JPH05156965A - エンジンのクランク機構部の構造 - Google Patents

エンジンのクランク機構部の構造

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JPH05156965A
JPH05156965A JP34952691A JP34952691A JPH05156965A JP H05156965 A JPH05156965 A JP H05156965A JP 34952691 A JP34952691 A JP 34952691A JP 34952691 A JP34952691 A JP 34952691A JP H05156965 A JPH05156965 A JP H05156965A
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JP
Japan
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crankshaft
point
axis
piston
connecting rod
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JP34952691A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Seki
関  博文
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  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] クランク軸とコネクティングロッドとを、ク
ランク軸の軸心Oとピストンの移動軸線とを結ぶ直線L
上を自転しながら往復動する中継円板軸により連結する
ことにより、ピストンとシリンダとの摺動面の摩耗を低
減するとともに、振動および騒音が低減し、また中継円
板軸とクランクピン及びコネクティングロッドとのトル
クの伝達効率を高くなる [構成] クランク軸の軸心Oに対して距離R1の点Q
に軸心を有するクランクピンを前記クランク軸に連結
し、前記点Qに対して前記距離R1と等しい距離R2の
点Pに軸心を有する円板状の中継円板軸を前記クランク
ピンに回転自在に連結し、ピストンに連結したコネクテ
ィングロッドをクランク軸の軸心Oとピストンの移動軸
線とを結ぶ直線L上に配置し、該コネクティングロッド
の端部を前記中継円板軸の外周に回転自在に嵌合させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのクランク機
構部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、実願昭58−480
74号(実開昭59−154831号)明細書に記載さ
れた発明、即ち図4に示す発明があった。図4におい
て、1は4サイクル2気筒エンジンであり、クランク軸
2を挾んだ同一直線上に一対のシリンダ3,4を対向配
置し、各シリンダ3,4にコネクティングロッド5,6
と一体に形成されたピストン7,8を摺動可能に嵌合さ
せる。上記クランク軸2のクランクピン9に矩形状のス
ライダ10を回転自在に取付け、このスライダ10を上
記コネクティングロッド5,6の端部間にシリンダ3,
4の軸方向と直交する方向に摺動可能に嵌合させ、各コ
ネクティングロッド5,6をボルト11,12により一
体的に締付け固定する。なお、13はシリンダヘッド、
14はバルブ、15はプッシュロッド、16はロッカア
ーム、17はクランクアームである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものは、各
ピストン7,8およびコネクティングロッド5,6が一
体的に連結されて直線往復運動するので、ピストンとシ
リンダとの摺動面が摩耗し難くなるとともに、小型の多
気筒エンジンを得ることができる。しかしながら、上記
従来のものは、スライダ10がピストン7,8の運動と
直交する方向に往復運動するとともにそのスピードが変
化するので、トルクの伝達効率が低下するとともに、ス
ライダ10の摺動部が損傷し易くなる等の欠点があっ
た。本発明は上記欠点を解消した新規なエンジンのクラ
ンク機構部の構造を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、図1に示すように構成したものである。
即ち、クランク軸20の軸心Oに対して距離R1の点Q
に軸心を有するクランクピン21を前記クランク軸20
に連結し、前記点Qに対して前記距離R1と等しい距離
R2の点Pに軸心を有する円板状の中継円板軸22を前
記クランクピン21に回転自在に連結し、ピストン23
に連結したコネクティングロッド25をクランク軸20
の軸心Oとピストン23の移動軸線とを結ぶ直線L上に
配置し、該コネクティングロッド25の端部を前記中継
円板軸22の外周に回転自在に嵌合させる構成したもの
である。
【0005】
【作用】本発明は上記構成にしたものであるから、クラ
ンク軸20はクランクピン21、中継円板軸22および
コネクティングロッド25を介してピストン23に連結
される。ここで、クランクピン21(点Q)がクランク
軸20の軸心Oとピストン23の移動軸線とを結ぶ直線
Lに対して側方、例えば左方の点Q1に位置している状
態でピストン23が下方に押されると、クランクピン2
1(点Q)はクランク軸20の軸心Oを中心として左方
に旋回され、また中継円板軸22は下方に移動しつつ上
記クランクピン21の反力を受けて点Pを中心として右
回転される。この場合、クランク軸20の軸心Oとクラ
ンクピン21の軸心(点Q)との距離R1と、点Qと中
継円板軸22の軸心(点P)との距離R2とが等しくな
っているため、クランクピン21(点Q)が軸心Oを中
心とする半径R1の回転円Cの左半部に沿って点Q1か
ら点Q2,Q3へと旋回すると、これに伴って中継円板
軸22(点P)はクランク軸20の軸心Oとピストン2
3の移動軸線とを結ぶ直線L上を下方に向かって点P1
から点P2,P3へと移動し、これによりピストン23
に連結されたコネクティングロッド25も上記直線L上
を下方に向かって移動する。またこの状態において、ク
ランク軸20および中継円板軸22の慣性力により、ク
ランク軸20の左回転、中継円板軸22の右回転が続行
されると、クランクピン21(点Q)は回転円Cの右半
部に沿って点Q3から点Q4,Q1へと旋回し、これに
伴って中継円板軸22の軸心(点P)は直線L上を上方
に向かって点P3から点P2,P1へと移動し、上記コ
ネクティングロッド25も直線L上を上方に向かって移
動する。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図面において、図1は本発明の原理を示す説明図、
図2は本発明の実施例を示す正面断面図、図3は本発明
の実施例を示す側面断面図である。なお、図2および図
3において図1と同符号の箇所は該図1と同構造となっ
ている。図2および図3において、Aは2サイクル2気
筒エンジンであり、一個のクランクケース27を挾んで
一対のシリンダ28,29を互いに上下に対向させて形
成し、各シリンダ28,29内にそれぞれピストン2
3,24を摺動可能に嵌合させる。上記各シリンダ2
8,29はクランクケース27との接続部に設けた隔壁
30,31によりクランクケース27内つまりクランク
室27aと遮断し、各シリンダ28,29の下部(クラ
ンクケース27側)に各ピストン23,24によって圧
縮される圧縮室32,33を形成する。また各シリンダ
28,29の上部にピストン23,24によって開閉さ
れる掃気ポート34,35および排気ポート36,37
を形成し、各掃気ポート34,35は圧縮室32,33
に連通させ、また該圧縮室32,33に吸気通路38,
39を接続し、該吸気通路38,39の外端に逆止弁を
介して気化器(図示省略)を接続する。
【0007】上記クランクケース27の上下方向中心部
にクランク軸20を回転自在に取付け、このクランク軸
20にクランクピン21を一体に連結する。このクラン
クピン21はその外径をクランク軸20と等径に形成す
るとともに、その軸心(点Q)をクランク軸20の外径
線上に位置させ、該クランク軸20の軸心Oに対して距
離R1(図1)で偏心させる。また、上記クランクケー
ス27内に大径かつ円板状の中継円板軸22を配置し、
該中継円板軸22の外周部にベアリングを介して上記ク
ランクピン21を回転自在に嵌合させる。この中継円板
軸22はその軸心(点P)をクランクピン21の外径線
上に位置させ、該クランクピン21の点Qに対して前記
距離R1と等しい距離R2(図1)で偏心させる。そし
て、各ピストン23,24に連結したコネクティングロ
ッド25,26を互いに対向させて隔壁30,31に摺
動可能に貫通させ、クランク軸20の軸心Oとピストン
23,24の移動軸線とを結ぶ直線L上に配置し、これ
ら各コネクティングロッド25,26の端部25a,2
6aをクランクケース27内に露出させるとともに半円
状に湾曲させ、該各端部25a,26aによりベアリン
グを介して上記中継円板軸22の外周を回転自在に挾持
し、各端部25a,26aを互いにボルト締めして一体
的に連結する。なお、図3において、40はクランクピ
ン21をクランク軸20に連結するバランス機能を備え
たクランクアーム、41はクランク軸20の右端部に取
付けた出力取出し用のプーリ、42はクランク軸20の
左端部に取付けたイグニッション用発電装置である。
【0008】次に上記実施例の作動態様について説明す
る。相対するピストン23,24がシリンダ28,29
内を上下方向に往復動すると、各シリンダ28,29の
基部に形成した圧縮室32,33が交互に正・負圧とな
り、吸気通路38,39から吸入された燃料が掃気ポー
ト34,35から各シリンダ28,29の頭部に交互に
供給されて該頭部で圧縮・爆発燃焼し、燃焼したガスは
排気ポート36,37から排出される。上記ピストン2
3,24が上下動すると、図1に示すように、クランク
ピン21(点Q)はクランク軸20の軸心Oを中心とす
る半径R1の回転円Cに沿って例えば左方に旋回され、
また中継円板軸22は上記クランクピン21の反力を受
けて点Pを中心として右回転されつつ、上下方向に移動
する。
【0009】この場合、上記クランク軸20の軸心Oと
クランクピン21の軸心(点Q)との距離R1と、点Q
と中継円板軸22の軸心(点P)との距離R2とが等し
くなっているため、クランクピン21(点Q)が上記回
転円Cに沿って左旋回つまり点Q1,Q2,Q3、Q
4,Q1に向かって旋回すると、中継円板軸22は右回
転しつつ上下動し、その軸心(点P)はクランク軸20
の軸心Oとピストン23の移動軸線とを結ぶ直線L上を
点P1,P2,P3,P2,P1へと移動し、これによ
りピストン23に連結されたコネクティングロッド25
も上記直線L上を上下動する。そして、上記クランクピ
ン21の旋回によってクランク軸20が回転され、出力
用のプーリ41および発電装置42が回転される。な
お、本発明は、上下部のピストン23,24の内の一方
を省略した2サイクル単気筒エンジンにも適用すること
ができ、また4サイクルエンジンにも適用することがで
きる。
【0010】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明
は、クランク軸とピストンに連結されたコネクティング
ロッドとを、クランク軸の軸心Oとピストンの移動軸線
とを結ぶ直線L上を自転しながら往復動する中継円板軸
により連結するようにしたので、上記コネクティングロ
ッドおよびピストンが揺動しなくなり、ピストンとシリ
ンダとの摺動面が摩耗し難くなるとともに、振動および
騒音が低減する。またクランク軸が定速回転の場合に
は、中継円板軸とクランクピン及びコネクティングロッ
ドとの軸受部も定速となり、これら軸受部の摩耗が低減
するとともに、トルクの伝達効率が高くなる等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す説明図である。
【図2】本発明の実施例を示す正面断面図である。
【図3】本発明の実施例を示す側面断面図である。
【図4】従来例を示す正面断面図である。
【符号の説明】
A 2サイクル2気筒エンジン 20 クランク軸 21 クランクピン 22 中継円板軸 23 ピストン 24 ピストン 25 コネクティングロッド 25a 端部 26 コネクティングロッド 26a 端部 27 クランクケース 28 シリンダ 29 シリンダ 30 隔壁 31 隔壁 32 圧縮室 33 圧縮室 34 掃気ポート 35 掃気ポート 36 排気ポート 37 排気ポート 38 給気通路 39 給気通路 40 クランクアーム 41 プーリ 42 発電装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸の軸心Oに対して距離R1の
    点Qに軸心を有するクランクピンを前記クランク軸に連
    結し、前記点Qに対して前記距離R1と等しい距離R2
    の点Pに軸心を有する円板状の中継円板軸を前記クラン
    クピンに回転自在に連結し、ピストンに連結したコネク
    ティングロッドをクランク軸の軸心Oとピストンの移動
    軸線とを結ぶ直線L上に配置し、該コネクティングロッ
    ドの端部を前記中継円板軸の外周に回転自在に嵌合させ
    たことを特徴とするエンジンのクランク機構部の構造。
  2. 【請求項2】 前記クランク軸の軸心Oを挾んで相対す
    るピストンを設け、該各ピストンに連結したコネクティ
    ングロッドをクランク軸の軸心Oとピストンの移動軸線
    とを結ぶ直線L上に配置し、各コネクティングロッドの
    端部を前記中継円板軸の外周に回転自在に嵌合させたこ
    とを特徴とする請求項1記載のエンジンのクランク機構
    部の構造。
JP34952691A 1991-12-06 1991-12-06 エンジンのクランク機構部の構造 Pending JPH05156965A (ja)

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JPH05156965A true JPH05156965A (ja) 1993-06-22

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JP34952691A Pending JPH05156965A (ja) 1991-12-06 1991-12-06 エンジンのクランク機構部の構造

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JP (1) JPH05156965A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006046314A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Sadao Suzuki ダブルピストンのガソリンエンジン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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