JP6751685B2 - 排気バイパス装置及び過給機 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンから排出された排気ガスをタービンに流動させずにバイパスさせる排気バイパス装置、並びに、この排気バイパス装置を備える過給機に関するものである。
過給機は、コンプレッサとタービンとが回転軸により一体に回転するように連結されて構成されている。この過給機は、排気通路を流れる排ガスによりタービンが回転し、タービンの回転が回転軸により伝達されてコンプレッサが回転し、コンプレッサが空気を圧縮して吸気通路からエンジンに供給する。このような過給機において、タービンより上流側の排気通路から、このタービンをバイパスさせる排気バイパス装置(ウエストゲートバルブ)が設けられている。エンジンの排ガス量が過大のとき、ウエストゲートバルブを開放することで排ガスをタービンに供給せずに排出し、タービンの回転上昇による過給圧の過昇圧を防止することで、低負荷時の排ガス流量の作動点を上昇させ、エンジンの高出力化を図る。
このような過給機に適用された排気バイパス装置は、空圧ベローズとばねを内蔵したアクチュエータによりレバープレートを回動し、このレバープレートの回転軸に連結されたウエストゲートバルブを開閉する構成である。そのため、ベローズへの作動流体の供給を停止した状態では、ウエストゲートバルブがばね部材のばね力によりバイパス通路を閉止しており、ベローズへ作動流体を供給すると、ウエストゲートバルブがばね部材のばね力に抗して回動してバイパス通路を開放する。
このような排気バイパス装置は、タービンハウジングの内部に配置されることから、各構成部材が高温雰囲気化にさらされ、摺動部分が固着するおそれがある。また、アクチュエータは、吸気圧により作動するものであることから、エンジンの排気脈動により吸気圧が変動すると、ウエストゲートバルブのばたつきによる振動が発生し、摺動部分が摩耗してしまうおそれがある。このような問題を解決するものとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2013−002296号公報
上述した特許文献1に記載されたウェイストゲート弁の駆動機構は、ウェイストゲート弁に接続されるシャフトと、シャフトに固定されたリンク板と、リンク板に固定された固定部とアクチュエータのロッドに回動可能に挿通された回動部とを有するリンクピンとを設け、リンクピンの回動部の外周にブッシュを回転可能に装着し、ブッシュの外周にロッドを回転可能に装着し、ブッシュの回転により摩耗を分散させるため、リンクピンとブッシュとの隙間と、ブッシュとロッドとの隙間との大きさを異ならせたものである。ところが、リンクピンとブッシュとロッドとの間にそれぞれ隙間が設けられていることから、組付け性が面倒なものとなり、ブッシュの脱落による組付け不良が発生するおそれがある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、ウエストゲートバルブの良好な作動を確保すると共に作動部における摩耗の低減を可能とし、また、組付け性を向上することで信頼性の向上を図る排気バイパス装置及び過給機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の排気バイパス装置は、駆動ロッドを軸方向に往復移動するアクチュエータと、ハウジングに回動自在に支持される支持軸と、一端部が前記駆動ロッドの先端部に回動自在に連結されて他端部が前記支持軸における軸方向の一端部に固定される連結リンクと、前記駆動ロッドの先端部と前記連結リンクの一端部のいずれか一方に設けられる連結軸が前記いずれか他方に設けられる連結孔に回動自在に連結される連結部と、前記連結部における前記連結軸と前記連結孔との間に配置されるブッシュと、前記支持軸における軸方向の他端部に連結されるウエストゲートバルブと、を備え、前記ブッシュは、外周面と前記連結孔の内周面との第1連結部と、内周面と前記連結軸の外周面との第2連結部のいずれか一方が隙間なく密着し、前記いずれか他方に予め設定された所定隙間が設定される、ことを特徴とするものである。
従って、エンジンの停止時、ブッシュは、外周面と内周面のいずれかが連結孔と連結軸のいずれか一方に隙間なく密着し、いずれか他方に所定隙間が設定されることから、エンジンが駆動すると、排気ガスの熱がアクチュエータから駆動ロッド及び連結リンクに伝達されて熱膨張する。このとき、ブッシュが熱膨張することで所定隙間が減少し、駆動ロッドと連結リンクが支持軸及びブッシュにより隙間なく連結されることとなる。そのため、アクチュエータの駆動ロッドを駆動すると、その駆動力が連結リンクに伝達され、連結リンクが支持軸を中心に回動し、ウエストゲートバルブを開閉する。このとき、駆動ロッドと連結リンクの回動時に連結軸の倒れが抑制され、排気脈動による連結リンクの振動が抑制される。その結果、ウエストゲートバルブの良好な作動を確保することができると共に、駆動ロッドと連結リンクとの摺動部における摩耗を低減し、また、組付け性を向上することで信頼性の向上を図ることができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記第1連結部が隙間なく密着し、前記第2連結部に前記所定隙間が設定されると共に、前記ブッシュは、前記駆動ロッドより熱膨張率が高い材料により形成されることを特徴としている。
従って、ブッシュの内周面と連結軸の外周面との第2連結部に所定隙間を設定することで、ブッシュが熱膨張することで、容易にこの所定隙間を減少させることができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記第2連結部が隙間なく密着し、前記第1連結部に前記所定隙間が設定されると共に、前記ブッシュは、前記駆動ロッドより熱膨張率が高い材料により形成されることを特徴としている。
従って、ブッシュの外周面と連結孔の内周面との第1連結部に所定隙間を設定することで、ブッシュは、加熱時に外側に熱膨張しやすいことから、容易に所定隙間を減少させることができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記ブッシュは、周方向における少なくとも一部に軸方向に沿うスリットが設けられることを特徴としている。
従って、ブッシュにスリットが設けられていることから、ブッシュが熱膨張しやすくなり、熱応力の発生を抑制して容易に所定隙間を減少させることができる。
本発明の排気バイパス装置では、前記所定隙間は、前記ブッシュの熱膨張時に0以下になることを特徴としている。
従って、ブッシュの熱膨張時に所定隙間が0以下になることで、駆動ロッドとブッシュと連結リンクの径方向隙間をなくして振動による摩耗の発生を効果的に抑制することができる。
また、本発明の過給機は、コンプレッサと、タービンと、前記コンプレッサと前記タービンとを同軸上に連結する回転軸と、前記排気バイパス装置と、を備えることを特徴とするものである。
従って、エンジンの駆動時に、排気ガスの熱により駆動ロッド、連結リンク、ブッシュが熱膨張することで所定隙間が減少し、駆動ロッドと連結リンクが連結軸及びブッシュにより隙間なく連結されることとなる。そのため、駆動ロッドと連結リンクの回動時に連結軸の倒れが抑制され、排気脈動による連結リンクの振動が抑制される。その結果、ウエストゲートバルブの良好な作動を確保することができると共に、駆動ロッドと連結リンクとの摺動部における摩耗を低減し、また、組付け性を向上することで信頼性の向上を図ることができる。
本発明の排気バイパス装置及び過給機によれば、ウエストゲートバルブの良好な作動を確保すると共に作動部における摩耗の低減を可能とし、また、組付け性を向上することで信頼性の向上を図ることができる。
図1は、第1実施形態の排気バイパス装置が適用されるエンジンを表す概略構成図である。 図2は、排気バイパス装置の全体構成を表す斜視図である。 図3は、排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクの連結状態を表す平面図である。 図4は、連結ロッドと連結リンクの連結状態を表す断面図である。 図5は、ブッシュの斜視図である。 図6は、ブッシュの変形例を表す斜視図である。 図7は、排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクの作動時の連結状態を表す平面図である。 図8は、連結ロッドと連結リンクの作動時の連結状態を表す断面図である。 図9は、第2実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクの連結状態を表す平面図である。 図10は、連結ロッドと連結リンクの連結状態を表す断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る排気バイパス装置及び過給機の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の排気バイパス装置が適用されるエンジンを表す概略構成図である。
第1実施形態において、図1に示すように、エンジン10は、多気筒式の内燃機関である。シリンダブロック上にシリンダヘッドが締結されて構成されるエンジン本体11は、複数のシリンダボア12が設けられ、各シリンダボア12にシリンダライナ(図示略)を介してピストン13がそれぞれ上下移動自在に支持されている。エンジン本体11は、図示しないが、下部にクランクシャフトが回転自在に支持されており、各ピストン13がコネクティングロッド14を介してクランクシャフトにそれぞれ連結されている。
燃焼室15は、シリンダボア12の壁面及び下面とピストン13の頂面とにより区画されて構成されている。燃焼室15は、上方、つまり、エンジン本体11に吸気ポート16及び排気ポート17が並んで形成されており、吸気ポート16及び排気ポート17に対して吸気弁18及び排気弁19の下端部がそれぞれ位置している。この吸気弁18及び排気弁19は、エンジン本体11に軸方向に沿って移動自在に支持されると共に、吸気ポート16及び排気ポート17を閉止する方向(図1にて上方)に付勢支持されている。吸気弁18及び排気弁19は、図示しない吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの吸気カム及び排気カムが作用することで、吸気ポート16及び排気ポート17を開閉することができる。また、燃焼室15は、上方、つまり、エンジン本体11に燃料噴射弁20が設けられている。燃料噴射弁20は、燃焼室15に高圧燃料を噴射することができる。
従って、エンジン10は、クランクシャフトが2回転する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の4行程を実行することとなり、このとき、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトが1回転し、吸気弁18及び排気弁19が吸気ポート16及び排気ポート17を開閉することとなる。
エンジン本体11は、吸気ポート16に吸気通路21が連結され、排気ポート17に排気通路22が連結されている。過給機23は、コンプレッサ24とタービン25とが回転軸26により一体に回転するように連結されて構成されている。この過給機23は、エンジン本体11の排気通路22を流れる排ガスによりタービン25が回転し、タービン25の回転が回転軸26により伝達されてコンプレッサ24が回転し、このコンプレッサ24が空気を圧縮して吸気通路21からエンジン本体11に供給する。また、吸気通路21にインタークーラ27が装着されている。
排気通路22は、タービン25の装着位置に対応して排気バイパス装置28が設けられている。排気通路22は、タービン25より排ガスの流れ方向の上流側の位置から分岐し、タービン25より排ガスの流れ方向の下流側の位置に接続されるバイパス通路29が設けられている。作動通路30は、一端部が吸気通路21におけるコンプレッサ24とインタークーラ27の間に連結され、他端部が排気バイパス装置28のアクチュエータに連結されている。なお、図示しないが、作動通路30は、三方電磁弁が設けられており、アクチュエータと吸気通路21を連通している時間と、アクチュエータと大気を連通している時間を交互に切り替え、また、その時間の比率を変えることで、アクチュエータ内部の圧力を吸気圧力と大気圧との間の任意の圧力に設定できる。そのため、排気バイパス装置28は、吸気通路21における吸気圧によりバイパス通路29を開閉することで、タービン25のバイパスする排ガス量、つまり、タービン25に供給する排ガス量を調整することができる。
そのため、エンジン本体11は、吸気通路21から燃焼室15に空気が供給されると、ピストン13の上昇によりこの空気が圧縮され、燃料噴射弁20から燃焼室15に高圧燃料が噴射されると、この高圧燃料が着火して燃焼する。そして、発生した燃焼ガスは、排ガスとして排気通路22に排出される。燃焼室15から排出された排ガスは、過給機23におけるタービン25を回転させることで、回転軸26を介してコンプレッサ24を回転し、燃焼室15に対して過給を行う。また、排気バイパス装置28によりバイパス通路29が開放されると、排ガスは、このバイパス通路29を通ることでタービン25を迂回する。
ここで、排気バイパス装置28について説明する。図2は、排気バイパス装置の全体構成を表す斜視図である。
排気バイパス装置28は、図2に示すように、アクチュエータ31と、連結ロッド32と、連結リンク33と、支持軸34と、支持筒(ブッシュ)35と、ウエストゲートバルブ36とを備えている。
アクチュエータ31は、駆動ロッド41が設けられ、吸気圧に応じてこの駆動ロッド41を軸方向に往復移動するものである。アクチュエータ31は、図示しないが、内部に仕切弁により2部屋に区画され、この仕切弁に駆動ロッド41の基端部が連結されている。仕切弁は、一方の部屋に収容されたばねの付勢力により駆動ロッド41が引き込まれる方向(図2にて、右方向)に付勢されている。また、他方の部屋に吸気圧を作用させる作動管42(作動通路30)が連結されている。そのため、アクチュエータ31は、仕切弁に作用するばねの付勢力により駆動ロッド41が引き込まれた位置で停止している。そして、作動管42を通して他方の部屋に吸気圧が作用すると、仕切弁がばねの付勢力に抗して移動し、仕切弁と一体の駆動ロッド41が突出する方向に移動する。
駆動ロッド41は、先端部に連結部43を介して連結ロッド32の基端部が連結されている。駆動ロッド41と連結部43と連結ロッド32は、ほぼ一直線上に配置されている。この連結ロッド32は、先端部に連結リング部44が設けられている。
支持軸34は、円柱形状をなし、ハウジング(図示略)に固定された円筒形状をなす支持筒35に回動自在に支持されている。支持軸34の外周面と支持筒35の内周面との間には、支持筒35に対して支持軸34が回動することができる程度の隙間が確保されている。
連結リンク33は、所定厚さの板形状をなし、平面視が長円形状をなしている。連結リンク33は、一端部に連結軸45が一体に形成され、この連結軸45が連結ロッド32の連結リング部44に嵌合し、互いに回動自在に連結されている。そして、連結軸45は、連結リング部44より軸方向に先端側に係止ピン(係止部材)46が係止することで、連結リング部44に対する連結軸45の抜け止めがなされている。また、連結リンク33は、他端部が支持軸34における軸方向の一端部に溶接部(固定部)47により固定されている。そして、ウエストゲートバルブ36は、支持軸34における軸方向の他端部に固定されている。そのため、連結リンク33とウエストゲートバルブ36は、支持軸34を中心に回動することができる。
この場合、駆動ロッド41と連結部43と連結ロッド32の長手方向(直線方向)と、支持軸34の軸方向は、ほぼ直交する方向に配置されている。また、連結リンク33における連結軸45の軸方向と、支持軸34の軸方向は、ほぼ平行となる方向に配置されている。
そのため、アクチュエータ31を作動すると、駆動ロッド41が突出する軸方向に移動し、連結部43を介して連結ロッド32が同方向に移動する。連結ロッド32が長手方向に移動すると、連結ロッド32と連結リンク33が相対回動し、連結リンク33は、支持軸34と共にこの支持軸34を中心に回動する。そして、支持軸34が回動すると、支持軸34に一体に設けられたウエストゲートバルブ36が移動し、閉止位置から開放位置へ変位する。
本実施形態の排気バイパス装置28は、連結ロッド32と連結リンク33との間にブッシュが配置されており、連結ロッド32との隙間及び連結リンク33との隙間が所定量に設定されている。図3は、排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクの連結状態を表す平面図、図4は、連結ロッドと連結リンクの連結状態を表す断面図、図5は、ブッシュの斜視図、図6は、ブッシュの変形例を表す斜視図、図7は、排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクの作動時の連結状態を表す平面図、図8は、連結ロッドと連結リンクの作動時の連結状態を表す断面図である。
図3及び図4に示すように、連結ロッド32は、ロッド本体51の基端部が駆動ロッド41の先端部に連結部43(いずれも図2参照)を介して連結されており、先端部に連結リング部44が設けられている。連結リング部44は、円形の連結孔52が形成されている。一方、連結軸45は、円柱形状をなし、小径の固定部53と大径の回動部54が一体に設けられて構成されている。連結リンク33は、一端部に形成された固定孔55に連結軸45の固定部53が嵌合して溶接により一体に連結されている。
そして、連結ロッド32と連結リンク33は、両者の間にブッシュ61が配置されている。ブッシュ61は、図5に示すように、円板形状をなすフランジ部62と、円筒形状をなす支持筒部63とが一体に設けられて構成されており、中心部に円形状をなす取付孔64が形成されている。このブッシュ61は、取付孔64に連結リング部44における連結軸45の回動部54が配置され、支持筒部63が連結ロッド32における連結リング部44の連結孔52に配置されている。また、連結リンク33に設けられた連結軸45は、回動部54の先端部に中心を径方向に貫通する貫通孔56が形成されている。
係止ピン46は、直線部46aと屈曲部46bが設けられている。この係止ピン46は、直線部46aが連結軸45の貫通孔56に貫通し、屈曲部46bが連結軸45の外周面に密着することで、連結軸45に対して脱落自在に装着される。連結リンク33の連結軸45と連結リング部44及びブッシュ61とは、この係止ピン46により取付孔64からの回動部54の抜け止めがなされている。
なお、ブッシュ61は、上述の構成に限定されるものではない。例えば、図6に示すように、ブッシュ66は、円板形状をなすフランジ部67と、円筒形状をなす支持筒部68とが一体に設けられて構成されており、中心部に円形状をなす取付孔69が形成されている。また、ブッシュ66は、周方向における少なくとも一部に軸方向に沿うスリット70が形成されている。このスリット70は、フランジ部67と支持筒部68を連続して切断したものであり、ブッシュ71が連結リング部44の連結孔52と連結軸45の回動部54との間に配置されたとき、スリット70により周方向隙間が確保される。
排気バイパス装置28は、前述したように、連結ロッド32における連結リング部44の連結孔52と連結リンク33における連結軸45の回動部54との間にブッシュ61(66)の支持筒部63(68)が配置されることで、連結ロッド32の連結リング部44と連結リンク33の連結軸45が回動自在に支持される。このとき、ブッシュ61(66)は、支持筒部63(68)の外周面と連結孔52の内周面との間に第1連結部が形成され、支持筒部63(68)の内周面と回動部54の外周面との間に第2連結部が形成される。そして、第1連結部は、両者が隙間なく密着し、第2連結部は、予め設定された所定隙間が設定される。
ブッシュ61(66)は、連結ロッド32の連結リング部44より熱膨張率(線膨張率)が高い材料により形成されている。具体的には、ブッシュ61(66)は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素系樹脂材料により形成される。また、ブッシュ61(66)は、フッ素系樹脂材料に代えて、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂やPI(ポリイミド)樹脂を適用してもよい。なお、連結ロッド32の連結リング部44と連結リンク33と連結軸45は、鉄系材料により形成されている。また、ブッシュ61(66)と連結ロッド32(連結リング部44)は、この材料に限定されるものではない。
この場合、ブッシュ61(66)の熱膨張率(線膨張率)は、30.0〜100.0×10-6/℃、連結ロッド32(連結リング部44)の膨張率は、10.0〜18.0×10−6/℃が望ましい。
そのため、ブッシュ61(66)は、支持筒部63(68)が連結ロッド32における連結リング部44の連結孔52に圧入されることで、第1連結部を構成する支持筒部63(68)の外周面と連結孔52の内周面が隙間なく密着する。また、ブッシュ61(66)は、取付孔64(69)に連結リンク33における連結軸45の回動部54が隙間を空けて嵌入することで、第2連結部を構成する支持筒部63(68)の内周面と回動部54との間に予め設定された所定隙間S1が設定される。
そして、連結ロッド32と連結リンク33とブッシュ61(66)の組付け時は、各部材が常温であることから、前述したように、ブッシュ61(66)は、支持筒部63(68)の外周面が連結リング部44の連結孔52の内周面に隙間なく密着するが、取付孔64(69)の内周面と連結軸45の回動部54の外周面との間に所定隙間S1が設定される。排気バイパス装置28が作動すると、排気ガスの熱がウエストゲートバルブ36、アクチュエータ31、駆動ロッド41、連結部43、連結ロッド32、連結リンク33へと伝達され、この連結ロッド32や連結リンク33が加熱されて熱膨張する。すると、同時にブッシュ61(66)も加熱されて熱膨張する。このとき、ブッシュ61(66)は、外周面が熱膨張率(線膨張率)の低い連結リング部44の連結孔52の内周面に隙間なく密着していることから、外周面側への熱膨張が抑制される。すると、ブッシュ61(66)は、内周面側が連結軸45の外周面側に向けて熱膨張する。そのため、ブッシュ61(66)と連結軸45との間の所定隙間S1が減少する。
ここで、連結軸45とブッシュ61(66)の熱膨張率(線膨張率)及び寸法の関係について説明する。ブッシュ61(66)の内径Db1、ブッシュ61(66)の外径Db2、連結軸45の外径Da2、連結孔52の内径Dc1、所定温度上昇後のブッシュ61(66)の内径変化量ΔDb1、所定温度上昇後のブッシュ61(66)の外径変化量ΔDb2、所定温度上昇後の連結軸45の外径変化量ΔDa2、所定温度上昇後の連結孔52の内径変化量ΔDc1とする。また、ブッシュ61(66)の軸方向高さHb、連結軸45の回動部54の軸方向高さHa、連結リンク33の軸方向高さHc、所定温度上昇後のブッシュ61(66)の軸方向高さ変化量ΔHb、所定温度上昇後の連結軸45の回動部54の軸方向高さ変化量ΔHcと、所定温度上昇後の連結リンク33の軸方向高さ変化量ΔHcする。
このとき、ブッシュ61(66)と連結軸45と連結リンク33の径方向及び軸方向の寸法関係は、下記数式(1)(2)(3)(4)を満たし、所定温度上昇後に所定隙間S1が無くなるように、所定隙間S1の寸法、ブッシュ61(66)と連結軸45と連結リンク33の材料選定を行う。
ΔDb2−ΔDc1>Dc1−Db2 ・・・(1)
ΔDc1−ΔDb1>Db1−Dc1 ・・・(2)
ΔHb−ΔHc>Hc−Hb ・・・(3)
ΔHb>ΔHc ・・・(4)
排気バイパス装置28は、上述した構成により、エンジンの停止時、各部材が常温であることから、ブッシュ61(66)は、連結ロッド32の連結リング部44に隙間なく密着し、連結リンク33の連結軸45との間に所定隙間S1が設定されている。そして、エンジンが作動すると、排気ガスの熱が連結ロッド32、連結リンク33、ブッシュ61(66)に伝達されて熱膨張する。すると、図7及び図8に示すように、ブッシュ61(66)は、所定隙間S1が設定されている内周面側に向けて熱膨張する。このとき、連結ロッド32も外周面側に熱膨張するが、ブッシュ61(66)より熱膨張率(線膨張率)が低いことから、ブッシュ61(66)における外周面側への熱膨張量が抑制される。その結果、ブッシュ61(66)は、内周面側に向けて熱膨しやすくなり、所定隙間S1が減少する。
すると、ブッシュ61(66)は、外周面が連結ロッド32における連結リング部44の連結孔52に一体に嵌合し、内周面が連結リンク33の連結軸45の外周面に密着している。そのため、連結ロッド32と連結リンク33は、径方向に隙間がなく支持されることとなる。即ち、連結ロッド32と連結リンク33が相対的に回動するとき、連結ロッド32と連結リンク33は、ブッシュ61と連結軸45との第2連結部が摺動部となって回動することとなる。その結果、排気脈動によりウエストゲートバルブ36(図2参照)が振動しようとしても、連結ロッド32と連結リンク33は、径方向に隙間なく支持されているために振動することが抑制され、連結ロッド32と連結リンク33との摺動部、また、支持軸34と支持筒35との摺動部における摩耗の発生が抑制される。
このように第1実施形態の排気バイパス装置にあっては、駆動ロッド41を軸方向に往復移動するアクチュエータ31と、ハウジングに回動自在に支持される支持軸34と、一端部が駆動ロッド41の先端部に回動自在に連結されて他端部が支持軸34における軸方向の一端部に固定される連結リンク33と、連結軸45と連結孔52との間に配置されるブッシュ61(66)と、支持軸34における軸方向の他端部に連結されるウエストゲートバルブ36とを設け、ブッシュ61(66)は、外周面が連結孔52に隙間なく密着し、内周面が連結軸45との間に所定隙間S1を設定している。
従って、エンジンの停止時、ブッシュ61(66)は、外周面が連結孔52に隙間なく密着し、内周面と連結軸45との間に所定隙間S1が設定されることから、エンジンが駆動すると、排気ガスの熱がアクチュエータ31から駆動ロッド41及び連結リンク33に伝達されて熱膨張する。このとき、ブッシュ61(66)が熱膨張することで所定隙間S1が減少し、駆動ロッド41と連結リンク33が連結軸45及びブッシュ61(66)により隙間なく連結されることとなる。そのため、アクチュエータ31の駆動ロッド41を駆動すると、その駆動力が連結リンク33に伝達され、連結リンク33が支持軸34を中心に回動し、ウエストゲートバルブ36を開閉する。このとき、連結ロッド32と連結リンク33の回動時に連結軸45の倒れが抑制され、排気脈動による連結リンク33の振動が抑制される。その結果、ウエストゲートバルブ36の良好な作動を確保することができると共に、連結ロッド32と連結リンク33との摺動部における摩耗を低減し、信頼性の向上を図ることができる。また、ブッシュ61(66)は、連結ロッド32の連結孔52に圧入されることから、脱落を防止することができ、組付け性を向上することができる。
また、連結リンク33とブッシュ61(66)と連結軸45との間に隙間が多いと、作動時に衝撃力が大きくなり、摩耗が進行するおそれがある。また、鉄系材料に表面処理(浸炭処理)などを施していた場合、衝撃力によりはく離する可能性がある。更に、組み立ての際、落下するおそれがある。そして、組付け方向を変えることで、落下のリスクを低減できるが、組み立ての方向に制約を受け、自由度がなくなる。また、樹脂材により構成されるブッシュ61(66)と鉄系材料で構成される連結リンク33や連結ロッド32との間に大きな隙間があるため、熱伝導が悪くなり、樹脂材の温度が上がらずに熱膨張しないため、隙間がある状態で動くリスクがある。
第1実施形態の排気バイパス装置では、ブッシュ61(66)の外周面を連結孔52に隙間なく密着させ、内周面と連結軸45との間に所定隙間S1を設定すると共に、ブッシュ61(66)を連結ロッド32より熱膨張率が高い材料により形成している。従って、ブッシュ61(66)が熱膨張することで、容易にこの所定隙間S1を減少させることができる。
第1実施形態の排気バイパス装置では、ブッシュ66の周方向における少なくとも一部に軸方向に沿うスリット70を設けている。従って、ブッシュ66が熱膨張しやすくなり、熱応力の発生を抑制して容易に所定隙間S1を減少させることができる。
第1実施形態の排気バイパス装置では、所定隙間S1をブッシュ61(66)の熱膨張時に0以下になるように設定している。従って、連結ロッド32とブッシュ61(66)と連結リンク33の径方向隙間をなくして振動による摩耗の発生を効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態の過給機にあっては、コンプレッサ24と、タービン25と、コンプレッサ24とタービン25とを同軸上に連結する回転軸26と、排気バイパス装置28とを設けている。従って、エンジンの駆動時に、排気ガスの熱により連結ロッド32、連結リンク33、ブッシュ61(66)が熱膨張することで所定隙間S1が減少し、連結ロッド32と連結リンク33が連結軸45及びブッシュ61(66)により隙間なく連結されることとなる。そのため、連結ロッド32と連結リンク33の回動時に連結軸45の倒れが抑制され、排気脈動による連結リンク33の振動が抑制される。その結果、ウエストゲートバルブ36の良好な作動を確保することができると共に、連結ロッド32と連結リンク33との摺動部における摩耗を低減し、また、組付け性を向上することで信頼性の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態の排気バイパス装置における連結ロッドと連結リンクの連結状態を表す平面図、図10は、連結ロッドと連結リンクの連結状態を表す断面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態の排気バイパス装置において、図9及び図10に示すように、連結ロッド32は、先端部に連結リング部44が設けられており、連結リング部44は、連結孔52が形成されている。一方、連結リンク33は、一端部に形成された固定孔55に連結軸45の固定部53が嵌合して溶接により一体に連結されている。そして、連結ロッド32と連結リンク33は、両者の間にブッシュ71が配置されている。
ブッシュ71は、円板形状をなすフランジ部72と、円筒形状をなす支持筒部73とが一体に設けられて構成されており、中心部に円形状をなす取付孔74が形成されている。このブッシュ71は、取付孔74に連結リング部44における連結軸45の回動部54が配置され、支持筒部73が連結ロッド32における連結リング部44の連結孔52に配置されている。そして、係止ピン46は、直線部46aが連結軸45の貫通孔56に貫通し、屈曲部46bが連結軸45の外周面に密着することで、連結軸45に対して脱落自在に装着される。
排気バイパス装置は、前述したように、連結ロッド32における連結リング部44の連結孔52と連結リンク33における連結軸45の回動部54との間にブッシュ71の支持筒部73が配置されることで、連結ロッド32の連結リング部44と連結リンク33の連結軸45が回動自在に支持される。このとき、ブッシュ71は、支持筒部73の外周面と連結孔52の内周面との間に第1連結部が形成され、支持筒部73の内周面と回動部54の外周面との間に第2連結部が形成される。そして、第2連結部は、両者が隙間なく密着し、第1連結部は、予め設定された所定隙間S2が設定される。
ブッシュ71は、連結ロッド32の連結リング部44より熱膨張率(線膨張率)が高い材料により形成されている。ここで、ブッシュ71や連結ロッド32の材質(材料)は、第1実施形態と同様であり、熱膨張率(線膨張率)も同様である。
そのため、ブッシュ71は、取付孔74に連結リンク33における連結軸45の回動部54が圧入されることで、第2連結部を構成する支持筒部73の内周面と連結軸45の回動部54の外周面が隙間なく密着する。また、ブッシュ71は、支持筒部73が連結ロッド32における連結リング部44の連結孔52に隙間を空けて嵌入することで、第1連結部を構成する支持筒部73の外周面と連結リング部44の連結孔52との間に予め設定された所定隙間S2が設定される。
そして、連結ロッド32と連結リンク33とブッシュ71の組付け時は、各部材が常温であることから、前述したように、ブッシュ71は、支持筒部73の取付孔74に連結軸45の回動部54が隙間なく密着するが、支持筒部73の外周面と連結リング部44の連結孔52の内周面との間に所定隙間S2が設定される。排気バイパス装置28が作動すると、排気ガスの熱がウエストゲートバルブ36、アクチュエータ31、駆動ロッド41、連結部43、連結ロッド32、連結リンク33へと伝達され、この連結ロッド32や連結リンク33が加熱されて熱膨張する。すると、同時にブッシュ71も加熱されて熱膨張する。このとき、ブッシュ71は、内周面が連結軸45の外周面に隙間なく密着していることから、外周面側へ熱膨張する。そして、ブッシュ71が外周面側へ熱膨張するとき、連結リング部44も外周面側へ熱膨張する。しかし、連結リング部44は、ブッシュ71よりも熱膨張率(線膨張率)の低いことから、ブッシュ71と連結リング部44の連結孔52との間の所定隙間S2が減少する。
すると、ブッシュ71は、外周面が連結ロッド32における連結リング部44の連結孔52に密着し、内周面が連結リンク33の連結軸45の外周面に一体に嵌合する。そのため、連結ロッド32と連結リンク33は、径方向に隙間がなく支持されることとなる。即ち、連結ロッド32と連結リンク33が相対的に回動するとき、連結ロッド32と連結リンク33は、ブッシュ71と連結ロッド32との第1連結部が摺動部となって回動することとなる。その結果、排気脈動によりウエストゲートバルブ36(図2参照)が振動しようとしても、連結ロッド32と連結リンク33は、径方向に隙間なく支持されているために振動することが抑制され、連結ロッド32と連結リンク33との摺動部、また、支持軸34と支持筒35との摺動部における摩耗の発生が抑制される。
このように第2実施形態の排気バイパス装置にあっては、駆動ロッド41を軸方向に往復移動するアクチュエータ31と、ハウジングに回動自在に支持される支持軸34と、一端部が駆動ロッド41の先端部に回動自在に連結されて他端部が支持軸34における軸方向の一端部に固定される連結リンク33と、連結軸45と連結孔52との間に配置されるブッシュ71と、支持軸34における軸方向の他端部に連結されるウエストゲートバルブ36とを設け、ブッシュ71は、内周面が連結軸45の外周面に隙間なく密着し、外周面と連結ロッド32の連結孔52との間に所定隙間S2を設定している。
従って、エンジンの停止時、ブッシュ71は、内周面が連結軸45に隙間なく密着し、内周面と連結孔52との間に所定隙間S2が設定されることから、エンジンが駆動すると、排気ガスの熱がアクチュエータ31から駆動ロッド41及び連結リンク33に伝達されて熱膨張する。このとき、ブッシュ71が熱膨張することで所定隙間S2が減少し、駆動ロッド41と連結リンク33が連結軸45及びブッシュ71により隙間なく連結されることとなる。そのため、アクチュエータ31の駆動ロッド41を駆動すると、その駆動力が連結リンク33に伝達され、連結リンク33が支持軸34を中心に回動し、ウエストゲートバルブ36を開閉する。このとき、連結ロッド32と連結リンク33の回動時に連結軸45の倒れが抑制され、排気脈動による連結リンク33の振動が抑制される。その結果、ウエストゲートバルブ36の良好な作動を確保することができると共に、連結ロッド32と連結リンク33との摺動部における摩耗を低減し、信頼性の向上を図ることができる。また、ブッシュ71は、連結軸45に圧入されることから、脱落を防止することができ、組付け性を向上することができる。
この場合、ブッシュ71の内周面が連結軸45の外周面に隙間なく密着し、外周面と連結ロッド32の連結孔52との間に所定隙間S2を設定し、ブッシュ71を連結ロッド32より熱膨張率が高い材料により形成している。従って、ブッシュ71は、加熱時に外側に熱膨張しやすいことから、容易に所定隙間S2を減少させることができる。
なお、上述した実施形態では、ブッシュ61,66,71を連結ロッド32の連結孔52の連結軸45のいずれか一方に隙間なく密着させ、他方との間に所定隙間S1,S2を設定している。ブッシュ61,66,71を連結ロッド32の連結孔52または連結軸45に密着させる組付け方法は、圧入の他に溶接、キー連結などがある。また、ブッシュ61,66,71と連結ロッド32の連結孔52または連結軸45との間に所定隙間S1,S2を設定するということは、両者が摩擦抵抗がなく回動できる状態である。
また、上述した実施形態では、駆動ロッド41の先端部に連結ロッド32を連結し、連結ロッド32の先端部と連結リンク33の一端部を回動自在に連結したが、駆動ロッド41の先端部と連結リンク33の一端部を直接回動自在に連結してもよい。
10 エンジン
11 エンジン本体
13 ピストン
15 燃焼室
21 吸気通路
22 排気通路
23 過給機
24 コンプレッサ
25 タービン
26 回転軸
28 排気バイパス装置
29 バイパス通路
30 作動通路
31 アクチュエータ
32 連結ロッド
33 連結リンク
34 支持軸
35 支持筒(ハウジング)
36 ウエストゲートバルブ
41 駆動ロッド
44 連結リング部
45 連結軸
46 係止ピン(係止部材)
52 連結孔
54 回動部
61,66,71 ブッシュ
62,67,72 フランジ部
63,68,73 支持筒部
64,69,74 取付孔
70 スリット

Claims (6)

  1. 駆動ロッドを軸方向に往復移動するアクチュエータと、
    ハウジングに回動自在に支持される支持軸と、
    一端部が前記駆動ロッドの先端部に回動自在に連結されて他端部が前記支持軸における軸方向の一端部に固定される連結リンクと、
    前記駆動ロッドの先端部と前記連結リンクの一端部のいずれか一方に設けられる連結軸が前記いずれか他方に設けられる連結孔に回動自在に連結される連結部と、
    前記連結部における前記連結軸と前記連結孔との間に配置されるブッシュと、
    前記支持軸における軸方向の他端部に連結されるウエストゲートバルブと、
    を備え、
    前記ブッシュは、外周面と前記連結孔の内周面との第1連結部と、内周面と前記連結軸の外周面との第2連結部のいずれか一方が隙間なく密着し、前記いずれか他方に予め設定された所定隙間が設定される、
    ことを特徴とする排気バイパス装置。
  2. 前記第1連結部が隙間なく密着し、前記第2連結部に前記所定隙間が設定されると共に、前記ブッシュは、前記駆動ロッドより熱膨張率が高い材料により形成されることを特徴とする請求項1に記載の排気バイパス装置。
  3. 前記第2連結部が隙間なく密着し、前記第1連結部に前記所定隙間が設定されると共に、前記ブッシュは、前記駆動ロッドより熱膨張率が高い材料により形成されることを特徴とする請求項1に記載の排気バイパス装置。
  4. 前記ブッシュは、周方向における少なくとも一部に軸方向に沿うスリットが設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の排気バイパス装置。
  5. 前記所定隙間は、前記ブッシュの熱膨張時に0以下になることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の排気バイパス装置。
  6. コンプレッサと、
    タービンと、
    前記コンプレッサと前記タービンとを同軸上に連結する回転軸と、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の排気バイパス装置と、
    を備えることを特徴とする過給機。
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