JP4143360B2 - 配管システム及びポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配管システム及びポンプに関し、1経路からの流体を2系統以上の経路に切り替えて流すことができる簡単な構造で、安価な配管システム及びその配管システムを利用したポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、ポンプは1系統の経路においてのみ流体を流す機能を備えたものが一般的である。ところが、近年のポンプ用途の拡大に伴い、例えば、全自動洗濯機では風呂水の吸水ポンプと洗濯機内で水を循環させる循環ポンプの2台のポンプが使用され、また、食器洗い機では1台のポンプがその正転、逆転運転に応じて吸水口と吐出口を選択して洗浄槽に送水し食器類を洗浄し、またその汚水を排水するリバーシブルポンプが使用されるようになっている。
【0003】
しかし、洗濯機や食器洗い機など製品の小形化、低価格化や操作性の向上などの要求から、複数のポンプ機能を1台のポンプに集約したり、ポンプの用途に従って1台のポンプを使い分けて複数経路からの流体を所定の経路に切り替えて送水することのできるポンプが要求され、例えば上記洗濯機における吸水ポンプと循環ポンプとの共有化やリバーシブルポンプの内部構造の改良による小形化、低価格化を実現するポンプが求められている。
【0004】
しかしながら、ポンプ内部において流体経路の切替機能を設けるためには、ポンプ本来の送水機能に加えて、複数の吸水、吐出系統の配置、切替弁やその配管類の取り付けやその切替を指示する指令系統の増設などを要し、ポンプ構造の複雑化、切替指示系統の追加などにより、逆にポンプの高価格化、大形化を招いてしまう。
【0005】
従来の上記リバーシブルポンプの1例としては、例えば図12のポンプ縦断面図に示すポンプ200が示される。
【0006】
図12に示すポンプ200は、外殻218で覆われて誘導モータ211を内蔵するモータ部210と、ポンプ部220とがパッキン255を挟み横形に接続されポンプを構成し、ポンプ部220には正転用羽根車222と逆転用羽根車232が隔壁253で区画された2つのポンプ室221、231にそれぞれ収容され、モータ211の正転、逆転の運転方向により一方のポンプ室に流体の吸引作用を発生させるもので、正転時には正転用羽根車222の吸引作用により正転用吸水口223から正転用ポンプ室221に吸引した流体を正転用吐出口224から吐出し、また、逆転時には逆転用羽根車232の吸引作用により逆転用吸水口233から逆転用ポンプ室231に吸引した流体を逆転用吐出口234からポンプ200外に吐出するものである。
【0007】
上記従来のポンプ200では、2系統の流体経路を使い分けてポンプのリバーシブル機能を満たすために、1台のポンプに2種類の羽根車を設け、それぞれの羽根車が別々のポンプ室内に収納され、さらにそれぞれのポンプ室には吸水口と吐出口とその送水経路を備え、ポンプの正転、逆転運転に応じて送水方向を切替えるもので、内部構造が複雑となって大形化しポンプのコストも高くなり、このポンプを用いた食器洗い機や洗濯機などの製品の小形化や低価格化、操作性向上などの要求を十分に満すものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の要求を満たすものであり、配管経路を2系統以上に切り替えて流体を流すことができる構造が簡単で安価な配管システムとそのシステムを用いた多系統での吸水、送水機能を有するポンプを提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ポンプ部にウエスコ型羽根を有する羽根車を配したポンプであり、前記ポンプ部は、流体を吸水又は吐出する3つの口を有し、前記ウエスコ型羽根の外周部に流路を有し、前記流路の両端部又は両端部近傍に第1の口と第3の口を設け、前記第1の口と第3の口の流路途中に第2の口が設けられ、前記第2の口を自在に開閉し、かつ前記第2の口が開状態にある時は前記第1の口と前記第2の口との間の流路を遮断し、また閉状態にある時は前記第1の口と前記第2の口との間の流路を開放するスイング弁を備え、前記羽根車の正転時には、前記スイング弁が前記第2の口を閉じて前記第1の口から吸引した流体を前記第3の口から吐出し、前記羽根車の逆転時には、前記スイング弁が前記第2の口を開状態にして、前記第3の口から吸引した流体を前記第2の口から吐出することを特徴とするポンプである。
【0014】
この発明のポンプによれば、ポンプの運転方向と運転速度を制御することでポンプ室の羽根車によって生じる旋回流の方向とその水圧を調整し、2カ所の吸水口から1つを選択し、それぞれ2カ所の吐出口を切り替えて流体を吐出することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、以下に図面に基づいて説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態のポンプ1の縦断面図であり、図2、図3はその低速運転時及び高速運転時の流体の流れを示すポンプ部20の正面断面の概略図である。
【0017】
ポンプ1は、モータ部10とポンプ部20とが一体に構成された一般的な構造を有するものである。
【0018】
モータ部10は、リング状に設けられた固定子13と、固定子13の内周部に磁性体12を有する回転子11が回転自在に配されたブラシレス直流モータを構成するもので、固定子13の鉄心とそれに巻回されたコイル及びモータ駆動用の回路基板14が配され、その全体がモールド樹脂17により樹脂内にモールドされている。モータ部10は回路基板14を通じて制御され、ポンプ1の運転速度、回転方向を制御している。
【0019】
回転子11は、ウエスコ型羽根22を有する羽根車21を磁性体12と同軸に連結するもので、羽根車21をポンプ室23内に配し、ポンプ1の中心に設けられた固定軸15に回転自在に支持されている。
【0020】
ポンプ部20は、吸水口51と、2カ所の吐出口53、54を有する吐出管52を設け、ケーシング9の内周壁と羽根車21に設けられたウエスコ型羽根22の外周部との間に流路50を形成している。
【0021】
吐出管52は、ポンプ室23の上端部から管路55を上下に設け、その上下方向に上部吐出口53と下部吐出口54の2カ所に吐出口を開口し、また管路55の内壁56に沿って上下に自在に移動する切替弁60が配されている。
【0022】
切替弁60は、管路55内を流れる流体57、59の水圧の高低により管路内壁56に沿って上下に移動するもので、その外周は吐出管内壁56にほぼ一致する形状を有し、ポンプ1の停止時及び低水圧時は自重により落下し、吐出管52の入口部分に設けられた落下止め突起部58により吐出管52内の定位置に留まるようになっている。
【0023】
そして、切替弁60はその内側に上下に貫通する貫通孔61を設けて、切替弁60の内側に流体57の流路を形成している。
【0024】
ポンプ1の運転により、羽根車21が回転してポンプ室23内に吸引作用が働き、吸水口51から吸引された流体がポンプ室23内の流路50を流れて吐出管52に流れ込む。
【0025】
ポンプ1の低速運転時には、吸水口51からの流体の吸引量が少ないため、流路50を流れる流量が少なく吐出管52に流れ込む流体57の水圧は低圧にあり、吐出管52内の定位置にある切替弁60を押し上げる程の水勢が得られず、切替弁60は吐出管52内の定位置に留まったままである。
【0026】
この低水圧時には、切替弁60が下部吐出口54を閉じた状態にし、流体57は切替弁60内の流路61を通り、開放状態にある上部吐出口53から吐出される。
【0027】
また、ポンプ1の高速運転時には、吸水口51から多量の流体が吸引され、流路50を流れる渦流の水勢も強くなるため、吐出管52に流れ込む流体59の水圧は高圧となって吐出管52内の切替弁60をその水勢により上昇させ、吐出管52の上壁に当たり留まる状態に保つ。
【0028】
この高水圧時には、切替弁60はその外周部により上部吐出口53の壁面の開口部を覆って上部吐出口53を閉じ、同時に下部吐出口54を開放した状態にし、ポンプ室23から吐出管52に流れ込む流体59は下部吐出口54から吐出されるようになる。
【0029】
従って、上記ポンプ1では、ポンプ1の運転制御、すなわち低速或いは高速運転の制御のみによって吐出経路を2系統に切り替えることができる。
【0030】
また、上記の配管系統の切替は、ポンプの運転速度の制御を始めとし、切替弁自体やその内部の流路の形状、切替弁の重量(大きさ、金属やプラスチック製などの材質)などにより、切替弁の上下移動を微調整し切り替えることができる。
【0031】
これにより、ポンプ本体の構造変更や本体内への弁設置、経路切替のための他の指令系統を付加することなく、吐出管の簡単な構造変更により安価に配管経路の切替機能を得ることができ、複数のポンプ機能を1台のポンプに集約し、洗濯機等製品のコンパクト化や低価格化を図ることができるようになる。
【0032】
上記実施形態は、ポンプに直結する吐出管に本発明の配管システムを内蔵したものであるが、ポンプから離れた位置の配管途中に独立してこの配管システムを設けて配管経路の切替を行うことも、もちろんできる。
【0033】
(第2の実施形態)
図4は第2の実施形態のポンプ2の縦断面図、図5及び図6はその吐出管部の部分断面図、図7、図8はそのポンプ室内の流体の流れを示すポンプ部120の正面断面の概略図(吐出管部分は省略する)である。
【0034】
第2の実施形態では、ポンプの正転、逆転運転に応じて2カ所の吸水口から流体を吸引し、2カ所の吐出口から吐出するポンプ2に上記配管システムを適用したものである。
【0035】
ポンプ2の基本的構造は、上記ポンプ1と同一であるので、同一部品には同一符号を付して説明し、またモータ部10についてはその説明を省略する。
【0036】
ポンプ部120は、それぞれが吸水口或いは吐出口となる3つの口を有し、またポンプ室123の外周壁となる第2ケーシング109の内周壁と羽根車21に設けられたウエスコ型羽根22の外周部との間に流路140を形成している。
【0037】
上記3つの口は、流路140の両端部に第1の口である吸水口124と、第3の口である吸水吐出口126を設け、吸水口124と吸水吐出口126の間の流路140の途中に第2の口である吐出孔125が設けられ、それぞれポンプ室123から外部に向かう吸水管、吐出管を設けて開口している。
【0038】
この流路140は、吸水口124と吸水吐出口126の間が第2ケーシング109に設けられた壁部128により閉塞され、ポンプ室123内の流体方向を規制し、逆流を防止するようになっている。
【0039】
吐出孔125には、上下方向に管路155を有する吐出管152が設けられ、吐出管152にはその上下方向に上部吐出口153と下部吐出口154の2カ所の吐出口を開口し、また管路155の内壁156に沿って上下に自在に移動する切替弁160が配されている。
【0040】
切替弁160は、管路155内を流れる流体157の水圧の高低により管路内壁156に沿って上下に移動するもので、ポンプ2の停止時及び低水圧時は自重により落下し、吐出管152の入口部分に設けられた落下止め突起部158により吐出管152内の定位置に留まるようになっている。
【0041】
そして、切替弁160はその内側に上下に貫通する貫通孔161を設けて、切替弁160の内側に流体157の流路を形成している。
【0042】
また、ポンプ部120には、吐出孔125を自在に開閉し、かつ吐出孔125が開状態にある時は吸水吐出口126から吸水口124への流路140を遮断し、また吐出孔125が閉状態にある時は吸水口124と吸水吐出口126との流路を開放するスイング弁130が設けられている。
【0043】
そして、ポンプ2は、第1ケーシング108と第2ケーシング109とが、回転子11の磁性体12部分と羽根車21部分とを仕切る仕切り板119とパッキン118とを挟んで締結され、モータ部10とポンプ部120とが一体化されている。
【0044】
このポンプ2は、モータ部10の通電により回転子11が回転し、ウエスコ型羽根車21がポンプ室123内で回転して吸引作用を発生し、吸水口から吸引された水はポンプ室123内に流入して回転するウエスコ型羽根22が通過した後に渦を生してポンプ室123内を旋回する渦流を形成して吐出口から流体をポンプ2外部に吐出するもので、回転子11の正転、逆転運転の変換によって渦流の発生方向を切替えて吸水口と吐出口を自動的に選択し送水するものである。
【0045】
上記スイング弁130は、ポンプ室123内を流れる流体方向により吐出孔125の開口部127を開閉するように動作するものである。
【0046】
ポンプ2の逆転運転時には、スイング弁130が吐出孔125の開口部127を開状態(図4、図5、図7、図9)とし、同時に吐出孔125の後方へのポンプ室123内の流路140を遮断して流体の流れを中断させ、流体が吐出孔125のみに流れ込むようになっている。
【0047】
また、ポンプ2の正転時には、スイング弁130が吐出孔125の開口部127を閉状態(図6、図8、図10)にし、吐出孔125の後方への流路140を開放し、流体は塞がれた吐出孔125を通過して吐出孔125後方の吸水吐出口126に流入し吐出するものである。
【0048】
このスイング弁130は、例えば、図9、図10に示すように、吐出孔125の開口部127を開閉する弁蓋部131とポンプ室123の流路140を遮断する遮蔽板132からなるゴム、ウレタン等の弾性体からなり、片開き状に動作するようにポンプ室の内壁に設けた弁止め133にピン止めされピンを支点として水流の方向とその水圧により弧状に動作するもの、或いは弁の自重と水流を利用して吐出口の開閉を行うもの等が利用でき、ポンプの正転、逆転運転による水流方向に従い確実に吐出孔125を開閉し、またポンプ室123の流路140を遮断又は開放する構造のものであればよい。
【0049】
ポンプ2の運転中のスイング弁130の動作と、ポンプ室123内の流体の流れについて以下に説明する。
【0050】
ポンプ2の逆転時には、図4、図5、図7及び図9に示すように、吸入吐出口126から吸引された流体141がポンプ室123を吐出孔125に向かって流れ、その水圧により吐出孔125の後方に設けられているスイング弁130を弁止め133を支点にして押し上げるように動作させ、吐出孔125の開口部127を開状態にすると共に遮蔽板132が仕切り板119に圧接されてその間の流路を閉塞し、吐出孔125からポンプ室123後方への流路を遮断し、ポンプ室123の流体142は吐出孔125のみに流入するようになる。
【0051】
このポンプ2の逆転運転時に、ポンプ2が低速運転である場合は、流路140を流れる流量が少なく吐出孔125を経て吐出管152に流れ込む流体157の水圧は低圧にあり、吐出管152内の切替弁160を押し上げる程の水勢がなく、切替弁160は吐出管152内の定位置に留まったままとなり、切替弁160は下部吐出口154を閉じた状態にし、流体157は切替弁160内の流路161を通り上部吐出口153から吐出される。
【0052】
また、ポンプ2が逆転、高速運転にある場合には、流路140を流れる流量が多く水勢も強くなるので、吐出孔125から吐出管152に流れ込む流体159の水圧は高圧となって、吐出管152内の切替弁160を上昇させてその上壁に当たり留まる状態にし、切替弁160は上部吐出口153を閉じ、同時に下部吐出口154を開放した状態にし、ポンプ室123から吐出管152に流れ込む流体159は下部吐出口154からポンプ2外に吐出されるようになる。
【0053】
また、ポンプ2の正転時には、図6、図8及び図10に示すように、吸水口124から吸引された流体143がポンプ室123を吐出孔125の方向に流れ、その水圧によりスイング弁130を押し倒して弁蓋部131が開口部127を覆い吐出孔125を閉状態にすると共に遮蔽板132と仕切り板119の間には流路が開かれ吐出孔125の後方への流路140を開放し、ポンプ室123を流れる流体144は塞がれた吐出孔125を通過してポンプ室123後方の吸水吐出口126に流入し145ポンプ2外に吐出されるものである。
【0054】
このポンプ2の正転時には、ポンプ室123を流れる流体144が吐出孔125に流れ込むことはないので、切替弁160は吐出管152の定位置に留まったままである。
【0055】
従って、上記構成のポンプ2では、1つのポンプ室123に3カ所の開口部が設けられているものの、ポンプ2の逆転時には吸入吐出口126からの流体は吐出孔125のみから吐出され、その運転速度により2カ所の吐出口153、154の1つが選択され、また、正転時には吸入口124からの流体が吸水吐出口126のみから吐出されるようになる。
【0056】
これにより、上記ポンプ2では、ポンプ2の運転制御により、すなわちポンプの運転方向、及び低速或いは高速運転の制御によって吸水、吐出経路を切り替えることができ、2カ所の吸水経路の選択と、逆転運転時には運転速度により吐出経路を2系統に切り替えることができるようになり、1台で2台分或いは用途によってはそれ以上のポンプ機能を満たすことができるようになる。
【0057】
また、図11に示すポンプ2を用いた変形例に示すように、ポンプ2の吸水吐出口126にも、上記配管システムを設けることができる(図では、吐出孔125に接続した配管システムは省略している)。
【0058】
これにより、ポンプ2の正転時には、吸水口124から吸引した流体143がポンプ室123を経由して、吸水吐出口126に設けた吐出管170の2カ所の吐出口171、172からポンプ2の運転速度に従い2系統の吐出経路で吐出することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の配管システムによれば、システム内を流れる水圧により切替弁を動作させて配管経路を2系統に切り替えることができる、簡単な構造の安価な切替機能が得られる。
【0060】
また、この配管システムを利用したポンプでは、ポンプの運転制御(運転速度と運転方向)のみにより、配管経路を複数系統に切り替えられるので、ポンプの構造変更や付属部品、装置を付加することなく、ポンプ性能を維持して安価にポンプの利用価値を拡大することができ、このポンプを用いた製品の小形化、低価格化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態のポンプの縦断面図である。
【図2】 第1の実施形態のポンプ部の正面断面の概略図である(低速運転時)。
【図3】 第1の実施形態のポンプ部の正面断面の概略図である(高速運転時)。
【図4】 第2の実施形態のポンプの縦断面図である(逆転、低速運転時)。
【図5】 第2の実施形態のポンプの部分断面図である(逆転、高速運転時)。
【図6】 第2の実施形態のポンプの部分断面図である(正転運転時)。
【図7】 第2の実施形態のポンプ室の正面断面図である(逆転運転時)。
【図8】 第2の実施形態のポンプ室の正面断面図である(正転運転時)。
【図9】 第2の実施形態のポンプの逆転運転時のスイング弁の動作を示す図である。
【図10】 第2の実施形態のポンプの正転運転時のスイング弁の動作を示す図である。
【図11】 第2の実施形態の変形例のポンプ室の正面断面図である(正転運転時)。
【図12】 従来例のポンプの縦断面図である。
【符号の説明】
1,2……ポンプ
20,120……ポンプ部
23,123……ポンプ室
50,140……流路
51,124……吸水口
52,152……吐出管
53,54,153,154……吐出口
55……管路
57,59……流体
60,160……切替弁
61,161……切替弁内の流路
125……吐出孔
126……吸水吐出口
130……スイング弁
131……弁蓋部
132……遮蔽板

Claims (1)

  1. ポンプ部にウエスコ型羽根を有する羽根車を配したポンプであり、
    前記ポンプ部は、流体を吸水又は吐出する3つの口を有し、
    前記ウエスコ型羽根の外周部に流路を有し、前記流路の両端部又は両端部近傍に第1の口と第3の口を設け、前記第1の口と第3の口の流路途中に第2の口が設けられ、
    前記第2の口を自在に開閉し、かつ前記第2の口が開状態にある時は前記第1の口と前記第2の口との間の流路を遮断し、また閉状態にある時は前記第1の口と前記第2の口との間の流路を開放するスイング弁を備え、
    前記羽根車の正転時には、前記スイング弁が前記第2の口を閉じて前記第1の口から吸引した流体を前記第3の口から吐出し、
    前記羽根車の逆転時には、前記スイング弁が前記第2の口を開状態にして、前記第3の口から吸引した流体を前記第2の口から吐出する
    ことを特徴とするポンプ。
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