JPWO2019030816A1 - ビルシミュレーター及びビルシミュレーション方法 - Google Patents

ビルシミュレーター及びビルシミュレーション方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019030816A1
JPWO2019030816A1 JP2019535469A JP2019535469A JPWO2019030816A1 JP WO2019030816 A1 JPWO2019030816 A1 JP WO2019030816A1 JP 2019535469 A JP2019535469 A JP 2019535469A JP 2019535469 A JP2019535469 A JP 2019535469A JP WO2019030816 A1 JPWO2019030816 A1 JP WO2019030816A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
user
elevator
simulation
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019535469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6880196B2 (ja
Inventor
貴大 羽鳥
貴大 羽鳥
訓 鳥谷部
訓 鳥谷部
正康 藤原
正康 藤原
孝道 星野
孝道 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Publication of JPWO2019030816A1 publication Critical patent/JPWO2019030816A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6880196B2 publication Critical patent/JP6880196B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/04Forecasting or optimisation specially adapted for administrative or management purposes, e.g. linear programming or "cutting stock problem"
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Systems or methods specially adapted for specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/10Services
    • G06Q50/16Real estate

Abstract

エレベーター設備による利用者への影響度の評価並びに利用者の動線に関する評価を可能とし、各種用途のビルを好適にシミュレーション可能なビルシミュレーター及びビルシミュレーション方法を提供する。ビルシミュレーター1は、設定されるビル内の少なくともレイアウトを含むビル仕様と、設定されるエレベーター設備の少なくとも仕様を含むエレベーター情報と、ビル内に設置される各種設備を利用する利用者の少なくとも属性情報を含む利用者情報と、に基づき、ビル内を移動する利用者の動線が変化する条件において、少なくともレイアウトを評価するシミュレーション10部を備える。

Description

本発明は、ビルシミュレーターに係り、特に、エレベーター等のビル設備を有する各種用途のビル設備の設計段階において好適なビルシミュレーター及びビルシミュレーション方法に関する。
エレベーターや空調機器、セキュリティシステム、太陽光発電などの保守を伴うビル設備における制御装置のパラメーター設定、或は、当該パラメーターや設備稼働中に後から追加するオプション機器を設備所有者に推薦或いは提案することが望まれている。
このような要望に対応する技術として、例えば、特許文献1に記載される技術が提案されている。特許文献1では、設備におけるパラメーターおよび機器の推薦装置が、稼動履歴データ、ビル設備状況データ、およびビル設備パラメーターオプションデータに基づいて推薦対象ビル設備における制御パラメーターの変更値や追加のオプション機器を推薦候補として抽出するパラメーター・機器推薦候補抽出部と、推薦候補と、推薦対象ビル設備の稼動履歴データ、ビル設備状況データ、およびビル設備パラメーターオプションデータと、に基づいて推薦対象ビル設備に対して推薦対象を適用した場合におけるシミュレーションによる評価を行うシミュレーション評価部と、評価結果判断部にて推薦候補を推薦すると判断された場合に当該推薦候補を出力する推薦結果出力部とを備える旨開示されている。
特開2012−226460号公報
しかしながら特許部文献1に記載されるシミュレーターでは、設備の設定による影響度を評価できたとしても、エレベーター設備に関する仕様に係る利用者への影響度の評価や、利用者の動線に関する評価については考慮されていない。そのため、ビル設備の設置計画時に充分な検討が必要なため、設置計画の作成(策定)に多大な時間を要することになる。また、検討が不十分な場合、利用者の使い勝手が悪化する利用シーンが存在し、ビル内に警備員などの案内を実施するなど運用面でカバーするなど、不要な人件費を要することが懸念される。
そこで、本発明は、エレベーター設備による利用者への影響度の評価並びに利用者の動線に関する評価を可能とし、各種用途のビルを好適にシミュレーション可能なビルシミュレーター及びビルシミュレーション方法を提供する。
上記課題を解決するため、本発明に係るビルシミュレーターは、設定されるビル内の少なくともレイアウトを含むビル仕様と、設定されるエレベーター設備の少なくとも仕様を含むエレベーター情報と、前記ビル内に設置される各種設備を利用する利用者の少なくとも属性情報を含む利用者情報と、に基づき、ビル内を移動する利用者の動線が変化する条件において、少なくとも前記レイアウトを評価するシミュレーション部を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るビルシミュレーション方法は、少なくともシミュレーション部を有しビルの評価を行うビルシミュレーション方法であって、設定されるビル内の少なくともレイアウトを含むビル仕様と、設定されるエレベーター設備の少なくとも仕様を含むエレベーター情報と、前記ビル内に設置される各種設備を利用する利用者の少なくとも属性情報を含む利用者情報と、に基づき、ビル内を移動する利用者の動線が変化する条件において、少なくとも前記レイアウトをシミュレーションにより評価することを特徴とする。
本発明によれば、エレベーター設備による利用者への影響度の評価並びに利用者の動線に関する評価を可能とし、各種用途のビルを好適にシミュレーション可能なビルシミュレーター及びビルシミュレーション方法を提供することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る実施例1のビルシミュレーターの全体概略構成図である。 図1に示すビルシミュレーターを構成するシミュレーション部による利用者発生処理フローを示すフローチャートである。 図1に示すシミュレーション部による登録判定処理フローを示すフローチャートである。 図1に示すシミュレーション部による行先階登録装置の登録処理フローを示すフローチャートである。 図1に示すシミュレーション部による乗り場行先階待機処理フローを示すフローチャートである。 図1に示すシミュレーション部による行先階登録処理フローを示すフローチャートである。 図1に示すシミュレーション部による割当て号機待機処理フローを示すフローチャートである。 図1に示すシミュレーション部による利用者更新処理フローを示すフローチャートである。 図1に示すシミュレーション部による乗り場歩行処理フローを示すフローチャートである。 図1に示すシミュレーション部による歩行判定処理フローを示すフローチャートである。 図1に示すシミュレーション部によるホール待機処理フローを示すフローチャートである。 図1に示すシミュレーション部による整列待機処理フローを示すフローチャートである。 図1に示す表示部の表示画面例であって、ゲート連動仕様のレイアウトとシミュレーション結果の表示例である。 図1に示す表示部の表示画面例であって、ゲート連動仕様のレイアウトとシミュレーション結果の他の表示例である。 図1に示す表示部の表示画面例であって、ゲート連動仕様のレイアウトとシミュレーション結果の他の表示例である。 図1に示す表示部の表示画面例であって、上下式乗り場ボタン仕様のランタン点灯仕様のレイアウトとシミュレーション結果の表示例である。 図1に示す表示部の表示画面例であって、上下式乗り場ボタン仕様のランタン未点灯仕様のレイアウトとシミュレーション結果の表示例である。 図1に示す表示部の表示画面例であって、上下式乗り場ボタン仕様の車椅子仕様のレイアウトとシミュレーション結果の表示例である。 図1に示す表示部の表示画面例であって、上下式乗り場ボタン仕様の車椅子仕様のレイアウトとシミュレーション結果の他の表示例である。 本発明の他の実施例に係る実施例2のビルシミュレーターを構成するシミュレーション部によるエレベーターを降車する利用者の処理フローを示すフローチャートである。 実施例2のシミュレーション部による目的位置歩行処理フローを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素に同一の符号を付し、以下では重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施例に係る実施例1のビルシミュレーターの全体概略構成図である。
<ビルシミュレーターの構成>
図1に示すように、ビルシミュレーター1は、利用者設定部2、ビル情報設定部3、エレベーター設備設定部4、エレベーター仕様設定部5、時間帯設定部6、及び、シミュレーション部10から構成される。ここで、利用者設定部2、ビル情報設定部3、エレベーター設備設定部4、エレベーター仕様設定部5、及び、時間帯設定部6は、例えば、特定の記憶領域(仮想領域)をサーバー内に設けることで実現されるものである。よって、詳細後述するシミュレーション部10は、上記特定の記憶領域(仮想領域)より読み出し各種処理を実行する。シミュレーション部10は、ビル内利用者制御部モデル11、入力装置モデル12、エレベーター群管理制御部モデル13、エレベーター制御部モデル14、乗り場出力装置モデル15、エレベーターモデル16、総合評価出力部17、及び、表示部18を備える。シミュレーション部10を構成する、ビル内利用者制御部モデル11、入力装置モデル12、エレベーター群管理制御部モデル13、エレベーター制御部モデル14、乗り場出力装置モデル15、エレベーターモデル16、及び総合評価出力部17は、例えば、CPU等のプロセッサ、プログラムを格納するROM、ROMより読み出されたプログラムをプロセッサが実行する過程のデータ等を一時的に格納するRAM等の記憶装置にて実現される。
[利用者設定部]
利用者設定部2は、利用者に関する情報を設定するモジュールであり、上述のように例えば、特定の記憶領域(仮想領域)をサーバー内に設けることで実現されるものである。例えば、利用者がエレベーターホールへ入り込む階床を設定する発生階や、エレベーターの利用に伴い目的の階床を設定する目的階、一般利用者か車椅子利用者或いはVIP利用者などの利用者属性、エレベーターホール内を移動する速度となる歩行速度、発生階或いは目的階毎の利用者の発生割合等の発生分布などを設定する。
[ビル情報設定部]
ビル情報設定部3とは、ビル情報について設定するモジュールであり、上述のように例えば、特定の記憶領域(仮想領域)をサーバー内に設けることで実現されるものである。例えば、ビルの階床数や、階床間の距離(階高距離とも称される)を設定することが可能となる。更にビルの各フロアに何名在席するか設定する在館人員数の設定を行う。また、各階床におけるビル仕様も設定可能とする。ビル仕様とは、例えば、ロビー階や、駐車場階、共用フロア等の情報が設定可能となる。換言すれば、ビル内のレイアウトを設定することが可能となる。
[エレベーター設備設定部]
エレベーター設備設定部4とは、エレベーター設備について設定するモジュールであり、上述のように例えば、特定の記憶領域(仮想領域)をサーバー内に設けることで実現されるものである。例えば、エレベーターの乗りかごが何台設置されるか、エレベーターの乗りかごがフロアのどの位置に設置されるか、更に入力装置として、乗り場で行先階を登録する行先階登録装置や、乗り場から上方向行きか、下方向行きに対するサービス要求を行うための上下式乗り場ボタン、更に乗り場入口にゲートを設置し、ゲート通過時に行先階の登録を行うゲート連動設備や、出力装置として、エレベーターの到着時の方向性案内や、エレベーターを予約した際の予約号機、及び予約方向性を案内するエレベーターランタン、乗り場で行先階を登録した際に、乗り場にて各号機の停止予定階を案内する行先階停止階灯をフロアのどの位置に設置するか設定可能となる。なお、ここで行先階停止階灯とは、各号機の上部に設けられた表示部(例えば、LED表示)であり、乗り場(エレベーターホール)で利用者により所望の行先階指定ボタンが押下(或いはタッチ)されると、各号指定された行先階が表示される。
[エレベーター仕様設定部]
エレベーター仕様設定部5とは、設置したエレベーターの仕様を設定するモジュールであり、上述のように例えば、特定の記憶領域(仮想領域)をサーバー内に設けることで実現されるものである。例えば、エレベーターの速度、ドアの幅、定員数等が挙げられる。更に運転仕様として、乗り場ボタンからサービス要求を作成した瞬間、乗り場ボタンに対してサービスが決定した号機のエレベーターランタンを点灯する即時予約機能の有無などが挙げられる。
[時間帯設定部]
時間帯設定部6とは、シミュレーションを実行する時間帯の設定を行うモジュールであり、上述のように例えば、特定の記憶領域(仮想領域)をサーバー内に設けることで実現されるものである。一般的にビル内のエレベーター稼働状況は時間帯毎に異なる。例えば、オフィスビルの場合においては出勤時間帯では、ビル内に利用者が流入するケースが多くなり利用者の動きとしては、ロビー階から各利用者の在席階を目的階として利用される。昼食時間帯の前半では、ビル内に食堂階や、飲食店が存在するフロアがある場合、各利用者の在席階から、前述した食堂階や、飲食店が存在するフロアへ移動する利用者が多くなる。退勤時間帯では、出勤時間帯とは逆に各利用者の在席階からロビー階へ移動する利用者が多く存在する。
なお、ビルがマンションである場合には、外出或いは出勤時の時間帯においては、利用者である各居住者の入居階からロビー階を目的階として利用され、帰宅時には逆にロビー階から各利用者(各居住者)の入居階を目的階として利用される。
時間帯設定部6により設定されるシミュレーションを実行する時間帯と利用者設定部2により設定される利用者がエレベーターホールへ入り込む階床である発生階や、目的階毎の利用者の発生割合等を設定する発生分布は関連するように設定される。このとき、時間帯が設定されると発生割合が自動で設定されるようにする方式や、細かにある任意の時間帯毎での発生分布を設定する方式、或いは、ビル用途によって時間帯毎の発生分布が決定される方式や、過去の類似ビル仕様の現地計測データに基づいて時間帯毎の発生分布が決定される方式でも良い。
時間帯が設定されると発生割合が自動で設定されるようにする方式とは、例えば、オフィスビルである場合においては、出勤時間帯と設定された場合、ロビー階から各階の在館人員数に対して発生割合を設定する。具体的には、出勤時間帯8:15〜8:45の30分間において、ロビー階から各フロアへ行く利用者を40%とする場合、5階の在館人員が100名、4階の在館人員が80名であった場合、ロビー階から5階行きの利用者が40名、4階行きの利用者が32名発生する設定となる。
また、ある任意の時間帯毎での発生分布を設定する方式とは、時間帯毎に発生階や、目的階毎の利用者の発生割合等を設定することを示す。具体的には、8:15〜8:30の間では、ロビー階からその他のフロアへ行く利用者は15%、8:30〜8:45の間では、ロビー階からその他のフロアへ行く利用者は25%というような設定をすることを指す。時間帯の幅は任意で設定することができ、発生分布の設定値も割合での設定、詳細に階床別に設定することもできる。
例えば、ロビー階から発生する利用者が200名、1階から発生する利用者が10名、4階への利用者が80名、5階への利用者が130名という設定や、具体的にロビー階から5階への利用者が125名、ロビー階から4階への利用者が75名、1階から4階への利用者が5名、1階から5階への利用者が5名と詳細に設定する方式でも良い。
ビル用途によって時間帯毎の発生分布が決定される方式とは、上述した時間帯が設定されると発生割合が自動で設定されるようにする方式が、ビル用途によって設定値が変動することを示す。例えば、オフィスビル、マンション、ホテル、雑居ビルなどが挙げられ、オフィスビルでは出勤時間帯では、ロビー階から各フロアへの流れが一般的であるが、マンションでは、その逆に、各フロアからロビー階への利用が多くなる。更に、時間帯もオフィスビルと異なるため、ビル用途によって時間帯及び発生分布も変動する。
過去の類似ビル仕様の現地計測データに基づいて時間帯毎の発生分布を設定する方式とは、ビル情報或いはビル用途が類似している場合、例えば、ビルの用途が一致しているか否かで判定し、その他の情報である、ビルの階床数や、昇降路内を上昇/下降するエレベーターの最大の移動距離である総階高距離、在館人員数、エレベーター設置規模に優先順位を設定し、シミュレーション対象のビル情報と10%の誤差以内のビル情報を表示する。そこで、シミュレーション対象のビルと類似しているビルを選択すると、選択したビルの稼働情報から、各時間帯における利用者の発生分布が設定される。
これらの発生分布はエレベーターの稼働情報、例えばエレベーター内に設置される荷重センサによる計測データに基づいて何階から何階へ乗降車した利用者人数の情報に基づいて、発生分布が設定されるため、現地の利用状況を模擬することで、設置計画時点である程度将来ビル運用が開始された際の利用状況を模擬することが可能となる。また荷重センサによる計測データ以外にも行先階登録装置を押下した情報や、外部機器からのログ情報、例えば、ビルセキュリティの開錠情報や、カメラからのログ情報に基づいて、発生分布を設定する方式でも良い。
これらの情報を設定が完了すると、シミュレーションが実行可能となる。
[シミュレーション部]
シミュレーションを実行するためのシミュレーション部10は、シミュレーション実行周期(以下、システム時間と称する)として、例えば、100msecに設定され、システム時間を常に更新し、各制御を起動する。起動する制御部は、時間帯設定部6により設定された時間帯毎に設定し、シミュレーションのため発生した利用者のフロア移動、エレベーターへの乗降を制御するビル内利用者制御部モデル11、ビル内利用者制御部モデル11からエレベーターへのサービス要求を設定するための入力装置モデル12、サービス要求に対して、運行管理を実施するエレベーター群管理制御部モデル13、エレベーター群管理制御部モデル13より、受けたサービス要求に対してエレベーターの乗りかごを制御、或いはドアの戸開閉を制御するエレベーター制御部モデル14、エレベーター群管理制御部モデル13、或いはエレベーター制御部モデル14より、利用者への案内を行う乗り場出力装置モデル15、シミュレーション上で利用者が乗降するエレベーターモデル16とで構成される。ビル内利用者制御部モデル11、入力装置モデル12、エレベーター群管理制御部モデル13、エレベーター制御部モデル14、乗り場出力装置モデル15、及びエレベーターモデル16は、それぞれ、ビル内利用者制御部、入力装置、エレベーター群管理制御部、エレベーター制御部、乗り場出力装置、及び、エレベーターを模擬するためのモデルである。
シミュレーション部10のシステム時間がシミュレーション終了時間に達すると最終的に総合評価出力部17によって設定されたシミュレーション条件における評価が出力される。本評価はビル内利用者制御部モデル11から出力される一人一人の乗り場に到着してからエレベーター乗車までのエレベーター待ち時間や、エレベーターに乗車してから降車するまでの乗車時間、乗り場に到着してから目的階まで辿り着くまでのサービス完了時間などがある。また、60秒以上のエレベーター待ち時間を長い待ち時間と定義し、全体の発生した人数に対して、長い待ち時間となった利用者の人数がどの程度存在したか、長待ち率を出力することや、シミュレーション実行中の乗り場にてエレベーターを待っている最大利用者数を示す最大待ち人数を出力する。
更にエレベーター群管理制御部モデル13からは、シミュレーション上、(乗り場にて)行先階ボタンが押下され、エレベーターが当該行先階に到達するまでの時間から、入力された階床へ各エレベーターモデル16がサービスするまでにかかった時間や、エレベーターの目的階が入力(エレベーターモデル16の乗りかごに乗車後、乗りかご内の行先ボタンを押下した状態)された時間から目的階まで到着するまでにかかった時間、入力装置モデル12を入力した数などシミュレーション実行中の平均時間、最大時間、最小時間を出力する。
上述のエレベーター群管理制御部モデル13から出力した評価は、群管理仕様がない場合、或いはエレベーター1台のみのシミュレーションを行う場合、エレベーター制御部モデル14より出力する。
ビル内利用者制御部モデル11では、具体的に利用者の発生から、乗り場での利用者の動きを再現するため、機器によっての動作や、時間管理を行う。それらの動きは、エレベーター設備設定部4や、エレベーター仕様設定部5によって設定された機器や仕様に応じてエレベーター出力状況が変化し、利用者の動きは当該設定状況に応じて変化する。
それらの動きをフローチャートにて、以下、図2〜図12を用いてビルシミュレーター1の動作について説明する。
<ビルシミュレーターの動作及びシミュレーション部の構成>
図2は、図1に示すビルシミュレーター1を構成するシミュレーション部10による利用者発生処理フローを示すフローチャートである。本処理では、シミュレーション部10によって更新されるシステム時間に従って利用者の発生処理を行う。
図2に示すように、ステップS11ではシステム時間と利用者の発生時間を比較し、発生時間と一致した場合、利用者を発生させる処理としてステップS12へ進む。一方、不一致の場合は、ステップS13へ進む。ここで利用者の発生時間は、事前に設定された利用者設定部2に基づいて作成された利用者データを使用する。利用者データは発生時間、利用者属性、歩行時間、発生階、或いは発生場所、更に目的階或いは目的場所によって構成され、これらのデータがシミュレーション対象の人数分作成される。
ステップS12では、利用者発生処理を実行する。利用者発生処理の詳細については図3にて後述する。発生処理が完了すると、ステップS13へ進む。
図3は、図1に示すシミュレーション部による登録判定処理フローを示すフローチャートであり、図2に示すステップS12における利用者発生処理の詳細フローである。ステップS121では、ゲート連動仕様か否か判定する。ゲート連動仕様であれば、ステップS124に示す通り、装置登録処理(例えば、ゲート利用者登録処理)を実行する。装置登録処理(例えば、ゲート利用者登録処理)の詳細については、図4にて後述する。一方、ゲート連動仕様でなければ、ステップS122へ進む。
S122では、登録装置(行先階登録装置)が設置されているか否か判定する。登録装置が設置されてあれば、ステップS125に示す通り、行先階登録処理を実行する。なお、行先階登録処理の詳細については、図5にて後述する。一方、登録装置(行先階登録装置)が設置されてなければ、ステップS123へ進む。
ステップS123では、上下式の乗り場ボタン仕様か否か判定する。上下式の乗り場ボタン仕様であれば、ステップS126に進み、上下式の乗り場ボタン登録処理を実行する。具体的には、発生階のエレベーター乗り場に設置されている上下式ボタンの応答灯が点灯しているか判定し、点灯していなければ、発生階よりも目的階が上方階であった場合、上方向へのサービス要求として、上方向ボタンを押下する。発生階よりも目的階が下方階であった場合、下方向へのサービス要求として、下方向ボタンを押下する。なお、ここで上方向ボタンの押下及び下方向ボタンの押下は、本実施例のビルシミュレーター1によるシミュレーション条件のイベントとして、上記の利用者による行為が発生したものとする。一方、ステップS123による判定結果が上下式の乗り場ボタン仕様でない場合、ステップS124による装置登録処理(例えば、ゲート利用者登録処理)、ステップS125による行先階登録処理、及びステップS126による上下式の乗り場ボタン登録処理のうち何れかが完了した場合、図11に記載するホール待機処理へと進む。
ここで、上述のステップS124における装置登録処理(例えば、ゲート利用者登録処理)について説明する。図4は、図1に示すシミュレーション部10による行先階登録装置の登録処理フローを示すフローチャートであり、上述のステップS124における装置登録処理(例えば、ゲート利用者登録処理)の詳細フローである。図4に示すように、ステップS1241では、利用可能な行先階登録装置は存在するかを判定する。例えば、データテーブルを用意し、行先階登録装置を利用している利用者がいれば、本テーブルに利用者データを登録する。本テーブルにデータが格納されている場合、行先階登録装置を利用していることを示し、データが格納されていない場合、行先階登録装置を利用可能であるということを示す。利用可能な行先階登録装置が存在する場合、ステップS1244に示す行先階登録処理を実行する。一方、利用可能な行先階登録装置が存在しない場合、ステップS1242へ進む。
ステップS1242では、最も整列が少ない行先階登録装置を選択する。例えば、上述したデータテーブルを行先階登録装置毎に設けることとする。データテーブル内に利用者のデータが格納されている場合、現在利用不可の行先階登録装置と認識することは上述のとおりであるが、利用者の整列をシミュレーション上で模擬するため、登録が未完了であるが、既に発生し、行先階登録装置前に辿り着いている利用者について、データテーブルに格納されているデータ数が少ないデータテーブルを選択し、利用者データを格納する。すなわち、最も利用者の整列数の少ない行先階登録装置に整列することを示す。各行先階登録装置に格納される利用者数が同一である場合、装置IDが小さい行先階登録装置を選択する。選択が完了すると、ステップS1243へ進む。
ステップS1243では、装置待機利用者数(行先階登録装置待機利用者数)に+1を加算する(行先階登録装置待機利用者数を「1」だけインクリメントする)。これにより、待機している利用者を明確にすることが可能となる。完了すると、ステップS1245へ進み、装置利用者待機処理(行先階登録装置利用者待機処理)を実行する。
ここで、装置利用者待機処理(行先階登録装置利用者待機処理)について説明する。図5は、図1に示すシミュレーション部10による乗り場行先階待機処理フローを示すフローチャートであり、図4におけるステップS1245に示す装置利用者待機処理(行先階登録装置利用者待機処理)の詳細フローである。
図5に示すように、ステップS21では、利用者(自分)が0番目の整列者か否か判定する。すなわち、利用者(自分)が先頭に整列しているか判定する。利用者(自分)が先頭に整列している場合は行先階登録装置の使用許可、例えばゲート連動仕様である場合、ゲートへの操作が可能となり、行先階登録装置の場合、行先階の入力が可能となる。先頭であるかの確認はデータテーブルのテーブルNoを参照し、0番目であるか判定する。0番目の利用者であった場合、ステップS23に示す行先階登録処理を実行する。行先階登録処理の詳細は、図6を用いて後述する。行先階登録処理が完了するとステップS26へ進む。一方、ステップS21にて、0番目の利用者でなかった場合、ステップS22へ進む。
ステップS22では、n−1番目の利用者は存在するかを判定する。データテーブル上、先頭利用者はn=0の利用者とすると、nが更新された際に、n−1番目の利用者は整列している利用者の前に存在する利用者であることを示す。n=1は先頭から次に整列している利用者のデータであることを示し、n−1番目の利用者は先頭利用者であることを示す。ステップS23の行先階登録処理にて利用者の登録が完了し行先階登録処理の前からいなくなると、先頭利用者はいなくなる。それらをシミュレーション上で模擬するため、データテーブルからプッシュされ、n−1番目、すなわちn=0番目の利用者データは「0」或いは「NULL」となるため、n−1番目の利用者は存在しないということを意味する。n−1番目の利用者が存在する場合はステップS24へ進み、一方、n−1番目の利用者が存在しない場合はステップS25へ進む。
ステップS24では、待機処理を実行する。整列している利用者が存在し、目の前に利用者がいる状況のため、動作としては何もしないことを示し、テーブルNoの更新のみが実行される。完了すると、ステップS28へ進む。
ステップS25では、n−1番目の利用者をn番目の利用者に更新する。これは、整列している状況で目の前の利用者がいなくなった場合、列を詰める作業に相当する。データテーブル上では、空となっているn−1番目のデータテーブルにn番目の利用者データをコピーする。その後、n番目のデータテーブルを「0」或いは「NULL」にすることで、整列している状況を、シミュレーション上で模擬することが可能となる。更新を完了すると、ステップS28へ進む。
ステップS26では、nを更新する。n=1であった場合、n=2(nを「1」だけインクリメント)とすることで、更新作業を実行する。更新作業が完了すると、ステップS28へ進む。
ステップS28では、nが待機利用者数よりも大きい値となっているか判定する。nが待機利用者数よりも大きい値である場合は終了し、nが待機利用者数以下である場合には利用者の中に待機利用者が存在することを意味するため、ステップS21へ戻る。
図6は、図1に示すシミュレーション部10による行先階登録処理フローを示すフローチャートであり、図5におけるステップS23の詳細フローである。
図6に示すように、ステップS231では、入力装置モデル12に対して、利用者属性情報及び行先階情報を登録する。これは通常、ゲート連動仕様である場合には、ゲートにかざすカードのIDに対して利用者の情報が関連付けされており、セキュリティ側から一般利用者或いは車椅子利用者又はVIP等の利用者属性情報である利用者情報、利用者の目的階がエレベーターモデル16側より送信される。但し、本シミュレーションにおいては、簡易的に処理するため、予め利用者のデータとして、利用者毎に利用者情報及び行先階情報を有しており、入力に必要なデータを、ビル内利用者制御部モデル11より入力装置モデル12に対して入力する。シミュレーション上では、入力装置モデル12が保有するメモリ上に必要な情報を格納することで、エレベーターモデル16側へのサービス要求の登録を完了する。入力が完了すると、ステップS232へ進む。
ステップS232では、割当て号機情報が付与されたか否かを判定する。ゲート連動使用時や、行先階登録装置使用時、入力情報を入力後、エレベーターモデル16側から入力情報に対してサービス号機が決定され、当該号機情報を割り当て号機情報として発信する。発信方法は、シミュレーション上では、乗り場出力装置モデル15が保有するメモリ上に必要な情報を格納することで、エレベーターモデル16側から利用者に対する案内を実施することを模擬する。その中で割り当て号機が付与されたかを判断し、割り当て号機が付与された場合にはステップS233へ進み利用者更新処理を実行する。利用者更新処理の詳細については図8を用いて後述する。その後、ステップS233の処理が完了すると、処理を終了する。一方、割り当て号機が付与されなかった場合にはステップS234の割当て号機待機処理を実行する。割当て号機待機処理の詳細については図7を用いて後述する。その後、ステップS234の処理が完了すると、処理を終了する。
図7は、図1に示すシミュレーション部10による割当て号機待機処理フローを示すフローチャートであり、図6におけるステップS234の詳細フローである。
図7に示すように、ステップS2341では、一定時間経過したか判定する。通常の行先階予約システムであれば、行先階登録装置やゲート連動時、入力処理を実行した後、入力したが割り当てされなかった、或いは異常な表示がされた場合、利用者の動きとしては再度登録装置の入力を実施する。そのため入力してから何かしらデータが出力されるまで待つ行動が存在する。一定時間とは任意に決定することが可能であり、例えば、3秒程度で設定される。一定時間経過した場合、ステップS2342へ進み、一方、一定時間経過していない場合、そのまま待機するため、処理を終了する。
ステップS2342では、再度利用者属性及び行先階情報の登録(再登録処理)を実行する。ここでは、上述の図6のステップS231と同様、入力装置モデル12が保有するメモリ上に必要な入力情報を格納する。格納が完了すると、当該処理を終了する。
図8は、図1に示すシミュレーション部10による利用者更新処理フローを示すフローチャートであり、上述の図6におけるステップS233の詳細フローである。
図8に示すように、ステップS2331では、乗り場出力装置モデル15により出力された割り当て号機情報を利用者データ側へ格納する。利用者のエレベーター乗車処理時に割り当て号機情報を利用するため、利用者毎に割り当て号機情報が保有できるようなデータ構成を用意する。
ステップS2332では、待機利用者情報から0番目の利用者情報を削除する。ここで削除するのは、利用者情報そのものでなく、整列を模擬するための行先階登録装置毎に作成されるデータテーブル中の利用者情報である。これは行先階登録装置の登録を実行した後、割り当て号機が付与されると利用者は割り当て号機に向かって歩行するため行先階登録装置前には整列しなくなる。本動作をシミュレーション上で模擬するため、整列用のデータテーブルから0番目の利用者情報を削除する。
ステップS2333では、登録完了時間を現在のシステム時間に更新する。本情報に基づいて、後述する総合評価にて本時間(登録完了時間=システム時間)を利用し、登録完了時間―利用者発生時間により、登録時間が算出可能となる。その後、ステップS2334に進み、乗り場歩行処理(0番目利用者情報)を実行する。乗り場歩行処理(0番目利用者情報)の詳細については、図9を用いて説明する。
図9は、図1に示すシミュレーション部10による乗り場歩行処理フローを示すフローチャートであり、上述の図8におけるステップS2334の詳細フローである。
図9に示すように、ステップS31では、登録した距離から乗り場(エレベーターホール)までの距離Lを取得する。距離情報は事前に行先階登録装置等の乗り場装置を設定した時点で、各号機との距離が設定されており、割り当て号機が決定した時点で、事前に設定された情報を取得するのみとなる。例えば、乗り場(エレベーターホール)のレイアウトを設定した際に、行先階登録装置等の乗り場装置の中心座標位置と各号機の中心位置の座標位置から距離を算出する。すなわち、エレベーター設備設定部4によって設定された時点で距離を自動で算出することが可能となる。割り当てられた号機情報に基づいて、設定された距離情報を利用者情報内に格納することで実現される。
ステップS32では、歩行速度からシステム時間単位の歩行距離を取得する。システム時間が100msec単位であった場合、100msec単位で歩行する距離をm単位で算出する。
次にステップS33では、歩行判定処理を実行する。歩行判定処理の詳細について図10を用いて説明する。図10は、図1に示すシミュレーション部10による歩行判定処理フローを示すフローチャートであり、図9におけるステップS33の詳細フローである。図10に示すように、ステップS331では、利用者の歩くスペースの有無について判定する。スペースの判定については幾つか方法が存在する。例えばビル情報設定部3及びエレベーター設備設定部4によって設定されるビルのレイアウト及びサイズによって、乗り場(エレベーターホール)における最大利用者待機数及び各乗り場号機前利用者待機数を自動で設定する。以上により、最大利用者待機数とシミュレーション上での実際の乗り場利用者待機数が同値であった場合、スペースがないものと判定する。
また、他の方式としては厳密に利用者の移動状況を模擬する方式を用いても良い。すなわち、各利用者に対して占有サイズを決定し、利用者の行先階登録装置の位置から各号機までの最短の移動経路を作成する。そして作成された移動経路に従い利用者が移動を開始する。システム時間の更新に対応して上述した歩行距離を、利用者が移動経路に沿って移動する。そこで、目の前に人の滞留或いは障害物があり、他の移動経路上に利用者の占有サイズ分のスペースが存在するか判定する方式でも良い。スペースが存在する場合にはステップS332へ進み、スペースが存在しない場合にはステップS335へ進む。
ステップS332では、歩行方向にスペースがあるか否か判定する。例えば、乗り場(エレベーターホール)入り口付近のエレベーターに複数人待っている状況を想定すると、その位置から奥のエレベーターの前へ移動する際、目の前は利用者の滞留が存在するが、直線距離でなく、迂回すると奥のエレベーターの前まで辿り着ける場合がある。上述のように、目の前に滞留がない場合、歩行方向にスペースが存在すると判定し、特に何もすることなく直進が可能なため、歩行判定処理を終了する。一方、目の前に滞留がある場合には歩行方向にスペースがないと判定し、ステップS333へ進む。また、例えば乗り場(エレベーターホール)入り口付近のエレベーター待ち人数がある一定の閾値を超えた場合、直進は不可と判定し、歩行方向にスペースが存在しない判定する方式を用いても良い。
ステップS333では、登録した距離から乗り場までの距離Lに対して、余分に歩行する距離を加算する。余分に歩行する距離とは、上述の迂回する分に相当する距離である。目の前の利用者の滞留状況を、閾値以上の待機人数×占有サイズによって迂回分の距離を算出し、当該距離を余分に歩行する距離とする。
ステップS334では、ペナルティ1として、余分に歩行する距離を歩行速度で除した値とする。これにより、余分に歩いた時間がペナルティ1として、利用者毎に蓄えることが可能となる。本ステップが終了すると、歩行判定処理を終了する。
ステップS335では、ステップS331により歩くスペースが存在しないと判定されたため、その場で利用者は滞留することとなる。ペナルティ2として、滞留している時間(滞留時間)とする。本ステップが終了すると、歩行判定処理を終了する。
ここで図9に戻り、ステップS33にて上述の歩行判定処理が完了すると、ステップS34では、利用者の移動距離Lpsnを(システム時間−登録時間−ペナルティ1)×歩行速度により算出する。算出が完了すると、ステップS35へ進む。
ステップS35では、利用者の移動距離Lpsnを登録した距離から乗り場(エレベーターホール)までの距離Lと比較し、同一か否か判定する。すなわち、目的地に到着したか否かを判定する。判定の結果、利用者の移動距離Lpsnが登録した距離から乗り場(エレベーターホール)までの距離Lと同一であった場合には目的地に到着したと判定し、ステップS36のホール待機処理を実行し、その後ステップS37へと進む。ホール待機処理の詳細については図11を用いて後述する。一方、判定の結果、利用者の移動距離Lpsnが登録した距離から乗り場(エレベーターホール)までの距離Lと同一でなかった場合にはそのまま乗り場歩行処理を終了する。
ステップS37では、利用者データとして、ホール到着時間を更新する。ホール到着時間は、現在のシステム時間をそのまま格納することで、後程発生時間をホール到着時間から減算すると、乗り場移動時間が評価可能となる。以上により、乗り場歩行処理を終了する。
図11は、図1に示すシミュレーション部10によるホール待機処理フローを示すフローチャートであり、図9におけるステップS36の詳細フローである。
図11に示すように、ステップS361では、サービス階表示有りか否か(分割急行運転仕様有りか否か)判定する。これは、エレベーター設備設定部4によって設定されたか否かを判定する。例えば一つのバンク内に高層、低層のバンク分割を行った場合、乗り場(エレベーターホール)での利用者は自身の目的階をサービス可能なバンクを選択する。そのため、乗り場(エレベーターホール)に看板或いはサイン表示によるサービス階表示が設けられており、それらの情報を利用して、自身が利用するバンクを選択する。サービス階表示が有る場合にはステップS362へ進み、一方、サービス階表示がない場合にはステップS363へ進む。
ステップ362では、自身の行先階をサービスする対象号機のみを選択する。例えば、利用者の目的階(行先階)が5階であり、1号機〜3号機が1階〜8階、及び、4号機〜6号機が1階及び9階〜16階をサービス階とする場合を想定すると、当該利用者の対象号機は、1号機〜3号機となる。対象号機の選択が完了するとステップS363へ進む。
ステップS363では、割当て号機が付与されているか確認する。割り当て号機が付与されている場合はステップS364へ進み、一方、割り当て号機が付与されていない場合はステップS367へ進む。
ステップS364では、対象号機のホールランタン或いは停止階表示灯が点灯しているか判定する。本シミュレーション上では、乗り場出力装置モデル15が保有する仮想メモリ上から判定する。割当て号機が付与された状態でエレベーターモデル16側が正常に登録できているか乗り場出力装置モデル15の状況によって判定する。例えば、目的階として5階を登録したはずが、別の階が表示されている場合或いは何も表示されていない場合などは再登録が必要となる。また、エレベーターの制御パラメーターの設定ミスを正しくシミュレーションするため、乗車しようとしたが、乗車前にエレベーターのドアが閉まった場合、ランタン及び停止階表示灯は消灯するため、再登録が必要となる。そのため、対象号機のホールランタン或いは停止階表示灯が点灯している場合にはステップS365に示すように、対象号機前に整列待機を行い、処理を終了する。一方、対象号機のホールランタン或いは停止階表示灯が消灯している場合にはステップS366により上述した行先階登録処理を実行する。ここでの登録処理は乗り場(エレベーターホール)に設置されている行先階登録装置が対象となる。
ステップS367では、対象号機中のホールランタンが点灯しているか判定する。本シミュレーション上では、乗り場出力装置モデル15が保有する仮想メモリ上から判定する。これは上下式ボタン仕様を想定しており、上述した一例の場合、1号機〜3号機中のホールランタンが点灯しているか否か判定する。1号機〜3号機中のホールランタンが点灯している場合はステップS368へ進み、対象号機前に整列待機する。一方、1号機〜3号機中のホールランタンが消灯している場合はステップS369へ進む。
ステップS369では、対象バンクの上下式ボタンの応答灯が点灯しているか判定する。本シミュレーション上では、乗り場出力装置モデル15が保有する仮想メモリ上から判定する。上下式ボタン仕様の場合、一つのボタンを押下(登録)すると連携するボタンが全て点灯する。そのため、点灯しているか否か判定することで、乗り場(エレベーターホール)からのサービス要求が入力されているか否か判定可能である。また、ランタンは消灯しているが、乗り場ボタンが点灯している場合、即時予約機能がないため、どのエレベーターが到着しても整列可能なように整列位置は乗り場(エレベーターホール)の中心となる。応答灯が点灯している場合はステップS370へ進み、乗り場(エレベーターホール)の中心の位置に整列待機する。一方、応答灯が消灯している場合はS371へ進み、乗り場上下式ボタンの再登録処理を実行する。再登録処理の処理内容は上述の図3におけるステップS126と同様である。以上により、乗り場待機処理を終了とする。
続いて、図11に示したステップS363、ステップS368、及びステップS370の整列待機処理について説明する。図12は、図1に示すシミュレーション部10による整列待機処理フローを示すフローチャートである。
図12に示すように、ステップS41では、対象号機の対象方向のランタンは点滅したか否かを判定する。例えば、利用者が1号機を対象としている場合、乗り場階が4階、目的階が9階であった場合、上方向の移動方向となる。そのため、1号機が到着時上方向のドアは開かず、ランタンが点滅した状況を示す。ここで、2号機の到着時や、1号機の下方向のランタン点滅時は対象とならない。対象号機の対象方向のランタンが点滅している場合はステップS42へ進み、一方、対象号機の対象方向のランタンが点滅しなかった場合はS43へと進む。
ステップS42では、エレベーターの到着を示すため、点滅号機前に整列する。或いは、整列している距離を縮め、ステップS43へ進む。
ステップS43では、対象号機が戸開したか否か判定する。判定の結果、戸開した場合はS114へと進む。一方、戸閉状態のままの場合は整列待機処理を完了し、次回のシステム起動まで待機する。
ステップS44では、対象号機への乗車可能人数分乗車処理を行う。例えば、定員数が20名、既に乗車している人数が10名とする。定員に対する乗り込み率が80%であった場合、乗車可能人数は(20×0.8)―10によって算出され、6名となる。乗り場(エレベーターホール)で待機している利用者が6名以下であれば全員乗車可能となり、7名以上の場合、余った利用者は、図11に示したホール待機処理の再登録処理を実行する。
ステップS45では、乗車完了した場合、乗車時間として、現在のシステム時間を格納する。
以上により、利用者の乗り場(エレベーターホール)での評価時間として、発生時間、登録完了時間、乗り場(エレベーターホール)到着時間、乗車時間を格納する。格納されるこれらの時間を利用して、様々なシミュレーションの評価が可能となる。
シミュレーション部10を構成するビル内利用者制御部モデル11によって利用者の動きを制御する。本制御は入力装置モデル12や、乗り場出力装置モデル15によってエレベーターモデル16側への入力や出力情報の監視を行う。入力装置モデル12は、例えば、上下式乗り場ボタンや或いは乗り場行先階登録装置によって構成される。エレベーター設備設定部4によって入力装置モデル12の位置を乗り場(エレベーターホール)レイアウトに合わせて任意の座標に設定可能である。入力装置モデル12は装置によって入力に必要なデータが異なるが、それらは全て利用者情報に含まれるデータによって構成される。
例えば、上下式乗り場ボタンの場合、乗り場階から上方階へのサービス要求か、下方階へのサービス要求かのデータのため、利用者情報、発生階情報、及び目的階情報に基づいて、利用者毎に上方向への入力か下方向かを判定し、入力を行う。ここで入力とは、シミュレーター内に含まれる仮想メモリへの情報の格納であり、ビル内利用者制御部モデル11と入力装置モデル12との間の共有メモリによって構成される。
行先階登録装置或いはゲート連動仕様であった場合、方向ではなく利用者の目的階、及び利用者属性が入力情報となり、シミュレーター内に含まれる仮想メモリにて、当該情報を入力としてセットする。上下式乗り場ボタンと比較すると情報量は多くなるため、エレベーター設備設定部4によって機器が決定されると、共有メモリ上に各入力装置に対応したデータサイズが確保される構成となる。
エレベーター群管理制御部モデル13では、ビル情報設定部3、エレベーター設備設定部4、及びエレベーター仕様設定部5によって設定された情報に基づいて、自動で群管理仕様を設定する。例えば、階床間距離の設定や、エレベーター台数、エレベーター速度など、入力装置モデル12に対して最適なエレベーターの選択を行う際に、待ち時間の最小化を目的とするため到着予測時間の算出に必要なパラメーターなど、実際の制御に使用されるパラメーターを各設定から自動で設定する。
また、入力装置モデル12に応じて、上下式乗り場ボタンであり、車椅子仕様の乗り場ボタンであれば、近接するエレベーターのみを割り当てる制御や、VIP仕様の乗り場ボタンが設置されていれば、VIP号機を決定し、当該号機に対しては新規の乗り場要求には応じない制御を実行するなど、各仕様に応じたエレベーターの運行管理を実行する。行先階登録装置であった場合は、乗り場(エレベータホール)にて行先階がわかることで、行先階に応じた停止階の数を抑制する制御を行い、輸送能力を高める運転を行ったりする。
また、設定されたエレベーター仕様に応じた制御も実施可能である。例えば上下式乗り場ボタン押下時、即時にランタンを点灯させる仕様か、点灯しない仕様かの選択によって、乗り場出力装置モデル15であるランタンに対して、ON、OFFを切り替える制御を実行する。
エレベーター制御部モデル14では、主にエレベーター単体の制御を実行し、ドアの開閉制御や、エレベーターの停止、出発、加速、減速、走行処理を制御する。またエレベーター群管理制御部モデル13と同様に、エレベーター仕様設定部5によって設定された情報に基づいて、自動でエレベーターモデル16の仕様を設定する。例えば、階床間距離の設定や、エレベーター速度など、上述した制御に関連するパラメーターが自動で設定される。
エレベーターモデル16は、実際に利用者が乗降を行う乗りかごやドアを示し、エレベーター制御部モデル14からの指令に対して、ドアの開閉状態や、乗りかごの位置情報などを変化させ、利用者の乗車を許可する役割を担う。
総合評価出力部17は、シミュレーションの結果を纏めて出力する。本評価はビル内利用者制御部モデル11から出力される一人一人の乗り場に到着してからエレベーター乗車までのエレベーター待ち時間や、エレベーターへ乗車してから降車するまでの乗車時間、乗り場(エレベータホール)に到着してから目的階まで辿り着くまでのサービス完了時間などがある。また、60秒以上のエレベーター待ち時間を長い待ち時間と定義し、全体の発生した人数に対して、長い待ち時間となった利用者の人数がどの程度存在したか、長待ち率を出力することや、シミュレーション実行中の乗り場(エレベーターホール)にてエレベーターを待っている最大利用者数を示す最大待ち人数を出力する。
更にエレベーター群管理制御部モデル13からは、各入力装置モデル12が入力された時間から、入力された階床へ各エレベーターモデル16がサービスするまでにかかった時間や、エレベーターの目的階入力(エレベーターモデル16の乗りかごに乗車後、乗りかごかご内の行先ボタンを押下した状態)された時間から目的位置まで到着するまでにかかった時間、入力装置モデル12を入力した数などシミュレーション実行中の平均時間、最大時間、最小時間を出力する。またその他にも総合評価出力部17は、上述した利用者の登録までに要した時間、余分な移動に費やした時間、乗り場(エレベータホール)での待ち時間、乗車時間、登録時の最大登録待ち人数、乗り場(エレベーターホール)での最大待ち人数など、利用者の待ちに対する時間や、待ちに対する人数を評価、出力しても良い。
<表示部の画面表示>
図13は、図1に示す表示部18の表示画面例であって、ゲート連動仕様のレイアウトとシミュレーション結果の表示例である。図13に示すように、表示画面20は、例えば、レイアウト(シミュレーション条件)を表示する第1の表示領域21、及び、シミュレーション結果である、例えば、無駄時間としての「滞留時間」及び「余分に歩行した時間」等を表示する第2の表示領域22から構成されている。なお、第2の表示領域22には、滞留時間」及び「余分に歩行した時間」に加え、上述の総合評価出力部17からの出力である、「エレベーター待ち時間」、「乗り場(エレベータホール)に到着してから目的階まで辿り着くまでのサービス完了時間」、或は、「最大待ち人数」等を表示するよう構成しても良い。
図13に示す表示画面例では、第1の表示領域21に表示されるレイアウト100に示されるように、ゲート設置位置が悪いレイアウトのシミュレーション状況を表している。エレベーター101が任意に設置され、ランタン102、乗り場行先階登録装置103が設置され、2号機に割り付けられた利用者104が待機している。6号機に割り付けられた利用者106がランタン108の点灯号機前に滞留している。このような条件が重なると、ゲート105を通過する利用者107は、6号機に割り付けられた利用者106によって移動可能なスペースが存在しなくなる。そのため、利用者107が増えると、ゲート105に登録できない利用者が増加し、エレベーター101はサービス可能号機が存在するにもかかわらず、登録までに要する時間が他のシミュレーション条件、仕様に比べて悪化する結果となり、当該評価結果が第2の表示領域22に表示される。
図14は、図1に示す表示部18の表示画面例であって、ゲート連動仕様のレイアウトとシミュレーション結果の他の表示例である。図13と比較し、図14に示す表示画面例では、第1の表示領域21に表示されるレイアウト200に示されるように、エレベーターからゲート205の設置位置までの間に余裕があるレイアウトであるため、6号機に割り付けられた利用者204がいる状態でも、移動可能なスペースが存在する。そのため、利用者206が増加した場合でも、ゲート205に登録できない利用者が増加することがないため、エレベーターの性能を十分発揮することが可能となり、登録までに要する時間が余分に増えることなく、第2の表示領域22に表示されるシミュレーション結果は良い評価結果となる。
図15は、図1に示す表示部18の表示画面例であって、ゲート連動仕様のレイアウトとシミュレーション結果の他の表示例である。図14と比較し、図15に示す表示画面例では、第1の表示領域21に表示されるレイアウト300に示されるように、ゲート305の設置台数が極端に少ないレイアウトを表している。ゲート305が少ないため、利用者306の整列による滞留が生じ、ゲート305を通過できる利用者数に制限が生じる。そのため、ゲート305に登録できない利用者が増加し、エレベーターはサービス可能号機が存在するにもかかわらず、登録までに要する時間が他のシミュレーション条件、仕様に比べて悪化する結果となり、当該評価結果が第2の表示領域22に表示される。
図16は、図1に示す表示部18の表示画面例であって、上下式乗り場ボタン仕様のランタン点灯仕様のレイアウトとシミュレーション結果の表示例である。第1の表示領域21に表示されるレイアウト400は、乗り場上下式ボタン仕様でランタンを即時に点灯する仕様でのシミュレーションを実行しているレイアウトを示している。上下式乗り場ボタン401を押下するとその階の全ての上下式乗り場ボタン401が点灯する。この時、エレベーターが2号機に割り付けられた場合、2号機のランタン403のみが点灯する。2号機以外のランタン402は消灯した状態となる。利用者404はある閾値の人数はランタン点灯号機の前に滞留し、閾値を超えた待ち人数の利用者405は整列待機を行う。
図17は、図1に示す表示部の表示画面例であって、上下式乗り場ボタン仕様のランタン未点灯仕様のレイアウトとシミュレーション結果の表示例である。第1の表示領域21に表示されるレイアウト500は、乗り場上下式ボタン仕様でランタンを即時に点灯しない仕様でのシミュレーションを実行しているレイアウトを示している。上下式乗り場ボタン501を押下するとその階の全ての上下式乗り場ボタン501が点灯する。この時、エレベーターが2号機に割り付けられた場合、2号機のランタン502は点灯しない。そのため利用者503はエレベーターホールの中央付近から整列待機を行う。
図18は、図1に示す表示部の表示画面例であって、上下式乗り場ボタン仕様の車椅子仕様のレイアウトとシミュレーション結果の表示例である。第1の表示領域21に表示されるレイアウト600は、乗り場上下式ボタン仕様でランタンを即時に点灯する仕様で、車椅子エレベーターが1号機であった場合のシミュレーションを実行しているレイアウトを示している。上下式乗り場ボタン601を押下するとその階の全ての上下式乗り場ボタン601が点灯する。この時、エレベーターが2号機に割り付けられた場合、2号機のランタン602は点灯した状態となる。車椅子利用者603は、1号機付近にある車椅子乗り場ボタンを押下するため、整列した状態となる。そのため、車椅子利用者603の登録までに要する時間が長くなる悪い評価となり、その結果がシミュレーション結果として第2の表示領域22に表示される。
図19は、図1に示す表示部18の表示画面例であって、上下式乗り場ボタン仕様の車椅子仕様のレイアウトとシミュレーション結果の他の表示例である。第1の表示領域21に表示されるレイアウト700は、乗り場上下式ボタン仕様でランタンを即時に点灯する仕様で、車椅子エレベーターが3号機であった場合のシミュレーションを実行しているレイアウトを示している。上下式乗り場ボタン701を押下するとその階の全ての上下式乗り場ボタン701が点灯する。この時、エレベーターが2号機に割り付けられた場合、2号機のランタン702は点灯した状態となる。車椅子利用者703は、3号機付近にある車椅子乗り場ボタン704を押下することが可能となり、3号機が割り付けられる。そのため、3号機のランタン704が点灯するため、車椅子利用者703は早めに登録することが可能となり、登録までに要した時間が短くなるため良い評価となる。このシミュレーション結果が、第2の表示領域22に表示される。
以上の通り、本実施例によれば、エレベーター設備による利用者への影響度の評価並びに利用者の動線に関する評価を可能とし、各種用途のビルを好適にシミュレーション可能なビルシミュレーター及びビルシミュレーション方法を提供することが可能となる。
また、本実施例によれば、ビルシミュレーターを構成する表示部の画面上に、シミュレーション条件であるレイアウトが第1の表示領域21に表示され、当該レイアウトにてシミュレーションを実行した結果が第2の表示領域22に表示されることから、目視により容易にレイアウトのシミュレーション結果を把握することができ、各種用途のビルのレイアウトを事前に評価することが可能となる。
更にまた、本実施例によれば、過去の類似ビル仕様の現地計測データに基づいて時間帯毎の発生分布を設定することから、設置計画時点である程度将来ビル運用が開始された際の利用状況を模擬することが可能となる。
図20は、本発明の他の実施例に係る実施例2のビルシミュレーターを構成するシミュレーション部によるエレベーターを降車する利用者の処理フローを示すフローチャートである。実施例1に示したビルシミュレーターでは、乗り場(エレベーターホール)の入口付近から所望の号機前まで利用者が移動する場合におけるレイアウト等をシミュレーションにより評価する構成としたが、本実施例では、利用者がエレベーターを降車後、目的位置まで移動する場合のビル内のレイアウトの評価をシミュレーションする点で実施例1と異なる。ビルシミュレーター1の全体構成は、図1に示した実施例1と同様である。以下では、実施例1と異なる点を主として説明する。
図20に示すように、本実施例に係るビルシミュレーターは、ステップS51にて、目的階にエレベーターが到着し、戸開したか否かを判定する。判定の結果、目的階にエレベーターが到着し戸開した場合にはステップS52へ進む。一方、判定の結果、戸開したもののエレベーターが目的階に未到着の場合はステップS54へ進む。
ステップS52では、利用者はエレベーターから降車し、降車時間を現在のシステム時間として仮想メモリ内に格納し、ステップS53へ進む。
ステップS53では、目的階にてエレベーターから降車した利用者の目的位置歩行処理を実行し、処理を終了する。目的位置歩行処理の詳細については、図21を用いて後述する。
上述のステップS51にて、判定の結果、戸開したもののエレベーターが目的階に未到着の場合は、ステップ54にて、エレベーターの乗りかごの後ろに乗車している利用者の中に当該階床(フロア)にて降車する利用者がいるか否かを判定する。なお、当該階床(フロア)にて降車する利用者の有無は、例えば、行先階登録装置への入力情報等に基づき判定することができる。判定の結果、降車する利用者が後ろに乗車している場合には、ステップS55へ進む。一方、降車する利用者が後ろに乗車していない場合には特に処理をすることなく終了する。
ステップS55では、エレベーターの乗りかごの後ろに乗車している利用者が降車可能となるよう、エレベーターの乗りかごの前側(かご戸側)に位置する利用者は一時的に降車し、ステップS56へ進む。ステップS56では、降車する利用者がいなくなったか否かを判定し、判定の結果、当該階床(フロア)にて降車する利用者がいなくなった場合には処理を終了する。一方、当該階床(フロア)にて降車する利用者が存在する場合にはステップS56の処理を繰り返し実行する。
次に、ステップS53における目的位置歩行処理の詳細について説明する。図21は、本実施例のシミュレーション部による目的位置歩行処理フローを示すフローチャートである。
図21に示すように、ステップS531では、降車位置から目的位置までの距離Lを取得する。降車位置から目的位置までの距離Lは、事前に利用者設定部2により設定された利用者属性情報及びビル情報設定部3により設定された降車位置のフロアのレイアウトに基づき、ビルが仮にオフィスビルの場合は当該利用者のオフィスが目的位置として抽出され、ビルが仮にマンションの場合には、利用者が居住する部屋が目的位置として抽出される。また、降車位置については、上述の実施例1と同様に事前に行先階登録装置等の乗り場装置を設定した時点で各号機の位置が取得されることから距離Lは算出される。
ステップS532では、利用者の歩行速度からシステム時間単位の歩行距離を取得する。ここで、利用者の歩行速度は、利用者設定部2により設定された歩行速度であり、歩行速度×システム時間にてシステム時間単位での歩行距離が算出される。
ステップS533では、歩行判定処理を実行する。ここでの歩行判定処理は上述の実施例1において図10を用いて説明した処理と同様であり、ステップS331における利用者の歩くスペース及びステップS332における歩行方向に対してのスペースは、それぞれ、降車位置から目的位置までの移動経路上のスペースとなる。
ステップS534では、利用者の移動距離Lpsnを(システム時間−登録時間−ペナルティ1)×歩行速度により算出する。算出が完了すると、ステップS535へ進む。
ステップS535では、利用者の移動距離Lpsnを降車位置から目的位置までの距離Lと比較し、同一か否か判定する。すなわち、利用者が目的位置に到着したか否かを判定する。判定の結果、利用者の移動距離Lpsnが降車位置から目的位置までの距離Lと同一であった場合には目的地に到着したと判定し、ステップS536へ進む。一方、判定の結果、利用者の移動距離Lpsnが降車位置から目的位置までの距離Lと同一でなかった場合にはそのまま処理を終了する。
ステップS536では、利用者データとして、目的位置到着時間を更新する。目的位置到着時間は、現在のシステム時間をそのまま格納する。
なお、この他の構成及び動作、例えば表示部18の表示画面20への表示などは実施例1と同様であるため、説明を省略する。
以上の通り、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、オフィスビル或いはマンションなどの各種用途のビルにおいて、利用者がエレベーターを降車してから、自身のオフィス或いは自身が居住する部屋までのビル内レイアウトを設置計画時点でシミュレーションにより評価することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
1…ビルシミュレーター,2…利用者設定部,3…ビル情報設定部,4…エレベーター設備設定部,5…エレベーター仕様設定部,6…時間帯設定部,10…シミュレーション部,11…ビル内利用者制御部モデル,12…入力装置モデル,13…エレベーター群管理制御部モデル,14…エレベーター制御部モデル,15…乗り場出力装置モデル,16…エレベーターモデル,17…総合評価出力部,18…表示部,20…表示画面,21…第1の表示領域,22…第2の表示領域
【0002】
[0004]
しかしながら特許部文献1に記載されるシミュレーターでは、設備の設定による影響度を評価できたとしても、エレベーター設備に関する仕様に係る利用者への影響度の評価や、利用者の動線に関する評価については考慮されていない。そのため、ビル設備の設置計画時に充分な検討が必要なため、設置計画の作成(策定)に多大な時間を要することになる。また、検討が不十分な場合、利用者の使い勝手が悪化する利用シーンが存在し、ビル内に警備員などの案内を実施するなど運用面でカバーするなど、不要な人件費を要することが懸念される。
そこで、本発明は、エレベーター設備による利用者への影響度の評価並びに利用者の動線に関する評価を可能とし、各種用途のビルを好適にシミュレーション可能なビルシミュレーター及びビルシミュレーション方法を提供する。
課題を解決するための手段
[0005]
上記課題を解決するため、本発明に係るビルシミュレーターは、設定されるビル内の少なくともレイアウトを含むビル仕様と、設定されるエレベーター設備の少なくとも仕様及び前記レイアウト上の設置位置を含むエレベーター情報と、前記ビル内に設置される各種設備を利用する利用者の少なくとも属性情報を含む利用者情報と、に基づき、前記エレベーター設備が設置された前記レイアウトを評価するシミュレーション部を備え、前記シミュレーション部は、前記エレベーター設備の前記仕様に応じた前記利用者の動きを制御するビル内利用者制御部モデルを少なくとも含み、前記エレベーター設備は、前記利用者によってサービス要求が行われる入力装置、又は、前記利用者案内を行う出力装置であることを特徴とする。
また、本発明に係るビルシミュレーション方法は、少なくともシミュレーション部を有しビルの評価を行うビルシミュレーション方法であって、設定されるビル内の少なくともレイアウトを含むビル仕様と、設定されるエレベーター設備の少なくとも仕様及び前記レイアウト上の設置位置を含むエレベーター情報と、前記ビル内に設置される各種設備を利用する利用者の少なくとも属性情報を含む利用者情報と、に基づき、前記エレベーター設備が設置された前記レイアウトをシミュレーションにより評価し、前記シミュレーション部は、前記エレベーター設備の前記仕様に応じた前記利用者の動きを制御するビル内利用者制御部モデルを少なくとも含み、前記エレベーター設備は、前記利用者によってサービス要求が行われる入力装置、又は、前記利用者案内を行う出力装置であることを特徴とする。

Claims (14)

  1. 設定されるビル内の少なくともレイアウトを含むビル仕様と、
    設定されるエレベーター設備の少なくとも仕様を含むエレベーター情報と、
    前記ビル内に設置される各種設備を利用する利用者の少なくとも属性情報を含む利用者情報と、に基づき、ビル内を移動する利用者の動線が変化する条件において、少なくとも前記レイアウトを評価するシミュレーション部を備えることを特徴とするビルシミュレーター。
  2. 請求項1に記載のビルシミュレーターにおいて、
    前記シミュレーション部は、
    前記ビル仕様と前記エレベーター情報と前記利用者情報とに基づき、前記利用者がビルに入ってから前記エレベーター設備を利用し前記ビル内の目的位置に到達するまでに要する時間をシミュレーションし、当該シミュレーションの結果に基づき、少なくとも前記レイアウトを評価することを特徴とするビルシミュレーター。
  3. 請求項2に記載のビルシミュレーターにおいて、
    少なくとも階床及び前記レイアウトを含むビル仕様を設定するビル情報設定部と、
    前記ビル内に設置される各種設備を利用する利用者の少なくとも属性情報と、利用者がエレベーターホールへ入り込む階床を設定する発生階と、エレベーターの利用に伴い目的の階床を設定する目的階とを設定する利用者設定部と、を有することを特徴とするビルシミュレーター。
  4. 請求項3に記載のビルシミュレーターにおいて、
    前記シミュレーション部は、
    前記ビル情報設定部により設定された情報及び前記利用者設定部により設定された情報に基づき、エレベーターホール入口付近のエレベーター待ち人数が所定の閾値を超えた場合、エレベーターホール内で所望のエレベーター号機前に利用者が到達する時間をシミュレーションにより余分歩行時間として求め、当該求めた余分歩行時間に基づき、少なくとも前記レイアウトを評価することを特徴とするビルシミュレーター。
  5. 請求項3に記載のビルシミュレーターにおいて、
    前記シミュレーション部は、
    前記ビル情報設定部により設定された情報及び前記利用者設定部により設定された情報に基づき、所望のエレベーター号機の方向にエレベーターホール内で利用者が歩行可能なスペースが存在しない場合、シミュレーションにより利用者の滞留時間を求め、当該求めた滞留時間に基づき、少なくとも前記レイアウトを評価することを特徴とするビルシミュレーター。
  6. 請求項3に記載のビルシミュレーターにおいて、
    前記シミュレーション部は、
    前記ビル仕様と類似するビル仕様を有するビルの過去の計測データ及び前記利用者設定部により設定された情報に基づき、少なくとも前記レイアウトを評価することを特徴とするビルシミュレーター。
  7. 請求項6に記載のビルシミュレーターにおいて、
    前記ビル仕様と類似するビル仕様を有するビルは、少なくともビルの用途の一致、及びビルの階床数並びにエレベーター設置規模がシミュレーションの対象となるビルと所定の誤差以内のビルであることを特徴とするビルシミュレーター。
  8. 請求項4乃至請求項6のうちいずれか1項に記載のビルシミュレーターにおいて、
    表示部を備え、
    前記表示部の表示画面は、シミュレーション条件であるビルのレイアウトを表示する第1の表示領域と、前記第1の表示領域に表示されるレイアウトのシミュレーション結果を表示する第2の表示領域と、を有することを特徴とするビルシミュレーター。
  9. 少なくともシミュレーション部を有しビルの評価を行うビルシミュレーション方法であって、
    設定されるビル内の少なくともレイアウトを含むビル仕様と、設定されるエレベーター設備の少なくとも仕様を含むエレベーター情報と、前記ビル内に設置される各種設備を利用する利用者の少なくとも属性情報を含む利用者情報と、に基づき、ビル内を移動する利用者の動線が変化する条件において、少なくとも前記レイアウトをシミュレーションにより評価することを特徴とするビルシミュレーション方法。
  10. 請求項9に記載のビルシミュレーション方法において、
    前記ビル仕様と前記エレベーター情報と前記利用者情報とに基づき、前記利用者がビルに入ってから前記エレベーター設備を利用し前記ビル内の目的位置に到達するまでに要する時間をシミュレーションし、当該シミュレーションの結果に基づき、少なくとも前記レイアウトを評価することを特徴とするビルシミュレーション方法。
  11. 請求項10に記載のビルシミュレーション方法において、
    設定される少なくとも階床及び前記レイアウトを含むビル仕様と、前記ビル内に設置される各種設備を利用する利用者の少なくとも属性情報と、利用者がエレベーターホールへ入り込む階床を設定する発生階と、エレベーターの利用に伴い目的の階床を設定する目的階とに基づき、エレベーターホール入口付近のエレベーター待ち人数が所定の閾値を超えた場合、エレベーターホール内で所望のエレベーター号機前に利用者が到達する時間をシミュレーションにより余分歩行時間として求め、当該求めた余分歩行時間に基づき、少なくとも前記レイアウトを評価することを特徴とするビルシミュレーション方法。
  12. 請求項10に記載のビルシミュレーション方法において、
    設定される少なくとも階床及び前記レイアウトを含むビル仕様と、前記ビル内に設置される各種設備を利用する利用者の少なくとも属性情報と、利用者がエレベーターホールへ入り込む階床を設定する発生階と、エレベーターの利用に伴い目的の階床を設定する目的階とに基づき、所望のエレベーター号機の方向にエレベーターホール内で利用者が歩行可能なスペースが存在しない場合、シミュレーションにより利用者の滞留時間を求め、当該求めた滞留時間に基づき、少なくとも前記レイアウトを評価することを特徴とするビルシミュレーション方法。
  13. 請求項10に記載のビルシミュレーション方法において、
    前記ビル仕様と類似するビル仕様を有するビルの過去の計測データと、前記ビル内に設置される各種設備を利用する利用者の少なくとも属性情報と、利用者がエレベーターホールへ入り込む階床を設定する発生階と、エレベーターの利用に伴い目的の階床を設定する目的階とに基づき、少なくとも前記レイアウトを評価することを特徴とするビルシミュレーション方法。
  14. 請求項13に記載のビルシミュレーション方法において、
    前記ビル仕様と類似するビル仕様を有するビルは、少なくともビルの用途の一致、及びビルの階床数並びにエレベーター設置規模がシミュレーションの対象となるビルと所定の誤差以内のビルであることを特徴とするビルシミュレーション方法。
JP2019535469A 2017-08-08 2017-08-08 ビルシミュレーター及びビルシミュレーション方法 Active JP6880196B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/028722 WO2019030816A1 (ja) 2017-08-08 2017-08-08 ビルシミュレーター及びビルシミュレーション方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019030816A1 true JPWO2019030816A1 (ja) 2020-07-09
JP6880196B2 JP6880196B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=65270882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019535469A Active JP6880196B2 (ja) 2017-08-08 2017-08-08 ビルシミュレーター及びビルシミュレーション方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6880196B2 (ja)
CN (1) CN111108500B (ja)
WO (1) WO2019030816A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7199341B2 (ja) * 2019-12-26 2023-01-05 株式会社日立製作所 建築モデルデータ支援システムおよび建築モデルデータ支援方法
JP7379270B2 (ja) 2020-05-26 2023-11-14 株式会社東芝 レイアウト支援装置、レイアウト支援方法およびプログラム
JP7385761B2 (ja) 2020-09-14 2023-11-22 株式会社日立製作所 設備レイアウト異常判定装置及び設備レイアウト異常判定方法
JP7448465B2 (ja) 2020-12-02 2024-03-12 株式会社日立製作所 整列範囲生成装置および整列範囲生成方法
CN113449364B (zh) * 2021-06-22 2023-01-03 上海柏涛建筑设计有限公司 一种基于辗模块的建筑物快捷布局方法
CN117216860B (zh) * 2023-11-07 2024-02-23 天津鑫宝龙电梯集团有限公司 一种电梯井道布置图推荐方法、装置、设备及介质

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000044134A (ja) * 1998-07-30 2000-02-15 Taisei Corp 建物内総合交通シミュレーションシステム
JP2005182558A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Hitachi Ltd コスト予測・評価方式
JP2009096612A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Hitachi Ltd 人流演算装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0728387A (ja) * 1993-07-14 1995-01-31 Hitachi Ltd 移動体の運動計画方法及び装置
JP2002208063A (ja) * 2001-01-09 2002-07-26 Hitachi Ltd エレベーターシステム及びエレベーターのレンタル方法
JP2004093851A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Sekisui House Ltd モデルハウス眺望シミュレーションシステム
JP4800723B2 (ja) * 2005-09-27 2011-10-26 株式会社日立製作所 エレベータの群管理システム及びその制御方法
US9015020B2 (en) * 2007-04-23 2015-04-21 Siemens Industry, Inc. Method and system for testing a building control system
CN101403891B (zh) * 2008-11-14 2010-06-02 天津大学 电梯群控节能调度方法
US20100217640A1 (en) * 2009-02-20 2010-08-26 Mark Nichols Method and system for adaptive construction sequencing
JP5847220B2 (ja) * 2014-02-26 2016-01-20 東芝エレベータ株式会社 エレベータ群管理装置およびエレベータ群管理方法
WO2017009995A1 (ja) * 2015-07-16 2017-01-19 三菱電機株式会社 エレベーターの行先呼び登録システムおよびその方法
JP2017037441A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社東芝 プロセスシミュレータ、レイアウトエディタ及びシミュレーションシステム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000044134A (ja) * 1998-07-30 2000-02-15 Taisei Corp 建物内総合交通シミュレーションシステム
JP2005182558A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Hitachi Ltd コスト予測・評価方式
JP2009096612A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Hitachi Ltd 人流演算装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019030816A1 (ja) 2019-02-14
CN111108500B (zh) 2023-12-05
JP6880196B2 (ja) 2021-06-02
CN111108500A (zh) 2020-05-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6880196B2 (ja) ビルシミュレーター及びビルシミュレーション方法
CN102159482B (zh) 电梯组群管理装置
US8348021B2 (en) User selection of an elevator
CN109153527B (zh) 电梯运行管理装置
JP2009096612A (ja) 人流演算装置
JP4652848B2 (ja) 駅構内における最適経路探索装置および方法
EP0476562A2 (en) Method and apparatus for controlling moving body and facilities
JPH01226678A (ja) エレベーター制御装置
JP2010070382A (ja) 昇降機システム
US10155639B2 (en) Elevator notice system
CN111225866B (zh) 自动呼叫登记系统以及自动呼叫登记方法
WO2017175551A1 (ja) 人流評価システム、人流制御の検討方法
JP6757282B2 (ja) エレベーターシミュレーター
Kinsey Vertical transport evacuation modelling
WO2020003761A1 (ja) 人流予測方法及び人流予測システム
CN111247078A (zh) 电梯分析系统与电梯分析方法
JP2009155042A (ja) 群管理エレベータ性能評価装置
CN109789985B (zh) 乘客移动状况输出装置以及方法
WO1999018025A1 (fr) Systeme de gestion et de commande d'un ascenseur
JP4212853B2 (ja) エレベータ設備計画装置
JPS6356157B2 (ja)
JP2019081625A (ja) ビル内交通予測システム、ビル内交通予測システムにおけるエレベーター乗り場レイアウトの生成方法及びプログラム
JP7022830B2 (ja) マルチカーエレベーター
JP6339518B2 (ja) 行先階登録装置の設置数演算装置及び演算方法
Hoshino et al. Optimizing simulation of movement in buildings by using people flow analysis technology

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A5211

Effective date: 20200109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6880196

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150