JPWO2019030892A1 - ターボチャージャ用タービン及びターボチャージャ - Google Patents

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Abstract

ターボチャージャ用タービンは、コンプレッサインペラと回転軸を介して連結されるタービンインペラと、前記タービンインペラを覆うように設けられ、スクロール流路および該スクロール流路の径方向内側に設けられて前記スクロール流路からの排ガスを前記タービンインペラへと導くためのスクロール出口部を含むタービンケーシングと、前記タービンインペラの背面に対向するように設けられる背面側部材とを備え、前記背面側部材は、前記タービンインペラの前記背面と対向するインペラ対向面に、前記背面に向かって突出するとともに周方向に延在する凸部を有する。

Description

本開示はターボチャージャ用タービン及びターボチャージャに関する。
従来、舶用、自動車用等の内燃機関では、その排気エネルギーを利用して駆動させられ、内燃機関の給気圧力を高めて内燃機関の出力を増大させるターボチャージャについて、種々の発明がなされている。このようなターボチャージャは、軸受ケーシングを挟んで配置されたコンプレッサとタービンとを備える。
特許文献1には、コンプレッサインペラとタービンインペラとが、軸受で支持された回転軸によって互いに連結されるターボチャージャが開示されている。
特開2014−234713号公報
ところが、近年、ターボチャージャの高圧力比化の要請に伴い、コンプレッサインペラがタービンインペラに比べて大径化する傾向にある。コンプレッサインペラの大径化に伴って、コンプレッサインペラの背面に働くスラスト力(タービンからコンプレッサに向かう方向に生じる力)は、タービンインペラの背面に働くスラスト力(コンプレッサからタービンに向かう方向に生じる力)に比較して大きくなる。この結果、軸受にかかる荷重が増加しロータ全体にメカニカルロスが生じることで、ターボチャージャの効率低下を招いてしまう。
そこで、本発明の少なくとも幾つかの実施形態の目的は、ターボチャージャの高圧力比化を促進しながら、コンプレッサインペラ及びタービンインペラを含むロータ全体に生じるメカニカルロスの低減に有効なターボチャージャ用タービン及びターボチャージャを提供することである。
(1)本発明の幾つかの実施形態に係るターボチャージャ用タービンは、
コンプレッサインペラと回転軸を介して連結されるタービンインペラと、
前記タービンインペラを覆うように設けられ、スクロール流路および該スクロール流路の径方向内側に設けられて前記スクロール流路からの排ガスを前記タービンインペラへと導くためのスクロール出口部を含むタービンケーシングと、
前記タービンインペラの背面に対向するように設けられる背面側部材と
を備え、
前記背面側部材は、前記タービンインペラの前記背面と対向するインペラ対向面に、前記背面に向かって突出するとともに周方向に延在する凸部を有する。
上記(1)の構成では、背面側部材は、タービンインペラの背面と対向するインペラ対向面に、背面に向かって突出するとともに周方向に延在する凸部を有する。スクロール出口部からタービンインペラの背面とインペラ対向面との隙間に取り込まれる排ガス流れは、凸部によって縮流される。これにより、タービンインペラの背面にかかる静圧が凸部の近傍又は凸部の上流側で上昇するとともに、凸部を迂回しようとする流れがタービンインペラの背面に衝突するため、タービンインペラの背面に働くスラスト力を大きくすることができる。この結果、コンプレッサインペラの大径化によりコンプレッサインペラの背面に働くスラスト力が大きくなる場合であっても、コンプレッサインペラ及びタービンインペラのそれぞれの背面に働くスラスト力の大きさの差が減少するため、ロータ全体に生じるメカニカルロスを低減することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記背面側部材の前記インペラ対向面は、
前記凸部の径方向外側に位置して径方向に沿って延在する第1領域と、
前記第1領域から前記背面に向かって軸方向に沿って延在し、前記凸部の外表面の一部を形成する第2領域と、
前記第2領域の前記径方向内側に位置し、前記凸部の前記外表面の他の一部を形成する第3領域と、
を含む。
上記(2)の構成によれば、背面側部材のインペラ対向面は、第1領域から背面に向かって軸方向に沿って延在し、前記凸部の外表面の一部を形成する第2領域を含んでいる。軸方向に沿った第2領域にて排ガスの流路が急激に狭まることで、第2領域によって排ガス流れを効果的に縮流させることができる。このため、タービンインペラの背面にかかる静圧をより一層高めることができ、かつ、タービンインペラの背面に向かう排ガス流れを効果的に形成可能である。よって、タービンインペラの背面に働くスラスト力を効果的に増大させることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記凸部の先端の半径方向位置において前記タービンインペラの前記背面と前記凸部との距離が最も小さくなるように形成される。
上記(3)の構成によれば、スクロール出口部から背面に取り込まれる排ガス流れは、凸部の先端の半径方向位置で最も流路幅が小さくなる。これにより、凸部の先端の半径方向位置付近又はその上流側においてタービンインペラの背面にかかる静圧が上昇することで、タービンインペラの背面に働くスラスト力を増大させることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(3)の何れか一つの構成において、
前記凸部の最外周部は、前記タービンインペラの半径をrとしたとき、0.6r以上0.8r以下の径方向位置範囲内に含まれる。
本発明者らの知見によれば、スクロール出口部からタービンインペラの背面とインペラ対向面との間に流入した排ガス流れは旋回成分を有するため、タービンインペラの背面に働く静圧はタービンインペラの外周領域において径方向内側に向かって減少する傾向がある。
この点、上記(4)の構成のように、前記タービンインペラの半径をrとしたとき、凸部の最外周部を0.6r以上の径方向位置に設けることで、排ガス流れの旋回成分に起因したタービンインペラの外周領域における静圧の減少を凸部によって効果的に抑制し、タービンインペラの背面に働くスラスト力を効果的に増大させることができる。
また、凸部の最外周部を0.8r以下の径方向位置に設けることで、凸部の縮流効果によって凸部近傍又は凸部の上流側で高められた静圧を受けるタービンインペラ背面の面積を十分に確保し、タービンインペラの背面に働くスラスト力を効果的に増大させることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(4)の何れか一つの構成において、
前記背面側部材は、前記凸部の径方向外側に位置し、前記径方向内側に向かって前記タービンインペラの前記背面に近づくように前記径方向に対して斜めに形成された第1テーパ面を有する。
上記(5)の構成によれば、径方向内側に向かってタービンインペラの背面に近づくように径方向に対して斜めに形成された第1テーパ面によって、タービンインペラの背面と背面側部材との間に流れる排ガスの流路を背面側へ絞ることができる。排ガス流れを積極的に背面側へ導くことによって、より背面に近い領域で圧力を高めることができ、タービンインペラの背面に働くスラスト力を大きくすることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記背面側部材は、前記第1テーパ面の径方向内側かつ前記凸部の径方向外側に位置し、前記径方向内側に向かって前記タービンインペラの前記背面から離れるように前記径方向に対して斜めに形成された第2テーパ面を有する。
上記(6)の構成によれば、第1テーパ面の径方向内側かつ凸部の径方向外側に位置し、径方向内側に向かってタービンインペラの背面から離れるように径方向に対して斜めに形成された第2テーパ面を有するため、第1テーパ面で絞った流路を第2テーパ面によって広げることができる。拡大した流路によって排ガス流れが減速するため、タービンインペラの背面に働く静圧を高めることができる。したがって、タービンインペラの背面に働くスラスト力を増大させることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(6)の何れか一つの構成において、
前記スクロール出口部は、
シュラウド側壁面と、
前記シュラウド側壁面に対向するように前記タービンインペラのハブ側に位置するハブ側壁面と、
を有し、
前記ハブ側壁面は、少なくとも一部の径方向領域において、前記径方向内側に向かって前記シュラウド側壁面から軸方向に離れるように前記径方向に対して斜めに形成された第3テーパ面を有する。
上記(7)の構成によれば、ハブ側壁面は、少なくとも一部の径方向領域において、径方向内側に向かってシュラウド側壁面から軸方向に離れるように径方向に対して斜めに形成された第3テーパ面を有するため、スクロール出口部からの排ガスの旋回成分を弱めて排ガスをタービンインペラの背面と背面側部材との間へスムーズに導くことができる。これにより、背面と背面側部材との間に流れる排ガスの流量が増え、背面側における圧力を高めることができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記第3テーパ面は、前記径方向に対してなす角度が10度以上40度以下である。
本発明者らの検討の結果、第3テーパ面の径方向に対してなす角度を10度以上40度以下とすることによって、タービンインペラの背面に働くスラスト力を効果的に増大可能であることが判明した。上記(8)の構成は、本発明者らの上記検討の結果を利用したものであり、タービンインペラの背面に働くスラスト力を効果的に増大させることができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(7)又は(8)の構成において、
前記背面側部材は、前記径方向内側に向かって前記タービンインペラの前記背面に近づくように前記径方向に対して斜めに形成された第1テーパ面を有するとともに、
前記第1テーパ面の最外周部は、前記第3テーパ面の径方向内側端を通る前記ハブ側壁面の接線を前記シュラウド側壁面から前記軸方向に離れる方向に10度傾けた第1直線と、前記第3テーパ面の接線を前記シュラウド側壁面へ前記軸方向に近づく方向に10度傾けた第2直線とで挟まれた領域に含まれる。
第1テーパ面の最外周部が第1直線よりも径方向外側の領域にある場合、第1テーパ面の最外周部付近に形成されて排ガスがほとんど流れない領域(死水域)が大きくなる。このため、スクロール出口部からの排ガス流れのうち死水域で滞る排ガス流れが増え、第1テーパ面によって得られる圧力増加効果が小さくなってしまう。また、第1テーパ面の最外周部が第2直線よりも径方向内側の領域にある場合、スクロール出口部からの排ガスの流路中に飛び出した最外周部によって排ガス流れが妨げられ、圧力損失を生じる可能性がある。
この点、上記(9)の構成によれば、スクロール出口部からの排ガス流れをスムーズにタービンインペラの背面に導くことができるうえ、背面における圧力増加効果を効果的に享受することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(5)、(6)及び(9)の何れか一つの構成において、
前記第1テーパ面は、前記径方向に対してなす角度が5度以上45度以下である平坦面である。
上記(10)の構成によれば、第1テーパ面の径方向に対してなす角度を5度以上45度以下である平坦面とすることで、タービンインペラの背面に働くスラスト力の増加に望ましい角度で排ガスの流路を絞り、背面側へ案内できる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(10)の何れか一つの構成において、
前記背面側部材は、前記タービンインペラの前記背面に対向して設けられる遮熱板を含む。
上記(11)の構成によれば、タービン側からの熱が軸受ケーシング側へ伝わるのを抑制するための遮熱板を背面側部材として用い、上記(1)で述べたインペラ対向面を遮熱板によって形成することで、タービンインペラの背面に働くスラスト力を簡素な構成で増大させることができる。
(12)本発明の幾つかの実施形態に係るターボチャージャは、
上記(1)〜(11)の何れか一つに記載のタービンと、
前記コンプレッサインペラを有し、前記タービンによって駆動されるように構成されたコンプレッサと、
を備える。
上記(12)の構成によれば、上記(1)で述べたように、背面側部材の凸部による縮流効果の結果、凸部近傍又は凸部の上流側においてタービンインペラの背面にかかる静圧が上昇するとともに、凸部を迂回しようとする流れがタービンインペラの背面に衝突する。よって、タービンインペラの背面に働くスラスト力が増大し、コンプレッサインペラが大径化する場合であっても、ロータ全体に生じるメカニカルロスを低減し、ターボチャージャの効率を向上させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、ターボチャージャの高圧力比化を促進しながら、コンプレッサインペラ及びタービンインペラを含むロータ全体に生じるメカニカルロスを効果的に低減することができる。
本発明の一実施形態に係るタービンを備えたターボチャージャの全体構成を概略的に示す模式図である。 幾つかの実施形態に係るタービンにおいて、背面側部材付近を拡大した図である。 変形例に係る背面側部材の形状についての変形例を示す図である。 比較例に係るタービンの凸部の形状を示す図である。 図4Aに示すタービンについてのCFD解析により得られた周方向速度分布を示す図である。 図4Aに示すタービンについてのCFD解析により得られた全圧分布を示す図である。 図4Aに示すタービンについてのCFD解析により得られた静圧分布を示す図である。 図2に示すタービンに関するCFD解析結果を示す図である。 比較例に係るタービンに関するCFD解析結果を示す図である。 幾つかの実施形態に係るタービンにおいて、スクロール出口部と背面側部材との位置関係を説明するための拡大図である。 図6に示した実施形態に係るタービンについてのCFD解析結果を示す図である。 図2に示した実施形態に係るタービンについてのCFD解析結果を示す図である。 スクロール出口部のハブ側壁面が第3テーパ面を具備する場合におけるCFD解析結果を示す図である。 比較例のCFD解析結果を示す図である。 径方向に対する第3テーパ面の傾斜角度とスラスト力との関係を示すグラフである。 第1テーパ面の最外周部が領域Zに含まれる場合の排ガス流れを示す図である。 第1テーパ面の最外周部が領域Zよりも径方向外側に第1テーパ面の最外周部が存在する場合の排ガス流れを示す図である。 第1テーパ面の最外周部が領域Zよりも径方向内側に第1テーパ面の最外周部が存在する場合の排ガス流れを示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
まず、図1を参照して、幾つかの実施形態に係るタービン41が適用されるターボチャージャ10の全体構成について説明する。図1は、一実施形態に係るタービン41が適用されるターボチャージャ10の概略構成を表す図である。
図1に示すように、本発明の幾つかの実施形態に係るターボチャージャ10は、軸受ケーシング20を挟んで配置されたコンプレッサケーシング30とタービンケーシング40とを備える。回転軸22は、タービンケーシング40内に収容されるタービンインペラ42を一端に有し、コンプレッサケーシング30に収容されるコンプレッサインペラ32を他端に有している。回転軸22、タービンインペラ42及びコンプレッサインペラ32は、それぞれが一体となって回転可能に設けられる。軸受ケーシング20には、ラジアル軸受24及びスラスト軸受26が設けられる。ラジアル軸受24は、回転軸22を回転可能に支持するものであり、スラスト軸受26は、回転軸22が軸方向に移動しないように支持するものである。
コンプレッサケーシング30には、空気をコンプレッサケーシング30内に取り入れるための空気入口部34が形成されている。コンプレッサインペラ32の回転により圧縮された空気は、ディフューザ流路36やコンプレッサスクロール流路37を通り昇圧され、空気出口部(不図示)を経由してコンプレッサケーシング30の外側へ排出される。
タービンケーシング40には、エンジン(不図示)からの排ガスをタービンケーシング40内に取入れるためのガス入口部44が形成されており、このガス入口部44は、エンジンの排気マニホールド(不図示)に接続可能である。また、タービンケーシング40内においてタービンインペラ42の外周部には、渦巻き状のスクロール流路46がタービンインペラ42を覆うように設けられる。このスクロール流路46は、ガス入口部44と連通しており、排ガスを内部に取入れるように形成される。スクロール流路46の径方向内側には、スクロール流路46からの排ガスをタービンインペラ42へと導くためのスクロール出口部48が設けられる。スクロール出口部48は、シュラウド側壁面51と、シュラウド側壁面51に対向するようにタービンインペラ42のハブ側に位置するハブ側壁面53とを有する。タービンインペラ42を経由した排ガスは、ガス排出部55を介してタービンケーシング40の外側に排出される。
以上のように、ターボチャージャ10は、エンジンの排ガスを用いてタービンインペラ42を回転駆動することで、回転軸22を介して回転力をコンプレッサインペラ32に伝達し、コンプレッサケーシング30に入る空気を遠心力によって圧縮してエンジンへ供給することができる。
このようなターボチャージャ10は、運転中に軸方向の力(スラスト力)を受ける。具体的には、コンプレッサ31側では、空気の出口側での圧力により、タービン41側からコンプレッサ31側に向かう方向(図1中の矢印A方向)のスラスト力Fがコンプレッサインペラ32の背面39に働く。一方で、タービン41側においても、ガスの入口側での圧力によって、コンプレッサ31側からタービン41側に向う方向(図1中の矢印B方向)のスラスト力Fが、タービンインペラ42の背面49に働く。これら2つのスラスト力(F、F)は互いに向きが逆であるから、軸方向への移動を抑制するスラスト軸受26には、2つのスラスト力(F、F)の大きさの差分が正味の荷重としてかかることになる。
ところが、近年の需要によりコンプレッサインペラ32が大径化すると、空気の出口側における圧力が増加するため、コンプレッサ方向のスラスト力Fがタービン方向のスラスト力Fに比べ大きくなる。したがって、2つのスラスト力(F、F)の大きさの差が拡大し、スラスト軸受26が受ける荷重が増すことにより、ターボチャージャ10全体の効率が低下する場合が考えられる。
以下では、このような課題に対する幾つかの実施形態について説明する。
まず、幾つかの実施形態に係る背面側部材60の形状について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、図1においてタービンインペラ42の背面49及び背面側部材60の付近を拡大した図である。図3は、変形例に係る背面側部材60の形状についての変形例を示す図である。
図2及び図3に示すように、タービンケーシング40内には、環状の背面側部材60(60A,60B)がタービンインペラ42の背面49に対向するように設けられている。この背面側部材60(60A,60B)は、タービンケーシング40と軸受ケーシング20によって挟持されている。
なお、図2及び3に示す例示的な実施形態では、背面側部材60は、タービンインペラ42の背面49に対向して設けられる遮熱板により構成される。このように、タービンケーシング40からの熱が軸受ケーシング20へ伝わるのを抑制するための遮熱板を背面側部材60として用い、後述の特徴を具備するインペラ対向面64を遮熱板(60)によって形成することで、タービンインペラ42の背面49に働くスラスト力Fを簡素な構成で増大させることができる。
図2及び図3に示すように、幾つかの実施形態にかかるタービン41において、背面側部材60は、タービンインペラ42の背面49と対向するインペラ対向面64に、背面49に向かって突出するとともに周方向に延在する凸部65を有する。凸部65は、タービン41の軸方向から視たとき、周方向に沿って円弧状に延在していている。なお、凸部65は、背面側部材60の一部の周方向範囲のみに対して設けられていてもよいし、背面側部材60の全周に亘って連続的に設けられていてもよい。
本実施形態によれば、スクロール出口部48からタービンインペラ42の背面49とインペラ対向面64との隙間に取り込まれる排ガス流れが、凸部65によって縮流される。狭まった流路により排ガス流れが滞るため、タービンインペラ42の背面49にかかる静圧が凸部65の近傍又は凸部65の上流側で上昇するとともに(後述の図5A及び図5BのCFD解析結果の比較から、本実施形態に係るタービン41において凸部65の近傍及び上流側で静圧が上昇していることが分かる。)、凸部65を迂回しようとする流れがタービンインペラの背面49に衝突する。この結果、タービンインペラ42の背面49に働くスラスト力Fを大きくすることができる。
ここで、図2及び図3に示した実施形態に係るタービン41の凸部65の技術的利得について、本発明者らが行った比較例に係るタービンについてのCFD解析結果と対比しながら補足しておく。
図4Aは、比較例に係るタービンの凸部の形状を示す図であり、図4B〜図4Dは図4Aに示すタービンについてのCFD解析結果を示す図である。図4Aに示すように、タービン100では、タービンインペラに対向する背面側部材600が、周方向に設けられた複数の凸部650を含む。各々の凸部650は、タービンインペラ側に突出するように径方向に沿って設けられている。このような形状の凸部650では、背面側部材600のインペラ対向面664とタービンインペラ背面との間に流入した排ガス流れの旋回成分を低減可能である。しかしながら、図5Bから分かるように、背面側部材600のインペラ対向面664とタービンインペラ背面との間において、凸部650によって流れが大きく乱される。その結果、インペラ背面側における全圧(図4C参照)および静圧(図4D参照)が、凸部650によって却って低下し得ることが明らかになった。
これに対し、上述した実施形態に係るタービン41によれば、凸部65は周方向に延在した形状であるから、タービンインペラ42の背面49とインペラ対向面64との間における排ガス流れの乱れを抑制しながら、スラスト力Fを効果的に増大させることができる。
以上のように、本実施形態によれば、コンプレッサインペラ32の大径化によりコンプレッサインペラ32の背面39に働くスラスト力Fが大きくなる場合であっても、コンプレッサインペラ32及びタービンインペラ42のそれぞれの背面(39、49)に働くスラスト力(F、F)の大きさの差が減少するため、回転軸22全体に生じるメカニカルロスを低減することができる。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、背面側部材60のインペラ対向面64は、凸部65の径方向外側に位置して径方向に沿って延在する第1領域61と、第1領域61から背面49に向かって軸方向に沿って延在し、凸部65の外表面の一部を形成する第2領域62と、第2領域62の径方向内側に位置し、凸部65の外表面の他の一部を形成する第3領域63と、を含む。
本実施形態によれば、第2領域62が軸方向に沿って延在するため、第2領域62にて排ガスの流路を急激に狭めることができる。これにより、排ガス流れを効果的に縮流できるため、タービンインペラ42の背面49にかかる静圧をより一層高めることができ、かつ、背面49に衝突する排ガス流れを効果的に形成可能である。したがって、タービンインペラ42の背面49に働くスラスト力Fを効果的に増大させることができる。
幾つかの実施形態では、図2及び図3に示すように、凸部65の先端67の半径方向位置Rにおいてタービンインペラ42の背面49と凸部65との距離Dが最も小さくなるように形成される。
このような構成によれば、スクロール出口部48から背面49に取り込まれる排ガス流れは、凸部65の先端67の半径方向位置Rで最も流路幅が小さくなる。これにより、凸部65の先端67の半径方向位置R付近又はその上流側においてタービンインペラ42の背面49にかかる静圧が上昇することで、タービンインペラ42の背面49に働くスラスト力Fを増大させることができる。
図5Aは、図2に示すタービン41に関するCFD解析結果を示す図である。図5Bは、比較例に係るタービンに関するCFD解析結果を示す図である。
図5A及び図5Bを比較すれば明らかなように、凸部65の先端67において流路幅が最小となるタービン41では、凸部65の先端67の半径方向位置R付近又はその上流側においてタービンインペラ42の背面49にかかる静圧が比較例に比べて高い。このため、タービン41の場合、タービンインペラ42の背面49に働くスラスト力Fは比較的高いと言える。
幾つかの実施形態では、図2及び図3に示すように、凸部65の最外周部69の半径方向位置Rは、タービンインペラ42の半径をrとしたとき、0.6r以上0.8r以下の径方向位置範囲内に含まれる。
本発明者らの知見によれば、スクロール出口部48からタービンインペラ42の背面49とインペラ対向面64との間に流入した排ガス流れは旋回成分を有するため、タービンインペラ42の背面49に働く静圧はタービンインペラ42の外周領域において径方向内側に向かって減少する傾向がある。
この点、本実施形態のように、タービンインペラ42の半径をrとしたとき、凸部の最外周部69の半径方向位置Rを0.6r以上の径方向位置に設けることで、排ガス流れの旋回成分に起因したタービンインペラ42の外周領域における静圧の減少を凸部65によって効果的に抑制し、タービンインペラ42の背面49に働くスラスト力Fを効果的に増大させることができる。
また、凸部65の最外周部69を0.8r以下の径方向位置に設けることで、凸部65の縮流効果によって凸部65近傍又は凸部65の上流側で高められた静圧を受ける背面49の面積を十分に確保し、タービンインペラ42の背面49に働くスラスト力Fを効果的に増大させることができる。
なお、図2に示す例示的な実施形態では、凸部65の先端67及び最外周部69の半径方向位置(R、R)が一致しているが、幾つかの実施形態はこれに限られるものではない。図3に例示する実施形態のように、凸部65の先端67が凸部65の最外周部69よりも径方向内側に位置していてもよい。
以下では、背面側部材60のテーパ面に関する幾つかの実施形態について、図6を参照しながら説明する。図6は、幾つかの実施形態に係るタービンにおいて、背面側部材60の形状及びスクロール出口部48と背面側部材60との位置関係を説明するための拡大図である。
図6に示すように、幾つかの実施形態では、背面側部材60は、凸部65の径方向外側に位置し、径方向内側に向かってタービンインペラ42の背面49に近づくように径方向に対して斜めに形成された第1テーパ面71を有する。
本実施形態によれば、第1テーパ面71によって、タービンインペラの背面49と背面側部材60との間に流れる排ガスの流路を背面49側へ絞ることができる。排ガス流れを積極的に背面49側へ導くことによって、より背面49に近い領域で圧力を高めることができ、タービンインペラ42の背面49に働くスラスト力Fを大きくすることができる。
一実施形態では、第1テーパ面71は、径方向に対してなす角度θが5度以上45度以下である平坦面である。このような実施形態によれば、スラスト力Fの増加効果を得るのに望ましい角度で排ガスの流路を絞り、背面49側へ案内できる。
幾つかの実施形態では、背面側部材60は、第1テーパ面71の径方向内側かつ凸部65の径方向外側に位置し、径方向内側に向かってタービンインペラ42の背面49から離れるように径方向に対して斜めに形成された第2テーパ面72を有する。
本実施形態によれば、第1テーパ面71で絞った流路を第2テーパ面72によって広げることができる。拡大した流路によって排ガス流れを減速させ、タービンインペラ42の背面49に働く静圧を高めることができる。したがって、静圧が高まることによって、タービンインペラ42の背面49に働くスラスト力Fを増大させることができる。
なお、第1テーパ面71と第2テーパ面72は連続して形成されていなくてもよい。例えば、第1テーパ面71と第2テーパ面72の間に、流路幅を一定に保つように形成された別の面が含まれていてもよい。また、第1テーパ面71は背面側部材60の最外周部から形成されなくてもよい。
図7Aは、図6に示した実施形態に係るタービンについてのCFD解析結果を示す図である。図7Bは、図7Aに示すものと同一の解析条件下で行った、図2に示す実施形態に係るタービンについてのCFD解析結果である。
図7A及び図7Bの比較から明らかなように、背面側部材60が第1テーパ面71及び第2テーパ面72を有する場合、そうでない場合に比べて、凸部65の上流側における静圧が高くなっている。これは、上述のとおり、第1テーパ面71によって流路が絞られることによる動圧が上昇するとともに、第1テーパ面71の下流側の第2テーパ面72によって流路が拡大することで流れを減速させて静圧が上昇することの結果であると考えられる。
以下では、スクロール出口部48の形状に関する幾つかの実施形態について、図2、図3及び図6を参照しながら説明する。
幾つかの実施形態では、図2、図3及び図6に示すように、スクロール出口部48におけるハブ側壁面53は、少なくとも一部の径方向領域において、径方向内側に向かってシュラウド側壁面51から軸方向に離れるように径方向に対して斜めに形成された第3テーパ面73を有する。
本実施形態によれば、第3テーパ面73によって、スクロール出口部48からの排ガスの旋回成分を弱めて排ガスをタービンインペラ42の背面49と背面側部材60との間へスムーズに導くことができる。これにより、背面49と背面側部材60との間に流れる排ガスの流量が増え、背面49側における圧力を高めることができる。
図8Aは、スクロール出口部48のハブ側壁面53が第3テーパ面73を具備する場合におけるCFD解析結果を示す図である。図8Bは、比較例のCFD解析結果を示す図である。
図8A及び図8Bの比較から明らかなように、第3テーパ面73を設けることで、スクロール出口部48からの排ガスの旋回流が弱まり、タービンインペラ42の背面49と背面側部材60との間にスクロール出口部48からの排ガスがスムーズに導かれる結果、インペラ背面側における圧力は高くなる。
一実施形態では、第3テーパ面73は、径方向に対してなす角度が10度以上40度以下である。本発明者らの検討結果によれば、第3テーパ面73の径方向に対してなす角度を10度以上40度以下とすることによって、タービンインペラ42の背面49に働くスラスト力Fを効果的に増大可能である。本実施形態は、本発明者らの上記検討結果を利用したものであり、タービンインペラ42の背面に49働くスラスト力Fを効果的に増大させることができる。
さらに、一実施形態では、第3テーパ面73は、径方向に対してなす角度θが24度から26度の範囲であることが望ましく、このような角度範囲とすることでより大きなスラスト力Fを得ることができる。
図9は、径方向に対する第3テーパ面73の傾斜角度とスラスト力Fとの関係を示すグラフである。
同図に示すように、第3テーパ面73を設けない場合に比べて、第3テーパ面73を設ける場合の方がスラスト力Fは大きくなる。また、第3テーパ面73の傾斜角度が異なる3つの場合(12度、24度、42度)で比べると、第3テーパ面73の傾斜角度が24度の場合にスラスト力Fが最大である。
幾つかの実施形態では、第1テーパ面71の最外周部75は、第3テーパ面73の径方向内側端を通るハブ側壁面53の接線をシュラウド側壁面51から軸方向に離れる方向に10度傾けた第1直線Lと、第3テーパ面73の接線をシュラウド側壁面51へ軸方向に近づく方向に10度傾けた第2直線Lとで挟まれた領域Zに含まれる。
図10Aは、第1テーパ面71の最外周部75が領域Zに含まれる場合の排ガス流れを示す図である。図10Bは、第1テーパ面71の最外周部75が領域Zよりも径方向外側に第1テーパ面71の最外周部75が存在する場合の排ガス流れを示す図である。図10Cは、第1テーパ面71の最外周部75が領域Zよりも径方向内側に第1テーパ面71の最外周部75が存在する場合の排ガス流れを示す図である。
図10Bに示すように、第1テーパ面71の最外周部75がLを挟んで領域Zの反対側(領域Zの径方向外側)にある場合、第1テーパ面71の最外周部75付近に形成されて排ガスがほとんど流れない領域(死水域)Sが大きくなる。このため、スクロール出口部48からの排ガス流れのうち死水域Sで滞る排ガス流れが増え、第1テーパ面71によって得られる圧力増加効果が小さくなってしまう。一方、図10Cに示すように、第1テーパ面71の最外周部75がLを挟んで領域Zの反対側(径方向内側)にある場合、排ガスの流路内に飛び出した最外周部75によって排ガス流れが妨げられ、圧力損失を生じる可能性がある。
この点、第1テーパ面71の最外周部75が領域Zに含まれる場合、図10Aに示すように、スクロール出口部48からの排ガス流れをスムーズにタービンインペラ42の背面49に導くことができ、背面49における圧力増加効果を効果的に享受することができる。
一実施形態では、第3テーパ面73の径方向内側端を通るハブ側壁面53の接線を延長した線Lは、第1テーパ面71の最外周部75と交わることが望ましい。このような実施形態によれば、スクロール出口部48からタービンインペラ42の背面49側に至る排ガス流路において、排ガス流路内の阻害構造や死水域の形成を効果的に抑制できるため、上記の圧力増加効果を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
10 ターボチャージャ
20 軸受ケーシング
22 回転軸
24 ラジアル軸受
26 スラスト軸受
30 コンプレッサケーシング
31 コンプレッサ
32 コンプレッサインペラ
34 空気入口部
36 ディフューザ流路
37 スクロール流路(コンプレッサ)
39 背面(コンプレッサ)
40 タービンケーシング
41 タービン
42 タービンインペラ
46 スクロール流路(タービン)
48 スクロール出口部
49 背面(タービン)
51 シュラウド側壁面
53 ハブ側壁面
55 ガス排出部
60 背面側部材
61 第1領域
62 第2領域
63 第3領域
64 インペラ対向面
65 凸部
67 先端
69 最外周部(凸部)
71 第1テーパ面
72 第2テーパ面
73 第3テーパ面
75 最外周部(第1テーパ面)

Claims (12)

  1. コンプレッサインペラと回転軸を介して連結されるタービンインペラと、
    前記タービンインペラを覆うように設けられ、スクロール流路および該スクロール流路の径方向内側に設けられて前記スクロール流路からの排ガスを前記タービンインペラへと導くためのスクロール出口部を含むタービンケーシングと、
    前記タービンインペラの背面に対向するように設けられる背面側部材と
    を備え、
    前記背面側部材は、前記タービンインペラの前記背面と対向するインペラ対向面に、前記背面に向かって突出するとともに周方向に延在する凸部を有する
    ことを特徴とするターボチャージャ用タービン。
  2. 前記背面側部材の前記インペラ対向面は、
    前記凸部の径方向外側に位置して径方向に沿って延在する第1領域と、
    前記第1領域から前記背面に向かって軸方向に沿って延在し、前記凸部の外表面の一部を形成する第2領域と、
    前記第2領域の前記径方向内側に位置し、前記凸部の前記外表面の他の一部を形成する第3領域と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャ用タービン。
  3. 前記凸部の先端の半径方向位置において前記タービンインペラの前記背面と前記凸部との距離が最も小さくなるように形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のターボチャージャ用タービン。
  4. 前記凸部の最外周部は、前記タービンインペラの半径をrとしたとき、0.6r以上0.8r以下の径方向位置範囲内に含まれることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のターボチャージャ用タービン。
  5. 前記背面側部材は、前記凸部の径方向外側に位置し、前記径方向内側に向かって前記タービンインペラの前記背面に近づくように前記径方向に対して斜めに形成された第1テーパ面を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のターボチャージャ用タービン。
  6. 前記背面側部材は、前記第1テーパ面の径方向内側かつ前記凸部の径方向外側に位置し、前記径方向内側に向かって前記タービンインペラの前記背面から離れるように前記径方向に対して斜めに形成された第2テーパ面を有することを特徴とする請求項5に記載のターボチャージャ用タービン。
  7. 前記スクロール出口部は、
    シュラウド側壁面と、
    前記シュラウド側壁面に対向するように前記タービンインペラのハブ側に位置するハブ側壁面と、
    を有し、
    前記ハブ側壁面は、少なくとも一部の径方向領域において、前記径方向内側に向かって前記シュラウド側壁面から軸方向に離れるように前記径方向に対して斜めに形成された第3テーパ面を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のターボチャージャ用タービン。
  8. 前記第3テーパ面は、前記径方向に対してなす角度が10度以上40度以下であることを特徴とする請求項7に記載のターボチャージャ用タービン。
  9. 前記背面側部材は、前記径方向内側に向かって前記タービンインペラの前記背面に近づくように前記径方向に対して斜めに形成された第1テーパ面を有するとともに、
    前記第1テーパ面の最外周部は、前記第3テーパ面の径方向内側端を通る前記ハブ側壁面の接線を前記シュラウド側壁面から前記軸方向に離れる方向に10度傾けた第1直線と、前記第3テーパ面の接線を前記シュラウド側壁面へ前記軸方向に近づく方向に10度傾けた第2直線とで挟まれた領域に含まれることを特徴とする請求項7又は8に記載のターボチャージャ用タービン。
  10. 前記第1テーパ面は、前記径方向に対してなす角度が5度以上45度以下である平坦面であることを特徴とする請求項5、6及び9の何れか一項に記載のターボチャージャ用タービン。
  11. 前記背面側部材は、前記タービンインペラの前記背面に対向して設けられる遮熱板を含むことを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載のターボチャージャ用タービン。
  12. 請求項1乃至11の何れか一項に記載のタービンと、
    前記コンプレッサインペラを有し、前記タービンによって駆動されるように構成されたコンプレッサと、
    を備えることを特徴とするターボチャージャ。
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