JP6656001B2 - 泡付け装置及び泡付け方法 - Google Patents

泡付け装置及び泡付け方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6656001B2
JP6656001B2 JP2016016542A JP2016016542A JP6656001B2 JP 6656001 B2 JP6656001 B2 JP 6656001B2 JP 2016016542 A JP2016016542 A JP 2016016542A JP 2016016542 A JP2016016542 A JP 2016016542A JP 6656001 B2 JP6656001 B2 JP 6656001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
foaming
diaphragm
beverage
sparkling beverage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016016542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017132538A (ja
Inventor
哲也 門奈
哲也 門奈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sapporo Breweries Ltd
Original Assignee
Sapporo Breweries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sapporo Breweries Ltd filed Critical Sapporo Breweries Ltd
Priority to JP2016016542A priority Critical patent/JP6656001B2/ja
Publication of JP2017132538A publication Critical patent/JP2017132538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6656001B2 publication Critical patent/JP6656001B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)

Description

本発明は、微細な泡の層を形成させることが可能な泡付け装置及び泡付け方法に関する。
一般に、ビールをジョッキ、グラス等の飲用容器に注いで飲む場合、微細な泡の層をビールの上層部に形成させることが、視覚的だけでなく味覚的にも好ましいとされている。
このため、飲食店等で使用されているビールを注出する業務用のビールサーバーは、ビール樽内のビールを高い圧力で加圧して押出し、専用の泡付け機構を利用することにより、微細な泡の層を形成させている。
そして、缶ビールや瓶ビールを用いても、飲食店等で提供されるビールのような微細な泡の層を形成させることができるとともに、各家庭内でも使用することができるような簡易な構成のビールサーバーや泡付け装置が研究開発されている。
例えば、ビールに浸漬させた噴気ノズルからガスを吹き込み、ビールを発泡させることによって、泡の層を形成する泡付け装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2012−126425号公報
特許文献1に記載されている装置の泡の層を形成させる機構は、ビールにガスを噴射する噴気ノズルという単純な機構であるため、装置全体として簡易な構成とすることが可能である。
しかしながら、特許文献1に記載されている装置で泡の層を形成させても、業務用のビールサーバーで提供されるビールのような微細な泡の層を形成させることはできなかった。
そこで、本発明は、上記実状に鑑み、微細な泡の層を形成させることができる簡易な構成の泡付け装置及び泡付け方法を提供することを課題とする。
前記課題は、以下の手段により解決することができる。
(1)発泡性飲料が収容されるとともに、泡付け孔が形成された容器と、発泡性飲料を前記容器内に封じるダイヤフラムと、前記ダイヤフラムを介して前記容器内の発泡性飲料とは逆側に圧縮気体を収容する押圧容器と、前記押圧容器内の圧縮気体によって前記ダイヤフラムを前記容器内の発泡性飲料側に押圧する押圧手段と、を備え、前記容器と前記押圧容器とは、取り外し可能な状態で連結しており、前記ダイヤフラムは、前記容器と前記押圧容器とで挟持されている泡付け装置。
(2)前記ダイヤフラムの周縁には、環状凸部が設けられており、前記環状凸部が、前記押圧容器の開口端に設けられた環状凹部に嵌め込むように取り付けられる前記1に記載の泡付け装置。
(3)前記泡付け孔から注出された泡を飲用容器内の発泡性飲料の上に誘導する誘導管を備え、前記誘導管の先端部は、前記飲用容器内の発泡性飲料の液面に沿うように曲がって形成されている前記1または前記2に記載の泡付け装置。
(4)飲用容器内の発泡性飲料に泡を付ける泡付け方法であって、泡付け孔が形成された容器に収容されている発泡性飲料を、ダイヤフラムを介して押圧し、押圧された発泡性飲料を前記泡付け孔によって泡として前記飲用容器内の発泡性飲料に供給する泡付け方法であり、前記ダイヤフラムを介して発泡性飲料を押圧する際に、前記ダイヤフラムと前記容器とで構成される収容空間が発泡性飲料で満たされた状態となっている泡付け方法。
本発明に係る泡付け装置及び泡付け方法によれば、ダイヤフラムを介して容器内の発泡性飲料を押圧し、容器の泡付け孔から泡を生成させることにより、微細な泡の層を形成させることができる。また、本発明に係る泡付け装置は、容器とダイヤフラムと押圧手段とを少なくとも備える構成であればよく、装置を簡易な構成とすることができる。
本発明の第1実施形態に係る泡付け装置を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係る泡付け装置を示す概略図である。
以下、本発明に係る泡付け装置及び泡付け方法を実施するための形態(実施形態)について説明する。
[発泡性飲料]
まず、本実施形態に係る泡付け装置及び泡付け方法に使用する発泡性飲料、及び、泡付け装置によって得られる発泡性飲料の状態を、図1を参照して説明する。
発泡性飲料3は、泡の層3b、3cの形成が望まれる飲料であれば特に限定されず、例えば、ビール、発泡酒等である。
泡付け装置1によって、発泡性飲料3に泡の層3b、3cを形成させる場合、まず、発泡性飲料3を発泡させないように静かに飲用容器6に注ぐ。そして、この発泡性飲料3の上に、泡付け装置1で生成させた微細な泡3aを供給すればよい。そうすると、飲用容器6内の発泡性飲料3の上に、微細な泡の層3bが形成されるだけでなく、この微細な泡の層3bの下に極めて微細な泡、いわゆるフロスティミストの層3cが形成される。
なお、「フロスティミストの層」とは、微細な泡の層3bと発泡性飲料3の境界に発生するもう一つの泡の層3cのことであり、この層3cが存在すると、最初に形成されたサイズの大きく軽い泡が時間経過によって上昇し、サイズの小さく重い泡が上昇せず最初に形成された泡の位置付近に残っている状態となる。
フロスティミストの層3cが形成されていない場合、時間経過と共に消泡していくだけである。しかし、フロスティミストの層3cが形成されていると、発泡性飲料3を飲用する際の飲用容器6の動きによって、フロスティミストの微細な泡が核となり、その動きの衝撃で発泡性飲料3が発泡し、泡層が増加していく現象が起こり、泡が飲用の最後まで残る。
なお、事前に飲用容器6に注いでおくための発泡性飲料3と、泡付け装置1によって泡を生成するために使用する発泡性飲料3は、当然、同一の缶や瓶に収容されている発泡性飲料を用いてもよいし、全く異なる発泡性飲料を用いてもよい。
次に、本実施形態に係る泡付け装置及び泡付け方法について、第1、2実施形態を示して説明する。なお、以下の説明において参照する図面は、本実施形態の構成を概略的に示したものであり、各部材のスケールや間隔、位置関係等を誇張したり、部材の一部の図示を省略したりしているものがある。
[第1実施形態:泡付け装置の構成]
第1実施形態に係る泡付け装置の構成について、図1を参照して説明する。
泡付け装置1は、ジョッキ、グラス等の飲用容器6に注がれた発泡性飲料3の上に微細な泡3aを供給して泡の層3b、3cを形成させる装置である。そして、泡付け装置1は、発泡性飲料3を収容する容器2と、発泡性飲料3を容器2内に封じるダイヤフラム4と、ダイヤフラム4を容器2内の発泡性飲料3側に押圧する押圧手段5と、を備える。
<容器>
容器2は、発泡性飲料3を一時的に収容する器である。そして、容器2は、全体として底面を有する円筒状を呈し、底面の中央には泡付け孔2aが形成されている。そして、容器2の内面全体とダイヤフラム4の下面とで、発泡性飲料3を収容する収容空間2bを構成する。
なお、収容空間2bの体積は、数cm程度の泡の層3c、3dを形成させるために必要となる発泡性飲料3の体積よりも大きければよい。
容器2の泡付け孔2aは、発泡性飲料3を通過させることによって、微細な泡3aの状態に変化させる貫通孔である。そして、泡付け孔2aの内径は、微細な泡3aを生成するために、好ましくは0.5〜2mm(より好ましくは0.8〜1mm)である。
なお、容器2の底面に泡付け孔2aを複数形成させてもよいが、生成させる泡3aをより確実に微細にするために、1つであるのが好ましい。
<ダイヤフラム>
ダイヤフラム4は、発泡性飲料3を容器2内に封じる部材である。そして、ダイヤフラム4は、全体として円盤状を呈するとともに、容器2の開口部を閉塞するダイヤフラム本体4aと、ダイヤフラム本体4aの外縁近傍の上面に突出する環状凸部4bと、を一体形成してなる。
なお、ダイヤフラム4は、容器2の内面に張り付くような状態まで変形して、元の形状に戻ることが可能な弾性部材、例えば、ゴム、合成樹脂等で構成される。
<押圧手段>
押圧手段5は、容器2に収容されている発泡性飲料3を、ダイヤフラム4を介して押圧する手段である。そして、押圧手段5は、圧縮気体を生成するコンプレッサ51と、コンプレッサ51で生成された圧縮気体を収容する押圧容器52と、コンプレッサ51と押圧容器52との間に設けられる開閉弁53と、コンプレッサ51内の圧縮気体の圧力を計測する圧力計54と、を備える。
コンプレッサ51は、圧縮気体を生成できるものであれば、特に限定されず、ピストン・シリンダ機構のコンプレッサ、自転車用空気入れのような手動式コンプレッサ、電動式コンプレッサといった公知の圧縮機を使用することができる。
押圧容器52は、圧縮気体を逃さずダイヤフラム4の上面に供給するための容器である。そして、押圧容器52は、全体として蓋面を有する円筒形状を呈し、蓋面の中央には、コンプレッサ51からの圧縮気体を導入する導入孔52aが形成されている。そして、押圧容器52の内面全体とダイヤフラム4の上面とで、圧縮気体を密閉する密閉空間52bを構成する。
開閉弁53は、コンプレッサ51で生成された圧縮気体の押圧容器52への導入を制御する弁である。そして、開閉弁53は、コンプレッサ51と押圧容器52との間に設けられる。
なお、開閉弁53は、圧縮気体の導入を制御できる構成のものであれば、特に限定されず、例えば、ボタンを押圧操作することで、弁体が開弁・閉弁に切り替わる操作部を備えた押釦式のバルブを使用することができる。
圧力計54は、コンプレッサ51で生成された圧縮気体の気体圧力を計測する計器である。なお、圧力計54は、気体圧力を検知する構成のものであれば、特に限定されず、公知の圧力計を使用することができる。
[第1実施形態:容器、ダイヤフラム、押圧手段の取り付け方法]
次に、第1実施形態に係る各部材の取り付け方法について、図1を参照して説明する。
押圧手段5にダイヤフラム4を取り付ける場合、押圧手段5の押圧容器52の下側開口端部付近に設けられている環状凹部52cに、ダイヤフラム4の環状凸部4bを嵌め込めばよい。一方、押圧手段5からダイヤフラム4を取り外す場合、ダイヤフラム4を下方に引っ張るだけで容易に取り外すことができる。よって、ダイヤフラム4の交換作業を非常に容易に実施することができる。
押圧手段5に容器2を取り付ける場合、押圧手段5の押圧容器52の下側開口端部52eの内周面に形成されている雌ねじ部52dに、容器2の上側開口端部2dの外周面に形成されている雄ねじ部2cを螺合させればよい。その際、容器2の上側開口端部2dと押圧容器52の下側開口端部52eとで、ダイヤフラム4の周縁を挟持することとなる。
[第1実施形態:泡付け装置による泡付け方法]
次に、第1実施形態に係る泡付け装置による泡付け方法について、図1を参照して説明する。
まず、泡付け装置1の押圧容器52から容器2を取り外す。そして、取り外した容器2の収容空間2bが一杯になるまで発泡性飲料3を注ぎ入れる。
その後、ダイヤフラム4が設置されている状態の押圧容器52に対して、容器2を取り付ける。この際、容器2内の発泡性飲料3とダイヤフラム4との間に空間を形成させないことが好ましい。言い換えると、収容空間2bが発泡性飲料3で満たされている状態となっているのが好ましい。これにより、容器2内の発泡性飲料3を押圧する際に、この発泡性飲料3に余計な空気が溶け込むのを抑制することができる。
その後、押圧手段5のコンプレッサ51によって圧縮気体を生成させる。そして、生成された圧縮気体の圧力が所定値(例えば、0.3MPa)以上に加圧されたことを圧力計54で確認し、開閉弁53を開弁する。そうすると、圧縮気体が押圧容器52の密閉空間52bに供給される。
密閉空間52b内は、圧縮気体が供給されることにより加圧される。そして、ダイヤフラム4は、下側(容器2内の発泡性飲料3側)に大きく湾曲変形して容器2内の発泡性飲料3を押圧する。この際、ダイヤフラム4は、図1の実線の状態から、2点鎖線の状態に変形している。押圧された発泡性飲料3は、泡付け孔2aを通過して容器2外に注出されるときに自己発泡し、微細な泡3aとなって下方に注出される。そして、この微細な泡3aが、容器2の下方に配置された飲用容器6内の発泡性飲料3の液面上に供給され、泡の層3b、3cを形成させる。
[第2実施形態:泡付け装置の構成]
第2実施形態に係る泡付け装置の構成について、図2を参照して説明する。
第2実施形態に係る泡付け装置1Aは、発泡性飲料3を収容する容器2Aと、発泡性飲料3を容器2A内に封じるダイヤフラム4と、ダイヤフラム4を容器2A内の発泡性飲料3側に押圧する押圧手段5Aと、泡3aを飲用容器6内の発泡性飲料3の上に誘導する誘導管7と、を備える。
そして、第2実施形態に係る泡付け装置1Aは、第1実施形態に係る泡付け装置1と比較すると、容器2Aの構成と、押圧手段5Aの構成と、が相違するとともに、誘導管7の有無の点でも相違する。
以下、第2実施形態に係る泡付け装置の構成を説明するにあたり、第1実施形態と共通する点については説明を省略し、相違する点を中心に説明する。
<容器>
容器2Aは、発泡性飲料3を一時的に収容する器である。そして、容器2Aは、全体として底面を有する円筒状を呈し、底面の中央には泡付け孔2Aaが形成され、側面には発泡性飲料供給部2Acが形成されている。そして、容器2Aの内面全体とダイヤフラム4の下面とで、発泡性飲料3を収容する収容空間2Abを構成する。
発泡性飲料供給部2Acは、発泡性飲料3を収容空間2Abに供給するための部材である。そして、発泡性飲料供給部2Acは、容器2Aの側面の供給口2Adから斜め上方向に向けて延びる円筒状を呈している。そして、発泡性飲料供給部2Acには、外部→収容空間2Abという発泡性飲料3の流れを可能とし、収容空間2Ab→外部という発泡性飲料3の流れを抑制する逆止弁が形成されている。
なお、図2の逆止弁は、球体を呈する弁体2Aeと、弁体2Aeが上方に移動した際に流体の流れを堰き止める弁座2Afと、弁体2Aeの収容空間2Abへの移動を規制する網状部材2Agとで構成されるが、この構成に限定されず、公知の逆止弁を使用することができる。
<押圧手段>
押圧手段5Aは、容器2Aに収容されている発泡性飲料3を、ダイヤフラム4を介して押圧する手段である。そして、押圧手段5Aは、容器2Aの上部に連結された中空円筒状を呈するシリンダ51Aと、シリンダ51A内の空気をダイヤフラム4側(容器2A内の発泡性飲料3側)に押圧することができるピストン52Aと、を備える。
なお、シリンダ51Aとピストン52Aとの構成は、ダイヤフラム4を押圧できる構成であれば特に限定されない。
<誘導管>
誘導管7は、泡付け孔2Aaから注出された泡を飲用容器6内の発泡性飲料3の上に誘導する部材である。そして、誘導管7は、泡付け孔2Aaに連結して設けられ、先端部7aが飲用容器6内の発泡性飲料の液面に沿うように曲がって形成される。詳細には、誘導管7は、泡付け孔2Aaから略下方向に延びる縦管部7bと、縦管部7bの下端から飲用容器6内の発泡性飲料3の液面に沿うように伸びる先端部7aと、縦管部7bと先端部7aとの間の曲部7cと、から構成される。よって、誘導管7の先端部7aを飲用容器6内に配置した場合、先端部7aの注出口は、飲用容器6の内壁6aに略対向することとなる。
なお、誘導管7の先端部7aが、「飲用容器6内の発泡性飲料3の液面に沿うように曲がって形成」されているとは、詳細には、先端部7aと飲用容器6内の発泡性飲料の液面とのなす角が、液面を基準として上下に45°以内であり、30°以内であるのが好ましく、15°以内であるのがより好ましい。
[第2実施形態:容器、ダイヤフラム、押圧手段の取り付け]
第2実施形態に係る各部材の取り付け方法については、第1実施形態と略同じであるため説明を省略する。
[第2実施形態:泡付け装置による泡付け方法]
次に、第1実施形態に係る泡付け装置による泡付け方法について、図1を参照して説明する。
以下、第2実施形態に係る泡付け装置による泡付け方法を説明するにあたり、第1実施形態と共通する点については説明を省略し、相違する点を中心に説明する。
まず、泡付け装置1Aの容器2Aの発泡性飲料供給部2Acに、収容空間2Abが一杯になるまで発泡性飲料3を注ぎ入れる。
なお、第1実施形態と異なり、容器2Aへの発泡性飲料3を供給する際、容器2Aを泡付け装置1から取り外す必要がない。
その後、押圧手段5Aのピストン52Aをダイヤフラム4側(容器2A内の発泡性飲料3側)に移動させる。そうすると、ダイヤフラム4は、シリンダ51A内の空気によって押圧され、下側(容器2A内の発泡性飲料3側)に大きく湾曲変形して容器2A内の発泡性飲料3を押圧する。この際、ダイヤフラム4は、図2の実線の状態から、2点鎖線の状態に変形している。押圧された発泡性飲料3は、泡付け孔2Aaを通過して容器2A外に注出されるときに自己発泡し、微細な泡3aとなって下方に注出される。この泡3aが誘導管7に誘導されて飲用容器6の内壁6aに衝突し、内壁6aに沿って発泡性飲料3の液面上に供給されて、泡の層3b、3cを形成させる。
[第1実施形態、第2実施形態:泡付け装置による効果]
第1、2実施形態に係る泡付け装置1、1Aは、ダイヤフラム4を介して容器2、2A内の発泡性飲料3を押圧し、容器2、2Aの泡付け孔2a、2Aaから泡を注出させることにより、微細な泡の層3bと、この微細な泡の層3bの下に極めて微細な泡、いわゆるフロスティミストの層3cを形成させることができる。
なお、第1、2実施形態に係る泡付け装置1、1Aによって得られる泡の層3b、3cは、図2のダイヤフラム4を設けない場合の泡付け装置によって得られる泡の層と比較して、泡の層3bのきめ細やかさは同程度であるが、フロスティミストの層3cを確実に形成させることができる。この点について、明確な原理までは解明できていないが、図2のダイヤフラム4を設けない場合、押圧処理時に発泡性飲料3とピストン52Aとの間の大量の空気が発泡性飲料3に溶け込んでしまうために、フロスティミストの層3cを形成させることができないのではないかと推測する。
また、図2のダイヤフラム4を設けない場合の泡付け装置は、容器2A内の発泡性飲料3をピストン52Aで押圧する際に、ピストン52Aが発泡性飲料3に接触することとなる。ここで、通常、ピストン52Aの外周には、シリンダ51A内を摺動させるために、Oリング等の摺動部材や、この摺動部材を設置するための溝が形成されている。よって、図2のダイヤフラム4を設けない場合の泡付け装置によると、ピストン52Aの摺動部材や溝に発泡性飲料3が付着して残存してしまうため、衛生面において好適とはいえない。
一方、第1、2実施形態に係る泡付け装置1、1Aは、ダイヤフラム4を介して容器2、2A内の発泡性飲料3を押圧する構成であるため、発泡性飲料3が付着して残存してしまうような液だまりとなる箇所がない。
よって、第1、2実施形態に係る泡付け装置1、1Aは、図2のダイヤフラム4を設けない場合の泡付け装置と比較して、衛生面においても優れている。
第1、2実施形態に係る泡付け装置1、1Aは、ダイヤフラム4が交換可能に設けられているため、ダイヤフラム4の洗浄を容易に実施することができる。
なお、ダイヤフラム4の交換可能な構成とは、具体的には、押圧手段5の押圧容器52や押圧手段5Aのシリンダ51Aの下側開口端部付近に設けられている環状凹部52cに、ダイヤフラム4の環状凸部4bを嵌め込むといった構成である。
第2実施形態に係る泡付け装置1Aは、誘導管7を備えているため、泡付け孔2Aaから注出された泡3aが誘導管7の曲部7cの内壁に衝突してより微細化し、誘導管7の先端部7aの注出口から注出された泡3aが飲用容器6の内壁6aに衝突してさらに微細化する。そして、この泡3aが飲用容器6の内壁6aに沿って静かに発泡性飲料3の液面上に供給される。したがって、泡3aが飲用容器6内の発泡性飲料3に勢いよく衝突することによる発泡性飲料3の発泡を回避することができる。その結果、飲用容器6内の発泡性飲料3を泡の層3b、3cによって静かに蓋をすることとなり、発泡性飲料3の発泡性を長時間維持させることができる。
[変形例]
なお、本発明は、前記した第1、2実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
<泡付け装置の変形例>
図1の第1実施形態の泡付け装置1は、容器2、ダイヤフラム4、押圧手段5を、一つの筐体内に設けてよい。このように構成すれば、小型で持ち運びし易い装置となる。
<容器の変形例>
図1、2の容器2、2Aは、底面に泡付け孔2a、2Aaを形成させているが、側面に形成させてもよい。
また、図1に示す容器2の雄ねじ部2cと押圧容器52の雌ねじ部52dとは、互いに螺合し合うものであればよく、雄ねじ部2cと雌ねじ部52dとを逆にして形成してもよい。
また、雄ねじ部2cと雌ねじ部52dとは、容器2と押圧容器52とを密閉状態に連結可能であれば、ねじ手段に限定されず、凹凸形状等の係止手段であってもよい。
<ダイヤフラムの変形例>
図1に示すダイヤフラム4は、収容空間2bを構成するように着脱可能に設置されていればよく、ダイヤフラム4の環状凸部4bを押圧容器52の環状凹部52cに嵌め込む構成に限定されるものではない。また、例えば、容器2の上側開口端部に環状凹部を設けて、ダイヤフラム4を容器2側に設置してもよい。さらに、ダイヤフラム4は、容器2の上側開口端部や内壁、あるいは、押圧容器52の下側開口端部や内壁に固定する構成であってもよい。
<押圧手段の変形例>
図1の押圧手段5は、気体を用いてダイヤフラム4を介して容器2内の発泡性飲料3を押圧する構成であるが、気体の種類は限定されず、さらに、液体で押圧する構成であってもよい。
また、図1の押圧手段5は、圧力計54の圧縮気体の圧力値を制御手段(図示せず)が取得し、圧縮気体の圧力値が所定値になったと制御手段が判断した場合に開閉弁53を開弁制御する構成となっていてもよい。
なお、本実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
1、1A 泡付け装置
2、2A 容器
2a、2Aa 泡付け孔
3 発泡性飲料
3a 泡
3b 微細な泡の層
3c フロスティミストの層
4 ダイヤフラム
5、5A 押圧手段
6 飲用容器
7 誘導管

Claims (4)

  1. 発泡性飲料が収容されるとともに、泡付け孔が形成された容器と、
    発泡性飲料を前記容器内に封じるダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムを介して前記容器内の発泡性飲料とは逆側に圧縮気体を収容する押圧容器と、
    前記押圧容器内の圧縮気体によって前記ダイヤフラムを前記容器内の発泡性飲料側に押圧する押圧手段と、を備え
    前記容器と前記押圧容器とは、取り外し可能な状態で連結しており、
    前記ダイヤフラムは、前記容器と前記押圧容器とで挟持されている泡付け装置。
  2. 前記ダイヤフラムの周縁には、環状凸部が設けられており、
    前記環状凸部が、前記押圧容器の開口端に設けられた環状凹部に嵌め込むように取り付けられる請求項1に記載の泡付け装置。
  3. 前記泡付け孔から注出された泡を飲用容器内の発泡性飲料の上に誘導する誘導管を備え、
    前記誘導管の先端部は、前記飲用容器内の発泡性飲料の液面に沿うように曲がって形成されている請求項1または請求項2に記載の泡付け装置。
  4. 飲用容器内の発泡性飲料に泡を付ける泡付け方法であって、
    泡付け孔が形成された容器に収容されている発泡性飲料を、ダイヤフラムを介して押圧し、押圧された発泡性飲料を前記泡付け孔によって泡として前記飲用容器内の発泡性飲料に供給する泡付け方法であり、
    前記ダイヤフラムを介して発泡性飲料を押圧する際に、前記ダイヤフラムと前記容器とで構成される収容空間が発泡性飲料で満たされた状態となっている泡付け方法。
JP2016016542A 2016-01-29 2016-01-29 泡付け装置及び泡付け方法 Active JP6656001B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016016542A JP6656001B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 泡付け装置及び泡付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016016542A JP6656001B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 泡付け装置及び泡付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017132538A JP2017132538A (ja) 2017-08-03
JP6656001B2 true JP6656001B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=59503459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016016542A Active JP6656001B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 泡付け装置及び泡付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6656001B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6707165B2 (ja) * 2019-04-04 2020-06-10 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫
WO2023136161A1 (ja) * 2022-01-11 2023-07-20 Nok株式会社 送液機構、液体制御装置および液体制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017132538A (ja) 2017-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020164254A (ja) 飲料分配システム、容器、加圧装置および圧力調整器
EP1625364A4 (en) DRINKS OUTPUT DEVICE
US10207232B2 (en) Dissolved hydrogen liquid-discharging pot and method for generating pressurized dissolved hydrogen liquid
JP6639397B2 (ja) 分配装置および分給装置
JP6656001B2 (ja) 泡付け装置及び泡付け方法
KR101514811B1 (ko) 압착용기용 거품발생기
KR101517825B1 (ko) 도립형 압착용기 거품발생기
NZ585195A (en) A pump and dispenser for dispensing foamed soap liquids
JP6220451B2 (ja) 炭酸水混合装置
WO2017179628A1 (ja) 飲料注出装置
JP2008545931A (ja) Co2圧縮ガス源を有する容器
KR20190125351A (ko) 압력 조절기 밸브
JP2008036531A (ja) 泡吐出器
KR101618122B1 (ko) 공기 유입 차단이 가능한 튜브용기
JP6639396B2 (ja) 分配装置および容器
JP2015227197A (ja) 泡吐出器
JP2018030639A (ja) 飲料の供給装置
JP2019127324A (ja) 発泡性飲料の注出方法、および、発泡性飲料の注出装置
KR101910060B1 (ko) 거품분출 튜브용기
CN116457078A (zh) 瓶子
US3438408A (en) Quick gassing tilt valve
JP5891563B2 (ja) 泡吐出器
JP2016078858A (ja) 泡コック
JP6714861B2 (ja) 石鹸液供給装置
JP2018538102A (ja) 製品供給容器を加圧するためのシステムを備えた化粧ポット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6656001

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250