JPWO2018216138A1 - 梱包具および梱包方法 - Google Patents

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Abstract

梱包具(1)は、物品(50)を梱包するために用いられる。梱包具(1)は、フィルム(30)と、板状部材(10)とを備える。板状部材(10)は、フィルム(30)が取り付けられる。フィルム(30)と板状部材(10)とによって、2つの開口端部(30a)を有する開口(33)が形成されている。板状部材(10)は、ベース部(18)と、押さえ部(40)とを有する。押さえ部(30)は、ベース部(18)に配置される。押さえ部(30)は、フィルム(30)に覆われている。ベース部(18)は、基準面(11)と、折曲げ面(12)とを有する。押さえ部(40)は、基端(41)と先端(42)とを有する。折曲げ面(12)は、基準面(11)に隣接し折曲げ可能である。押さえ部(30)は、基端(41)を介してベース部(18)に対して折曲げ可能である。ベース部(18)とフィルム(30)との間の隙間に、物品(50)を配置可能である。

Description

本発明は、梱包具および梱包方法に関する。
物品を梱包するために用いられる梱包具として、フィルムと板状部材との間に物品を挟んだ状態でフィルムを張ることで物品を板状部材に押さえつけ、物品を定位置に保持するものが用いられている。
特許文献1に記載の梱包具(包装キット)では、板状部材の端部を折り曲げることによって、フィルムを張ることで物品を板状部材に固定している。
特表平9−501128号公報
しかしながら、特許文献1に記載の梱包具では、容易に背の低い(薄い)物品を固定して梱包することが困難であった。例えば、背の低い(薄い)物品を梱包する場合、フィルムと板状部材との間の隙間が大きいため、背の低い物品が固定されない可能性があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、容易に背の低い物品を固定して梱包することができる梱包具および梱包方法を提供することにある。
本発明に係る梱包具は、物品を梱包するために用いられる。前記梱包具は、フィルムと、板状部材とを備える。前記板状部材は、前記フィルムが取り付けられる。前記フィルムと前記板状部材とによって、2つの開口端部を有する開口が形成されている。前記板状部材は、ベース部と、押さえ部とを有する。前記押さえ部は、前記ベース部に配置される。前記押さえ部は、前記フィルムに覆われている。前記ベース部は、基準面と、折曲げ面とを有する。前記折曲げ面は、前記基準面に隣接し折曲げ可能である。前記押さえ部は、基端と先端とを有する。前記押さえ部は、前記基端を介して前記ベース部に対して折曲げ可能である。前記ベース部と前記フィルムとの間の隙間に、前記物品を配置可能である。
ある実施形態において、前記基準面に対する前記折曲げ面の折曲げ状態が変化することに伴って、前記フィルムが前記押さえ部の前記先端に接触した状態で張られることにより、前記押さえ部が前記物品の上面と接触し前記物品の前記上面のうち一方の端部を押さえることによって前記物品が前記ベース部に押し付けられ、かつ、前記フィルムが前記物品の前記上面のうち前記一方の端部と対向する端部の少なくとも一部と接触するように構成されている。
ある実施形態において、前記基端から前記先端に向かう方向は、前記フィルムが引っ張られる方向に沿っている。
ある実施形態において、前記押さえ部は、前記基準面に配置される。
ある実施形態において、前記基端は、前記ベース部の中心からずれた位置に位置する。
ある実施形態において、前記基端から前記先端までの距離は、前記基端の位置に応じて異なる。
ある実施形態において、前記先端が延びる方向に沿った断面視において、前記基準面と前記フィルムとによって規定される角度は、前記物品の前記上面と前記フィルムとによって規定される角度よりも大きい。
ある実施形態において、前記押さえ部は複数である。
ある実施形態において、前記複数の押さえ部は、前記基端から前記先端に向かう方向が異なる。
ある実施形態において、前記複数の押さえ部の前記基端から前記先端までの距離がそれぞれ異なる。
ある実施形態において、前記複数の押さえ部の前記基端は、一直線上に位置する。
ある実施形態において、前記板状部材は、折曲げ線をさらに有する。前記折曲げ面は、前記折曲げ線を介して折曲げ可能である。前記折曲げ線は、前記開口が延びる方向に対して平行に延びる平行折曲げ線を含む。前記折曲げ面は、前記平行折曲げ線を介して前記基準面に隣接し折曲げ可能な平行折曲げ面を有する。前記平行折曲げ面が前記基準面に対して折り曲げられた状態で、前記ベース部と前記フィルムとの間の隙間に前記物品を配置可能である。前記ベース部と前記フィルムとの間の隙間に前記物品が配置された状態で、前記平行折曲げ面が前記基準面に対して展開されるのに伴って、前記フィルムが前記押さえ部の前記先端に接触した状態で張られることにより、前記押さえ部が前記物品の前記上面と接触し前記物品の前記上面のうち一方の端部を押さえることによって前記物品が前記ベース部に押し付けられ、かつ、前記フィルムが前記物品の前記上面のうち前記一方の端部と対向する端部の少なくとも一部と接触するように構成されている。
ある実施形態において、前記平行折曲げ線は、前記ベース部の中心からずれた位置に位置する。
ある実施形態において、前記ベース部は、前記ベース部上で互いに交わらない2つの前記平行折曲げ線を介して区画されている。前記ベース部は、1つの前記基準面と、それぞれ前記平行折曲げ線の一方を介して前記基準面に隣接する2つの前記平行折曲げ面とを有する。
ある実施形態において、前記板状部材は、折曲げ線をさらに有する。前記折曲げ面は、前記折曲げ線を介して折曲げ可能である。前記折曲げ線は、前記開口が延びる方向に交差する方向に平行に延びる交差折曲げ線を含む。前記折曲げ面は、前記交差折曲げ線を介して前記基準面に隣接し折曲げ可能な交差折曲げ面を有する。前記ベース部と前記フィルムとの間の隙間に前記物品が配置された状態で、前記交差折曲げ面が前記基準面に対して面一である状態から前記交差折曲げ線を介して折り曲げられるのに伴って、前記フィルムが前記押さえ部の前記先端に接触した状態で張られることにより、前記押さえ部が前記物品の前記上面と接触し前記物品の前記上面のうち一方の端部を押さえることによって前記物品が前記ベース部に押し付けられ、かつ、前記フィルムが前記物品の前記上面のうち前記一方の端部と対向する端部の少なくとも一部と接触するように構成されている。
ある実施形態において、前記開口端部は前記交差折曲げ面に掛かっている。
ある実施形態において、前記交差折曲げ面は、前記ベース部上で互いに交わらない2つの前記交差折曲げ線のそれぞれを介して区画されて2つ設けられている。
ある実施形態において、前記フィルムは、伸縮性フィルムである。
ある実施形態において、前記フィルムは筒状である。
本発明に係る梱包方法は、梱包具を用いて物品を梱包する梱包方法である。前記梱包具は、フィルムと、板状部材とを備える。前記板状部材は、前記フィルムが取り付けられる。前記板状部材は、ベース部と、押さえ部と、折曲げ面とを有する。前記押さえ部は、前記ベース部に配置される。前記押さえ部は、前記フィルムに覆われている。前記ベース部は、基準面と、折曲げ面とを有する。前記折曲げ面は、前記基準面に隣接し折曲げ可能である。前記押さえ部は、基端と先端とを有する。前記押さえ部は、前記基端を介して前記ベース部に対して折曲げ可能である。前記ベース部と前記フィルムとの間の隙間に、前記物品を配置可能である。前記梱包方法は、前記梱包具を用意するステップと、前記ベース部と前記フィルムとの間の隙間に前記物品を配置するステップと、前記基準面に対する前記折曲げ面の折曲げ状態が変化することに伴って、前記フィルムが前記押さえ部の先端に接触した状態で張られることにより、前記押さえ部が前記物品の上面と接触し前記物品の前記上面のうち一方の端部を押さえることによって前記物品が前記ベース部に押し付けられ、かつ、前記フィルムが前記物品の前記上面のうち前記一方の端部と対向する端部の少なくとも一部と接触するステップとを含む。
本発明によれば、容易に背の低い物品を固定して梱包することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る梱包具を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る梱包具の分解斜視図である。 板を模式的に示す平面図である。 本実施形態に係る梱包具を用いた梱包方法を示す模式図である。 梱包が行われて展開状態とされた梱包具を示す斜視図である。 交差折曲げ面を立ち上げた状態を示す斜視図である。 梱包体の分解斜視図である。 梱包具が外箱内に収納された状態の梱包体を示す図である。 梱包体を示す側断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る梱包具を示す斜視図である。 梱包が行われて展開状態とされた梱包具を示す斜視図である。 交差折曲げ面を立ち上げた状態を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る梱包具を示す斜視図である。 板を模式的に示す平面図である。 交差折曲げ面を立ち上げた状態を示す斜視図である。 本発明の変形例に係る梱包具を示す斜視図である。 本発明の変形例に係る梱包具を模式的に示す平面図である。 本発明の変形例に係る梱包具を模式的に示す平面図である。 本発明の変形例に係る梱包具を模式的に示す平面図である。 (a)および(b)は、本発明の変形例に係る梱包具を示す斜視図である。 本発明の変形例に係る梱包具を示す斜視図である。 本発明の変形例に係る梱包具を示す斜視図である。 本発明の変形例に係る梱包具の分解斜視図である。 梱包具の拡大斜視図である。 (a)は、本発明の変形例に係る梱包具を示す斜視図である。(b)は、本発明の変形例に係る梱包具を模式的に示す平面図である。 本発明の変形例に係る梱包具を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
以下、本発明の実施の形態における梱包具について説明する。
梱包具は、フィルムと、例えば段ボール製の板状部材とを組み合わせて構成されている。板状部材は、ベース部と、押さえ部と、折曲げ線とを有する。梱包具は、押さえ部とフィルムとにより物品を板状部材に押さえつけることにより、物品を定位置に固定することができる。板状部材を折り曲げた状態で板状部材の接地面とフィルムとの間で広がる隙間に物品を配置できる。板状部材の折曲げ状態が変化することに伴って、フィルムを張り、押さえ部とフィルムとにより物品を固定することができる。
梱包具は、板状部材にフィルムが取り付けられた、簡素な構造を有する。梱包具は、容易に製造可能である。梱包具は、板状部材にフィルムを取り付けて、フィルムどうしを固定することでも、製造可能である。
梱包具を用いることで、手作業による梱包を容易に行うことができる。また、梱包具は、例えば梱包ラインにおいて多数の物品を連続的に梱包するような場合にも用いることができる。それにより、梱包ラインにおける梱包を容易に行うことができる。
[第1の実施の形態]
図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る梱包具1について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る梱包具1を示す斜視図である。図2は、第1の実施の形態に係る梱包具1の分解斜視図である。
以下の説明において、図1に示す座標のX軸方向を左右方向(原点から見てX軸で正となる方向が右方向)、Y軸方向を前後方向(原点から見てY軸で正となる方向が後方向)、Z軸方向(XY平面に垂直な方向)を上下方向(原点から見てZ軸で正となる方向が上方向)ということがある。
図1に示すように、梱包具1は、板(板状部材の一例)10と、フィルム30とを備えている。本実施形態では、フィルム30は筒状である。板10には、フィルム30が巻かれている。梱包具1は、物品を梱包可能である。
本実施の形態において、板10は、例えば、厚みが5ミリメートル程度の、1枚の段ボール製である。フィルム30は、例えばポリエチレン製で伸縮性(可撓性)を有するフィルムである。フィルム30は、無色透明であるが、これに限られず、いわゆる半透明や不透明であってもよいし、着色されていてもよい。
なお、図1においては梱包具1の展開状態が示されている。展開状態の梱包具1の寸法は、例えば、左右方向が300ミリメートル程度であって、前後方向が180ミリメートル程度である。梱包具1の寸法は、これに限られるものではなく、梱包対象として想定される物品の大きさや種々の用途などに応じて設定される。
板10は、ベース部18と、押さえ部40と、3本の折曲げ線(折り目;筋)21、23、24とを有する。
ベース部18は、平板状である。ベース部18は、折曲げ線21、23、24を介して区画されている。詳しくは、ベース部18は、基準面11と、折り曲げ面(平行折曲げ面12および交差折曲げ面15、16)とを有する。ベース部18の区画については図3を参照して後述する。
押さえ部40は、基端41と、先端42と、上面43と、下面44とを有する。押さえ部40は、略矩形状である。基端41は直線状である。先端42の両端部は円弧状である。押さえ部40は、基端41を介してベース部18に対して折り曲げ可能である。すなわち、押さえ部40は、基端41を中心に方向D1に回動可能である。押さえ部40は、フィルム30に覆われている。
図2に示すように、フィルム30には、貫通孔300が形成されている。貫通孔300は、左右方向に平行に(X軸に平行に)延びている。
図1に示すように、梱包具1には、開口33が形成されている。開口33は、フィルム30と板10とによって形成される。開口33は、2つの開口端部30aを有する。
図1および図2に示すように、板10には、3本の折曲げ線(折り目;筋)21、23、24が設けられている。すなわち、板10には、1本の平行折曲げ線21と、2本の交差折曲げ線23、24とが形成されている。これらの折曲げ線21、23、24は、例えば、いわゆる筋付けローラーや筋付け刃を押し付けることにより形成される。折曲げ線21、23、24には、ミシン目加工が行われるようにしてもよい。
平行折曲げ線21は、左右方向に平行に(X軸に平行に)配置されている。すなわち、平行折曲げ線21は、開口33が延びる方向に対して平行に延びている。板10は、平行折曲げ線21について、前後両端部が上方に変位するように容易に折り曲げることができる。
交差折曲げ線23は、板10の右端部近傍位置に、前後方向に平行に(Y軸に平行に)配置されている。すなわち、交差折曲げ線23は、開口33が延びる方向に交差する方向に平行に延びている。また、交差折曲げ線24は、板10の左端部近傍位置に、前後方向に平行に配置されている。板10は、交差折曲げ線23について、右端部が上方に変位するように容易に折り曲げることができる。板10は、交差折曲げ線24について、左端部が上方に変位するように容易に折り曲げることができる。
板10には、さらに、押さえ部40が設けられている。基端41は、いわゆる筋付けローラーや筋付け刃を押し付けることにより折り目が形成される。基端41を残して、板10に切り込みを形成することによって、押さえ部40は形成される。基端41には、ミシン目加工が行われるようにしてもよい。板10には、開口48が形成されている。開口48は、押さえ部40の形状に対応する。したがって、押さえ部40を開口48に入れることによって、板10を平坦状にすることができる。その結果、押さえ部40を用いずに梱包することも可能である。また、梱包具1の保管時のスペースを削減することができる。なお、押さえ部40は、板10に切り込みを形成することによって設けられるのではなく、板10に別の板を取り付けることによって設けられてもよい。
板10に平行折曲げ線21と交差折曲げ線23、24とが設けられていることにより、板10は、次のように区画されている。
図3を参照してベース部18の区画について説明する。図3は、板10を模式的に示す平面図である。
図3において、各種ハッチングで囲まれた部位が、ここでいう1つの区画に相当する。図3において、フィルム30は二点鎖線で示している。また、平行折曲げ線21と交差折曲げ線23、24とは、それぞれ一点鎖線で示されている。図3に示すように、ベース部18には、基準面11と、平行折曲げ面12と、2つの交差折曲げ面15、16との4つの区画が設けられている。基準面11には、梱包される物品50が配置される。平行折曲げ面12は、基準面11に隣接する。
基準面11と平行折曲げ面12との間には、平行折曲げ線21が配置されている。換言すると、基準面11と平行折曲げ面12とは、平行折曲げ線21を介して区画されている。基準面11は、ベース部18の前側に、平行折曲げ面12はベース部18の後ろ側に、それぞれ配置されている。交差折曲げ面15、16は、交差折曲げ線23、24を介して、それぞれ、基準面11および平行折曲げ面12に隣接するように区画されている。交差折曲げ面15は、ベース部18のうち、交差折曲げ線23よりも右側の部分である。交差折曲げ面16は、ベース部18のうち、交差折曲げ線24よりも左側の部分である。換言すると、基準面11は、平行折曲げ線21より前方の部位であって、交差折曲げ線23と交差折曲げ線24との間にある部位である。また、平行折曲げ面12は、平行折曲げ線21より後方の部位であって、交差折曲げ線23と交差折曲げ線24との間にある部位である。
押さえ部40は、ベース部18に配置されている。本実施形態では、押さえ部40は、基準面11に配置されている。基端41は、平行折曲げ線21に平行である。基端41から先端42に向かう方向は、開口33が延びる方向に交差している。本実施形態では、基端41から先端42に向かう方向は、開口33が延びる方向(X軸方向)に直交している。押さえ部40は、基端41を介してベース部18に対して折り曲げ可能である。
板10は、平行折曲げ面12と交差折曲げ面15、16の後方の部位とが、基準面11と交差折曲げ面15、16の前方の部位とに対して、平行折曲げ線21で折り曲げ可能である。
開口端部30aは、交差折曲げ面15、16に掛かっている。換言すると、フィルム30の長さ(筒の長さ)は、基準面11の左右方向の幅または平行折曲げ面12の左右方向の幅よりも長くなっている。
板10の一対の縁部10mの各々は、直線状である。基準面11は、矩形状である。平行折曲げ面12は、矩形状である。
図1に戻って、フィルム30は、板10のうち、主に基準面11と平行折曲げ面12とを囲むように配置されている。フィルム30の幅方向(周方向に直交する方向)が左右方向になるように、フィルム30が配置されている。換言すると、フィルム30は、平行折曲げ線21がフィルム30が形成する筒の内部を貫くようにして、板10に巻かれている。
フィルム30は、板10に、種々の方法で取り付けられればよい。例えば、予め環状に形成されたフィルム30の内部に板10を通すことでフィルム30が板10に取り付けられる。また、例えば、帯掛包装機などを用いて、板10に対してフィルムを1周巻回し、フィルムどうしを接着することで、フィルム30が板10に取り付けられる。フィルム30が板10に取り付けられている状態で、板10は、各折曲げ線21、23、24で折り曲げ可能である。
本実施形態では、平行折曲げ線21は、ベース部18の前後中央よりも後ろ側にオフセットされている。すなわち、平行折曲げ線21は、ベース部18の中心からずれた位置に位置する。基準面11の面積は、平行折曲げ面12の面積よりも大きい。
平行折曲げ線21が後ろ側にオフセットされていることにより、次の効果が生じる。すなわち、基準面11が広く、梱包具1の重心が平行折曲げ線21よりも前方にあるので、略水平の台上などで梱包具1を折曲げ状態にしたとき、基準面11が台上などに設置したままの状態を容易に保持することができる。そのため、専用の治具等を用いなくても、容易に梱包作業を行うことができる。
次に、図4を参照して梱包具1を用いて物品50を梱包する方法について説明する。図4は、本実施形態に係る梱包具1を用いた梱包方法を示す模式図である。図4(a)〜(c)は、図1のIV−IV線における断面が示されている。図4(c)において、角度θ1は、基準面11とフィルム30とによって規定される角度であり、角度θ2は、物品50の上面53とフィルム30とによって規定される角度である。本実施形態では、物品50は比較的背の低い(薄い)物品である。
図4(b)に示すように、梱包具1は、平行折曲げ線21で平行折曲げ面12が基準面11に対して折り曲げることによって、折り曲げられた状態(以下、折曲げ状態ということがある)にすることができる。梱包具1が折曲げ状態であるとき、フィルム30とベース部18の上面(ここでは、基準面11)との間の隙間Aに物品50を配置可能である。すなわち、折曲げ状態では、側面視で、板10の前端部、後端部、および平行折曲げ線21の折り目部分を直線で結ぶ経路の長さが展開状態よりも小さくなる。折曲げ状態では、この経路とフィルム30の周の長さとの差が大きくなる。このため、平行折曲げ面12および基準面11と、フィルム30との間に、隙間Aができる。この隙間Aに、梱包対象となる物品50を配置することができる。
折り曲げ角度が大きくなるほど(平行折曲げ面12と基準面11とのなす角が小さくなるほど)、上記経路の長さとフィルム30の周の長さとの差が大きくなるが、平行折曲げ面12と基準面11との間が狭くなる。そのため、物品50を隙間Aに配置可能な適当な角度まで平行折曲げ面12を基準面11に対して折り曲げるようにすればよい。
図1のIV−IV線における断面における断面を示す図4(a)〜(c)を参照して梱包具1を用いて物品50を梱包する方法についてさらに説明する。図4において上から下に、ステップS11、S12、S13を順にたどるようにして、梱包具1を用いた梱包が行われる。
図4(a)に示すように、梱包具1を用意する(S11;用意するステップ)。展開状態の梱包具1は、平板状である。この状態から、図に上向き矢印で示されるように、板10を平行折曲げ線21において折り曲げて平行折曲げ面12を基準面11に近づけ、折曲げ状態にする(折り曲げステップ)。
次に、図4(b)に示すように、板10が折り曲げられた状態で、基準面11とフィルム30との間の隙間Aに、物品50が配置される(S12;物品配置ステップ)。
その後、図4(c)に下向き矢印で示すように、平行折曲げ面12を基準面11に対して展開し、展開状態とする(S13)。そうすると、フィルム30が押さえ部40の先端42に接触した状態で張られる。したがって、押さえ部40が物品50の上面53と接触し物品50の上面53のうち一方の端部54を押さえる。その結果、物品50がベース部18に押し付けられた状態となる。さらに、フィルム30が物品50の上面53のうち端部55の少なくとも一部と接触した状態で張られる。その結果、物品50がベース部18に押し付けられた状態となる(展開ステップ)。端部55は、一方の端部54と対向している。本実施形態において、基端41から先端42に向かう方向D2は、フィルム30が引っ張られる方向(Y軸方向)に沿っている。
本実施形態の梱包方法では、展開ステップにおいて、フィルム30が押さえ部40の先端42に接触した状態で張られる。したがって、フィルム30と先端42との接触点は、物品50よりも上方に位置する。したがって、角度θ2を大きくすることができる。その結果、フィルム30が端部55と接触する。押さえ部40の先端42が延びる方向に沿った断面視において、角度θ1は、角度θ2よりも大きい。
図5から図6を参照して梱包具1についてさらに説明する。図5は、梱包が行われて展開状態とされた梱包具1を示す斜視図である。図6は、交差折曲げ面15、16を立ち上げた状態を示す斜視図である。
梱包具1は、基準面11に対する平行折曲げ面12(折曲げ面)の折曲げ状態が変化することに伴って、フィルム30が押さえ部40の先端42に接触した状態で張られることにより、押さえ部40が物品50の上面53と接触し物品50の上面53のうち一方の端部54を押さえることによって物品50がベース部18に押し付けられるように構成されている。詳しくは、図5に示すように、展開ステップが行われると、側面視で、板10の前端部、後端部、平行折曲げ線21部の折り目部分、および押さえ部40の先端42を直線で結ぶ経路の長さが、物品50が配置されていることにより、当初の展開状態よりも大きくなる。したがって、フィルム30は、押さえ部40の先端42に接触した状態で、若干伸長しながら張られる。そのため、フィルム30が押さえ部40を押し付けることにより、押さえ部40が物品50の上面53と接触し物品50の上面53のうち一方の端部54を押さえる。その結果、物品50がベース部18に押し付けられる。
さらに、梱包具1は、基準面11に対する平行折曲げ面12(折曲げ面)の折曲げ状態が変化することに伴って、フィルム30が物品50の上面53のうち一方の端部54と対向する端部55の少なくとも一部と接触するように構成されている。したがって、フィルム30が張った状態で物品50を板10に固定することができる。
ここで、本実施の形態においては、上記のように展開ステップにするとき、交差折曲げ面15、16を交差折曲げ線23、24で基準面11に対して折り曲げることによって、立ち上げた状態にすることができる。これにより、平行折曲げ面12を基準面11に対して展開させ、それによってフィルム30を張ることができる。なお、展開ステップを行った後で、交差折曲げ面15、16を立ち上げてもよい(立ち上げステップ)。
図6に示すように、交差折曲げ線23、24は平行折曲げ線21に板10上で交わるので、交差折曲げ面15、16を交差折曲げ線23、24で折り曲げると、板10が、基準面11と平行折曲げ面12との部分において展開された状態のまま(平行折曲げ面12が基準面11に対して略平行となるように展開された状態のまま)で保持される。換言すると、基準面11と平行折曲げ面12とが略平行となる状態にならなければ、交差折曲げ面15、16を折り曲げることができない。本実施の形態においては、板10上で互いに交わらない2つの交差折曲げ線23、24のそれぞれを介して2つの交差折曲げ面15、16が設けられているので、両交差折曲げ面15、16を折り曲げて立ち上げ状態とすることで、板10が、基準面11と平行折曲げ面12との部分で展開された状態が、確実に保持される。
図7〜図9を参照して、梱包体80について説明する。図7は、梱包体80の分解斜視図である。図8は、梱包具1が外箱70内に収納された状態の梱包体80を示す図である。図9は、梱包体80を示す側断面図である。
図7および図8に示すように、梱包体80は、梱包具1と外箱70とを備える。梱包具1は、交差折曲げ面15、16が基準面11に対して略垂直に折り曲げられた状態で、外箱70内に収納される。換言すると、外箱70の寸法は、このように交差折曲げ面15、16が折り曲げられた状態の梱包具1がぴったりと収納されるように、設定されている。交差折曲げ面15、16が基準面11に対して折り曲げられた状態で、梱包具1が外箱70内に収納されていることにより、交差折曲げ面15、16が基準面11に対して折り曲げられた状態が保持される。したがって、フィルム30が張られた状態が維持され、物品50が板10上の定位置に確実に保持される。
外箱70は、例えば一般的な段ボール箱である。図8に示す状態では、外箱70の上側の蓋が開いている。外箱70の上側の蓋が閉じられると、略直方体状の梱包体80が完成する。
図9においては、外箱70の上下の蓋が閉じられた状態の梱包体80の、XZ平面に平行な断面を示す。図9において示すように、本実施の形態において、梱包具1が外箱70内に収納された状態で、梱包具1の底部すなわち基準面11および平行折曲げ面12と、交差折曲げ面15、16の上部とが、外箱70の内面に接触している。特に、梱包具1の底部は、外箱70の内面の底面に接触し、交差折曲げ面15、16のそれぞれの上端部は、外箱70の上面の内面に接触している。すなわち、図7においてh1で示す、交差折曲げ面15、16の、交差折曲げ線23、24からの幅寸法(立ち上げ状態における高さ寸法)と、図7においてh2で示す、外箱70の高さ寸法とが、略等しく設定されている。
これにより、外箱70は、交差折曲げ面15、16により上下方向に支えられた状態が保たれ、梱包体80が頑丈なものとなる。また、接着剤等を用いることなく、梱包具1の位置が、外箱70の内部で固定される。したがって、輸送時等に梱包体80に振動や外力が加わったり、梱包体80が傾けられたりしても、物品50をしっかりと固定することができる。なお、梱包具1の底部が外箱70の底面に近接し、交差折曲げ面15、16の上端部が、外箱70の天面に近接していてもよい。この場合であっても、同様の効果が得られる。
また、交差折曲げ面15、16は、上方に向けて折り曲げられており、交差折曲げ面15、16の上端部は、物品50よりも上方に位置している。すなわち、外箱70の上面と物品50とが離れた状態が維持されている。そのため、例えばユーザが梱包体80を開梱するときに、外箱70の上側の蓋を開状態とするためにナイフ等の鋭利な工具を用いたとしても、その工具と物品50とが接触することが防止され、物品50が保護される。
なお、梱包具1の板10として、一定程度の厚みがある段ボールなど、クッション性のあるものを利用することが好ましい。それにより、梱包体80に振動や外力が加わっても、物品50に伝達される衝撃の大きさを小さくすることができ、より確実に、物品50を保護することができる。また、板10が厚いほうが、折曲げ状態から展開状態に近い自然状態に戻ろうとする復元力が大きくなるので、物品50を固定しやすくなる。
以上説明したように、第1の実施の形態においては、基準面11に対する折曲げ面の折曲げ状態が変化することに伴って、フィルム30が押さえ部40の先端42に接触した状態で張られることにより、押さえ部40が物品50の上面53と接触し物品50の上面53のうち一方の端部54を押さえることによって物品50がベース部18に押し付けられ、かつ、フィルム30が物品50の上面53のうち一方の端部54と対向する端部55の少なくとも一部と接触するように構成されている。したがって、押さえ部40で物品50を押さえつつ、フィルム30が張った状態で物品50を板10に固定することができる。その結果、容易に背の低い(薄い)物品50を固定して梱包することができる。
また、梱包具1において、板10を折曲げ状態にして物品50を配置し、再び板10を展開状態にすることで、物品50を定位置に保持させることができる。したがって、容易に物品50の梱包を行うことができる。板10は、一旦折曲げ状態にした後でも、展開状態に近い自然状態に戻ろうとする復元力を発生する。したがって、フィルム30を張るために複雑な手順は必要なく、容易に板10を展開状態にすることができる。
梱包具1は、板10とフィルム30とを組み合わせた簡素な構成を有する。そのため、物品50を固定するために、多くのエネルギーを消費する装置や大掛かりな装置を用いる必要がなく、梱包に必要なコストを低減することができる。
第1の実施の形態において、梱包具1は、2つの交差折曲げ面15、16を立ち上げ状態とすることで、より確実に、物品50が保持された状態を維持することができる。
開梱時には、梱包時と逆の手順で、交差折曲げ面15、16をもとに戻し、板10を展開状態から折曲げ状態にすればよい。これにより、フィルム30の張りを緩和させ、容易に物品50を取り除くことができる。梱包を行う工程において、フィルムを熱収縮させたり、接着剤を用いたりといった、不可逆な工程は含まれない。したがって、このように容易に梱包および開梱を行うことができる。また、一旦梱包に使用した梱包具1を再利用して、別の物品50を梱包することができ、経済的である。フィルム30と板10との組合せに、接着剤等は用いられない。したがって、例えばフィルム30のみが傷んだ場合であっても、新たなフィルム30と交換することにより、梱包具1として再利用することができる。
また、フィルム30の開口端部30aは、交差折曲げ面15、16に掛かっている。そのため、交差折曲げ面15、16が基準面11に対して折曲げられるときに、開口端部30aの近傍の部分も、交差折曲げ面15、16と共に交差折曲げ線23、24で折り曲げられる。これにより、板10の基準面11および平行折曲げ面12と、フィルム30とで囲まれた空間が構成される。この空間の気密をある程度まで維持することができるので、空間内に配置された物品50に大きな塵等が付着することなどを簡易な構成で防止することができる。
[第2の実施の形態]
図10〜12を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る梱包具1について説明する。図10は、本発明の第2の実施の形態に係る梱包具1を示す斜視図である。図11は、梱包が行われて展開状態とされた梱包具1を示す斜視図である。図12は、交差折曲げ面15、16を立ち上げた状態を示す斜視図である。第2の実施の形態に係る梱包具1は、ベース部18が複数の押さえ部40を有すること、および、板10に平行折曲げ線が2つ設けられている点を除いて、第1の実施の形態に係る梱包具1と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。図10および図11において、方向D3は、押さえ部40aの基端41aから先端42aに向かう方向であり、方向D4は、押さえ部40bの基端41bから先端42bに向かう方向である。
図10に示すように、ベース部18は、2つの押さえ部40a、40bを有する。本実施形態では、方向D3は方向D4と異なる。詳しくは、方向D3は前方向を向いており、方向D4は後方向を向いている。すなわち、本実施形態では、方向D3と方向D4とは反対方向を向いている。本実施形態では、基端41aと、基端41bとは一直線上に位置する。
板10は、2つの平行折曲げ線21、22と、2つの交差折曲げ線23、24とを有する。2つの平行折曲げ線21、22は、板10上で互いに交わらないように配置されている。本実施形態において、平行折曲げ線21、22は、それぞれ、X軸に平行に配置されている。平行折曲げ線21が、板10の後端近くに配置されている。平行折曲げ線22が、板10の前端近くに配置されている。また、本実施形態において、板10には、基準面11と、2つの平行折曲げ面12、13と、2つの交差折曲げ面15、16との5つの区画が設けられている。なお、基準面11と平行折曲げ面12、13とにまたがって、梱包される物品50が配置されてもよい。2つの平行折曲げ面12、13を折曲げ状態とすることで生じた隙間に物品50を配置した後、2つの平行折曲げ面12、13を展開状態にすることでその物品50を固定することができ、容易に梱包作業を行うことができる。
図11に示すように、ベース部18は、2つの押さえ部40a、40bを有する。したがって、梱包具1では、2つの物品50を梱包することができる。また、方向D3と方向D4とは反対方向を向いている。したがって、2つの物品50を互いに干渉しない位置に配置することができる。その結果、輸送時に2つの物品50が衝突することを抑制することができる。
図12に示すように、交差折曲げ線23、24は平行折曲げ線21に板10上で交わるので、交差折曲げ面15、16を交差折曲げ線23、24で折り曲げると、板10が、基準面11と平行折曲げ面12との部分において展開された状態のまま(平行折曲げ面12、13が基準面11に対して略平行となるように展開された状態のまま)で保持される。換言すると、基準面11と平行折曲げ面12、13とが略平行となる状態にならなければ、交差折曲げ面15、16を折り曲げることができない。本実施の形態においては、板10上で互いに交わらない2つの交差折曲げ線23、24のそれぞれを介して2つの交差折曲げ面15、16が設けられているので、両交差折曲げ面15、16を折り曲げて立ち上げ状態とすることで、板10が、基準面11と平行折曲げ面12、13との部分で展開された状態が、確実に保持される。
[第3の実施の形態]
図13〜15を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る梱包具1について説明する。図13は、本発明の第3の実施の形態に係る梱包具1を示す斜視図である。図14は、板10を模式的に示す平面図である。図15は、交差折曲げ面15、16を立ち上げた状態を示す斜視図である。第3の実施の形態に係る梱包具1は、板10に平行折曲げ線が形成されず、交差折曲げ線23、24のみが形成されている点を除いて、第1の実施の形態に係る梱包具1と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。
図13に示すように、梱包具1は、板10と、フィルム30とを備えている。板10には、2本の折曲げ線(折り目;筋)23、24が設けられている。すなわち、板10には、2本の交差折曲げ線23、24とが形成されている。
板10には、さらに、押さえ部40が形成されている。本実施形態では、基端41から先端42に向かう方向は、開口33が延びる方向(X軸方向)に沿っている。詳しくは、基端41から先端42に向かう方向は、左方向である。
図14において、各種ハッチングで囲まれた部位が、ここでいう1つの区画に相当する。図14に示すように、ベース部18には、基準面11と2つの交差折曲げ面15、16との3つの区画が設けられている。
梱包具1は、交差折曲げ面15、16が基準面11に対して面一である状態から交差折曲げ線23、24を介して折り曲げられるのに伴って、フィルム30が押さえ部40の先端42に接触した状態で張られることにより、押さえ部40が物品50の上面53と接触し物品50の上面53のうち一方の端部54を押さえることによって物品50がベース部18に押し付けられ、かつ、フィルム30が物品50の上面53のうち一方の端部54と対向する端部55の少なくとも一部と接触するように構成されている。
詳しくは、図13に示すように、交差折曲げ面15、16が基準面11に対して面一である状態(面一状態)から、交差折曲げ面15、16を交差折曲げ線23、24で基準面11に対して折り曲げることによって、図15に示すように、交差折曲げ面15、16を立ち上げた状態にすることができる。交差折曲げ面15、16が基準面11に対して面一である状態から交差折曲げ線23、24を介して折り曲げられるのに伴って、フィルム30とが左右方向(X軸方向)に引っ張られる。その結果、押さえ部40で物品50を押さえつつ、フィルム30が張った状態で物品50を板10に固定することができる。その結果、容易に物品50を固定して梱包することが出来る。
本実施形態では、フィルム30の開口端部30aは、交差折曲げ面15、16に掛かっている。したがって、交差折曲げ面15、16が面一状態から交差折曲げ線23、24を介して折り曲げられるのに伴って、フィルム30の開口端部30a近傍の部分も、交差折曲げ面15、16と共に交差折曲げ線23、24で折り曲げられる。その結果、フィルム30が、左右方向(X軸方向)に引っ張られる。このため、押さえ部40で物品50を押さえつつ、フィルム30が張った状態で物品50を板10に固定することができる。その結果、容易に物品50を固定して梱包することが出来る。
[その他]
平行折曲げ線の数や位置、交差折曲げ線の数や位置は、上述のものに限られない。平行折曲げ線は1つ以上設けられていればよい。また、図16に示すように、交差折曲げ線は、設けられていなくてもよい。図16は、本発明の変形例に係る梱包具1を示す斜視図である。梱包具1では、板10には、平行折曲げ線21が形成されている。平行折曲げ面12を折曲げ状態とすることで生じた隙間に物品を配置した後、板10を展開状態にすることでその物品を固定することができ、容易に梱包作業を行うことができる。
また、図1〜図16を参照して説明した梱包具1では、押さえ部40は、基準面11に配置されていたが、押さえ部40は、基準面11と平行折曲げ面12、13とにまたがってもよい。図17は、本発明の変形例に係る梱包具1を模式的に示す平面図である。図17に示すように、押さえ部40aでは、基端41aが基準面11に位置し、先端42aが平行折曲げ面13に位置する。すなわち、押さえ部40aは、基準面11と平行折曲げ面13とにまたがっている。同様に、押さえ部40bでは、基端41bが基準面11に位置し、先端42bが平行折曲げ面12に位置する。すなわち、押さえ部40aは、基準面11と平行折曲げ面12とにまたがっている。
また、基端41aと基端41bとは、ベース部18の中心からずれた位置に位置する。詳しくは、基端41aは、ベース部18の前後中央よりも前側にずれた位置に位置する。また、基端41bは、ベース部18の前後中央よりも後側にずれた位置に位置する。したがって、押さえ部40がベース部18の端側に寄せて配置されている。その結果、大きさの小さい物品50を好適に梱包することができる。
また、図10〜図12を参照して説明した梱包具1では、複数の押さえ部40の基端41aは一直線上に位置していたが、複数の押さえ部40の基端41aは、一直線上に位置していなくてもよい。図18は、本発明の変形例に係る梱包具1を模式的に示す平面図である。図18に示すように、複数の押さえ部40の基端41は、一直線上に位置していない。詳しくは、基端41aと、基端41bと、基端41cとは、一直線上に位置していない。より詳しくは、基端41bは、基端41aよりも前側にずれた位置に位置する。基端41cは、基端41bよりもさらに前側にずれた位置に位置する。したがって、大きさの異なる複数の物品を好適に梱包することができる。このように、梱包される物品の大きさに応じて、基端41の位置が設定されることが好ましい。
また、図10〜図12および図18を参照して説明した梱包具1では、複数の押さえ部40の大きさは同じであったが、複数の押さえ部40の大きさは異なってもよい。図19は、本発明の変形例に係る梱包具1を模式的に示す平面図である。図19おいて、距離d1は、押さえ部40aの基端41aから先端42aまでの距離である。距離d2は、押さえ部40bの基端41bから先端42bまでの距離である。距離d3は、押さえ部40cの基端41cから先端42cまでの距離である。図19に示すように、複数の押さえ部40の大きさは異なっている。すなわち、複数の押さえ部40の基端41から先端42までの距離はそれぞれ異なる。詳しくは、距離d1と、距離d2と、距離d3とは異なる。より詳しくは、距離d2は、距離d1よりも長い。また、距離d3は、d2よりも長い。したがって、大きさの異なる複数の物品を好適に梱包することができる。このように、梱包される物品の大きさに応じて、基端41から先端42までの距離が設定されることが好ましい。
また、図1〜図19を参照して説明した梱包具1では、押さえ部40の形状は、略矩形状であったが、押さえ部40の形状は、略矩形状でなくてもよい。図20(a)および図20(b)は、本発明の変形例に係る梱包具1を示す斜視図である。
図20(a)に示すように、押さえ部40において、基端41から先端42までの距離は、基端41の位置に応じて異なる。詳しくは、基端41から先端421までの距離は、基端41から先端422までの距離よりも長い。図20(a)に示す梱包具1は、例えば、ワインのボトルまたは醤油のビンを好適に梱包することができる。
また、図20(b)に示すように、押さえ部40は、三角形状である。押さえ部40において、基端41から先端42までの距離は、基端41の位置に応じて異なる。詳しくは、基端41の右側部分から左側部分にいくにしたがって、基端41から先端42までの距離は短くなっている。図20(b)に示す梱包具1は、例えば、円錐状の物品を好適に梱包することができる。
図20(a)および図20(b)を参照して説明したように、梱包する物品に応じて、押さえ部40の形状を設定することが好ましい。
また、図1〜図20を参照して説明した梱包具1では、物品50を梱包する際、押さえ部40の下面44が物品50の上面53と接触していたが、押さえ部40の上面43が物品50の上面53と接触してもよい。図21は、本発明の変形例に係る梱包具1を示す斜視図である。図21に示すように、梱包具1では、物品50を梱包する際、押さえ部40の上面43が物品50の上面53と接触している。図21に示す梱包具1の押さえ部40の基端41から先端42に向かう方向は、図1に示す梱包具1の押さえ部40の基端41から先端42に向かう方向と反対である。
また、図1〜図21を参照して説明した梱包具1では、フィルム30は筒状であったが、フィルム30は筒状でなくてもよい。図22に示すように、梱包具1は、シート状のフィルム30が板10に取り付けられてもよい。図22は、本発明の変形例に係る梱包具1を示す斜視図である。図23は、本発明の変形例に係る梱包具1の分解斜視図である。梱包具1では、フィルム30がシート状である点を除いて、第1の実施の形態に係る梱包具1と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。
図22および図23に示すように、板10には、フィルム30が取り付けられる。本実施形態では、フィルム30は、シート状である。図23に示すように、板10には、一対の接着部142が設けられる。また、フィルム30の下面の端部には、一対の接着部242が設けられる。
板10の一対の接着部142と、フィルム30の一対の接着部242とを接着することによって、フィルム30は板10に取り付けられる。第1の実施の形態と同様に、平行折曲げ面12を折曲げ状態とすることで生じた隙間に物品を配置した後、板10を展開状態にすることでその物品を固定することができ、容易に梱包作業を行うことができる。
また、梱包具1において、図24に示すように、板10は、表ライナー19aと、裏ライナー19bと、中芯19cとによって形成されていることが好ましい。図24は、梱包具1の拡大斜視図である。表ライナー19aと、裏ライナー19bとは板状である。中芯19cは、波状である。交差折曲げ線23、24は、板10の中芯19cの波状部分の筋方向(いわゆる、紙巾方向)に平行になるように形成されている。また、平行折曲げ線21が、中芯19cの筋方向に直交するように形成されている。すなわち、平行折曲げ線21が、いわゆる流れ方向に平行になるように形成されている。したがって、平行折曲げ線21は、中芯19cの波状部分を横切るようにして形成されている。そのため、平行折曲げ線21により板10を折り曲げた場合には、板10が展開状態に戻ろうとする復元力が、比較的大きくなる。
以上、図面(図1〜図24)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(8))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)板やフィルムの材質は、上述の実施の形態に限られるものではない。板として、段ボールのほか、厚紙類を用いてもよい。また、板は、紙製に限らず、ポリエチレンまたはゴムのような樹脂製であってもよい。板が、ゴム製の場合、板を展開状態にした場合、板の反発力によってフィルムにテンションがかかるようにすることが可能となる。板は、折り曲げられ、その後再び展開できる板状部材であればよい。フィルムは、ポリエチレン製に限らず、ゴム製であってもよい。あるいは、ポリエチレンまたはゴムのような樹脂製に限らず、布または紙のような繊維製であってもよい。フィルムは伸縮性を有していても、有していなくてもよい。板を展開状態にした場合、フィルムにテンションがかかるようにするため、フィルムは伸縮性を有することが好ましい。
(2)板の寸法や、フィルムの周長は、梱包対象となる物品に応じて適宜変更可能である。板は、矩形に限られず、また、三角形であっても五角形以上であってもよい。あるいは、板は、矩形状の板に切欠きが設けられた形状であってもよい。図25(a)は、本発明の変形例に係る梱包具1を示す斜視図である。図25(b)は、本発明の変形例に係る梱包具1を模式的に示す平面図である。図25(b)において、長さd4は、押さえ部40のX軸方向に沿った長さを示す。長さd5は、物品50のX軸方向に沿った長さを示す。長さd6は、フィルム30のX軸方向に沿った長さを示す。長さd7は、切欠き14のX軸方向に沿った長さを示す。長さd8は、交差折曲げ線23から交差折曲げ線24までの長さを示す。長さd9は、押さえ部40の先端42から板10の端部までの長さを示す。長さd10は、物品50から板10の端部までの長さを示す。梱包具1では、板10に切欠き14が設けられている点を除いて、第1の実施の形態に係る梱包具1と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。
図25(a)および図25(b)に示すように、板10には、切欠き14が設けられている。切欠き14は矩形状である。なお、切欠き14の角は、丸みをおびていてもよい。切欠き14の長さd7は、押さえ部40の長さd4以上長さd8以下であることが好ましい。フィルム30の長さd6は、押さえ部40の長さd4以上、切欠き14の長さd7以下であることが好ましい。本実施形態では、長さd6と長さd7は略同一である。切欠き14の長さd7は、物品50の長さd5以上であることが好ましい。梱包具1によって、物品50を梱包する際、フィルム30を張って物品50を固定するためには、物品50は板10の端部に寄せて配置されることが好ましい。板10には切欠き14が設けられている。したがって、押さえ部40の先端42から板10の端部までの長さd9を短くすることができる。すなわち、物品50から板10の端部までの長さd10を短くすることができる。このため、板10の幅と長さとを変更することなく、物品50を板10の端部に寄せて配置することができる。板10の幅と長さとを変更しなくてもよいため、規定のサイズの外箱70(図8参照)を使用することができる。また、板10には切欠き14が設けられているため、フィルム30の周長を短くすることができる。その結果、フィルム30の使用量を抑制することができる。また、フィルム30の周長が短くなることによって、フィルム30の張る力を強くすることができる。
なお、板10には2つの切欠き14が設けられてもよい。図26は、本発明の変形例に係る梱包具1を模式的に示す平面図である。梱包具1では、板10に2つの切欠き14が設けられている点を除いて、図25(a)および図25(b)に示す梱包具1と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。板10には、切欠き14aと切欠き14bとが設けられている。切欠き14bは、平行折曲げ面12に設けられている。切欠き14bは、平行折曲げ線21よりも後ろ側に設けられることが好ましい。梱包具1では、板10に2つの切欠き14が設けられている。したがって、図25(a)および図25(b)に示す梱包具1よりも、さらにフィルム30の周長を短くすることができる。その結果、フィルム30の使用量を抑制することができ、また、フィルム30の張る力を強くすることができる。
また、フィルムの周長は、板を折曲げ状態にしたときに物品を配置でき、その後展開状態とすることでフィルムにテンションがかかるような範囲で、適宜設定することができる。また、フィルムの形状は帯状に限らず、網目状であってもよい。あるいは、フィルムの形状は平坦状に限らず、気泡緩衝材のように凹凸を有していてもよい。
(3)板10は、表ライナー19aと、裏ライナー19bと、中芯19cとによって形成されていたが、本発明はこれに限定されない。板は、中芯19cを有さず、1枚の板状の部材から形成されていてもよい。
(4)伸縮性フィルムに代えて、筒状に構成されたフィルム状の部材が用いられてもよい。複数のフィルムが、平行折曲げ線の長手方向に並んで配置されていてもよい。
(5)外箱は、上述のような段ボール製のものに限られず、種々の形態のものを用いることができる。例えば薄型の物品を、上述の実施の形態の梱包具1を用いて板に固定した上で、封筒などの外袋に入れて封をすることで、梱包体が構成されるようにしてもよい。その他、梱包具1を用いて種々の物品を様々な形態で梱包することができる。
(6)図1〜図9を参照して説明した梱包具1では、平行折曲げ線21は、板10の中心からずれた位置に位置したが、本発明はこれに限定されない。例えば、平行折曲げ線21は、板10の中心に位置してもよい。この場合、基準面11の面積と平行折曲げ面12の面積とは等しくなる。
(7)図13から図15を参照して説明した梱包具1では、交差折曲げ面15、16を基準面11に対して立ち上げる、すなわち上方向に折り曲げることによって、物品50を固定していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、交差折曲げ面15、16を基準面11に対して立ち下げる、すなわち下方向に折り曲げることによって、物品50を固定してもよい。図7および図8に示す梱包体80のように外箱70を用いて物品50を梱包する際、交差折曲げ面15、16を下方向に折り曲げることによって、板10と外箱70との間の空間に別の物品を配置することができる。この場合、図25および図26を参照して説明した切欠き14が板10に設けられることが好ましい。切欠き14が板10に設けられることによって、板10と外箱70との間の空間に配置された別の物品を切欠き14を取り出し口として容易に取り出すことができる。
(8)また、図24を参照して説明したように、梱包具1では、交差折曲げ線23、24は、板10の中芯19cの波状部分の筋方向に平行に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、交差折曲げ線23、24は、板10の中芯19cの波状部分の筋方向に直交するように形成されてもよい。交差折曲げ線23、24は、板10の中芯19cの波状部分の筋方向に直交するように形成されることによって、交差折曲げ線23、24で交差折曲げ面15、16を折り曲げた状態が保持されやすくなっている。これにより、容易に梱包を行うことができる。また、この場合、平行折曲げ線21にミシン目加工を設けず、交差折曲げ線23、24にミシン目加工を設けることにより、交差折曲げ線23、24が折り曲げられた状態が維持されやすくなっていてもよい。
1 梱包具
10 板(板状部材)
11 基準面
12、13 平行折曲げ面(折曲げ面)
15、16 交差折曲げ面(折曲げ面)
21、22 平行折曲げ線(折曲げ線)
23、24 交差折曲げ線(折曲げ線)
30 フィルム
30a 開口端部
33 開口
40、40a、40b、40c 押さえ部
41、41a、41b、41c 基端
42、42a、42b、42c 先端
43 上面
44 下面
50 物品
53 上面
54 一方の端部
55 対向する端部
70 外箱
80 梱包体
142 接着部
242 接着部
300 貫通孔
421、422 先端
A 隙間
θ1 角度
θ2 角度

Claims (20)

  1. 物品を梱包するために用いられる梱包具であって、
    フィルムと、
    前記フィルムが取り付けられた板状部材と
    を備え、
    前記フィルムと前記板状部材とによって、2つの開口端部を有する開口が形成されており、
    前記板状部材は、ベース部と、前記ベース部に配置され前記フィルムに覆われている押さえ部とを有し、
    前記ベース部は、基準面と、前記基準面に隣接し折曲げ可能な折曲げ面とを有し、
    前記押さえ部は、基端と先端とを有し、前記基端を介して前記ベース部に対して折曲げ可能であり、
    前記ベース部と前記フィルムとの間の隙間に、前記物品を配置可能である、
    梱包具。
  2. 前記基準面に対する前記折曲げ面の折曲げ状態が変化することに伴って、前記フィルムが前記押さえ部の前記先端に接触した状態で張られることにより、前記押さえ部が前記物品の上面と接触し前記物品の前記上面のうち一方の端部を押さえることによって前記物品が前記ベース部に押し付けられ、かつ、前記フィルムが前記物品の前記上面のうち前記一方の端部と対向する端部の少なくとも一部と接触するように構成されている、請求項1に記載の梱包具。
  3. 前記基端から前記先端に向かう方向は、前記フィルムが引っ張られる方向に沿っている、請求項1または請求項2に記載の梱包具。
  4. 前記押さえ部は、前記基準面に配置される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の梱包具。
  5. 前記基端は、前記ベース部の中心からずれた位置に位置する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の梱包具。
  6. 前記基端から前記先端までの距離は、前記基端の位置に応じて異なる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の梱包具。
  7. 前記先端が延びる方向に沿った断面視において、
    前記基準面と前記フィルムとによって規定される角度は、
    前記物品の上面と前記フィルムとによって規定される角度よりも大きい、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の梱包具。
  8. 前記押さえ部は複数である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の梱包具。
  9. 前記複数の押さえ部は、前記基端から前記先端に向かう方向が異なる、請求項8に記載の梱包具。
  10. 前記複数の押さえ部の前記基端から前記先端までの距離がそれぞれ異なる、請求項8または請求項9に記載の梱包具。
  11. 前記複数の押さえ部の前記基端は、一直線上に位置する、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の梱包具。
  12. 前記板状部材は、折曲げ線をさらに有し、
    前記折曲げ面は、前記折曲げ線を介して折曲げ可能であり、
    前記折曲げ線は、前記開口が延びる方向に対して平行に延びる平行折曲げ線を含み、
    前記折曲げ面は、前記平行折曲げ線を介して前記基準面に隣接し折曲げ可能な平行折曲げ面を有し、
    前記平行折曲げ面が前記基準面に対して折り曲げられた状態で、前記ベース部と前記フィルムとの間の隙間に前記物品を配置可能であり、
    前記ベース部と前記フィルムとの間の隙間に前記物品が配置された状態で、前記平行折曲げ面が前記基準面に対して展開されるのに伴って、前記フィルムが前記押さえ部の前記先端に接触した状態で張られることにより、前記押さえ部が前記物品の上面と接触し前記物品の前記上面のうち一方の端部を押さえることによって前記物品が前記ベース部に押し付けられ、かつ、前記フィルムが前記物品の前記上面のうち前記一方の端部と対向する端部の少なくとも一部と接触するように構成されている、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の梱包具。
  13. 前記平行折曲げ線は、前記ベース部の中心からずれた位置に位置する、請求項12に記載の梱包具。
  14. 前記ベース部は、
    前記ベース部上で互いに交わらない2つの前記平行折曲げ線を介して区画されており、
    1つの前記基準面と、それぞれ前記平行折曲げ線の一方を介して前記基準面に隣接する2つの前記平行折曲げ面とを有する、請求項12または請求項13に記載の梱包具。
  15. 前記板状部材は、折曲げ線をさらに有し、
    前記折曲げ面は、前記折曲げ線を介して折曲げ可能であり、
    前記折曲げ線は、前記開口が延びる方向に交差する方向に平行に延びる交差折曲げ線を含み、
    前記折曲げ面は、前記交差折曲げ線を介して前記基準面に隣接し折曲げ可能な交差折曲げ面を有し、
    前記ベース部と前記フィルムとの間の隙間に前記物品が配置された状態で、前記交差折曲げ面が前記基準面に対して面一である状態から前記交差折曲げ線を介して折り曲げられるのに伴って、前記フィルムが前記押さえ部の前記先端に接触した状態で張られることにより、前記押さえ部が前記物品の上面と接触し前記物品の前記上面のうち一方の端部を押さえることによって前記物品が前記ベース部に押し付けられ、かつ、前記フィルムが前記物品の前記上面のうち前記一方の端部と対向する端部の少なくとも一部と接触するように構成されている、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の梱包具。
  16. 前記開口端部は前記交差折曲げ面に掛かっている、請求項15に記載の梱包具。
  17. 前記交差折曲げ面は、前記ベース部上で互いに交わらない2つの前記交差折曲げ線のそれぞれを介して区画されて2つ設けられている、請求項15または請求項16に記載の梱包具。
  18. 前記フィルムは、伸縮性フィルムである、請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の梱包具。
  19. 前記フィルムは筒状である、請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の梱包具。
  20. 梱包具を用いて物品を梱包する梱包方法であって、
    前記梱包具は、
    フィルムと、
    前記フィルムが取り付けられた板状部材と
    を備え、
    前記板状部材は、ベース部と、前記ベース部に配置され前記フィルムに覆われている押さえ部とを有し、
    前記ベース部は、基準面と、前記基準面に隣接し折曲げ可能な折曲げ面とを有し、
    前記押さえ部は、基端と先端とを有し、前記基端を介して前記ベース部に対して折曲げ可能であり、
    前記ベース部と前記フィルムとの間の隙間に、前記物品を配置可能であり、
    前記梱包具を用意するステップと、
    前記ベース部と前記フィルムとの間の隙間に前記物品を配置するステップと、
    前記基準面に対する前記折曲げ面の折曲げ状態が変化することに伴って、前記フィルムが前記押さえ部の先端に接触した状態で張られることにより、前記押さえ部が前記物品の上面と接触し前記物品の前記上面のうち一方の端部を押さえることによって前記物品が前記ベース部に押し付けられ、かつ、前記フィルムが前記物品の前記上面のうち前記一方の端部と対向する端部の少なくとも一部と接触するステップと
    を含む、梱包方法。
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