JP6602268B2 - 重合性組成物、フィルム、及び、投影像表示用部材 - Google Patents

重合性組成物、フィルム、及び、投影像表示用部材 Download PDF

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Description

本発明は、重合性組成物に関する。また、本発明は、フィルム、及び、投影像表示用部材にも関する。
位相差膜、及び反射膜等の光学フィルムは、重合性基を含有する液晶性化合物を用いて作製できる。その際、重合性基を含有する液晶性化合物の複屈折性は、得られる光学フィルムの光学的性質に大きく関わる性質の1つである。例えば、複屈折性の低い重合性基を含有する液晶性化合物を用いて形成したコレステリック液晶相を固定した層(膜)を、反射膜として用いると、反射する波長域の選択性がより高くなる。
特許文献1には、トランス−1,4−シクロへキシレン基、及びフェニレン基を所定の比率で含有する重合性基を含有する液晶性化合物を2種以上含有する重合性組成物が記載されている。
国際公開第2016/047648号パンフレット
本発明者らは、特許文献1に記載された重合性組成物を用いて、コレステリック液晶相を固定した層を作製したところ、面状ムラが発生することを知見した。なお、本明細書において、「面状ムラ」とは、層表面の状態に起因する欠陥部(不均一部)であり、後述する実施例の方法により評価できる。
そこで、本発明は、面状ムラの発生が抑制された層を得ることができる重合性組成物を提供することを課題とする。また、本発明は、上記層を含むフィルム、及び投影像表示用部材を提供することも課題とする。
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、所定の重合性基を含有する液晶性化合物と所定のキラル化合物とを含有する重合性組成物であって、キラル化合物の分子量が290〜550である重合性組成物によれば、上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、以下の構成により上記課題を達成することができることを見出した。
[1] 重合性基を含有する液晶性化合物と、式(3)で表されるキラル化合物と、を含有する、重合性組成物であって、重合性基を含有する液晶性化合物が、式(1)で表される液晶性化合物、及び、式(2)で表される液晶性化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含有し、キラル化合物の分子量が290〜550である、重合性組成物。
[2] キラル化合物の分子量が、350〜470である、[1]に記載の重合性組成物。
[3] 重合性基を含有する液晶性化合物が、式(1)で表される液晶性化合物、及び、式(2)で表される液晶性化合物の両方を含有する、[1]又は[2]に記載の重合性組成物。
[4] 重合性基を含有する液晶性化合物が、式(1)で表される液晶性化合物を含有し、式(1)で表される液晶性化合物の含有量が、重合性組成物中の重合性基を含有する液晶性化合物の合計質量に対して、30〜70質量%である、[1]〜[3]のいずれかに記載の重合性組成物。
[5] 更に、重合開始剤を含有する、[1]〜[4]のいずれかに記載の重合性組成物。
[6] [1]〜[5]のいずれかに記載の重合性組成物の硬化により得られる層を含有する、フィルム。
[7] [6]に記載のフィルムを含有する、投影像表示用部材。
本発明によれば、面状ムラの発生が抑制された層を得ることができる(以下、「本発明の効果を有する」ともいう。)重合性組成物を提供することができる。また、本発明によれば、上記層を含有するフィルム、及び、投影像表示用部材を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。
なお、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
また、本明細書において、「(メタ)アクリレート」はアクリレート及びメタアクリレートを表す。
[重合性組成物]
本発明の実施態様に係る重合性組成物は、重合性基を含有する液晶性化合物と、式(3)で表されるキラル化合物と、を含有する、重合性組成物であって、重合性基を含有する液晶性化合物が、式(1)で表される液晶性化合物、及び式(2)で表される液晶性化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含有し、キラル化合物の分子量が290〜550である、重合性組成物である。
上記実施態様に係る重合性組成物が本発明の効果を奏する機序については、必ずしも明らかではないが、本発明者らは以下のとおり推測している。なお、下記作用機序は推測であって、上記実施態様に係る重合性組成物が本発明の効果を奏する機序を限定するものではない。
上記重合性組成物は、重合性基を含有する液晶性化合物を含有し、上記重合性基を含有する液晶性化合物は後述する式(1)で表される液晶性化合物、及び後述する式(2)で表される液晶性化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含有する。
上記式(1)で表される液晶性化合物及び式(2)で表される液晶性化合物は、トランス−1,4−シクロへキシレン基、及びフェニレン基を分子内に合計5個含有しており、上記重合性基を含有する液晶性化合物を用いて形成したコレステリック液晶相を固定した層(固定してなる層)は、低複屈折性を示す。
本発明者らの検討によれば、上記重合性基を含有する液晶性化合物を含有する重合性組成物は、重合性基を含有する液晶性化合物の一次構造に起因して、従来の重合性組成物と比較して粘度が高くなりやすいことを知見している。この高い粘度のため、上記重合性基を含有する液晶性化合物は十分に配向しない場合があるものと推測される。このような液晶性化合物の配向状態に部分的な偏りがあると、得られる層の表面形状が部分的に不均一となり、これが面状ムラの原因と推測している。
それに対して、本発明においては、所定のキラル化合物を用いることにより、上述した面状ムラが抑制されることを知見している。上記キラル化合物は、構造上、螺旋構造の捻れ力(後述するHTP:Helical Twisting Power)が高い。また、分子量が290以上であり、上記液晶性化合物に作用し易く、分子量が550以下であり、重合性組成物の粘度をより低い状態で保ちやすい。
以上のように、所定の重合性基を含有する液晶性化合物を用いた際に生じる「面状ムラ」という本発明者らによって新たに知見された課題を、所定のキラル化合物を用いることで、はじめて解決することができた。
上記重合性組成物は、後述する所定の重合性基を含有する液晶性化合物と、後述する所定のキラル化合物を含有していればよく、その他の任意成分として、重合開始剤、配向制御剤、及び架橋剤等を含有してもよい。以下では、各成分の態様を説明する。
〔重合性基を含有する液晶性化合物〕
上記重合性組成物は、重合性基を含有する液晶性化合物として、式(1)で表される液晶性化合物(以下「液晶性化合物L1」ともいう。)、及び、式(2)で表される液晶性化合物(以下、「液晶性化合物L2」ともいう。)からなる群から選択される少なくとも1種を含有する。
上記重合性組成物は、2種以上の重合性基を含有する液晶性化合物を含有してもよく、その場合、重合性組成物がより優れた本発明の効果を有する点で、重合性基を含有する液晶性化合物が、液晶性化合物L1と、液晶性化合物L2との両方を含有することが好ましい。
なお、重合性組成物は、液晶性化合物L1、及び、液晶性化合物L2以外の液晶性化合物を含有してもよく、その態様は後述する。
<液晶性化合物L1>
液晶性化合物L1は、式(1)で表される液晶性化合物である。
上記式(1)中、Q1及びQ2は、それぞれ独立に、水素原子、又は、下記式(Q−1)〜式(Q−5)で表される基からなる群から選択される重合性基を示し、かつ、Q1及びQ2の少なくとも一方は上記重合性基を示す。
上記式(Q−1)〜式(Q−5)において「・」は結合位置を示す。
1及びQ2は、いずれも上記重合性基であることが好ましい。
また、上記重合性基としては、上記式(Q−1)で表されるアクリロイル基、又は上記式(Q−2)で表されるメタクリロイル基が好ましい。
上記式(1)中、Sp1及びSp2は、それぞれ独立に、単結合、又は、炭素数1〜20の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基、及び、炭素数1〜20の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基において1つ以上の−CH2−が−O−、−S−、−NH−、−N(CH3)−、−C(=O)−、−OC(=O)−若しくは−C(=O)O−で置換された基、からなる群から選択される連結基を示す。
Sp1及びSp2は、それぞれ独立に、両末端にそれぞれ−O−、−OC(=O)−、及び−C(=O)O−からなる群から選択される連結基が結合した炭素数1〜10の直鎖状のアルキレン基、−OC(=O)−、−C(=O)O−、−O−、及び炭素数1〜10の直鎖状のアルキレン基からなる群から選択される基を1又は2以上組み合わせて構成される連結基であることが好ましい。
また、炭素数1〜10の直鎖状のアルキレン基としては、具体的には、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、及びデシレン基等が挙げられ、中でも、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、又はブチレン基が好ましい。
式(1)中、L1及びL2は、それぞれ独立に、単結合、又は、−C(=O)O−、−OC(=O)−、及び−OC(=O)O−からなる群から選択される連結基を示す。
1及びL2は、それぞれ独立に、−C(=O)O−、又は−OC(=O)−が好ましい。
式(1)中、X1は、単結合、−O−、−S−、−N(Sp4−Q4)−、又は、Q3及びSp3と共に環構造を形成している窒素原子を示す。X1は、単結合、又は−O−が好ましい。
また、Sp3及びSp4は、それぞれ独立に、単結合、又は、炭素数1〜20の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基、及び、炭素数1〜20の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基において1つ以上の−CH2−が−O−、−S−、−NH−、−N(CH3)−、−C(=O)−、−OC(=O)−、若しくは−C(=O)O−で置換された基、からなる群から選択される連結基を表す。
Sp3は、炭素数1〜20の直鎖状又は状分岐鎖状のアルキレン基において1つ以上の−CH2−が−O−、−S−、−NH−、−N(CH3)−、−C(=O)−、−OC(=O)−又はC(=O)O−で置換された基であることが好ましく、炭素数1〜10の直鎖状のアルキレン基において1つ以上の−CH2−が−O−で置換された基であることがより好ましい。
また、Q3及びQ4は、それぞれ独立に、水素原子、シクロアルキル基、シクロアルキル基において1つ以上の−CH2−が−O−、−S−、−NH−、−N(CH3)−、−C(=O)−、−OC(=O)−、若しくは−C(=O)O−で置換された基(以下、本段落において「置換シクロアルキル基」という。)、又は上記式(Q−1)〜式(Q−5)で表される基からなる群から選択されるいずれかの重合性基(以下、本段落において「重合性基」という。)を表す。
ここで、置換シクロアルキル基としては、例えば、テトラヒドロフラニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、及びモルホルニル基等が挙げられる。なお、置換位置は特に限定されない。なかでも、テトラヒドロフラニル基が好ましく、具体的には、2−テトラヒドロフラニル基がより好ましい。
3は、水素原子、置換シクロアルキル基、又は重合性基であることが好ましく、水素原子、又は重合性基であることがより好ましい。
なお、上記式(1)中の1,4−シクロヘキシレン基はいずれもトランス−1,4−シクロヘキシレン基である。
上記液晶性化合物L1としては、具体的には、例えば、以下に示す液晶性化合物L1−1〜L1−22が挙げられる。
上記重合性組成物中の液晶性化合物L1の含有量は特に限定されず、例えば、重合性組成物中の重合性基を含有する液晶性化合物の合計質量に対して0.1〜99.9質量%の場合が多い。なかでも、重合性基を含有する液晶性化合物の溶解性が良好となる点で、30〜80質量%が好ましく、より優れた本発明の効果が得られる点で、30〜70質量%がより好ましい。
ここで、重合性基を含有する液晶性化合物の合計質量とは、液晶性化合物L1、後述する液晶性化合物L2、並びに、液晶性化合物L1及び液晶性化合物L2以外の任意に含有し得る重合性基を含有する液晶性化合物の合計質量をいう。
また、上記液晶性化合物L1の含有量は、重合性組成物の全固形分に対して、20〜75質量%が好ましく、より優れた本発明の効果が得られる点で、30〜70質量%がより好ましく、50〜70質量%が更に好ましい。
(液晶性化合物L1の製造方法)
上記液晶性化合物L1は、公知の方法により製造できる。公知の方法としては、国際公開第2016/047648号パンフレットの0060〜0065段落および0123〜0130段落の記載を参酌することができ、この内容は本明細書に組み込まれる。
<液晶性化合物L2>
液晶性化合物L2は、式(2)で表される液晶性化合物である。
上記式(2)中、Q1〜Q3、Sp1〜Sp3、L1、L2、及びX1の態様は、式(1)中のQ1〜Q3、Sp1〜Sp3、L1、L2、及びX1の態様として説明したものと同様である。
特に、式(2)中のSp1、及びSp2は、炭素数1〜10の直鎖状のアルキレン基の両末端に−O−がそれぞれ結合した基であることがより好ましい。
なお、上記式(2)中の1,4−シクロヘキシレン基はトランス−1,4−シクロヘキシレン基である。
液晶性化合物L2としては、例えば、以下に示す液晶性化合物L2−1〜L2−19が挙げられる。
上記重合性組成物中の液晶性化合物L2の含有量は特に限定されず、例えば、重合性組成物中の重合性基を含有する液晶性化合物の合計質量に対して0.1〜99.9質量%の場合が多い。なかでも、重合性基を含有する液晶性化合物の溶解性が良好となる点で、15〜50質量%が好ましく、より優れた本発明の効果が得られる点で、25〜40質量%がより好ましい。
また、液晶性化合物L2の含有量は、重合性組成物の全固形分対して、12〜48質量%が好ましく、16〜44質量%がより好ましく、20〜39質量%が更に好ましい。
上記重合性組成物は、より優れた本発明の効果が得られる点で、2種以上の重合性基を含有する液晶性化合物を含有することが好ましく、2種以上の重合性基を含有する液晶性化合物が、上記液晶性化合物L1と、上記液晶性化合物L2との両方を含有することがより好ましい。
上記の場合において、液晶性化合物L2の含有量に対する、液晶性化合物L1の含有量の質量比(L1/L2)が、50/50〜80/20が好ましく、55/45〜70/30がより好ましい。
(液晶性化合物L2の製造方法)
上記液晶性化合物L2は、液晶性化合物L1の製造方法として説明した公知の方法により製造できる。また、例えば、液晶性化合物L2−1の製造方法については、国際公開第2016/047648号パンフレットの0123〜0126段落、及び0131〜0132段落の記載を参酌でき、この内容は本明細書に組み込まれる。
<その他の液晶性化合物>
重合性組成物は、液晶性化合物L1及び液晶性化合物L2以外に、その他の液晶性化合物(以下、「液晶性化合物L3」ともいう。)を含有していてもよい。液晶性化合物L3は液晶性化合物L1及び液晶性化合物L2とは異なる化合物であり、液晶性を有していれば特に限定されず、例えば、棒状ネマチック液晶性化合物等が挙げられる。
棒状ネマチック液晶性化合物としては、例えば、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類、及びアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類等が挙げられる。なお、低分子液晶性化合物だけではなく、高分子液晶性化合物も用いることができる。
液晶性化合物L3は、重合性であっても非重合性であってもよい。
重合性基を有しない棒状液晶性化合物については、様々な文献(例えば、Y. Goto et.al., Mol. Cryst. Liq. Cryst. 1995, Vol. 260, pp.23-28)に記載がある。
一方、重合性棒状液晶性化合物は、重合性基を棒状液晶性化合物に導入することで得られる。重合性基の例には、不飽和重合性基、エポキシ基、及びアジリジニル基等が含まれ、不飽和重合性基が好ましく、エチレン性不飽和重合性基がより好ましい。重合性基は種々の方法で、棒状液晶性化合物の分子中に導入できる。重合性棒状液晶性化合物が有する重合性基の個数は、好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜3個である。重合性棒状液晶性化合物の例は、Makromol.Chem.,190巻、2255頁(1989年)、Advanced Materials 5巻、107頁(1993年)、米国特許第4683327号明細書、同5622648号明細書、同5770107号明細書、国際公開WO95/22586号公報、同95/24455号公報、同97/00600号公報、同98/23580号公報、同98/52905号公報、特開平1−272551号公報、同6−16616号公報、同7−110469号公報、同11−80081号公報、及び特開2001−328973号公報等に記載の化合物が含まれる。2種類以上の重合性棒状液晶性化合物を併用してもよい。2種類以上の重合性棒状液晶性化合物を併用すると、配向温度を低下させることができる。
重合性組成物中の液晶性化合物L3の含有量としては、特に限定されないが、液晶性化合物の合計質量に対して、0.1〜30質量%が好ましく、0.1〜20質量%がより好ましく、0.1〜15質量%が更に好ましい。
また、液晶性化合物L3の含有量は、重合性組成物の全固形分に対して、0.1〜30質量%が好ましく、0.1〜20質量%がより好ましく、0.1〜15質量%が更に好ましい。
液晶性化合物L3としては、例えば、以下に示す液晶性化合物L3−1が挙げられる。
〔キラル化合物〕
上記重合性組成物は、式(3)で表され、分子量が290〜550である、キラル化合物を含有する。なお、本明細書において分子量とは、構造式から計算することができる分子量を意図する。
式(3)中、Lは置換基を有してもよい炭素数1〜15の連結基を示す。
置換基を有してもよい炭素数1〜15の連結基としては、特に限定されないが、例えば、炭素数1〜15の直鎖状、分岐鎖状、又は、環状のアルキレン基;炭素数1〜15の直鎖状、分岐鎖状、又は、環状のアルキレン基において1つ以上の−CH2−が−O−、−S−、−NH−、−N(CH3)−、−C(=O)−、−OC(=O)−、又は−C(=O)O−で置換された連結基;等が挙げられる。
Lの炭素数としては、1〜15であり、1〜13が好ましく、1〜8がより好ましい。
式(3)中、R1〜R10は、それぞれ独立して、水素原子、又は1価の置換基を表す。
1価の置換基としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、カルバモイルオキシ基、アミノ基(アルキルアミノ基、及びアニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキル又はアリールスルフィニル基、アルキル又はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール又はヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基、及び、これらを2個以上組み合わせた基等が挙げられる。
なかでも、式(3)中、R1〜R10は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1〜14のアルキル基、炭素数1〜14のアルコキシ基、又は、炭素数1〜14の炭化水素基において1つ以上の−CH2−が−OC(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)−、−OC(=O)O−、−C(=O)NR−若しくは−O(C=O)NR−で置換された基が好ましい。
なお、上記炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、及び、アルキニル基等が挙げられる。
なかでも、得られる重合性組成物が、より優れた本発明の効果を有する点で、R1〜R10は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1〜14のアルキル基、炭素数1〜14のアルコキシ基、−OC(=O)R11、−C(=O)OR12、−C(=O)R13、−C(=O)N(R142、−OC(=O)O−N(R152、又は−OC(=O)N(R162がより好ましく、水素原子、又は−OC(=O)R11が更に好ましい。
なお、R11は、炭素数1〜14のアルキル基、炭素数1〜14のアルケニル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。
12は、炭素数1〜14の酸素原子を含有してもよいアルキル基、炭素数1〜14の酸素原子を含有してもよいアルケニル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。
13は、炭素数1〜14の酸素原子を含有してもよいアルキル基、炭素数1〜14の酸素原子を含有してもよいアルケニル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。
14は、炭素数1〜14の酸素原子を含有してもよいアルキル基、炭素数1〜14の酸素原子を含有してもよいアルケニル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。
15は、炭素数1〜14の酸素原子を含有してもよいアルキル基、炭素数1〜14の酸素原子を含有してもよいアルケニル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。
Rは、それぞれ独立に、水素原子、又はアルキル基を示す。
また、上述した各基は、いずれも置換基を有していてもよい。
上記キラル化合物の分子量は、290〜550である。なかでも、重合性組成物がより優れた本発明の効果を有する点で、キラル化合物の分子量は、350〜470がより好ましい。
以下に、上記キラル化合物の具体例(キラル化合物A−1〜A−7)を示すが、これに限定されるものではない。なお、以下のキラル化合物については、R体のみ、又はS体のみを例示することがあるが、対応するS体、及びR体も用いることができる。
上記重合性組成物中のキラル化合物の含有量としては、液晶性化合物の全質量にに対して、2〜15質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましく、5〜10質量%が更に好ましい。上記キラル化合物はHTP(Helical Twisting Power)が高く、かつ分子量が所定の範囲内にあって、液晶性化合物に作用し易く、かつ、重合性組成物の粘度をより低い状態で保ち易い。
なお、HTPとは、光の照射により変化する液晶の螺旋ピッチ、即ち螺旋構造の捻れ力(ヘリカルツイスティングパワー)をいう。
〔任意成分〕
<重合開始剤>
重合性組成物は、重合開始剤を含有することが好ましい。例えば、紫外線照射により硬化反応を進行させて硬化膜を形成する態様では、使用する重合開始剤は、紫外線照射によって重合反応を開始可能な光重合開始剤であることが好ましい。光重合開始剤の例には、α−カルボニル化合物(米国特許第2367661号、同2367670号の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許第2448828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許第2722512号明細書記載)、多核キノン化合物(米国特許第3046127号、同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許第3549367号明細書記載)、アクリジン及びフェナジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特許第4239850号明細書記載)及びオキサジアゾール化合物(米国特許第4212970号明細書記載)等が挙げられる。重合開始剤の市販品としては、IRGACURE OXE01、及びOXE02(いずれもBASF社製)等が挙げられる。
重合性組成物中の重合開始剤の含有量は特に限定されないが、重合性組成物の全固形分に対して、0.1〜20質量%であることが好ましく、0.5〜10質量%であることがより好ましい。
<配向制御剤>
重合性組成物は、安定的又は迅速な液晶相(例えば、コレステリック液晶相)の形成に寄与する配向制御剤を含有することが好ましい。
配向制御剤の例には、含フッ素(メタ)アクリレート系ポリマー、WO2011/162291号に記載の一般式(X1)〜(X3)で表される化合物、及び特開2013−47204号公報の0020〜0031段落に記載の化合物が含まれる。これらから選択される2種以上を含有していてもよい。これらの化合物は、層の空気界面において、液晶性化合物の分子のチルト角を低減、又は、実質的に水平配向させることができる(このような配向制御剤を、本明細書では、以下「空気界面配向剤」ともいう。)。
なお、本明細書で「水平配向」とは、分子長軸と膜面が平行であることをいうが、厳密に平行であることを要求するものではなく、本明細書では、膜面とのなす傾斜角が20度未満の配向を意味するものとする。液晶性化合物が空気界面付近で水平配向する場合、配向欠陥が生じ難いため、可視光領域での透明性が高くなる。一方、液晶性化合物の分子が大きなチルト角で配向すると、例えば、コレステリック液晶相とする場合は、その螺旋軸が膜面法線からずれるため、反射率が低下したり、フィンガープリントパターンが発生し、ヘイズの増大や回折性を示したりするため好ましくない。
配向制御剤として利用可能な含フッ素(メタ)アクリレート系ポリマーの例は、特開2007−272185号公報の0018〜0043段落等にも記載がある。
配向制御剤としては、一種の化合物を単独で用いてもよいし、二種以上の化合物を併用してもよい。
配向制御剤の含有量は特に限定されないが、重合性基を含有する液晶性化合物の合計質量に対して、0.01〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましく、0.02〜1質量%が更に好ましい。
<架橋剤>
重合性組成物は、硬化後の膜強度向上、及び/又は耐久性向上のため、任意に架橋剤を含有していてもよい。架橋剤としては、紫外線、熱、湿気等で硬化するものが好適に使用できる。
架橋剤としては、特に限定はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等の多官能アクリレート化合物;グリシジル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテル等のエポキシ化合物;2,2−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、4,4−ビス(エチレンイミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン等のアジリジン化合物;ヘキサメチレンジイソシアネート、ビウレット型イソシアネート等のイソシアネート化合物;オキサゾリン基を側鎖に有するポリオキサゾリン化合物;ビニルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシラン化合物等が挙げられる。また、架橋剤の反応性に応じて公知の触媒を用いることができ、膜強度及び耐久性向上に加えて生産性を向上させることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
任意の架橋剤の含有量は特に限定されないが、重合性組成物の全固形分に対して、3〜20質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。架橋剤の含有量が、3質量%以上であると、架橋密度向上の効果がより高く、20質量%以下であると、層の安定性がより高い。
<有機溶媒>
重合性組成物は、層を形成する作業性等の観点から、有機溶媒を含有するのが好ましい。
有機溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;ピリジン等のヘテロ環化合物;ベンゼン、トルエン、ヘキサン等の炭化水素;クロロホルム、ジクロロメタン等のアルキルハライド;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン等のケトン類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類;等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、アルキルハライド、エステル類及びケトン類が好ましい。
重合性液晶性化合物の固形分濃度としては特に限定されないが、より優れた塗布性を有する点で、10〜40質量%が好ましい。
<その他の添加剤>
重合性組成物は、1種又は2種類以上の、酸化防止剤、紫外線吸収剤、増感剤、安定剤、可塑剤、連鎖移動剤、重合禁止剤、消泡剤、レべリング剤、増粘剤、難燃剤、界面活性物質、分散剤、染料及び顔料等の色材、等の他の添加剤を含有していてもよい。
[フィルム]
本発明の実施態様に係るフィルムは、上記重合性組成物の硬化により得られる層(硬化膜)を含有する。上記フィルムは、公知の方法により製造することができる。フィルムの製造方法としては、例えば、
(I)基板上、又は基板上に形成された配向膜上(以下「基板等」ともいう。)に、重合性組成物を塗布して、未硬化層を形成し、液晶相(コレステリック液晶相等)の状態に熟成する工程(熟成工程)と、
(II)未硬化層中の重合性組成物の硬化反応を進行させ、液晶相を固定して硬化膜を形成する工程(硬化工程)と、を含有する製造方法が挙げられる。
上記熟成工程と、硬化工程とを、複数回繰り返して、複数の上記硬化膜が積層されたフィルムを作製することもできる。また、複数の硬化膜同士を接着剤により貼合して、複数の硬化膜が積層されたフィルムを作製することもできる。
〔熟成工程〕
熟成工程としては、基板等に、重合性組成物を塗布して、未硬化層を形成し、液晶相の状態に熟成する工程が挙げられる。
<基板>
フィルムは、基板を含有していてもよい。上記基板としては、公知の基板を用いることができる。公知の基板としては、例えば、国際公開第2016/047648号パンフレットの0102段落に記載の基板を用いることができ、上記の内容は本明細書に組み込まれる。
<配向膜>
フィルムは、基板と硬化膜との間に、配向膜を有していてもよい。上記配向膜としては、公知の配向膜を用いることができる。公知の配向膜としては、例えば、国際公開第2016/047648号パンフレットの0103〜0104段落に「配向層」として記載されている配向膜を用いることができ、上記の内容は本明細書に組み込まれる。
<接着層>
複数の硬化膜同士を接着剤により貼合する場合、硬化膜の間には接着層を設けてもよい。接着層としては、接着剤により形成される態様が挙げられる。
接着剤としては、特に限定されず、公知の接着剤を用いることができる。公知の接着剤としては、例えば、国際公開第2016/047648号パンフレットの0105段落に記載された接着剤が挙げられ、その内容は本明細書に組み込まれる。
<塗布方法>
上記重合性組成物を基板等に塗布する方法は特に限定されず、例えば、ワイヤーバーコーティング法、押し出しコーティング法、ダイレクトグラビアコーティング法、リバースグラビアコーティング法、及びダイコーティング法等が挙げられる。
また、インクジェット装置を用いて、重合性組成物をノズルから吐出して、未硬化層を形成することもできる。
<熟成方法>
未硬化層をコレステリック液晶相等の液晶相の状態にする方法(熟成方法)としては特に限定されず、公知の方法を用いることができる。
例えば、重合性組成物が、溶媒を含む塗布液として調製されている態様では、未硬化層を乾燥し、溶媒を除去することで、液晶相の状態にすることができる場合がある。
また、液晶相への転移温度とするために、未硬化層を加熱してもよい。例えば、未硬化層を、等方性相の温度まで一旦加熱し、その後、未硬化層を液晶相転移温度まで冷却することで、安定的に液晶相の状態にすることができる。重合性組成物の液晶相転移温度は、重合性組成物の組成により調整することができ、特に限定されないが、製造適性等の面から10〜250℃の範囲内であることが好ましく、10〜150℃の範囲内であることがより好ましい。
未硬化層を加熱する温度(以下、「熟成温度」ともいう。)は、特に限定されないが、製造適性等の面から60〜100℃が好ましく、70〜100℃がより好ましい。
また、未硬化層を加熱する時間は特に限定されないが、製造適性等の観点から、5分間以下が好ましく、2分間以下がより好ましい。
〔硬化工程〕
硬化工程としては、未硬化層中の重合性組成物の硬化反応を進行させ、液晶相を固定して硬化膜を形成する工程が挙げられる。
<硬化方法>
硬化方法としては、特に限定されず、公知の硬化方法を用いることがでる。
硬化方法としては、例えば、ラジカル重合法、アニオン重合法、カチオン重合法、及び配位重合法等が挙げられる。
また、例えば、紫外線を照射して、硬化反応を進行させてもよい。紫外線照射には、紫外線ランプ等の光源を利用してもよい。紫外線を未硬化層に照射して、未硬化層中の組成物の硬化反応を進行させ、液晶相(コレステリック液晶相等)を固定し、硬化膜を形成してもよい。
紫外線の照射エネルギー量については特に限定されず、一般的には、0.1J/cm2〜0.8J/cm2程度が好ましい。また、紫外線を照射する時間については特に限定はないが、強度及び生産性の双方の観点から決定すればよい。
硬化反応を促進するため、加熱条件下で紫外線照射を実施してもよい。また、紫外線照射時の温度は、液晶相が乱れないように、液晶相を呈する温度範囲に維持することが好ましい。また、紫外線照射時の雰囲気の酸素濃度は重合度に関与するため、空気中で所望の重合度に達せず、膜強度が不十分の場合には、窒素置換等の方法により、雰囲気中の酸素濃度を低下させることが好ましい。
上記工程では、液晶相が固定されて、硬化膜が形成される。ここで、液晶相を「固定化した」状態は、液晶相となっている化合物の配向が保持された状態が最も典型的、且つ好ましい態様である。それだけには限定されず、具体的には、通常0℃〜50℃、より過酷な条件下では−30℃〜70℃の温度範囲において、層に流動性が無く、また外場又は外力によって配向形態に変化を生じさせることなく、固定化された配向形態を安定に保ち続けることができる状態が好ましい。
なお、フィルムにおいては、液晶相の光学的性質が層中において保持されていれば十分であり、最終的に硬化膜中の組成物がもはや液晶性を示す必要はない。例えば、組成物が、硬化反応により高分子量化して、もはや液晶性を失っていてもよい。
上記硬化膜の厚みについては特に限定はない。用途に応じて、又は所望とされる光学特性に応じて、好ましい膜厚を決定すればよい。一般的には、厚さは0.05〜50μmが好ましく、1〜35μmがより好ましい。
〔フィルムの用途〕
上記実施態様に係るフィルムとしては、例えば、重合性組成物の液晶相の配向(例えば、水平配向、垂直配向、又はハイブリッド配向等)を固定した層を含有するフィルムが挙げられる。このようなフィルムは通常、光学異方性を示し、液晶表示装置等の光学補償フィルム等として利用してもよい。
別の例としては、重合性組成物のコレステリック液晶相を固定した層を含有するフィルムが挙げられる。このようなフィルムは、所定の波長域の光に対して選択反射特性を示すフィルム(選択反射フィルム)等として利用してもよい。
コレステリック液晶相では、液晶分子は螺旋状に配列している。コレステリック液晶相を固定した層(固定してなる層)(本明細書において、「コレステリック液晶層」又は「液晶層」ということがある。)は選択反射波長域において、右円偏光及び左円偏光のいずれか一方を選択的に反射させ、他方のセンスの円偏光を透過させる円偏光選択反射層として機能する。コレステリック液晶層を1層以上含むフィルムは、様々な用途に用いることができる。コレステリック液晶層を2層以上含むフィルムにおいて、各コレステリック液晶層が反射する円偏光のセンスは用途に応じて同じでも逆であってもよい。また、各コレステリック液晶層の選択反射の中心波長も用途に応じて同じでも異なっていてもよい。
なお、本明細書において、円偏光につき「センス」というときは、右円偏光、又は左円偏光を意味する。円偏光のセンスは、光が手前に向かって進んでくるように眺めた場合に電場ベクトルの先端が時間の増加に従って時計回りに回る場合が右円偏光であり、反時計回りに回る場合が左円偏光であるとして定義される。本明細書においては、コレステリック液晶の螺旋の捩れ方向について「センス」との用語を用いることもある。コレステリック液晶による選択反射は、コレステリック液晶の螺旋の捩れ方向(センス)が右の場合は右円偏光を反射し、左円偏光を透過し、センスが左の場合は左円偏光を反射し、右円偏光を透過する。
例えば可視光波長域(波長400〜750nm)に選択反射特性を示すコレステリック液晶層を含有するフィルムは、投影像表示用部材として利用することができ、具体的には、投映像表示用のスクリーン及び/又はハーフミラーとして利用することができる。
また、反射帯域を制御することで、カラーフィルタ及び/又はディスプレイの表示光の色純度を向上させるフィルタ(例えば特開2003−294948号公報参照)として利用することもできる。
また、光学フィルムは、偏光素子、反射膜、反射防止膜、視野角補償膜、ホログラフィー、及び配向膜等として利用することもできる。
[投影像表示用部材]
本発明の実施態様に係る投影像表示用部材は、上記フィルムを含有する。
投影像表示装置は、コレステリック液晶層の上記の機能により、投射光のうち選択反射を示す波長において、いずれか一方のセンスの円偏光を反射させて、投映像を形成することができる。投映像は投映像表示用部材表面で表示され、そのように視認されるものであってもよく、観察者から見て投映像表示用部材の先に浮かび上がって見える虚像であってもよい。
例えば、投影像表示用部材を可視光領域の光に対して透過性を有する構成とすれば、ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)のコンバイナとして用いることが可能な投映像表示用ハーフミラーすることもできる。観察者は、プロジェクター等から投映された画像を上記投映像表示用ハーフミラーにより視認でき、かつ、上記投映像表示用ハーフミラーの画像が表示された面と反対側の面にある情報、又は風景を同時に視認することができる。
なお、上記投映像表示用ハーフミラーにおいて、反射する波長を調整する方法については特に限定されず、公知の方法を用いることができる。
反射する波長を調整する方法については、例えば、国際公開第2016/047648号パンフレットの0110〜0113段落に記載の方法が挙げられ、上記内容は本明細書に組み込まれる。
投影像表示用部材(例:投映像表示用ハーフミラー)は、上記フィルムを含有していればその構造は特に限定されないが、上記フィルムを積層した積層体が好ましく、3層以上の上記フィルムを基材上に積層した積層体がより好ましい。
基材は可視光領域で透明で低複屈折性であることが好ましい。例えば、基材の波長550nmにおける位相差は50nm以下であることが好ましく、20nm以下であることがより好ましい。
また、投影像表示用部材(例:投映像表示用ハーフミラー)は反射防止層を含有してもよい。反射防止層は、投影像表示用部材の最表面に含まれていることが好ましい。反射防止層は、投映像表示用ハーフミラーの使用の際に観察側となる最表面に設けられていてもよく、反対側の最表面に設けられていてもよいが、観察側の最表面に設けられていることが好ましい。基材表面に硬化膜を設ける場合は、基材側表面と観察側となる硬化膜側との双方に反射防止層を設けてもよい。このような構成により、特に基材の複屈折性が高い場合に生じうる二重像が生じにくくなるからである。
反射防止層としては特に限定されず、公知の反射防止層を用いることができる。反射防止層としては、例えば、国際公開第2016/047648号パンフレットの0108〜0121段落に記載の反射防止層が挙げられ、上記内容は本明細書に組み込まれる。
以下に実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、及び、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す実施例により限定的に解釈されるべきものではない。
なお、後述する実施例及び比較例にて使用する液晶性化合物及びキラル化合物は、上述した例示化合物(液晶性化合物L1−1〜L1−22、液晶性化合物L2−1〜L2−19、液晶性化合物L3−1、キラル化合物A−1〜A−7)から適宜選択して使用される。
[実施例1:液晶層(コレステリック液晶層)の作製]
下記の組成により調製した塗布液1を厚み50μmの富士フイルム製PET(Polyethylene terephthalate)フィルム上に、ワイヤーバーを用いて、乾燥後の乾膜の厚みが4〜5μm程度になるように調整して室温にて塗布し、塗膜を形成した。
次いで、形成した塗膜を30℃にて30秒間乾燥させ、未硬化層を形成した。
その後、未硬化層を85℃で2分間加熱して熟成し、コレステリック液晶相とした。
その後、未硬化層を備えるPETフィルムを、60℃、窒素雰囲気下に30秒間おいて、次に、熟成後の未硬化層に対して、高圧水銀ランプを用いて照射量が300mJ/cm2になるように紫外線を照射して硬化させ、コレステリック液晶相を固定して液晶層を作製した。
島津社製の分光光度計UV−3100PCを用いて、上記の液晶層付きPETフィルムの透過スペクトルを測定したところ、選択反射フィルムとして良好な性能を有していることが確認された。
〔塗布液1の調製〕
重合性組成物として、下記組成の塗布液1を調製した。
・液晶性化合物L1−1:式(1)で表される重合性基を含有する液晶性化合物に該当する。 55質量部
・液晶性化合物L2−1:式(2)で表される重合性基を含有する液晶性化合物に該当する。 30質量部
・液晶性化合物L3−1:その他の液晶性化合物に該当する。 15質量部
・重合開始剤IRGACURE OXE01(BASF社製):光重合開始剤に該当する。 0.75質量部
・キラル化合物A−1 9質量部
・空気界面配向剤(1) 0.01質量部
・空気界面配向剤(2) 0.02質量部
・メチルエチルケトン 260質量部
・シクロヘキサノン 65質量部
重合性組成物の調製に使用した各成分については、以下のとおりである。
・空気界面配向剤(1)

・空気界面配向剤(2)
[実施例2〜10、比較例1〜3]
塗布液1の調製において、各化合物の種類及び含有量を表1の各欄に記載したとおりとしたことを除いては、実施例1と同様の手順で、実施例2〜10、及び比較例1〜3の液晶層を得た。なお、各塗布液の調製に用いたキラル化合物B−1〜B−3は以下のとおりである。
・キラル化合物B−1〜B−3
[面状ムラ評価]
作製した各液晶層を目視で確認し、以下の基準で面状ムラの有無を評価した。
1:面状の50%超の面積にムラが見られる。
2:面状の30%超50%以下の面積にムラが見られる。
3:面状の10%超30%以下の面積にムラが見られる。
4:面状の10%以下の面積にムラが見られる。
5:面状にムラがほとんど見られない。
なお、実用上、「3」以上が好ましい。ここで、面状ムラとは、液晶層の表面状態を観察した際に視認されるムラ(欠陥部、不均一部)である。
表1に示した結果から、所定の重合性基を含有する液晶性化合物と、所定のキラル化合物と、を含有する、実施例1〜10の重合性組成物は、本発明の効果を有していた。一方、比較例1〜3の重合性組成物は本発明の効果を有していなかった。
キラル化合物の分子量が、350〜470である、実施例1の重合性組成物は、実施例7、及び実施例5の重合性組成物と比較して、より優れた本発明の効果を有していた。
液晶性化合物L1の含有量が、重合性基を含有する液晶性化合物の合計質量に対して、30〜70質量%である実施例8及び10の重合性組成物は、実施例9の重合性組成物と比較して、より優れた本発明の効果を有していた。
[実施例11]
実施例1の重合性組成物(塗布液)の調製において、液晶性化合物L1−1を液晶性化合物L1−2としたことを除いては、実施例1と同様にして、液晶層を作製したところ、実施例1と同様の評価結果であった。
[実施例12]
実施例1の重合性組成物(塗布液)の調製において、液晶性化合物L1−1を液晶性化合物L1−7としたことを除いては、実施例1と同様にして、液晶層を作製したところ、実施例1と同様の評価結果であった。
[実施例13]
実施例1の重合性組成物(塗布液)の調製において、液晶性化合物L2−1を液晶性化合物L2−2としたことを除いては、実施例1と同様にして、液晶層を作製したところ、実施例1と同様の評価結果であった。
[実施例14]
実施例1の重合性組成物(塗布液)の調製において、液晶性化合物L2−1を液晶性化合物L2−8としたことを除いては、実施例1と同様にして、液晶層を作製したところ、実施例1と同様の評価結果であった。
[投影表示用部材(投映像表示用ハーフミラー)の作製]
上記実施例1の液晶層側に、DIC株式会社製UV硬化型接着剤Exp.U12034−6を、乾燥後の乾膜の厚みが5μmになるように室温にてワイヤーバーを用いて塗布した。次に、厚さ5mmのメタアクリル製の透明基材(三菱レイヨン社製「アクリライトL」)を上記接着剤層に貼りあわせて、その後、UV(紫外線)照射した。次に、得られた積層体からPETフィルムを剥離して、メタアクリル基材を有する投映像表示用ハーフミラーを作製した。上記投映像表示用ハーフミラーをHUD用のコンバイナとして用いたところ、良好な性能を有していた。

Claims (7)

  1. 重合性基を含有する液晶性化合物と、式(3)で表されるキラル化合物と、を含有する、重合性組成物であって、
    前記重合性基を含有する液晶性化合物が、式(1)で表される液晶性化合物、及び、式(2)で表される液晶性化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含有し、
    前記キラル化合物の分子量が290〜550である、重合性組成物。


    式(1)及び(2)中、L1及びL2はそれぞれ独立に、単結合、又は、−C(=O)O−、−OC(=O)−、及び−OC(=O)O−からなる群から選択される連結基を示し、X1は、単結合、−O−、−S−、−N(Sp4−Q4)−、又は、Q3及びSp3と共に環構造を形成している窒素原子を示し、Sp1及びSp2は、それぞれ独立に、単結合、又は、炭素数1〜20の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基、及び、炭素数1〜20の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基において1つ以上の−CH2−が−O−、−S−、−NH−、−N(CH3)−、−C(=O)−、−OC(=O)−、若しくは−C(=O)O−で置換された基、からなる群から選択される連結基を示し、Sp3及びSp4は、それぞれ独立に、単結合、又は、炭素数1〜20の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基、及び、炭素数1〜20の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基において1つ以上の−CH2−が−O−、−S−、−NH−、−N(CH3)−、−C(=O)−、−OC(=O)−、若しくは−C(=O)O−で置換された基、からなる群から選択される連結基を示し、Q1及びQ2は、それぞれ独立に、水素原子、又は、式(Q−1)〜(Q−5)で表される基からなる群から選択されるいずれかの重合性基を示し、かつ、Q1及びQ2の少なくとも一方は前記重合性基を示し、Q3及びQ4は、それぞれ独立に、水素原子、シクロアルキル基、シクロアルキル基において1つ以上の−CH2−が−O−、−S−、−NH−、−N(CH3)−、−C(=O)−、−OC(=O)−、若しくは−C(=O)O−で置換された基、又は式(Q−1)〜式(Q−5)で表される基からなる群から選択されるいずれかの重合性基を示す。なお、式(Q−1)〜式(Q−5)中、・は結合位置を示す。
    式(3)中、Lは、炭素数1〜15の直鎖状、分岐鎖状、若しくは、環状のアルキレン基;又は、炭素数1〜15の直鎖状、分岐鎖状、若しくは、環状のアルキレン基において1つ以上の−CH 2 −が−O−、−S−、−NH−、−N(CH 3 )−、−C(=O)−、−OC(=O)−、若しくは−C(=O)O−で置換された連結基を示し、
    1 、R 、R 及びR 10、水素原子を示し
    及びR は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1〜14のアルキル基、炭素数1〜14のアルコキシ基、−OC(=O)R 11 、−C(=O)OR 12 、−C(=O)R 13 、又は、−C(=O)N(R 14 を示し、
    11 は、炭素数1〜14のアルキル基、炭素数1〜14のアルケニル基、アリール基、又はヘテロ環基を示し、
    12 及びR 13 は、炭素数1〜14の酸素原子を含有してもよいアルキル基、炭素数1〜14の酸素原子を含有してもよいアルケニル基、アリール基、又はヘテロ環基を示し、
    14 、及びR 15 は、それぞれ独立して、炭素数1〜14の酸素原子を含有してもよいアルキル基、炭素数1〜14の酸素原子を含有してもよいアルケニル基、アリール基、又はヘテロ環基を示し、
    及びR は同じ基を示す。
  2. 前記キラル化合物の分子量が、350〜470である、請求項1に記載の重合性組成物。
  3. 前記重合性基を含有する液晶性化合物が、前記式(1)で表される液晶性化合物、及び、前記式(2)で表される液晶性化合物の両方を含有する、請求項1又は2に記載の重合性組成物。
  4. 前記重合性基を含有する液晶性化合物が、式(1)で表される液晶性化合物を含有し、
    前記式(1)で表される液晶性化合物の含有量が、前記重合性組成物中の前記重合性基を含有する液晶性化合物の合計質量に対して、30〜70質量%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の重合性組成物。
  5. 更に、重合開始剤を含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の重合性組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の重合性組成物の硬化により得られる層を含有する、フィルム。
  7. 請求項6に記載のフィルムを含有する、投影像表示用部材。
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