JP2019183848A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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貴博 齋藤
Takahiro Saito
貴博 齋藤
小林 信章
Nobuaki Kobayashi
信章 小林
昭宏 山▲崎▼
Akihiro Yamazaki
昭宏 山▲崎▼
田村 栄治
Eiji Tamura
栄治 田村
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Abstract

【課題】本発明の目的は、弁座部材とノズルプレートとの位置ずれが生じた場合でも複数組の連通路に流れる燃料の流量ばらつきを抑制することができる燃料噴射弁を提供することにある。【解決手段】横方向通路211は、燃料流れの方向に沿う2つの側部側面211a,211bが直線形状部を有すると共に、2つの側部側面211a,211bの間に構成され上流側端部を形成する端部側面211iが直線形状部211a,211bに接続される曲線形状部を有し、横方向通路211は、燃料導入口300及び横方向通路211を弁軸心に垂直な平面に投影した場合(図4)に、横方向通路211の直線形状部の投影線211a,211bが燃料導入口の開口縁の投影線300と交差する位置まで、上流側端部が開口縁300の内側に延設されている。【選択図】図4

Description

本発明は、燃料噴射孔の上流で旋回燃料を生成し、旋回燃料を燃料噴射孔から噴射する燃料噴射弁に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2012−215135号公報(特許文献1)に記載された燃料噴射弁が知られている。この燃料噴射弁は、摺動可能に設けられた弁体と、閉弁時に弁体が座る弁座が形成されると共に弁座の下流側に開口部を有する弁座部材と、内部で燃料を旋回させて旋回力を付与するスワール付与室と、スワール付与室の底部に形成され外部に貫通する噴射孔と、スワール付与室と弁座部材の開口部とを連通する連通路とを備え、スワール付与室の径をD、連通路の幅をWとしたときに、W/Dを0.15以上で、かつ0.5よりも小さくなるように構成されている(要約参照)。さらにこの燃料噴射弁では、ノズルプレートに、スワール付与室、連通路及び噴射孔からなる燃料通路が3組設けられており、3組の各連通路はノズルプレートの中心付近に形成された中央室で接続されている(段落0015参照)。
また特開2014−173479号公報(特許文献2)には、上流側から下流側に向かって曲率が次第に大きくなるように形成された内周壁を有する旋回室(特許文献1のスワール付与室に相当)と、弁軸方向に流入領域を有し旋回室に燃料を導入する旋回用通路(特許文献1の連通路に相当)と、旋回室に開口する燃料噴射孔とを備えた燃料噴射弁において、旋回用通路の入口側の底面側に、旋回用通路に流入する燃料の流れを変える曲面部を備えた燃料噴射弁が記載されている(要約参照)。この燃料噴射弁では、オリフィスプレート(特許文献1のノズルプレートに相当)の中心から離間した位置から周方向に90度の間隔に配置され、オリフィスプレートの径方向外周側に向けて放射状に延びる4個の旋回用通路が設けられ、各旋回用通路の下流端に旋回室が接続されている(段落0023及び0024参照)。
特開2012−215135号公報 特開2014−173479号公報
特許文献1の燃料噴射弁では、3組の各連通路はノズルプレートの中心付近で接続されており、連通路の通路長さが長くなる。このため、弁座の下流側に形成される燃料通路のデッドボリュームが大きくなる課題があった。これに対して特許文献2の燃料噴射弁では、4組の旋回用通路は独立しており、弁座の下流側に形成される燃料通路長さを短くすることができる。
特許文献2の燃料噴射弁では、例えば特許文献1の図4に記載されているように、旋回用通路の入口側の端部が円弧形状に形成されている。この円弧形状の端部(以下、円弧形状部という)と旋回用通路とこの旋回用通路に燃料を導入する燃料導入口(特許文献1の弁座部材の開口部に相当)とを弁軸に垂直な平面上に投影すると、燃料導入口の開口縁は、旋回用通路の直線状の側壁が円弧形状部に接続される接続部で、旋回用通路の側壁に交差している。
このため、燃料導入口が形成された弁座部材(特許文献2ではノズル体と称している)と旋回用通路が形成されたオリフィスプレート(ノズルプレート)との位置がずれると、ある旋回用通路に対しては燃料導入口の開口縁が円弧形状部にかかり、この旋回用通路の燃料導入口に面する通路断面積が円弧形状部で変化することになる。燃料導入口に面する通路断面積が円弧形状部で変化すると、旋回用通路の直線部で変化する場合と比べて、弁座部材とノズルプレートとの位置ずれ量に対する燃料導入口に面する通路断面積の変化率が大きくなり、複数組の旋回用通路(連通路)に流れる燃料の流量ばらつきが大きくなるという課題がある。
本発明の目的は、弁座部材とノズルプレートとの位置ずれが生じた場合でも複数組の連通路(以下、横方向通路という)に流入する燃料の流量ばらつきを抑制することができる燃料噴射弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、
外部に燃料を噴射する燃料噴射孔と、
前記燃料噴射孔の上流側で協働して燃料通路の開閉を行う弁体及び弁座と、
前記弁座が形成された弁座部材と、
前記弁座部材の先端面に接続され、複数の旋回用通路が形成されたノズルプレートと、
を備え、
前記旋回用通路は、
燃料を旋回させて前記燃料噴射孔に流入させる旋回室と、
前記旋回室の上流側に接続され、前記旋回室に燃料を供給する横方向通路と、
を有し、
前記弁座部材は、前記ノズルプレートが接続される先端面に開口し、前記横方向通路の上流側端部に接続されて前記複数の旋回用通路に燃料を導入する燃料導入口を有し、
前記横方向通路は、燃料流れの方向に沿う2つの側部側面が直線形状部を有すると共に、上流側において前記2つの側部側面の間に構成される端部側面が前記直線形状部に接続される曲線形状部を有し、
前記横方向通路は、前記燃料導入口及び前記横方向通路を弁軸心に垂直な平面に投影した場合に、前記横方向通路の前記側部側面の前記直線形状部の投影線が前記燃料導入口の開口縁の投影線と交差する位置まで、前記上流側端部が前記開口縁の内側に延設されており、
前記複数の旋回用通路は、
全ての旋回用通路が、前記直線形状部と前記曲線形状部との接続位置と、前記燃料導入口の開口縁の投影線と前記直線形状部の投影線との交差位置との間に0以上の間隔寸法を有すると共に、
少なくとも一つの前記旋回用通路が、前記直線形状部と前記曲線形状部との接続位置と、前記燃料導入口の開口縁の投影線と前記直線形状部の投影線との交差位置との間に、0よりも大きい間隔寸法を有する。
本発明によれば、弁座部材とノズルプレートとの位置ずれが生じた場合でも、燃料導入口に臨む横方向通路の通路断面積の変化を小さくすることができ、複数組の横方向通路に流入する燃料の流量ばらつきを抑制することができる。
本発明に係る燃料噴射弁1の弁軸心(中心軸線)1aに沿う断面を示す断面図である。 図1の燃料噴射弁1の弁部7及び燃料噴射部21の近傍(ノズル部)を拡大して示す断面図(図3のII−II矢視断面に相当する断面図)である。 図1のIII−III矢視方向から見たノズルプレート21nの平面図である。 旋回用通路210と燃料導入口300との関係を示す平面図である。 横方向通路211の入口側端部(上流側端部)の形状の変更例を示す平面図である。 複数の旋回用通路210がノズルプレート21n’の中心部で接続された構成(本実施例との比較例)における課題を説明するための平面図である。 複数の旋回用通路210’’が独立した構成(本実施例との比較例)における課題を説明するための平面図である。 燃料噴射弁1が搭載された内燃機関の断面図である。
本発明の実施例について、図面を参照して用いて説明する。
図1を参照して、燃料噴射弁1の全体構成について説明する。図1は、本発明に係る燃料噴射弁1の弁軸心(中心軸線)1aに沿う断面を示す断面図である。中心軸線1aは、後述する弁体17が一体に設けられた可動子27の軸心(弁軸心)に一致し、後述する筒状体5の中心軸線に一致している。また、中心軸線1aは、後述する弁座15b及びノズルプレート21nの中心線とも一致している。
燃料噴射弁1には、上端部から下端部まで延設された金属材製の筒状体5が設けられている。この筒状体5の内側に燃料流路3がほぼ中心軸線1aに沿うように構成されている。図1において、上端部(上端側)を基端部(基端側)と呼び、下端部(下端側)を先端部(先端側)と呼ぶことにする。基端部(基端側)及び先端部(先端側)という呼び方は、燃料の流れ方向、或いは図示しない燃料配管への取付構造に基づいている。すなわち、燃料の流れ方向において、基端部が上流側となり、先端部が下流側となる。また、本明細書において説明される上下関係は図1に基づいて定義され、燃料噴射弁1の内燃機関への実装状態における上下方向とは関係がない。
筒状体5の基端部には燃料供給口2が設けられている。この燃料供給口2に、燃料フィルタ13が取り付けられている。燃料フィルタ13は燃料に混入した異物を取り除くため
の部材である。
筒状体5の基端部にはOリング11が配設されている。Oリング11は燃料噴射弁1が燃料配管に連結される際に、シール材として機能する。
筒状体5の先端部には、弁体17と弁座部材15とからなる弁部7が構成されている。弁座部材15には、弁体17を収容する段付きの弁体収容孔15aが形成されている。弁体収容孔15aの途中に円錐面が形成されており、この円錐面上に弁座(シール部)15bが構成される。弁体収容孔15aの弁座15bよりも上流側(基端側)の部分には、中心軸線1aに沿う方向に弁体17の移動を案内するガイド面15cが形成されている。弁座15bと弁体17とは協働して、燃料通路の開閉を行う。弁体17が弁座15bに当接することにより、燃料通路は閉じられる。また、弁体17が弁座15bから離間することにより、燃料通路は開かれる。
弁座部材15は、筒状体5の先端側内側に挿入され、レーザ溶接により筒状体5に固定されている。レーザ溶接19は、筒状体5の外周側から全周に亘って実施されている。弁体収容孔15aは、中心軸線1aに沿う方向に、弁座部材15を貫通している。弁座部材15の下端面(先端面、下流側端面)には薄い板状部材で構成されるノズルプレート21nが取り付けられている。ノズルプレート21nは弁体収容孔15aによって形成された弁座部材15の開口を塞いでいる。
本実施例では、弁座部材15とノズルプレート21nとによって旋回燃料を噴射する燃料噴射部21が構成される。ノズルプレート21nは、弁座部材15に対してレーザ溶接により、固定されている。レーザ溶接部23は、燃料噴射孔220−1,220−2,220−3,220−4(図3参照)が形成された噴射孔形成領域を取り囲むようにして、この噴射孔形成領域の周囲を一周している。弁座部材15は、筒状体5の先端側内側に圧入した上で、レーザ溶接により筒状体5に固定してもよい。
本実施例では、弁体17は、球状を成すボール弁を用いている。このため、弁体17におけるガイド面15cと対向する部位には、周方向に間隔を置いて複数の切欠き面17aが設けられている。この切欠き面17aは弁座部材15の内周面との間に隙間を形成する。この隙間によって燃料通路が構成される。なお、ボール弁以外で弁体17を構成することも可能である。例えば、ニードル弁を用いてもよい。
本実施例において、弁座部材15及び弁体17を含む弁部7とノズルプレート21nとは燃料を噴射するためのノズル部を構成する。弁部7が構成されるノズル部本体(弁座部材15)側の先端面に、後述する燃料噴射孔220や旋回用通路210(横方向通路211及び旋回室212)が形成されたノズルプレート21nが接合される構成である。
筒状体5の中間部には弁体17を駆動するための駆動部9が配置されている。駆動部9は電磁アクチュエータで構成されている。具体的には、駆動部9は、固定鉄心25と、可動子(可動部材)27と、電磁コイル29と、ヨーク33とによって構成されている。
固定鉄心25は、磁性金属材料からなり、筒状体5の長手方向中間部の内側に圧入固定されている。固定鉄心25は筒状に形成され、中心部を中心軸線1aに沿う方向に貫通する貫通孔25aを有する。固定鉄心25は溶接により筒状体5に固定してもよいし、溶接と圧入を併用して筒状体5に固定してもよい。
可動子27は、筒状体5の内部において、固定鉄心25よりも先端側に配置されている。可動子27の基端側には、可動鉄心27aが設けられている。可動鉄心27aは、固定鉄心25と微小ギャップδを介して対向する。可動子27の先端側には小径部27bが形成されており、この小径部27bの先端に弁体17が溶接により固定されている。本実施例では、可動鉄心27aと接続部27bとを一体(同一材料からなる一部材)に形成しているが、二つの部材を接合して構成してもよい。可動子27は弁体17を備え、弁体17を開閉弁方向に変位させる。可動子27は、弁体17が弁座部材15と接触し、可動鉄心27aの外周面が筒状体5の内周面に接触することにより、中心軸線1aに沿う方向(開閉弁方向)における移動を弁軸心方向の2点で案内される。
可動鉄心27aには、固定鉄心25と対向する端面に凹部27cが形成されている。凹部27cの底面にはスプリング(コイルばね)39のばね座27eが形成されている。ばね座27eの内周側には中心軸線1aに沿って小径部(接続部)27bの先端側端部まで貫通する貫通孔27fが形成されている。また、小径部27bには側面に開口部27dが形成されている。貫通孔27fが凹部27cの底面に開口し、開口部27dが小径部27bの外周面に開口することにより、固定鉄心25に形成された燃料通路3と弁部7とを連通する燃料流路3が構成される。
電磁コイル29は、固定鉄心25と可動鉄心27aとが微小ギャップδを介して対向する位置で、筒状体5の外周側に外挿されている。電磁コイル29は、樹脂材料で筒状に形成されたボビン31に巻回され、筒状体5の外周側に外挿されている。電磁コイル29はコネクタ41に設けられたコネクタピン43に配線部材45を介して電気的に接続されている。コネクタ41には図示しない駆動回路が接続され、コネクタピン43及び配線部材45を介して、電磁コイル29に駆動電流が通電される。
ヨーク33は、磁性を有する金属材料でできている。ヨーク33は、電磁コイル29の外周側で、電磁コイル29を覆うように配置され、燃料噴射弁1のハウジングを兼ねる。また、ヨーク33は、その下端部が可動鉄心27aの外周面と筒状体5を介して対向しており、可動鉄心27a及び固定鉄心25と共に、電磁コイル29に通電することにより生じた磁束が流れる閉磁路を構成する。
固定鉄心25の貫通孔25aと可動鉄心27aの凹部27cとに跨って、コイルばね39が圧縮状態で配設されている。コイルばね39は、可動子27を、弁体17が弁座15bに当接する方向(閉弁方向)に付勢する付勢部材として機能している。固定鉄心25の貫通孔25aの内側にはアジャスタ(調整子)35が配設されており、コイルばね39の基端側端部はアジャスタ35の先端側端面に当接している。中心軸線1aに沿う方向におけるアジャスタ35の貫通孔25a内での位置を調整することにより、コイルばね39による可動子27(すなわち弁体17)の付勢力が調整される。
アジャスタ35は、中心部を中心軸線1aに沿う方向に貫通する燃料流路3を有する。燃料は、アジャスタ35の燃料流路3を流れた後、固定鉄心25の貫通孔25aの先端側部分の燃料流路3に流れ、可動子27内に構成された燃料流路3に流れる。
筒状体5の先端部には、Oリング46が外挿されている。Oリング46は、燃料噴射弁1が内燃機関に取り付けられる際に、内燃機関側に形成された挿入口109a(図5参照)の内周面とヨーク33の外周面との間で液密及び気密を確保するシールとして機能する。
燃料噴射弁1の中間部から基端側端部の近傍まで、樹脂カバー47がモールドされて被覆している。樹脂カバー47の先端側端部はヨーク33の基端側の一部を被覆している。また、樹脂カバー47は配線部材45を被覆し、樹脂カバー47によりコネクタ41が一体的に形成されている。
次に、燃料噴射弁1の動作について説明する。
電磁コイル29に通電されていない(すなわち駆動電流が流れていない)場合、可動子27はコイルばね39により閉弁方向に付勢され、弁体17が弁座15bに当接(着座)した状態にある。この場合、固定鉄心25の先端側端面と可動鉄心27aの基端側端面との間には、ギャップδが存在する。なお、本実施例では、このギャップδは可動子27(すなわち弁体17)のストロークに等しい。
電磁コイル29に通電されて駆動電流が流れると、可動鉄心27aと固定鉄心25とヨーク33とによって構成される閉磁路に磁束が発生する。この磁束により、ギャップδを挟んで対向する固定鉄心25と可動鉄心27aとの間に磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力が、コイルばね39による付勢力や、可動子27に対して閉弁方向に作用する燃料圧力などの合力に打ち勝つと、可動子が開弁方向に移動し始める。弁体17が弁座15bから離れると弁体17と弁座15bとの間に隙間(燃料流路)が形成され、燃料の噴射が始まる。本実施例では、可動子27が開弁方向にギャップδに等しい距離δだけ移動して、可動鉄心27aが固定鉄心25に当接すると、可動鉄心27aは開弁方向への移動を止められ、開弁して静止した状態に至る。
電磁コイル29の通電を打ち切ると、磁気吸引力が減少し、やがて消失する。磁気吸引力が減少する段階で、磁気吸引力がコイルばね39の付勢力よりも小さくなると、可動子27が閉弁方向へ移動を開始する。弁体17が弁座15bに当接すると、弁体17は弁部7を閉弁して静止した状態に至る。
上述したように、弁体17及び弁座15bは、協働して、燃料噴射孔の上流側で燃料通路の開閉を行う。
次に、図2及び図3を参照して、弁部7及び燃料噴射部21の構造について、詳細に説明する。図2は、図1の燃料噴射弁1の弁部7及び燃料噴射部21の近傍(ノズル部)を拡大して示す断面図(図3のII−II矢視断面に相当する断面図)である。図3は、図1のIII−III矢視方向から見たノズルプレート21nの平面図である。
なお、図3の平面図は、ノズルプレート21nを燃料噴射孔の入口側から見た平面図であり、ノズルプレート21nの上端面21nu側の平面図である。この平面図は、中心軸線1aに垂直な平面に、旋回用通路(旋回用燃料通路)210−1,210−2,210−3,210−4と燃料噴射孔220−1,220−2,220−3,220−4と燃料導入口300とを投影した図である。なお、燃料導入口300は破線で示している。上端面21nuは弁座部材15の先端面15tと対向する面である。上端面21nuに対して反対側の端面を下端面21nbと呼ぶ。
本実施例では、図2に示すように、ノズルプレート21nは両端面が平面で構成された板状部材で構成され、上端面21nuと下端面21nbとは平行である。すなわち、ノズルプレート21nは板厚が均一な平板で構成されている。なお、本実施例では、図3に示すように、中心軸線1aがノズルプレート21nの中心21noでノズルプレート21nと交差するように、構成されている。
弁座部材15の先端面(下端面)15tは、中心軸線1aに垂直な平らな面(平坦面)で構成されている。弁座部材15の先端面15tにはノズルプレート21nが接合されており、先端面15tはノズルプレート21nの上端面21nuと当接している。
ノズルプレート21nには、図3に示すように、横方向通路(横方向燃料通路)211−1,211−2,211−3,211−4、旋回室(スワール室)212−1,212−2,212−3,212−4及び燃料噴射孔220−1,220−2,220−3,220−4が形成されている。
横方向通路211−1,211−2,211−3,211−4と旋回室212−1,212−2,212−3,212−4とは、燃料噴射孔220の上流側で燃料に旋回力を付与するための旋回用通路210−1,210−2,210−3,210−4を構成する。
旋回室212−1,212−2,212−3,212−4は、燃料を旋回させて燃料噴射孔220−1,220−2,220−3,220−4に流入させる。横方向通路211−1,211−2,211−3,211−4は、ノズルプレート21nの板面に沿う方向に延伸される燃料通路であり、旋回室212−1,212−2,212−3,212−4の上流側に接続され、旋回室212−1,212−2,212−3,212−4に燃料を供給する。
なお、本実施例における旋回用通路210−1,210−2,210−3,210−4は特許文献2における旋回用通路とは異なる構成要素を意味する。
4組の旋回用通路210−1,210−2,210−3,210−4と燃料噴射孔220−1,220−2,220−3,220−4とは、それぞれが同様に構成されるため、これらを区別せず、旋回用通路210、横方向通路211、旋回室212及び燃料噴射孔220として、説明する。各組で構成を変える場合は、適宜説明する。
図2に示すように、弁座部材15には、下流側に向かって縮径する円錐状の弁座面15bが形成されている。弁座面15bの下流端は燃料導入孔300に接続されている。燃料導入孔300の下流端は弁座部材15の先端面15tに開口している。燃料導入孔300は旋回用通路210に燃料を導入する燃料通路を構成する。
旋回用通路210は、燃料導入孔300から燃料の供給を受けるために、横方向通路211の上流側端部が燃料導入孔300の開口面に対向するように設けられている。本実施例では、図3に示すように、4組の横方向通路211−1,211−2,211−3,211−4は独立した構成であり、各横方向通路211−1,211−2,211−3,211−4の上流側端部(入口側端部)は他の横方向通路とノズルプレート21n内で分離されている。
図2では、一枚の板状部材で構成したノズルプレート21nに、横方向通路211、旋回室212及び燃料噴射孔220の全てを形成している。ノズルプレート21nは、例えば厚さ方向に分割するなどして、複数のプレートで構成することができる。例えば、横方向通路211及び旋回室212を一枚のプレートに形成し、燃料噴射孔220を別のプレートに形成する。そしてこれら二枚のプレートを積層して、ノズルプレート21nを構成してもよい。
また、本実施例では、図2に示すように、燃料噴射孔220は中心軸線1aに平行に形成されているが、中心軸線1aに対して0°よりも大きな角度で傾斜させてもよい。傾斜させる方向を異ならせることにより、複数の方向に燃料を噴射させるようにしてもよい。
本実施例では、図3に示すように、旋回用通路210−1と燃料噴射孔220−1とが一つの燃料通路を形成し、旋回用通路210−2と燃料噴射孔220−2とが一つの燃料通路を形成し、旋回用通路210−3と燃料噴射孔220−3とが一つの燃料通路を形成し、旋回用通路210−4と燃料噴射孔220−4とが一つの燃料通路を形成している。旋回用通路210−1は横方向通路211−1と旋回室212−1とで構成され、旋回用通路210−2は横方向通路211−2と旋回室212−2とで構成され、旋回用通路210−3は横方向通路211−3と旋回室212−3とで構成され、旋回用通路210−4は横方向通路211−4と旋回室212−4とで構成される。
本実施例では、ノズルプレート21nに、全部で4組の旋回用通路210及び燃料噴射孔220からなる燃料通路が構成される。4組の燃料通路は、それぞれがノズルプレート21nの中心21no側から外周に向かって放射状に形成されている。すなわち、横方向通路211は、ノズルプレート21nの中心21no側から外周側に向けて放射状に設けられ、ノズルプレート21nの径方向に延設されている。また、それぞれの燃料通路は周方向に90°の角度間隔で形成されている。また、4組の旋回用通路210では、横方向通路211の上流側端部がノズルプレート21nの中心21noから等距離に設けられている。
旋回用通路210及び燃料噴射孔220は4組に限らず、2組或いは3組であってもよく、5組以上設けられてもよい。
ここで、図4を参照して、旋回用通路210と燃料導入口300との関係について説明する。図4は、旋回用通路210と燃料導入口300との関係を示す平面図である。この平面図は、中心軸線1aに垂直な平面に、旋回用通路210と燃料噴射孔220と燃料導入口300とを投影した図である。
横方向通路211は、旋回室212の中心に対してオフセットするように旋回室212に接続されている。旋回室212の内周壁(側壁)は、旋回する燃料の流れ方向において、上流側から下流側に向かって曲率が大きくなるように、形成されている。旋回室212の内周壁(側壁)は、旋回する燃料の流れ方向において、上流側から下流側に向かって一定の曲率で構成してもよい。
本実施例では、横方向通路211の側壁部(側部側面)211a,211bは上流側から下流側に向かって直線状に形成されている。横方向通路211の上流側端部の側壁部(端部側面)211iは、図4に示す平面上で曲線を描く曲面形状に形成されている。特に本実施例では、側壁部211iは円弧を描く曲線で形成され、半円形状を成している。
すなわち横方向通路211は、燃料流れの方向に沿う2つの側面(側部側面)211a,211bが直線形状部を有すると共に、上流側において2つの側部側面211a,211bの間に構成される端部側面211iが側部側面211a,211bの直線形状部に接続される曲線形状部を有する。
この側壁部211iは、点210P1で示す位置で、側壁部211a,211bに接続されている。側壁部211iは、側壁部211aに接続される端部と側壁部211bに接続される端部との間が同じ曲率(すなわち、同じ曲率半径R)で形成されている。また本実施例では、横方向通路211は、上流端側から下流端側にかけて、側壁部211aと側壁部211bが平行である。従って、側壁部211iを構成する半円の直径は、側壁部211aと側壁部211bとの間隔、すなわち横方向通路211の通路幅に等しい。
なお側壁部211aと側壁部211bとは、例えば上流端側から下流端側に向かって間隔が狭まる、或いは広がるように構成してもよい。
燃料導入口300は弁軸心1a上に中心を持つ円形状に形成されている。すなわち、燃料導入口300は通路断面形状が円形を成している。図4の平面図上において、燃料導入口300の開口縁(符号300で示す破線部分)は、符号210P2で示す位置(点)で、横方向通路211の側壁部211a,211bと交差する。すなわち点210P2は、燃料導入口300の開口縁の投影図と側壁部211a,211bの投影図とが交差する位置を示す。
このように本実施例の横方向通路211は、燃料導入口300及び横方向通路211を弁軸心1aに垂直な平面に投影した場合に、横方向通路211の側部側面211a,211bの直線形状部の投影線が燃料導入口300の開口縁の投影線と交差する位置まで、上流側端部が開口縁300の内側に延設されている。
さらに本実施例では、点210P1と点210P2との間に、0(ゼロ)よりも大きな実質的な間隔寸法L1が設けられている。間隔寸法L1は、複数の横方向通路211−1,211−2,211−3,211−4の間で異なっていてもよいが、全ての横方向通路211−1,211−2,211−3,211−4において0(ゼロ)よりも大きな実質的な間隔寸法L1を有している。
また、図4に示す平面図上において、燃料導入口300の開口縁の内側で燃料導入口300に臨む横方向通路211の入口開口面の通路断面積S1は、その下流側における横方向通路211の通路断面積(図5のA−A断面における通路断面積)S2よりも大きい。本実施例では、通路断面積S2は、横方向通路211の側壁部211a,211bが直線状を成す部分において、上流端から下流端まで一定の大きさである。通路断面積S2が変化する場合、通路断面積S1は通路断面積S2の最大値よりも大きな値(面積)になるようにする。なお、通路断面積S1は弁軸心(中心軸線)1aに垂直な断面積であり、通路断面積S2は横方向通路211の延伸方向(燃料流れに沿う方向)に垂直な断面積である。
図5は、横方向通路211の入口側端部(上流側端部)の形状の変更例を示す平面図である。
横方向通路211の上流側端部の側壁211iは、半円形状を成している必要はなく、例えば、側壁部211aに接続される曲線形状部211iaと側壁部211bに接続される曲線形状部211ibとの間が直線形状部211icで接続されるような形状であってもよい。すなわち、直線形状部211icと側壁部211a,211bとが丸みを持った面取り部で接続される形状であってもよい。或いは、その他の形状であっても構わない。ただし、横方向通路211は、側壁部211a,211bが直線状を成すように形成され、側壁部211a,211bの上流側に、上流側に向かって通路幅W211が減少する形状部を有する構成を前提としている。
本変更例では、曲線形状部211iaと曲線形状部211ibと直線形状部211icとに係る形状が上述した実施例と異なるのみで、その他の構成は上述した実施例と同様でに構成される。
燃料導入口300は弁座部材15に形成され、旋回用通路210はノズルプレート21nに形成される。弁座部材15及びノズルプレート21nが誤差なく正確に加工され、両者が誤差なく正確に組み付けられた場合は、複数の旋回用通路210の通路断面積S1は全て等しくなる。しかし、弁座部材15及びノズルプレート21nの加工に誤差が生じるか、両者の組付けに誤差が生じると、複数の旋回用通路210の通路断面積S1は旋回用通路210毎に異なることになり、各旋回用通路210に分配される燃料流量が異なることになる。
図6及び図7を参照して、弁座部材15とノズルプレート21nとの位置すれの影響について、説明する。
図6は、複数の旋回用通路210がノズルプレート21n’の中心部で接続された構成(本実施例との比較例)における課題を説明するための平面図である。
この比較例では、4組の旋回用通路210’(210−1’,210−2’,210−3’,210−4’)の横方向通路211’(211−1’,211−2’,211−3’,211−4’)は、ノズルプレート21n’の中心付近で接続されている。このため、横方向通路211’の通路長さが長くなり、弁座の下流側に形成される燃料通路のデッドボリュームが大きくなる。ただし、この比較例では、燃料導入口300が形成された弁座部材15と旋回用通路210’が形成されたノズルプレート21n’との間に位置ずれが生じ、燃料導入口300がノズルプレート21n’に対して点線300’で示す位置にずれたとしても、燃料導入口300の中心部に位置する各旋回用通路210’の接続部を通じて、各旋回用通路210’に均等に燃料を分配することができる。
図7は、複数の旋回用通路210’’が独立した構成(本実施例との比較例)における課題を説明するための平面図である。
この比較例では、4組の旋回用通路210’’(210−1’’,210−2’’,210−3’’,210−4’’)の横方向通路211’’(211−1’’,211−2’’,211−3’’,211−4’’)がノズルプレート21n’’上において独立して構成されている。しかし、燃料導入口300の開口縁(符号300で示す破線部分)は、横方向通路211’’の直線形状の側壁部211a’’,211b’’と曲線形状の側壁部211i’’との接続部210P1’’で、横方向通路211’’の側壁部211a’’,211b’’,211i’’と交差する。すなわち、図4で説明した間隔寸法L1が0(ゼロ)の場合である。
この場合、燃料導入口300が形成された弁座部材15と旋回用通路210’’が形成されたノズルプレート21n’’との間に位置ずれが生じ、燃料導入口300がノズルプレート21n’’に対して点線300’で示す位置にずれると、旋回用通路210−2’’,210−3’’,210−4’’では燃料導入口300の開口縁が横方向通路211’’の曲線形状の側壁部211i’’にかかる。そして旋回用通路210−2’’,210−3’’,210−4’’では、弁座部材15とノズルプレート21n’’との間に位置ずれが生じると、燃料導入口300は横方向通路211’’の曲線形状部211i’’が形成された領域で開口縁の位置が変化することになる。この場合、旋回用通路211’’の直線形状部211a’’,211b’’で燃料導入口300の開口縁位置が変化する場合と比べて、弁座部材15とノズルプレート21n’’との位置ずれ量に対する、燃料導入口300に面する横方向通路211’’の通路断面積の変化率が大きくなる。そして、複数組の旋回用通路210’’に流れる燃料の流量ばらつきが大きくなる。
本実施例では、図4で説明したように、燃料導入口300の開口縁(符号300で示す破線部分)が横方向通路211の直線形状の側壁部211a,211bと交差するように構成されていることにより、弁座部材15とノズルプレート21nとの間に位置ずれが生じたとしても、燃料導入口300に面する横方向通路211の通路断面積の変化率を小さくすることができる。ずなわち、横方向通路211における、燃料導入口300に対向する対向面積の変化を小さくできる。その結果、ノズルプレート21nに形成された複数の旋回用通路210に燃料を均等に分配することができ、各旋回用通路210に流れる燃料の流量ばらつきを小さくすることができる。
本実施例において、弁座部材15とノズルプレート21nとの位置ずれを考慮して最も厳しい設計を行った場合、少なくとも一つの旋回用通路210では図4で説明した間隔寸法L1が0(ゼロ)になる場合がある。しかしその一方で、少なくとも一つの旋回用通路210では、点210P1と点210P2との間に0(ゼロ)よりも大きな実質的な間隔寸法L1が存在する。また全ての旋回用通路210において、点210P1と点210P2との間の間隔寸法L1は0(ゼロ)以上の値を有する。
すなわち本実施例の複数の旋回用通路210は、全ての旋回用通路211−1〜211−4が、直線形状部211a,211bと曲線形状部211iとの接続位置210P1と、燃料導入口の開口縁の投影線300と直線形状部の投影線211a,211bとの交差位置との間に0以上の間隔寸法L1を有する。さらに、少なくとも一つの前記旋回用通路が、直線形状部211a,211bと曲線形状部211iとの接続位置210P1と、燃料導入口の開口縁の投影線300と直線形状部の投影線211a,211bとの交差位置210P2との間に、0よりも大きい間隔寸法L1を有する。
複数の旋回用通路211−1〜211−4の全てが、接続位置210P1と交差位置210P2との間に、0よりも大きい間隔寸法L1を有することにより、ノズルプレート21n及び弁座部材15の加工精度に余裕ができ、ノズルプレート21nと弁座部材15との組み付け工程の組み付け精度に余裕ができる。
また、通路断面積S1を通路断面積S2よりも大きくすることで、各旋回用通路210に燃料をより均等に分配することができ、各旋回用通路210に流れる燃料の流量ばらつきをより小さくすることができる。
本実施例では、横方向通路211がノズルプレート21nの中心21no側から外周側に向けて放射状に設けられる構成について説明した。横方向通路211は、これ以外にも、ノズルプレート21nの外周側から中心21no側に向かって延伸され、ノズルプレート21nの中心21no側に位置する横方向通路211の端部に旋回室212が接続される構成であってもよい。この場合も、横方向通路211に燃料を導入する弁座部材15の開口部(燃料導入口300)と横方向通路211との接続状態に、図4で説明した点210P1、点210P2及び間隔寸法L1の関係が適用されるようにする。
図8を参照して、本発明に係る燃料噴射弁を搭載した内燃機関について説明する。図8は、燃料噴射弁1が搭載された内燃機関の断面図である。
内燃機関100のエンジンブロック101にはシリンダ102が形成されおり、シリンダ102の頂部に吸気口103と排気口104とが設けられている。吸気口103には、吸気口103を開閉する吸気弁105が、また排気口104には排気口104を開閉する排気弁106が設けられている。エンジンブロック101に形成され、吸気口103に連通する吸気流路107の入口側端部107aには吸気管108が接続されている。
燃料噴射弁1の燃料供給口2(図1参照)には燃料配管110が接続される。
吸気管108には燃料噴射弁1の取付け部109が形成されており、取付け部109に燃料噴射弁1を挿入する挿入口109aが形成されている。挿入口109aは吸気管108の内壁面(吸気流路)まで貫通しており、挿入口109aに挿入された燃料噴射弁1から噴射された燃料は吸気流路内に噴射される。二方向噴霧の場合、エンジンブロック101に吸気口103が二つ設けられた形態の内燃機関を対象として、それぞれの燃料噴霧が各吸気口103(吸気弁105)を指向して噴射される。
なお、本発明は上記した実施例或いは変更例に限定されるものではなく、一部の構成の削除や、記載されていない他の構成の追加が可能である。また、実施例と変更例との間において、実施例或いは変更例に記載された構成の入れ替えや追加を行うことも可能である。
1…燃料噴射弁、1a…弁軸心(中心軸線)、2…燃料供給口、3…燃料流路、5…筒状体、7…弁部、9…駆動部、11…Oリング、13…燃料フィルタ、15…弁座部材、15a…弁体収容孔、15b…弁座、15c…ガイド面、15t…先端側端面、17…弁体、17a…切欠き面、19…レーザ溶接、21…燃料噴射部、21n…ノズルプレート、21nu…上端面、21nb…下端面、21no…ノズルプレート21nの中心、23…レーザ溶接部、25…固定鉄心、25a…貫通孔、27…可動子、27a…可動鉄心、27b…小径部、27c…凹部、27d…開口部、27e…環状面、27f…貫通孔、29…電磁コイル、31…ボビン、33…ヨーク、35…アジャスタ(調整子)、39…スプリング(コイルばね)、41…コネクタ、43…コネクタピン、45…配線部材、46…Oリング、47…樹脂カバー、49…プロテクタ、100…内燃機関、101…エンジンブロック、102…シリンダ、103…吸気口、104…排気口、105…吸気弁、106…排気弁、107…吸気流路、107a…入口側端部、108…吸気管、109…燃料噴射弁1の取付け部、109a…挿入口、110…燃料配管、210,210−1,210−2,210−3,210−4…旋回用通路、210P1…直線形状の側壁部211a,211bと曲面形状の側壁部211iとの接続位置、210P2…燃料導入口300の開口縁の投影図と側壁部211a,211bの投影図とが交差する位置、211,211−1,211−2,211−3,211−4…横方向通路、211a,211b…側壁(側面)、211i…側壁の曲面形状部、212,212−1,212−2,212−3,212−4…旋回室(スワール室)、220,220−1,220−2,220−3,220−4…燃料噴射孔、300…燃料導入孔、L1…位置210P1と位置210P2との間隔寸法、S1…燃料導入口300に臨む横方向通路211の入口開口面の通路断面積、S2…横方向通路211の通路断面積。
上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、
外部に燃料を噴射する燃料噴射孔と、
前記燃料噴射孔の上流側で協働して燃料通路の開閉を行う弁体及び弁座と、
前記弁座が形成された弁座部材と、
前記弁座部材の先端面に接続され、複数の旋回用通路が形成されたノズルプレートと、
を備え、
前記旋回用通路は、
燃料を旋回させて前記燃料噴射孔に流入させる旋回室と、
前記旋回室の上流側に接続され、前記旋回室に燃料を供給する横方向通路と、
を有し、
前記弁座部材は、前記ノズルプレートが接続される先端面に開口すると共に前記横方向通路の上流側端部に接続されて前記複数の旋回用通路に燃料を導入する燃料導入口を有し、
前記横方向通路は、燃料流れの方向に沿う2つの側部側面が直線形状部を有すると共に、上流側において前記2つの側部側面の間に構成される端部側面が前記直線形状部に接続される曲線形状部を有し、
前記横方向通路は、前記燃料導入口及び前記横方向通路を弁軸心に垂直な平面に投影した場合に、前記横方向通路の前記側部側面の前記直線形状部の投影線が前記燃料導入口の開口縁の投影線と交差する位置まで、前記上流側端部が前記開口縁の内側に延設されており、
前記燃料導入口及び前記横方向通路を弁軸心に垂直な平面に投影した投影図上において、
前記横方向通路は、前記側部側面の前記直線形状部が、または前記直線形状部と前記曲線形状部との接続点が、前記燃料導入口の開口縁と交差するように形成され、
前記直線形状部と前記曲線形状部との接続と、前記燃料導入口の開口縁と前記直線形状部との交差位置との間の間隔寸法が0となることを許容するように構成される。
また上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、
外部に燃料を噴射する燃料噴射孔と、
前記燃料噴射孔の上流側で協働して燃料通路の開閉を行う弁体及び弁座と、
前記弁座が形成された弁座部材と、
前記弁座部材の先端面に接続され、複数の旋回用通路が形成されたノズルプレートと、
を備え、
前記旋回用通路は、
燃料を旋回させて前記燃料噴射孔に流入させる旋回室と、
前記旋回室の上流側に接続され、前記旋回室に燃料を供給する横方向通路と、
を有し、
前記弁座部材は、前記ノズルプレートが接続される先端面に開口すると共に前記横方向通路の上流側端部に接続されて前記複数の旋回用通路に燃料を導入する燃料導入口を有し、
前記横方向通路は、燃料流れの方向に沿う2つの側部側面が直線形状部を有すると共に、上流側において2つの前記側部側面の間に構成される端部側面が前記直線形状部に接続される曲線形状部を有し、
全ての前記横方向通路は、前記燃料導入口及び前記横方向通路を弁軸心に垂直な平面に投影した投影図上において、前記側部側面の前記直線形状部が前記燃料導入口の開口縁と交差するように形成され、
前記燃料導入口に臨む前記横方向通路の面積は、前記側部側面の直線形状部に構成される通路断面積よりも大きく形成される。

Claims (1)

  1. 外部に燃料を噴射する燃料噴射孔と、
    前記燃料噴射孔の上流側で協働して燃料通路の開閉を行う弁体及び弁座と、
    前記弁座が形成された弁座部材と、
    前記弁座部材の先端面に接続され、複数の旋回用通路が形成されたノズルプレートと、
    を備え、
    前記旋回用通路は、
    燃料を旋回させて前記燃料噴射孔に流入させる旋回室と、
    前記旋回室の上流側に接続され、前記旋回室に燃料を供給する横方向通路と、
    を有し、
    前記弁座部材は、前記ノズルプレートが接続される先端面に開口すると共に前記横方向通路の上流側端部に接続されて前記複数の旋回用通路に燃料を導入する燃料導入口を有し、
    前記横方向通路は、燃料流れの方向に沿う2つの側部側面が直線形状部を有すると共に、上流側において前記2つの側部側面の間に構成される端部側面が前記直線形状部に接続される曲線形状部を有し、
    前記横方向通路は、前記燃料導入口及び前記横方向通路を弁軸心に垂直な平面に投影した場合に、前記横方向通路の前記側部側面の前記直線形状部の投影線が前記燃料導入口の開口縁の投影線と交差する位置まで、前記上流側端部が前記開口縁の内側に延設されており、
    前記複数の旋回用通路は、
    全ての旋回用通路が、前記直線形状部と前記曲線形状部との接続位置と、前記燃料導入口の開口縁の投影線と前記直線形状部の投影線との交差位置との間に0以上の間隔寸法を有すると共に、
    少なくとも一つの前記旋回用通路が、前記直線形状部と前記曲線形状部との接続位置と、前記燃料導入口の開口縁の投影線と前記直線形状部の投影線との交差位置との間に、0よりも大きい間隔寸法を有する燃料噴射弁。
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