JPWO2018164269A1 - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

車両の走行が自動制御される状況下において最適な配光パターンを形成できる照明装置を提供する。仮想投影面(VP)において、光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域がV線で左右方向に隔てられており、かつ、最も光度の高い領域の少なくとも一部が仮想投影面(VP)の第一中央部(M1)に位置する、配光パターンを形成する照明装置(100)が提供される。

Description

本発明は、照明装置に関する。
現在、自動車の自動運転技術の研究が各国で盛んに行われており、車両が自動運転モードで公道を走行可能とするための法整備が各国で検討されている。ここで、自動運転モードとは、車両の走行が自動制御されるモードをいう。一方、手動運転モードとは、車両の走行が運転者により制御されるモードをいう。自動運転車ではコンピュータにより自動的に車両の走行が制御される。
このように、将来において、公道上では自動運転モードで走行中の車両(以下、自動運転車という。)と手動運転モードで走行中の車両(以下、手動運転車という。)が混在することが予想される。
特許文献1には、先行車に後続車が自動追従走行した自動追従走行システムが開示されている。当該自動追従走行システムでは、先行車と後続車の各々が表示装置を備えており、先行車と後続車との間に他車が割り込むことを防止するための文字情報が先行車の表示装置に表示されると共に、自動追従走行である旨を示す文字情報が後続車の表示装置に表示される。
日本国特開平9−277887号公報
しかしながら、特許文献1では、車両の走行が自動制御される状況下において自動運転に最適な前方へ形成する配光パターンについては検討されていない。
本発明は、車両の走行が自動制御される状況下において最適な配光パターンを形成できる照明装置を提供することを目的とする。
また本発明は、自動運転モードと手動運転モードが切り替え可能な車両において、自動運転モード時と手動運転モード時にそれぞれ最適な配光パターンを形成できる照明装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る照明装置は、
前方を撮像するカメラを備えた自動運転可能な車両に搭載される照明装置であって、
前記照明装置は、少なくとも、前記照明装置の中心位置から車両の前方へ水平方向に延びる基準線に対して左方および右方に15°、上方および下方に6°で矩形状に広がる仮想空間に光を照射可能であって、
前記仮想空間が前記照明装置の25m前方に設置された仮想鉛直スクリーンに投影された時に形成する仮想投影面において、光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域が、前記基準線が投影される点を通って鉛直方向に延びるV線で左右方向に隔てられており、かつ、
前記最も光度の高い領域の少なくとも一部が、前記仮想投影面を上下方向に上部、第一中央部、下部と3つに均等に区分けしたときの前記第一中央部に位置している。
また本発明の一側面に係る照明装置は、
自動運転モードと手動運転モードとを切替可能な車両に搭載され、車両の前方に光を照射する照明装置であって、
前記照明装置は、自動運転モード時に第一配光パターンを形成可能に、手動運転モード時に第二配光パターンを形成可能に、構成されており、
前記照明装置は、少なくとも、前記照明装置の中心位置から車両の前方へ水平方向に延びる基準線に対して左方および右方に15°、上方および下方に6°で広がる仮想空間に光を照射可能であって、
前記第一配光パターンは、前記仮想空間が前記照明装置の25m前方に設置された仮想鉛直スクリーンに投影された時に形成する仮想投影面において、光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域が、前記基準線が投影される点を通って鉛直方向に延びるV線で左右方向に隔てられており、かつ、前記最も光度の高い領域の少なくとも一部が、前記仮想投影面を上下方向に上部、第一中央部、下部と3つに均等に区分けしたときの前記第一中央部に位置するものであり、
前記第二配光パターンは、前記最も光度の高い領域の少なくとも一部が、前記仮想投影面を左右方向に左部、第二中央部、右部と3つに均等に区分けしたときの前記第二中央部に位置するものである。
本発明によれば、車両の走行が自動制御される状況下において最適な配光パターンを形成できる照明装置が提供される。
また本発明によれば、自動運転モードと手動運転モードが切り替え可能な車両において、自動運転モード時と手動運転モード時にそれぞれ最適な配光パターンを形成できる照明装置が提供される。
(a)は、本発明の実施形態に係る照明装置を備えた車両の上面図である。(b)は、(a)に示す車両の側面図である。 車両システムのブロック図である。 本発明の実施形態に係る照明装置の断面図である。 車両を上方から見たときの仮想空間を示している。 車両を右方から見たときの仮想空間を示している。 車両の前方の様子を示す図である。 車両の前方の様子を示す図である。 (a)は、本発明の第一実施形態に係る照明装置を備えた車両の上面図であり、(b)は(a)に示す車両の側面図である。 本発明の第一実施形態に係る車両システムのブロック図である。 第一照明ユニットを示す照明装置の断面図である。 第一照明ユニットを示す照明装置の断面図である。 第一配光パターンを示す図である。 第二配光パターンを示す図である。 第三配光パターンを示す図である。 (a)は本発明の第二実施形態に係る照明装置を搭載した車両を上方から見た図であり、(b)は(a)に示す車両の側面図である。 本発明の第二実施形態に係る車両システムのブロック図である。 第三照明ユニットを示す照明装置の断面図である。 第一配光パターンを形成するときのMEMSミラーの表面を示す図である。 第二および第三配光パターンを形成するときのMEMSミラーの表面を示す図である。
以下、本発明の実施形態(以下、本実施形態という。)について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。また、本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
また、本実施形態の説明では、説明の便宜上、「左右方向」、「前後方向」、「上下方向」について適宜言及する。これらの方向は、図1に示す車両1について設定された相対的な方向である。ここで、「上下方向」は、「上方向」及び「下方向」を含む方向である。「前後方向」は、「前方向」及び「後方向」を含む方向である。「左右方向」は、「左方向」及び「右方向」を含む方向である。
図1は、本発明の第一実施形態に係る照明装置100が搭載された車両1を示す。図1(a)は、車両1の上面図を示し、図1(b)は車両1の側面図を示す。車両1は、自動運転モードで走行可能な自動車であって、照明装置100を備えている。本実施形態において、照明装置100は、車両の前部に設けられた前照灯である。
まず、図2を参照して車両1の車両システム2について説明する。図2は、車両システム2のブロック図を示している。図2に示すように、車両システム2は、車両制御部3と、センサ5と、カメラ6と、レーダ7と、HMI(Human Machine Interface)8と、GPS(Global Positioning System)9と、無線通信部10と、地図情報記憶部11とを備えている。さらに、車両システム2は、ステアリングアクチュエータ12と、ステアリング装置13と、ブレーキアクチュエータ14と、ブレーキ装置15と、アクセルアクチュエータ16と、アクセル装置17とを備えている。
車両制御部3は、電子制御ユニット(ECU)により構成されている。電子制御ユニットは、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、各種車両制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、各種車両制御データが一時的に記憶されるRAM(Random Access Memory)とにより構成されている。プロセッサは、ROMに記憶された各種車両制御プログラムから指定されたプログラムをRAM上に展開し、RAMとの協働で各種処理を実行するように構成されている。車両制御部3は、車両1の走行を制御するように構成されている。
センサ5は、加速度センサ、速度センサ及びジャイロセンサ等を備えている。センサ5は、車両1の走行状態を検出して、走行状態情報を車両制御部3に出力するように構成されている。センサ5は、運転者が運転席に座っているかどうかを検出する着座センサ、運転者の顔の方向を検出する顔向きセンサ、外部天候状態を検出する外部天候センサ及び車内に人がいるかどうかを検出する人感センサ等をさらに備えてもよい。さらに、センサ5は、車両1の周辺環境の照度を検出する照度センサを備えていてもよい。
カメラ6は、例えば、CCD(Charge−Coupled Device)やCMOS(相補型MOS)等の撮像素子を含むカメラである。カメラ6は、可視光を検出するカメラや、赤外線を検出する赤外線カメラである。レーダ7は、ミリ波レーダ、マイクロ波レーダ又はレーザーレーダ等である。カメラ6とレーダ7は、車両1の周辺環境(他車、歩行者、道路形状、交通標識、障害物等)を検出し、周辺環境情報を車両制御部3に出力するように構成されている。
HMI8は、運転者からの入力操作を受付ける入力部と、走行情報等を運転者に向けて出力する出力部とから構成される。入力部は、ステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダル、車両1の運転モードを切替える運転モード切替スイッチ等を含む。出力部は、各種走行情報を表示するディスプレイである。
GPS9は、車両1の現在位置情報を取得し、当該取得された現在位置情報を車両制御部3に出力するように構成されている。無線通信部10は、車両1の周囲にいる他車の走行情報を他車から受信すると共に、車両1の走行情報を他車に送信するように構成されている(車車間通信)。また、無線通信部10は、信号機や標識灯等のインフラ設備からインフラ情報を受信すると共に、車両1の走行情報をインフラ設備に送信するように構成されている(路車間通信)。地図情報記憶部11は、地図情報が記憶されたハードディスクドライブ等の外部記憶装置であって、地図情報を車両制御部3に出力するように構成されている。
車両1が自動運転モードで走行する場合、車両制御部3は、走行状態情報、周辺環境情報、現在位置情報、地図情報等に基づいて、ステアリング制御信号、アクセル制御信号及びブレーキ制御信号のうち少なくとも一つを自動的に生成する。ステアリングアクチュエータ12は、ステアリング制御信号を車両制御部3から受信して、受信したステアリング制御信号に基づいてステアリング装置13を制御するように構成されている。ブレーキアクチュエータ14は、ブレーキ制御信号を車両制御部3から受信して、受信したブレーキ制御信号に基づいてブレーキ装置15を制御するように構成されている。アクセルアクチュエータ16は、アクセル制御信号を車両制御部3から受信して、受信したアクセル制御信号に基づいてアクセル装置17を制御するように構成されている。このように、自動運転モードでは、車両1の走行は車両システム2により自動制御される。
一方、車両1が手動運転モードで走行する場合、車両制御部3は、アクセルペダル、ブレーキペダル及びステアリングホイールに対する運転者の手動操作に従って、ステアリング制御信号、アクセル制御信号及びブレーキ制御信号を生成する。このように、手動運転モードでは、ステアリング制御信号、アクセル制御信号及びブレーキ制御信号が運転者の手動操作によって生成されるので、車両1の走行は運転者により制御される。
次に、車両1の運転モードについて説明する。運転モードは、自動運転モードと手動運転モードとからなる。自動運転モードは、完全自動運転モードと、高度運転支援モードと、運転支援モードとからなる。完全自動運転モードでは、車両システム2がステアリング制御、ブレーキ制御及びアクセル制御の全ての走行制御を自動的に行うと共に、運転者は車両1を運転できる状態にはない。高度運転支援モードでは、車両システム2がステアリング制御、ブレーキ制御及びアクセル制御の全ての走行制御を自動的に行うと共に、運転者は車両1を運転できる状態にはあるものの車両1を運転しない。運転支援モードでは、車両システム2がステアリング制御、ブレーキ制御及びアクセル制御のうち一部の走行制御を自動的に行うと共に、車両システム2の運転支援の下で運転者が車両1を運転する。一方、手動運転モードでは、車両システム2が走行制御を自動的に行わないと共に、車両システム2の運転支援なしに運転者が車両1を運転する。
また、車両1の運転モードは、運転モード切替スイッチを操作することで切り替えられてもよい。この場合、車両制御部3は、運転モード切替スイッチに対する運転者の操作に応じて、車両1の運転モードを4つの運転モード(完全自動運転モード、高度運転支援モード、運転支援モード、手動運転モード)の間で切り替える。また、車両1の運転モードは、自動運転車が走行可能である走行可能区間や自動運転車の走行が禁止されている走行禁止区間についての情報または外部天候状態についての情報に基づいて自動的に切り替えられてもよい。この場合、車両制御部3は、これらの情報に基づいて車両1の運転モードを切り替える。さらに、車両1の運転モードは、着座センサや顔向きセンサ等を用いることで自動的に切り替えられてもよい。この場合、車両制御部3は、着座センサや顔向きセンサからの出力信号に基づいて、車両1の運転モードを切り替える。
次に、図3を用いて照明装置100の詳細を説明する。図3は、照明装置100の断面図である。
図3に示したように、照明装置100は、前方に開口を有するハウジング101と、該開口を閉塞してハウジング101とともに灯室Sを形成するアウタカバー102とを備えている。灯室Sの内部には、灯具の前後方向に延びる光軸Ax方向に光を出射する光源ユニット20が設けられている。光源ユニット20は、LEDなどの光源21と、光源21から出射された光を灯具前方へ反射させるリフレクタ22と、リフレクタ22よりも前方に設けられた投影レンズ23と、を備えている。
投影レンズ23は、光源21から出射されてリフレクタ22で反射された光を、灯具の前方に出射させる。光源21およびリフレクタ22はベース部24に搭載されている。投影レンズ23は、ベース部24に固定されたレンズホルダ25に固定されている。ベース部24は、ハウジング101に支持されている。
図4は、車両1を上方から見た様子を示している。図5は、車両1を右方から見た様子を示している。図4に示すように、車両1の右前部に搭載された照明装置100の前面における左右方向および上下方向の中心位置から車両1の前方に水平方向に延びる仮想的な直線を基準線ACと定義する。図4に示すように、仮想空間VAは、車両1の上方から見ると基準線ACを基準として車両1の前方に向かって左右方向に広がる三角形状の領域である。図5に示すように、仮想空間VAは、車両1の側方から見ると基準線ACを基準として車両1の前方に向かって上下方向に広がる三角形状の領域である。
図4および図5に示したように、光源ユニット20は、少なくとも、照明装置100の中心から車両1の前方へ水平方向に延びる基準線ACに対して左方および右方に15°、上方および下方に6°に矩形状に広がる仮想空間VAに光を照射可能に構成されている。なお、光源ユニット20はこの仮想空間VAの外部にも光を照射するように構成されていてもよい。
なお、図示しないが、車両1の左前部に搭載された照明装置100からも、同様に、車両1の左前部に搭載された照明装置100の中心点から前方に延びる基準線ACから前方に向かって矩形状に広がる仮想空間VAが定義される。
図6は、車両1の前方の様子を示した図である。図6は、車両1の右前部に搭載された照明装置100の25m先に設けられた仮想鉛直スクリーンScを示している。車両1の右前部に搭載された照明装置100は、車両1の右前部に搭載された照明装置100の前面の中心位置から矩形状に広がる仮想空間VA内に、光を照射する。仮想空間VAが仮想鉛直スクリーンScに投影されると、仮想鉛直スクリーンScに仮想投影面VPが形成される。
図6にV線とH線とが示されている。V線は、車両1の右前部に搭載された照明装置100の中心位置から車両1の前方へ水平方向に延びる基準線ACを通って鉛直方向に延びる直線である。H線は、車両1の右前部に搭載された照明装置100の中心位置から車両1の前方へ水平方向に延びる基準線ACを通って水平方向に延びる直線である。
図6に示すように、仮想投影面VPの上縁は、H線より6°上方に位置し水平方向に延びている。仮想投影面VPの下縁は、H線より6°上方に位置し水平方向に延びている。仮想投影面VPの右縁は、V線より15°右方に位置し鉛直方向に延びている。仮想投影面VPの左縁は、V線より15°左方に位置し鉛直方向に延びている。
照明装置100の光源ユニット20は、少なくとも図6で示した仮想投影面VP内に光を照射可能に構成されている。光源ユニット20は、この枠内の一部分あるいは全体に光を照射することにより配光パターンを形成可能に構成されている。
図6において、以降の説明では、上下方向について仮想投影面VPを上部U、第一中央部M1、下部Bと3つに均等に区分けしている。また、左右方向について仮想投影面VPを左部L、第二中央部M2、右部Rと3つに均等に区分けしている。
すなわち、第一中央部M1は基準線ACから上下方向に2°の角度で前方に広がる領域である。上部Uは基準線ACから上方に2°〜6°の角度で前方に広がる領域である。下部Bは基準線ACから下方に2°〜6°の角度で前方に広がる領域である。第二中央部M2は基準線ACから左右方向に10°の角度で前方に広がる領域である。左部Lは基準線ACから左方に10°〜30°の角度で前方に広がる領域である。右部Rは基準線ACから右方に10°〜30°の角度で前方に広がる領域である。
以下の説明において、仮想投影面VP内の9つに区切られた領域を、符号U,M1,B,L,M2,Rを組み合わせて呼ぶことがある。例えば、右上の領域を領域UR、中央下の領域を領域M1Bなどと呼ぶことがある。
照明装置100は、図6に示したような眼鏡型の配光パターンKを形成する。図6においては、光度の等高線を使って配光パターンKを示している。図6においては、仮想投影面VP内における光度を最小値から最大値の間を3つに均等に区分けして等高線を示している。
例えば、仮想投影面VP内において最小値が50,000カンデラ、最大値が110,000カンデラであった場合に、最も低い領域は50,000〜70,000カンデラ、中間の領域は70,000〜90,000カンデラ、最も高い領域は90,000〜110,000カンデラで照射された領域である。なお、この光度は単なる例示であって、本発明はこの光度にとらわれることはない。
仮想投影面VP内において、線K1aで囲まれた内側の領域および線K1bで囲まれた内側の領域が、最も光度の高い領域である。線K2aより上方の領域および線K2bより下方の領域が、最も光度の低い領域である。この線K1aおよび線K1bと線K2aと線K2bで囲まれた領域が、中間の光度の領域である。
図6に示したように、仮想投影面VPにおいて、光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域が、基準線ACが投影される点を通って鉛直方向に延びるV線で左右方向に隔てられている。かつ、最も光度の高い領域の少なくとも一部が、仮想投影面を上下方向に上部U、第一中央部M1、下部Bと3つに均等に区分けしたときの第一中央部M1に位置している。図示した例においては、最も光度の高い領域は、V線で左右方向に2つに分割されている。
ところで、カメラは、人間の目に比べて、明るい対象物と暗い対象物とを同時に認識することが難しい。明るい対象物を撮像する場合には、カメラの感度が低く設定されるか、露光時間が短く設定される。暗い対象物を撮像する場合には、カメラの感度が高く設定されるか、露光時間が長く設定される。このように、明るい対象物を撮像する場合と、暗い対象物を撮像する場合では、最適なカメラの設定が異なる。このため、カメラは人間の目に比べて、明るい対象物と暗い対象物とを同時に認識することが難しい。
ところで自動運転時には、車両前方の路面の状態、運転席側の路肩を歩く歩行者の有無、運転者の頭上に設けられた標識の情報、車両前方に位置する前走車や対向車の有無、などの情報を取得する必要がある。
自動運転時には、これらの情報をカメラで取得することが想定されている。しかし、カメラが対象物から受け取る光量は様々であるため、対象物からの光量が大きいとハレーションが生じてしまうし、対象物からの光量が小さいと感度が不足してしまうという問題がある。
具体的には、特定の明るい対象物についてハレーションが生じないようにカメラの感度を下げる、あるいは、露光時間を短くすると、他の暗い対象物の感度が不足してしまう。一方で、特定の暗い対象物について感度不足を補うためにカメラの感度を上げる、あるいは、露光時間を長くすると、他の明るい対象物についてハレーションが生じてしまう。
このように、カメラだけでハレーションの発生や感度不足を抑制することは難しい。そこで本発明者は、車両前方に一様に光を照射するのではなく、自動運転に適した配光パターンを検討した。本発明者は、情報を取得する必要のある対象物からの光の明るさについて検討した。
上述した対象物のうち、標識は反射率の高い塗料で塗装されているため、光を照射すると明るい反射光が得られる。車両前方の路面は自車両の前照灯の近くに位置しているため、明るい光を反射している。このため、カメラでこれら標識、車両前方の路面の情報を取得する際には、明るい光がカメラに入射する。
一方で、歩行者は、標識などに比べて光を反射しにくいため、カメラで歩行者の情報を取得しようとする際には、暗い光がカメラに入射する。
標識や路面などの情報を精度よく取得するために、これらから入射される光の明るさに適したカメラの露光時間や感度などの条件を設定すると、歩行者からの光について感度不足になりやすい。一方で、歩行者からの情報を精度よく取得するために、歩行者から入射される光の明るさに適したカメラの条件を設定すると、標識や路面などから入射される光でハレーションが生じやすい。このように、一様な明るさの光を前方に投影してしまうと、反射光の明るさの差が大きく、カメラにより精度のよい情報を得られにくい。
そこで、本発明者は、仮想鉛直スクリーンの仮想投影面VPのうちで、これらの対象物がどの領域に現れやすいかを検討した。
図6に示すように、明るい反射光が得られる標識は、上下方向について上部Uから第一中央部M1にかけて、かつ左右方向について第二中央部M2に現れる。明るい反射光が得られる車両前方の路面は、上下方向について第一中央部M1から下部B、かつ、左右方向について第二中央部M2に現れる。つまり、明るい反射光が得られる対象物は、上下方向について上部Uから下部Bまで、かつ、左右方向について第二中央部M2に現れる。
反射光の暗い歩行者は、上下方向について第一中央部M1から下部Bにかけて、かつ、左右方向について左部Lおよび右部Rの領域に現れる。
このように、明るい反射光が得られる標識や路面が現れる領域は、暗い反射光の歩行者が現れる領域と異なることを本発明者は見出した。
そこで本実施形態に係る照明装置100においては、最も光度の高い領域が、V線で左右方向に隔てられており、かつ、最も光度の高い領域の少なくとも一部が上下方向について第一中央部M1に位置するように、光を照射する。このため、歩行者に明るい光を照射することができ、歩行者から比較的明るい反射光を得られる。一方で、標識や路面には比較的暗い光が照射されるため、その反射光も比較的暗くなる。その結果、カメラが取得する物体からの反射光の明るさのバラツキを低減することができる。これにより、カメラにハレーションが生じることや感度不足が生じることを抑制でき、自動運転車両に適した配光パターンが得られる。
なお、上述した説明においては、車両の右前部に搭載された照明装置100について説明したが、車両の左前部に搭載された照明装置100も同様に、仮想投影面VPにおいて、光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域が、V線で左右方向に隔てられており、かつ、最も光度の高い領域の少なくとも一部が、第一中央部M1に位置しているように構成してもよい。
また、本実施形態に係る照明装置において、図6に示したように、仮想投影面VPを左右方向に左部L、第二中央部M2、右部R、と3つに均等に区分けしたときに、2つの最も光度の高い領域の少なくとも一部がそれぞれ左部Lと右部Rに位置している。
前後方向において自車両に近い歩行者は、仮想投影面VPの左部Lおよび右部Rにいる可能性が高い。そこで、本実施形態にかかる照明装置100によれば、歩行者のいる可能性の高い左部Lと右部Rに明るい光が照射されるため、カメラが歩行者を認識しやすい。
図6に示したように、本実施形態において、左から順にL1,L2,R2,R1と仮想投影面VPを左右方向に4つに均等に区分けしたとき、2つの最も光度の高い領域の少なくとも一部がそれぞれ左端の領域L1および右端の領域R1に位置している。
本実施形態に係る照明装置100によれば、左端の領域L1および右端の領域R1に明るい光が照射される。上述したように仮想投影面VP上において左端および右端の領域L1,R1には、自車両に近い歩行者がいる可能性がある。このため、本実施形態の照明装置100によれば、歩行者に明るい光を照射することができ、カメラが自車両に近い歩行者を認識しやすくなる。
また、日本国のように自車両が左側の車線を走行する場合には、V線より左方に位置する最も光度の高い領域における最も光度の高い点がV線から左方に1度以上4度以下の領域に位置するように構成することが好ましい。これにより、自車両の左側(自車両に近い側)でかつ自車両から30m〜80m前方に位置する歩行者に明るい光を照射することができる。なお、米国のように自車両が右側の車線を走行する場合には、V線より右方に位置する最も光度の高い領域における最も光度の高い点がV線から右方に1度以上4度以下の領域に位置するように構成することが好ましい。
同様に、日本国のように自車両が左側の車線を走行する場合には、V線より右方に位置する最も光度の高い領域における最も光度の高い点がV線から右方に4度以上12度以下の領域に位置するように構成することが好ましい。これにより、自車両の右側(自車両から遠い側)でかつ自車両から30m〜80m前方に位置する歩行者に明るい光を照射することができる。なお、米国のように自車両が右側の車線を走行する場合には、V線より左方に位置する最も光度の高い領域における最も光度の高い点がV線から左方に4度以上12度以下の領域に位置するように構成することが好ましい。
図6に示したように、本実施形態において、2つの最も光度の高い領域は左右方向に延びる帯状に形成されている。車両1が前進すると、仮想投影面VPの中央付近に位置する歩行者は、そこから左方または右方に向かって移動するように見える。最も光度の高い領域が左右方向に延びる帯状に形成されているので、車両1が前進しても連続的に歩行者に明るい光を照射し続けることができる。これにより、カメラが歩行者を認識しやすくなる。
図6に示したように、本実施形態において、2つの最も光度の高い領域はそれぞれ、中央から右方に向かって右下がりの形状、および中央から左方に向かって左下がりの形状とされている。図6に示すように、自車両の左側に位置する路肩は仮想投影面VPの中央から左下に向かって延び、自車両の右側に位置する路肩は仮想投影面VPの中央から右下に向かって延びている。歩行者はこの路肩に沿って進むので、歩行者が移動しても歩行者に明るい光を照射し続けることができる。これにより、カメラが歩行者を認識しやすくなる。
また、上述した実施形態では、仮想投影面VPにおいて、光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときを検討したが、図7に示すように、光度を最小値から最大値の間で5段階に区分けしてもよい。
図7に示すように、仮想空間VAが照明装置の25m前方に設置された仮想鉛直スクリーンScに投影された時に形成する仮想投影面VPにおいて、光度を最小値から最大値の間で5つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域が、基準線ACが投影される点を通って鉛直方向に延びるV線で左右方向に隔てられており、かつ、最も光度の高い領域の少なくとも一部が、仮想投影面VPを上下方向に上部U、第一中央部M1、下部Bと3つに均等に区分けしたときの第一中央部に位置するように構成してもよい。
図7において、最も光度の高い領域は、線D1で囲まれた領域の内側であり、また、線D2で囲まれた領域の内側である。最も光度の高い領域に歩行者が現れるので、歩行者から比較的明るい反射光が得られ、カメラにより精度のよい情報が得られる。
<第二実施形態>
図8は、本発明の第二実施形態に係る照明装置300が搭載された車両201を示す。図8(a)は、車両201の上面図を示し、図8(b)は車両201の側面図を示す。車両201は、自動運転モードで走行可能な自動車であって、照明装置300を備えている。本実施形態において、照明装置300は、車両201の前部に設けられた前照灯である。
図9は、本発明の第二実施形態に係る車両システムのブロック図である。図2に示した車両システムのブロック図と同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略する。図8に示したように、本実施形態に係る車両システムにおいて、第一照明ユニット310と第二照明ユニット320とを含む照明装置300と、配光パターン切替スイッチ318が、車両制御部3に接続されている。
次に、照明装置300の詳細を説明する。図8および図9に示すように、照明装置300は、第一照明ユニット310と、第二照明ユニット320とを備えている。図8Aに示したように、車両201の右前部に搭載された照明装置300の第一照明ユニット310は、第二照明ユニット320よりも左方に設けられている。車両201の左前部に搭載された照明装置300の第一照明ユニット310は、第二照明ユニット320よりも右方に設けられている。
まず、第一照明ユニット310について説明する。図10は、第一照明ユニット310を示す照明装置300の断面図である。第一照明ユニット310は、後述する第一配光パターンPを形成可能である。
図10に示したように、照明装置300は、前方に開口を有するハウジング301と、該開口を閉塞してハウジング301とともに灯室を形成するアウタカバー302とを備えている。灯室の内部には、灯具の前後方向に延びる光軸Ax方向に光を出射する第一照明ユニット310が設けられている。第一照明ユニット310は、LEDなどの光源421と、光源421から出射された光を灯具前方へ反射させるリフレクタ222と、リフレクタ222よりも前方に設けられた投影レンズ223と、を備えている。
投影レンズ223は、光源421から出射されてリフレクタ222で反射された光を、灯具の前方に出射させる。光源421およびリフレクタ222はベース部224に搭載されている。投影レンズ223は、ベース部224に固定されたレンズホルダ225に固定されている。ベース部224は、ハウジング301に支持されている。
図11は、第二照明ユニット320を示す照明装置300の断面図である。第二照明ユニット320は、後述する第二配光パターンQおよび第三配光パターンSを形成可能である。第二照明ユニット320は、後述する第二配光パターンQのカットオフラインCLを形成するためのシェード226を備えている点が第一照明ユニット310と異なる。これ以外は第二照明ユニット320は第一照明ユニット310とほぼ同様の構成を有しているため、詳細な説明を省略する。
シェード226は、図示せぬシェード駆動機構により、投影レンズ223に入射する光の一部を遮る位置と、投影レンズ223に入射する光を遮らない位置とに移動可能とされている。
シェード226が投影レンズ223に入射する光の一部を遮る位置に位置していると、第二照明ユニット320は第二配光パターンQを照明装置300の前方に照射する。
シェード226が投影レンズ223に入射する光の一部を遮らない位置に位置していると、第二照明ユニット320は第三配光パターンSを照明装置300の前方に照射する。
これら第一照明ユニット310による第一配光パターンPの照射、第二照明ユニット320による第二配光パターンQの照射、第二照明ユニット320による第三配光パターンSの照射は、図9に示した配光パターン切替スイッチ218により切替可能である。
運転者が配光パターン切替スイッチ218を操作することにより、
(1)第一照明ユニット310が点灯して第二照明ユニット320が消灯し、第一配光パターンPを照射する状態、(2)第一照明ユニット310が消灯して第二照明ユニット320が点灯し、第二配光パターンQを照射する状態、(3)第一照明ユニット310が消灯して第二照明ユニット320が点灯し、第三配光パターンSを照射する状態、(4)第一照明ユニット310と第二照明ユニット320が点灯している状態、または、第一照明ユニット310が点灯して第二照明ユニット320が減光点灯している状態(第二照明ユニット320が照射する光が全体として第一照明ユニット310が照射する光よりも暗い状態)、(5)第一照明ユニット310と第二照明ユニット320が消灯している状態、とを切り替え可能である。
図9に実線に示したように、配光パターン切替スイッチ218の出力が車両制御部3に入力されるように構成してもよい。あるいは、図9に破線で示したように、配光パターン切替スイッチ218の出力が照明装置300に入力されるように構成してもよい。
次に、照明装置300が形成する第一配光パターンP、第二配光パターンQおよび第三配光パターンSを図12から図14を用いて説明する。照明装置300は、先に説明した第一実施形態と同様に、少なくとも図4および図5に示した仮想空間VAに光を照射可能に構成されている。
図12〜図14は、車両201の前方の様子を示した図である。図12から図14に共通する要素について説明する。図12〜図14は、車両201の右前部に搭載された照明装置300の25m先に設けられた仮想鉛直スクリーンScを示している。車両201の右前部に搭載された照明装置300は、車両201の右前部に搭載された照明装置300の前面の中心位置から広がる仮想空間VA内に、光を照射する。仮想空間VAが仮想鉛直スクリーンScに投影されると、仮想鉛直スクリーンScに仮想投影面VPが形成される。図12〜図14の見方については、第一実施形態の図6および図7を参照されたい。
図12は、自動運転モード時に好適な第一配光パターンPを示したものである。図13は、手動運転モード時に好適な第二配光パターンQ(いわゆるロービーム配光パターン)を示したものである。図14は、手動運転モード時に好適で第二配光パターンQと異なる第三配光パターンS(いわゆるハイビーム配光パターン)を示したものである。
図12〜図14は、光度の等高線を使って各々の配光パターンを示している。仮想投影面VP内における光度を最小値から最大値の間を3つに均等に区分けして等高線を示している。
例えば、仮想投影面VP内において光度の最小値が50,000カンデラ、最大値が110,000カンデラであった場合に、最も低い領域は50,000〜70,000カンデラ、中間の領域は70,000〜90,000カンデラ、最も高い領域は90,000〜110,000カンデラで照射された領域である。なお、これらの光度は単なる例示であって、本発明はこれらの光度にとらわれることはない。
<第一配光パターンP>
図12は、第一照明ユニット310が仮想投影面VPに形成する第一配光パターンPを示す。第一配光パターンPは、車両201の自動運転モード時に適した配光パターンである。
図12の仮想投影面VP内において、線P1aで囲まれた内側の領域および線P1bで囲まれた内側の領域が、最も光度の高い領域である。線P2aより上方の領域および線P2bより下方の領域が、最も光度の低い領域である。この線P1aおよび線P1bと線P2aと線P2bで囲まれた領域が、中間の光度の領域である。
図12に示したように、第一配光パターンPにおいて、仮想投影面VPにおける光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域が、基準線ACが投影される点を通って鉛直方向に延びるV線で左右方向に隔てられている。かつ、最も光度の高い領域の少なくとも一部が、仮想投影面VPを上下方向に上部U、第一中央部M1、下部Bと3つに均等に区分けしたときの第一中央部M1に位置している。図示した例においては、最も光度の高い領域は、V線で左右方向に2つに分割されている。
<第二配光パターンQ>
図13は第二照明ユニット320が仮想投影面VPに形成する第二配光パターンQを示している。第二配光パターンQは、手動運転モード時であって対向車がすれちがうときに好適な配光パターンである。第二配光パターンQは、ロービーム配光パターンとも呼ばれている。図13に示したように、第二配光パターンQはH線の近傍にカットオフラインCLを備えている。
図13の仮想投影面VP内において、線Q1で囲まれた内側の領域が、最も光度の高い領域である。線Q2より下方の領域が、最も光度の低い領域である。この線Q1と線Q2で囲まれた領域が、中間の光度の領域である。
図13に示したように、第二配光パターンQにおいて、仮想投影面VPにおける光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域の少なくとも一部は、仮想投影面VPを左右方向に左部L、第二中央部M2、右部Rと3つに均等に区分けしたときの第二中央部M2に位置している。図13に示した第二配光パターンQにおける最も光度の高い領域は、図12に示した第一配光パターンPにおける最も光度の高い領域とは異なり、単一の領域として左右方向の第二中央部M2に形成されている。
なお、図示した例では、最も光度の高い領域の少なくとも一部は、仮想投影面VPを上下方向に上部U、第一中央部M1、下部Bと3つに均等に区分けしたときに、第一中央部M1に位置している。
<第三配光パターンS>
図14は第二照明ユニット320が仮想投影面VPに形成する第三配光パターンSを示している。第三配光パターンSは、手動運転モード時であって対向車がいないときに好適な配光パターンである。第三配光パターンSは、ハイビーム配光パターンとも呼ばれている。
図14の仮想投影面VP内において、線S1で囲まれた内側の領域が、最も光度の高い領域である。線S2より外側の領域が、最も光度の低い領域である。この線S1と線S2で囲まれた領域が、中間の光度の領域である。
図14に示したように、第三配光パターンSにおいて、仮想投影面VPにおける光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域の少なくとも一部は、仮想投影面VPを左右方向に左部L、第二中央部M2、右部Rと3つに均等に区分けしたときの第二中央部M2に位置している。図14に示した第二配光パターンQにおける最も光度の高い領域は、図12に示した第一配光パターンPにおける最も光度の高い領域とは異なり、単一の領域として左右方向の第二中央部M2に形成されている。
なお、図示した例では、最も光度の高い領域の少なくとも一部は、仮想投影面VPを上下方向に上部U、第一中央部M1、下部Bと3つに均等に区分けしたときに、第一中央部M1に位置している。
<発明の効果>
ところで、自動運転可能な車両は、車両の自動運転制御部が運転を制御する場合(自動運転モード)と、運転者が運転する運転をする場合(手動運転モード)がある。
手動運転モード時には、運転者は車両前方の遠方の情報を得たい。遠方の物体は、仮想投影面VPの左右方向の中央に現れる。このため、仮想投影面VP上の左右方向の第二中央部に最も高い光度の領域が形成されるように、第二配光パターンQおよび第三配光パターンSが形成される。
ところで、自動運転モード時には、人間ではなくカメラが車両前方の情報を得る。カメラは、人間の目に比べて、明るい対象物と暗い対象物とを同時に認識することが難しい。明るい対象物を撮像する場合には、カメラの感度が低く設定されるか、露光時間が短く設定される。暗い対象物を撮像する場合には、カメラの感度が高く設定されるか、露光時間が長く設定される。このように、明るい対象物を撮像する場合と、暗い対象物を撮像する場合では、最適なカメラの設定が異なる。このため、カメラは人間の目に比べて、明るい対象物と暗い対象物とを同時に認識することが難しい。
自動運転モード時には、車両前方の路面の状態、運転席側の路肩を歩く歩行者の有無、運転者の頭上に設けられた標識の情報、車両前方に位置する前走車や対向車の有無、などの情報を取得する必要がある。
完全自動運転モードと、高度運転支援モードと、運転支援モードを含む自動運転モード時には、これらの情報をカメラで取得することが想定されている。しかし、カメラが対象物から受け取る光量は様々であるため、対象物からの光量が大きいとハレーションが生じてしまうし、対象物からの光量が小さいと感度が不足してしまうという問題がある。
具体的には、特定の明るい対象物についてハレーションが生じないようにカメラの感度を下げる、あるいは、露光時間を短くすると、他の暗い対象物の感度が不足してしまう。一方で、特定の暗い対象物について感度不足を補うためにカメラの感度を上げる、あるいは、露光時間を長くすると、他の明るい対象物についてハレーションが生じてしまう。
このように、カメラだけでハレーションの発生や感度不足を抑制することは難しい。そこで本発明者は、車両前方に一様に光を照射するのではなく、自動運転モードに適した配光パターンを検討した。本発明者は、情報を取得する必要のある対象物からの光の明るさについて検討した。
上述した対象物のうち、標識は反射率の高い塗料で塗装されているため、光を照射すると明るい反射光が得られる。車両前方の路面は自車両の前照灯の近くに位置しているため、明るい光を反射している。このため、カメラでこれら標識、車両前方の路面の情報を取得する際には、明るい光がカメラに入射する。
一方で、歩行者は、標識などに比べて光を反射しにくいため、カメラで歩行者の情報を取得しようとする際には、暗い光がカメラに入射する。
標識や路面などの情報を精度よく取得するために、これらから入射される光の明るさに適したカメラの露光時間や感度などの条件を設定すると、歩行者からの光について感度不足になりやすい。一方で、歩行者からの情報を精度よく取得するために、歩行者から入射される光の明るさに適したカメラの条件を設定すると、標識や路面などから入射される光でハレーションが生じやすい。このように、一様な明るさの光を前方に投影してしまうと、反射光の明るさの差が大きく、カメラにより精度のよい情報を得られにくい。
そこで、本発明者は、仮想鉛直スクリーンの仮想投影面VPのうちで、これらの対象物がどの領域に現れやすいかを検討した。
図12に示すように、明るい反射光が得られる標識は、上下方向について上部Uから第一中央部M1にかけて、かつ左右方向について第二中央部M2に現れる。明るい反射光が得られる車両前方の路面は、上下方向について第一中央部M1から下部B、かつ、左右方向について第二中央部M2に現れる。つまり、明るい反射光が得られる対象物は、上下方向について上部Uから下部Bまで、かつ、左右方向について第二中央部M2に現れる。
反射光の暗い歩行者は、上下方向について第一中央部M1から下部Bにかけて、かつ、左右方向について左部Lおよび右部Rの領域に現れる。このように、明るい反射光が得られる標識や路面が現れる領域は、暗い反射光の歩行者が現れる領域と異なることを本発明者は見出した。
そこで本実施形態に係る照明装置300の第一配光パターンPは、最も光度の高い領域が、V線で左右方向に隔てられており、かつ、最も光度の高い領域の少なくとも一部が上下方向について第一中央部M1に位置する。このため、歩行者に明るい光を照射することができ、歩行者から比較的明るい反射光を得られる。一方で、標識や路面には比較的暗い光が照射されるため、その反射光も比較的暗くなる。その結果、カメラが取得する物体からの反射光の明るさのバラツキを低減することができる。第一配光パターンPは、カメラにハレーションが生じることや感度不足が生じることを抑制でき、自動運転可能な車両に適している。
このように、本実施形態に係る照明装置300は、自動運転モード時に適した第一配光パターンPと、手動運転モード時に適した第二配光パターンQと第三配光パターンSとを形成可能に構成されている。このため、照明装置300は自動運転モードと手動運転モードとを切り替え可能な車両201に搭載するのに適している。
なお、上述した説明においては、車両の右前部に搭載された照明装置300について説明したが、車両の左前部に搭載された照明装置300も同様に、仮想投影面VPにおいて、光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域が、V線で左右方向に隔てられており、かつ、最も光度の高い領域の少なくとも一部が、第一中央部M1に位置しているように構成してもよい。
また、本実施形態に係る照明装置の第一配光パターンPにおいて、図12の仮想投影面VPを左右方向に左部L、第二中央部M2、右部R、と3つに均等に区分けしたときに、2つの最も光度の高い領域の少なくとも一部がそれぞれ左部Lと右部Rに位置している。
前後方向において自車両に近い歩行者は、仮想投影面VPの左部Lおよび右部Rにいる可能性が高い。そこで、第一配光パターンPによれば、歩行者のいる可能性の高い左部Lと右部Rに明るい光が照射されるため、カメラが歩行者を認識しやすい。
図12に示したように、第一配光パターンPにおいて、左から順にL1,L2,R2,R1と仮想投影面VPを左右方向に4つに均等に区分けしたとき、2つの最も光度の高い領域の少なくとも一部がそれぞれ左端の領域L1および右端の領域R1に位置している。
本実施形態に係る照明装置300によれば、自動運転モード時に、左端の領域L1および右端の領域R1に明るい光を照射することができる。上述したように仮想投影面VP上において左端および右端の領域L1,R1には、自車両に近い歩行者がいる可能性がある。このため、本実施形態の照明装置300によれば、自動運転モード時に、歩行者に明るい光を照射することができ、カメラが自車両に近い歩行者を認識しやすくなる。
図12に示したように、第一配光パターンPにおいて、2つの最も光度の高い領域は左右方向に延びる帯状に形成されている。車両201が前進すると、仮想投影面VPの中央付近に位置する歩行者は、そこから左方または右方に向かって移動するように見える。最も光度の高い領域が左右方向に延びる帯状に形成されているので、車両201が前進しても連続的に歩行者に明るい光を照射し続けることができる。これにより、カメラが歩行者を認識し続けやすくなる。
図12に示したように、第一配光パターンPにおいて、2つの最も光度の高い領域はそれぞれ、中央から右方に向かって右下がりの形状、および中央から左方に向かって左下がりの形状とされている。図12に示すように、自車両の左側に位置する路肩は仮想投影面VPの中央から左下に向かって延び、自車両の右側に位置する路肩は仮想投影面VPの中央から右下に向かって延びている。歩行者はこの路肩に沿って進むので、歩行者が移動しても歩行者に明るい光を照射し続けることができる。これにより、カメラが歩行者を認識しやすくなる。
本実施形態の照明装置300によれば、運転者が操作可能な配光パターン切替スイッチ218(操作部の一例)からの出力に応じて第一照明ユニット310の点灯と第二照明ユニット320の点灯とが切り替えられるように構成されている。
本実施形態に係る照明装置300によれば、運転者が自らの意思により第一照明ユニット310の点灯と第二照明ユニット320の点灯とを切り替えることができるので、これらを自動的に切り替える場合に比べて運転者に違和感が生じにくい。
<第三実施形態>
次に、図15から図19を用いて本発明の第三実施形態に係る照明装置300Aを説明する。図15の(a)は照明装置300Aを搭載した車両201Aを上方から見た図であり、図15の(b)は照明装置300Aを搭載した車両201Aを左方から見た図である。上述した第二実施形態と共通する要素については説明を省略し、以下に第二実施形態と異なる要素について説明する。
図15に示したように、照明装置300Aは第三照明ユニット330を有している。この第三照明ユニット330は、図12から図14に示した第一配光パターンPから第三配光パターンSを形成可能に構成されている。
図16は、照明装置300Aを搭載した車両201Aの車両システムのブロック図である。図16に示したように、本実施形態においては、第二実施形態で説明した運転者が操作可能な配光パターン切替スイッチ218が設けられていない。本実施形態においては、車両制御部3が、HMI8に含まれる車両201Aの運転モードを切替える運転モード切替スイッチの出力に応じて、第一配光パターンPから第三配光パターンSの切り替えを制御するように構成されている。
図17は、第三照明ユニット330を示す照明装置300Aの断面図である。図17に示すように、第三照明ユニット330は、光源421と、リフレクタ422と、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー423と、投影レンズ424と、ミラー制御部425とを有している。リフレクタ422は、光源421から出射された光をMEMSミラー423に向けて反射する。投影レンズ424は、MEMSミラー423からの反射光を車両201Aの前方に向けて出射させる。MEMSミラー423の表面が投影レンズ424により拡大されて照明装置300Aの前方に投影される。
MEMSミラー423は、その表面に複数の微小なミラー要素430を有している。ミラー要素430は、ミラー制御部425により角度を変更可能に構成されている。ミラー要素430の角度を制御することにより、ミラー要素430で所望の方向へ光を反射させる状態(ON状態)と光を反射させない状態(OFF状態)を切り替えることができる。ミラー制御部425には、車両制御部3からの出力が入力される。
図18および図19は、ミラー要素430が設けられたMEMSミラー423の表面を模式的に示した図である。図18および図19において格子状の要素がミラー要素430を模式的に示したものである。
第三照明ユニット330は、図18に示した領域E1および領域E2の内側のミラー要素430をON状態とし、それ以外のミラー要素430をOFF状態とすることにより、第一配光パターンPを形成する。
第三照明ユニット330は、図19に示した領域Fの内側のミラー要素430をON状態とし、それ以外のミラー要素430をOFF状態とすることにより、第二配光パターンQを形成する。なお、領域Jの内側でかつ領域Fの内側のミラー要素430は全てをON状態とするが、領域Jの外側でかつ領域Fの内側のミラー要素430の8割をON状態とする。これにより、仮想投影面VPにおける第二中央部M2に最も光度の高い領域の少なくとも一部を形成することができる。
第三照明ユニット330は、図19に示した領域Fの内側のミラー要素430と領域Gの内側のミラー要素430をON状態とし、それ以外のミラー要素430をOFF状態とすることにより、第三配光パターンSを形成する。なお、領域Jの内側でかつ領域F,Gの内側のミラー要素430は全てをON状態とするが、領域Jの外側でかつ領域F,Gの内側のミラー要素430の8割をON状態とする。これにより、仮想投影面VPにおける第二中央部M2に最も光度の高い領域の少なくとも一部を形成することができる。
なお、図18および図19においては、ミラー要素430を比較的大きく描いたが、実際は図示した例よりも小さいミラー要素430で構成されている。このため、実際には、例えば領域E1や領域E2の形状を図12に示した線P1a,P1bで囲まれた領域の形状により近い形状とすることにより、図12に示した第一配光パターンを高精度に形成することができる。
本実施形態に係る照明装置300Aも、自動運転モード時に第一配光パターンPを形成可能に、手動運転モード時に第二配光パターンQを形成可能に構成されている。これにより、自動運転モード時および手動運転モード時に、それぞれに適した配光パターンを形成することができる。
また、本実施形態の照明装置300Aにおいては、車両201Aを制御する車両制御部3から出力される信号に応じて、第一照明ユニット310の点灯と第二照明ユニット320の点灯とが切り替え可能とされている。
本実施形態の照明装置300Aによれば、自動運転モードから手動運転モードに切り替えるとともに、あるいは、手動運転モードから自動運転モードに切り替えるとともに、配光パターンを切り替えることができる。配光パターンを切り替えるためだけに運転者の操作を必要とせず、ユーザの利便性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
例えば、上述の実施形態では、照明装置が車両の右前部と左前部とに搭載される例を説明したが、本発明はこれに限られない。照明装置は車両の前部に1つのみ設けられていてもよいし、照明装置が車両の前部に3つ以上設けられていてもよい。
本実施形態では、車両の運転モードは、完全自動運転モードと、高度運転支援モードと、運転支援モードと、手動運転モードとを含むものとして説明したが、車両の運転モードは、これら4つのモードに限定されるべきではない。車両の運転モードは、これら4つのモードの少なくとも1つを含んでいてもよい。例えば、車両の運転モードは、完全自動運転モードのみを含んでいてもよい。
さらに、車両の運転モードの区分や表示形態は、各国における自動運転に係る法令又は規則に沿って適宜変更されてもよい。同様に、本実施形態の説明で記載された「完全自動運転モード」、「高度運転支援モード」、「運転支援モード」のそれぞれの定義はあくまでも一例であって、各国における自動運転に係る法令又は規則に沿って、これらの定義は適宜変更されてもよい。
なお、上述した実施形態においては、カメラを有して自動運転可能な車両に搭載された照明装置を説明したが、本発明に係る照明装置はカメラを有さない車両に搭載されていてもよい。この場合でも、本発明に係る照明装置は、対向車のカメラにハレーションを生じさせにくい。
照明装置は、単一の光源を備えていてもよいし、複数の光源を備えていてもよい。光源は、フィラメントバルブ、ディスチャージバルブ、LED素子、EL素子などを用いることができる。照明装置は、レンズやリフレクタやシェードを備えていてもよい。
上述した第一実施形態において、照明装置は、上述した図6や図7に示した配光パターンを形成する他に、いわゆる手動運転時のロービーム配光パターンやハイビーム配光パターンを形成可能に構成されていてもよい。この場合、自動運転時に図6や図7に示した配光パターンを形成するように構成するとよい。
また、照明装置は、仮想空間が照明装置の25m前方に設置された仮想鉛直スクリーンに投影された時に形成する仮想投影面VPにおいて、光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域が、V線を隔てて左右方向に3つ以上に分割されていてもよい。
また上述した第二実施形態において、第一配光パターンPは、仮想空間が照明装置の25m前方に設置された仮想鉛直スクリーンに投影された時に形成する仮想投影面VPにおいて、光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域が、V線を隔てて左右方向に3つ以上に分割されていてもよい。
また上述した第二実施形態において、照明装置は、第二配光パターンまたは第三配光パターンのいずれか一方のみを照射可能に構成されていてもよい。また、手動運転モード時に形成する配光パターンは、第二配光パターンや第三配光パターンに限定されず、最も光度の高い領域が仮想投影面VPにおける左右方向の第二中央部M2に位置していればその形状は問わない。
また、上述した第二実施形態においては、車両201の右前部に設けられる照明装置300が第一照明ユニット310と第二照明ユニット320を有する例を説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、照明装置が、車両201の右前部に設けられる第一照明ユニットと、車両201の左前部に設けられる第二照明ユニットとを有するように構成されていてもよい。
本出願は、2017年3月10日出願の日本特許出願(特願2017-45949)、2017年3月10日出願の日本特許出願(特願2017-45950)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明によれば、車両の走行が自動制御される状況下において最適な配光パターンを形成できる照明装置が提供される。
1 車両
2 車両システム
3 車両制御部
5 センサ
6 カメラ
20 光源ユニット
21 光源
22 リフレクタ
23 投影レンズ
24 ベース部
25 レンズホルダ
100 照明装置
101 ハウジング
102 アウタカバー
201,201A 車両
218 配光パターン切替スイッチ
300,300A 照明装置
310 第一照明ユニット
320 第二照明ユニット
330 第三照明ユニット
S 灯室
Sc 仮想鉛直スクリーン
VA 仮想空間
VP 仮想投影面
AC 基準線
P 第一配光パターン
Q 第二配光パターン
S 第三配光パターン

Claims (12)

  1. 前方を撮像するカメラを備えた自動運転可能な車両に搭載される照明装置であって、
    前記照明装置は、少なくとも、前記照明装置の中心位置から車両の前方へ水平方向に延びる基準線に対して左方および右方に15°、上方および下方に6°で矩形状に広がる仮想空間に光を照射可能であって、
    前記仮想空間が前記照明装置の25m前方に設置された仮想鉛直スクリーンに投影された時に形成する仮想投影面において、光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域が、前記基準線が投影される点を通って鉛直方向に延びるV線で左右方向に隔てられており、かつ、
    前記最も光度の高い領域の少なくとも一部が、前記仮想投影面を上下方向に上部、第一中央部、下部と3つに均等に区分けしたときの前記第一中央部に位置している、照明装置。
  2. 前記最も光度の高い領域は前記V線を隔てて2つに分かれており、
    前記仮想投影面を左右方向に左部、第二中央部、右部、と3つに均等に区分けしたときに、2つの前記最も光度の高い領域の少なくとも一部がそれぞれ前記左部と前記右部に位置している、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記最も光度の高い領域は前記V線を隔てて2つに分かれており、
    前記仮想投影面を左右方向に4つに均等に区分けしたとき、2つの前記最も光度の高い領域の少なくとも一部がそれぞれ左端の領域および右端の領域に位置している、請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記最も光度の高い領域は前記V線を隔てて2つに分かれており、
    2つの前記最も光度の高い領域は左右方向に延びる帯状に形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 2つの前記最も光度の高い領域はそれぞれ、中央から右方に向かって右下がりの形状、および中央から左方に向かって左下がりの形状とされている、請求項4に記載の照明装置。
  6. 自動運転モードと手動運転モードとを切替可能な車両に搭載され、車両の前方に光を照射する照明装置であって、
    前記照明装置は、自動運転モード時に第一配光パターンを形成可能に、手動運転モード時に第二配光パターンを形成可能に、構成されており、
    前記照明装置は、少なくとも、前記照明装置の中心位置から車両の前方へ水平方向に延びる基準線に対して左方および右方に15°、上方および下方に6°で広がる仮想空間に光を照射可能であって、
    前記第一配光パターンは、前記仮想空間が前記照明装置の25m前方に設置された仮想鉛直スクリーンに投影された時に形成する仮想投影面において、光度を最小値から最大値の間で3つに均等に区分けしたときに最も光度の高い領域が、前記基準線が投影される点を通って鉛直方向に延びるV線で左右方向に隔てられており、かつ、前記最も光度の高い領域の少なくとも一部が、前記仮想投影面を上下方向に上部、第一中央部、下部と3つに均等に区分けしたときの前記第一中央部に位置するものであり、
    前記第二配光パターンは、前記最も光度の高い領域の少なくとも一部が、前記仮想投影面を左右方向に左部、第二中央部、右部と3つに均等に区分けしたときの前記第二中央部に位置するものである、照明装置。
  7. 前記照明装置は、
    前記第一配光パターンを形成可能な第一照明ユニットと、
    前記第二配光パターンを形成可能な第二照明ユニットと、を備え、
    車両を制御する車両制御部から出力される信号に応じて、前記第一照明ユニットの点灯と前記第二照明ユニットの点灯とが切り替え可能に構成されている、請求項6に記載の照明装置。
  8. 前記照明装置は、
    前記第一配光パターンを形成可能な第一照明ユニットと、
    前記第二配光パターンを形成可能な第二照明ユニットと、を有し、
    運転者が操作可能な操作部からの出力に応じて前記第一照明ユニットの点灯と前記第二照明ユニットの点灯とが切り替えられるように構成されている、請求項6に記載の照明装置。
  9. 前記第一配光パターンにおいて、前記最も光度の高い領域は前記V線を隔てて2つに分かれており、2つの前記最も光度の高い領域の少なくとも一部がそれぞれ前記左部と前記右部に位置している、請求項6から8のいずれか一項に記載の照明装置。
  10. 前記第一配光パターンにおいて、前記最も光度の高い領域は前記V線を隔てて2つに分かれており、前記仮想投影面を左右方向に4つに均等に区分けしたとき、2つの前記最も光度の高い領域の少なくとも一部がそれぞれ左端の領域および右端の領域に位置している、請求項6から9のいずれか一項に記載の照明装置。
  11. 前記第一配光パターンにおいて、前記最も光度の高い領域は前記V線を隔てて2つに分かれており、2つの前記最も光度の高い領域は左右方向に延びる帯状に形成されている、請求項6から10のいずれか一項に記載の照明装置。
  12. 前記第一配光パターンにおいて、2つの前記最も光度の高い領域はそれぞれ、中央から右方に向かって右下がりの形状、および中央から左方に向かって左下がりの形状とされている、請求項11に記載の照明装置。
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