JPWO2018179256A1 - 排気バイパス装置及び過給機 - Google Patents

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Abstract

排気バイパス装置及び過給機において、駆動ロッド(41)を軸方向に往復移動するアクチュエータ(31)と、ハウジングに回動自在に支持される支持軸(35)と、一端部が駆動ロッド(41)に連結された連結ロッド(32)の先端部に連結部材(33)により回動自在に連結されて他端部が支持軸(35)における軸方向の一端部に固定される連結リンク(34)と、支持軸(35)における軸方向の他端部に連結されるウエストゲートバルブ(37)とを備え、連結部材(33)として、連結リンク(34)に設けられる連結軸(52)と、連結ロッド(32)に設けられて連結軸(52)における軸方向の異なる複数個所を回動自在に支持する軸受部材としての軸受ブロック(51)を設ける。

Description

本発明は、エンジンから排出された排気ガスをタービンに流動させずにバイパスさせる排気バイパス装置、並びに、この排気バイパス装置を備える過給機に関するものである。
過給機は、コンプレッサとタービンとが回転軸により一体に回転するように連結されて構成されている。この過給機は、排気通路を流れる排ガスによりタービンが回転し、タービンの回転が回転軸により伝達されてコンプレッサが回転し、コンプレッサが空気を圧縮して吸気通路からエンジンに供給する。このような過給機において、タービンより上流側の排気通路から、このタービンをバイパスさせる排気バイパス装置(ウエストゲートバルブ)が設けられている。エンジンの排ガス量が過大のとき、ウエストゲートバルブを開放することで排ガスをタービンに供給せずに排出し、タービンの回転上昇による過給圧の過昇圧を防止することで、低負荷時の排ガス流量の作動点を上昇させ、エンジンの高出力化を図る。
このような過給機に適用された排気バイパス装置は、空圧ベローズとばねを内蔵したアクチュエータによりレバープレートを回動し、このレバープレートの回転軸に連結されたウエストゲートバルブを開閉する構成である。そのため、ベローズへの作動流体の供給を停止した状態では、ウエストゲートバルブがばねのばね力によりバイパス通路を閉止しており、ベローズへ作動流体を供給すると、ウエストゲートバルブがばね部材のばね力に抗して回動してバイパス通路を開放する。
このような排気バイパス装置は、タービンハウジングの内部に配置されることから、各構成部材が高温雰囲気化にさらされ、摺動部分が固着するおそれがある。また、アクチュエータは、吸気圧により作動するものであることから、エンジンの排気脈動により吸気圧が変動すると、ウエストゲートバルブのばたつきによる振動が発生し、摺動部分が摩耗してしまうおそれがある。このような排気タービン過給機として、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特表2014−506650号公報
上述した特許文献1に記載された排気ガスターボチャージャーのための作動装置は、2個の作動部材を回動自在に連結し、一方の作動部材に作動ロッドを連結し、他方の作動部材にレバー部材を回動自在に連結して構成されている。そのため、各部材の組付け作業が面倒なものとなり、また、装置が大型化してしまい、大きな配置スペースが必要となってしまう。
本発明は上述した課題を解決するものであり、ウエストゲートバルブの良好な作動を確保すると共に作動部における摩耗の低減を可能として信頼性の向上を図る排気バイパス装置及び過給機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の排気バイパス装置は、駆動ロッドを軸方向に往復移動するアクチュエータと、ハウジングに回動自在に支持される支持軸と、一端部が前記駆動ロッドの先端部に連結部材により回動自在に連結されて他端部が前記支持軸における軸方向の一端部に固定される連結リンクと、前記支持軸における軸方向の他端部に連結されるウエストゲートバルブと、を備え、前記連結部材は、前記駆動ロッドと前記連結リンクのいずれか一方に設けられる連結軸と、前記駆動ロッドと前記連結リンクのいずれか他方に設けられて前記連結軸における軸方向の異なる複数個所を回動自在に支持する軸受部材と、を有する、ことを特徴とするものである。
従って、アクチュエータの駆動ロッドを駆動すると、その駆動力が連結部材を介して連結リンクに伝達され、連結リンクが支持軸を中心に回動し、ウエストゲートバルブを開閉する。このとき、軸受部材に対して連結軸が回動するとき、連結軸の外周面が軸受部材により軸方向の異なる複数個所が支持されることから、連結軸にモーメントが作用することが抑制され、軸受部材に対する連結軸の倒れが抑制される。その結果、排気脈動による連結リンクの振動が抑制され、ウエストゲートバルブの良好な作動を確保することができると共に作動部における摩耗を低減して信頼性の向上を図ることができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記連結軸の軸方向における前記連結軸と前記軸受部材の相対移動を規制する第1係止部材が設けられることを特徴としている。
従って、駆動ロッドと連結リンクが連結部材を介して回動するとき、軸受部材に対して連結軸が回動するが、第1係止部材により連結軸の軸方向における軸受部材との相対移動が規制されることで、軸受部材からの連結軸の脱落を防止することができると共に、軸受部材に対する連結軸の倒れを抑制することができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記第1係止部材は、前記連結軸における軸方向の各端部に径方向に沿って貫通する一対の係止ピンであり、前記一対の係止ピンは、長手方向の各端部が前記軸受部材に接触可能であることを特徴としている。
従って、第1係止部材を連結軸の各端部を貫通する一対の係止ピンとすることで、構造を簡素化して部品コストの上昇を抑制することができ、一対の係止ピンの各端部が軸受部材に接触することで、軸受部材からの連結軸の脱落を防止することができると共に、軸受部材に対する連結軸の倒れを抑制することができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記第1係止部材は、前記軸受部材に支持される一対の押え部材であり、前記一対の押え部材は、前記連結軸が設けられる前記駆動ロッドまたは前記連結リンクに接触可能であることを特徴としている。
従って、第1係止部材を軸受部材に支持される一対の押え部材とし、連結軸が設けられる駆動ロッドまたは連結リンクに接触することで、軸受部材からの連結軸の脱落を防止することができると共に、軸受部材に対する連結軸の倒れを抑制することができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記第1係止部材は、前記軸受部材に設けられるスリットであり、前記連結軸が設けられる前記駆動ロッドまたは前記連結リンクが前記スリットに挿通されることを特徴としている。
従って、第1係止部材をスリットとすることで、構造を簡素化して部品コストの上昇を抑制することができ、連結軸が設けられる駆動ロッドまたは連結リンクがスリットに挿通されることで、軸受部材からの連結軸の脱落を防止することができると共に、軸受部材に対する連結軸の倒れを抑制することができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記第1係止部材は、弾性部材であることを特徴としている。
従って、第1係止部材を弾性部材とすることで、駆動ロッド、連結リンク、連結軸などに作用する振動を吸収することができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記連結軸の径方向における前記連結軸と前記軸受部材の相対移動を規制する第2係止部材が設けられることを特徴としている。
従って、駆動ロッドと連結リンクが連結部材を介して回動するとき、軸受部材に対して連結軸が回動するが、第2係止部材により連結軸の径方向における軸受部材との相対移動が規制されることで、軸受部材からの連結軸の脱落を防止することができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記第2係止部材は、前記軸受部材に設けられて前記連結軸の外周面に接触可能であることを特徴としている。
従って、軸受部材に設けられた第2係止部材が連結軸の外周面に接触することで、連結軸の径方向における軸受部材との相対移動を規制するため、簡単な構成で容易に軸受部材からの連結軸の脱落を防止することができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記軸受部材は、側部に開口する開口部が設けられる軸受ブロックであり、前記開口部は、内部に前記連結軸が配置され、前記連結軸における軸方向の各端部の外周面をそれぞれ回動自在に支持する一対の支持面が設けられることを特徴としている。
従って、駆動ロッドと連結リンクが連結部材を介して回動するとき、軸受部材に対して連結軸が回動するが、連結軸は、軸方向の各端部の外周面が一対の支持面により回動自在に支持されることから、連結軸にモーメントが作用することが抑制され、ウエストゲートバルブの良好な作動を確保することができると共に作動部における摩耗を低減することができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記軸受部材は、中央部に開口部が設けられる軸受ブロックであり、前記開口部は、内部に前記連結軸が配置され、前記連結軸における軸方向の各端部の外周面をそれぞれ回動自在に支持する一対の支持面が設けられ、前記駆動ロッドまたは前記連結リンクが前記軸受ブロックを貫通して前記連結軸に連結されることを特徴としている。
従って、駆動ロッドと連結リンクが連結部材を介して回動するとき、軸受部材に対して連結軸が回動するが、連結軸は、軸方向の各端部の外周面が一対の支持面により回動自在に支持されることから、連結軸にモーメントが作用することが抑制され、ウエストゲートバルブの良好な作動を確保することができると共に作動部における摩耗を低減することができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記駆動ロッドまたは前記連結リンクに対して前記連結軸が着脱自在に連結されることを特徴としている。
従って、駆動ロッドと連結リンクを連結部材により連結してから連結軸を装着することができ、組付け性を向上することができる。
また、本発明の過給機は、コンプレッサと、タービンと、前記コンプレッサと前記タービンとを同軸上に連結する回転軸と、前記排気バイパス装置と、を備えることを特徴とするものである。
従って、過給機の作動時に、ウエストゲートバルブを開閉し、軸受部材に対して連結軸が回動するとき、連結軸の外周面が軸受部材により軸方向の異なる複数個所が支持されることから、連結軸にモーメントが作用することが抑制され、軸受部材に対する連結軸の倒れが抑制される。その結果、排気脈動による連結リンクの振動が抑制され、ウエストゲートバルブの良好な作動を確保することができると共に作動部における摩耗を低減して信頼性の向上を図ることができる。
本発明の排気バイパス装置及び過給機によれば、ウエストゲートバルブの良好な作動を確保すると共に作動部における摩耗の低減を可能として信頼性の向上を図ることができる。
図1は、第1実施形態の排気バイパス装置が適用されるエンジンを表す概略構成図である。 図2は、排気バイパス装置の全体構成を表す斜視図である。 図3は、排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す斜視図である。 図4は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す縦断面図である。 図5は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。 図6は、第2実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す斜視図である。 図7は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す縦断面図である。 図8は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。 図9は、第3実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す縦断面図である。 図10は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。 図11は、第3実施形態の変形例の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。 図12は、第4実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す斜視図である。 図13は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す縦断面図である。 図14は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。 図15は、第5実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す組立斜視図である。 図16は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。 図17は、第6実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す縦断面図である。 図18は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。 図19は、第7実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。 図20は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す図19のXX−XXに沿う縦断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る排気バイパス装置及び過給機の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の排気バイパス装置が適用されるエンジンを表す概略構成図である。
第1実施形態において、図1に示すように、エンジン10は、多気筒式の内燃機関である。シリンダブロック上にシリンダヘッドが締結されて構成されるエンジン本体11は、複数のシリンダボア12が設けられ、各シリンダボア12にシリンダライナ(図示略)を介してピストン13がそれぞれ上下移動自在に支持されている。エンジン本体11は、図示しないが、下部にクランクシャフトが回転自在に支持されており、各ピストン13がコネクティングロッド14を介してクランクシャフトにそれぞれ連結されている。
燃焼室15は、シリンダボア12の壁面及び下面とピストン13の頂面とにより区画されて構成されている。燃焼室15は、上方、つまり、エンジン本体11に吸気ポート16及び排気ポート17が並んで形成されており、吸気ポート16及び排気ポート17に対して吸気弁18及び排気弁19の下端部がそれぞれ位置している。この吸気弁18及び排気弁19は、エンジン本体11に軸方向に沿って移動自在に支持されると共に、吸気ポート16及び排気ポート17を閉止する方向(図1にて上方)に付勢支持されている。吸気弁18及び排気弁19は、図示しない吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの吸気カム及び排気カムが作用することで、吸気ポート16及び排気ポート17を開閉することができる。また、燃焼室15は、上方、つまり、エンジン本体11に燃料噴射弁20が設けられている。燃料噴射弁20は、燃焼室15に高圧燃料を噴射することができる。
従って、エンジン10は、クランクシャフトが2回転する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の4行程を実行することとなり、このとき、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトが1回転し、吸気弁18及び排気弁19が吸気ポート16及び排気ポート17を開閉することとなる。
エンジン本体11は、吸気ポート16に吸気通路21が連結され、排気ポート17に排気通路22が連結されている。過給機23は、コンプレッサ24とタービン25とが回転軸26により一体に回転するように連結されて構成されている。この過給機23は、エンジン本体11の排気通路22を流れる排ガスによりタービン25が回転し、タービン25の回転が回転軸26により伝達されてコンプレッサ24が回転し、このコンプレッサ24が空気を圧縮して吸気通路21からエンジン本体11に供給する。また、吸気通路21にインタークーラ27が装着されている。
排気通路22は、タービン25の装着位置に対応して排気バイパス装置28が設けられている。排気通路22は、タービン25より排ガスの流れ方向の上流側の位置から分岐し、タービン25より排ガスの流れ方向の下流側の位置に接続されるバイパス通路29が設けられている。作動通路30は、一端部が吸気通路21におけるコンプレッサ24とインタークーラ27の間に連結され、他端部が排気バイパス装置28のアクチュエータに連結されている。なお、図示しないが、作動通路30は、三方電磁弁が設けられており、アクチュエータと吸気通路21を連通している時間と、アクチュエータと大気を連通している時間を交互に切り替え、また、その時間の比率を変えることで、アクチュエータ内部の圧力を吸気圧力と大気圧との間の任意の圧力に設定できる。そのため、排気バイパス装置28は、吸気通路21における吸気圧によりバイパス通路29を開閉することで、タービン25のバイパスする排ガス量、つまり、タービン25に供給する排ガス量を調整することができる。
そのため、エンジン本体11は、吸気通路21から燃焼室15に空気が供給されると、ピストン13の上昇によりこの空気が圧縮され、燃料噴射弁20から燃焼室15に高圧燃料が噴射されると、この高圧燃料が着火して燃焼する。そして、発生した燃焼ガスは、排ガスとして排気通路22に排出される。燃焼室15から排出された排ガスは、過給機23におけるタービン25を回転させることで、回転軸26を介してコンプレッサ24を回転し、燃焼室15に対して過給を行う。また、排気バイパス装置28によりバイパス通路29が開放されると、排ガスは、このバイパス通路29を通ることでタービン25を迂回する。
ここで、排気バイパス装置28について説明する。図2は、排気バイパス装置の全体構成を表す斜視図である。
排気バイパス装置28は、図2に示すように、アクチュエータ31と、連結ロッド32と、連結部材33と、連結リンク34と、支持軸35と、支持筒(ブッシュ)36と、ウエストゲートバルブ37とを備えている。
アクチュエータ31は、駆動ロッド41が設けられ、吸気圧に応じてこの駆動ロッド41を軸方向に往復移動するものである。アクチュエータ31は、図示しないが、内部に仕切弁により2部屋に区画され、この仕切弁に駆動ロッド41の基端部が連結されている。仕切弁は、一方の部屋に収容されたばねの付勢力により駆動ロッド41が引き込まれる方向(図2にて、右方向)に付勢されている。また、他方の部屋に吸気圧を作用させる作動管42(作動通路30)が連結されている。そのため、アクチュエータ31は、仕切弁に作用するばねの付勢力により駆動ロッド41が引き込まれた位置で停止している。そして、作動管42を通して他方の部屋に吸気圧が作用すると、仕切弁がばねの付勢力に抗して移動し、仕切弁と一体の駆動ロッド41が突出する方向に移動する。
駆動ロッド41は、先端部に連結部43を介して連結ロッド32の基端部が連結されている。駆動ロッド41と連結部43と連結ロッド32は、ほぼ一直線上に配置されている。支持軸35は、円柱形状をなし、ハウジング(図示略)に固定された円筒形状をなす支持筒36に回動自在に支持されている。支持軸35の外周面と支持筒36の内周面との間には、支持筒36に対して支持軸35が回動することができる程度の隙間が確保されている。
連結リンク34は、所定厚さの板形状をなし、一端部が連結ロッド32の先端部に連結部材33を介して回動自在に連結され、他端部が支持軸35における軸方向の一端部に固定されている。そして、ウエストゲートバルブ37は、支持軸35における軸方向の他端部に固定されている。そのため、連結リンク34とウエストゲートバルブ37は、支持軸35を中心に回動することができる。
この場合、駆動ロッド41と連結部43と連結ロッド32の長手方向(直線方向)と、支持軸35の軸方向は、ほぼ直交する方向に配置されている。また、連結リンク34における連結軸52の軸方向と、支持軸35の軸方向は、ほぼ平行となる方向に配置されている。
そのため、アクチュエータ31を作動すると、駆動ロッド41が突出する軸方向に移動し、連結部43を介して連結ロッド32が同方向に移動する。連結ロッド32が長手方向に移動すると、連結部材33を支点として連結ロッド32と連結リンク34が相対回動し、連結リンク34は、支持軸35と共にこの支持軸35を中心に回動する。そして、支持軸35が回動すると、支持軸35に一体に設けられたウエストゲートバルブ37が移動し、閉止位置から開放位置へ変位する。
ここで、連結部材33について詳細に説明する。図3は、排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す斜視図、図4は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す縦断面図、図5は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。
図3から図5に示すように、連結ロッド32は、基端部が駆動ロッド41の先端部に連結部43を介して連結されており、先端部に連結部材33が連結されている。一方、連結リンク34は、一端部が連結部材33に回動自在に連結されている。
連結部材33は、軸受部材としての軸受ブロック51と連結軸52とから構成されている。軸受ブロック51は、連結ロッド32の先端部に固定され、連結軸52は、連結リンク34の一端部に固定されている。軸受ブロック51は、連結軸52における軸方向の異なる複数個所を回動自在に支持することができる。
軸受ブロック51は、平面視がU字形状をなし、側部に開口する開口部61が設けられている。即ち、軸受ブロック51は、第1支持体62の両側に第2支持体63が一体に設けられることで、U字形状の枠体をなしている。軸受ブロック51は、第2支持体63に連結ロッド32の先端部が固定されている。連結軸52は、連結リンク34の一端部を板厚方向に貫通するように固定されることで、連結リンク34の板厚方向の一方側に突出する第1連結軸64と、板厚方向の他方側に突出する第2連結軸65とから構成されている。
連結軸52は、軸受ブロック51の開口部61の内部に配置されている。このとき、連結軸52の軸方向と軸受ブロック51の長手方向(連結ロッド32の移動方向)が交差するように配置される。また、連結軸52は、第1連結軸64が軸受ブロック51の開口部61から一方向に突出し、第2連結軸65が軸受ブロック51の開口部61から他方向に突出する。また、連結軸52は、軸受ブロック51に対する軸方向の相対移動を規制する第1係止部材としての係止ピン66,67が装着されている。
連結軸52は、第1連結軸64と第2連結軸65の各先端部に中心を径方向に貫通する貫通孔64a,65aが形成されている。各係止ピン66,67は、弾性部材であり、直線部66a,67aと屈曲部66b,67bが設けられている。第1係止ピン66は、直線部66aが第1連結軸64の貫通孔64aに貫通し、屈曲部66bが第1連結軸64の外周面に密着することで、第1連結軸64に対して脱落自在に装着される。また、第2係止ピン67は、直線部67aが第2連結軸65の貫通孔65aに貫通し、屈曲部67bが第2連結軸65の外周面に密着することで、第2連結軸65に対して脱落自在に装着される。そして、各係止ピン66,67は、長手方向の各端部が軸受ブロック51における各第2支持体63に接触可能である。そのため、連結リンク34の連結軸52は、この係止ピン66,67により連結ロッド32の軸受ブロック51の開口部61からの軸方向の抜け止めがなされている。
軸受ブロック51は、各第2支持体63の内面に第1支持面68a,68b及び第2支持面69a,69bと、溝部70a,70bが設けられている。第1支持面68a,68bは、第1連結軸64の外周面に対向して設けられ、第2支持面69a,69bは、第2連結軸65に対向して設けられている。溝部70a,70bは、第1支持面68a,68bと第2支持面69a,69bの間に位置し、連結リンク34に対向して設けられている。また、軸受ブロック51は、第1支持体62の内面に第3支持面71が設けられており、第3支持面71は、第1連結軸64及び第2連結軸65の外周面に対向して設けられている。なお、各支持面68a,68b,69a,69bに対する溝部70a,70bの深さは、連結軸52の外周面から径方向に突出する連結リンク34の突出量よりも大きい寸法に設定されている。
そのため、軸受ブロック51に対して連結軸52が径方向の一方に移動するとき、連結リンク34が溝部70aに嵌入し、第1連結軸64及び第2連結軸65の各外周面が第1支持面68a及び第2支持面69aにそれぞれ当接(図4に表す二点鎖線)することで、連結軸52にモーメントが作用することが抑制され、軸受ブロック51に対する連結軸52の角度が変位することがない。また、軸受ブロック51に対して連結軸52が径方向の他方に移動するときも同様に、連結リンク34が溝部70bに嵌入し、第1連結軸64及び第2連結軸65の各外周面が第1支持面68b及び第2支持面69bにそれぞれ当接することで、連結軸52にモーメントが作用することが抑制され、軸受ブロック51に対する連結軸52の角度が変位することがない。更に、このとき、第1連結軸64及び第2連結軸65の各外周面が第3支持面71にそれぞれ当接することでも、連結軸52にモーメントが作用することが抑制され、軸受ブロック51に対する連結軸52の角度が変位することがない。
なお、円柱形状をなす連結軸52に対して、軸受ブロック51の開口部61を四角形状としたが、開口部61を連結軸52の外周面に沿った円弧形状、つまり、開口部61を平面視でU字形状をなすようにしてもよい。また、図3から図5では、連結軸52と開口部61との間に大きな隙間があるように表したが、この隙間は、軸受ブロック51と連結軸52が回動することができる程度の隙間であればよい。
排気バイパス装置28は、上述した構成により、連結ロッド32が軸方向に移動すると、連結リンク34が連結部材33を支点として回動する。即ち、連結リンク34は、軸受ブロック51に対して連結軸52を支点として回動する。連結軸52が軸受ブロック51に対して回動するとき、径方向に移動すると、第1連結軸64及び第2連結軸65の各外周面が各支持面68a,68b,69a,69b,71にそれぞれ当接するため、軸受ブロック51に対する連結軸52の倒れが抑制される。その結果、排気脈動によりウエストゲートバルブ37(図2参照)が振動しようとしても、連結リンク34は、その位置が各支持面68a,68b,69a,69b,71により支持されているために振動することが抑制され、連結ロッド32と連結リンク34との摺動部、また、支持軸35と支持筒36との摺動部における摩耗の発生が抑制される。
このように第1実施形態の排気バイパス装置にあっては、駆動ロッド41を軸方向に往復移動するアクチュエータ31と、ハウジングに回動自在に支持される支持軸35と、一端部が駆動ロッド41に連結された連結ロッド32の先端部に連結部材33により回動自在に連結されて他端部が支持軸35における軸方向の一端部に固定される連結リンク34と、支持軸35における軸方向の他端部に連結されるウエストゲートバルブ37とを備え、連結部材33として、連結リンク34に設けられる連結軸52と、連結ロッド32に設けられて連結軸52における軸方向の異なる複数個所を回動自在に支持する軸受部材としての軸受ブロック51を設けている。
従って、アクチュエータ31の駆動ロッド41を駆動すると、その駆動力が連結部材33を介して連結リンク34に伝達され、連結リンク34が支持軸35を中心に回動し、ウエストゲートバルブ37を開閉する。このとき、軸受ブロック51に対して連結軸52が回動するとき、連結軸52の外周面が軸受ブロック51により軸方向の異なる複数個所が支持されることから、連結軸52にモーメントが作用することが抑制され、軸受ブロック51に対する連結軸52の倒れが抑制される。その結果、排気脈動による連結リンク34の振動が抑制され、ウエストゲートバルブ37の良好な作動を確保することができると共に作動部における摩耗を低減して信頼性の向上を図ることができる。
第1実施形態の排気バイパス装置では、連結軸52の軸方向における軸受ブロック51との相対移動を規制する第1係止部材としての係止ピン66,67を設けている。従って、連結ロッド32と連結リンク34が連結部材33を介して回動するとき、軸受ブロック51に対して連結軸52が回動するが、各係止ピン66,67により連結軸52の軸方向における軸受ブロック51との相対移動が規制されることで、軸受ブロック51からの連結軸52の軸方向の脱落を防止することができると共に、軸受ブロック51に対する連結軸52の倒れを抑制することができる。
この場合、第1係止部材として、連結軸52における軸方向の各端部に径方向に沿って貫通する一対の係止ピン66,67を設け、一対の係止ピン66,67における各端部が軸受ブロック51に接触可能としている。従って、構造を簡素化して部品コストの上昇を抑制することができると共に、軸受ブロック51からの連結軸52の軸方向の脱落を容易に防止することができる。
第1実施形態の排気バイパス装置では、第1係止部材としての係止ピン66,67を弾性部材としている。従って、連結ロッド32、連結リンク34、連結軸52などに作用する振動を吸収することができる。
第1実施形態の排気バイパス装置では、軸受ブロック51の側部が開口する開口部61を設け、開口部61の内部に連結軸52を配置し、開口部61の内面に第1連結軸64及び第2連結軸65の外周面をそれぞれ回動自在に支持する一対の支持面68a,68b,69a,69b,71a,71bを設けている。従って、連結ロッド32と連結リンク34が連結部材33を介して回動するとき、軸受ブロック51に対して連結軸52が回動するが、連結軸52を構成する第1連結軸64及び第2連結軸65の外周面が各支持面68a,68b,69a,69b,71a,71bにより回動自在に支持される。即ち、連結軸52が揺動しようとすると、第1連結軸64及び第2連結軸65は、外周面が各支持面68a,68b,69a,69b,71a,71bに当接することで、2点支持されることとなり、連結軸52に連結リンク34を支点とする回転モーメントが作用することが抑制される。その結果、ウエストゲートバルブ37の良好な作動を確保することができると共に作動部における摩耗を低減することができる。
また、第1実施形態の過給機にあっては、コンプレッサ24と、タービン25と、コンプレッサ24とタービン25とを同軸上に連結する回転軸26と、排気バイパス装置28とを設けている。従って、過給機23の作動時に、ウエストゲートバルブ37を開閉し、
軸受ブロック51に対して連結軸52が回動するとき、連結軸52の外周面が軸受ブロック51により軸方向の異なる複数個所が支持されることから、連結軸52にモーメントが作用することが抑制され、軸受ブロック51に対する連結軸52の倒れが抑制される。その結果、排気脈動による連結リンク34の振動が抑制され、ウエストゲートバルブ37の良好な作動を確保することができると共に作動部における摩耗を低減して信頼性の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す斜視図、図7は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す縦断面図、図8は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態の排気バイパス装置において、図6から図8に示すように、連結ロッド32は、先端部に連結部材33Aが連結されている。一方、連結リンク34は、一端部が連結部材33Aに回動自在に連結されている。
連結部材33Aは、軸受ブロック51と連結軸52とから構成されている。軸受ブロック51は、連結ロッド32の先端部に固定され、連結軸52は、連結リンク34の一端部に固定されている。軸受ブロック51は、連結軸52における軸方向の異なる複数個所を回動自在に支持することができる。
軸受ブロック51は、開口部61が設けられている。即ち、軸受ブロック51は、第1支持体62の両側に第2支持体63が一体に設けられて構成されている。連結軸52は、連結リンク34の板厚方向の一方側に突出する第1連結軸64と、板厚方向の他方側に突出する第2連結軸65とから構成されている。連結軸52は、軸受ブロック51の開口部61の内部に配置されている。
また、軸受ブロック51は、連結軸52の径方向における連結軸52と軸受ブロック51との相対移動を規制する第2係止部材としての係止ピン81,82が設けられている。各係止ピン81,82は、弾性部材である。第1係止ピン81は、連結リンク34における板厚方向の一方側に配置され、軸方向に各端部が第2支持体63に貫通して支持されている。第2係止ピン82は、連結リンク34における板厚方向の他方側に配置され、軸方向に各端部が第2支持体63に貫通して支持されている。各係止ピン81,82は、軸方向の中間部が各連結軸64,65の外周面に接触可能となっている。そのため、連結リンク34の連結軸52は、この係止ピン81,82により連結ロッド32の軸受ブロック51の開口部61からの径方向の抜け止めがなされている。なお、係止ピン81,82は、第1実施形態の係止ピン66,67を用いてもよい。
軸受ブロック51は、各第2支持体63の内面に第1支持面68a,68b及び第2支持面69a,69bと、溝部70a,70bが設けられている。また、軸受ブロック51は、第1支持体62の内面に第3支持面71が設けられている。そのため、軸受ブロック51に対して連結軸52が径方向に移動するとき、連結リンク34が溝部70a,70bに嵌入し、第1連結軸64及び第2連結軸65の各外周面が第1支持面68a,68b、第2支持面69a,69b、第3支持面71にそれぞれ当接することでも、連結軸52にモーメントが作用することが抑制され、軸受ブロック51に対する連結軸52の角度が変位することがない。
上述した排気バイパス装置において、連結ロッド32が軸方向に移動すると、連結リンク34が連結部材33Aを支点として回動する。連結軸52が軸受ブロック51に対して回動するとき、第1連結軸64及び第2連結軸65は、各外周面が各支持面68a,68b,69a,69b,71a,71bにそれぞれ当接する。そのため、連結軸52は、外周面が軸方向の異なる2か所で支持されることから、軸受ブロック51に対する倒れが抑制される。また、連結軸52は、各係止ピン81,82により外周面の異なる2か所が支持されることから、軸受ブロック51からの離脱が抑制される。
このように第2実施形態の排気バイパス装置にあっては、連結軸52の径方向における軸受ブロック51との相対移動を規制する第2係止部材としての係止ピン81,82を設けている。
従って、連結ロッド32と連結リンク34が連結部材33Aを介して回動するとき、軸受ブロック51に対して連結軸52が回動するが、係止ピン81,82により連結軸52の径方向における軸受ブロック51との相対移動が規制されることとなり、軸受ブロック51からの連結軸52の脱落を防止することができる。
第2実施形態の排気バイパス装置では、各係止ピン81,82の各端部を軸受ブロック51に支持し、中間部を第1連結軸64及び第2連結軸65の外周面に接触可能としている。従って、軸受ブロック51に設けられた各係止ピン81,82が第1連結軸64及び第2連結軸65の外周面にそれぞれ接触することで、連結軸52の各端部の2点を支持することとなり、連結軸52の倒れを抑制しながら、径方向における軸受ブロック51との相対移動を規制するため、簡単な構成で容易に軸受ブロック51からの連結軸52の脱落を防止することができる。
[第3実施形態]
図9は、第3実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す縦断面図、図10は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態の排気バイパス装置において、図9及び図10に示すように、連結ロッド32は、先端部に連結部材33Bが連結されている。一方、連結リンク34は、一端部が連結部材33Bに回動自在に連結されている。
連結部材33Bは、軸受ブロック51と連結軸52とから構成されている。軸受ブロック51は、連結ロッド32の先端部に固定され、連結軸52は、連結リンク34の一端部に固定されている。軸受ブロック51は、連結軸52における軸方向の異なる複数個所を回動自在に支持することができる。
軸受ブロック51は、連結軸52の軸方向における連結軸52と軸受ブロック51との相対移動を規制する第1係止部材及び第2係止部材としての押え部材83a,83b,84a,84bが設けられている。各押え部材83a,83b,84a,84bは、金属線や金属板などを屈曲することで平面視が矩形状をなす弾性部材である。各押え部材83a,83b,84a,84bは、矩形のリング形状をなし、各端部が各第2支持体63の先端部に嵌入して固定され、先端部が互いに接近する方向に延出されている。第1押え部材83a,83bは、連結リンク34における板厚方向の一方側に配置され、第2押え部材84a,84bは、連結リンク34における板厚方向の他方側に配置されている。各押え部材83a,83b,84a,84bは、先端部が連結リンク34の平面部及び第1連結軸64及び第2連結軸65の外周面に接触可能となっている。そのため、連結リンク34の連結軸52は、この押え部材83a,83b,84a,84bにより連結ロッド32の軸受ブロック51の開口部61からの軸方向及び径方向の抜け止めがなされている。
なお、第1係止部材及び第2係止部材は、押え部材83a,83b,84a,84bの構成に限定されるものではない。図11は、第3実施形態の変形例の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。
図11に示すように、連結部材33Cにおいて、押え部材85a,85b,86a,86bは、金属線や金属板などを屈曲することで平面視が矩形状をなす弾性部材である。各押え部材85a,85b,86a,86bは、矩形のリング形状をなし、各端部が各第2支持体63の先端部の端面に溶接などにより固定され、先端部が互いに接近する方向に延出されている。各押え部材85a,85b,86a,86bは、先端部が連結リンク34の平面部及び第1連結軸64及び第2連結軸65の外周面に接触可能となっている。そのため、連結リンク34の連結軸52は、この押え部材85a,85b,86a,86bにより連結ロッド32の軸受ブロック51の開口部61からの軸方向及び径方向の抜け止めがなされている。
上述した排気バイパス装置において、連結ロッド32が軸方向に移動すると、連結リンク34が連結部材33Bを支点として回動する。連結軸52が軸受ブロック51に対して回動するとき、連結リンク34は、押え部材83a,83b,84a,84b(85a,85b,86a,86b)により支持されることから、軸受ブロック51に対する連結軸52の軸方向の相対移動が規制される。また、連結軸52は、第1連結軸64及び第2連結軸65が押え部材83a,83b,84a,84b(85a,85b,86a,86b)により支持されることから、軸受ブロック51に対する連結軸52の径方向の相対移動が規制される。
このように第3実施形態の排気バイパス装置にあっては、第1係止部材として、軸受ブロック51に支持される一対の押え部材83a,83b,84a,84b(85a,85b,86a,86b)を設け、一対の押え部材83a,83b,84a,84b(85a,85b,86a,86b)が連結リンク34の平面部を挟持するように接触可能としている。従って、押え部材83a,83b,84a,84b(85a,85b,86a,86b)が連結リンク34の平面部を挟持することで、軸受ブロック51に対する連結軸52の軸方向の相対移動を規制するため、連結軸52に変更を加えることなく、押え部材83a,83b,84a,84b(85a,85b,86a,86b)を付加することで、容易に軸受ブロック51からの連結軸52の脱落を防止することができる。
[第4実施形態]
図12は、第4実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す斜視図、図13は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す縦断面図、図14は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第4実施形態の排気バイパス装置において、図12から図14に示すように、連結ロッド32は、先端部に連結部材33Dが連結されている。一方、連結リンク34は、一端部が連結部材33Dに回動自在に連結されている。
連結部材33Dは、軸受ブロック51と連結軸52とから構成されている。軸受ブロック51は、連結ロッド32の先端部に固定され、連結軸52は、連結リンク34の一端部に固定されている。軸受ブロック51は、連結軸52における軸方向の異なる複数個所を回動自在に支持することができる。
軸受ブロック51は、開口部61が設けられている。即ち、軸受ブロック51は、第1支持体62の両側に第2支持体63が一体に設けられて構成されている。連結軸52は、連結リンク34の板厚方向の一方側に突出する第1連結軸64と、板厚方向の他方側に突出する第2連結軸65とから構成されている。連結軸52は、軸受ブロック51の開口部61の内部に配置されている。
また、軸受ブロック51は、連結軸52の径方向における連結軸52と軸受ブロック51との相対移動を規制する第2係止部材としての押え部材91が設けられている。押え部材91は、一対の規制板92,93が連結板94により連結されたU字断面形状をなし、各第2支持体63に嵌合することで、軸受ブロック51と押え部材91とにより枠体を構成している。この場合、押え部材91は、軸受ブロック51に対して傾斜面によりくさび嵌合し、一対の巻きばね96a,96bにより接近する方向に付勢されている。そして、押え部材91は、各規制板92,93が各連結軸64,65の外周面に接触可能となっている。そのため、連結リンク34の連結軸52は、この規制板92,93により連結ロッド32の軸受ブロック51の開口部61からの径方向の抜け止めがなされている。
また、押え部材91は、連結軸52の軸方向における連結軸52と軸受ブロック51との相対移動を規制する第1係止部材としてのスリット95が設けられている。押え部材91は、外部から開口部61に連通するスリット95が形成されている。連結リンク34は、一端部が外部から押え部材91のスリット95を通って開口部61内に延出され、連結軸52が固定されている。
上述した排気バイパス装置において、連結ロッド32が軸方向に移動すると、連結リンク34が連結部材33Dを支点として回動する。連結軸52が軸受ブロック51に対して回動するとき、連結リンク34は、押え部材91により支持されることから、軸受ブロック51に対する連結軸52の径方向の相対移動が規制される。また、連結リンク34は、押え部材91のスリット95内に位置していることから、軸受ブロック51に対する連結軸52の軸方向の相対移動が規制される。
このように第4実施形態の排気バイパス装置にあっては、軸受ブロック51に第2係止部材としての押え部材91を装着し、押え部材91に第1係止部材としてのスリット95を設け、連結リンク34をこのスリット95に挿通している。
従って、第1係止部材をスリット95とすることで、構造を簡素化して部品コストの上昇を抑制することができ、連結軸52が設けられる連結リンク34をスリット95に挿通することで、軸受ブロック51からの連結軸52の軸方向の脱落を防止することができると共に、軸受ブロック51に対する連結軸52の倒れを抑制することができる。
[第5実施形態]
図15は、第5実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す組立斜視図、図16は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。
第5実施形態の排気バイパス装置において、図15及び図16に示すように、連結ロッド32は、先端部に連結部材100が連結されている。一方、連結リンク34は、一端部が連結部材100に回動自在に連結されている。
連結部材100は、軸受部材としての軸受ブロック101と連結軸102とから構成されている。軸受ブロック101は、連結ロッド32の先端部に固定され、連結軸102は、連結リンク34の一端部に固定されている。軸受ブロック101は、連結軸102における軸方向の異なる複数個所を回動自在に支持することができる。
軸受ブロック101は、平面視が四角枠形状をなし、中央部に開口部111が設けられている。即ち、軸受ブロック101は、第1支持体112の両側に第2支持体113が一体に設けられると共に、各第2支持体113の先端部に第3支持体114が着脱自在に設けられて構成されている。第3支持体114は、各第2支持体113に対して締結ボルト115により着脱自在となっている。また、一方の第2支持体113に外部から開口部111に連通するスリット116が形成されている。軸受ブロック101は、第1支持体112に連結ロッド32の先端部が固定されている。連結軸102は、連結リンク34の一端部を板厚方向に貫通するように固定されることで、連結リンク34の板厚方向の一方側に突出する第1連結軸117と、板厚方向の他方側に突出する第2連結軸118とから構成されている。
連結軸102は、軸受ブロック101の開口部111の内部に配置されている。また、連結軸102が固定された連結リンク34は、外部から第2支持体113のスリット116を通って開口部111内に延出されている。本実施形態にて、第1係止部材は、軸受ブロック101に設けられるスリット116であり、軸受ブロック101に対する連結リンク34及び連結軸102の軸方向の相対移動を規制している。また、第2係止部材は、軸受ブロック112を構成するスリット116が形成された第2支持体113であり、連結軸102の径方向における連結軸102と軸受ブロック101との相対移動を規制している。
軸受ブロック101は、内面に4つの支持面119a,119b,119c,119dが設けられている。各支持面119a,119b,119c,119dは、第1連結軸117の外周面及び第2連結軸118の外周面に対向して設けられている。そのため、軸受ブロック101に対して連結軸102が径方向に移動するとき、第1連結軸117及び第2連結軸118の各外周面が各支持面119a,119b,119c,119dにそれぞれ当接することで、連結軸102にモーメントが作用することが抑制され、軸受ブロック101に対する連結軸102の角度が変位することがなく、軸受ブロック101に対する連結軸102の倒れが抑制される。
このように第5実施形態の排気バイパス装置にあっては、軸受ブロック101の中央部に開口部111を設け、開口部111の内部に連結軸102を配置し、開口部111の内面に第1連結軸117及び第2連結軸118の外周面をそれぞれ回動自在に支持する支持面119a,119b,119c,119dを設けている。連結リンク34の一端部が軸受ブロック101のスリット116を通って開口部111に延出され、連結軸102が固定されている。
従って、連結ロッド32と連結リンク34が連結部材100を介して回動するとき、軸受ブロック101に対して連結軸102が回動するが、連結軸102を構成する第1連結軸117及び第2連結軸118の外周面が各支持面119a,119b,119c,119dにより回動自在に支持される。即ち、連結軸102が揺動しようとすると、第1連結軸117及び第2連結軸118は、外周面が各支持面119a,119b,119c,119dに当接することで、2点支持されることとなり、連結軸102に連結リンク34を支点とする回転モーメントが作用することが抑制される。その結果、ウエストゲートバルブ37の良好な作動を確保することができると共に作動部における摩耗を低減することができる。
[第6実施形態]
図17は、第6実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す縦断面図、図18は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第6実施形態の排気バイパス装置において、図17及び図18に示すように、連結ロッド32は、先端部に連結部材100Aが連結されている。一方、連結リンク34は、一端部が連結部材100Aに回動自在に連結されている。
連結部材100Aは、軸受ブロック101と連結軸102とから構成されている。軸受ブロック101は、連結ロッド32の先端部に固定され、連結軸102は、連結リンク34の一端部に固定されている。軸受ブロック101は、連結軸102における軸方向の異なる複数個所を回動自在に支持することができる。
軸受ブロック101は、中央部に開口部111が設けられており、軸受ブロック101を構成する一方の第2支持体113にスリット116が形成されている。連結軸102は、連結リンク34の板厚方向の一方側に突出する第1連結軸117と、板厚方向の他方側に突出する第2連結軸118とから構成されている。連結リンク34は、外部から第2支持体113のスリット116を通って開口部111内に延出され、先端部に固定される連結軸102は、軸受ブロック101の開口部111の内部に配置されている。
また、連結リンク34は、先端部の各平面部の同心位置にねじ穴34a,34bが形成されている。第1連結軸117及び第2連結軸118は、軸方向に端部にねじ部117a,118aが形成されている。そして、第1連結軸117及び第2連結軸118は、各ねじ部117a,118aが連結リンク34のねじ穴34a,34bに螺合している。即ち、第1連結軸117及び第2連結軸118は、連結リンク34に対して着脱自在に連結されている。
そのため、連結ロッド32と連結部材100Aと連結リンク34との組付け時に、連結リンク34の一端部を軸受ブロック101のスリット116から開口部111内に挿入した後、連結リンク34の一端部に第1連結軸117及び第2連結軸118を取り付けることができる。
このように第6実施形態の排気バイパス装置にあっては、連結リンク34に対して各連結軸117,118を着脱自在に連結している。連結ロッド32と連結リンク34を連結部材100Aにより連結するとき、連結リンク34の一端部を軸受ブロック101のスリット116から開口部111内に挿通した後、各連結軸117,118を連結リンク34の一端部に装着することができ、組付け性を向上することができる。また、メンテナンス時に、連結リンク34から各連結軸117,118を取り外すことで、連結リンク34と軸受ブロック101との連結を容易に解除することができ、メンテナンス性を向上することができる。
[第7実施形態]
図19は、第7実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す平面図、図20は、連結ロッドと連結リンクを連結する連結部材を表す図19のXX−XXに沿う縦断面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第7実施形態の排気バイパス装置において、図19及び図20に示すように、連結ロッド32は、先端部に連結部材120が連結されている。一方、連結リンク34は、一端部が連結部材120に回動自在に連結されている。
連結部材120は、軸受部材としての軸受ブロック121と連結軸122とから構成されている。軸受ブロック121は、連結リンク34の一端部に固定され、連結軸122は、連結ロッド32の先端部に固定されている。軸受ブロック121は、連結軸122における軸方向の異なる複数個所を回動自在に支持することができる。
軸受ブロック121は、所定間隔を空けて対向して設けられる一対の連結板131,132が縦壁部133により連結され、連結リンク34の一端部が縦壁部133に連結されている。一対の連結板131,132は、縦壁部133の逆側に切欠部134,135が形成されることで、平面視がU字形状をなし、中央部に開口部136が設けられている。連結軸122は、連結ロッド32の先端部に固定された支持部137を板厚方向に貫通するように固定されることで、第1連結軸138と第2連結軸139が設けられている。
連結軸122は、軸受ブロック121の開口部136の内部に配置されている。本実施形態にて、第1係止部材は、軸受ブロック121を構成する連結板131,132であり、軸受ブロック121に対する連結ロッド32及び連結軸122の軸方向の相対移動を規制している。
軸受ブロック121は、第1連結板131における第1切欠部134の内面にそれぞれ第1支持面140a,140b,140cが設けられ、第2連結板132における第2切欠部135の内面にそれぞれ第2支持面141a,141b,141cが設けられている。第1支持面140a,140b,140cは、第1連結軸138の外周面に対向して設けられ、第2支持面141a,141b,141cは、第2連結軸139の外周面に対向して設けられている。そのため、軸受ブロック121に対して連結軸122が径方向に移動するとき、第1連結軸138及び第2連結軸139の各外周面が各支持面140a,140b,140c,141a,141b,141cにそれぞれ当接することで、連結軸122にモーメントが作用することが抑制され、軸受ブロック121に対する連結軸122の角度が変位することがなく、軸受ブロック121に対する連結軸122の倒れが抑制される。
このように第7実施形態の排気バイパス装置にあっては、連結ロッド32の先端部に連結部材120を介して連結リンク34の一端部を回動自在に連結し、連結部材120として、連結ロッド32に設けられる連結軸122と、連結リンク34に設けられて連結軸122における軸方向の異なる複数個所を回動自在に支持する軸受部材としての軸受ブロック121を設けている。
従って、連結ロッド32と連結リンク34が連結部材120を介して回動するとき、連結軸122の外周面が軸受ブロック121により軸方向の異なる複数個所が支持されることから、連結軸122に連結ロッド32を支点とする回転モーメントが作用することが抑制され、軸受ブロック121に対する連結軸122の倒れが抑制される。その結果、排気脈動による連結リンク34の振動が抑制され、ウエストゲートバルブ37の良好な作動を確保することができると共に作動部における摩耗を低減して信頼性の向上を図ることができる。
なお、上述した実施形態にて、第1実施形態から第6実施形態では、連結ロッド32に軸受部材としての軸受ブロック51,101を設ける一方、連結リンク34に連結軸52,102を設け、第7実施形態では、連結ロッド32に連結軸122を設ける一方、連結リンク34に軸受部材としての軸受ブロック121を設けたが、連結ロッド32と連結リンク34に対する軸受部材(軸受ブロック)と連結軸の取付け関係は、どちらでもよい。
また、上述した実施形態では、軸受部材としての四角柱形状(U字形状、枠形状)をなす軸受ブロック51,101,121を適用したが、この形状に限定されるものではなく、リング形状などとしてもよい。
また、上述した実施形態では、駆動ロッド41の先端部に連結ロッド32を連結し、連結ロッド32の先端部と連結リンク34の一端部を連結部材33,33A,33B,33C,33D,100,100A,120により回動自在に連結したが、駆動ロッド41の先端部と連結リンク34の一端部を連結部材33,33A,33B,33C,33D,100,100A,120により直接回動自在に連結してもよい。
10 エンジン
11 エンジン本体
13 ピストン
15 燃焼室
21 吸気通路
22 排気通路
23 過給機
24 コンプレッサ
25 タービン
26 回転軸
28 排気バイパス装置
29 バイパス通路
30 作動通路
31 アクチュエータ
32 連結ロッド
33,33A,33B,33C,33D,100,100A,120 連結部材
34 連結リンク
35 支持軸
36 支持筒(ハウジング)
37 ウエストゲートバルブ
41 駆動ロッド
43 連結部
51,101,121 軸受ブロック(軸受部材)
52,102,122 連結軸
61,111,136 開口部
64,117,138 第1連結軸
65,118,139 第2連結軸
66 第1係止ピン(第1係止部材)
67 第2係止ピン(第1係止部材)
68a,68b,140a,140b,140c 第1支持面
69a,69b,141a,141b,141c 第2支持面
70a,70b 溝部
71 第3支持面
81 第1係止ピン(第2係止部材)
82 第2係止ピン(第2係止部材)
83a,83b,85a,85b 第1押え部材(第1係止部材、押え部材)
84a,84b,86a,86a 第2押え部材(第1係止部材、押え部材)
91 押え部材(第2係止部材)
95,116 スリット(第1係止部材)
119a,119b,119c,119d 支持面
131 第1連結板(第1係止部材)
132 第2連結板(第1係止部材)

Claims (12)

  1. 駆動ロッドを軸方向に往復移動するアクチュエータと、
    ハウジングに回動自在に支持される支持軸と、
    一端部が前記駆動ロッドの先端部に連結部材により回動自在に連結されて他端部が前記支持軸における軸方向の一端部に固定される連結リンクと、
    前記支持軸における軸方向の他端部に連結されるウエストゲートバルブと、
    を備え、
    前記連結部材は、
    前記駆動ロッドと前記連結リンクのいずれか一方に設けられる連結軸と、
    前記駆動ロッドと前記連結リンクのいずれか他方に設けられて前記連結軸における軸方向の異なる複数個所を回動自在に支持する軸受部材と、
    を有する、
    ことを特徴とする排気バイパス装置。
  2. 前記連結軸の軸方向における前記連結軸と前記軸受部材の相対移動を規制する第1係止部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の排気バイパス装置。
  3. 前記第1係止部材は、前記連結軸における軸方向の各端部に径方向に沿って貫通する一対の係止ピンであり、前記一対の係止ピンは、長手方向の各端部が前記軸受部材に接触可能であることを特徴とする請求項2に記載の排気バイパス装置。
  4. 前記第1係止部材は、前記軸受部材に支持される一対の押え部材であり、前記一対の押え部材は、前記連結軸が設けられる前記駆動ロッドまたは前記連結リンクに接触可能であることを特徴とする請求項2に記載の排気バイパス装置。
  5. 前記第1係止部材は、前記軸受部材に設けられるスリットであり、前記連結軸が設けられる前記駆動ロッドまたは前記連結リンクが前記スリットに挿通されることを特徴とする請求項2に記載の排気バイパス装置。
  6. 前記第1係止部材は、弾性部材であることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の排気バイパス装置。
  7. 前記連結軸の径方向における前記連結軸と前記軸受部材の相対移動を規制する第2係止部材が設けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の排気バイパス装置。
  8. 前記第2係止部材は、前記軸受部材に設けられて前記連結軸の外周面に接触可能であることを特徴とする請求項7に記載の排気バイパス装置。
  9. 前記軸受部材は、側部に開口する開口部が設けられる軸受ブロックであり、前記開口部は、内部に前記連結軸が配置され、前記連結軸における軸方向の各端部の外周面をそれぞれ回動自在に支持する一対の支持面が設けられることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の排気バイパス装置。
  10. 前記軸受部材は、中央部に開口部が設けられる軸受ブロックであり、前記開口部は、内部に前記連結軸が配置され、前記連結軸における軸方向の各端部の外周面をそれぞれ回動自在に支持する一対の支持面が設けられ、前記駆動ロッドまたは前記連結リンクが前記軸受ブロックを貫通して前記連結軸に連結されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の排気バイパス装置。
  11. 前記駆動ロッドまたは前記連結リンクに対して前記連結軸が着脱自在に連結されることを特徴とする請求項10に記載の排気バイパス装置。
  12. コンプレッサと、
    タービンと、
    前記コンプレッサと前記タービンとを同軸上に連結する回転軸と、
    請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の排気バイパス装置と、
    を備えることを特徴とする過給機。
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