JP6192971B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関するものである。
冷蔵温度に冷却される冷蔵空間に貯蔵される食品などの貯蔵品の劣化要因として、空気中に存在する酸素による酸化がある。そこで、食品を貯蔵する空間の酸素を低減させることで、貯蔵品の酸化を抑えて貯蔵品の鮮度を維持することができる冷蔵庫が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
酸素を低減させる方法として、空間内の空気を窒素や二酸化炭素などのガスと置換するガス置換法や、空間内を減圧する真空法や、空間内の酸素を酸素吸着剤によって吸着する酸素吸着法など種々の方法が知られているが、貯蔵室内の圧力変化が少ないため貯蔵室を簡素化しやすく、かつ、吸着剤のような経年劣化が生じにくいことから、高分子電解質膜法が注目されている。
特開2004−218924号公報 特開平9−287869号公報
高分子電解質膜法では、アノード層で発生させた水素イオンをカソード層において貯蔵室内の酸素と反応させることで冷蔵空間に設けられた収納室内の酸素を減少させるが、アノード層で水を電気分解して水素イオンを発生させるため、使用者が定期的に給水しなければならず煩雑であるとともに、給水を怠ると収納室内の酸素を低減させることができない。使用者が給水することなく安定して収納室内の酸素を低減させるため、冷蔵空間を冷却する蒸発器の除霜水を供給することが考えられるが、収納室と蒸発器との位置関係によって除霜水の供給が困難となることがあり、庫内のレイアウトが制約される。
そこで、本発明の実施形態は、使用者が給水することなく、内部の酸素を低減させることができる収納室を冷蔵空間に簡単に形成することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本実施形態は、冷蔵空間と、前記冷蔵空間を上下に仕切る仕切板と、前記仕切板に載置される収納室と、前記冷蔵空間を冷却する蒸発器と、前記蒸発器の下方に設けられ除霜水を受ける蒸発器樋と、前記蒸発器樋より上方に設けられ前記収納室内の酸素を減少させる減酸素装置と、前記蒸発器樋に溜まった除霜水を前記減酸素装置へ給水する給水ポンプとを備え、前記給水装置は、前記給水ポンプから給水された除霜水を受ける給水樋と、前記給水樋で受けた除霜水を溜める貯水部とを備え、前記給水樋が前記貯水部の上面の一部を覆うように前記貯水部に重ねて設けられていることを特徴とする冷蔵庫である。
一実施形態に係る冷蔵庫の断面図である。 冷蔵室の要部を示す正面図である。 図2のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 図3のC−C線断面図である。 図3のD−D線断面図である。 減酸素装置の断面図である。 減酸素ユニットの分解斜視図である。 収納室に取り付けられた減酸素ユニットの背面図である。 背面から見た給水装置の縦断面図である。 収納室及び蒸発器カバーを取り外した状態の冷蔵空間の正面図である。
以下、本発明の1実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る冷蔵庫10は、図1に示すように、外郭を形成する外箱と貯蔵空間を形成する内箱との間に断熱材を配設した前面に開口するキャビネット12を備える。このキャビネット12内部は、断熱仕切壁14によって上方の冷蔵空間20と下方の冷凍空間40とに区画されている。
冷蔵空間20は、冷蔵温度(例えば、2〜3℃)に冷却される空間であって、内部がさらに仕切板21によって上下に区画され、仕切板21の上方に複数段の載置棚23を設けた冷蔵室22が設けられ、仕切板21の下方に引き出し式の収納容器25を配置する野菜室24が設けられている。
冷蔵室22は、仕切板21と最下段の載置棚23とで上下に仕切られた空間が、2つの縦仕切壁26、27によって冷蔵庫幅方向に3つの空間に区画されている(図2参照)。
具体的には、縦仕切壁26が冷蔵室22の一方側壁(左側壁)に寄せて配設され、縦仕切壁27が冷蔵庫幅方向中央部付近に配設されている。冷蔵室22の一方側壁と縦仕切壁26に挟まれた空間には、製氷用水を貯水する給水タンク28が配設されている。
縦仕切壁26と縦仕切壁27に挟まれた空間には、引き出し式の収納容器29が上下2段に重ねて配設され、縦仕切壁26と縦仕切壁27の対向面に設けられたレール(不図示)によって収納容器29の側面を摺動可能に支持している。
縦仕切壁27と冷蔵室22の他側壁(右側壁)に挟まれた空間には、収納室60及び減酸素装置70が設けられている。
野菜室24の下方に配置した冷凍空間40は、冷凍温度(例えば、−18℃以下)に冷却される空間であって、比較的小容積の自動製氷機を備えた製氷室42と小型冷凍室とが左右に併設され、その下方に冷凍室46が設けられている。
冷蔵室22の開口部は、キャビネット12の一側部の上下に設けられたヒンジにより回動自在に枢支された冷蔵室扉22aにより閉塞されている。
野菜室24、製氷室42、小型冷凍室および冷凍室46の開口部は、引き出し式扉24a,42a,46aにより閉塞されている。各引き出し式扉24a,42a,46aの裏面側に固着した左右一対の支持枠には、収納容器25,43,47が保持されており、開扉動作とともに庫外に引き出されるように構成されている。
キャビネット12の背面底部には、機械室50が設けられ、冷凍サイクルを構成する圧縮機51などが載置されている。この機械室50の背面上部には、冷蔵庫10の動作を制御する不図示の制御基板が設けられている。
冷蔵空間20の背面には、蒸発器カバー16とキャビネット12の背面との間に蒸発器室18が区画形成されており、蒸発器室18の内に冷蔵用蒸発器52と蒸発器樋30と冷蔵用ファン53が配設されている。
詳細には、蒸発器カバー16は、冷蔵室22下部から野菜室24にわたって設けられ、冷蔵室22と野菜室24との境界部分に、仕切板21の後端部が載置される段部16aを備える。蒸発器室18のうち段部16aより上方の空間(つまり、冷蔵室22の下部背面)には冷蔵用蒸発器52が配設され、蒸発器カバー16と冷蔵用蒸発器52との間に断熱材16bが配設されている。
蒸発器室18のうち段部16aより下方の空間(つまり、野菜室24の背面)には、除霜運転時に冷蔵用蒸発器52から生じる結露水(除霜水)を受ける蒸発器樋30が冷蔵用蒸発器52の下方に設けられ、蒸発器樋30の更に下方に冷蔵空間20内の空気を循環させる冷蔵用ファン53が設けられている。
蒸発器樋30は、図4及び図11に示すように、側壁30aから底面30bに向かって低くなるように傾斜する傾斜面30cによって側壁と底面30bとが接続されている。
蒸発器樋30の底面30bには、排水口31及び吸込口32が底面30bを貫通して設けられ、排水口31の周囲を取り囲むように環状のリブ33が底面30bから上方へ突出している。つまり、環状のリブ33は、排水口31と吸込口32との間を仕切っており、吸込口32が環状のリブ33の外側に配置されている。
排水口31には、排水ホース34が接続されており、蒸発器樋30で受けた除霜水が排水ホース34を介して機械室50内に設けられた蒸発皿56へ供給される。
図5及び図11に示すように、蒸発器樋30の下方には、給水ポンプ36が配設されており、蒸発器樋30の底面に設けられた吸込口32が吸込ホース35を介して給水ポンプ36の吸込側に接続されている。この給水ポンプ36は、吐出側が給水ホース37を介して減酸素装置70が有する給水装置100に接続され、蒸発器樋30で受けた冷蔵用蒸発器52の除霜水を、吸込口32から吸込ホース35を介して吸い込み、給水ホース37を介して給水装置100へ給水する。
蒸発器室18に設けられた冷蔵用蒸発器52は、蒸発器室18内の空気と熱交換してこれを冷却し、冷蔵用ファン53の回転駆動によって冷蔵用蒸発器52で生成された冷気を吹出口より冷蔵室22及び野菜室24に導入することで、冷蔵空間20を所定温度に冷却する。冷蔵空間20を冷却し終えた冷気は、吸込口から再び蒸発器室18に戻され冷蔵用蒸発器52と熱交換して冷却される。
冷凍空間40の背面には、蒸発器カバー17とキャビネット12の背面との間に蒸発器室19が区画形成されており、蒸発器室19の内に冷凍用蒸発器54と冷凍用ファン55が配設されている。冷凍用蒸発器54は蒸発器室19内の空気と熱交換して冷却し、冷凍用ファン55の回転駆動によって冷凍用蒸発器54で生成された冷気を吹出口より製氷室42、小型冷凍室、および冷凍室46に導入することで、冷凍空間40を所定温度に冷却する。冷凍空間40を冷却し終えた冷気は、吸込口から再び蒸発器室19に戻され冷凍用蒸発器54と熱交換して冷却される。
冷蔵用蒸発器52及び冷凍用蒸発器54は、機械室50に設けられた圧縮機51や凝縮器(不図示)や切替弁(不図示)とともに冷凍サイクルを構成し、圧縮機51から吐出された冷媒によって冷却される。
このような構成の冷蔵庫10において、縦仕切壁27と冷蔵室22の右側壁に挟まれた空間に設けられた収納室60は、図3〜図5に示すように、仕切板21の上面に固定される減酸素容器62と、減酸素容器62内に収納される引出容器64とを備える。減酸素容器62は、前面が開口する直方体状の箱体からなり、前面の開口部が引出容器64の前板を兼ねた扉66によって閉塞されている。
引出容器64は、左右両側面の後部に設けられたローラ65が、減酸素容器62の内側に設けられたレール67を摺動することで、減酸素容器62に対して前後方向に引出し可能となっている。
減酸素容器62の背面には、収納室60内の酸素を減少させる減酸素装置70が設けられている。減酸素装置70は、野菜室24の背面に配置された蒸発器樋30より上方に配置され、高分子電解質膜法を利用して収納室60内の酸素を低減するものであり、図6及び図7に示すように、減酸素ユニット72と、減酸素ユニット72の下方に配置された給水装置100とを備える。
減酸素ユニット72は、箱型のユニットケース76の内部に収納され、ユニットケース76の内側に設けられた断熱材78で外側を覆われている。ユニットケース76は、減酸素容器62の背面に設けられた開口部80を覆うように減酸素容器62の背面に固定され、開口部80を介して収納室60内部とユニットケース76内部とが連通している。また、ユニットケース76及び断熱材78の背面には、酸素を拡散させる排気口82が開口している。
減酸素ユニット72は、高分子電解質膜(以下、単に「電解質膜」という)83と、電解質膜83の後部に設けられたアノード層84と、電解質膜83の前部に設けられたカソード層85とを備える。なお、図7及び図8において、実際の各部材の厚みは薄いものであるが、説明を判り易くするために、図面ではその厚みを拡大して記載している。
電解質膜83は、例えば、ナフィオンで形成されている。「ナフィオン」は、スルホン化されたテトラフルオロエチレンをもとにしたフッ素樹脂の共重合体で、イオン電導性を持つポリマーであり、内部を陽イオンだけが移動して、陰イオンや電子はナフィオン内を移動しない。
アノード層84及びカソード層85は白金を含む触媒が担持されたカーボン触媒とカーボンペーパを積層してなり、アノード層84及びカソード層85の間に電解質膜83が挟持された状態でホットプレスなどにより一体に接合されている。
電解質膜83を挟持するアノード層84及びカソード層85の外側には、一対の集電体86,87が配設され、一対の集電体86,87の更に外側に撥水層88,89が配設され、アノード層84側の撥水層88の外側に給水体90が配設され、これらが一対の固定部材91、92によって挟持されユニット化されている。
一対の集電体86,87は、表面に白金メッキを行なったメッシュ状のチタン膜からなり、外部の電源装置に接続されており、集電体86がアノード層84にプラス通電を行い、集電体87がカソード層85にマイナス通電を行い、アノード層84とカソード層85との間に電圧を印加する。また、両集電体86,87の接触による短絡を防止するため、両集電体86,87間には絶縁体93が設けられている。この絶縁体93は、電解質膜83を挟持するアノード層84及びカソード層85の周囲を取り囲む額縁状に設けられている。
撥水層88,89は、PTE(ポリエステル)フィルムやPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)フィルムや撥水性樹脂を用いた布帛、あるいは撥水処理が施されたカーボンペーパなどの水を透過せずに水蒸気を透過させる膜体からなり、撥水層88,89の周縁部にガスケット94,95が設けられている。アノード層84側の撥水層88は、給水体90から液体の水がアノード層84へ進入するのを防止しつつ、水蒸気を給水体90からアノード層84側へ供給とする。カソード層85側の撥水層89は、カソード層85で発生した水が減酸素容器62内部へ流出するのを防止する。
アノード層84側の撥水層89の後方に配設された給水体90は、例えば、合成樹脂繊維より形成されたシート状の不織布からなり、好ましくは、減酸素装置70の稼働時の温度以上のガラス転移温度を持った合成樹脂繊維(例えば、ポリプロピレン)が用いられる。図7及び図9に示すように、シート状の給水体90の下部は、ユニットケース76から下方に垂れ下がり、減酸素ユニット72の下方に配置された給水装置100に挿入されている。給水体90のユニットケース76から垂れ下がる部分は、先端部を残して給水体カバー98で覆われている。
一対の固定部材91,92は、上記のように積層された電解質膜83、アノード層84、カソード層85、集電体86,87、絶縁体93、撥水層88,89、給水体90を挟持して固定する。アノード層84側に配設された固定部材91は、直方体形状を成し、図7に示すように、ユニットケース76及び断熱材78の排気口82に対応した位置に前後方向に貫通する排気口96が設けられている。
カソード層85側に配設された固定部材92は、直方体形状を成し、減酸素容器62の背面に設けられた開口部80に対応する位置に前後方向に貫通する吸気口97が設けられている。この吸気口97は、上下方向に細長く延びる複数のスリットから構成されている。
減酸素ユニット72を構成する各部材の寸法の一例を挙げると、固定部材91と固定部材92の前後方向の厚さは例えば10mmであり、給水体90の厚みは例えば0.2mm、撥水層88と撥水層89の厚みは例えば0.2mm、ガスケット94とガスケット95の厚みはそれぞれ例えば0.2mm、アノード層84の厚みは例えば0.25mm、電解質膜83の厚みが例えば0.2mm、カソード層85の厚みが例えば0.25mm、絶縁体93の厚みが例えば0.7mm、集電体86と集電体87の厚みはそれぞれ例えば0.5mmである。
給水装置100は、図4〜図7及び図10に示すように、冷蔵庫幅方向に沿って細長く延びる横長の直方体状をなしており、冷蔵室22の底面を構成する仕切板21の上面に載置されている。
この給水装置100は、上面に開口する横長の直方体状の本体102と、本体102の上面の一部を覆うように重ねられた給水樋104と、給水樋104の上面開口を閉塞する給水蓋106とを備える。本実施形態では、本体102が冷蔵室22の底面を構成する仕切板21の上面に一体に形成され、給水樋104及び給水蓋106が、それぞれ本体102及び給水樋104に対して爪嵌合などの係止手段により固定されている。
給水蓋106は、長手方向(つまり、冷蔵庫幅方向)Lの一端部、例えば、図10の右端部に、給水ポンプ36の吐出側に接続された給水ホース37を接続する取水口107が設けられ、蒸発器樋30で受けた冷蔵用蒸発器52の除霜水が取水口107から給水装置100内部へ取り込まれる。
給水樋104の底面104aは、長手方向Lの一端から他端へ向けて低くなるように傾斜しており、給水樋104の底面104aと給水蓋106との間に第1流路108が形成され、本体102と給水樋104の底面104aとの間に第2流路110が形成されている。
第1流路108は、その内部にイオン交換樹脂よりなる浄水部114が設けられ、長手方向Lの他端側において給水樋104の底面104aを上下に貫通する給水孔112を介して第2流路と連通している。
第2流路110を構成する本体102は、給水孔112の下方に第1流路108から流れ込んだ水を溜める貯水部116が設けられている。貯水部116は、長手方向Lの中央部が下方に凹んだ凹部116aが形成されている。
本体102の長手方向Lの一端側には、給水装置100内の水を外部へ排出する排水路118が設けられている。この排水路118は、本体102の底面及び仕切板21を貫通し、下端部が野菜室24の天井面を構成する仕切板21の下面から突出している。
排水路118の下方には、蒸発器カバー16にネジなどで固定された送水樋120が設けられており、排水路118から排出された水を受けて蒸発器樋30へ送水する。
貯水部116と排水路118との間には、本体102の底面から上方に突出する堰部122が設けられており、第1流路108から貯水部116に流れ込んだ水を堰き止め、堰部122を乗り越えて貯水部116から溢れ出た水が排水路118から給水装置100の外部へ排出され、送水樋120及び蒸発器樋30を介して冷蔵庫10の機械室50に設けられた蒸発皿56へ送られる。
本体102の幅寸法(つまり、冷蔵庫前後方向に沿った長さ)が、給水樋104の幅寸法より大きく設けられ、これにより、本体102の上面に給水樋104を重ね合わせると長手方向Lに沿って細長く延びる導入口103が上方に開口する。
導入口103には、給水装置100の上方に位置するユニットケース76から垂れ下がる給水体90とこれを覆う給水体カバー98とが挿入されている。
導入口103から挿入された給水体カバー98は、本体102に設けられた貯水部116に嵌るように係合して配置され、給水体カバー98から突出する給水体90の下端が、貯水部116の凹部116aまで延びて貯水部116に溜まった水に浸されている。これにより、給水体90は、毛細管現象によって貯水部116の水を吸い上げて減酸素ユニット72に水を供給する。
以上の構成を備えた冷蔵庫10では、冷蔵用蒸発器52で発生した除霜水が、蒸発器樋19の底面に設けられた吸込口32から吸込ホース35を介して給水ポンプ36に吸い込まれ、給水ホース37を介して取水口107から給水装置100の給水樋104に給水される。
取水口107から給水装置100の給水樋104に取り込まれた除霜水は、第1流路108を長手方向Lの一端から他端へ向けて流れる。その際、第1流路108内に設けられた浄水部114を通過して除霜水に含まれる金属イオンが除去される。浄水部114を通過した除霜水は、給水樋104の底面104aに設けられた給水孔112から第2流路110に流れ込み貯水部116に溜まる。貯水部116に溜まった水は、本体102と給水樋104とで形成された導入口103から挿入された給水体90により上方に吸い上げられ減酸素ユニット72に供給される。
そして、減酸素ユニット72に供給された水は、撥水層88の外側で気化して水蒸気となり、撥水層88を通過してアノード層84に供給される。この状態で、アノード層84に供給された水蒸気が水素イオンに分解され、電解質膜83を通ってカソード層85へ移動する。カソード層85では、電解質膜83から移動した水素イオンが収納室60内の酸素と反応して水を生成することで、収納室60内の酸素を減少させる。
以上のような本実施形態の冷蔵庫10では、蒸発器樋30に溜まった除霜水を吸い込んで減酸素装置70の給水装置100へ供給する給水ポンプ36を備えるため、蒸発器樋30が減酸素装置70の給水装置100より下方に配置されていても除霜水を給水装置100に供給することができ、収納室60の配置が制約されにくい。
本実施形態では、貯水部116、排水路118及び堰部122を備えた本体102が、仕切板21の上面に一体に形成され、除霜水を受ける給水樋104を本体102の上面に重ね合わせることで給水装置100を形成することができ、内部に浄水部114や貯水部116を備えた給水装置100を容易に製造することができる。
しかも、給水装置100は、第1流路108内に設けられた浄水部114によって、蒸発器から除霜水に溶解した金属イオンなどを除去することができるため、減酸素ユニット72の劣化を抑えることができる。
また、本実施形態の冷蔵庫10では、排水路118から排出された水を受けて蒸発器樋30へ送水する送水樋120が蒸発器カバー16に固定されているため、給水装置100の貯水部116から溢れ出た水を排出する経路を容易に設けることができる。
また、本実施形態では、蒸発器樋30に溜まった除霜水を給水装置100へ供給する給水ポンプ36が蒸発器樋30の下方に配設されているため、蒸発器室18内に給水ポンプ36を設けても蒸発器室18を流れる空気の障害となりにくく、冷却効率の低下を抑えることができる。
また、本実施形態では、給水装置100の貯水部116の水を減酸素ユニット72に供給する給水体90が給水体カバー98で覆われているため、冷蔵室22内を循環する冷気による給水体90の乾燥を防ぐことができる。
しかも、給水体カバー98は、給水装置100の貯水部116に嵌るように係合し、貯水部116に配置されているため、減酸素装置70が取り付けられた減酸素容器62を給水装置100が設けられた仕切板21に載置する際に、シート状の給水体90を仕切板21に設けられた給水装置100の導入口103に確実に挿入することができ、収納室60の後方に配置された給水装置100を容易に組み立てることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…冷蔵庫、12…キャビネット、16…蒸発器カバー
16a…段部、16b…断熱材、18…蒸発器室
20…冷蔵空間、21…仕切板、22…冷蔵室
23…載置棚、24…野菜室、30…蒸発器樋
30a…側壁、30b…底面、30c…傾斜面
31…排水口、32…吸込口、34…排水ホース
35…吸込ホース、36…給水ポンプ、37…給水ホース
40…冷凍空間、50…機械室、52…冷蔵用蒸発器
53…冷蔵用ファン、56…蒸発皿、60…収納室
62…減酸素容器、64…引出容器、70…減酸素装置
72…減酸素ユニット、76…ユニットケース、78…断熱材
98…給水体カバー、100…給水装置、102…本体
103…導入口、104…給水樋、106…給水蓋
107…取水口、112…給水孔、114…浄水部
116…貯水部、116a…凹部、118…排水路
120…送水樋、122…堰部

Claims (9)

  1. 冷蔵空間と、
    前記冷蔵空間を上下に仕切る仕切板と、
    前記仕切板に載置された収納室と、
    前記冷蔵空間を冷却する蒸発器と、
    前記蒸発器の下方に設けられ除霜水を受ける蒸発器樋と、
    前記蒸発器樋より上方に設けられ前記収納室内の酸素を減少させる減酸素装置と、
    前記蒸発器樋に溜まった除霜水を前記減酸素装置へ給水する給水ポンプとを備え
    前記減酸素装置は、高分子電解質膜を一対の電極で挟んだ複合膜電極を有する減酸素ユニットと、前記減酸素ユニットに水を供給する給水装置とを備え、
    前記給水装置は、前記給水ポンプから給水された除霜水を受ける給水樋と、前記給水樋で受けた除霜水を溜める貯水部とを備え、前記給水樋が前記貯水部の上面の一部を覆うように前記貯水部に重ねて設けられていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記給水装置は、前記給水樋の上面を覆う給水蓋と、前記給水蓋と前記給水ポンプとを接続する給水ホースとを備え、前記給水ポンプから前記給水ホースを介して前記給水樋に除霜水が給水されることを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  3. 前記仕切板は、前記貯水部と、前記仕切板を貫通し前記貯水部の水を排出する排水路とを備え、
    前記給水樋は、前記貯水部の上方に設けられ、前記給水ポンプから給水された除霜水を浄水する浄水手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記排水路から排水された水を受けて前記蒸発器樋へ送水する送水樋を備えることを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記送水樋は、前記蒸発器の前面を覆う蒸発器カバーに固定されていることを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記蒸発器樋は、前記蒸発器樋の底面を貫通し除霜水を排出する排水口と、前記排水口の周囲から上方に突出する環状のリブと、前記リブの外側において前記蒸発器樋の底面を貫通する吸込口と、前記吸込口と前記給水ポンプとを接続する吸込ホースとを備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記給水ポンプが前記蒸発器樋の下方に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記給水装置は、前記貯水部の水を吸い上げて前記減酸素ユニットに供給する給水体と、前記給水体を覆う給水体カバーとを備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記給水体カバーは、前記貯水部に係合して配置されていることを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
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