JPWO2019035419A1 - 反射膜、透明スクリーン、カラーフィルター、加飾フィルム - Google Patents

反射膜、透明スクリーン、カラーフィルター、加飾フィルム Download PDF

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Abstract

本発明は、コレステリック液晶層由来のサイドローブの発生が抑制された反射膜を提供する。本発明の反射膜は、第1液晶化合物を含む組成物から形成された第1コレステリック液晶層と、第1コレステリック液晶層の少なくとも片面上に配置された、第2液晶化合物を含む組成物から形成された第2コレステリック液晶層と、を有し、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ長が一定であり、第2液晶化合物の複屈折Δn2が、第1液晶化合物の複屈折Δn1よりも小さく、第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数が、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の半分以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、反射膜、透明スクリーン、カラーフィルター、および、加飾フィルムに関する。
コレステリック液晶相を固定してなる層(以後、「コレステリック液晶層」ともいう)は、特定の波長域において右円偏光および左円偏光のいずれか一方を選択的に反射させる性質を有する層として知られており、種々の用途への展開がなされている。
例えば、特許文献1では、コレステリック液晶層を含む赤外光反射板が開示されている。
特開2010−286643号公報
一方で、近年、コレステリック液晶層の反射特性に関する要求がより高まっており、特にサイドローブの発生の抑制が求められている。なお、サイドローブとは、図1に示すように、選択反射帯域Bの外側近傍の波長で反射率が比較的大きくなる部分Sを意図する。このようなサイドローブが発生すると、本来反射すべきでない波長の光を反射することになり、選択反射性の点で好ましくない。
本発明は、上記実情に鑑みて、コレステリック液晶層由来のサイドローブの発生が抑制された反射膜を提供することを課題とする。
また、本発明は、上記反射膜を有する、透明スクリーン、カラーフィルター、および、加飾フィルムを提供することも課題とする。
本発明者らは、上記課題に対して鋭意検討を行ったところ、所定の特性を満たすコレステリック液晶層を積層することにより、上記課題を解決できることを知見した。
すなわち、下記構成により、上記課題が解決できることを見出した。
(1) 第1液晶化合物を含む組成物から形成された第1コレステリック液晶層と、
第1コレステリック液晶層の少なくとも片面上に配置された、第2液晶化合物を含む組成物から形成された第2コレステリック液晶層と、を有し、
第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチの間隔が一定であり、
第2液晶化合物の複屈折Δn2が、第1液晶化合物の複屈折Δn1よりも小さく、
第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数が、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の半分以下である、反射膜。
(2) 第2コレステリック液晶層が、第1コレステリック液晶層の両面に配置された、(1)に記載の反射膜。
(3) 第1コレステリック液晶層の少なくとも片面上に、2層以上の第2コレステリック液晶層が配置された、(1)または(2)に記載の反射膜。
(4) 2層以上の第2コレステリック液晶層のそれぞれの複屈折が、第1コレステリック液晶層から離間する方向に沿って、減少する、(3)に記載の反射膜。
(5) 第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数が、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の1/4以下である、(1)〜(4)のいずれかに記載の反射膜。
(6) 第1液晶化合物の複屈折Δn1に対する第2液晶化合物の複屈折Δn2の割合が、10〜90%である、(1)〜(5)のいずれかに記載の反射膜。
(7) 第1コレステリック液晶層の反射中心波長および第2コレステリック液晶層の反射中心波長が、いずれも可視光領域に位置する、(1)〜(6)のいずれかに記載の反射膜。
(8) 第1コレステリック液晶層の反射中心波長と第2コレステリック液晶層の反射中心波長との差の絶対値が、50nm以下である、(1)〜(7)のいずれかに記載の反射膜。
(9) 第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数が10以上である、(1)〜(8)のいずれかに記載の反射膜。
(10) 第1液晶化合物および第2液晶化合物が棒状液晶化合物である、(1)〜(9)のいずれかに記載の反射膜。
(11) (1)〜(10)のいずれかに記載の反射膜を有する、透明スクリーン。
(12) (1)〜(10)のいずれかに記載の反射膜を有する、カラーフィルター。
(13) (1)〜(10)のいずれかに記載の反射膜を有する、加飾フィルム。
本発明によれば、コレステリック液晶層由来のサイドローブの発生が抑制された反射膜を提供できる。
本発明によれば、上記反射膜を有する、透明スクリーン、カラーフィルター、および、加飾フィルムを提供できる。
コレステリック液晶層の一般的な反射率特性を示すグラフである。 反射膜の第1実施形態の断面図である。 反射膜の第2実施形態の断面図である。 反射膜の第3実施形態の断面図である。 反射スペクトルデータの一例を示す図である。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
また、本明細書において、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートおよびメタクリレートの両方を表す表記であり、「(メタ)アクリロイル基」とは、アクリロイル基およびメタクリロイル基の両方を表す表記であり、「(メタ)アクリル」とは、アクリルおよびメタクリルの両方を表す表記である。
本発明において、可視光は、電磁波のうち、ヒトの目で見える波長の光であり、380〜780nmの波長領域の光である。紫外光は10nm以上380nm未満の波長領域の光であり、赤外光は780nmを超える波長領域の光である。
また、可視光のうち、420〜490nmの波長領域の光は青色(B)光であり、495〜570nmの波長領域の光は緑色(G)光であり、620〜750nmの波長領域の光は赤色(R)光である。
本発明の反射膜においては、所定の関係を満たす2種のコレステリック液晶層を積層している点が挙げられる。
上記構成により所望の効果が得られる理由としては、所定の2種のコレステリック液晶層を積層することにより、それぞれのコレステリック液晶層で発生するサイドローブが互いに干渉しあい両者が弱めあうことにより、結果としてサイドローブが低減するためである。
以下、図面を用いて、本発明の反射膜について詳述する。
<<第1実施形態>>
図2は、本発明の反射膜の第1実施形態を示す断面図である。
図2中、反射膜10aは、第1コレステリック液晶層12と、第1コレステリック液晶層12の片面上(2つの主面の一方上)に配置された第2コレステリック液晶層14aとを有する。
以下、反射膜10aを構成する部材について詳述する。
<第1コレステリック液晶層>
第1コレステリック液晶層は、第1液晶化合物を含む組成物から形成された層である。
なお、本明細書において、コレステリック液晶層とは、コレステリック液晶相を固定してなる層である。つまり、第1コレステリック液晶層は、コレステリック液晶相となっている第1液晶化合物の配向が保持されている層である。
コレステリック液晶相は、右円偏光および左円偏光のいずれか一方を選択的に反射する円偏光選択反射性を有する。よって、第1コレステリック液晶層も、上記円偏光選択反射性を有する。
なお、ここで、コレステリック液晶相を「固定した」状態は、コレステリック液晶相となっている液晶化合物の配向が保持された状態である。より具体的には、コレステリック液晶相を「固定した」状態は、通常0〜50℃、より過酷な条件下では−30〜70℃の温度範囲において、層に流動性が無く、また、外場もしくは外力によって配向形態に変化を生じさせることなく、固定化された配向形態を安定に保ち続けることができる状態であることが好ましい。
なお、第1コレステリック液晶層においては、コレステリック液晶相の光学的性質が層中において保持されていれば十分であり、層中の液晶化合物はもはや液晶性を示していなくてもよい。例えば、重合性液晶化合物は、硬化反応により高分子量化して、もはや液晶性を失っていてもよい。
上述したように、第1コレステリック液晶層は、第1液晶化合物を含む組成物から形成された層であり、重合性液晶化合物(重合性基を有する液晶化合物)を含む組成物を用いて、重合性液晶化合物をコレステリック液晶相の配向状態としたうえで、光照射などによって硬化した層であることが好ましい。
第1コレステリック液晶層は、コレステリック液晶相由来の螺旋構造に起因した円偏光選択反射を示す。通常、コレステリック液晶層の選択反射の反射中心波長λ(選択反射中心波長λ)は、螺旋構造のピッチ長P(=螺旋の周期:螺旋ピッチ長)に依存し、コレステリック液晶層の平均屈折率nとλ=n×Pの関係に従う。そのため、この螺旋ピッチ長Pを調節することによって、円偏光選択反射を示す波長を調整できる。
第1コレステリック液晶層の反射中心波長は、適宜調整可能であり、可視光領域、紫外光領域、および、赤外光領域のいずれの領域に位置していてもよく、各種用途への展開から、可視光領域に位置することが好ましい。また、第1コレステリック液晶層の反射中心波長が可視光領域に位置する場合、青色光領域、緑色光領域、および、赤色光領域のいずれに位置してもよい。
なお、コレステリック液晶相の螺旋ピッチ長は、液晶化合物とともに用いるキラル剤の種類またはその添加濃度に依存するため、これらを調整することによって所望の螺旋ピッチ長を得ることができる。
また、コレステリック液晶層の反射スペクトルから反射中心波長λを求める際には、コレステリック液晶層の反射スペクトルにおける極小値をTmin(%)とした場合、下記の式で表される半値透過率:T1/2(%)を示す2つの波長の平均値を反射中心波長λとする。
半値透過率を求める式: T1/2=100−(100−Tmin)÷2
第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ長は、一定である。より具体的には、第1コレステリック液晶層の厚み方向において、螺旋構造のピッチ長Pは一定である。なお、ここで、螺旋ピッチ長が一定とは、第1コレステリック液晶層の厚み方向における各螺旋ピッチ長が実質的に同一であることを意図する。実質的に同一とは、螺旋ピッチ長間の差の絶対値が30nm以下であることを意図する。
第1コレステリック液晶層の螺旋構造のピッチ長は特に制限されないが、反射中心波長λを可視光領域に位置するように調整する場合、230〜550nmが好ましく、250〜450nmがより好ましい。
螺旋構造のピッチ長の測定法については「液晶化学実験入門」日本液晶学会編 シグマ出版2007年出版、46頁、および「液晶便覧」液晶便覧編集委員会 丸善 196頁に記載の方法を用いることができる。
第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数は特に制限されないが、反射特性の観点から、10.0以上が好ましく、12.0以上がより好ましい。上限は特に制限されないが、20.0以下としてもよい。
なお、本明細書において、螺旋ピッチ数とは、コレステリック液晶層中のコレステリック液晶相由来の螺旋構造のピッチ数(巻き数)を意図する。
上記螺旋ピッチ数の測定方法としては、コレステリック液晶層の膜厚/螺旋ピッチ長によって算出される。
上述したように、第1コレステリック液晶層は、第1液晶化合物を含む組成物から形成される。以下では、組成物に含まれる成分について詳述し、その後、第1コレステリック液晶層の製造方法について詳述する。
(第1液晶化合物)
第1液晶化合物としては、その形状から、棒状タイプ(棒状液晶化合物)と円盤状タイプ(ディスコティック液晶化合物、円盤状液晶化合物)とに分類でき、螺旋ピッチ数の調整の点から、棒状液晶化合物が好ましい。さらに、棒状タイプおよび円盤状タイプには、それぞれ低分子タイプと高分子タイプとがある。高分子とは一般に重合度が100以上のものを指す(高分子物理・相転移ダイナミクス,土井 正男 著,2頁,岩波書店,1992)。本発明では、いずれの液晶化合物を用いることもできる。また、2種以上の液晶化合物を併用してもよい。
第1液晶化合物の複屈折Δn1(屈折率異方性Δn1)は、後述する第2液晶化合物の複屈折Δn2(屈折率異方性Δn2)との間で所定の関係を満たしてれば特に制限されない。
第1液晶化合物の複屈折Δn1は、0.10〜0.50の場合が多い。
なお、本明細書において、Δn(Δn1および後述するΔn2)の測定方法としては、液晶便覧(液晶便覧編集委員会編、丸善株式会社刊)202頁に記載の楔形液晶セルを用いた方法が一般的である。
なお、上記Δn(Δn1および後述するΔn2)は、30℃における波長550nmでの測定値に該当する。
第1液晶化合物は、重合性基を有していてもよい。重合性基の種類は特に制限されず、付加重合反応が可能な官能基が好ましく、重合性エチレン性不飽和基または環重合性基が好ましい。より具体的には、重合性基としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、スチリル基、アリル基、エポキシ基、および、オキセタン基が好ましく、(メタ)アクリロイル基がより好ましい。
第1液晶化合物としては、重合性棒状液晶化合物が挙げられ、より具体的には、Makromol. Chem., 190巻、2255頁(1989年)、Advanced Materials 5巻、107頁(1993年)、米国特許4683327号、同5622648号、同5770107号、WO95/22586号、同95/24455号、同97/00600号、同98/23580号、同98/52905号、同2008/133290号、特開平1−272551号、同6−16616号、同7−110469号、同11−80081号、特願2001−64627号、同2010−74759号、同2010−141468号、特開2008−19240号、同2013−166879号、同2014−198814号、および、同2014−198815号などに記載の化合物が挙げられる。
第1液晶化合物は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
組成物中での第1液晶化合物の含有量は特に制限されないが、組成物中の全固形分に対して、80質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましい。上限は特に制限されず、99質量%以下としてもよい。
(キラル剤)
組成物は、キラル剤を含んでいてもよい。
キラル剤の種類は、特に制限されない。キラル剤は液晶性であっても、非液晶性であってもよい。キラル剤は、公知の種々のキラル剤(例えば、液晶デバイスハンドブック、第3章4−3項、TN(twisted nematic)、STN(Super Twisted Nematic)用カイラル剤、199頁、日本学術振興会第142委員会編、1989に記載)から選択できる。キラル剤は、一般に不斉炭素原子を含む。ただし、不斉炭素原子を含まない軸性不斉化合物または面性不斉化合物を、キラル剤として用いることもできる。軸性不斉化合物または面性不斉化合物の例には、ビナフチル、ヘリセン、パラシクロファンおよびこれらの誘導体が含まれる。キラル剤は、重合性基を有していてもよい。
キラル剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
組成物中でのキラル剤の含有量は特に制限されないが、第1液晶化合物全質量に対して、0.5〜30質量%が好ましい。
(重合開始剤)
組成物は、重合開始剤を含んでいてもよい。特に、液晶化合物が重合性基を有する場合、組成物が重合開始剤を含むことが好ましい。
重合開始剤としては、紫外光照射によって重合反応を開始可能な光重合開始剤が好ましい。
組成物中での重合開始剤の含有量は特に制限されないが、第1液晶化合物全質量に対して、0.1〜20質量%が好ましく、1〜8質量%がより好ましい。
(配向制御剤(配向剤))
組成物は、配向制御剤を含んでいてもよい。組成物が配向制御剤を含むことにより、安定的または迅速なコレステリック液晶相の形成が可能となる。
組成物中での配向制御剤の含有量は特に制限されないが、第1液晶化合物全質量に対して、0.01〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。
(溶媒)
組成物は、溶媒を含んでいてもよい。
溶媒としては、水または有機溶媒が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;ピリジンなどのヘテロ環化合物;ベンゼン、ヘキサンなどの炭化水素;クロロホルムおよびジクロロメタンなどのアルキルハライド類;酢酸メチル、酢酸ブチル、および、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、および、シクロペンタノンなどのケトン類;テトラヒドロフランおよび1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;1,4−ブタンジオールジアセテート;などが挙げられる。
(その他の添加剤)
組成物は、酸化防止剤、紫外光吸収剤、増感剤、安定剤、可塑剤、連鎖移動剤、重合禁止剤、消泡剤、レべリング剤、増粘剤、難燃剤、界面活性物質、分散剤、ならびに、染料および顔料などの色材、などの他の添加剤を含んでいてもよい。
(製造方法)
第1コレステリック液晶層の製造方法は特に制限されないが、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数を調整しやすい点から、上記組成物を支持体上に塗布して塗膜を形成し、塗膜に加熱処理を施して第1液晶化合物をコレステリック配向させて、形成されたコレステリック液晶層を固定化して第1コレステリック液晶層を形成する方法が好ましい。
以下、上記方法の手順について詳述する。
まず、組成物が塗布される支持体の種類は特に限定されない。なお、支持体としては、コレステリック液晶層形成後に剥離される仮支持体であってもよい。
支持体が仮支持体である場合は、反射膜を構成する層とはならないため、透明性および屈折性などの光学特性に関する制限は特にない。支持体(仮支持体)としては、プラスチックフィルムの他、ガラス基板などを用いてもよい。
なお、必要に応じて、支持体上に配向膜を設けてもよい。また、支持体表面にラビング処理を施して、ラビング処理が施された表面上に組成物を塗布してもよい。
支持体上への組成物の塗布方法は特に制限はなく、例えば、ワイヤーバーコーティング法、カーテンコーティング法、押し出しコーティング法、ダイレクトグラビアコーティング法、リバースグラビアコーティング法、ダイコーティング法、スピンコーティング法、ディップコーティング法、および、スプレーコーティング法などが挙げられる。
次に、形成された塗膜を加熱することにより、第1液晶化合物をコレステリック配向させる。加熱温度は、200℃以下が好ましく、130℃以下がより好ましい。この配向処理により、第1液晶化合物が、支持体表面に対して実質的に垂直な方向に螺旋軸を有するように第1液晶化合物がねじれ配向する。
形成されたコレステリック液晶相を固定化する方法としては、第1液晶化合物が重合性基を有する場合、第1液晶化合物を重合させる方法が挙げられる。重合は、熱重合および光重合のいずれでもよいが、光重合が好ましい。
光重合の際の光照射は、紫外光を用いることが好ましい。照射エネルギーは、20mJ/cm2〜50J/cm2が好ましく、100〜1500mJ/cm2がより好ましい。光重合反応を促進するため、加熱条件下または窒素雰囲気下で光照射を実施してもよい。
<第2コレステリック液晶層>
第2コレステリック液晶層は、第2液晶化合物を含む組成物から形成された層である。第2コレステリック液晶層は、第1コレステリック液晶層と同様に、コレステリック液晶相を固定してなる層である。つまり、第2コレステリック液晶層は、コレステリック液晶相となっている第2液晶化合物の配向が保持されている層である。
第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数は、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の半分以下である。なかでも、サイドローブの発生がより抑制される点で、第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数は、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の1/4以下であることが好ましい。
また、サイドローブの発生がより抑制される点で、第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数は、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の1/10以上であることが好ましい。
第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数は、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数との間で所定の関係を満たしていればよいが、サイドローブの発生がより抑制される点で、10.0未満が好ましく、5.0以下がより好ましく、3.0以下がさらに好ましい。下限は特に制限されないが、1.0以上としてもよい。
上記螺旋ピッチ数の測定方法は、第1コレステリック液晶層で説明した方法が挙げられる。
第2コレステリック液晶層の螺旋構造のピッチ長は特に制限されないが、反射中心波長λを可視光領域に位置するように調整する場合、230〜550nmが好ましく、250〜450nmがより好ましい。
上記螺旋構造のピッチ長の測定法は、第1コレステリック液晶層で説明した方法が挙げられる。
第2コレステリック液晶層の反射中心波長は、適宜調整可能であり、可視光領域、紫外光領域、および、赤外光領域のいずれの領域に位置していてもよく、各種用途への展開から、可視光領域に位置することが好ましい。また、第2コレステリック液晶層の反射中心波長が可視光領域に位置する場合、青色光領域、緑色光領域、および、赤色光領域のいずれに位置してもよい。
第1コレステリック液晶層の反射中心波長と、第2コレステリック液晶層の反射中心波長との差の絶対値は特に制限されないが、サイドローブの発生がより抑制される点で、50nm以下が好ましく、25nm以下がより好ましい。下限は特に制限されないが、0が挙げられる。
上述したように、第2コレステリック液晶層は、第2液晶化合物を含む組成物から形成される。第2液晶化合物以外の組成物に含まれる成分の好適形態、および、第2コレステリック液晶層の製造方法の好適形態としては、第1コレステリック液晶層で述べた形態が挙げられる。
第2液晶化合物と第1液晶化合物とは、複屈折Δnの点で異なる。具体的には、第2液晶化合物の複屈折Δn2は、第1液晶化合物の複屈折Δn1よりも小さい。なかでも、サイドローブの発生がより抑制される点で、第1液晶化合物の複屈折Δn1に対する第2液晶化合物の複屈折Δn2の割合(%)((Δn2/Δn1)×100)は、10〜90%が好ましく、20〜80%がより好ましい。
第2液晶化合物の複屈折Δn2は、上記関係を満たしてれば特に制限されないが、サイドローブの発生がより抑制される点で、0.25以下が好ましく、0.20以下がより好ましい。下限は特に制限されないが、0.05以上としてもよい。
第2液晶化合物は複屈折が第1液晶化合物と異なっているのみで、その好適形態は第1液晶化合物と同様である。具体的には、第2液晶化合物としては、上述した第1液晶化合物と同様に、棒状液晶化合物および円盤状液晶化合物が挙げられ、その好適例は第1液晶化合物で例示した通りである。
また、第2液晶化合物は、上述した第1液晶化合物と同様に、重合性基を有する液晶化合物であることが好ましい。
反射膜は、第1コレステリック液晶層および第2コレステリック液晶層以外の層を有していてもよい。例えば、反射膜は、本発明の効果を損なわない範囲で、支持体を有していてもよい。
また、反射膜は、その最表面側に反射防止層を有していてもよい。反射防止層としては、低屈折率層と高屈折率層とが交互に積層してなる誘電体多層膜などが挙げられる。
<<第2実施形態>>
図3は、本発明の反射膜の第2実施形態を示す断面図である。
図3中、反射膜10bは、第1コレステリック液晶層12と、第1コレステリック液晶層12の両面上(2つの主面上)に配置された第2コレステリック液晶層14aとを有する。
反射膜10bは、第2コレステリック液晶層14aを第1コレステリック液晶層12の両面に有する点以外は、第1実施形態の反射膜10aと同様の構成を有する。つまり、第1コレステリック液晶層12および第2コレステリック液晶層14aの構成は、第1実施形態において述べた通りである。
反射膜10bのように、第1コレステリック液晶層12の両面に第2コレステリック液晶層14aが配置されることにより、サイドローブの発生がより抑制される。
<<第3実施形態>>
図4は、本発明の反射膜の第3実施形態を示す断面図である。
図4中、反射膜10cは、第1コレステリック液晶層12と、第1コレステリック液晶層12の一方の表面上に配置された第2コレステリック液晶層14aと、第2コレステリック液晶層14bと、第1コレステリック液晶層12の他方の表面上に配置された第2コレステリック液晶層14aと、第2コレステリック液晶層14bとを有する。
反射膜10cは、第2コレステリック液晶層が2層積層されている点以外は、第2実施形態の反射膜10bと同様の構成を有する。
また、第2コレステリック液晶層14aおよび14bは、いずれも、第1液晶化合物の複屈折Δn1よりも小さい複屈折Δn2を示す第2液晶化合物を含む組成物から形成された層であり、かつ、螺旋ピッチ数が第1コレステリック液晶層12の螺旋ピッチ数の半分以下である層である。
第2コレステリック液晶層14aと第2コレステリック液晶層14bとは、複屈折Δn2の点で異なる。具体的には、第2コレステリック液晶層14bの複屈折Δn2は、第2コレステリック液晶層14aの複屈折Δn2よりも少ない。つまり、反射膜10cにおいては、2層の第2コレステリック液晶層14aおよび14bのそれぞれの複屈折Δn2が、第1コレステリック液晶層12から離間する方向に沿って、減少している。反射膜が上記形態をとることにより、サイドローブの発生がより抑制される。
なお、第2コレステリック液晶層14aの形成に用いられた第2液晶化合物Xの螺旋ピッチ数と第2コレステリック液晶層14bの形成に用いられた第2液晶化合物Yの螺旋ピッチ数との関係は特に制限されない。
なお、第2コレステリック液晶層14bの螺旋ピッチ数、螺旋構造のピッチ長、および、中心反射波長の好適形態は、第1実施形態で述べた第2コレステリック液晶層14aの好適形態と同じである。
なお、図4においては、第1コレステリック液晶層の一方の表面上に2層の第2コレステリック液晶層が配置される形態について述べたが、この形態に限定されず、第1コレステリック液晶層の一方の表面上に3層以上の第2コレステリック液晶層が配置されていてもよい。その場合、2層以上の第2コレステリック液晶層のそれぞれの複屈折Δn2が、第1コレステリック液晶層から離間する方向に沿って、減少することが好ましい。
また、図4においては、第1コレステリック液晶層の両面上に2層の第2コレステリック液晶層が配置される形態について述べたが、この形態に限定されず、第1コレステリック液晶層の片面上にのみ2層以上の第2コレステリック液晶層が配置されていてもよい。その場合、2層以上の第2コレステリック液晶層のそれぞれの複屈折Δn2が、第1コレステリック液晶層から離間する方向に沿って、減少することが好ましい。
<<用途>>
上記反射膜(第1実施形態〜第3実施形態)は、各種用途に適用できる。例えば、上記反射膜を有する、透明スクリーン、カラーフィルター、および、加飾フィルムなどが好適に挙げられる。
以下に実施例および比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、および、処理手順などは、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更できる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
<コレステリック液晶層Aの作製>
25℃に保温された容器中にて、下記に示す成分を混合して、液晶組成物Aを調製した。なお、液晶化合物1の複屈折Δnは、0.15であった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
液晶組成物A
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
液晶化合物1 1g
キラル剤2 80mg
水平配向剤1 1mg
開始剤:IRGACURE 907 (BASF社製) 40mg
開始剤:IRGANOX1010 10mg
メチルエチルケトン 1.6g
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
仮支持体として厚み100μmの東洋紡(株)社製PET(ポリエチレンテレフタレート、コスモシャインA4100)フィルムを用いて、室温にて、上記で調製した液晶組成物Aを仮支持体上にワイヤーバーで塗布して、塗膜を形成した。なお、上記塗布は、形成されるコレステリック液晶層中の螺旋ピッチ数が表1に記載の値となる様に塗膜の厚みを調整した。
次に、塗膜が積層された仮支持体を、100℃のホットプレート上に1分間静置し、加熱処理を行った。
次に、窒素雰囲気下(酸素濃度500ppm以下)、室温で、加熱処理後の塗膜に一定時間UV(紫外光)照射して、塗膜を硬化して、コレステリック液晶層Aを作製した。なお、コレステリック液晶層Aとしては、螺旋ピッチ数が2.0、および、14.0の2種を作製した。
コレステリック液晶層Aは右円偏光を反射する層であり、コレステリック液晶層Aの反射中心波長は540nmであった。
<コレステリック液晶層Bの作製>
液晶化合物1の代わりに特開2012−193147号公報の化合物(I−3)を用いて、形成されるコレステリック液晶層の反射中心波長が540nmとなるようにキラル剤2の使用量を調整し、かつ、形成されるコレステリック液晶層中の螺旋ピッチ数が表1に記載の値となるように塗膜の厚みを調整した以外は、<コレステリック液晶層Aの作製>と同様の手順に従い、コレステリック液晶層Bを作製した。なお、コレステリック液晶層Bとしては、螺旋ピッチ数が2.5および14.0の2種を作製した。
コレステリック液晶層Bは右円偏光を反射する層であり、コレステリック液晶層Bの反射中心波長は540nmであった。
なお、化合物(I−3)の複屈折Δnは、0.30であった。
<コレステリック液晶層Cの作製>
液晶化合物1の代わりに特開2016−53149号公報の化合物52を用いて、形成されるコレステリック液晶層の反射中心波長が540nmとなるようにキラル剤2の使用量を調整し、かつ、形成されるコレステリック液晶層中の螺旋ピッチ数が表1に記載の値となるように塗膜の厚みを調整した以外は、<コレステリック液晶層Aの作製>と同様の手順に従い、コレステリック液晶層Cを作製した。なお、コレステリック液晶層Cとしては、螺旋ピッチ数が2.5、5.0、および7.0の3種を作製した。
コレステリック液晶層Cは右円偏光を反射する層であり、コレステリック液晶層Cの反射中心波長は540nmであった。
なお、化合物(I−3)の複屈折Δnは、0.07であった。
<コレステリック液晶層Dの作製>
液晶化合物1の代わりに特開2012-193147号公報の化合物R−1を用いて、形成されるコレステリック液晶層の反射中心波長が540nmとなるようにキラル剤2の使用量を調整し、かつ、形成されるコレステリック液晶層中の螺旋ピッチ数が表1に記載の値となるように塗膜の厚みを調整した以外は、<コレステリック液晶層Aの作製>と同様の手順に従い、コレステリック液晶層Dを作製した。なお、コレステリック液晶層Dとしては、螺旋ピッチ数が2.0の1種を作製した。
コレステリック液晶層Dは右円偏光を反射する層であり、コレステリック液晶層Cの反射中心波長は540nmであった。
なお、化合物R−1の複屈折Δnは、0.23であった。
なお、上記コレステリック液晶層A〜Dのいずれにおいても、螺旋ピッチ長は一定であった。
<実施例1>
<コレステリック液晶層Aの作製>の手順に従って、螺旋ピッチ数が2.0となるコレステリック液晶層Aを作製した。
作製したコレステリック液晶層A上に<コレステリック液晶層Dの作製>の手順に従って液晶組成物を塗布および硬化して、螺旋ピッチ数が2.0となるコレステリック液晶層Dを作製した。
作製したコレステリック液晶層D上に<コレステリック液晶層Bの作製>の手順に従って液晶組成物を塗布および硬化して、螺旋ピッチ数が14.0となるコレステリック液晶層Bを作製した。
作製したコレステリック液晶層B上に<コレステリック液晶層Dの作製>の手順に従って液晶組成物を塗布および硬化して、螺旋ピッチ数が2.0となるコレステリック液晶層Dを作製した。
作製したコレステリック液晶層D上に<コレステリック液晶層Aの作製>の手順に従って液晶組成物を塗布および硬化して、螺旋ピッチ数が2.0となるコレステリック液晶層Aを作製した。
得られた積層体から仮支持体を剥離して、反射膜を作製した。
<実施例2〜6、および、比較例1〜3>
表1に記載の積層構造の反射膜が得られるように、<実施例1>の作製手順を参考にして、<コレステリック液晶層Aの作製>〜<コレステリック液晶層Dの作製>の手順を適宜実施して、各実施例および比較例の反射膜を作製した。
<サイドローブ発生評価>
分光光度計(日本分光 V−670)を使用し、各実施例および比較例の反射膜の反射率の測定を行った。測定においては、上記反射膜を表面での反射による外乱を消すために、流動パラフィンに浸漬した状態で行った。
次に、得られた反射スペクトルデータをもとにして、選択反射帯域の短波長側の端部E1の波長および長波長側の端部E2の波長を決定した。選択反射帯域の短波長側の端部E1とは、選択反射帯域から短波長側に向かって最初に反射率が5%以下となる凹部の最低反射率を示す波長を意図する。選択反射帯域の短波長側の端部E2とは、選択反射帯域から長波長側に向かって最初に反射率が5%以下となる凹部の最低反射率を示す波長を意図する。反射スペクトルデータの一例を図5に示す。図5中、選択反射帯域Bの短波長側の端部E1が約500nm付近に位置し、長波長側の端部E2が約575nm付近に位置する。
次に、端部E1の波長から100nmを引いた位置P1の波長を算出して、端部E1の波長から位置P1の波長の間の反射率の積算値V1を算出した。また、端部E2の波長から100nmを足した位置P2の波長を算出して、端部E2の波長から位置P2の波長の間の反射率の積算値V2を算出した。なお、図5中、位置P1が約400nm付近に位置し、位置P2が約675nm付近に位置する。
次に、得られた積算値V1およびV2を足し合わせて、各実施例および比較例のサイドローブの反射率を算出した。
次に、実施例1〜3の反射率と比較例1の反射率とを比較して、比較例1のサイドローブの反射率を100%としたときの、各実施例のサイドローブの反射率の相対値を算出して、以下の基準に従って評価した。
また、実施例4〜6の反射率と比較例2〜3の反射率とを比較して、比較例2のサイドローブの反射率を100%としたときの、各実施例および比較例のサイドローブの反射率の相対値を算出して、以下の基準に従って評価した。
「AA」:40%未満
「A」:40%以上60%未満
「B」:60%以上100%未満
「C」:100%以上150%未満
「D」:150%以上
表1中、第1CL層は、第1コレステリック液晶層を意図する。第2CL層1〜第2CL層4は、第2コレステリック液晶層を意図する。
各実施例および比較例の反射膜は、表1中の第2CL層1〜第2CL層4の順に積層されている。例えば、実施例1においては、第2CL層1、第2CL層2、第1CL層、第2CL層3および第2CL層4がこの順で積層されており、実施例2においては、第2CL層1、第1CL層および第2CL層4がこの順に積層されている。
表1中、Δnは、各コレステリック液晶層の形成に用いられた液晶化合物の複屈折Δnを表す。
表1中、ピッチ数は、各コレステリック液晶層中の螺旋ピッチ数を表す。
表1に示すように、本発明の反射膜においては、サイドローブの発生が抑制されていた。なかでも、実施例2および3の比較より、第2コレステリック液晶層が第1コレステリック液晶層の両面に配置されている場合、効果がより優れることが確認された。
また、実施例1と2との比較より、2層以上の第2コレステリック液晶層のそれぞれの複屈折が、第1コレステリック液晶層から離間する方向に沿って、減少する場合、効果がより優れることが確認された。
また、実施例4〜6の比較より、第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数が、第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の1/4以下である場合、効果がより優れることが確認された。
一方、第1コレステリック液晶層のみの比較例1および2、並びに、液晶化合物のΔnの関係を満たさない比較例3においては、所望の効果が得られなかった。
10a,10b,10c 反射膜
12 第1コレステリック液晶層
14a,14b,14c,14d 第2コレステリック液晶層

Claims (13)

  1. 第1液晶化合物を含む組成物から形成された第1コレステリック液晶層と、
    前記第1コレステリック液晶層の少なくとも片面上に配置された、第2液晶化合物を含む組成物から形成された第2コレステリック液晶層と、を有し、
    前記第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ長が一定であり、
    前記第2液晶化合物の複屈折Δn2が、前記第1液晶化合物の複屈折Δn1よりも小さく、
    前記第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数が、前記第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の半分以下である、反射膜。
  2. 前記第2コレステリック液晶層が、前記第1コレステリック液晶層の両面に配置された、請求項1に記載の反射膜。
  3. 前記第1コレステリック液晶層の少なくとも片面上に、2層以上の前記第2コレステリック液晶層が配置された、請求項1または2に記載の反射膜。
  4. 前記2層以上の第2コレステリック液晶層のそれぞれの複屈折が、前記第1コレステリック液晶層から離間する方向に沿って、減少する、請求項3に記載の反射膜。
  5. 前記第2コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数が、前記第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数の1/4以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の反射膜。
  6. 前記第1液晶化合物の複屈折Δn1に対する前記第2液晶化合物の複屈折Δn2の割合が、10〜90%である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の反射膜。
  7. 前記第1コレステリック液晶層の反射中心波長および前記第2コレステリック液晶層の反射中心波長が、いずれも可視光領域に位置する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の反射膜。
  8. 前記第1コレステリック液晶層の反射中心波長と前記第2コレステリック液晶層の反射中心波長との差の絶対値が、50nm以下である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の反射膜。
  9. 前記第1コレステリック液晶層の螺旋ピッチ数が10以上である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の反射膜。
  10. 前記第1液晶化合物および前記第2液晶化合物が棒状液晶化合物である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の反射膜。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の反射膜を有する、透明スクリーン。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の反射膜を有する、カラーフィルター。
  13. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の反射膜を有する、加飾フィルム。
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