JP2017045950A - アクチュエータ - Google Patents

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Takeaki Maruyama
雄秋 丸山
加藤 功
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功 加藤
暁鴎 馬
Xiaoou Ma
暁鴎 馬
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【課題】可動体をスライドさせる推力を簡単な構成にて向上できるアクチュエータを提供する。【解決手段】径方向に着磁され、第1磁性体部12の外周にリング状に配されて装着された永久磁石13と、通電により磁気吸引ギャップkgを狭める磁気吸引方向への磁力を発生して、第1部材10と第2部材20とを相対的に離れた非吸引位置から非吸引位置よりも近づいた吸引位置へとスライドさせるコイル25と、第1磁性体部12において永久磁石13の軸方向に隣接して設けられ、透磁率の低い材質にて形成された低透磁率部15を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、磁気吸引作用により軸方向にスライドする可動体を備えるアクチュエータに関する。
従来、磁気吸引作用により軸方向にスライドする可動体を備えるアクチュエータとして、例えば、特許文献1が開示する技術では、磁性体製の可動体の軸方向に着磁したリング状の永久磁石を環状溝に装着した可動体において、永久磁石の内側に存在する磁性体製のコア材を薄く設けることにより、永久磁石の内側のコア材を磁気飽和させていた。これにより、永久磁石の軸方向に向うべく磁束が、永久磁石の内側のコア材を通ることで弱まる不具合を回避して、永久磁石の磁力を効率的に磁気吸引作用に用いていた。又、可動体をリング状の2つの鉄心とその鉄心間に軸方向に着磁した永久磁石とをセンタリングする非磁性体製の中心筒に結合することによって、前述の磁性体製のコア材を存在しない構成にして、永久磁石の軸方向に向うべく磁束が、永久磁石の内側のコア材を通ることで弱まる不具合を回避して、永久磁石の磁力を効率的に磁気吸引作用に用いていた。
特開2011−117317号公報
特許文献1に示されるアクチュエータでは、その前者の構成では、コア材を磁気飽和させても、その部分では磁束漏れが生じているため磁気吸引力は向上せず、可動体をスライドさせる推力の向上の妨げとなっていた。一方、その後者の構成では、可動体は、中心筒並び2つの鉄心が必要となるため、構成が複雑であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、可動体をスライドさせる推力を簡単な構成にて向上できるアクチュエータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係るアクチュエータは、第1磁性体部を備えた第1部材と、前記第1部材の径方向に着磁され、前記第1磁性体部の外周にリング状に配されて装着された永久磁石と、前記第1磁性体部から前記径方向に離して設けられ、前記永久磁石の磁路を形成するヨーク部を有する第2磁性体部を備え、前記第1部材との間で相対移動可能な第2部材と、前記永久磁石が装着された位置から軸方向に離れ、前記第1磁性体部と前記第2磁性体部との軸方向間に形成された磁気吸引ギャップと、前記第2磁性体部に設けられ、前記永久磁石との径方向間に磁束受渡ギャップを形成する磁気受渡部と、前記磁気受渡部に対し径方向に設けられ、通電により前記磁気吸引ギャップを狭める磁気吸引方向への磁力を発生して、前記第1部材と前記第2部材とを相対的に離れた非吸引位置から前記非吸引位置よりも近づいた吸引位置へとスライドさせるコイルと、前記第1磁性体部において前記永久磁石の軸方向に隣接して設けられ、透磁率の低い材質にて形成された低透磁率部と、を備えたことを要旨とする。
上述したように本発明のアクチュエータは、第1部材の径方向に着磁され、第1磁性体部の外周にリング状に配されて装着された永久磁石と、第1磁性体部において永久磁石の軸方向に隣接して設けられ、透磁率の低い材質にて形成された低透磁率部とにより、第1磁性体部内における永久磁石の磁束の短絡を防止するとともに磁気受渡部内における永久磁石の磁束の短絡を防止できる。従って、永久磁石が発生する磁束は、永久磁石、第1磁性体部、磁気吸引ギャップ、第2磁性体部のヨーク部及び磁気受渡部、磁気受渡ギャップを経由する磁気吸引ループを流れるため、永久磁石による磁気吸引力を増大することができる。従って、可動体を構成する第1部材と第2部材との内の一方をスライドさせる推力を、向上できる。特別な部材あるいは特別な材質も必要とせず簡単な構成にて、可動体をスライドさせる推力の向上を行うことができる。
本発明の実施形態に係るアクチュエータの縦断面図である。 図1に示すアクチュエータの要部断面図であり、非吸引位置の状態にある場合を示している。 図1に示すアクチュエータの要部断面図であり、吸引位置の状態にある場合を示している。 アクチュエータの非吸引位置における磁束線図である。 アクチュエータの非吸引位置と吸引位置との中間である中間位置における磁束線図である。 アクチュエータの吸引位置における磁束線図である。 アクチュエータのストローク‐推力特性線図である。 本発明の実施形態に係るアクチュエータの他の例を示す要部断面図であり、吸引位置の状態にある場合を示している。
以下、本発明の実施形態に係るアクチュエータ1について、その構成を図1〜図3を参照して説明する。アクチュエータ1は、例えば、変速装置のシフトフォーク(図示略)をスライドさせて要求変速段を成立させるアクチュエータ等に用いられる。アクチュエータ1は、図1に示す如く、第1部材10と、第1部材10との間で相対移動可能な第2部材20とを備え、例えば第1部材10と第2部材20のうち、一方が固定され、その他方は、一方に対し、軸方向(図1の上下方向)にスライド可能である。説明の都合上、第1部材10を可動体として第2部材20に対して軸方向にスライド可能に作動し、一方、第2部材20は固定され、固定部材として作動する構成である。
第1部材10は、非磁性製で軸状のプランジャ11に、磁性材製のリング状の第1磁性体部12が固定されている。第1磁性体部12の軸方向の一端には、第1磁性体部12の径方向に着磁されて、第1磁性体部12の外周にリング状に配して装着された所謂リング状の永久磁石13が、第1磁性体部12に固定されている。図1において、圧入又は接着等により第1磁性体部12に固定されている永久磁石13は、外周がS極、内周がN極となるよう着磁されているが、これに限定されるものではなく、外周がN極、内周がS極となるよう着磁されていても良い。
第2部材20は、非磁性材製のハウジング22と非磁性材製のカバー23とによって構成されたケーシング21の内部には、磁性材製の第2磁性体部24とコイル25が設けられ、第2磁性体部24とコイル25は、ケーシング21に対して固定された関係にある。
第2磁性体部24は、第1磁性体部12とは、径方向に離れて設けられ、永久磁石13の磁路及びコイル25の作用による磁路を形成する。第2磁性体部24は、コイル25を囲むヨーク部24aと、軸方向に延在して永久磁石13との径方向間に第1磁束受渡ギャップug1(磁束受渡ギャップに相当する)を形成する第1磁気受渡部26(磁気受渡部に相当する)と、第1磁気受渡部26と軸方向に離れて、テーパ状に形成され、第1磁性体部12との径方向間に第2磁束受渡ギャップug2を形成する第2磁気受渡部27を備える。第1磁性体部12の他端の端面12aと、第1磁性体部12の他端の端面12aに対向した第2磁気受渡部27の端面27aとの軸方向間には、磁気吸引ギャップkgが形成される。コイル25は、図1に示す如く、第1磁気受渡部26に対し、径方向に設けられている。
プランジャ11は、第2部材20に設けられた一対の軸受28にて軸方向に移動自在に支持されている。プランジャ11の一端11a(図1の下方)には、連結用フランジ14が固定されている。連結用フランジ14の外周に形成された連結部14aは、カバー23に形成された窓23aからカバー23の外方へ延在する。なお、窓23aは、連結部14aの所定のスライドを妨げない構成にされている。連結部14aには、シフトフォーク(図示略)と連結された連結部材(図示略)が連結されて、プランジャ11のスライドの動作が連結部材を介してシフトフォークへ伝達されることにより、シフトフォークをスライドさせて要求変速段を成立させることができる。
プランジャ11は、カバー23と連結用フランジ14に装着されたスプリング29(付勢部材に相当する)の付勢作用により、図1上方へスライドする。プランジャ11の上方へのスライドは、プランジャ11の他端11bがハウジング22に形成されたストッパ部22aに当接することにより、規制される。この様に、スプリング29による磁気吸引ギャップkgを拡げる方向への付勢作用により、図1に示す如く、プランジャ11がストッパ部22aに当接して、第1部材10と第2部材20とを相対的に軸方向に離間した非吸引位置に、プランジャ11はスライドする。このプランジャ11の非吸引位置では、図1及び図2に示す如く、永久磁石13と第1磁気受渡部26とは、軸方向にオーバーラップしない様に永久磁石13が第1磁気受渡部26に対してコイル25による磁気吸引ギャップkgを狭める磁気吸引方向とは反対方向に変位して配置される。
第2部材20に設けられたコイル25は、制御装置30のコイル駆動部30aによる通電にて、スプリング29の付勢に抗して磁気吸引ギャップkgを狭める磁気吸引方向への磁力を発生して第1部材10と第2部材20とを相対的に軸方向に非吸引位置よりも近づいた吸引位置へとスライドさせる。この様に、コイル25への通電による磁力にて、磁気吸引ギャップkgを狭める磁気吸引力が生じて、プランジャ11が、軸方向(図1下方)へスライドする。このプランジャ11の図1下方へのスライドは、図3に示す如く、第1磁性体部12の端面12aが、第2磁気受渡部27の端面27aに当接し吸着された吸引位置にて規制される。この吸引位置は、前述の非吸引位置よりも、第1部材10と第2部材20とを相対的に軸方向に近づいた位置である。
図3に示す如く、プランジャ11が吸引位置即ち第1磁性体部12の端面12aが、第2磁気受渡部27の端面27aに当接し吸着された状態で、制御装置30のコイル駆動部30aによりコイル25への通電を停止しても、永久磁石13による磁気吸引作用にて、プランジャ11は、吸引位置に保持される。なお、プランジャ11を図3に示す吸引位置から図1及び図2に示す非吸引位置へとスライドするには、制御装置30のコイル駆動部30aにて、プランジャ11を非吸引位置から吸引位置へとスライド場合とは、コイル25への通電を逆方向とすることにて行うことができる。
第1磁性体部12において磁気吸引ギャップkgに向けて永久磁石13から軸方向に隣接した部分(図1において、軸方向における第1磁性体部12の小径部12bに固定される永久磁石13と、第1磁性体部12の大径部12cとの間の部分)には、透磁率の低い材質にて形成された低透磁率部15が設けられている。透磁率の低い材質としては、例えば、空気、アルミニウム、ステンレス、銅等が該当し、本実施形態では、空気を用いた例を説明する。低透磁率部15の材質を空気とした場合は、低透磁率部15は、第1磁性体部12の外周部に環状の凹部を形成することで足りる。低透磁率部15は、第1磁性体部12内における永久磁石13の磁束の短絡を防止するとともに第1磁気受渡部26内における永久磁石13の磁束の短絡を防止するものである。従って、低透磁率部15を形成する凹部の軸方向の長さ及び深さは、第1磁性体部12内における永久磁石13の磁束の短絡を防止するとともに第1磁気受渡部26内における永久磁石13の磁束の短絡を防止できるように設定される。
この様に本発明のアクチュエータ1によれば、低透磁率部15の作用により、第1磁性体部12内における永久磁石13の磁束の短絡が防止され、また第1磁気受渡部26内における永久磁石13の磁束の短絡も防止される。従って、永久磁石13の磁束は、永久磁石13のN極から、第1磁性体部12、第2磁気受渡ギャップug2及び磁気吸引ギャップkg、第2磁気受渡部27、ヨーク部24a、第1磁気受渡部25、第1磁気受渡ギャップug1を経由して永久磁石13のS極に至る磁気吸引ループを流れる。この結果、永久磁石13による磁気吸引力を増大することができる。従って、アクチュエータ1の磁気吸引作用による可動体であるプランジャ11の推力を向上させることができる。
特に、図1及び図2に示す如く、磁気吸引ギャップkgを拡げる方向へ第1部材10と第2部材20とを相対的に軸方向に離間した非吸引位置にある場合に、永久磁石13と第1磁気受渡部26とは、軸方向にオーバーラップしない様に永久磁石13が第1磁気受渡部26に対して磁気吸引ギャップkgを狭める磁気吸引方向とは反対方向に変位して配置される場合は、低透磁率部15が第1磁気受渡部26と確実に対向することができる。これにより、第1磁性体部12内及び第1磁気受渡部26内における永久磁石13の磁束の短絡も確実に防止できるため、永久磁石13の磁力による磁気吸引作用を有効に利用でき、可動体であるプランジャ11の推力をより向上させることができる。
次に、本発明のアクチュエータ1のコイル25に所定電流を通電して。プランジャ11の各位置における磁束線の状態を、図4〜図6に基づいて説明する。なお、図4〜図6に示す磁束線は、測定の都合上、内部に空洞部11cを備えた筒状のプランジャ11を使用した場合における測定結果であり、図4〜図6において、左端の縦線11dは、プランジャ11の中心線を表している。
図4は、プランジャ11が非吸引位置即ち磁気吸引ギャップkgが最も拡がった状態にある場合に、コイル25に所定電流を通電し場合の磁束の流れを示す。図4に示される様に、コイル25及び永久磁石13による磁束は、低透磁率部15の作用により、第1磁性体部12内で短絡することなく又第1磁気受渡部26内で短絡することなく、永久磁石13、第1磁性体部12、第2磁気受渡ギャップug2及び磁気吸引ギャップkg、第2磁気受渡部27、ヨーク部24a、第1磁気受渡部26、第1磁気受渡ギャップug1を経由して永久磁石13に至る磁気吸引ループを流れる。これにより、永久磁石13及びコイル25による磁気吸引力を増大することができるため、アクチュエータ1のプランジャ11の推力を向上させることができる。
図5は、プランジャ11が非吸引位置と吸引位置と中間である中間位置にある状態で、コイル25に所定電流を通電した場合の磁束の流れを示す。プランジャ11がこの中間位置にある場合も、図4に示す非吸引位置にある場合と同様に、コイル25及び永久磁石13による磁束は、低透磁率部15の作用により、第1磁性体部12内で短絡せず又第1磁気受渡部25内でも短絡しないことにより、永久磁石13及びコイル25による磁気吸引力を増大することができるため、アクチュエータ1のプランジャ11の推力を向上させることができる。
図6は、プランジャ11が吸引位置即ち磁気吸引ギャップkgが最も狭められて第1磁性体部12の端面12aが、第2磁気受渡部27の端面27aに当接し吸着された状態で、コイル25に所定電流が通電されている場合の磁束の流れを示す。プランジャ11がこの吸引位置にある場合も、図4に示す非吸引位置にある場合と同様に、コイル25及び永久磁石13による磁束は、低透磁率部15の作用により、第1磁性体部12内で短絡せず又第1磁気受渡部25内でも短絡しないことにより、永久磁石13及びコイル25による磁気吸引力を増大することができるため、アクチュエータ1のプランジャ11の推力を向上させることができる。
図7は、コイル25に所定電流を通電した場合、アクチュエータ1におけるストロークと推力の関係を示す特性図である。図7の実線は、本実施形態によるアクチュエータ1による場合を示す。なお、図7の破線は、参考例として本実施形態のアクチュエータ1の構成から永久磁石13を取り除いた場合を示す。
図7から明らかな様に、本実施形態のアクチュエータ1によれば、磁気吸引ギャップKmが拡がっているストロークの位置である非吸引位置から、吸引位置との中間となる中間位置では、アクチュエータ1の推力を前述の参考例と比べて大幅に向上できもので、非吸引位置では、参考例と比較して7〜8倍の推力が得られる。この様に、永久磁石13と低透磁率部15の作用が、アクチュエータ1の推力を向上させることに寄与している。
本発明の実施形態に係るアクチュエータ1の他の例の構成について、図3に対応させて示す図8を参照して説明する。なお、図8においては、図3に示すアクチュエータ1の構成部材と同一の構成部材は同一番号を付して詳細な説明は省略する。このアクチュエータ1は、低透磁率部15を、第1磁性体部12に設けた低透磁率部15aに加え、第1磁気受渡部26にも低透磁率部15bを設ける様にして、低透磁率部15aと低透磁率部15bとの作用にて、前述の低透磁率部15と同様な作用が発揮できる構成としたものである。
具体的には、低透磁率部15a及び低透磁率部15bも低透磁率部15と同様に凹部にて構成され、低透磁率部15aの軸方向の長さL1は、図3に示す低透磁率部15の長さLよりも短くされる。低透磁率部15aの軸方向の長さL1と低透磁率部15bの軸方向の長さL2との和が、プランジャ11がストロークする範囲の間オーバーラップすることなく、低透磁率部15の軸方向の長さLに近似させる構成である。
これにより、低透磁率部15aと低透磁率部15bとの作用により、低透磁率部15と同様に、コイル25及び永久磁石13による磁束は、第1磁性体部12内で短絡することなく又第1磁気受渡部26内で短絡することなく、永久磁石13、第1磁性体部12、第2磁気受渡ギャップug2及び磁気吸引ギャップkg、第2磁気受渡部27、ヨーク部24a、第1磁気受渡部26、第1磁気受渡ギャップug1を経由して永久磁石13に至る磁気吸引ループを流れる。これにより、永久磁石13及びコイル25による磁気吸引力を増大することができるため、アクチュエータ1のプランジャ11の推力を向上させることができる。
なお、本発明の実施形態では、第1部材10を可動部材として第2部材20に対して軸方向にスライド可能に作動し、一方、第2部材20は固定され、固定部材として作動する構成を説明したが、これに代えて、第2部材20を可動部材として第1部材10に対して軸方向にスライド可能に作動し、一方、第1部材10は固定され、固定部材として作動する構成に変更可能である。
上述の如く、本発明の実施形態によるアクチュエータ1によれば、第1磁性体部12を備えた第1部材10と、第1部材10の径方向に着磁され、第1磁性体部12の外周にリング状に配されて装着された永久磁石13と、第1磁性体部12から径方向に離して設けられ、永久磁石13の磁路を形成するヨーク部24aを有する第2磁性体部24を備え、第1部材10との間で相対移動可能な第2部材20と、永久磁石13が装着された位置から軸方向に離れ、第1磁性体部12と第2磁性体部24との軸方向間に形成された磁気吸引ギャップkgと、第2磁性体部24に設けられ、永久磁石13との径方向間に磁束受渡ギャップug1を形成する磁気受渡部26と、磁気受渡部26に対し径方向に設けられ、通電により磁気吸引ギャップkgを狭める磁気吸引方向への磁力を発生して、第1部材10と第2部材20とを相対的に離れた非吸引位置から非吸引位置よりも近づいた吸引位置へとスライドさせるコイル25と、第1磁性体部12において永久磁石13の軸方向に隣接して設けられ、透磁率の低い材質にて形成された低透磁率部15、15a,15bと、を備える。これにより、第1部材10の径方向に着磁され、第1磁性体部12の外周にリング状に配されて装着された永久磁石13と、第1磁性体部12において永久磁石13の軸方向に隣接して設けられ、透磁率の低い材質にて形成された低透磁率部15とにより、第1磁性体部12内における永久磁石13の磁束の短絡を防止するとともに磁気受渡部26内における永久磁石の磁束の短絡を防止できる。従って、永久磁石13が発生する磁束は、永久磁石13、第1磁性体部12、磁気吸引ギャップkg、第2磁性体部24のヨーク部24a及び磁気受渡部26、磁気受渡ギャップug1を経由する磁気吸引ループを流れるため、永久磁石による磁気吸引力を増大することができる。従って、可動体を構成する第1部材10と第2部材20との内の一方をスライドさせる推力を、向上できる。特別な部材あるいは特別な材質も必要とせず簡単な構成にて、可動体をスライドさせる推力の向上を行うことができる。
上述の如く、本発明の実施形態によるアクチュエータ1によれば、低透磁率部15,15a,15bは、第1磁性体部12に設けられた凹部に貯留された空気にて形成される。これにより、低透磁率部15,15a,15bは、特別な部材あるいは特別な材質も必要とせず簡単な構成とすることができる。
上述の如く、本発明の実施形態によるアクチュエータ1によれば、永久磁石13は、非吸引位置では、永久磁石13と磁気受渡部26とが軸方向にオーバーラップしない様に永久磁石13が磁気受渡部26に対して磁気吸引方向とは反対方向に変位して配置される。これにより、低透磁率部15が磁気受渡部26と確実に対向することができる。従って、第1磁性体部12内及び磁気受渡部26内における永久磁石13の磁束の短絡も確実に防止できるため、永久磁石13の磁力による磁気吸引作用を有効に利用でき、可動体であるプランジャ11の推力をより向上させることができる。
なお、複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合せることが可能であることは、明らかである。
10:第1部材、 12:第1磁性体部、 13:永久磁石、 15,15a,15b:低透磁率部、 20:第2部材、 24:第2磁性体部、 24a:ヨーク部、 25;コイル、 26;第1磁気受渡部(磁気受渡部)、 kg;磁気吸引ギャップ、 ug1:第1磁気受渡ギャップ(磁気受渡ギャップ)

Claims (3)

  1. 第1磁性体部を備えた第1部材と、
    前記第1部材の径方向に着磁され、前記第1磁性体部の外周にリング状に配されて装着された永久磁石と、
    前記第1磁性体部から前記径方向に離して設けられ、前記永久磁石の磁路を形成するヨーク部を有する第2磁性体部を備え、前記第1部材との間で相対移動可能な第2部材と、
    前記永久磁石が装着された位置から軸方向に離れ、前記第1磁性体部と前記第2磁性体部との軸方向間に形成された磁気吸引ギャップと、
    前記第2磁性体部に設けられ、前記永久磁石との径方向間に磁束受渡ギャップを形成する磁気受渡部と、
    前記磁気受渡部に対し径方向に設けられ、通電により前記磁気吸引ギャップを狭める磁気吸引方向への磁力を発生して、前記第1部材と前記第2部材とを相対的に離れた非吸引位置から前記非吸引位置よりも近づいた吸引位置へとスライドさせるコイルと、
    前記第1磁性体部において前記永久磁石の軸方向に隣接して設けられ、透磁率の低い材質にて形成された低透磁率部と、を備えたアクチュエータ。
  2. 前記低透磁率部は、前記第1磁性体部に設けられた凹部に貯留された空気にて形成された請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記永久磁石は、前記非吸引位置では、前記永久磁石と前記磁気受渡部とが軸方向にオーバーラップしない様に前記永久磁石が前記磁気受渡部に対して前記磁気吸引方向とは反対方向に変位して配置された請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
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