JPWO2019111850A1 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

冷蔵庫は、本体と、複数のにおいを検出可能であるにおい検出装置と、を備える。におい検出装置は、におい検出装置を効率的に機能させるように設定された設置領域に設けられる。

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫で保存されている食材の品質管理のために様々なセンサが考案されている。そして、それらセンサの一つである気体分子を検出するにおいセンサが搭載された冷蔵庫が提案されている。しかし、従来の構成では、においセンサの設置場所、空気の流れなどが最適化されておらず、においセンサの検出精度を十分に向上することができないとともに、冷蔵庫の冷却性能が低下する可能性があった。
国際公開第2017/150216号公報
そこで、冷却性能を良好に維持しつつニオイの検出精度を向上することができる冷蔵庫を提供する。
実施形態の冷蔵庫は、本体と、複数のにおいを検出可能であるにおい検出装置と、を備える。前記におい検出装置は、前記におい検出装置を効率的に機能させるように設定された設置領域に設けられる。
一実施形態に係る冷蔵庫を正面側から見た状態を模式的に示す図 一実施形態に係る冷蔵庫を側面側から見た状態を模式的に示す図 一実施形態に係るにおい測定システムの構成を模式的に示す図 一実施形態に係るにおいセンサの構成例を模式的に示す図 一実施形態に係る冷蔵庫の本体、ダクトおよびダクトから排出される冷気を模式的に示す図 一実施形態に係るにおいセンサの設置領域の具体例22を説明する図であり、においセンサを貯蔵室の壁に取り付けるための構造を模式的に示す図 一実施形態に係るにおいセンサの設置領域の具体例23を説明する図であり、においセンサを貯蔵室の壁に取り付けるための構造を模式的に示す図 一実施形態に係るにおいセンサの設置領域の具体例24を説明する図であり、においセンサを貯蔵室の壁に取り付けるための構造を模式的に示す図 一実施形態に係るにおいセンサの設置領域の具体例25を説明する図であり、においセンサを貯蔵室の壁に取り付けるための構造を模式的に示す図 一実施形態に係るにおいセンサの設置領域の具体例26を説明する図であり、においセンサを貯蔵室の壁に取り付けるための構造を模式的に示す図 一実施形態に係るにおいセンサの設置領域の具体例27を説明する図であり、においセンサを貯蔵室の壁に取り付けるための構造を模式的に示す図 一実施形態に係るにおいセンサの設置領域の具体例28を説明する図であり、においセンサを貯蔵室の壁に取り付けるための構造を模式的に示す図 一実施形態に係るにおいセンサの設置領域の具体例29を説明する図であり、においセンサの検知面と庫内の空気の流れとの関係を模式的に示す図 一実施形態に係るにおいセンサの設置領域の具体例30を説明する図であり、においセンサの検知面と庫内の空気の流れとの関係を模式的に示す図 一実施形態に係るにおいセンサの設置領域の具体例31を説明する図であり、においセンサの検知面と庫内の空気の流れとの関係を模式的に示す図 においセンサの他の構成例を模式的に示す図その1 においセンサの他の構成例を模式的に示す図その2 においセンサの他の構成例を模式的に示す図その3 においセンサの他の構成例を模式的に示す図その4
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態の冷蔵庫1は、本体2の上部から順に、食品、食材などの物品である貯蔵物を貯蔵するための複数の貯蔵室である冷蔵室3、野菜室4、製氷室5、上部冷凍室6および下部冷凍室7が設けられている。なお、以下の説明では、図1における左側を冷蔵庫1の左側とし、図1における右側を冷蔵庫1の右側とし、図2における左側を冷蔵庫1の前側(前面側)とし、図2における右側を冷蔵庫1の後側(背面側)とする。
冷蔵室3および野菜室4と、製氷室5および上部冷凍室6との間は、図示しない断熱仕切壁により仕切られている。冷蔵室3は、いわゆる両開き式の左扉3aおよび右扉3bによって開閉される。つまり、左扉3aおよび右扉3bにより、本体2の前面開口部が開閉される。野菜室4、製氷室5、上部冷凍室6および下部冷凍室7は、引き出し式の扉4a、扉5a、扉6aおよび扉7aによってそれぞれ開閉されるようになっている。なお、左扉3a、右扉3b、扉4a、扉5a、扉6aおよび扉7aは、複数の貯蔵室を開閉する扉に相当する。
各扉には、その開閉状態を検知するためのセンサ(図示略)が設けられている。なお、図1および図2に示す冷蔵庫1の構成は一例であり、各貯蔵庫の配置順が異なっていてもよいし、例えば上部冷凍室6が冷蔵と冷凍とを切り替え可能な切替室であるような構成でもよい。
冷蔵室3の左扉3aには、上段から順にドアポケット8a、ドアポケット9a、ドアポケット10aが設けられており、右扉3bには、上段から順にドアポケット8b、ドアポケット9b、ドアポケット10bが設けられている。また、冷蔵室3内には、例えばガラスや、透明性を有する樹脂(例えばアクリル樹脂など)などの透明性材料で形成されている複数の棚板11a、11b、11c、11dが設けられているとともに、最下段には、チルド室12および製氷タンク13が配置されている。チルド室12は、複数の貯蔵室のうちの一つに相当する。チルド室12は、扉12aによって開閉される。
なお、以下では、棚板11a〜11dのそれぞれを区別する必要がない場合、それらを総称して棚板11とも呼ぶ。複数の棚板11のうち、最下段に配置された棚板11dは、チルド室12の天井(屋根)を構成している。本実施形態において、棚板11は、冷蔵室3の内部、つまり本体2の内部である庫内を区画する仕切り板に相当する。
冷蔵室3の上部には、照明手段としての天井ライト14が設けられている。なお、冷蔵室3内には、側面に設けられている側面ライト(図示略)も設けられている。このうち、天井ライト14は庫内の上部側、上記側面ライトは庫内の中央部や下部など、庫内の特定の位置を照らすために設けられている。
冷蔵室3の左扉3aおよび右扉3bは、その前面が絶縁性のガラス材料で形成されたガラス板3b1で覆われており、その内部には断熱材であるウレタンが充填剤として充填されており、その内側については、周知のように、非金属の樹脂製の内板15および縦板16を備えている。つまり、左扉3aおよび右扉3bの前面側は、電波を透過させる非金属製材料であるガラス板3b1により構成されている。上記したドアポケット8〜10は、内板15に設けられている。また、野菜室4の扉4aなども、右扉3bと同様にその前面がガラス板で覆われており、内部にはウレタンが断熱材として充填されている構成となっている。
左扉3aには、右扉3bとの隙間を埋めるための回動式の縦仕切り17が設けられている。縦仕切り17は、仕切り部材に相当する。図示は省略するが、縦仕切り17は、中空の内部空間を有しており、その内部空間には、結露防止用のヒータなどが設けられている。なお、縦仕切り17を右扉3bに設け、左扉3aとの隙間を埋めるようにしてもよい。
図2に示すように、各貯蔵室には、食品、食材などの物品を貯蔵する容器が設けられている。具体的には、チルド室12にはケース21a、21bが設けられ、野菜室4にはケース22a、22bが設けられ、製氷室5にはケース23aが設けられ、下部冷凍室7にはケース24a、24bが設けられている。
図2に示すように、下部冷凍室7の背面側、すなわち本体2の背面側の底部には、機械室が設けられており、この機械室に圧縮機25などが配置されている。上部冷凍室6および下部冷凍室7の背面には、蒸発器26およびファン27が設けられている。冷蔵室3の下部および野菜室4の上部の背面には、蒸発器28および脱臭装置29が設けられている。圧縮機25、蒸発器26、蒸発器28などは、周知の冷凍サイクルを構成している。脱臭装置29は、本体2の内部である庫内の脱臭(または消臭)を行う。
上記構成の冷蔵庫1には、においを検出するにおい検出装置に相当するにおいセンサが搭載される。以下、冷蔵庫1に搭載されるにおいセンサの一例について図3および図4を参照して説明する。図3に示すように、においセンサ100は、冷蔵庫1に備えられる制御装置200とともに、におい測定システムSを構築している。制御装置200は、例えばマイクロコンピュータを主体として構成されており、冷蔵庫1の動作全般を制御する。また、制御装置200は、においセンサ100と協働することにより、庫内または庫外のにおいを測定するにおい測定部として機能する。
詳細は後述するが、においセンサ100は、2種類以上の分子(におい分子)を検出することができるものであり、複数のにおいを検出可能な構成となっている。図4などに示すように、においセンサ100は、基板101に複数のセンサ素子102を実装した構成となっている。センサ素子102は、それぞれ、センサ本体部103の表面に、におい物質を吸着する物質吸着膜104が設けられた構成となっている。なお、においセンサ100は、さらに、励振電極を備える構成としてもよい。この場合、物質吸着膜104は、においを検出するための検知面に相当する。以下、物質吸着膜104のことを、検知面104とも呼ぶ。
基板101は、例えば、シリコン基板、水晶結晶からなる基板、プリント配線基板、セラミック基板、樹脂基板などで構成することができる。物質吸着膜104は、例えば、π電子共役高分子からなる薄膜である。π電子共役高分子膜には、ドーパントとして無機酸、有機酸、イオン性液体からなる少なくとも1種類を含むことが可能である。
センサ本体部103は、物質吸着膜104の表面に吸着した物質による物理的、化学的、または電気的な特性の変化を測定することにより、物質吸着膜104に対する物質の吸着状況を測定する信号変換部、すなわちトランスデューサとして機能するように設けられている。物理的、化学的、または電気的な特性を示す要素としては、例えば、水晶振動子センサ、表面弾性波センサ、電界効果トランジスタセンサ、電荷結合素子センサ、MOS電界効果トランジスタセンサ、金属酸化物半導体センサ、有機導電性ポリマーセンサ、電気化学的センサなどが考えられる。なお、センサ本体部103を構成する要素は、これらのセンサ類に限定されるものではなく、例えば測定対象にしたい物質の種類などに応じて種々の要素を適宜用いることができる。
また、センサ本体部103の構造は、例えば測定対象にしたい物質の種類などに応じて種々異なる構造をとることができる。例えば、水晶振動子を用いる場合には、通常の電極を両面に設けた構造としてもよいし、振動の状態を示す値、いわゆるQ値を高くとることが可能な片面電極のみを分離電極とした構造のものを用いてもよい。
また、物質吸着膜104として用いられるπ電子共役高分子は、例えば、ポリピロールおよびその誘導体、ポリアニリンおよびその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリアセチレンおよびその誘導体、ポリアズレンおよびその誘導体など、いわゆるπ電子共役高分子を骨格とする高分子を用いることが好ましい。通常、こうしたπ電子共役高分子は、酸化状態で骨格高分子自体がカチオンとなり、ドーパントとしてアニオンを含むことによって導電性を発現する。なお、物質吸着膜104を構成する要素は、これらの高分子に限られるものではなく、例えば測定対象にしたい物質の種類などに応じて種々の要素を適宜用いることができる。また、物質吸着膜104を構成する要素は、ドーパントを含まない中性のπ電子共役高分子を用いてもよい。
ドーパントを含み、導電性を有するπ電子共役高分子を用いる場合には、ドーパントとして様々な物質を用いることが可能である。使用可能なドーパントとしては、例えば、塩素イオン、塩素酸化物イオン、臭素イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、ホウ酸イオンなどの無機イオン、アルキルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、カルボン酸などの有機酸アニオン、ポリアクリル酸、ポリスチレンスルホン酸などの高分子酸アニオンなどが考えられる。
また、上述したような直接的なアニオンの結合体の他に、中性のπ電子共役高分子に、例えば食塩などのような塩、イオン性液体のような陽イオンおよび陰イオンの両方を含むイオン性化合物を共存させることで、化学平衡的にドーピングを行うようにしてもよい。使用可能なイオン性液体としては、例えば、陽イオンではピリジン系、脂環族アミン系、脂肪族アミン系のイオン性液体などが考えられる。また、これに組み合わせる陰イオンの種類を選択することにより、多様な構造を合成することができる。陽イオンとしては、例えば、イミダゾリウム塩類、ピリジニウム塩類などのアンモニウム系イオン、ホスホニウム系イオン、無機系イオンなどが考えられる。また、陰イオンとしては、例えば、臭化物イオン、トリフラートなどのハロゲン系イオン、テトラフェニルボレートなどのホウ素系イオン、ヘキサフルオロホスフェートなどのリン系イオンなどが考えられる。
π電子共役高分子に含むドーパントの含有量は、例えばドーパントを形成する繰り返し単位2つあたり1分子のドーパントが入る状態を1とすると、0.01〜5の範囲、好ましくは、0.1〜2の範囲に調整するとよい。ドーパントの含有量が、この範囲の最低値以下であると膜の特性が消失し、最大値以上であると高分子自体の吸着特性の効果が消失し、望ましい吸着特性を有する膜を形成することが困難となる。また、低分子量物質であるドーパントが優勢な膜となってしまい、膜の耐久性が大幅に低下してしまう。そのため、ドーパントの含有量を上述の範囲内に調整することにより、におい物質の検出感度を好適に維持することができる。
また、物質吸着膜104の厚さは、吸着対象となる物質の特性に応じて適宜選択することができる。具体的には、物質吸着膜104の厚さは、例えば、10nm〜10μmの範囲に調整するとよく、より好ましくは、50nm〜800μmの範囲に調整するとよい。膜厚が10nm以下になると十分な検出感度を得ることができない。また、膜厚が10μm以上になると、センサ素子により測定することができる重量の上限を超えてしまうため、好ましくない。
また、物質吸着膜104は、例えば、溶媒原液を種々の溶媒により希釈した後、これにドーパント成分を溶解させることにより膜液を調整し、これを、例えばマイクロディスペンサなどによりセンサ素子の表面に滴下することにより形成することができる。なお、物質吸着膜104の製造方法は、これに限られるものではなく、種々の方法により製造することができる。
上述した構成のセンサ素子102によれば、物質吸着膜104に吸着されるにおい物質の種類に応じてセンサ本体部103の振動が異なるようになる。そのため、においセンサ100は、このセンサ本体部103の振動の変化に基づき、物質吸着膜104に吸着されているにおい物質の種類を特定することができるようになっている。
そして、においセンサ100は、このように構成されるセンサ素子102(センサ本体部103および検知面104)を複数備えている。また、複数のセンサ素子102は、基板101上においてアレイ状に配列されている。そのため、各センサ素子102の表面に設けられている物質吸着膜104の構成を素子ごとに異ならせることにより、様々な特性を有するにおい物質を吸着することが可能になる。この場合、物質吸着膜104の構成を調整することにより、1つのセンサ素子102によって1種類のにおい物質を検出可能に構成することもできるし、1つのセンサ素子102によって複数種類のにおい物質を検出可能に構成することもできる。
また、1つのにおいセンサ100に搭載するセンサ素子102の組み合わせ、換言すれば、物質吸着膜104の組み合わせは、例えば測定対象にしたいにおい物質の種類などに応じて適宜変更することが可能である。そして、このように構成されるにおいセンサ100によれば、におい物質が有する特性、例えば、分子構造などによって、物質吸着膜104に対する吸着パターンが異なるようになる。
すなわち、においセンサ100が出力する吸着パターンは、物質吸着膜104に吸着されるにおい物質の種類に応じて異なるようになる。そのため、においセンサ100は、複数のセンサ素子102、換言すれば、複数の物質吸着膜104に対するにおい物質の吸着パターンの相違に基づいて、そのにおい物質の種類を特定することが可能となっている。
ここで、従来から提供されている、いわゆるにおいセンサは、におい物質を検出するプローブが1つであるものが殆どであり、したがって、そのプローブに反応する1種類のにおい物質を検出することしかできず、また、その1種類のにおい物質について、その存在量を測定することしかできない。
これに対し、本実施形態に係るにおいセンサ100は、複数のセンサ素子102を備えており、各センサ素子102の物質吸着膜104の構成を相互に異ならせることにより、相互に異なる特性を有する複数種類のにおい物質を測定することが可能となっている。すなわち、本実施形態に係るにおいセンサ100は、センサ素子102を構成するセンサ本体部103および物質吸着膜104の構成を適宜組み合わせて用いることができ、したがって、測定対象にしたいにおい物質の特性、換言すれば、におい物質の種類に応じて多様なセンサ構成とすることができる。
また、本実施形態に係るにおいセンサ100によれば、センサ素子102を構成するセンサ本体部103および物質吸着膜104の構成を適宜組み合わせることにより、ほぼ制限なく様々なにおい物質を検出対象とすることができる。また、検出したいにおい物質の特性に応じて、必要な構成のセンサ素子102を必要な数だけ基板101に実装することにより、におい全体に含まれる複数種類のにおい物質をそれぞれ定性的に測定することができる。また、においセンサ100によれば、センサ素子102の出力強度に基づき、におい物質の存在量を定量的に測定することができる。よって、本実施形態に係るにおいセンサ100は、複数種類のにおい物質を含むにおい全体を定量的に分析する場合、および、定性的に分析する場合に好適なセンサとなっている。
続いて、におい測定システムSによるにおいの測定メカニズムについて説明する。においセンサ100は、においに含まれるにおい物質がセンサ素子102の物質吸着膜104に吸着すると、その吸着に伴うセンサ本体部103の振動の変化に基づいて、におい物質の吸着パターンPaを制御装置200に出力する。
一方、制御装置200は、例えばメモリなどの記憶媒体により構成される記憶部201に、複数種類の判定用吸着パターンPbのデータを記憶している。そして、制御装置200は、においセンサ100から得られる吸着パターンPaを、記憶部201に格納されている複数種類の判定用吸着パターンPbと照合する。判定用吸着パターンPbは、所定のにおい物質がにおいセンサ100によって測定された場合に出力される吸着パターンを予め規定したものであり、本実施形態では、冷蔵庫に特化した吸着パターンが用意されている。
制御装置200は、においセンサ100から得られる吸着パターンPaと記憶部201に格納されている複数種類の判定用吸着パターンPbとを照合し、吸着パターンPaと一致または近似する判定用吸着パターンPbの有無を確認する。なお、制御装置200が、両吸着パターンが「近似」していると判定する場合における両パターンの近似度は、適宜変更して設定することができる。そして、制御装置200は、吸着パターンPaと一致または近似する判定用吸着パターンPbが存在する場合には、その判定用吸着パターンPbに対応するにおい物質が存在することを確認する。
上記した構成のにおいセンサ100は、その設置箇所に応じて、その検出効率などが変化する。例えば、においセンサ100を冷蔵庫1の奥に設置した場合と手前に設置した場合とでは、付近に置かれる食材、空気の流れ、温度などが異なる可能性があり、その結果、検出効率などが変化する。このような点を踏まえ、本実施形態では、においセンサ100は、においセンサ100を効率的に機能させるように設定された設置領域に設けられている。以下、においセンサ100の設置領域の設定などに関する複数の具体例について説明する。
<具体例1>
この場合、においセンサ100の設置領域は、複数の貯蔵室のそれぞれ、または、複数の貯蔵室の扉のそれぞれに設定される。つまり、この場合、各貯蔵室に対し、専用のにおいセンサ100が設置されることになる。例えば、設置領域を野菜室4または扉4aに設定した場合、その設置領域に設けられるにおいセンサ100は、野菜室4に貯蔵される食材などのにおいだけを検出できればよいため、検出対象の絞り込みを行うことができる。このような効果は、他の貯蔵室またはそれを開閉する扉に設置領域を設定した場合も同様に得られる。
なお、においセンサ100の設置領域は、必ずしも、複数の貯蔵室のそれぞれ、または、複数の貯蔵室の扉のそれぞれに設定する必要はなく、においを検出する必要がある貯蔵室またはその扉に設定すればよい。すなわち、においセンサ100の設置領域は、複数の貯蔵室および複数の貯蔵室の扉のうち少なくとも1つに設定すればよい。
<具体例2>
この場合、においセンサ100の設置領域は、例えば野菜室4の上面に設定された設置領域301(図2参照)のように、貯蔵室の上面に設定される。つまり、この場合、においセンサ100は、貯蔵室の上面(天板)に接触した状態で設置されることになる。例えばメタンやアンモニアなどの空気より軽い気体成分は、貯蔵室の上部に集中し易い。したがって、上記構成によれば、上記気体成分が微量であったとしても、それら気体成分を検出し易くなるという効果が得られる。
例えば、においセンサ100を野菜室4の上面に設置すれば、そのにおいセンサ100は、高い精度でメタンを検出することができる。また、同様に、においセンサ100をチルド室12の上面に設置すれば、そのにおいセンサ100は、高い精度でアンモニアを検出することができる。また、貯蔵室の上面は、比較的空間が広く空いていることから、空気の流れが確保され易い。したがって、上記構成によれば、貯蔵室全体のにおいを効率良く検出することができる。
<具体例3>
この場合、においセンサ100の設置領域は、例えばチルド室12の下面に設定された設置領域302(図2参照)のように、貯蔵室の下面に設定される。つまり、この場合、においセンサ100は、貯蔵室の下面に接触した状態で設置されることになる。例えば硫化水素などの空気より重い気体成分は、貯蔵室の下部に集中し易い。したがって、上記構成によれば、上記気体成分が微量であったとしても、それら気体成分を検出し易くなるという効果が得られる。例えば、においセンサ100をチルド室12の下面に設置すれば、そのにおいセンサ100は、高い精度で硫化水素を検出することができる。
<具体例4>
この場合、においセンサ100の設置領域は、例えば野菜室4の前方左側面に設定された設置領域303(図2参照)のように、貯蔵室の側面に設定される。つまり、この場合、においセンサ100は、貯蔵室の側面に接触した状態で設置されることになる。上記構成によれば、においセンサ100の設置場所の高さ、奥行きの設定の自由度が高くなる。また、上記構成によれば、貯蔵室の上部に集中し易い空気より重い気体成分と貯蔵室の下部に集中し易い空気より重い気体成分との両方を検出することができる。
また、設置領域303のように、設置領域が左側面に設定されている場合、冷蔵庫1が元々備えている配線ボックスに近い位置ににおいセンサ100が設置されることになるため、例えば壁を通して容易に配線することが可能になるなど実装が容易となる。さらに、においセンサ100を野菜室4の前方左側面に設置すれば、扉4aが開閉される際の空気の流れにより、においセンサ100周辺の空気(におい)のリフレッシュを行うことができる。
<具体例5>
この場合、においセンサ100の設置領域は、例えば野菜室4の背面に設定された設置領域304(図2参照)のように、貯蔵室の背面に設定される。つまり、この場合、においセンサ100は、貯蔵室の背面に接触した状態で設置されることになる。上記構成によれば、扉が開閉される際、においセンサ100周辺における空気の流れが穏やかなものとなるため、においセンサ100は安定してにおいを検出することができる。
また、貯蔵室の背面には、吹き出しと吸い込みの風路(ダクト)が存在している。そのため、上記構成によれば、においセンサ100に干渉する風量をコントロールし易い。そこで、においを検出する前に風量を増加させてにおいセンサ100に付着した分子を吹き飛ばし、においを検出する際には風を止める、という具合で風量をコントロールすれば、においの検出精度を一層高めることができる。さらに、上記構成によれば、食材の周囲を通過する前のにおいと、食材の周囲を通過した後のにおいと、を検出することができる。例えば、においセンサ100を扉4aの開閉頻度が高い野菜室4の背面に設置した場合でも、扉4aの開閉時における空気の流れの影響をあまり受けることなく、においを検出することができる。
<具体例6>
この場合、においセンサ100の設置領域は、例えば野菜室4の角に設定された設置領域305(図2参照)のように、貯蔵室の角に設定される。つまり、この場合、においセンサ100は、貯蔵室の角、つまり2つの以上の面に接触した状態で設置されることになる。
上記構成によれば、風路からにおいセンサ100までの距離が比較的遠くなり、また周囲に壁が存在する。そのため、上記構成によれば、においセンサ100周辺の空気の流れが穏やかなものとなるため、においセンサ100は安定してにおいを検出することができる。また、上記構成によれば、貯蔵物などによってユーザがにおいセンサ100を視認し難くなるため、貯蔵室内ににおいセンサ100が設置されていることに対するユーザの抵抗感を軽減することができる。例えば、においセンサ100を野菜室4の手前側の角に設置すれば、冷却時の空気の流れの影響をあまり受けることなく、においを検出することができる。
<具体例7>
この場合、においセンサ100の設置領域は、例えば扉3a、4aの外側に設定された設置領域306、307(図2参照)のように、本体2の外部である庫外に設定される。つまり、この場合、においセンサ100は、冷蔵庫1の外に設置されることになる。上記構成によれば、においセンサ100によって冷蔵庫1外部の生活空間のにおいを検出することができる。
そのため、上記構成によれば、例えば冷蔵庫1周辺において発生するにおい成分や、火災などにより発生した二酸化炭素を検出することができる。例えば、においセンサ100を冷蔵庫1の外部に設置すれば、キッチンで発生する酸化した油のにおいを検出したり、コンロの火の消し忘れなどにより発生した二酸化炭素を検出したりすることができる。
<具体例8>
この場合、においセンサ100の設置領域は、例えば前述した設置領域306、307のように、ユーザにより認識可能な位置に設定される。上記構成によれば、ユーザは、においセンサ100を任意に利用し、意図的に特定の食材のにおいを検出させることができる。さらに、においセンサ100の設置箇所、機能などを予め明示しておけば、ユーザは、所望する食材をにおいセンサ100の前にかざしてにおいを検出させることが可能となる。
上記構成によれば、貯蔵室に限らず単一の食材のにおいを検出することができるため、検出精度を向上させることができる。また、ユーザがにおいセンサ100が設置されていること、その設置位置などを容易に把握することができることから、においセンサ100に関連する不具合が生じた場合、ユーザは迅速に対処することができる。なお、この場合の設置領域としては、ユーザが食材をかざし易い扉3a、3bなどに設定することが望ましい。例えば、においセンサ100を冷蔵室3の扉3aまたは3bの外側に設置すれば、ユーザが希望の食材をにおいセンサ100(の検知面104)にかざしてにおいを検出することができる。
<具体例9>
この場合、においセンサ100の設置領域は、棚板11dの上部に設定された設置領域308(図2参照)のように、チルド室12の天井の上部に設定されている。上記構成によれば、冷蔵室3の中心付近に貯蔵されている食材、食品などに近い位置からにおいを検出することができる。
また、上記構成によれば、においセンサ100の検出対象範囲を冷蔵室3の一部分に絞ることが可能となり、においの検出精度を一層向上することができる。においセンサ100をチルド室12の天井を構成する棚板11dの上に設置すれば、使用頻度の高い冷蔵室3の中心に集中してにおいを検知することが可能となり、例えば冷蔵室3の中央付近に貯蔵されやすい食材(キャベツ、レタスなど)のにおいを精度良く検出することができる。
<具体例10>
この場合、においセンサ100は、チルド室12を開閉する扉12aに設定された設置領域309(図2参照)に設置される。一般に、チルド室12の扉12aの前方には、食材、食品などの物品が置かれ難い。したがって、上記構成によれば、においセンサ100の前方に物品が置かれることにより、その検出動作が妨げられる可能性を低く抑えることができる。
<具体例11>
この場合、においセンサ100の設置領域は、例えば棚板11bの側面に設定された設置領域310(図2参照)のように、庫内を区画する棚板11に設定される。上記構成によれば、においセンサ100を壁から離した状態で設置することができる。さらに、この場合、においセンサ100が壁などによって取り囲まれることがないため、においセンサ100周辺の空気の流れを確保し易くなる。また、棚板11は、取り外すことが可能であり、その配置を変更することができる構成となっている。したがって、上記構成によれば、ユーザは、棚板11の配置を変更することにより、においセンサ100の設置される位置を所望する位置へと変更することができる。
<具体例12>
この場合、においセンサ100の設置領域は、例えば下部冷凍室7に設けられたケース24a内に設定された設置領域311(図2参照)のように、貯蔵室に設けられたケースに設定される。上記構成によれば、壁から離した状態で設置することができるため、においセンサ100周辺の空気の流れを確保し易くなる。
<具体例13>
この場合、においセンサ100は、製氷タンク13に設定された設置領域312(図1参照)に設置される。製氷タンク13は、ユーザが給水をする必要があることから、取り外しが容易な構造となっている。したがって、上記構成によれば、においセンサ100のメンテナンスがし易くなるという効果が得られる。また、上記構成によれば、製氷用の水のにおいを検出する用途に好適となる。
<具体例14>
この場合、においセンサ100の設置領域は、例えば扉3aに設けられたドアポケット10aに設定された設置領域313のように、扉に設けられたドアポケットに設定される。上記構成によれば、ドアポケットに収納され易い物品(食品、食材など)のにおいを検出する用途に好適となる。また、上記構成によれば、扉3a、3bが開閉される際の空気の流れにより、においセンサ100周辺の空気(におい)をリフレッシュすることができる。
冷蔵庫1において、冷蔵室3の冷気は、吹き出しダクトから物品(食品、食材など)が載置される棚板11を通過して前方へと流れてドアポケット8〜10にあたるようになっている。したがて、上記構成によれば、棚板11に載置された貯蔵物のにおいを確実に検出することができる。
<具体例15>
この場合、においセンサ100は、冷蔵室3を開閉する扉3a、3bの側面付近、例えば縦仕切り17に設定された設置領域314(図2参照)に設置される。縦仕切り17の内部には、前述したようにヒータが設けられており、そのヒータのための配線の経路も確保されている。上記構成によれば、においセンサ100の配線がし易くなるとともに、ヒータと電源を共有することができる。
上記構成によれば、縦仕切り17に設けられたヒータによってにおいセンサ100(特に検知面104)に付着した霜を取ることができる(結露防止)。なお、本具体例および他の具体例において、においセンサ100の結露防止のために専用のヒータを設けるようにしてもよい。また、上記構成によれば、扉3a、3bが開閉される際の空気の流れにより、においセンサ100周辺の空気(におい)をリフレッシュすることができる。さらに、上記構成によれば、ユーザが冷蔵室3に食品などを収納する際、においセンサ100の付近を、その食品などが必ず通ることになるため、収納される食品などのにおいを確実に検出することができる。
<具体例16>
この場合、においセンサ100は、チルド室12の背面、蒸発器28の下流、吹き出しダクトの付近に設定された設置領域315(図2参照)に設置される。上記構成によれば、扉3a、3bなどが開閉されることにより庫内の空気が入れ替えられた際、その空気の入れ替えが、においセンサ100による検出動作に対して及ぼす影響を少なく抑えることができる。
また、上記構成によれば、においセンサ100による検出動作を実行する際、ファン27の動作を停止すれば、ファン27の動作によって流れる冷気の影響が抑えられ、検出対象とするにおいを確実に検出することができる。また、脱臭装置29を通過したにおい成分の少ない空気をにおいセンサ100にあてることにより、においセンサ100周辺の空気(におい)をリフレッシュすることができる。
<具体例17>
この場合、においセンサ100の設置領域は、冷蔵室3の吸い込みダクト内、例えば蒸発器28と脱臭装置29との間に設定された設置領域316(図2参照)のように、庫内の空気の流れにおいて蒸発器28および脱臭装置29よりも下流側ににおいセンサ100が設置されるように設定されている。
上記構成によれば、においセンサ100周辺の空気は、蒸発器28を通過することにより湿度が低下した環境となる。そのため、においセンサ100が、湿度が低いほど検出精度などの性能が高まるような構成であれば、においの検出精度などが向上する。また、上記構成によれば、冷蔵室3、野菜室4、チルド室12から取り込まれた空気がにおいセンサ100にあてられることになるため、それらの貯蔵室に貯蔵された食材などのにおいを検出する用途に好適となる。
なお、においセンサ100の設置領域は、庫内の空気の流れにおいて蒸発器28の上流側ににおいセンサ100が設置されるように設定してもよい。このようにすれば、においセンサ100が、湿度が高いほど検出精度などの性能が高まるような構成であれば、においの検出精度などが向上する。また、においセンサ100の設置領域は、庫内の空気の流れにおいて脱臭装置29の上流側ににおいセンサ100が設置されるように設定してもよい。このようにすれば、脱臭装置29により脱臭される前のにおいを検出することができる。
<具体例18>
この場合、においセンサ100は、上部冷凍室6および下部冷凍室7の背面であり、蒸発器26の付近に設定された設置領域317に設置される。上記構成によれば、扉6a、7bなどが開閉されることにより庫内の空気が入れ替えられた際、その空気の入れ替えが、においセンサ100による検出動作に対して及ぼす影響を少なく抑えることができる。
食品などは常ににおいを放出し続けているが、冷凍が進むと細胞が凍ることでにおいを放出しなくなる。これを利用することにより、においセンサ100を用いて、上部冷凍室6および下部冷凍室7に貯蔵された食品などの冷凍が完了したかどうかを判断することができる。このような用途に用いる場合、においの変化を検知することができればよい。したがって、この場合、通常の冷気の流れによって平衡化されており、新鮮な空気によるリフレッシュは不要となる。
<具体例19>
この場合、においセンサ100の設置領域は、例えば図5に示す吹き出し口31付近に設定された設置領域318のように、貯蔵室内の空気の流れにおいて貯蔵室内に貯蔵される貯蔵物よりも上流側ににおいセンサ100が設置されるように設定されている。なお、図5は、ダクト32から排出される冷気の流れを模式的に示すものである。
上記構成によれば、ファン27によって、においセンサ100に干渉する風量をコントロールし易いため、具体例5と同様の効果が得られる。また、上記構成によれば、脱臭装置29により脱臭(分解)されたにおいを検出することができる。また、冷蔵庫1の左奥、つまりダクト32が配置された付近には、配線束が収納されているため、設置領域318を冷蔵庫1の左奥に近付けるように設定すれば、配線が容易になるなど、実装面におけるメリットが得られる。
<具体例20>
この場合、においセンサ100の設置領域は、例えば図5に示す取り込み口33付近に設定された設置領域319のように、貯蔵室内の空気の流れにおいて貯蔵室内に貯蔵される貯蔵物よりも下流側ににおいセンサ100が設置されるように設定されている。上記構成によれば、貯蔵室内に貯蔵された貯蔵物を通過した後のにおいを検出することができる。
<具体例21>
冷蔵庫1には、本体2の内部である庫内の湿度を調整する調湿部材が設けられる場合がある。調湿部材が設けられる場合、においセンサ100の設置領域は、庫内の空気の流れにおいて上記調湿部材よりも上流側ににおいセンサ100が設置されるように設定するとよい。このようにすれば、においセンサ100が、湿度が高いほど検出精度などの性能が高まるような構成であれば、においの検出精度などが向上する。
また、調湿部材が設けられる場合、においセンサ100の設置領域は、庫内の空気の流れにおいて上記調湿部材よりも下流側ににおいセンサ100が設置されるように設定してもよい。このようにすれば、においセンサ100が、湿度が低いほど検出精度などの性能が高まるような構成であれば、においの検出精度などが向上する。
<具体例22>
この場合、図6Aに示すように、においセンサ100の設置領域は、においセンサ100が貯蔵室を構成する壁34に埋め込まれるように設定される。なお、壁34は、その内側(本体2の内側)にウレタン34aが配置されるとともに、その外側(本体2の外側)に真空断熱材34bが配置された構成となっている。
図6Aに示す構造例では、においセンサ100は、壁34を削ることにより形成された凹部に接合機構35を介して接合されている。上記構成によれば、壁34(ウレタン34aおよび真空断熱材34b)を削る必要があるために断熱性が低下するものの、においセンサ100が壁34に完全に埋め込まれた構造となるため、においセンサ100の設置に関する耐久性を高めることができる。
<具体例23>
この場合、図6Bに示すように、においセンサ100の設置領域は、においセンサ100の一部が壁34に埋め込まれるように設定される。図6Bに示す構造例では、においセンサ100は、壁34を削ることにより形成された凹部に接合機構36を介して接合されている。上記構成によれば、具体例22に比べ、においセンサ100の設置に関する耐久性は低くなるものの、壁34を削る量が少なくなる分だけ、断熱性の低下を抑制することができる。
<具体例24>
この場合、図6Cに示すように、においセンサ100の設置領域は、においセンサ100が壁34から内側(本体2の内側)に向けて突出するように設定される。図6Cに示す構造例では、においセンサ100は、接合機構37を介して壁34に接合されている。上記構成によれば、具体例22、23に比べ、においセンサ100の設置に関する耐久性は低くなるものの、壁34を削る必要がないため、断熱性を良好に維持することができる。
<具体例25>
この場合、図6Dに示すように、においセンサ100の設置領域は、においセンサ100が貯蔵室(壁34)から独立して、言い換えると、取り外し可能に設置されるように設定される。図6Dに示す構造例では、壁34に形成されたねじ穴38に対し、においセンサ100のセンサ本体部103の下面に取り付けられたねじ39がねじ込まれることにより、においセンサ100が壁34に固定されている。また、この場合、センサ本体部103の下面と壁34においてセンサ本体部103の下面が接触する箇所には図示しない電極が設けられており、それら電極が接触することにより、電気的接続(信号のやり取り、給電など)が図られるようになっている。
上記構成によれば、においセンサ100を取り外すことが可能であるため、そのメンテナンスが容易になるという効果が得られる。また、冷蔵庫1の様々な箇所に、上記設置領域を設定しておけば、ユーザが、それら設置領域のうち所望する所ににおいセンサ100を自由に設置することができる。なお、上記構成においてセンサ100を壁34に固定する構造として、ねじ穴38およびねじ39を用いた構造に代えて、吸盤などを用いた構造としてもよい。このようにすれば、壁34を削る必要がなくなることから、断熱性を良好に維持することができる。なお、この場合、上記した電極による電気的接続を図ることができなくなるため、においセンサ100側および壁34(本体2)側の双方に無線通信および無線給電を行うための構成を設ける必要がある。
<具体例26>
この場合、図7Aに示すように、においセンサ100の設置領域は、においセンサ100の検知面104が壁34の面に対して平行となるように設定される。図7Aに示す構造例では、においセンサ100は、接合機構41を介して壁34に接合(接着)されている。上記構成によれば、後述する具体例27、28に比べ、接合機構41が大きくなるものの、においセンサ100と壁34とが接触する面積を大きくなることから、においセンサ100の設置に関する耐久性を高めることができる。
<具体例27>
この場合、図7Bに示すように、においセンサ100の設置領域は、においセンサ100の検知面104が壁34の面に対して垂直(直角)となるように設定される。図7Bに示す構造例では、においセンサ100は、接合機構42を介して壁34に接合(接着)されている。
上記構成によれば、具体例26に比べ、においセンサ100と壁34とが接触する面積が小さくなることからにおいセンサ100の設置に関する耐久性が低下するものの、接合機構42を小さくすることができるため、そのコストを低く抑えることができる。また、図7Bに示す構造例では、においセンサ100は、検知面104が上側となるように設置されているが、検知面104が下側となるように設置することもできる。
<具体例28>
この場合、図7Cに示すように、においセンサ100の設置領域は、においセンサ100の検知面104が壁34の面に対して平行と垂直の間である斜めとなるように設定される。図7Cに示す構造例では、においセンサ100は、接合機構43を介して壁34に接合(接着)されている。上記構成によれば、具体例26と具体例27の中間の性能が得られる。また、上記構成によっても、検知面104の向きを変更することができる。
<具体例29>
この場合、図8Aに示すように、においセンサ100の設置領域は、検知面104が本体2の内部である庫内の空気の流れに対して平行となるように設定される。なお、図8では、庫内の空気の流れ(風の流れ)を矢印Aで模式的に示すとともに、におい分子を白抜きの丸印で模式的に示している。
上記構成によれば、においセンサ100によって風の流れが阻害されないため、冷却性能を良好に維持することができる。また、上記構成によれば、におい分子が検知面104から離れ易いため、リフレッシュの際に有利となる。さらに、上記構成によれば、におい分子が検知面104に吸着する量が平衡化し易くなる。
<具体例30>
この場合、図8Bに示すように、においセンサ100の設置領域は、検知面104が庫内の空気の流れに対して垂直となるように設定される。上記構成によれば、においセンサ100によって風の流れが阻害されることから冷却性能が低下するものの、におい分子が検知面104から離れ難いため、微量のにおい分子についても検出することができる。
<具体例31>
この場合、図8Cに示すように、においセンサ100の設置領域は、検知面104が庫内の空気の流れに対して水平と垂直の間である斜めとなるように設定される。上記構成によれば、具体例29と具体例30の中間の性能が得られる。また、上記構成によれば、においセンサ100が、空気の流れが一定ではなく、変化するような箇所に設けられる場合に好適となる。
図示は省略するが、本実施形態の冷蔵庫1は、本体2の最上部に制御装置200や電源装置などが搭載された基板が配置されており、その基板から冷蔵庫1の左側の奥を通る配線により各部への給電などが行われるようになっている。また、冷蔵庫1において、チルド室12付近、上部冷凍室6および下部冷凍室7付近などには、上記配線を中継するための中継ボックスが設けられている。
そのため、においセンサ100は、このような配線や中継ボックスの近傍に設けるとよい。このようにすれば、においセンサ100と制御装置200との間での信号のやり取り(通信)、においセンサ100に対する動作の電源の供給(給電)を容易に行うことができる。このように、本実施形態において、においセンサ100は、本体2に設けられた電源から給電されることにより動作する構成となっている。
以下、においセンサ100の複数の好ましい設置の事例について説明する。
<設置事例1>
この場合、においセンサ100は、具体例2で説明した設置領域301において、冷蔵室3と野菜室4とを仕切る仕切りカバー61の裏面側(野菜室4側)であり且つ仕切りカバー61の左右方向の中心の位置に、図6Aに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、仕切りカバー61の裏面側に溝が掘られており、においセンサ100は、仕切りカバー61中に埋め込まれる。そして、においセンサ100は、その検知面104が野菜室4側を向くように設置されている。
<設置事例2>
この場合、においセンサ100は、具体例3で説明した設置領域302において、冷蔵室3の底板62の冷蔵庫1の後側(ダクトカバー63の手前)であり且つチルド室12の排気穴の直下または付近に、図7Cに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、においセンサ100は、チルド室12からの排気を直角で受けることができるように、その検知面104を底板62の面に対して45度だけ傾けて設置されている。
<設置事例3>
この場合、においセンサ100は、具体例4で説明した設置領域303において、冷蔵庫1の左側の野菜室4の側面であり且つ仕切りカバー61の直下(例えば仕切りカバー61から約20cm下)であるとともに冷蔵庫1の前面から所定距離(例えば約15cm)離れた位置に、図6Aに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、野菜室4の側面の上述した位置に溝が掘られており、においセンサ100は、野菜室4の側面に埋め込まれる。そして、においセンサ100は、その検知面104が野菜室4を向くように設置されている。
<設置事例4>
この場合、においセンサ100は、具体例5で説明した設置領域304において、冷蔵庫1の後面(背面)の左右方向中央であり且つ蒸発器28から下方向に所定距離(例えば約10cm)だけ離れた位置に、図6Aに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、冷蔵庫1の背面の上述した位置に溝が掘られており、においセンサ100は、冷蔵庫1の背面に埋め込まれる。そして、においセンサ100は、その検知面104が冷蔵庫1の前面方向を向くように設置されている。
<設置事例5>
この場合、においセンサ100は、具体例6で説明した設置領域305において、野菜室4の左側面の手前から所定距離(約5cm)だけ離れた位置に、野菜室4の左側面および底面に接するように、図6Aに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、野菜室4の左側面と底面の上述した位置に溝が掘られており、においセンサ100は、野菜室4の左側面と底面に埋め込まれる。そして、においセンサ100は、その検知面104が冷蔵庫1(野菜室4)の中心方向を向くように、約45度傾けて設置されている。
<設置事例6>
この場合、においセンサ100は、具体例7で説明した設置領域306において、扉3aの下端から所定距離(例えば約10cm)だけ上であり且つ扉3aの右端の位置に、図6Aに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、扉3aの上述した位置に溝が掘られており、においセンサ100は、扉3aに埋め込まれる。そして、においセンサ100は、その検知面104が、扉3aと平行、つまり冷蔵庫1の手前方向を向くように設置されている。
また、この場合、においセンサ100は、具体例7で説明した設置領域307において、扉4aの上端から所定距離(例えば約10cm)だけ下であり且つ扉4aの左右方向中央の位置に、図6Aに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、扉4aの上述した位置に溝が掘られており、においセンサ100は、扉4aに埋め込まれる。そして、においセンサ100は、その検知面104が、扉4aと平行、つまり冷蔵庫1の手前方向を向くように、または、約45度上方を向くように設置されている。
<設置事例7>
この場合、においセンサ100は、具体例9で説明した設置領域308において、チルド室12の天井を構成する棚板11dの上面であって、冷蔵庫1の奥から所定距離(例えば約10cm)だけ手前の位置であり且つ左右方向中央の位置に、図6Cに示したような形態で設置されている。この場合、においセンサ100は、その検知面104が、冷蔵庫1(冷蔵室3)の天井方向を向くように設置されている。
<設置事例8>
この場合、においセンサ100は、具体例10で説明した設置領域309において、チルド室12を開閉する扉12aの左端から所定距離(例えば約5cm)の位置に、図6Cに示したような形態(扉12aから露出する形)で設置されている。そして、においセンサ100は、その検知面104が冷蔵庫1の手前方向を向くように設置されている。なお、この場合、においセンサ100は、図6Aに示したような形態のように、扉12aに埋め込む形で設置してもよい。
<設置事例9>
この場合、においセンサ100は、具体例11で説明した設置領域310において、棚板11bの左右方向中央であり且つ前後方向中央の位置に、図6Aに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、棚板11bの上述した位置に溝が掘られており、においセンサ100は、棚板11bに埋め込まれる。そして、においセンサ100は、その検知面104が冷蔵庫1(冷蔵室3)の天井方向を向くように設置されている。
<設置事例10>
この場合、においセンサ100は、具体例12で説明した設置領域311において、ケース24aの背面の中央の位置に、図6Aに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、ケース24aの背面の上述した位置に溝が掘られており、においセンサ100は、ケース24aの背面に埋め込まれる。そして、においセンサ100は、その検知面104が冷蔵庫1(下部冷凍室7)の手前方向を向くように設置されている。
<設置事例11>
この場合、においセンサ100は、具体例13で説明した設置領域312において、製氷タンク13の前面であり且つ底から所定距離(例えば約10cm)だけ上の位置に、図6Aに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、製氷タンク13の前面の上述した位置に溝が掘られており、においセンサ100は、製氷タンク13の前面に埋め込まれる。そして、においセンサ100は、その検知面104が冷蔵庫1(冷蔵室3)の手前方向を向くように設置されている。
<設置事例12>
この場合、においセンサ100は、具体例14で説明した設置領域313において、扉3aに設けられた下段のドアポケット10aの左右方向中央であり且つドアポケット10aのユニットの上端から所定距離(例えば約5cm)だけ下の位置に、図6Aに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、ドアポケット10aおよび扉3aの上述した位置に溝が掘られており、においセンサ100は、ドアポケット10aおよび扉3aに埋め込まれる。そして、においセンサ100は、扉3aが閉じられた状態において、その検知面104が冷蔵庫1(冷蔵室3)の内部方向を向くように設置されている。
<設置事例13>
この場合、においセンサ100は、具体例15で説明した設置領域314において、縦仕切り17の下端から所定距離(例えば約10cm)だけ上の位置に、図6Aに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、縦仕切り17の上述した位置に溝が掘られており、においセンサ100は、縦仕切り17に埋め込まれる。そして、においセンサ100は、扉3aが閉じられた状態(縦仕切り17が開いている状態)において、その検知面104が冷蔵庫1(冷蔵室3)の内部方向を向くように設置されている。そのため、ニオイセンサ100の検知面104は、扉3aが開いている状態(縦仕切り17が閉じられた状態)において、扉3aと縦仕切り17に挟まれた向きとなる。
<設置事例14>
この場合、においセンサ100は、具体例16で説明した設置領域315において、蒸発器28のカバー64外の2つの排気ダクトの間の位置に、図6Aに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、カバー64の上述した位置に溝が掘られており、においセンサ100は、カバー64に埋め込まれる。そして、においセンサ100は、その検知面104が、チルド室12に露出するとともに、冷蔵庫1(チルド室12)の内部方向を向くように設置されている。
<設置事例15>
この場合、においセンサ100は、具体例17で説明した設置領域316において、蒸発器28のカバー64内に設けられた図示しない2機のファンの間から所定距離(例えば約5cm)だけ下の位置であり且つ蒸発器28および脱臭装置29(ファン)の間の位置に、図6Cに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、においセンサ100は、カバー64の奥側(冷蔵庫1背面)から突き出しており、カバー64内に検知面104が露出している。そして、においセンサ100は、その検知面104が、冷蔵庫1(チルド室12)の内部方向を向くように設置されている。
<設置事例16>
この場合、においセンサ100は、具体例18で説明した設置領域317において、蒸発器26のカバー65内に設けられた図示しないファンの風下側の位置であり且つ蒸発器26およびファンの間の位置に、図6Bに示したような形態で設置されている。すなわち、この場合、においセンサ100は、カバー65の奥側(冷蔵庫1背面)から突き出しており、カバー65内に検知面104が露出している。そして、においセンサ100は、その検知面104が、冷蔵庫1(下部冷凍室7)の内部方向を向くように設置されている。
以上説明したように、本実施形態の冷蔵庫1には、複数のにおいを検出可能であるにおいセンサ100が搭載されている。そして、においセンサ100は、においセンサ100を効率的に機能させるように設定された設置領域に設けられている。そして、その設置領域の設定などの具体例1〜31によれば、冷蔵庫1の冷却性能を良好に維持しつつ、対象とするにおいの検出精度を向上することができるという優れた効果が得られる。
また、各具体例1〜31のそれぞれには、上述したような特徴があり、それによる特有の効果が得られる。したがって、冷蔵庫1ににおいセンサ100を設けるにあたって、各具体例1〜31のうち少なくともいずれか一つに基づいて、においセンサ100の設置領域を設定すればよい。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形、組み合わせ、あるいは拡張することができる。
上記各実施形態で示した数値などは例示であり、それに限定されるものではない。
冷蔵庫1に搭載されるにおい検出装置としては、においセンサ100に限らず、1つの分子を検出することができるものも含め、様々な構成のにおい検出装置を採用することができる。例えば、センサ素子102を実装するための基板は、図9Aに示すように正方形状の基板51でもよいし、図9Bに示すように長方形状の基板52でもよいし、図9Cに示すように円形状の基板53でもよい。
すなわち、センサ素子102を実装するための基板の形状は適宜変更可能である。また、基板形状の変更に伴い、センサ素子102、ひいては検知面104の数、配置などについても適宜変更すればよい。さらに、図9Dに示すように、センサ素子102を実装するための基板を、複数の基板54a、54bに分割することも可能である。ただし、この場合、基板54a、54b間の電気的接続を図るための配線55が必要となる。
におい検出装置として、においセンサ100に代えて、別のにおいセンサ、例えば1つの分子を検出することができるにおいセンサを用いた場合でも、各具体例1〜31のうち少なくともいずれか一つに基づいて、そのにおいセンサの設置領域を設定すればよい。このようにした場合でも、上記実施形態と同様、冷蔵庫1の冷却性能を良好に維持しつつ、対象とするにおいの検出精度を向上することができるという効果などを得ることができる。
においセンサ100は、冷蔵庫1の外部の装置との間で無線通信を行うことができる無線通信部を備える構成でもよい。このようにすれば、においセンサ100による検出の結果を、冷蔵庫1外部の装置(例えばスマートフォン、タブレット端末などの携帯端末)に送信することが可能となり、においの検出結果を、その装置のディスプレイなどの表示部を介して表示させることができる。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

Claims (37)

  1. 本体と、
    複数のにおいを検出可能であるにおい検出装置と、
    を備え、
    前記におい検出装置は、前記におい検出装置を効率的に機能させるように設定された設置領域に設けられる冷蔵庫。
  2. 前記本体には、貯蔵物を貯蔵する複数の貯蔵室が設けられ、
    複数の前記貯蔵室を開閉する扉を備え、
    前記設置領域は、複数の前記貯蔵室および前記扉のうち少なくとも1つに設定されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記設置領域は、前記貯蔵室の上面に設定されている請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記設置領域は、前記貯蔵室の下面に設定されている請求項2または3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記設置領域は、前記貯蔵室の側面に設定されている請求項2から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記設置領域は、前記貯蔵室の背面に設定されている請求項2から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記設置領域は、前記貯蔵室の角部に設定されている請求項2から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 複数の前記貯蔵室には、チルド室が含まれており、
    前記設置領域は、前記チルド室の天井の上部に設定されている請求項2から7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記複数の貯蔵室には、チルド室が含まれており、
    前記設置領域は、前記チルド室を開閉する前記扉に設定されている請求項2から8のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  10. 前記貯蔵室には、ケースが設けられており、
    前記設置領域は、前記ケースに設定されている請求項2から9のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  11. 前記貯蔵室には、製氷タンクが設けられており、
    前記設置領域は、前記製氷タンクに設定されている請求項2から10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  12. 前記扉には、ドアポケットが設けられており、
    前記設置領域は、前記ドアポケットに設定されている請求項2から11のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  13. 前記扉には、前記本体の前面開口部を開閉する左扉および右扉が含まれており、
    前記左扉および前記右扉の一方には、他方との隙間を埋めるための仕切り部材が設けられており、
    前記設置領域は、前記仕切り部材に設定されている請求項2から12のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  14. 前記におい検出装置は、においを検出するための検知面を備え、
    前記設置領域は、前記検知面が前記貯蔵室を構成する壁の面に対して平行となるように設定されている請求項2に記載の冷蔵庫。
  15. 前記におい検出装置は、においを検出するための検知面を備え、
    前記設置領域は、前記検知面が前記貯蔵室を構成する壁の面に対して垂直となるように設定されている請求項2に記載の冷蔵庫。
  16. 前記におい検出装置は、においを検出するための検知面を備え、
    前記設置領域は、前記検知面が前記貯蔵室を構成する壁の面に対して平行と垂直の間である斜めとなるように設定されている請求項2に記載の冷蔵庫。
  17. 前記設置領域は、前記におい検出装置の全てが前記貯蔵室を構成する壁に埋め込まれるように設定されている請求項2に記載の冷蔵庫。
  18. 前記設置領域は、前記におい検出装置の一部が前記貯蔵室を構成する壁に埋め込まれるように設定されている請求項2に記載の冷蔵庫。
  19. 前記設置領域は、前記におい検出装置が前記貯蔵室を構成する壁から突出するように設定されている請求項2に記載の冷蔵庫。
  20. 前記設置領域は、前記におい検出装置が前記貯蔵室から独立して設置されるように設定されている請求項2に記載の冷蔵庫。
  21. 前記設置領域は、前記貯蔵室内の空気の流れにおいて前記貯蔵室に貯蔵される貯蔵物よりも上流側に前記におい検出装置が設置されるように設定されている請求項2に記載の冷蔵庫。
  22. 前記設置領域は、前記貯蔵室内の空気の流れにおいて前記貯蔵室に貯蔵される貯蔵物よりも下流側に前記におい検出装置が設置されるように設定されている請求項2に記載の冷蔵庫。
  23. 前記設置領域は、前記本体の外部である庫外に設定されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  24. 前記本体の内部である庫内を区画する仕切り板を備え、
    前記設置領域は、前記仕切り板に設定されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  25. 前記設置領域は、前記仕切り板の側面に設定されている請求項24に記載の冷蔵庫。
  26. 前記本体の内部である庫内の脱臭を行う脱臭装置を備え、
    前記設置領域は、前記庫内の空気の流れにおいて前記脱臭装置よりも上流側に前記におい検出装置が設置されるように設定されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  27. 前記本体の内部である庫内の脱臭を行う脱臭装置を備え、
    前記設置領域は、前記庫内の空気の流れにおいて前記脱臭装置よりも下流側に前記におい検出装置が設置されるように設定されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  28. 前記本体の内部である庫内の湿度を調整する調湿部材を備え、
    前記設置領域は、前記庫内の空気の流れにおいて前記調湿部材よりも上流側に前記におい検出装置が設置されるように設定されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  29. 前記本体の内部である庫内の湿度を調整する調湿部材を備え、
    前記設置領域は、前記庫内の空気の流れにおいて前記調湿部材よりも下流側に前記におい検出装置が設置されるように設定されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  30. 前記におい検出装置は、においを検出するための検知面を備え、
    前記設置領域は、前記検知面が前記本体の内部である庫内の空気の流れに対して平行となるように設定されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  31. 前記におい検出装置は、においを検出するための検知面を備え、
    前記設置領域は、前記検知面が前記本体の内部である庫内の空気の流れに対して垂直となるように設定されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  32. 前記におい検出装置は、においを検出するための検知面を備え、
    前記設置領域は、前記検知面が前記本体の内部である庫内の空気の流れに対して平行と垂直の間である斜めとなるように設定されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  33. 前記設置領域は、ユーザにより認識可能な位置に設定されている請求項1から32のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  34. 前記におい検出装置は、においを検出するための検知面を複数備えた構成である請求項1から33のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  35. 前記におい検出装置は、2種類以上の分子を検出することができる構成である請求項1から34のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  36. 前記におい検出装置は、前記本体に設けられた電源から給電されることにより動作する構成となっている請求項1から35のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  37. 前記におい検出装置は、外部の装置との間で無線通信を行うことができる無線通信部を備えている請求項1から36のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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