JPWO2019124438A1 - Co2高含有氷を利用した気泡含有飲料及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、飲料の味や物性に大きな影響を与えることなく、また、特殊な装置や専用容器を必要とせずに、特定の飲料に、該特定の飲料の飲用時に良好な気泡を十分に付与するための発泡剤や、特定の飲料の飲用時に、該特定の飲料に該発泡剤を投入する工程を含む、気泡含有飲料の製造方法等を提供することを目的とする。本発明は、最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷(好ましくはCO2ハイドレート)を含有する発泡剤を、以下の(A)又は(B)の飲料の飲用時に、気泡を付与するための発泡剤として用いることを解決手段とする。(A)アルコール度数が4%未満である飲料;(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いアルコール飲料;
Description
本発明は、(A)アルコール度数が4%未満である飲料、又は、(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/L超である飲料(以下、(A)の飲料と(B)の飲料をまとめて「特定の飲料」とも表示する。)に、特殊な機器の使用や、飲料の物性変化を必要とせずに、良好な気泡を十分に付与することができる発泡剤や、特定の飲料の飲用時に、該特定の飲料に該発泡剤を投入する工程を含む、気泡含有飲料の製造方法等に関する。
消費者の嗜好の多様化を背景として、スムージー、泡コーヒー、フローズンドリンク、ゼリー飲料などの、新たな食感の飲料が提供されている。気泡を含有するクリーミーな飲料を調製するには、微細気泡を飲料に混入させることができる特殊な装置や専用容器の使用や、増粘剤等の起泡剤や泡持ち剤の添加による飲料の物性の変化が必要であった。前述の微細気泡を飲料に混入させることができる特殊な装置として、特許文献1には、発泡性飲料注出バルブが開示されており、前述の起泡剤や泡持ち剤として、特許文献2には、大豆サポニン、ユッカサポニン、キラヤサポニン、茶サポニン高麗人参サポニン等の植物抽出サポニン系物質、卵白ペプタイド、牛血清アルブミン等のタンパク質系物質、キサンタンガム、プルラン、グアーガム、ローカストビーンガム、カラギナン、ペクチン、アラビアガム、タマリンド種子多糖類、寒天、タラガム、ジェランガム等の増粘剤及びアルギン酸エステルが開示されている。しかし、サポニンなどは独特の苦味を有するため、飲料の味に影響を与えてしまうという問題があり、また、増粘剤等は飲料の粘度を変化させるなど、気泡を生じさせること以外の点で飲料の物性を変化させてしまうという問題があった。
ところで、CO2含有率の高い氷の一種として、CO2ハイドレート(二酸化炭素ハイドレート)という物質が知られている。CO2ハイドレートとは、水分子の結晶体の空寸に二酸化炭素分子を閉じ込めた包接化合物をいう。結晶体を形成する水分子は「ホスト分子」、水分子の結晶体の空寸に閉じ込められている分子は「ゲスト分子」または「ゲスト物質」と呼ばれる。CO2ハイドレートは、融解するとCO2(二酸化炭素)と水に分解するため、融解時にCO2を発生させる。CO2ハイドレートは、CO2と水を、低温、かつ、高圧のCO2分圧という条件にすることにより製造することができ、例えば、ある温度であること、及び、その温度におけるCO2ハイドレートの平衡圧力よりもCO2分圧が高いことを含む条件(以下、「CO2ハイドレート生成条件」とも表示する。)において製造することができる。上記の「ある温度であること、及び、その温度におけるCO2ハイドレートの平衡圧力よりもCO2分圧が高い」条件は、非特許文献1のFigure 2.や、非特許文献2のFigure 7.やFigure 15.に開示されているCO2ハイドレートの平衡圧力曲線(例えば縦軸がCO2圧力、横軸が温度を表す)において、かかる曲線の高圧側(CO2ハイドレートの平衡圧力曲線において、例えば縦軸がCO2圧力、横軸が温度を表す場合は、該曲線の上方)の領域内の温度とCO2圧力の組合せの条件として表される。また、CO2ハイドレートは、水の代わりに微細な氷をCO2と、低温、かつ、低圧のCO2分圧という条件下で反応させて製造することもできる。CO2ハイドレートを製造する際のCO2の圧力が高くなるほど、また、CO2と水の温度が低くなるほど、CO2ハイドレートのCO2含有率が高くなる傾向がある。CO2ハイドレートのCO2含有率は、CO2ハイドレートの製法にもよるが、約3〜28重量%程度とすることができ、炭酸水のCO2含有率(約0.5重量%程度)と比較して顕著に高い。
CO2ハイドレートの用途として、CO2ハイドレートを飲料に添加、混合することが知られている。例えば特許文献3には、炭酸飲料ではない飲料を、容器中でCO2ハイドレートと混合することで、飲料に炭酸を付与し、炭酸飲料を製造する方法が開示されている。また、特許文献4には、糖類入りの炭酸ガスクラスレート(CO2ハイドレート)を飲料に投入することで、飲料本来の風味や食感に加えて、糖類添加炭酸ガスクラスレートの持つ甘味と顕著な発泡性が合わさって、従来にない風味や食感を醸し出すことができる旨が開示されている。また、特許文献5には、CO2ハイドレートを氷で覆って形成した炭酸補充媒体を飲料に添加することによって、ぬるくなった飲料を冷却すると共に、気が抜けた飲料に炭酸ガスを補充する方法が開示されている。しかし、特許文献3〜5のいずれにも、飲料に投入するCO2ハイドレートの大きさ等について特に記載されておらず、また、CO2ハイドレートを所定の飲料に投入することにより、特殊な機器の使用や、飲料の物性変化を必要とせずに、その飲料にクリーミーな気泡を付与できること等について開示されていない。また、特許文献6には、最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷を以下の(a)又は(b)のアルコール飲料に飲用時に投入することによって、そのアルコール飲料のアルコール感の低減と香り立ちの向上を図る方法が開示されている。
(a)アルコール度数が10%以上であるアルコール飲料;
(b)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/L以下であるアルコール飲料;
(a)アルコール度数が10%以上であるアルコール飲料;
(b)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/L以下であるアルコール飲料;
しかし、最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷を、以下の(A)又は(B)の飲料に良好な気泡を十分に付与するために用いることは知られていなかった。
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
"Hydrates of Carbon Dioxide and Methane Mixtures", J. Chem. Eng. Data (1991) 36, 68-71
"Phase Equilibrium for Clathrate Hydrates Formed with Methane, Ethane, Propane, or Carbon Dioxide at Temperatures below the Freezing Point of Water", J. Chem. Eng. Data (2008), 53, 2182-2188
前述したような背景技術の状況下、本発明者らは、特殊な機器の使用や、飲料の物性変化を必要とせずに、良好な気泡を十分に付与する方法を検討する中で、CO2ハイドレート等のCO2含有率の高い氷に着目し、かかるCO2含有率の高い氷を飲料の発泡剤として使用することを試みた。その結果、良好な気泡が得られない場合(すなわち、泡沫部分にハイドレートが取り込まれてしまい、泡立ちが荒くなって、飲んだ場合に異物感が生じてしまう場合)や、良好な気泡の量が十分でない場合があるという課題を見出した。これらの課題はこれまでに知られておらず、本発明者らが新たに見いだした新規な課題である。かかる新規な課題を踏まえた本発明の課題は、飲料の味や物性に大きな影響を与えることなく、また、特殊な装置や専用容器を必要とせずに、特定の飲料に、該特定の飲料の飲用時に良好な気泡を十分に付与するための発泡剤や、特定の飲料の飲用時に、該特定の飲料に該発泡剤を投入する工程を含む、気泡含有飲料の製造方法等を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討する中で、最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷(好ましくはCO2ハイドレート)を、以下の(A)又は(B)の飲料(「特定の飲料」)の飲用時に該特定の飲料に投入すると、特殊な機器の使用や、飲料の物性変化を必要とせずに、該飲料に良好な気泡を十分に付与することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
すなわち、本発明は、
(1)以下の(A)又は(B)の飲料に、該飲料の飲用時に気泡を付与するための発泡剤であって、最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷を含有することを特徴とする前記発泡剤;
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いアルコール飲料;や、
(2)CO2含有率が3重量%以上の氷が、CO2ハイドレートである上記(1)に記載の発泡剤や、
(3)(A)の飲料が、アルコール度数が4%未満のビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類;果実飲料;野菜飲料;炭酸飲料;スポーツドリンク;コーヒー飲料;茶系飲料;牛乳;豆乳;ココア飲料;乳飲料;乳酸菌飲料;乳性飲料;発酵乳;栄養ドリンク;、及び、機能性飲料からなる群から選択され、及び、(B)の飲料が、アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類からなる群から選択される上記(1)又は(2)に記載の発泡剤や、
(4)以下の(A)又は(B)の飲料に、該飲料の飲用時に、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の発泡剤を投入する工程を含む、気泡含有飲料の製造方法;
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いアルコール飲料;や、
(5)飲料への発泡剤の投入量が、CO2含有率が3重量%以上の氷に換算して、又は、CO2ハイドレートに換算して、0.045〜4.0g/mLの範囲内である上記(4)に記載の気泡含有飲料の製造方法や、
(6)(A)の飲料が、アルコール度数が4%未満のビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類;果実飲料;野菜飲料;炭酸飲料;スポーツドリンク;コーヒー飲料;茶系飲料;牛乳;豆乳;ココア飲料;乳飲料;乳酸菌飲料;乳性飲料;発酵乳;栄養ドリンク;、及び、機能性飲料からなる群から選択され、及び、(B)の飲料が、アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類からなる群から選択される上記(4)又は(5)に記載の気泡含有飲料の製造方法に関する。
(1)以下の(A)又は(B)の飲料に、該飲料の飲用時に気泡を付与するための発泡剤であって、最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷を含有することを特徴とする前記発泡剤;
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いアルコール飲料;や、
(2)CO2含有率が3重量%以上の氷が、CO2ハイドレートである上記(1)に記載の発泡剤や、
(3)(A)の飲料が、アルコール度数が4%未満のビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類;果実飲料;野菜飲料;炭酸飲料;スポーツドリンク;コーヒー飲料;茶系飲料;牛乳;豆乳;ココア飲料;乳飲料;乳酸菌飲料;乳性飲料;発酵乳;栄養ドリンク;、及び、機能性飲料からなる群から選択され、及び、(B)の飲料が、アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類からなる群から選択される上記(1)又は(2)に記載の発泡剤や、
(4)以下の(A)又は(B)の飲料に、該飲料の飲用時に、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の発泡剤を投入する工程を含む、気泡含有飲料の製造方法;
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いアルコール飲料;や、
(5)飲料への発泡剤の投入量が、CO2含有率が3重量%以上の氷に換算して、又は、CO2ハイドレートに換算して、0.045〜4.0g/mLの範囲内である上記(4)に記載の気泡含有飲料の製造方法や、
(6)(A)の飲料が、アルコール度数が4%未満のビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類;果実飲料;野菜飲料;炭酸飲料;スポーツドリンク;コーヒー飲料;茶系飲料;牛乳;豆乳;ココア飲料;乳飲料;乳酸菌飲料;乳性飲料;発酵乳;栄養ドリンク;、及び、機能性飲料からなる群から選択され、及び、(B)の飲料が、アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類からなる群から選択される上記(4)又は(5)に記載の気泡含有飲料の製造方法に関する。
本発明によれば、飲料の味や物性に大きな影響を与えることなく、また、特殊な装置や専用容器を必要とせずに、以下の(A)又は(B)の飲料(「特定の飲料」)に良好な気泡を十分に付与するための発泡剤や、特定の飲料の飲用時に、該発泡剤を該特定の飲料に投入する工程を含む、気泡含有飲料の製造方法等を提供することができる。
本発明は、
[1]特定の飲料に、該特定の飲料の飲用時に、気泡を付与するための発泡剤(以下、「本発明の発泡剤」とも表示する。):や、
[2]特定の飲料の飲用時に、該特定の飲料に本発明の発泡剤を投入する工程を含む、気泡含有飲料の製造方法(以下、「本発明の気泡含有飲料の製造方法」とも表示する。):などの実施態様を含んでいる。
なお、本明細書において、本発明の発泡剤は、本発明の発泡用組成物、又は、本発明の発泡用物質と言い換えることもできる。
[1]特定の飲料に、該特定の飲料の飲用時に、気泡を付与するための発泡剤(以下、「本発明の発泡剤」とも表示する。):や、
[2]特定の飲料の飲用時に、該特定の飲料に本発明の発泡剤を投入する工程を含む、気泡含有飲料の製造方法(以下、「本発明の気泡含有飲料の製造方法」とも表示する。):などの実施態様を含んでいる。
なお、本明細書において、本発明の発泡剤は、本発明の発泡用組成物、又は、本発明の発泡用物質と言い換えることもできる。
1.<本発明の発泡剤>
本発明の発泡剤は、以下の(A)又は(B)の飲料(特定の飲料)に、該飲料の飲用時に気泡を付与するための発泡剤であって、最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷を含有することを特徴とする前記発泡剤である。
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
本発明の発泡剤は、以下の(A)又は(B)の飲料(特定の飲料)に、該飲料の飲用時に気泡を付与するための発泡剤であって、最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷を含有することを特徴とする前記発泡剤である。
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
本発明の発泡剤としては、最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷(以下、「CO2高含有氷」とも表示する。)を含有する限り特に制限されない。かかるCO2高含有氷を特定の飲料に投入すると、かかる特定の飲料に良好な気泡を十分に付与することができる。かかる気泡はクリーミーな気泡であり、安定性も良好である。
(最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷)
本発明で使用するCO2高含有氷としては、最大長が5mm以上の大きさであり、かつ、CO2含有率が3重量%以上である限り、形状、個数など特に制限されない。かかるCO2高含有氷は、CO2ハイドレートではないCO2高含有氷であってもよいが、より良好な気泡をより十分に得る観点から、CO2ハイドレートであることが好ましい。CO2ハイドレートは、水分子の結晶体の空寸に二酸化炭素分子を閉じ込めた固体の包接化合物である。CO2ハイドレートは、通常、氷状の結晶体であり、例えば標準気圧条件下で、かつ、氷が融解するような温度条件下に置くと、融解しながら二酸化炭素を放出する。また、本発明におけるCO2高含有氷として、CO2ハイドレートではないCO2高含有氷のみを用いてもよいし、CO2ハイドレートのみを用いてもよいし、CO2ハイドレートではないCO2高含有氷と、CO2ハイドレートを併用してもよい。
本発明で使用するCO2高含有氷としては、最大長が5mm以上の大きさであり、かつ、CO2含有率が3重量%以上である限り、形状、個数など特に制限されない。かかるCO2高含有氷は、CO2ハイドレートではないCO2高含有氷であってもよいが、より良好な気泡をより十分に得る観点から、CO2ハイドレートであることが好ましい。CO2ハイドレートは、水分子の結晶体の空寸に二酸化炭素分子を閉じ込めた固体の包接化合物である。CO2ハイドレートは、通常、氷状の結晶体であり、例えば標準気圧条件下で、かつ、氷が融解するような温度条件下に置くと、融解しながら二酸化炭素を放出する。また、本発明におけるCO2高含有氷として、CO2ハイドレートではないCO2高含有氷のみを用いてもよいし、CO2ハイドレートのみを用いてもよいし、CO2ハイドレートではないCO2高含有氷と、CO2ハイドレートを併用してもよい。
本発明におけるCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の形状としては、適宜設定することができ、例えば、略球状;略楕円体状;略直方体形状等の略多面体形状;あるいは、これらの形状にさらに凹凸を備えた形状;などが挙げられる。また、本発明におけるCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)は、最大長が5mm以上の大きさである限り、CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の塊を適宜破砕して得られる様々な形状の破砕片(塊)であってもよい。
本発明におけるCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の大きさとしては、前述したように、最大長が5mm以上であればよいが、好ましい程度の発泡感を得る観点から、好ましくは5mm以上100mm以下、より好ましくは5mm以上80mm以下、さらに好ましくは5mm以上60mm以下が挙げられる。CO2含有率の高い氷(好ましくはCO2ハイドレート)の最大長が5mm未満の大きさであると、CO2含有率の高い氷を飲料に投入した際に、生じる泡沫部分(泡の部分)内にCO2含有率の高い氷が取り込まれて、泡立ちが荒くなるほか、その飲料を飲んだ場合に異物感が生じてしまう。そのため、本発明においては、最大長が5mm以上の大きさのCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)を用いる。CO2ハイドレートではないCO2高含有氷の最大長は、かかるCO2高含有氷を製造する際の型の最大長を調整したり、製造後のCO2高含有氷を破砕する際の破砕の程度を調整したりすることによって調整することができる。また、CO2ハイドレートの最大長は、CO2ハイドレートを圧縮成型する際に用いる型の最大長を調整したり、圧縮成型した後のCO2ハイドレートを破砕する際の破砕の程度を調整したりすることによって、調整することができる。
本発明におけるCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)のCO2含有率としては、3重量%以上である限り特に制限されないが、より良好な気泡をより十分に得る観点から、5重量%以上であることが好ましく、7重量%以上であることがより好ましく、10重量%以上であることがさらに好ましい。また、上限値としては特に制限されないが、30重量%や20重量%や18重量%が挙げられる。
本発明におけるCO2高含有氷のCO2含有率は、本発明におけるCO2高含有氷を製造する際の「CO2分圧の高低」などにより調整することができ、例えばCO2分圧を高くすると、CO2高含有氷のCO2含有率を高くすることができる。また、CO2高含有氷がCO2ハイドレートである場合は、CO2ハイドレートを製造する際の「CO2分圧の高低」、「脱水処理の程度」、「圧密成型処理を行うか否か」、「圧密成型処理する場合の圧密の圧力の高低」などにより調整することができる。例えば、CO2ハイドレートを製造する際の「CO2分圧を高くし」、「脱水処理の程度を上げ」、「圧密成型処理を行い」、「圧密成型処理する場合の圧密の圧力を高くする」と、CO2ハイドレートのCO2含有率を高くすることができる。なお、CO2ハイドレート等のCO2高含有氷が融解すると、該CO2ハイドレート等のCO2高含有氷に含まれていたCO2が放出され、その分の重量が減少するので、CO2ハイドレート等のCO2高含有氷のCO2含有率は、例えば、CO2ハイドレート等のCO2高含有氷を常温で融解させた際の重量変化から、下記式を用いて算出する事ができる。
(CO2含有率)=(融解前のサンプル重量−融解後のサンプル重量)/融解前のサンプル重量)
(CO2含有率)=(融解前のサンプル重量−融解後のサンプル重量)/融解前のサンプル重量)
本発明において、2個以上のCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)を用いる場合、これらのCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)は、同じ若しくはほぼ同じ形状、及び/又は、同じ若しくはほぼ同じ大きさであってもよいし、異なる形状、及び/又は、異なる大きさであってもよい。ここで「ほぼ同じ大きさ」とは、最大長が最も長いCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の最大長を100としたときに、他のCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の最大長が80〜100の範囲内(好ましくは90〜100の範囲内)に入ることを意味する。
本明細書において「最大長」とは、CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)のその塊の表面の2点を結び、かつ、その塊の重心を通る線分のうち、最も長い線分の長さを意味する。
本発明におけるCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の大きさとしては、前述したように、最大長が5mm以上であればよいが、好適な態様として、アスペクト比(最大長/最小長)が好ましくは1〜5の範囲内、より好ましくは1〜4の範囲内、さらに好ましくは1〜3の範囲内が挙げられる。なお、本明細書において「最小長」とは、CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)のその塊の表面の2点を結び、かつ、その塊の重心を通る線分のうち、最も短い線分の長さを意味する。かかる最大長や最小長は、市販の画像解析式粒度分布測定装置などを用いて測定することもできるし、CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の塊に定規をあてて測定することもできる。
本発明の発泡剤が含有するCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)は、そのすべてが、最大長が5mm以上の大きさのCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)であることが好ましいが、本発明の効果が得られる範囲において、最大長が5mm未満の大きさのCO2含有率の高い氷(好ましくはCO2ハイドレート)も含有していてもよい。本発明の発泡剤が含有するCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)に対する、最大長が5mm未満の大きさのCO2含有率の高い氷(好ましくはCO2ハイドレート)の割合(重量%)としては、10重量%以下、好ましくは5重量%以下、より好ましくは3重量%以下、さらに好ましくは1重量%以下が挙げられる。また、本発明の発泡剤が含有するCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)は、そのすべてが、3重量%以上のCO2含有率であることが好ましいが、本発明の効果が得られる範囲において、CO2含有率が3重量%未満の氷やCO2ハイドレートも含有していてもよい。本発明の発泡剤が含有するCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)に対する、CO2含有率が3重量%未満の氷やCO2ハイドレートの割合(重量%)としては、10重量%以下、好ましくは5重量%以下、より好ましくは3重量%以下、さらに好ましくは1重量%以下が挙げられる。
本発明におけるCO2高含有氷の製造方法としては、CO2含有率が3重量%以上の氷を製造できる限り特に制限されない。CO2ハイドレートではないCO2高含有氷の製造方法としては、CO2ハイドレート生成条件を充たさない条件下で原料水中にCO2を吹き込みながら原料水を冷凍する方法が挙げられる。また、CO2ハイドレートの製造方法としては、CO2ハイドレート生成条件を充たす条件下で原料水中にCO2を吹き込みながら原料水を攪拌する気液攪拌方式や、CO2ハイドレート生成条件を充たす条件下でCO2中に原料水をスプレーする水スプレー方式等の常法を用いることができる。これらの方式で生成されるCO2ハイドレートは、通常、CO2ハイドレートの微粒子が、未反応の水と混合しているスラリー状であるため、CO2ハイドレートの濃度を高めるために、脱水処理を行うことが好ましい。脱水処理によって含水率が比較的低くなったCO2ハイドレート(すなわち、比較的高濃度のCO2ハイドレート)は、ペレット成型機で一定の形状(例えば球状や直方体状)に圧縮成型することが好ましい。圧縮成型したCO2ハイドレートは、そのまま本発明に用いてもよいし、必要に応じてさらに破砕等したものを用いてもよい。なお、CO2ハイドレートの製造方法としては、前述のように、原料水を用いる方法が比較的広く用いられているが、水(原料水)の代わりに微細な氷(原料氷)をCO2と、低温、かつ、低圧のCO2分圧という条件下で反応させてCO2ハイドレートを製造する方法を用いることもできる。
上記の「CO2ハイドレート生成条件」は、前述したように、その温度におけるCO2ハイドレートの平衡圧力よりCO2分圧(CO2圧力)が高い条件である。上記の「CO2ハイドレートの平衡圧力よりもCO2分圧が高い条件」は、非特許文献1(J. Chem. Eng. Data (1991) 36, 68-71)のFigure 2.や、非特許文献2(J. Chem. Eng. Data (2008), 53, 2182-2188)のFigure 7.やFigure 15.に開示されているCO2ハイドレートの平
衡圧力曲線(例えば縦軸がCO2圧力、横軸が温度を表す)において、かかる曲線の高圧側(CO2ハイドレートの平衡圧力曲線において、例えば縦軸がCO2圧力、横軸が温度を表す場合は、該曲線の上方)の領域内のCO2圧力と温度の組合せの条件として表される。CO2ハイドレート生成条件の具体例として、「−20〜4℃の範囲内」と「二酸化炭素圧力1.8〜4MPaの範囲内」の組合せの条件や、「−20〜−4℃の範囲内」と「二酸化炭素圧力1.3〜1.8MPaの範囲内」の組合せの条件が挙げられる。
衡圧力曲線(例えば縦軸がCO2圧力、横軸が温度を表す)において、かかる曲線の高圧側(CO2ハイドレートの平衡圧力曲線において、例えば縦軸がCO2圧力、横軸が温度を表す場合は、該曲線の上方)の領域内のCO2圧力と温度の組合せの条件として表される。CO2ハイドレート生成条件の具体例として、「−20〜4℃の範囲内」と「二酸化炭素圧力1.8〜4MPaの範囲内」の組合せの条件や、「−20〜−4℃の範囲内」と「二酸化炭素圧力1.3〜1.8MPaの範囲内」の組合せの条件が挙げられる。
本発明の発泡剤におけるCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の含有量としては、特に制限されないが、例えば5〜100重量%の範囲内、好ましくは30〜100重量%の範囲内、より好ましくは50〜100重量%の範囲内、さらに好ましくは70〜100重量%の範囲内を挙げることができる。
本発明の発泡剤におけるCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)は、CO2と氷のみからなるCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)(以下、「任意成分を含有しないCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)」とも表示する。)であってもよいが、甘味成分、色素等の任意成分をさらに含有するCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)であってもよい。また、本発明の発泡剤は、「任意成分を含有しないCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)」、又は、「任意成分を含有するCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)」のみからなる発泡剤であってもよいし、これらCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)以外の任意成分をさらに含有していてもよい。CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)以外の任意成分として、甘味成分、酸味料、香料、色素、塩類等が挙げられる。
本明細書において「甘味成分」とは、甘味を呈する成分のことをいう。具体的には、黒砂糖、白下糖、カソナード(赤砂糖)、和三盆、ソルガム糖、メープルシュガーなどの含蜜糖、ザラメ糖(白双糖、中双糖、グラニュー糖など)、車糖(上白糖、三温糖など)、加工糖(角砂糖、氷砂糖、粉砂糖、顆粒糖など)、液糖などの精製糖、単糖類(ぶどう糖、果糖、木糖、ソルボース、ガラクトース、異性化糖など)、二糖類(蔗糖 、麦芽糖、
乳糖、異性化乳糖、パラチノースなど)、オリゴ糖類(フラクトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、カップリングシュガーなど)、糖アルコール類(エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、マルチトール、イソマルチトール、ラクチトール、マルトトリイトール、イソマルトトリイトール、パニトール、オリゴ糖アルコール、粉末還元麦芽糖水飴)などのような糖質甘味料の他、天然非糖質甘味料(ステビア抽出物、カンゾウ抽出物等)や合成非糖質甘味料(アスパルテーム、アセスルファムK等)のような高甘味度甘味料などの甘味料が挙げられる。
乳糖、異性化乳糖、パラチノースなど)、オリゴ糖類(フラクトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、カップリングシュガーなど)、糖アルコール類(エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、マルチトール、イソマルチトール、ラクチトール、マルトトリイトール、イソマルトトリイトール、パニトール、オリゴ糖アルコール、粉末還元麦芽糖水飴)などのような糖質甘味料の他、天然非糖質甘味料(ステビア抽出物、カンゾウ抽出物等)や合成非糖質甘味料(アスパルテーム、アセスルファムK等)のような高甘味度甘味料などの甘味料が挙げられる。
上記の「色素成分」としては、例えば、マリーゴールド色素等のカロテノイド系色素、ベニバナ色素等のフラボノイド系色素、アントシアニン系色素、クチナシ色素類、ビート色素等のベタニン系色素、クロレラ、葉緑素等、カラメル色素等が挙げられるが、これらに特に限定されるものではない。
本発明の発泡剤がCO2ハイドレート以外のCO2高含有氷を含有する場合、かかる本発明の発泡剤は、流通や保管の際に、氷が融解しない温度及び圧力で保持することが好ましい。かかる温度及び圧力として、例えば常圧(例えば1気圧)で0℃以下の条件が挙げられる。一方、CO2ハイドレートの製法等によっては、その保存性や安定性に優れているものもある。したがって、本発明の発泡剤がCO2高含有氷としてCO2ハイドレートを含有する場合、かかる本発明の発泡剤は、流通や保管の際に、常温(5〜35℃)、常圧(例えば1気圧)で保持してもよいが、本発明の発泡剤をより長期間、より安定的に保つ観点から、本発明の発泡剤は、流通や保管等の際に、「低温条件下」、又は「高圧条件下」、又は「低温条件下かつ高圧条件下」で保持することが好ましい。保持の簡便性の観点から、これらの中でも、「低温条件下」で保持することが好ましく、常圧(例えば1気圧)で「低温条件下」で保持することがより好ましい。
上記の「低温条件下」における上限温度としては、10℃以下、好ましくは5℃以下、より好ましくは0℃以下、さらに好ましくは−5℃以下、より好ましくは−10℃以下、さらに好ましくは−15℃以下、より好ましくは−20℃、さらに好ましくは−25℃が挙げられ、上記の「低温条件下」における下限温度としては、−273℃以上、−80℃以上、−50℃以上、−40℃以上、−30℃以上などが挙げられる。
上記の「高圧条件下」における下限圧力としては、1.036気圧以上、好ましくは1.135気圧以上、より好ましくは1.283気圧以上、さらに好ましくは1.480気圧以上が挙げられ、上記の「高圧条件下」における上限圧力としては、14.80気圧以下、11.84気圧以下、9.869気圧以下、7.895気圧以下、4.935気圧以下などが挙げられる。
本発明の発泡剤が、気泡を付与する対象とする飲料は、前述したように、以下の(A)又は(B)の飲料である。
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
上記の(A)の飲料としては、アルコール度数が4%未満である飲料である限り特に制限されないが、より良好な気泡をより十分に得る観点から、中でも、アルコール度数が3%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、0.3%未満、0.1%未満又は0.0%である飲料が好適に挙げられる。また、上記(A)の飲料の全窒素含量は特に制限されないが、下限として1mg/L以上、30mg/L以上、60mg/L以上又は100mg/L以上が挙げられ、上限として、2000mg/L以下、1500mg/L以下、1000mg/L以下、800mg/L以下が挙げられる。
上記の(B)の飲料としては、「アルコール度数が4%以上10%未満であり」、かつ、「全窒素含量が200mg/Lより高い」飲料である限り特に制限されないが、より良好な気泡をより十分に得る観点から、中でも、「アルコール度数が4%以上10%未満であり」、かつ、「全窒素含量が250mg/Lより高い」飲料が好ましく挙げられる。
本発明の発泡剤が対象とする特定の飲料におけるアルコール度数(%)、全窒素含量(mg/L)はいずれも、本発明の発泡剤を投入する前の特定の飲料における濃度を意味する。
本明細書において「アルコール度数」とは、飲料中のアルコール分の含有量(v/v%)を意味する。かかるアルコール分は、公知のいずれの方法を用いて測定することができ、例えば振動式密度計を用いて測定することができる。以下に具体例を説明する。飲料を濾過又は超音波処理し、炭酸ガスが除去された試料を調製する。当該試料を直火蒸留することにより蒸留液を得て、当該蒸留液の15℃における密度を測定する。国税庁所定分析法(平成19国税庁訓令第6号、平成19年6月22日改定)の付表である「第2表 アルコール分と密度(15℃)及び比重(15/15℃)換算表」を用いて、前記測定値を換算することによって、飲料中のアルコール分を求めることができる。また、飲料中の全窒素含量も、常法を用いて測定することができる。全窒素含量は、例えば、燃焼法(「食品表示法 別添 栄養成分等の分析方法等」参照)を実施することにより測定することができる。
上記の(A)の飲料として、具体的には、アルコール度数が4%未満(3%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、0.3%未満、0.1%未満又は0.0%)であるビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類;ぶどうジュース、オレンジジュース、グレープフルーツジュース、りんごジュース等の果実飲料;トマトジュース、野菜ジュース等の野菜飲料;炭酸飲料;スポーツドリンク;コーヒー飲料;紅茶飲料、ウーロン茶飲料、緑茶飲料、ブレンド茶飲料等の茶系飲料;牛乳;豆乳;ココア飲料;ミルク入りココア、抹茶ミルク、イチゴミルク、ミルク入りコーヒー、ミルク入り茶類、ミルクセーキ、ミルクシェイク等の乳飲料;乳酸菌飲料;乳性飲料;発酵乳;栄養ドリンク;機能性飲料;等が挙げられる。なお、飲料のこれらの区分は互いに排他的ではなく、例えば、炭酸入り果実飲料は、炭酸飲料であって、果実飲料でもある飲料である。上記の(A)の飲料として、ノンアルコールチューハイ(チューハイ風味ノンアルコール炭酸飲料)以外の、アルコール度数が4%未満(3%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、0.3%未満、0.1%未満又は0.0%)が好ましく挙げられ、リキュール、スピリッツ、果実酒、ビールテイスト飲料、果実飲料、炭酸飲料がより好ましく挙げられる。
上記の(B)の飲料として、具体的には、アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いビール、発泡酒、ビールテイスト飲料;アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い清酒、合成清酒、果実酒、甘味果実酒、その他の醸造酒、リキュール、スピリッツ、雑酒、その他の発泡性酒類;等が挙げられ、中でも、アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いビール、発泡酒、ビールテイスト飲料;アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い果実酒、甘味果実酒、その他の醸造酒、リキュール、スピリッツ、雑酒、その他の発泡性酒類;が好ましく挙げられ、中でも、アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いビール、ビールテイスト飲料、果実酒、甘味果実酒、リキュール、スピリッツ、その他の発泡性酒類がより好ましく挙げられ、中でも、アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いビールテイスト飲料、果実酒、甘味果実酒、リキュール、スピリッツがさらに好ましく挙げられる。上記の(B)の飲料はビールであってもよいし、ビール以外の飲料であってもよい。
本明細書において、上記の(A)の飲料や、上記の(B)の飲料は、上記(A)又は(B)に該当する市販の飲料であってもよいし、上記(A)又は(B)に該当する飲料を例えば公知の製造方法で製造した飲料であってもよい。公知の製造方法で製造した飲料には、粉末酒を用いて製造した、上記(A)又は(B)に該当する飲料も含まれる。また、上記(A)や(B)の飲料は、凍結飲料(冷菓)であってもよく、かかる凍結飲料の場合、その凍結飲料が上記(A)又は(B)の飲料に該当するか否かは、その凍結飲料の融解液が上記(A)又は(B)の飲料に該当するか否かにより判断する。
本発明の発泡剤の使用方法は、後述の「本発明の飲料の製造方法」の項目において詳細に説明するが、特定の飲料の飲用時に、該特定の飲料に本発明の発泡剤を投入する工程を含んでいる限り特に制限されない。当業者であれば、本願明細書を参照することにより、本発明の発泡剤におけるCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の含有量や、該CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)のCO2含有率や、特定の飲料への気泡の付与しやすさの度合(アルコール度数の低さの度合、全窒素含量の高さの度合等)や、特定の飲料が入っている飲料容器がCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の投入により生じる発泡を許容できる程度などに応じて、本発明の発泡剤の使用量を調整することができる。
本発明の発泡剤は、容器に収容されていてもよい。容器の形状や材質は特に制限されず、例えばプラスチック製のボトル容器を挙げることができる。
2.<本発明の気泡含有飲料の製造方法>
本発明の気泡含有飲料の製造方法としては、特定の飲料(上記の(A)又は(B)の飲料)の飲用時に、該特定の飲料に本発明の発泡剤を投入する工程を含んでいる限り特に制限されない。特定の飲料の飲用時に、該特定の飲料に本発明の発泡剤を投入することにより、特定の飲料に良好な気泡を十分に付与して、気泡含有飲料を製造することができる。なお、本発明の気泡含有飲料の製造方法は、本発明の気泡含有飲料の提供方法としても用いることができる。
本発明の気泡含有飲料の製造方法としては、特定の飲料(上記の(A)又は(B)の飲料)の飲用時に、該特定の飲料に本発明の発泡剤を投入する工程を含んでいる限り特に制限されない。特定の飲料の飲用時に、該特定の飲料に本発明の発泡剤を投入することにより、特定の飲料に良好な気泡を十分に付与して、気泡含有飲料を製造することができる。なお、本発明の気泡含有飲料の製造方法は、本発明の気泡含有飲料の提供方法としても用いることができる。
本発明の気泡含有飲料の製造方法の好適な態様として、以下の工程P〜Rを含む、気泡含有飲料の製造方法が挙げられる。
(P)以下の(A)又は(B)の飲料を用意する工程P;
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
(Q)最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷(好ましくはCO2ハイドレート)を含有する発泡剤を用意する工程Q;
(R)工程Pで用意した飲料に、該飲料の飲用時に、工程Qの発泡剤を投入する工程R;
(P)以下の(A)又は(B)の飲料を用意する工程P;
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
(Q)最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷(好ましくはCO2ハイドレート)を含有する発泡剤を用意する工程Q;
(R)工程Pで用意した飲料に、該飲料の飲用時に、工程Qの発泡剤を投入する工程R;
本明細書において、「特定の飲料に、該特定の飲料の飲用時に、本発明の発泡剤を投入する」とは、その特定の飲料がそれを飲用する者(飲用者)に提供される前後を含めた時期に、該飲料に本発明の発泡剤を投入することを意味し、かかる時期としては、例えば、該飲料が飲用者に提供される7分間前〜提供されてから7分間後の範囲内の時期を挙げることができ、該飲料が飲用者に提供される5分間前〜提供されてから5分間後の範囲内の時期を好ましく挙げることができ、該飲料が飲用者に提供される3分間前〜提供されてから3分間後の範囲内の時期をより好ましく挙げることができ、該飲料が飲用者に提供される1分間前〜提供されてから1分間後の範囲内の時期をさらに好ましく挙げることができる。「特定の飲料に、該特定の飲料の飲用時に、本発明の発泡剤を投入すること」としては、該飲料の提供者又は飲用者が本発明の発泡剤を該飲料に投入することが挙げられ、中でも、その特定の飲料の飲用者が視認できる場所で、該飲料の提供者又は飲用者が本発明の発泡剤を該飲料に投入することが好適な態様として挙げられる。なお、本発明の発泡剤を投入する際の「特定の飲料」は、本発明の発泡剤を投入できるように、密閉されていない飲料容器内に入れられていることが好ましい。
本明細書において「特定の飲料に本発明の発泡剤を投入すること」には、特定の飲料に本発明の発泡剤を投入することの他、特定の飲料と本発明の発泡剤が接触するような状態にする限り、本発明の発泡剤に特定の飲料を投入すること等も便宜上含まれるが、より良好な気泡をより十分に得る観点から、特定の飲料に本発明の発泡剤を投入することが好ましく含まれる。
また、特定の飲料が、例えば果汁入りチューハイなどのように、2種又は3種以上の液を混合してなる飲料である場合、本明細書において「特定の飲料に本発明の発泡剤を投入すること」には、かかる2種又は3種の液を混合した飲料に本発明の発泡剤を投入することの他、かかる2種又は3種の液のうち、一部の種類の液に本発明の発泡剤を投入した後、残りの種類の液を投入することも含まれるが、より良好な気泡をより十分に得る観点から、前述の2種又は3種の液を混合した飲料に本発明の発泡剤を投入することが好ましく含まれる。なお、特定の飲料が炭酸水を含んでいる場合、本発明の発泡剤の該飲料への投入は、炭酸水を飲料容器に投入した際の発泡が落ち着いてから行うことが好ましい。
本発明の発泡剤を投入する際の特定の飲料の液温としては特に制限されず、15〜35℃の範囲内であってもよいし、0〜15℃の範囲内であってもよいし、0〜10℃の範囲内であってもよいし、0〜7℃の範囲内であってもよい。飲料の液温が低い方が、本発明の発泡剤を投入した際に得られる気泡の量が少なくなる傾向があり、すなわち、該飲料の膨張率が低くなる傾向がある。
特定の飲料への本発明の発泡剤の投入量は、該特定の飲料に気泡を付与して、気泡含有飲料を製造することができる限り特に制限されず、当業者であれば、本願明細書を参照することにより、本発明の発泡剤におけるCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の含有量や、該CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)のCO2含有率や、特定の飲料への気泡の付与しやすさの度合(アルコール度数の低さの度合、全窒素含量の高さの度合等)や、特定の飲料が入っている飲料容器がCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の投入により生じる発泡を許容できる程度などに応じて調整することができる。また、逆に、ある投入量の本発明の発泡剤を特定の飲料に投入しても、飲料や泡が噴きこぼれないような高さに、飲料容器における該飲料の液面を調整することもできる。
特定の飲料への本発明の発泡剤の投入量の具体例として、CO2ハイドレート換算で、0.045〜4.0g/mLの範囲内、好ましくは0.046〜1.0g/mLの範囲内、より好ましくは0.046〜0.5g/mLの範囲内、さらに好ましくは0.048〜0.224g/mLの範囲内が挙げられる。なお、これらの投与量の範囲は、そのCO2ハイドレートのCO2含有率が3〜25重量%の範囲内、好ましくは5〜20重量%の範囲内、より好ましくは7.2〜17.6重量%の範囲内である場合に特に好ましく用いることができる。
本発明の気泡含有飲料の好適な製造方法における上記工程Pとしては、以下の(A)又は(B)の飲料を用意する工程である限り特に制限されない。
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
かかる特定の飲料を用意する方法としては、上記(A)又は(B)に該当する市販の飲料を用意する方法や、上記(A)又は(B)に該当する飲料を例えば公知の製造方法で製造することによって用意する方法等が挙げられるが、簡便性の観点から、上記(A)又は(B)に該当する市販の飲料を用意する方法が好ましく挙げられる。
本発明の気泡含有飲料の好適な製造方法における上記工程Qとしては、最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷(好ましくはCO2ハイドレート)を含有する発泡剤を用意する工程である限り特に制限されない。かかる発泡剤を用意する方法としては、例えば本願明細書に記載の方法にしたがって、最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷(好ましくはCO2ハイドレート)を製造することによって、該氷(好ましくはCO2ハイドレート)を用意する方法であってもよいし、あらかじめ製造されたかかる氷(好ましくはCO2ハイドレート)を用意する方法等であってもよいが、簡便性の観点から、あらかじめ製造されたかかる氷(好ましくはCO2ハイドレート)を用意する方法が好ましく挙げられる。
上記工程Pと上記工程Qはどちらを先に行ってもよく、あるいは同時に行ってもよい。
本発明の気泡含有飲料の好適な製造方法における上記工程Rとしては、工程Pで用意した飲料に、該飲料の飲用時に、工程Qの発泡剤を投入する工程である限り特に制限されない。工程Pで用意した飲料に、該飲料の飲用時に、工程Qの発泡剤を投入する方法や、その好適な態様は、特定の飲料に、該特定の飲料の飲用時に、本発明の発泡剤を投入する方法や、その好適な態様と同様である。
本明細書において「良好な気泡が付与された特定の飲料」あるいは「良好な気泡を含有する特定の飲料」とは、本発明の発泡剤を特定の飲料に投入した場合に、生じる泡沫部分に本発明の発泡剤のCO2ハイドレートがほとんど取り込まれていない気泡を、飲料の液面上に有する特定の飲料を意味する。生じる泡沫部分にCO2ハイドレートが取り込まれているかどうかは、目視確認や、泡沫部分を口内に含み、CO2ハイドレートの食感が感じられるかを確認することなどによって容易に確認することができる。
本明細書において「気泡が十分に付与された特定の飲料」あるいは「気泡を十分に含有する特定の飲料」とは、「本発明の発泡剤を投入した際の膨張率が3倍以上の特定の飲料」を意味し、具体的には、本発明の発泡剤を特定の飲料に投入した際に、生じる泡によって、該特定の飲料の体積が3倍以上に膨張した特定の飲料が含まれる。かかる膨張率の上限は、適宜設定することができ、例えば、8倍未満、7倍未満、6倍未満、5倍未満、4倍未満とすることができる。
特定の飲料の膨張率は、本発明の発泡剤におけるCO2高含有氷(好ましくは二酸化炭素ハイドレート)の含有量や、該CO2高含有氷(好ましくは二酸化炭素ハイドレート)のCO2含有率や、特定の飲料が入っている飲料容器がCO2高含有氷(好ましくは二酸化炭素ハイドレート)の投入により生じる発泡を許容できる程度などに応じて調整することが好ましい。
本明細書において「飲料の膨張率」とは、「発泡剤を投入する前の飲料の体積」に対する「発泡剤を投入した後の飲料の体積(飲料の泡も含む)の最大値」の比率(倍)を意味する。また、特定の飲料が2種又は3種以上の液を混合してなる飲料である場合の膨張率は、これらすべての液を混合した後の飲料に発泡剤を投入して算出した膨張率を表す。膨張率は、下部から上部まで断面積が等しい円筒状等の容器を用いれば、「CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)投入後の飲料の泡の上面の最大高さ」を「CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)投入前の飲料の液面の高さ」で除すことにより、簡便に求めることができる。
以下に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は該実施例に限定されるものではない。
1.[実験に用いた飲料のアルコール度数及び全窒素含量]
二酸化炭素ハイドレート(以下、単に「ハイドレート」とも表示する)を飲料に投入した際に、飲料にどのような気泡が生じるか、また、その際の飲料の膨張率を調べるために、各種飲料へのハイドレートの投入を試みることとした。実験に用いた飲料の種類、アルコール度数(%)及び全窒素含量(mg/L)は以下の表1のとおりである。なお、表1に記載の飲料のうち、スピリッツ 発泡性(1)(アルコール度数普通)、スピリッツ 発泡性(1)(アルコール度数高め)は、アルコール度数4%以上10%未満であるにもかかわらず、全窒素含量が200mg/L以下であるため、本発明の飲料には該当せず、白ワイン、赤ワイン、カシスリキュールはアルコール度数10%以上であるため、本発明の飲料には該当せず、他の6種の飲料は本発明の特定の飲料に該当する。
二酸化炭素ハイドレート(以下、単に「ハイドレート」とも表示する)を飲料に投入した際に、飲料にどのような気泡が生じるか、また、その際の飲料の膨張率を調べるために、各種飲料へのハイドレートの投入を試みることとした。実験に用いた飲料の種類、アルコール度数(%)及び全窒素含量(mg/L)は以下の表1のとおりである。なお、表1に記載の飲料のうち、スピリッツ 発泡性(1)(アルコール度数普通)、スピリッツ 発泡性(1)(アルコール度数高め)は、アルコール度数4%以上10%未満であるにもかかわらず、全窒素含量が200mg/L以下であるため、本発明の飲料には該当せず、白ワイン、赤ワイン、カシスリキュールはアルコール度数10%以上であるため、本発明の飲料には該当せず、他の6種の飲料は本発明の特定の飲料に該当する。
表1記載の飲料は、いずれも市販の飲料である。これらの飲料のアルコール度数は、各市販品の飲料容器に記載されたアルコール度数の表示を利用した。また、各飲料における全窒素含量は、株式会社住化分析センター製のSUMIGRAPH NCH−22Fを用いて、燃焼法を実施することにより測定した。
2.[ハイドレートの調製]
各種飲料への投入に用いるハイドレートを以下の方法で調製した。
各種飲料への投入に用いるハイドレートを以下の方法で調製した。
(1)粒径5mm以上の大きさのハイドレートの調製
4Lの水にCO2ガスを3MPaとなるように吹き込み、撹拌をしながら1℃でハイドレート生成反応を進行させた。その後、−20℃まで冷却して、最大長が5mm以上60mm以下の多面体形状のハイドレートを選択して回収し、以降の実験で用いた(以下、「調製法A」とも表示する)。かかるハイドレートのアスペクト比(最大長/最小長)は、おおよそ1〜4であった。なお、これらのハイドレートのCO2含有率は7.2〜17.6%であった。
4Lの水にCO2ガスを3MPaとなるように吹き込み、撹拌をしながら1℃でハイドレート生成反応を進行させた。その後、−20℃まで冷却して、最大長が5mm以上60mm以下の多面体形状のハイドレートを選択して回収し、以降の実験で用いた(以下、「調製法A」とも表示する)。かかるハイドレートのアスペクト比(最大長/最小長)は、おおよそ1〜4であった。なお、これらのハイドレートのCO2含有率は7.2〜17.6%であった。
また、上記調製法Aにおいて、CO2ガスを吹き込む圧力を2MPaに変更し、−20℃で数カ月保管して部分的に分解させたこと以外は同様の調製法により、CO2含有率1.4%で、粒径5mm以上の大きさのハイドレートを調製した。
(2)粒径5mm未満の大きさのハイドレートの調製
4Lの水にCO2ガスを3MPaとなるように吹き込み、撹拌をしながら1℃でハイドレート生成反応を進行させた。その後、−20℃まで冷却して、ハイドレートを回収した後、かかるハイドレートを破砕した。最大長が5mm未満のハイドレートを選択して回収し、以降の実験で用いた(以下、「調製法B」とも表示する)。なお、これらのハイドレートのCO2含有率は11.8〜15.2%であった。
4Lの水にCO2ガスを3MPaとなるように吹き込み、撹拌をしながら1℃でハイドレート生成反応を進行させた。その後、−20℃まで冷却して、ハイドレートを回収した後、かかるハイドレートを破砕した。最大長が5mm未満のハイドレートを選択して回収し、以降の実験で用いた(以下、「調製法B」とも表示する)。なお、これらのハイドレートのCO2含有率は11.8〜15.2%であった。
3.[ノンアルコール飲料へハイドレートを投入した際の気泡形状や、その際の飲料の膨張率に対する、ハイドレートのCO2含有率や添加量の影響]
ノンアルコール飲料へハイドレートを投入した際にどのような気泡が生じるか(気泡形状)や、その際の飲料の膨張率に対して、ハイドレートのCO2含有率や添加量や粒径の大きさがどのように影響するかを調べるために、以下の実験を行った。
ノンアルコール飲料へハイドレートを投入した際にどのような気泡が生じるか(気泡形状)や、その際の飲料の膨張率に対して、ハイドレートのCO2含有率や添加量や粒径の大きさがどのように影響するかを調べるために、以下の実験を行った。
上部が開放された飲料容器に、ノンアルコールビールテイスト飲料、乳酸菌飲料、ノンアルコールチューハイ又はぶどうジュースを50mLずつ入れ、各飲料容器に上記の2.[ハイドレートの調製]で調製したハイドレートを投入して、飲料にどのような気泡が生じたか(気泡形状)、また、その際の飲料の膨張率(倍)を測定した。気泡形状の評価については、泡沫部分(泡の部分)にハイドレートが取り込まれて、泡立ちが荒くなってしまった場合には「気泡形状×」と評価し、一方、そうでない場合、すなわち、泡沫部分(泡の部分)にハイドレートが取り込まれず、細かい泡立ちが得られた場合には「気泡形状〇」と評価した。なお、泡沫部分(泡の部分)にハイドレートが取り込まれると、泡立ちが荒くなるほか、飲んだ場合に異物感が生じてしまう。また、飲料の膨張率については、膨張率が3倍以上である場合を、気泡を十分に含む本発明の気泡含有飲料として、好適と評価した。
表2の実験では、飲料の液温を常温(約20℃)又は低温(約5℃)とし、粒径5mm以上の大きさで、CO2含有率が3%以上(具体的には15.2%、12.3%、13.2%又は7.2%)のハイドレートを用い、ハイドレートの投与量を飲料50mLに対して0.2g〜7.1g(すなわち、0.004〜0.142g/mL)とした。その結果を表2に示す。
表2の結果から、ハイドレートの投与量が少な過ぎると、飲料の膨張率が3倍以上とならない場合があるものの(比較例1〜6)、ノンアルコール飲料の場合は、全窒素含量(表1)の多少にかかわらず、良好な気泡を十分に含有する本発明における気泡含有飲料が得られることが分かった。また、表2の結果から、ハイドレートの投与量は、好ましくはおよそ0.045g/mL以上、より好ましくは0.048g/mL以上が好適であることが分かった。
また、表3の実験では、飲料の液温を常温(約20℃)とし、粒径5mm以上の大きさで、CO2含有率が3%未満(具体的には1.4%)のハイドレートを用い、ハイドレートの投与量を飲料50mLに対して6.3g〜9.4g(すなわち、0.126〜0.188g/mL)とした。その結果を表3に示す。
表3の結果から、ハイドレートのCO2含有率が低過ぎると、飲料の膨張率が3倍以上とならないなど、本発明における気泡含有飲料は得られないことが分かった。
また、表4の実験では、飲料の液温を常温(約20℃)とし、粒径5mm未満の大きさで、CO2含有率が3%以上(具体的には15.2%、12.3%又は13.2%)のハイドレートを用い、ハイドレートの投与量を飲料50mLに対して2.0g〜4.0g(すなわち、0.04〜0.08g/mL)とした。その結果を表4に示す。
粒径5mm未満の大きさのハイドレートを用いると、生じた泡沫部にハイドレートの粒子が取り込まれてしまい、そこでハイドレートがさらに発泡して泡立ちが荒くなってしまった。また、泡立ちが荒い泡は飲用した際に異物感があった。表4の結果から、粒径5mm未満の大きさのハイドレートを用いると、良好な気泡を十分に含有する本発明における気泡含有飲料は得られず、表2〜4の結果から、ノンアルコール飲料において本発明における気泡含有飲料を得るには、粒径5mm以上の大きさで、CO2含有率が3%以上であるハイドレートが好適であることが示された。
4.[アルコール飲料へハイドレートを投入した際の気泡形状や、その際の飲料の膨張率に対する、ハイドレートのCO2含有率や添加量の影響]
アルコール飲料へハイドレートを投入した際にどのような気泡が生じるか(気泡形状)や、その際の飲料の膨張率に対して、ハイドレートのCO2含有率や添加量や粒径の大きさがどのように影響するかを調べるために、以下の実験を行った。
アルコール飲料へハイドレートを投入した際にどのような気泡が生じるか(気泡形状)や、その際の飲料の膨張率に対して、ハイドレートのCO2含有率や添加量や粒径の大きさがどのように影響するかを調べるために、以下の実験を行った。
上部が開放された飲料容器に、ビール、ビールテイスト飲料、スピリッツ 発泡性(1)(アルコール度数普通)、スピリッツ 発泡性(1)(アルコール度数高め)、白ワイン、赤ワイン又はカシスリキュールを50mLずつ入れ、各飲料容器に上記の2.[ハイドレートの調製]で調製したハイドレートを投入して、飲料にどのような気泡が生じたか(気泡形状)、また、その際の飲料の膨張率(倍)を測定した。気泡形状の評価や飲料の膨張率の評価は、上記の3.[ノンアルコール飲料へハイドレートを投入した際の気泡形状や、その際の飲料の膨張率に対する、ハイドレートのCO2含有率や添加量の影響]における方法と同じ方法で行った。
表5〜表9に記載の条件にて行った各実験の結果を、表5〜表9にそれぞれ示す。
表5及び表8の結果から、飲料のアルコール度数が4%以上10%未満程度のときは、全窒素含量が低い(例えば200mg/L以下)と、飲料の膨張率が3倍未満となってしまい、本発明における気泡含有飲料は得られないのに対し(表8)、全窒素含量が高い(例えば200mg/Lより高い)場合は、ハイドレート投与量が一定以上であれば、本発明における気泡含有飲料が得られることが示された(表5)。また、表6の結果から、ノンアルコール飲料の場合と同様に、アルコール度数4%以上10%未満程度の飲料の場合も、ハイドレートのCO2含有率が低過ぎると、飲料の膨張率が3倍以上とならないなど、本発明における気泡含有飲料は得られないことが示された。また、表7の結果から、ノンアルコール飲料の場合と同様に、アルコール度数4%以上10%未満程度の飲料の場合も、粒径5mm未満の大きさのハイドレートを用いると、良好な気泡を十分に含有する本発明における気泡含有飲料は得られないことが示された。また、表5の結果から、ハイドレートの投与量は、好ましくはおよそ0.045g/mL以上、より好ましくは0.048g/mL以上が好適であることが分かった。
さらに、表5、表8及び表9の結果から、飲料のアルコール度数が10%以上のときは、全窒素含量の多少にかかわらず、飲料の膨張率が3倍以上とならず、本発明における気泡含有飲料は得られないことが分かった。
以上、表5〜9の結果から、例えばアルコール度数4%以上の飲料において本発明における気泡含有飲料を得るには、その飲料のアルコール度数が4%以上10%未満であること、全窒素含量が200mg/Lより高いこと、粒径5mm以上の大きさで、CO2含有率が3%以上であるハイドレートを用いることが好適であることが示された。
本発明によれば、飲料の味や物性に大きな影響を与えることなく、また、特殊な装置や専用容器を必要とせずに、以下の(A)又は(B)の飲料(「特定の飲料」)に良好な気泡を十分に付与するための発泡剤や、特定の飲料の飲用時に、該発泡剤を該特定の飲料に投入する工程を含む、気泡含有飲料の製造方法等を提供することができる。
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高い飲料;
Claims (6)
- 以下の(A)又は(B)の飲料に、該飲料の飲用時に気泡を付与するための発泡剤であって、最大長が5mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷を含有することを特徴とする前記発泡剤。
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いアルコール飲料; - CO2含有率が3重量%以上の氷が、CO2ハイドレートである請求項1に記載の発泡剤。
- (A)の飲料が、アルコール度数が4%未満のビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類;果実飲料;野菜飲料;炭酸飲料;スポーツドリンク;コーヒー飲料;茶系飲料;牛乳;豆乳;ココア飲料;乳飲料;乳酸菌飲料;乳性飲料;発酵乳;栄養ドリンク;、及び、機能性飲料からなる群から選択され、及び、(B)の飲料が、アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類からなる群から選択される請求項1又は2に記載の発泡剤。
- 以下の(A)又は(B)の飲料に、該飲料の飲用時に、請求項1〜3のいずれかに記載の発泡剤を投入する工程を含む、気泡含有飲料の製造方法。
(A)アルコール度数が4%未満である飲料;
(B)アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いアルコール飲料; - 飲料への発泡剤の投入量が、CO2含有率が3重量%以上の氷に換算して、又は、CO2ハイドレートに換算して、0.045〜4.0g/mLの範囲内である請求項4に記載の気泡含有飲料の製造方法。
- (A)の飲料が、アルコール度数が4%未満のビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類;果実飲料;野菜飲料;炭酸飲料;スポーツドリンク;コーヒー飲料;茶系飲料;牛乳;豆乳;ココア飲料;乳飲料;乳酸菌飲料;乳性飲料;発酵乳;栄養ドリンク;、及び、機能性飲料からなる群から選択され、及び、(B)の飲料が、アルコール度数が4%以上10%未満であり、かつ、全窒素含量が200mg/Lより高いビール;発泡酒;ビールテイスト飲料;清酒;合成清酒;果実酒;甘味果実酒;その他の醸造酒;リキュール;スピリッツ;雑酒;その他の発泡性酒類からなる群から選択される請求項4又は5に記載の気泡含有飲料の製造方法。
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