JP2018030639A - 飲料の供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加圧気体と液体飲料とを有効に分離することができる飲料の供給装置の提供。【解決手段】容器本体20の首部22とキャップ30とによって、シリンダ体50を容器本体20側に一体的に支持する。シリンダ体50の下端にフレキシブルな袋体90を支持し、袋体30の内部にビールなどを入れる。気体導入弁70によって、袋体90と容器本体20との間の取囲み空間100に、炭酸ガスなどの加圧気体を導入可能である。また、飲料開閉弁80によって、飲料の出入口を開閉する。カップ状の飲料開閉弁80の弁体82は、支持脚824の外周に補強部826を備える。その補強部826は、気体導入弁70の筒状の弁体72の脚部724を、シリンダ体50側に向けて径方向外側に押し付け可能である。【選択図】図1

Description

この発明は、炭酸飲料のような液体飲料、たとえば清涼飲料あるいはビールなどの飲料を容器内部から分配し供給する技術に関し、特には、容器の内部の飲料を加圧気体のエネルギーによって容器の外部に分配する、飲料の供給装置に関する。
この種の飲料の供給装置は、二つに大別することができる。第1は、供給すべき飲料が容器の中に直接位置し、その容器内の飲料に加圧気体を直接接触させて飲料を容器の外部に押出すタイプである。この第1のタイプは、より一般的であり、関連する特許文献を多数見出す。たとえば、脚部をもつ弁体の姿勢を安定させる特許文献1、シールリングの追加によって、汚水の侵入防止を図る特許文献2、ガス抜き孔を通して容器内のガスを抜く特許文献3などのほか多くのものがある。
第2は、供給すべき飲料がフレキシブルな袋体の内部にあり、その袋体が容器本体の中に位置し、その容器本体の内壁と袋体の外側との間の取囲み空間に加圧気体を導入することにより、袋体の内部の飲料を容器本体の外へと分配するタイプである。この第2のタイプについての特許文献は比較的に少ない。たとえば、折りたたみ変形性にすぐれた袋体を示す特許文献4、密閉ジャケットの内周にバルブ部を配置した技術を示す特許文献5(特には、その中の図4A、4B参照)などがある。第2のタイプでは、飲料を袋体によって加圧気体から分離しているため、加圧気体と飲料との直接接触に起因する飲料の味や鮮度の低下を避けることができる。
特開2006−341931号公報 特開2004−269000号公報 特開平9−159040号公報 特表2005−517602号公報(WO2003/070594に対応) 特表2002−522307号公報(WO2000/07902に対応)
ここでは、飲料の味や鮮度を維持する面ですぐれた第2のタイプに着目する。第2のタイプでは、加圧気体の導入/遮断を行う気体導入弁、および飲料の出入口を開閉可能な飲料開閉弁のほか、供給すべき飲料を収容するフレキシブルな袋体を備える。フレキシブルな袋体について、今まで、気体導入弁の関連部品に支持させている。そのため、袋体は、気体導入弁の作動に伴って動くことになる。この袋体の動きは、気体導入弁の弁ストローク相当の大きさであり、たとえば、数mm程度という小さな値である。しかし、気体導入弁は、飲料の供給の度ごとに開閉するので、その動きが袋体、特にはその袋体の支持部に不都合な疲弊を与えるおそれがある。
また、第2のタイプでは、飲料を分配し供給するエネルギーとなる加圧気体と、供給する液体飲料とを確実に分離することが求められる。特に、分配のためのエネルギーとなる加圧気体、およびその加圧気体から圧を受ける飲料は、いずれも加圧状態である。そのため、加圧気体と液体飲料とを分離する際、加圧状態を考慮した対応が求められる。
この発明の目的は、第2のタイプの飲料の供給装置として、フレキシブルな袋体の疲弊を回避することができる上、加圧気体と液体飲料とを有効に分離することができるものを提供することである。
そしてまた、この発明は、再使用しないワンウェイ方式に適し、しかも、リサイクルの上でも好ましい第2のタイプの飲料の供給装置を提供することを他の目的とする。この発明のさらなる目的については、今後の説明から明らかになるであろう。
この発明では、基本的に、第2のタイプの飲料の供給装置を採用する。すなわち、その供給装置は、首部を含む容器本体と、その容器本体の内部にフレキシブルな袋体を備え、前記容器本体の内壁と前記袋体の外側との間の取囲み空間に加圧気体を導入することにより、前記袋体の内部の飲料を前記首部から分配する構成である。
また、その飲料の供給装置は、主要な構成要素として、軸線方向に離れた第1端と第2端との間に内部空間を区画するシリンダ体と、そのシリンダ体の内部空間の中、第1端に近い位置にあり、前記取囲み空間に加圧気体の導入/遮断を行う気体導入弁と、この気体導入弁と軸線を一にしつつ、前記シリンダ体の内部空間の中、第2端に近い位置にあり、前記飲料の出入口を開閉可能な飲料開閉弁とを備える。
さらに、この発明の飲料の供給装置は、それらシリンダ体、気体導入弁および飲料開閉弁が次のA〜Fの条件および構成を備える。
A 前記シリンダ体の第1端の側を前記容器本体の側に一体的に支持し、第1端から離れた第2端の側に前記袋体を支持する。
B 前記気体導入弁は、頭部およびその頭部から伸びる脚部、ならびに、それら頭部および脚部を貫く中心孔を含む、筒状の弁体を備える。
C 前記気体導入弁は、筒状の弁体の頭部が前記容器本体の首部の側の弁座から離れ、あるいはその弁座に当たることにより、加圧気体の導入/遮断を行う。
D 前記飲料開閉弁は、頭部およびその頭部から伸びる支持脚、ならびに支持脚の内周側から外周側に通じる飲料通路を含む弁体を備える。
E 前記飲料開閉弁は、弁体の頭部が前記気体導入弁の筒状の弁体の内周テーパ部から離れ、あるいはその内周テーパ部に当たることにより、飲料の出入口を開閉する。
F 前記飲料開閉弁の支持脚の外周に、径方向外側に広がる突部があり、その突部は、飲料開閉弁が閉状態のとき、気体導入弁の脚部をシリンダ体の側に押付け可能である。
飲料の供給に際し、前記気体導入弁の筒状の弁体、および前記飲料開閉弁の弁体は、首部の外からの操作によって前記シリンダ体の軸線に沿って前記容器本体の内部に向かう方向、およびその逆の方向に移動可能である。外からの操作は、容器本体の首部にディスペンスヘッドあるいはカプラと称するヘッドを装着することに行う。その点、当業者が良く知ることである(たとえば、特開2009−274769号公報)。
好ましい一態様において、前記容器本体は、前記首部にねじ結合するキャップを備え、そのキャップと首部とによって、前記シリンダ体を支持する構成である。キャップは、ヘッドと容器本体との連結部として機能するため、容器本体の側と確実な密封を図るようにする。密封の点から、キャップはねじ結合が最も好ましいが、そのほか、はめ合いにロック機能を付加した構成など、他の結合構造を用いることもできる。
また、別の好ましい一態様において、気体導入弁における筒状の弁体は、前記頭部の部分が肉厚であり、前記脚部の部分が肉薄である。頭部の部分は、剛性が高く変形しにくいのに対し、脚部の部分は相対的に剛性が低く、弾性的に変形可能である。飲料開閉弁が閉状態のとき、その飲料開閉弁の支持脚の外周の突部が、気体導入弁の肉薄の脚部をシリンダ体の側に押し付け可能である。それにより、飲料開閉弁が閉じているとき、飲料開閉弁の支持脚の外周の突部は、気体導入弁の肉薄な脚部と相俟って、液体である飲料の側と加圧気体の側との間を確実に密閉し分離する。気体導入弁および飲料開閉弁の各弁体については、弁体それ自体あるいは弁体が当たる弁座のいずれか一方を、たとえばエラストマーのような弾性変形する材料で作り、密閉性を高めるようにするのが好ましい。
飲料を入れる袋体については、バリヤ特性をもつアルミニュームのシートで構成することが好ましいが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチック、あるいはまた、アルミニュームとプラスチックとの積層シートで構成することもできる。
袋体は、シリンダ体に固定することもできるが、リサイクルの上では、シリンダ体に取付け取外し可能にするのが好ましい。
この発明の一実施態様であり、主要な構成部分を断面構造で示す説明図である。 図1の実施例に対し、カプラ(ヘッド)を装着した状態を示す側断面図である。 装着したカプラ(ヘッド)を操作し、液体飲料を供給する状態を示す側断面図である。 シリンダ体の一実施例を示す斜視図である。 気体導入弁の弁体の一実施例を示す断面図である。 飲料開閉弁の弁体の一実施例を示す斜視図である。
図1を参照しながら、この発明の一実施態様である飲料の供給装置10を説明する。供給装置10は、ビールの供給装置であり、たとえばポリプロピレンなどのプラスチック製のタンク、つまり容器本体20を備える。容器本体20は、樽形状であり断面形状が円筒形である。その容量は、たとえば10リットル程度であり、容器本体20の大きさは、たとえば、高さは35〜40cm程度、径は20〜25cm程度である。この容器本体20は上部に首部22を備える。首部22は、たとえば、径が6cm程度であり、容器本体20に近い位置の外向きフランジ221と、その外向きフランジ221から開口端にわたるねじ付き筒部222とを備える。
容器本体20の首部22には、ねじ付き筒部222に適合するキャップ30がねじ結合する。キャップ30は、ポリアセタール樹脂などのエンジニアリングプラスチック製であり、首部22側のねじ付き筒部222にねじ結合するキャップ本体部32と、キャップ本体部32と段差部33を通して連なる中間部34と、中間部34に連なる開口部36とを備える。開口部36および中間部34の内周を見ると、段差部33に隣り合うテーパ部342(後で述べるように、このテーパ部342は、気体導入弁70の弁座として機能することになる。)のほか、第1段差344aおよび第2段差344bがある。第2段差344bはキャップ30の開口に近い位置にあり、第1段差344aはテーパ部342に隣り合う。キャップ30は、首部22に一体的にねじ結合され、第2図および第3図に示すように、カプラと称するヘッド40の装着あるいは操作を可能とする。
供給装置10においては、容器本体20の首部22に取付け取外し可能にねじ結合するキャップ30によって、シリンダ体50を容器本体20に対して一体的に支持する。シリンダ体50は、PA6G(ポリアミド6)などのエンジニアリングプラスチック製であり、図1に加えて図4の斜視図を見ると、シリンダ体50の径は数段階にわたって順次異なる。すなわち、シリンダ体50は、外向きフランジ521をもつ大径部分52と、中間的な径をもつ中径部分54と、最も径が小さい小径部分56とを備える。そのようなシリンダ体50は、大径部分52の外向きフランジ521のある側(第1端)から小径部分56の開口端561(第2端)にわたって、内部空間58を区画する。後で詳しく述べるように、供給装置10は、シリンダ体50の内周の内部空間58、特には、内部空間58中、大径部分52から中径部分54の内周の部分に、気体導入弁70と飲料開閉弁80とを配置する。
シリンダ体50は、第1端の側の外向きフランジ521を首部22のねじ付き筒部222上に載せた形態で、首部22を通して自らを容器本体20の中に入れる。そして、キャップ30が首部22のねじ付き筒部222にねじ結合することにより、キャップ30の段差部33と首部22のねじ付き筒部222の上面との間に外向きフランジ521を挟み込むようにして、シリンダ体50は、容器本体20の側に一体的に支持される。
また、シリンダ体50の中径部分54の外周にねじ部542がある。そのねじ部542は、袋体90の取付け部であり、フレキシブルな袋体90を一体に支持するアダプタリング92をねじ結合する部分である。アダプタリング92は、たとえばポリエチレン製であり、フレキシブルな袋体90に対し、たとえば、融着などにより一体化されている。そのアダプタリング92をシリンダ体50の側にねじ結合することにより、袋体90は、シリンダ体50に一体的に支持される。そこで、シリンダ体50が容器本体20と一体となった不動の存在であるため、シリンダ体50に支持される袋体90も上下動することはない。
フレキシブルな袋体90は、容器本体20の内部に位置し、容器本体20の内壁と袋体90自らの外側との間に取囲み空間100を形成する。この取囲み空間100は、外部の加圧気体源110のボンベから、矢印の径路Gで示すように、炭酸ガスなどの加圧気体を導入する空間である。供給装置10は、フレキシブルな袋体90の内部に供給すべき飲料(ビール)を貯える。そして、取囲み空間100に加圧気体を導入することにより、フレキシブルな袋体90を押付け変形させて、袋体90の内部の飲料をシリンダ体50の小径部分56を通して、矢印の径路Lで示すように、首部22から外へと分配することができる。
供給装置10は、加圧気体源110に連絡する矢印の径路Gの途中に気体導入弁70を備え、また、飲料を分配する矢印の径路Lの途中に飲料開閉弁80を備える。気体導入弁70および飲料開閉弁80は、共にポペット形の弁、つまり、弁体が弁座に対して直角方向に移動して流路を開閉する弁である。それらの気体導入弁70および飲料開閉弁80は、軸線を一にしつつ、シリンダ体50の内部空間58中、大径部分52から中径部分54にわたる所に位置する。
気体導入弁70は、弁体72と、その弁体72に相対する弁座(キャップ30側のテーパ部342が弁座として機能する。)と、弁体72を弁座342に向かって力を加える弁ばね74とを備える。図1は、気体導入弁70が開いた状態であり、弁体72が弁座342から離れている。図5をも参照してさらに詳しく見ると、弁体72は、頭部722と、その頭部722から軸線方向に伸びる脚部724と、それら頭部722および脚部724を貫く中心孔726とを含み、全体の形が筒状である。弁体72は、弾性変形可能なエラストマー製であり、頭部722の上部外周のテーパ部722aが、キャップ30側の弁座342に当たり、あるいは弁座342から離れることにより、加圧気体の導入/遮断を行う。シリンダ体50には、弁体72の動きをガイドするために、大径部分56の内周に、中径部分54から伸びる延長ガイド部544がある。そしてまた、シリンダ体50の大径部分56には、導入される加圧気体を取囲み空間100に向かわせるための気体通過孔522がある。気体通過孔522は、大径部分56を貫き、その内外を連絡している。そのような気体通過孔522は、複数設けることが好ましく、たとえば、図4が明らかにするように、互いに対向する位置、つまり、周方向に180°隔てた位置に一対設けることができる。なお、弁体72の頭部722は形状を保持するために肉厚であるのに対し、脚部724は変形をより容易にするために肉薄になっている。脚部724の変形をさらに容易にするため、図5に鎖線で示すように、脚部724の内周に、軸線方向に沿う多数の溝724dを設けることも好ましい。
一方、飲料開閉弁80も、弁体82と、その弁体82に相対する弁座(気体導入弁70の弁体72の内周テーパ部722bが弁座として機能する。)と、弁体82を弁座722bに向かって力を加える弁ばね84とを備える。飲料開閉弁80の弁体82は、シリンダ体50と同様、PA6G(ポリアミド6)などのエンジニアリングプラスチック製である。弁体82は、図6から分かるように、全体形状がほぼカップ状であり、内外を閉じる頭部822と(頭部822の上部外周のテーパ部822aが弁座722bに当たることにより、飲料開閉弁80を閉じる。)、その頭部822から軸線方向に伸びる複数本の支持脚824と、軸線方向に見てそれら支持脚824の中間部分に位置し、支持脚824の部分を補強する補強部826とを備える。そのような弁体82は、その上半分が気体導入弁70の弁体72の中心孔726に入り込み、残りの下半分がシリンダ体50の中径部分54の内側に位置する。ここで、飲料開閉弁80の複数本の支持脚824は、隣り合う支持脚824の間に飲料通過孔828を区画する。したがって、弁体82を全くのカップ状とし、複数本の支持脚824を全周にわたる一体的な構造とし、その全周にわたる支持脚に複数の飲料通過孔828を設けるようにすることもできる。
さて、飲料の供給装置10によって、飲料のビールを分配し供給する場合、当業者が良く知るように、カプラと称するヘッド40を用いる。図2および図3を参照しながら、ヘッド40による操作を説明する。ヘッド40は、首部22にねじ結合するキャップ30の部分に装着される。ヘッド40は、本体42に付属した操作レバー44を備える。その操作レバー44を図3の矢印Rのように回動すると、本体42の内部のプッシュロッド46が下方に、つまり、首部22の中に入る方向に動く。また、操作レバー44は、操作を止めるとリターンスプリング48の力により元に戻る。なお、ヘッド40には、加圧気体源110に連絡する管路40G、および分配する飲料の通路となる管路40Lがある。
ヘッド40のプッシュロッド46は、気体導入弁70の弁体72および飲料開閉弁80の弁体82の上面に当たり、それらの弁体72,82を下方に押す。図2に示す操作前において、気体導入弁70は、弁体72の外周テーパ部722aが首部22と一体のキャップ30側のテーパ部342に当たり、遮断状態(加圧気体の導入を遮断する状態)にある。また、飲料開閉弁80は、カップ状の弁体82の上部外周のテーパ部822aが筒状の弁体72の内周テーパ部722bに当たり、閉じ状態(飲料の径路Lを閉じた状態)にある。弁ばね74,84は、そのような遮断状態および閉じ状態を維持する。そのほか、各弁体72,82は、加圧状態の飲料からの圧をも受ける。そのため、弁体72の脚部724は、径方向外側に広がろうとする力を受け、脚部724の外周面をシリンダ体50の中径部分54の内周壁に密に当てる。その上、圧を受けるカップ状の弁体82は、径方向外側に突き出た補強部826が脚部724を径方向外側に押し、脚部724とシリンダ体50の中径部分54との間の密閉度を高める。したがって、各弁70,80が遮断あるいは閉じ状態のとき、加圧気体の側と飲料の側とは確実に分離される。
そのような遮断あるいは閉状態(図2の状態)から、ヘッド40の操作レバー44を操作することにより、筒状の弁体72の頭部722の下面722cをシリンダ体50の延長ガイド部544の上面に当て、しかもまた、カップ状の弁体82の上部外周のテーパ部822aを筒状の弁体72の内周テーパ部722bから離した状態(図1および図3に示す開状態)にする。それにより、気体導入弁70が開あるいは導入状態になることから、加圧気体源110の加圧気体が径路Gを通して、取囲み空間100の中に導入される。フレキシブルな袋体90は、導入された加圧気体の圧を受けて容積を縮小し、その内部の飲料を径路Lを通して外部へと分配し供給する。そのような供給時においても、加圧気体の径路Gの側と、液体である飲料の径路Lの側とは確実に分離される。
以上のような飲料の供給装置10は、基本的に、再使用しないワンウェイ方式で用いる。それにより、再使用に伴う容器の回収や洗浄などの作業を省略化することができる。しかも、プラスチック製の大きな容器本体20、アルミニュームを含む袋体90、および首部22の内周の各部品を確実に分けてリサイクル処分を行うことができ、リサイクルの上でも好ましい。
10 供給装置
20 容器本体
22 首部
30 キャップ
40 カプラ(ヘッド)
50 シリンダ体
52 大径部分
54 中径部分
56 小径部分
58 内部空間
70 気体導入弁
72 筒状の弁体
722 頭部
722a 外周テーパ部
722b 内周テーパ部
724 脚部
726 中心孔
80 飲料開閉弁
82 カップ状の弁体
822 頭部
822a テーパ部
824 支持脚
826 補強部
90 袋体
100 取囲み空間
110 加圧気体源

Claims (5)

  1. 首部を含む容器本体と、その容器本体の内部にフレキシブルな袋体を備え、前記容器本体の内壁と前記袋体の外側との間の取囲み空間に加圧気体を導入することにより、前記袋体の内部の飲料を前記首部から分配する、飲料の供給装置であって、
    軸線方向に離れた第1端と第2端との間に内部空間を区画するシリンダ体と、そのシリンダ体の内部空間の中、第1端に近い位置にあり、前記取囲み空間に加圧気体の導入/遮断を行う気体導入弁と、この気体導入弁と軸線を一にしつつ、前記シリンダ体の内部空間の中、第2端に近い位置にあり、前記飲料の出入口を開閉可能な飲料開閉弁とを備え、さらに、それらシリンダ体、気体導入弁および飲料開閉弁が次のA〜Fの条件および構成を備える、飲料の供給装置。
    A 前記シリンダ体の第1端の側を前記容器本体の側に一体的に支持し、第1端から離れた第2端の側に前記袋体を支持する。
    B 前記気体導入弁は、頭部およびその頭部から伸びる脚部、ならびに、それら頭部および脚部を貫く中心孔を含む、筒状の弁体を備える。
    C 前記気体導入弁は、筒状の弁体の頭部が前記容器本体の首部の側の弁座から離れ、あるいはその弁座に当たることにより、加圧気体の導入/遮断を行う。
    D 前記飲料開閉弁は、頭部およびその頭部から軸線方向に伸びる支持脚、ならびに軸線方向に見て支持脚の中間部分に位置し、支持脚の部分を補強する補強部を含む弁体を備える。
    E 前記飲料開閉弁は、弁体の頭部が前記気体導入弁の筒状の弁体の内周テーパ部から離れ、あるいはその内周テーパ部に当たることにより、飲料の出入口を開閉する。
    F 前記飲料開閉弁の支持脚の補強部の外周には、径方向外側に広がる突部があり、その突部は、飲料開閉弁が閉状態のとき、気体導入弁の脚部をシリンダ体の側に押付け可能である。
  2. 前記気体導入弁の筒状の弁体、および前記飲料開閉弁の弁体は、首部の外からの操作によって前記シリンダ体の軸線に沿って前記容器本体の内部に向かう方向、およびその逆の方向に移動可能である、請求項1の飲料の供給装置。
  3. 前記容器本体は、前記首部にねじ結合するキャップをさらに備え、そのキャップと首部とによって、前記シリンダ体を支持する構成である、請求項1あるいは2の飲料の供給装置。
  4. 前記筒状の弁体は、前記頭部の部分が肉厚であり、前記脚部の部分が肉薄であり、前記飲料開閉弁が閉状態のとき、前記支持脚の補強部外周の突部が、前記気体導入弁の肉薄の脚部をシリンダ体の側に押付け可能である、請求項1の飲料の供給装置。
  5. 前記袋体は、前記シリンダ体に取付け取外し可能である、請求項1の飲料の供給装置。
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