JP4302955B2 - ポンプ及び洗濯機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポンプ及び洗濯機に関し、水道とは別の外部の水源からの水を洗濯機に給水し、また洗濯槽内の水を洗濯機内で循環させ、さらに洗濯槽内の水を機外に排水する機能を備えたポンプ、及びそのポンプを用いた洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の全自動洗濯機には、水道とは別の外部の水(例えば風呂水)を利用して洗濯槽に給水して洗濯やすすぎを行い、また洗浄力の向上や糸くず除去のために洗濯槽内の水を洗濯機内で循環させながら洗濯やすすぎを行い、さらに洗濯槽内の水を機外に強制排水するためのポンプを備えた全自動洗濯機が普及している。
【0003】
図8に示す従来の洗濯機100では、浴槽110の風呂水111を吸水して洗濯槽101に供給するための風呂水用吸水ポンプP1と、洗濯槽101内の水102を洗濯機100内で循環させながら洗濯やすすぎを行うための洗濯水循環用ポンプP2と、洗濯槽101内の洗濯水やすすぎ水102を機外に排水するための排水ポンプP3を個別に使用するもので、3台のポンプを洗濯機本体内に内蔵する必要があった。
【0004】
このため、3台のポンプとそれに接続された配管103、104、105を設置するスペースを洗濯機内に要して洗濯機が大型化し、また重量も重くなり、さらにポンプ自体の費用のみならずポンプ組み込みのため付属部品や組立の作業工数を必要として洗濯機が高価格なものとなっている。
【0005】
そこで、単一の自吸水ポンプにより風呂水の給水と洗濯水の循環を可能とし、コスト低減と利便性の向上を図る洗濯機として、1台の自吸水ポンプと、洗濯液循環経路と風呂水吸水経路とを設け、この洗濯液循環経路と風呂水吸水経路とを択一的に切換える切換弁を自吸水ポンプの吸水側に備えた自吸水ポンプ付洗濯機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−173686号公報(第3頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献による洗濯機においても、風呂水の給水と洗濯水の循環機能は1台のポンプで満たされるものの、洗濯槽の水を強制排水するためには別途の排水ポンプを要し、いまだ2台のポンプを洗濯機内に内蔵する必要があり、2台分の設置スペースとコストを要している。
【0008】
そこで、本発明は、水道とは別の外部の水源からの洗濯機への給水と、洗濯槽内の水の洗濯機内での循環と、洗濯槽内の水の強制排水との3つのポンプ機能を1台ポンプで兼備することができる、すなわち、2箇所の水源からの水を吸水し3箇所の所定方向へ送水することができるポンプ、及びそのポンプを用いた小形、軽量であって、風呂水の給水と洗濯槽の水の循環及び排水機能を1台のポンプで満たすことができる洗濯機を低価格で提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ポンプ部にウエスコ型羽根を有する羽根車を配し、前記ポンプ部は、ケーシングと羽根車とからなり、前記ケーシングは、水を吸水又は吐出する3つの口を有し、前記ウエスコ型羽根の外周部に流路を有し、前記流路の両端部又は両端部近傍に第1の口と第3の口を設け、前記第1の口と第3の口の間の流路に第2の口を設け、前記第2の口を開閉自在にする弁手段を、前記第1の口と前記第2の口の間の流路に設け、前記弁手段は、前記第2の口を開状態にする時は前記流路を遮断して前記第3の口と前記第2の口との間を水が流れるようになし、前記第2の口を閉状態にする時は前記流路を開放して前記第1の口と前記第3の口との間を水が流れるようになし、前記羽根車の正転時には、前記弁手段が前記第2の口を閉状態にし、前記第1の口から吸引した水を前記第3の口から吐出し、前記羽根車の逆転時には、前記弁手段が前記第2の口を開状態にして流路を遮断し、前記第3の口から吸引した水を前記第2の口から吐出するポンプであって、前記第2の口の吐出側に送水経路を2系統に切り替えるための切替弁を設けたことを特徴とするポンプである。
【0010】
本発明のポンプによれば、ポンプ部に配されたウエスコ型羽根を有する羽根車は、ポンプの正転、逆転運転に応じて正逆の2方向の吸引作用を発生し、ポンプ部に設けられた3カ所の開口部から2カ所を選択し、吸水、吐出することができる。すなわち、正転時には第1の口から吸引した水流により弁手段が第2の口を閉状態にし、第1の口から第3の口へ続く流路を開放し第3の口から水を吐出する。また、逆転時には第3の口から吸引した水流により弁手段が第2の口を開状態にし、かつ第2の口から後方にある第1の口への流路を遮断して、第3の口から第2の口へ導く流路を形成し第2の口から水を吐出し、さらに第2の口の吐出側に設けられた切替弁により2系統の送水経路を択一し送水することができる。また、1枚の羽根車と1つのポンプ室とでポンプが構成されるので、ポンプ構造がコンパクトなものとなり、ポンプの小形化、低価格化が実現する。
【0011】
請求項2の発明は、前記切替弁が電磁弁であることを特徴とする請求項1に記載のポンプである。
【0012】
本発明のポンプでは、このポンプを搭載する洗濯機など、装置全体をコントロールする制御回路からの信号に従い、その運転状況に応じて切替弁の開閉を自動的に行うことができる。
【0013】
請求項3の発明は、外部の水を吸水して洗濯機に給水し、また洗濯機内の水を循環させ、かつ洗濯機の水を機外に強制排水するポンプを有する洗濯機において、前記ポンプが請求項1又は2に記載のポンプであって、前記ポンプの正転時には、前記第1の口から吸水した外部の水を前記第3の口から前記洗濯機へ給水し、前記ポンプの逆転時には、前記第3の口から吸引した洗濯機内の水を前記第2の口から吐出し、前記切替弁によって前記洗濯機内に循環させる送水経路又は機外に排水する送水経路とに切り替えて送水することを特徴とする洗濯機である。
【0014】
本発明の洗濯機によれば、1台のポンプが外部の水を洗濯機の洗濯槽に供給する給水ポンプと洗濯槽内の水を循環させる循環ポンプと洗濯槽の洗濯水を強制排水する排水ポンプの3つのポンプ機能を果たすので、洗濯機に内蔵するポンプが1台となってその設置スペースやポンプコストが従来の1/3程度まで削減可能となり、洗濯機の小形化、軽量化、低価格化を実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、以下に図面に基づいて説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態のポンプ1の逆転運転時の縦断面図であり、図2はその正転運転時の部分縦断面図であり、図3、図4は逆転及び正転時のスイング弁30部分の横断面図であり、図5、図6は逆転及び正転時のポンプ部20の正面断面図である。なお、図2〜図6では、切替弁以降の配管を省略する。
【0017】
ポンプ1は、モータ部10とポンプ部20とが一体に構成されている。
【0018】
モータ部10は、第1ケーシング8の外周に沿ってリング状に設けられた固定子13を有し、固定子13の内周部の第1ケーシング8内には磁性体12を有する回転子11が回転自在に配された、ブラシレス直流モータを構成するものであり、ポンプ1の低騒音化や制御性向上に寄与している。
【0019】
固定子13は、鉄心とそれに巻回されたコイルとからなり、モータ駆動用の回路基板14が固定子13の側部に配され、固定子13及び回路基板14は全体がモールド樹脂17により樹脂内にモールドされ、モータ部10の耐水性、絶縁性を改善し、電気部品の故障や漏電が防止されるのでポンプの耐久性、安全性を向上している。
【0020】
回転子11は、ウエスコ型羽根22を有する羽根車21を磁性体12と同軸に連結するもので、羽根車21をポンプ室23内に配し、ポンプ1の中心に設けられた固定軸15に左右端部の軸受16a、16bを介して回転自在に支持されている。
【0021】
ポンプ部20は、それぞれが吸水口或いは吐出口となる3つの口を有し、またポンプ室23の外周壁となる第2ケーシング9の内周壁と羽根車21に設けられたウエスコ型羽根22の外周部との間に流路40を形成している。
【0022】
上記3つの口は、流路40の両端部に第1の口である吸水口24と、第3の口である吸水吐出口26を設け、吸水口24と吸水吐出口26の間の流路40の途中に第2の口である吐出口25が設けられ、それぞれポンプ室23から外部に向かう接続管を設けて開口している。
【0023】
この流路40は、吸水口24と吸水吐出口26の間が第2ケーシング9に設けられた壁部28により閉塞され、ポンプ室23内の流水方向を規制し、逆流を防止するようになっている。
【0024】
また、ポンプ部20には、吸水口24と吐出口25の間の流路40に、吐出口25を開閉自在にするスイング弁30を設けている。
【0025】
このスイング弁30は、吐出口25を開状態にする時は吸水口24と吐出口25の間の流路40を遮断して、吸水吐出口26と吐出口25との間を水が流れるようにし、また、吐出口25を閉状態にする時は吸水口24と吐出口25の間の流路40を開放して、吸水口24と吐出口25との間を水が流れるようにする。
【0026】
そして、第2の口である吐出口25の吐出側には、電磁弁からなる切替弁50が設けられ、吐出口25からの送水経路53を第1経路54と第2経路55の2系統に分岐し、その送水管51と52が設けられている。
【0027】
ポンプ1は、第1ケーシング8と第2ケーシング9とが、回転子11の磁性体12部分と羽根車21部分とを仕切る仕切り板19とパッキン18とを挟んで締結され、モータ部10とポンプ部20とが一体化し構成されている。
【0028】
このポンプ1は、モータ部10の通電により回転子11が回転し、ウエスコ型羽根車21がポンプ室23内で回転して吸引作用を発生し、吸水口から吸引された水はポンプ室23内に流入して回転するウエスコ型羽根22が通過した後に渦を生してポンプ室23内を旋回する渦流を形成して吐出口から流水をポンプ1外部に吐出するもので、回転子11の正転、逆転運転の変換によって渦流の発生方向を切替えて吸水口と吐出口を自動的に選択し送水するものである。
【0029】
上記スイング弁30は、ポンプ室23内を流れる流水方向により吐出口25の開口部27を開閉するように動作するものである。
【0030】
ポンプ1の逆転運転時には、スイング弁30が吐出口25の開口部27を開状態(図1、3)とし、同時に吐出口25の後方へのポンプ室23内の流路40を遮断して流水の流れを中断し、吸水吐出口26からの流水が吐出口25のみに流入し吐出される。
【0031】
また、ポンプ1の正転時には、スイング弁30が吐出口25の開口部27を閉状態(図2、4)にし、吐出口25の後方への流路40を開放し、吸水口24から吸引された流水は塞がれた吐出口25を通過して吐出口25後方の吸水吐出口26に流入し吐出するものである。
【0032】
このスイング弁30は、例えば、図3、図4に示すように、吐出口25の開口部27を開閉する弁蓋部31とポンプ室23の流路40を遮断する遮蔽板32からなるゴム、ウレタン等の弾性体からなり、片開き状に動作するようにポンプ室の内壁に設けた弁止め33にピン止めされピンを支点として水流の方向とその水圧により弧状に動作するものである。或いは、弁の自重と水流を利用して吐出口の開閉を行うもの等が利用でき、ポンプの正転、逆転運転による水流方向に従い確実に吐出口25を開閉し、またポンプ室23の流路40を遮断又は開放する構造のものであればよい。
【0033】
ポンプ1の運転中のスイング弁30の動作と、ポンプ室23内の流水の流れについて以下に説明する。
【0034】
ポンプ1の逆転時には、図3及び図5に示すように、吸水吐出口26から吸引された流水41がポンプ室23を吐出口25に向かって流れ、その水圧により吐出口25の後方に設けられているスイング弁30を弁止め33を支点にして押し上げるように動作させ、吐出口25の開口部27を開状態にすると共に遮蔽板32が仕切り板19に圧接されてその間の流路を閉塞し、吐出口25からポンプ室23後方への流路を遮断し、ポンプ室23の流水42は吐出口25のみに流入しポンプ1外に吐出されるようになる。なお、流路40に設けられた第2ケーシング9の壁部28により流水方向が規制され、ポンプ室23内での逆流が防止される。
【0035】
この逆転時には、吐出口25から吐出された流水53は切替弁50に送られ、切替弁50により第1経路54又は第2経路55の一方の送水経路のみに送水され、それぞれの送水管51又は52から吐出される。また、切替弁50は電磁弁を用いることで、電気的に制御して一方の送水経路を択一することができる。
【0036】
また、ポンプ1の正転時には、図4及び図6に示すように、吸水口24から吸引された流水43がポンプ室23を吐出口25の方向に流れ、その水圧によりスイング弁30を押し倒して弁蓋部31が開口部27を覆い吐出口25を閉状態にすると共に遮蔽板32と仕切り板19の間には流路が開かれ吐出口25の後方への流路40を開放し、ポンプ室23を流れる流水44は塞がれた吐出口25を通過してポンプ室23後方の吸水吐出口26に流入しポンプ1外に吐出されるものである。
【0037】
従って、上記構成のポンプ1では、1つのポンプ室23に3カ所の開口部が設けられているものの、ポンプ1の逆転時には吸水吐出口26からの水は吐出口25のみから吐出され、また、正転時には吸水口24からの流水が吸水吐出口26のみから吐出されるようになり、ポンプの正転逆転に応じて吸水口と吐出口を自動的に選択し、さらに吐出口25からの流水は切替弁50により2系統の送水経路54、55の一方を選択し所定方向に送水できるもので、すなわち2箇所の水源から3箇所に送水でき1台で複数のポンプ機能を満たすことができるようになる。
【0038】
また、ポンプ1では、1種類の羽根車21を用いて1つのポンプ室23内に正転流と逆転流を形成することができるので、2系統の送水経路を得るために2種類の羽根車を2つのポンプ室に収納していた従来のリバーシブルポンプに比べて、ポンプ構造を簡単なものとしポンプの小形化や価格の低減が可能となる。
【0039】
さらに、ポンプ構造のコンパクト化により、ポンプ特性の向上、低騒音化等の性能向上も図られ、吸水、吐出揚程や吐出量の確保が容易となり、従来ポンプよりも部品点数を削減して高信頼性を得ることもできる。
【0040】
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態である洗濯機2の配管経路要部を示す概略断面図である。
【0041】
洗濯機2は、洗濯機本体61内に洗濯物を収容する多数の小孔を有する洗濯槽62と、洗濯水64を貯留し洗濯槽62を内装する外槽63が設けられている。外槽63及び洗濯槽62は防振機構(図示せず)により本体61に支持され、洗濯槽62は中心部に固定された回転軸66により外槽63内に回転自在に軸支され、回転軸66はモータ(M)に連結されている。外槽63には水道水を給水するための給水バルブ68を備えた給水管67、また外装前面には各洗濯工程の運転制御を行うマイクロコンピュータを中心とする制御回路を内蔵する操作パネル65が設けられている。
【0042】
洗濯機2は、浴槽81等の外部に貯留されている水82を吸水して洗濯槽62に供給し、また洗濯中に洗濯槽62の洗濯水やすすぎ水64を洗濯機2内で循環させながら洗濯やすすぎを行い、さらに洗濯槽62の洗濯水を強制排水する機能を持つもので、その吸水、循環、及び排水用ポンプとして、上記ポンプ1を洗濯機本体61内に内蔵している。
【0043】
図に示すように、ポンプ1は、吸水口(第1の口)24には浴槽81などの外部の水を吸水する吸水管72が設けられ、先端に浴槽81に投入するための吸水孔84を有する吸水ホース83が接続されている。また、吸水吐出口(第3の口)26には、洗濯機2の外槽63下部に設けられた送水管74が接続されている。そして吐出口(第2の口)25の吐出側に設けられている切替弁50には、洗濯槽62の洗濯水64を循環させる循環用配管71が切替弁50の第1経路54となる送水管51に接続され、また、機外に排水するための排水管73が第2経路55となる送水管52に接続されている。
【0044】
上記洗濯機2を通常の洗濯工程にて使用する場合は、洗濯槽62に洗濯物、洗剤が投入された後、まず水道水給水管67の給水バルブ68が動作して洗濯槽62に給水され設定水位に達すると給水が終了し、洗濯槽62が回転動作を開始し洗いが行われる。すすぎ時は、一旦洗濯水64が排水された後、給水バルブ68により再度給水が行われ洗い同様にすすぎを行う。脱水は洗濯槽62の水を排水した後洗濯槽62を高速回転させ、小孔より洗濯物に含まれる水を遠心力により飛ばすことで行う。この一連の洗濯工程は、使用者が操作パネル65により水位、洗濯時間や風呂水の使用有無などを設定し、この設定に従い自動制御され運転される。
【0045】
この洗濯機2では、浴槽81の風呂水82を洗濯やすすぎに使用する場合、ポンプ1が正転運転されてポンプ1の吸水口24からの吸引作用が働き、吸水口24に接続された浴槽81内の吸水孔84から風呂水82が吸水され、吸水管72を通りポンプ1内に流入した後、吸水吐出口26から吐出され送水管74を経て洗濯槽62に給水される。そして、設定水位に達すると自動的にポンプ1が停止し給水が停止する。
【0046】
また、洗濯やすすぎ中に洗濯槽62の水64を循環させながら洗濯、すすぎを行う場合は、ポンプ1が逆転運転され、ポンプ1の吸水吐出口26からの吸引作用により吸水された洗濯槽62の水が送水管74からポンプ1内に流入し、吐出口25から吐出される。この時、洗濯水64は第1経路54側に自動的に切り替えられている切替弁50を経て送水管51に送られ、洗濯槽62上部に接続された循環用配管71を経由して再び洗濯槽62に循環し、洗濯機2内を循環しながら洗濯、すすぎを行うことができる。この工程が終了するとポンプ1も自動停止し、洗濯水やすすぎ水64の循環も停止する。
【0047】
また、洗濯、すすぎ終了後に洗濯槽62内の残水を強制排水する場合は、ポンプ1が逆転運転され、ポンプ1の吸水吐出口26から吸水された洗濯槽62の水64が送水管74を通りポンプ1内に流入し、吐出口25から吐出され第2経路55側に自動的に切り替えられている切替弁50を経て、送水管52に送られ排水管73から機外に排水され、排水終了後ポンプ1は自動停止する。
【0048】
上記の切替弁50の第1経路54或いは第2経路55への切替は、操作パネル65の設定に従い切替弁50内の電磁弁が作動し自動的に行うことができる。
【0049】
これにより、洗濯機2では、本体に内蔵した1台のポンプ1により、風呂水などの外部の水の洗濯槽62への給水と、洗濯中に洗濯水やすすぎ水を循環させながら洗濯を行い、また洗濯槽62の水を排水することが可能となる。
【0050】
従って、洗濯機2では、洗濯機2への給水用と循環用と排水用とのそれぞれに3台のポンプが不要となり、洗濯機2内のポンプ及びその配管スペースを最小限とし、またポンプ設置場所の選択に自由度が増しデッドスペースを活用することもでき、洗濯機のコンパクト化、小形化、軽量化及び低価格化を可能とするものである。
【0051】
また、内蔵するポンプ数やその構成部材を削減して洗濯機の構造簡素化を図り、またポンプ特性の向上も相まって操作性や耐久性に優れた信頼性の高い洗濯機を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のポンプでは、正転、逆転運転に応じてポンプの3カ所の開口部から吸水口と吐出口とを選択し、2箇所の水源から吸水した水を切替弁を利用して3箇所の所定方向へ送水することができる、複数台分のポンプ機能を果たすことができるコンパクトな構造を有するポンプを安価に提供することができる。
【0053】
また、本発明の洗濯機では、1台のポンプにより風呂水などの外部の水を供給し、洗濯槽内の水を循環し、また洗濯槽の水を排水することができるので、従来のこのための3台のポンプが不要となり洗濯機の小形化、軽量化が図られ、またポンプやその付属部品の部品点数が削減されることで洗濯機の低価格化を可能とし、さらに内部構成を簡素化して信頼性の高い洗濯機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態のポンプの逆転時縦断面図である。
【図2】 第1の実施形態のポンプの正転時部分縦断面図である。
【図3】 第1の実施形態のポンプの逆転時部分横断面図である。
【図4】 第1の実施形態のポンプの正転時部分横断面図である。
【図5】 第1の実施形態のポンプ室の逆転時正面断面図である。
【図6】 第1の実施形態のポンプ室の正転時正面断面図である。
【図7】 第2の実施形態の洗濯機の概略断面図である。
【図8】 従来例の洗濯機の概略断面図である。
【符号の説明】
1……ポンプ
2……洗濯機
10……モータ部
11……回転子
12……磁性体
13……固定子
15……固定軸
20……ポンプ部
21……羽根車
22……ウエスコ型羽根
23……ポンプ室
24……吸水口(第1の口)
25……吐出口(第2の口)
26……吸水吐出口(第3の口)
30……スイング弁
31……弁蓋部
32……遮蔽板
40……流路
50……切替弁
51,52……送水管
54……第1経路
55……第2経路
62……洗濯槽
64……洗濯、すすぎ水
71……循環用配管
72……吸水管
73……排水管
74……送水管
Claims (3)
- ポンプ部にウエスコ型羽根を有する羽根車を配し、
前記ポンプ部は、ケーシングと羽根車とからなり、
前記ケーシングは、水を吸水又は吐出する3つの口を有し、
前記ウエスコ型羽根の外周部に流路を有し、
前記流路の両端部又は両端部近傍に第1の口と第3の口を設け、前記第1の口と第3の口の間の流路に第2の口を設け、
前記第2の口を開閉自在にする弁手段を、前記第1の口と前記第2の口の間の流路に設け、
前記弁手段は、前記第2の口を開状態にする時は前記流路を遮断して前記第3の口と前記第2の口との間を水が流れるようになし、前記第2の口を閉状態にする時は前記流路を開放して前記第1の口と前記第3の口との間を水が流れるようになし、
前記羽根車の正転時には、前記弁手段が前記第2の口を閉状態にし、前記第1の口から吸引した水を前記第3の口から吐出し、
前記羽根車の逆転時には、前記弁手段が前記第2の口を開状態にして流路を遮断し、前記第3の口から吸引した水を前記第2の口から吐出するポンプであって、
前記第2の口の吐出側に送水経路を2系統に切り替えるための切替弁を設けた
ことを特徴とするポンプ。 - 前記切替弁が電磁弁である
ことを特徴とする請求項1に記載のポンプ。 - 外部の水を吸水して洗濯機に給水し、また洗濯機内の水を循環させ、かつ洗濯機の水を機外に強制排水するポンプを有する洗濯機において、
前記ポンプが請求項1又は2に記載のポンプであって、
前記ポンプの正転時には、前記第1の口から吸水した外部の水を前記第3の口から前記洗濯機へ給水し、
前記ポンプの逆転時には、前記第3の口から吸引した洗濯機内の水を前記第2の口から吐出し、前記切替弁によって前記洗濯機内に循環させる送水経路又は機外に排水する送水経路とに切り替えて送水する
ことを特徴とする洗濯機。
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