JPWO2018159259A1 - 車両 - Google Patents

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Abstract

車両は、経路に沿って自律的な走行が可能であり、経路の高低情報の入力を受け付け可能な入力部と、進行方向の水面を検出可能なセンサ部と、出力部と、を有する。車両が所定の経路に沿って自律的な走行を行っている間に、入力部が入力を受けた所定の経路の高低情報とセンサ部が検出した水面とを基に、所定の経路に沿った進行方向において所定値以上の水深を推定する場合、出力部は、冠水の可能性を警告する。

Description

本開示は、経路に沿って自律的な走行が可能な車両等の車両に関する。
近年、車載センサおよびコンピュータの小型化および高性能化に伴い、運転手による運転操作が不要である自動運転車が普及し始めている。自動運転車は、車両が走行を予定する経路(走行予定経路)を、設定された目的地等に応じて予め設定する必要がある。
一方、車両の運転が自動運転によるものであるか否かに関わらず、道路上に発生する冠水や水たまり等のハザードが発生した場合には、車両の走行の安全を確保する必要がある。特に、自動運転の場合、車両の走行の安全確保は、走行予定経路の全体に亘って行われる必要がある。
特開2004−341795号公報
本開示は、走行の安全を向上させることができる車両を提供する。
本開示の一態様に係る車両は、経路に沿って自律的な走行が可能であり、経路の高低情報の入力を受け付け可能な入力部と、進行方向の水面を検出可能なセンサ部と、出力部と、を有する。車両が所定の経路に沿って自律的な走行を行っている間に、入力部が入力を受けた所定の経路の高低情報とセンサ部が検出した水面とを基に、所定の経路に沿った進行方向において所定値以上の水深を推定する場合、出力部は、冠水の可能性を警告する。
なお、本開示の態様を方法、装置、システム、記録媒体(コンピュータ読み取り可能な一過性でない記録媒体を含む)、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、車両の走行の安全を向上させることができる。
図1は、第1の実施の形態のハザード処理システムの構成図である。 図2は、第1の実施の形態のハザード処理システムおよび自動運転制御装置の動作フローを示すフローチャートである。 図3は、図2に示すフローチャートのステップS14の動作フローの一例を示すフローチャートである。 図4は、図3に示すフローチャートのステップS21の動作フローの一例を示すフローチャートである。 図5は、走行予定経路の最大水位の説明図である。 図6は、図3に示すフローチャートのステップS22の動作フローの一例を示すフローチャートである。 図7は、図3に示すフローチャートのステップS21〜ステップS25の動作フローの一例を示すフローチャートである。 図8は、第2の実施の形態の車両の構成図である。 図9は、第2の実施の形態の車両の動作フローを示すフローチャートである。 図10は、コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
本開示の実施の形態の説明に先立ち、従来の技術における問題点を簡単に説明する。降雨時などに道路上に発生する冠水や水たまりなどのうち通行不能な場所を回避することができる道路交通情報システムが提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の技術においては、冠水センサを用いて車両の現在位置の冠水の存在を確認している。しかしながら、車両の現在位置の冠水の存在を確認することによって、車両が走行予定経路を走行可能であるかどうかを判断することはできないという問題がある。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態のハザード処理システム1の構成図である。ハザード処理システム1は、ハザード検出部10と、ハザード処理部20と、記憶装置30とを有する。
ハザード検出部10は、ハザードの発生を検出する。ここで、ハザードとは、車両に被害または車両の走行に障害を及ぼす可能性のある、冠水、土砂崩れ、地震、暴風、積雪等の災害である。一例において、ハザード検出部10は、CPU(Central Processing Unit)およびROM(Read Only Memory)を有し、CPUが、それぞれROMに格納されているプログラムを読み出して実行するコンピュータを有する。
ハザード検出部10は、通信部11と車載センサ12とを有する。
通信部11は、ネットワークを介して外部からハザードの発生を示す情報(ハザード情報)を取得する。一例において、ネットワークは、インターネットであり、通信部11は、インターネット端末である。他の一例において、ネットワークは、専用狭域通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication)路であり、通信部11は、日本のETC2.0(Electronic Toll Collection System 2.0)対応車載器である。一例において、ハザード情報は、ハザードの種別を示す情報を含む。
ハザード検出部10は、通信部11がハザード情報を取得したことに応じて、ハザードの発生を検出する。
車載センサ12は、ハザードに関連する物理量を示す測定データを生成する。ハザード検出部10は、車載センサ12の測定データに基づいて、ハザードの発生を検出する。
一例において、車載センサ12は、超音波等を用いて車両の現在位置における冠水部分の底面から表面(水面)までの水深を測定し、深さを示す測定データを生成する水深計である。一例において、ハザード検出部10は、水深が第1の閾値よりも大きい場合、冠水によるハザードの発生を検出する。
ハザード処理部20は、ハザード種別判定部21と、走行予定経路探索部22と、走行予定経路決定部23と、走行予定経路指示部24と、警告部25と、を有する。一例において、ハザード処理部20は、CPUおよびROMを有し、CPUが、それぞれROMに格納されているプログラムを読み出して実行するコンピュータを有する。
ハザード種別判定部21は、通信部11が取得したハザード情報に基づいて、ハザードの種別を判定する。ハザードの種別は、例えば、冠水ハザード、土砂崩れハザード、地震ハザード、暴風ハザード、積雪ハザードである。
走行予定経路探索部22は、自動運転用詳細地図32の道路地図およびダイクストラ法等のアルゴリズムを用いて、車両の現在位置から目的地までの走行予定経路の候補を探索する。一例において、走行予定経路探索部22は、車両の現在位置を自動運転制御装置2から取得する。一例において、走行予定経路探索部22は、車両の現在位置から目的地までの複数の走行予定経路の候補を、その経路長が短い順に探索する。
走行予定経路決定部23は、設定した走行予定経路を車両が走行することが安全であるか危険であるかを判定する。さらに、設定した走行予定経路を車両が走行することが危険であると判定した場合、走行予定経路決定部23は、走行予定経路探索部22が探索した複数の走行予定経路の候補について、車両による走行が安全であるか危険であるかを判定する。次いで、走行予定経路決定部23は、車両による走行が安全である走行予定経路を決定する。走行予定経路決定部23による走行予定経路の判定および決定の処理内容については、図4〜図7を参照して後述する。
走行予定経路指示部24は、走行予定経路決定部23が決定した走行予定経路を自動運転制御装置2に対して指示する。指示を受けた自動運転制御装置2は、指示された走行予定経路を設定し、設定した走行予定経路に沿って車両を運転する。
警告部25は、車両が走行することが安全であると走行予定経路決定部23が判定した走行予定経路の候補がない場合、目的地を変更する必要があることを、自動運転制御装置2に警告する。
記憶装置30(ハザードマップ提供部)は、ハザードマップ31と自動運転用詳細地図32とを記憶する。なお、簡潔を旨として、ハザードマップ31と自動運転用詳細地図32とが、同じ記憶装置30に記憶されているものとして、実施の形態を説明するが、これらは、別々の記憶装置に記憶されていてもよい。
ハザードマップ31は、ハザードが発生した場合の道路の危険度を、ハザードの種別毎に示す。一例において、道路の危険度は、道路の排水能力(例えば、単位時間内に単位面積当たり排水できる水量の体積)を示す。一般に、道路の排水能力が低いほど、降水時の道路の危険度が高くなる。また、一例において、道路の危険度は、道路が走行禁止であるか否かを示す。
一例において、ハザードマップ31は、所定のタイミングで更新される。所定のタイミングとは、例えば、定期的なタイミング、ハザードが発生したタイミングである。
自動運転用詳細地図32は、自動運転をするに当たって必要となる道路地図であって、道路に関する詳細情報を含む地図である。一例において、詳細情報は、道路の路面の形状または道路の周辺の形状に関する情報である。形状を示す情報は、例えば、凹凸深さ、斜度である。
一例において、自動運転用詳細地図32は、先進運転支援システム(ADAS,Advanced Driver Assistance System)において用いられる地図(ADAS地図)である。この場合、ハザード処理システム1は、自動運転制御装置2が用いるADAS地図を、自動運転用詳細地図32として流用してもよい。
図2は、第1の実施の形態のハザード処理システム1および自動運転制御装置2の動作フローを示すフローチャートである。この処理は、例えば、自動運転制御装置2、ハザード検出部10、およびハザード処理部20のCPUが、それぞれROMに格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
ステップS11において、自動運転制御装置2が、車両の目的地を設定する。一例において、自動運転制御装置2は、ユーザが車両の目的地を入力するためのインターフェース(図示せず)を有し、自動運転制御装置2は、インターフェースを介して取得した車両の目的地を設定する。
ステップS12において、自動運転制御装置2が、走行予定経路を算出する。一例において、自動運転制御装置2は、自動運転用詳細地図32が含む道路地図を用いて、車両の目的地までの最短の経路長を有する走行予定経路を算出する。
ステップS13において、自動運転制御装置2が、車両の運転を開始する。自動運転制御装置2は、車両の速度、舵角等を制御することにより、車両を運転する。
ステップS14において、ハザード処理部20がハザードの検出および処理を行う。ハザードの検出および処理の処理内容については、図3を参照して後述する。
ステップS15において、車両が目的地に到着したか否かを自動運転制御装置2が判断する。車両が目的地に到着していないと判断した場合(ステップS15:No)、ステップS14に戻る。これにより、車両が目的地に到着するまで、ハザードの検出および処理が、継続的または間欠的に実行される。車両が目的地に到着したと判断した場合(ステップS15:Yes)、フローを終了する。
図3は、図2に示すフローチャートのステップS14の動作フローの一例を示すフローチャートである。
ステップS20において、ハザード処理部20は、発生が検出されたハザードについて、ハザード情報が示すハザードの種別を判定する(ハザード種別判定部21としての処理)。ハザードの種別が冠水であった場合、ステップS21に進む。一例において、ハザードの種別が土砂崩れであった場合、ステップS22に進む。一例において、ハザードの種別が地震であった場合、ステップS23に進む。一例において、ハザードの種別が暴風であった場合、ステップS24に進む。一例において、ハザードの種別が積雪であった場合、ステップS25に進む。
ステップS21に進んだ場合、ハザード処理部20は、冠水ハザードの処理を行う。ステップS22に進んだ場合、ハザード処理部20は、土砂崩れハザードの処理を行う。ステップS23に進んだ場合、ハザード処理部20は、地震ハザードの処理を行う。ステップS24に進んだ場合、ハザード処理部20は、暴風ハザードの処理を行う。ステップS25に進んだ場合、ハザード処理部20は、積雪ハザードの処理を行う。ステップS21〜ステップS25の処理内容については、図4〜図7を参照して後述される。
なお、ステップS21〜ステップS25の少なくとも1つが実行されてもよい。また、ハザード処理部20が処理を行うハザードの種別が予め決まっている場合は、ステップS20をスキップすることができる。また、ステップS21〜ステップS25は、任意の順序で逐次実行されてもよい。
<冠水ハザードの処理>
図4は、図3に示すフローチャートのステップS21の動作フローの一例を示すフローチャートである。図5は、走行予定経路の最大水位の説明図である。
ステップS31において、ハザード検出部10は、車載センサ12から取得した現在位置の水深が、第1の閾値より大きいか否かを判定する(走行予定経路決定部23としての処理)。ここで、第1の閾値は、車両V(図5参照)が浸水しない深さの最大値(限界深さ)よりも小さい任意の値である。
車両Vの基準点(例えば前輪のタイヤ接地面の中心点)から測った経路長xに対応する走行経路上の点までの水深の最大値(最大水深)を、Dxで表す。同様に、経路長yに対応する最大水深は、Dyで表される。現在位置の水深は、経路長0に対応する最大水深Dに等しい。
現在位置の水深が第1の閾値より大きくない場合(ステップS31:No)、フローを終了する。これにより、車両Vが走行中に浸水する可能性が生じるまでは、以下のステップS32〜ステップS38の処理を実行する必要がないので、計算コストを低減することができる。
現在位置の水深が第1の閾値より大きい場合(ステップS31:Yes)、ステップS32に進む。この場合、図5に示されるように、車両Vが走行する現在の走行予定経路が冠水している可能性がある。
ステップS32において、ハザード処理部20は、現在の走行予定経路の最大水深Dxを求める(走行予定経路決定部23としての処理)。一例において、走行予定経路決定部23は、現在の走行予定経路の各点における、ハザード情報が示す過去の所定の期間に亘る降水量と、自動運転用詳細地図32が示す路面の凹凸深さや路面の斜度等の路面の形状と、ハザードマップ31が示す排水能力と、に基づいて水深を推定し、各点において推定された水深の最大値を最大水深Dxとして求める。
ステップS33において、ハザード処理部20は、車両Vの限界深さhが最大水深Dxよりも大きいか否かを判定することにより、車両による現在の走行予定経路の走行が安全であるか危険であるかを判定する(走行予定経路決定部23としての処理)。車両Vの限界深さhが最大水深Dxよりも大きいと判定された場合(ステップS33:Yes)、ハザード処理部20は、冠水の可能性を自動運転制御装置2に警告する(警告部25としての処理)(ステップS38)。一方、大きいと判定されなかった場合(ステップS33:No)、ステップS34に進む。
ステップS34に進んだ場合、車両Vが現在の走行予定経路を走行すると、車両Vが浸水する可能性が高いので、車両Vによる現在の走行予定経路の走行が危険である。したがって、現在の走行予定経路と異なる走行予定経路の候補を探索する必要がある。
そこで、ステップS34において、ハザード処理部20は、走行予定経路の候補を探索する(走行予定経路探索部22としての処理)。次いで、ステップS32と同様にして、探索した走行予定経路の候補について、最大水深Dxを求める(走行予定経路決定部23としての処理)。一例において、走行予定経路探索部22は、走行予定経路の候補を、その経路長の短いものから順に探索する。
ステップS35において、ハザード処理部20は、車両Vの限界深さhが最大水深Dxよりも大きい走行予定経路の候補が、車両Vによる走行が安全である走行予定経路として、見つかったか否かを判定する(走行予定経路決定部23としての処理)。見つかった場合(ステップS35:Yes)、ステップS36に進む。一方、見つからなかった場合(ステップS35:No)、ステップS37に進む。
ステップS36において、ハザード処理部20は、現在の走行予定経路から、見つかった走行予定経路の候補への変更を、自動運転制御装置2に指示する(走行予定経路指示部24としての処理)。指示を受けた自動運転制御装置2は、車両Vの限界深さhが最大水深Dxよりも大きい走行予定経路に沿うように車両Vを運転する。これにより、車両Vが浸水する可能性を低くすることができ、車両Vが走行することができない冠水を目の前にして立ち往生する可能性も低くすることができる。
ステップS37に進んだ場合、目的地に到達するどの走行予定経路を走行しても、車両Vが浸水する可能性が高い。例えば、目的地自体の水深が車両Vの限界深さhよりも大きい場合が該当する。そこで、ステップS37において、ハザード処理部20は、目的地の変更を自動運転制御装置2に警告する(警告部25としての処理)。警告を受けた自動運転制御装置2は、設定した走行予定経路に沿った車両Vの運転を中止し、必要に応じて、出発地に向けて引き返すように運転する。これにより、車両Vが浸水を回避することができる。
<土砂崩れハザードの処理>
図6は、図3に示すフローチャートのステップS22の動作フローの一例を示すフローチャートである。
ステップS41において、ハザード処理部20は、ハザード情報が降水量の多い領域を示すか否かを判定する(走行予定経路決定部23としての処理)。一例において、ハザード処理部20は、ハザード情報が示す過去の所定の期間に亘る降水量が第2の閾値より大きいか否かに基づいて、ハザード情報が降水量の多い領域を示すか否かを判定する。ここで、第2の閾値は、走行を回避すべき崖崩れの発生する可能性を考慮して定められる、任意の値である。
ハザード情報が降水量の多い領域を示さないと判定した場合(ステップS41:No)、崖崩れが発生する可能性は比較的低いと考えられるので、フローを終了する。ハザード情報が降水量の多い領域を示すと判定した場合(ステップS41:Yes)、ステップS42に進む。
ステップS42において、ハザード処理部20は、降水量の多い領域内の傾斜地の傍らに設置された道路を、走行禁止道路として特定する(走行予定経路決定部23としての処理)。降水量の多い領域内の傾斜地の傍らに設置された道路においては、崖崩れが発生する可能性が比較的高いと考えられる。そこで、走行予定経路決定部23は、そのような道路を、走行禁止道路として特定する。
一例において、走行予定経路決定部23は、ハザード情報が示す降水量の多い領域内にある、自動運転用詳細地図32が示す路面の周辺の斜度が第3の閾値より高い道路を、走行禁止道路として特定する。ここで、第3の閾値は、走行を回避すべき崖崩れの発生する可能性を考慮して定められる、任意の値である。
ステップS43において、ハザード処理部20は、現在の走行予定経路が走行禁止道路を通らないか否かを判定することによって、車両による現在の走行予定経路の走行が安全であるか危険であるかを判定する(走行予定経路決定部23としての処理)。走行禁止道路を通らないと判定された場合(ステップS43:Yes)、車両Vが現在の走行予定経路を走行しても、車両Vが被害を受ける可能性が低い。したがって、走行予定経路を変更する必要はないので、フローを終了する。一方、走行禁止道路を通ると判定された場合(ステップS43:No)、ステップS44に進む。
ステップS44に進んだ場合、現在の走行予定経路が、走行禁止道路を通る。したがって、他の走行予定経路の候補を探索する必要がある。そこで、ステップS44において、ハザード処理部20は、走行予定経路の候補を探索する(走行予定経路探索部22としての処理)。次いで、ステップS43と同様にして、走行予定経路の候補が走行禁止道路を通らないか否かを判定することによって、車両による走行予定経路の候補の走行が安全であるか危険であるかを判定する(走行予定経路決定部23としての処理)。一例において、走行予定経路探索部22は、走行予定経路の候補を、その経路長の短いものから順に探索する。
ステップS45において、ハザード処理部20は、車両Vによる走行が安全である走行予定経路として、走行禁止道路を通らない走行予定経路の候補が見つかったか否かを判定する(走行予定経路決定部23としての処理)。見つかった場合(ステップS45:Yes)、ステップS46に進む。一方、見つからなかった場合(ステップS45:No)、ステップS47に進む。
ステップS46において、ハザード処理部20は、現在の走行予定経路から、見つかった走行予定経路の候補への変更を、自動運転制御装置2に指示し(走行予定経路指示部24としての処理)、フローを終了する。指示を受けた自動運転制御装置2は、走行禁止道路を通らない走行予定経路に沿うように車両Vを運転する。これにより、車両Vが被害を受ける可能性を低くすることができ、車両Vが走行することができない土砂崩れを目の前にして立ち往生する可能性も低くすることができる。
ステップS47に進んだ場合、目的地に到達するどの走行予定経路を走行しても、車両Vが被害を受ける可能性が高い。例えば、目的地自体が、走行禁止道路沿いにある場合が該当する。そこで、ステップS47において、ハザード処理部20は、目的地の変更を自動運転制御装置2に警告し(警告部25としての処理)、フローを終了する。警告を受けた自動運転制御装置2は、設定した走行予定経路に沿った車両Vの運転を中止し、必要に応じて、出発地に向けて引き返すように運転する。これにより、車両Vが被害を受けることを回避することができる。
<ハザード一般の処理>
図7は、図3に示すフローチャートのステップS21〜ステップS25の動作フローの一例を示すフローチャートである。例えば、冠水ハザードについては、図4に示されるフローチャートを適用してもよいし、図7に示されるフローチャートを適用してもよい。また、例えば、土砂崩れハザードについては、図6に示されるフローチャートを適用してもよいし、図7に示されるフローチャートを適用してもよい。
ステップS51において、ハザード処理部20は、ハザードマップ31から、車両Vの走行禁止道路を取得する(走行予定経路決定部23としての処理)。走行禁止道路は、例えば、冠水被害が起きやすい道路、土砂崩れまたは落石被害が起きやすい道路、地震の津波による被害が起きやすい道路、暴風被害が起きやすい道路、積雪被害が起きやすい道路である。
ステップS52において、ハザード処理部20は、現在の走行予定経路が走行禁止道路を通るか否かを判定することによって、車両による現在の走行予定経路の走行が安全であるか危険であるかを判定する(走行予定経路決定部23としての処理)。走行禁止道路を通らないと判定された場合(ステップS52:No)、車両Vが現在の走行予定経路を走行しても、車両Vが被害を受ける可能性が低い。したがって、走行予定経路を変更する必要はないので、フローを終了する。一方、走行禁止道路を通ると判定された場合(ステップS52:Yes)、ステップS53に進む。
ステップS53に進んだ場合、現在の走行予定経路が、走行禁止道路を通る。したがって、他の走行予定経路の候補を探索する必要がある。そこで、ステップS53において、ハザード処理部20は、走行予定経路の候補を探索する(走行予定経路探索部22としての処理)。次いで、ステップS52と同様にして、走行予定経路の候補が走行禁止道路を通らないか否かを判定することによって、車両による走行予定経路の候補の走行が安全であるか危険であるかを判定する(走行予定経路決定部23としての処理)。一例において、走行予定経路探索部22は、走行予定経路の候補を、その経路長の短いものから順に探索する。
ステップS54において、ハザード処理部20は、車両Vによる走行が安全である走行予定経路として、走行禁止道路を通らない走行予定経路の候補が見つかったか否かを判定する(走行予定経路決定部23としての処理)。見つかった場合(ステップS54:Yes)、ステップS55に進む。一方、見つからなかった場合(ステップS54:No)、ステップS56に進む。
ステップS55において、ハザード処理部20は、現在の走行予定経路から、見つかった走行予定経路の候補への変更を、自動運転制御装置2に指示し(走行予定経路指示部24としての処理)、フローを終了する。指示を受けた自動運転制御装置2は、走行禁止道路を通らない走行予定経路に沿うように車両Vを運転する。これにより、車両Vが被害を受ける可能性を低くすることができ、車両Vが走行禁止道路を目の前にして立ち往生する可能性も低くすることができる。
ステップS56に進んだ場合、目的地に到達するどの走行予定経路を走行しても、車両Vが被害を受ける可能性が高い。例えば、目的地自体が、走行禁止道路沿いにある場合が該当する。そこで、ステップS56において、ハザード処理部20は、目的地の変更を自動運転制御装置2に警告し(警告部25としての処理)、フローを終了する。警告を受けた自動運転制御装置2は、設定した走行予定経路に沿った車両Vの運転を中止し、必要に応じて、出発地に向けて引き返すように運転する。これにより、車両Vが被害を受けることを回避することができる。
このように、第1の実施の形態のハザード処理システム1は、ハザードマップ提供部(記憶装置30)と、ハザード検出部10と、走行予定経路決定部23と、を有する。ハザードマップ提供部(記憶装置30)は、ハザードが発生した場合の道路の危険度を示すハザードマップ31を提供する。ハザード検出部10は、ハザードの発生を検出する。走行予定経路決定部23は、ハザードの発生が検出された場合、危険度に基づいて車両Vによる第1の走行予定経路の走行が安全であるか危険であるかを判定し、第1の走行予定経路の走行が危険であると判定された場合、危険度に基づいて車両Vによる走行が安全である第2の走行予定経路を決定する。
第1の実施の形態のハザード処理システム1によれば、ハザードの発生時に、必要に応じて車両Vによる走行が安全である走行予定経路を決定することにより、車両Vが安全に走行することが可能である走行予定経路を、車両Vが走行することができる。
第1の実施の形態のハザード処理システム1によれば、通信部11が取得したハザード情報、車載センサ12が取得した測定データ、ハザードマップ31、自動運転用詳細地図32、および車両Vの現在位置に基づいて、走行予定経路が決定される。したがって、例えば、ハザード発生直後に誰も通っておらず、他車両や通行人からの情報がもたらされていない道路についても、走行予定経路に含めるか否かを判定することができる。
第1の実施の形態のハザード処理システム1によれば、車両に被害または車両の走行に障害を及ぼす可能性のある、冠水、土砂崩れ、地震、暴風、積雪等の多くのハザードの種別に包括的に対処することができる。したがって、自動運転制御装置2は、ハザードの種別に関わらず、多くのハザードの種別に対して、包括的かつ統一的に対処することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、第1の実施の形態の変形例である。第2の実施の形態において、第1の実施の形態における構成と同一または対応する構成には、第1の実施の形態と同じ符号を付与し、重複する説明は省略する。また、特に説明がない内容については、矛盾のない限り、第1の実施の形態と同様であるものとする。
図8は、第2の実施の形態の車両Vの構成図である。車両Vは、自動運転制御装置2と、車載センサ12と、出力部20aと、記憶装置30と、入力部40と、無線通信部50と、を有する。車両Vは、自動運転制御装置2の制御により、設定された目的地等に応じて、車両Vが走行を予定する経路(走行予定経路)を、自律的に走行する。すなわち、車両Vは、運転手による運転操作が不要である自動運転車である。
なお、以下では、車両Vは自動運転車であるとして説明するが、以下の説明のうち、自動運転制御装置2以外の機能については、自動運転車以外の車両にも適用しうる。すなわち、以下の説明のうち自動運転制御装置2を用いない機能については、車両Vは必ずしも自動運転車でなくてもよい。
車載センサ12は、進行方向の水面を検出する。車載センサ12は、例えば、超音波等を用いて車両の現在位置における冠水部分の底面から表面(水面)までの水深を測定し、深さを示す測定データを生成する水深計である。
記憶装置30は、自動運転用詳細地図32を記憶する。自動運転用詳細地図32は、第1の実施の形態と同様に、自動運転をするに当たって必要となる道路地図であって、道路に関する詳細情報を含む地図である。第2の実施の形態の自動運転用詳細地図32には、詳細情報として、道路の高低情報が含まれている。道路の高低情報とは、例えば、道路の海抜高度(elevation above sea level)の情報である。また、第1の実施の形態と同様に、自動運転制御装置2が用いるADAS地図を、自動運転用詳細地図32として流用してもよい。
無線通信部50は、無線通信を実行する。無線通信部50は、例えば、携帯電話通信システム、WMAN(Wireless Metropolitan Area Network)等に対応しており、これらの方式により無線通信を実行する。
入力部40は、記憶装置30の自動運転用詳細地図32から、走行予定経路の高低情報を受け付ける。また、入力部40は、自動運転用詳細地図32から走行予定経路の高低情報を受け付けることに代えて、無線通信部50を介して外部のサーバ等から走行予定経路の高低情報を受け付けてもよい。
第2の実施の形態の車両Vは、第1の実施の形態のハザード処理部20に代えて、出力部20aを有する。出力部20aは、走行予定経路探索部22と、走行予定経路決定部23と、走行予定経路指示部24と、警告部25と、を有する。走行予定経路探索部22と走行予定経路決定部23と走行予定経路指示部24と警告部25とは、特に説明がない内容については、矛盾のない限り、第1の実施の形態と同様であるものとする。
出力部20aの走行予定経路探索部22は、新たな走行予定経路の候補を探索する。
出力部20aの走行予定経路決定部23は、現在の走行予定経路の最大水深Dxを求める。具体的には、走行予定経路決定部23は、走行予定経路に沿って自律的な走行を行っている間に、入力部40が受け付けた走行予定経路の高低情報と、車載センサ12が検出した進行方向の水面(例えば、水深)と、を基に、進行方向の走行予定経路の最大水深Dxを推定する。
また、走行予定経路決定部23は、推定した走行予定経路の最大水深Dxが所定値以上の場合、走行予定経路探索部22が探索した新たな走行予定経路の候補の中から、車両Vによる走行が安全である新たな走行予定経路(第2の経路)を決定する。具体的には、入力部40が入力を受けた新たな走行予定経路の高低情報と車載センサ12が検出した水面とを基に、新たな走行予定経路に沿った進行方向において所定値以上の水深を推定しない場合、走行予定経路決定部23は、新たな走行予定経路(第2の経路)を決定する。
出力部20aの走行予定経路指示部24は、走行予定経路決定部23が推定した走行予定経路の最大水深Dxが所定値以上の場合、自動運転制御装置2に、第1の経路とは異なる第2の経路の走行の開始を指示する。第1の経路とは、第2の経路の走行の開始を指示する前の時点で、車両Vが走行中の走行予定経路である。第2の経路とは、走行予定経路決定部23が車両Vによる走行が安全である走行予定経路として決定した、新たな走行予定経路である。
出力部20aの警告部25は、走行予定経路決定部23が推定した走行予定経路の最大水深Dxが所定値以上の場合、警告を発する。例えば、警告部25は、車両Vが走行予定経路に沿って自律的な走行を行っている間に、入力部40が入力を受けた走行予定経路の高低情報と車載センサ12が検出した水面とを基に、走行予定経路に沿った進行方向において所定値以上の水深を推定する場合、冠水の可能性を警告する。また、例えば、警告部25は、車両Vが走行予定経路に沿って自律的な走行を行っている間に、入力部40が入力を受けた走行予定経路の高低情報と車載センサ12が検出した水面とを基に、走行予定経路に沿った進行方向において所定値以上の水深を推定する場合、目的地の変更を警告する。
図9は、第2の実施の形態の車両Vの動作フローを示すフローチャートである。この処理は、例えば、自動運転制御装置2および出力部20aのCPUが、それぞれROMに格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。車両Vが走行予定経路に沿って自律的な走行を行っている間、車両Vの自動運転制御装置2および出力部20aが、例えば、定期的に、図9に示す処理を実行することにより、車両Vの走行の安全を確保することができる。
ステップS72において、車載センサ12が、走行予定経路の進行方向の水面を検出する。車載センサ12は、例えば、超音波等を用いて車両の現在位置における冠水部分の底面から表面(水面)までの水深を測定し、深さを示す測定データを生成する。
次に、ステップS74において、入力部40は、走行予定経路の高低情報の入力を受け付ける。詳細には、入力部40は、記憶装置30の自動運転用詳細地図32から、走行予定経路の高低情報を受け付ける。また、入力部40は、自動運転用詳細地図32から走行予定経路の高低情報を受け付けることに代えて、無線通信部50を介して外部のサーバ等から走行予定経路の高低情報を受け付けてもよい。
次に、ステップS76において、出力部20aの走行予定経路決定部23が、走行予定経路の高低情報と、車載センサ12が検出した走行予定経路の水面(例えば、水深)と、を基に、走行予定経路の水深を推定する。好ましくは、走行予定経路決定部23は、現在の走行予定経路の最大水深Dxを求める。具体的には、走行予定経路決定部23は、車両Vが走行予定経路に沿って自律的な走行を行っている間に、入力部40が受け付けた走行予定経路の高低情報と、車載センサ12が検出した進行方向の水面(例えば、水深)と、を基に、進行方向の走行予定経路の最大水深Dxを推定する。
次に、ステップS78において、出力部20aの走行予定経路決定部23が、走行予定経路の水深の推定値が所定値以上であるかを判定する。好ましくは、走行予定経路決定部23は、走行予定経路の最大水深Dxの推定値が所定値以上であるかを判定する。走行予定経路の水深の推定値が所定値以上でない場合(好ましくは、最大水深Dxの推定値が所定値以上でない場合)(ステップS78、NO)は、処理を終了する。走行予定経路の水深の推定値が所定値以上である場合(好ましくは、最大水深Dxの推定値が所定値以上である場合)(ステップS78、YES)は、ステップS80に処理をすすめる。
ステップS80において、出力部20aの警告部25が、冠水の可能性を警告する。次に、ステップS82において、出力部20aの警告部25が、目的地の変更を警告する。
次に、ステップS84において、出力部20aの走行予定経路探索部22が、新たな走行予定経路の候補を探索する。例えば、走行予定経路探索部22は、走行予定経路の候補を、その経路長の短いものから順に探索する。
次に、ステップS86において、入力部40が、走行予定経路探索部22により探索された新たな走行予定経路の候補の高低情報の入力を受け付ける。高低情報の入力の方法はステップS74と同様である。
次に、ステップS88において、出力部20aの走行予定経路決定部23が、走行予定経路探索部22により探索された新たな走行予定経路の候補の水深を推定する。水深の推定方法はステップS76と同様である。
次に、ステップS90において、出力部20aの走行予定経路決定部23が、走行予定経路探索部22により探索された新たな走行予定経路の候補の水深の推定値が所定値以上であるかを判定する。判定方法はステップS78と同様である。
新たな走行予定経路の候補の水深の推定値が所定値以上である場合(好ましくは、最大水深Dxの推定値が所定値以上である場合)(ステップS90、YES)は、ステップS84に処理をすすめる。この場合、ステップS84において、出力部20aの走行予定経路探索部22は、次の新たな走行予定経路の候補を探索する。例えば、走行予定経路探索部22は、前回の探索した新たな走行予定経路の候補の次に経路長の短い新たな走行予定経路の候補を探索する。
新たな走行予定経路の候補の水深の推定値が所定値以上でない場合(好ましくは、最大水深Dxの推定値が所定値以上でない場合)(ステップS90、NO)は、ステップS92に処理をすすめる。
ステップS92において、出力部20aの走行予定経路決定部23が、走行予定経路を新たな走行予定経路に変更する。すなわち、ステップS84で出力部20aの走行予定経路探索部22が探索した新たな走行予定経路の候補を、新たな走行予定経路(第2の経路)として、走行予定経路を(ここまでの)走行予定経路(第1の経路)から新たな走行予定経路(第2の経路)に変更する。その後、出力部20aの走行予定経路指示部24が、自動運転制御装置2に、新たな走行予定経路(第2の経路)の走行の開始を指示する。そして、自動運転制御装置2の制御により、車両Vが新たな走行予定経路(第2の経路)に沿った自律的な走行を開始する。そして、処理は終了する。
なお、ステップS80の処理、ステップS82の処理、および、ステップS84〜S92の処理は、図9を用いて説明した順に実行しなくてもよく、例えば、これら3つの処理の順番を入れ替えてもよく、並列で実行してもよい。また、ステップS80の処理、ステップS82の処理、および、ステップS84〜S92の処理は、必ずしも全て実行しなければならないわけではなく、これら3つの処理のうち、1つまたは2つを実行してもよい。
また、ステップS72の処理とステップS74の処理は、図9を用いて説明した順に実行しなくてもよく、例えば、順番を入れ替えてもよく、並列で実行してもよい。
以上説明したように、第2の実施の形態の車両は、経路に沿って自律的な走行が可能であり、経路の高低情報の入力を受け付け可能な入力部と、進行方向の水面を検出可能なセンサ部と、出力部と、を有する。
一例において、車両Vが所定の経路(走行予定経路)に沿って自律的な走行を行っている間に、入力部40が入力を受けた所定の経路の高低情報とセンサ部(車載センサ12)が検出した水面とを基に、所定の経路に沿った進行方向において所定値以上の水深を推定する場合、出力部20aが、冠水の可能性を警告する。これにより、車両Vの走行の安全を向上させることができる。
別の一例において、車両Vが所定の経路(走行予定経路)に沿って自律的な走行を行っている間に、入力部40が入力を受けた所定の経路の高低情報とセンサ部(車載センサ12)が検出した水面とを基に、所定の経路に沿った進行方向において所定値以上の水深を推定する場合、出力部20aが、目的地の変更を警告する。これにより、車両Vの走行の安全を向上させることができる。
さらに別の一例において、車両Vが第1の経路((ここまでの)走行予定経路)に沿って自律的な走行を行っている間に、入力部40が入力を受けた第1の経路の高低情報とセンサ部(車載センサ12)が検出した水面とを基に、第1の経路に沿った進行方向において所定値以上の水深を推定する場合、車両Vは、第1の経路と異なる第2の経路(新たな走行予定経路)に沿った自律的な走行を開始する。これにより、車両Vの走行の安全を向上させることができる。
さらに別の一例において、次の2つの条件を同時に満たす場合、車両Vは、第2の経路に沿った自律的な走行を開始する。
条件1:車両Vが第1の経路((ここまでの)走行予定経路)に沿って自律的な走行を行っている間に、入力部40が入力を受けた第1の経路の高低情報とセンサ部(車載センサ12)が検出した水面とを基に、第1の経路に沿った進行方向において所定値以上の水深を推定する場合で、かつ、
条件2:入力部40が入力を受けた第2の経路(新たな走行予定経路)の高低情報とセンサ部(車載センサ12)が検出した水面とを基に、第2の経路に沿った進行方向において所定値以上の水深を推定しない場合。
これにより、車両Vの走行の安全を向上させることができる。
以上説明したように、第2の実施の形態の車両によれば、車両の走行の安全を向上させることができる。
図10は、コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。上述した第1の実施の形態、および第2の実施の形態における各部の機能は、コンピュータ2100が実行するプログラムにより実現されうる。
図10に示すように、コンピュータ2100は、入力ボタン、タッチパッドなどの入力装置2101、ディスプレイ、スピーカなどの出力装置2102、CPU(Central Processing Unit)2103、ROM(Read Only Memory)2104、RAM(Random Access Memory)2105を有する。また、コンピュータ2100は、ハードディスク装置、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置2106、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの記録媒体から情報を読み取る読取装置2107、ネットワークを介して通信を行う送受信装置2108を有する。上述した各部は、バス2109により接続される。
そして、読取装置2107は、上記各部の機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置2106に記憶させる。あるいは、送受信装置2108が、ネットワークに接続されたサーバ装置と通信を行い、サーバ装置からダウンロードした上記各部の機能を実現するためのプログラムを記憶装置2106に記憶させる。
そして、CPU2103が、記憶装置2106に記憶されたプログラムをRAM2105にコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAM2105から順次読み出して実行することにより、上記各部の機能が実現される。また、プログラムを実行する際、RAM2105または記憶装置2106には、各実施の形態で述べた各種処理で得られた情報が記憶され、適宜利用される。
また、別の一例として、上述した第1の実施の形態、および第2の実施の形態における各部の機能は、専用のIC(integrated circuit)、LSI(large-scale integration)などの物理的な回路として実現することもできる。
第1の実施の形態においては、記憶装置30がハザードマップ提供部の機能を実現している。即ち、走行予定経路決定部23は、記憶装置30からハザードマップ31を取得する。これに代えて、走行予定経路決定部23は、ハザード検出部10が備える通信部11からハザードマップ31を取得する実施の形態も考えられる。例えば、通信部11が取得するハザード情報は、ハザードマップ31を含む実施の形態も考えられる。この場合、通信部11がハザードマップ提供部の機能を実現する。
第1の実施の形態においては、ステップS51において、ハザード処理部20は、ハザードマップ31から、車両Vの走行禁止道路を取得する。これに代えて、ハザード処理部20の走行予定経路決定部23が、ハザード情報および自動運転用詳細地図32に基づいて、車両Vの走行禁止道路を求める実施の形態も考えられる。
第1の実施の形態、および第2の実施の形態においては、走行予定経路決定部23は、自動運転制御装置2に設定された走行予定経路の走行が安全であるか危険であるかを判定する。次いで、危険であると判定された場合、走行予定経路決定部23は、走行が安全である走行予定経路を決定し、走行予定経路指示部24は、自動運転制御装置2に走行予定経路の変更を指示している。これに代えて、走行予定経路決定部23は、カーナビゲーションシステム(図示せず)に設定された走行予定経路の走行が安全であるか危険であるかを判定し、走行予定経路指示部24は、カーナビゲーションシステムに安全な走行予定経路への変更を指示する実施の形態も考えられる。この場合、自動運転制御装置2に代えて、カーナビゲーションシステムが接続されている。このように、自動運転車以外に対しても、本開示を適用することができる。
本開示は、経路に沿って自律的な走行が可能な車両等の車両として好適である。
1 ハザード処理システム
2 自動運転制御装置
10 ハザード検出部
11 通信部
12 車載センサ
20 ハザード処理部
20a 出力部
21 ハザード種別判定部
22 走行予定経路探索部
23 走行予定経路決定部
24 走行予定経路指示部
25 警告部
30 記憶装置
31 ハザードマップ
32 自動運転用詳細地図
40 入力部
50 無線通信部
2100 コンピュータ
2101 入力装置
2102 出力装置
2103 CPU
2104 ROM
2105 RAM
2106 記憶装置
2107 読取装置
2108 送受信装置
2109 バス
V 車両

Claims (4)

  1. 経路に沿って自律的な走行が可能である車両であって、
    経路の高低情報の入力を受け付け可能な入力部と、
    進行方向の水面を検出可能なセンサ部と、
    出力部と、を備え、
    前記車両が所定の経路に沿って自律的な走行を行っている間に、前記入力部が入力を受けた前記所定の経路の前記高低情報と前記センサ部が検出した前記水面とを基に、前記所定の経路に沿った進行方向において所定値以上の水深を推定する場合、前記出力部は、冠水の可能性を警告する、
    車両。
  2. 請求項1に記載の車両であって、
    前記車両が前記所定の経路に沿って自律的な走行を行っている間に、前記入力部が入力を受けた前記所定の経路の前記高低情報と前記センサ部が検出した前記水面とを基に、前記所定の経路に沿った進行方向において前記所定値以上の水深を推定する場合、前記出力部は、目的地の変更を警告する、
    車両。
  3. 請求項1に記載の車両であって、
    前記所定の経路を、第1の経路とし、
    前記車両が前記第1の経路に沿って自律的な走行を行っている間に、前記入力部が入力を受けた前記第1の経路の前記高低情報と前記センサ部が検出した前記水面とを基に、前記第1の経路に沿った進行方向において前記所定値以上の水深を推定する場合、前記車両は、前記第1の経路と異なる第2の経路に沿った自律的な走行を開始する、
    車両。
  4. 請求項3に記載の車両であって、
    前記車両が前記第1の経路に沿って自律的な走行を行っている間に、前記入力部が入力を受けた前記第1の経路の前記高低情報と前記センサ部が検出した前記水面とを基に、前記第1の経路に沿った進行方向において前記所定値以上の水深を推定する場合で、かつ、前記入力部が入力を受けた前記第2の経路の前記高低情報と前記センサ部が検出した前記水面とを基に、前記第2の経路に沿った進行方向において前記所定値以上の水深を推定しない場合、前記車両は、前記第2の経路に沿った自律的な走行を開始する、
    車両。
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