JP6416564B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射孔の上流で旋回燃料を生成し、旋回燃料を燃料噴射孔から噴射する燃料噴射弁に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2012−215135号公報(特許文献1)に記載された燃料噴射弁が知られている。この燃料噴射弁は、摺動可能に設けられた弁体と、閉弁時に前記弁体が座る弁座が形成されると共に、下流側に開口部を有する弁座部材と、内部で燃料を旋回させて旋回力を付与するスワール付与室と、スワール付与室の底部に形成され外部に貫通する噴射孔と、スワール付与室と弁座部材の開口部とを連通する連通路と、を備えた燃料噴射弁において、スワール付与室の径をD、連通路の幅をWとしたときに、W/Dが0.15以上で、かつ0.5よりも小さい範囲となるように、スワール付与室と連通路とを形成している(要約参照)。
また、この燃料噴射弁では、スワール付与室はノズルプレートに有底凹状に形成されており、内側面と底部とが垂直に交わる角部を有している(段落0015、図2参照)。また、スワール付与室の底部に開口する噴射孔はスワール付与室の底部と垂直に交わり、噴射孔の開口縁部にスワール付与室の底部と噴射孔の内周面とが交差する角部が形成されている(段落0015、図2参照)。
特開2012−215135号公報
特許文献1のような燃料噴射弁では、燃料噴射量は、噴射孔の径、連通路の流路断面積及びスワール付与室(以下、旋回室という)の径等の因子によって変化する。噴射量を調整する際に上記因子を変化させると、噴霧形状も変化するため、噴射量の調整には相当の労力が必要となる。
また、噴射される燃料の微粒化性能を向上させるために、燃料の旋回速度を高めることが要求される。この場合、旋回室の径を拡大して燃料の旋回速度を高めるのが一般的な手法である。しかし、旋回室の径を拡大すると、旋回室が形成されるノズルプレート内に大きなデッドボリュームが形成されることになり、負圧下における燃料噴射量の変化が大きくなる。
本発明の目的は、負圧下における燃料噴射量の変化が小さく、流量調整の容易な燃料噴射弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、弁体が接離する弁座の下流側に設けられた燃料噴射孔と、前記燃料噴射孔の入口が開口する底面と前記底面の周囲を囲む内周面とを有し前記燃料噴射孔の入口開口の周囲に燃料の旋回流路が形成された旋回室と、前記旋回室内周面に開口し前記旋回室に燃料を供給する横方向通路とを有する燃料噴射弁において、
前記旋回室内周面と前記旋回室底面との接続部に前記旋回室の内側に凹状を成して形成された第1の曲面部と、前記旋回室底面と前記燃料噴射孔の内周面との接続部に前記旋回室の内側に向かって凸状を成して形成された第2の曲面部と、前記第1の曲面部と前記第2の曲面部との間に形成された平面部と、を備え、
前記第1の曲面部及び前記第2の曲面部を前記旋回室の底面と平行な平面に投影した場合に、前記第1の曲面部における前記旋回室の内周面からの形成幅に対して、前記第2の曲面部における前記燃料噴射孔の内周面からの形成幅の方が大きく、
前記第1の曲面部及び前記第2の曲面部は円弧面で構成され、前記第1の曲面部の曲率半径に対して前記第2の曲面部の曲率半径のほうが大きく、
前記旋回室の内周面は螺旋形状或いはインボリュート曲線により構成され、
前記平面部の幅は前記旋回流路の上流側から下流側に向かって狭くなり、前記第1の曲面部を成す円弧面と前記第2の曲面部を成す円弧面とが連続して接続される位置で消滅することを特徴とする。
本発明によれば、第1の曲面部と第2の曲面部とにより、燃料噴射孔に流れ込む燃料の流速を向上することができ、旋回流路に構成されるデッドボリュームを小さくすることができる。これにより、負圧下における燃料噴射量の変化が小さく、流量調整の容易な燃料噴射弁を提供することができる。
本発明の第一実施例に係る燃料噴射弁1の中心軸線1aに沿う断面を示す縦断面図である。 図1に示す燃料噴射弁1の弁部7及び燃料噴射部21の近傍を拡大して示す縦断面図(図3のII−II矢視断面に対応する縦断面図)である。 図1及び図2に示すIII−III矢視方向におけるノズルプレート21nの平面図である。 図3に示すIV−IV矢視方向における旋回室212及び燃料噴射孔220の断面図である。 旋回室212及び燃料噴射孔220を拡大して示す平面図である。 本発明に係る第二実施例における旋回室212及び燃料噴射孔220の断面図である。 本発明に係る第三実施例におけるノズルプレート21nの上端面を示す平面図である。 本発明に係る第三実施例における旋回室212及び燃料噴射孔220の断面図である。 燃料噴射弁が搭載された内燃機関の断面図である。
本発明の実施例について、図1乃至図9を用いて説明する。
本発明に係る第一実施例について説明する。
図1を用いて、燃料噴射弁1の全体構成について説明する。図1は、本実施例に係る燃料噴射弁1の中心軸線1aに沿う断面を示す縦断面図である。中心軸線1aは、後述する弁体17が一体に設けられた可動子27の軸心(弁軸心)に一致し、後述する筒状体5の中心軸線に一致している。また、中心軸線1aは、後述する弁座15bの中心線とも一致している。
燃料噴射弁1には、上端部から下端部まで延設された金属材製の筒状体5が設けられている。この筒状体5の内側に燃料流路3がほぼ中心軸線1aに沿うように構成されている。図1において、上端部(上端側)を基端部(基端側)と呼び、下端部(下端側)を先端部(先端側)と呼ぶことにする。基端部(基端側)及び先端部(先端側)という呼び方は、燃料の流れ方向に基づいている。すなわち、燃料の流れ方向において、基端部が上流側となり、先端部が下流側となる。また、本明細書において説明される上下関係は図1を基準とするもので、燃料噴射弁1の内燃機関への実装状態における上下方向とは関係がない。
筒状体5の基端部には燃料供給口2が設けられている。この燃料供給口2に、燃料フィルタ13が取り付けられている。燃料フィルタ13は燃料に混入した異物を取り除くための部材である。
筒状体5の基端部にはOリング11が配設されている。Oリング11は燃料噴射弁1が燃料配管に連結される際に、シール材として機能する。
筒状体5の先端部には、弁体17と弁座部材15とからなる弁部7が構成されている。弁座部材15は、弁体17を収容する段付きの弁体収容孔15aが形成されている。弁体収容孔15aの途中に円錐面が形成されており、この円錐面上に弁座15bが構成される。弁体収容孔15aの弁座15bよりも上流側(基端側)の部分には、中心軸線1aに沿う方向に弁体17の移動を案内するガイド面15cが形成されている。弁座15bと弁体17とは協働して、燃料通路の開閉を行う。弁体17が弁座15bに当接することにより、燃料通路は閉じられる。また、弁体17が弁座15bから離間することにより、燃料通路は開かれる。
弁座部材15は、筒状体5の先端側内側に挿入され、レーザ溶接により筒状体5に固定されている。レーザ溶接19は、筒状体5の外周側から全周に亘って実施されている。弁体収容孔15aは、中心軸線1aに沿う方向に、弁座部材15を貫通している。弁座部材15の下端面(先端面)にはノズルプレート21nが取り付けられている。ノズルプレート21nは弁体収容孔15aによって形成された弁座部材15の開口を塞いでいる。
本実施例では、弁座部材15とノズルプレート21nとによって旋回燃料を噴射する燃料噴射部21が構成される。ノズルプレート21nは、弁座部材15に対してレーザ溶接により、固定されている。レーザ溶接部23は、燃料噴射孔220−1,220−2,220−3(図3参照)が形成された噴射孔形成領域を取り囲むようにして、この噴射孔形成領域の周囲を一周している。弁座部材15は、筒状体5の先端側内側に圧入した上で、レーザ溶接により筒状体5に固定してもよい。
本実施例では、弁体17は、球状を成すボール弁を用いている。このため、弁体17におけるガイド面15cと対向する部位には、周方向に間隔を置いて複数の切欠き面17aが設けられている。この切欠き面17aは弁座部材15の内周面との間に隙間を形成する。この隙間によって燃料通路が構成される。なお、ボール弁以外で弁体17を構成することも可能である。例えば、ニードル弁を用いてもよい。
本実施例において、弁座部材15及び弁体17を含む弁部7とノズルプレート21nとは燃料を噴射するためのノズル部を構成する。弁部7が構成されるノズル部本体側の先端面に、後述する燃料噴射孔220や旋回用通路210(横方向通路211及び旋回室212)が形成されたノズルプレート21nが接合される構成である。
筒状体5の中間部には弁体17を駆動するための駆動部9が配置されている。駆動部9は電磁アクチュエータで構成されている。具体的には、駆動部9は、固定鉄心25と、可動子(可動部材)27と、電磁コイル29と、ヨーク33とによって構成されている。
固定鉄心25は、磁性金属材料からなり、筒状体5の長手方向中間部の内側に圧入固定されている。固定鉄心25は筒状に形成され、中心部を中心軸線1aに沿う方向に貫通する貫通孔25aを有する。固定鉄心25は溶接により筒状体5に固定してもよいし、溶接と圧入を併用して筒状体5に固定してもよい。
可動子27は、筒状体5の内部において、固定鉄心25よりも先端側に配置されている。可動子27の基端側には、可動鉄心27aが設けられている。可動鉄心27aは、固定鉄心25と微小ギャップδを介して対向する。可動子27の先端側には小径部27bが形成されており、この小径部27bの先端に弁体17が溶接により固定されている。本実施例では、可動鉄心27aと小径部27bとを一体(同一材料からなる一部材)に形成しているが、二つの部材を接合して構成してもよい。小径部27bは可動鉄心27aと弁体17とを接続する接続部を構成する。可動子27は弁体17を備え、弁体17を開閉弁方向に変位させる。可動子27は、弁体17が弁座部材15と接触し、可動鉄心27aの外周面が筒状体5の内周面に接触することにより、中心軸線1aに沿う方向(開閉弁方向)における移動を弁軸心方向の2点で案内される。
可動鉄心27aには、固定鉄心25と対向する端面に凹部27cが形成されている。凹部27cの底面にはスプリング(コイルばね)39のばね座27eが形成されている。ばね座27eの内周側には中心軸線1aに沿って小径部(接続部)27bの先端側端部まで貫通する貫通孔27fが形成されている。また、小径部27bには側面に開口部27dが形成されている。貫通孔27fが凹部27cの底面に開口し、開口部27dが小径部27bの外周面に開口することにより、固定鉄心25に形成された燃料通路3と弁部7とを連通する燃料流路3が構成される。
電磁コイル29は、固定鉄心25と可動鉄心27aとが微小ギャップδを介して対向する位置で、筒状体5の外周側に外挿されている。電磁コイル29は、樹脂材料で筒状に形成されたボビン31に巻回され、筒状体5の外周側に外挿されている。電磁コイル29はコネクタ41に設けられたコネクタピン43に配線部材45を介して電気的に接続されている。コネクタ41には図示しない駆動回路が接続され、コネクタピン43及び配線部材45を介して、電磁コイル29に駆動電流が通電される。
ヨーク33は、磁性を有する金属材料でできている。ヨーク33は、電磁コイル29の外周側で、電磁コイル29を覆うように配置され、燃料噴射弁1のハウジングを兼ねる。また、ヨーク33は、その下端部が可動鉄心27aの外周面と筒状体5を介して対向しており、可動鉄心27a及び固定鉄心25と共に、電磁コイル29に通電することにより生じた磁束が流れる閉磁路を構成する。
固定鉄心25の貫通孔25aと可動鉄心27aの凹部27cとに跨って、コイルばね39が圧縮状態で配設されている。コイルばね39は、可動子27を、弁体17が弁座15bに当接する方向(閉弁方向)に付勢する付勢部材として機能している。固定鉄心25の貫通孔25aの内側にはアジャスタ(調整子)35が配設されており、コイルばね39の基端側端部はアジャスタ35の先端側端面に当接している。中心軸線1aに沿う方向におけるアジャスタ35の貫通孔25a内での位置を調整することにより、コイルばね39による可動子27(すなわち弁体17)の付勢力が調整される。
アジャスタ35は、中心部を中心軸線1aに沿う方向に貫通する燃料流路3を有する。燃料は、アジャスタ35の燃料流路3を流れた後、固定鉄心25の貫通孔25aの先端側部分の燃料流路3に流れ、可動子27内に構成された燃料流路3に流れる。
筒状体5の先端部には、Oリング46が外挿されている。Oリング46は、燃料噴射弁1が内燃機関に取り付けられる際に、内燃機関側に形成された挿入口109a(図5参照)の内周面とヨーク33の外周面との間で液密及び気密を確保するシールとして機能する。
燃料噴射弁1の中間部から基端側端部の近傍までの部分は、樹脂カバー47がモールドされ、樹脂によって被覆されている。樹脂カバー47の先端側端部はヨーク33の基端側の一部を被覆している。また、樹脂カバー47は配線部材45を被覆し、樹脂カバー47によりコネクタ41が一体的に形成されている。
次に、燃料噴射弁1の動作について説明する。
電磁コイル29に通電されていない(すなわち駆動電流が流れていない)場合、可動子27はコイルばね39により閉弁方向に付勢され、弁体17が弁座15bに当接(着座)した状態にある。この場合、固定鉄心25の先端側端面と可動鉄心27aの基端側端面との間には、ギャップδが存在する。なお、本実施例では、このギャップδは可動子27(すなわち弁体17)のストロークに等しい。
電磁コイル29に通電されて駆動電流が流れると、可動鉄心27aと固定鉄心25とヨーク33とによって構成される閉磁路に磁束が発生する。この磁束により、ギャップδを挟んで対向する固定鉄心25と可動鉄心27aとの間に磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力が、コイルばね39による付勢力や、可動子27に対して閉弁方向に作用する燃料圧力などの合力に打ち勝つと、可動子が開弁方向に移動し始める。弁体17が弁座15bから離れると弁体17と弁座15bとの間に隙間(燃料流路)が形成され、燃料の噴射が始まる。本実施例では、可動子27が開弁方向にギャップδに等しい距離δだけ移動して、可動鉄心27aが固定鉄心25に当接すると、可動鉄心27aは開弁方向への移動を止められ、開弁して静止した状態に至る。
電磁コイル29の通電を打ち切ると、磁気吸引力が減少し、やがて消失する。磁気吸引力が減少する段階で、磁気吸引力がコイルばね39の付勢力よりも小さくなると、可動子27が閉弁方向へ移動を開始する。弁体17が弁座15bに当接すると、弁体17は弁部7を閉弁して静止した状態に至る。
次に、図2及び図3を用いて、弁部7及び燃料噴射部21の構造について、詳細に説明する。図2は、図1に示す燃料噴射弁1の弁部7及び燃料噴射部21の近傍(ノズル部)を拡大して示す縦断面図(図3のII−II矢視断面に対応する縦断面図)である。図3は、図1及び図2に示すIII−III矢視方向におけるノズルプレート21nの平面図である。
なお、図3の平面図は、ノズルプレート21nを燃料噴射孔の入口側から見た平面図であり、ノズルプレート21nの上端面21nu側の平面図である。上端面21nuは弁座部材15の先端面15tと対向する面である。上端面21nuに対して反対側の端面を下端面21nbと呼ぶ。
本実施例では、図2に示すように、ノズルプレート21nは両端面が平面で構成された板状部材で構成され、上端面21nuと下端面21nbとは平行である。すなわち、ノズルプレート21nは板厚が均一な平板で構成されている。なお、本実施例では、中心軸線1aがノズルプレート21nと中心O21n(図3参照)で交差するように、燃料噴射弁1が構成されている。
弁座部材15の先端面(下端面)15tは、中心軸線1aに垂直な平らな面(平坦面)で構成されている。弁座部材15の先端面15tにはノズルプレート21nが接合されており、先端面15tはノズルプレート21nの上端面21nuと当接している。
ノズルプレート21nには、図3に示すように、横方向通路211−1,211−2,211−3、旋回室(スワール室)212−1,212−2,212−3及び燃料噴射孔220−1,220−2,220−3が形成されている。3組の旋回用通路210−1,210−2,210−3と燃料噴射孔220−1,220−2,220−3とはそれぞれが同様に構成されるため、これらを区別せず、横方向通路211、旋回室212及び燃料噴射孔220として、説明する。各組で構成を変える場合は、適宜説明する。なお、横方向通路211及び旋回室212は、燃料に旋回力を付与して、燃料噴射孔220から旋回燃料を噴射するための旋回用通路210を構成する。
図2に示すように、弁座部材15には、円錐状の弁座面15bが下流側に向かって縮径するように形成されている。弁座面15bの下流端は燃料導入孔300に接続されている。燃料導入孔300の下流端は弁座部材15の先端面15tに開口している。燃料導入孔300は旋回用通路210に燃料を導入する燃料通路を構成する。
旋回用通路210は、燃料導入孔300から燃料の供給を受けるために、横方向通路211の上流端部が燃料導入孔300の開口面に対向して設けられている。本実施例では、図3に示すように、3組の横方向通路211−1,211−2,211−3は上流端部が連通する構成であるが、各横方向通路211−1,211−2,211−3をそれぞれ独立させて構成してもよい。
図2では、一枚の板状部材で構成したノズルプレート21nに、横方向通路211、旋回室212及び燃料噴射孔220の全てを形成している。ノズルプレート21nは、例えば厚さ方向に分割するなどして、複数のプレートで構成することができる。例えば、横方向通路211及び旋回室212を一枚のプレートに形成し、燃料噴射孔220を別のプレートに形成する。そしてこれら二枚のプレートを積層して、ノズルプレート21nを構成してもよい。ただし、後述するような旋回室212及び燃料噴射孔220を構成するために、ノズルプレート21nを一枚のプレートで構成することが好ましい。
また、本実施例では、図2に示すように、燃料噴射孔220は中心軸線1aに平行に形成されているが、中心軸線1aに対して0°よりも大きな角度で傾斜させてもよい。傾斜させる方向を異ならせることにより、複数の方向に燃料を噴射させるようにしてもよい。
本実施例では、図3に示すように、旋回用通路210−1と燃料噴射孔220−1とが一つの燃料通路を形成し、旋回用通路210−2と燃料噴射孔220−2とが一つの燃料通路を形成し、旋回用通路210−3と燃料噴射孔220−3とが一つの燃料通路を形成している。旋回用通路210−1は横方向通路211−1と旋回室212−1とで構成され、旋回用通路210−2は横方向通路211−2と旋回室212−2とで構成され、旋回用通路210−3は横方向通路211−3と旋回室212−3とで構成される。
本実施例では、ノズルプレート21nに、全部で3組の旋回用通路210及び燃料噴射孔220からなる燃料通路が構成される。3組の燃料通路は、それぞれがノズルプレート21nの中心21no側から外周に向かって放射状に形成されている。すなわち、横方向通路211は、ノズルプレート21nの中心O21n側から外周側に向けて放射状に設けられ、ノズルプレート21nの径方向に延設されている。また、それぞれの旋回用通路210−1,210−2,210−3は中心O21nを中心として周方向に120°の角度間隔で形成されている。
旋回用通路210及び燃料噴射孔220は3組に限らず、2組或いは4組であってもよく、5組以上設けられてもよい。或いは、旋回用通路210及び燃料噴射孔220を1組だけにしてもよい。
ここで、図4及び図5を参照して、旋回室212の構成について、詳細に説明する。図4は、図3に示すIV−IV矢視方向における旋回室212及び燃料噴射孔220の断面図である。図5は、旋回室212及び燃料噴射孔220を拡大して示す平面図である。すなわち、図5は、旋回室212の底面212Bと平行な平面に、横方向通路211、旋回室212及び燃料噴射孔220を投影した平面図である。
本実施例では、燃料噴射孔220の中心(中心軸線)と旋回室212の中心(中心軸線)とが一致しており、参照符号O220で示す。図5において、実線L6は燃料噴射孔220の内周面220Aを示す。破線L1は旋回室212の内周面(側面)212Aと底面121Bとの交差部(接続部)に形成された曲面部301の最内周側の端部を示す。すなわち、中心軸線O220に直交する平面に投影した平面図(図4)において、旋回室212の内周面212Aから径方向内側に向かってW1の範囲に曲面部301が形成されている。破線L2は燃料噴射孔220の内周面220Aと旋回室212の底212Bとの交差部(接続部)に形成された曲面部302の最外周側の端部を示す。すなわち、中心軸線O220に直交する平面に投影した平面図において、燃料噴射孔220の内周面220Aを示す実線L6からから径方向外側に向かってW2の範囲に曲面部302が形成されている。また、破線L2は燃料噴射孔220の入口開口面の縁220Bを示すことになる。曲面部301と曲面部302との間には一定幅Dの平面部303が形成されている。すなわち、破線L1と破線L2との間に平面部303が環状を成すように構成されている。
本実施例では、図4に示すように、曲面部301は半径R1の円弧面で構成されている。曲面部301の円弧面は凹状に形成されるため、円弧面301の中心O1は旋回室212の内側に位置する。また、曲面部302は半径R2の円弧面で構成されている。曲面部302の円弧面は凸状に形成されるため、円弧面302の中心O2は旋回室212の外側に位置する。
本実施例では、半径R2を半径R1よりも大きくしている。すなわち、曲面部301の円弧面が成す曲率半径R1に対して、曲面部302の円弧面が成す曲率半径R2の方が大きい。曲面部301が設けられる範囲W1の大きさ(寸法)は半径R1に等しく、曲面部302が設けられる範囲W2の大きさ(寸法)は半径R2に等しい。従って、W2の大きさはW1の大きさよりも大きい。
本実施例では、旋回室212の直径を0.3〜0.5mm程度の大きさとし、R1を0.04〜0.06mm、R2を0.08〜0.12mm程度の大きさとしている。
図5では、燃料噴射孔220の出口側の開口縁部に形成される面取り部の最外周側の端部を二点鎖線L5で示している。すなわち、中心軸線O220に直交する平面に投影した平面図において、燃料噴射孔220の内周面220Aから径方向外側に向かってW3の範囲に面取り部が形成されている。また、二点鎖線L5は燃料噴射孔220の出口開口面の縁220Cを示すことになる。図5において、燃料噴射孔220の内周面220Aを示す実線L6と二点鎖線L5との間隔W3に比べて、半径R1(W1)及び半径R2(W2)はいずれも大きく形成されており、曲面部301と曲面部302とは旋回室212及び燃料噴射孔220を流れる燃料の流れに対して影響を与えるように構成されている。
なお、旋回室212の内周壁212A及び底面212Bは、ノズルプレート21nに形成された凹部よって構成されている。旋回室212の上面(天井面)212ce(図2参照)は、弁座部材15の下端面15tで構成されている。
横方向通路211は、燃料噴射孔220及び旋回室212の中心O220に対してオフセットするように旋回室212に接続されている。横方向通路211の下流端は、旋回室212の内周壁(側壁)212Aに接続され、内周壁212Aに開口を形成する。旋回室212の内周壁212cは、横方向通路211から旋回室212に流入した燃料を旋回させるように、燃料噴射孔220の入口開口縁220Bの周囲に円周を成すように形成されている。すなわち、旋回室212の内周壁212Aと燃料噴射孔220の入口開口縁220Bとの間に燃料の旋回流路が形成されている。
横方向通路211は延設方向或いは燃料の流れ方向に対して垂直な横断面が矩形状を成し、側壁(側面)211A,211B及び底面211Cはノズルプレート21nに形成された溝(凹部)よって構成されている。横方向通路211の上面(天井面)211ce(図2参照)は、弁座部材15の下端面15tで構成されている。
横方向通路211の側壁211Aは下流端側で、旋回室212の内周壁212Aの始端部212ASに接続されている。また、横方向通路211の側壁211Bは下流端側で、旋回室212の内周壁212Aの終端部212AEに接続されている。
始端部212ASは、旋回室212において、燃料が流入する側に位置する端部である。すなわち、始端部212ASは、旋回燃料の流れ方向における上流側に位置する端部である。一方、終端部212AEは旋回室212に流入した燃料が内周壁212Aに沿って旋回室212を旋回しながら流下する側(下流側)に位置する端部である。本実施例では、一方の側壁211Aが内周壁212Aの旋回燃料の流れ方向における上流側212ASに接続され、他方の側壁211Bが内周壁212Aの下流側212AEに接続されて、横方向通路211の下流端が内周壁212Aに開口している。
本実施例では、旋回室212は、始端部212ASから終端部212AEまでの間の内周壁212Aが中心Oからの半径が一定となるように形成されている。すなわち、内周壁212Aは正円又は真円を成す円周の一部によって構成される。また、燃料噴射孔220も半径が一定の円形状を成している。そして、燃料噴射孔220と旋回室212とは同心に構成されている。これにより、燃料噴射孔220の内周面220Aと旋回室212の内周壁212Aとの間に、燃料通路を構成する曲面部302、平面部302(底面212b)及び曲面部301が形成される。本実施例では、燃料噴射孔220の中心軸線を旋回室212の底面に垂直にしているが、燃料噴射孔220の中心軸線を旋回室212の底面に対して傾斜させてもよい。
旋回室212の内周面212Aと底面121Bとの交差部(接続部)に形成した曲面部301に合わせて、横方向通路211の側壁211Aにも曲面部304を形成している。破線L3は横方向通路211の側壁211Aと底面211Cとの交差部(接続部)に形成された曲面部304の端部を示す。すなわち、横方向通路211の側壁211Aから反対側の側壁211B側に向かってW1の範囲に曲面部304が形成されている。
また、横方向通路211の側壁211Bにも曲面部305を形成している。破線L4は横方向通路211の側壁211Bと底面211Cとの交差部(接続部)に形成された曲面部305の端部を示す。すなわち、横方向通路211の側壁211Bから反対側の側壁211A側に向かってW1の範囲に曲面部305が形成されている。
曲面部304及び曲面部305は半径R1の凹状の円弧面で構成されている。曲面部304の円弧の半径と曲面部305の円弧の半径とが異なるようにしてもよい。
次に、旋回用通路210及び燃料噴射孔220の燃料流れについて説明する。
横方向通路211から旋回室212に流入した燃料流れは、旋回室212の内周壁212cに沿って流れ、燃料噴射孔220の入口開口220Bの周囲を旋回する。この段階で、燃料には旋回力が付与される。旋回力を付与された燃料流れは、旋回しながら燃料噴射孔220に流入する。本実施例では、旋回室212の内周面212Aと底面121Bとの交差部に曲面部301が形成され、燃料噴射孔220の内周面220Aと旋回室212の底212Bとの交差部に曲面部302が形成されていることにより、旋回室212の内周面212Aと燃料噴射孔220の内周面220Aとの間の流路壁面が滑らかに接続される。これにより、燃料が旋回室212から燃料噴射孔220に流れ込む際の流体抵抗(圧力損失)を低減することができ、燃料の流速を高めることができる。燃料の流速が高まることにより、噴射量を増加させることができる。燃料噴射孔220から噴射される燃料は旋回力を維持したまま液膜を形成し、さらに旋回しながら液滴に分裂する。これにより、微粒化された燃料噴霧が形成される。上述したように、燃料の流速を高めることができるので、燃料噴射孔から噴射される燃料噴霧の微粒化を促進することができる。
本実施例では、旋回室212の内周面212Aと底面121Bとの交差部に形成された曲面部301の円弧の半径R1よりも、燃料噴射孔220の内周面220Aと旋回室212の底212Bとの交差部に形成された曲面部302の円弧の半径R2を大きくしている。これにより、燃料が燃料噴射孔220にスムーズに流入するようにすることができる。そして、燃料噴射孔220内での燃料の流速を高めることができる。
本実施例では、上述したように、噴射量を増加させることができるので、流量の調整範囲が拡大し、設計効率を向上することができる。また、曲面部301及び曲面部302により、さらには曲面部304及び曲面部305により、ノズルプレート21nに形成される空間の体積を減らすことができる。このため、ノズルプレート21n内のデッドボリュームを縮小することができ、負圧下における流量変動を抑制することができる。
さらに、本実施例では、燃料噴射孔220の入口開口縁220Bが、側壁211Bの延長線上を越えて、側壁211A側にはみ出すように形成されている。これにより、横方向通路211から旋回室212に流入する燃料の一部がほとんど旋回室212を旋回しないまま燃料噴射孔220に流入する。すなわち、燃料が燃料噴射孔220に流入し易くなる。側壁211A側へのはみ出し量を変えることにより、燃料噴射孔220への燃料流れの流入のし易さを調整することができ、燃料噴射孔220に流入する燃料の流量、すなわち噴射量を調整することができる。通常、側壁211A側へのはみ出しを大きくするほど、燃料噴射孔220に流入する燃料の流量(噴射量)は増加する。
本発明に係る第二実施例を、図6を用いて説明する。図6は、本発明に係る第二実施例における旋回室212及び燃料噴射孔220の断面図である。図6は図4と同様な断面図を示している。
本実施例では、曲面部301の円弧面と曲面部302の円弧面とが直接接続されるようにしたものである。すなわち、本実施例では、第一実施例における平面部303が存在せず、曲面部301の円弧面と曲面部302の円弧面とが連続している。
本実施例では、旋回室の径を縮小し、第一実施例よりもさらにノズルプレート21n内のデッドボリュームを縮小している。これにより、第一実施例よりもさらに負圧下における流量変動を抑制することができる。
本発明に係る第三実施例を、図7及び図8を用いて説明する。図7は、本発明に係る第三実施例におけるノズルプレート21nの上端面を示す平面図である。図7は図3と同様な平面図を示している。図8は、第三実施例における旋回室212及び燃料噴射孔220の断面図である。図8は図4と同様な断面図を示している。
本実施例では、旋回室212の内周面212−1c,212−2c,212−3cを、燃料を旋回させながら燃料噴射孔220の入口開口或いはその中心に近付けていくように、螺旋曲線或いはインボリュート曲線を描くように形成したものである。この場合、旋回流路の横断面積は下流側に向かって漸減する。なお、旋回室212の内周面が螺旋曲線を成す場合は、旋回室の中心は螺旋曲線の旋回中心である。また、内周面212−1c,212−2c,212−3cがインボリュート曲線を成す場合は、旋回室の中心Oは基礎円の中心である。
また、本実施例では、各横方向通路211−1,211−2,211−3の上流側端部を接続せず、各旋回用通路210−1,210−2,210−3を独立させている。各横方向通路211−1,211−2,211−3の上流側端部には、燃料導入孔300から燃料を受ける燃料受け部200−1,200−2,200−3が形成されている。燃料受け部200−1,200−2,200−3は必ずしも設ける必要はない。
図8に示すように、燃料噴射孔220を挟んで一方の側では、曲面部(円弧部)301と曲面部(円弧部)302との間に平面部303が構成され、他方の側では、曲面部301と曲面部302とが直接接続されている。一方の側では、円弧面301の中心O1と円弧面302の中心O2とが旋回室212及び燃料噴射孔220の中心線O220から異なる距離にあるが、他方の側においては、円弧面301の中心O3と円弧面302の中心O4とが中心線O220から等距離にある。そして、他方の側においては、曲面部301の円弧面と曲面部302の円弧面とが平面部303を介することなく連続して形成されている。
本実施例では、燃料噴射孔220の入口開口縁に沿って、平面部303は燃料の旋回方向の上流側から下流側に向かって幅が狭くなる。本実施例では、下流側において曲面部301と曲面部302とが直接接続されるようにしているが、最も下流側においても平面部303が存在するようにしてもよい。曲面部301と曲面部302とを直接接続することにより、燃料の旋回方向の下流側において燃料噴射孔220への燃料の流れ込みをスムーズにして、燃料流速を向上することができる。
上述した第一実施例、第二実施例に本実施例の構成の全体或いは一部を適用することができる。
図9を参照して、本発明に係る燃料噴射弁を搭載した内燃機関について説明する。図8は、燃料噴射弁1が搭載された内燃機関の断面図である。
内燃機関100のエンジンブロック101にはシリンダ102が形成されおり、シリンダ102の頂部に吸気口103と排気口104とが設けられている。吸気口103には、吸気口103を開閉する吸気弁105が、また排気口104には排気口104を開閉する排気弁106が設けられている。エンジンブロック101に形成され、吸気口103に連通する吸気流路107の入口側端部107aには吸気管108が接続されている。
燃料噴射弁1の燃料供給口2(図1参照)には燃料配管110が接続される。
吸気管108には燃料噴射弁1の取付け部109が形成されており、取付け部109に燃料噴射弁1を挿入する挿入口109aが形成されている。挿入口109aは吸気管108の内壁面(吸気流路)まで貫通しており、挿入口109aに挿入された燃料噴射弁1から噴射された燃料は吸気流路内に噴射される。二方向噴霧の場合、エンジンブロック101に吸気口103が二つ設けられた形態の内燃機関を対象として、それぞれの燃料噴霧が各吸気口103(吸気弁105)を指向して噴射される。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、一部の構成の削除や、記載されていない他の構成の追加が可能である。また、実施例間において、各実施例に記載された構成の入れ替えや追加を行うことも可能である。
1…燃料噴射弁、1a…弁軸心(中心軸線)、2…燃料供給口、3…燃料流路、5…筒状体、7…弁部、9…駆動部、11…Oリング、13…燃料フィルタ、15…弁座部材、15a…弁体収容孔、15b…弁座、15c…ガイド面、15t…先端側端面、17…弁体、17a…切欠き面、19…レーザ溶接、21…燃料噴射部、21n…ノズルプレート、21nu…上端面、21nb…下端面、23…レーザ溶接部、25…固定鉄心、25a…貫通孔、27…可動子、27a…可動鉄心、27b…小径部、27c…凹部、27d…開口部、27e…環状面、27f…貫通孔、29…電磁コイル、31…ボビン、33…ヨーク、35…アジャスタ(調整子)、39…スプリング(コイルばね)、41…コネクタ、43…コネクタピン、45…配線部材、46…Oリング、47…樹脂カバー、49…プロテクタ、100…内燃機関、101…エンジンブロック、102…シリンダ、103…吸気口、104…排気口、105…吸気弁、106…排気弁、107…吸気流路、107a…入口側端部、108…吸気管、109…燃料噴射弁1の取付け部、109a…挿入口、110…燃料配管、210,210−1,210−2,210−3…旋回用通路、211,211−1,211−2,211−3…横方向通路、211A,211B…側壁(側面)、211C…横方向通路底面、211ce…横方向通路上面(天井面)、212,212−1,212−2,212−3…旋回室(スワール室)、212A…旋回室内周壁(側面)、212B…旋回室底面、212AE…内周壁終端部、212AS…内周壁始端部、220,220−1,220−2,220−3…燃料噴射孔、220A…燃料噴射孔内周面、301,301’,302,302’…曲面部(円弧面)、303,303’…平面部、304,305…曲面部。

Claims (1)

  1. 弁体が接離する弁座の下流側に設けられた燃料噴射孔と、前記燃料噴射孔の入口が開口する底面と前記底面の周囲を囲む内周面とを有し前記燃料噴射孔の入口開口の周囲に燃料の旋回流路が形成された旋回室と、前記旋回室内周面に開口し前記旋回室に燃料を供給する横方向通路とを有する燃料噴射弁において、
    前記旋回室内周面と前記旋回室底面との接続部に前記旋回室の内側に凹状を成して形成された第1の曲面部と、前記旋回室底面と前記燃料噴射孔の内周面との接続部に前記旋回室の内側に向かって凸状を成して形成された第2の曲面部と、前記第1の曲面部と前記第2の曲面部との間に形成された平面部と、を備え
    前記第1の曲面部及び前記第2の曲面部を前記旋回室の底面と平行な平面に投影した場合に、前記第1の曲面部における前記旋回室の内周面からの形成幅に対して、前記第2の曲面部における前記燃料噴射孔の内周面からの形成幅の方が大きく、
    前記第1の曲面部及び前記第2の曲面部は円弧面で構成され、前記第1の曲面部の曲率半径に対して前記第2の曲面部の曲率半径のほうが大きく、
    前記旋回室の内周面は螺旋形状或いはインボリュート曲線により構成され、
    前記平面部の幅は前記旋回流路の上流側から下流側に向かって狭くなり、前記第1の曲面部を成す円弧面と前記第2の曲面部を成す円弧面とが連続して接続される位置で消滅することを特徴とする燃料噴射弁。
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