JPWO2018151141A1 - 眼内レンズ用インジェクタ - Google Patents

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    • A61F2/14Eye parts, e.g. lenses, corneal implants; Implanting instruments specially adapted therefor; Artificial eyes
    • A61F2/16Intraocular lenses

Abstract

眼内レンズを安定的に眼内に放出することを目的として、インジェクタは、眼内レンズ(7)を折り畳みつつ先端側から放出するために先端側に近づくに従って狭まるように形成された通路孔(75)を有する先端チップ(3)を備え、通路孔(75)が、通路孔(75)の内壁により山折り態様に折り畳まれた眼内レンズ(7)の進行を阻止するストッパー突起(71)を有する。

Description

本発明は、プランジャの押込み操作で眼内レンズを凹状に折り畳みつつ眼内レンズを放出する先端チップを備えた眼内レンズ用インジェクタに関する。
眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズ用インジェクタが従来技術として知られている(特許文献1)。この特許文献1に記載の眼内レンズ用インジェクタは、眼内レンズを保持するレンズホルダと、レンズホルダが取り付けられる装置本体と、装置本体に出退可能に内挿され、眼内レンズに当接して眼内レンズを押し出すプランジャと、装置本体に接続され、プランジャの押込み操作で眼内レンズを凹状に折り畳みつつ眼内レンズを放出する先端チップとを備える。この先端チップは、前方に進むに従って内径が徐々に小さくなる通路孔が形成されるノズル部と、この通路孔を通過した眼内レンズが放出される放出部とを有する。
プランジャを装置本体に押し込むと、眼内レンズは、ノズル部に形成された通路孔を通過しながら凹状に折り畳まれる。そして、眼内レンズが折り畳まれた状態で放出部に到達する。放出部に到達した眼内レンズは、放出部の放出口から眼内に挿入される。
日本国特許公開公報「特開2014-140711号公報」
上述のような従来技術では、前方に進むに従って内径が徐々に小さくなる通路孔の内壁に沿って眼内レンズが凹状に折りたたまれた状態で、放出部の放出口から眼内レンズが眼内に挿入される。この眼内レンズは、通路孔の内壁に沿ってさまざまな態様に折りたたまれることが可能であり、眼内レンズが放出部から安定的に眼内に挿入される観点から改善の余地があった。
本発明の一態様は、眼内レンズを安定的に眼内に放出することができる眼内レンズ用インジェクタを実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る眼内レンズ用インジェクタは、筒状の本体の端面側に取り付けられて、眼内レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダに保持された眼内レンズに当接して前記眼内レンズを押し出すプランジャと、前記プランジャにより押し出された眼内レンズを折り畳みつつ先端側から放出するために前記先端側に近づくに従って狭まるように形成された通路孔を有する先端チップとを備え、前記通路孔が、前記先端側に近づくに従って狭まる通路孔の内壁により山折り態様に折り畳まれた前記眼内レンズの進行を阻止するストッパー突起を有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、眼内レンズを安定的に眼内に放出することができる眼内レンズ用インジェクタを実現することができるという効果を奏する。
(a)は実施形態に係る眼内レンズ用インジェクタの全体構成を示す斜視図であり、(b)は上記眼内レンズ用インジェクタに設けられたレンズホルダの内部に保持される眼内レンズの斜視図である。 (a)は上記眼内レンズ用インジェクタに設けられたレンズホルダの要部を示す平面図であり、(b)は上記レンズホルダの要部を示す斜視図であり、(c)は(a)に示される断面GGに沿った断面図である。 上記眼内レンズ用インジェクタに設けられた先端チップ及びレンズホルダを示す平面図である。 (a)は上記眼内レンズ用インジェクタに設けられた装置本体の出口によるプランジャの規制を説明するための平面断面図であり、(b)は上記プランジャの規制を説明するための斜視図である。 (a)は上記レンズホルダによる上記プランジャの規制を説明するための斜視図であり、(b)は上記プランジャの規制を説明するための断面図である。 (a)は上記レンズホルダによる上記プランジャの他の規制を説明するための斜視図であり、(b)は上記プランジャの他の規制を説明するための断面図である。 (a)は上記先端チップに形成された通路孔の溝による上記プランジャの規制を説明するための平面断面図であり、(b)〜(f)は(a)にそれぞれ示される断面AAから断面EEに沿った断面図である。 (a)は上記通路孔の幅による上記プランジャの規制を説明するための平面断面図であり、(b)は(a)に示される断面FFに沿った断面図であり、(c)は比較例に係る通路孔の幅による上記プランジャの規制を説明するための平面断面図である。 (a)は上記レンズホルダに設けられたガイド突起を説明するための平面図であり、(b)は比較例に係るレンズホルダを説明するための平面図である。 上記先端チップに設けられたストッパー突起を説明するための上記先端チップの軸方向に沿った断面図である。 (a)は上記ストッパー突起を説明するための上記先端チップの軸方向に垂直な方向に沿った断面図であり、(b)は比較例に係る先端チップに設けられた突起を説明するための上記軸方向に垂直な方向に沿った断面図である。 (a)は上記プランジャの先端形状を示す平面図であり、(b)は上記プランジャの先端形状を示す側面図であり、(c)は上記プランジャの先端形状を示す他の斜視図である。 (a)は比較例に係るプランジャの先端形状を示す平面図であり、(b)は上記プランジャの先端形状を示す側面図であり、(c)は上記プランジャの先端形状を示す他の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(眼内レンズ用インジェクタ1の全体構成)
図1(a)は実施形態に係る眼内レンズ用インジェクタ1(以下、単に、インジェクタ1と記す場合がある)の全体構成を示す斜視図であり、(b)は眼内レンズ用インジェクタ1に設けられたレンズホルダ4の内部に保持される眼内レンズ7の斜視図である。図1に示されるように、インジェクタ1は、筒状の装置本体2と、先端チップ3と、眼内レンズ7を内部に保持するレンズホルダ4と、プランジャ5と、を備えている。先端チップ3は、装置本体2に接続されるノズル部32と、ノズル部32の前方側に設けられた放出部31とを有している。また、レンズホルダ4は、装置本体2に取り付け可能となっている。また、プランジャ5は、棒状であり、装置本体2に内挿される構成となっている。
なお、ここでは、プランジャ5の軸芯方向を前後方向とする。また、図2(c)に示されるAY方向を上下方向とし、AX方向を左右方向とする。また、インジェクタ1の先端チップ3側を前方側とし、その反対側を後方側とする。
(眼内レンズ7)
ここで、眼内レンズ7は、レンズ部7aと、前方支持部7bと、後方支持部7cとを備えている。レンズ部7aは、眼内挿入後に水晶体として機能するレンズ部分である。前方支持部7b及び後方支持部7cは、レンズ部7a側面から曲線状に延び出るように形成され、眼内挿入後にレンズ部7aを眼内で支持する機能を有する。前方支持部7b及び後方支持部7cは、レンズ部7aの中心を対称中心とした点対称の位置関係となるように配置されている。これらレンズ部7a、前方支持部7b、及び後方支持部7cは、弾性を有する材質であり、変形可能に形成されている。
本実施形態では、レンズ部7a、前方支持部7b及び後方支持部7cが一体的に成形されたシングルピース型を一例として説明する。しかしながら、本発明はこれに限定されない。レンズ部7a、前方支持部7b及び後方支持部7cが、それぞれ異なる部材で構成されるスリーピース型の眼内レンズに対しても本発明を適用することができる。
(レンズホルダ4のプランジャガイド79)
図2(a)は眼内レンズ用インジェクタ1に設けられたレンズホルダ4の要部を示す平面図であり、(b)はレンズホルダ4の要部を示す斜視図であり、(c)は(a)に示される断面GGに沿った断面図である。
装置本体2は、前方に先端チップ3及びレンズホルダ4が係合される底部21(図2(c))と、前端の外面に術者が把持可能な複数の環状突起部22と、後端の外面に術者が指を掛けて保持する鍔状の保持部23とを有している。装置本体2は、耐衝撃性を有するポリカーボネート等の樹脂を用いて形成される。
なお、環状突起部22及び保持部23は、必要とされる機能を発揮できるものであれば、どのような形状であってもよい。例えば、保持部23を鍔状ではなく指を掛けることが可能な突起等により構成してもよい。
術者は、片方の手でプランジャ5を押し込みながら、もう片方の手で環状突起部22を把持して、眼内レンズ7を前方支持部7b、レンズ部7a、後方支持部7cの順番で、患者の眼内に放出する。環状突起部22を設けることにより、術者がインジェクタ1を把持し易くなり、インジェクタ1の操作性を高めることができる。
レンズホルダ4は、眼内レンズ7を載置する載置面41aが形成された底部41と、底部41に対して開閉可能に設けられた蓋部42とを有する。図2(a)(b)(c)は蓋部42を省略して描いている。眼内レンズ7に当接して押し出すために装置本体2の通過孔を通り抜けるプランジャ5をガイドするために、プランジャ5の周面に左右方向からハの字状に当接する一対のプランジャガイド79がレンズホルダ4の底部41に形成されるとともに、当該プランジャ5の周面に下方向から当接するサポート突起80が装置本体2の底部21に突設される。
サポート突起80により、眼内レンズ7に当接して押し出すために装置本体2の通過孔を通り抜けるプランジャ5の下方向に沿ったブレ、ぐらつきが抑制される。一対のプランジャガイド79により、装置本体2の通過孔を通り抜けるプランジャ5の左右方向、左上方向、及び右上方向に沿ったブレ、ぐらつきが抑制される。プランジャ5の左右方向等に沿ったブレ、ぐらつきが発生すると、プランジャ5が眼内レンズ7に当接する位置が、眼内レンズ7の中心からずれる。このため、中心からずれた位置に当接されて押し出される眼内レンズ7が回転する。一対のプランジャガイド79により、プランジャ5に当接されて押し出される眼内レンズ7の回転が抑制され、先端チップ3のノズル部32(図1)で眼内レンズ7が好適に折り畳まれて放出部31から放出される。
(装置本体2の通過孔87)
図3は眼内レンズ用インジェクタ1に設けられた先端チップ3及びレンズホルダ4を示す平面図である。図4(a)は眼内レンズ用インジェクタ1に設けられた装置本体2の出口88によるプランジャ5の規制を説明するための平面断面図であり、(b)はプランジャ5の規制を説明するための斜視図である。
略筒状の装置本体2に軸方向に沿って形成された通過孔87にプランジャ5が挿入される。当該通過孔87の出口88を通過したプランジャ5は、眼内レンズ7に当接して眼内レンズ7をレンズホルダ4から先端チップ3に押し出す。プランジャ5の左右方向の位置が、当該通過孔87の出口88の形状により規制される。当該通過孔87の出口88の形状は、プランジャ5の軸に垂直な断面形状よりも大きい直径を有する円形状である。当該通過孔87の出口88は図3に示される領域R1に配置される。
(レンズホルダ4の規制溝81・82)
図5(a)はレンズホルダ4によるプランジャ5の規制を説明するための斜視図であり、(b)はプランジャ5の規制を説明するための断面図である。プランジャ5の左右方向及び下方向に沿ったブレ、ぐらつきを規制する規制溝81が、レンズホルダ4の底部41に前後方向に沿って形成される。レンズホルダ4の蓋部42に、プランジャ5の左右方向及び上方向に沿ったブレ、ぐらつきを規制する規制溝82が前後方向に沿って形成される。プランジャ5により押し出される眼内レンズ7は、底部41に形成されたお椀状の凹部84に載置されている。規制溝81は上記凹部に繋がるように形成される。
蓋部42を閉じると、装置本体2を通過したプランジャ5が、規制溝82・81により上下方向及び左右方向に規制される。規制溝82・81は図3に示される領域R2に配置される。
(レンズホルダ4の規制溝83)
図6(a)はレンズホルダ4によるプランジャ5の他の規制を説明するための斜視図であり、(b)はプランジャ5の他の規制を説明するための断面図である。プランジャ5の左右方向及び下方向に沿ったブレ、ぐらつきを規制する規制溝83が、レンズホルダ4の底部41の先端チップ3側に前後方向に沿って形成される。
蓋部42を閉じると、底部41の凹部84を通過したプランジャ5が、規制溝83により、下方向及び左右方向に規制される。規制溝83は図3に示される領域R3に配置される。
(先端チップ3の規制溝85)
図7(a)は先端チップ3に形成された通路孔75の規制溝85によるプランジャ5の規制を説明するための平面断面図であり、(b)〜(f)は(a)にそれぞれ示される断面AAから断面EEに沿った断面図である。先端チップ3は、プランジャ5により押し出された眼内レンズ7を折り畳みつつ先端側から放出するために、先端側に近づくに従って狭まるように形成された通路孔75を有する。通路孔75の下側の内壁に、レンズホルダ4を通過したプランジャ5を規制する規制溝85が前後方向に形成される。規制溝85は図3に示される領域R4に配置される。これにより、プランジャ5の下方向及び左右方向に沿ったブレ、ぐらつきが規制される。
(通路孔75の幅)
図8(a)は通路孔75の幅によるプランジャ5の規制を説明するための平面断面図であり、(b)は(a)に示される断面FFに沿った断面図であり、(c)は比較例に係る通路孔の幅による上記プランジャの規制を説明するための平面断面図である。通路孔75は、ノズル部32の先端側に近づくに従って、まず、左右方向の寸法が小さくなり、その後、上下方向の寸法が小さくなるように形成される。このため、ノズル部32の先端方向に向かって通路孔75を進行するプランジャ5の左右方向のブレ、ぐらつきが、プランジャ5が通路孔75に進入した後、速やかに規制される。
(レンズホルダ4のガイド突起74)
図9(a)はレンズホルダ4に設けられたガイド突起74を説明するための平面図であり、(b)は比較例に係るレンズホルダ94を説明するための平面図である。レンズホルダ4の蓋部42の先端チップ3側には、先端側に近づくに従って狭まる通路孔75の内壁により眼内レンズ7を谷折り態様に折り畳むためのガイド突起74が形成される。
蓋部42を閉じると、プランジャ5によりレンズホルダ4から通路孔75に押し出された眼内レンズ7は、折り畳まれ始める通路孔75の入口において上側から下方向に向かって突出するガイド突起74により誘導され、先端側に近づくに従って狭まる通路孔75の内壁に沿って下向きに凸となるように湾曲する谷折り態様に折り畳まれる。このように、ガイド突起74が障害物として眼内レンズ7に作用することにより、眼内レンズ7が通路孔75の内壁に沿って上向きに凸となるように湾曲する山折り態様に折り畳まれることが防止される。従って、眼内レンズ7は常に一定の態様に折り畳まれる。眼内レンズ7は通常、放出部31から前方支持部7bが左向きに放出される必要がある。しかしながら、山折り態様に折り畳まれると、逆に、前方支持部7bが右向きになって眼内レンズ7が放出部31から放出されてしまうという問題がある。
図9(b)に示す比較例に係るレンズホルダ94にはガイド突起74が設けられていない。このため、眼内レンズ7は山折り態様に折り畳まれ得る。図9(a)に示すようにガイド突起74を設けることにより、眼内レンズ7が常に一定の態様に折り畳まれるので、眼内レンズ7が常に安定した挙動で放出部31から放出される。
上側から下方向に向かって突出するガイド突起74の先端には、プランジャ5の外周面に沿って形成された凹部が設けられる。このため、ガイド突起74は、眼内レンズ7の折り畳み態様を制御しながら、プランジャ5の上方向及び左右方向に沿ったブレ、ぐらつきを規制する。
なお、本実施形態では、眼内レンズ7を谷折り態様に折り畳むために、通路孔75の入口において上側から下方向に向かって突出するガイド突起74を設けた例を説明したが、本発明はこれに限定されない。眼内レンズ7は常に一定の態様に折り畳まれればよい。従って、例えば、眼内レンズ7を山折り態様に折り畳むために、通路孔75の入口において下側から上方向に向かって突出するガイド突起を設けてもよい。
(先端チップ3のストッパー突起71)
図10は先端チップ3に設けられたストッパー突起71を説明するための先端チップ3の軸方向に沿った断面図である。プランジャ5により押し出された眼内レンズ7を折り畳みつつ先端側の放出部31から放出するために放出部31に近づくに従って狭まるように形成された通路孔75は、通路孔75の内壁により山折り態様に折り畳まれた眼内レンズ7の進行を阻止するストッパー突起71を有する。このストッパー突起71は、通路孔75の上側の内壁に前後方向に沿って形成される。ストッパー突起71は、通路孔75の入口と出口との間の中間地点から出口に渡って形成される。
通路孔75に押し出された眼内レンズ7が谷折り態様に折り畳まれると、眼内レンズ7はプランジャ5により押されて通路孔75を通過し、放出部31から放出される。しかしながら、通路孔75に押し出された眼内レンズ7が通路孔75の入口で山折り態様に折り畳まれると、プランジャ5により押された眼内レンズ7はストッパー突起71にぶつかって進行を阻止される。このように、山折り態様に折り畳まれた眼内レンズ7の放出部31からの放出が防止される。この結果、眼内レンズ7が常に谷折り態様に折り畳まれた状態で放出部31から放出される。
なお、本実施形態では、山折り態様に折り畳まれた眼内レンズ7の進行を阻止するストッパー突起71を設けた例を説明したが、本発明はこれに限定されない。眼内レンズ7は常に一定の態様に折り畳まれればよい。従って、例えば、谷折り態様に折り畳まれた眼内レンズ7の進行を阻止するストッパー突起を設けてもよい。
図11(a)はストッパー突起71を説明するための先端チップ3の軸方向に垂直な方向に沿った断面図であり、(b)は比較例に係る先端チップ93に設けられた突起91を説明するための上記軸方向に垂直な方向に沿った断面図である。
ストッパー突起71は、前後方向に沿って形成されて通路孔75の内壁に対して緩やかに傾斜する緩斜面72と、前後方向に沿って形成されて通路孔75の内壁に対して段差を構成する段差面73とを有する。眼内レンズ7は、その一端側と他端側とがオーバーラップする態様で通路孔75の内壁に沿って折り畳まれる。眼内レンズ7が折り畳まれる態様には、一端側が他端側の内側に巻き込まれるように畳まれる一端内側態様と、逆に他端側が一端側の内側に巻き込まれるように畳まれる他端内側態様とがある。眼内レンズ7は、常に一端内側態様で放出されるか、又は、常に他端内側態様で放出される必要がある。しかしながら、特に、眼内レンズ7が、厚みが薄いタイプであるときに、意図しない態様で折り畳まれる場合がある。このため、放出される眼内レンズ7の挙動が変わってしまうという問題がある。
ストッパー突起71に緩斜面72と段差面73とを形成することにより、緩斜面72側から折り畳まれる眼内レンズ7の一端側が、段差面73側から折り畳まれる眼内レンズ7の他端側の内側に巻かれるように、一端側と他端側とがオーバーラップして眼内レンズ7が折り畳まれる。このため、常に一端内側態様で眼内レンズ7が折り畳まれる。この結果、放出される眼内レンズ7の挙動が常に一定になる。
図11(b)に示される比較例に係る先端チップ93の通路孔75にも突起91が形成されている。しかしながら、この突起91は、ストッパー突起71とは異なり、通路孔75の入口に配置されており、プランジャ5の上方向に沿ったブレ、ぐらつきを抑制するために設けられている。
(プランジャ5の先端の切欠き部76)
図12(a)はプランジャ5の先端形状を示す平面図であり、(b)はプランジャ5の先端形状を示す側面図であり、(c)はプランジャ5の先端形状を示す他の斜視図である。プランジャ5の先端には、先端チップ3の通路孔75の先端側に近づくに従ってオーバーラップするように谷折り態様に折り畳まれた眼内レンズ7との接触を回避するための一対の切欠き部76が形成される。この一対の切欠き部76は、プランジャ5の先端の上側の左部及び右部を切り欠いており、中央部は残されている。
図13(a)は比較例に係るプランジャ95の先端形状を示す平面図であり、(b)はプランジャ95の先端形状を示す側面図であり、(c)はプランジャ95の先端形状を示す他の斜視図である。
プランジャ95の先端の上部には切欠きが形成されていない。このような構成では、以下の問題がある。眼内レンズ7が先端チップ3の通路孔75により折り畳まれて、眼内レンズ7の一端側と他端側とがオーバーラップすると、オーバーラップして内側に巻き込まれた眼内レンズ7の一端側又は他端側がプランジャ95に接近してきて、プランジャ95が眼内レンズ7と接触するおそれがある。
切欠き部76は、オーバーラップして内側に巻き込まれた眼内レンズ7の一端側又は他端側が接触するおそれのある個所を切り欠いて形成される。従って、切欠き部76を形成することにより、オーバーラップして内側に巻き込まれた眼内レンズ7の一端側又は他端側がプランジャ5と接触する事態を防止することができる。
〔まとめ〕
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る眼内レンズ用インジェクタは、筒状の本体の端面側に取り付けられて、眼内レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダに保持された眼内レンズに当接して前記眼内レンズを押し出すプランジャと、前記プランジャにより押し出された眼内レンズを折り畳みつつ先端側から放出するために前記先端側に近づくに従って狭まるように形成された通路孔を有する先端チップとを備え、前記通路孔が、前記先端側に近づくに従って狭まる通路孔の内壁により山折り態様に折り畳まれた前記眼内レンズの進行を阻止するストッパー突起を有する。
これにより、前記先端側に近づくに従って狭まる通路孔の内壁により山折り態様に折り畳まれた前記眼内レンズの進行が阻止される。このため、谷折り態様に折り畳まれた眼内レンズのみが、先端チップの通路孔の先端側から放出される。従って、眼内レンズが放出される方向が常に一定となる。この結果、眼内レンズを安定的に眼内に放出することができる。
本発明の一態様に係る眼内レンズ用インジェクタでは、前記ストッパー突起は前記通路孔の軸方向に沿って形成され、前記ストッパー突起が、前記軸方向に沿って形成されて前記内壁に対して緩やかに傾斜する緩斜面と、前記軸方向に沿って形成されて前記内壁に対して段差を構成する段差面とを有することが好ましい。
この構成により、緩斜面側から折り畳まれる眼内レンズの一端側が、段差面側から折り畳まれる眼内レンズの他端側の内側に巻かれるように、一端側と他端側とがオーバーラップして眼内レンズが折り畳まれる。このため、常に一端内側態様で眼内レンズが折り畳まれる。この結果、放出される眼内レンズの挙動が常に一定になる。
本発明の一態様に係る眼内レンズ用インジェクタでは、前記先端側に近づくに従って狭まる通路孔の内壁により前記眼内レンズを谷折り態様に折り畳むために前記通路孔の前記レンズホルダ側に突出するガイド突起をさらに備えることが好ましい。
この構成により、眼内レンズはガイド突起により誘導され、通路孔の内壁に沿って下向きに凸となるように湾曲する谷折り態様に折り畳まれる。このように、ガイド突起が障害物として眼内レンズに作用することにより、眼内レンズが通路孔の内壁に沿って上向きに凸となるように湾曲する山折り態様に折り畳まれることが防止される。従って、眼内レンズが常に一定の態様に折り畳まれる。
本発明の一態様に係る眼内レンズ用インジェクタでは、前記先端チップの先端側に近づくに従ってオーバーラップするように折り畳まれた眼内レンズとの接触を回避するための切欠き部が前記プランジャの先端に形成されることが好ましい。
この構成によれば、オーバーラップするように折り畳まれた眼内レンズに過度な負荷を与えずに当該眼内レンズをプランジャにより好適に押し出すことができる。
本発明の一態様に係る眼内レンズ用インジェクタでは、前記レンズホルダが、前記眼内レンズを載置する載置部と、前記載置部を覆うように設けられた蓋部とを有し、前記ガイド突起が、前記蓋部に形成されることが好ましい。
この構成によれば、簡素な構成により、眼内レンズを常に一定の態様に折り畳むことができる。
本発明の一態様に係る眼内レンズ用インジェクタでは、前記レンズホルダが、前記眼内レンズを載置する載置面が形成された載置部を有し、前記切欠き部が、前記プランジャの先端の前記載置面と反対側に形成されることが好ましい。
この構成によれば、オーバーラップするように谷折り態様に折り畳まれた眼内レンズに過度な負荷を与えずに当該眼内レンズをプランジャにより好適に押し出すことができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 インジェクタ(眼内レンズ用インジェクタ)
3 先端チップ
4 レンズホルダ
2 装置本体(本体)
5 プランジャ
7 眼内レンズ
41 底部(載置部)
41a 載置面
42 蓋部
71 ストッパー突起
72 緩斜面
73 段差面
74 ガイド突起
75 通路孔
76 切欠き部

Claims (6)

  1. 筒状の本体の端面側に取り付けられて、眼内レンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダに保持された眼内レンズに当接して前記眼内レンズを押し出すプランジャと、
    前記プランジャにより押し出された眼内レンズを折り畳みつつ先端側から放出するために前記先端側に近づくに従って狭まるように形成された通路孔を有する先端チップとを備え、
    前記通路孔が、前記先端側に近づくに従って狭まる通路孔の内壁により山折り態様に折り畳まれた前記眼内レンズの進行を阻止するストッパー突起を有することを特徴とする眼内レンズ用インジェクタ。
  2. 前記ストッパー突起は前記通路孔の軸方向に沿って形成され、
    前記ストッパー突起が、前記軸方向に沿って形成されて前記内壁に対して緩やかに傾斜する緩斜面と、前記軸方向に沿って形成されて前記内壁に対して段差を構成する段差面とを有する請求項1に記載の眼内レンズ用インジェクタ。
  3. 前記先端側に近づくに従って狭まる通路孔の内壁により前記眼内レンズを谷折り態様に折り畳むために前記通路孔の前記レンズホルダ側に突出するガイド突起をさらに備える請求項1又は2に記載の眼内レンズ用インジェクタ。
  4. 前記先端チップの先端側に近づくに従ってオーバーラップするように折り畳まれた眼内レンズとの接触を回避するための切欠き部が前記プランジャの先端に形成される請求項1から3のいずれか一項に記載の眼内レンズ用インジェクタ。
  5. 前記レンズホルダが、前記眼内レンズを載置する載置部と、
    前記載置部を覆うように設けられた蓋部とを有し、
    前記ガイド突起が、前記蓋部に形成される請求項3に記載の眼内レンズ用インジェクタ。
  6. 前記レンズホルダが、前記眼内レンズを載置する載置面が形成された載置部を有し、
    前記切欠き部が、前記プランジャの先端の前記載置面と反対側に形成される請求項4に記載の眼内レンズ用インジェクタ。
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