JP2023148569A - 吐出具及び吐出容器 - Google Patents

Abstract

【課題】リサイクル性が高く且つ構造が簡素な吐出具及びこれを用いた吐出容器を提供することである。【解決手段】押下げヘッド２０と、装着キャップ１０と、装着キャップ１０から下方に向けて延びる吸引管３０と、上端においてノズル２１に連通するとともに下端において吸引管３０に連通する筒状のタンク部４０と、ノズル２１からタンク部４０に向けた内容物の流れを阻止する第１逆止弁５０と、タンク部４０から吸引管３０に向けた内容物の流れを阻止する第２逆止弁６０とを有し、タンク部４０が、上端と下端との間に、軸線Ｏを中心とした周方向に１８０度以上、３６０度未満の範囲で延びるとともに周方向中央部分４４ａから周方向両端部分４４ｂに向けて徐々に上下方向寸法が小さくなる形状に形成され、タンク部４０の他の部分４５よりも径方向内側に向けて容易に弾性変形可能な弾性変形部４４を備えていることを特徴とする吐出具１及び吐出容器２。【選択図】図２

Description

本発明は、吐出具及び吐出容器に関する。

容器本体の口部に取り付けられて容器本体に収納されている内容物を吐出する吐出具として、容器本体の口部に装着される装着キャップと、ノズルを備えた押下げヘッドと、装着キャップに保持されたシリンダとシリンダの内部に配置されたピストンとを備えたポンプとを有し、押下げヘッドが押し下げ操作されるとポンプが作動して容器本体に収納されている内容物がノズルから吐出されるように構成されたポンプ式のものが知られている。

ポンプ式の吐出具では、押下げ操作された押下げヘッドを元の位置に戻すための弾性部材として、剛性の高い金属製のものを用いるのが一般的である。しかし、弾性部材として金属製のものを用いると、使用後のリサイクル性が低下するので、環境対応の面で改善の余地がある。

そこで、押下げ操作された押下げヘッドを元の位置に戻すための弾性部材として、金属製のものに替えて合成樹脂製のものを用いることで、リサイクル性を高めたものが開発されている（例えば特許文献１参照）。

特表２００３－５３４９００号公報

しかし、ポンプ式の吐出具は、弾性部材として合成樹脂製のものを用いた場合であっても、その構造は簡素化されたものではなく、この点で改善の余地があった。

本発明は、このような問題を解決するために開発されたものであり、その目的は、リサイクル性が高く且つ構造が簡素な吐出具及びこれを用いた吐出容器を提供することにある。

本発明の吐出具は、ノズルを備えた押下げヘッドと、容器本体の口部に装着される装着キャップと、前記装着キャップに支持され、前記装着キャップから下方に向けて延びる吸引管と、前記装着キャップに支持され、上端において前記ノズルに連通するとともに下端において前記吸引管に連通する筒状のタンク部と、前記タンク部の上端側に設けられ、前記ノズルから前記タンク部に向けた内容物の流れを阻止する第１逆止弁と、前記タンク部の下端側に設けられ、前記タンク部から前記吸引管に向けた内容物の流れを阻止する第２逆止弁と、を有し、前記タンク部が、上端と下端との間に、軸線を中心とした周方向に１８０度以上、３６０度未満の範囲で延びるとともに周方向中央部分から周方向両端部分に向けて徐々に上下方向寸法が小さくなる形状に形成され、前記タンク部の他の部分よりも径方向内側に向けて容易に弾性変形可能な弾性変形部を備えていることを特徴とする。

本発明の吐出具は、上記構成において、前記弾性変形部が、前記タンク部の他の部分よりも厚みが薄い薄肉部であるのが好ましい。

本発明の吐出具は、上記構成において、前記タンク部が、オレフィン系の合成樹脂材料で形成されているのが好ましい。

本発明の吐出具は、上記構成において、前記弾性変形部が、前記タンク部の他の部分よりも柔軟な材料により形成されているのが好ましい。

本発明の吐出具は、上記構成において、前記ノズルが、前記弾性変形部の周方向中央部分と同一方向に向けて突出しているのが好ましい。

本発明の吐出容器は、前記容器本体と、上記何れかの前記吐出具と、を備えていることを特徴とする。

本発明によれば、リサイクル性が高く且つ構造が簡素な吐出具及びこれを用いた吐出容器を提供することができる。

本発明の一実施の形態に係る吐出具を備えた吐出容器の斜視図である。 図１に示す吐出容器の、吐出具の部分の拡大断面図である。 図２に示す吐出容器の、内容物を吐出させている状態を示す拡大断面図である。 変形例に係る吐出容器の、吐出具の部分の拡大断面図である。 他の変形例に係る吐出容器の、吐出具の部分の拡大断面図である。

以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施の形態に係る吐出具１及び吐出容器２について詳細に例示説明する。

なお、本実施の形態、特許請求の範囲においては、上下方向は、吐出容器２を正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとする。

図１に示すように、吐出具１は容器本体３に組み付けられている。吐出具１と容器本体３とで吐出容器２が構成されている。

図１、図２に示すように、容器本体３としては、例えば、円筒状の口部３ａと口部３ａに連なる有底筒状の胴部３ｂとを備えた合成樹脂材料製のブロー成形ボトルを用いることができる。口部３ａの外周面には雄ねじ３ｃが一体に設けられている。

なお、容器本体３は、口部３ａを備えるとともに内部に内容物を収納可能な構成であれば、その形状や材質、製造方法等が相違する種々の構成のものであってよいが、例えば、外層体の内側に内層体が剥離可能に積層され、内容液の吐出に伴って内層体が外層体から剥離して減容変形するように構成された積層剥離容器や、射出成形により形成された円筒状の容器本体部の内部に中皿（ピストン）が移動可能に組み込まれ、内容液の吐出に伴って容器本体部の内部が負圧になるとピストンが上昇するように構成された中皿上昇式容器など、内容液を収納する内部空間（収納部）に外気を取り込まない構成のものであるのが好ましい。

吐出具１は、装着キャップ１０を備えている。装着キャップ１０は、例えば合成樹脂材料により、軸線Ｏを中心とした円筒状の周壁１１と周壁１１の上端に連なる天壁１２とを有する有頂筒状に形成されている。周壁１１の内周面には雌ねじ１１ａが一体に設けられている。装着キャップ１０は、雌ねじ１１ａが容器本体３の口部３ａに設けられた雄ねじ３ｃにねじ結合することで、容器本体３の口部３ａに着脱可能に装着されている。装着キャップ１０が容器本体３の口部３ａに装着されることで、吐出具１は容器本体３に組み付けられた状態とされる。

なお、装着キャップ１０は、雄ねじ３ｃと雌ねじ１１ａとのねじ結合により容器本体３の口部３ａに装着される構成に限らず、例えば、アンダーカット係合を用いた打栓など、他の構成により容器本体３の口部３ａに装着される構成とすることもできる。また、装着キャップ１０は、容器本体３の口部３ａに装着することができるものであれば、その形状も種々変更可能である。

装着キャップ１０の内側には、ホルダ１３が装着されている。ホルダ１３は、フランジ部１３ａが周壁１１に嵌合保持されるとともに天壁１２と口部３ａの間にシール部材１４を介して挟持されることで装着キャップ１０に保持されている。ホルダ１３は、フランジ部１３ａから下方に向けて突出する円筒状の下側嵌合部１３ｂと、フランジ部１３ａから上方に向けて突出する円筒状の上側嵌合部１３ｃとを一体に有している。また、下側嵌合部１３ｂの内部空間と上側嵌合部１３ｃの内部空間とは、流通孔１５を通して互いに連通している。

吐出具１は、押下げヘッド２０を備えている。押下げヘッド２０は、ノズル２１とヘッド本体２２とを備えており、装着キャップ１０の上方に配置されている。ノズル２１はヘッド本体２２から側方（軸線Ｏに対して垂直な方向）に向けて突出しており、その内部は吐出流路２１ａとなっている。

吐出具１は、吸引管３０を備えている。吸引管３０は断面円形となっており、上端側部分がホルダ１３の下側嵌合部１３ｂの内側に嵌合固定されることで、ホルダ１３を介して装着キャップ１０に支持されている。吸引管３０は装着キャップ１０から下方に向けて延びており、その下端（不図示）は容器本体３の内部の底部分に近接している。

吐出具１は、筒状のタンク部４０を備えている。本実施形態では、タンク部４０は、軸線Ｏに沿って装着キャップ１０から上方に向けて延びる円筒状である。

タンク部４０は、その下端側部分がホルダ１３の上側嵌合部１３ｃの外側に嵌合するとともに下端に一体に設けられたフランジ部４１が装着キャップ１０の天壁１２とホルダ１３のフランジ部１３ａとの間に挟持されることで装着キャップ１０に支持されている。

タンク部４０の上端には押下げヘッド２０が装着されている。本実施形態では、押下げヘッド２０は、ヘッド本体２２がタンク部４０の上端部分の外側に嵌合することでタンク部４０に固定されている。

タンク部４０の上端側の内周面には、内向きフランジ４２が一体に設けられ、内向きフランジ４２の内側は流通孔４３となっている。

タンク部４０は、その上端において、その内側空間が流通孔４３を通してノズル２１すなわちノズル２１の吐出流路２１ａに連通している。また、タンク部４０は、その下端において、その内側空間が流通孔１５を通して吸引管３０に連通している。

タンク部４０の上端側には、第１逆止弁５０が設けられている。本実施形態では、第１逆止弁５０は、内向きフランジ４２の上側においてタンク部４０の内側に嵌合固定される環状の保持部５１と、内向きフランジ４２の上面に当接して流通孔４３を閉塞する弁体５２と、保持部５１と弁体５２とを連結する弾性変形自在の複数本（３本）の脚部５３とを有している。第１逆止弁５０は、タンク部４０からノズル２１に向けた内容物の流れを許容するが、ノズル２１からタンク部４０に向けた内容物の流れを阻止するように作動する。

タンク部４０の下端側には、第２逆止弁６０が設けられている。本実施形態では、第２逆止弁６０は、上側嵌合部１３ｃの内側に嵌合固定される環状の保持部６１と、フランジ部１３ａの上面に当接して流通孔１５を閉塞する弁体６２と、保持部６１と弁体６２とを連結する弾性変形自在の複数本（３本）の脚部６３とを有している。第２逆止弁６０は、吸引管３０からタンク部４０に向けた内容物の流れを許容するが、タンク部４０から吸引管３０に向けた内容物の流れを阻止するように作動する。

タンク部４０の第１逆止弁５０と第２逆止弁６０との間の部分は、内部に内容物を収納可能なタンク室Ｓとなっている。

タンク部４０は、上端と下端との間（第１逆止弁５０と第２逆止弁６０との間）に弾性変形部４４を備えている。弾性変形部４４は、タンク部４０の上端と下端との間において、軸線Ｏを中心とした周方向に１８０度以上、３６０度未満の範囲で延びるとともに、周方向中央部分４４ａから周方向両端部分４４ｂに向けて徐々に上下方向寸法が小さくなる形状に形成されており、タンク部４０の弾性変形部４４以外の他の部分４５よりも径方向内側に向けて容易に弾性変形可能となっている。

本実施形態では、図２に示すように、ノズル２１は、軸線Ｏに対して、弾性変形部４４の周方向中央部分４４ａと同一方向に向けて突出している。そして、弾性変形部４４は、ノズル２１の突出方向に対して軸線Ｏを中心として９０度ずれた方向から見た側面視において、上側縁部４４ｃが周方向中央部分４４ａから周方向両端部分４４ｂに向けて軸線Ｏに対して４５度傾斜した角度で斜め下方に直線状に延びるとともに、下側縁部４４ｄが周方向中央部分４４ａから周方向両端部分４４ｂに向けて軸線Ｏに対して４５度傾斜した角度で斜め上方に直線状に延びる、上下対象の三角形状となっている。なお、周方向両端部分４４ｂは、それぞれ円弧状、特に半径が２ｍｍ以上の円弧状とするのが好ましい。これにより、後述するようにタンク部４０がくの字に折れ曲がったときに、タンク部４０が周方向両端部分４４ｂの部分が塑性変形して弾性力が損なわれることを抑制することができる。

また、本実施形態では、弾性変形部４４は、タンク部４０の他の部分４５よりも厚みが薄い薄肉部となっている。これにより、弾性変形部４４は、タンク部４０の他の部分４５よりも径方向内側に向けて容易に弾性変形可能となっている。この場合、タンク部４０を、弾性変形部４４が他の部分４５と一体に形成されたものとすることができるので、タンク部４０を射出成形等によって容易に形成することができるようにして、吐出具１ないし吐出容器２のコストを低減することができる。

一方、タンク部４０の他の部分４５の、弾性変形部４４の周方向両端部分４４ｂの間の部分は、周方向に向けて１８０度以下の長さとなっている。

このような構成により、タンク部４０は、他の部分４５の、弾性変形部４４の周方向両端部分４４ｂの間の部分を支点として、弾性変形部４４を径方向内側に弾性変形させつつ、ノズル２１の突出方向に向けて容易にくの字に折れ曲がることができる。

本実施形態では、タンク部４０は、例えばポリプロピレン等のオレフィン系の合成樹脂材料で形成されたものとすることができる。これにより、タンク部４０を所定の剛性を有するものとして押下げヘッド２０を安定的に保持しつつ、薄肉化した弾性変形部４４を設けることでタンク部４０を容易にくの字に弾性変形可能なものとすることができる。

上記構成を有する吐出具１ないし吐出容器２では、押下げヘッド２０のヘッド本体２２のノズル２１よりの部分を下方に向けて押下げ操作すると、図３に示すように、弾性変形部４４が径方向内側に向けて弾性変形して、タンク部４０はノズル２１の突出方向に向けてくの字に折れ曲がる。タンク部４０がくの字に折れ曲がり、弾性変形部４４が径方向内側に向けて弾性変形すると、タンク部４０が凹んだ状態となってタンク室Ｓの容積が弾性変形部４４により狭められるので、タンク室Ｓの内部が加圧されることになる。そして、タンク室Ｓの内部が加圧されると、第２逆止弁６０が閉じた状態に保持されつつ第１逆止弁５０が当該圧力により開かれ、タンク室Ｓの内部に貯留されている内容物がタンク室Ｓから流通孔４３を通してノズル２１に圧送されてノズル２１の先端から外部に吐出される。

押下げヘッド２０の押下げ操作が解除されると、タンク部４０は、自身の弾性力によって、折れ曲がった形状から元の真っすぐな形状（図２に示す状態）に戻る。このとき、タンク室Ｓの容積が拡大することによりタンク室Ｓの内部が負圧となる。タンク室Ｓの内部が負圧になると、第１逆止弁５０が閉じた状態に保持されつつ第２逆止弁６０が当該負圧により開かれ、容器本体３の内部に収納されている内容物が吸引管３０及び流通孔１５を通してタンク室Ｓに充填される。なお、押下げヘッド２０の押下げ操作を解除した後、タンク部４０を、自身の弾性力ではなく、手動で折れ曲がった形状から元の真っすぐな形状に戻すようにしてもよい。

以下同様の操作を繰り返すことで、ノズル２１から内容物を小分けに吐出させることができる。

このように、本実施形態に係る吐出具１ないし吐出容器２によれば、押下げヘッド２０を押下げ操作してタンク部４０をくの字に折り曲げることで、内容物を吐出することができる。これにより、吐出具１を金属製の部品を用いることなく作動可能な構成のものとして、そのリサイクル性を高め、より環境対応に適したものとすることができる。

また、本実施形態に係る吐出具１ないし吐出容器２によれば、吐出具１を、シリンダ及びピストンを用いることなく、タンク部４０の一部に弾性変形部４４を設けただけの簡素な構成のものとすることができる。これにより、吐出具１ないし吐出容器２のコストを低減することができる。

さらに、本実施形態に係る吐出具１ないし吐出容器２によれば、吐出具１は、ポンプ式のシリンダとピストンとの間のような摺動部分を有していないので、内容物として、例えば研磨剤などの固形物を含むものを容器本体３に収納した場合であっても、当該内容物を吐出具１により吐出することができる。

図１～図３に示す場合では、タンク部４０は、弾性変形部４４がタンク部４０の他の部分４５と同一材料により一体に形成され、他の部分４５よりも薄肉化されることで他の部分４５よりも径方向内側に向けて容易に弾性変形可能となる構成とされているが、タンク部４０は、弾性変形部４４が、タンク部４０の他の部分４５よりも柔軟な材料により形成されることで、他の部分４５よりも径方向内側に向けて容易に弾性変形可能となる構成とすることもできる。

この場合、例えば図４に示すように、二色成形によって、エラストマー等の軟材質によって形成された弾性変形部４４を、その上側縁部４４ｃ及び下側縁部４４ｄにおいて、当該軟材質よりも硬質の合成樹脂材料で形成されたタンク部４０の他の部分４５と一体化させた構成とすることができる。このような構成により、タンク部４０の他の部分４５を所定の剛性を有するものとして押下げヘッド２０を他の部分４５によって安定的に保持しつつ、弾性変形部４４を軟材質で形成されたより容易に径方向内側に向けて弾性変形可能なものとして、タンク部４０をより容易にくの字に弾性変形可能なものとすることができる。

また、例えば図５に示すように、タンク部４０の他の部分４５のみを合成樹脂材料によって形成した後、他の部分４５の弾性変形部４４の上側縁部４４ｃ及び下側縁部４４ｄに対応した形状の切欠き部分を覆うように、フィルムで形成した弾性変形部４４を他の部分４５に接着等により貼り付けた構成とすることもできる。このような構成によっても、タンク部４０の他の部分４５を所定の剛性を有するものとして押下げヘッド２０を他の部分４５によって安定的に保持しつつ、弾性変形部４４をフィルムで形成されたより容易に径方向内側に向けて弾性変形可能なものとして、タンク部４０をより容易にくの字に弾性変形可能なものとすることができる。

本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。

例えば、前記実施形態においては、タンク部４０を円筒状のものとしているが、これに限らず、楕円筒状や角筒状であってもよい。

また、前記実施形態においては、弾性変形部４４を、ノズル２１の突出方向に対して軸線Ｏを中心として９０度ずれた方向から見た側面視において、上側縁部４４ｃが周方向中央部分４４ａから周方向両端部分４４ｂに向けて軸線Ｏに対して４５度傾斜した角度で斜め下方に直線状に延びるとともに、下側縁部４４ｄが周方向中央部分４４ａから周方向両端部分４４ｂに向けて軸線Ｏに対して４５度傾斜した角度で斜め上方に直線状に延びる、上下対象の三角形状としているが、これに限らず、タンク部４０の上端と下端との間において、軸線Ｏを中心とした周方向に１８０度以上、３６０度未満の範囲で延びるとともに周方向中央部分４４ａから周方向両端部分４４ｂに向けて徐々に上下方向寸法が小さくなる形状であれば、例えば、側面視において、上側縁部４４ｃ及び下側縁部４４ｄが、湾曲した形状、階段状の形状、軸線Ｏに対する傾斜角度が相違する複数の直線を組み合わせた形状、曲率の相違する複数の曲線を組み合わせた形状、直線と曲線とを組み合わせた形状などの種々の形状で延びるものとするなど、タンク部４０を折り曲げ可能とする形状であれば種々の形状とすることができる。

１ 吐出具
２ 吐出容器
３ 容器本体
３ａ 口部
３ｂ 胴部
３ｃ 雄ねじ
１０ 装着キャップ
１１ 周壁
１１ａ 雌ねじ
１２ 天壁
１３ ホルダ
１３ａ フランジ部
１３ｂ 下側嵌合部
１３ｃ 上側嵌合部
１４ シール部材
１５ 流通孔
２０ 押下げヘッド
２１ ノズル
２１ａ 吐出流路
２２ ヘッド本体
３０ 吸引管
４０ タンク部
４１ フランジ部
４２ 内向きフランジ
４３ 流通孔
４４ 弾性変形部
４４ａ 周方向中央部分
４４ｂ 周方向両端部分
４４ｃ 上側縁部
４４ｄ 下側縁部
４５ 他の部分
５０ 第１逆止弁
５１ 保持部
５２ 弁体
５３ 脚部
６０ 第２逆止弁
６１ 保持部
６２ 弁体
６３ 脚部
Ｓ タンク室

Claims (6)

1. ノズルを備えた押下げヘッドと、
   容器本体の口部に装着される装着キャップと、
   前記装着キャップに支持され、前記装着キャップから下方に向けて延びる吸引管と、
   前記装着キャップに支持され、上端において前記ノズルに連通するとともに下端において前記吸引管に連通する筒状のタンク部と、
   前記タンク部の上端側に設けられ、前記ノズルから前記タンク部に向けた内容物の流れを阻止する第１逆止弁と、
   前記タンク部の下端側に設けられ、前記タンク部から前記吸引管に向けた内容物の流れを阻止する第２逆止弁と、を有し、
   前記タンク部が、上端と下端との間に、軸線を中心とした周方向に１８０度以上、３６０度未満の範囲で延びるとともに周方向中央部分から周方向両端部分に向けて徐々に上下方向寸法が小さくなる形状に形成され、前記タンク部の他の部分よりも径方向内側に向けて容易に弾性変形可能な弾性変形部を備えていることを特徴とする吐出具。
2. 前記弾性変形部が、前記タンク部の他の部分よりも厚みが薄い薄肉部である、請求項１に記載の吐出具。
3. 前記タンク部が、オレフィン系の合成樹脂材料で形成されている、請求項２に記載の吐出具。
4. 前記弾性変形部が、前記タンク部の他の部分よりも柔軟な材料により形成されている、請求項１に記載の吐出具。
5. 前記ノズルが、前記弾性変形部の周方向中央部分と同一方向に向けて突出している、請求項１～４の何れか１項に記載の吐出具。
6. 前記容器本体と、請求項１～５の何れか１項に記載の前記吐出具と、を備えていることを特徴とする吐出容器。