JPWO2019111560A1 - 移動ロボットの制御装置および移動ロボットシステム - Google Patents

移動ロボットの制御装置および移動ロボットシステム Download PDF

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Abstract

【課題】異常が発生した移動ロボットを適切に回収する。【解決手段】移動ロボットの制御装置は、少なくとも前後左右に配置された4つの車輪と、車輪をそれぞれ駆動するモータと、を備える移動ロボットの制御装置である。当該制御装置は、モータの異常をそれぞれ検知する異常検知部と、異常検知部により、左右いずれか一方におけるすべての車輪に対応するモータの異常を検知した場合、異常を検知していないモータに対応する車輪の配置位置を変更する配置位置変更部と、異常を検知していないモータを駆動制御し、移動ロボットを所定の目標位置まで走行させる走行制御部と、を備える。【選択図】 図9

Description

本発明は、移動ロボットの制御装置および移動ロボットシステムに関する。
近年、工場等においては自動化が進んでおり、荷物の運搬に無人搬送車等の移動ロボットが採用されている。従来、何らかの異常により無人搬送車が走行不能になった場合、停止した無人搬送車を回収するために、作業者を現場へ向かわせる必要があった。
そこで、特許文献1には、異常が発生して停止した無人搬送車を走行路から速やかに待避させるために、別の無人搬送車(救援車)によって停止した無人搬送車を牽引する点が開示されている。
特開平11−5520公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、荷物を運搬する無人搬送車とは別に、異常が発生して停止した無人搬送車を回収するための救援車が必要となる。また、救援車が走行不能になった場合、当該救援車を回収するためには、やはり作業者を現場へ向かわせる必要がある。
そこで、本発明は、異常が発生した移動ロボットを適切に回収することができる移動ロボットの制御装置および移動ロボットシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一つの態様の移動ロボットの制御装置は、少なくとも前後左右に配置された4つの車輪と、前記車輪をそれぞれ駆動するモータと、を備える移動ロボットの制御装置であって、前記モータの異常をそれぞれ検知する異常検知部と、前記異常検知部により、左右いずれか一方におけるすべての車輪に対応するモータの異常を検知した場合、前記異常を検知していないモータに対応する車輪の配置位置を変更する配置位置変更部と、前記異常を検知していないモータを駆動制御し、前記移動ロボットを所定の目標位置まで走行させる走行制御部と、を備える。
また、本発明の一つの態様の移動ロボットの制御方法は、少なくとも前後左右に配置された4つの車輪と、前記車輪をそれぞれ駆動するモータと、を備える移動ロボットの制御方法であって、前記モータの異常をそれぞれ検知するステップと、左右いずれか一方におけるすべての車輪に対応する前記モータの異常を検知した場合、前記異常を検知していないモータに対応する車輪の配置位置を変更するステップと、前記異常を検知していないモータを駆動制御し、前記移動ロボットを所定の目標位置まで走行させるステップと、を含む。
さらに、本発明の一つの態様の移動ロボットシステムは、上記の移動ロボットの制御装置と、前記制御装置と通信可能に接続された前記移動ロボットと、を備える。
本発明の一つの態様によれば、異常が発生した移動ロボットを適切に回収することができる。
図1は、移動ロボットシステムを構成する移動体を示す斜視図である。 図2は、移動体の回転台ユニットの正面図である。 図3は、複数の移動体を備える移動ロボットを示す側面図である。 図4は、複数の移動体を備える移動ロボットを示す斜視図である。 図5は、移動体を含む制御システムのブロック図である。 図6は、異常検知部が実行する異常判定処理の一例である。 図7は、異常検知部が実行する異常判定処理の一例である。 図8は、片輪モータに異常が発生した場合の組み合わせである。 図9は、配置位置変更部が実行する走行制御処理の一例である。 図10は、異常発生時における配置位置の変更例である。 図11は、異常発生時における配置位置の変更の別の例である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
<移動ロボット>
図1は、本発明の実施形態に係る移動ロボットシステムを構成する移動体1を示す斜視図である。移動体1は、車体(シャーシ、支持体)2と、車体2に回転可能に支持された左右一対の車輪4A,4Bとを備える。車体2は、移動体1の下部に設けられたほぼ水平なフレームである。車輪4A,4Bは、同形同大であり、同心に配置されている。
車体2には、車輪4A,4Bをそれぞれ駆動するモータ6A,6Bが積載されている。また、車体2には、モータ6A,6Bを駆動するための電源であるバッテリが収容されたバッテリケース8が積載されている。さらに、車体2には、モータ6A,6Bを駆動するためのプリント基板10A,10B,12A,12Bが実装されている。ここで、プリント基板10Aおよび10Bは、インバータやモータドライバを含む駆動回路を含み、プリント基板12Aおよび12Bは、マイコンボードを含むメイン制御回路を含む。
なお、図1では、プリント基板10A,10B,12A,12Bが棚板上に実装されている場合について示しているが、プリント基板10A,10B,12A,12Bそのものが棚板になっていてもよい。
さらに、車体2には、複数(本実施形態では、3本)の支柱14が取り付けられており、各支柱14は、回転台ユニット16を支持している。回転台ユニット16は、互いに同じ直径を有する支持台18と回転台20とを備える。支持台18は、支柱14の上端に固定されている。回転台20は、支持台18に同心に配置されている。
図2に示すように、支持台18の上面には、軸受22が取り付けられ、軸受22には、回転台20の下面に設けられた回転台用金具24が挿入されている。なお、回転台20に軸受22が取り付けられ、軸受22に支持台18の回転台用金具24が挿入されていてもよい。いずれにせよ、回転台20は、支持台18(車体2)に対して鉛直方向の軸回りに回転自在に連結されている。
なお、本実施形態では、支持台18と回転台20とは、軸受22を介して互いに回転可能に連結されている場合について説明するが、回転治具は軸受22に限定されるものではなく、例えば回転盤であってもよい。
図1に戻って、移動体1には、回転台20の回転角度を測定する測定装置として、フォトセンサ26が設けられている。具体的には、図1に示すように、支持台18にブラケット28が取り付けられ、ブラケット28にフォトセンサ26が支持されている。フォトセンサ26は、例えば2つのフォトリフレクタ29a,29bを有する。
回転台20の外周面(側面)には、複数の白い部分と複数の黒い部分とが交互に設けられている。複数の白い部分は、互いに均等な角間隔をおいて配置され、複数の黒い部分も、互いに均等な角間隔をおいて配置されている。白い部分および黒い部分は、着色により設けてもよいし、白いテープと黒いテープとを回転台20に貼付することにより設けてもよい。
フォトリフレクタ29a,29bの各々は、発光素子(例えば発光ダイオード)と受光素子(例えばフォトトランジスタ)とを有しており、発光素子から発せられた光のうち、回転台20の外周面(側面)で反射した光を受光素子が受光するよう構成されている。受光素子は、受光した光の強度に応じた電気信号を出力する。受光素子が出力する電気信号のレベルは、受光素子が白い部分に対面するか黒い部分に対面するかによって異なる。したがって、回転台20が基準の角度位置にあった時からの電気信号のレベルの変化の回数を把握することによって、回転台20の回転角度を測定することができる。
また、2つのフォトリフレクタ29a,29bは、回転台20に対する角度位置がそれぞれ異なるように設けられている。この角度位置の相違により、2つのフォトリフレクタ29a,29bの出力位相が異なるため、回転台20の回転方向(CW、CCW)を判別することができる。
なお、本実施形態では、回転台20の回転角度を測定する測定装置がフォトセンサである場合について説明するが、測定装置は、フォトセンサに限定されるものではなく、回転台20の回転角度および回転方向を測定可能でセンサ(装置)であってよい。
<移動ロボット>
図3および図4は、実施形態に係る移動ロボットシステムを構成する移動ロボット30を示す。この移動ロボット30は、2つの移動体1の回転台20が連結荷台(連結部材)32によって連結された構成を有する。
具体的には、図3に示すように、各回転台20の上面における中心位置には、溝または凹部34が形成され、連結荷台32の下面には2つの突起36が形成または取付けされている。突起36は、凹部34にそれぞれ嵌め込まれている。凹部34および突起36は、上面視において例えば三角形状であり、各移動体1の回転台20に対して、連結荷台32は回転しない。
なお、凹部34および突起36の形状は、三角形に限定されるものではなく、嵌合させることで連結荷台32が回転台20に対して回転しない構成となる形状であればよく、例えば四角形等であってもよい。
連結荷台32の上面は平坦であり、当該上面には荷物38を積載することができる。つまり、移動ロボット30は、2つの移動体1により荷物38を搬送可能に構成されている。
この場合、2つの移動体1のそれぞれの走行方向に応じて、連結荷台32で連結された
2つの移動体1の回転台20が回転するので、2つの移動体1の走行を阻害しない。
このように、移動ロボット30の車輪支持部は、移動ロボット30の本体部に対して、回転台20の中心位置における鉛直方向の軸回りに回転可能な構成を有する。ここで、上記本体部は、本実施形態では、移動体1の回転台20および連結荷台32を含む。また、上記車輪支持部は、車輪4Aおよび4Bを支持する部材であり、本実施形態では、車体2、車輪4A,4B、モータ6A,6B、バッテリケース8、プリント基板10A,10B,12A,12B、支柱14および支持台18を含む。
つまり、移動ロボット30は、前後左右に配置された4つの車輪と、これら車輪をそれぞれ駆動するモータと、を備える。また、移動ロボット30は、4つの車輪のうち、前方に配置された左右一対の車輪および後方に配置された左右一対の車輪をそれぞれ支持する車輪支持部を有し、車輪支持部は、移動ロボット30の本体部に対して鉛直方向の軸回りに回転可能に連結された構成を有する。
なお、移動ロボット30を構成する移動体1は2つに限定されるものではなく、荷物38の重量に応じて、3つ以上とすることもできる。この場合、3つ以上の移動体1の回転台20を、連結荷台32によって連結してもよい。
<制御システム>
図5は、本発明の実施形態に係る移動ロボットシステム100の主要部分のブロック図である。
本実施形態では、移動ロボットシステム100は、2つの移動体1を備える移動ロボット30と、移動体1を制御する外部コンピュータ(制御装置)40と、を備える。移動体1は、外部コンピュータ40と無線通信により通信可能に接続されている。無線通信の手法としては、特に限定されないが、例えば無線LAN規格(例えば、IEEE802.11規格シリーズ)に準拠した通信とすることができる。
移動体1は、モータ6A,6Bにそれぞれ対応する2つのモータユニットを有する。具体的には、移動体1は、モータ6Aに対応する第1のモータユニット42Aと、モータ6Bに対応する第2のモータユニット42Bと、を有する。
モータユニット42A,42Bは、電源43により給電される。電源43は、バッテリケース8(図1参照)に収容されたバッテリである。フォトセンサ26も電源43により給電される。
第1のモータユニット42Aは、モータ6A、無線通信回路44A、メイン制御部46A、メモリ48A、モータ駆動制御部50A、駆動回路52Aおよび、センサ部54Aを有する。第2のモータユニット42Bは、モータ6B、無線通信回路44B、メイン制御部46B、メモリ48B、モータ駆動制御部50B、駆動回路52Bおよびセンサ部54Bを有する。以下、モータ6Aを、第1のモータ6Aまたは右モータ6Aと呼ぶことがあり、モータ6Bを、第2のモータ6Bまたは左モータ6Bと呼ぶことがある。
無線通信回路44A、メイン制御部46A、メモリ48A、モータ駆動制御部50Aおよび駆動回路52Aの各々は、プリント基板10Aまたは12A(図1参照)に実装される。無線通信回路44B、メイン制御部46B、メモリ48B、モータ駆動制御部50Bおよび駆動回路52Bの各々は、プリント基板10Bまたは12B(図1参照)に実装される。
具体的には、無線通信回路44A、メイン制御部46A、メモリ48Aおよびモータ駆動制御部50Aは、プリント基板12Aに実装され、駆動回路52Aは、プリント基板10Aに実装される。無線通信回路44B、メイン制御部46B、メモリ48Bおよびモータ駆動制御部50Bは、プリント基板12Bに実装され、駆動回路52Bは、プリント基板10Bに実装される。
無線通信回路44A,44Bは、外部コンピュータ40と無線通信する機能を有する。無線通信回路44A,44Bは、例えばWiFiモジュールにより構成することができる。
但し、本実施形態では、第1のモータユニット42Aの無線通信回路44Aのみを通常、使用する。第2のモータユニット42Bの無線通信回路44Bは、無線通信回路44Aに異常が発生した場合の予備として使用することができる。あるいは、第2のモータユニット42Bの無線通信回路44Bを補助的に使用することができる。例えば、無線通信回路44Aを外部コンピュータ40からの受信に使用し、無線通信回路44Bを外部コンピュータ40への送信に使用してもよい。
メイン制御部46A,46Bの各々は、プロセッサであり、記録媒体(図示せず)に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、動作する。したがって、記録媒体から読み出されたプログラム(プログラムコード)自体が実施形態の機能を実現することもできる。また、当該プログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することができる。
メイン制御部46Aは、無線通信回路44Aを用いて、外部コンピュータ40と無線通信する。また、メイン制御部46Aは、モータ駆動制御部50Aを制御することにより、モータ6Aの駆動を制御する。さらに、メイン制御部46Aは、第2のモータユニット42Bのメイン制御部46Bと通信可能に有線接続されている。
メイン制御部46Bは、モータ駆動制御部50Bを制御することにより、モータ6Bの駆動を制御する。また、メイン制御部46Bは、必要に応じて、無線通信回路44Bを用いて、外部コンピュータ40と無線通信することができる。
メモリ48A,48Bの各々は、メイン制御部46Aまたは46Bが処理を行うために必要なデータを記憶する。メイン制御部46A,46Bの各々は、メモリ48Aまたは48Bに必要なデータを書き込んだり、メモリ48Aまたは48Bから必要なデータを読み出したりすることができる。メモリ48A,48Bは、揮発性メモリ(例えば、SRAM)であるが、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)であってもよい。また、メモリ48A,48Bの各々が、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を備えていてもよい。
モータ駆動制御部50Aは、メイン制御部46Aからの指令に従って、モータ6Aの駆動(例えば回転速度)を制御する。モータ駆動制御部50Bは、メイン制御部46Bからの指令に従って、モータ6Bの駆動(例えば回転速度)を制御する。モータ駆動制御部50A,50Bの各々は、例えば、PID制御またはベクトル制御を行うことができ、例えば、マイクロプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはDSP(Digital Signal Processor)により構成されている。
また、モータ駆動制御部50A,50Bは、例えばPID制御等によりモータ6A、6Bの速度指令値を算出し、算出した速度指令値に基づいて、PWM制御のためのデューティー比を演算する。そして、モータ駆動制御部50A,50Bは、演算したデューティー比に応じたPWM信号を駆動回路52A、52Bにそれぞれ出力する。
駆動回路52Aは、モータ駆動制御部50Aの制御の下で、モータ6Aを駆動する。駆動回路52Bは、モータ駆動制御部50Bの制御の下で、モータ6Bを駆動する。
具体的には、駆動回路52A,52Bは、電源43から電力が供給され、モータ駆動制御部50A,50Bから出力されるPWM信号をもとにモータ6A,6Bをそれぞれ駆動する。
センサ部54A,54Bは、それぞれモータ6A,6Bの駆動制御に用いる各種信号を検出するセンサ群であり、例えばモータ電流を検出する電流センサ、モータ位置を検出する位置センサ、モータ回転速度を検出する速度センサ、車輪の回転角度を検出するセンサなどを含む。センサ部54Aの出力信号は、モータ駆動制御部50Aに供給され、センサ部54Bの出力信号は、モータ駆動制御部50Bに供給される。モータ駆動制御部50A,50Bによって測定された各種信号は、メイン制御部46A,46Bに通知され、メイン制御部46A,46Bは、通知された信号を使用して、モータ駆動制御部50A,50Bにモータ6A,6Bの駆動の制御のための指令を与える。
例えば、上記速度センサは、モータ6A,6Bの内部に取り付けられたホールセンサであって、磁界を電気信号に変換する。モータ駆動制御部50A,50Bは、速度センサの出力信号に基づいてモータ6A,6Bの回転速度を判定することができる。すなわち、モータ駆動制御部50Aはモータ6Aの回転速度を測定し、モータ駆動制御部50Bはモータ6Bの回転速度を測定することができる。
また、モータ駆動制御部50A,50Bは、それぞれ駆動回路52A,52Bの電流値に基づいて、公知の計算方式で、モータ6A,6Bのトルクを計算することができる。すなわち、モータ駆動制御部50Aはモータ6Aのトルクを測定し、モータ駆動制御部50Bはモータ6Bのトルクを測定することができる。
また、第1のモータユニット42Aのメイン制御部46Aには、フォトセンサ26の2つのフォトリフレクタ29a,29bの出力信号も供給される。メイン制御部46Aは、上記の方式によって、フォトリフレクタ29a,29bの出力信号に基づいて、回転台20の回転方向を判別するとともに、回転台20の回転角度を測定する。
本実施形態では、メイン制御部46Aは、回転台20の回転角度を移動体1の姿勢角として測定する。
<モータの制御の動作例>
次に、外部コンピュータ40からの制御コマンドに基づく、モータユニット42A,42Bのモータ6A,6Bの制御の動作例について説明する。以下に説明する動作は、複数の移動体1を備える移動ロボット30(図3および図4参照)では、各移動体1について個別に実行される。
外部コンピュータ40は、モータ6A,6Bを制御するコマンドを第1のモータユニット42Aに無線通信により送信する。ここで、上記コマンドは、第1のモータ6Aの制御情報(目標速度)と、第2のモータ6Bの制御情報(目標速度)と、を含む。
第1のモータユニット42Aのメイン制御部46Aが無線通信回路44Aを介して上記制御情報を含むコマンドを受信すると、メイン制御部46Aは、第1のモータ6Aの制御情報をモータ駆動制御部50Aに出力する。また、メイン制御部46Aは、第2のモータ6Bの制御情報をメイン制御部46Bに送信する。メイン制御部46Bは、メイン制御部46Aから第2のモータ6Bの制御情報を受信すると、受信した第2のモータ6Bの制御情報をモータ駆動制御部50Bに出力する。
これにより、第1のモータ6Aおよび第2のモータ6Bの回転速度が目標速度となるように制御される。
また、外部コンピュータ40は、モータ6A,6Bの状態の測定に関する測定コマンドを、第1のモータユニット42Aに無線通信により送信する。当該測定コマンドは、モータ6A,6Bの状態を示す情報(モータユニット情報)を測定し、報告を指示するコマンドである。ここで、モータユニット情報は、モータ6A,6Bの位置、速度およびトルク等のモータ6A,6Bに関する情報や、フォトセンサ26の出力信号、センサ部54A,54Bの出力信号等を含む。
第1のモータユニット42Aのメイン制御部46Aが無線通信回路44Aを介して測定コマンドを受信すると、メイン制御部46Aは、第2のモータ6Bのモータユニット情報の測定、報告を指示するコマンドをメイン制御部46Bに送信する。メイン制御部46Bは、メイン制御部46Aから上記コマンドを受信すると、第2のモータ6Bのモータユニット情報をメイン制御部46Aに送信する。そして、メイン制御部46Aは、第1のモータ6Aのモータユニット情報と、第2のモータ6Bのモータユニット情報とを外部コンピュータ40へ送信するよう無線通信回路44Aに指示する。
外部コンピュータ40は、移動体1からモータユニット情報を受信すると、受信したモータユニット情報に基づいて、移動体1の位置を推定する。そして、外部コンピュータ40は、推定された位置情報をもとに、移動体1が予め設定された目標走行経路を走行するよう移動体1の目標速度を演算し、演算した目標速度をモータ6A、6Bの上述した制御情報として移動体1へ送信する。
また、外部コンピュータ40は、移動体1から受信する各種情報に基づいて、2台の移動体1にそれぞれ搭載されたモータ6A、6Bに異常が発生しているか否かを判定する。そして、外部コンピュータ40は、その判定結果に基づいて、異常を検知していないモータ(以下、「正常モータ」という。)に対応する車輪の配置位置を変更し、正常モータを駆動制御して、移動体1を所定の目標位置まで走行させる走行制御を行う。
移動ロボット30が制御不可能なるような異常が発生している場合、モータ6A,6Bを制御するモータ制御部(モータユニット)へコマンドを送信しても、ACK/NAK等の応答が返ってこない、もしくは、モータ制御部(モータユニット)へ送信した動作コマンド(制御情報を含むコマンド)に対して、モータが誤動作する。
そこで、本実施形態では、外部コンピュータ40は、モータユニット42A,42Bへ送信したコマンドに対する応答が無い場合、モータ6A,6Bに異常が発生していると判定する。また、外部コンピュータ40は、モータユニット42A,42Bへ送信した動作コマンドに対して、モータ6A,6Bが当該動作コマンドとは異なる動作を行ったことを検出した場合、モータ6A,6Bに異常が発生していると判定する。
<異常判定処理>
図6は、外部コンピュータ40が備える異常検知部が実行する異常判定処理のフローチャートである。この図6に示す異常判定処理は、送信したコマンドに対する応答の有無に基づいて、モータの異常を検知する場合の処理である。図6に示す処理は、移動ロボット30が備える複数の移動体1のそれぞれに対して実行される。
まずステップS1において、外部コンピュータ40は、第1のモータユニット42Aに対するReadコマンドを送信する。
次に、ステップS2では、外部コンピュータ40は、第1のモータユニット42AからReadコマンドに対する応答が返ってきたか否かを判定する。具体的には、外部コンピュータ40は、第1のモータユニット42AからACKもしくはNAKが返ってきたか否かを判定する。そして、外部コンピュータ40は、第1のモータユニット42Aから応答が無いと判定した場合にはステップS3に移行し、応答がある場合には第1のモータユニット42Aに対応する右モータ6Aは正常であると判定してステップS5に移行する。
ステップS3では、外部コンピュータ40は、第1のモータユニット42Aへのコマンド送信を所定回数(例えば3回)実行したか否かを判定し、所定回数に満たない場合にはステップS1へ戻り、所定回数実行したと判定した場合にはステップS4に移行する。ステップS4では、右モータ6Aに異常が発生していると判定してステップS5に移行する。
ステップS5では、外部コンピュータ40は、第2のモータユニット42Bに対するReadコマンドを送信する。
次に、ステップS6では、外部コンピュータ40は、第2のモータユニット42BからReadコマンドに対する応答が返ってきたか否かを判定する。具体的には、外部コンピュータ40は、第2のモータユニット42BからACKもしくはNAKが返ってきたか否かを判定する。そして、外部コンピュータ40は、第2のモータユニット42Bから応答が無いと判定した場合にはステップS7に移行し、応答がある場合には第2のモータユニット42Bに対応する左モータ6Bは正常であると判定して異常判定処理を終了する
S7では、外部コンピュータ40は、第2のモータユニット42Bへのコマンド送信を所定回数(例えば3回)実行したか否かを判定し、所定回数に満たない場合にはステップS5へ戻り、所定回数実行したと判定した場合にはステップS8に移行する。ステップS8では、外部コンピュータ40は、左モータ6Bに異常が発生していると判定して異常判定処理を終了する。
<異常判定処理>
図7は、外部コンピュータ40が備える異常検知部が実行する異常判定処理のフローチャートである。この図7に示す異常判定処理は、送信した動作コマンドに対するモータの動作に基づいて、モータの異常を検知する場合の処理である。図7に示す処理は、移動ロボット30が備える複数の移動体1のそれぞれに対して実行される。
ステップS11では、外部コンピュータ40は、モータユニット42A、42Bに対して、移動ロボット30を直進走行させるような制御情報を含む直進コマンドを送信し、ステップS12に移行する。ステップS12では、外部コンピュータ40は、回転台20の回転情報として回転角θrを取得する。
次にステップS13では、外部コンピュータ40は、回転台20の回転量が閾値を上回っているか否か、すなわち、ステップS12において取得された回転角θrが所定角度を上回っているか否かを判定する。回転角θrが所定角度以下である場合、外部コンピュータ40は、移動ロボット30は直進コマンドに従って直進走行していると判定してステップS14に移行する。ステップS14では、外部コンピュータ40は、移動ロボット30が制御不可能となるような異常は発生しておらず、モータ6Aおよび6Bは正常であると判定して異常判定処理を終了する。
一方、外部コンピュータ40は、ステップS13において回転角θrが所定角度を上回ると判定すると、移動ロボット30が制御不可能となる異常が発生していると判定する。そこで、外部コンピュータ40は、以降の処理により、移動ロボット30が備える4つのモータのうち、どのモータに異常が発生しているか否かを判定する。
ステップS15では、外部コンピュータ40は、第1のモータユニット42Aに回転コマンドを送信し、ステップS16に移行する。ここで、回転コマンドは、モータを所定量回転させるコマンドであり、外部コンピュータ40は、第1のモータユニット42Aに対して、モータ6AをCW(時計方向)、CCW(反時計方向)にそれぞれ回転させるコマンドを順次送信する。
ステップS16では、外部コンピュータ40は、回転台20の回転情報として回転角θrを取得する。
ステップS17では、外部コンピュータ40は、回転台20の回転量が閾値を上回っているか否か、すなわち、ステップS16において取得された回転角θrが所定角度を上回っているか否かを判定する。回転角θrが所定角度を上回っている場合、外部コンピュータ40は、右モータ6Aは回転コマンドに従って適切に回転しており、右モータ6Aは正常であると判定してステップS20に移行する。
一方、外部コンピュータ40は、ステップS17において回転角θrが所定角度以下であると判定すると、ステップS18に移行して、第1のモータユニット42Aへのコマンド送信を所定回数(例えば3回)実行したか否かを判定する。そして、送信回数が所定回数に満たない場合にはステップS15へ戻り、所定回数実行したと判定した場合にはステップS19に移行する。ステップS19では、外部コンピュータ40は、右モータ6Aに異常が発生していると判定してステップS20に移行する。
ステップS20では、外部コンピュータ40は、ステップS15と同様に、第2のモータユニット42Bに対するモータ6Bの回転コマンドを送信し、ステップS21に移行する。ステップS21では、外部コンピュータ40は、回転台20の回転情報として回転角θrを取得する。
ステップS22では、外部コンピュータ40は、回転台20の回転量が閾値を上回っているか否か、すなわち、ステップS21において取得された回転角θrが所定角度を上回っているか否かを判定する。回転角θrが所定角度を上回っている場合、外部コンピュータ40は、左モータ6Bは回転コマンドに従って適切に回転しており、左モータ6Bは正常であると判定して異常判定処理を終了する。
一方、外部コンピュータ40は、ステップS22において回転角θrが所定角度以下であると判定すると、ステップS23に移行して、第2のモータユニット42Bへのコマンド送信を所定回数(例えば3回)実行したか否かを判定する。そして、送信回数が所定回数に満たない場合にはステップS20へ戻り、所定回数実行したと判定した場合にはステップS24に移行する。ステップS24では、外部コンピュータ40は、左モータ6Bに異常が発生していると判定して異常判定処理を終了する。
このように、外部コンピュータ40は、図6および図7に示す異常判定処理により、4つのモータのそれぞれについて異常が発生しているか否かを判定する。そして、外部コンピュータ40は、4つのモータのうち、少なくとも1つに異常が発生していると判定すると、残りの正常モータを駆動制御し、モータの検査や修理を行うための所定の目標位置まで走行させる。
ところで、4つのモータのうち、左右いずれか一方におけるすべての車輪に対応するモータに異常が発生している場合、移動ロボット30の走行制御は不可能になる。以下、この点について説明する。
図8は、各移動ロボット30において、片輪モータに異常が発生した場合の組み合わせを示す図である。図8(a)は、右前輪と左後輪とに異常が発生した場合、図8(b)は、左前輪と右後輪とに異常が発生した場合、図8(c)は、左前輪と左後輪とに異常が発生した場合、図8(d)は、右前輪と右後輪とに異常が発生した場合を示している。
図8(a)および図8(b)に示すように、前方と後方とでモータの異常発生位置が異なる場合、対角位置に残っている2つの正常モータによって走行制御が可能である。これに対して、図8(c)および図8(d)に示すように、前方と後方とでモータの異常発生位置が同じである場合、走行コマンドに対して右や左に大きく軌道がずれてしまい、走行制御が不可能となる。
そこで、外部コンピュータ40は、4つのモータのうち、左右いずれか一方におけるすべての車輪に対応するモータに異常が発生している場合、異常を検知していないモータに対応する車輪の配置位置を変更し、走行制御が可能な状態としてから上記の目標位置まで走行させる走行制御を行う。
図9は、外部コンピュータ40が備える配置位置変更部が実行する走行制御処理のフローチャートである。この図9に示す走行制御処理は、図6および図7に示す異常判定処理の判定結果を受けて実行される。
まずステップS21において、外部コンピュータ40は、上述した異常判定処理により、4つのモータのうち少なくとも1つに異常が発生しているか否かを判定する。そして、外部コンピュータ40は、4つのモータのいずれにも異常が発生していないと判定した場合には、そのまま図9の走行制御処理を終了する。
一方、外部コンピュータ40は、4つのモータのうち少なくとも1つに異常が発生していると判定した場合には、ステップS22に移行し、左右いずれか一方におけるすべての車輪に対応するモータに異常が発生しているか否かを判定する。そして、外部コンピュータ40は、図8(c)および図8(d)に示すように、片側モータのすべてに異常が発生していると判定した場合にはステップS23に移行し、図8(a)および図8(b)に示すように、対角位置のモータに異常が発生していると判定した場合にはステップS24に移行する。
ステップS23では、外部コンピュータ40は、異常を検知していないモータに対応する車輪の配置位置を変更し、移動ロボット30が走行制御可能な状態とする。
具体的には、外部コンピュータ40は、前方に配置された左右一対の車輪を支持する車輪支持部、または後方に配置された左右一対の車輪を支持する車輪支持部を、移動ロボット30の本体部に対して鉛直方向の軸周りに180°回転させる。これにより、正常モータに対応する2つの車輪が、図8(a)や図8(b)に示すような対角位置に配置されるようにする。
例えば、図10に示すように、右前輪と右後輪とに異常が発生している場合には、例えば後方の移動体(図中、符号1b)の正常モータを制御し、後方の車輪を支持する車輪支持部を180°旋回させることで、右前輪と左後輪とに異常が発生している状態に変更する。つまり、正常モータに対応する2つの車輪を、移動ロボット30の左右方向において互いにずれた位置に配置するようにする。
なお、図10においては、後方の車輪支持部を180°回転させる場合について説明したが、前方の車輪支持部を180°回転させてもよい。
図9に戻って、ステップS24では、外部コンピュータ40は、正常モータを駆動制御し、移動ロボット30を所定の目標位置まで走行させる走行制御を行う。ここで、当該目標位置は、移動ロボット30の検査、修理を行うための位置とすることができる。
このとき、外部コンピュータ40は、ステップS23において車輪の配置位置を変更する処理を行っている場合には、前方の移動体1と後方の移動体1とが逆方向に走行するようなコマンドを送信する。つまり、図10に示すように、後方の車輪支持部を旋回している場合、後方の移動体1bには、前方の移動体(図中、符号1a)とは逆方向に走行するようにコマンドを送る。例えば、前方の移動体1aに前進コマンドを送信する場合、後方の移動体1bには後進コマンドを送信するようにする。
これにより、移動ロボット30は前進することができる。
<効果>
以上のように、本実施形態では、外部コンピュータ(制御装置)40は、移動ロボット30の前後左右に配置された4つの車輪をそれぞれ駆動するモータの異常をそれぞれ検知する。そして、外部コンピュータ40は、左右いずれか一方におけるすべての車輪に対応するモータの異常を検知した場合、異常を検知していないモータ(正常モータ)に対応する車輪の配置位置を変更し、正常モータを駆動制御して、移動ロボット30を所定の目標位置まで走行させる。
このように、左右いずれか一方のすべてのモータに異常が発生して移動ロボット30が走行不可能になった場合であっても、残りの正常モータに対応する車輪の配置位置を変更して、移動ロボット30を走行可能な状態にすることができる。そのため、移動ロボット30を目標位置まで適切に走行させることができる。したがって、人の手を煩わすことなく、異常が発生した移動ロボット30を回収することができる。
また、外部コンピュータ40は、上記の車輪の配置位置の変更に際し、正常モータに対応する2つの車輪を、移動ロボット30の左右方向において互いにずれた位置に配置する。正常モータに対応する2つの車輪が左右方向に互いにずれた位置に配置されていれば、移動ロボット30の直進および旋回を適切に制御することが可能となる。したがって、移動ロボット30を目標位置へ適切に向かわせることができる。
さらに、移動ロボット30は、4つの車輪のうち、前方に配置された左右一対の車輪および後方に配置された左右一対の車輪をそれぞれ支持する車輪支持部を有する。これら車輪支持部は、移動ロボット30の本体部に対して鉛直方向の軸回りに回転可能に連結されている。そして、外部コンピュータ40は、上記の車輪の配置位置の変更に際し、移動ロボット30の一方の車輪支持部を、本体部に対して鉛直方向の軸回りに180°回転させる。
一方の車輪支持部を180°回転させることで、前方または後方に配置された左右一対の車輪を180度回転させることができるので、正常モータに対応する車輪を移動ロボット30の対角位置に配置することができる。したがって、移動ロボット30を確実に走行可能な状態とすることができる。
さらに、外部コンピュータ40は、移動ロボット30のモータ制御部(モータユニット)へ送信したコマンドに対する応答(ACK、NAK)が無い場合、当該モータ制御部に対応するモータに異常が発生していると判定することができる。また、外部コンピュータ40は、移動ロボット30のモータ制御部(モータユニット)へ送信した動作コマンドに対して、当該モータ制御部に対応するモータが動作コマンドとは異なる動作を行ったことを検出した場合にも、当該モータ制御部に対応するモータに異常が発生していると判定することができる。
したがって、各モータの異常を適切に検知することができる。
<変形例>
上記実施形態においては、モータに異常が発生した場合、連結荷台32の向きを進行方向に対して横向きしながら進行するようにしてもよい。この場合、異常が発生していない2つのモータを用いて、一台の移動ロボットのように制御することで走行制御が可能となる。連結荷台32の向きを進行方向に対して横向きにしながら進行する例を図11(a)〜図11(d)に示す。この図11(a)〜図11(d)に示すように、正常モータ間の距離が仮想的1台のロボットのトレッド幅Lとなる。
また、上記実施形態においては、各移動体1に2つの車輪4A,4Bが設けられ、2つの車輪4A,4Bに対応して2つのモータ6A,6Bが設けられている。しかしながら、各移動体1に3つ以上の車輪、およびこれら3つ以上の車輪に対応する3つ以上のモータが設けられてもよい。
また、上記実施形態においては、第1のモータユニット42Aのメイン制御部46Aが回転台20の回転角度を測定する場合について説明したが、第2のモータユニット42Bのメイン制御部46Bが測定してもよい。
さらに、上記実施形態においては、外部コンピュータ40が図6、図7および図9の処理を行う場合について説明したが、移動ロボット30が行ってもよい。つまり、移動ロボット30自体が、モータ6A,6Bの異常を検知し、その検知結果をもとに正常モータに対応する車輪の配置位置を変更する処理を行う制御装置として動作してもよいし、他のPC等が当該制御装置として動作してもよい。
1…移動体、2…車体、4A,4B…車輪、6A,6B…モータ、20…回転台、26…フォトセンサ、29a,29b…フォトリフレクタ、30…移動ロボット、32…連結荷台、38…荷物、40…外部コンピュータ(制御装置)

Claims (7)

  1. 少なくとも前後左右に配置された4つの車輪と、
    前記車輪をそれぞれ駆動するモータと、を備える移動ロボットの制御装置であって、
    前記モータの異常をそれぞれ検知する異常検知部と、
    前記異常検知部により、左右いずれか一方におけるすべての車輪に対応するモータの異常を検知した場合、前記異常を検知していないモータに対応する車輪の配置位置を変更する配置位置変更部と、
    前記異常を検知していないモータを駆動制御し、前記移動ロボットを所定の目標位置まで走行させる走行制御部と、を備えることを特徴とする移動ロボットの制御装置。
  2. 前記配置位置変更部は、
    前記異常を検知していないモータに対応する少なくとも2つの車輪を、左右方向において互いにずれた位置に配置することを特徴とする請求項1に記載の移動ロボットの制御装置。
  3. 前記移動ロボットは、
    前記4つの車輪のうち、前方に配置された左右一対の車輪および後方に配置された左右一対の車輪をそれぞれ支持する車輪支持部を有し、
    前記車輪支持部の少なくとも一方は、前記移動ロボットの本体部に対して鉛直方向の軸回りに回転可能に連結されており、
    前記配置位置変更部は、
    前記車輪支持部を前記本体部に対して前記鉛直方向の軸回りに180度回転させることで、前記異常を検知していないモータに対応する車輪の配置位置を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の移動ロボットの制御装置。
  4. 前記移動ロボットは、
    前記モータをそれぞれ制御するモータ制御部を備え、
    前記異常検知部は、
    前記モータ制御部へ送信したコマンドに対する応答が無い場合、当該モータ制御部に対応する前記モータに異常が発生していると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の移動ロボットの制御装置。
  5. 前記移動ロボットは、
    前記モータをそれぞれ制御するモータ制御部を備え、
    前記異常検知部は、
    前記モータ制御部へ送信した動作コマンドに対して、当該モータ制御部に対応する前記モータが前記動作コマンドとは異なる動作を行ったことを検出した場合、当該モータ制御部に対応する前記モータに異常が発生していると判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の移動ロボットの制御装置。
  6. 少なくとも前後左右に配置された4つの車輪と、
    前記車輪をそれぞれ駆動するモータと、を備える移動ロボットの制御方法であって、
    前記モータの異常をそれぞれ検知するステップと、
    左右いずれか一方におけるすべての車輪に対応する前記モータの異常を検知した場合、
    前記異常を検知していないモータに対応する車輪の配置位置を変更するステップと、
    前記異常を検知していないモータを駆動制御し、前記移動ロボットを所定の目標位置まで走行させるステップと、を含むことを特徴とする移動ロボットの制御方法。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の移動ロボットの制御装置と、
    前記制御装置と通信可能に接続された前記移動ロボットと、を備えることを特徴とする移動ロボットシステム。
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