JPWO2019017052A1 - センサ、測定装置及びセンサの製造方法 - Google Patents

センサ、測定装置及びセンサの製造方法 Download PDF

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Abstract

センサは、生体の体液におけるアナライトの量に応じた信号を生成する信号生成部と、長手方向の中心軸線を有するとともに前記信号生成部を保持した穿刺針部と、前記穿刺針部と同一の材料からなるとともに前記穿刺針部から連続して前記中心軸線と交差する方向に延在する延在部とを有する。

Description

本開示は、センサ、測定装置及びセンサの製造方法に関する。
例えば血糖値の測定等の目的で用いられるセンサとして、例えば特許文献1及び2に記載されるように、生体の体液におけるアナライト(例えばグルコース)の量に応じた信号を生成する信号生成部を有するものが知られている。このようなセンサは、例えば特許文献2に記載されるように、長手方向の中心軸線を有するとともに信号生成部を保持した穿刺針部を有することもある。このような穿刺針部は、通常、長手方向の中心軸線を有する穿刺針部材を含んでいる。
特表2013−523217号公報 特許第4163853号公報
特許文献1及び2に記載されるようなセンサ、及びそのようなセンサを有する測定装置には、改善の余地がある。
本開示の目的は、改善されたセンサ、測定装置及びセンサの製造方法を提供することにある。
本発明の一態様としてのセンサは、
生体の体液におけるアナライトの量に応じた信号を生成する信号生成部と、
長手方向の中心軸線を有するとともに前記信号生成部を保持した穿刺針部と、
前記穿刺針部と同一の材料からなるとともに前記穿刺針部から連続して前記中心軸線と交差する方向に延在する延在部とを有する。
本発明の1つの実施形態として、前記延在部は、1つ以上の板状部を有する。
本発明の1つの実施形態として、
前記1つ以上の板状部は、所定の平面に沿って延在しており、
前記穿刺針部の前記中心軸線と前記所定の平面とがなす角の大きさは、30°乃至90°である。
本発明の1つの実施形態として、前記1つ以上の板状部の外周縁は、それぞれ、前記穿刺針部の前記基端面に連なっている。
本発明の1つの実施形態として、前記穿刺針部は、前記信号生成部が内部に配置された中空部を有する。
本発明の1つの実施形態として、前記穿刺針部及び前記延在部は、金属材料からなる。
本発明の1つの実施形態として、前記信号生成部は、前記信号としての電気信号を生成可能な2つ以上の電極を有する。
本発明の1つの実施形態として、前記2つ以上の電極は、それぞれ、前記延在部に配置された接点を有する。
本発明の1つの実施形態として、
前記2つ以上の電極は、それぞれ、基材に積層された導電層と、前記導電層に積層された絶縁層とを有する積層状電極で構成されている。
本発明の一態様としての測定装置は、
本発明の一態様としてのセンサと、
前記センサに動作可能に接続することで前記信号に基づいて前記アナライトの量を測定可能な測定器とを有する。
本発明の1つの実施形態として、
前記測定装置は、前記生体の表面に沿って配置可能なベースプレートを有し、
前記センサの前記延在部は、前記ベースプレートに連結しており、
前記測定器は、前記ベースプレートに装着可能である。
本発明の1つの実施形態として、前記ベースプレートには、前記センサの前記穿刺針部が挿入される貫通孔を有する。
本発明の一態様としてのセンサの製造方法は、
生体の体液におけるアナライトの量に応じた信号を生成する信号生成部を保持した穿刺針部と前記穿刺針部から連続して延在する延在部とを有するセンサの製造方法であって、
プレス加工によって、金属板から、前記穿刺針部を形成するための第1部分と、前記第1部分に連結するとともに前記延在部を形成するための第2部分とを打ち抜く、打ち抜き工程と、
前記第1部分を前記第2部分に対して折り曲げる、折り曲げ工程と
を含む。
本発明の1つの実施形態として、前記製造方法は、前記打ち抜き工程と前記折り曲げ工程との間に、プレス加工によって、前記第1部分を丸めて管状に成形する、丸め工程を含む。
本開示によれば、改善されたセンサ、測定装置及びセンサの製造方法を提供できる。
本発明の第1実施形態に係るセンサを模式的に示す図であって、図1BのA−A線に沿う断面図である。 図1Aに示すセンサを穿刺針部の基端側から視た上面図である。 図1AのB−B線に沿う断面図である。 図1Aに示すセンサの製造要領を説明するための図であって、打ち抜き工程終了時の様子を示す。 図1Aに示すセンサの製造要領を説明するための図であって、第1切り離し工程終了時の様子を示す。 図1Aに示すセンサの製造要領を説明するための図であって、丸め工程終了時の様子を示す。 図1Aに示すセンサの製造要領を説明するための図であって、折り曲げ工程終了時の様子を示す。 図1Aに示すセンサの製造要領を説明するための図であって、第2切り離し工程終了時の様子を示す。 図1Aに示すセンサの製造要領を説明するための図であって、刃面形成工程終了時の様子を示す。 図1Aに示すセンサを有する本発明の第1実施形態に係る測定装置を模式的に示す一部断面側面図である。 図3に示す測定装置におけるベースプレート及びセンサの上面図である。 本発明の第2実施形態に係る測定装置におけるベースプレート及びセンサの上面図である。 本発明の第3実施形態に係る測定装置におけるベースプレート及びセンサの上面図である。 本発明の第4実施形態に係る測定装置を模式的に示す一部断面側面図である。 本発明の第5実施形態に係るセンサの製造要領を説明するための図であって、導電体挿入工程開始時の様子を示す。 本発明の第5実施形態に係るセンサの製造要領を説明するための図であって、導電体挿入工程終了時の様子を示す。 本発明の第5実施形態に係るセンサの製造要領を説明するための図であって、折り曲げ工程終了時の様子を示す。 図6BのC−C線に沿う断面図である。 本発明の第6実施形態に係るセンサを有する本発明の第6実施形態に係る測定装置を模式的に示す一部断面側面図である。 図7AのD−D線に沿う断面斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るセンサの製造方法において実施される工程の順序を示すフロー図である。 本発明の第2実施形態に係るセンサの製造方法において実施される工程の順序を示すフロー図である。 図9に示す打ち抜き工程の終了時の様子を示す。 図9に示す丸め工程の終了時の様子を示す。 図9に示す折り曲げ工程の終了時の様子を示す。 図9に示す刃面形成工程の終了時の様子を示す。 図9に示す第2切り離し工程の終了時の様子を示す。 本発明の第3実施形態に係るセンサの製造方法において実施される工程の順序を示すフロー図である。 図11に示す打ち抜き工程の終了時の様子を示す。 図11に示す丸め工程の終了時の様子を示す。 図11に示す切り離し工程の終了時の様子を示す。 図11に示す折り曲げ工程の終了時の様子を示す。 図11に示す刃面形成工程の終了時の様子を示す。 本発明の第4実施形態に係るセンサの製造方法において実施される工程の順序を示すフロー図である。 図13に示す打ち抜き工程の終了時の様子を示す。 図13に示す丸め工程の終了時の様子を示す。 図13に示す切り離し工程の終了時の様子を示す。 図13に示す折り曲げ工程の終了時の様子を示す。
以下、図面を参照して、本発明の様々な実施形態に係るセンサ、測定装置及びセンサの製造方法について詳細に例示説明する。
まず、図1A乃至図4Aを参照して、本発明の第1実施形態に係るセンサ1A及び測定装置2Aについて詳細に例示説明する。図1A及び図1Bに示すように、本実施形態に係るセンサ1Aは、信号生成部3と、穿刺針部4と、延在部5とを有している。信号生成部3は、生体の体液中のアナライトの量に応じた信号を生成する。本実施形態では、生体は、人体である。しかし、生体は、動物の体であってもよい。本実施形態では、体液中のアナライトは、間質液(ISF:Interstitial fluid)に含まれるグルコースである。しかし、アナライトは、グルコースに限られず、例えば乳酸等であってもよい。体液は、間質液に限られず、例えば血液や尿等であってもよい。信号生成部3は、体液と接触する接触部3a(穿刺針部4に沿う部分)と、測定器12(図3参照)に設けられた制御部12aと動作可能に接続(連結)する接点3bとを有している。接触部3aで生成された信号は、接点3bを通じて、測定を制御する制御部12aに伝達される。本実施形態では、信号は、電気信号(例えば電流)である。しかし、信号は、例えば光信号であってもよい。穿刺針部4は、穿刺針部4の長手方向の中心軸線Oを有している。穿刺針部4は、信号生成部3を保持している。延在部5は、穿刺針部4と同一の材料からなるとともに穿刺針部4から連続して中心軸線Oと交差(本実施形態では、直交)する方向に延在している。本実施形態では、延在部5は、穿刺針部4と同一の材料からなるとともに穿刺針部4の基端部4a(より具体的には、基端面4c)から連続して中心軸線Oと交差(本実施形態では、直交)する方向に延在している。
本実施形態では、延在部5は、1つの板状部6を有している。延在部5は、互いに分離した2つ以上の部分を有していてもよい。延在部5は、2つ以上の板状部6を有していてもよい。板状部6は、本実施形態では矩形平板状をなしているが、その形状及び大きさは変更が可能である。板状部6は、楕円形平板状をなしていてもよいし、湾曲板状をなしていてもよい。延在部5は、板状をなす部分を有していなくてもよい。延在部5は、1つ以上の長尺状部を有していてもよい。
本実施形態では、板状部6は、所定の平面Pに沿って延在している。本実施形態では、穿刺針部4の中心軸線Oと平面Pとがなす角θの大きさは、90°である。角θの大きさは、30°乃至90°、45°乃至90°、又は60°乃至90°であってもよい。
本実施形態では、図1Bに示すように、板状部6の外周縁は、穿刺針部4の基端面4cに連なっている。延在部5が2つ以上の板状部6を有するように構成した場合には、2つ以上の板状部6の外周縁は、それぞれ、穿刺針部4の基端面4cに連なっていてもよい。
本実施形態では、図1A及び図1Bに示すように、穿刺針部4は、信号生成部3が内部に配置された中空部7を有している。信号生成部3は、その全周が中空部7内に収容されている。。穿刺針部4は、中空部7を有していなくてもよく、この場合、中空部7に相当する空間に体液を吸収、透過するポリマーや多孔質体が充填されていてもよい。穿刺針部4は、その基端面4cから先端面4dまで延在するスリットを有していてもよい。この場合、信号生成部3がスリット開口面から穿刺針部4の外へ飛び出さない。すなわち、信号生成部3は穿刺針部4内に収容されている。このとき、信号生成部3は、接着剤や係合部によって保持されてもよい。本実施形態では、穿刺針部4は、皮膚に穿刺可能な鋭利な針先としての先端面4dを有する。穿刺針部4は、円筒状に限らず、楕円筒状又は多角形筒状などのような円形以外の筒状でもよい。穿刺針部4には、径方向に貫通する1つ以上の開口が形成されていてもよい。この場合、穿刺針部4の先端部4bは、閉塞されていてもよい。
本実施形態では、穿刺針部4及び延在部5は、金属材料からなっている。金属材料は、鋼鉄(例えばステンレス鋼)であってよい。穿刺針部4及び延在部5は、金属以外の材料(例えば硬質の合成樹脂など)からなっていてもよい。
図1A乃至図1Cに示すように、本実施形態では、信号生成部3は、前記信号としての電気信号を生成する2つの電極8からなっている。本実施形態では、2つの電極8は、一対の電極8として構成されており、その一方で作用極を構成し、他方で対極を構成している。各電極8の先端部には、接触部3aが設けられている。各電極8の基端部には、接点3bが設けられている。各電極8は、接触部3aで生成された電気信号を接点3bまで伝達可能な導電体8aを有している。各電極8は、導電体8aと電気的に接続し、グルコースと反応する検出試薬8b(グルコースオキシターゼ酵素若しくはその変異体又はグルコース結合性物質等)を有している。検出試薬8bは接触部3aの表面に露出している。検出試薬8bをグルコース以外の成分と反応するものとし、グルコース以外の成分の量を測定するように構成してもよい。本実施形態では、各電極8において、検出試薬8bは、接触部3aの表面の一部に塗布又は固定される。検出試薬8bは、導電体8a上に、ディッピング、スプレーコート、共有結合を介した固定等によって配置されている。より具体的には、検出試薬8bは、導電体8aにおける穿刺針部4に沿って配置された部分の一部(先端側部分)のみに配置されている。各電極8は、導電体8aの一部を覆う絶縁体8cを有している。各絶縁体8cは、検出試薬8bを接触部3aの表面に露出させている。各絶縁体8cは、接点3bにおいて導電体8aを露出させている。すなわち、各絶縁体8cは、導電体8aにおける、検出試薬8bが配置されていない部分と接点3bを構成する部分とを除いた部分を、実質的に完全に覆っている。各絶縁体8cは、導電体8aと、金属材料からなる穿刺針部4及び延在部5との間を電気的に絶縁している。各絶縁体8cは、体液と接触する接触部3aにおいて、導電体8aにおける検出試薬8bが配置されていない部分を、実質的に完全に覆っている。各絶縁体8cは、検出試薬8bの一部を覆っていてもよい。絶縁体8cは、例えば絶縁性のプラスチック材料によって構成される。このプラスチック材料としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル、アクリル樹脂、及びポリスチレン等から成るグループから選択される。他にも、セルロースのようなプラスチック以外の非導電性材料を用いてもよい。絶縁体8cは、接着、溶着、塗布、印刷、半導体プロセス等の様々な方法によって形成することができる。信号生成部3は、前記信号としての電気信号を生成可能な3つ以上の電極8を有していてもよく、参照極や対極を用いてもよい。
信号生成部3は、前記信号としての光信号を生成する光信号生成部でもよい。光信号生成部は、接触部3aで生成された光信号を接点3bまで伝達可能な導光体(例えば、光ファイバ)を有していてもよい。光信号生成部は、接触部3aの表面を形成するとともに導光体からの励起光によって前記アナライトの量や濃度に応じた蛍光を発生する蛍光体を有していてもよい。このように光信号を用いる場合も、前記アナライトは、グルコース、乳酸又はそれら以外の成分であってもよい。
本実施形態では、2つの電極8は、それぞれ、延在部5(より具体的には、延在部5の上面5a)に配置された接点3bを有している。本明細書において、上面とは、穿刺針部4の中心軸線Oに沿って基端部4aの側から先端部4bの側に向かって視たときに見える面を意味する。下面とは、上面の反対側に位置する面を意味する。2つの導電体8aの基端部は、それぞれ、穿刺針部4の基端部4a上に配置されていてもよい。
本実施形態では、図1Aに示すように、2つの電極8は、それぞれ、基材に積層された導電層9bと、導電層9bに積層された絶縁層としての第2絶縁層9cとを有する積層状電極で構成されており、前記基材は、穿刺針部4を含んでいる(より具体的には、穿刺針部4及び延在部5からなっている)。より具体的には、2つの電極8は、それぞれ、基材に隣接して積層された第1絶縁層9aと、第1絶縁層9aに隣接して積層された導電層9bと、導電層9bに隣接して積層された第2絶縁層9cとを有している。各電極8において、導電層9bで導電体8aが構成されている。各電極8において、第1絶縁層9aと第2絶縁層9cとで絶縁体8cが構成されている。各電極8において、導電層9bと第2絶縁層9cとの間には検出試薬8bからなる層が部分的に積層されていてもよい。測定方法に応じて、測定妨害物質の付着、又は電極への汚れの付着を低減するためのコーティングからなる保護層を、第2絶縁層9cに(隣接して)積層してもよい。第2絶縁層9cの代わりに、絶縁性を有する保護層を設けてもよい。
本実施形態では、センサ1Aは、図2A乃至図2Fに示す要領で、金属板11からプレス加工によって製造されている。センサ1Aは、他の要領で製造されてもよい。本実施形態では、まず、図2Aに示すように、金属板11がプレス加工によって打ち抜かれ、穿刺針部4を形成する第1部分11aと、延在部5を形成する第2部分11bとを有する展開体11eが形成される(打ち抜き工程)。第1部分11aと第2部分11bとは、互いに連結している。第1部分11aは、金属板11の第1枠状部11cに連結している。第2部分11bは、金属板11の第2枠状部11dに連結している。このとき、第1枠状部11cと第2枠状部11dとを介して、展開体11eが複数繋がった形状となるように、金属板11を打ち抜いてもよい。次に、図2Bに示すように、第1部分11aが、第1枠状部11cから切り離される(第1切り離し工程)。次に、図2Cに示すように、プレス加工によって第1部分11aが丸められ、管状に成形される(丸め工程)。このとき、第1部分11aの突き合わせ端面が溶接されてもよい。次に、図2Dに示すように、第1部分11aが第2部分11bに対して折り曲げられる(折り曲げ工程)。次に、図2Eに示すように、第2部分11bが、第2枠状部11dから切り離される(第2切り離し工程)。次に、図2Fに示すように、第1部分11aの先端部を斜めに切断又は研削することで、刃面が形成される(刃面形成工程)。刃面形成工程は折り曲げ工程と第2切り離し工程との間で実施されてもよい。これらの工程を経ることで、第1部分11aは穿刺針部4を形成し、第2部分11bは延在部5を形成する。刃面は、打ち抜き工程及び/又は第1切り離し工程で形成されてもよい。穿刺針部4は、刃面を有していなくてもよい。本実施形態では、穿刺針部4は、ストレートな管状をなすように形成されている。しかし、穿刺針部4は、テーパ部を有する(中心軸線Oに沿って外径寸法が漸次変化する)管状をなすように形成されてもよい。打ち抜き工程より前に、金属板11に、例えば接着、溶着、塗布、印刷、半導体プロセス等の手法によって、前述した積層状電極を構成する2つの電極8が設けられてもよい。
図3に示すように、本実施形態に係る測定装置2Aは、センサ1Aと、測定器12とを有している。測定器12は、センサ1A(の延在部5)に動作可能に接続(連結)する(本実施形態では、延在部5に配置された2つの電極8の接点3bに電気的に接続する)ことで前記信号に基づいて前記アナライトの量(本実施形態では、間質液におけるグルコースの濃度)を測定可能な制御部(プロセッサ)12aを有している。本実施形態では、制御部12aは、測定した間質液におけるグルコースの濃度を、血液におけるグルコースの濃度(血糖値)に換算する。測定器12は、測定した前記アナライトの量及び/又は濃度、さらには、当該量(濃度)に基づいて求めた結果(以下、これらを総称して「測定結果」という)を表示するディスプレイを有していてもよい。測定器12は、測定結果を外部機器に送信可能である。測定器12は、測定結果を記憶可能であるとともに外部からアクセス可能な記憶装置を有していてもよい。
本実施形態では、測定装置2Aは、図3及び図4Aに示すように、生体の表面(例えば皮膚の表面。以下、生体表面ともいう)に沿って配置可能なベースプレート13を有している。ベースプレート13の下面には、生体表面に貼着可能な貼着部が設けられていてもよい。本実施形態では、ベースプレート13は合成樹脂材料によって形成されている。ベースプレート13を形成する材料は、適宜変更が可能である。センサ1Aの延在部5は、ベースプレート13に連結している。延在部5は、ベースプレート13に嵌合していてもよいし、固着されていてもよい。延在部5は、ベースプレート13に、組付け時に固着されてもよいし、インサート成形によって固着されてもよい。測定器12は、ベースプレート13に装着可能である。本実施形態では、図3において二点鎖線の矢印で示すように、測定器12は、ベースプレート13に着脱可能に係合する。
本実施形態では、ベースプレート13には、センサ1Aの穿刺針部4が挿入された貫通孔13aが形成されている。したがって、センサ1Aの延在部5(板状部6)は、ベースプレート13の上面13bに連結している。測定器12は、ベースプレート13に装着されることで、センサ1Aの信号生成部3(本実施形態では、信号生成部3における2つの電極8の接点3b)(図1A参照)と電気的に接続され、前記信号に基づいて前記アナライトの量を測定可能となる。しかし、センサ1Aの延在部5は、ベースプレート13の下面13cに連結していてもよい。この場合、ベースプレート13には、センサ1Aの信号生成部3と、測定器12との間の、直接的な電気的接続を可能にする開口、又は間接的な電気的接続を可能にする導電部を設けてもよい。本実施形態では、穿刺針部4の基端部4aの外周面は、ベースプレート13における貫通孔13aを形成する内周面に固着されている。しかし、測定装置2Aは、(例えば貫通孔13aをより大きく形成することで、)穿刺針部4の基端部4aの外周面をベースプレート13から分離した状態で延在部5がベースプレート13に連結した構成を有していてもよい。ベースプレート13及び測定器12は、本実施形態では上面視で矩形状をなしているが、その形状は適宜変更が可能である。例えば、ベースプレート13及び測定器12は、上面視で楕円形状又は円形状等をなしていてもよい。
本実施形態に係るセンサ1Aは、信号生成部3を保持した穿刺針部4を有している。したがって、センサ1Aは、穿刺針部4を生体表面に穿刺することで、信号生成部3を生体表面下に配置し、信号生成部3と体液とを接触させて前記信号を生成できる。このように、センサ1Aは、別の穿刺針を用いることなく、生体に留置可能である。
本実施形態に係るセンサ1Aは、穿刺針部4と同一の材料からなるとともに穿刺針部4から連続して中心軸線Oと交差する方向に延在する延在部5を有している。したがって、センサ1Aは、延在部5によって、生体表面上に配置された他の物体(本実施形態では、ベースプレート13)とセンサ1Aとの連結部の面積(連結面積)を増加できる。管体状である穿刺針部4のみを有するセンサとこのセンサと連結された前記他の物体とを有する部材を製造する場合、通常は、穿刺針部4の外周面が前記他の物体(例えば、針ハブ)と連結する。この場合、体動等によって、穿刺針部4が針ハブ(固定部)から破断し、針ハブから離脱することで、穿刺針部4を生体外へ抜去できなくなるリスク(残留リスク)がある。残留リスクの発生を低減するために、穿刺針部4と前記他の物体との連結面積を増加させると、穿刺針部4の生体表面からの突出高さが大きくなる。その結果、生体に留置されるセンサを含む測定装置全体の突出高さが大きくなり、ユーザの装着感が悪化する。これに対し、本実施形態に係るセンサ1Aは、中心軸線Oと交差する方向に延在する延在部5によって連結面積を確保できるため、測定装置2A全体の、生体表面からの突出高さを低減し、装着感を向上できる。また、本実施形態に係るセンサ1Aは、穿刺針部4の基端部4aの外周面を前記他の物体から分離した状態で、延在部5を介して他の物体に連結することが可能である。すなわち、穿刺針部4の外周面に、穿刺針部4を保持する部材(針ハブや固定具等)を設けることなく、延在部5を介して他の物体(例えばベースプレート13)に連結できる。このようにセンサ1Aを前記他の物体に連結した場合には、穿刺針部4に対して横向きの力(軸線Oと直交する方向の力)が加わったとしても、穿刺針部4の基端部4aの外周面が前記他の物体から分離しているので当該基端部4aでの応力集中の発生を回避できる。このとき、穿刺針部4がステンレス鋼であるとある程度の弾性と、引張り強さがあるため好ましい。すなわち、応力負荷がかかりやすい穿刺針部4と針ハブとの接続部における、穿刺針の破断を防ぐことができる。したがって、当該基端部4aで破損を生じるリスクを低減できる。
本実施形態に係るセンサ1Aは、延在部5が板状部6を有している。したがって、延在部5と前記他の物体との連結面積を効果的に増加できる。本実施形態に係るセンサ1Aは、板状部6の外周縁が穿刺針部4の基端面4cに連なっている。したがって、穿刺針部4及び延在部5を、金属板11からプレス加工によって効率的に製造できる。本実施形態に係るセンサ1Aは、穿刺針部4が、信号生成部3が内部に配置された中空部7を有している。したがって、検出試薬8bを有する信号生成部3を、生体組織に接触させることなく、信号生成部3を穿刺針部4に安定して保持させることができる。本実施形態に係るセンサ1Aは、穿刺針部4及び延在部5が金属材料からなっている。したがって、金属の高い硬度、剛性及び強度によって、センサ1Aの微細化と残留リスクの低減との両方を有利に実現できる。本実施形態に係るセンサ1Aは、信号生成部3が、電気信号を生成可能な2つの電極8を有している。したがって、電気化学的検知手法によって、体液におけるアナライトの量又は濃度を測定できる。本実施形態に係るセンサ1Aは、2つの電極8が、それぞれ、延在部5に配置された接点3bを有している。したがって、2つの電極8と測定器12(の制御部12a)との電気的な接続を容易化できる。本実施形態に係るセンサ1Aは、2つの電極8が、それぞれ、積層状電極で構成されている。したがって、2つの導電体8を安定して穿刺針部4に保持させることができる。
本実施形態に係る測定装置2Aは、センサ1Aの穿刺針部4が挿入された貫通孔13aが形成されたベースプレート13を有している。したがって、生体表面から測定装置2Aを除去する際に、ベースプレート13の上面13bから延在部5に抜去方向の力を作用させることができるので、穿刺針部4の残留リスクを低減できる。また、生体表面からの測定装置2Aの除去手順としては、測定器12をベースプレート13から取り外した後に、生体表面からベースプレート13を除去してもよい。
次に、図4Bを参照して、本発明の第2実施形態に係るセンサ1B及び測定装置2Bについて詳細に例示説明する。図4Bに示すように、本実施形態に係るセンサ1Bでは、延在部5が2つの板状部6’を有している。2つの板状部6’は、(共通の)所定の平面に沿って延在している。2つの板状部6’は、それぞれ、ベースプレート13’の上面13bに連結している。2つの電極8の接点3b(図1B参照)は、2つの板状部6’の一方のみに配置してもよい。2つの電極8の接点3bの一方を、2つの板状部6’の一方に配置し、2つの電極8の接点3bの他方を、2つの板状部6’の他方に配置してもよい。その他の構成は、第1実施形態に係るセンサ1A及び測定装置2Aの場合と同様である。センサ1Bは、第1実施形態に係るセンサ1Aの場合と同様に、金属板11からプレス加工を用いて製造できる。延在部5が2つ(又は3つ以上)の板状部6’を有する構成によれば、穿刺針部4の残留リスクをより一層低減できる。延在部5は、電極8の接点3bがそれぞれ配置された互いに分離した2つ(又は3つ以上)の部分を有していてもよい。当該部分は、板状であるのが好ましい。この場合、生体表面からの突出高さを抑制できる。
次に、図4Cを参照して、本発明の第3実施形態に係るセンサ1C及び測定装置2Cについて詳細に例示説明する。図4Cに示すように、本実施形態に係るセンサ1Cでは、延在部5が1つの板状部6”を有している。板状部6”の中央部は、穿刺針部4の基端面4cに連なっている。穿刺針部4は、例えば、矩形の金属板の中央部を深絞り加工し、深絞り部の先端部を斜めに切断又は研削して刃面とすることで得ることができる。その後、信号生成部3(2つの電極8)を穿刺針部4の内部及び板状部6”に配置すればよい。
次に、図5を参照して、本発明の第4実施形態に係るセンサ1D及び測定装置2Dについて詳細に例示説明する。図5に示すように、本実施形態に係るセンサ1Dでは、延在部5は、1つの板状部14を有している。板状部14は、凹凸部14aを有している。本実施形態では、板状部14は、全面に亘って凹凸部14aが形成されている。ベースプレート15は、板状部14と接する部分において板状部14の凹凸部14aと同様の表面形状をなす接触面15aを有する。凹凸部14aは接触面15aに固着されている。その他の構成は、第1実施形態に係るセンサ1A及び測定装置2Aの場合と同様である。本実施形態に係るセンサ1D及び測定装置2Dによれば、板状部14とベースプレート15との連結面積を効果的に増加でき、穿刺針部4の残留リスクをより一層低減できる。
次に、図6A乃至図6Dを参照して、本発明の第5実施形態に係るセンサ1Eについて詳細に例示説明する。図6A乃至図6Dに示すように、本実施形態に係るセンサ1Eは、信号生成部3が、2つの線状の電極16を有している。2つの電極16は、それぞれ、基材に積層された導電層16bと、導電層16bに積層された絶縁層16dとを有する積層状電極で構成されており、前記基材は、線状の芯材16aからなっている。導電層16bは、基材に隣接して積層されている。絶縁層16dは、導電層16bに隣接して積層されている。より具体的には、2つの電極16は、それぞれ、線状の芯材16aと、芯材16aを実質的に完全に覆う導電層16bと、接触部3aの表面を形成するとともに導電層16bと電気的に接続し、グルコースと反応する検出試薬16cと、導電層16bの一部を覆う絶縁層16dとを有している。測定方法に応じて、測定妨害物質の付着、又は電極への汚れの付着を低減するためのコーティング機能を有する保護層を、絶縁層16d及び検出試薬16c上に更に積層してもよい。センサ1Eは、検出試薬16cをグルコース以外の成分と反応するものとし、グルコース以外の成分の量を測定するように構成されてもよい。検出試薬16cは、導電層16bにおける穿刺針部4に沿って配置された部分の一部(先端側部分)のみに配置されている。各絶縁層16dは、検出試薬16cを接触部3aの表面に露出させている。各絶縁層16dは、基端部において導電層16bを露出させている。すなわち、各絶縁層16dは、導電層16bにおける、検出試薬16cが配置されていない部分と基端部とを除いた部分を、実質的に完全に覆っている。各絶縁層16dは、導電層16bと、金属材料からなる穿刺針部4及び延在部5との間を電気的に絶縁している。各絶縁層16dは、体液と接触する接触部3aにおいて、導電層16bにおける検出試薬16cが配置されていない部分を、実質的に完全に覆っている。各絶縁層16dは、検出試薬16cの一部を覆っていてもよい。延在部5は、1つの板状部18を有している。板状部18には、穿刺針部4の内部に通じる2つの溝18aが形成されている。延在部5の各溝18aには、接点3bを形成する端子部材(図示省略)が配置されている。各端子部材は、延在部5に対して電気的に絶縁されている。各端子部材には、導電層16bの基端部が半田付け等によって電気的に接続している。
センサ1Eは、第1実施形態に係るセンサ1Aの場合と同様に、金属板11からプレス加工を用いて製造できる。その際、折り曲げ工程の前に、図6A乃至図6Bに示すように、2つの溝18aを用いて2つの電極16が穿刺針部4に容易に挿入され得る。2つの電極16の一方が2つの溝18aの一方で案内され得る。2つの電極16の他方が2つの溝18aの他方で案内され得る。2つの電極16の挿入後に、各電極16を穿刺針部4及び/又は延在部5に固着してもよい。その後、折り曲げ工程の前又は後に、各電極16の導電層16bの基端部を端子部材に接続し、図6Cに示すように、センサ1Eが得られる。このように、穿刺針部4の内部に通じる2つ(又は3つ以上)の溝18aが形成された延在部5を有する構成によれば、2つ(又は3つ以上)の線状の電極8を穿刺針部4の内部に容易に配置できる。
次に、図7A及び図7Bを参照して、本発明の第6実施形態に係るセンサ1F及び測定装置2Fについて詳細に例示説明する。図7A及び図7Bに示すように、本実施形態に係るセンサ1Fでは、延在部5は、1つの板状部19を有している。板状部19は、孔部19aを有している。本実施形態では、板状部19には、円形の孔部19aが2つ設けられている。板状部19に設ける孔部19aの数は1つでもよいが、2つ以上設けることが好ましい。板状部19に設ける孔部19aの形状は、楕円形でも多角形等でもよいが、円形が好ましい。ベースプレート20には、センサ1Fの穿刺針部4が挿入された貫通孔20aが形成されている。また、ベースプレート20には、孔部19aに挿入された凸部20cが形成されている。本実施形態では、ベースプレート20には、円柱状の凸部20cが2つ形成されている。しかし、凸部20cの形状及び数は、孔部19aの形状及び数に合わせて適宜変更が可能である。センサ1Fの板状部19は、ベースプレート20の上面20bに連結している。板状部19は、ベースプレート20に嵌合していてもよいし、固着されていてもよい。延在部19は、ベースプレート20に、組付け時に固着されてもよいし、インサート成形によって固着されてもよい。その他の構成は、第1実施形態に係るセンサ1A及び測定装置2Aの場合と同様である。本実施形態に係るセンサ1F及び測定装置2Fによれば、孔部19aと凸部20cとの係合により、板状部19とベースプレート20との結合力を高め、穿刺針部4の残留リスクをより一層低減できる。
本実施形態では板状部19に孔部19aを設けている。しかし、孔部19aの代わりに、上方又は下方に突出する中空凸部(周壁と当該周壁の軸方向一端を閉塞する閉塞壁とからなる凸部)を設けてもよい。この場合、ベースプレート20には、この中空凸部と係合する凸部又は凹部を設ければよい。板状部19に下方に突出する中空凸部を設けた場合には、例えば、センサ1Fに設けた電極と測定器12Fとの接点となる導電性ゴムをこの中空凸部の内側に配置することができる。
次に、図2A乃至図2F及び図8を参照して、本発明の第1実施形態に係るセンサの製造方法について詳細に例示説明する。本実施形態に係るセンサの製造方法は、前述した第1実施形態に係るセンサを製造する場合を例として説明するが、例えば第2乃至第6実施形態に係るセンサなど、他の構成のセンサを製造する場合にも適用可能である。本実施形態に係るセンサの製造方法は、生体の体液におけるアナライトの量に応じた信号を生成する信号生成部3を保持した穿刺針部4と穿刺針部4から連続して延在する延在部5とを有するセンサ1Aの製造方法である。
本実施形態に係るセンサの製造方法は、プレス加工によって、金属板11から、穿刺針部4を形成するための第1部分11aと、第1部分11aに連結するとともに延在部5を形成するための第2部分11bとを打ち抜く、打ち抜き工程p11(図2A参照)と、第1部分11aを第2部分11bに対して折り曲げる、折り曲げ工程p14(図2D参照)とを含んでいる。また、本実施形態に係るセンサの製造方法は、打ち抜き工程p11と折り曲げ工程p14との間に、プレス加工によって、第1部分11aを丸めて管状に成形する、丸め工程p13(図2C参照)を含んでいる。より具体的には、本実施形態では、図8に示すように、まず、打ち抜き工程p11が行われ、次に第1切り離し工程p12が行われ、次に丸め工程p13が行われ、次に折り曲げ工程p14が行われ、次に第2切り離し工程p15が行われ、次に刃面形成工程p16が行われる。打ち抜く方法としては、機械的に打ち抜く方法に限定されず、レーザ等を用いて打ち抜いてもよい。
打ち抜き工程p11では、図2Aに示すように、金属板11がプレス加工によって打ち抜かれ、穿刺針部4を形成する第1部分11aと、延在部5を形成する第2部分11bとを有する展開体11e形成される。本実施形態では、打ち抜き工程p11の終了時において、第1部分11aは、金属板11の第1枠状部11cに連結し、第2部分11bは、金属板11の第2枠状部11dに連結している。打ち抜き工程p11において、第2部分11bに、第6実施形態に係るセンサ1Fに関して説明した孔部19a又は中空凸部を形成してもよい。また、孔部19a又は中空凸部を、打ち抜き工程p11の前後に別途設けたプレス加工工程によって形成してもよい。
第1切り離し工程p12では、図2Bに示すように、第1部分11aが、第1枠状部11cから切り離される。切り離す方法としては、機械的に切断する方法に限定されず、レーザ等を用いてもよい。
丸め工程p13では、図2Cに示すように、プレス加工によって第1部分11aが丸められ、管状に成形される。このとき、第1部分11aの突き合わせ端面が溶接されてもよい。溶接には、各種の溶接を用いることができる。例えば、炭酸ガスレーザ溶接、YAGレーザ溶接、エキシマレーザ溶接等の溶接が好ましい。
折り曲げ工程p14では、図2Dに示すように、第1部分11aが第2部分11bに対して折り曲げられる。
第2切り離し工程p15では、図2Eに示すように、第2部分11bが、第2枠状部11dから切り離される。
刃面形成工程p16では、図2Fに示すように、第1部分11aの先端部を斜めに切断又は研削することで、刃面が形成される。刃面形成工程p16を折り曲げ工程p14と第2切り離し工程p15との間で実施してもよい。刃面形成方法としては、ワイヤーカット加工、研削加工、切削加工、放電加工等が挙げられる。刃面形成工程は洗浄工程を含んでもよく、電解研磨、化学研磨加工を行ってもよい。
本実施形態によれば、プレス加工によってセンサ1Aを製造できる。本実施形態では、穿刺針部4は、ストレートな管状をなすように形成されている。しかし、穿刺針部4は、テーパ部を有する(中心軸線Oに沿って外径寸法が漸次変化する)管状をなすように形成されてもよい。打ち抜き工程p11より前に、金属板11に、例えば接着、溶着、塗布、印刷、半導体プロセス等の手法によって、前述した積層状電極を構成する2つの電極8を設けてもよい。
本実施形態に係るセンサの製造方法を、第5実施形態に係るセンサ1Eの製造に適用する場合には、打ち抜き工程p11におけるプレス加工によって溝18aを形成してもよい。溝18aは、打ち抜き工程p11の前後に別途設けた加工工程によって形成されてもよい。
次に、図9乃至図10Eを参照して、本発明の第2実施形態に係るセンサの製造方法について詳細に例示説明する。本実施形態に係るセンサの製造方法は、第1実施形態に係るセンサの製造方法と比較すると、刃面形成工程p16と第1切り離し工程p12とを兼ねた刃面形成工程p24を含む点で相違するが、その他の点では同様である。
本実施形態では、図9に示すように、まず、打ち抜き工程p21(図10A参照)が行われ、次に丸め工程p22(図10B参照)が行われ、次に折り曲げ工程p23(図10C参照)が行われ、次に刃面形成工程p24(図10D参照)が行われ、次に第2切り離し工程p25が行われる(図10E参照)。本実施形態によれば、第1切り離し工程p12を兼ねた刃面形成工程p24により、第1実施形態に係るセンサの製造方法よりも製造工程を簡素化することができる。
次に、図11乃至図12Eを参照して、本発明の第3実施形態に係るセンサの製造方法について詳細に例示説明する。本実施形態に係るセンサの製造方法は、第1実施形態に係るセンサの製造方法と比較すると、第1切り離し工程p12と第2切り離し工程p15とを兼ねた切り離し工程p33を含む点で相違するが、その他の点では同様である。
本実施形態では、図11に示すように、まず、打ち抜き工程p31(図12A参照)が行われ、次に丸め工程p32(図12B参照)が行われ、次に切り離し工程p33(図12C参照)が行われ、次に折り曲げ工程p34(図12D参照)が行われ、次に刃面形成工程p35(図12E参照)が行われる。折り曲げ工程p34と刃面形成工程p35との順序は逆でもよい。本実施形態によれば、第1切り離し工程p12と第2切り離し工程p15とを兼ねた切り離し工程p33により、第1実施形態に係るセンサの製造方法よりも製造工程を簡素化することができる。
次に、図13乃至図14Dを参照して、本発明の第4実施形態に係るセンサの製造方法について詳細に例示説明する。本実施形態に係るセンサの製造方法は、第3実施形態に係るセンサの製造方法と比較すると、刃面形成工程p35を兼ねた打ち抜き工程p41を含む点で相違するが、その他の点では同様である。本実施形態では、打ち抜き工程p41において、第1部分11aと第2部分11bとを有する展開体11eを打ち抜くプレス加工により、第1部分11aに、刃面(又は刃面に近似した形状の面)を展開した形状の輪郭が形成される。
本実施形態では、図13に示すように、まず、打ち抜き工程p41(図14A参照)が行われ、次に丸め工程p42(図14B参照)が行われ、次に切り離し工程p43(図14C参照)が行われ、次に折り曲げ工程p44(図14D参照)が行われ、次に必要に応じて刃面仕上げ工程p45が行われる。刃面仕上げ工程p45が行われる場合は、折り曲げ工程p34と刃面仕上げ工程p45との順序は逆でもよい。本実施形態によれば、刃面形成工程p35を兼ねた打ち抜き工程p41により、第3実施形態に係るセンサの製造方法よりも製造工程を簡素化することができる。
前記の説明は、本発明の一実施形態を示したものにすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。前記の実施形態は、本開示の基礎的事項に基づいて、種々の変更が可能である。
1A〜1F センサ
2A〜2D、2F 測定装置
3 信号生成部
3a 接触部
3b 接点
4 穿刺針部(基材)
4a 穿刺針部の基端部
4b 穿刺針部の先端部
4c 穿刺針部の基端面
4d 穿刺針部の先端面
5 延在部(基材)
5a 延在部の上面
6、6’、6” 板状部
7 中空部
8 電極
8a 導電体
8b 検出試薬
8c 絶縁体
9a 第1絶縁層
9b 導電層
9c 第2絶縁層(絶縁層)
11 金属板
11a 第1部分
11b 第2部分
11c 第1枠状部
11d 第2枠状部
11e 展開体
12 測定器
12a 制御部
13、13’ ベースプレート
13a 貫通孔
13b ベースプレートの上面
13c ベースプレートの下面
14 板状部
14a 凹凸部
15 ベースプレート
15a 接触面
16 電極
16a 芯材(基材)
16b 導電層
16c 検出試薬
16d 絶縁層
18 板状部
18a 溝
19 板状部
19a 孔部
20 ベースプレート
20a 貫通孔
20c 凸部
O 中心軸線
P 平面

Claims (14)

  1. 生体の体液におけるアナライトの量に応じた信号を生成する信号生成部と、
    長手方向の中心軸線を有するとともに前記信号生成部を保持した穿刺針部と、
    前記穿刺針部と同一の材料からなるとともに前記穿刺針部から連続して前記中心軸線と交差する方向に延在する延在部とを有する、センサ。
  2. 前記延在部は、1つ以上の板状部を有する、請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記1つ以上の板状部は、所定の平面に沿って延在しており、
    前記穿刺針部の前記中心軸線と前記所定の平面とがなす角の大きさは、30°乃至90°である、請求項2に記載のセンサ。
  4. 前記1つ以上の板状部の外周縁は、それぞれ、前記穿刺針部の前記基端面に連なっている、請求項2又は3に記載のセンサ。
  5. 前記穿刺針部は、前記信号生成部が内部に配置された中空部を有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のセンサ。
  6. 前記穿刺針部及び前記延在部は、金属材料からなる、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のセンサ。
  7. 前記信号生成部は、前記信号としての電気信号を生成可能な2つ以上の電極を有する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のセンサ。
  8. 前記2つ以上の電極は、それぞれ、前記延在部に配置された接点を有する、請求項7に記載のセンサ。
  9. 前記2つ以上の電極は、それぞれ、基材に積層された導電層と、前記導電層に積層された絶縁層とを有する積層状電極で構成されている、請求項7又は8に記載のセンサ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のセンサと、
    前記センサに動作可能に接続することで前記信号に基づいて前記アナライトの量を測定可能な測定器とを有する、測定装置。
  11. 前記生体の表面に沿って配置可能なベースプレートを有し、
    前記センサの前記延在部は、前記ベースプレートに連結しており、
    前記測定器は、前記ベースプレートに装着可能である、請求項10に記載の測定装置。
  12. 前記ベースプレートは、前記センサの前記穿刺針部が挿入される貫通孔を有する、請求項11に記載の測定装置。
  13. 生体の体液におけるアナライトの量に応じた信号を生成する信号生成部を保持した穿刺針部と前記穿刺針部から連続して延在する延在部とを有するセンサの製造方法であって、
    プレス加工によって、金属板から、前記穿刺針部を形成するための第1部分と、前記第1部分に連結するとともに前記延在部を形成するための第2部分とを打ち抜く、打ち抜き工程と、
    前記第1部分を前記第2部分に対して折り曲げる、折り曲げ工程と
    を含む、製造方法。
  14. 前記打ち抜き工程と前記折り曲げ工程との間に、プレス加工によって、前記第1部分を丸めて管状に成形する、丸め工程を含む、請求項13に記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001523993A (ja) * 1997-04-11 2001-11-27 アルザ コーポレイション 最小限での侵入性の検出用装置
JP2012187306A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Olympus Corp センサ挿入装置およびセンサ挿入システム

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