JP2016078858A - 泡コック - Google Patents

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洋和 坂巻
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久明 五味
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武雄 鈴木
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【課題】きめ細かい泡をすばやく簡単に注出することができる泡コックを提供する。【解決手段】ビールディスペンサに備えられ、ビールを発泡させた泡をノズル部に備えられた注出部20から注出する泡コック10であって、注出部20に至る発泡性飲料流路に、発泡性飲料流路を開閉するための弁機構40と、弁機構40の下流に、発泡性飲料流路を流下するビールを発泡させる発泡カートリッジ80とを備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、ディスペンサに備えられ、発泡性飲料を発泡させた泡をノズル部に備えられた注出部から注出する泡コックに関する。
ビアホール、居酒屋等の店舗では、樽詰めされたビールを店員がビールディスペンサによってジョッキに注出して客に提供している。
このようなビールディスペンサは、ビールコックを前面に備えるとともに冷却装置が内蔵されたディスペンサ本体と、ディスペンサ本体に供給するビールが詰められたビール樽と、ビール樽に供給する炭酸ガスが充填されているガスボンベと、を備えている。
ビール樽には、ガスボンベからの炭酸ガスが供給されるガス流路と、ビール樽内のビールをビールコックへ供給するためのビール流路とが接続される。ガスボンベから所定圧力に調整された炭酸ガスがガス流路を介してビール樽に供給される。供給された炭酸ガスはビール樽内のビール液面上の空洞部分の気圧を高め、ビール樽内ではビールの液面が押圧された状態となっている。ビールコックの操作レバーを操作すると、ビール樽内のビールがビール流路に圧送され、冷却装置を通過する際に冷却され、ジョッキに注出される。
ジョッキで提供されるビールは、風味、口当たり、喉越し、見栄えを良くするために、7割程度のビールの層の上に3割程度の泡の層があることが好まれる。泡は、ビール中に溶存する炭酸の抜けやビールの酸化を遅らせてビールのうまさを長持ちさせるために、きめ細かいほど良いとされている。しかし、ビールの層の上にきめ細かい泡の層を上手に注出するためには、ビールをジョッキに注出する際のビールコックの操作に熟練を要する。
特許文献1には、熟練者でなくても簡単なコック操作によって泡を注出することができるビールコックが提案されている。該ビールコックは、ディスペンサ本体の前面に設けられたコック本体と、コック本体に形成されたビール流路と、該ビール流路にスライド可能に内挿された弁棒と、弁棒の端部に形成され、ビール流路を開放または閉塞してビールまたは泡の注出、停止を制御する弁体と、弁体の開放または閉塞を操作する操作レバーと、を備えている。
弁棒には、軸中心に泡流路が穿設されるとともに、該泡流路に連通する狭隘な泡通路が径方向に貫通形成されており、泡通路は、ビールや泡の注出が停止しているときや、ビールの注出時には閉塞され、泡の注出動作時に初めて開いて、ビールを泡通路を通過させて流速を速めることで発泡させるように構成されている。
該ビールコックは上述の構成により、操作レバーを手前または奥方向へ傾倒して適量のビールをジョッキに注出した後、該操作レバーを反対方向へ傾倒することで泡を前記ジョッキ中のビールに注ぎ足すことができる。
特開2002−2886号公報
しかし、操作レバーの操作に応じて、単一のコックからビールの注出と、泡の注出を切り替える構成は、泡の注出後にコック内に泡が残り、次のビール注出時にコック内に残った泡がビールと共にジョッキに注出されてしまい、この泡が気泡核となって発泡が促され、ジョッキ内が泡だらけになってしまう問題があった。さらに、弁棒の構成が複雑になってしまう問題があった。また、弁棒に形成された泡流路を通過したビールのみを用いて泡通路で泡を作る構造であったため、泡の発生量に限りがあり、注出に時間がかかるという問題もあった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、きめ細かい泡をすばやく簡単に注出することができる泡コックを提供することを目的とする。
本発明に係る泡コックの第一の特徴構成は、ディスペンサに備えられ、発泡性飲料を発泡させた泡をノズル部に備えられた注出部から注出する泡コックであって、前記注出部に至る発泡性飲料流路に、前記発泡性飲料流路を開閉するための弁機構と、前記弁機構の下流に、前記発泡性飲料流路を流下する前記発泡性飲料を発泡させる発泡機構とを備えている点にある。
弁機構を開放して発泡性飲料を通流すると、前記発泡性飲料は発泡機構で発泡させられ、ノズル部に備えられた注出部から泡として注出される。例えばこのような泡コックを、発泡性飲料の一例としてのビールのためのディスペンサに、ビールコックとは別に設けることにより、ビールコックから容器に適量のビールを注出し、その後、泡コックから適量の泡を注ぎ足すことができるため、従来の単一のコックで生じていた問題が解消できるようになった。また、熟練者でなくても容易に適量の泡を注出することができるようになった。
同第二の特徴構成は、前記発泡機構は、前記発泡性飲料流路に対して狭隘な泡作孔を備えている点にある。
気体の液体に対する溶解度は、圧力が高いほうが大きく、圧力が低いほうが小さい。また、液体の流路において、その流速が速いほど圧力は低くなる。高圧により飲料中に二酸化炭素を溶け込ました発泡性飲料を狭隘な泡作孔を通過させると、発泡性飲料の流速が速くなり圧力が低くなる。その結果、溶存しきれなくなった気体が泡として現れる。このように、発泡性飲料流路に狭隘な泡作孔を設けるという極めて簡単な構成で発泡機構を実現することができる。
同第三の特徴構成は、前記泡作孔は、円周方向に沿って等間隔をおいて複数個備えられている点にある。
泡作孔を通過する発泡性飲料の流速を速めるためには孔径を小さくすればよい。その反面、発泡作孔の孔径が小さいと流れに対する抵抗が増加するため、泡の発生量は減少する。泡作孔を複数個備えることで、泡の発生量を確保することができる。また、泡作孔を円周方向に沿って等間隔位置に設けているので、泡作孔から流下した泡は円周方向での圧力分布が均等となるため、発生した泡のきめを揃えることができる。
同第四の特徴構成は、前記泡作孔は、前記発泡性飲料流路の流路方向と交差する方向に向けて配設されている点にある。
上述の構成により、前記泡作孔で発生した泡を、前記発泡性飲料流路の内壁に衝突させて撹拌することができる。その結果、泡のきめをより細かくすることができる。
同第五の特徴構成は、前記発泡機構の下流に、発生した泡を整流する整流機構を備え、前記整流機構は、前記泡作孔に比べて広大な整流孔を円周方向に沿って等間隔をおいて複数個備えている点にある。
整流孔を円周方向に沿って等間隔位置に設けているので、整流孔から流下した泡の流れが円周方向での均等となるため整流効果が高い。
同第六の特徴構成は、前記整流孔は、前記発泡性飲料流路の中心に向けて配設されている点にある。
上述の構成により、発泡機構で発生させられた泡を前記発泡性飲料流路の中心側へ集合させることができる。
同第七の特徴構成は、前記発泡機構と前記整流機構とが一体的に連結されて発泡カートリッジを構成し、前記発泡カートリッジが、前記ノズル部に収容されている点にある。
上述の構成により、ノズル部に収容された発泡カートリッジの発泡機構と整流機構の間に撹拌空間が区画される。発泡機構で発生させられた泡が撹拌空間でさらに撹拌され、きめ細かい泡が発生させられる。
同第八の特徴構成は、前記注出部は、前記ノズル部の先端を覆うキャップ部材で構成され、前記キャップ部材は、内部の中心に、前記発泡性飲料流路の上流方向に沿って延び、前記整流孔で整流された泡をさらに整流する整流部材を備え、前記整流部材の周囲に、前記整流孔に比べて広大な注出孔を円周方向に沿って等間隔をおいて複数個備え、外部の中心に、前記発泡性飲料流路の下流方向に沿って延び、前記各注出孔から注出された泡を集合するための集合突部を備えている点にある。
整流部材を、キャップ部材と、整流機構と、前記発泡性飲料流路の流路壁で区画される整流空間の中心に前記発泡性飲料流路の上流方向に沿って備えることで、整流部材によって整流孔で整流された泡をさらに整流することができる。このように整流されて注出孔から注出された泡を集合突部によって集合させ、集合突部を容器の内壁に当接ないし近接させることで、泡を容器の内壁を伝わらせて発泡性飲料の上に注出することができる。これにより、容器に注出される泡が、発泡性飲料の液面を叩いて粗い泡が発生するような虞を回避することができる。
本発明によれば、きめ細かい泡をすばやく簡単に注出することができる泡コックを提供することができる。
本発明に係る泡コックを備えたビールディスペンサの概略図 泡コックの分解斜視図 泡コックの説明図 泡コックの操作説明図 泡コックの要部説明図 本発明に係る泡コックを備えたビールディスペンサの別実施形態の概略図
以下に本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
本発明に係る泡コックを発泡性飲料の一例としてのビールを注出するためのディスペンサに設けた一実施形態について、各図面を参照しながら説明する。なお、発泡性飲料はビールに限らず、発泡酒その他の発泡性飲料であってもよい。
図1に示すように、泡コック10は、ビールディスペンサ1に備えられ、ビール樽2から圧送されてきたビールを発泡させ、ビールコック3でビールが注出されたジョッキJに泡を注出するためのものである。なお、ビール及び泡を注ぐ容器は、ジョッキに限らず、ピッチャー、カップ、グラスその他の容器であってもよい。
まず、ビールディスペンサ1について説明する。
ビールディスペンサ1は、ビールをジョッキJに注出するためのビールコック3が設けられたディスペンサ本体4と、注出すべきビールが詰められたビール樽2と、ビール樽2に炭酸ガスを供給するガスボンベ5を備えている。
ビール樽2には、ディスペンスヘッド6が取付けられている。
ディスペンスヘッド6には、ガスボンベ5からの炭酸ガスが供給されるガス流路7と、ディスペンサ本体4へビールを供給するビール流路8a及びビール流路8aと分岐した泡用ビール流路8bとが接続されている。
ガスボンベ5から圧力調整器9により減圧された炭酸ガスがガス流路7に供給されると、ビール樽2の内圧が高められ、この内圧がビール樽2内のビール液面に作用して、ビールがビール流路8aや泡用ビール流路8bに圧送される。
なお、ビール流路8aと泡用ビール流路8bは、単一のビール樽2のディスペンスヘッド6から分岐する構成に限らず、図6に示すように、ビール用のビール樽2aと別に泡用のビール樽2bを設け、それぞれのディスペンスヘッド6a、6bに接続される構成であってもよい。なお、ビール樽2a,2bには、ガスボンベ5から圧力調整器9a,9bによりそれぞれ所定の圧力に減圧された炭酸ガスがガス流路7a,7bを介して供給される。
ディスペンサ本体4の内部には、冷却装置によって冷却された冷却槽11が備えられている。
冷却槽11には、ビール流路8a及び泡用ビール流路8bが浸漬配置されている。ビール樽2から圧送されたビールは冷却槽11を通過する際に冷却される。
ディスペンサ本体4の前面に設けられたビールコック3には操作レバー13の操作に連動して開閉する弁機構が内蔵されている。操作レバー13を操作して弁機構を開くとビールコック3からビールが注出される。
ディスペンサ本体4に、泡用ビール流路8bの一部を外囲する可撓性ホース12を介して設けられた泡コック10は、泡の注出部20を備えたコック本体30と、コック本体30内で泡用ビール流路8bを開閉する弁機構及びビールを発泡させる発泡機構と、前記弁機構の開閉を操作する操作レバー50と、オペレータが把持するための把持部60等を備えている。泡コック10は、可撓性ホース12の先端に設けられているため、可撓性ホース12の長さに応じた所定の可動範囲内で自由にその位置を移動させることができるため作業性が良い。
オペレータは、このように構成されたビールディスペンサ1を用いて、ディスペンサ本体4のビールコック3の操作レバー13を操作してジョッキJに適量のビールを注出した後、泡コック10の操作レバー50を操作してジョッキJに適量の泡を注ぎ足す。
泡コック10について詳述する。
図2及び図3に示すように、泡コック10は、オペレータが把持するための把持部60と、コック本体30と、コック本体30に組み付けられ、泡用ビール流路8bを開閉するための弁機構40を操作するための操作レバー50と、コック本体30から斜め前方下方に延出したノズル部33と、ノズル部33の先端に配設された注出部20等を備えている。
把持部60は、泡用ビール流路8b及び可撓性ホース12の先端を外囲する筒状部材61で構成されている。
筒状部材61の外周はオペレータが把持しやすいように凹凸状に形成されている。
泡用ビール流路8b及び可撓性ホース12の先端は、筒状部材61の一端から挿通され、泡用ビール流路8bの先端が筒状部材61の他端に配設されたシャンクナット62に連通部材63を介して接続されている。
シャンクナット62は、コック本体30の右端の外周面に形成されたネジ部32に螺着され、これにより把持部60とコック本体30が接続されるとともに、可撓性ホース12に外囲された泡用ビール流路8bの端部がコック本体30内の泡用ビール流路8bに連通する。
コック本体30の内部には、泡用ビール流路8bの一部である水平姿勢の第一流路31aと、コック本体30から斜め左下方へ延びるノズル部33内に、第一流路31aから分岐した第二流路31bとが貫通形成されている。第一流路31a及び第二流路31bが本願発明の発泡性飲料流路を構成する。
コック本体30の右端には、拡径部34が形成され、拡径部34の外周に形成されたネジ部32に、シャンクナット62が螺着される。
拡径部34の内部は、第一流路31aの孔径より広い凹部空間35が形成され、凹部空間35に第一流路31aの右端が開口している。
凹部空間35には、泡用ビール流路8bの上流から下流にかけて縮径して第一流路31aに連なる縮径面36が備えられている。
第一流路31aには、コック本体30の左上方に組み付けられた操作レバー50の操作に連動する弁棒41が左右方向に摺動可能に内挿されている。
弁棒41には、その右端に第一流路31aの孔径より大きい直径を有する弁体42が一体的に備えられ、弁体42にはパッキン43が周設されている。
弁体42は、凹部空間35においてパッキン43が縮径面36に対向するように収容される。操作レバー50の操作に応じた弁棒41すなわち弁体42の閉塞位置では、弁体42のパッキン43は縮径面36に密接する。一方、弁体42の開放位置では、弁体42のパッキン43は縮径面36から離間する。
なお、弁体42には、可撓性ホースから凹部空間35に供給されるビールの圧力により、常時左方への圧力が作用する。
コック本体30の左端には、弁体42に作用するビールの圧力に加えて、弁体42をさらに左方へ付勢するための付勢手段が配設されている。
前記付勢手段は、スプリング44が内蔵されたスプリングケース45と、スプリングケース45の左方に配設された止めネジ部材46を備え、止めネジ部材46が、弁棒41の左端に形成されたネジ孔47に螺合されることで、スプリング44の弾性力によって、弁棒41は常時左方へ付勢される。
従って、操作レバー50を操作しないときは、弁棒41の弁体42は閉塞位置で閉塞状態に維持され、弁体42のパッキンと縮径面36との間には高い水密性が確保される。
コック本体30の上方には立上部37が一体形成され、立上部37には第一流路31aに連通する垂直孔38が形成されている。
垂直孔38には、操作レバー50の操作を弁棒41に伝達するための伝達ロッド51が配設されている。
伝達ロッド51は、上端にネジ部52を備え、高さ方向中央に球状支点部53を備え、下端に作用部54を備えている。
伝達ロッド51の球状支点部53は、垂直孔38に形成されたロッド支持部39によって回動可能に支持される。
球状支点部53にはパッキン55,56が周設されている。球状支点部53はパッキン55,56を介してキャップ部材57によって垂直孔38に対して上下の移動が規制される。
ネジ部52はキャップ部材57を上方に突出し、ネジ部52に操作レバー50の基部が嵌合されている。固定ナット58によって操作レバー50と伝達ロッド51とが固定される。
操作レバー50は、固定ナット58によって伝達ロッド51に固定された基部から、コック本体30を側面を斜め後方下方に沿い、さらに、把持部60の下方後方へ延伸した形状をしており、その下端の延伸部分が引金部59を構成する。
弁棒41には、挿通孔48が上下方向に穿設され、この挿通孔48に伝達ロッド51の作用部54が挿入される。なお、弁棒41は、止めネジ部材46を取り外し、挿通孔48から伝達ロッド51の作用部54を抜き外すことで、コック本体30から右方に抜き外すことができる。
図4に示すように、操作レバー50の操作、すなわち引金部59を引く動作により、伝達ロッド51は、ロッド支持部39に支持された球状支点部53を中心に反時計回りに回動するのに応じて、弁棒41は、ビールの圧力及びスプリング44の弾性力に抗して右方へ移動させられ、弁体42が縮径面36から離間し、第一流路31aへビールが供給される。
操作レバー50の操作をやめると、ビールの圧力及びスプリング44の弾性力によって弁棒41は左方へ移動し、弁体42が縮径面36に密接し、第一流路31aへのビールの供給が停止される。
以上のようにして可撓性ホース12を介してビール樽2から供給されたビールの第一流路31aへの通流を制御する弁機構が構成される。
コック本体30のノズル部33には、ノズルボディ70が配設されている。
ノズルボディ70は、その下端に注出部20が備えられるとともに、注出部20との間に、コック本体30に供給されたビールを発泡させる発泡機構を構成する発泡カートリッジ80を収容する。
ノズルボディ70の外壁には、ネジ部72が形成され、第二流路31bの下端部の内壁に螺着される。ノズルボディ70の外周にはパッキン71が配設され、パッキン71によって第二流路31bの内壁とノズルボディ70の外壁との水密性が確保されている。
ノズルボディ70には、第二流路31bに連通する第三流路73が貫通形成され、第三流路73の下端は拡径部74に開口している。
発泡カートリッジ80は、軸心方向に沿って端部に開口を有する筒状の第一中空筒部81と第二中空筒部82とが、中実の連結軸部83で一体的に連結された形状となっている。発泡カートリッジ80は、SUS304等の耐腐食性のある金属材料を加工することで得られる。なお、発泡カートリッジ80は、第一中空筒部81と第二中空筒部82とは、別体で構成されていてもよい。
第一中空筒部81の外面にはパッキン84が周設されている。第一中空筒部81をノズルボディ70に挿入したときに、パッキン84によって第一中空筒部81の外壁とノズルボディ70の内壁との水密性が確保される。
第一中空筒部81の内面底部にはすり鉢状の第一傾斜面85が形成され、第一傾斜面85に円周方向に沿って4個の泡作孔86が等間隔位置に貫通形成されている。泡作孔86は、第三流路73の流路方向と交差する方向、本実施形態では、上流側から下流側にかけて円周方向外方に傾斜して配設されている。泡作孔86で発生した泡を、泡作孔86の下流の拡径部74の内壁に衝突させて撹拌することができる。その結果、泡のきめをより細かくすることができる。
なお、本実施形態では、泡作孔86は、泡を効率よく、かつ適当な発生量を確保するために、直径が0.5〜1.2mm、好ましくは0.8mmの微細孔で構成され、第三流路73や、第一中空筒部81の内部空間に比べて狭隘に設定されている。
第二中空筒部82の内面底部にはすり鉢状の第二傾斜面87が形成され、第二傾斜面87に円周方向に沿って8個の整流孔88が等間隔位置に貫通形成されている。整流孔88は、第三流路73の中心に向けて、本実施形態では、上流側から下流側にかけて円周方向内方に傾斜して配設されている。
なお、本実施形態では、整流孔88は、発生した泡を効率よく整流し、かつ適当な流量を確保するために、直径が1.5〜2.5mm、好ましくは約2.0mmの細孔で構成され、泡作孔86に比べて拡大に設定されている。
拡径部74に、発泡カートリッジ80の第一中空筒部81、連結軸部83及び第二中空筒部82の一部が挿入され、第二中空筒部82の下端は拡径部74から下方に突出する。
注出部20は、ノズル部33の先端を覆うキャップ部材22で構成され、キャップ部材22は、その内部底面の中心に第二中空筒部82の内部底面に向かって延びる、整流部材としての整流軸23を備え、内部底面には整流軸23の周囲に円周方向に沿って8個の注出孔24が等間隔位置に貫通形成されている。本実施形態では、整流軸23はネジで構成され、ねじ込みの程度を調整することでその長さが可変となっている。
キャップ部材22は、整流軸23の裏面に、各注出孔24から注出された泡を集合するための集合突部25を備えている。
なお、本実施形態では、注出孔24は、整流された泡を効率よく、かつ適当な注出量を確保するために、直径が32〜4.0mm、好ましくは3.6mmの孔で構成され、整流孔88に比べて広大に設定されている。
注出部20は、第二中空筒部82の拡径部74から突出している部分を収容するとともに、注出部20の内周に形成されたネジ部21が拡径部74の外周に形成されたネジ部75に螺着される。
ところで、気体の溶媒に対する溶解度は、圧力が高いほうが大きく、圧力が低いほうが小さい。
また、流路中では流体の流速が速くなると圧力が低下する。
なお、このように流路中の流速が増加する箇所として、流路の曲がった部分、ラッパ状の急な広がり部分、流路中の通過断面が狭い部分が例示できる。
つまり、ビールの泡は、ビールに溶け込んでいる二酸化炭素に由来し、ビール流路における圧力の低下や、流路内壁への衝突や、ジョッキJに注出されたときの衝撃による撹拌によって二酸化炭素が遊離することで形成される。
図5に示すように、本実施形態では、ビール樽2から注出部20までに至る泡用ビール流路8bを構成する発泡性飲料流路の、特にノズルボディ70に収容された発泡カートリッジ80の第一中空筒部81に狭隘な部分としての泡作孔86を設けて、泡作孔86を通過するときにビールの流速を速めて圧力を低下させることで、その部分で泡を積極的に発生させることができる。つまり、発泡カートリッジ80の特に泡作孔86が発泡機構を構成する。
さらに、泡作孔86はビールの通流軸心が第一傾斜面85の斜面に垂直に形成されている。すなわち、泡作孔86の中を通ったビール(泡)が拡径部74の内壁にぶつかるように第一傾斜面85に形成されている。泡作孔86で発生させられた泡はビールともに円周方向外方に向けて、つまりノズルボディ70の拡径部74の内壁に向けて勢いよく噴射され、前記内壁への衝突と、第一中空筒部81と、第二中空筒部82と、ノズルボディ70の内壁で区画される撹拌空間内で撹拌させられる。このように、泡は、第一傾斜面85と第二傾斜面87との間で壁面にぶつかりながらきめ細かくなっていく。
撹拌空間で発生させられたきめ細かい泡は、第二中空筒部82の整流孔88と、注出部20の整流軸23で整流される。つまり、整流孔88及び整流軸23が発泡機構及び撹拌空間で作られた泡を整流する整流機構を構成する。
整流機構で整流された泡は、注出部20の注出孔24を介して外部の集合突部25によって集合される。
泡コック10を用いてジョッキJに泡を注出する際には、集合突部25をジョッキJの内壁面に近接、または当接させることで、泡はジョッキJの内壁を伝うので、従来のビールコックのように、注出された泡がビールの液面を叩き、粗い泡が発生する虞も回避される。
以上説明のように、ビールコック3と泡コック10とを個別に設ける構成により、ビールコック3からジョッキJに適量のビールを注出し、その後、泡コック10から適量の泡を注ぎ足すことができるため、従来の単一のコックで生じていた問題が解消できるようになった。また、熟練者でなくても容易に適量の泡を注出することができるようになった。
なお、上述した実施形態では、泡コック10として、ビールディスペンサ1のディスペンサ本体4から可撓性ホース12の先端に設けられる可動性の泡コックについて説明したが、これに限定されるものでなく、ビールディスペンサ1のディスペンサ本体4の前面に、ビールコック3に並設される構成であってもよい。
また、ビール流路8aと泡用ビール流路8bの分岐箇所については、ディスペンサ本体4の内部にあってもかまわない。
上述した実施形態は、いずれも本発明の一例であり、該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能である。
1 ビールディスペンサ
2 ビール樽
10 泡コック
12 可撓性ホース
20 注出部
21 キャップ部材
23 整流軸(整流部材)
24 注出孔
25 集合突部
30 コック本体
31a 第一流路(発泡性飲料流路)
31b 第二流路(発泡性飲料流路)
33 ノズル部
40 弁機構
50 操作レバー
60 把持部
70 ノズルボディ
80 発泡カートリッジ(発泡機構)
81 第一中空筒部
82 第二中空筒部
86 泡作孔(発泡機構)
88 整流孔(整流機構)
J ジョッキJ

Claims (8)

  1. ディスペンサに備えられ、発泡性飲料を発泡させた泡をノズル部に備えられた注出部から注出する泡コックであって、
    前記注出部に至る発泡性飲料流路に、
    前記発泡性飲料流路を開閉するための弁機構と、
    前記弁機構の下流に、前記発泡性飲料流路を流下する前記発泡性飲料を発泡させる発泡機構とを備えていること特徴とする泡コック。
  2. 前記発泡機構は、前記発泡性飲料流路に対して狭隘な泡作孔を備えている請求項1に記載の泡コック。
  3. 前記泡作孔は、円周方向に沿って等間隔をおいて複数個備えられていることを特徴とする請求項2に記載の泡コック。
  4. 前記泡作孔は、前記発泡性飲料流路の流路方向と交差する方向に向けて配設されていることを特徴とする請求項2または3に記載の泡コック。
  5. 前記発泡機構の下流に、発生した泡を整流する整流機構を備え、
    前記整流機構は、前記泡作孔に比べて広大な整流孔を円周方向に沿って等間隔をおいて複数個備えていることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の泡コック。
  6. 前記整流孔は、前記発泡性飲料流路の中心に向けて配設されていることを特徴とする請求項5に記載の泡コック。
  7. 前記発泡機構と前記整流機構とが一体的に連結されて発泡カートリッジを構成し、
    前記発泡カートリッジが、前記ノズル部に収容されていることを特徴とする請求項5から6のいずれか一項に記載の泡コック。
  8. 前記注出部は、
    前記ノズル部の先端を覆うキャップ部材で構成され、
    前記キャップ部材は、
    内部の中心に、前記発泡性飲料流路の上流方向に沿って延び、前記整流孔で整流された泡をさらに整流する整流部材を備え、
    前記整流部材の周囲に、前記整流孔に比べて広大な注出孔を円周方向に沿って等間隔をおいて複数個備え、
    外部の中心に、前記発泡性飲料流路の下流方向に沿って延び、前記各注出孔から注出された泡を集合するための集合突部を備えていることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の泡コック。
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