JPWO2018151250A1 - アンテナ装置、アンテナ制御装置およびアンテナ装置の制御方法 - Google Patents

アンテナ装置、アンテナ制御装置およびアンテナ装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

方位角支持部(102)は、方位角軸を中心として回転できる。仰角支持部(104)は、仰角軸を中心として回転できる。補助支持部(103)は、仰角軸に垂直な補助軸を中心として回転できる。アンテナ制御装置(400)は、パラボラアンテナ(108)を指向させる方向である指向指令方向を算出する。アンテナ制御装置(400)は、通信対象を初期捕捉する際に、補助軸の原点をその回転範囲の中央とし、指向指令方向の方位角および仰角を方位角軸および仰角軸の原点として設定する。アンテナ制御装置(400)は、指向指令方向へ向き、かつ方位角軸、仰角軸および補助軸のそれぞれの原点からの変化量の和が最小になるように、方位角支持部(102)と仰角支持部(104)と補助支持部(103)とを駆動する量を指示する駆動指令値を算出する。アンテナ制御装置(400)は、駆動指令値に従って方位角支持部(102)と仰角支持部(104)と補助支持部(103)とを制御する。

Description

本発明は、アンテナ装置、アンテナ制御装置およびアンテナ装置の制御方法に関する。
パラボラアンテナなどの指向性を有するアンテナで人工衛星や地上基地局との間で無線通信するためには、アンテナを制御して通信対象の方向に指向させ、さらに追尾させる必要がある。アンテナの制御方法の一つである協調制御の例として特許文献1または2に記載の方法がある。
特許文献1には、移動体の光通信における光アンテナの指向角制御において、粗駆動機構および精駆動機構の二つの駆動機構を有する捕捉追尾制御装置が記載されている。
特許文献2には、移動体固定座標系における衛星の方位角および仰角を算出し、アンテナのジンバル座標系における方位角および仰角を受信信号がピークとなる方向へアンテナを駆動して検出し、軸ずれ量を計算し、軸ずれ量の変更を指令する衛星追尾用アンテナ制御装置が記載されている。
特開2012−253484号公報 特開2003−37424号公報
従来の協調制御では、アンテナ装置に固有な座標系の原点からの変化量が最小になるように駆動するように制御する。移動体にアンテナを搭載して通信する移動体通信では、アンテナの位置および向きが変化し、通信対象の初期捕捉時の制御量が変化する。
アンテナ装置は一般にアンテナが指向する方向である指向方向の方位角を変更する回転軸である方位角軸と仰角を変更する回転軸である仰角軸とを備える。仰角軸に垂直な回転軸であり指向方向を変更できる補助軸をさらに備えるアンテナ装置も用いられる。一般にこれらの軸には機械的な駆動範囲が定められており、補助軸は特に駆動範囲が狭いことがある。移動体通信において補助軸を備えるアンテナ装置を協調制御する場合、協調制御では各軸の角度を座標系の原点からの変化量が最小になるように駆動しようとするため、通信対象の初期捕捉時に補助軸の初期位置が原点からずれた状態を取ることがある。この状態で通信対象を追尾制御すると、補助軸の初期位置が原点からずれていることによって補助軸が駆動範囲の限界に達することがあり、補助軸が方位角軸および仰角軸を十分に補助できずに通信対象を追尾できなくなる場合があるという課題があった。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであって、通信対象を追尾できなくなることを防ぐことが可能なアンテナ装置、アンテナ制御装置およびアンテナ装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るアンテナ装置は、通信対象への電磁波を送信し、通信対象からの電磁波を受信するアンテナと、方位角支持部と、仰角支持部と、補助支持部と、制御装置とを備える。方位角支持部は、方位角軸を中心として回転可能にアンテナを支持する。仰角支持部は、決められた仰角軸回転範囲で仰角軸を中心として回転可能にアンテナを支持する。補助支持部は、仰角軸回転範囲よりも小さく決められた補助軸回転範囲で仰角軸に垂直な補助軸を中心として回転可能にアンテナを支持する。制御装置は、指向指令方向算出部、原点設定部および駆動指令値算出部を有する。指向指令方向算出部は、通信対象が存在する方向にアンテナを指向させる方向である指向指令方向を算出する。原点設定部は、通信対象を初期捕捉する際に、補助軸の原点を補助軸回転範囲の中央とし、方位角軸および仰角軸の原点を初期捕捉時の指向指令方向へアンテナが向く方位角軸および仰角軸の角度に設定する。駆動指令値算出部は、アンテナが指向指令方向へ向き、かつ方位角軸、仰角軸および補助軸のそれぞれの原点からの変化量の和が最小になるように、方位角支持部と仰角支持部と補助支持部とを駆動する量を指示する駆動指令値を算出する。
本発明によれば、通信対象を追尾できなくなることを防ぐことが可能なアンテナ装置、アンテナ制御装置およびアンテナ装置の制御方法を提供できる。
この発明の実施の形態に係るアンテナ装置を含む移動体通信システムの概要を示す模式図である。 実施の形態に係るアンテナ装置が搭載された移動局の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るアンテナ装置の構成を示す正面図である。 実施の形態に係るアンテナ装置の構成を示す側面図である。 実施の形態に係るアンテナ装置の指向方向を変更するための基礎支持部、方位角支持部、補助支持部、仰角支持部、および主反射鏡の関係を説明する模式図である。 実施の形態に係るアンテナ装置の指向方向を変更する際の回転軸の関係を説明する模式図である。 実施の形態に係るアンテナ装置の制御処理のフローチャートである。 実施の形態に係るアンテナ装置における情報の授受を示す図である。 実施の形態に係るアンテナ装置が通信対象を初期捕捉および追尾するシーケンスを示す図である。 従来の駆動指令値の生成手法を示す図である。 実施の形態に係るアンテナ装置における駆動指令値の生成手法を示す図である。 実施の形態に係るアンテナ装置が通信対象を捕捉する前のAZ軸の向きと通信対象が存在する向きとを示す図である。 実施の形態に係るアンテナ装置が通信対象を捕捉した後のAZ軸の向きと通信対象が存在する向きとを示す図である。
本発明の実施の形態に係るアンテナ装置について、図1から図13を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係るアンテナ装置を含む移動体通信システム1の概要を示す模式図である。図1に示すように、移動体通信システム1は、移動通信局である移動局10と、移動局10と通信する地上通信局である通信相手局20と、移動局10と通信相手局20との通信を中継する中継局30と、から構成される。図1に示す矢印は無線通信を示す。
図2は、実施の形態に係るアンテナ装置が搭載された移動局10の構成を示すブロック図である。図2に示すように、移動局10は、通信のための電磁波を放射および受信するアンテナ装置100と、アンテナ装置100を使用して無線通信する通信装置600と、移動局10の位置および機首方位を算出する位置取得部200と、移動局10の傾き(姿勢)を算出する動揺取得部300と、これらが設置される移動体500と、を備える。移動局10は、通信相手局20と直接通信する、または中継局30を介して通信相手局20と通信する移動通信局である。中継する場合には中継局30が、中継しない場合には通信相手局20が、移動局10の通信対象である。
アンテナ装置100および通信装置600は、移動体500に設置され、電磁波を送受信する通信相手局20または中継局30と無線通信する。図3は、アンテナ装置100の構成を示す正面図であり、図4はアンテナ装置100を図3に示す矢印Aから見た側面図である。
アンテナ装置100は、パラボラアンテナ108と、パラボラアンテナ108をその指向方向を変更可能に支持するアンテナ架台700と、アンテナ架台700が有する駆動部を制御するアンテナ制御装置400とを有する。アンテナ架台700は、移動体500に設置される基礎支持部101と、基礎支持部101に支持される方位角支持部102と、方位角支持部102に支持される補助支持部103と、補助支持部103に支持される仰角支持部104とを有する。仰角支持部104は、パラボラアンテナ108を支持する。なお、アンテナ装置100がアンテナ制御装置400を含まないとして、アンテナ制御装置400がアンテナ装置100を制御すると考えてもよい。
アンテナ架台700の指向方向を変更する駆動部であるアンテナ駆動装置800は、方位角支持部102を基礎支持部101に対して回転駆動する方位角駆動装置101Aと、補助支持部103を方位角支持部102に対して回転駆動する補助軸駆動装置102Aと、仰角支持部104を補助支持部103に対して回転駆動する仰角駆動装置103Aとを有する。
仰角支持部104に支持されるアンテナであるパラボラアンテナ108は、送受信する電磁波を反射する主反射鏡105と、主反射鏡105の焦点の位置に設けられた副反射鏡106と、副反射鏡106に向けて電磁波を送受信する主反射鏡105の光軸(POL軸)に沿って設けられた導波管型の輻射器107とから構成される。輻射器107は、POL軸の回りに偏波角変更部107Aにより回転可能である。偏波角変更部107Aは、アンテナ駆動装置800に含まれる。
通信装置600は、送受信する電磁波の電力を増幅するアンプ、送受信する電磁波の周波数を変換する周波数変換器およびその他の無線通信に通常用いる装置を備える。通信装置600は、この発明とは関係が小さいので、通信装置600についての詳細な説明は割愛する。
アンテナ装置100は、基礎支持部101により、移動体500(図2に図示)の基準面に設置される。基礎支持部101は、AZ軸(方位角軸)を中心として方位角支持部102を回転させる方位角駆動装置101Aを含む。AZ軸および他の回転軸の詳細については後述する。
方位角支持部102は、基礎支持部101に、移動体500の基準面に垂直な回転軸であるAZ軸を中心として回転可能に設置される。方位角支持部102は、基礎支持部101に載る平板状の部分と斜め上方に延びる軸(XEL軸)とを有する。方位角支持部102には、補助支持部103をXEL軸(補助軸)中心として回転させる補助軸駆動装置102Aが設けられている。
補助支持部103は、方位角支持部102の上端側に、XEL軸を中心として回転可能に設置される。XEL軸はAZ軸と交差する。補助支持部103には駆動範囲(回転が可能な角度範囲)が定められ、その範囲を超えては回転しない。補助支持部103は、水平な中央部と、中央部の両側に中央部に対して屈曲して斜め上方に延在する端部を有する。中央部がXEL軸の回りに回転可能に方位角支持部102に接続されている。補助支持部103の2つの端部のEL軸方向の外側には、仰角支持部104が配置される。補助支持部103の2つの端部は、EL軸を介して仰角支持部104を回転可能に支持する。補助支持部103には、EL軸(仰角軸)を中心として仰角支持部104を回転させる仰角駆動装置103Aが設けられている。
仰角支持部104は、EL軸を中心として回転可能に補助支持部103に設置される。XEL軸がゼロ度を取る場合に、EL軸は移動体500の基準面に平行でありAZ軸と直交する。EL軸は、AZ軸と交差し、XEL軸に垂直な回転軸である。AZ軸、XEL軸およびEL軸は、1点で交差する。
偏波角変更部107Aは、POL軸(偏波角軸)を中心として輻射器107を回転させる。また、輻射器107だけでなくパラボラアンテナ108全体をPOL軸の回りに回転させる場合もある。POL軸は、主反射鏡106の裏面側にその駆動部が設けられ、EL軸に垂直かつ主反射鏡105の光軸と一致した回転軸である。
図5は、実施の形態に係るアンテナ装置の指向方向を変更するための基礎支持部101、方位角支持部102、補助支持部103、仰角支持部104および主反射鏡105の関係を説明する模式図である。図5では、それぞれの支持部は回転軸と軸受とによって模式的に示されている。図5に示すように、方位角支持部102は基礎支持部101にAZ軸を中心として回転可能に支持される。補助支持部103は方位角支持部102にXEL軸を中心として回転可能に支持される。仰角支持部104は補助支持部103にEL軸を中心として回転可能に支持される。主反射鏡105は仰角支持部104に支持される。なお、アンテナ装置によっては、補助支持部が仰角支持部に支持され、偏波角変更部が補助支持部に支持される場合もある。
図3および図4に戻り、パラボラアンテナ108の構造を説明する。主反射鏡105は、例えば放物面状の反射面を有し、輻射器107が発信し、副反射鏡106で反射された電磁波または通信相手局20もしくは中継局30から発信されて入射する電磁波を反射する。主反射鏡105は、仰角支持部104に支持される。
輻射器107は、主反射鏡105の光軸がPOL軸と一致するように、POL軸を中心として回転可能に設置される。輻射器107はホーンアンテナであるが、これに限られない。主反射鏡105と副反射鏡106と輻射器107とがアンテナであるパラボラアンテナ108を構成する。パラボラアンテナ108は、通信対象への電磁波を送信し、通信対象からの電磁波を受信する。なお、主反射鏡105の焦点の位置に輻射器を設ける構成のアンテナを使用してもよい。
基礎支持部101と、方位角支持部102と、補助支持部103と、仰角支持部104とは、支持対象であるパラボラアンテナ108を支持する。
アンテナ装置100が駆動する際の回転軸について、より詳細に説明する。図6は、アンテナ装置100の指向方向を変更する際の回転軸の関係を説明する模式図である。図6において太線矢印の方向は、パラボラアンテナ108が指向している方向である。
図6に示すように、AZ軸は、パラボラアンテナ108を方位角が変化する方向に駆動する駆動軸である。AZ軸は方位角軸とも呼ぶ。
EL軸は、パラボラアンテナ108を仰角が変化する方向に駆動する駆動軸である。EL軸は、XEL軸がゼロ度である場合にAZ軸に垂直である。EL軸は仰角軸とも呼ぶ。
POL軸は、送信する電磁波の偏波の方向である偏波角を回転させるために駆動する駆動軸である。パラボラアンテナ108では、輻射器107を回転させることで、POL軸を回転させる。POL軸はEL軸に垂直であり、パラボラアンテナ108の指向方向に一致する。POL軸を中心として輻射器107が駆動されることで、送信する電磁波の偏波方向が制御される。POL軸は偏波角軸とも呼ぶ。
XEL軸は、AZ軸およびEL軸の駆動を補助する補助駆動軸である。XEL軸は、EL軸に垂直である。XEL軸は補助軸とも呼ぶ。XEL軸を中心とする回転の決められた回転可能な角度範囲を、補助軸回転範囲と呼ぶ。EL軸を中心とする回転の決められた回転可能な角度範囲を、仰角回転範囲と呼ぶ。補助軸回転範囲は、仰角回転範囲よりも小さい。
AZ軸、EL軸、POL軸およびXEL軸の角度は、それぞれ固有の原点を有する。原点は一般にその構造に応じて定められる。回転軸の回転可能角度が360°未満である場合は、正負の方向の回転可能角度がそれぞれ等しくなるような点が原点であることが望ましい。ここでは、各軸の回転可能な角度範囲は、以下であるとする。AZ軸は全方位方向を向くことができ、回転角度範囲に制限は存在しない。EL軸は、0度から180度の範囲で変化可能である。XEL軸は、例えば+20度から−20度の範囲で変化可能である。POL軸は360度のどの角度も取ることができ、回転角度範囲に制限は存在しない。
図2に戻り、移動局10の構成を説明する。位置取得部200は、少なくとも二つのGPS(Global Positioning System)端末201A,201Bを含む。GPS端末201A,201Bを合わせてGPS端末201という。位置取得部200は、GPS端末201が取得した位置から移動体500の位置を算出する。また、GPS端末201A,201Bの位置の相対関係から、移動体500の先頭(機首)が向く方位である機首方位を算出する。位置取得部200は、算出した移動体500の位置および機首方位をアンテナ制御装置400に提供する。位置取得部200は、移動体500に設置される。
動揺取得部300は3軸のジャイロスコープ301を含み、ジャイロスコープ301が測定したピッチ、ヨー、ロールの3軸の回転角および角速度に基づいて移動体500の3軸の傾きを動揺推定値として算出する。動揺取得部300は、算出したピッチ、ヨー、ロールの3軸の回りの回転角の推定値をアンテナ制御装置400に提供する。動揺取得部300は、移動体500に設置される。動揺取得部300は、アンテナ装置100に含まれていても良い。なお、角速度を考慮して移動体500の3軸の傾きを推定しない場合もある。
アンテナ制御装置400は、アンテナ駆動装置800を協調制御して通信対象の通信相手局20または中継局30を捕捉させ、追尾させる。アンテナ制御装置400は、アンテナ駆動装置800を制御するパラメータを算出してアンテナ駆動装置800を制御する制御部401と、データおよびプログラムを記憶する記憶部402と、ユーザから入力を受け付け、ユーザへ情報を提示するインタフェース403と、を備える。アンテナ制御装置400は、移動体500に設置される。
制御部401は処理装置である。制御部401は、指向指令方向算出部401A、駆動指令値算出部401Bおよび原点設定部401Cを有する。指向指令方向算出部401Aは、パラボラアンテナ108を指向させる方向である指向指令方向を算出する。駆動指令値算出部401Bは、パラボラアンテナ108が指向指令方向へ向くよう方位角支持部102と補助支持部103と仰角支持部104と偏波角変更部107Aとを駆動する量を指示する駆動指令値を算出する。アンテナ駆動装置800は、駆動指令値に基づいて方位角支持部102と補助支持部103と仰角支持部104と偏波角変更部107Aとを制御して駆動する。制御部401は中央処理装置(CPU)を含むが、これに限られない。アンテナ制御装置400は、方位角支持部102と補助支持部103と仰角支持部104と偏波角変更部107Aとを駆動する制御装置である。
指向指令方向算出部401Aは、位置取得部200が取得した移動体500の位置と、通信対象の通信相手局20または中継局30の外部から取得する位置とを基に、パラボラアンテナ108を通信対象が存在する向きに指向させる方向である指向指令方向を算出する。
原点設定部401Cは、通信対象を初期捕捉する際に、AZ軸、EL軸、POL軸およびXEL軸のそれぞれで原点方向を置き換える。初期捕捉は、通信対象との通信を開始する前、および通信対象を追尾できなくなった時に実施する。具体的には、制御部401は、初期捕捉時にパラボラアンテナ108が通信対象へ向くAZ軸、EL軸およびPOL軸の角度を、AZ軸、EL軸およびPOL軸の原点としてそれぞれ設定し直す。即ち、AZ軸、EL軸およびPOL軸のアンテナ装置に固有な座標系の原点を、初期捕捉時にパラボラアンテナ108が指向指令方向を向くAZ軸、EL軸およびPOL軸の角度で置き換える。なお、XEL軸は、初期捕捉時の指向指令方向ではゼロ度なので、XEL軸では原点を変更しない。XEL軸は、可動範囲(補助軸回転範囲)の中央がゼロ度であるとする。なお、差が許容できる程度以下であれば、AZ軸、EL軸およびPOL軸の原点と通信対象へ向くAZ軸、EL軸およびPOL軸の角度との差があってもよい。また、ゼロ度との差が十分に小さい値であれば、XEL軸の原点はゼロ度でなくてもよい。
駆動指令値算出部401Bは、初期捕捉時に算出した指向指令方向と、位置取得部200が取得した移動体500の機首方位と、動揺取得部300が取得した移動体500の傾きと、方位角支持部102、補助支持部103、仰角支持部104および輻射器107の角度とを基に、パラボラアンテナ108が指向指令方向を向くように方位角支持部102と補助支持部103と仰角支持部104と輻射器107とを駆動する量を指示する駆動指令値を算出する。
制御部401は、算出した駆動指令値に基づいて方位角支持部102と仰角支持部104と輻射器107とを駆動し、パラボラアンテナ108を通信対象の向きへ指向させる。
記憶部402は、通信対象の通信対象の通信相手局20または中継局30の位置情報、制御部401が駆動指令値を算出するプログラムおよび方位角支持部102と補助支持部103と仰角支持部104と輻射器107とを駆動する駆動指令値を算出するプログラムを記憶する。記憶部402は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むが、これに限られない。
インタフェース403は、ユーザからの入力を受け付け、ユーザへ情報を提示する。ユーザからの入力には、例えば、通信対象の指定、ユーザから制御処理の開始および終了の指示、および送信する信号の指示が含まれる。インタフェース403は、受け付けた指示を制御部401に提供し、制御部401から取得した情報をユーザに提示する。インタフェース403は、ユーザからの入力を受け付けるボタン、キー、タッチパッド、ユーザへの情報の提示する液晶ディスプレイ、スピーカ、および出力と入力を兼ねるタッチパネルなどの1個または複数個を含むが、これに限られない。
移動体500は、アンテナ装置100、位置取得部200および動揺取得部300が設置される例えば自動車である。
図1に戻り、移動体通信システム1の構成を説明する。通信相手局20は、移動局10と直接通信する、または中継局30を介して移動局10と通信する地上通信局である。
中継局30は、移動局10と通信相手局20との通信を中継する例えば通信衛星である。
図7は、アンテナ制御装置400が実行する制御処理のフローチャートである。アンテナ制御装置400がアンテナ駆動装置800を制御して通信対象を初期捕捉する捕捉処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。ここでは、移動局10は中継局30を介して通信相手局20と通信を行っているものとする。中継局30は、例えば通信衛星である。即ち、アンテナ制御装置400はアンテナ駆動装置800を制御してパラボラアンテナ108に中継局30を捕捉させる。
制御処理が開始されると、アンテナ制御装置400は、位置取得部200が算出した移動体500の位置および機首方位を取得する(ステップS101)。
移動体500の位置および機首方位を取得すると、アンテナ制御装置400は、動揺取得部300が算出した移動体500の傾きを取得する(ステップS102)。
移動体500の傾きを取得すると、アンテナ制御装置400は、取得した移動体500の位置と通信対象の中継局30の位置とを基に、指向指令方向を算出する(ステップS103)。
指向指令方向を算出すると、初期捕捉時かどうかをチェックする(ステップS104)。初期捕捉時である場合(ステップS104:YES)、アンテナ制御装置400は、原点方向を置き換える(ステップS105)。
原点方向を置き換えた後、または初期捕捉時でない場合(ステップS104:NO)は、アンテナ制御装置400は、算出した指向指令方向と、取得した移動体500の機首方位および傾きと、方位角支持部102、補助支持部103、仰角支持部104および輻射器107の角度とを基に、方位角支持部102、補助支持部103、仰角支持部104および輻射器107を駆動する駆動指令値を算出する(ステップS106)。
駆動指令値を算出すると、アンテナ駆動装置800は、算出した駆動指令値に基づいて方位角支持部102と補助支持部103と仰角支持部104と輻射器107とを駆動する(ステップS107)。
駆動指令値に基づいて駆動する中で周期的に、アンテナ制御装置400は、インタフェース403が制御終了の指示を受け付けたかどうかチェックする(ステップS108)。受け付けた場合(ステップS108:YES)、制御処理を終了する。受け付けていない場合(ステップS108:NO)、ステップS101に戻る。S101からS108の処理は、周期的に繰り返し実行される。
以上の制御処理を実行することによって、本実施の形態に係るアンテナ装置は、初期捕捉処理において原点方向を置き換えることにより、補助軸であるXEL軸が初期捕捉時にゼロ度(可動範囲の中央)からずれることを防ぐことができる。
図8は、アンテナ装置100での情報の授受を示す図である。図8に示すように、位置取得部200は移動体500の位置および機首方位を算出し、アンテナ制御装置400に提供する。動揺取得部300は移動体500のピッチ、ヨー、ロールの3軸の回りの回転角を動揺推定値として算出し、アンテナ制御装置400に提供する。
アンテナ制御装置400は、移動体500の位置および機首方位と通信対象の位置とを基にAZ軸、EL軸、POL軸およびXEL軸を駆動する量を指示する駆動指令値を算出し、アンテナ駆動装置800に提供する。アンテナ駆動装置800は、受領した駆動指令値に基づき、AZ軸、EL軸、POL軸およびXEL軸を駆動する。
図9は、アンテナ装置100が通信対象を初期捕捉および追尾するシーケンスを示す図である。図9では、動作を位置取得部200と、動揺取得部300と、アンテナ制御装置400と、アンテナ駆動装置800とに分けて説明する。
まず、アンテナ装置100(アンテナ制御装置400およびアンテナ駆動装置800を含む)と、位置取得部200と、動揺取得部300とを含むシステムが起動される(ステップS201)。
システムが起動されると、位置取得部200は移動体500の位置および機首方位を算出し(ステップS202)、算出した移動体500の位置および機首方位をアンテナ制御装置400に提供する(ステップS203)。
ステップS202,S203と並行して、動揺取得部300は移動体500のピッチ、ヨー、ロールの3軸の回りの回転角を動揺推定値として算出し(ステップS204)、アンテナ制御装置400に提供する(ステップS205)。
移動体500の位置および機首方位並びに動揺推定値が提供されると、アンテナ制御装置400は、提供された移動体500の位置および機首方位並びに動揺推定値を受領する(ステップS206)。
移動体500の位置および機首方位並びに動揺推定値を受領すると、アンテナ制御装置400は、受領した移動体500の位置および機首方位と、動揺推定値と、通信対象の位置とを基に、原点を置き換えて駆動指令値を生成し(ステップS207)、生成した駆動指令値をアンテナ駆動装置800に通知する(ステップS208)。駆動指令値の生成については詳細に後述する。
駆動指令値が通知されると、アンテナ駆動装置800は、通知された駆動指令値を受領する(ステップS209)。
駆動指令値を受領すると、アンテナ駆動装置800は、受領した駆動指令値に基づいて駆動軸であるAZ軸、EL軸、POL軸およびXEL軸を駆動し、通信対象を捕捉する(ステップS210)。通信対象を捕捉すると、続いてアンテナ駆動装置800は通信対象を追尾する(ステップS211)。通信対象の追尾時は、ステップS202からステップS210までを、ステップS207での原点を置き換えないで、決められた周期で繰り返す。
図9の駆動指令値の生成(ステップS207)およびその周辺の動作について、図10および図11を参照して説明する。図10は従来の駆動指令値の生成手法を示す図であり、図11は本実施の形態における駆動指令値の生成手法を示す図である。図10および図11のボックス上に示されているのは移動局10の構成要素であり、ボックス内に示されているのはその構成要素が保有する情報または実行する動作である。なお、理解を容易にするため、従来の手法についても本実施の形態の構成要素を用いて説明する。
まず、従来の手法について説明する。図10に示すように、アンテナ制御装置400は、保有する通信対象の位置と、位置取得部200が算出した移動体500の位置および機首方位とを基に指向指令方向を算出する。
指向指令方向を算出すると、アンテナ制御装置400は、パラボラアンテナ108を指向指令方向へ向けるAZ軸、EL軸、POL軸およびXEL軸の角度であるアンテナ指向角度を算出する。さらに、アンテナ指向角度を実現するAZ軸、EL軸、POL軸およびXEL軸の駆動指令値を算出し、アンテナ駆動装置800に提供する。このとき、アンテナ原点方向は装置固有の原点方向である。
駆動指令値が提供されると、アンテナ駆動装置800は、受領した駆動指令値に基づいてAZ軸、EL軸、POL軸およびXEL軸を駆動し、通信対象を捕捉する。
一方、本実施の形態では、図11に示すように、アンテナ装置400はアンテナ原点方向を初期捕捉時の指向指令方向に置き換えてから、パラボラアンテナ108を指向指令方向へ向けるAZ軸、EL軸、POL軸およびXEL軸の角度であるアンテナ指向角度を算出する。さらに、アンテナ指向角度を実現するAZ軸、EL軸、POL軸およびXEL軸の駆動指令値を算出し、アンテナ駆動装置800に提供する。このようにアンテナ原点方向の置き換えを行ってからアンテナ指向角度および駆動指令値を算出することで、初期捕捉時にXEL軸がゼロ度からずれることがなくなり、XEL軸の角度が適正化される。
以上の手法によって、本実施の形態に係るアンテナ装置は、初期捕捉時に原点方向を置き換えることにより、補助軸であるXEL軸が初期捕捉時にゼロ度からずれることを防ぐことができる。
従来の手法でXEL軸の角度が最適値(ゼロ度)にならない理由を説明する。アンテナ装置100の支持構造が、AZ軸、XEL軸、EL軸、POL軸の順に支持する場合であるAZ−XEL−EL−POLの軸構成の場合に、アンテナを(φAZ,φEL,φPOL,φXEL)に向ける場合の、方向変換行列Tは、以下のようになる。
アンテナ装置100の支持構造が、AZ軸、EL軸、XEL軸、POL軸の順に支持する場合であるAZ−EL−XEL−POLの軸構成の場合に、アンテナを(φAZ,φEL,φPOL,φXEL)に向ける場合の、方向変換行列Tは、以下のようになる。
AZ−EL−POLの軸構成の場合に、アンテナを(φAZ,φEL,φPOL)に向ける場合の、方向変換行列Tは、以下のようになる。
詳細は省略するが、AZ−XEL−EL−POLの軸構成の場合に、(φAZ0,φEL0,φPOL0)の方向にアンテナを向けるため各軸の角度φAZ,φEL,φPOL,φXEL)の間には、以下の関係が成立する。
sinφEL=sinφEL0/cosφXEL (1)
φAZ=φAZ0−α (2)
φPOL=φPOL0−β (3)
ここで、α、βは、以下を満足する。
sinα=tanφXEL*tanφEL0 (4)
sinβ=sinφXEL/cosφEL0 (5)
従来の方法では、アンテナを(φAZ0,φEL0,φPOL0)に向け、かつ以下の目的関数fが最小になるように各軸の角度(φAZ,φEL,φPOL,φXEL)を決めていた。なお、アンテナ装置の座標系の原点の方向を変える前のアンテナの方向を(0,0,0,0)とする。目的関数fは、AZ軸、XEL軸、EL軸およびPOL軸の原点からの変化量の二乗和が最小になる場合である。二乗和でなくても、AZ軸、XEL軸、EL軸およびPOL軸の原点からの変化量の絶対値の和など、原点からの変化量の和を最小にできるものであれば、目的関数fはどのようなものでもよい。なお、二乗和を使用する方が解析は容易になる。
f=(φAZ)+(φXEL)+(φEL)+(φPOL) (6)
式(6)を、各軸を単位角だけ変更する場合のコストに相当する重み付け係数を乗算した重み付け二乗和を求める式としてもよい。
ここで、sinφXEL≒φXEL、cosφXEL≒1として、式(6)を最小とするような角度(φAZ,φEL,φPOL,φXEL)について考察する。
式(1),(2),(3)は、それぞれ以下のようになる。
φEL≒φEL0 (1A)
φAZ≒φAZ0−φXEL*tanφEL0 (2A)
φPOL≒φPOL0−φXEL/cosφEL0 (3A)
式(1A),(2A),(3A)を式(6)に代入すると、以下のようになる。
f≒(φAZ0−φXEL*tanφEL0)+φXEL+φEL0+(φPOL0−φXEL/cosφEL0)
=(2+sinφEL0)*(φXEL/cosφEL0)
−2(φAZ0*sinφEL0+φPOL0)*(φXEL/cosφEL0)
+φAZ0+φPOL0
=(2+sinφEL0)
*(φXEL/cosφEL0−(φAZ0*sinφEL0+φPOL0)/(2+sinφEL0))
+φAZ0+φPOL0−(φAZ0*sinφEL0+φPOL0)/(2+sinφEL0) (6A)
式(6A)は、以下を満足するφXELで最小値をとることを意味する。
φXEL=(φAZ0*sinφEL0+φPOL0)*cosφEL0/(2+sinφEL0) (7)
式(7)は、φAZ0+φPOL0/sinφEL0がゼロでない場合に、φXELがゼロにならないことを意味する。
例えば、(φAZ0,φEL0,φPOL0)=(175度, 42.7度, -75度)に向ける場合には、(φAZ,φEL,φPOL,φXEL)=(170度, 43.4度, -50.7度, 21.7度)になる。これは、式(6)で目的関数fを計算することでも確認できる。
(φAZ,φEL,φPOL,φXEL)=(170度, 43.4度, -50.7度, 21.7度)の場合の目的関数fの値をf1とする。(φAZ,φEL,φPOL,φXEL)=(175度, 42.7度, -75度, 0度)の場合の目的関数fの値をf2とする。f1とf2は、以下の値である。
f1=33824.94
f2=38073.29
f2>f1であり、φXEL=0の場合に、目的関数fが最小値にならないことが分る。
本実施の形態の利点について、図を参照して説明する。図12は、捕捉前のアンテナ装置100のAZ軸の向きと通信対象である中継局30が存在する向きとを示す図である。図13は、捕捉後のアンテナ装置100のAZ軸の向きと通信対象である中継局30が存在する向きとを示す図である。アンテナ装置100は、図12に示す状態から捕捉処理を実施し、図13に示すアンテナ装置100が中継局30を捕捉した状態になる。
図12に示すように、点線の矢印で表す初期捕捉時の通信対象が存在する向きと実線の矢印で表すAZ軸の装置固有の原点方向とは一般に一致しない。この状態で従来の協調制御によって駆動指令値を算出して制御する場合は、XEL軸が原点(ゼロ度)からずれた状態で通信対象の初期捕捉が完了することがある。XEL軸が原点からずれた状態でその後の通信対象を追尾する場合は、初期位置が原点からずれていることの影響によりXEL軸が駆動範囲の限界(上限または下限)に達し、それ以上はAZ軸およびEL軸を補助することができずに通信対象を追尾できなくなってしまう場合がある。特に、XEL軸はAZ軸およびEL軸を補助するための駆動軸であることから駆動範囲が小さく設計されることがあり、XEL軸の初期位置が原点からずれている場合は駆動範囲がすぐに限界に達してしまう。
本実施の形態の捕捉処理を行って、初期捕捉時に原点方向の置き換えを行ってから駆動指令値を算出して制御する場合は、XEL軸の初期角度がゼロ度で通信対象の捕捉が完了する。初期捕捉時にXEL軸が原点(ゼロ度)からずれていない状態でその後の通信対象を追尾することで、XEL軸の駆動範囲を十分に活用することができ、通信対象を追尾できなくなることを防ぐことができる。さらに、XEL軸が初期捕捉時に可動範囲の中央であるゼロ度であることにより、追尾のための演算処理を効率化することができ、通信対象に追従する動作にかかる時間および駆動量を削減し、動作に要するエネルギーを削減し、装置の寿命を延ばすことができる。
原点方向を置き換えない場合でも、最初の捕捉時のAZ軸、EL軸、POL軸およびXEL軸の角度は本実施の形態で原点方向を置き換える場合と同じ値に設定できる。そのためには、初期状態から最初に通信対象を捕捉するときにXEL軸がゼロになるように駆動指令値を算出すればよい。しかし、この場合、通信対象の追尾を開始する、即ち2回目以降に通信対象を補足する際に、協調制御によりXEL軸がアンテナ装置に固有な座標系での原点に近い値(XEL軸の可動範囲の境界値に近い値)で算出されてしまう。その後の追尾においてXEL軸が可動範囲の境界値を取り続け、XEL軸が協調制御で算出される角度を取れなくなる。そのため、XEL軸が可動範囲の境界値になった後は、通信対象を追尾できなくなる場合が発生する。本実施の形態では2回目以降に通信対象を捕捉する際に、XEL軸は可動範囲の中央に設定された原点を基準として変更され、その後の追尾で可動範囲の境界の値をとらないようにできる。また、最初と2回目以降との通信対象の捕捉において、駆動指令値を算出する計算ロジックを切り換える必要もない。
本発明の実施の形態は上述のものに限られず、変形が可能である。例えば、移動体500は自動車であるとしたが、これに限られない。列車、船舶、固定翼機、回転翼機などを含む他の種類の移動体であっても良い。また、移動体を追尾するアンテナ装置に本発明を適用してもよい。
また、アンテナ装置100はAZ軸、EL軸、POL軸、XEL軸を持つとしたが、これに限られない。POL軸を持たない3軸の構成であっても良い。また、XEL軸および別の補助軸を持つ5軸以上の構成であっても良い。
また、基礎支持部101は方位角支持部102を回転させる駆動装置を含むとしたが、これに限られない。方位角支持部102が自身を回転させる駆動装置を含んでも良い。方位角支持部102、補助支持部103、仰角支持部104についても同様である。
この他にも、各支持部と回転軸とは任意の組み合わせが可能である。どのような組み合わせであったとしても、基礎支持部101と、方位角支持部102と、補助支持部103と、仰角支持部104とは、支持対象であるパラボラアンテナ108を支持する。
また、アンテナ装置100は、主反射鏡105と副反射鏡106と輻射器107とから構成されるパラボラアンテナ108を備えるとしたが、これに限られない。副反射鏡を備えないアンテナであっても良く、反射鏡を備えないアレイアンテナや平面アンテナなど他の種類のアンテナであっても良い。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2017年2月17日に出願された、日本国特許出願特願2017−028034号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2017−028034号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
本発明は、アンテナ装置、アンテナ制御装置およびアンテナ装置の制御方法に利用することができる。
1…移動体通信システム、10…移動局、20…通信相手局、30…中継局、100…アンテナ装置、101…基礎支持部、101A…方位角駆動装置、102…方位角支持部、102A…補助軸駆動装置、103…補助支持部、103A…仰角駆動装置、104…仰角支持部、105…主反射鏡、106…副反射鏡、107…輻射器、107A…偏波角変更部、108…パラボラアンテナ、200…位置取得部、201,201A,201B…GPS端末、300…動揺取得部、301…ジャイロスコープ、400…アンテナ制御装置(制御装置)、401…制御部、401A…指向指令方向算出部、401B…駆動指令値算出部、401C…原点設定部、402…記憶部、403…インタフェース、500…移動体、600…通信装置、700…アンテナ架台、800…アンテナ駆動装置。

Claims (6)

  1. 通信対象への電磁波を送信し、前記通信対象からの電磁波を受信するアンテナと、
    方位角軸を中心として回転可能に前記アンテナを支持する方位角支持部と、
    決められた仰角軸回転範囲で仰角軸を中心として回転可能に前記アンテナを支持する仰角支持部と、
    前記仰角軸回転範囲よりも小さく決められた補助軸回転範囲で前記仰角軸に垂直な補助軸を中心として回転可能に前記アンテナを支持する補助支持部と、
    前記通信対象が存在する方向に前記アンテナを指向させる方向である指向指令方向を算出する指向指令方向算出部と、前記通信対象を初期捕捉する際に、前記補助軸の原点を前記補助軸回転範囲の中央とし、前記方位角軸および前記仰角軸の前記原点を初期捕捉時の前記指向指令方向へ前記アンテナが向く前記方位角軸および前記仰角軸の角度に設定する原点設定部と、前記アンテナが前記指向指令方向へ向き、かつ前記方位角軸、前記仰角軸および前記補助軸のそれぞれの原点からの変化量の和が最小になるように、前記方位角支持部と前記仰角支持部と前記補助支持部とを駆動する量を指示する駆動指令値を算出する駆動指令値算出部とを有する制御装置とを備えた、
    アンテナ装置。
  2. 前記方位角支持部の一端部が接続され、移動体に設置される基礎支持部をさらに備える、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記仰角軸および前記補助軸に垂直な偏波角軸の回りに、前記アンテナが有する輻射器または前記アンテナを回転させる偏波角変更部をさらに備える、
    請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記原点設定部は、前記通信対象を初期捕捉する際に、初期捕捉時の前記指向指令方向へ前記アンテナが向く前記偏波角軸の角度を前記偏波角軸の原点として設定し、
    前記駆動指令値算出部は、前記方位角軸、前記仰角軸、前記補助軸および前記偏波角軸のそれぞれの原点からの変化量の和が最小になるように、前記方位角支持部と前記仰角支持部と前記補助支持部と前記輻射器とを駆動する量を指示する駆動指令値を算出する、
    請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 通信対象への電磁波を送信し、前記通信対象からの電磁波を受信するアンテナと、方位角軸を中心として回転可能に前記アンテナを支持する方位角支持部と、決められた仰角軸回転範囲で仰角軸を中心として回転可能に前記アンテナを支持する仰角支持部と、前記仰角軸回転範囲よりも小さく決められた補助軸回転範囲で前記仰角軸に垂直な補助軸を中心として回転可能に前記アンテナを支持する補助支持部と、を備えるアンテナ装置を制御するアンテナ制御装置であって、
    前記通信対象が存在する方向に前記アンテナを指向させる方向である指向指令方向を算出する指向指令方向算出部と、
    前記通信対象を初期捕捉する際に、前記補助軸の原点を前記補助軸回転範囲の中央とし、前記方位角軸および前記仰角軸の前記原点を初期捕捉時の前記指向指令方向へ前記アンテナが向く前記方位角軸および前記仰角軸の角度に設定する原点設定部と、
    前記アンテナが前記指向指令方向へ向き、かつ前記方位角軸、前記仰角軸および前記補助軸のそれぞれの原点からの変化量の和が最小になるように、前記方位角支持部と前記仰角支持部と前記補助支持部とを駆動する量を指示する駆動指令値を算出する駆動指令値算出部とを備えたアンテナ制御装置。
  6. 通信対象への電磁波を送信し、前記通信対象からの電磁波を受信するアンテナと、方位角軸を中心として回転可能に前記アンテナを支持する方位角支持部と、決められた仰角軸回転範囲で仰角軸を中心として回転可能に前記アンテナを支持する仰角支持部と、前記仰角軸回転範囲よりも小さく決められた補助軸回転範囲で前記仰角軸に垂直な補助軸を中心として回転可能に前記アンテナを支持する補助支持部と、を備えるアンテナ装置を制御する制御方法であって、
    前記通信対象が存在する方向に前記アンテナを指向させる方向である指向指令方向を算出し、
    前記通信対象を初期捕捉する際に、前記補助軸の原点を前記補助軸回転範囲の中央とし、前記アンテナが前記指向指令方向へ向く前記方位角軸および前記仰角軸の角度を前記方位角軸および前記仰角軸の原点として設定し、
    前記アンテナが前記指向指令方向へ向き、かつ前記方位角軸、前記仰角軸および前記補助軸のそれぞれの原点からの変化量の和が最小になるように、前記方位角支持部と前記仰角支持部と前記補助支持部とを駆動する量を指示する駆動指令値を算出し、
    前記駆動指令値に従って前記方位角支持部と前記仰角支持部と前記補助支持部とを制御する、
    アンテナ装置の制御方法。
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