JPWO2019077658A1 - 搬送作業制御装置、搬送作業制御方法、及び、搬送作業制御プログラム - Google Patents

搬送作業制御装置、搬送作業制御方法、及び、搬送作業制御プログラム Download PDF

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Abstract

搬送作業制御装置40は、物品61の存在状況情報410を取得する取得部41と、搬送元拠点51と、搬送元拠点51に影響を及ぼす前工程拠点53とに関する存在状況情報410に基づいて、前工程拠点53による搬送元拠点51に対する影響度の大きさを、算出基準421を用いて算出する影響度算出部42と、搬送元拠点51から搬送先拠点52に対する搬送作業に要する搬送コスト430と存在状況情報410と影響度420の大きさとに基づいて、搬送作業の重要度431を算出する重要度算出部43と、重要度431に基づいて選択された搬送作業が行われたのちの存在状況情報410に基づいて、算出基準421を更新する更新部44と、を備えることにより、作業工程の負荷や搬送能力が変動する工場等において、下流側の工程が上流側の工程の変動による影響を受けることによる、工場全体の処理効率の低下を回避する物品の搬送制御を確実に行う。

Description

本願発明は、工場等において行われる複数の作業(業務工程)を含む一連の生産作業等に関して、当該作業が行なわれる拠点間における物品の搬送を制御する技術に関する。
工場等において行われる複数の作業(業務工程)を含む一連の生産作業を実現する構成は、生産や検査等の処理を行う複数の拠点(本願では以降、ワークステーション(WS)と称する)の集合として考えることができる。そして、このワークステーションの実態は、例えば、作業セル、あるいはある機能を有する機械(装置)などをグルーピングした設備(ショップ)などである。
ワークステーションは、一般的に、入力バッファ、処理部、および出力バッファにより構成される。処理部は、生産、検査、梱包等の作業を行う機能(構成要素)を有する。入力バッファおよび出力バッファは、物品(仕掛品、部品、製品など)の在庫を格納する機能を有する。
ワークステーションは、入力バッファに格納された物品に対して生産や検査等の一連の作業を行い、処理した物品を出力バッファに格納する。そして、搬送作業員あるいは搬送装置(搬送車)等は、搬送元となるワークステーションの出力バッファから物品を取り出し、当該物品を搬送先となるワークステーションの入力バッファまで搬送する。そして、搬送作業員あるいは搬送装置は、搬送先のワークステーションの入力バッファへ、当該物品を格納する。
このとき、例えば、物品を搬送する速度が速すぎる、あるいは遅すぎる場合、バッファに格納された物品に関する空間的な偏り(即ち、搬送元となるワークステーションの出力バッファと搬送先となるワークステーションの入力バッファとの間で、使用率に関するアンバランス)が生じる。このアンバランスとは、例えば、これら両方のバッファの使用率に関する不適切な差や不適切な比率、あるいは、少なくとも片方のバッファの使用率が閾値以上あるいは閾値以下である、等のことである。本願では以降、この事象を、バッファのアンバランスと称する。
バッファのアンバランスが発生した場合、特定の作業工程(業務工程)や搬送作業に対して局所的に負荷が集中する可能性がある。あるいはこれとは逆に、その場合に、作業を割り当てられていた搬送作業員、搬送装置、生産作業員、生産装置などに対して無駄な待ち時間が生じたり、再配置が必要になったりする可能性がある。これにより、工場や倉庫全体としての効率的及び安定的な生産や搬送などが妨げられる可能性がある。従って、搬送資源(搬送作業員あるいは搬送車等)が限られているという環境において、工場や倉庫全体の処理能力を向上させるべく、適切にワークステーション間のバッファのアンバランスを軽減するように、バッファ間の搬送作業を制御可能な技術に対する期待が高まってきている。
このような技術に関連する技術として、特許文献1には、識別情報を有する容器に関連付けられた複数種類の物品を収容して搬出する物品収容システムが開示されている。このシステムは、搬入された複数の容器を一時的に保管する保管棚を備える。このシステムは、容器を受け入れる搬入部と作業者によって物品が収容される収容部と物品が収容された容器が送り出される搬出部とが、コンベアによって連結される複数の容器配置手段を備える。このシステムは、保管棚と任意の容器配置手段の搬入部および搬出部との間で、任意の容器を移送する。このシステムは、容器配置手段に配置され、容器に収容する物品に関する情報である、識別情報と紐付けられる個別収容情報を報知する。そしてこのシステムは、報知する個別収容情報に紐付けられる識別情報を有する容器を、関連付けられた容器配置手段に移送する。
また、特許文献2には、処理対象品を搬送する順序を制御する装置が開示されている。この装置が搬送する対象とするA工程用の試験品XとB工程の試験品Yは、倉庫に保管されている。この装置は、A工程の負荷がB工程の負荷よりも大きいと判定し、A工程とB工程とから同時期に試験品の搬送要求が行われた場合、負荷が大きいA工程に試験品Xを優先して搬送し、試験品Xの搬送が終わった後に、試験品YをB工程に搬送する。
また、特許文献3には、上流側設備群と下流側設備群とを搬送ラインによって結合し、上流側設備群の中のいずれかの設備と下流側設備群の中のいずれかの設備とを結ぶ搬送ルートに従って鋼片を搬送する搬送制御方法が開示されている。この方法では、鋼片が上流側設備群の各設備から搬出され、下流側設備群の各設備に搬入される場合に、その搬出及び搬入が物流効率に及ぼす影響度を評価する評価項目とその重み係数とを、予め定めておく。そしてこの方法では、上流側設備群の中のいずれかの設備から鋼片を搬出する直前に、全ての可能搬送ルートについて、当該評価項目とその重み係数とに基づく評価点を算出し、その評価点が最大となる搬送ルートに従って鋼片を搬送する。
国際公開第2012/147261号 特開2000-269305号公報 特開昭60-213613号公報
一般的な工場あるいは倉庫などでは、上述したワークステーション間における搬送作業に関する搬送能力や搬送負荷は、様々な要因により動的に変動する。搬送能力や搬送負荷が動的に変動する要因としては、例えば下記のことがあげられる。
・搬送作業が属人的であることから、作業員の搬送能力は、例えば、作業員の熟練度や作業チームに属する作業員の組み合わせ、あるいは作業員の疲労度(例えば、作業開始から時間が経過するのに伴って作業への集中度合いが低下する)に依存して変動する。
・製品の種別や生産量が頻繁に変動する工場、あるいは多品種の物品を保管する倉庫などにおいて、搬送作業内容(製品の種類や量、搬送方法、搬送経路、搬送経路に対する干渉の度合い、搬送資源の競合など)が頻繁に大きく変動する。
・ワークステーションにおけるバッファに溜まる物品の量が不安定であることから、搬送負荷が頻繁に大きく変動する。この一例として、新規製品が高頻度に生産されること、あるいは、需要の変動に応じた工程の変更に対する手間や不慣れさ等によって、工程の処理速度に関する揺らぎが生じることがある。あるいはまた、品質保証のための安全マージンが不適切に大きく設定されていることによって装置を頻繁に停止せざるを得ないような環境であること、あるいは、可用性が低い装置を使用することによって、予測困難な停止が起きやすいことなどがある。
そして、このように搬送作業に関する搬送能力や搬送負荷が動的に変動する環境では、作業工程における下流側(後工程側)に位置するワークステーションが、上流側(前工程側)に位置するワークステーションによる大きな影響を受けることによって、工場や倉庫全体の処理効率が大きく低下する虞がある。
例えば、上流側のワークステーションによって処理された物品が突発的に増加することによって下流側のワークステーションが大きな影響を受ける状態にあることを検知することが遅れた場合を考える。この場合、下流側のワークステーションにおける入力バッファ等が溢れることによって、工場や倉庫全体としての安定的かつ効率的な生産処理や搬送処理が阻害される可能性がある。あるいは、これとは逆に、上流側のワークステーションによって処理された物品が急激に減少した場合、物品を下流側のワークステーションに搬送する搬送作業に割り当てていた搬送資源に余剰が生じることになる。即ちこの場合、搬送資源が不適切に割り当てられていることによって工場や倉庫全体としての効率的な生産処理や搬送処理が阻害される可能性がある。そして、このような変動に対応するために搬送資源を再配置した場合、新たなコストが発生する。
従って、本発明者は、搬送作業に関する搬送能力や搬送負荷が動的に変動する環境において、処理工程における下流側に位置するワークステーションが、上流側に位置するワークステーションに関する変動による大きな影響を受けることによって、工場や倉庫全体の処理効率が大きく低下することを回避することが課題であることを見出した。特許文献1乃至3は、この課題について言及していない。本願発明の主たる目的は、この課題を解決する搬送作業制御等を提供することである。
本願発明の一態様に係る搬送作業制御装置は、複数の拠点における物品の存在状況を表す存在状況情報を取得する取得手段と、前記複数の拠点のうち、搬送元拠点と、前記搬送元拠点における前記物品の存在状況に影響を及ぼす前工程拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記前工程拠点による前記搬送元拠点に対する影響度の大きさを、算出基準を用いて算出する影響度算出手段と、前記複数の拠点のうち、前記搬送元拠点から搬送先拠点へ前記物品を搬送する搬送作業に要する搬送コストと、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報と、前記影響度の大きさとに基づいて、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点との組み合わせに対する前記搬送作業の重要度を算出する重要度算出手段と、前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われたのちにおける、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記算出基準を更新する更新手段と、を備える。
上記目的を達成する他の見地において、本願発明の一態様に係る搬送作業制御方法は、情報処理装置によって、複数の拠点における物品の存在状況を表す存在状況情報を取得し、前記複数の拠点のうち、搬送元拠点と、前記搬送元拠点における前記物品の存在状況に影響を及ぼす前工程拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記前工程拠点による前記搬送元拠点に対する影響度の大きさを、算出基準を用いて算出し、前記複数の拠点のうち、前記搬送元拠点から搬送先拠点へ前記物品を搬送する搬送作業に要する搬送コストと、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報と、前記影響度の大きさとに基づいて、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点との組み合わせに対する前記搬送作業の重要度を算出し、前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われたのちにおける、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記算出基準を更新する。
また、上記目的を達成する更なる見地において、本願発明の一態様に係る搬送作業制御プログラムは、複数の拠点における物品の存在状況を表す存在状況情報を取得する取得処理と、前記複数の拠点のうち、搬送元拠点と、前記搬送元拠点における前記物品の存在状況に影響を及ぼす前工程拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記前工程拠点による前記搬送元拠点に対する影響度の大きさを、算出基準を用いて算出する影響度算出処理と、前記複数の拠点のうち、前記搬送元拠点から搬送先拠点へ前記物品を搬送する搬送作業に要する搬送コストと、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報と、前記影響度の大きさとに基づいて、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点との組み合わせに対する前記搬送作業の重要度を算出する重要度算出処理と、前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われたのちにおける、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記算出基準を更新する更新処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
更に、本願発明は、係る搬送作業制御プログラム(コンピュータプログラム)が格納された、コンピュータ読み取り可能な、不揮発性の記録媒体によっても実現可能である。
本願発明は、工場等において物品に対する作業工程の負荷や搬送能力が変動する場合において、下流側の工程が上流側の工程の変動による影響を受けることによる、工場全体の処理効率の低下を回避する物品の搬送制御を確実に行うことを可能とする。
本願発明の第1の実施形態に係る搬送作業制御システム1の構成を示すブロック図である。 本願発明の第1の実施形態に係るワークステーションの構成を示すブロック図である。 本願発明の第1の実施形態に係る搬送作業制御装置10が制御対象とするワークステーションによるネットワークの構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係るWS接続管理表161の構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係る搬送コスト識別子管理表162の構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係る搬送コスト管理表163の構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係るバッファ管理表165の構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係る算出基準管理表164の構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係る重要度管理表166の構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係る搬送作業制御装置10の動作を示すフローチャートである。 本願発明の第2の実施形態に係る搬送作業制御装置40の構成を示すブロック図である。 本願発明の各実施形態に係る搬送作業制御装置を実行可能な情報処理装置900の構成を示すブロック図である。
以下、本願発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本願発明の第1の実施の形態に係る搬送作業制御システム1の構成を概念的に示すブロック図である。本実施形態に係る搬送作業制御システム1は、工場等において行われる複数の作業(業務工程)を含む生産作業等に関して、作業を行う拠点(WS:ワークステーション)間における物品の搬送を制御するシステムである。WSは、例えば、作業セルあるいは所定の機能を有する装置等をグルーピングすることにより構成したショップなどである。
搬送作業制御システム1は、大別して、搬送作業制御装置10と、搬送資源30とを有している。搬送資源30は、搬送作業制御装置10と通信可能に接続されており、搬送作業制御装置10による制御を受けて、搬送元WS21から搬送先WS22へ、物品31を搬送する。搬送資源30は、例えば、物品31を搬送可能な搬送車等の搬送装置である。
例えば、作業員が搬送車に搭乗して搬送作業を行う場合には、搬送資源30は搬送車であり、搬送車は、搬送作業制御装置10から受信した搬送作業の内容を示す情報を、画像あるいは音声等によって、作業員に提示する。また、作業員が搬送車を使わずに搬送を行う場合には、搬送資源30は、作業員、及び、作業員に搬送作業を示す情報を提示する端末装置に相当する。また、無人自動搬送車が搬送作業を行う場合には、搬送資源30は、無人自動搬送車であり、その無人自動搬送車は、搬送作業制御装置10から受信した搬送作業の内容を示す情報に従って搬送作業を行なう。尚、搬送作業制御装置10から送信された搬送作業の内容を示す情報は、搬送元WS21及び搬送先WS22に設置された表示装置等に表示されてもよい。
搬送元WS21、搬送先WS22、及び、上流(前工程)WS23−1乃至23−n(nは任意の自然数)は、生産や検査等の処理を行うワークステーションである。尚、本願では以降、上流WS23−1乃至23−nをまとめて上流WS23と称する場合がある。上流WS23は、搬送元WS21によって行なわれる作業工程よりも上流(前工程側)に位置する作業工程を行なうワークステーションである。従って、搬送元WS21が処理する物品31は、上流WS23から搬送される。即ち、上流WS23は、搬送元WS21に、物品31の存在状況に関して影響を及ぼすワークステーションである。
図2は、本実施形態に係るワークステーションの構成を概念的に示すブロック図である。図2(a)に示す通り、搬送元WS21は、入力バッファ211、処理部212、及び、出力バッファ213を有している。図2(b)に示す通り、搬送先WS22は、入力バッファ221、処理部222、及び、出力バッファ223を有している。図2(c)に示す通り、上流WS23は、入力バッファ231、処理部232、及び、出力バッファ233を有している。但し、図1に示す上流WS23−1乃至23−nの構成は、全て図2(c)に示す通りであることとする。
処理部212、222、及び、232は、物品31に対して、生産、検査、あるいは梱包等の作業(業務工程)を行う機能を有する。処理部212、222、及び、232は、装置、あるいは、作業員の少なくともいずれかによって実現可能である。入力バッファ211、221、及び、231は、搬送元WS21あるいは搬送先WS22あるいは上流WS23において、処理部212あるいは222あるいは232によって処理されることを待つ状態にある物品31を格納する機能を有する。出力バッファ213、223、及び、233は、搬送元WS21あるいは搬送先WS22あるいは上流WS23において、処理部212あるいは222あるいは232によって処理された後、搬送資源30によって搬送されることを待つ状態にある物品31を格納する機能を有する。
尚、図1には、説明の便宜上、搬送元WS21、搬送先WS22、及び、搬送資源30を1つ示しているが、本実施形態に係る搬送作業制御システム1は、搬送元WS21あるいは搬送先WS22として、多数のワークステーションを備え、搬送元WS21と搬送先WS22との多数の組み合わせを有することとする。そして、多数の搬送元WS21の個々について、搬送元WS21に物品31を供給する上流WS23が存在する。また、搬送作業制御システム1は、それらのワークステーションの組み合わせの間を並行して物品31を搬送する複数の搬送資源30を備えてもよい。
本実施形態に係る搬送作業制御装置10は、搬送元WS21から搬送先WS22に対する、搬送資源30による物品31の搬送作業を制御する。そして、搬送作業制御装置10は、多数のワークステーションの間を並行して物品31を搬送する複数の搬送資源30を制御可能である。
搬送作業制御装置10は、取得部11、影響度算出部12、重要度算出部13、更新部14、検知部15、及び、記憶部16を備えている。
記憶部16は、例えば、磁気ディスクあるいは電子メモリ等の記憶デバイスである。記憶部16は、WS接続管理表161、搬送コスト識別子管理表162、搬送コスト管理表163、算出基準管理表164、バッファ管理表165、及び、重要度管理表166を記憶している。記憶部16に格納されたこれらの情報の詳細については後述する。
取得部11は、搬送元WS21から、入力バッファ211及び出力バッファ213における物品31に関する存在状況を示す情報(存在状況情報)を取得する。取得部11は、搬送先WS22から、入力バッファ221及び出力バッファ223における物品31に関する存在状況情報を取得する。取得部11は、上流WS23から、入力バッファ231及び出力バッファ233における物品31に関する存在状況情報を取得する。存在状況情報は、例えば、これらのバッファに格納された物品31による使用量(個数あるいは重量等)である。存在状況情報は、あるいは、これらのバッファの使用率(バッファに格納可能な物品31の最大量(バッファ容量)に対する使用量の割合)である。存在状況情報は、あるいはまた、バッファ容量と使用量との差分、あるいは、所定の基準値に対する使用量の比率などを表す情報でもよい。
また、取得部11が存在状況情報を取得する対象は、搬送作業制御システム1における全てのワークステーションのバッファであってもよいし、一部のワークステーションのバッファのみであってもよい。取得部11は、例えば、特定の物品31に対する作業を行うワークステーションのバッファ、あるいは、バッファ容量が小さいワークステーションのバッファ、あるいは、処理能力に関するばらつき(変動)が大きいワークステーションのバッファなどを、存在状況情報を取得する対象としてもよい。
尚、搬送元WS21、搬送先WS22、及び上流WS23は、上述した存在状況情報を生成し、生成した存在状況情報を搬送作業制御装置10へ送信する機能を備えることとする。この場合、搬送元WS21、搬送先WS22、及び上流WS23は、例えば、物品31に貼付されたRFID(Radio Frequency Identification)、カメラを用いた画像認識、重量計等を用いることによって存在状況情報を生成する。搬送元WS21、搬送先WS22、及び上流WS23は、あるいは、作業員による操作入力によって存在状況情報を生成してもよい。この操作入力の方法としては、例えば、作業員が物品31をバッファに格納あるいはバッファから取り出すたびに、携帯端末等を用いて物品31に添付された特定のバーコードを読み取り、読み取ったバーコードを、携帯端末から取得部11へ送信するなどの方法がある。また、取得部11は、存在状況情報を生成する機能を備えてもよい。
影響度算出部12は、上流WS23の出力バッファ233の使用量(第一の量)あるいは使用率(第一の使用率)と、搬送元WS21の入力バッファ21の使用量(第二の量)あるいは使用率(第二の使用率)との間におけるアンバランスに基づいて、上流WS23による搬送元WS21に対する(今後実施されうる潜在的な)搬送作業に関する影響度の大きさを算出する。
即ち、影響度算出部12は、当該第一の量が多いほど、あるいは、当該第二の量が少ないほど、影響度を大きく算出する。影響度算出部12は、あるいはまた、当該第一の使用率が大きいほど、あるいは、当該第二の使用率が少ないほど、影響度を大きく算出する。影響度算出部12は、あるいはまた、当該第一の量と当該第二の量との差分が大きいほど、あるいは、当該第一の使用率と当該第二の使用率との差分が大きいほど、影響度を大きく算出する。影響度算出部12は、あるいはまた、当該第二の量に対する当該第一の量の比率が大きいほど、あるいは、当該第二の使用率に対する当該第一の使用率の比率が大きいほど、影響度を大きく算出する。影響度算出部12は、この際、上流WS23の出力バッファ233と、搬送元WS21の入力バッファ211との間におけるアンバランスに対して、算出基準に基づく重み付けを行なってもよい。
重要度算出部13は、搬送元WS21から搬送先WS22へ物品31を搬送する搬送作業に要する搬送コストと、取得部11により取得された搬送元WS21及び搬送先WS22に関する存在状況情報と、影響度算出部12により算出された影響度の大きさとに基づいて、搬送元WS21と搬送先WS22との組み合わせに対する搬送作業の重要度(優先度)を算出する。
重要度算出部13は、当該搬送コストを、搬送作業を介して測定可能な搬送資源30あるいは外部の装置(不図示)から取得してもよいし、あるいは、当該搬送コストを測定する機能を備えてもよい。但し、搬送コストは、具体的には、例えば、搬送に要する所要時間、搬送距離、搬送に要した作業員の数、使用したAGV(Automated Guided Vehicle)やフォークリフトなどの搬送車の数、使用したエレベータやクレーンなどのリソースの種類や量などを示す情報である。搬送コストは、例えば、作業員や搬送車に取り付けられたセンサ、物品31に取り付けられたタグの読み取り、タイマー、作業員によるシステムへの情報入力等により取得可能である。
重要度算出部13は、算出した重要度が最も高い搬送元WS21と搬送先WS22との組み合わせに対する搬送作業を示す情報を、搬送資源30が次に実行する搬送作業を示す情報として、搬送資源30に送信する。そして、搬送資源30は、重要度算出部13から受信した情報が示す、搬送元WS21と搬送先WS22との組み合わせに対する搬送作業を、次に実行する。
更新部14は、重要度算出部13により算出された重要度に基づいて選択された搬送元WS21と搬送先WS22との組み合わせに対する搬送作業が行われたのち、搬送元WS21と搬送先WS22とに関する存在状況情報に基づいて、搬送作業に関する影響度の算出基準を更新する。即ち、更新部14は、搬送作業が行われたのち、搬送元WS21の出力バッファ213と搬送先WS22の入力バッファ221との間におけるアンバランスの解消状況に基づいて、影響度の算出基準が示す、上述した重み付けの内容を更新する。
更新部14は、例えば、搬送作業が行われたのちにおける、搬送元WS21における出力バッファ213の使用量(第三の量)(あるいはバッファ使用率(第三の使用率))と、搬送先WS22における入力バッファ221の使用量(第四の量)(あるいはバッファ使用率(第四の使用率))との差分(あるいは比率)が、第一の閾値(許容するアンバランスの最大値)以上である場合、そのアンバランスを期待するほど解消できなかったと判定する。このことは、影響度算出部12によって算出された、上流WS23による搬送元WS21に対する影響度の大きさが過小であることに起因すると考えられる。したがって、この場合、更新部14は、当該影響度の大きさが影響度算出部12によってより大きく算出されるように、影響度の算出基準が示す、上述した重み付けにおける重み係数を増加させる。
更新部14は、あるいはまた、搬送作業が行われたのちにおける、搬送元WS21における出力バッファ213の使用量(あるいはバッファ使用率)と、搬送先WS22における入力バッファ221の使用量(あるいはバッファ使用率)との差分(あるいは比率)が、第二の閾値(許容するアンバランスの最小値)以下である場合、そのアンバランスが必要以上に解消されたと判定する。このことは、影響度算出部12によって算出された、上流WS23による搬送元WS21に対する影響度の大きさが過大であることに起因すると考えられる。したがって、この場合、更新部14は、当該影響度の大きさが影響度算出部12によってより小さく算出されるように、影響度の算出基準が示す、上述した重み付けにおける重み係数を減少させる。
更新部14による重み係数を増加あるいは減少させる量は、例えば、搬送作業制御システム1が制御対象とする工場等に関する経営指標、あるいは、ワークステーションの構成(バッファサイズ等)などを表す所定の情報に基づいて、静的に求められた値であってもよい。更新部14による重み係数を増加あるいは減少させる量は、あるいはまた、各ワークステーションに関する現在の物品31の存在状況情報、あるいは、存在状況情報が時間の経過とともに変化した内容(アンバランスに関する変化状況)に基づいて、動的に求められた値であってもよい。
検知部15は、搬送元WS21から搬送先WS22に対する、搬送資源30による物品31の搬送作業が完了したことを検知する。検知部15は、例えば、搬送資源30の動作状況を監視することによって、搬送作業の完了を検知する。検知部15は、より具体的には、例えば、赤外線や超音波などによる通過センサやレーザレンジファインダ、カメラを用いた画像認識、物品31などに貼付されたRFIDなどを用いることによって、搬送作業の完了を自動で検知する。検知部15は、あるいはまた、作業員によるボタン押下などの操作入力によって、搬送作業の完了を検知してもよい。
また、検知部15が完了を検知する対象は、搬送作業制御システム1において行なわれる全ての搬送作業であってもよいし、あるいは一部の搬送作業であってもよい。検知部15は、例えば、所定の領域内に存在する搬送資源30による搬送作業、あるいは、特定の物品31(例えば製造を急ぐ物品など)を搬送する搬送作業のみを、完了を検知する対象としてもよい。
上述した更新部14は、検知部15による検知を契機として、上述したように影響度の算出基準を更新する。更新部14は、あるいは、検知部15が搬送作業の完了を検知してから所定の時間が経過したのちに、影響度の算出基準を更新してもよい。更新部14は、あるいは、規則的なタイミングに、影響度の算出基準を更新してもよい。更新部14は、あるいは、搬送作業に関する環境が変化したことを示す情報を外部から得られたときに、影響度の算出基準を更新してもよい。
次に、本実施形態の動作について、具体例を用いて説明する。
図3は、本実施形態に係る搬送作業制御装置10が制御対象とする、ワークステーションによるネットワークの構成を例示する図である。本実施形態では、6つのワークステーション(WSx1、WSx2、WSy1、WSy2、WSy3、WSz1)が存在することとする。また、いずれか2つのWSを、図1に示す搬送元WS21と搬送先WS22として接続する9個のリンクが存在することとする。但し、搬送作業制御装置10が制御対象とするワークステーション及びリンクの数は、上述した数に限定されない。尚、図1に示す搬送元WS21がWSy1乃至WSy3のいずれかに相当し、搬送先WS22がWSz1に相当する場合、上流WS23は、WSx1及びWSx2に相当する。
図4は、記憶部16に記憶されているWS接続管理表161の構成を概念的に例示する図である。図4に例示するWS接続管理表161は、図3に例示するワークステーションによるネットワークにおけるワークステーション同士の接続(リンク)の一覧を示す情報である。WS接続管理表161は、リンクの識別子と、搬送元のWSの識別子と、搬送先のWSの識別子とを関連付けている。図4に例示するWS接続管理表161は、例えば、搬送元WS21であるWSy1と搬送先WS22であるWSz1とに関するリンクが、y1z1であることを示している。WS接続管理表161は、例えば、搬送作業制御システム1の管理者によって作成され、記憶部16に格納されることとする。
尚、本実施形態では、図3及び図4に示す搬送元WSと搬送先WSとの組み合わせの間において搬送作業が行なわれ、図3及び図4に示していない搬送元WSと搬送先WSとの組み合わせの間においては、搬送作業が行なわれないこととする。また、本実施形態では、WSx1及びWSx2より上流側からの搬送作業、及び、WSz1より下流側への搬送作業も行なわれないこととする。
図5は、記憶部16に記憶されている搬送コスト識別子管理表162の構成を概念的に例示する図である。本実施形態では、図1に示す搬送元WS21と搬送先WS22とが十分に近いことを前提とし、搬送資源30が搬送作業に着手する地点まで移動するのに要するコストに対して、搬送作業自体に要するコストが相対的に無視可能であることとする。即ち、例えば図3において、ある搬送作業を完了したのちWSx1の入力バッファに位置する搬送資源30が、次にWSy1を搬送元WS21としWSz1を搬送先WS22とする搬送作業を行なう場合に、搬送資源30がWSx1の入力バッファからWSy1の出力バッファに移動するのに要するコストに対して、WSy1からWSz1への搬送作業に要するコストが相対的に無視可能であることとする。
本実施形態に係る搬送コスト識別子管理表162は、搬送資源30が、次の搬送作業を行なうために、移動元(1つ前の搬送作業を完了した場所)から移動先(次の搬送作業を開始する場所)までの移動に要する搬送コストの識別子と、移動元WSの識別子と、移動先WSの識別子とを関連付けている。図5における「説明」という項目は、説明の便宜上、記載することとする。図5に例示する搬送コスト識別子管理表162は、例えば、搬送資源30が、移動元であるWSx1の入力バッファから移動先であるWSy1の出力バッファに移動するのに要する搬送コストがCx1y1であることを示している。搬送コスト識別子管理表162は、例えば、搬送作業制御システム1の管理者によって作成され、記憶部16に格納されることとする。
図6は、記憶部16に記憶されている搬送コスト管理表163の構成を概念的に例示する図である。搬送コスト管理表163は、図1に示す重要度算出部13によって、あるいは、搬送作業制御システム1の管理者による情報入力等によって、生成あるいは更新される。重要度算出部13は、搬送資源30が、WSx1の入力バッファからWSy1の出力バッファに移動するのに要した搬送コストが「4」であることを、例えば外部の装置(搬送資源30等)から取得する。重要度算出部13は、図5に例示する搬送コスト識別子管理表162を参照することによって、当該搬送コストの識別子がCx1y1であることを取得する。これにより、重要度算出部13は、上述した搬送コスト識別子と、搬送コストとを関連付けたレコードを、搬送コスト管理表163に追加する。
搬送コストは、搬送資源30が移動する距離、その移動に要する時間、搬送資源30の種類(例えば台車等)、他の搬送作業や生産作業等と干渉する場所の通過の有無、移動の際の経路に関する通りやすさなどに関する、所定の基準に基づいて求められる値である。経路に関する通りやすさに関する基準としては、例えば、狭い場所を通るか否か、途中に坂や段差があるか否か、限られた数のエレベータの利用が必要か否か、といった基準が考えられる。
また、上述した、WS接続管理表161、搬送コスト識別子管理表162、及び、搬送コスト管理表163は、例えば、工場や倉庫のレイアウト図などに基づいて、搬送作業制御装置10あるいは外部の装置によって生成されてもよい。WS接続管理表161、搬送コスト識別子管理表162、及び、搬送コスト管理表163は、あるいは、作業員や工場や倉庫のレイアウト設計者などによって生成されてもよい。WS接続管理表161、搬送コスト識別子管理表162、及び、搬送コスト管理表163は、あるいはまた、搬送作業制御装置10あるいは外部の装置による自動生成と、作業員等による情報入力との組み合わせにより生成されてもよい。
図7は、記憶部16に記憶されているバッファ管理表165の構成を概念的に例示する図である。バッファ管理表165は、図1に示す取得部11によって、生成あるいは更新される。バッファ管理表165は、バッファ識別子と、バッファ使用率とを関連付けている。バッファ識別子に関して、Iはワークステーションにおける入力バッファ、Oはワークステーションにおける出力バッファを表す。図7では、例えば、Ix1は、図3に示すWSx1の入力バッファであることを表し、Oz1は、図3に示すWSz1の出力バッファであることを表す。
図8は、記憶部16に記憶されている算出基準管理表164の構成を概念的に例示する図である。算出基準管理表164は、影響度算出部12が、上流WS23による搬送元WS21に対する搬送作業に関する影響度の大きさを算出する際に用いる、影響度の重み係数αの値を示している。即ち、影響度算出部12は、上流WS23の出力バッファ233と、搬送元WS21の入力バッファ211との間におけるアンバランスに対して、影響度の重み係数αによる重み付けを行うことによって、当該影響度の大きさを算出する。図8に例示する算出基準管理表164において、影響度の重み係数αy1乃至αy3は、順に、図3に例示するWSy1乃至WSy3が、上流WS23であるWSx1及びWSx2から受ける影響に関する影響度の重み係数を表す。
影響度算出部12は、図3に示す例の場合、WSx1及びWSx2によるWSy1に対する搬送作業に関する影響度の大きさを、例えば、式1を使用して算出する。

Figure 2019077658
・・・・・・(式1)

影響度算出部12は、WSy2及びWSy3に関する影響度の大きさも、同様に、影響度の重み係数αy2及びαy3を用いて算出する。
図1に示す重要度算出部13は、上述した存在状況情報(例えば、搬送元WS21の出力バッファ213の使用率、及び、搬送先WS22の入力バッファ221の使用率等)によって示される、空間的なアンバランス(偏り)の度合い等と、搬送コストと、影響度算出部12によって算出された影響度の大きさとに基づいて、個々の搬送作業に関する重要度を算出する。この重要度は、各搬送作業の優先度を示す指標である。
重要度算出部13は、例えば、検知部15がいずれかの搬送作業が完了したことを検知したときに、重要度を算出する対象とする搬送元WS21と搬送先WS22との組み合わせ(リンク)の個々について、重要度を算出する。なお、重要度算出部13が重要度を算出するタイミングは、いずれかの搬送作業が完了してから所定の時間が経過した後でもよく、あるいは、搬送作業の完了が見込まれる時刻より所定の時間ほど前でもよい。重要度算出部13は、また、搬送作業の切り替えに所定の時間を要する場合は、その時間を考慮したタイミングで重要度を算出するようにしてもよい。重要度算出部13は、あるいはまた、工場や倉庫における状況の変化(例えば、製造装置や搬送装置が故障した、あるいは、特定のエリアにおいて事故が発生したなど)に応じて、実行中の搬送作業を中止したのち、別の搬送作業を開始することをふまえて、重要度を再計算するようにしてもよい。
重要度算出部13は、搬送元WS21における出力バッファ213の使用量あるいは使用率が大きいほど、重要度を大きく算出する。重要度算出部13は、搬送先WS22における入力バッファ221の使用量あるいは使用率が小さいほど、重要度を大きく算出する。重要度算出部13は、また、搬送コストが小さいほど、重要度を大きく算出する。
上述したバッファ使用率等に関するアンバランスの度合いは、搬送元WS21における出力バッファ213の使用率と搬送先WS22における入力バッファ221の使用率とにおける差分や比率、あるいはその他の評価関数などに基づいて算出可能な値である。搬送元WS21における出力バッファ213の使用率が大きいほど、また、搬送先WS22の入力バッファ221の使用率が小さいほど、バッファ使用率に関するアンバランスの度合いは大きくなる。
また、重要度算出部13は、重要度を算出する際に、搬送先WS22における入力バッファ221の使用率を用いずに、搬送元WS21における出力バッファ213の使用率に基づくアンバランスの度合いを用いてもよい。あるいはまた、重要度算出部13は、搬送元WS21における出力バッファ213の使用率を用いずに、搬送先WS22における入力バッファ221の使用率に基づくアンバランスの度合いを用いてもよい。
重要度算出部13が使用する、重要度IMの算出式の一例を式2に示す。

Figure 2019077658
・・・・・・(式2)

但し、式2において、a、b、di、eは、ワークステーションを識別するための情報を表し、例えば図3に例示するワークステーションが存在する場合、x1及びx2、y1乃至y3、及びz1の何れかを表す。IMabは、WSからWSへの搬送作業に関する重要度を表す。Oは、搬送元WS21であるWSにおける出力バッファの使用率を表す。Ibは、搬送先WS22であるWSにおける入力バッファの使用率を表す。αaは、搬送元WS21であるWSに関する影響度の重み係数を表す。Odiは、上流WS23であるWSdiにおける出力バッファの使用率を表す。Iは、搬送元WS21であるWSにおける入力バッファの使用率を表す。Ceaは、搬送資源30が、移動元であるWSにおける入力バッファ(一つ前の搬送作業を完了した場所)から、搬送元WS21であるWSにおける出力バッファ(次の搬送作業を開始する場所)まで移動する際に要する搬送コストを表す。重要度算出部13は、式2に示す様に、搬送元のWSにおける出力バッファの使用率と搬送先のWSにおける入力バッファの使用率との差に、影響度算出部12によって算出された影響度の大きさを加えた値を、搬送コストで割った値を、重要度IMとして算出する。
また、重要度IMの算出式の別の一例を式3に示す。

Figure 2019077658
・・・・・・(式3)

但し、式3において、β(β>0)は所定の重み係数を表す。
例えば、重要度算出部13が、上述した式2を使用することによって重要度IMを算出する場合について説明する。
図9は、記憶部16に記憶されている重要度管理表166の構成を概念的に例示する図である。重要度管理表166は、図1に示す重要度算出部13によって、生成あるいは更新される。重要度管理表166は、リンク識別子と、搬送作業の重要度とを関連付けている。尚、図9における計算式は、説明の便宜上、記載することとする。
重要度算出部13は、図4に例示するWS接続管理表161を参照することによって、リンク識別子を取得する。重要度算出部13は、図7に例示するバッファ管理表165を参照することによって、搬送元のWSにおける出力バッファの使用率Oaと、搬送先のWSにおける入力バッファの使用率Ibと、上流WSであるWSdiにおける出力バッファの使用率Odiと、搬送元のWSにおける入力バッファの使用率Iとを取得する。重要度算出部13は、図8に例示する算出基準管理表164を参照することによって、影響度の重み係数を取得する。重要度算出部13は、図6に例示する搬送コスト管理表163を参照することによって、搬送資源30が、移動元であるWSにおける入力バッファから、移動先(搬送元)であるWSにおける出力バッファまで移動する際に要する搬送コストを取得する。そして重要度算出部13は、式2を用いることによって、重要度IMabを、図9に示す通り算出する。
重要度算出部13は、例えば、WSy3からWSz1への搬送作業に関する重要度IMy3z1を、図9における計算式に示す通り、「{60−50+1X(100−90+100−90)}/2=15」と求める。但し、「X」及び「/」は、順に、乗算及び除算を表す演算子である。重要度算出部13は、その他の8つのリンクについても同様に、搬送作業に関する重要度IMを算出する。
そして、重要度算出部13は、重要度IMが最大であるリンクを、次の搬送作業を行なうリンクとして決定する。図9に示す例の場合、重要度IMが最大であるリンクはy3z1である。したがって、重要度算出部13は、WSy3からWSz1への搬送作業を、次に行なう搬送作業として決定する。
尚、重要度算出部13が、仮に、上述した影響度をふまえずに重要度IMを算出した場合、図9に示す例において、IMy1z1、IMy2z1IMy3z1は、順に、「7.5」、「6.7」、「5」となるので、重要度IMが最大であるリンクは、y3z1でなくなる。即ち、重要度IMが最大となるリンクは、重要度IMの算出において上述した影響度を考慮するか否かによって、異なることになる。
また、重要度算出部13は、このとき例えば、重要度が上位である複数のリンクを、順に次回以降の搬送作業として記憶部16に記憶することによって、重要度の計算回数を削減するようにしてもよい。
重要度算出部13は、決定した次の搬送作業に関するリンク識別子等を示す情報を含む、搬送作業を示す情報を、搬送資源30に送信する。重要度算出部13は、この際、移動先(搬送元)となるワークステーションと搬送先となるワークステーションとを示す情報を同時に送信してもよいし、搬送資源30が移動先となるワークステーションに移動(到着)した後に、搬送先となるワークステーションを示す情報を搬送資源30に送信するようにしてもよい。
搬送資源30は、重要度算出部13から搬送作業を示す情報を受信したのち、具備する表示装置(モニター等)などに、搬送元WS21および搬送先WS22が位置する場所や搬送経路を示す情報などを表示してもよい。搬送資源30は、あるいは、具備する音声出力装置(ヘッドフォン等)を使用して、音声により、受信した搬送作業を示す情報を、作業員へ提示してもよい。搬送資源30は、あるいはまた、当該表示装置に、移動先となるワークステーションが位置する空間座標、あるいは目印となるマーカなどを表示してもよい。
そして、搬送資源30は、受信した搬送作業を示す情報にしたがって、移動元のWS(図3に示す例ではWSx1)における入力バッファ(一つ前の搬送作業を完了した場所)から、移動先のWS(即ち搬送元WS21)における出力バッファ(次の搬送作業を開始する場所)まで移動する。搬送資源30は、この際、この移動に要するコストを搬送コストとして測定する。そして搬送資源30は、搬送元WS21(図9に示す例ではWSy3)に移動したのち、搬送元WS21の出力バッファ213から、搬送先WS22(図9に示す例ではWSz1)の入力バッファ221へ、物品31を搬送する。
図1に示す更新部14は、検知部15がある搬送作業が完了したことを検知したのち、算出基準管理表164を更新する。上述した図9に示す例の場合、更新部14は、WSy3からWSz1へ物品31を搬送する搬送作業が完了したのち、WSy3とWSz1とに関して、バッファのアンバランスが、当該搬送作業の実施によって、搬送作業の実施前から解消された状況に基づいて、算出基準管理表164が示す影響度の重み係数αy3の値を評価したのち更新する。
更新部14は、例えば下記のような更新基準に従って、算出基準管理表164が示す影響度の重み係数αを更新する。
・WSy3とWSz1とに関するバッファのアンバランスの絶対値(図9に示す例の場合、「Oy3−Iz1」)が第一の閾値(許容するアンバランスの最大値)以上である場合、重み係数αy3が過小であると判定し、重み係数αy3を増加させる。
・WSy3とWSz1とに関するバッファのアンバランスの絶対値が第二の閾値(許容するアンバランスの最小値)以下である場合、重み係数αy3が過大であると判定し、重み係数αy3を減少させる。
・WSy3とWSz1とに関するバッファのアンバランスが搬送作業の実施によって増減した状況を示す値(増減の度合いを表す比率または差分)が第三の閾値(許容するアンバランスが変化した度合いの最大値)以上である場合、重み係数αy3が過大であると判定し、重み係数αy3を減少させる。
・WSy3とWSz1とに関するバッファのアンバランスが搬送作業の実施によって増減した状況を示す値(増減の度合いを表す比率または差分)が第四の閾値(許容するアンバランスが変化した度合いの最小値)以下である場合、重み係数αy3が過小であると判定し、重み係数αy3を増加させる。
・所定の時間内における、WSy3からWSz1への搬送作業が行なわれた回数に関する指標(回数の絶対値、あるいは当該回数を他の搬送作業の回数と比較した比率など)が第五の閾値(許容する搬送回数に関する値の最大値)以上である場合、重み係数αy3が過大であると判定し、重み係数αy3を減少させる。
・所定の時間内における、WSy3からWSz1への搬送作業が行なわれた回数に関する指標(回数の絶対値、あるいは当該回数を他の搬送作業の回数と比較した比率など)が第六の閾値(許容する搬送回数に関する値の最小値)以下である場合、重み係数αy3が過小であると判定し、重み係数αy3を増加させる。
更新部14は、図9に示す例の場合、上述した更新基準に従って、図8に例示する算出基準管理表164が示す重み係数αy3の値を、例えば、「1」から「1.2」に増加、あるいは、「1」から「0.8」に減少させる。
更新部14は、図9に示す例の場合、例えば下記のタイミングに、算出基準管理表164を更新する。
・WSy3からWSz1への搬送作業が完了したとき、
・WSy3からWSz1への搬送作業が完了してから所定の時間が経過したとき、
・規則的(周期的)なタイミング、
・突発的な外部要因によるイベントが発生したことによって、搬送作業に関する環境が変化したとき。
次に図10のフローチャートを参照して、本実施形態に係る搬送作業制御装置10の動作(処理)について詳細に説明する。
取得部11は、各ワークステーションにおける入力バッファ及び出力バッファの使用率を取得し、当該使用率をバッファ管理表165として記憶部16へ格納する(ステップS101)。影響度算出部12は、バッファ管理表165と、算出基準管理表164とに基づいて、上流WS23−1乃至23−nによる搬送元WS21に対する影響度を算出する(ステップS102)。
重要度算出部13は、バッファ管理表165と、搬送コスト管理表163と、影響度算出部12によって算出された影響度とに基づいて、所定の計算式を用いて各リンクに対する搬送作業の重要度を算出し、当該重要度を重要度管理表166として記憶部16へ格納する(ステップS103)。重要度算出部13は、重要度管理表166において、重要度が最大であるリンクが示す搬送作業を、搬送資源30が次に行なう搬送作業に決定する(ステップS104)。重要度算出部13は、決定した搬送作業を行なうことを搬送資源30に指示する(ステップS105)。
検知部15は、搬送資源30が、重要度算出部13によって決定された搬送作業を完了したことを検知する(ステップS106)。取得部11は、当該搬送作業が完了したのち、当該搬送作業に関する搬送元WS21の出力バッファ及び搬送先WS22の入力バッファのバッファ使用率を取得する(ステップS107)。更新部14は、搬送元WS21の出力バッファと搬送先WS22の入力バッファとに関するアンバランスの解消状況に基づいて、算出基準管理表164を更新し(ステップS108)、処理はステップS101へ戻る。
本実施形態に係る搬送作業制御装置10は、工場等において物品に対する作業工程の負荷や搬送能力が変動する場合において、下流側(後工程側)の工程が上流側(前工程側)の工程の変動による影響を受けることによる、工場全体の処理効率の低下を回避する物品の搬送制御を確実に行うことができる。その理由は、搬送作業制御装置10は、上流側の拠点による下流側の拠点に対する影響度の大きさをふまえて搬送作業の重要度を算出するとともに、当該重要度に基づいて選択された搬送作業が行なわれたのちに、当該搬送作業に関する拠点における物品の存在状況に基づいて、影響度の算出基準を更新するからである。
以下に、本実施形態に係る搬送作業制御装置10によって実現される効果について、詳細に説明する。
一般的な工場あるいは倉庫などでは、拠点(ワークステーション)間における搬送作業に関する搬送能力や搬送負荷は、様々な要因により動的に変動する。このような環境では、作業工程における下流側に位置するワークステーションが、上流側に位置するワークステーションによる大きな影響を受けることによって、工場や倉庫全体の処理効率が大きく低下する虞がある。
例えば、上流側のワークステーションによって処理された物品が突発的に増加した場合、下流側のワークステーションにおける入力バッファ等が溢れることによって、工場や倉庫全体としての安定的、効率的な生産処理や搬送処理が阻害される可能性がある。あるいは、上流側のワークステーションによって処理された物品が急激に減少した場合、搬送資源に余剰が生じる(即ち搬送資源が不適切に割り当てられている)ことによって工場や倉庫全体としての効率的な生産処理や搬送処理が阻害される可能性がある。従って、このような環境において、作業工程における下流側に位置するワークステーションが、上流側に位置するワークステーションに関する変動による大きな影響を受けることによって、工場や倉庫全体の処理効率が大きく低下することを回避することが課題である。
このような課題に対して、本実施形態に係る搬送作業制御装置10は、取得部11と、影響度算出部12と、重要度算出部13と、更新部14と、を備え、例えば、図1乃至図10を参照して上述した通り動作する。即ち、取得部11は、複数の拠点(ワークステーション)における物品31の存在状況を表す存在状況情報を取得する。影響度算出部12は、当該複数のワークステーションのうち、搬送元WS21と、搬送元WS21における物品31の存在状況に影響を及ぼす上流WS23とに関する存在状況情報に基づいて、上流WS23による搬送元WS21に対する影響度の大きさを、算出基準を用いて算出する。重要度算出部13は、当該複数のワークステーションのうち、搬送元WS21から搬送先WS22へ物品31を搬送する搬送作業に要する搬送コストと、搬送元WS21と搬送先WS22とに関する当該存在状況情報と、当該影響度の大きさとに基づいて、搬送元WS21と搬送先WS22との組み合わせに対する搬送作業の重要度を算出する。そして、更新部14は、当該重要度に基づいて選択された搬送作業が行われたのちにおける、搬送元WS21と搬送先WS22とに関する当該存在状況情報に基づいて、当該算出基準を更新する。
即ち、本実施形態に係る搬送作業制御装置10は、搬送元WS21に対する上流側からの影響度の大きさと、搬送元WS21と搬送先WS22との間におけるバッファのアンバランスと、搬送元WS21から搬送先WS22への搬送作業に関する搬送コストとに基づいて、搬送作業の重要度(優先度)を決定する。そして、搬送作業制御装置10は、重要度に基づく搬送作業が行なわれたのち、搬送元WS21と搬送先WS22との間におけるバッファのアンバランスが解消された状況に基づいて、影響度の算出基準を更新する。即ち、搬送作業制御装置10は、物品の需要が突発的に大きく変動し、上流側のバッファに溜まる物品の量が不安定であることに起因して、搬送作業に関する搬送内容や搬送負荷が頻繁に大きく変動する場合であっても、ワークステーションにおけるバッファの使用状況と上流側から受ける搬送作業に関する影響度の大きさとに基づいて、動的に次の搬送作業を決定することができる。したがって、本実施形態に係る搬送作業制御装置10は、上流側からの影響を受けて発生する搬送作業の突発的な増減に対して速やかに追従可能な、安定的かつ効率的な搬送制御を、適切に行うことができる。
また、本実施形態に係る更新部14は、影響度の算出基準に含まれる重み係数を増加あるいは減少させる量として、ワークステーションの構成(バッファサイズ等)などを表す所定の情報に基づいて、静的に求められた値を使用することができる。更新部14は、当該重み係数を増加あるいは減少させる量として、あるいは、ワークステーションに関する現在の物品31の存在状況情報、あるいは、存在状況情報が時間の経過とともに変化した内容(アンバランスに関する変化状況)に基づいて、動的に求められた値も使用することができる。従って、本実施形態に係る搬送作業制御装置10は、影響度の算出基準を、柔軟なポリシーに基づいて更新することができる。
また、本実施形態に係る更新部14は、検知部15が重要度に基づく搬送作業の完了を検知したときに、あるいは、検知部15が当該搬送作業の完了を検知してから所定の時間が経過したのちに、あるいは、規則的なタイミングに、あるいは、搬送作業に関する環境が変化したことを示す情報を得られたときなど、様々なタイミングに影響度の算出基準を更新する。従って、本実施形態に係る搬送作業制御装置10は、上述した搬送作業の制御をより動的かつ柔軟に行なうことができる。
また、本実施形態に係る搬送作業制御装置10は、上流WS23として、搬送元WS21に対して二段以上、上流側(前工程側)に位置するワークステーションを含めるようにしてもよい。これにより、本実施形態に係る搬送作業制御装置10は、上述した、下流側(後工程側)の工程が上流側の工程の変動による影響を受けることによる、工場全体の処理効率の低下を回避する物品の搬送制御を確実に行うという効果を、より高めることができる。
尚、上述した本実施形態に係る搬送作業制御装置10は、図1に示す搬送元WS21と搬送先WS22とが十分に近く、搬送資源30が搬送作業に着手する地点まで移動するのに要するコストに対して、搬送作業自体に要するコストが相対的に無視可能であることを前提とした制御を行う。本実施形態に係る搬送作業制御装置10は、これとは逆に、図1に示す搬送元WS21と搬送先WS22とがある程度遠くに位置することから、搬送作業自体に要するコストに対して、搬送資源30が搬送作業に着手する地点まで移動するのに要するコストが相対的に無視可能であることを前提としてもよい。
<第2の実施形態>
図11は、本願発明の第2の実施形態に係る搬送作業制御装置40の構成を概念的に示すブロック図である。搬送作業制御装置40は、取得部41、影響度算出部42、重要度算出部43、及び、更新部44を備えている。
取得部41は、複数の拠点における物品61の存在状況を表す存在状況情報410を取得する。
影響度算出部42は、当該複数の拠点のうち、搬送元拠点51と、搬送元拠点51における物品61の存在状況に影響を及ぼす前工程拠点53とに関する存在状況情報410に基づいて、前工程拠点53による搬送元拠点51に対する影響度420の大きさを、算出基準421を用いて算出する。
重要度算出部43は、当該複数の拠点のうち、搬送元拠点51から搬送先拠点52へ物品61を搬送する搬送作業に要する搬送コスト430と、搬送元拠点51と搬送先拠点52とに関する存在状況情報410と、影響度420の大きさとに基づいて、搬送元拠点51と搬送先拠点52との組み合わせに対する搬送作業の重要度431を算出する。
更新部44は、重要度431に基づいて選択された搬送作業が行われたのちにおける、搬送元拠点51と搬送先拠点52とに関する存在状況情報410に基づいて、算出基準421を更新する。
本実施形態に係る搬送作業制御装置40は、工場等において物品に対する作業工程の負荷や搬送能力が変動する場合において、下流側(後工程側)の工程が上流側(前工程側)の工程の変動による影響を受けることによる、工場全体の処理効率の低下を回避する物品の搬送制御を確実に行うことができる。その理由は、搬送作業制御装置40は、前工程側の拠点による後工程側の拠点に対する影響度の大きさをふまえて搬送作業の重要度を算出するとともに、当該重要度に基づいて選択された搬送作業が行なわれたのちに、当該搬送作業に関する拠点における物品の存在状況に基づいて、影響度の算出基準を更新するからである。
<ハードウェア構成例>
上述した各実施形態において図1、及び、図11に示した搬送作業制御装置における各部は、専用のHW(HardWare)(電子回路)によって実現することができる。また、図1、及び、図11において、少なくとも、下記構成は、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。
・取得部11及び41、
・影響度算出部12及び42、
・重要度算出部13及び43、
・更新部14及び44、
・検知部15。
但し、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。この場合のハードウェア環境の一例を、図12を参照して説明する。
図12は、本願発明の各実施形態に係る搬送作業制御装置を実行可能な情報処理装置900(コンピュータ)の構成を例示的に説明する図である。即ち、図12は、図1、及び、図11に示した搬送作業制御装置10及び40を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。
図12に示した情報処理装置900は、構成要素として下記を備えている。
・CPU(Central_Processing_Unit)901、
・ROM(Read_Only_Memory)902、
・RAM(Random_Access_Memory)903、
・ハードディスク(記憶装置)904、
・外部装置との通信インタフェース905、
・バス906(通信線)、
・CD−ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記録媒体907に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ908、
・入出力インタフェース909。
即ち、上記構成要素を備える情報処理装置900は、これらの構成がバス906を介して接続された一般的なコンピュータである。情報処理装置900は、CPU901を複数備える場合もあれば、マルチコアにより構成されたCPU901を備える場合もある。
そして、上述した実施形態を例に説明した本願発明は、図12に示した情報処理装置900に対して、次の機能を実現可能なコンピュータプログラムを供給する。その機能とは、その実施形態の説明において参照したブロック構成図(図1、及び、図11)における上述した構成、或いはフローチャート(図10)の機能である。本願発明は、その後、そのコンピュータプログラムを、当該ハードウェアのCPU901に読み出して解釈し実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータプログラムは、読み書き可能な揮発性のメモリ(RAM903)、または、ROM902やハードディスク904等の不揮発性の記憶デバイスに格納すれば良い。
また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータプログラムの供給方法は、現在では一般的な手順を採用することができる。その手順としては、例えば、CD−ROM等の各種記録媒体907を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等がある。そして、このような場合において、本願発明は、係るコンピュータプログラムを構成するコード或いは、そのコードが格納された記録媒体907によって構成されると捉えることができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本願発明を説明した。しかしながら、本願発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本願発明は、本願発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
尚、上述した各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。しかしながら、上述した各実施形態により例示的に説明した本願発明は、以下には限られない。
(付記1)
複数の拠点における物品の存在状況を表す存在状況情報を取得する取得手段と、
前記複数の拠点のうち、搬送元拠点と、前記搬送元拠点における前記物品の存在状況に影響を及ぼす前工程拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記前工程拠点による前記搬送元拠点に対する影響度の大きさを、算出基準を用いて算出する影響度算出手段と、
前記複数の拠点のうち、前記搬送元拠点から搬送先拠点へ前記物品を搬送する搬送作業に要する搬送コストと、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報と、前記影響度の大きさとに基づいて、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点との組み合わせに対する前記搬送作業の重要度を算出する重要度算出手段と、
前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われたのちにおける、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記算出基準を更新する更新手段と、
を備える搬送作業制御装置。
(付記2)
前記取得手段は、前記前工程拠点において搬送待ちの状態にある前記物品に関する第一の量、及び、前記搬送元拠点において処理待ちの状態にある前記物品に関する第二の量を示す前記存在状況情報、及び、前記前工程拠点において搬送待ちの状態で存在可能な前記物品の量の最大値に対する前記第一の量の割合を示す第一の使用率、及び、前記搬送元拠点において処理待ちの状態で存在可能な前記物品の量の最大値に対する前記第二の量の割合を示す第二の使用率を示す前記存在状況情報を取得する、
付記1に記載の搬送作業制御装置。
(付記3)
前記取得手段は、前記第一及び第二の量として、前記物品の個数あるいは重量を示す前記存在状況情報を取得する、
付記2に記載の搬送作業制御装置。
(付記4)
前記影響度算出手段は、前記第一の量が多いほど、あるいは、前記第二の量が少ないほど、前記影響度を大きく算出する、
付記2または付記3に記載の搬送作業制御装置。
(付記5)
前記影響度算出手段は、前記第一の使用率が大きいほど、あるいは、前記第二の使用率が小さいほど、前記影響度を大きく算出する、
付記2または付記3に記載の搬送作業制御装置。
(付記6)
前記影響度算出手段は、前記第一の量と前記第二の量との差分が大きいほど、あるいは、前記第一の使用率と前記第二の使用率との差分が大きいほど、あるいは、前記第二の量に対する前記第一の量の比率が大きいほど、あるいは、前記第二の使用率に対する前記第一の使用率の比率が大きいほど、前記影響度を大きく算出する、
付記2または付記3に記載の搬送作業制御装置。
(付記7)
前記取得手段は、前記搬送元拠点において搬送待ちの状態にある前記物品に関する第三の量、及び、前記搬送先拠点において処理待ちの状態にある前記物品に関する第四の量、及び、前記搬送元拠点において搬送待ちの状態で存在可能な前記物品の量の最大値に対する前記第三の量の割合を示す第三の使用率、及び、前記搬送先拠点において処理待ちの状態で存在可能な前記物品の量の最大値に対する前記第四の量の割合を示す第四の使用率を示す前記存在状況情報を取得する、
付記1乃至付記6のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
(付記8)
前記取得手段は、前記第三及び第四の量として、前記物品の個数あるいは重量を示す前記存在状況情報を取得する、
付記7に記載の搬送作業制御装置。
(付記9)
前記更新手段は、前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われた後における、前記第三の量と前記第四の量との差分、あるいは、前記第四の量に対する前記第三の量の比率に基づいて、前記算出基準を更新する、
付記7または付記8に記載の搬送作業制御装置。
(付記10)
前記更新手段は、前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われた後における、前記第三の使用率と前記第四の使用率との差分、あるいは、前記第四の使用率に対する前記第三の使用率の比率に基づいて、前記算出基準を更新する、
付記7または付記8に記載の搬送作業制御装置。
(付記11)
前記更新手段は、前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われた後における、前記第三の量と前記第四の量との差分、あるいは、前記第四の量に対する前記第三の量の比率に関する、前記搬送作業が行わる前から増減した状況に基づいて、前記算出基準を更新する、
付記7または付記8に記載の搬送作業制御装置。
(付記12)
前記更新手段は、前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われた後における、前記第三の使用率と前記第四の使用率との差分、あるいは、前記第四の使用率に対する前記第三の使用率の比率に関する、前記搬送作業が行わる前から増減した状況に基づいて、前記算出基準を更新する、
付記7または付記8に記載の搬送作業制御装置。
(付記13)
前記更新手段は、所定の時間内における、前記組み合わせに対する前記搬送作業が行われた回数に関する指標に基づいて、前記算出基準を更新する、
付記1乃至付記12のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
(付記14)
前記更新手段は、前記算出基準に含まれる値を、前記複数の拠点の構成を表す所定の情報に基づいて更新する、
付記1乃至付記13のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
(付記15)
前記更新手段は、前記算出基準に含まれる値を、前記複数の拠点に関する現在の前記存在状況情報、あるいは、前記複数の拠点に関する前記存在状況情報が時間の経過とともに変化した内容に基づいて更新する、
付記1乃至付記13のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
(付記16)
前記搬送作業が完了したことを検知する検知手段をさらに備え、
前記更新手段は、前記検知手段が前記搬送作業の完了を検知したときに、あるいは、前記検知手段が前記搬送作業の完了を検知してから所定の時間が経過したのちに、あるいは、規則的なタイミングに、あるいは、前記搬送作業に関する環境が変化したことを示す情報を得られたときに、前記算出基準を更新する、
付記1乃至付記15のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
(付記17)
前記重要度算出手段は、前記複数の拠点のうちの、前記搬送作業を行う搬送資源が前記搬送元拠点の1つ前に位置した拠点から、前記搬送元拠点に移動するのに要するコスト、あるいは、前記搬送資源が前記搬送元拠点から前記搬送先拠点に前記物品を搬送するのに要するコストに基づく前記搬送コストを使用する、
付記1乃至付記16のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
(付記18)
前記前工程拠点は、前記複数の拠点のうち、前記搬送元拠点に対して二段以上前工程に位置する拠点を含む、
付記1乃至付記17のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
(付記19)
付記1乃至付記18のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置と、
前記搬送作業を行う搬送資源と、
を有する搬送作業制御システム。
(付記20)
前記重要度算出手段は、前記重要度が最も高い、前記組み合わせに対する前記搬送作業を示す情報を、前記搬送資源に送信し、
前記搬送資源は、前記重要度算出手段から受信した情報が示す、前記組み合わせに対する前記搬送作業を次に実行する、
付記19に記載の搬送作業制御システム。
(付記21)
前記搬送資源は、前記物品を搬送する搬送装置、あるいは、前記物品を搬送する作業員に前記搬送作業を示す情報を提示する端末装置である、
付記19または付記20に記載の搬送作業制御システム。
(付記22)
情報処理装置によって、
複数の拠点における物品の存在状況を表す存在状況情報を取得し、
前記複数の拠点のうち、搬送元拠点と、前記搬送元拠点における前記物品の存在状況に影響を及ぼす前工程拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記前工程拠点による前記搬送元拠点に対する影響度の大きさを、算出基準を用いて算出し、
前記複数の拠点のうち、前記搬送元拠点から搬送先拠点へ前記物品を搬送する搬送作業に要する搬送コストと、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報と、前記影響度の大きさとに基づいて、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点との組み合わせに対する前記搬送作業の重要度を算出し、
前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われたのちにおける、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記算出基準を更新する、
搬送作業制御方法。
(付記23)
複数の拠点における物品の存在状況を表す存在状況情報を取得する取得処理と、
前記複数の拠点のうち、搬送元拠点と、前記搬送元拠点における前記物品の存在状況に影響を及ぼす前工程拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記前工程拠点による前記搬送元拠点に対する影響度の大きさを、算出基準を用いて算出する影響度算出処理と、
前記複数の拠点のうち、前記搬送元拠点から搬送先拠点へ前記物品を搬送する搬送作業に要する搬送コストと、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報と、前記影響度の大きさとに基づいて、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点との組み合わせに対する前記搬送作業の重要度を算出する重要度算出処理と、
前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われたのちにおける、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記算出基準を更新する更新処理と、
をコンピュータに実行させるための搬送作業制御プログラムが格納された記録媒体。
1 搬送作業制御システム
10 搬送作業制御装置
11 取得部
12 影響度算出部
13 重要度算出部
14 更新部
15 検知部
16 記憶部
161 WS接続管理表
162 搬送コスト識別子管理表
163 搬送コスト管理表
164 算出基準管理表
165 バッファ管理表
166 重要度管理表
21 搬送元WS
211 入力バッファ
212 処理部
213 出力バッファ
22 搬送先WS
221 入力バッファ
222 処理部
223 出力バッファ
23 上流WS
231 入力バッファ
232 処理部
233 出力バッファ
30 搬送資源
31 物品
40 搬送作業制御装置
41 取得部
410 存在状況情報
42 影響度算出部
420 影響度
421 算出基準
43 重要度算出部
430 搬送コスト
431 重要度
51 搬送元拠点
52 搬送先拠点
53 前工程拠点
61 物品
900 情報処理装置
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 ハードディスク(記憶装置)
905 通信インタフェース
906 バス
907 記録媒体
908 リーダライタ
909 入出力インタフェース

Claims (23)

  1. 複数の拠点における物品の存在状況を表す存在状況情報を取得する取得手段と、
    前記複数の拠点のうち、搬送元拠点と、前記搬送元拠点における前記物品の存在状況に影響を及ぼす前工程拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記前工程拠点による前記搬送元拠点に対する影響度の大きさを、算出基準を用いて算出する影響度算出手段と、
    前記複数の拠点のうち、前記搬送元拠点から搬送先拠点へ前記物品を搬送する搬送作業に要する搬送コストと、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報と、前記影響度の大きさとに基づいて、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点との組み合わせに対する前記搬送作業の重要度を算出する重要度算出手段と、
    前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われたのちにおける、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記算出基準を更新する更新手段と、
    を備える搬送作業制御装置。
  2. 前記取得手段は、前記前工程拠点において搬送待ちの状態にある前記物品に関する第一の量、及び、前記搬送元拠点において処理待ちの状態にある前記物品に関する第二の量を示す前記存在状況情報、及び、前記前工程拠点において搬送待ちの状態で存在可能な前記物品の量の最大値に対する前記第一の量の割合を示す第一の使用率、及び、前記搬送元拠点において処理待ちの状態で存在可能な前記物品の量の最大値に対する前記第二の量の割合を示す第二の使用率を示す前記存在状況情報を取得する、
    請求項1に記載の搬送作業制御装置。
  3. 前記取得手段は、前記第一及び第二の量として、前記物品の個数あるいは重量を示す前記存在状況情報を取得する、
    請求項2に記載の搬送作業制御装置。
  4. 前記影響度算出手段は、前記第一の量が多いほど、あるいは、前記第二の量が少ないほど、前記影響度を大きく算出する、
    請求項2または請求項3に記載の搬送作業制御装置。
  5. 前記影響度算出手段は、前記第一の使用率が大きいほど、あるいは、前記第二の使用率が小さいほど、前記影響度を大きく算出する、
    請求項2または請求項3に記載の搬送作業制御装置。
  6. 前記影響度算出手段は、前記第一の量と前記第二の量との差分が大きいほど、あるいは、前記第一の使用率と前記第二の使用率との差分が大きいほど、あるいは、前記第二の量に対する前記第一の量の比率が大きいほど、あるいは、前記第二の使用率に対する前記第一の使用率の比率が大きいほど、前記影響度を大きく算出する、
    請求項2または請求項3に記載の搬送作業制御装置。
  7. 前記取得手段は、前記搬送元拠点において搬送待ちの状態にある前記物品に関する第三の量、及び、前記搬送先拠点において処理待ちの状態にある前記物品に関する第四の量、及び、前記搬送元拠点において搬送待ちの状態で存在可能な前記物品の量の最大値に対する前記第三の量の割合を示す第三の使用率、及び、前記搬送先拠点において処理待ちの状態で存在可能な前記物品の量の最大値に対する前記第四の量の割合を示す第四の使用率を示す前記存在状況情報を取得する、
    請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
  8. 前記取得手段は、前記第三及び第四の量として、前記物品の個数あるいは重量を示す前記存在状況情報を取得する、
    請求項7に記載の搬送作業制御装置。
  9. 前記更新手段は、前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われた後における、前記第三の量と前記第四の量との差分、あるいは、前記第四の量に対する前記第三の量の比率に基づいて、前記算出基準を更新する、
    請求項7または請求項8に記載の搬送作業制御装置。
  10. 前記更新手段は、前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われた後における、前記第三の使用率と前記第四の使用率との差分、あるいは、前記第四の使用率に対する前記第三の使用率の比率に基づいて、前記算出基準を更新する、
    請求項7または請求項8に記載の搬送作業制御装置。
  11. 前記更新手段は、前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われた後における、前記第三の量と前記第四の量との差分、あるいは、前記第四の量に対する前記第三の量の比率に関する、前記搬送作業が行わる前から増減した状況に基づいて、前記算出基準を更新する、
    請求項7または請求項8に記載の搬送作業制御装置。
  12. 前記更新手段は、前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われた後における、前記第三の使用率と前記第四の使用率との差分、あるいは、前記第四の使用率に対する前記第三の使用率の比率に関する、前記搬送作業が行わる前から増減した状況に基づいて、前記算出基準を更新する、
    請求項7または請求項8に記載の搬送作業制御装置。
  13. 前記更新手段は、所定の時間内における、前記組み合わせに対する前記搬送作業が行われた回数に関する指標に基づいて、前記算出基準を更新する、
    請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
  14. 前記更新手段は、前記算出基準に含まれる値を、前記複数の拠点の構成を表す所定の情報に基づいて更新する、
    請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
  15. 前記更新手段は、前記算出基準に含まれる値を、前記複数の拠点に関する現在の前記存在状況情報、あるいは、前記複数の拠点に関する前記存在状況情報が時間の経過とともに変化した内容に基づいて更新する、
    請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
  16. 前記搬送作業が完了したことを検知する検知手段をさらに備え、
    前記更新手段は、前記検知手段が前記搬送作業の完了を検知したときに、あるいは、前記検知手段が前記搬送作業の完了を検知してから所定の時間が経過したのちに、あるいは、規則的なタイミングに、あるいは、前記搬送作業に関する環境が変化したことを示す情報を得られたときに、前記算出基準を更新する、
    請求項1乃至請求項15のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
  17. 前記重要度算出手段は、前記複数の拠点のうちの、前記搬送作業を行う搬送資源が前記搬送元拠点の1つ前に位置した拠点から、前記搬送元拠点に移動するのに要するコスト、あるいは、前記搬送資源が前記搬送元拠点から前記搬送先拠点に前記物品を搬送するのに要するコストに基づく前記搬送コストを使用する、
    請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
  18. 前記前工程拠点は、前記複数の拠点のうち、前記搬送元拠点に対して二段以上前工程に位置する拠点を含む、
    請求項1乃至請求項17のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置。
  19. 請求項1乃至請求項18のいずれか一項に記載の搬送作業制御装置と、
    前記搬送作業を行う搬送資源と、
    を有する搬送作業制御システム。
  20. 前記重要度算出手段は、前記重要度が最も高い、前記組み合わせに対する前記搬送作業を示す情報を、前記搬送資源に送信し、
    前記搬送資源は、前記重要度算出手段から受信した情報が示す、前記組み合わせに対する前記搬送作業を次に実行する、
    請求項19に記載の搬送作業制御システム。
  21. 前記搬送資源は、前記物品を搬送する搬送装置、あるいは、前記物品を搬送する作業員に前記搬送作業を示す情報を提示する端末装置である、
    請求項19または請求項20に記載の搬送作業制御システム。
  22. 情報処理装置によって、
    複数の拠点における物品の存在状況を表す存在状況情報を取得し、
    前記複数の拠点のうち、搬送元拠点と、前記搬送元拠点における前記物品の存在状況に影響を及ぼす前工程拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記前工程拠点による前記搬送元拠点に対する影響度の大きさを、算出基準を用いて算出し、
    前記複数の拠点のうち、前記搬送元拠点から搬送先拠点へ前記物品を搬送する搬送作業に要する搬送コストと、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報と、前記影響度の大きさとに基づいて、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点との組み合わせに対する前記搬送作業の重要度を算出し、
    前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われたのちにおける、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記算出基準を更新する、
    搬送作業制御方法。
  23. 複数の拠点における物品の存在状況を表す存在状況情報を取得する取得処理と、
    前記複数の拠点のうち、搬送元拠点と、前記搬送元拠点における前記物品の存在状況に影響を及ぼす前工程拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記前工程拠点による前記搬送元拠点に対する影響度の大きさを、算出基準を用いて算出する影響度算出処理と、
    前記複数の拠点のうち、前記搬送元拠点から搬送先拠点へ前記物品を搬送する搬送作業に要する搬送コストと、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報と、前記影響度の大きさとに基づいて、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点との組み合わせに対する前記搬送作業の重要度を算出する重要度算出処理と、
    前記重要度に基づいて選択された前記搬送作業が行われたのちにおける、前記搬送元拠点と前記搬送先拠点とに関する前記存在状況情報に基づいて、前記算出基準を更新する更新処理と、
    をコンピュータに実行させるための搬送作業制御プログラムが格納された記録媒体。
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