JPWO2018198216A1 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

燃料噴射弁(1)は、その先端部に形成された空洞の内部に、各々の噴孔(12)に流入する燃料を旋回させる旋回部(15)と、旋回部(15)に燃料を導入する旋回用通路(16)を有している。旋回用通路(16)は、下流側に向かって通路幅Wが広くなっており、1つの旋回用通路(16)の下流側端部の通路幅W方向の両端に、2つの旋回部(15)が互いに間隔を置いて接続されている。このような構成により、燃料は、旋回用通路(16)の第1壁面(16a)及び第2壁面(16b)に沿って、弁座開口部(10b)の中心Zを基点とした放射方向に流れ出し、効率的に整流されるため、旋回部(15)によって均一な旋回流れを起こすことができ、噴霧の微粒化が図られる。

Description

本発明は、自動車の内燃機関等への燃料供給に使用される燃料噴射弁に関し、特に噴霧特性における微粒化の促進を図った燃料噴射弁に関する。
近年、自動車の内燃機関の排出ガス規制が強化される中、燃料噴射弁から噴射される燃料噴霧の微粒化が求められている。噴霧の微粒化の手法の一つとして、各々の噴孔に流入する燃料に旋回力を付与して旋回流れを形成する技術が知られており、様々な検討がなされている。
例えば特許文献1では、弁座の開口部の下流側に設けられた旋回用通路と、旋回用通路よりも下流側に形成され内部で燃料を旋回させる旋回室と、旋回室の底部に設けられた噴孔を備えた燃料噴射弁が開示されている。この先行例では、1つの旋回用通路の下流側端部に2つの旋回室が隣接して設けられ、それぞれの旋回室の始点(上流端)は、旋回用通路の中心軸上にある。
特開2013−142323号公報
従来、燃料噴射弁の噴孔プレートは、量産に適したプレス加工や、比較的応力の加わらない放電加工、エッチング加工等により製作されているが、噴孔プレートに噴孔の数だけ旋回用通路と旋回室を形成しようとすると、近年の多噴孔化傾向もあり、複雑で高精度な加工が必要となり、コスト高になるという課題があった。
上記特許文献1では、2つの旋回室に対し旋回用通路が1つであるため、旋回用通路の数は削減されている。しかしながら、2つの旋回室に対して旋回用通路の幅が一定で、且つ2つの旋回室の始点(上流端)が旋回用通路の中心軸上にあるように旋回室を設けるため、2つの旋回室及び噴孔が近接したものとなり、2つの噴孔から噴射される燃料が液膜の状態で干渉してしまい、噴霧の微粒化が悪化してしまう課題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、加工が容易な簡素な構造で燃料の旋回流れを形成することができ、噴霧の微粒化を図ることが可能な燃料噴射弁を得ることを目的とする。
本発明に係る燃料噴射弁は、下流側に開口部を有する弁座と、摺動可能に設けられ弁座を開閉する弁体と、弁座の下流側端面に固定され板厚方向に貫通された複数の噴孔を有する噴孔プレートを備え、弁座の下流側端面と噴孔プレートの上流側端面との間に形成された空洞の内部に、各々の噴孔に流入する燃料を旋回させる旋回部と、上流側端部が弁座の開口部に連通し旋回部に燃料を導入する旋回用通路が設けられ、旋回用通路は、下流側に向かって通路幅が広くなっており、1つの旋回用通路の下流側端部の両端に、2つの旋回部が互いに間隔を置いて接続されているものである。
本発明に係る燃料噴射弁によれば、1つの旋回用通路の下流側端部の通路幅方向の両端に2つの旋回部を配置したので、旋回用通路と旋回部が簡素な構造で加工が容易である。また、旋回用通路の通路幅を下流側に向かって広くすることにより、燃料が旋回用通路の両側の壁面に沿って弁座の開口部の中心を基点とした放射方向に流れ出し、効率的に整流されるため、旋回部によって均一な旋回流れを起こすことができ、噴霧の微粒化を図ることが可能である。また、2つの噴孔間の距離を確保することができるため、燃料が液膜の状態で干渉することなく、噴霧の微粒化が良好である。
この発明の上記以外の目的、特徴、観点及び効果は、図面を参照する以下のこの発明の詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。
本発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁の全体構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁の先端部を示す部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁の先端部を示す部分平面図である。 本発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁の先端部の構成を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁の先端部における燃料の流れを説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る燃料噴射弁の先端部の構成を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る燃料噴射弁の先端部における燃料の流れを説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る燃料噴射弁の先端部の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る燃料噴射弁の先端部を示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係る燃料噴射弁の先端部を示す部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態3に係る燃料噴射弁の先端部の変形例を示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係る燃料噴射弁の先端部を示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係る燃料噴射弁の先端部を示す部分拡大断面図である。 本発明の比較例における燃料噴射弁の先端部の構成を説明する図である。
実施の形態1.
以下に、本発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁について、図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態1に係る燃料噴射弁の全体構成を示す断面図、図2は、本実施の形態1に係る燃料噴射弁の先端部を示す部分拡大断面図、図3は、図2中、A−Aで示す部分を上流側から見た部分平面図である。なお、各図において、図中、同一、相当部分には同一符号を付している。
燃料噴射弁1は、電磁力を発生するソレノイド装置2と、ソレノイド装置2への通電により作動する弁装置7を備えている。ソレノイド装置2は、磁気回路のヨーク部分であるハウジング3と、磁気回路の固定鉄心部分であるコア4と、コア4を囲うように設けられたコイル5と、磁気回路の可動鉄心部分であるアマチュア6を備えている。
弁装置7は、弁体8、弁本体9、及び弁座10を備えている。円筒形状の弁本体9は、コア4の先端の外径部に圧入後、溶接されている。上流側に圧縮ばね14が接続され、摺動可能に設けられた弁体8は、弁座10を開閉する。弁体8は、アマチュア6の内面に圧入、溶接された中空のロッドの先端部に、溶接で固定されたボール13を有している。ボール13は、燃料噴射弁1の中心軸Zに平行な面取部13aを有している。
弁座10は、弁本体9内部の燃料が流れる通路の途中に設けられ、図2に示すように、ボール13と当接する弁座シート部10aと、その下流側に開口部である弁座開口部10bを有している。さらに、弁座10の下流側端面には噴孔プレート11が溶接により結合されている。噴孔プレート11は、板厚方向に貫通された複数の噴孔12を有している。
次に動作について説明する。エンジンの制御装置から燃料噴射弁1の駆動回路に動作信号が送られると、燃料噴射弁1のコイル5に電流が通電され、アマチュア6、コア4、ハウジング3、弁本体9で構成される磁気回路に磁束が発生する。これにより、アマチュア6はコア4側へ吸引動作し、アマチュア6と一体構造である弁体8が弁座シート部10aから離れて隙間が形成されると、燃料は弁体8の先端部に溶接されたボール13の面取部13aから弁座シート部10aとボール13の隙間を通って、複数の噴孔12からエンジン吸気通路に噴射される。
また、エンジンの制御装置から燃料噴射弁1の駆動回路に動作の停止信号が送られると、コイル5の通電が停止し、磁気回路中の磁束が減少して弁体8を閉弁方向に押している圧縮ばね14により弁体8と弁座シート部10aの間は閉状態となり、燃料噴射が終了する。弁体8は、弁本体9とのガイド部6aでアマチュア6と摺動し、開弁状態ではアマチュア6の上面6bがコア4の下面と当接する。
本実施の形態1に係る燃料噴射弁1の先端部の構成について、図2〜図4を用いて詳細に説明する。燃料噴射弁1の先端部は、弁座10の下流側端面と噴孔プレート11の上流側端面11aとの間に形成された空洞を有している。本実施の形態1では、空洞は、噴孔プレート11の上流側端面11aに設けられた凹部により形成されている。
空洞の内部には、図3に示すように、各々の噴孔12に流入する燃料を旋回させ、燃料に旋回力を付与する旋回部15と、旋回部15に燃料を導入する旋回用通路16が設けられている。旋回部15の底部には、燃料を外部(エンジン吸気通路)へ噴射する噴孔12が開口している。旋回用通路16の上流側端部は弁座開口部10bに連通し、下流側端部は旋回部15に連通している。
図4に示すように、旋回用通路16の通路幅Wは、下流側に向かって広くなっており、1つの旋回用通路16の下流側端部の通路幅W方向の両端に、2つの旋回部15が互いに間隔を置いて接続されている。
1つの旋回用通路16に接続された2つの旋回部15をそれぞれ第1旋回部15a、第2旋回部15bとするとき、旋回用通路16は、第1旋回部15aの内周壁面に繋がる第1壁面16aと、第2旋回部15bの内周壁面に繋がる第2壁面16bと、第1旋回部15aの内周壁面と第2旋回部15bの内周壁面とを繋ぐ第3壁面16cを有している。
第3壁面16cは、第1旋回部15aの仮想円周上の点P1と、第2旋回部15bの仮想円周上の点P2との間に設けられた壁面であり、本実施の形態1では、旋回用通路16の内側に凹むようにカーブしている。なお、P1、P2の位置は、図4に示す位置に限定されるものではない。
第1旋回部15a及び第2旋回部15b(総称して旋回部15と記す)は、内周壁面の一部が旋回用通路16の第1壁面16a及び第2壁面16bに対し突出するように配置される。図4に示す例では、噴孔12の中心は、旋回部15の中心と一致するように配置されているが、噴孔12の中心は、旋回部15の中心とずらして配置されていてもよい。
旋回用通路16は、下流側に向かって通路幅が広くなるように配置される。旋回用通路16の第1壁面16a及び第2壁面16bが成す角度は、次のような方法で決定される。図4に示すように、1つの旋回用通路16及び旋回部15に囲まれる領域内において、各々の旋回部15の仮想円周に対し、各々の旋回部15に近い側の旋回用通路16の壁面に平行な接線Tを描く。すなわち、第1旋回部15aに対しては、第1壁面16aに平行な接線T1を描き、第2旋回部15bに対しては、第2壁面16bに平行な接線T2を描く。これにより、仮想的な2つの旋回用通路161、162が描かれる。
さらに、旋回用通路16の第1壁面16a(または第2壁面16b)と、接線T1(または接線T2)の間を二分する中心線L1(または中心線L2)が、弁座開口部10bの中心Zを通るように、旋回用通路16の第1壁面16a及び第2壁面16bが成す角度を調整する。このような角度の調整により、弁座開口部10bの中心Zからの放射方向と、仮想的に描かれる旋回用通路161(また旋回用通路162)の中心線L1(または中心線L2)の方向を一致させることができ、図5に示すような燃料流れが実現する。
図5において、矢印fは、燃料噴射弁1の先端部における燃料流れを示している。燃料は、旋回用通路16の第1壁面16a及び第2壁面16bに沿って、弁座開口部10bの中心Zを基点とした放射方向に流れ出す。これにより、燃料流れfは効率的に整流され、噴孔12に直接向かうことなく、旋回部15によって均一な旋回流れを起こす。
さらに、本実施の形態1では、2つの旋回部15の間にカーブした第3壁面16cを設けることにより、2つの旋回部15に向かう燃料流れfの分岐を促進すると共に、デッドボリュームの削減を図っている。旋回部15での旋回流れは、噴孔12の内部においても保たれ、噴孔12の内壁に沿った薄い液膜が形成される。この薄い液膜が噴孔12から噴射され、中空円錐状の噴霧が形成される。
図14は、本実施の形態1の比較例における燃料噴射弁の先端部の構成を示している。この比較例では、1つの旋回用通路26の下流側端部に第1旋回部25a及び第2旋回部25bを設けているが、旋回用通路26の幅は広く且つ一定である。上述のように、燃料流れfを効率的に整流するためには、中心軸Zで仮想的に旋回用通路26を2分割した時に、各々の旋回用通路26の中心線L1、L2が、弁座開口部20bの中心Zから放射状に延びていることが理想的であるが、図14に示す比較例では、それぞれの旋回用通路の中心線L1、L2が弁座開口部20bの中心Zと交差していない。
この比較例では、燃料流れfは旋回用通路26の両側の第1壁面26a及び第2壁面26bに沿わないため、整流されにくい。このため、燃料は旋回流れを起こさず、噴孔22へ直接流れ込み易く、旋回力不足により噴霧の微粒化が阻害される。
以上のように、本実施の形態1に係る燃料噴射弁1によれば、1つの旋回用通路16の下流側端部の通路幅W方向の両端に、2つの旋回部15を互いに間隔を置いて配置したので、旋回用通路と旋回部を1対1で設ける場合に比べて旋回用通路の本数を削減することができる。このため、旋回用通路16と旋回部15が簡素な構造となり、設計の自由度が高く、加工が容易である。
また、旋回用通路16の通路幅Wを下流側に向かって広くすることにより、燃料は旋回用通路16の両側の第1壁面16a及び第2壁面16bに沿って弁座開口部10bの中心Zを基点とした放射方向に流れ出すため、効率的に整流される。これにより、旋回部15によって均一な旋回流れを起こすことができ、噴孔12から噴射される噴霧の微粒化を図ることが可能である。さらに、2つの噴孔12間の距離を確保することができるため、燃料が液膜の状態で干渉することなく、噴霧の微粒化が良好である。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る燃料噴射弁の先端部の構成について、図6および図7を用いて説明する。なお、本実施の形態2に係る燃料噴射弁1の全体構成は、上記実施の形態1と同様であるので図1を流用し、各部の説明は省略する。上記実施の形態1では、第1旋回部15aと第2旋回部15bの間の第3壁面16cは、旋回用通路16の内側に凹むようにカーブしていたが、本実施の形態2に係る燃料噴射弁1の第3壁面16dは、第1旋回部15aと第2旋回部15bに共通な接線と重なる平面である。
図6に示すように、第3壁面16dは、第1旋回部15aの仮想円周上の点P3と、第2旋回部15bの仮想円周上の点P4との間を直線的に繋いでいる。このため、図6に示す第1旋回部15aと第2旋回部15bは、上記実施の形態1(図4)に比べて内周壁面がD1、D2だけ短くなる。なお、本実施の形態2においても、旋回用通路16の第1壁面16a及び第2壁面16bが成す角度は、上記実施の形態1と同様の方法で決定される
本実施の形態2に係る燃料噴射弁1の先端部における燃料の流れについて、図7を用いて説明する。図7のハッチングで示す燃料淀み部163は、仮想的に描かれる2つの旋回用通路161、162の間にあって、燃料流れfが淀む領域である。この燃料淀み部163により、第3壁面16dをカーブした形状としなくても、燃料流れfは分離されて2つの旋回部15に向かい、旋回流れを起こす。
本実施の形態2に係る燃料噴射弁の先端部の変形例を図8に示す。図6及び図7では、噴孔12の数が4つである例を示したが、図8に示すように、噴孔12の数を8つにすることもできる。なお、噴孔12の数は、4つ及び8つに限定されるものではない。
本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、第3壁面16dを平面にすることにより、上記実施の形態1よりもさらに加工性及びレイアウト性が良好である。このため、多噴孔化が容易であり、従来の構成では困難であった噴射量の大流量化が可能となる。
実施の形態3.
図9は、本発明の実施の形態3に係る燃料噴射弁の先端部を示す平面図、図10は、図9中、B−Bで示す部分を矢印方向から見た部分拡大断面図、図11は、本実施の形態3に係る燃料噴射弁の先端部の変形例を示す平面図である。なお、本実施の形態3に係る燃料噴射弁1の全体構成は、上記実施の形態1と同様であるので図1を流用し、各部の説明は省略する。
本実施の形態3では、円筒型のキャビティ18の内部に、燃料の流れを制御する燃料分岐ブロック19を配置することにより、旋回部15と旋回用通路16を形成している。図9に示す例では、8つの噴孔12に対し、4つの燃料分岐ブロック19が、キャビティ18内の弁座開口部10bよりも外周側に放射状に配置されている。
図10に示すように、キャビティ18は、噴孔プレート11の上流側端面11aに設けられた凹部により形成され、燃料分岐ブロック19は、噴孔プレート11と一体に形成されている。燃料分岐ブロック19は、旋回用通路16の壁面となる旋回用通路形成面19aと、旋回部15の壁面となる旋回部形成面19bを有している。また、燃料分岐ブロック19は、弁座開口部10bの中心Zから放射状に引かれた直線に対し対称形状である。
旋回用通路16は、隣接する2つの燃料分岐ブロック19の対向する旋回用通路形成面19aによって構成される。旋回用通路16は、下流側に向かって通路幅Wが広くなっており(W1<W2)、1つの旋回用通路16の下流側端部の通路幅W方向の両端に、2つの旋回部15が互いに間隔を置いて配置される。また、旋回部15は、燃料分岐ブロック19の旋回部形成面19bと、キャビティ18の壁面により構成される。
本実施の形態3において、隣接する2つの燃料分岐ブロック19の旋回用通路形成面19aが成す角度は、上記実施の形態1と同様の方法で決定される。すなわち、図9に示すように、隣接する2つの燃料分岐ブロック19とキャビティ18の内壁によって囲まれる領域内において、一方の燃料分岐ブロック19の旋回部形成面19bによって形成される旋回部15の仮想円周に対し、一方の燃料分岐ブロック19の旋回用通路形成面19aと平行な接線T1を描く。同様に、他方の燃料分岐ブロック19の旋回部形成面19bによって形成される旋回部15の仮想円周に対し、他方の燃料分岐ブロック19の旋回用通路形成面19aと平行な接線T2を描く。
さらに、一方の燃料分岐ブロック19の旋回用通路形成面19aと接線T1の間を二分する中心線L1と、他方の燃料分岐ブロック19の旋回用通路形成面19aと接線T2の間を二分する中心線L2が、弁座開口部10bの中心Zを通るように、隣接する2つの燃料分岐ブロック19の旋回用通路形成面19aが成す角度が決定される。
なお、図9に示す燃料分岐ブロック19の旋回部形成面19bは曲面であるが、図11に示す変形例のように、旋回用通路形成面19a及び旋回部形成面19bが共に平面である菱形の燃料分岐ブロック19Aを用いてもよい。このように単純な形状の燃料分岐ブロック19Aであっても、旋回流れを起こすことができる。また、キャビティ18の形状は、円筒型に限定されるものではない。
本実施の形態3によれば、円筒型のキャビティ18の内部に、燃料分岐ブロック19、19Aを配置することで、上記実施の形態1及び実施の形態2と同様の旋回流れを得ることが可能であり、空洞の内部に旋回部15及び旋回用通路16を形成する場合に比べて、さらに加工性が良好である。
実施の形態4.
図12は、本発明の実施の形態4に係る燃料噴射弁の先端部を示す平面図、図13は、図12中、C−Cで示す部分を矢印方向から見た部分拡大断面図である。なお、本実施の形態4に係る燃料噴射弁1の全体構成は、上記実施の形態1と同様であるので図1を流用し、各部の説明は省略する。本実施の形態4においても、上記実施の形態3と同様に、円筒型のキャビティ20の内部に燃料分岐ブロック19を配置することにより、旋回部15と旋回用通路16を形成する。
ただし、本実施の形態4におけるキャビティ20は、弁座10の下流側端面10cに設けられた凹部により形成されている。凹部は、弁座10の下流側端面10cを切削加工することにより形成される。また、燃料分岐ブロック19は、噴孔プレート11を下流側端面11bからプレス加工することにより、上流側端面11aを突出させたものである。このため、図13に示すように、燃料分岐ブロック19の下部にあたる噴孔プレート11の下流側端面11bは窪みを有している。その他の構成については、上記実施の形態3と同様であるので説明を省略する。
本実施の形態4によれば、上記実施の形態3と同様の効果に加え、キャビティ20と燃料分岐ブロック19を別の部材に加工するようにしたので、それぞれの加工形状が単純であり、上記実施の形態3よりもさらに加工性が良好である。なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 燃料噴射弁、2 ソレノイド装置、3 ハウジング、4 コア、5 コイル、6 アマチュア、7 弁装置、8 弁体、9 弁本体、10 弁座、10a 弁座シート部、10b 弁座開口部、10c 下流側端面、11 噴孔プレート、11a 上流側端面、11b 下流側端面、12 噴孔、13 ボール、13a 面取部、14 圧縮ばね、15 旋回部、15a 第1旋回部、15b 第2旋回部、16、161、162 旋回用通路、16a 第1壁面、16b 第2壁面、16c、16d 第3壁面、18、20 キャビティ、19、19A 燃料分岐ブロック、19a 旋回用通路形成面、19b 旋回部形成面、163 燃料淀み部

Claims (13)

  1. 下流側に開口部を有する弁座と、摺動可能に設けられ前記弁座を開閉する弁体と、前記弁座の下流側端面に固定され板厚方向に貫通された複数の噴孔を有する噴孔プレートを備えた燃料噴射弁であって、
    前記弁座の前記下流側端面と前記噴孔プレートの上流側端面との間に形成された空洞の内部に、各々の前記噴孔に流入する燃料を旋回させる旋回部と、上流側端部が前記弁座の前記開口部に連通し前記旋回部に燃料を導入する旋回用通路が設けられ、
    前記旋回用通路は、下流側に向かって通路幅が広くなっており、1つの前記旋回用通路の下流側端部の両端に、2つの前記旋回部が互いに間隔を置いて接続されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 1つの前記旋回用通路に接続された2つの前記旋回部をそれぞれ第1旋回部、第2旋回部とするとき、前記旋回用通路は、前記第1旋回部の内周壁面に繋がる第1壁面と、前記第2旋回部の内周壁面に繋がる第2壁面と、前記第1旋回部の内周壁面と前記第2旋回部の内周壁面とを繋ぐ第3壁面とを有することを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 前記第1旋回部、前記第2旋回部、及び1つの前記旋回用通路によって囲まれる領域内において、前記第1旋回部の仮想円周に対し前記第1壁面と平行な接線T1を描くと共に、前記第2旋回部の仮想円周に対し前記第2壁面と平行な接線T2を描き、さらに、前記第1壁面と前記接線T1の間を二分する中心線L1と、前記第2壁面と前記接線T2の間を二分する中心線L2が、前記弁座の前記開口部の中心を通るように、前記旋回用通路の前記第1壁面及び前記第2壁面が成す角度が決定されることを特徴とする請求項2記載の燃料噴射弁。
  4. 前記第1旋回部の内周壁面の一部は、前記第1壁面から突出するように配置され、前記第2旋回部の内周壁面の一部は、前記第2壁面から突出するように配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の燃料噴射弁。
  5. 前記第3壁面は、前記旋回用通路の内側に凹むようにカーブしていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  6. 前記第3壁面は、前記第1旋回部と前記第2旋回部に共通な接線と重なる平面であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  7. 前記空洞の内部に燃料の流れを制御する燃料分岐ブロックが配置され、前記燃料分岐ブロックは、前記旋回用通路の壁面となる旋回用通路形成面と、前記旋回部の壁面となる旋回部形成面を有することを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
  8. 前記空洞は円筒型であり、前記空洞の前記弁座の前記開口部よりも外周側に、複数の前記燃料分岐ブロックが放射状に配置されていることを特徴とする請求項7記載の燃料噴射弁。
  9. 隣接する2つの前記燃料分岐ブロックと前記空洞の内壁によって囲まれる領域内において、一方の前記燃料分岐ブロックの前記旋回部形成面によって形成される前記旋回部の仮想円周に対し前記一方の燃料分岐ブロックの前記旋回用通路形成面と平行な接線T1を描くと共に、他方の前記燃料分岐ブロックの前記旋回部形成面によって形成される前記旋回部の仮想円周に対し前記他方の燃料分岐ブロックの前記旋回用通路形成面と平行な接線T2を描き、さらに、前記一方の燃料分岐ブロックの前記旋回用通路形成面と前記接線T1の間を二分する中心線L1と、前記他方の燃料分岐ブロックの前記旋回用通路形成面と前記接線T2の間を二分する中心線L2が、前記弁座の前記開口部の中心を通るように、隣接する2つの前記燃料分岐ブロックの前記旋回用通路形成面が成す角度が決定されることを特徴とする請求項8記載の燃料噴射弁。
  10. 前記燃料分岐ブロックは、前記噴孔プレートと一体に形成されていることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  11. 前記空洞は、前記噴孔プレートの上流側端面に設けられた凹部により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  12. 前記空洞は、前記弁座の下流側端面に設けられた凹部により形成されており、前記燃料分岐ブロックは、前記噴孔プレートの前記上流側端面に設けられていることを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  13. 前記燃料分岐ブロックの下部にあたる前記噴孔プレートの下流側端面は、窪みを有することを特徴とする請求項12記載の燃料噴射弁。
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