JPWO2019026125A1 - 電動機駆動装置及び冷凍サイクル適用機器 - Google Patents

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Abstract

電動機(7)の結線状態を切替える結線切替装置(60)の電源の電気量又はこれに連動する少なくとも1つの電気量を検出し(90)、該検出の結果に基づいて、切替電源の電圧の低下を検出又は予測し、さらに、この検出又は予測の結果に基づいて、切替電源の電圧(V60)が、結線切替装置の動作に必要な最低の電圧よりも低くなるよりも前に電動機を停止させるよう、インバータを制御する。結線切替装置の故障を防止することができる。

Description

本発明は、電動機駆動装置、及びそれを備えた冷凍サイクル適用機器に関する。
従来から、電動機の固定子巻線を複数の異なる結線状態のいずれかに切替える結線切替装置と、上記電動機を駆動するインバータと、上記インバータを制御する制御部とを備え、上記制御部が直流母線の過電圧、不足電圧を含む異常電圧を検出して、インバータを停止させる電動機駆動装置が知られている(例えば、特許文献1)。
また、磁気軸受によって回転子が支承される交流電動機を駆動し、停電時に交流電動機の回生運転を行うインバータを備え、停電時に回生運転により発生される回生電力を直流母線を介して磁気軸受駆動装置に給電することにより、回転子が安全速度以下に至るまで磁気軸受による回転子の支承を続けることで、高速回転中の回転子が固定部に接触しないようにする磁気浮上回転機も知られている(例えば、特許文献2)。
特開2008−228513号公報 特開平1−74081号公報
特許文献1に記載された技術では、結線切替装置として、電磁作用で機械的に接点をオン・オフさせる電磁接触器が用いられることがある。電磁接触器はその電源が喪失した場合には一定の接続状態に戻る。停電などにより交流電源が喪失した場合には、電磁接触器を駆動するための電源も喪失し、電磁接触器の接続状態が切替わることがある。電動機を駆動するインバータが停止する前に電磁接触器が切替わると、接点間にアーク放電が発生し、接点が溶着して故障に至る可能性がある。
特許文献2に記載された技術では、交流電動機からの回生電流が直流母線に流れている状態で、停電により他の機器の動作が停止してしまうことがあり、そのために安全に機器を停止することができなくなるおそれがある。
以上結線切替装置が電磁接触器で構成されている場合について説明したが、半導体スイッチでも同様の問題がある。即ち、半導体スイッチでは、大きな電流が流れている状態でオン/オフ状態間の切替わりが起きるとサージ電圧が発生して、破壊されるおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、結線切替装置により電動機の巻線の結線状態を切替える電動機駆動装置において、停電などにより切替電源電圧が低下しても、結線切替装置を保護することができ、信頼性の高い電動機駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電動機駆動装置は、
巻線の結線状態が切替え可能な電動機の前記結線状態を切替える結線切替装置と、
前記結線切替装置に切替電源を供給する制御電源生成回路と、
前記電動機に周波数及び電圧値が可変の交流電圧を印加するインバータと、
前記インバータ及び前記結線切替装置を制御する制御装置と、
前記切替電源の電気量又は該電気量に連動する少なくとも1つの電気量を検出する電気量検出部とを有し、
前記切替電源の電圧が、前記結線切替装置の動作に必要な最低の電圧よりも低くなるよりも前に前記電動機を停止させる。
本発明によれば、切替電源の電圧が、結線切替装置の動作に必要な最低の電圧よりも低くなるよりも前に電動機を停止させるよう、インバータを制御するので、結線切替装置の故障を防止することができる。従って、電動機駆動装置の寿命を長くすることができる。別の見方をすれば、所望の耐久性を達成するためにより安価な部品で結線切替装置を構成することができ、電動機駆動装置のコストを下げることができる。
空気調和機の冷凍サイクルの一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態1の電動機駆動装置を示す図である。 図2のインバータの構成を示す図である。 図1の電動機の巻線と結線切替装置とを詳細に示す配線図である。 図2の結線切替装置の切替器の詳細を示す配線図である。 (a)及び(b)は、電動機の異なる結線状態における巻線を概念的に示す図である。 実施の形態1で用いられる制御装置の一例を示す機能ブロック図である。 従来の電動機駆動装置の動作を示す波形図である。 従来の電動機駆動装置の動作を示す波形図である。 実施の形態1における電動機駆動装置のうち、電気量検出部と、電気量検出部に接続された部分を示す図である。 実施の形態1の電動機駆動装置の動作を示す波形図である。 本発明の実施の形態2における電動機駆動装置のうち、電気量検出部と、電気量検出部に接続された部分を示す図である。 実施の形態2の電動機駆動装置の動作を示す波形図である。 本発明の実施の形態3における電動機駆動装置のうち、電気量検出部と、電気量検出部に接続された部分を示す図である。 実施の形態3の電動機駆動装置の動作を示す波形図である。 実施の形態3の電動機駆動装置の変形例の動作を示す波形図である。 電動機の回転数と逆起電力との関係を示す図である。 本発明の実施の形態4における電動機の巻線と結線切替装置とを示す配線図である。 本発明の実施の形態5における電動機の巻線と結線切替装置とを示す配線図である。
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態に係る電動機駆動装置、及びそれを備えた冷凍サイクル適用機器について説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
冷凍サイクル適用機器の一例は、空気調和機であり、以下の実施の形態は、本発明を、空気調和機の圧縮機を駆動する電動機の駆動装置に適用したものである。
最初に、空気調和機の一例における冷凍サイクルを、図1を参照して説明する。
図1の冷凍サイクル900は四方弁902の切替動作により暖房運転又は冷房運転をすることができる。
暖房運転時には、実線矢印で示すように、冷媒が圧縮機904で加圧されて送り出され、四方弁902、室内熱交換器906、膨張弁908、室外熱交換器910及び四方弁902を通って圧縮機904に戻る。
冷房運転時には、破線矢印で示すように、冷媒が圧縮機904で加圧されて送り出され、四方弁902、室外熱交換器910、膨張弁908、室内熱交換器906及び四方弁902を通って圧縮機904に戻る。
暖房運転時には、室内熱交換器906が凝縮器として作用して熱放出を行い、室外熱交換器910が蒸発器として作用して熱吸収を行う。冷房運転時には、室外熱交換器910が凝縮器として作用して熱放出を行い、室内熱交換器906が蒸発器として作用し、熱吸収を行う。膨張弁908は、冷媒を減圧して膨張させる。
圧縮機904は可変速制御される電動機7によって駆動される。
実施の形態1.
図2は、本発明の実施の形態1の電動機駆動装置2を、電動機7とともに示す概略配線図である。
図示の電動機駆動装置2は、電動機7を駆動するためのものであり、交流電源入力端子2a、2bと、リアクトル8と、整流回路10と、コンデンサ20と、インバータ30と、結線切替装置60と、制御電源生成回路80と、母線電流検出手段85と、電気量検出部90と、制御装置100とを有する。
制御装置100は例えばCPU(Central Processing Unit)を備えたマイコン(マイクロコンピュータ)、或いはDSP(Digital Signal Processor)等で構成されていても良く、専用のハードウェアで構成されていても良い。以下では、マイコンで構成されているものとして説明する。
交流電源入力端子2a、2bは、外部の交流電源4に接続され、交流電源入力端子2a、2bには交流電源4から交流電圧が印加される。印加される電圧は例えば振幅(実効値)が100V、200V等であり、周波数が50Hz、60Hz等である。
整流回路10は、交流電源4から入力端子2a、2b及びリアクトル8を介して交流電力を受けて整流する。整流回路10は、ダイオード等の整流素子11〜14をブリッジ接続することで形成された全波整流回路である。
コンデンサ20は、整流回路10で整流された直流電圧を平滑化して、直流電圧V20を出力する。
インバータ30は、図3に示すように、インバータ主回路310と、駆動回路350とを有し、インバータ主回路310の入力端子がコンデンサ20の電極に接続されている。
整流回路10の出力、コンデンサ20の電極、インバータ主回路310の入力端子を結ぶ線を直流母線と言う。
インバータ30は、制御装置100に制御されて、インバータ主回路310の6つのアームのスイッチング素子311〜316がオン、オフ動作し、周波数可変で電圧可変の3相交流電流を生成し、電動機7に供給する。スイッチング素子311〜316には、還流用の整流素子321〜326が並列接続されている。
電動機7は、3相永久磁石同期電動機であり、固定子巻線の端部が電動機7の外部に引き出されており、スター結線(Y結線)及びデルタ結線(Δ結線)のいずれかへの切替えが可能なものである。この切替えは、結線切替装置60により行われる。
図4に、電動機7の固定子巻線及び結線切替装置60をより詳細に示す。
図示のように、電動機7の、U相、V相、W相から成る3つの相の巻線71、72、73の第1の端部71a、72a、73aがそれぞれ外部端子71c、72c、73cに接続され、U相、V相、W相の巻線71、72、73の第2の端部71b、72b、73bがそれぞれ外部端子71d、72d、73dに接続され、電動機7の外部との接続が可能となっている。外部端子71c、72c、73cには、インバータ30のU相、V相、W相の出力線331、332、333が接続されている。
結線切替装置60は、図示の例では、切替器61、62、63で構成されている。切替器61、62、63としては、電磁的に接点が開閉する電磁接触器が用いられている。そのような電磁接触器は、リレー、コンタクターなどと呼ばれるものが含まれ、例えば図5に示すように構成されており、励磁コイル611、621、631に電流が流されているときと、電流が流されていないときとで、異なる接続状態を取る。
励磁コイル611、621、631は、半導体スイッチ604を介して、後述の切替電源電圧V60を受けるように接続される。半導体スイッチ604の開閉は、制御装置100から出力される切替制御信号Scにより制御される。
切替器61の共通接点61cは、リード線61eを介して端子71dに接続され、常閉接点61bは、中性点ノード64に接続され、常開接点61aは、インバータ30のV相の出力線332に接続されている。
切替器62の共通接点62cは、リード線62eを介して端子72dに接続され、常閉接点62bは、中性点ノード64に接続され、常開接点62aは、インバータ30のW相の出力線333に接続されている。
切替器63の共通接点63cは、リード線63eを介して端子73dに接続され、常閉接点63bは、中性点ノード64に接続され、常開接点63aは、インバータ30のU相の出力線331に接続されている。
励磁コイル611、621、631に電流が流れていないときは、切替器61、62、63が図示のように、常閉接点側に切替わった状態、即ち、共通接点61c、62c、63cが常閉接点61b、62b、63bに接続された状態にある。この状態では、電動機7は、Y結線状態にある。
励磁コイル611、621、631に電流が流れているときは、切替器61、62、63が図示とは逆に、常開接点側に切替わった状態、即ち、共通接点61c、62c、63cが常開接点61a、62a、63aに接続された状態にある。この状態では、電動機7は、Δ結線状態にある。
ここで、電動機7としてY結線及びΔ結線のいずれかへの切替えが可能なものを用いることの利点について図6(a)及び(b)を用いて以下説明する。
図6(a)はY結線としたときの固定子巻線の接続状態、図6(b)はΔ結線としたときの固定子巻線に接続状態をそれぞれ概念的に示す。
Y結線時の線間電圧をV、流れ込む電流をIとし、Δ結線時の線間電圧をVΔ、流れ込む電流をIΔとし、各相の巻線に掛かる電圧が互いに等しいとすると、
Δ=V/√3 (1)
の関係があり、このとき、
Δ=√3×I (2)
の関係がある。
Y結線時の電圧V及び電流Iと、Δ結線時の電圧VΔ及び電流IΔとが式(1)及び(2)の関係を有するとき、Y結線時とΔ結線時とで電動機に供給される電力が互いに等しい。
つまり電動機に供給される電力が互いに等しいとき、Δ結線の方が電流は大きく、駆動に必要な電圧が低い。
以上の性質を利用し、負荷条件等に応じて結線状態を選択することが考えられる。例えば、低負荷時には、Y結線で低速運転し、高負荷時には、Δ結線で高速運転することが考えられる。このようにすることで、低負荷時の効率を向上させ、高負荷時の高出力化も可能となる。
以下この点につき、空調機の圧縮機を駆動する電動機の場合について、さらに詳しく述べる。
空調機の圧縮機駆動用の電動機7としては、省エネルギー化の要求に応えるため、回転子に永久磁石を用いた同期電動機が広く用いられている。また、近年の空気調和機においては、室温と設定温度との差が大きいときは、電動機7を高速で回転させることで設定温度に早く近づけ、室温が設定温度に近いときは、電動機7を低速で回転させて室温を維持するようにしており、このようにする場合、低速で運転される時間の占める割合が大きい。
同期電動機を用いた場合、回転数が上がると逆起電力が増加し、駆動に必要な電圧値が増加する。この逆起電力は、上記のようにY結線の方がΔ結線に比べて高い。
高速での逆起電力を抑制するために、永久磁石の磁力を小さくしたり、固定子巻線の巻き数を減らすことが考えられる。しかし、そのようにすると、同一出力トルクを得るための電流が増加するため、電動機7及びインバータ30に流れる電流が増加し、効率が低下する。
そこで、回転数に応じて結線状態を切替えることが考えられる。例えば、高速での運転が必要な場合には、Δ結線状態とする。こうすることで、駆動に必要な電圧を(Y結線に比べ)1/√3にすることができる。このため、巻線の巻数を減らす必要もなく、また弱め磁束制御を用いる必要もなくなる。
一方、低速回転では、Y結線状態とすることでΔ結線に比べて電流値を1/√3にできる。さらに、巻線をY結線状態で低速での駆動に適したように設計することが可能となり、Y結線を速度範囲の全域にわたり使用する場合に比べて、電流値を低減することが可能となる。この結果、インバータ30の損失を低減することができ、効率を高めることが可能となる。
以上説明したように、負荷条件に応じて結線状態を切替えることには意義があり、結線切替装置が設けられるのは、このような切替えを可能にするためである。
制御電源生成回路80は、コンデンサ20の両電極間の電圧、即ち母線電圧V20を受けて降圧し、制御電源及び切替電源を生成し、制御電源を制御装置100に供給するとともに、切替電源を結線切替装置60に供給する。例えば、制御電源電圧は5V、切替電源電圧は12Vである。切替電源は、電動機7の結線状態を切替えるための結線切替装置60を動作させるための電源であり、図示の例では、切替器61、62、63の、上記の励磁コイル611、621、631に流れる電流を供給する。
母線電流検出手段85は、母線電流、即ち、インバータ30の入力電流Idcを検出する。母線電流検出手段85は、直流母線に挿入されたシャント抵抗を含み、検出結果を示すアナログ信号を制御装置100に供給する。この信号(検出信号)は、制御装置100で図示しないA/D変換部によりデジタル信号に変換されて制御装置100の内部での処理に用いられる。
電気量検出部90は、電動機駆動装置2内の1以上の部分において1以上の電気量Qeを検出する。ここで言う電気量は電圧、電流又は電力である。
制御装置100は、上記のように、結線切替装置60による結線状態の切替えを制御するとともに、インバータ30の動作を制御する。インバータ30の制御のため、制御装置100は、PWM信号Sm1〜Sm6を生成して、インバータ30に供給する。
インバータ30は、上記のようにインバータ主回路310のほかに、駆動回路350を備えており、該駆動回路350がPWM信号に基づいて駆動信号Sr1〜Sr6を生成して、駆動信号Sr1〜Sr6によりスイッチング素子311〜316のオン、オフを制御し、これにより、周波数可変で電圧可変の3相交流電圧が電動機7に印加されるようにする。
PWM信号Sm1〜Sm6が論理回路の信号レベルの大きさ(0〜5V)のものであるのに対し、駆動信号Sr1〜Sr6は、スイッチング素子311〜316を制御するのに必要な電圧レベル、例えば+15V〜−15Vの大きさを持つ信号である。また、PWM信号Sm1〜Sm6が、制御装置100の接地電位を基準電位とするものであるのに対し、駆動信号Sr1〜Sr6は、それぞれ対応するスイッチング素子の負側の端子(エミッタ端子)の電位を基準電位とするものである。
制御装置100はまた、電気量検出部90による電気量Qeの検出の結果に基づいて、交流電源4の喪失等による、切替電源電圧V60の低下を検出又は予測したときは、電動機7の制動処理(減速・停止処理)を行う。
制御装置100は、図7に示すように、運転制御部102及びインバータ制御部110を有する。
運転制御部102は、図示しない温度センサで検出された室温(空調対象空間の温度)を示す情報を受け、図示しない操作部、例えばリモコンからの指示を受け、空気調和機の各部の動作を制御する。操作部からの指示には、設定温度を示す情報、運転モードの選択、運転開始及び終了の指示等が含まれる。
運転制御部102は、例えば、電動機7の固定子巻線をY結線とするかΔ結線とするかの決定及び目標回転数の決定を行い、決定に基づいて切替制御信号Sc及び周波数指令値ωを出力する。例えば室温と設定温度との差が大きいときはΔ結線とすることを決め、目標回転数を比較的高い値に設定し、起動後上記の目標回転数に対応する周波数まで徐々に上昇する周波数指令値ωを出力する。目標回転数に対応する周波数に達したら、室温が設定温度に近づくまで、その状態を維持し、室温が設定温度に近くなったら、一旦電動機を停止させ、Y結線に切替え、比較的低い目標回転数に対応する周波数まで徐々に上昇する周波数指令値ωを出力する。目標回転数に対応する周波数に達したら、その後、室温が設定温度に近い状態を維持するための制御を行う。この制御には、周波数の調整、電動機の停止、再起動等が含まれる。
運転制御部102はまた、電気量検出部90による電気量Qeの検出の結果を受け、交流電源4の喪失等による、切替電源電圧V60の低下を検出又は予測したときは、電動機7の制動処理を行う。
この制動処理においては、電動機7の回転数が比較的低いときは、直ちに停止させ、電動機7の回転数が比較的高いときは、回転数を徐々に低下させた後に停止させる。
電動機7の回転数を徐々に低下させる処理は、周波数指令値ωを徐々に低下させることで行われる。電動機7を停止させる処理は、インバータ30を停止させる信号(停止信号)Stをインバータ制御部110に与えることで行われる。
インバータ制御部110は、電流復元部111、3相2相変換部112、周波数補償部113、一次周波数演算部114、電圧指令値演算部115、2相3相変換部116、PWM生成部117、電気角位相演算部118、及び励磁電流指令制御部119を有する。
電流復元部111は母線電流検出手段85で検出された電流値Idcに基づいて電動機7に流れる相電流i、i、iを復元する。電流復元部111は、母線電流検出手段85で検出される直流電流Idcを、PWM生成部117からのPWM信号に基づいて定められるタイミングでサンプリングすることで、相電流を復元する。
3相2相変換部112は電流復元部111により復元された電流値i、i、iを、後述の電気角位相演算部118で生成される電気角位相θを用いて励磁電流成分(γ軸電流)iγ及びトルク電流成分(δ軸電流)iδで表わされるγ−δ軸の電流値に変換する。
周波数補償部113は3相2相変換部112により得られたδ軸電流から回転周波数の補償量ωを演算する。
一次周波数演算部114は、周波数補償部112により得られた周波数補償量ωを用いて、運転制御部102から与えられる周波数指令値ωを補償し、補償された周波数指令値ωを求める。補償された周波数指令値ωが一次周波数指令値となる。補償量ωによる補償は、周波数指令値ωから補償量ωを減算することで行われる。
電気角位相演算部118は、補償された周波数指令値ωを積分して電気角位相θを求める。
励磁電流指令制御部119は、トルク電流成分(δ軸電流)iδを基にして、電動機7を駆動するために最も効率が良くなる最適な励磁電流指令値iγ を求める。
なお、図7においてはトルク電流成分iδを基にして励磁電流指令値iγ を求めているが、励磁電流成分iγ、周波数指令値ω、或いは補償された周波数指令値ωを基にして励磁電流指令値iγ を求めても同様の効果を得ることができる。
励磁電流指令制御部119では、トルク電流成分iδ(又は、励磁電流成分iγ、周波数指令値ω、若しくは補償された周波数指令値ω)に基づいて、出力トルクが所定値以上(あるいは最大)、すなわち電流値が所定値以下(あるいは最小)となる電流位相角β(図示せず)となるような励磁電流指令値iγ を出力する。
電圧指令値演算部115は3相2相変換部112より得られたγ軸電流iγ及びδ軸電流iδと一次周波数演算部114より得られた周波数指令値ωと励磁電流指令制御部119より得られた励磁電流指令値iγ とから電動機7を駆動するための電圧指令値Vγ 、Vδ を演算する。
2相3相変換部116は電圧指令値演算部115により得られたγ軸電圧指令値Vγ 、及びδ軸電圧指令値Vδ (2相座標系の電圧指令値)を電気角位相演算部118により得られた電気角位相θを用いて3相座標系の出力電圧指令値(3相電圧指令値)Vu、Vv、Vwに変換して出力する。
PWM生成部117は2相3相変換部116より得られる3相電圧指令値Vu、Vv、VwをもとにPWM信号Sm1〜Sm6を生成して出力する。
上記の停止信号Stは、例えばPWM生成部117に与えられ、PWM生成部117は、停止信号Stを受けると、直ちにPWM信号Sm1〜Sm6の出力を停止する。
駆動回路350は、PWM信号Sm1〜Sm6を基に駆動信号Sr1〜Sr6を生成する。
なお、上記の例では、インバータ30の入力側の直流電流Idcから相電流i、i、iを復元する構成としているが、インバータ30の出力線331、332、333に電流検知器を設け、該検知器で相電流を検出するような構成としても良く、そうする場合には、上記検知器で検出された電流を、電流復元部111で復元された電流の代わりに用いれば良い。
以下、交流電源4が停電等で喪失した場合の電動機駆動装置2の動作について説明する。
最初に、従来技術の問題点、即ち、本発明の特徴を備えない電動機駆動装置における動作について、図8及び図9を用いて説明する。
交流電源4が停電等により喪失すると、コンデンサ20への電源の供給が停止する。この状態で、インバータ30は、コンデンサ20に蓄積されている電荷を消費しながら運転を継続する。
電荷の消費により、母線電圧V20は次第に低くなる。母線電圧V20がある値以下になると、コンデンサ20から供給される電力に基づいて動作する制御電源生成回路80は電源を生成することができなくなる。例えば、母線電圧V20がある値V20aを下回ると、切替電源電圧V60も低下を始める。
切替電源電圧V60が、結線切替装置60の動作に必要な最低の電圧(最低電圧)V60bを下回ると、結線切替装置60が非動作状態(OFF状態)となり、結線切替装置60の切替器61〜63がb接点側に接続されることになる。それまでb接点側であった場合には、切替わりが起きないが、それまでa接点側であった場合には切替わりが起きる。
ここで、「動作に必要な最低の電圧」は、切替器61〜63をa接点側に接続することが指示されているときに、a接点側への接続を維持できる最低の電圧を意味する。
切替わりが起きるときに、インバータ30から電動機7への給電が続いており、電動機7の回転数Nmが未だゼロになっていないとすると、切替器61〜63の接点間にアーク放電が発生し、これにより接点溶着等の故障が発生する可能性がある。
このような故障を避けるため、結線切替装置60の切替わりが起きるよりも前に、即ち、切替電源電圧V60が最低電圧V60bまで低下するよりも前に、インバータ30を停止させることが考えられる。しかしながら、インバータ30を停止させても、電動機7の慣性のため、回転数Nmは図9に示すように徐々にしか低下せず、電動機7は、回転数Nmに応じた逆起電力を発生し続ける。この逆起電力が、母線電圧V20(即ちコンデンサ20の両電極間の電圧)よりも高いと、回生電圧として作用し、電動機7から結線切替装置60及び整流素子321〜326を介してコンデンサ20に向かう充電電流が流れる。図9には充電電流による、母線電圧V20の上昇が示されている。
充電電流が流れている状態で、切替電源電圧V60が最低電圧V60bまで下がり、結線切替装置60が動作状態を維持できなくなって切替わりが起きると、やはり、アーク放電が発生する可能性があり、この場合にも、接点溶着等の故障が発生する可能性がある。
そこで本発明では、電動機が高速で回転しているときには、インバータの出力電圧の周波数を徐々に低下させることで、電動機7の回転数を徐々に低下させ、逆起電力が十分に低くなった後に、結線切替装置60の切替わりが起きるように制御することとしている。このようにすることで、接点溶着等の故障を防止することが可能となり、信頼性の高い電動機駆動装置を得ることができる。
電源の喪失は種々の方法で検出し得る。本実施の形態では、切替電源を監視することで電源の喪失を検出する。
実施の形態1では、図10に示すように、電気量検出部90が、切替電源電圧検出手段92を含み、制御電源生成回路80で生成される切替電源電圧V60を、切替電源電圧検出手段92で検出することで、切替電源の監視を行う。
切替電源電圧検出手段92は、切替電源電圧V60を検出し、検出結果を示すアナログ信号を制御装置100に供給する。切替電源電圧検出手段92は、例えば、切替電源電圧V60を、直列接続された抵抗で分圧する回路を含み、制御装置100内のマイコンでの処理に適した電圧、例えば5V以下の電圧に変換して出力する。この信号(検出信号)は、制御装置100で図示しないA/D変換部によりデジタル信号に変換されて制御装置100の内部での処理に用いられる。
運転制御部102(図7)は、切替電源電圧検出手段92で検出される切替電源電圧V60が予め定められた判定閾値V60t以上か否かの判定をしており、切替電源電圧V60が判定閾値V60tよりも低くなったと判定したときは、この判定結果に基づいて、電動機7の制動処理を行う。
電動機7の制動処理においては、電動機7の回転数Nmが所定値N以下である場合には、直ちにインバータ30を停止させ、電動機7の回転数Nmが所定値Nよりも高い場合には、回転数Nmを徐々に低下させて、所定値Nまで低下したときに、インバータ30を停止させる。
以下、図11を参照して、実施の形態1における動作を説明する。
即ち、実施の形態1では、運転制御部102が、切替電源電圧検出手段92で検出される切替電源電圧V60を受けて、切替電源電圧V60が判定閾値V60t以上か否かの判定を繰り返し行っており、判定閾値V60tよりも低くなったと判定したときは、この判定結果に基づいて、電動機7の制動処理を行う。
運転制御部102における、電動機7の制動処理は以下のように行われる。
電動機7の制動処理の開始の時点で、電動機7の回転数Nmが所定値N以下である場合)には、直ちにインバータ30を停止させる。電動機7の回転数Nmは、周波数指令値ωによって推定される。インバータ30を停止させる処理は、停止信号Stをインバータ制御部110に供給することで行われる。
電動機7の制動処理の開始の時点で、電動機7の回転数Nmが所定値Nよりも高い場合には、周波数指令値ωを、時間の経過とともに次第に小さい値に変化させる。それにより、周波数指令値ωを次第に小さくし、図11に示すように、電動機7の回転数Nmを次第に低下させる。回転数Nmが所定値Nまで低下したら、インバータを停止させる。
電動機7の減速中も、電動機7には逆起電力が発生し、この逆起電力が母線電圧V20よりも高ければ、回生電圧として作用し、コンデンサ20に充電電流が流れ、母線電圧V20の低下が抑制される。
周波数指令値ωを低下させる処理は、切替電源電圧V60が最低電圧V60bになるよりも前に、電動機7を停止させることができるように行われる。
周波数指令値ωを低下させるとき、インバータ30から電動機7へ印加される電圧も次第に小さくされ、電動機7及び結線切替装置60へ電流が流れることがなくなる。
また、電動機7を減速することで、逆起電力が母線電圧V20よりも高い状態は長くは続かず、やがて終わる。
母線電圧V20よりも電動機7の逆起電力の方が低くなれば、電動機7からコンデンサ20へ充電電流が流れることもなくなる。
この状態になれば、切替電源電圧V60が最低電圧V60bよりも低くなって、切替器の接点の切替わりが起きても、アーク放電が起きない。
周波数指令値ωを低下させて電動機7を減速させる際に発生する充電電流により母線電圧V20の低下を抑制することができ、母線電圧V20により生成される切替電源電圧V60の低下を抑制することができ、電動機7の回転数が十分に低くなるまで、結線切替装置60を動作可能な状態に維持することが可能となる。
なお、判定閾値V60tは、通常状態での切替電源電圧V60のばらつきの範囲の最小値以下であり、かつ結線切替装置60がその動作に必要な最低の電圧V60bのばらつきの範囲の最大値よりも大きい値に設定することが望ましい。
実施の形態1では切替電源電圧V60を検出していることとしているため、切替電源の生成に用いられる電力がどこから供給されるものであっても(コンデンサ20以外から供給される場合であっても)、さらに交流電源4の喪失以外の理由で、切替電源電圧V60が低下する場合にも、確実に結線切替装置60を保護することが可能となる。
なお、実施の形態1では、切替電源電圧に基づいて、電動機7の制動処理を行っているが、切替電源電流又は切替電源電力に基づいて電動機7の制動処理を行っても良い。要するに、切替電源の監視の結果として得られる電気量に基づいて電動機7の制動処理を行うこととすればよい。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2を、図12及び図13を参照して説明する。
実施の形態2の電動機駆動装置2は、実施の形態1に関し、図2〜図7を参照して説明したのと概して同じである。以下では、異なる点を中心として説明する。
図12は、実施の形態2で用いられる電動機駆動装置2のうち、電気量検出部90と該電気量検出部90に接続された部分を示す。図12に示されるように、実施の形態2の電気量検出部90は、母線電圧検出手段94を含む。
実施の形態2では、母線電圧V20を検出し、検出結果に基づいて、電動機7の制動処理を行う。
制御電源生成回路80は、母線から電力の供給を受けて切替電源を生成しており、従って、母線電圧V20が低くなれば、切替電源電圧も低くなる。そこで、母線電圧V20が判定閾値V20tよりも低くなったら、切替電源電圧V60の低下を予測する。即ち切替電源電圧V60がいずれ最低電圧V60bよりも低くなるものと予測する。
母線電圧検出手段94は、コンデンサ20の両電極間の電圧V20を母線電圧として検出する。母線電圧検出手段94は、例えば、母線電圧V20を、直列接続された抵抗で分圧する回路を含み、制御装置100内のマイコンでの処理に適した電圧、例えば5V以下の電圧に変換して出力する。この信号(検出信号)は、制御装置100で図示しないA/D変換部によりデジタル信号に変換されて制御装置100の内部での処理に用いられる。
運転制御部102(図7)は、電気量検出部90からの電気量Qeとして、母線電圧V20を受け、母線電圧V20が判定閾値V20t以上か否かの判定を行う。
以下、実施の形態2の動作を、図13を参照して説明する。
交流電源4が停電等により喪失すると、母線電圧V20が次第に低下するが、コンデンサ20に蓄積されている電荷により、インバータ30は運転を継続する。
母線電圧V20がある値V20aを下回ると、切替電源電圧V60も低下を始める。
運転制御部102は、母線電圧検出手段84で検出された母線電圧V20が予め定められた判定閾値V20t以上か否かの判定を繰り返し行っており、母線電圧V20が判定閾値V20tよりも低くなったと判定したら、この判定結果に基づいて、切替電源電圧V60の低下を予測し、この予測に基づいて、電動機7の制動処理を行う。
電動機7の制動処理は、実施の形態1と同様である。
判定閾値V20tは、通常状態での母線電圧V20のばらつきの範囲の最小値以下であり、かつ、結線切替装置60がその動作に必要な最低の電圧(最低電圧)V60bのばらつきの範囲の最大値に対応する母線電圧V20よりも高い値に設定されるのが望ましい。
母線電圧V20のばらつきは、交流電源4の電圧変動によるばらつき、通常運転における入力端子2a、2bまでの配線における電圧降下のばらつき等を考慮して推定する必要がある。
以上母線電圧を検出し、検出結果に基づいて切替電源電圧V60の低下を予測することとしたが、母線電流又は母線電力を検出し、検出結果に基づいて切替電源電圧V60の低下を予測することとしても良い。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3を、図14、図15及び図16を参照して説明する。
実施の形態3の電動機駆動装置2は、実施の形態1に関し、図2〜図7を参照して説明したのと概して同じである。以下では、異なる点を中心として説明する。
図14は、実施の形態3で用いられる電動機駆動装置2のうち、電気量検出部90と該電気量検出部90に接続された部分を示す。図14に示されるように、実施の形態3の電気量検出部90は、交流電圧検出手段96を含む。
実施の形態3では、入力端子2a、2bに印加される交流電圧(入力交流電圧)V10を監視し、監視結果に基づいて電動機7の制動処理を行う。
制御電源生成回路80は、入力端子2a、2bを介して供給される交流電力を整流回路10で整流することで得られる直流電力を元にして切替電源を生成しており、従って、交流電源4が喪失すれば、切替電源電圧V60が低くなる。そこで、交流電源4の喪失を検出したら、切替電源電圧V60の低下を予測する。即ち切替電源電圧V60がいずれ最低電圧V60bよりも低くなるものと予測する。
交流電圧検出手段96は、入力端子2a、2bに印加される交流電圧V10を入力交流電圧として検出する。交流電圧検出手段96は、例えば、入力交流電圧V10を、直列接続された抵抗で分圧する回路を含み、制御装置100内のマイコンでの処理に適した電圧、例えば5V以下の電圧に変換して出力する。この信号(検出信号)は、制御装置100で図示しないA/D変換部によりデジタル信号に変換されて制御装置100の内部での処理に用いられる。
運転制御部102(図7)は、電気量検出部90からの電気量Qeとして、交流電圧検出手段96からの入力交流電圧V10を受け、交流電源4が喪失していないか否かの判定を行う。この判定は、例えば、入力交流電圧V10にゼロクロス点が含まれるか否かに基づいて行われる。
以下、実施の形態3において、ゼロクロス点の消失に基づいて電源の喪失を検出する場合の動作を、図15を参照して説明する。
交流電源4が停電等により喪失すると、母線電圧V20が次第に低下するが、コンデンサ20に蓄積されている電荷により、インバータ30は運転を継続する。
母線電圧V20がある値V20aを下回ると、切替電源電圧V60も低下を始める。
運転制御部102は、交流電圧検出手段96で検出される入力交流電圧にゼロクロス点が含まれるか否かの判定を繰り返し行っており、ゼロクロス点が発生しなくなったと判定したら、この判定結果に基づいて、交流電源4が喪失したと判定するとともに、切替電源電圧V60の低下を予測し、この予測に基づいて、電動機7の制動処理を行う。
電動機7の制動処理は、実施の形態1と同様である。
ゼロクロス点の消失の検出に当たっては以下の点に注意を要する。即ち、交流電源4が喪失してもノイズ等の影響により入力交流電圧の瞬時値が変動し、正から負へ、或いは負から正へ切替わったりすることがある。このような変動を、ゼロクロスとは判定しないようにする必要がある。そこで、電圧値0を中心として、±数ボルト程度の変動は、正から負へ、或いは負から正への切替わりとは認定しない(即ち±数ボルト程度の不感帯を設ける)こととしても良い。
例えば、入力交流電圧V10の瞬時値がある正の値(正の判定閾値)よりも低い状態から該判定閾値よりも高い状態に移行したときに、負から正への変化があったと認定し、入力交流電圧V10の瞬時値がある負の値(負の判定閾値)よりも高い状態から該判定閾値よりも低い状態に移行したときに、正から負への変化があったと認定し、これらの認定に基づいてゼロクロス点の有無を判定することとしても良い。
また、交流電源4の電圧の周波数が分かっている場合には、一度ゼロクロスを検出してから、上記の周波数に対応する時間が経過するまでは次のゼロクロスとは認定しないようにしても良い。
このようにすることで、ノイズに対する耐性を向上させることができる。
以上、入力交流電圧V10のゼロクロス点の消失を検出することで、交流電源4の喪失を検出し、切替電源電圧V60の低下を予測する例を説明したが、入力交流電圧V10の振幅の低下を検出することで、交流電源4の喪失の検出及び切替電源電圧V60の低下の予測を行うことも可能である。
この場合、例えば図16に示すように、入力交流電圧V10の振幅が予め定められた判定閾値V10t以上か否かの判定を繰り返し行っており、上記の振幅が判定閾値V10tよりも低くなったら、電源4が喪失したと判定し、切替電源電圧V60の低下を予測する。
上記の判定閾値(絶対値)V10tは、通常状態での交流電源4の電圧変動によるばらつきの範囲の最小値以下であり、かつ、結線切替装置60がその動作に必要な最低の電圧(最低電圧)V60bのばらつきの範囲の最大値に対応する入力交流電圧V10の値に設定されるのが望ましい。
入力交流電圧V10のばらつきは、交流電源4の電圧変動によるばらつき、通常運転における入力端子2a、2bまでの配線における電圧降下のばらつき等を考慮して推定する必要がある。
以上入力交流電圧を検出し、検出結果に基づいて切替電源電圧V60の低下を予測することとしたが、入力交流電流又は入力交流電力を検出し、検出結果に基づいて切替電源電圧V60の低下を予測することとしても良い。
以上のように、実施の形態1では、切替電源電圧又は電流を検出し、実施の形態2では、母線電圧を検出し、実施の形態3では、入力交流電圧又は入力交流電流を検出し、検出の結果に基づき、切替電源電圧の低下の検出又は予測を行い、この低下の検出又は予測に基づいて電動機7の制動処理を行う。しかしながら、上記の切替電源電圧、切替電源電流、母線電圧、入力交流電圧、及び入力交流電流のうちの2つ以上を検出し、検出の結果に基づいて、電動機7の制動処理を行うこととしても良い。例えば、これらの検出の結果のいずれか1つ以上で、切替電源電圧V60の低下が検出又は予測されたら、電動機7の制動処理を行うこととしても良い。
要するに、電気量検出部90が、切替電源の電気量又は該電気量に連動する少なくとも一つの電気量を検出し、運転制御部102が、電気量検出部90による検出の結果に基づいて切替電源の電圧V60の低下を検出又は予測し、さらに、この検出又は予測の結果に基づいて電動機7の制動処理を行うように構成されていれば良い。
ここで、「連動する」とは、ある電気量の変化が他の電気量の変化の原因となる場合のみならず、ある電気量の変化と他の電気量の変化が、他の共通の原因により、ともに変化する場合をも含む。
図2では、インバータに流れる電流として、母線電流検出手段85で直流母線に流れる電流を検出しているが、インバータ電流を他の個所で検出しても良い。即ち、図2に示される位置ではなく、インバータ30から電動機7に流れる交流電流を検出するものであっても良い。要するに、制御装置100によるインバータの制御に必要な電流情報が得られるように設けられていれば良い。
また、母線電流検出手段85については、外来ノイズ等による誤検知を防止するために、LPF(Low Pass Filter)等を用いて、ノイズの影響を除去しても良い。但し、その場合、制御装置100による電動機7の制御に影響を与えない範囲の時定数に設定することが望ましい。例えば、制御装置100が電動機7の制御を行う周期(制御周期)以下の時定数に設定することにより、制御へ影響を与えることなく、ノイズの影響を除外することが可能となる。
なお、実施の形態1〜3のいずれにおいても、切替電源電圧V60が低下して結線切替装置60で切替わりが起きる前に電動機7を減速させ、回転数Nmが所定の回転数N以下の値まで低下した後に、インバータ30を停止させることとしている。ここで、所定の回転数Nは、以下のような考慮に基づいて定められる。即ち、電動機7は、結線切替装置60の結線状態により、図17に示すように逆起電力に差異がある。図17で、EmYはY結線の場合の逆起電力を示し、EmΔはΔ結線の場合の逆起電力を示す。
即ち同じ回転数であればY結線の方が逆起電力が高い。従って、Y結線の場合には、電動機7をより低い回転数まで減速させたのちにインバータ30を停止させる必要がある。逆起電力が母線電圧V20よりも高く、コンデンサ20へ充電電流が流れているうちに、結線切替装置60で切替わると接点溶着等の問題が発生するためである。
逆に、Δ結線の場合には、Y結線の場合よりも高い回転数で、インバータ30を停止させてもコンデンサ20への充電電流は流れない。
そのため、Y結線とΔ結線とでインバータ30を停止する回転数(上記の「所定の回転数」)Nを、互いに異なる値に設定しても良い。
例えば、母線電圧V20が、Y結線の場合にもΔ結線の場合にも、電源喪失からの時間の経過とともに、同じように低下すると仮定した場合、Δ結線の場合にインバータ30を停止する回転数NsΔを、Y結線の場合にインバータ30を停止する回転数NsYよりも高い値に設定することができる。これによりΔ結線ではインバータ30を速やかに停止することができ、逆起電力によるコンデンサ20への充電も防止でき、従って、より信頼性の高い電動機駆動装置を実現できる。
ただし、Δ結線であるために逆起電力が低い状態でも、切替電源が低下し結線切替装置60がb接点側に切替わり、そのために、Δ結線からY結線に切替わると図17に示すように電圧値が増加する(√3倍になる)ため、Y結線に切替わることにより逆起電力が急に増加することになる。このため、切替わりの瞬間に、大きな充電電流が流れ、アーク放電が発生する可能性がある。
このような事態の発生を避けるため、結線切替装置を、切替電源電圧の低下により切替わる際には、切替わり後にΔ結線になるような構成(結線切替装置60がONでY結線、OFFでΔ結線)にしておくのが結線切替装置の保護の観点から望ましい。切替電源電圧の低下でY結線からΔ結線に切替わることになり、切替わり後の逆起電力がより低い値となるからである。
整流回路10の整流素子11〜14としては、ダイオードなどを用いることが一般的であるが、例えばMOSFET(metal−oxide−semiconductor field−effect−transistor)等を用いて、交流電源4から供給される電圧(入力交流電圧)の極性に合わせてオン状態とすることで整流を行うように構成しても良い。
インバータ主回路310のスイッチング素子311〜316としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)或いはMOSFETを想定しているが、本発明はこれに限定されず、スイッチングを行うことが可能な素子であれば、どのようなものを用いても良い。なお、MOSFETの場合は、構造上寄生ダイオードを有するため環流用の整流素子(321〜326)を並列接続しなくても同様の効果を得ることができる。
整流素子11〜14及びスイッチング素子311〜316を構成する材料については、ケイ素(Si)だけでなく、ワイドバンドギャップ半導体である炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、ダイヤモンド等を用いたもので構成することにより、損失をより少なくすることが可能となる。
実施の形態4.
図2の構成では結線切替装置60の切替器として、切替スイッチを用いている。代わりに、常閉スイッチと常開スイッチとの組み合わせで各切替器を構成してもよい。その場合の結線切替装置の構成例を図18に示す。
図18の構成では、切替器61の切替スイッチの代わりに常閉スイッチ615と常開スイッチ616との組合せが用いられ、切替器62の切替スイッチの代わりに常閉スイッチ625と常開スイッチ626との組合せが用いられ、切替器63の切替スイッチの代わりに常閉スイッチ635と常開スイッチ636との組合せが用いられている。
図示のように、常閉スイッチ615、625、635が閉じ(オンしており)、常開スイッチ616、626、636が開いた(オフしている)状態では、電動機はY結線されており、図示とは逆に、常閉スイッチ615、625、635が開き、常開スイッチ616、626、636が閉じた状態では、電動機はΔ結線されている。
図18に示すように、各切替器を常閉スイッチと常開スイッチとの組合せで構成する場合にも、各スイッチとして、電磁接触器を用いることができる。電磁接触器は、オン時の導通損失が小さいので好適である。
図18に示すように、各切替器を常閉スイッチと常開スイッチとの組合せで構成する場合、各スイッチとして、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、酸化ガリウム(Ga)、ダイヤモンド等で構成されるワイドバンドギャップ半導体(WBG半導体)で構成された半導体スイッチを用いてもよい。これらは、オン抵抗が小さく、低損失で素子発熱も少ない。これらはまた、切替え動作を速やかに行うことができる。
このように半導体スイッチを用いる場合にも、切替電源電圧が低下すると、以下のような理由で、切替わりが生じる可能性がある。
即ち、半導体スイッチは、制御端子に入力される信号よりオン、オフが制御されるものであり、半導体スイッチを有する結線切替装置の切替電源とは、半導体スイッチの制御端子に入力される信号の電源である。
半導体スイッチの制御端子に入力される信号の電源の電圧が低下し、動作状態を保つのに必要な最低電圧よりも低くなると、半導体スイッチは非動作状態(OFF状態)となり、切替わりが起きる可能性がある。即ち、制御端子がHighのときにON状態である半導体スイッチ(ノーマリオフ型のスイッチ)がOFFとなり、逆に制御端子がHighのときにOFF状態である半導体スイッチ(ノーマリオン型のスイッチ)がONとなる可能性がある。このような切替わりが起きると、サージ電圧により素子が破壊される可能性がある。
従って、電磁接触器を用いる場合と同様に、切替電源電圧V60が、結線切替装置60の動作に必要な最低の電圧(半導体スイッチを動作状態に保つのに必要な最低電圧)よりも低くなるより前に、電動機7の回転数が十分に低くなるようにインバータの制御を行うことが望まれる。
実施の形態5.
実施の形態1〜4では、固定子巻線をY結線又はΔ結線に切替え得る電動機に本発明を適用している。
本発明は、結線の切替えが他の方法で行われる場合にも適用できる。
例えば各相の巻線として2以上の巻線部分から成るものを用い、並列結線及び直列結線のいずれかに切替え得る電動機にも適用できる。
この場合、各相の巻線を構成する2以上の巻線部分の各々の両端部を、電動機7の外部に接続可能として、結線切替装置60で結線状態を切替える。
図19には、Y結線された電動機において各相の巻線を2つの巻線部分で構成し、該巻線部分の各々の両端部を、電動機7の外部に接続可能として、結線切替装置60で結線状態を切替える構成を示す。
具体的には、U相の巻線71が2つの巻線部分711、712で構成され、V相の巻線72が2つの巻線部分721、722で構成され、W相の巻線73が2つの巻線部分731、732で構成されている。
巻線部分711、721、731の第1の端部は、外部端子71c、72c、73cを介してインバータ30の出力線331、332、333に接続されている。
巻線部分711、721、731の第2の端部は、外部端子71g、72g、73gを介して切替スイッチ617、627、627の共通接点に接続されている。
巻線部分712、722、732の第1の端部は、外部端子71h、72h、73hを介して切替スイッチ618、628、638の共通接点に接続されている。
巻線部分712、722、732の第2の端部は、外部端子71d、72d、73dを介して中性点ノード64に接続されている。
切替スイッチ617、627、637の常閉接点は、切替スイッチ618、628、638の常閉接点に接続されている。
切替スイッチ617、627、637の常開接点は、中性点ノード64に接続されている。
切替スイッチ618、628、638の常開接点は、インバータ30の出力線331、332、333に接続されている。
切替スイッチ617、627、637、618、628、638により、結線切替装置60が構成されている。
このような結線切替装置が使用されている場合にも、実施の形態1〜3で示したのと同様に、結線切替装置60の保護を行うことができる。
図19に示される構成の場合、切替スイッチ617、627、637、618、628、638が図示のように常閉接点側に切替えられた状態では、電動機は、直列結線状態となり、切替スイッチ617、627、637、618、628、638が図示とは逆の常開接点側に切替えられた状態では、電動機は並列結線状態となる。回転数が同じであれば、直列結線状態における逆起電力は、並列結線状態における逆起電力の2倍となる。
従って、母線電圧V20が、直列結線の場合にも並列結線の場合にも、電源喪失からの時間の経過とともに同じように低下すると仮定した場合、直列結線の場合にインバータ30を停止する回転数(所定の回転数)Nを、並列結線の場合にインバータ30を停止する回転数よりも低い値に、例えば1/2に設定する。
なお、実施の形態5でも実施の形態4で述べたように、切替スイッチの代わりに常閉スイッチと、常開スイッチとの組合せを用いることができる。
以上、Y結線された電動機において、直列結線状態と並列結線状態との切替えを行う場合について説明したが、Δ結線された電動機において、直列結線状態と並列結線状態との切替えを行う場合にも、上記と同様に本発明を適用することができる。
以上、Y結線又はΔ結線の各相の巻線を直列又は並列に切替える構成について説明したが、Y結線又はΔ結線の状態で巻線に中間タップを設けて巻線の一部をスイッチング手段で短絡することで駆動に必要な電圧を変更する構成であっても本発明を適用することができる。
要するに本発明は、電動機が、巻線の結線状態が切替え可能で、前記結線状態の切替えにより逆起電力が切替わるものであれば、適用が可能である。
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
以上のように、本発明は、電動機7の巻線を切替えて使用するような、電動機駆動装置、及びそれを備えた冷凍サイクル適用機器に適している。
冷凍サイクル適用機器の一例として空気調和機を挙げたが、本発明はこれに限定されず、例えば冷蔵庫、冷凍庫、ヒートポンプ給湯器などにも適用できる。
2 電動機駆動装置、 4 交流電源、 7 電動機、 8 リアクトル、 10 整流回路、 20 コンデンサ、 30 インバータ、 60 結線切替装置、 80 制御電源生成回路、 85 母線電流検出手段、 90 電気量検出部、 100 制御装置、 102 運転制御部、 110 インバータ制御部、 900 冷凍サイクル、 902 四方弁、 904 圧縮機、 906 室内熱交換器、 908 膨張弁、 910 室外熱交換器。
運転制御部102は、母線電圧検出手段94で検出された母線電圧V20が予め定められた判定閾値V20t以上か否かの判定を繰り返し行っており、母線電圧V20が判定閾値V20tよりも低くなったと判定したら、この判定結果に基づいて、切替電源電圧V60の低下を予測し、この予測に基づいて、電動機7の制動処理を行う。
電動機7の制動処理は、実施の形態1と同様である。
上記の判定閾値(絶対値)V10tは、通常状態での交流電源4の電圧変動によるばらつきの範囲の最小値以下であり、かつ、結線切替装置60がその動作に必要な最低の電圧(最低電圧)V60bのばらつきの範囲の最大値に対応する入力交流電圧V10よりも大きい値に設定されるのが望ましい。

Claims (12)

  1. 巻線の結線状態が切替え可能な電動機の前記結線状態を切替える結線切替装置と、
    前記結線切替装置に切替電源を供給する制御電源生成回路と、
    前記電動機に周波数及び電圧値が可変の交流電圧を印加するインバータと、
    前記インバータ及び前記結線切替装置を制御する制御装置と、
    前記切替電源の電気量又は該電気量に連動する少なくとも1つの電気量を検出する電気量検出部とを有し、
    前記切替電源の電圧が、前記結線切替装置の動作に必要な最低の電圧よりも低くなるよりも前に前記電動機を停止させる
    電動機駆動装置。
  2. 前記電気量検出部で検出される前記少なくとも1つの電気量が、前記インバータに入力される直流電圧を含み、前記直流電圧が閾値を下回った場合、前記結線切替装置の動作に必要な最低の電圧よりも低くなるよりも前に前記電動機を停止させる請求項1に記載の電動機駆動装置。
  3. 前記電気量検出部で検出される前記少なくとも1つの電気量が、前記電動機駆動装置に印加される交流電圧を含み、前記交流電圧がゼロクロス点を含まなくなった場合、前記結線切替装置の動作に必要な最低の電圧よりも低くなるよりも前に前記電動機を停止させる請求項1又は2に記載の電動機駆動装置。
  4. 前記電気量検出部で検出される前記少なくとも1つの電気量が、前記電動機駆動装置に印加される交流電圧を含み、前記交流電圧の振幅が閾値よりも小さくなった場合、前記結線切替装置の動作に必要な最低の電圧よりも低くなるよりも前に前記電動機を停止させる請求項1又は2に記載の電動機駆動装置。
  5. 前記電気量検出部で検出される前記少なくとも1つの電気量が、前記切替電源の電圧を含むみ、前記電圧が閾値を下回った場合、前記結線切替装置の動作に必要な最低の電圧よりも低くなるよりも前に前記電動機を停止させる請求項1から4のいずれか1項に記載の電動機駆動装置。
  6. 前記結線切替装置が、励磁コイルと励磁コイルに流れる電流により駆動される接点とを備える電磁接触器を有し、
    前記切替電源が、前記励磁コイルに電流を流す電源である
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電動機駆動装置。
  7. 前記結線切替装置が、制御端子に入力される信号より制御される半導体スイッチを有し、
    前記切替電源が、前記制御端子に入力される信号の電源である
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電動機駆動装置。
  8. 前記半導体スイッチは、ワイドバンドギャップ半導体で構成されている請求項7に記載の電動機駆動装置。
  9. 前記制御装置は、
    前記切替電源の電圧の低下が検出又は予測されたときに、前記電動機の回転数が所定の回転数以下であれば、前記インバータを直ちに停止させ、
    前記切替電源の電圧の低下が検出又は予測されたときに、前記電動機の回転数が所定の回転数よりも高ければ、前記電動機の回転数を徐々に低下させて、前記電動機の回転数が所定の回転数以下の値まで低下した後に、前記インバータを停止させる
    請求項1から8のいずれか1項に記載の電動機駆動装置。
  10. 前記所定の回転数が、結線の状態に応じて異なる値に定められている請求項9に記載の電動機駆動装置。
  11. 前記電動機はスター結線とデルタ結線との切替えが可能であり、
    デルタ結線に対する前記所定の回転数は、スター結線に対する前記所定の回転数よりも高い
    請求項10に記載の電動機駆動装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の電動機駆動装置を備える冷凍サイクル適用機器。
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