方向と交差する方向に間欠的に配された第2接合部を有している、前記<1>〜<10>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<12>
前記親水層は、前記疎水層との対向面と反対側の面である非肌当接面において、該疎水層とは別の層とホットメルト接着剤で接合されており、該ホットメルト接着剤で接合した別接合部が、前記親水性の繊維の配向方向と交差する方向に延び且つ該配向方向に間欠的に配されている、前記<1>〜<11>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<13>
前記親水層の前記疎水層との対向面における前記第1接合部と前記親水性の繊維の配向方向とのなす内角は、該親水層の前記非肌当接面における前記別接合部と前記親水性の繊維の配向方向とのなす内角よりも大きい、前記<12>に記載の使い捨ておむつ。
<14>
前記親水層の前記疎水層との対向面における前記接合部の前記ホットメルト接着剤の坪量は、該親水層の前記非肌当接面における前記別接合部の前記ホットメルト接着剤の坪量よりも大きい、前記<12>又は<13>に記載の使い捨ておむつ。
<15>
前記親水層の前記疎水層との対向面における前記接合部を形成する前記ホットメルト接着剤の塗布面積は、該親水層の前記非肌当接面における前記別接合部を形成する前記ホットメルト接着剤の塗布面積よりも大きい、前記<12>〜<14>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<16>
前記疎水層は前記外装体の肌当接面側に配され、前記親水層は該外装体の非肌当接面側に配されている、前記<1>〜<15>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<17>
前記外装体は、前記吸汗領域以外にも疎水性の繊維を有している、前記<1>〜<16>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<18>
前記吸汗領域は、前記外装体の非肌当接面を形成する外層シート及び該外層シートの肌当接面に対向配置された内層シートとは別体のシート部材を用いて形成されている、前記<1>〜<17>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<19>
前記外層シートを構成する繊維の配向方向、前記内層シートを構成する繊維の配向方向、及び前記シート部材を構成する繊維の配向方向は、何れも同じ方向である、前記<18>に記載の使い捨ておむつ。
<20>
前記外層シート及び内層シートは疎水性であり、前記シート部材は親水性であり、前記外層シートは、前記内層シートの肌当接面側に折り返されて、その折り返し部分が、前記吸収性本体を構成する前記吸収体の縦方向の前後端部を覆っており、前記シート部材は、前記外層シートの折り返し部分の非肌当接面に隣接して配されており、前記外層シートの折り返し部分が前記吸汗領域の前記疎水層を形成し、前記シート部材が前記吸汗領域の前記親水層を形成している、前記<18>又は<19>に記載の使い捨ておむつ。
<21>
前記シート部材は、前記折り返し部分との対向面と反対側の面である非肌当接面において、前記内層シートと前記ホットメルト接着剤で別接合部にて接合されており、前記別接合部は、その幅(前記親水性の繊維の配向方向の長さ)が、0.025mm以上であることが好ましく、0.08mm以上であることが更に好ましく、そして、1.75mm以下であることが好ましく、0.8mm以下であることが更に好ましい、前記<20>に記載の使い捨ておむつ。
<22>
前記親水性の繊維の配向方向に隣り合う前記別接合部どうしの間隔は、1.2mm以上であることが好ましく、3.5mm以上であることが更に好ましく、そして、17.5mm以下であることが好ましく、12.5mm以下であることが更に好ましい、前記<21>に記載の使い捨ておむつ。
<23>
前記親水性の繊維の配向方向と交差する方向に延びる前記別接合部と、前記親水性の繊維の配向方向とのなす内角は、25度以上であることが好ましく、30度以上であることが更に好ましく、そして、85度以下であることが好ましい、前記<21>又は<22>に記載の使い捨ておむつ。
<24>
前記外装体は、前記吸汗領域以外の前記外装体の肌当接面に疎水性の繊維を有している、前記<1>〜<19>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<25>
前記吸汗領域を形成する前記シート部材は、前記疎水層と前記親水層とを前記ホットメルト接着剤で接合した2枚の複合不織布からなり、該シート部材は、前記疎水層の構成繊維と前記親水層の構成繊維とを固定してなる複数個の融着固定部を有しており、前記吸汗領域の全面積に対する前記融着固定部全体の面積の比率は、15%以下であることが好ましく、10%以下であることが更に好ましく、そして、1%以上であることが好ましく、3%以上であることが更に好ましい、前記<18>又は<19>に記載の使い捨ておむつ。
<26>
前記融着固定部は、その一つの面積が、5mm2以下であることが好ましく、4mm2以下であることが更に好ましく、そして、0.5mm2以上であることが好ましく、0.75mm2以上であることが更に好ましい、前記<25>に記載の使い捨ておむつ。
<27>
前記吸汗領域に、前記シート部材の前記疎水層及び前記親水層を貫通する複数個の貫通孔が配されており、該貫通孔は、その面積が、0.5mm2以上5mm2以下であることが好ましく、0.75mm2以上4mm2以下であることが更に好ましい、前記<25>又は<26>に記載の使い捨ておむつ。
<28>
前記吸汗領域には、前記疎水層と前記親水層との間に弾性部材が配されている、前記<1>〜<27>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<29>
前記弾性部材は、前記親水性の繊維の配向方向に延び且つ該配向方向と交差する方向に間欠的に配されている、前記<28>に記載の使い捨ておむつ。
<30>
前記疎水層及び前記親水層の少なくとも一方は、伸縮性不織布で形成されている、前記<1>〜<29>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<31>
前記疎水層を構成する繊維における疎水性の繊維の割合は、50質量%より大きいことが好ましく、80質量%以上であることが更に好ましく、そして100質量%以下であることが好ましい、前記<1>〜<30>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<32>
前記疎水層の坪量は、5g/m2以上であることが好ましく、8g/m2以上であることが更に好ましく、そして、25g/m2以下であることが好ましく、20g/m2以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<31>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<33>
前記親水層を構成する繊維における親水性の繊維の割合は、50質量%より大きいことが好ましく、80質量%以上であることが更に好ましく、そして100質量%以下であることが好ましい、前記<1>〜<32>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<34>
前記親水層の坪量は、8g/m2以上であることが好ましく、10g/m2以上であることが更に好ましく、そして、30g/m2以下であることが好ましく、25g/m2以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<33>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<35>
前記第1接合部は、その幅(前記親水性の繊維の配向方向の長さ)が、0.05mm以上であることが好ましく、0.1mm以上であることが更に好ましく、そして、2mm以下であることが好ましく、1mm以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<34>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<36>
前記親水性の繊維の配向方向に隣り合う前記第1接合部どうしの間隔は、1mm以上であることが好ましく、3mm以上であることが更に好ましく、そして、15mm以下であることが好ましく、10mm以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<35>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<37>
前記ホットメルト接着剤による前記接合部に対する水の接触角は、90度以上となっており、90度以上であることが好ましく、そして、120度以下であることが好ましく、100度以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<36>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<38>
前記接合部は、前記第1接合部と、前記親水性の繊維の配向方向に延びる第2接合部とを有しており、前記第2接合部は、その幅(前記親水性の繊維の配向方向の長さ)が、0.05mm以上であることが好ましく、0.1mm以上であることが更に好ましく、そして、2mm以下であることが好ましく、1mm以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<37>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<39>
前記第2接合部どうしの間隔は、1mm以上であることが好ましく、3mm以上であることが更に好ましく、そして、25mm以下であることが好ましく、20mm以下であることが更に好ましい、前記<38>に記載の使い捨ておむつ。
<40>
前記親水性の繊維の配向方向と交差する方向に延びる前記第1接合部と、前記親水性の繊維の配向方向とのなす内角は、30度以上であることが好ましく、45度以上であることが更に好ましく、そして、90度以下であることが好ましい、前記<1>〜<39>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<41>
前記接合部は、前記第1接合部と、前記親水性の繊維の配向方向に延びる第2接合部とを有しており、前記第1接合部及び前記第2接合部を有する前記接合部の前記ホットメルト接着剤の坪量は、4g/m2以上であることが好ましく、6g/m2以上であることが更に好ましく、そして、40g/m2以下であることが好ましく、30g/m2以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<40>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<42>
前記吸汗領域における前記接合部を形成する前記ホットメルト接着剤の塗布面積の割合は、3%以上であることが好ましく、5%以上であることが更に好ましく、そして、30%以下であることが好ましく、25%以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<41>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<43>
前記吸汗領域の前記親水層を構成する繊維の繊維間距離が、9μm以上であることが好ましく、15μm以上であることが更に好ましく、そして、100μm以下であることが好ましく、80μm以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<42>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<44>
疎水性の繊維を有し且つ肌当接面側に配される疎水層と、親水性の繊維を有し且つ該疎水層の非肌当接面側に隣接して配される親水層とを含み、該疎水層と該親水層とをホットメルト接着剤で接合して形成された使い捨ておむつ用の吸汗シートであって、前記ホットメルト接着剤による接合部は、前記親水性の繊維の配向方向と交差する方向に延び且つ該配向方向に間欠的に配された第1接合部を有しており、前記接合部に対する水の接触角が90度以上である、使い捨ておむつ用の吸汗シート。
本発明の使い捨ておむつ及び使い捨ておむつ用の吸汗シートによれば、汗を効率的に拡散でき、ドライ感を向上させることができる。

Claims (22)

  1. 液保持性の吸収体及び該吸収体の肌当接面側に配された表面シートを含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌当接面側に配されて該吸収性本体を固定する外装体とを備える使い捨ておむつであって、
    前記使い捨ておむつは、着用者の腹側に位置する腹側部、背側に位置する背側部、及び該腹側部と該背側部との間に位置する股下部を有しており、
    前記外装体は、前記背側部又は前記腹側部の肌当接面に吸汗領域を有しており、
    前記吸汗領域は、疎水性の繊維を有し且つ該吸汗領域の肌当接面側に配された疎水層と、親水性の繊維を有し且つ該疎水層の非肌当接面側に隣接して配された親水層とを含み、該疎水層と該親水層とをホットメルト接着剤で接合して形成されており、
    前記ホットメルト接着剤で接合した接合部は、前記親水性の繊維の配向方向と交差する方向に延び且つ該配向方向に間欠的に配された第1接合部を有しており、
    前記接合部に対する水の接触角が90度以上である、使い捨ておむつ。
  2. 前記親水層を構成する繊維における前記親水性の繊維の割合は、50質量%より大きく100質量%以下である、請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記疎水層を構成する繊維における前記疎水性の繊維の重量割合は、50質量%より大きく100質量%以下である、請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記第1接合部の延びる方向と、前記親水性の繊維の配向方向とのなす内角は、30度以上90度以下である、請求項1〜3の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記第1接合部のホットメルト接着剤の坪量は、4g/m2以上40g/m2以下である、請求項1〜4の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記吸汗領域における前記ホットメルト接着剤の塗布面積の割合は、3%以上30%以下である、請求項1〜5の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記親水層を構成する繊維の繊維間距離が、9μm以上100μm以下である、請求項1〜6の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記親水性の繊維の配向方向と、前記疎水性の繊維の配向方向とが同じ方向である、請求項1〜7の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記吸汗領域には、前記疎水層と前記親水層とを固定してなる複数個の融着固定部が形成されている、請求項1〜8の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  10. 前記吸汗領域には、前記疎水層及び前記親水層を貫通する複数個の貫通孔が配されている、請求項1〜9の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  11. 前記接合部は、更に、前記親水性の繊維の配向方向に延び且つ該配向方向と交差する方向に間欠的に配された第2接合部を有している、請求項1〜10の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  12. 前記親水層は、前記疎水層との対向面と反対側の面である非肌当接面において、該疎水層とは別の層とホットメルト接着剤で接合されており、該ホットメルト接着剤で接合した別接合部が、前記親水性の繊維の配向方向と交差する方向に延び且つ該配向方向に間欠的に配されている、請求項1〜11の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  13. 前記親水層の前記疎水層との対向面における前記第1接合部と前記親水性の繊維の配向方向とのなす内角は、該親水層の前記非肌当接面における前記別接合部と前記親水性の繊維の配向方向とのなす内角よりも大きい、請求項12に記載の使い捨ておむつ。
  14. 前記親水層の前記疎水層との対向面における前記接合部のホットメルト接着剤の坪量は、該親水層の前記非肌当接面における前記別接合部のホットメルト接着剤の坪量よりも大きい、請求項12又は13に記載の使い捨ておむつ。
  15. 前記親水層の前記疎水層との対向面における前記接合部を形成するホットメルト接着剤の塗布面積は、該親水層の前記非肌当接面における前記別接合部を形成するホットメルト接着剤の塗布面積よりも大きい、請求項12〜14の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  16. 前記疎水層は前記外装体の肌当接面側に配され、前記親水層は該外装体の非肌当接面側に配されている、請求項1〜15の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  17. 前記吸汗領域は、前記外装体の非肌当接面を形成する外層シート及び該外層シートの肌当接面に対向配置された内層シートとは別体のシート部材を用いて形成されている、請求項1〜15の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  18. 前記外層シートを構成する繊維の配向方向、前記内層シートを構成する繊維の配向方向、及び前記シート部材を構成する繊維の配向方向は、何れも同じ方向である、請求項17に記載の使い捨ておむつ。
  19. 前記吸汗領域には、前記疎水層と前記親水層との間に弾性部材が配されている、請求項1〜18の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  20. 前記弾性部材は、前記親水性の繊維の配向方向に延び且つ該配向方向と交差する方向に間欠的に配されている、請求項19に記載の使い捨ておむつ。
  21. 前記疎水層及び前記親水層の少なくとも一方は、伸縮性不織布で形成されている、請求項1〜20の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  22. 疎水性の繊維を有し且つ肌当接面側に配される疎水層と、親水性の繊維を有し且つ該疎水層の非肌当接面側に隣接して配される親水層とを含み、該疎水層と該親水層とをホットメルト接着剤で接合して形成された使い捨ておむつ用の吸汗シートであって、
    前記ホットメルト接着剤による接合部は、前記親水性の繊維の配向方向と交差する方向に延び且つ該配向方向に間欠的に配された第1接合部を有しており、
    前記接合部に対する水の接触角が90度以上である、使い捨ておむつ用の吸汗シート。
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