JP2024079287A - 吐出具及び吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】リサイクル性を高めつつ固形物を含む内容物を吐出する用途に用いることが可能な吐出具及びこれを用いた吐出容器を提供することである。【解決手段】装着キャップ10、ヘッド部30、ノズル40、ヘッド部30の流出口35に配置された第1逆止弁50、装着キャップ10の流入口11dに配置された第2逆止弁60、ヘッド部30に設けられた弾性変形部70、装着キャップ10に一体に設けられたチューブホルダ13、チューブホルダ13と口部3aとの間に配置されたシリンダ部材80、シリンダ部材80の内部で移動自在のピストン部材90及びピストン部材90を閉塞位置に向けて付勢する板バネ部85を有し、弾性変形部70が弾性変形してヘッド部30がポンプとして機能するとともにピストン部材90が開放位置に移動して容器本体3の内部に外気が導入されるように構成されている吐出具1及び吐出容器2。【選択図】図1
Description
本発明は、容器本体の口部に取り付けられて容器本体に収納されている内容物を吐出する吐出具及び吐出容器に関する。
容器本体の口部に取り付けられて容器本体に収納されている内容物を吐出する吐出具として、容器本体の口部に装着される装着キャップと、ノズルを備えたヘッド部と、装着キャップに保持されたシリンダとシリンダの内部に配置されたピストンとを備えたポンプとを有し、ヘッド部が押し下げ操作されるとポンプが作動して容器本体に収納されている内容物がノズルから吐出されるように構成されたポンプ式のものが知られている。
一方、ポンプ式の吐出具では、押下げ操作されたヘッド部を元の位置に戻すための弾性部材として、剛性の高い金属製のものを用いるのが一般的である。しかし、弾性部材として金属製のものを用いると、使用後のリサイクル性が低下するので、環境対応の面で改善の余地がある。
そこで、押下げ操作されたヘッド部を元の位置に戻すための弾性部材として、金属製のものに替えてポリアセタール樹脂等の合成樹脂製のものを用いることで、リサイクル性を高めたものが開発されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、従来のポンプ式の吐出具は、合成樹脂製の弾性部材を用いることでリサイクル性を高めることができるが、シリンダ内をピストンが摺動する構成であるので、例えば研磨剤などの固形物を含む内容物を吐出する用途に用いることができないという問題点があった。
本発明は、このような問題を解決するために開発されたものであり、その目的は、リサイクル性を高めつつ固形物を含む内容物を吐出する用途に用いることが可能な吐出具及びこれを用いた吐出容器を提供することにある。
本発明の吐出具は、容器本体の口部に装着される装着キャップと、頂壁部と筒状の周壁とを備え、前記装着キャップに支持されたヘッド部と、前記ヘッド部に設けられた流出口に連通する吐出孔を備えたノズルと、前記流出口に配置され、前記吐出孔から前記ヘッド部の内部に向けた内容物の流れを阻止し、前記ヘッド部の内部から前記吐出孔に向けた内容物の流れを許容する第1逆止弁と、前記装着キャップに設けられた流入口に配置され、前記ヘッド部の内部から前記容器本体の内部に向けた内容物の流れを阻止し、前記容器本体の内部から前記ヘッド部の内部に向けた内容物の流れを許容する第2逆止弁と、前記ヘッド部に設けられ、前記頂壁部が押し下げられたときに前記ヘッド部を減容させるように弾性変形して前記ヘッド部をポンプとして機能させる弾性変形部と、外周面に下方に開放された上下方向溝を備えた円筒状に形成され、前記装着キャップに一体に設けられて前記流入口に連なるチューブホルダと、前記チューブホルダと前記口部との間に配置され、前記装着キャップと前記口部との間の外気導入路を介して上端が外部に連通するとともに下端が前記容器本体の内部に連通するシリンダ部材と、内側シール部と外側シール部とを備えたリング状に形成され、前記上下方向溝よりも上側において前記内側シール部が前記チューブホルダの外周面に全周に亘って接するとともに前記外側シール部が前記シリンダ部材の内周面に全周に亘って当接する閉塞位置と、前記上下方向溝が設けられた部分において前記内側シール部が前記チューブホルダの外周面に全周に亘って接するとともに前記外側シール部が前記シリンダ部材の内周面に全周に亘って当接する開放位置との間で前記シリンダ部材の内部で上下方向に移動自在のピストン部材と、前記シリンダ部材に一体に設けられ、前記ピストン部材が前記開放位置に移動すると前記ピストン部材に押されて弾性変形して前記ピストン部材を前記閉塞位置に向けて付勢する板バネ部と、を有し、前記頂壁部が押し下げられると、前記弾性変形部が前記周壁の内方に向けて弾性変形して前記ヘッド部がポンプとして機能するとともに、前記頂壁部が元の位置に復帰する際に前記ピストン部材が前記閉塞位置から前記開放位置に移動して前記容器本体の内部に外気が導入されるように構成されていることを特徴とする。
本発明の吐出具は、上記構成において、前記弾性変形部が、前記ヘッド部の軸線を挟んで前記ノズルとは反対側を向く背面側から両側面側に向けて延びる領域に設けられ、前記周壁の他の領域よりも薄肉に形成されることで又は軟質材料のインサート成形によって前記周壁の他の領域よりも軟質に形成されることで、前記周壁の他の領域よりも容易に弾性変形が可能であるのが好ましい。
本発明の吐出具は、上記構成において、前記ピストン部材が、下方に向けて徐々に縮径するテーパ面を有し、前記ピストン部材が前記開放位置に移動すると前記板バネ部が前記テーパ面によって押されるように構成されているのが好ましい。
本発明の吐出容器は、前記容器本体と、前記吐出具と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、リサイクル性を高めつつ固形物を含む内容物を吐出する用途に用いることが可能な吐出具及びこれを用いた吐出容器を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施の形態に係る吐出具1及び吐出容器2について詳細に例示説明する。
なお、本実施の形態、特許請求の範囲においては、上下方向は、図1に示すように吐出容器2を正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとする。
図1に示すように、吐出具1は容器本体3に組み付けられている。吐出容器2は、吐出具1と容器本体3とを備えて構成されている。
容器本体3としては、例えば、円筒状の口部3aと口部3aに連なる有底筒状の胴部3bとを備えたボトル形状の合成樹脂材料製のブロー成形ボトルを用いることができる。口部3aの外周面には雄ねじ3cが一体に設けられている。
なお、容器本体3は、口部3aを備えるとともに内部に内容物を収納可能な構成であれば、その形状や材質、製造方法等が相違する種々の構成のものであってよい。
吐出具1は、容器本体3の口部3aに装着される装着キャップ10を備えている。本実施形態では、装着キャップ10は、キャップ本体11、支持体部12及びチューブホルダ13が合成樹脂材料により一体に形成された構成となっている。
より具体的には、キャップ本体11は、軸線Oを中心とした円筒状の周壁部分11aと天壁部分11bとを有する有頂円筒状となっており、周壁部分11aの内周面には雌ねじ11cが一体に設けられている。また、天壁部分11bの軸心は下方に向けて凹んだ凹部となっており、この凹部の軸心には天壁部分11bを上下方向に貫通する流入口11dが設けられている。
キャップ本体11は、雌ねじ11cが容器本体3の口部3aに設けられた雄ねじ3cにねじ結合することで、容器本体3の口部3aに着脱可能に装着される。キャップ本体11が容器本体3の口部3aに装着されることで、吐出具1は容器本体3に組み付けられた状態となる。
なお、キャップ本体11は、雄ねじ3cと雌ねじ11cとのねじ結合により容器本体3の口部3aに装着される構成に限らず、例えば、アンダーカット係合を用いた打栓など、他の構成により容器本体3の口部3aに装着される構成とすることもできる。また、キャップ本体11は、容器本体3の口部3aに装着することができるものであれば、その形状も種々変更可能である。
支持体部12は軸線Oを中心とした円筒状となっており、天壁部分11bの上面から上方に延びている。
チューブホルダ13は軸線Oを中心とした円筒状となっており、天壁部分11bの流入口11dの周縁部分に一体に連ねて設けられている。すなわち、チューブホルダ13は上端において流入口11dに連通している。チューブホルダ13の内側には吸引管20が嵌合固定される。吸引管20は流入口11dに連通するとともにチューブホルダ13から下方に向けて延び、その下端(不図示)は容器本体3の内部の底部分に近接している。
チューブホルダ13の外周面には、下方に開放された上下方向溝14が設けられている。上下方向溝14は、チューブホルダ13の外周面に少なくとも1本設けられていればよいが、周方向に間隔を空けて複数本設けられるのが好ましい。
図2に示すように、本実施形態では、チューブホルダ13は、上側部分13aの外径に対して下側部分13bの外径が僅かに小さくなっており、上下方向溝14は上側部分13aの下端から上方に向けた所定の範囲に形成されている。上下方向溝14の下端は、上側部分13aの下端において下方に開放されている。なお、上下方向溝14の上端は、上側部分13aの上下方向の中間部分に位置しており、上方には開放されていない。
図1に示すように、吐出具1はヘッド部30を備えている。ヘッド部30は、頂壁部31と筒状の周壁32とを備え、装着キャップ10に支持されている。本実施形態では、周壁32は周壁部分11a及び支持体部12と同軸の円筒状である。周壁32の下端部分は装着キャップ10の支持体部12の内側に全周に亘って嵌合しており、これによりヘッド部30は、装着キャップ10の支持体部12に支持されている。ヘッド部30は、その下方側部分が天壁部分11bにより閉塞されており、天壁部分11bに設けられた流入口11dから流入する内容物をその内部空間Sに収納可能なタンクとしての機能を有している。ヘッド部30の頂壁部31及び周壁32は、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂で一体に形成することができる。
ヘッド部30は、筒状部33が設けられた構成とすることもできる。筒状部33は周壁32によりも大径の円筒状となっており、フランジ状部分34を介して周壁32の下端側部分の外側に周壁32に一体に連ねて設けられている。筒状部33は、支持体部12の外周面に嵌合するとともにアンダーカット係合して支持体部12を保持する機能も有している。
ヘッド部30には流出口35が設けられている。ヘッド部30の内部空間Sに収納された内容物は流出口35からヘッド部30の外部に流出することができる。
ヘッド部30には、流出口35に連通する円筒状の取付け部36が設けられており、取付け部36にはノズル40が取り付けられている。ノズル40は、流出口35に連通する吐出孔41を備えており、ヘッド部30の内部空間Sから流出口35を通って供給される内容物を吐出孔41から外部に吐出することができる。
本実施形態では、ノズル40は、取付け部36の軸心を中心として回動自在となっており、図1に示す開位置においては吐出孔41が流出口35に連通するが、図1に示す位置から、取付け部36の軸心を中心として90度回動した閉じ位置おいては、吐出孔41が閉塞突起42により閉塞される構成となっている。このような構成により、流通時等においてノズル40を閉じ位置とすることで、内部空間Sに収納された内容物が流出口35及び吐出孔41から不意に外部に漏れ出すことを防止することができる。
流出口35には第1逆止弁50が配置されている。本実施形態では、第1逆止弁50は、取付け部36に装着された弁押さえ37と流出口35が設けられた取付け部36の隔壁部分との間に挟持固定された環状の保持部51と、流出口35を閉塞する弁体52と、保持部51と弁体52とを連結する弾性変形自在の複数本(3本)の脚部53とを有している。第1逆止弁50は、ヘッド部30の内部の内部空間Sから吐出孔41に向けた内容物の流れを許容するが、吐出孔41からヘッド部30の内部の内部空間Sに向けた内容物の流れを阻止するように作動する。
また、流入口11dには第2逆止弁60が配置されている。本実施形態では、第2逆止弁60は、天壁部分11bに設けられた凹部に嵌合固定された環状の保持部61と、流入口11dを閉塞する弁体62と、保持部61と弁体62とを連結する弾性変形自在の複数本(3本)の脚部63とを有している。第2逆止弁60は、容器本体3の内部からヘッド部30の内部の内部空間Sに向けた内容物の流れを許容するが、ヘッド部30の内部の内部空間Sから容器本体3の内部に向けた内容物の流れを阻止するように作動する。
なお、第1逆止弁50及び第2逆止弁60としては、上記の機能を有するように作動するものであれば、他の構成のものを用いてもよい。
ヘッド部30には弾性変形部70が設けられている。弾性変形部70は、ヘッド部30の軸線Oを挟んでノズル40とは反対側を向く背面側から両側面側に向けて延びる領域に設けられている。本実施形態では、弾性変形部70は、周壁32の背面側部分の領域から、周壁32の両側面側の領域に向けて延びるとともに、両側面側の領域おいて背面側からノズル40の側に向けて斜め上方に延びている。
弾性変形部70は、周壁32の他の領域よりも薄肉に形成されており、これにより周壁32の他の領域よりも容易に弾性変形することができるようになっている。なお、弾性変形部70は、周壁32の他の領域を形成する材料よりも軟質の軟質材料で形成されたものを、2色成形や2次成形などのインサート成形によって周壁32と一体化することで、周壁32の他の領域よりも軟質に形成されて周壁32の他の領域よりも容易に弾性変形することができるように構成されたものとしてもよい。
ヘッド部30は、弾性変形部70が設けられることで、頂壁部31が操作部として機能することになる。すなわち、図1に示す状態から、頂壁部31が下方に向けて押し下げられると、図3に示すように、弾性変形部70が周壁32の内方に向けて弾性変形し、これによりヘッド部30の内部空間Sが減容して加圧される。このとき、頂壁部31は、弾性変形部70の上側の部分が弾性変形部70の弾性変形によって下方に向けて押し下げられ、弾性変形部70が設けられない部分に対して折れ曲がった状態となる。このように、弾性変形部70が設けられることで、ヘッド部30はポンプとして機能する。
なお、ヘッド部30に設ける弾性変形部70としては、上記した形状のものに限らず、頂壁部31を下方に向けて押し下げたときにヘッド部30を減容させるように弾性変形する構成であれば、例えば蛇腹形状など、種々の構成を採用することができる。
図1に示すように、チューブホルダ13と口部3aとの間にはシリンダ部材80が配置されている。シリンダ部材80は、軸線Oを中心とした円筒状となっており、その上端に一体に設けられた係止フランジ81が口部3aの上端に支持されることで口部3aの内側に保持されている。なお、符号82は、係止フランジ81と口部3aの上端との間を密封するシール部材である。装着キャップ10と口部3aとの間には、装着キャップ10の外部から雄ねじ3cと雌ねじ11cとの間の螺旋状の溝及び係止フランジ81と天壁部分11bとの間を通ってシリンダ部材80の内側に連通する外気導入路83が設けられており。この外気導入路83を介してシリンダ部材80の上端は外部に連通している。一方、シリンダ部材80の下端には内向きフランジ84が一体に設けられており、内向きフランジ84とチューブホルダ13との間の隙間によりシリンダ部材80の下端は容器本体3の内部に連通している。
シリンダ部材80の内部にはピストン部材90が配置されている。ピストン部材90は、内側シール部91と外側シール部92とを備えたリング状に形成されている。ピストン部材90は、チューブホルダ13の外周面に設けられた上下方向溝14よりも上側において内側シール部91がチューブホルダ13の外周面に全周に亘って接するとともに外側シール部92がシリンダ部材80の内周面に全周に亘って当接する閉塞位置(図1、図3に示す位置)と、上下方向溝14が設けられた部分において内側シール部91がチューブホルダ13の外周面に全周に亘って接するとともに外側シール部92がシリンダ部材80の内周面に全周に亘って当接する開放位置(図4に示す位置)との間で上下方向に移動自在となっている。
本実施形態では、シリンダ部材80の下方側の内周面が上方側の内周面よりも小径となっており、ピストン部材90の外側シール部92は常にシリンダ部材80の下方側の小径となる部分の内周面に接するようになっている。また、ピストン部材90には、外側シール部92よりも上側に設けられてシリンダ部材80の上方側の大径となる部分の内周面に接するリング状のストッパ体93が一体に設けられている。ピストン部材90は、ストッパ体93がシリンダ部材80の下方側の小径となる部分の上端に当接することで、下方側のストローク端位置が開放位置に規制されるようになっている。
シリンダ部材80には、板バネ部85が一体に設けられている。板バネ部85は、ピストン部材90が閉塞位置から開放位置に移動すると、ピストン部材90に押されて弾性変形してピストン部材90を閉塞位置に向けて付勢するように構成されている。
本実施形態では、複数の板バネ部85が、シリンダ部材80の内向きフランジ84の内周縁に、当該内周縁から上方に向けて突出するとともに周方向に間隔を空けて並べて設けられている。それぞれの板バネ部85は、径方向外側に向けて弾性変形自在である。一方、ピストン部材90には、下方に向けて徐々に縮径するテーパ面94が一体に設けられており、それぞれの板バネ部85の上端はテーパ面94に対向している。そして、ピストン部材90が閉塞位置から開放位置に移動すると、それぞれの板バネ部85がテーパ面94により径方向外側に押されて弾性変形するようになっている。それぞれの板バネ部85が径方向外側に弾性変形すると、その弾性力がテーパ面94に加えられることで、ピストン部材90は板バネ部85により上方すなわち閉塞位置に向けて付勢される。
上記構成の吐出具1ないし吐出容器2では、操作部として機能する頂壁部31が下方に向けて押し下げられると、図3に示すように、弾性変形部70が周壁32の内方に向けて弾性変形してヘッド部30の内部空間Sが減容して加圧される。内部空間Sが加圧されると、第2逆止弁60が閉じた状態に維持されつつ第1逆止弁50が開かれて、内部空間Sに収納されている内容物が流出口35から吐出孔41を通ってノズル40から外部に吐出される。
内容物が吐出された後、頂壁部31の押し下げが解除されると、図4に示すように、頂壁部31及び弾性変形部70は、当該頂壁部31ないし弾性変形部70の弾性力によって元の形状にまで復元する。このとき、内部空間Sは負圧になるので、第1逆止弁50が閉じた状態に維持されつつ第2逆止弁60が開かれて、容器本体3の内部に収納されている内容物が吸引管20及び流入口11dを通して内部空間Sに充填される。
また、容器本体3の内部に収納されている内容物が吸引管20及び流入口11dを通して内部空間Sに充填され、これにより容器本体3の内部空間に負圧が生じると、図4に示すように、当該負圧により引かれてピストン部材90が閉塞位置から下方に向けて開放位置にまで移動する。ピストン部材90が開放位置となると、内側シール部91が上下方向溝14の上端よりも下方においてチューブホルダ13の外周面に接するので、容器本体3の内部が上下方向溝14及び外気導入路83を通して外部に連通され、これにより容器本体3の内部に外気が導入されて負圧が解消される。
容器本体3の内部の負圧が解消されると、ピストン部材90は板バネ部85により押されて開放位置から上方の閉塞位置に向けて移動する。これにより、上下方向溝14と外気導入路83との連通がピストン部材90により遮断されるので、容器本体3の内部の内容物が上下方向溝14及び外気導入路83を通して外部に漏れ出すことが防止される。
以下、頂壁部31の下方に向けた押下げ操作とその解除を繰り返すことで、容器本体3の内部に負圧を生じさせることなく、容器本体3の内部の内容物を適宜ノズル40の吐出孔41から外部に吐出させることができる。
このように、本実施形態に係る吐出具1ないし吐出容器2は、頂壁部31を押し下げ操作して弾性変形部70を弾性変形させることで内容物を吐出することができるので、シリンダとピストンとを用いたポンプや金属製のスプリングを用いることなく、ヘッド部30をポンプとして機能させて内容物を吐出させることができる。したがって、本実施形態に係る吐出具1ないし吐出容器2によれば、吐出具1ないし吐出容器2のリサイクル性を高めることができるとともに、例えば研磨剤などの固形物を含む内容物を吐出する用途にも用いることができる。
また、本実施形態に係る吐出具1ないし吐出容器2は、頂壁部31を押し下げ操作したときにノズル40が上下に移動しない構成であるので、ノズル40から狙った位置に内容物を吐出し易くすることができる。
さらに、本実施形態に係る吐出具1ないし吐出容器2は、容器本体3の内部に収納されている内容物が吸引管20及び流入口11dを通して内部空間Sに充填されて容器本体3の内部空間に負圧が生じたときに、容器本体3の内部に確実に外気を導入することができるので、容器本体3の内部に負圧が生じて容器本体3が変形を生じたり、内容物が吐出され難くなったりすることを防止することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施形態においては、ヘッド部30の周壁32を円筒状のものとしているが、これに限らず、楕円筒状や角筒状であってもよい。
また、弾性変形部70の形状は、頂壁部31が押し下げられたときに弾性変形してヘッド部30をポンプとして機能させることができれば、上記形状に限らず、例えば蛇腹形状など、その形状は種々変更可能である。
さらに、前記実施形態においては、ピストン部材90はテーパ面94を備えた形状とされているが、これに限らず、板バネ部85により押されて開放位置から閉塞位置に向けて付勢される形状であれば、他の形状であってもよい。
1 吐出具
2 吐出容器
3 容器本体
3a 口部
3b 胴部
3c 雄ねじ
10 装着キャップ
11 キャップ本体
11a 周壁部分
11b 天壁部分
11c 雌ねじ
11d 流入口
12 支持体部
13 チューブホルダ
13a 上側部分
13b 下側部分
14 上下方向溝
20 吸引管
30 ヘッド部
31 頂壁部
32 周壁
33 筒状部
34 フランジ状部分
35 流出口
36 取付け部
37 弁押さえ
40 ノズル
41 吐出孔
42 閉塞突起
50 第1逆止弁
51 保持部
52 弁体
53 脚部
60 第2逆止弁
61 保持部
62 弁体
63 脚部
70 弾性変形部
80 シリンダ部材
81 係止フランジ
82 シール部材
83 外気導入路
84 内向きフランジ
85 板バネ部
90 ピストン部材
91 内側シール部
92 外側シール部
93 ストッパ体
94 テーパ面
O 軸線
S 内部空間
2 吐出容器
3 容器本体
3a 口部
3b 胴部
3c 雄ねじ
10 装着キャップ
11 キャップ本体
11a 周壁部分
11b 天壁部分
11c 雌ねじ
11d 流入口
12 支持体部
13 チューブホルダ
13a 上側部分
13b 下側部分
14 上下方向溝
20 吸引管
30 ヘッド部
31 頂壁部
32 周壁
33 筒状部
34 フランジ状部分
35 流出口
36 取付け部
37 弁押さえ
40 ノズル
41 吐出孔
42 閉塞突起
50 第1逆止弁
51 保持部
52 弁体
53 脚部
60 第2逆止弁
61 保持部
62 弁体
63 脚部
70 弾性変形部
80 シリンダ部材
81 係止フランジ
82 シール部材
83 外気導入路
84 内向きフランジ
85 板バネ部
90 ピストン部材
91 内側シール部
92 外側シール部
93 ストッパ体
94 テーパ面
O 軸線
S 内部空間
Claims (4)
- 容器本体の口部に装着される装着キャップと、
頂壁部と筒状の周壁とを備え、前記装着キャップに支持されたヘッド部と、
前記ヘッド部に設けられた流出口に連通する吐出孔を備えたノズルと、
前記流出口に配置され、前記吐出孔から前記ヘッド部の内部に向けた内容物の流れを阻止し、前記ヘッド部の内部から前記吐出孔に向けた内容物の流れを許容する第1逆止弁と、
前記装着キャップに設けられた流入口に配置され、前記ヘッド部の内部から前記容器本体の内部に向けた内容物の流れを阻止し、前記容器本体の内部から前記ヘッド部の内部に向けた内容物の流れを許容する第2逆止弁と、
前記ヘッド部に設けられ、前記頂壁部が押し下げられたときに前記ヘッド部を減容させるように弾性変形して前記ヘッド部をポンプとして機能させる弾性変形部と、
外周面に下方に開放された上下方向溝を備えた円筒状に形成され、前記装着キャップに一体に設けられて前記流入口に連なるチューブホルダと、
前記チューブホルダと前記口部との間に配置され、前記装着キャップと前記口部との間の外気導入路を介して上端が外部に連通するとともに下端が前記容器本体の内部に連通するシリンダ部材と、
内側シール部と外側シール部とを備えたリング状に形成され、前記上下方向溝よりも上側において前記内側シール部が前記チューブホルダの外周面に全周に亘って接するとともに前記外側シール部が前記シリンダ部材の内周面に全周に亘って当接する閉塞位置と、前記上下方向溝が設けられた部分において前記内側シール部が前記チューブホルダの外周面に全周に亘って接するとともに前記外側シール部が前記シリンダ部材の内周面に全周に亘って当接する開放位置との間で前記シリンダ部材の内部で上下方向に移動自在のピストン部材と、
前記シリンダ部材に一体に設けられ、前記ピストン部材が前記開放位置に移動すると前記ピストン部材に押されて弾性変形して前記ピストン部材を前記閉塞位置に向けて付勢する板バネ部と、を有し、
前記頂壁部が押し下げられると、前記弾性変形部が前記周壁の内方に向けて弾性変形して前記ヘッド部がポンプとして機能するとともに、前記頂壁部が元の位置に復帰する際に前記ピストン部材が前記閉塞位置から前記開放位置に移動して前記容器本体の内部に外気が導入されるように構成されていることを特徴とする、吐出具。 - 前記弾性変形部が、前記ヘッド部の軸線を挟んで前記ノズルとは反対側を向く背面側から両側面側に向けて延びる領域に設けられ、前記周壁の他の領域よりも薄肉に形成されることで又は軟質材料のインサート成形によって前記周壁の他の領域よりも軟質に形成されることで、前記周壁の他の領域よりも容易に弾性変形が可能である、請求項1に記載の吐出具。
- 前記ピストン部材が、下方に向けて徐々に縮径するテーパ面を有し、前記ピストン部材が前記開放位置に移動すると前記板バネ部が前記テーパ面によって押されるように構成されている、請求項1に記載の吐出具。
- 前記容器本体と、請求項1~3の何れか1項に記載の前記吐出具と、を備えていることを特徴とする、吐出容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022192143A JP2024079287A (ja) | 2022-11-30 | 2022-11-30 | 吐出具及び吐出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022192143A JP2024079287A (ja) | 2022-11-30 | 2022-11-30 | 吐出具及び吐出容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2024079287A true JP2024079287A (ja) | 2024-06-11 |
Family
ID=91391205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022192143A Pending JP2024079287A (ja) | 2022-11-30 | 2022-11-30 | 吐出具及び吐出容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024079287A (ja) |
-
2022
- 2022-11-30 JP JP2022192143A patent/JP2024079287A/ja active Pending
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