JP2019002682A - 貯蔵庫 - Google Patents

貯蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2019002682A
JP2019002682A JP2018191786A JP2018191786A JP2019002682A JP 2019002682 A JP2019002682 A JP 2019002682A JP 2018191786 A JP2018191786 A JP 2018191786A JP 2018191786 A JP2018191786 A JP 2018191786A JP 2019002682 A JP2019002682 A JP 2019002682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen reduction
time
oxygen
door
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018191786A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6712301B2 (ja
Inventor
尚宏 兼坂
Naohiro Kanesaka
尚宏 兼坂
林 秀竹
Hidetake Hayashi
秀竹 林
尾崎 達哉
Tatsuya Ozaki
達哉 尾崎
及川 巧
Takumi Oikawa
巧 及川
英司 品川
Hideji Shinagawa
英司 品川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lifestyle Products and Services Corp filed Critical Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority to JP2018191786A priority Critical patent/JP6712301B2/ja
Publication of JP2019002682A publication Critical patent/JP2019002682A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6712301B2 publication Critical patent/JP6712301B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】減酸素運転を適切な時間に行うことで、減酸素室内の減酸素状態を長時間にわたって維持できる貯蔵庫を提供する。【解決手段】減酸素状態で食品を貯蔵する減酸素室と、前記減酸素室内を減酸素状態にする減酸素装置と、使用者の生活態様を把握する生活態様把握手段と、前記減酸素装置を制御する制御部とを備え、前記制御部は前記生活態様把握手段により把握した使用者の生活態様により前記減酸素装置を制御する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、貯蔵庫に関するものである。
従来より、CA(Controlled Atmosphere)貯蔵方法には、食品業界で多く用いられているガス置換方法、減圧することで酸素を低減する真空方法、高分子電解質膜を用いて減酸素室の酸素を減少させる高分子電解質方法、酸素吸着剤を用いる吸着方法などがある。
特開2010−14305号公報
上記のような減酸素装置においては、使用者が減酸素室を開くことで、空気中の酸素が減酸素室内に流入し、酸素濃度が通常の空気中の濃度と同程度となってしまう。この場合に、次の減酸素運転を行うまでの間、減酸素状態を維持できず、減酸素室内の貯蔵品を鮮度良く貯蔵できない問題があった。
そこで本発明の実施形態は上記問題点に鑑み、減酸素運転を適切な時間に行うことで、減酸素室内の減酸素状態を長時間にわたって維持できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、減酸素状態で食品を貯蔵する減酸素室と、前記減酸素室内を減酸素状態にする減酸素装置と、使用者の生活態様を把握する生活態様把握手段と、前記減酸素装置を制御する制御部と、を備え、前記制御部は前記生活態様把握手段により把握した使用者の生活態様により前記減酸素装置を制御するものであり、24時間の中で前記生活態様把握手段によって検知した回数が所定回数より多い時間帯を検出し、前記時間帯の始まりの時刻より所定時間遡った時間帯において減酸素装置の運転を行わない貯蔵庫。
本発明の実施形態1の冷蔵庫の縦断面図。 減酸素装置の縦断面図。 減酸素ユニットの分解斜視図。 減酸素装置の分解斜視図。 前固定部材の斜視図。 後固定部材の斜視図。 給水装置の正面から見た縦断面図。 冷蔵庫のブロック図。 本発明の実施形態2の冷蔵庫の縦断面図。 本発明の実施形態3の冷蔵庫の縦断面図。
以下、一実施形態の冷蔵庫の減酸素装置200について図面に基づいて説明する。
実施形態1
実施形態1の冷蔵庫10について図1〜図7に基づいて説明する。本実施形態の冷蔵庫10は減酸素室100を有し、減酸素室100は減酸素装置200を有している。
(1)冷蔵庫10の構造
冷蔵庫10の構造について図1に基づいて説明する。図1は冷蔵庫10の全体の側面から見た縦断面図である。
冷蔵庫10のキャビネット12は断熱箱体であって、内箱と外箱とより形成され、その間に断熱材が充填されている。このキャビネット12内部は、上から順番に冷蔵室14、野菜室16、小型冷凍室18及び冷凍室20を有し、小型冷凍室18の横には製氷室が設けられている。野菜室16と小型冷凍室18及び製氷室の間には断熱仕切体36が設けられている。冷蔵室14と野菜室16とは水平な仕切体38によって仕切られている。冷蔵室14の前面には、観音開き式の扉14aが設けられ、野菜室16、小型冷凍室18、冷凍室20及び製氷室にはそれぞれ引出し式の扉16a,18a,20aが設けられている。また、観音開き式の扉14a及び引き出し式の扉16a、18a、20aにはそれぞれ扉開閉検知手段として押しこみ式の扉スイッチ14b、16b、18b、20bが設けられており、冷蔵庫10の各扉が開放状態にあるか閉塞状態にあるかを検知する。
キャビネット12の背面底部には、機械室22が設けられ、冷凍サイクルを構成する圧縮機24などが載置されている。この機械室22背面上部には、制御板26が設けられている。
冷蔵室14の背面下部から野菜室16の背面において、冷蔵用蒸発器(以下、「Rエバ」という)28が設けられ、その下方には冷蔵用送風機(以下、「Rファン」という)30が設けられている。Rエバ28とRファン30とは、エバカバー15で形成されたRエバ室17に配されている。Rエバ28には、Rエバ28で発生した除霜水を溜める受け皿54が設けられている。
小型冷凍室18の背面から冷凍室20の背面にかけてのFエバ室29には冷凍用蒸発器(以下、「Fエバ」という)32が設けられ、その上方には冷凍用送風機(以下、「Fファン」という)34が設けられている。Rエバ28で冷却された冷気は、Rファン30によって冷蔵室14及び野菜室16に送風される。Fエバ32で冷却された冷気は、Fファン34によって小型冷凍室18、製氷室、冷凍室20に送風される。
冷蔵室14の背面には、冷蔵室14の庫内温度を検出する冷蔵室用センサ(以下、「Rセンサ」という)31が設けられ、冷凍室20の背面には、冷凍室20の庫内温度を検出する冷凍用センサ(以下、「Fセンサ」という)35が設けられている。
図1に示すように、冷蔵室14には、複数の棚40が設けられ、下部には引出し式のチルド容器42を有するチルド室44が設けられている。このチルド室44は低温室であって、肉や魚を収納する。冷蔵室14の扉14aの背面には複数のドアポケット46が設けられている。野菜室16は、冷蔵室14とともに内部が冷蔵温度に冷却される空間であって、内部に引出し式の野菜容器48が設けられ野菜を保存するのに好適な空間となっている。
野菜室16の天井部に当たる仕切体38には、複数の吊り下げ部材110によって減酸素室100が吊り下げられている。この減酸素室100内部には、減酸素容器102が引き出し自在に設けられ、減酸素容器102の前面には扉104が設けられ、この扉104によって減酸素室100が密閉状態となる。減酸素室100の後面には、後から詳しく説明する減酸素装置200が取り付けられている。
(2)減酸素装置200
減酸素装置200は、断熱性を有するケース204と、その内部に収納された減酸素ユニット202を有する。この減酸素ユニット202について、図2〜図6に基づいて説明する。なお、図2〜図4において、各部材の厚みは薄いものであるが、説明を判り易くするために、その厚みは拡大して記載している。
高分子電解質膜(以下、単に「電解質膜」という)206が縦方向に設けられ、電解質膜206の後部にはアノード208が設けられ、電解質膜206の前部にはカソード210が設けられている。カソード210は、カーボン触媒とカーボンペーパーを積層したものである。また、アノード208とカソード210には白金の触媒がそれぞれ担持されている。電解質膜206、アノード208及びカソード210がホットプレスなどを用いて一体に接合して減酸素セルが形成されている。アノード208の後方には、アノード集電体212が設けられ、カソード210の前方にはカソード集電体214が設けられている。両集電体212、214は、それぞれ気体が通過するためのスリット状の開口部216,218を有している。そして、アノード集電体212はアノード208にプラス通電を行い、カソード集電体214はカソード210にマイナス通電を行う。両集電体212,214は、不図示の電線からそれぞれ通電される。また、両集電体212,214が接触しないようにするために、絶縁体220が両集電体212,214の間に設けられている。この絶縁体220は額縁状であって、電解質膜206とアノード208とカソード210がその内部に収納されている。
アノード208側のアノード集電体212の後方には、不織布よりなる給水シート222が配されている。
アノード集電体212と、給水シート222の間には、板状のスペーサ211が配されている。このスペーサ211には、スリット状の給水用開口部213が複数開口している。スペーサ211の厚みは1mmであり、アノード集電体212と給水シート222との間に一定の空間Aを形成する。
上記のようにして順番に積層した部材を、前後一対の後固定部材224と前固定部材226によって挟持して固定する。アノード208側に配される後固定部材224は積層した部材を収納するための収納凹部228を有し、上部には両集電体212,214の突片が突出する溝230が設けられている。また、後固定部材224の中央には、気体が通過するためのスリット状の開口部232が開口している。
カソード側に取り付けられる前固定部材226は板状を成し、中央部に気体が通過するためのスリット状の開口部234を有している。図2に示すように、スリット状の開口部234に関して、前側の断面積と後側の断面積とは異なり、後にいくほど狭くなるように傾斜している。これは、カソード集電体214に空気を送り易くするためである。
図3に示すように、後固定部材224と前固定部材226とは、不図示のネジによってネジ止めされる。これら部材が一体となったものを、「減酸素ユニット202」と呼ぶ。なお、減酸素ユニット202の上部からは両集電体212、214の突片がそれぞれ突出し、下部からは給水シート222が垂れ下がっている。
(3)ケース204
図4に示すように、上記で説明した減酸素ユニット202が、箱型の断熱性を有するケース204内部に収納される。図4〜図6に示すように、ケース204は、直方体状の前ケース236、後ケース238、前ケース236及び後ケース238の間に挟まれた額縁状の中ケース240とより構成されている。減酸素ユニット202のカソード側に前ケース236が配され、アノード側に後ケース238が配され、減酸素ユニット202を収納した状態で前ケース236、後ケース238、中ケース240が不図示のネジによってネジ止めされる。
前ケース236について図4と図5に基づいて説明する。断熱性を有する前ケース236の後面の中央部には、正方形状の反応凹部244が設けられている。また、この反応凹部244の上面から前ケース236の上面に向かって溝状の上流路246が設けられ、前ケース236の上面に上通気孔248が開口している。また、反応凹部244の下面から下方に向かって溝状の下流路250が設けられ、前ケース236の下面に下通気孔252が開口している。そして、図2に示すように、反応凹部244によってカソード側のカソード集電体214と前ケース236の前壁との間に直方体状の空間Bが生じる。
次に、図4に基づいて中ケース240について説明する。額縁状の中ケース240の中央部242には、減酸素ユニット202の前固定部材226が収納される。
次に、図4と図6に基づいて後ケース238について説明する。後ケース238の前面中央部には、減酸素ユニット202の後固定部材224が収納できる収納凹部254が設けられ、この収納凹部254から後ケース238の上面に向かって両集電体212,214の突片がそれぞれ突出する溝256,258が設けられている。収納凹部254の後面には、さらに排気凹部260が設けられ、この排気凹部260の下面は互いに近づくように傾斜する傾斜面を有し、排気口262に通じている。排気口262は、後ケース238の下面に開口している。
減酸素ユニット202を収納したケース204は、減酸素室100の容器収納部104の後面に取り付けられる。この取り付け方法について図2に基づいて説明する。
容器収納部104の後面中央部には、収納側に向かって立方体状の収納保持部264が突出している。この収納保持部264は、後方からケース204の前ケース236が収納される。そのため、前ケース236の上面及び下面に開口している上通気孔248と下通気孔252に対応する位置に上孔266と下孔268が開口している。
ケース204が、容器収納部104の後面から突出した状態となっているため、この突出部分を覆うようにカバー270を被せる。このカバー270は、合成樹脂製であって、ケース204の後ケース238を全て覆う形状に形成されている。なお、このカバー270には、両集電体212,214が突出するための集電体開口部278,278が設けられている。また、後ケース238の排気口262と通じた排気口280が開口している。
(4)給水装置300
次に、給水装置300について、図2と図7に基づいて説明する。
給水装置300は、給水本体302を有し、この給水本体302は、横長の直方体の箱体である。給水本体302は、その内部において区画壁304によって上下に区画され、上部が浄水区画306、下部が吸い上げ区画308を構成している。給水本体302の左端部上面、すなわち浄水区画306の上面には、給水パイプ152が接続されている。この給水パイプ152には、冷蔵庫10のRエバ28から発生した除霜水が受け皿54を介して送り込まれる。
区画壁304は、図7に示すように給水パイプ152が接続されている部分から下方に向かって傾斜し、右端部において吸い上げ区画308に通じる給水孔310が形成されている。浄水区画306内部には、イオン交換樹脂よりなる浄水部312が設けられている。この浄水部312を設けることにより、Rエバ28から供給された除霜水の水質による影響を取り除くことができ、減酸素ユニット202の劣化を防止できる。すなわち、除霜水は、Rエバ28に付着した霜であり、またドレンパンに集められているため、金属イオンが含まれている。そのため、給水シート222を構成する合成樹脂繊維の加水分解を助長する可能性があるため、この浄水部312を設けることにより、除霜水の水質による影響を取り除くことができる。
吸い上げ区画308は、給水孔310から供給された水を溜めるための貯水タンク314を有している。また、吸い上げ区画308の左端部には排水パイプ154が設けられている。この排水パイプ154と貯水タンク314との間には、仕切り壁316が設けられている。給水孔310から給水された除霜水は、貯水タンク314に溜まる。この貯水タンク314は中央が凹み、上記で説明した減酸素ユニット202の給水シート222の下部が浸され、給水シート222はこの溜まった水を吸い上げる。貯水タンク314の水の量が多くなり仕切り壁316を超えると、排水パイプ154から不図示の蒸発皿に水が排水される。なお、横長の直方体である給水本体302において、吸い上げ区画308は、浄水区画306よりも前方に突出し、この吸い上げ区画308の前方に突出した天井面から給水シート222が引き出されている。
(5)冷蔵庫10の電気的構成
次に、冷蔵庫10の電気的構成について図8のブロック図に基づいて説明する。
制御基板26にはマイクロコンピュータよりなる制御部70と時間を計測するタイマー72が設けられ、この制御部70には、圧縮機24,冷凍サイクルに設けられた三方弁62、Rファン30、Fファン34、Rセンサ31、Fセンサ35、扉スイッチ14b、16b、18b、20b、タイマー72、減酸素装置200が接続されている。
なお、三方弁62は、冷凍サイクルにおいて冷媒をRエバ28に供給するか、Fエバ32に供給するかの切り替えを行う弁である。
(6)減酸素装置200の動作状態
減酸素装置200の動作状態について説明する。
まず、冷蔵庫10に電源が投入されることで、制御部70が、両集電体212,214に対し通電を開始する。
次に、図2と図5に示すように、減酸素容器106の空気が、減酸素室100の下通気孔252、下流通路250、空間B、前固定部材226の開口部234を経て供給され、両集電体212,214が通電されているので、流入した空気から減酸素が行われる。アノード208とカソード210では次の式(1)と式(2)のような減酸素反応が行なわれる。

アノード・・・2H2O→O2+4H++4e− ・・・(1)

カソード・・・O2+4H++4e−→2H2O ・・・(2)

この減酸素反応式を説明すると、給水シート222からの水蒸気が空間Aを通り、アノード208で電気分解して水素イオン(プロトンH+)を作り、その水素イオンが電解質膜116内を移動してカソード210に到達し、減酸素室100内部の酸素と反応して水を生成し、酸素を消費する。これにより減酸素が行われ、食品をCA貯蔵できる。
(7)減酸素装置200の運転制御
CA貯蔵を開始するタイミングについて説明する。
冷蔵庫10に電源が投入されたことで減酸素装置200は運転を開始するが、通電開始から所定時間(例えば1時間)経過したことを検知して制御部70は通電を終了する。
また、制御部70は冷蔵庫10に電源が投入されてから24時間の間で減酸素室100を備えている野菜室16の引き出し扉16aの開放回数とその時刻を計測し、1日(24時間)の間で扉が開放されていない時間帯を算出する。
さらに、扉16aの開閉検知で得られたデータを複数の日数にわたって蓄積し、24時間の中で扉16aが開放されない、あるいは開放回数が所定回数以下の時間帯を検出し、それらの時間帯を使用者によって扉16aが開放されにくい時間帯とみなし、それ以外の時間帯を扉16aが開放されやすい時間帯とみなす。この扉16aが開放されにくい時間帯が所定時間以上継続する時間帯を算出し、現在時刻がこの時間帯となった時に減酸素装置200の運転を開始する。
具体例を挙げると、0時から1時まで(0時台)、1時から2時まで(1時台)・・・23時から24時(0時)まで(23時台)のように1日(24時間)を1時間ずつ24の時間帯に分けて時間帯を設定する。ここで、24時間の中で扉16aが開放された時間が例えば6:30、11:45、18:00の3回であった場合、24に分けた時間帯のうち6時台、11時台、18時台の時間帯は扉16aが開放された時間帯であり、扉16aが開放されやすい時間帯とみなし、7時台から10時台、12時台から17時台、19時台から5時台の時間帯を扉14aが開放されにくい時間帯とみなす。
この場合、扉16aが開放されにくい時間が所定時間以上(例えば、2時間以上)継続している時間帯は、7時台から10時台まで、12時台から17時台まで、19時台から5時台までの時間帯となる。従って、少なくとも6時台、11時台、18時台の扉16aが開放されやすい時間帯には減酸素装置200の運転は行わず、扉16aが開放されにくい状態が所定時間以上継続する7時台から10時台まで、12時台から17時台まで、19時台から5時台までの時間帯となった時に減酸素装置200の運転を開始するように制御する。
(8)効果
これにより、使用者がどの時間帯に冷蔵庫10を開放しやすいかという生活態様に合わせて減酸素装置200を運転するため、減酸素状態を長時間にわたって維持しやすく、減酸素室100内の食品鮮度を良好な状態に維持することができる。
また、使用者による扉開閉の動作は、買い物をして食品を貯蔵する場合や、料理の準備をする場合など短時間の間に複数回行われる場合が多く想定される。上記のように扉16aが開放されやすい時間帯について減酸素装置200の運転を禁止することで、使用者が短時間に複数回扉の開閉を繰り返す動作を行った場合であっても減酸素装置200の運転は所定時間行われず、短時間で減酸素状態が解除されてしまう事態が起こりにくい。
なお、減酸素装置200の運転を行わない時間帯として、扉16aが開放されやすい時間帯(上記の具体例では6時台、11時台、18時台)に加えて、この時間帯より所定時間(例えば、1時間)遡った時間帯(上記の具体例では5時台、10時台、17時台)も減酸素装置200の運転を行わない時間帯としてもよい。このように、扉16aが開放されやすい時間帯より所定時間遡った時間帯も減酸素装置200の運転を禁止することで、短時間で減酸素状態が解除されることがなく、1回の減酸素装置200の運転で長時間にわたって減酸素状態を維持することができ、効率的な運転を行うことができる。
また、上記のように、扉16aが開放されにくい時間帯が所定時間以上継続する場合に、減酸素装置200の運転を毎回行ってもよく、また、1日の中で扉16aが開放されにくい時間帯が最も長く続く時間帯(上記の具体例では、19時台から5時台まで)となった時に限って減酸素装置200の運転を開始してもよい。
上述した実施形態は、減酸素室100を備えた貯蔵室である野菜室16についての扉16aの開放から使用者が冷蔵庫10を使用しやすい時間帯を設定したが、減酸素室100を備えない貯蔵室の扉の開放から使用者が冷蔵庫10を使用しやすい時間帯を設定しても良い。
なお、扉センサ14b、16b、18b、20bを用いる代わりにRセンサ31、Fセンサ35を用いて庫内温度が急激に上昇した時間を測定し、扉が開放されたと推定して扉が開放された時間帯と判断しても良い。
これにより、冷蔵庫10に予め備えられている扉センサや貯蔵室の温度を測定するセンサを利用して使用者の生活態様を把握して減酸素装置200を適切に運転することができる。従って、生活態様を把握する目的で新たにセンサなどを設ける必要がないため製造工程を増やしたり、コストを大きく上昇させることなく冷蔵庫10を製造することができる。
また、減酸素装置200の運転を1日に1回行う場合を例に実施形態の説明を行ったが、減酸素装置200の運転回数は1日1回に限られず、1日に複数回運転してもよい。
実施形態2
実施形態2は野菜室16の扉16aの開放を検知して制御を行うのではなく、冷蔵庫10の設置された環境における照度から生活態様を把握して減酸素装置200を制御する点で実施形態1と異なる。
実施形態2の冷蔵庫は、図9に示すように冷蔵庫10の庫外であって天井部の前方である扉14aのヒンジ部分に照度センサ400を備える。この照度センサ400は制御部70に接続され、この照度センサ400により検知した照度から減酸素装置200を運転させる時間帯を決定する。
照度センサ400で検知した照度が高い場合は、朝から夜にかけての時間帯あるいは夜であっても冷蔵庫が設置された部屋の照明が点灯している状態、すなわち使用者が冷蔵庫10を使用する可能性が高い時間帯であると判断できる。一方、検知した照度が低い場合は、夜の時間帯であってかつ冷蔵庫が設置された部屋の照明が点灯していない状態、すなわち使用者が冷蔵庫10を使用する可能性が低い時間帯であると判断できる。従って、より具体的には、照度センサ400で検知した照度が所定値(例えば30ルクス)よりも高い場合は減酸素装置200を運転させず、照度が所定値(例えば30ルクス)よりも低い場合は減酸素装置200を運転可能とする。より具体的には、照度が所定値よりも低い状態が所定時間(例えば1時間)継続した場合に、使用者が冷蔵庫10を使用する可能性が低いと判断し、減酸素装置200の運転を開始する。
これにより、扉開閉によらず冷蔵庫10を設置した室内の明るさから使用者の生活態様を推定して、使用者が冷蔵庫10を開放する可能性が低い時間帯に減酸素装置200を運転するため、長時間にわたって減酸素室100内を減酸素状態に維持することができる。
実施形態3
実施形態3は減酸素室100の扉104が開放されたかどうかを検知して、その検知結果から減酸素装置200を制御する点が上述した実施形態と異なる。
図10に示すように引き出し自在な減酸素容器102の後方に減酸素室100を閉塞する扉104の開閉を検知する扉開閉検知手段である押しこみ式の扉スイッチ100bを備え、扉104が開放された時間帯を実施形態1と同様に測定する。例えば、24時間の中で扉104が開放された時間が11:20、19:30の2回あった場合、1日(24時間)を1時間ずつ24に分けた時間帯のうち11時台、19時台の時間帯は扉104が開放された時間帯であり、これらの時間帯を扉104が開放されやすい時間帯とみなし、12時台から18時台まで、20時台から10時台までの時間帯を扉104が開放されにくい時間帯とみなす。
この場合、扉104が開放されなかった時間が最も長く続いている時間帯は20時台から10時台までの時間帯となる。従って、少なくとも11時台、19時台の時間帯及びこの時間帯よりも所定時間(例えば1時間)遡った時間帯には減酸素装置200の運転は行わず、扉104が開放されない状態を最も長く維持できる20時台に減酸素装置200の運転を開始するように制御する。
これにより、使用者がどの時間帯に減酸素室100を開放しやすいかという生活態様に合わせて減酸素装置200を運転するため、減酸素状態を長時間にわたって維持しやすく、減酸素室100内の食品鮮度を良好な状態に保つことができる。
また、扉開放の検知手段としては扉スイッチ100bに限られず、減酸素室100内に重量センサを備え、重量に変化があった時間から扉104が開放された時間を推定してもよい。あるいは、減酸素室100内を撮影する撮影手段を備え、撮影した画像から収納量に変化があったと判断した場合に扉104が開放されたと判断してもよい。
また、減酸素装置200の運転を1日に1回行う場合を例に実施形態の説明を行ったが、減酸素装置200の運転回数は1日1回に限られず、1日に複数回運転する、あるいは減酸素装置200の運転後であって扉104の開放を検知した場合に運転を開始するなどしてもよい。
変更例
上記実施形態では減酸素室100を野菜室16の天井部に設けたが、これに代えて、減酸素室100をチルド室44に設けてもよい。この理由は、チルド室44に収納される肉に含まれる油脂の酸化を防止し、肉などの保存に適するからである。
また、上記実施形態は冷却機能を備えた冷蔵庫を例に説明を行ったが、米びつや野菜専用の保存庫など冷却機能を備えない貯蔵庫であっても適用可能であることは言うまでもない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・冷蔵庫、14・・・冷蔵室、16・・・野菜室、70・・・制御部、72・・・タイマー、100・・・減酸素室、102・・・減酸素容器、104・・・扉、200・・・減酸素装置、400・・・照度センサ

Claims (7)

  1. 減酸素状態で食品を貯蔵する減酸素室と、
    前記減酸素室内を減酸素状態にする減酸素装置と、
    使用者の生活態様を把握する生活態様把握手段と、
    前記減酸素装置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は前記生活態様把握手段により把握した使用者の生活態様により前記減酸素装置を制御するものであり、24時間の中で前記生活態様把握手段によって検知した回数が所定回数より多い時間帯を検出し、前記時間帯の始まりの時刻より所定時間遡った時間帯において減酸素装置の運転を行わない貯蔵庫。
  2. 前記生活態様把握手段は貯蔵庫の扉開閉検知手段である請求項1に記載の貯蔵庫。
  3. 時刻を計測するタイマーを備え、
    前記制御部は、前記扉開閉検知手段で扉の開放を検知した場合に、前記タイマーにより開放を検知した開放時刻を計測し、前記開放時刻から所定時間遡って減酸素運転を行わない時間帯を設定する請求項2に記載の貯蔵庫。
  4. 時刻を計測するタイマーを備え、
    前記制御部は、前記扉開閉検知手段で24時間の中で扉開閉の少ない時間帯を検知し、この扉開閉の少ない時間帯を含むように前記減酸素装置を運転する請求項2または3に記載の貯蔵庫。
  5. 前記生活態様把握手段は貯蔵庫外の照度を検出する照度センサである請求項1に記載の貯蔵庫。
  6. 前記制御部は、前記照度センサで検知した照度が所定値よりも高い場合に前記減酸素装置を運転しないように制御する請求項5に記載の貯蔵庫。
  7. 野菜を保存するのに好適な野菜室を備え、
    前記減酸素室が前記野菜室内に位置する請求項1から6のいずれか一項に記載の貯蔵庫。
JP2018191786A 2018-10-10 2018-10-10 貯蔵庫 Active JP6712301B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018191786A JP6712301B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 貯蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018191786A JP6712301B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 貯蔵庫

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014041869A Division JP6419439B2 (ja) 2014-03-04 2014-03-04 貯蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019002682A true JP2019002682A (ja) 2019-01-10
JP6712301B2 JP6712301B2 (ja) 2020-06-17

Family

ID=65005869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018191786A Active JP6712301B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 貯蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6712301B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021107759A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 周少▲衛▼Shaowei, ZHOU 冷蔵庫の光検知型省エネ・騒音低減システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036500A (ja) * 2007-08-31 2009-02-19 Hitachi Appliances Inc 冷蔵庫
JP2011208907A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Panasonic Corp 冷蔵庫
JP2014020647A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Toshiba Corp 冷蔵庫

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036500A (ja) * 2007-08-31 2009-02-19 Hitachi Appliances Inc 冷蔵庫
JP2011208907A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Panasonic Corp 冷蔵庫
JP2014020647A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Toshiba Corp 冷蔵庫

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021107759A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 周少▲衛▼Shaowei, ZHOU 冷蔵庫の光検知型省エネ・騒音低減システム
JP6989978B2 (ja) 2019-12-27 2022-01-12 周少▲衛▼ 冷蔵庫の光検知型省エネ・騒音低減システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6712301B2 (ja) 2020-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101572716B1 (ko) 냉장고 및 산소 저감 장치
JP6071292B2 (ja) 冷蔵庫
KR101694050B1 (ko) 산소저감 장치 및 저장고
JP6226708B2 (ja) 減酸素装置と冷蔵庫
JP2014020722A (ja) 冷蔵庫
JP6125174B2 (ja) 減酸素システム
JP6712301B2 (ja) 貯蔵庫
JP2020169747A (ja) 冷蔵庫
JP6230234B2 (ja) 冷蔵庫
JP2012037202A (ja) 食品の貯蔵方法
JP6242586B2 (ja) 減酸素装置
JP6419439B2 (ja) 貯蔵庫
JP6202865B2 (ja) 冷蔵庫
JP5750085B2 (ja) 冷蔵庫
JP6013046B2 (ja) 冷蔵庫
JP6338875B2 (ja) 食品貯蔵庫
CN112747534A (zh) 冰箱
JP6203001B2 (ja) 減酸素装置
JP6555727B2 (ja) 冷蔵庫
JP2015052419A (ja) 冷蔵庫
JP6203000B2 (ja) 減酸素装置と冷蔵庫
JP6707165B2 (ja) 冷蔵庫
JP2015042926A (ja) 冷蔵庫
JP2018115857A (ja) 冷蔵庫
JP6498876B2 (ja) 減酸素装置、及び、冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6712301

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150