JP2024034460A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024034460000001
【課題】収容された内容液を衛生的に使用することが可能な、新たな吐出容器を提供する。
【解決手段】本開示の吐出容器100は、内容液を収容する容器本体10と、容器本体10内を加圧する加圧部50と、容器本体10の口部11に装着される装着キャップ20と、上方付勢されるとともに内容液を外部に吐出するノズル33を設けたノズルヘッド30と、を備えた吐出容器100であって、加圧部50と容器本体10は、加圧部50内の圧力上昇により開放する逆止弁25を介して連通しており、容器本体10とノズル33は、ノズルヘッド30の押下により開放するノズル弁34を介して連通していることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本開示は、内容液を吐出させる吐出容器に関するものである。
従来より、シャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、洗顔料等を充填した容器では、上方付勢されたノズルヘッドの押下によりポンプを作動させて、容器本体内の内容液をノズルから吐出することができる吐出容器が多用されている(例えば、特許文献1参照)。
上記のような吐出容器では、利用者によるノズルヘッドの押下により内容液の吐出が終了すると、ばね部材により上方付勢されたノズルヘッドが自動的に元の高さまで戻るように構成されたものが一般的である。
特開2011-148535号公報
ところで、このような吐出容器に調味料等を収容して同様の手法でノズルから吐出させようとすると、内容液が金属製のばね部材に触れるため、内容液を衛生的に使用するという観点から改善の余地があった。
本開示は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、収容された内容液を衛生的に使用することが可能な、新たな吐出容器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本開示の吐出容器は、
[1]
内容液を収容する容器本体と、
前記容器本体内を加圧する加圧部と、
前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、
上方付勢されるとともに内容液を外部に吐出するノズルを設けたノズルヘッドと、
を備えた吐出容器であって、
前記加圧部と前記容器本体は、前記加圧部内の圧力上昇により開放する逆止弁を介して連通しており、
前記容器本体と前記ノズルは、前記ノズルヘッドの押下により開放するノズル弁を介して連通していることを特徴とする。
また、本開示の吐出容器は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記ノズルヘッドは、前記装着キャップに対して上下方向に移動可能に装着されており、前記ノズルヘッドの下部に設けられた当接部が、前記装着キャップの天壁に設けられた付勢部に上方から当接することによって上方付勢されていることが好ましい。
また、本開示の吐出容器は、
[3]
上記[1]又は[2]に記載の構成において、前記容器本体内の内容液と空気とを混合させる気液混合部と、混合された内容液と空気を発泡させる発泡部材とをさらに備える泡吐出容器として構成されていることが好ましい。
また、本開示の吐出容器は、
[4]
上記[1]から[3]のいずれかに記載の構成において、前記ノズル弁は、前記ノズルヘッドに固定され、前記装着キャップの天壁に下方から当接することで前記容器本体と前記ノズルとの連通を閉塞する弁体を有することが好ましい。
また、本開示の吐出容器は、
[5]
上記[1]から[4]のいずれかに記載の構成において、前記加圧部は、前記装着キャップ又は前記容器本体に着脱可能に装着される加圧シリンダーと、該加圧シリンダー内を該加圧シリンダーの軸線方向に移動可能な加圧ピストンと、該加圧ピストンにおける前記容器本体とは反対側の端部に設けた操作部とを備えることが好ましい。
また、本開示の吐出容器は、
[6]
上記[5]に記載の構成において、前記加圧ピストンは、前記加圧シリンダーの内面を該加圧シリンダーの軸線方向に移動可能な筒状部と、該筒状部における前記容器本体とは反対側の端部を閉塞する端壁とを有し、該端壁には、外気導入孔が設けられており、前記操作部は、前記容器本体に向かって押圧したときに前記外気導入孔を閉塞する閉塞部を有することが好ましい。
本開示によれば、収容された内容液を衛生的に使用することが可能な、新たな吐出容器を提供することが可能となる。
本開示の一実施形態に係る吐出容器の構成を示す、正面拡大断面図である。 本開示の一実施形態に係る吐出容器において、加圧ピストンを引き上げた状態を示す、正面拡大断面図である。 容器本体の収容空間内の加圧後、ノズルヘッドを押下して(押し下げた状態を破線で示す)、加圧された容器本体内の内容液を泡にして吐出させている状態を示す、正面拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本開示の一実施形態である吐出容器100を詳細に説明する。本願明細書、特許請求の範囲、要約書、及び図面において、上下方向とは、吐出容器100を水平面上に正立させた状態を基準としており、上方とは図1における上方、下方とは図1における下方を意味するものとする。また、前方とは、図1においてノズルヘッド30の吐出孔33aから泡が吐出する方向であり、図1の左方向である。また、左右方向(側方)は、吐出孔33a側(図1の左側)から吐出容器100を見たときの左右方向であり、図1における紙面に垂直な方向である。また、径方向とは、装着キャップ20、逆止弁25、ノズルヘッド30、泡生成部40及び加圧部50の上下方向に延びる各軸線を通り当該各軸線に垂直な各直線に沿う方向である。また、径方向内側とは、当該各直線に沿って各軸線に近づく方向を意味し、径方向外側とは、当該各直線に沿って各軸線から遠ざかる方向を意味するものとする。
吐出容器100は、図1に示すように、内容液を収容する容器本体10と、容器本体10の口部11に装着される装着キャップ20と、容器本体10内を加圧する加圧部50と、内容液を外部に吐出するノズル33を設けたノズルヘッド30と、容器本体10内の内容液と空気とを混合して泡を生成する泡生成部40とを備えている。
容器本体10は、上部に設けられた筒状の口部11と、口部11の下端部に肩部12を介して連なる略円筒形状の胴部13と、胴部13の下端部を閉塞する底部とを備えており、胴部13の内側は、内容液の収容空間Sを形成している。口部11の外周面には、装着キャップ20の周壁21の内面に設けられた雌ねじ部21aにねじ係合可能な雄ねじ部11aが設けられている。
容器本体10は、例えば合成樹脂素材で形成されたパリソンに対し、押出しブロー成形を行うことによって形作ることができる。そして、容器本体10を構成する材料には、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を用いることができ、特にHDPEを用いた場合には高い剛性を付与することができる。しかし、この態様に限定されず、例えば二軸延伸ブロー成形を行うことによって容器本体10を形成する場合には、ポリエチレンテレフタレート(PET)などを用いてもよい。
装着キャップ20は、容器本体10の口部11に装着されている。装着キャップ20は、容器本体10の口部11に装着される周壁21と、周壁21の上端部を閉塞する天壁22と、周壁21の径方向内側において天壁22の下面から垂下するシール筒22aと、天壁22の上面から立設され、シール部材35を介してノズルヘッド30が装着されるヘッド装着筒22hと、ヘッド装着筒22hと同心状に設けられ天壁22の下面から垂下する泡生成部装着筒22eと、ヘッド装着筒22hの後方において天壁22の上面から立設された加圧部装着筒22jと、加圧部装着筒22jの下方における天壁22の下面から垂下する逆止弁装着筒22bとを備えている。シール筒22aの外面には、口部11を液密にシールするパッキン26が装着されている。パッキン26は、図1に示すように、口部11の上端面と天壁22の下面との間で挟持されている。
天壁22の上面には、ヘッド装着筒22hと同心状に円錐台側面形状を有する付勢部22fが設けられており、付勢部22fの内側は、天壁22の上側と下側を連通させる貫通孔22gを形成している。また、天壁22における逆止弁装着筒22bの内側には、加圧部50と容器本体10の収容空間Sとを連通させる貫通孔22cが設けられている。
装着キャップ20の逆止弁装着筒22bには、加圧部50内の圧力上昇により開放し加圧部50の加圧空間Pと容器本体10の収容空間Sとを連通させる逆止弁25が設けられている。逆止弁25は、平面視で略円形形状を有する逆止弁弁体25aと、逆止弁弁体25aを装着キャップ20に固定する弁固定筒25bと、逆止弁弁体25aを弁固定筒25bに対して弾性支持する弁支持アーム25cとを備えている。弁支持アーム25cは、逆止弁弁体25aを周方向3箇所において支持し、径方向外側に向かって螺旋状に延びる板ばねである。逆止弁弁体25aは、天壁22の下面に設けられた環状の弁座22dに着座することによって貫通孔22cを閉塞する。
ノズルヘッド30は、図1に示すように、ヘッド装着筒22hを径方向外側から覆う外周壁31と、外周壁31の上端部に連なる押圧壁32と、外周壁31から前方に延び、後述する泡生成部40から圧送された泡を吐出孔33aへと導くノズル流路Nを区画形成するノズル33と、外周壁31の径方向内側において押圧壁32の下面から垂下する内周壁32aと、内周壁32aの更に内側に設けられ、後述するノズル弁34を押圧壁32に固定する弁固定筒32bとを備えている。
なお、吐出孔33aは、発泡部材42からノズル流路N内まで圧送された泡を略水平方向に吐出することができればよく、必ずしも本実施形態のように略水平方向に延びる筒状のノズル33を備えていなくてもよい。例えば、ノズル33は、前方に向かって僅かに下方に傾斜する筒状部として構成してもよい。また、必ずしも前方に大きく突出するノズル33を備えている必要はなく、上方に導かれた泡を前方に向けて開口した吐出孔33aから吐出できればよく、この場合吐出孔33aを区画形成している部位がノズル33となる。なお、吐出孔33aは、前方以外の上方や左右方向等に向けて泡を吐出するように構成されていてもよい。
ノズル弁34は、図1に示すように、球殻の上半分で形成された半球殻形状を有するノズル弁弁体34aと、ノズル弁弁体34aの上端部から上方に延びる弁固定柱34bとを備えている。ノズル弁34は、弁固定柱34bをノズルヘッド30の弁固定筒32bの内側に嵌合させることによってノズルヘッド30に固定されている。ノズル弁弁体34aは、ノズルヘッド30が上方付勢されることによって装着キャップ20の天壁22に設けられた付勢部22fに下方から当接し、貫通孔22gを閉塞している。
ノズルヘッド30の内周壁32aの外面には、ノズルヘッド30の内側を外部に対して液密にシールするシール部材35が装着されている。シール部材35は、内周壁32aに装着される固定リング35bと、固定リング35bの径方向外側に設けられた摺動部35aとを備えている。ノズルヘッド30が上下方向に移動する際に摺動部35aが装着キャップ20のヘッド装着筒22hの内面を摺動することでノズルヘッド30の内側をシールしている。
内周壁32aの下端部には、周方向に間欠的に設けられ上述の付勢部22fに上方から当接する当接部32cが形成されている。本実施形態において、当接部32cは、付勢部22fに上方から当接し、下端部が付勢部22fの外面に沿って僅かに径方向外側に弾性変形している。この径方向外側に変形した当接部32cが元に戻ろうとする弾性力がノズルヘッド30を上方に付勢している。このとき、上方付勢されたノズル弁弁体34aが付勢部22fの下面に当接し、ノズル弁34はこの付勢力により閉塞された状態を維持している。
装着キャップ20における天壁22の下方には、図1に示すように、泡生成部40が泡生成部装着筒22eの内側に嵌合により装着され、天壁22から垂下している。泡生成部40は、容器本体10内の内容液と空気とを混合させる気液混合部41と、混合された内容液と空気を発泡させる発泡部材42と、容器本体10の収容空間S内の内容液を気液混合部41に供給する液供給パイプ43とを備えている。
気液混合部41は、混合空間Mを形成する混合筒部41cを備え、混合筒部41cの下端部には、径方向中央に設けられ液供給パイプ43を通じて収容空間S内の内容液を導入する液導入孔41bと、液導入孔41bの径方向外側に設けられ容器本体10内の空気を導入する空気導入孔41aと、液供給パイプ43を内側に嵌合により装着する装着筒41dとを備えている。
混合筒部41cの上部における内側には、発泡部材42が嵌合され装着されている。発泡部材42は、上下方向に2個並べられた円筒状のリング部材42bと、リング部材42bの上下方向端部に装着されたメッシュフィルタ42aとを備えている。メッシュフィルタ42aは網目状に形成され、混合した内容液及び空気を発泡させてノズルヘッド30に供給する。本実施形態では合計2個のメッシュフィルタ42aを、各メッシュフィルタ42aが上下方向外側を向くように(リング部材42bにおけるメッシュフィルタ42aを設けていない側を合わせるように)して取り付けている。
加圧部50は、装着キャップ20の加圧部装着筒22jの内面に嵌合により固定された加圧シリンダー51と、加圧シリンダー51内を加圧シリンダー51の軸線方向(図1の上下方向)に移動可能な加圧ピストン53と、加圧ピストン53における容器本体10とは反対側(図1の上側)の端部に装着された操作部55とを備えている。
加圧シリンダー51は、図1に示すように上下方向を軸線方向とする略円筒形状を備えており、内側に空気の加圧空間Pを形成するとともに、下端部に縮径された装着筒51aを備えている。この装着筒51aが加圧部装着筒22jの内側に嵌合することによって、加圧部50は装着キャップ20の天壁22に着脱可能な状態で固定されている。
また、加圧シリンダー51内には、図1に示すように、加圧ピストン53が配置されている。加圧ピストン53は、図示するように有頂筒状形状に形成されており、加圧シリンダー51の内側を摺動しつつ軸線方向に移動可能な略円筒形状の筒状部53aと、筒状部53aの上端部を閉塞する端壁53bとを備えている。つまり端壁53bは、筒状部53aにおける容器本体10とは反対側の端部を閉塞している。加圧ピストン53は、端壁53bにおける径方向中央部(加圧ピストン53の軸線上)に、加圧空間P内に外気(空気)を導入するための外気導入孔53cを有している。また、加圧ピストン53における筒状部53aの上端部には、径方向外側に突出し、後述する操作部55の係合突起55b1にアンダーカット係合する係合突部53dが設けられている。
加圧ピストン53における容器本体10とは反対側の端部(図1における上端部)には、操作部55が装着されている。操作部55は、略円板形状の操作板55aと、操作板55aの下面から垂下する係合筒55bとを備えている。係合筒55bの下端部内側には、加圧ピストン53の係合突部53dに係合可能な係合突起55b1が設けられている。
また、操作板55aの下面における径方向中央には、下方に向けて突出する略半球形状の閉塞部55cが設けられている。本実施形態の閉塞部55cは、半球面が外気導入孔53cの外縁部に当接することによって外気導入孔53cを閉塞可能である。
後述するように、操作部55を容器本体10から離れる方向(図1の上方向)に引き上げることによって加圧ピストン53を上昇させるが、このとき閉塞部55cは、加圧ピストン53に対して図2に二点鎖線で描いた高さ位置まで移動する。これによって外気導入孔53cは開放され、図2に破線矢印で示す操作部55と加圧ピストン53の間の径方向及び上下方向の隙間から加圧空間P内に外気(空気)を導入する。係合突部53dは、周方向に間欠的に設けられており、係合筒55bの下端部から加圧ピストン53との隙間に入った空気は、係合突部53dの周方向の隙間を通って外気導入孔53cから加圧空間Pに導入される。なお、容器本体10内が十分に加圧され、加圧ピストン53が下降できない場合(加圧空間Pの内圧が高まり過ぎた場合)には、外気導入孔53cから加圧空間Pの圧力を逃がすこともできる。
このように構成される吐出容器100を使用するに際しては、まず図1の状態から利用者が操作部55の操作板55aを摘んで加圧ピストン53ごと上方に引き上げる。このとき、閉塞部55cが加圧ピストン53に対して図2の二点鎖線の位置まで上昇した状態で係合突部53dと係合突起55b1がアンダーカット係合する。したがって、係合筒55bの下方から係合筒55bと加圧ピストン53の間の径方向位置に進入した空気は、図2に破線矢印で示すように、係合突起55b1の内側、及び係合突部53d同士の間の周方向位置を通って上昇し、更に操作板55aと端壁53bの間の隙間を通って開放された外気導入孔53cから加圧空間P内に導入される。
このとき、加圧空間P内は体積の増加に伴い負圧に転じるため、逆止弁25の逆止弁弁体25aは加圧空間P側に引かれて弁座22dに着座し、逆止弁25は閉塞される。
なお、加圧ピストン53を引き上げた時に加圧シリンダー51から完全に抜けてしまわないように、例えば加圧ピストン53と加圧シリンダー51に抜け止めのための係合部を設けてもよい。
次に利用者は、図2に示すように上方に引き上げた操作板55aを下方に押圧して、操作部55及び加圧ピストン53を下方に押し下げる。このとき、操作部55の半球状の閉塞部55cが外気導入孔53cの外縁部に当接して閉塞する。加圧空間P内は、操作部55による圧縮により圧力が正圧に転じるため、加圧部50は貫通孔22cを通じて逆止弁弁体25aを下方に押し下げ、逆止弁25は開放される。
逆止弁25が開放された後、利用者が更に操作部55を下方に押し下げると、容器本体10の収容空間S内に加圧空間P内の空気が導入される。やがて収容空間S内は正圧に転じて蓄圧されるが、ノズルヘッド30が上方付勢されているためにノズル弁弁体34aが付勢部22fに押し付けられてノズル弁34が閉塞しているため、この段階で圧縮された内容液及び空気がノズル33から吐出されることはない。
次に利用者は、図3に示すように、ノズルヘッド30の押圧壁32を上方付勢に抗して下方に押圧し(図3の白抜き矢印参照)、ノズル弁34のノズル弁弁体34aを天壁22の付勢部22fの下面から下方に離隔させる(図3における二点鎖線で描かれたノズル弁弁体34aを参照)。このとき、ノズルヘッド30の当接部32cが付勢部22fによって更に径方向外側に押し広げられる(図3に二点鎖線で示す弾性変形後の当接部32c参照)ため、上方への付勢力はさらに増大する。
このノズルヘッド30の押圧操作によってノズル弁34が開放状態となるため、正圧がかかっていた容器本体10の収容空間S内の内容液は、液供給パイプ43及び液導入孔41bを経由して気液混合部41内に導入される(図3の黒矢印参照)。また同様に、正圧がかかっていた容器本体10の収容空間S内の空気は、空気導入孔41aを通じて気液混合部41の混合空間M内に導入される。
混合空間M内に導入された内容液及び空気は、容器本体10内の正圧により上方の発泡部材42へと圧送され、2枚のメッシュフィルタ42aを通過してきめ細かな泡へと発泡される。生成された泡は、更に解放されたノズル弁34、及びノズル33内のノズル流路Nを経由して吐出孔33aから外部に吐出される。
利用者は、泡の利用を終了すると、ノズルヘッド30の押圧を停止する。これによって、ノズルヘッド30は、径方向外側に弾性変形していた当接部32cが復元力により径方向内側に戻りながら上方に変位して元の高さ位置まで戻る。ノズルヘッド30が元の高さ位置に戻る過程でノズル弁弁体34aが付勢部22fに下方から当接して、ノズル弁34は再び閉塞する。
なお、本実施形態では、図3に示すように泡を吐出させる際に、加圧部50を装着キャップ20から取り外している。これによって、装着された加圧部50が吐出容器100の利用時の妨げになることがない。
以上述べたように、本実施形態は、内容液を収容する容器本体10と、容器本体10内を加圧する加圧部50と、容器本体10の口部11に装着される装着キャップ20と、上方付勢されるとともに内容液を外部に吐出するノズル33を設けたノズルヘッド30と、を備えた吐出容器100であって、加圧部50と容器本体10は、加圧部50内の圧力上昇により開放する逆止弁25を介して連通しており、容器本体10とノズル33は、ノズルヘッド30の押下により開放するノズル弁34を介して連通するように構成した。このような構成の採用によって、従来の吐出容器のように、上方付勢されたノズルヘッド30を長いストロークで下方に押圧してポンプを作動させる必要がない。したがって、金属ばね等でノズルヘッド30を上方付勢する必要がないので、内容液が金属ばねに触れることがなく金属ばねの錆等による内容液の変質を抑制することができる。よって、内容液を衛生的に使用することができ、内容液を詰め替えることにより吐出容器100を長期間使用することもできる。また、容器本体10内を加圧状態とすることができるので、吐出された内容液が容器本体10内に逆流することを抑制することができる。また、容器本体10内が蓄圧されている間は、ノズルヘッド30の押下により長時間にわたり内容液を吐出することができる。
また、本実施形態では、ノズルヘッド30は、装着キャップ20に対して上下方向に移動可能に装着されており、ノズルヘッド30は、ノズルヘッド30の下部に設けられた当接部32cが、装着キャップ20の天壁22に設けられた付勢部22fに上方から当接することによって上方付勢されるように構成した。このような構成の採用によって、新たな弾性部材を用いることなくノズルヘッド30を上方付勢することができるので、部品点数を削減し吐出容器100の製造コストを抑制することができる。
また、本実施形態では、容器本体10内の内容液と空気とを混合させる気液混合部41と、混合された内容液と空気を発泡させる発泡部材42とをさらに備える泡吐出容器として構成されるように構成した。このような構成の採用によって、泡状の調味料等を衛生的に吐出して使用することができる。
また、本実施形態では、ノズル弁34は、ノズルヘッド30に固定され、装着キャップ20の天壁22(付勢部22f)に下方から当接することで貫通孔22gを閉塞する弁体(ノズル弁弁体34a)を有するように構成した。このような構成の採用によって、ノズルヘッド30の上方付勢によって、ノズル弁34をより強固に弁座(付勢部22f)に押し付けて閉塞することができるので、ノズルヘッド30を押圧していない状態における意図しない内容液の吐出を抑制することができる。また、容器本体10内が非加圧状態であってもノズル弁34をこの付勢力により閉塞することができるので、流通時や保管時の液漏れを抑制することができる。
また、本実施形態では、加圧部50は、装着キャップ20又は容器本体10に着脱可能に装着される加圧シリンダー51と、加圧シリンダー51内を加圧シリンダー51の軸線方向に移動可能な加圧ピストン53と、加圧ピストン53における容器本体10とは反対側の端部に設けた操作部55とを備えるように構成した。このような構成の採用によって、加圧部50を装着キャップ20又は容器本体10に対して取り外すことができるので、装着された加圧部50が吐出容器100の利用時の妨げにならないようにすることができる。
また、本実施形態では、加圧ピストン53は、加圧シリンダー51の内面を加圧シリンダー51の軸線方向に移動可能な筒状部53aと、筒状部53aにおける容器本体10とは反対側の端部を閉塞する端壁53bとを有し、端壁53bには、外気導入孔53cが設けられており、操作部55は、容器本体10に向かって押圧したときに外気導入孔53cを閉塞する閉塞部55cを有するように構成した。このような構成の採用によって、加圧部50への空気導入時に外気導入孔53cを開放し、加圧操作時に自動的に外気導入孔53cを閉塞することができるので、別途外気導入弁を設ける必要がない。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本実施形態において、加圧部50は、装着キャップ20に装着されるように構成したが、この態様には限定されない。加圧部50は、容器本体10に装着されるように構成してもよい。また、加圧部50は、装着キャップ20等に対して着脱不能に固定されていてもよい。
また、本実施形態において、ノズルヘッド30の当接部32cが装着キャップ20の付勢部22fに当接し、当接部32cが径方向外側に弾性変形することでノズルヘッド30が上方に付勢されるように構成したが、この態様には限定されない。例えば、ノズルヘッド30から垂下する弾性変形しにくい当接部32cが、装着キャップ20に設けられ周方向に間欠配置され弾性変形可能な付勢部22fにより上方付勢されるように構成してもよい。また、当接部32c及び付勢部22fの双方が弾性変形することによってノズルヘッド30が上方付勢されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、吐出容器100を内容液と空気とを混合し発泡させてから吐出する泡吐出容器として構成したが、この態様には限定されず、内容液を発泡させずに吐出するように構成してもよい。
また、本実施形態では、ノズル弁弁体34aが付勢部22fに下方から当接してノズル弁34を閉塞するように構成したが、この態様には限定されない。ノズル弁弁体34aが装着キャップ20等に設けた付勢部22f以外の弁座に着座することによってノズル弁34が閉塞するように構成してもよい。
本開示によれば、収容された内容液を衛生的に使用することが可能な、新たな吐出容器100を提供することが可能となる。
10 容器本体
11 口部
11a 雄ねじ部
12 肩部
13 胴部
20 装着キャップ
21 周壁
21a 雌ねじ部
22 天壁
22a シール筒
22b 逆止弁装着筒
22c 貫通孔
22d 弁座
22e 泡生成部装着筒
22f 付勢部
22g 貫通孔
22h ヘッド装着筒
22j 加圧部装着筒
25 逆止弁
25a 逆止弁弁体
25b 弁固定筒
25c 弁支持アーム
26 パッキン
30 ノズルヘッド
31 外周壁
32 押圧壁
32a 内周壁
32b 弁固定筒
32c 当接部
33 ノズル
33a 吐出孔
34 ノズル弁
34a ノズル弁弁体
34b 弁固定柱
35 シール部材
35a 摺動部
35b 固定リング
40 泡生成部
41 気液混合部
41a 空気導入孔
41b 液導入孔
41c 混合筒部
41d 嵌合筒
42 発泡部材
42a メッシュフィルタ
42b リング部材
43 液供給パイプ
50 加圧部
51 加圧シリンダー
51a 装着筒
53 加圧ピストン
53a 筒状部
53b 端壁
53c 外気導入孔
53d 係合突部
55 操作部
55a 操作板
55b 係合筒
55b1 係合突起
55c 閉塞部
100 吐出容器
M 混合空間
N ノズル流路
P 加圧空間
S 収容空間

Claims (6)

  1. 内容液を収容する容器本体と、
    前記容器本体内を加圧する加圧部と、
    前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、
    上方付勢されるとともに内容液を外部に吐出するノズルを設けたノズルヘッドと、
    を備えた吐出容器であって、
    前記加圧部と前記容器本体は、前記加圧部内の圧力上昇により開放する逆止弁を介して連通しており、
    前記容器本体と前記ノズルは、前記ノズルヘッドの押下により開放するノズル弁を介して連通している、吐出容器。
  2. 前記ノズルヘッドは、前記装着キャップに対して上下方向に移動可能に装着されており、前記ノズルヘッドの下部に設けられた当接部が、前記装着キャップの天壁に設けられた付勢部に上方から当接することによって上方付勢されている、請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記容器本体内の内容液と空気とを混合させる気液混合部と、混合された内容液と空気を発泡させる発泡部材とをさらに備える泡吐出容器として構成された、請求項1又は2に記載の吐出容器。
  4. 前記ノズル弁は、前記ノズルヘッドに固定され、前記装着キャップの天壁に下方から当接することで前記容器本体と前記ノズルとの連通を閉塞する弁体を有する、請求項1又は2に記載の吐出容器。
  5. 前記加圧部は、前記装着キャップ又は前記容器本体に着脱可能に装着される加圧シリンダーと、該加圧シリンダー内を該加圧シリンダーの軸線方向に移動可能な加圧ピストンと、該加圧ピストンにおける前記容器本体とは反対側の端部に設けた操作部とを備える、請求項1又は2に記載の吐出容器。
  6. 前記加圧ピストンは、前記加圧シリンダーの内面を該加圧シリンダーの軸線方向に移動可能な筒状部と、該筒状部における前記容器本体とは反対側の端部を閉塞する端壁とを有し、該端壁には、外気導入孔が設けられており、
    前記操作部は、前記容器本体に向かって押圧したときに前記外気導入孔を閉塞する閉塞部を有する、請求項5に記載の吐出容器。
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