JPWO2018163427A1 - 浴槽洗浄装置及び給湯システム - Google Patents

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Abstract

浴槽洗浄装置は、浴槽(111)の底部に設けられ、浴槽(111)内で回る旋回水流を発生させる旋回水流発生手段(114)と、浴槽(111)に接続された第一循環回路に設置され、浴槽(111)の水が第一循環回路を通って浴槽(111)内に戻るように水を循環させる第一ポンプ(104)と、第一循環回路を通る水の中に気泡(113)を発生させる気泡発生装置(105A)と、浴槽(111)を洗浄する浴槽洗浄モードにおいて、第一ポンプ(104)を運転し、気泡発生装置(105A)により気泡(113)を発生させ、旋回水流発生手段(114)により旋回水流を発生させる制御手段(301)と、を備える。

Description

本発明は、浴槽洗浄装置及び給湯システムに関する。
下記特許文献1に開示された浴槽洗浄装置は、槽の内壁に設けられ、液体が噴き出す吹き出し口と、液体に微細気泡を発生させる気泡発生手段とを備える。吹き出し口から吹き出す流れは、槽に対し一方向の旋回流を形成する。
日本特開2013−132487号公報
上記従来の技術では、強力な旋回流を形成することが困難であるため、浴槽の汚れを除去する効果を十分に得ることが難しいという課題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、浴槽の汚れを除去する効果を改善できる浴槽洗浄装置、及び当該浴槽洗浄装置を備えた給湯システムを提供することを目的とする。
本発明の浴槽洗浄装置は、浴槽の底部に設けられ、浴槽内で回る旋回水流を発生させる旋回水流発生手段と、浴槽に接続された第一循環回路に設置され、浴槽の水が第一循環回路を通って浴槽内に戻るように水を循環させる第一ポンプと、第一循環回路を通る水の中に気泡を発生させる気泡発生装置と、浴槽を洗浄する浴槽洗浄モードにおいて、第一ポンプを運転し、気泡発生装置により気泡を発生させ、旋回水流発生手段により旋回水流を発生させる制御手段と、を備えるものである。
また、本発明の給湯システムは、上記浴槽洗浄装置と、浴槽に湯を供給可能な給湯装置と、を備えるものである。
本発明によれば、浴槽の汚れを除去する効果を改善することが可能となる。
実施の形態1による浴槽洗浄装置を備えた貯湯式給湯システムの構成図である。 図1に示す貯湯式給湯システムにおける機器ユニットの構成を示す図である。 図2に示す機器ユニットの一部を含む断面図である。 図2及び図3に示す機器ユニットが備えるローターの斜視図である。 浴槽洗浄モードの第一ステップにおける浴槽を側面から見た模式的な断面図である。 浴槽洗浄モードの第一ステップにおける浴槽を、浴槽フタを取り外した状態で上から見た図である。 浴槽洗浄モードの第二ステップにおける浴槽を側面から見た模式的な断面図である。 浴槽洗浄モードの第二ステップにおける浴槽を、浴槽フタを取り外した状態で上から見た図である。 浴槽洗浄モードの第三ステップにおける浴槽を側面から見た模式的な断面図である。 浴槽洗浄モードの第三ステップにおける浴槽を、浴槽フタを取り外した状態で上から見た図である。 浴槽洗浄モードの第四ステップにおける浴槽を側面から見た模式的な断面図である。 浴槽洗浄モードの第四ステップにおける浴槽を、浴槽フタを取り外した状態で上から見た図である。 浴槽洗浄モードの第五ステップにおける浴槽を側面から見た模式的な断面図である。 浴槽洗浄モードの第五ステップにおける浴槽を、浴槽フタを取り外した状態で上から見た図である。 浴槽洗浄モードの第六ステップにおける浴槽を側面から見た模式的な断面図である。 浴槽洗浄モードの第六ステップにおける浴槽を、浴槽フタを取り外した状態で上から見た図である。 実施の形態2による旋回水流発生手段の断面図である。 実施の形態3による旋回水流発生手段の断面図である。 実施の形態4による旋回水流発生手段の断面図である。 実施の形態4による旋回水流発生手段の断面図である。 実施の形態5による旋回水流発生手段の断面図である。 実施の形態5による旋回水流発生手段が備えるローターの平面図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。本開示は、以下の各実施の形態で説明する構成のうち、組み合わせ可能な構成のあらゆる組み合わせを含み得る。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による浴槽洗浄装置を備えた貯湯式給湯システムの構成図である。図1に示す貯湯式給湯システムは、水を加熱する加熱手段1とタンクユニット2とを有する給湯装置を備える。加熱手段1は、ヒートポンプ式加熱装置でもよい。ヒートポンプ式加熱装置は、自然冷媒である二酸化炭素を冷媒として用いたものでもよく、高圧側では臨界圧を超える状態で運転してもよい。
タンクユニット2は、貯湯タンク3を内蔵する。貯湯タンク3内には、温度による水の比重の違いにより、上部の高温水と下部の低温水とが温度成層を形成して貯留可能である。貯湯タンク3の上部には、出口211及び入口213が設けられている。貯湯タンク3の下部には、入口212及び出口214が設けられている。入口212に給水管224が接続されている。水道等の水源から給水管224を通って供給される水が入口212から貯湯タンク3内に流入する。
加熱手段1で加熱された湯を貯湯タンク3に流入させる蓄熱運転のときには、以下のようになる。加熱手段1及び水ポンプ215が運転される。貯湯タンク3の下部の出口214から流出した水は、水ポンプ215及び通路216を通って、加熱手段1に送られる。加熱手段1により加熱された湯は、通路217、三方弁218、及び通路225を通って、入口213から貯湯タンク3の上部に流入する。
バイパス通路226は、三方弁218と貯湯タンク3の下部に設けられた入口227との間をつなぐ。例えば、加熱手段1の起動直後において、加熱手段1から流出する水の温度が十分に高くないときには、加熱手段1から流出した水は、通路217、三方弁218、及びバイパス通路226を通って、入口227から貯湯タンク3の下部に流入することができる。
以下の説明では、浴槽111に溜められた湯を浴水112と呼ぶ場合がある。また、貯湯タンク3に溜められた湯をタンク水と呼ぶ場合がある。タンクユニット2は、浴槽111の浴水112を追い焚きするための熱交換器101を内蔵する。タンクユニット2と浴槽111との間は、第一浴水通路102及び第二浴水通路103を介して接続されている。浴槽111の側壁には、第一浴水通路102及び第二浴水通路103を接続するための浴槽アダプタ110が取り付けられている。
第一浴水通路102は、熱交換器101と浴槽アダプタ110とを接続する。第二浴水通路103は、熱交換器101と浴槽アダプタ110とを接続する。第二浴水通路103の途中に、第一浴水ポンプ104及び気泡発生装置105Aが設置されている。熱交換器101は、タンク水回路107により、貯湯タンク3の上部及び下部に接続されている。本実施の形態において熱交換器101、第一浴水通路102、及び第二浴水通路103は、浴槽111に接続された第一循環回路に相当する。
追焚運転のときには、以下のようになる。第一浴水ポンプ104と、タンク水回路107が備える水ポンプ(図示省略)とが運転される。浴槽111内の浴水112は、第二浴水通路103を通って熱交換器101に流入する。貯湯タンク3の上部から流出した高温のタンク水がタンク水回路107を通って熱交換器101に流入する。熱交換器101内でタンク水が浴水112を加熱する。加熱された浴水112は、熱交換器101から第一浴水通路102を通って浴槽111内に戻る。熱交換器101内で熱を奪われたタンク水は、タンク水回路107を通って貯湯タンク3の下部に流入する。
タンクユニット2は、給湯温度を調整するための混合弁106を内蔵する。混合弁106は、通路228を介して、貯湯タンク3の上部の出口211に連通する。貯湯タンク3の出口211から流出した高温水が通路228を通って混合弁106に流入可能である。水源からの低温水が給水管229を通って混合弁106に流入可能である。第二浴水通路103の分岐部が熱交換器101と第一浴水ポンプ104との間に形成されている。給湯通路230は、当該分岐部と、混合弁106の出口との間をつなぐ。給湯通路230の途中に、電磁弁231及び気泡発生装置105Bが設置されている。電磁弁231は、給湯通路230を開閉する。貯湯タンク3の出口211から流出した高温水を、通路232を通して、浴槽111以外の所に供給してもよい。
浴槽111に湯を注入するときには、以下のようになる。電磁弁231が開かれる。高温水及び低温水が混合弁106で混合されることで温度調節される。温度調節された湯は、給湯通路230から熱交換器101及び第一浴水通路102を経由して浴槽111内に流入する。このとき、熱交換器101及び第一浴水通路102を通らずに第二浴水通路103を通って浴槽111内に流入する湯の流れがあってもよい。
吸気通路222は、気泡発生装置105A及び105Bのそれぞれに連通する。電磁弁221は、吸気通路222を開閉する。第一浴水ポンプ104が運転されているときに電磁弁221を開くと、以下のようになる。吸気通路222を通って空気が気泡発生装置105Aに流入する。気泡発生装置105Aは、浴水の流れに空気を混合することで、気泡113を発生させる。気泡発生装置105Aにより発生した気泡113を含む浴水は、熱交換器101及び第一浴水通路102を通って、浴槽111内に流入する。第一浴水ポンプ104が運転されているときに電磁弁221を閉じていると、気泡発生装置105Aで気泡113は発生しない。
給湯通路230に湯が流れているときに電磁弁221を開くと、以下のようになる。吸気通路222を通って空気が気泡発生装置105Bに流入する。気泡発生装置105Bは、湯の流れに空気を混合することで、気泡113を発生させる。気泡発生装置105Bにより発生した気泡113を含む湯は、熱交換器101、第一浴水通路102、及び第二浴水通路103を通って、浴槽111内に流入する。給湯通路230に湯が流れているときに電磁弁221を閉じていると、気泡発生装置105Bで気泡113は発生しない。
気泡発生装置105A及び105Bで生成される気泡113は、直径が100μm以下の微細な気泡を含むことが好ましい。そのような微細な気泡を用いることで、より優れた洗浄作用が得られる。
気泡発生装置105A及び105Bのそれぞれは、例えば、以下のような構造を有するエジェクタを備えてもよい。エジェクタは、水の流路を縮径させる縮径部を有する。この縮径部に発生する負圧により、吸気通路222から空気を自然吸気できる。当該縮径部において、水の流れに対して垂直な方向から、吸気通路222を通った空気が導入される。エジェクタの上流側の位置には、エジェクタに流入する水流を旋回させる静止翼が備えられていてもよい。静止翼は、例えば、流路の軸線を中心とする旋回流を形成する。静止翼により形成される水の旋回流が気泡をせん断して微細化することで、微細な気泡を生成できる。
浴槽111及び第二浴水通路103に対して、機器ユニット114が接続されている。機器ユニット114については後述する。
本実施の形態のシステムは、制御装置301及び端末装置302を備える。本システムが備える弁類、ポンプ類等のアクチュエータ及びセンサ類は、制御装置301に対して電気的に接続されている。端末装置302は、運転動作指令及び設定値の変更などに関する使用者の操作を受け付けるユーザーインターフェースの機能を有する。制御装置301と端末装置302との間は、有線または無線により、双方向にデータ通信可能に接続されている。端末装置302には、図示を省略するが、本システムの状態等の情報を表示する表示部、使用者が操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されていてもよい。端末装置302は、例えば、浴室に設置されてもよい。異なる場所にある複数台の端末装置302が備えられてもよい。
制御装置301の各機能は、処理回路により実現されてもよい。制御装置301の処理回路は、少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのメモリとを備えてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置301の各機能を実現してもよい。制御装置301の処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェアを備えてもよい。単一の制御装置によりシステムの動作が制御される構成に限定されるものではなく、複数の制御装置が連携することでシステムの動作を制御する構成にしてもよい。
図2は、図1に示す貯湯式給湯システムにおける機器ユニット114の構成を示す図である。図2に示すように、機器ユニット114は、ローター130A、モーター120、通路121、第二浴水ポンプ122、三方弁123、三方弁124、空気導入弁125、及びエアポンプ126を備える。
回転可能なローター130Aは、浴槽111の底部に設置されている。モーター120は、ローター130Aを回転させる。モーター120により駆動される回転シャフト134がローター130Aに連結されている。本実施の形態においてローター130Aは、浴槽111の底部にある排水口111aの位置に配置されている。
浴槽111の排水口111aから流出した浴水112が通路121を通ることができる。通路121の途中に第二浴水ポンプ122が接続されている。三方弁123は、第一ポート123a、第二ポート123b、及び第三ポート123cを備えた流路切替弁である。通路121は、浴槽111内に連通する第一端と、三方弁123の第一ポート123aに連通する第二端とを有する。三方弁123の第三ポート123cは、系外へ排水するための排水管128に連通する。
三方弁124は、第一ポート124a、第二ポート124b、及び第三ポート124cを備えた流路切替弁である。第二浴水通路103の途中に三方弁124の第一ポート124a及び第二ポート124bが接続されている。第二浴水通路103は、第一部分103a及び第二部分103bを有する。第二浴水通路103の第一部分103aは、第一ポート124aと、第一浴水ポンプ104の吸入口との間をつなぐ。第二浴水通路103の第二部分103bは、第二ポート124bと、浴槽111との間をつなぐ。
三方弁123の第二ポート123bは、通路135を介して三方弁124の第三ポート124cに接続されている。本実施の形態において、通路121、三方弁123、通路135、三方弁124、及び第二浴水通路103の第二部分103bは、浴槽111に接続された第二循環回路に相当する。
エアポンプ126の吐出口は、通路136を介して、通路135に接続されている。通路136は、空気導入弁125により開閉される。本実施の形態であれば、エアポンプ126により、浴槽111の洗浄後に、浴槽111の内壁面及び底面111bを乾燥させる空気を送ることができる。乾燥運転のときには、以下のようになる。空気導入弁125が開かれる。三方弁123の第三ポート123c及び三方弁124の第一ポート124aが閉じられる。エアポンプ126から吐出された空気が、通路136、空気導入弁125、及び三方弁124を通って、第二浴水通路103の第二部分103bから浴槽111内に吹き出される。また、エアポンプ126から吐出された空気が、通路136、空気導入弁125、三方弁123及び通路121を通って、排水口111aから浴槽111内に吹き出される。図示の構成に代えて、空気導入弁125及びエアポンプ126を、第一浴水通路102または第二浴水通路103に対して直接つないでも良い。その構成であっても、乾燥運転を実施可能である。
図3は、図2に示す機器ユニット114の一部を含む断面図である。図3は、水平面に対して垂直な平面で切断した断面図である。図3に示すように、本実施の形態においてローター130Aの少なくとも一部は、浴槽111の底部にある排水口111aの内部空間に位置する。これにより、ローター130Aが入浴者の邪魔になることを防止できる。排水口111aの上面は、メッシュ131Aにより覆われている。浴槽111内の人がローター130Aに触れることをメッシュ131Aにより確実に防止できる。
ローター130Aの回転軸は、水平面に対して、垂直である。または、ローター130Aの回転軸は、浴槽111の底面111bに対して垂直でもよい。ローター130Aの周囲に開口137が形成される。排水口111aの内周面と、ローター130Aの外周面との間に、環状の開口137が形成される。開口137は、通路121に対して流体連通する。浴水112あるいは乾燥用空気が、開口137を通って、浴槽111内と通路121との間を移動できる。回転シャフト134は、開口137と通路121との間の流路を形成する壁の孔138を貫通している。図示しないシール部材により、回転シャフト134と孔138との隙間が液密的に封止されている。
図4は、図2及び図3に示す機器ユニット114が備えるローター130Aの斜視図である。本実施の形態においてローター130Aは、本体130aと、本体130aから突出する羽根130bとを備える。本体130aは、円盤状の形状を有する。本体130aの上面に、複数の羽根130bが放射状に配置されている。
浴槽111内に浴水112がある状態でローター130Aが回転すると、浴槽111内に旋回水流が発生する。上から見たときに、旋回水流は、ローター130Aの回転方向と同方向に回転する。旋回水流が発生すると、浴槽111の内周に沿って浴水112が周回するように流れる。ローター130Aは、回転に伴って効率良く旋回水流を形成できるような形状を有する。図示の例では、羽根130bの形状は板状であるが、このような形状に限定されるものではない。図示の例では、ローター130Aが4個の羽根130bを備えるが、羽根130bの数は特に限定されない。ローター130Aは、スクリュープロペラのように、回転軸方向の推力を発生させる形状でも、効果を得ることができる。
本実施の形態においてローター130A及びモーター120は、浴槽111内で回る旋回水流を発生させる旋回水流発生手段に相当する。以下の説明では、特に断らない限り、「旋回水流」とは旋回水流発生手段により発生する旋回水流を意味する。
本実施の形態において、制御装置301は、端末装置302からの信号を受けて、上述した可動部品及びアクチュエータ群の動作を制御する。本実施の形態のシステムは、浴槽111を洗浄する浴槽洗浄モードの運転を実施できる。
浴槽111の浴水112には、入浴者の皮脂成分、垢、及び毛髪などの汚れが含まれている。この汚れが浴槽111の内壁面及び底面111bに付着する。以下の説明では、浴槽111内の水面と浴槽111の内壁面とが交わる線を「喫水線」と称する。汚れの多くは、水面に浮かび、浴槽111の内壁面に付着する。このため、浴槽111の内壁面の喫水線の位置には特に汚れが付着しやすい。本実施の形態の浴槽洗浄モードによれば、入浴時の喫水線の位置を含む浴槽111の内壁面及び底面111bに付着した汚れを自動的に除去できる。
以下、図5から図16を参照して、本実施の形態による浴槽洗浄モードの処理を第一ステップから第六ステップに分けて順を追って説明する。図5、図7、図9、図11、図13、及び図15は、それぞれ、第一ステップから第六ステップにおける浴槽111を側面から見た模式的な断面図である。これらの図では、浴槽フタ115で浴槽111の上面開口を覆った状態にしているが、浴槽フタ115を使用せずに浴槽洗浄モードを実行してもよい。図6、図8、図10、図12、図14、及び図16は、それぞれ、第一ステップから第六ステップにおける浴槽111を、浴槽フタ115を取り外した状態で上から見た図である。図5から図16の各図においては、以下のように表す。第一ステップから第五ステップ(図5から図14)の浴水112が存在する範囲は、網掛けの領域によって表される。第一ステップから第五ステップの浴槽111内の浴水112の流れは、実線矢印により表される。第六ステップ(図15及び図16)の浴槽111内の乾燥用空気の流れは、実線矢印により表される。第一ステップから第五ステップの浴槽111の外側における浴水112の流れと、第六ステップの浴槽111の外側における乾燥用空気の流れは、破線矢印により表される。
本実施の形態において浴槽洗浄モードは、ユーザーの入浴が終了した後に実行される。端末装置302の所定のボタンをユーザーが押下すると、制御装置301は、浴槽洗浄モードを開始し、まず、第一ステップの処理を行う。図5及び図6に示すように、第一ステップでは、以下のようになる。制御装置301は、第一浴水ポンプ104を運転するとともに気泡発生装置105Aにより気泡113を発生させる。浴槽111内の浴水112は、第二浴水通路103、熱交換器101、及び第一浴水通路102を順に経由して、浴槽111に戻るように循環する。気泡発生装置105Aで発生した気泡113を含む浴水112が浴槽111内に流入することで、浴槽111内に気泡113が供給される。第一浴水通路102から浴槽111内に浴水112が吐出されることにより、浴槽111の第一内壁に沿う流れが形成される。第一内壁に沿う流れは、図6中で左から右へ向かう。浴槽111内から浴水112が第二浴水通路103へ吸入されることにより、第一内壁に対向する浴槽111の第二内壁に沿う流れが形成される。第二内壁に沿う流れは、図6中で右から左へ向かう。第一内壁に沿う流れと第二内壁に沿う流れとがつながることで、浴槽111の内周に沿って回るように流れる「環流」が形成される。
気泡113、特に直径が100μm以下の微細な気泡113は、汚れを吸着する作用がある。本実施の形態であれば、浴槽洗浄モードにおいて浴槽111内に気泡113を供給することで、気泡113による汚れ吸着効果が得られる。
処理は、第一ステップから第二ステップへ進む。図7及び図8に示すように、第二ステップでは、以下のようになる。制御装置301は、電磁弁231を開くことにより、タンクユニット2から浴槽111内へ湯を追加する。このとき、気泡発生装置105Bにより気泡113を発生させる。これにより、気泡113を含む湯が浴槽111内へ追加される。制御装置301は、モーター120を運転することでローター130Aを回転させる。これにより、旋回水流が発生する。旋回水流は、第一ステップの「環流」と同方向に回転する。ローター130Aの回転によれば、第一ステップの「環流」よりも流速の高い旋回水流を形成できる。本実施の形態であれば、旋回水流によって、気泡113を含む浴水112が浴槽111の内壁面に対して高速で流れる。これにより、気泡113が吸着した汚れを浴槽111の内壁面から脱離させる効果が促進されるので、浴槽111の内壁面の汚れを効率良く除去することが可能となる。
本実施の形態であれば、第二ステップでタンクユニット2から浴槽111内へ湯を追加することで、浴槽111内の水面の位置が上昇する。これにより、浴槽111の内壁面の広い範囲に旋回水流を接触させることができる。その結果、入浴時の喫水線の位置を含む浴槽111の内壁面の汚れを効率良く除去することが可能となる。また、旋回水流が形成されると、浴槽111の内の浴水112が遠心力によって浴槽111の内壁面の近くに集まる。このため、浴槽111の上端またはその近くまで浴水112の流れが接触する。よって、浴槽111の内壁面の全体に対して、汚れを効率良く除去する効果が得られる。
第二ステップでは、第一ステップと同様の第一浴水ポンプ104の運転及び気泡発生装置105Aによる気泡113の発生を継続してもよい。これにより、第一ステップのような「環流」と、ローター130Aの回転による旋回水流とが合わさることで、浴槽111の内壁面に沿う流速をより高くできるとともに、浴槽111内により多くの気泡113を供給できる。
あるいは、第二ステップでは、第一浴水ポンプ104の運転を停止してもよい。この場合、図7に示すように、タンクユニット2から供給された湯の一部が、第二浴水通路103、三方弁124、通路135、三方弁123、通路121を通って、排水口111aから浴槽111内に吐出されてもよい。
制御装置301が電磁弁231を閉じると、タンクユニット2から浴槽111内への湯の追加が終了する。その後、処理は、第二ステップから第三ステップへ進む。図9及び図10に示すように、第三ステップでは、以下のようになる。第二ステップと同様の旋回水流の発生が行われる。第一ステップと同様の第一浴水ポンプ104の運転及び気泡発生装置105Aによる気泡113の発生が行われる。制御装置301は、さらに、第二浴水ポンプ122を運転し、浴槽111内の浴水112が、三方弁124、通路135、三方弁123、及び通路121を順に経由する第二循環回路を通って、排水口111aから浴槽111内に吐出されるように制御する。第三ステップの運転時間は、例えば、浴槽111の内壁面に比較的軽度な汚れがある場合は10分間以下で良いし、浴槽111の内壁面に比較的重度な汚れがある場合には10分間以上とすることが好ましい。
第三ステップの処理によれば、第二ステップについて説明した効果と同様の効果に加えて、以下の効果が得られる。排水口111aから浴槽111内に吐出される浴水112の流れによって、鉛直方向の速度成分を有する対流を浴槽111内に形成できる。その結果、浴槽111の内壁面の汚れをより効率良く除去する効果が得られる。なお、第二循環回路の流れ方向は、上記と反対方向でもよい。すなわち、浴槽111内の浴水112を排水口111aから吸入し、その浴水112が通路121、三方弁123、通路135、及び三方弁124を順に通過して浴槽111内に戻るような循環方向でもよい。その場合においても、上記と類似の効果が得られる。
処理は、第三ステップから第四ステップへ進む。図11及び図12に示すように、第四ステップでは、以下のようになる。旋回水流の発生、第一浴水ポンプ104の運転、及び気泡発生装置105Aによる気泡113の発生は、継続される。制御装置301は、第二浴水ポンプ122の運転を停止し、三方弁124を切り替えることで、浴槽111内の浴水112の排出を開始する。浴水112は、浴槽111内から、排水口111a、通路121、及び三方弁124を通って、排水管128へ排出される。これにより、浴槽111内の水位が徐々に低下していく。
処理は、第四ステップから第五ステップへ進む。図13及び図14に示すように、第五ステップでは、以下のようになる。制御装置301は、第一浴水ポンプ104の運転を停止する。モーター120は、運転してもよいし、停止してもよい。浴槽111内の水位が浴槽アダプタ110の位置よりも低位になると、制御装置301は、電磁弁231を開き、タンクユニット2から浴槽111内へ湯または水を供給するとともに、気泡発生装置105Bにより気泡113を発生させる。気泡113を含む湯または水は、第一浴水通路102及び第二浴水通路103の両方から浴槽111内に流入する。この気泡113を含む湯または水が、浴槽111の底面111bに沿って流れることで、浴槽111の底面111bの汚れを効率良く除去することができる。所定量の湯または水が浴槽111内へ供給されると、制御装置301は、電磁弁231を閉じる。
浴槽111内の排水が完了すると、処理は、第五ステップから第六ステップへ進む。図15及び図16に示すように、第六ステップでは、以下のようになる。制御装置301は、空気導入弁125を開き、エアポンプ126を運転することにより、乾燥用空気を浴槽111内に吹き出させる。図15に示す例では、エアポンプ126により送出された乾燥用空気は、三方弁124を通って第二浴水通路103から浴槽111内に吹き出す流れと、三方弁123及び通路121を通って排水口111aから浴槽111内に吹き出す流れとに分かれる。浴槽111内に吹き出した乾燥用空気が、浴槽111の内壁面及び底面111bに沿って流れることで、浴槽111の内壁面及び底面111bを乾燥させることができる。モーター120は、運転してもよいし、停止してもよい。モーター120を運転した場合には、ローター130Aの回転によって浴槽111内の空気が攪拌されることで、乾燥を促進できる。第六ステップの乾燥運転を継続する時間は、例えば、10分間以下で概ね乾燥が終了するが、浴槽111の内壁面及び底面111bの水滴を完全に取り切るために、10分間以上としてもよい。エアポンプ126により送出される乾燥用空気は、常温の空気でも良いが、ヒーター等で加熱した高温空気あるいは湿度成分を除いた空気をエアポンプ126で送出すれば、乾燥に要する時間をさらに短縮することができる。
実施の形態2.
次に、図17を参照して、実施の形態2について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。図17は、実施の形態2による旋回水流発生手段の断面図である。実施の形態2は、図3に示す旋回水流発生手段に代えて、図17に示す旋回水流発生手段を備える。
図17に示すように、実施の形態2の旋回水流発生手段は、実施の形態1のローター130Aに代えてローター130Bを備える。ローター130Bの底面には磁石133aが埋め込まれている。モーター120により回転する回転シャフト139の先端に回転板127が取り付けられている。回転板127の上面には磁石133bが埋め込まれている。排水口111aから通路121への流路を形成する壁140によって、ローター130Bと回転板127との間が隔てられている。ローター130Bは、回転シャフト139に対して直接的には連結されていない。モーター120によって回転板127が回転すると、磁石133a及び133bの間に作用する磁力により、ローター130Bが回転板127に伴って回転する。本実施の形態であれば、回転シャフト139が流路内に入る必要がないので、シール部材を省略できる。
本実施の形態のようなローター130Bであれば、浴槽111の排水口111a以外の位置にも容易に設置できる。浴槽111の排水口111a以外の位置にローター130Bを設置すれば、排水口111aには汎用部品を使用できる。浴槽111の底部の複数の位置にローター130Bを配置してもよい。
実施の形態3.
次に、図18を参照して、実施の形態3について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。図18は、実施の形態3による旋回水流発生手段の断面図である。実施の形態3は、図3に示す旋回水流発生手段に代えて、図18に示す旋回水流発生手段を備える。
図18に示すように、実施の形態3の旋回水流発生手段は、実施の形態1のローター130Aに代えてローター130Cを備える。ローター130Cは、本体130a、羽根130b、及びシャフト部130cを備える。シャフト部130cは、モーター120に連結されている。ローター130Cの内部に水路130dが形成されている。水路130dは、ローター130Cの中心を通っている。水路130dの一端は、ローター130Cの上面に開口130eを形成している。水路130dの他端は、シャフト部130cの側面に開口130fを形成している。シャフト部130cは、排水口111aの底壁に形成された孔を貫通している。当該孔とシャフト部130cとの間には、水漏れを防止するためのシール部材(図示省略)が設置されている。また、シャフト部130cは、通路121を形成する壁に形成された孔を貫通している。当該孔とシャフト部130cとの間には、水漏れを防止するためのシール部材(図示省略)が設置されている。シャフト部130cの開口130fは、通路121内に位置する。
上記のようにして、本実施の形態では、ローター130Cに形成された開口130eが水路130dを介して通路121に流体連通している。本実施の形態であれば、浴槽洗浄モードにおいて、第二浴水ポンプ122を運転して第二循環回路に浴水112を循環させることで、ローター130Cの開口130eから浴槽111内へ浴水112を吐出するか、あるいは浴槽111内の浴水112をローター130Cの開口130eから通路121へ吸入することができる。
ローター130Cの開口130eに対向する位置にカバー131Bが設置されている。カバー131Bは、図示しない支持部により、浴槽111の底部に固定されている。ローター130Cの開口130eから吐出された浴水112は、カバー131Bに当たることで、浴槽111の底面111bに沿うように流れ方向が変わる。これにより、底面111bに沿う浴水112の流れを効率良く形成できるので、底面111bの汚れをより効率良く除去できる。
実施の形態4.
次に、図19及び図20を参照して、実施の形態4について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。図19及び図20は、実施の形態4による旋回水流発生手段の断面図である。実施の形態4は、図3に示す旋回水流発生手段に代えて、図19及び図20に示す旋回水流発生手段を備える。
図19に示すように、実施の形態4の旋回水流発生手段は、実施の形態1のローター130Aに代えてローター130Dを備える。ローター130Dは、本体130a、羽根130b、及びシャフト部130gを備える。シャフト部130gは、モーター120に連結されている。モーター120は、移動装置141に取り付けられている。移動装置141は、モーター120の位置を上昇及び下降させることができる。
ローター130Dの内部に水路130hが形成されている。水路130hの一部は、ローター130Dの中心を通っている。水路130hの一端は、ローター130Dの本体130aの外周面に形成された複数の開口130iに連通している。水路130hの他端は、シャフト部130gの側面に開口130jを形成している。シャフト部130gは、排水口111aの底壁に形成された孔を貫通している。当該孔とシャフト部130gとの間には、水漏れを防止するためのシール部材(図示省略)が設置されている。また、シャフト部130gは、通路121を形成する壁に形成された孔を貫通している。当該孔とシャフト部130gとの間には、水漏れを防止するためのシール部材(図示省略)が設置されている。シャフト部130gの開口130jは、通路121内に位置する。
移動装置141がモーター120の位置を昇降させると、ローター130Dの位置も昇降する。図19は、ローター130Dの第一位置を示す。この第一位置は、モーター120及びローター130Dが移動装置141により下降したときの位置である。第一位置では、ローター130Dの少なくとも一部が排水口111aの内部に入る。第一位置では、ローター130Dの開口130iは、排水口111aの内周面に対向する。ローター130Dが第一位置にあれば、入浴者にとってローター130Dが邪魔になることはない。
図20は、ローター130Dの第二位置を示す。この第二位置は、モーター120及びローター130Dが移動装置141により上昇したときの位置である。すなわち、第二位置は、第一位置より上の位置である。第二位置では、ローター130Dの開口130iは、排水口111aの内周面より上の位置になる。
本実施の形態では、ローター130Dの開口130iが水路130hを介して通路121に流体連通している。本実施の形態であれば、浴槽洗浄モードにおいて、第二浴水ポンプ122を運転して第二循環回路に浴水112を循環させることで、ローター130Dの開口130iから浴槽111内へ浴水112を吐出するか、あるいは浴槽111内の浴水112をローター130Dの開口130iから通路121へ吸入することができる。また、浴槽洗浄モードにおいて、制御装置301は、ローター130Dを第二位置において回転させるように、移動装置141を作動させる。この際、図20に示すように、ローター130Dの開口130iから吐出される水流の方向142または開口130iに吸入される水流の方向142は、浴槽111の底面111bに対して実質的に平行である。これにより、底面111bに沿う浴水112の流れを効率良く形成できるので、底面111bの汚れをより効率良く除去できる。
実施の形態5.
次に、図21及び図22を参照して、実施の形態5について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。図21は、実施の形態5による旋回水流発生手段の断面図である。図22は、実施の形態5による旋回水流発生手段が備えるローター130Eの平面図である。実施の形態5は、図3に示す旋回水流発生手段に代えて、図21及び図22に示す旋回水流発生手段を備える。図21は、ローター130Eについては断面図ではなく側面図を示す。
実施の形態5の旋回水流発生手段は、実施の形態1のモーター120及びローター130Aに代えてローター130Eを備える。ローター130Eは、シャフト143により支持され、回転可能である。ローター130Eの外周面には、開口130kが形成されている。開口130kから吐出される水流または開口130kに吸入される水流がローター130Eに及ぼす反作用によってローター130Eが自動的に回転するように構成されている。本実施の形態であればモーター120が不要であるので、コストを低減できる。
図22に示すように、ローター130Eの内部に螺旋状の水路130mが形成されている。水路130mの一端は、ローター130Eの外周面の開口130kに連通する。図21に示すように、水路130mの他端は、ローター130Eの底面の中央部の開口130nに連通している。図示の例では、2個の水路130mがローター130Eの中心に対して回転対称となるように形成されている。ローター130Eは、旋回水流を形成するための図示しない羽根を有する。
本実施の形態であれば、浴槽洗浄モードにおいて、第二浴水ポンプ122を運転して第二循環回路に浴水112を循環させることで、以下のようになる。通路121からの浴水112がローター130Eの開口130nから水路130mに流入し、開口130kから浴槽111内へ浴水112が吐出される。あるいは、浴槽111内の浴水112がローター130Eの開口130kから吸入され、水路130m及び開口130nを通過して、通路121へ流れる。開口130kから吐出される水流または開口130kに吸入される水流がローター130Eに及ぼす反作用によってローター130Eが自動的に回転する。ローター130Eの回転によって浴槽111内に旋回水流が発生する。第二浴水ポンプ122による循環流量に応じて、旋回水流の流速が変化する。
また、浴槽洗浄モードにおいて、第二浴水ポンプ122を運転せず、浴槽111内の浴水112を排水管128へ排水することで、ローター130Eを回転させてもよい。この場合、浴槽111内の浴水112が、ローター130Eの開口130k、水路130m、開口130n、通路121、及び三方弁123を通って排水管128へ流れることで、ローター130Eが回転する。
以上の各実施の形態では、入浴終了後に浴槽洗浄モードを実施する例を説明したが、入浴中または入浴前に、浴水112の排水をせずに浴槽洗浄モードを実施してもよい。
以上の各実施の形態では、旋回水流発生手段がローター130A−130Eを備える例を説明したが、旋回水流発生手段はローターを備えないものでもよい。ローターを用いない旋回水流発生手段は、例えば、以下のようなものでもよい。浴槽111の排水口111aに、螺旋状の水路または螺旋状の溝を設ける。螺旋状の水路または螺旋状の溝の形状は、図21及び図22に示す水路130mに類似した形状でもよい。浴槽洗浄モードにおいて、第二浴水ポンプ122を運転して第二循環回路に浴水112を循環させ、浴水112がこの螺旋状の水路または螺旋状の溝を通って浴槽111内に吐出されることで、浴槽111内に旋回水流が発生する。または、浴槽洗浄モードにおいて、浴槽111内の浴水112を排水管128へ排出するときに、浴水112がこの螺旋状の水路または螺旋状の溝を通って排出されることで、浴槽111内に旋回水流が発生する。
1 加熱手段、 2 タンクユニット、 3 貯湯タンク、 101 熱交換器、 102 第一浴水通路、 103 第二浴水通路、 104 第一浴水ポンプ、 105A,105B 気泡発生装置、 106 混合弁、 110 浴槽アダプタ、 111 浴槽、 111a 排水口、 111b 底面、 112 浴水、 113 気泡、 114 機器ユニット、 115 浴槽フタ、 120 モーター、 121 通路、 122 第二浴水ポンプ、 123 三方弁、 124 三方弁、 125 空気導入弁、 126 エアポンプ、 128 排水管、 130A,130B,130C,130D,130E ローター、 131A メッシュ、 131B カバー、 133a,133b 磁石、 141 移動装置、 215 水ポンプ、 221 電磁弁、 222 吸気通路、 224 給水管、 229 給水管、 230 給湯通路、 231 電磁弁、 301 制御装置、 302 端末装置
本発明の浴槽洗浄装置は、浴槽の底部に設けられ、浴槽内で回る旋回水流を発生させる旋回水流発生手段と、浴槽に接続された第一循環回路に設置され、浴槽の水が第一循環回路を通って浴槽内に戻るように水を循環させる第一ポンプと、第一循環回路を通る水の中に気泡を発生させる気泡発生装置と、浴槽を洗浄する浴槽洗浄モードにおいて、第一ポンプを運転し、気泡発生装置により気泡を発生させ、旋回水流発生手段により旋回水流を発生させる制御手段と、を備える浴槽洗浄装置であって、旋回水流発生手段は、浴槽の底部に回転可能に設置されたローターを有し、ローターの回転により、旋回水流を発生させ、ローターの少なくとも一部が浴槽の排水口の内部に入る第一位置と、第一位置より上の位置である第二位置とにローターを動かす移動装置を備え、浴槽洗浄モードにおいて、制御手段は、ローターを第二位置において回転させるものである。
また、本発明の浴槽洗浄装置は、浴槽の底部に設けられ、浴槽内で回る旋回水流を発生させる旋回水流発生手段と、浴槽に接続された第一循環回路に設置され、浴槽の水が第一循環回路を通って浴槽内に戻るように水を循環させる第一ポンプと、第一循環回路を通る水の中に気泡を発生させる気泡発生装置と、浴槽を洗浄する浴槽洗浄モードにおいて、第一ポンプを運転し、気泡発生装置により気泡を発生させ、旋回水流発生手段により旋回水流を発生させる制御手段と、を備える浴槽洗浄装置であって、旋回水流発生手段は、浴槽の底部に回転可能に設置されたローターを有し、ローターの回転により、旋回水流を発生させ、ローターに形成された開口、またはローターの周囲に形成された開口と、開口につながる第二循環回路と、浴槽の水を、開口及び第二循環回路を通して循環させる第二ポンプと、を備え、浴槽洗浄モードにおいて、制御手段は、ローターの回転を伴って第二ポンプを運転することにより、開口から浴槽内に水を吐出するか、または浴槽内の水を開口から吸入するものである。
また、本発明の給湯システムは、上記浴槽洗浄装置と、浴槽に湯を供給可能な給湯装置と、を備えるものである。

Claims (11)

  1. 浴槽の底部に設けられ、前記浴槽内で回る旋回水流を発生させる旋回水流発生手段と、
    前記浴槽に接続された第一循環回路に設置され、前記浴槽の水が前記第一循環回路を通って前記浴槽内に戻るように水を循環させる第一ポンプと、
    前記第一循環回路を通る水の中に気泡を発生させる気泡発生装置と、
    前記浴槽を洗浄する浴槽洗浄モードにおいて、前記第一ポンプを運転し、前記気泡発生装置により気泡を発生させ、前記旋回水流発生手段により前記旋回水流を発生させる制御手段と、
    を備える浴槽洗浄装置。
  2. 前記浴槽洗浄モードにおいて、前記制御手段は、前記第一ポンプを運転するとともに前記気泡発生装置により気泡を発生させることで前記浴槽内に気泡を供給した後に、前記旋回水流発生手段により前記旋回水流を発生させる請求項1に記載の浴槽洗浄装置。
  3. 前記旋回水流発生手段は、前記浴槽の排水口の位置に設けられている請求項1または請求項2に記載の浴槽洗浄装置。
  4. 前記排水口につながる第二循環回路と、
    前記浴槽の水を、前記排水口及び前記第二循環回路を通して循環させる第二ポンプと、
    を備え、
    前記浴槽洗浄モードにおいて、前記制御手段は、前記旋回水流発生手段により前記旋回水流を発生させるとともに前記第二ポンプを運転することにより、前記排水口から前記浴槽内に水を吐出するか、または前記浴槽内の水を前記排水口から吸入する請求項3に記載の浴槽洗浄装置。
  5. 前記旋回水流発生手段は、前記浴槽の底部に回転可能に設置されたローターを有し、前記ローターの回転により、前記旋回水流を発生させる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の浴槽洗浄装置。
  6. 前記ローターの少なくとも一部が前記浴槽の排水口の内部に入る第一位置と、前記第一位置より上の位置である第二位置とに前記ローターを動かす移動装置を備え、
    前記浴槽洗浄モードにおいて、前記制御手段は、前記ローターを前記第二位置において回転させる請求項5に記載の浴槽洗浄装置。
  7. 前記ローターに形成された開口、または前記ローターの周囲に形成された開口と、
    前記開口につながる第二循環回路と、
    前記浴槽の水を、前記開口及び前記第二循環回路を通して循環させる第二ポンプと、
    を備え、
    前記浴槽洗浄モードにおいて、前記制御手段は、前記ローターの回転を伴って前記第二ポンプを運転することにより、前記開口から前記浴槽内に水を吐出するか、または前記浴槽内の水を前記開口から吸入する請求項5または請求項6に記載の浴槽洗浄装置。
  8. 前記ローターに前記開口が形成されており、
    前記開口から吐出される水流または前記開口に吸入される水流が前記ローターに及ぼす反作用によって前記ローターが自動的に回転するように構成されている請求項7に記載の浴槽洗浄装置。
  9. 前記開口から吐出される水流の方向または前記開口に吸入される水流の方向は、前記浴槽の底面に対して実質的に平行である請求項7または請求項8に記載の浴槽洗浄装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の浴槽洗浄装置と、
    前記浴槽に湯を供給可能な給湯装置と、
    を備える給湯システム。
  11. 前記浴槽洗浄モードにおいて、前記制御手段は、前記給湯装置により前記浴槽に湯を追加するとともに、前記旋回水流発生手段により前記旋回水流を発生させる請求項10に記載の給湯システム。
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