JP6745986B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車の内燃機関などへの燃料供給に使用される燃料噴射弁に関するものである。
近年、自動車の内燃機関などの排出ガス規制が強化される中、燃料噴射弁から噴射される噴霧燃料の微粒化が求められており、旋回流れを利用して微粒化を図る方式に関して様々な検討がなされている。
従来の技術では、燃料噴射弁の中心軸線に対して傾斜した方向に燃料を噴射する場合に、弁体が接離する弁座の下流側に、燃料噴射孔を開口した板状部材を設け、その旋回室の底面が、燃料の噴射方向に対して垂直となるように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-169084号公報
従来の燃料噴射弁は、旋回室の底面を軸に垂直な面に対して傾斜させて形成する必要があり、旋回室の底面を軸に垂直となるように形成する場合よりも加工の難易度が高く、生産性が低いことが懸念される構成であった。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、燃料噴射弁の軸に対して傾斜した方向に燃料を噴射する場合において、燃料の噴射特性が良好であり、かつ、生産性が高い燃料噴射弁を提供することを目的とする。
この発明に係わる燃料噴射弁は、流路の軸方向に燃料を供給する燃料供給部、上記燃料供給部の下流側に設けられ、上記燃料供給部から供給された燃料を、上記軸に直交する面内にて複数の方向に分岐させて、燃料に旋回力を与える旋回室に誘導するとともに、上記軸に直交する上記旋回室の底面に穿たれた、上記軸に対して傾斜する噴孔から噴射する噴孔プレートを備え、上記噴孔は、燃料を流入させる入口部の中心が、上記軸に直交する面内において、上記旋回室の燃料の旋回中心から上記噴孔の傾斜方向と逆向きにオフセットされるとともに、燃料を噴出させる出口部の中心が、上記旋回中心の真下に位置するように設けられていることを特徴とするものである。
この発明の燃料噴射弁によれば、旋回室の底面を軸に直交して設けるため、加工が容易であり、噴孔の出口部の中心が旋回中心に近づくようにオフセットされているため、噴孔内に生ずる燃料の旋回中心の空洞部を中心として、噴孔の出口部近傍の内周面に接して流下する燃料液膜の厚さを周方向に均等化させることができ、燃料の噴霧特性を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁の軸方向に沿った断面図である。 図1の燃料噴射弁の吸気ポートへの配置例を示す断面図である。 図3(a)は、図1の燃料噴射弁の下流部の拡大断面図であり、図3(b)は、図3(a)のA-A線における平面図である。 図3(b)の噴孔プレートの分岐流路の拡大平面図である。 図5(a)は、図4の領域A1の拡大図であり、図5(b)は、図5(a)のB-B線における断面図である。 図6(a)は、図4の領域A1の燃料の流れを示す拡大図であり、図6(b)は、図6(a)のC-C線における断面図である。 図4の領域A2の拡大図である。 本発明の実施の形態2に係る燃料噴射弁の要部断面図である。 本発明の実施の形態3に係る燃料噴射弁のH字形の分岐流路を示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係る燃料噴射弁のI字形の分岐流路を示す平面図である。 本発明の実施の形態5に係る燃料噴射弁のX字形の分岐流路を示す平面図である。 図12(a)は、比較例となる燃料噴射弁の旋回室の拡大平面図であり、図12(b)は、図12(a)のD-D線における断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1における燃料噴射弁1について、図1から図7を用いて説明する。
図1は、燃料噴射弁1の、軸(中心軸線)方向に沿った断面図であり、図2は、燃料噴射弁1から噴射される燃料が霧状となって拡散する吸気ポート22の断面図である。
図1に示すように、本発明による燃料噴射弁1は、上流部に位置する燃料供給部1aから、下流部に位置する噴孔プレート13に対し、軸方向に燃料が供給される。そして、噴孔プレート13内にて燃料流路が複数に分岐され、図2に示すように、複数の方向、例えば二方向に燃料が噴射される構成となっている。
以下、より詳細に燃料噴射弁1について説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態1による燃料噴射弁1は、主に、ソレノイド装置4、磁気回路のヨーク部分であるハウジング5、磁気回路の固定鉄心部分であるコア6、コイル7、磁気回路の可動鉄心部分であるアマチュア8、弁装置9を含む構成となっている。弁装置9は弁体10と弁本体11と弁座12で構成される。弁本体11は、コア6の外径部に圧入後、溶接され、アマチュア8は弁体10に圧入後、溶接されている。弁座12には噴孔プレート13が結合されている。燃料噴射弁1の噴孔プレート13に至るまでの燃料流路を燃料供給部1aとする。噴孔プレート13には板厚方向に貫通するように複数の噴孔14(燃料噴射孔)が設けられている。
次に、燃料噴射弁1の動作について説明する。
エンジンの制御装置より燃料噴射弁1の駆動回路に動作信号が送られると、コイル7に電流が通電され、アマチュア8、コア6、ハウジング5、弁本体11で構成される磁気回路に磁束が発生する。この磁束により、アマチュア8はコア6側へ吸引され、アマチュア8と一体構造である弁体10が弁座シート部から離れて隙間が形成される(開弁状態となる)。開弁状態となると、燃料は弁体10先端部に溶接されたボール15の面取部15aから、弁座12と弁体10の隙間を通って、複数の噴孔14を介してエンジン吸気通路に噴射される。
次に、エンジンの制御装置より燃料噴射弁1の駆動回路に動作の停止信号が送られると、コイル7における電流の通電が停止し、磁気回路中の磁束が減少して弁体10を閉弁方向に押している圧縮ばね16により弁体10と弁座12との間の隙間は閉じる(閉弁状態となる)。閉弁状態となると、燃料噴射は終了する。
弁の開閉動作にともなって、弁体10は、アマチュア8と一体であるため、アマチュア外側面部8aが弁本体11のガイド部と摺動し、開弁状態ではアマチュア上面部8bがコア6の下面と当接する。
本発明の実施の形態1による燃料噴射弁1は、図2に示すように、内燃機関に吸気を導入する吸気ポート22の二又に分かれる位置よりも上流側に取り付けられる。二又に分かれた吸気ポート22の下流側には吸気バルブ23が設けられ、離間して設けられた2つの吸気バルブ23に向かって、一つの噴孔プレート13に設けられた複数の噴孔14から噴霧燃料21が噴射される。
図3(a)に、図1の燃料噴射弁の下流部の弁座12および噴孔プレート13の拡大断面図を、図3(b)に、図3(a)のA−A線に沿った、噴孔プレート13の十字形に設けられた分岐流路18の平面図を示す。弁座12の開口端となる弁座開口部12bの中心は、噴孔プレート13の十字形の分岐流路18の中心に位置合わせされて設けられている。
また、図4に、図3(b)の噴孔プレート13の分岐流路の拡大平面図を示す。
図3、図4に示すように、噴孔プレート13の上流側端面を一定の深さとなるように窪ませ、凹部を形成する要領で、燃料に旋回力を付与する複数の旋回室17と、旋回室17へ燃料を導入する分岐流路18が形成されている。そして、旋回室17と分岐流路18の底面は、燃料噴射弁1の中心軸に対し直交するように、軸に垂直に設けられている。
噴孔14は、燃料噴射弁1の軸に対して傾斜した燃料の噴射方向である2方向のいずれかの向きに傾斜して設けられている。そして、軸に垂直な面内において、噴孔14の入口部は、旋回室17の中心(燃料の旋回中心17a)に対して噴孔14の入口部から出口部へ向かう傾斜方向と逆方向にオフセットされて設けられている。図4において、領域A1、領域A4で示す旋回室形成部は、噴孔14の入口部が旋回の中心位置から紙面右側にオフセットされ、紙面左側に燃料を噴射し、領域A2、領域A3で示す旋回室形成部は、噴孔14の入口部が燃料旋回の中心位置から紙面左側にオフセットされ、紙面右側に燃料を噴射する。
つまり、噴孔プレート13に設けられる4つの噴孔14のうち、二つの噴孔14の入口部のオフセット方向が、旋回室17に至る分岐流路18の燃料の導入方向に平行となるように設けられ、残りの二つの噴孔14の入口部のオフセット方向が、旋回室17に至る分岐流路18の燃料の導入方向に対して角度をもつように(例えば直角をなすように)設けられている。
さらに、図5(a)に、図4の領域A1の拡大図を、図5(b)に、図5(a)のB-B線における断面図を示すように、噴孔14は、旋回室17の中心位置となる旋回中心17aと、噴孔14の出口中心14bが一致するように、噴孔14の入口中心14aがオフセットして配置されている。紙面上(軸方向に直交する面内)において、燃料は、分岐流路18から導入方向18aに沿って旋回室17に導入され、旋回室17内を旋回し、オフセット方向(旋回中心17aから噴孔14の入口中心14aに向かう方向)14cに相反する燃料噴射方向21aに噴射される。図5の例では、分岐流路18の導入方向18aは、オフセット方向14c、燃料噴射方向21aに直交する。
また、旋回室17は円筒形状であり、この場合は円筒の中心を旋回室17の中心(旋回中心17a)として定義される。
旋回流れを利用した噴霧燃料の微粒化方式では、旋回室17の中心を基点として旋回流れが発生する。旋回流れが発生すると、旋回室17の中心位置に軸方向に沿って燃料が存在しない空洞部が発生する。燃料の空洞部は噴孔14の内部にも同方向に生じ、噴孔14内において空洞部の周囲には旋回する液膜化した燃料が存在し、噴孔14の出口部から噴射される噴霧燃料は微粒化された状態となる。
しかし、噴孔14の出口中心14bが旋回中心17aと合致せず、離間している場合、液膜の厚さが噴孔14の周方向に不均一となり、燃料の微粒化の障害となってしまう。
ここで、本発明の燃料噴射弁1に対する比較例として、噴孔140の入口中心140aがオフセットされていない構造、つまり旋回中心17aと噴孔140の入口中心140aとを合致させた構造の燃料噴射弁について説明する。
図12(a)は、比較例として示す燃料噴射弁の要部平面図であり、軸に対して傾斜する噴孔140の入口中心140aが、旋回室17の旋回中心17aに合致する場合を例示しており、図12(b)は、図12(a)のD−D断面図を示している。
図12(a)、(b)に示すように、噴孔140の入口中心140a旋回中心17aとは一致しているが、噴孔140の出口部に向かうにつれて、傾斜した噴孔140の軸方向に沿っ旋回中心17aから離れていくため、噴孔140の出口中心140bと旋回中心17aとは離間し、噴孔140の出口部において噴孔140の内周に形成される燃料液膜の厚さは不均一となっていた。


これに対し、本願発明による燃料噴射弁1では、図6(a)に、図4の領域A1における噴孔14を中心とした燃料の流れ20を示すように、噴孔14の入口中心14aを旋回室17の旋回中心17aに対して、軸に垂直な面内において、噴孔14の入口部から出口部へ向かう傾斜方向と逆方向にオフセットさせ、なおかつ噴孔14の出口中心14bを旋回室17の旋回中心17aに近づけて設けている。図6(a)に示すように、噴孔14の入口中心14aをオフセットしても、旋回室17に導入される燃料19は、旋回室17の旋回中心17aに生じる空洞部の周囲を旋回し、旋回力をもった燃料19は、噴孔14の内壁を取り巻く要領で燃料液膜19aを形成する。燃料液膜19aは、噴孔14内を流下し、噴孔14の出口部の内周に沿って均一な厚さに薄く形成された状態となる。噴孔14の入口中心14aをオフセットさせたことにより噴孔14の出口中心14bを、旋回中心17aに生じる空洞部に合致させる方向に移動させることができる。よって、空洞部が噴孔14の出口部近傍の内壁を露出させることがないため、噴孔14の出口部近傍の内壁にて燃料液膜19aの剥離が発生せず、噴射後の燃料の微粒化特性が良好となる。
なお、噴孔14の出口中心14bを旋回室17の旋回中心17aと一致させることで、出口部における燃料液膜の膜厚均等化が最も良好な状態となることは言うまでもない。
ここで、噴孔14の入口部のオフセット量は、旋回室17の旋回中心17aが噴孔14の入口部の範囲内に含まれるように、「噴孔オフセット量<噴孔14の半径(噴孔14の断面は円形)」の関係を満たすように設定することが望ましい。噴孔オフセット量が上記の噴孔オフセット量を超える大きさに設定された場合、噴孔14の入口部において液膜が形成されない剥離部分が生じることがあり、噴孔14の出口部における液膜厚さの均等性が失われる場合がある。
さらには、旋回室17は円筒形状の空洞である例を示したが、この形状に限るものではない。円筒以外の形状の旋回室17における中心位置は、旋回流れが発生したときの旋回の中心位置(旋回中心17a)となる。対数らせん形状の旋回室17の場合は、対数らせん曲線の基点の位置が旋回室17の中心として定義される。また、複数の曲率を持つ曲線により構成される旋回室形状の場合は、最も小さい曲率を持つ曲線の中心が旋回室17の中心として定義される。
このような実施の形態1による燃料噴射弁1は、噴孔14の傾きを考慮し、噴孔14の入口中心14aを旋回中心17aからオフセットさせた構造であるため、噴孔14の出口部において旋回する液膜化した燃料の膜厚を均一化させることができ、噴射燃料の微粒化を促進させることが可能である。そして、旋回室17と分岐流路18の底面を、燃料噴射弁1の中心軸線に対して垂直な平面に沿って、つまり、噴孔プレート13の上面を一定深さに掘り下げて形成すればよく、複雑な加工を必要としないため、生産性が向上する。
なお、図5および図6では、図4の領域A1の旋回室形成部を例示しており、分岐流路18における燃料の流れと噴射される燃料の流れは、軸に直交する面(例えば紙面)内において直交し、旋回室17における燃料の旋回は一回転未満となっていた。
しかし、図7に、図4の領域A2の拡大平面図を示すように、領域A2の旋回室形成部で、燃料の流れと噴射される燃料の流れが平行となり、旋回室17における燃料の旋回はほぼ一回転する状態となる。よって領域A2では、領域A1のものよりも燃料に強い旋回力を与えられる構成となっている。つまり、旋回室17において生じる燃料の旋回力の強弱によって、領域A2、領域A4に位置する噴孔14から噴出される燃料の噴射力は、領域A1、領域A3に位置する噴孔14から噴出される燃料の噴射力よりも強くなる。
同方向に燃料を噴射する領域A1と領域A4、または領域A2と領域A3において、燃料の旋回力に強弱をつけることによって、燃料噴霧の分裂位置に差が生じ、噴霧された粒子同士の干渉が生じにくくなり、集合噴霧における燃料の微粒化がより促進されるという効果が得られる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2の燃料噴射弁1について、図8を用いて説明する。
上述の実施の形態1では、直線的に伸びる噴孔14を、傾斜した流路方向に沿って同じ開口寸法に形成した例を示していた。しかし、旋回室17の底面に対し噴孔14を傾斜させた場合、旋回室17の底面と噴孔14の内周面がなす角度が鋭角となる部分が生じる。そのなす角が鋭角となる部分においては、燃料液膜19aにて噴孔14の内壁が覆われない、燃料流れの剥離部分が生じてしまい、噴孔14の内周面に沿った燃料液膜19aの形成が不十分な状態となり、噴射後の燃料微粒化特性が悪化するという懸念があった。
図8は、本発明の実施の形態2による燃料噴射弁1を示す要部断面図であり、一つの噴孔14の拡大断面図である。図8に示すように、噴孔14の入口部において、開口寸法を調整し、旋回室17の底面と噴孔14とのつなぎ部分にてより広い開口寸法を採用するものとし、噴孔14の入口部を曲面形状とする。つまり、噴孔14の入口部の径を広げ、旋回室17の底面と噴孔14の内周面とが鋭角をなす部分や、なす角が鈍角となる部分を含む角部を失くしてRを設け、滑らかな曲面形状の入口部とする。これにより、噴孔14の入口部における燃料流入状態を改善して燃料液膜19aの剥離を抑制することができ、燃料の微粒化をより良好に行うことが可能となる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3の燃料噴射弁1について、図9から図11を用いて説明する。
上述の実施の形態1では、噴孔プレート13に設けた分岐流路18の平面形状が十字形である例を示していた。しかし、分岐流路18は、それ以外の形状に形成することも可能である。
図9は、噴孔プレート13の分岐流路18を示す平面図であり、分岐流路18がH字形に設けられた状態を示している。分岐流路18がH字形である場合、軸から等距離に離間した4つの旋回室17は、噴孔14の入口部の中心位置が旋回室17の中心位置よりも、分岐流路18の上流側にオフセットされ、そのオフセット方向が分岐流路18における燃料の導入方向に平行となるように設けられている。よって、旋回室17に流入した燃料の大部分が旋回室17で一周した後に噴孔14に流入するため、旋回室17において燃料が十分な旋回力を得られる構成となっている。そのため、噴射後の燃料の微粒化状態が良好となる。
図10は、噴孔プレート13のI字形の分岐流路18を示す平面図であり、分岐流路18の端部には、各々、旋回方向の相反する2つの旋回室17が隣接して配置された状態を例示している。このI字形状の分岐流路18を採用した場合においても、燃料が分岐流路18から旋回室17へ導入される方向と、噴孔14が傾斜する方向が、軸に垂直な面内においてほぼ一致し、噴孔14の入口部のオフセット方向が、旋回室17に至る分岐流路18の燃料の導入方向に平行となるように設けられている。よって、噴孔14の入口部の中心位置が、分岐流路18の燃料通路の上流側にオフセットされる。この場合においても、旋回室17にて燃料は十分な旋回力を得ることができ、噴射燃料の微粒化促進を図ることができる。このように、2つの旋回室17に対し、一つに統合された分岐流路18を設けても良い。
図11は、噴孔プレート13のX字形の分岐流路18を示す平面図であり、このX字形の分岐流路18の端部には、軸から等距離に離間した4つの旋回室17が、噴孔14の入口部の中心位置が旋回室17の中心位置から、分岐流路18の流路に対して角度をもってオフセットして設けられる。このように、分岐流路18が、燃料供給部1aの弁座開口部12bの中心を通るように構成されている。この場合においても、個々の旋回室17では、軸に直交する面内において、噴孔14の入口部の中心位置が、燃料が噴射される方向と逆方向にオフセットされるため、噴孔14の出口部において液膜を均一化することができ、噴射後の燃料の微粒化状態が良好となる。
なお、図11に示すように、同方向に燃料を噴射する二つの噴孔14に至る二本の分岐流路18が交差する角度は鋭角である。よって、燃料が分岐流路18から旋回室17へ流入する方向と、噴孔14が傾斜する方向は、軸に直交する面内において略一致していると言える。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 燃料噴射弁、1a 燃料供給部、4 ソレノイド装置、5 ハウジング、6 コア、7 コイル、8 アマチュア、8a アマチュア外側面部、8b アマチュア上面部、9 弁装置、10 弁体、11 弁本体、12 弁座、12b 弁座開口部、13 噴孔プレート、14 噴孔、14a 入口中心、14b 出口中心、14c オフセット方向、15 ボール、15a 面取部、16 圧縮ばね、17 旋回室、17a 旋回中心、18 分岐流路、18a 導入方向、19 燃料、19a 燃料液膜、20 燃料の流れ、21 噴霧燃料、21a 燃料噴射方向、22 吸気ポート、23 吸気バルブ

Claims (6)

  1. 流路の軸方向に燃料を供給する燃料供給部、
    上記燃料供給部の下流側に設けられ、上記燃料供給部から供給された燃料を、上記軸に直交する面内にて複数の方向に分岐させて、燃料に旋回力を与える旋回室に誘導するとともに、上記軸に直交する上記旋回室の底面に穿たれた、上記軸に対して傾斜する噴孔から噴射する噴孔プレートを備え、
    上記噴孔は、燃料を流入させる入口部の中心が、上記軸に直交する面内において、上記旋回室の燃料の旋回中心から上記噴孔の傾斜方向と逆向きにオフセットされるとともに、燃料を噴出させる出口部の中心が、上記旋回中心の真下に位置するように設けられていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 上記噴孔プレートに供給された燃料は、上記噴孔プレートの上面に設けられた凹部よりなる分岐流路を介して上記旋回室に導かれ、
    上記分岐流路と上記旋回室の底面は、一続きの平坦面により構成されたことを特徴とする請求項記載の燃料噴射弁。
  3. 上記旋回室は、上記軸から等距離に離間された四つの異なる位置に設けられ、
    隣り合う二つの上記旋回室から同方向に、上記噴孔プレートから二又に分かれるように燃料が噴射されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃料噴射弁。
  4. 上記噴孔の上記入口部を、曲面形状としたことを特徴とする請求項1からのいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  5. 上記旋回室の上記分岐流路の平面形状は十字形、I字形、H字形、X字形のいずれかであることを特徴とする請求項記載の燃料噴射弁。
  6. 上記旋回室は円筒形状であり、上記円筒形状の中心が燃料の旋回中心となることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
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