JP7391346B2 - 梱包具 - Google Patents

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Description

本発明は、梱包具に関する。
梱包対象物を梱包するために用いられる梱包具として、フィルムと板状部材との間に梱包対象物を挟んだ状態でフィルムを張ることで梱包対象物を板状部材に押さえつけ、梱包対象物を定位置に保持するものが用いられている。
特表平9-501128号公報
しかしながら、特許文献1に記載の梱包具では、梱包対象物を容易に梱包することが困難であった。例えば、板状部材を折り曲げて、フィルムと板状部材との間の隙間に梱包対象物を配置する際、段ボールの復元力により復元するため、フィルムと板状部材との間の隙間に梱包対象物を容易に配置することができない可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は容易に梱包対象物を梱包することができる梱包具を提供することにある。
本発明に係る梱包具は、梱包対象物を梱包可能である。前記梱包具は、フィルムと、板状部材とを備える。前記板状部材は、前記フィルムが取り付けられている。前記フィルムと前記板状部材とによって、2つの開口端部を有する開口が形成されている。前記板状部材は、折曲げ線を介して区画されている。前記折曲げ線は、前記開口が延びる方向に対して平行に延びる平行折曲げ線を含む。前記板状部材は、基準面と、平行折曲げ面と、舌片と、差込部とを有する。前記平行折曲げ面は、前記平行折曲げ線を介して前記基準面に隣接し折曲げ可能である。前記舌片は、突出部を有する。前記舌片は、前記基準面および前記平行折曲げ面に設けられる。前記差込部は、前記平行折曲げ面に設けられる。前記差込部は、前記舌片を差し込み可能に開口する。
ある実施形態において、前記舌片は傾斜部をさらに有する。前記傾斜部は、前記突出部に向かって、前記舌片の幅が次第に小さくなるように傾斜して延びる。
ある実施形態において、前記差込部は、段差部を含む。前記平行折曲げ面を折り曲げたとき、前記舌片は前記段差部に当接する。
ある実施形態において、前記舌片は、前記突出部を頂点としてV字状に屈曲する。
ある実施形態において、前記基準面には、前記舌片に隣接する位置の少なくとも一部に舌片開口が設けられている。
ある実施形態において、前記折曲げ線は、交差折曲げ線をさらに含む。前記交差折曲げ線は、前記開口が延びる方向に交差する方向に平行に延びる。前記板状部材は、交差折曲げ面をさらに有する。前記交差折曲げ面は、前記交差折曲げ線を介して前記基準面に隣接し折曲げ可能である。
ある実施形態において、前記交差折曲げ面には、貫通孔が形成されている。
ある実施形態において、前記フィルムは筒状である。
本発明に係る梱包具によれば、梱包対象物を容易に梱包することができる。
本発明の実施形態1に係る梱包具1を示す斜視図である。 (a)は、本発明の実施形態1に係る板を示す展開図である。(b)は、舌片近傍の拡大図である。 (a)~(c)は、梱包具の断面図である。 平行折曲げ面が基準面に対して折り曲げられた梱包具を示す斜視図である。 梱包が行われて展開状態とされた梱包具を示す斜視図である。 交差折曲げ面を立ち上げた状態を示す斜視図である。 (a)~(c)は、舌片近傍の梱包具の断面図である。 本発明の実施形態1に係る梱包体の分解斜視図である。 (a)~(c)は、本発明の実施形態2に係る梱包具を示す斜視図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態3に係る梱包具を示す斜視図である。 (a)~(c)は、本発明の実施形態3の変形例に係る梱包具を示す斜視図である。 本発明の実施形態4に係る梱包具を示す斜視図である。 (a)~(d)は、舌片の形状の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[実施形態1]
図1~図7を参照して本発明の実施形態1に係る梱包具1について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る梱包具1を示す斜視図である。
以下の説明において、図1に示す座標のX軸方向を左右方向(原点から見てX軸で正となる方向が右方向)、Y軸方向を前後方向(原点から見てY軸で正となる方向が後方向)、Z軸方向(XY平面に垂直な方向)を上下方向(原点から見てZ軸で正となる方向が上方向)ということがある。
図1に示すように、梱包具1は、板(梱包具板状部材の一例)10と、フィルム30とを備えている。本実施形態では、フィルム30は筒状である。板10には、フィルム30が取り付けられている。詳しくは、板10には、フィルム30が巻かれている。梱包具1は、梱包対象物を梱包可能である。
本実施形態において、板10は、例えば、厚みが5ミリメートル程度の、1枚の段ボール製である。フィルム30は、例えばポリエチレン製で伸縮性(可撓性)を有するフィルムである。フィルム30は、無色透明であるが、これに限られず、いわゆる半透明や不透明であってもよいし、着色されていてもよい。
なお、図1においては梱包具1の展開状態が示されている。展開状態の梱包具1の寸法は、例えば、左右方向が300ミリメートル程度であって、前後方向が180ミリメートル程度である。梱包具1の寸法は、これに限られるものではなく、梱包対象として想定される梱包対象物の大きさや種々の用途などに応じて設定される。
梱包具1には、開口330が形成されている。開口330は、フィルム30と板10とによって形成される。開口330は、2つの開口端部30a、30bを有する。
板10は、基準面11と、平行折曲げ面12と、2つの舌片(舌片40aおよび舌片40b)と、差込部45とを有する。本明細書において、舌片40aおよび舌片40bを、舌片40と総称する場合がある。
図1に示されるように、板10には、3本の折曲げ線(折り目;筋)21、23、24が設けられている。すなわち、1本の平行折曲げ線21と、2本の交差折曲げ線23、24とが形成されている。これらの折曲げ線21、23、24は、例えば、いわゆる筋付けローラーや筋付け刃を押し付けることにより形成される。折曲げ線21、23、24には、ミシン目加工が行われるようにしてもよい。
平行折曲げ線21は、左右方向に平行に(X軸に平行に)配置されている。平行折曲げ線21は、開口330が延びる方向に対して平行に延びている。平行折曲げ線21は、板10の前後中央よりも後ろ側にオフセットされている。板10は、平行折曲げ線21について、前後両端部が上方に変位するように容易に折り曲げることができる。
交差折曲げ線23は、板10の右端部近傍位置に、前後方向に平行に(Y軸に平行に)配置されている。すなわち、交差折曲げ線23は、開口330が延びる方向に対して交差する方向に平行に延びている。また、交差折曲げ線24は、板10の左端部近傍位置に、前後方向に平行に配置されている。すなわち、交差折曲げ線24は、開口330が延びる方向に対して交差する方向に平行に延びている。板10は、交差折曲げ線23について、右端部が上方に変位するように容易に折り曲げることができる。板10は、交差折曲げ線24について、左端部が上方に変位するように容易に折り曲げることができる。
板10には、梱包される梱包対象物50(図3)が配置される基準面11と、基準面11に隣接する平行折曲げ面12と、2つの交差折曲げ面15、16との4つの区画が設けられている。
基準面11と平行折曲げ面12との間には、平行折曲げ線21が配置されている。換言すると、基準面11と平行折曲げ面12とは、平行折曲げ線21を介して区画されている。基準面11は、板10の前側に、平行折曲げ面12は板10の後ろ側に、それぞれ配置されている。交差折曲げ面15、16は、交差折曲げ線23、24を介して、それぞれ、基準面11および平行折曲げ面12に隣接するように区画されている。交差折曲げ面15は、板10のうち、交差折曲げ線23よりも右側の部分である。交差折曲げ面16は、板10のうち、交差折曲げ線24よりも左側の部分である。換言すると、基準面11は、平行折曲げ線21より前方の部位である。また、平行折曲げ面12は、平行折曲げ線21より後方の部位である。平行折曲げ面12は、基準面11に隣接する。
板10は、平行折曲げ面12と交差折曲げ面15、16の後方の部位とが、基準面11と交差折曲げ面15、16の前方の部位とに対して、平行折曲げ線21で折り曲げ可能である。
フィルム30は、板10のうち、主に基準面11と平行折曲げ面12とを囲むように配置されている。筒状のフィルム30の幅方向(周方向に直交する方向)が左右方向になるように、フィルム30が配置されている。換言すると、フィルム30は、平行折曲げ線21がフィルム30が形成する筒の内部を貫くようにして、板10に巻かれている。
フィルム30は、板10に、種々の方法で取り付けられればよい。例えば、予め環状に形成されたフィルム30の内部に板10を通すことでフィルム30が板10に取り付けられる。また、例えば、帯掛包装機などを用いて、板10に対してフィルム30を少なくとも1周巻回し、フィルム30どうしを接着することで、フィルム30が板10に取り付けられる。フィルム30が板10に取り付けられている状態で、板10は、各折曲げ線21、23、24で折り曲げ可能である。
本実施形態では、平行折曲げ線21は、板10の前後中央よりも後ろ側にオフセットされている。すなわち、平行折曲げ線21は、板10の中心からずれた位置に位置する。基準面11の面積は、平行折曲げ面12の面積よりも大きい。
舌片40aおよび舌片40bは、基準面11および平行折曲げ面12に設けられている。
次に、図2(a)および図2(b)を参照して、舌片40についてさらに説明する。図2(a)は、本発明の実施形態1に係る板10を示す展開図である。図2(b)は、舌片40近傍の拡大図である。
図2(a)に示すように、舌片40aおよび舌片40bは、交差折曲げ線23と交差折曲げ線24との間の部位に設けられている。
図2(b)に示すように、板10は、折曲げ線461と、折曲げ線462と、折曲げ線463とをさらに有する。なお、折曲げ線463は、本発明の「突出部」に相当する。
舌片40は、本体部41と、連結部42とを有する。本体部41は、略台形状である。連結部42は、略矩形状である。
本体部41は、下端縁において、折曲げ線461を介して基準面11に連設されている。折曲げ線461は、板10の上下端縁と平行である。折曲げ線461は、谷折り可能な折曲げ線である。
これにより本体部41は、折曲げ線461を軸として基準面11に対し回動可能である。
連結部42は、上端縁において、折曲げ線462を介して平行折曲げ面12に連設されている。折曲げ線462は、板10の上下端縁と平行である。折曲げ線462は、山折り可能な折目線である。
これにより連結部42は、折曲げ線462を軸として平行折曲げ面12に対し回動可能である。
また、本体部41と連結部42とは、本体部41の上端縁と連結部42の下端縁とにおいて、折曲げ線463を介して連設されている。折曲げ線463は、板10の上下端縁と平行である。折曲げ線463は、谷折り可能な折曲げ線である。
ところで、舌片40上には平行折曲げ線21が形成されないため、平行折曲げ面12を平行折曲げ線21で起立させていくと、その応力が折曲げ線463に集中する。これにより、舌片40は折曲げ線463を頂点として折れ曲がり、平行折曲げ面12の外側に突出していく。
舌片40は、板10に対して一対の切目線44を設けることにより形成される。切目線44は、折曲げ線461の両端から折曲げ線462の両端に向かって段差を有して直線状にそれぞれ延びている。
基準面11には、舌片開口18が設けられている。本実施形態では、舌片開口18は、矩形状の開口である。舌片開口18は、舌片40に隣接する位置に配置される。詳しくは、舌片開口18は、本体部41に隣接する位置の少なくとも一部に配置される。すなわち、平行折曲げ線21と本体部41との間に舌片開口18は設けられる。したがって、平行折曲げ線21において平行折曲げ面12を起立させる際、平行折曲げ面12と舌片40とに生じる摩擦が少なくなり、平行折曲げ面12を起立させ易くなる。さらに、平行折曲げ線21において平行折曲げ面12を起立させる際、平行折曲げ面12の折り曲げの影響で本体部41が折れ曲がることを抑制することができる。
図2(b)における左側の切目線44を用いて説明すると、切目線44は、第1切目線441と、第2切目線442と、第3切目線443とを含む。第1切目線441は、折曲げ線461の左端から右上がりに延びる。第1切目線441は、直線状である。第2切目線442は、折曲げ線462の左端から下側に向かって板10の左右端縁と平行に延びる。第3切目線443は、第1切目線441および第2切目線442を結ぶ。第3切目線443は、折曲げ線463の延長線上に沿って延びる。
第1切目線441は、第3切目線443に向かって、舌片40の幅が次第に小さくなるように傾斜して延びている。したがって、左右一対の第1切目線441が下側に向かって離間していく。このため、舌片40は、下側に行くにしたがって、左右方向の幅が広くなっている。なお、第1切目線441が本発明の「傾斜部」に相当する。
板10のうちで切目線44に隔てられ、一部遊離された舌片40と対向する側、すなわち板10のうち、舌片40が切り取られて開口した領域として差込部45が形成される。
差込部45は、平行折曲げ面12に設けられる。差込部45は、舌片40を差し込み可能に開口する。差込部45は、当接部451と、挟持部452とを有する。当接部451は、第3切目線443によって形成される。平行折曲げ面12を折り曲げたとき、舌片40は、当接部451に当接する。挟持部452は、第3切目線443の両端および両端から第1切目線441に沿って所定の領域に形成される。なお、当接部451が本発明の「段差部」に相当する。
次に、図3(a)~図6を参照して、梱包具1を用いて梱包対象物50を梱包する方法について説明する。図3(a)~図3(c)は、梱包具1の断面図である。図3において上から下に、ステップS11、S12、S13を順にたどるようにして、梱包具1を用いた梱包が行われる。
図3(a)に示されるように、展開状態の梱包具1は、平板状である(S11)。この状態から、図3(b)に上向き矢印で示されるように、板10を平行折曲げ線21において折り曲げて平行折曲げ面12を基準面11に近づけ、折曲げ状態にする(折り曲げステップ)。
次に、板10が折り曲げられた状態で、基準面11とフィルム30との間の隙間Aに、梱包対象物50が配置される(S12;配置ステップ)このように、梱包具1は、平行折曲げ線21で平行折曲げ面12が基準面11に対して折り曲げられた状態(以下、折曲げ状態ということがある)にされる。梱包具1が折曲げ状態であるとき、フィルム30と板10の上面との間の隙間Aに梱包対象物50を配置可能である。
図4は、平行折曲げ面12が基準面11に対して折り曲げられた梱包具1を示す斜視図である。図4に示すように、折り曲げステップが行われると、舌片40aおよび舌片40bが差込部45に差し込まれて係止される。したがって、起立している平行折曲げ面12が、段ボールの復元力により復元することを抑制することができる。したがって、平行折曲げ面12が基準面11に対して略90度の角度で起立した状態を保持することができる。その結果、フィルム30と板10の上面との間の隙間Aに梱包対象物50を容易に配置することができる。
その後、図3(c)に下向き矢印で示されるように、平行折曲げ面12を基準面11に対して展開し、展開状態とする(S13)。そうすると、フィルム30が梱包対象物50の上部に接触した状態で張られる。それにより、梱包対象物50が板10に押し付けられた状態となる(展開ステップ)。
図5は、梱包が行われて展開状態とされた梱包具1を示す斜視図である。
図5に示されるように、展開ステップが行われると、側面視で、板10の前端部、後端部、平行折曲げ線21の折り目部分、および梱包対象物50の上部を直線で結ぶ経路の長さが、梱包対象物50が配置されていることにより、当初の展開状態よりも大きくなる。フィルム30は、梱包対象物50の上部に接触した状態で、若干伸長しながら張られる。そのため、フィルム30により、梱包対象物50が板10に押し付けられる。
ここで、本実施形態においては、上記のように展開ステップにするとき、交差折曲げ面15、16を交差折曲げ線23、24で基準面11に対して折り曲げることによって、立ち上げた状態にすることができる。これにより、平行折曲げ面12を基準面11に対して展開させ、それによってフィルム30を張ることができる。なお、展開ステップを行った後で、交差折曲げ面15、16を立ち上げてもよい(立ち上げステップ)。
図6は、交差折曲げ面15、16を立ち上げた状態を示す斜視図である。
図6に示されるように、交差折曲げ線23、24は平行折曲げ線21に板10上で交わるので、交差折曲げ面15、16を交差折曲げ線23、24で折り曲げると、板10が、基準面11と平行折曲げ面12との部分において展開された状態のまま(平行折曲げ面12が基準面11に対して略平行となるように展開された状態のまま)で保持される。換言すると、基準面11と平行折曲げ面12とが略平行となる状態にならなければ、交差折曲げ面15、16を折り曲げることができない。本実施形態においては、板10上で互いに交わらない2つの交差折曲げ線23、24のそれぞれを介して2つの交差折曲げ面15、16が設けられているので、両交差折曲げ面15、16を折り曲げて立ち上げ状態とすることで、板10が、基準面11と平行折曲げ面12との部分で展開された状態が、確実に保持される。
次に、図7(a)~図7(c)を参照して、舌片40が差込部45に差し込まれるときの動作について説明する。図7(a)~図7(c)は、舌片40近傍の梱包具1の断面図である。
図7(a)の状態から平行折曲げ面12を折曲げ線461で谷折りしていくと、図7(b)に示すように、折曲げ線463を頂点として本体部41と連結部42とが徐々に屈曲される。
さらに平行折曲げ面12を起立させていくと、折曲げ線462は左方向(左右方向において基準面11に近づく方向)に弧を描きながら移動する。これにより、折曲げ線462に支持されている連結部42も左方向に移動される。その結果、連結部42に接続している本体部41も左方向に移動され、当接部451に当接する。
さらに、平行折曲げ面12を起立させていくと、本体部41は、当接した当接部451の先端によって案内されて平行折曲げ面12の外側にさらに突出していく。このとき、連結部42は折曲げ線462を軸に回動されるので、本体部41の先端(折曲げ線463)を、弧を描きながら左方向に案内する。
ところで、本体部41は略台形状であり、折曲げ線463から折曲げ線462に向けてテーパー状に形成されている。そのため、平行折曲げ面12を起立させていくと、差込部45の挟持部452に対して、舌片40のうち幅が広い領域が徐々に挿入されていく。
そして、平行折曲げ面12を、基準面11に対して概ね垂直上方に向く位置まで約90°折り曲げると、図7(c)に示すように、本体部41と連結部42とは、折曲げ線463を頂点として、V字状(約90°)に屈曲される。また、本体部41は、差込部45の当接部451に強く押し付けられて当接するとともに、挟持部452によって挟持される。このとき、板10は、段ボール板紙によって形成されているので、本体部41と、当接部451および挟持部452とは、相互に変形しながら無理嵌めされる。
以上説明した梱包具1によれば、折り曲げられた平行折曲げ面12が、段ボールの復元力により復元しようとしても、平行折曲げ面12に支持された舌片40が、基準面11に形成された差込部45に係止されるので、復元を抑制することができる。
また、このとき、差込部45の挟持部452に対して、テーパー状の舌片40が可能な限り挿入されているので、平行折曲げ面12が約90°を越えて過度に基準面11の上面側に折れ曲がることが防止される。
図8を参照して、本発明の実施形態1に係る梱包体80について説明する。図8は、本発明の実施形態1に係る梱包体80の分解斜視図である。
図8に示すように、梱包体80は、梱包具1と外箱70とを備える。梱包具1は、交差折曲げ面15、16が基準面11に対して略垂直に折り曲げられた状態で、外箱70内に収納される。換言すると、外箱70の寸法は、このように交差折曲げ面15、16が折り曲げられた状態の梱包具1がぴったりと収納されるように、設定されている。本実施形態では、交差折曲げ面15、16の、交差折曲げ線23、24からの幅寸法(立ち上げ状態における高さ寸法)h1と、外箱70の高さ寸法h2とが、略等しく設定されている。交差折曲げ面15、16が基準面11に対して折り曲げられた状態で、梱包具1が外箱70内に収納されていることにより、交差折曲げ面15、16が基準面11に対して折り曲げられた状態が保持される。したがって、フィルム30が張られた状態が維持され、梱包対象物50が板10上の定位置に確実に保持される。
外箱70は、例えば一般的な段ボール箱である。図8に示す状態では、外箱70の上側の蓋が開いている。外箱70に梱包具1が収納され、外箱70の上側の蓋が閉じられると、略直方体状の梱包体80が完成する。
以上、図1~図8を参照して説明したように、平行折曲げ面12が基準面11に対して折り曲げられた際、舌片40が差込部45に差し込まれて係止される。したがって、起立している平行折曲げ面12が、段ボールの復元力により復元することを抑制することができる。したがって、平行折曲げ面12が基準面11に対して略90度の角度で起立した状態を保持することができる。その結果、フィルム30と板10の上面との間の隙間Aに梱包対象物50を容易に配置することができる。したがって、梱包対象物50を容易に梱包することができる。
[実施形態2]
図9(a)~図9(c)を参照して本発明の実施形態2に係る梱包具1について説明する。図9(a)~図9(c)は、本発明の実施形態2に係る梱包具1を示す斜視図である。舌片40の位置が異なる点を除いて、実施形態2に係る梱包具1は、実施形態1に係る梱包具1と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。なお、図9(a)~図9(c)において、フィルム30は省略している。
図9(a)に示すように、舌片40aは、交差折曲げ面16に設けられている。詳しくは、舌片40aは、交差折曲げ線24よりも左側に設けられている。また、舌片40bは、交差折曲げ面15に設けられている。詳しくは、舌片40bは、交差折曲げ線23よりも右側に設けられている。
図9(b)に示すように、本実施形態においても、平行折曲げ面12が基準面11に対して折り曲げられた際、舌片40aおよび舌片40bが差込部45に差し込まれて係止される。したがって、起立している平行折曲げ面12が、段ボールの復元力により復元することを抑制することができる。したがって、平行折曲げ面12が基準面11に対して略90度の角度で起立した状態を保持することができる。その結果、フィルム30と板10の上面との間の隙間Aに梱包対象物50を容易に配置することができる。
図9(c)に示すように、交差折曲げ面15、16を折り曲げて立ち上げ状態とすることで梱包対象物50が梱包される。
本実施形態でも、実施形態1と同様に、平行折曲げ面12が基準面11に対して折り曲げられた際、舌片40が差込部45に差し込まれて係止される。したがって、フィルム30と板10の上面との間の隙間Aに梱包対象物50を容易に配置することができる。その結果、梱包対象物50を容易に梱包することができる。
[実施形態3]
図10(a)および図10(b)を参照して本発明の実施形態3に係る梱包具1について説明する。図10(a)および図10(b)は、本発明の実施形態3に係る梱包具1を示す斜視図である。交差折曲げ面15、16に貫通孔60が形成されている点を除いて、実施形態3に係る梱包具1は、実施形態1に係る梱包具1と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。なお、図10(a)および図10(b)において、フィルム30は省略している。
図10(a)に示すように、交差折曲げ面16には、貫通孔60aおよび貫通孔60bが形成されている。交差折曲げ面15には、貫通孔60cおよび貫通孔60dが形成されている。本明細書において、貫通孔60a、貫通孔60b、貫通孔60cおよび貫通孔60dを、貫通孔60と総称する場合がある。貫通孔60は、楕円状である。
図10(b)は、交差折曲げ面15、16を折り曲げて立ち上げ状態とした図である。交差折曲げ面15、16には、貫通孔60が形成されているため、図8に示すように梱包具1を外箱70に収納した場合、貫通孔60に指をかけることによって、梱包具1を外箱70から取り出し易くなる。
本実施形態でも、実施形態1および実施形態2と同様に、平行折曲げ面12が基準面11に対して折り曲げられた際、舌片40が差込部45に差し込まれて係止される。したがって、フィルム30と板10の上面との間の隙間Aに梱包対象物50を容易に配置することができる。その結果、梱包対象物50を容易に梱包することができる。
次に、図11(a)~図11(c)を参照して、本発明の実施形態3の変形例について説明する。図11(a)~図11(c)は、本発明の実施形態3の変形例に係る梱包具1を示す斜視図である。
図10(a)および図10(b)に示した梱包具1では、貫通孔60の数は4つであったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図11(a)および図11(b)に示すように、貫通孔60の数は2つでもよい。この場合、図11(a)に示すように、貫通孔60は、対角線上に配置されてもよい。あるいは、図11(b)に示すように、貫通孔60は、Y軸方向における中央部分に配置されてもよい。
また、図11(a)および図11(b)に示した梱包具1では、貫通孔60は楕円状であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図11(c)に示すように、貫通孔60は、円状であってもよい。
[実施形態4]
図12を参照して本発明の実施形態4に係る梱包具1について説明する。図12は、本発明の実施形態4に係る梱包具1を示す斜視図である。フィルム30がシート状である点を除いて、実施形態4に係る梱包具1は、実施形態1に係る梱包具1と同様な構成を有するため、重複部分については説明を省略する。
実施形態1~3に係る梱包具1では、フィルム30は筒状であったが、フィルム30は筒状でなくてもよい。図12に示すように、板10には、フィルム30が取り付けられる。本実施形態では、フィルム30は、シート状である。板10には、一対の接着部R1が設けられる。フィルム30は、接着部R1において板10と接着される。実施形態1と同様に、平行折曲げ面12を折曲げ状態とすることで生じた隙間Aに物品を配置した後、板10を展開状態にすることでその物品を固定することができ、容易に梱包作業を行うことができる。
本実施形態でも、実施形態1~実施形態3と同様に、平行折曲げ面12が基準面11に対して折り曲げられた際、舌片40が差込部45に差し込まれて係止される。したがって、フィルム30と板10の上面との間の隙間Aに梱包対象物50を容易に配置することができる。その結果、梱包対象物50を容易に梱包することができる。
[変形例]
図13(a)~図13(d)を参照して、舌片40の形状の変形例について説明する。図13(a)~図13(d)は、舌片40の形状の変形例を示す図である。
実施形態1~4では、舌片40の第1切目線441は、折曲げ線463に向かって、舌片40の幅が次第に小さくなるように傾斜して延びていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図13(a)に示すように、第1切目線441は、折曲げ線463に向かって、舌片40の幅が次第に大きくなるように傾斜して延びていてもよい。
また、図13(b)に示すように、第1切目線441は、凸凹形状であってもよい。
また、図13(c)に示すように、第1切目線441は、半円状であってもよい。
また、実施形態1~4では、舌片40は段差を有していたが、図13(d)に示すように、舌片40は段差を有していなくてもよい。
以上、図面(図1~図13(d))を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)~(2))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1~図13(d)を参照して説明した梱包具1において、板10は、舌片40を2つ有していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、板10は、舌片40を1つ、または、舌片40を3つ以上有していてもよい。
(2)図1~図13(d)を参照して説明した梱包具1において、基準面11には舌片開口18が形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、基準面11には舌片開口18が形成されていなくてもよい。
1 梱包具
10 板(板状部材)
11 基準面
12 平行折曲げ面
15、16 交差折曲げ面
18 舌片開口
21 平行折曲げ線(折曲げ線)
23、24 交差折曲げ線(折曲げ線)
30 フィルム
30a、30b 開口端部
40、40a、40b 舌片
41 本体部
42 連結部
45 差込部
50 梱包対象物
60、60a、60b、60c、60d 貫通孔
330 開口
441 第1切目線(傾斜部)
451 当接部(段差部)
463 折曲げ線(突出部)

Claims (8)

  1. 梱包対象物を梱包可能な梱包具であって、
    フィルムと、
    前記フィルムが取り付けられた板状部材と
    を備え、
    前記フィルムと前記板状部材とによって、2つの開口端部を有する開口が形成されており、
    前記板状部材は、折曲げ線を介して区画されており、
    前記折曲げ線は、前記開口が延びる方向に対して平行に延びる平行折曲げ線を含み、
    前記板状部材は、
    基準面と、
    前記平行折曲げ線を介して前記基準面に隣接し折曲げ可能な平行折曲げ面と、
    突出部を有し、前記基準面および前記平行折曲げ面に設けられた舌片と、
    前記平行折曲げ面に設けられ、前記舌片を差し込み可能に開口する差込部と
    を有し、
    前記平行折曲げ面を折り曲げたとき、前記舌片は前記差込部に当接する、梱包具。
  2. 前記舌片は傾斜部をさらに有し、
    前記傾斜部は、前記突出部に向かって、前記舌片の幅が次第に小さくなるように傾斜して延びる、請求項1に記載の梱包具。
  3. 前記差込部は、段差部を含み、
    前記平行折曲げ面を折り曲げたとき、前記舌片は前記段差部に当接する、請求項1または請求項2に記載の梱包具。
  4. 前記舌片は、前記突出部を頂点としてV字状に屈曲する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の梱包具。
  5. 前記基準面には、前記舌片に隣接する位置の少なくとも一部に舌片開口が設けられている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の梱包具。
  6. 前記折曲げ線は、前記開口が延びる方向に交差する方向に平行に延びる交差折曲げ線をさらに含み、
    前記板状部材は、前記交差折曲げ線を介して前記基準面に隣接し折曲げ可能な交差折曲げ面をさらに有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の梱包具。
  7. 前記交差折曲げ面には、貫通孔が形成されている、請求項6に記載の梱包具。
  8. 前記フィルムは筒状である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の梱包具。
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