JP6707165B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関するものである。
従来より、CA(Controlled Atmosphere)貯蔵方法には、高分子電解質膜を用いて酸素を減少させる高分子電解質方法や、真空ポンプにより酸素を減少させる方法などがある。
特開2004−218924号公報 特開2011−202898号公報 特開2010−243072号公報 特開2010−210171号公報 特許第3056578号公報
上記のようなCA貯蔵法において、ユーザが減酸素室内部を覗いても、その酸素の状態を把握できないという問題点があった。
そこで、本発明の実施形態は上記問題点に鑑み、減酸素室内部の酸素の状態を把握できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本願発明の実施形態は、キャビネット内部に設けられた減酸素室と、前記減酸素室内部の酸素を減らす減酸素装置と、を有し、前記減酸素装置の動作によって酸素濃度が低いほど前記減酸素室内部の食品に対する保存効果が大きいことを特定可能な情報で表示し、前記表示は、端末で行う、冷蔵庫である。
本実施形態の冷蔵庫の正面図。 野菜室の正面図。 野菜室の平面図。 野菜室に収納保持体を取り付けた状態の側面図。 図4におけるA−A線断面図。 野菜室の収納保持体に減酸素室を取り付けようとしている状態の側面図であるる。 野菜室の収納保持体に減酸素室を取り付けた状態の側面図。 図7におけるB−B線断面図。 野菜室内部の減酸素室に減酸素容器を取り付けようとしている状態の側面図。 野菜室の減酸素室に減酸素容器を取り付けた状態の側面図。 減酸素装置の正面図。 減酸素装置を減酸素室に取り付けた状態の縦断面図。 減酸素装置における給水装置の正面から見た縦断面図。 減酸素ユニットの分解斜視図。 冷蔵庫のブロック図。 表示部の表示状態。 減酸素室の扉にカラーメータを設けた状態の正面図。 カラーメータを説明する図。 減酸素室の扉にインジケータを設けた状態の正面図。
発明の実施するための形態
以下、一実施形態の冷蔵庫10について図1〜図16に基づいて説明する。本実施形態の冷蔵庫10は減酸素装置100を有している。
(1)冷蔵庫10
冷蔵庫10について図1に基づいて説明する。図1は、冷蔵庫10の全体の縦断面図である。
冷蔵庫10のキャビネット12は断熱箱体であって、内箱と外箱とより形成され、その間に断熱材が充填されている。このキャビネット12内部は、上から順番に冷蔵室14、野菜室16、小型冷凍室18及び冷凍室20を有し、小型冷凍室18の横には製氷室22が設けられている。野菜室16と小型冷凍室18及び製氷室22の間には断熱仕切り体24が設けられている。冷蔵室14と野菜室16とは水平な仕切り体26によって仕切られている。冷蔵室14の前面には、観音開き式の扉14a,14bが設けられ、野菜室16、小型冷凍室18、冷凍室20及び製氷室22にはそれぞれ引出し式の扉16a,18a,20a,22aが設けられている。
冷蔵室14の左側の扉14aの前面には、操作盤15が設けられ、右側の扉14bの前面には、液晶表示装置よりなる表示部17が設けられている。
キャビネット12の背面には、制御部19を有する制御基板が設けられている。
(2)野菜室16
次に、野菜室16について、図2及び図3に基づいて説明する。図2は、野菜室16の正面図であり、図3は野菜室16の平面図である。
野菜室16の下部には、扉16aと共に前方に引出し可能な野菜容器28が設けられている。野菜室16の上部左側には、減酸素室30が設けられている。この減酸素室30については後から詳しく説明する。
(3)減酸素室30
次に、減酸素室30について、図4〜図10に基づいて説明する。
減酸素室30は、図10に示すように、仕切り体26の下方に取り付けられた収納保持体34に吊り下げて固定されている。
減酸素室30は、直方体を成し、前面が開口している。減酸素室30内部には、減酸素容器36が引き出し可能に設けられ、減酸素容器36の前板も兼ねた扉38が減酸素室30の前面開口部を閉塞する。
減酸素容器36の背面には、減酸素装置100が取り付けられている。
(3−1)収納保持体34
まず、収納保持体34について図4及び図5に基づいて詳しく説明する。
収納保持体34は水平板40を有し、水平板40は、上方に突出した複数の円柱型の吊り下げ具96によって水平な仕切り体26に吊り下げられている。吊り下げ具96は、前後方向に3個、左右方向に3個、計9個設けられており、収納保持体34を吊り下げ状態で固定できる(図2参照)。水平板40の両側部から左保持面42と右保持面44が下方に延設されている。水平板40の後端部両側から後保持面46が下方に延設されている(図5参照)。これら左保持面42、右保持面44、後保持面46の高さ寸法は、直方体の減酸素室30の高さ寸法の約1/3である。
水平板40の後端部中央部には、下方に向かって支持板48が設けられている(図5参照)。支持板48の高さ寸法は、減酸素容器36の高さ寸法よりも長く形成され、支持板48の中央部分には矩形の挿入口50が開口している。この挿入口50には、減酸素装置100が後方から挿入して取り付けられる。
支持板48の下端からは前方に向かって支持片52が突出し、その先端に支持爪54が設けられている(図4参照)。
左保持面42及び右保持面44の内面には、前後方向に沿って固定レール56が設けられている。この固定レール56は、水平に形成された突条の上レール片58と下レール片60とから構成されている。上レール片58と下レール片60の前部の間隔は、後部の間隔よりも大きく形成されている。
左右の後保持面46の上部には、矩形の開口部62,62が貫通している(図5参照)。
(3−2)減酸素室30
次に、減酸素室30について図6〜図8に基づいて説明する。
減酸素室30は、上記したように直方体を成し、上面64、左面66、右面68、下面70、後面72を有し、前面のみが開口している。上面64の後端部には左右一対の突部74,74が後方に向かって突出している。これら突部74,74は、収納保持体34の後保持面46の左右一対の開口部62,62に嵌合する。
減酸素室30の左面66、右面68には、前後方向に沿って可動レール76が突条に設けられている。可動レール76における前部の高さ寸法は、後部の高さ寸法よりも大きく形成されている。可動レール76は、固定レール56に係合してスライドさせることにより減酸素室30が収納保持体34に固定される。
減酸素室30の左面66、右面68の前部中央部には係止部材78が設けられている。係止部材78は、左面66にネジで固定された本体80の前部から上下一対の弾性保持片82が設けられ、この弾性保持片82の先端部には球形状の固定部84が設けられている。弾性保持片82は、本体80からそれぞれ上下方向に広がるように突出している。
(3−3)減酸素容器36
次に、減酸素容器36について図9及び図10に基づいて説明する。
減酸素容器36は、箱形であって上面が開口し、その内部に野菜などの食品が収納できる。扉38の両側部の中央にはそれぞれ後方に突出した係合片86が設けられている。係合片86の先端部は矢印型をなし、上記で説明した係止部材78の上下一対の弾性保持片82の間に挿入され、矢印型の係合片86の後方の凹み部88と係合する。
減酸素室30の左面66と右面68の内側には、水平方向に設けられた第2固定レール90が設けられている。減酸素容器36の両側面後部に設けられたローラ92が、この第2固定レール90をスライドして、減酸素容器36が前後方向に引出し可能となる。減酸素室30の下面70の後部には前後方向に突出した係止突部94が設けられている。係止突部94は、リブを兼ねたものであり、上記で説明した収納保持体34の支持板48に設けられた支持爪54と係合する。
減酸素容器36の前部にある扉38は、減酸素室30の前面の開口部を全て覆う大きさであり、扉38の後面周囲には、ガスケット39が設けられ、減酸素室30の開口した前面縁部にはフランジ部83が設けられている。そのため、図10に示すように、扉38を閉めた場合に、ガスケット39がこの減酸素室30のフランジ部83に当接され、減酸素室30内部は密閉される。さらに、扉38には、取っ手85が前方に突出している。
(4)減酸素装置100
次に、減酸素装置100の構造について、図11〜図14に基づいて説明する。
減酸素装置100は、図11に示すように、高分子電解質膜方法を利用したものであり、断熱性を有する箱型のユニットケース102と、給水装置104とより構成されている。
箱型のユニットケース102は、ほぼ立方体を成し、その内部に減酸素ユニット106が収納されている。減酸素ユニット106は、後から説明するように酸素濃度測定装置の役割も果たす。ユニットケース102の前面には、減酸素室30と繋がるほぼ矩形の開口部135が開口し、ユニットケース102の後面には、酸素を拡散させる排気口137が開口している。また、ユニットケース102の前部が、減酸素室30の支持板48の挿入口50に挿入され固定される。
給水装置104は、ユニットケース102の下方で、かつ、支持板48の後方に位置する。
(5)減酸素ユニット106
減酸素ユニット106について、図12及び図14に基づいて説明する。図12は、減酸素装置100の縦断面図であり、図14は減酸素ユニット106の分解斜視図である。なお、図12及び図14において、実際の各部材の厚みは薄いものであるが、説明を判り易くするために、図面ではその厚みを拡大して記載している。
高分子電解質膜(以下、単に「電解質膜」という)116が縦方向に設けられ、電解質膜116の後部にはアノード層118が設けられ、電解質膜116の前部にはカソード層120が設けられている。電解質膜116は、ナフィオンで形成されている。「ナフィオン」は、スルホン化されたテトラフルオロエチレンをもとにしたフッ素樹脂の共重合体であって、イオン電導性を持つポリマーである。そして、ナフィオンは陰イオンや電子は移動せず、陽イオンだけ移動する。カソード層120は、カーボン触媒とカーボンペーパーを積層したものである。また、アノード層118とカソード層120には白金の触媒がそれぞれ担持されている。電解質膜116、アノード層118及びカソード層120がホットプレスなどを用いて一体に接合されている。アノード層118の後方にはプラス側の集電体122が設けられ、カソード層120の前方にはマイナス側の集電体124が設けられている。両集電体122,124は、表面に白金メッキを行なったメッシュ状のチタン膜であり、集電体122はアノード層118にプラス通電を行い、集電体124はカソード層120にマイナス通電を行う。両集電体122,124は電線160,162から通電される。また、両集電体122,124が接触しないようにするために、絶縁体125が両集電体122,124の間に設けられている。この絶縁体125は額縁状であって、電解質膜116とアノード層118とカソード層120がその内部に収納されている。
プラス側の集電体122の後方には、撥水層126が設けられている。この撥水層126は、額縁状のガスケット126内部に設けられている。また、マイナス側の集電体124の前方にも撥水層130が設けられ、この撥水層130も額縁状のガスケット131内部に設けられている。撥水層126,130としては、高分子フィルムを用いる。多くの高分子フィルムは撥水性であるが、水蒸気を透過させる必要があるため、材料によっては厚さの調整が必要であり、水を透過せずに水蒸気を透過させる性質としては、PTEフィルムや撥水性の樹脂を用いた不織布などが好ましい。
撥水層126の後方には、シート状の給水体128が配されている。給水体128は不織布であり、合成樹脂繊維より形成されている。この合成樹脂繊維の材質としては、例えば、減酸素装置100の稼働時の温度以上のガラス転移温度を持ったポリプロピレンを用いる。
上記のようにして順番に積層した部材を、前後一対の固定部材132と固定部材134によって挟持して固定する。アノード層118側に配される後方の固定部材132は直方体形状を成し、下部に断面長方形の排気口136を有する。この排気口136は、図12に示すように、前後方向に貫通し、ユニットケース102の排気口137の位置に対応している。一方、カソード層120側に取り付ける前方の固定部材134も直方体形状を成し、中央部に吸気口138を有する。この吸気口138は、縦型のスリット状であり、また、ユニットケース102の開口部135、支持板48の挿入口50の位置に対応する。
以上の部材により、減酸素ユニット106が構成されている。固定部材132と固定部材134とは、不図示の数本のネジによって固定されている。
固定部材132と固定部材134の前後方向の厚さは例えば10mmであり、給水体128の厚みは例えば0.2mm、撥水層126と撥水層130の厚みは例えば0.2mm、ガスケット127とガスケット131の厚みはそれぞれ例えば0.2mm、アノード層118の厚みは例えば0.25mm、電解質膜116の厚みが例えば0.2mm、カソード層120の厚みが例えば0.25mm、絶縁体126の厚みが例えば0.7mm、集電体122と集電体124の厚みはそれぞれ例えば0.5mmである。
(6)給水装置104
次に、給水装置104について、図11〜図13に基づいて説明する。
給水装置104は、給水本体140を有し、この給水本体140は、横長の直方体の箱体である。給水本体140は、その内部において区画壁142によって上下に区画され、上部が浄水区画144、下部が吸い上げ区画146を構成している。給水本体140の左端部上面、すなわち浄水区画144の上面には、給水パイプ148が接続されている。この給水パイプ148は、不図示のポンプによって冷蔵庫10の蒸発器から発生した除霜水が送り込まれる。
浄水区画壁142は、図13に示すように給水パイプ148が接続されている部分から下方に向かって傾斜し、右端部において吸い上げ区画146に通じる給水孔150が形成されている。浄水区画144内部には、イオン交換樹脂よりなる浄水部152が設けられている。この浄水部152を設けることにより、蒸発器から供給された除霜水の水質による影響を取り除くことができ、減酸素ユニット106の劣化を防止できる。すなわち、除霜水は、蒸発器に付着した霜であり、またドレンパンに集められているため、金属イオンが含まれている。そのため、給水体128を構成する合成樹脂繊維の加水分解を除霜する可能性があるため、この浄水部152を設けることにより、除霜水の水質による影響を取り除くことができる。
吸い上げ区画146は、給水孔150から供給された水を溜めるための貯水部154を有している。また、吸い上げ区画146の左端部には排水パイプ156が設けられている。この排水パイプ156と貯水部154との間には、仕切り壁158が設けられている。給水孔150から給水された除霜水は、貯水部154に溜まる。この貯水部154は中央が凹み、上記で説明した減酸素ユニット106の給水体128の下部が浸され、給水体128はこの溜まった水を吸い上げる。貯水部154の水の量が多くなり仕切り壁158を超えると、排水パイプ156から不図示の蒸発皿に水が排水される。なお、横長の直方体である給水本体140において、吸い上げ区画146は、浄水区画144よりも前方に突出し、この吸い上げ区画146の前方に突出した天井面から給水体128が突出している。
(7)冷蔵庫10の電気的構成
次に、冷蔵庫10の電気的構成について、図15に基づいて説明する。
制御部19には、冷蔵庫10の操作盤15、表示部17、減酸素ユニット106、給水装置104が接続されると共に、冷凍サイクルを動作させるための圧縮機13及び冷蔵室14、冷凍室20に設けられた温度センサ21を有している。
制御部19は、温度センサ21が検出した温度に基づいて圧縮機13をON/OFF又は回転速度を変化させて、冷蔵室14、野菜室16、小型冷凍室18、冷凍室20及び製氷室22を所定の温度に冷却する。
また、減酸素ユニット106を制御して減酸素室30内部を減らすと共に、減酸素ユニット106の電線160,162に対する電流値の通電状態に基づいて、減酸素室30の酸素濃度を測定する。
(8)減酸素室30の組み立て方法
次に、減酸素室30の組み立て方法について、図4〜図10に基づいて説明する。
第1に、収納保持体34の支持板48に、減酸素装置100を取り付ける。
第2に、図4及び図5に示すように、収納保持体34を、9個の吊り下げ具96を介して仕切り体26にネジ止めする。給水パイプ148と排水パイプ156をそれぞれ所定の位置に接続する。これにより、図4及び図5に示すように、野菜室16の左上部に、収納保持体34が吊り下げられる。
第3に、図6に示すように、減酸素室30を、野菜室16の前方から収納保持体34にスライドさせて挿入する。この場合に、減酸素室30の左右両側面66,68に設けられている可動レール76を、固定レール56の上レール片58と下レール片60の間に差し込んでスライドさせる。可動レール76の後部は前部よりも高さが小さく形成され、かつ、固定レール56の上レール片58と下レール片60の前部の間隔が後部の間隔よりも大きく形成されているため、固定レール56に可動レール76を差込み易い。
第4に、図7及び図8に示すように、減酸素室30を、収納保持体34の支持板48の位置まで差し込む。すると、減酸素室30の突部74が、支持板48の開口部62に嵌め込まれ位置決めされると共に固定される。この位置決めとは、前後方向及び左右方向の両方である。また、収納保持体34に設けられている減酸素装置100のユニットケース102の前部が、減酸素室30の背面に設けられている挿入口50に挿入される。図7及び図8に示すように、右保持面44における上レール片58と下レール片60の間に3個のネジ孔98が設けられ、また、それに対応した突条の可動レール76の位置にも3個のネジ孔99が設けられている。そのため、ネジ97を用いて、ネジ孔98からネジ孔99にネジ97を螺合して、収納保持体34に減酸素室30をネジ止めする。これによって、減酸素室30が、収納保持体34に対し前後方向及び左右方向にも固定される。また、支持板48の下端から延びている支持片52の先端の支持爪54が、減酸素室30の下面70の後部に設けられている係合突部94に係合し、前後方向への移動が規制される。
第5に、図9に示すように、開口した減酸素室30の前面に、減酸素容器36を差し込む。この場合に、減酸素室30の左右両側面66,68の内面に設けられた第2固定レール90に減酸素容器36の両側面に設けられているローラ92を係合させて後方にスライドさせる。
第6に、図10に示すように、扉38を閉めるとガスケット39により、減酸素室30内部は密閉される。また、減酸素容器36を後方にスライドさせると、扉38の両側部から後方に突出した係合片86が、弾性保持片82の先端部にある固定部84を超えて係合し、扉38は、閉めた状態で完全に固定される。なお、この弾性保持片82は上下方向に弾性移動が可能であるため、ユーザが扉38を前方に引っ張ると、扉38は前方にスライドする。以上のようにして、減酸素室30を組み立てることができる。
(9)減酸素装置100の動作状態
次に、減酸素装置100の動作状態について、図11〜図14に基づいて説明する。
まず、減酸素容器36内部に野菜を収納し、減酸素容器36を後方にスライドさせて扉38を閉めると、減酸素室30が密閉状態となる。
次に、蒸発器で発生した除霜水を給水パイプ148を介して給水装置104に供給する。供給された除霜水は、図13に示すように、給水装置104内部の浄水区画144を通して浄水され、給水孔150を通って吸い上げ区画146における貯水部154に至る。
次に、貯水部154に溜まった水は、給水体128が吸い上げる。
次に、減酸素容器36に収納された野菜などの食品が呼吸を行なって二酸化炭素を排出する。すると、不図示のセンサがその二酸化炭素を検出し、集電体122,124に通電を開始する。
次に、図12に示すように、減酸素容器36の空気が、減酸素室30の挿入口50、ユニットケース102の開口部135、固定部材134の吸気口138を経て供給され、集電体122,124が通電されているので、流入した空気から減酸素が行われ、減酸素室30がCA貯蔵室となる。アノード層118とカソード層120では次の(1)式と(2)式のような反応が行なわれる。

アノード層・・・2HO→O+H+4e ・・・(1)

カソード層・・・O+H+4e→2HO ・・・(2)

この反応式を説明すると、給水体128から撥水層126を通過した水蒸気をアノード層118で電気分解して水素イオンを作り、その水素イオンが電解質膜116内を移動してカソード層120に到達し、減酸素室30内部の酸素と反応して水を生成し、酸素を消費する。これにより、減酸素容器36内部において減酸素が行われ、野菜などの食品をCA貯蔵できる。
次に、図12、図14に示すように、減酸素ユニット106のアノード層118で発生した酸素が、まず固定部材132の排気口136、ユニットケース102の排気口137を通過し拡散される。
(10)酸素濃度測定装置の動作状態
次に、減酸素ユニット106と制御部19を酸素濃度測定装置として動作させる状態について説明する。
上記したように制御部19は、電線160,162に対し電流を流して、減酸素を行なっている。この場合の反応式が上記(2)式である。上記(2)式における通電状態から、減酸素速度Qを下記の(3)式のように算出できる。

Q=(I/4F)×22400×{(273.15+T)/298.15}
・・・(3)

但し、Qは、減酸素速度(cc/分)であり、Iは電流(A)であり、Fはファラディー定数であり、T(℃)は現在の庫内温度を示している。
制御部19は、減酸素ユニット106によって減酸素を開始してからの経過時間(分)をQ(cc/分)に積算することにより、減酸素室30の酸素濃度を算出する。
(11)表示部17
次に、表示部17の役割について図16に基づいて説明する。
制御部19は、表示部17に、年月日、現在の時刻、減酸素室30の庫内温度、庫内湿度に加えて、酸素濃度、又は、CA保存時間(減酸素室30内部に食品を入れてから減酸素状態で保存している時間)を表示すると共に、減酸素ユニット106が減酸素を行なう動作前であるか、動作中であるか、又は、動作後であるかを表示する。
動作前においては、制御部19は、「動作前」の表示、減酸素室30の酸素濃度が外気と同じ状態を表示する。
動作中においては、制御部19は、図16に示すように、「動作中」の表示、減酸素室30内部の酸素濃度、CA保存時間を表示する。
動作後においては、制御部19は、「動作後」の表示、酸素濃度が予め設定した酸素濃度(例えば、10%未満)に到達したことを表示すると共に、CA保存時間も表示する。
(12)効果
上記実施形態によれば、減酸素装置100の動作状態を表示部17において表示するため、ユーザは直ちに現在の減酸素濃度の状態や、動作の有無を確認できる。そのため、この表示された内容に基づいて食品の出し入れを行なうことができる。
また、表示部17は、冷蔵室14の扉14bに設置されているため、ユーザの目線の高さに表示することができ、扉14a,14bの開閉動作が無くても庫内の状況を判断できる。
(13)変更例
上記実施形態では、減酸素室30内部の減酸素を行なう装置として、高分子電解質膜方法を適用したが、これに代えて、真空ポンプを用いて減酸素を行なってもよい。
上記実施形態では、扉14bに表示部17を設けたが、これに代えて、図17に示すように、減酸素室30の扉38の前面に、カラーメータ164を設けて減酸素濃度をカラーで表示する。例えば、図18に示すように、カラーメータが赤色、橙色、黄色、緑色、青色、紫色に変化し、赤色から紫色に変化するほど酸素濃度が低くなるように表示する。なお、酸素濃度が低くなれば食品に対する保存効果も大きくなる。
また、減酸素室30の扉38にカラーメータ164に代えて、図19に示すように、酸素濃度を直接表示するインジケータ166を取り付けてもよい。
また、表示部17に代えて操作盤15にランプを設け、動作前は赤色、動作中は黄色、動作後は青色の点灯を行なう。これによっても、ユーザは減酸素室30内部の状態を簡単に把握できる。
また、ユーザが減酸素室30内部に食品を収納した後、減酸素ユニットの動作状態が、動作前から動作中に変化しない場合には、制御部19は表示部17に減酸素装置100が異常であることを報知させてもよい。この場合には、ユーザは食品を減酸素室30に収納したときの扉38の閉まり具合が不完全だったり、又は、減酸素装置100が故障している場合などをユーザに知らせることができる。
また、制御部19内部に時計手段を設け、予め設定された夜の時間(例えば、午後11時〜午前5時)においては、表示部17を表示させないようにしてもよい。これは、この夜間においてはユーザは冷蔵庫10を使用する可能性は少なく、節電を行なうためである。
また、制御部19に時計手段を設け、予め設定された昼間の時間帯は夜の時間帯よりも減酸素ユニット106の動作状態を増大させてもよい。すなわち、減酸素ユニット106に対する電流の通電量を増大させる。これによって、より早く減酸素を行なうことができる。この場合には、減酸素を増大させることを表示するために、表示部17に減酸素動作が強である旨を表示してもよい。
また、減酸素装置100の減酸素状態を表示する方法としては、冷蔵庫10に表示部を設けるだけでなく、冷蔵庫10に通信機能を持たせスマートフォンやタブレットなどの携帯端末にその状態を送信してもよい。ユーザは、この携帯端末を見るだけで冷蔵庫10の減酸素装置100の状態を確認できると共に、携帯端末に集めたデータを記憶させることもできる。
また、上記実施形態では、減酸素ユニット106を酸素濃度測定装置として用いたが、これに代えて、減酸素室30内部に酸素測定センサを別途設けてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・冷蔵庫、12・・・キャビネット、16・・・野菜室、19・・・制御部、26・・・仕切り体、30・・・減酸素室、34・・・収納保持体、36・・・減酸素容器、100・・・減酸素装置

Claims (6)

  1. キャビネット内部に設けられた減酸素室と、
    前記減酸素室内部の酸素を減らす減酸素装置と、
    を有し、
    前記減酸素装置の動作によって酸素濃度が低いほど前記減酸素室内部の食品に対する保存効果が大きいことを特定可能な情報で表示し、
    前記表示は、端末で行う、
    冷蔵庫。
  2. 前記表示は、前記保存効果を段階的に表示する、
    請求項に記載の冷蔵庫。
  3. 前記表示は、前記酸素濃度を段階的に表示する、
    請求項に記載の冷蔵庫。
  4. 前記表示は、前記減酸素装置が酸素を減らしている動作中である旨、又は、酸素を減らした動作完了後である旨を表示する、
    請求項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記表示は、前記減酸素装置が酸素を減らす動作前である旨を表示する、
    請求項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記表示は、前記減酸素装置が酸素を減らす動作前である旨の前記表示が所定時間継続すると、前記減酸素装置が異常である旨を報知する、
    請求項に記載の冷蔵庫。
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