JP2010220692A - ディスペンサ用ポンプノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】容量を増大したときにも美観を良好に維持しうる構造を備えたディスペンサ用ポンプノズルを提供する。
【解決手段】ディスペンサ用ポンプノズル100は、液状化粧品等の液状物112を貯留する底付き筒状の容器110と、容器110の収容スペース111を開閉するための締め蓋120と、液状物を吐出する加圧吐出部140と、吐出される液状物を準備する吐出準備室Bを囲む弾性復元キャップ150と、吐出準備室Bから吐出される液状物の流量を制限する排出量制限キャップ130と、締め蓋120内の隙間Eへの液状物の浸入を阻止するためのアダプタ160とを備えている。アダプタ160は、容器110の容器側係合部113と蓋側係合部128とをシールする外周フランジ部161、および、締め蓋120の保持筒部123の外周面に嵌合する中間筒部162を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体状の化粧品等を適量吐出するためのディスペンサ用ポンプノズルに係り、特にシール機能の向上対策に関する。
従来より、特許文献1に開示されるように、液状化粧品を収容するとともに、液状物を噴出口から適量吐出するためのディスペンサ用ポンプノズルとして、容器の上方に、先端ノズルと、弾性体復元キャップと、ドーム部と、締め蓋との簡素な要素を設けたものが知られている。
上記特許文献1の技術では、弾性体復元キャップにより、それまでのディスペンサ用ポンプノズルに必須であったスプリングを不要とし、かつ、一般的なバルブ構造に代えて、切開孔を利用した2つの逆止弁を弾性体復元キャップとドーム部とにそれぞれ設けるとともに、くさび状の突起を利用した空気逆止弁を設けることで、部品点数の大幅な低減を可能としている。
韓国登録特許10−0847460号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術において、液状化粧品の吐出量は変えずに、容器の容量を増やそうとすると、以下のような不具合が生じる。
すなわち、容器の径を大きくすると、それに応じて締め蓋の外径も大きくする必要が生じるが、吐出量はあまり変わらないので、先端ノズルに係合する締め蓋の内径はそれほど大きくならない。したがって、締め蓋の外径が上方から下方に向かって拡大する形状となる。
ところが、樹脂成形のためには、あまりに厚肉の部分があってはならないので、締め蓋の大部分は、二重管にせざるを得なくなる。その場合、容器から閉め蓋の二重管の間隙空間に液状化粧品が回り込むと、外側から液状化粧品が見えて、化粧品の美観を損ねるなど、不具合が生じることになる。
本発明の目的は、容量を増大したときにも美観を良好に維持しうる構造を備えたディスペンサ用ポンプノズルを提供することにある。
本発明のディスペンサ用ポンプノズルは、液状物を収容する収容スペースを囲み、上部に容器側係合部が形成された底付き筒状の容器と、外周部の下部に上記容器側係合部に係合する蓋側係合部が形成されて上記容器の収容スペースを開閉することが可能な締め蓋と、液状物を吐出する先端噴出口を有し、内側に液状物が移動する流通路を囲んでいて、上記締め蓋に沿って上下方向に摺動自在な加圧吐出部とを含むことを前提としている。
上記締め蓋は、上方に開口されて上記加圧吐出部の移動を案内する案内筒部を有するとともに、該案内筒部から分岐して下方に拡大するように延びて下部に上記容器側係合部が形成された大径筒部、上記案内筒部の下方に延び案内筒部よりも小さい内径を有する延長筒部、および、該延長筒部の下端に設けられ底壁に空気連通穴および中央開口が設けられた保持筒部、を有している。
さらに、ディペンサーには、下記の弾性復元キャップ、排出量制限キャップ、アダプタ、および、連結管が備えられている。
さらに、
上記弾性復元キャップは、弾性材料からなり、上記加圧吐出部の流通路に連通する吐出準備室を囲むように、上記加圧吐出部の下部に連結され、天井部に第2切開孔が形成され、外周の一部に上記締め蓋の延長筒部の側面に接触して空気の流れを上方から下方のみに制限する逆止弁機構が設けられたものである。
上記排出量制限キャップは、弾性材料からなり、上記弾性復元キャップの下部を支持するとともに、第1切開孔が形成され上方に凸のドーム状天井部を有し、上記締め蓋の保持筒部内に保持されている。
上記アダプタは、上記容器と上記締め蓋の係合部との係合部位をシールする外周フランジ部、および、上記締め蓋の保持筒部の外周面に嵌合する中間筒部を有している。
上記連結管は、上記アダプタまたは締め蓋に連結され、上記容器の収容スペースと上記締め蓋の保持筒部の中央開口とを連通させている。
上記構成により、本発明では、以下の作用効果が得られる。
使用者が加圧吐出部を押すと、加圧吐出部が締め蓋の案内筒部内を下方に滑動して、案内筒部内の空気を圧縮する。これにより発生した圧縮空気は、延長筒部の内面と接触している逆止弁機構から下方に流入する。流入した圧縮空気は、空気連通穴を通って容器の収容スペースに流入する。収容スペースに流入した圧縮空気は、液状物の液面に圧力を加えるので、液状物が連結管から排出量制限キャップ内に流入する。流入した液状物は、その圧力によって、排出量制限キャップの第1切開孔から弾性復元キャップの吐出準備室に入る。そして、吐出準備室の圧力が高まると、第2切開孔が開いて、加圧吐出部の先端噴出口から外部に吐出され、使用者の希望部位に供給される。
一方、使用者が加圧吐出部から手を離すと、弾性復元キャップの弾性力により、加圧吐出部が初期状態に復帰する。このとき、加圧吐出部と締め蓋の案内筒部との間を通って、外部空気が案内筒部や延長筒部の内部は大気圧状態になる。また、容器の収容スペースに流入していた圧縮空気は、流入経路を逆にたどって外部に出ようとするが、逆止弁機構により、圧縮空気の容器からの流出が阻止される。
また、容器内の液状物が使用者に供給されると、液状物の流出量だけ収容スペースの空間が広くなるので、収容スペースに流入した圧縮空気の圧力が低下することから、空気の排出作用も小さくなる。したがって、使用者が加圧吐出部を押す回数により、使用者が希望する量の液状物が使用可能になる。
これにより、部品点数を低減しつつ、化粧品などの液状物を適量吐出することができる。
一方、締め蓋の大径筒部と案内筒部との間隙空間に、容器の収容スペースから液状物が流入すると、その状態が外部から見えて、美観が損なわれる。
ここで、本発明のディスペンサ用ポンプノズルにおいては、アダプタの外周フランジ部によって、容器と締め蓋との係合部とがシールされている。また、アダプタの中間筒部と締め蓋の外周部とが嵌合しているので、締め蓋の大径筒部と案内筒部との間隙空間は、シールされた状態にある。したがって、容器の収容スペースからこの空間への液状物の流入が阻止され、美観を維持することができる。
本発明のディスペンサ用ポンプノズルは、液状物として特に美観が重視される液状化粧品を供給するものに適用することが好ましい。
上記排出量制限キャップに、締め蓋の保持部の開口から下方に突出する下部筒部を設けて、アダプタに、排出量制限キャップの下部筒部の外周面と嵌合してシールする段付き筒部を設けることにより、排出量制限キャップおよび弾性復元キャップを支持する構造が強化され、安定したシール機能と液状物の吐出機能とが確保される、という顕著な効果を発揮することができる。
アダプタに、締め蓋の大径筒部の内周に嵌合する突出部を設けることにより、より確実に、締め蓋の大径筒部と案内筒部との間隙空間をシールすることができる。
本発明によると、容量を増大したときにも美観を良好に維持しうる構造を備えたディスペンサ用ポンプノズルを提供することができる。
実施の形態に係るディスペンサ用ポンプノズルの縦断面図である。 実施の形態に係る弾性復元キャップの平面図である。 実施の形態に係る弾性復元キャップの縦断面図である。 実施の形態に係る排出量制限キャップの平面図である。 使用者が加圧吐出部を下方に押したときの動作を説明するための断面図である。 使用者が加圧吐出部から手を離したときの動作を説明するための断面図である。 (a),(b)は、アダプタの上面図、および縦断面図である。
図1は、実施の形態に係るディスペンサ用ポンプノズル100の縦断面図である。図2は、実施の形態に係る弾性復元キャップの平面図である。図3は、実施の形態に係る弾性復元キャップの縦断面図である。図4は、実施の形態に係る排出量制限キャップの平面図である。
以下、図1〜図4を参照しつつ、本実施の形態に係るディスペンサ用ポンプノズル100の構造について、説明する。
同図に示すように、本実施の形態のディスペンサ用ポンプノズル100は、液状物112(本実施の形態では、化粧品)を貯留する底付き筒状の容器110と、容器110の収容スペース111を開閉するための締め蓋120と、液状物112を吐出する加圧吐出部140と、吐出される液状物112を準備する吐出準備室Bを囲む弾性復元キャップ150と、吐出準備室Bから吐出される液状物112の流量を制限する排出量制限キャップ130と、締め蓋120内の間隙空間Eへの液状物112の浸入を阻止するためのアダプタ160とを組み立てて構成されている。
容器110は、液状物112を収容する収容スペース111を囲んでおり、その上部には容器側係合部である雄ねじ113が形成されている。収容スペース111内には、液状物112を貯留する貯留部Dと、その上の空間とがあり、液状物112を使用するにつれて、貯留部Dの液面が低下して、その上の空間が広がることになる。
締め蓋120は、上部に加圧吐出部140を摺動自在に案内するための案内筒部121を有している。案内筒部121の内周面125は、加圧吐出部140が摺動する案内面となっており、内周面125の上端付近には、加圧吐出部140の上方への移動を制限するための系止突起124が設けられている。また、案内筒部121から分岐して下方に向かって拡大するように延びる大径筒部122と、案内筒部121につながって下方に延び案内筒部121よりも小径の延長筒部126と、延長筒部126の下端に設けられた保持筒部123とが設けられている。そして、締め蓋120の案内筒部121の延長筒部126と大径筒部122との間には、樹脂成形上必要な間隙空間Eが存在している。
保持筒部123の底壁には、空気連通穴127および中央開口129が設けられている。
締め蓋120の大径筒部122の下部には、容器110を開閉できるように、容器110の係合部111に係合する蓋側係合部である雌ねじ128が形成されている。
上記容器110および締め蓋120の係合構造は、雄ねじと雌ねじの組み合わせに限らず、たとえばリング状突起とこれに係合するリング状溝であってもよい。ただし、アダプタ160の外周部で確実にシールするためには、本実施の形態のようなねじ構造が好ましい。
加圧吐出部140は、液状物112を吐出する先端噴出口143を有するとともに、液状物112の吐出に必要な圧縮空気を繰り返し発生できるように、締め蓋120の内周面125に沿って上下方向に摺動自在な構造となっている。加圧吐出部140は、先端部から下方に向かって、先端噴出口143に連通する吐出路Aを囲む内筒142と、内筒142の外方を囲み外壁に係止突起147が形成された外筒141とに分岐した二重管構造を有している。そして、加圧吐出部140を押すと、その外筒141が締め蓋120の案内筒部121の内周面125に沿って摺動して、加圧吐出部140全体が下方に移動する構造となっている。そして、外筒141の系止突起141が締め蓋120の案内筒部121の内面の系止突起124に突き当たると、加圧吐出部140の上方への移動が止められる。
また、加圧吐出部140の内筒142の下部は、弾性復元キャップ150と嵌合して連結する連結部145となっている。
弾性復元キャップ150は、弾性材料によって構成されており、上端が天井部によって塞がれ、下端が開口された吐出準備室Bを囲んでいる。弾性復元キャップ150の上端部は、加圧吐出部140の内筒142の連結部145に嵌合しており、これによって弾性復元キャップ150が加圧吐出部140と連結している。吐出準備室Bの天井部には、吐出準備室Bの液状物112を吐出路Aに排出するための第2切開孔159が形成されている。
また、弾性復元キャップ150の外周の一部には、締め蓋120の延長筒部126の壁面に接触して空気の流れを上方から下方のみに制限する逆止弁機構が設けられている。本実施の形態では、逆止弁機構は、延長筒部126と緊密な面接触をなす突出部151と、この突出部151の一部を切り欠いて形成されたくさび形溝部153と、圧縮変形により空気の流通を許容するくさび形の弁体157と、弁体157の下方の切開溝155とによって構成されている。
くさび形溝部153は、上方で広く下方に向かって狭くなる形状を有しているので、上方からの空気の圧力が高まると、弁体157を圧縮変形させて、延長筒部126の壁面との間に隙間を生じさせる。これにより、空気がくさび形溝部153から切開溝155に流入する。一方、切開溝155の空気圧力がくさび形溝153の空気圧力よりも高い場合は、弁体157は延長筒部126の壁面に押し付けられる。これにより、切開溝155からくさび形溝部153へ空気の流れは阻止される。
本実施の形態の構造では、くさび形溝部153の下端と切開溝155の上端は互いに同一の高さ位置にある。このとき、弁体157の高さが0.2mm以下の場合には、上方から切開溝155に流入した圧縮空気が再び排気される可能性がある。弁体157の高さが0.3mm以上の場合には、圧縮空気の流入が妨害される。よって、圧縮空気の流入と遮断を行う最適な弁体157の高さは、0.2〜0.3mmの範囲内でなされることが好ましい。
なお、逆止弁機構は、本実施の形態の構造に限定されるものではなく、他の周知慣用の弁機構を採用することができる。
弾性復元キャップ150を構成する弾性材料としては、各種樹脂と各種ゴムとのコポリマーが一般的に用いられる。
排出量制限キャップ130は、締め蓋120の保持筒部123内に保持されており、その上に弾性復元キャップ150の突出部151が、シール状態で載置されている。排出量制限キャップ130は、シリコンゴム等の弾性材料によって構成されている。排出量制限キャップ130は、第1切開孔133が形成された上方に凸のドーム状の天井部131を有しており、天井部131は吐出準備室Bの底壁を構成している。上記天井部131の1組の第1切開孔133の間には、第1切開孔133が過度に広がるのを防止できるように、0.2mm幅の連結部135が一体的に形成されている。
また、排出量制限キャップ130の保持室Cは、第1切開孔159を介して吐出準備室Bに連通しており、吐出準備室Bから液状物112が吐出される際には、第1切開孔159が閉じることで、その流量を制限している。
また、排出量制限キャップ130の最下方には、保持筒部123の中央開口129から下方に突出する下部筒部136が設けられている。
排出量制限キャップ130を構成する弾性材料としては、シリコンゴムだけでなく、各種樹脂と各種ゴムとのコポリマーなどを用いることができる。
図7(a),(b)は、アダプタ160の上面図、および縦断面図である。同図に示すように、アダプタ160は、締め蓋120と容器110との各係合部をシールする外周フランジ部161と、締め蓋120の保持筒部123をシールする中間筒部162と、排出量制限キャップ130の下部筒部136をシールする段付き筒部164とを有している。また、中間筒部162と段付き筒部164との間の領域には、空気連通穴163が形成されている。
アダプタ160の外周フランジ部161は、締め蓋120の大径筒部113の内径部に挿入されて、締め蓋120と容器110との間に挿入される。アダプタ160の外周フランジ部161内側の突出部169は、締め蓋120の大径筒部113の内周と嵌合して、シール機能を確実ならしめている。
中間筒部162の内壁面は、締め蓋120の保持筒部123の外周面と嵌合しており、これにより、間隙空間Eをシールしている。
段付き筒部164の内周面は、排出量制限キャップ130の下部筒部136の外周面と嵌合しており、これにより、流出する液状物112が排出量制限キャップ120の側方に漏れるのを阻止している。
また、段付き筒部164から下方に延びる流出管166が設けられており、流出管166には、収容スペース111内に延びて液状物112を取り出す連結管165が取りつけられている。
−動作−
次に、図5および図6を参照しつつ、ディスペンサ用ポンプノズル100の液状物112の吐出動作について説明する。
図5は、使用者が加圧吐出部140を下方に押したときの動作を説明するための断面図である。使用者が加圧吐出部140を押すと、同図の二点鎖線に示すように、加圧吐出部140が締め蓋120の案内筒部121の内周面125に沿って下方に滑動して、案内筒部121内の空気を圧縮する。
これにより発生した圧縮空気は、延長筒部126の内面と面接触している突出部151の中で接触面積がもっとも小さいくさび形溝部153の下段に流入する。
くさび形溝部153の下段に流入した圧縮空気は、切開溝155を通り、延長筒部126の内面と面接触している弁体153を押し出して、空気連通穴127,163を通って収容スペース111に流入する。
収容スペース111に流入した圧縮空気は、貯留部Dの液状物112の液面に圧力を加えて、液状物112が流出管166を通って排出量制限キャップ130の保持室Cに流入する。
保持室Cに流入した液状物112は、その圧力によって、排出量制限キャップ130の第1切開孔133から弾性復元キャップ150の吐出準備室Bに入る。そして、吐出準備室Bの圧力が高まると、第2切開孔159が開いて、加圧吐出部140の先端噴出口143から外部に吐出され、使用者の希望部位に供給される。このとき、弾性復元キャップ150は、加圧吐出部140によって加圧されるので、同図の二点鎖線に示すように、外径が弧形状に曲がる。
図6は、使用者が加圧吐出部140から手を離したときの動作を説明するための断面図である。使用者が加圧吐出部140から手を離すと、弾性復元キャップ150の弾性力により、加圧吐出部140が初期状態に復帰する。このとき、最終的には、第1切開孔133が開き、第2切開孔159が閉じて、吐出準備室Bに所定の液状物が蓄えられる。
このとき、加圧吐出部140と締め蓋120の案内筒部121との間の微細な隙間を通って、外部空気が案内筒部121や延長筒部126の内部は大気圧状態になる。
また、容器110の収容スペース111に流入していた圧縮空気は、上記流入経路を逆にたどって外部に出ようとするが、圧縮空気の一部が切開溝155に流入して弁体157を加圧するので、圧縮空気の容器110からの流出が阻止される。
また、容器110内の液状物112が使用者に供給されると、液状物112の流出量だけ収容スペース111の上部空間が広くなるので、収容スペース111に流入した圧縮空気の圧力が低下することから、空気の排出作用も小さくなる。
したがって、使用者が加圧吐出部120を押す回数により、使用者が希望する量の液状物112が使用可能になる。
以上説明したように、本実施の形態に係るディスペンサ用ポンプノズル100によると、使用者が希望する量の液状物112を容易に供給することができる。しかも、従来のようなコイルバネを含む複雑な構造ではなく、容器110および締め蓋120に、加圧吐出部140,弾性復元キャップ150および排出量制限キャップ130を取りつけるだけで、適量の液状物112を吐出することができる。
なお、上記実施の形態では、アダプタ160に段付き筒部164や流出管166を設けたが、これらは必ずしも必要ではない。アダプタ160に、外周フランジ部161と中間筒部162とがあれば、間隙空間Eへの液状物112の侵入を阻止することは可能である。その場合には、連結管165を、上記特許文献1に示すように、締め蓋120の排出量制限キャップ130直下の部分に流出管166を設けて、これに連結管165を取りつければよい。
ただし、上記実施の形態のように、締め蓋120の保持部136と、アダプタ160の段付き筒部164との2カ所で排出量制限キャップ130を保持およびシールすることにより、排出量制限キャップ130および弾性復元キャップ150を支持する構造が強化され、安定したシール機能と液状物112の吐出機能とが確保される、という顕著な効果を発揮することができる。
また、図7(a),(b)に示すアダプタ162の突出部169は必ずしも必要でない。外周フランジ部161が締め蓋120と容器110との係合部に介在しているだけでも、間隙空間Eをシールすることは可能である。
しかし、上記係合部がゆるむこともあり得る。たとえば、上記実施の形態のような押すねじ113−雌ねじ128の組み合わせによる係合部では、ねじがゆるむことがある。また、リング状突起とこれに係合するリング状溝による係合部では、製造のばらつきや経時変化で係合状態が悪化することもあり得る。
そのような場合でも、上記実施の形態のごとく、締め蓋120の大径筒部122の内周に嵌合する突出部169を設けることにより、より確実に間隙空間Eをシールすることができる。
上記実施の形態においては、液状物112として化粧品を供給するディスペンサ用ポンプノズルについて説明したが、液状物112は化粧品に限定されるものではなく、薬用,飲用など噴霧して使用されるものに適用することができる。
なお、上記ディスペンサ用ポンプノズルの締め蓋に嵌合する大蓋を取りつけると、ディスペンサとなる。
上記開示された本発明の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明は、液状の化粧品、薬品、飲用物などを適量吐出して使用するようにしたディスペンサ用ポンプノズルとして利用することができる。
A 吐出路
B 吐出準備室
C 保持室
D 貯留部
E 間隙空間
110 容器
111 収容スペース
112 液状物
113 雄ねじ(容器側係合部)
120 締め蓋
121 案内筒部
122 大径筒部
123 保持筒部
124 系止突起
125 内周面
126 延長筒部
127 空気連通穴
128 雌ねじ(蓋側係合部)
129 中央開口
130 排出量制限キャップ
131 天井部
133 第1切開孔
135 連結部
136 下部筒部
140 加圧吐出部
141 外筒
142 内筒
143 先端噴出口
145 連結部
147 系止突起
150 弾性復元キャップ
151 突出部
153 くさび形溝部
155 切開溝
157 弁体
159 第2切開孔
160 アダプタ
161 外周フランジ部
162 中間筒部
163 空気連通穴
164 段付き筒部
165 連結管
166 流出管
169 突出部

Claims (4)

  1. 液状物を収容する収容スペースを囲み、上部に容器側係合部が形成された底付き筒状の容器と、
    外周部の下部に上記容器側係合部に係合する蓋側係合部が形成されて上記容器の収容スペースを開閉することが可能な締め蓋と、
    液状物を吐出する先端噴出口を有し、内側に上記液状物が移動する流通路を囲んでいて、上記締め蓋に沿って上下方向に摺動自在な加圧吐出部と、
    を含むディスペンサ用ポンプノズルであって、
    上記締め蓋は、上方に開口されて上記加圧吐出部の移動を案内する案内筒部を有するとともに、該案内筒部から分岐して下方に拡大するように延びて下部に上記容器側係合部が形成された大径筒部、上記案内筒部の下方に延び案内筒部よりも小さい内径を有する延長筒部、および、該延長筒部の下端に設けられ底壁に空気連通穴および中央開口が設けられた保持筒部、を有しており、
    さらに、
    弾性材料からなり、上記加圧吐出部の流通路に連通する吐出準備室を囲むように、上記加圧吐出部の下部に連結され、天井部に第2切開孔が形成され、外周の一部に上記締め蓋の延長筒部の側面に接触して空気の流れを上方から下方のみに制限する逆止弁機構が設けられた弾性復元キャップと、
    弾性材料からなり、上記弾性復元キャップの下部を支持するとともに、第1切開孔が形成され上方に凸のドーム状天井部を有し、上記締め蓋の保持筒部内に保持される排出量制限キャップと、
    上記容器と上記締め蓋の係合部位をシールする外周フランジ部、および、上記締め蓋の保持筒部の外周面に嵌合する中間筒部を有するアダプタと、
    上記アダプタまたは締め蓋に連結され、上記容器の収容スペースと上記締め蓋の保持筒部の中央開口とを連通させる連結管と、
    を備えているディスペンサ用ポンプノズル。
  2. 請求項1記載のディスペンサ用ポンプノズルにおいて、
    上記液状物は、液状化粧品である。
  3. 請求項1または2記載のディスペンサ用ポンプノズルにおいて、
    上記排出量制限キャップは、上記締め蓋の保持部の開口から下方に突出する下部筒部を有しており、
    上記アダプタは、上記排出量制限キャップの下部筒部の外周面と嵌合してシールする段付き筒部をさらに有している。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載のディスペンサ用ポンプノズルにおいて、
    上記アダプタは、上記締め蓋の大径筒部の内周面と嵌合する突出部をさらに有している。
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CN113827023A (zh) * 2020-06-23 2021-12-24 株式会社衍宇 容器

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